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4月1日発売のOrnellaia2019、10月5日~19日にはサザビーズでオンライン・オークション [Zoom / ワイン]

2月9日、オンラインによる発表会で伊スーパータスカン『オルネッライア』の新ヴィンテージ2019年が披露されました!

オルネッライアは現在、世界90ヶ国以上に輸出されています。欧州、北米の各国には、従来の販売網を通じて供給する一方、南中米、アフリカ、アジアの各国は、ラ・プラス・ド・ボルドーのネゴシアンによって販売されています。待望の2019年ヴィンテージは4月1日に発売を開始します!


 レギュラーサイズと限定ラベル入りの木箱
 (C)Ornellaia
6本入り木箱には、ヴェンデミア・ダルティスタの限定ラベルのボトルが1本入っています。


 ヴェンデミア・ダルティスタ / Il Vigore イル・ヴィゴーレ
 (C)Ornellaia
ワインと芸術の融合が“ヴェンデミア・ダルティスタ”です。
オルネッライアは2009年から世界的アーティストとコラボレーションをしています。テーマは、アクセル・ハインツ最高醸造責任者が、年ごとのワインの特徴を表現した“ワンワード”で、それをモチーフにしてアーティストはオリジナル作品を製作します。

アクセルさんが2019年ヴィンテージのために選んだ言葉は、活力やエネルギーを意味する『Il Vigore /イル・ヴィゴーレ』でした。限定版は全部で111本あり、内訳はサルマナザール1本、アンペリアル10本、ダブルマグナム100本となっています。

10月5日~19日に開催されるサザビーズのオンライン・オークションで得た収益金は全額ソロモン・R・グッゲンハイム財団が推進する『マインズアイ・プロジェクト』に寄贈されます。ちなみに2009年にヴェンデミア・ダルティスタを立ち上げてから、200万US$を超える額を寄付しており、何より、世界中のサザビーズの顧客は芸術を享受するために、希少価値のアートボトルの落札を心待ちにしています。グッゲンハイム美術館は、目が不自由でもアートを五感で鑑賞することができるシステムなので、オルネッライアは同財団と3年後の2025年まで契約を延長したとのことでした。


 2019年ヴィンテージ
 オルネッライア2019 DOCボルゲリ・スペリオーレ
 カベルネ・ソーヴィニヨン62%、メルロー31%、プティ・ヴェルド4%、カベルネ・フラン3%

天候が劇的に変化した年で、雨が降って寒かった期間と、干ばつや猛暑が長く続いた期間が交互に到来。春は不安定な天気が続いたものの、夏はほぼ理想的な天候に恵まれた。収穫は9月5日からゆっくりと始まり、例年通り、9月最終週に気温が下がったことで、ぶどうには新鮮な果実味とフィネスが残った。9月21日に雨がやんでから、陽光が戻り、晩熟型のぶどうの収穫は10月4日に終了した。
深いルビー色、地中海の香草やバルサミコ、スパイス、黒胡椒、セージ、極めて滑らかなタンニン、層を成して広がる複雑味、品格があり、活力とエレガントさを併せ持つワイン



 アクセル・ハインツ最高醸造責任者に質問させていただきました!
 
Q:2018年ヴィンテージ(メルローME51%、カベルネ・ソーヴィニヨンCS40%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド2%)はメルローの比率が多かったのに対して、2019年は従来からのオルネッライアスタイルで、カベルネ・ソーヴィニヨンが主要品種になっています。オルネッライアにとって、メルローの位置付けは、今後どのようになるのでしょうか?

A:2019年はCSの比率が多いので、2004年や2005年に似ています。ブレンディングをしていく上で、我々が何をしようとしているのか。それはオルネッライアのヴィンテージをより良く表現できるものを造ろうということであり、その特徴をどのように引き出せるのかということです。オルネッライアはブレンドしているので、メルローは毎年関わってきます。2018年ヴィンテージでは比率が多かったのですが、2019年は夏暑かったので、素晴らしいCSができました。これはオルネッライアが求めているCSでした。私はいつも「ベストなワインはどうしたらできるのか」ということを考えています。そのような中で、CSには常に背景があり、オルネッライアは伝統的にCSを多く使うので、2018年のメルローは特別だったと言えます。単にブレンドすれば良いということではなく、ブレンディングしていく中で、ワインの特徴が出てくると思っています。


 スウェーデンのアーティスト
 オンラインでご挨拶したナタリー・ユールベリさんとハンス・ベリさん
 おふたりが製作に関して言及した内容は、ワインのこころで紹介しています。


 ワインと共に同封されていたロゴ入りDropStop、紙ナプキン、鉛筆!
 なんとも細やかなお気遣い


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 ビリヤニ、コリアンダーは多めでも[わーい(嬉しい顔)]

 和スパイス、紀州の香山椒
 オルネッライアと和食のつなぎ役として活躍してくれました!


【関連ブログ】
ウェビナーでアクセル・ハインツ最高醸造責任者と『オルネッライア2018』の世界へ! 

【オルネッライアへのお問い合わせ】
Elena Oprea, Ornellaia Communication Manager
TEL: +39 348 465 7945 Email: elena.oprea@ornellaia.it
URL: http://www.ornellaia.com/it/

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2022年は缶ワイン&ノンアルワインに注目! [Zoom / ワイン]

 画像提供:SWI 
 サントリーワインインターナショナル(SWI)の2022年事業方針について、
 塚本環 輸入・カジュアルワイン事業部商品生産開発グループ部長
 吉雄敬子 代表取締役社長(左)が解説しました。
 記者会見の概要はSWIのHPでご確認いただけます。

 データ提供:SWI
 昨年の売上高は国内・海外併せて510億円(前年比107%)
 国内の業態別構成比は家庭用76:業務用24
 業務用は2年連続コロナ禍の影響で97%と前比割れ


 2022年事業方針の4つの柱
 データ提供:SWI

 缶商品にフォーカス
 データ提供:SWI
 缶ワイン市場は右肩上がり、1回あたりのワイン飲用量約8割がハーフサイズ以下


 2022年は“缶”で楽しむ新スタイルをさらに拡大
 画像提供:SWI
 昨年から引き続いて、幅広い年代層に向けたアイテムが登場します!

 2月15日から全国新発売
 ワインサワーは昨年サマーワインの一員としてデビュー
 ソーダで割ったワインを気軽に楽しめ、幅広い年齢層から好評価を得ていたので、
 よりワインらしさを高めた、味わい・デザイン・ネーミングへ

 ワインのソーダ割りとしての味わいを伝えていくため、サワーではなく、
 ワインソーダに改名し、サントリーワインカフェブランドとして展開することに!


 3月1日全国発売は“ノンアルでワインの休日”
 データ提供:SWI

アメリカではノンアルよりローアル(低アルコール)ワインのほうが人気ですが、昨今のノンアル、ローアル人気は、アルコールの代替品としてではなく、健康志向やライフスタイルの変化に起因しています。

SWIの "ノンアルでワインの休日”は、醸造したワインを蒸留し、アルコール分を取り除いて造ったワインエキスの使用と、同社に蓄積された商品設計の技術を反映させたアイテムで、”オールフリー” や ”のんある気分” 等のブランドでノンアル飲料市場をけん引してきた同社の自信に裏打ちされています。缶ワインだと、ノンアルビールと同じ棚に置けるので、消費者の目に留まりやすいというメリットも!


               o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
 
                 缶入り輸入ワイン
           出典:酒販ニュース/第2112号 クリックで拡大

1月21日刊 酒販ニュースに『日本で流通している主な缶入り輸入ワイン』の一覧が掲載されていました。拙ブログと関連するので、参考資料として貼付させていただきました。

      SWIが昨年発売したスタイリッシュなボッリチーニ


 ボトル用ワインとは異なり、缶ワインの特徴を生かした造りをしたコッポラ、さすが!


   プレミアムワインを缶ワインで楽しむがコンセプト


               o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
 

 メルシャンの自信作ボトル缶のシードル、290mlで330円は魅力[わーい(嬉しい顔)]


 いちごサンドと良く合いますよ!

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ドメーヌ・ツィント・フンブレヒトの当主フンブレヒトMWのアルザスまるごと解説 [Zoom / ワイン]

アルザスとオンラインで繋いで

アルザス地方ドメーヌ ツィント・フンブレヒトのオリヴィエ・フンブレヒト12代目当主による初Zoomセミナー。4種のワインの解説を交えながら、アルザスの多様な土壌形成やテロワール、ビオディナミ、カナダでのコンサルタント等について言及しました。
フンブレヒト氏は、26歳でフランス人初のマスターワイン(MW)取得者になった方です。ワインメーカーという肩書なら世界で2人目、今も昔も向上心の旺盛さは変わっていないようです。プロフィール写真が若い時のままなのも・・・気持ちは昔のままだと言いたいのでしょうかね

  特製ミニボトルで届いたワイン

 左から
 #1:ファントム・クリーク・エステーツ リースリング2017/カナダ産
 #2:ドメーヌ・ツィント・フンブレヒト リースリング ロッシュ・カルケール 2016
 #3:同ピノ・グリ2018
 #4:同ゲヴュルツトラミネール2016


アルザスの沿革
アルザスはフランスの北東部、ほぼシャンパーニュとブルゴーニュの中間、ヴォージュ山脈の東側に位置しています。ぶどう栽培面積は大幅に増大していて、70年前はわずか6,000㌶でしたが、現在は16,000㌶。夏暑く、冬寒い半大陸性気候下にあり、北西から吹いてくる風に含まれる湿気はヴォージュ山脈によって遮られています。アルザスはイメージ的に、冷涼な気候の産地と思われていますが、年間の降水量は500~650㎜、コルマールを例にするなら、年間1,800時間の日照に恵まれています。ぶどうの熟度に関しても日較差があるので、酸味の充実したぶどうが得られます。土質は複雑で多様性に富んでいるので、気候と地形から見ても、アルザス地方はフランスの他の地方とは違う特徴があります。


 地質の成り立ち画像協力:ドメーヌ ツィント・フンブレヒト
 ワイン産地の形成が始まったのは約3億年前の古生代/石炭紀
 ヘルシニア山脈の隆起により花崗岩が形成された。この時期、多くの火山活動があった。
 ヴォ―ジュ山脈の本体(基盤岩)をなすのは最下部の花崗岩と、それが変化した岩石
 海中生物や貝殻が堆積して形成された魚卵状石灰岩(ウーライト)
 貝殻石灰岩(ムッシェルカルク)、その他には、古い二畳紀の赤い砂岩
 三畳紀のピンク色をしたブレンド砂岩等があり、それらが複雑に入り組んでいる。

 ジュラ紀の末期に移動するプレートに押されて、中央部が隆起し、地上に出現。
 白亜紀と始新世初期にジュラ紀の地層は一部分浸食されて平らになった。
 始新世中期には、今までプレートで押されていた力が弱まり、
 隆起していた地形は少しずつ沈降し、周囲の地殻との間に断層が生じた。
 沈降はさらに激しくなり、ラインの両側は、ヴォ―ジュ山脈と黒い森となり、
 沈降した部分に、現在のライン地溝帯が形成された。



       地質時代と地層名 
       出典:武田弘先生作成の地質表
     古生代、中生代、新生代の区分けはこの表でご理解いただけると思います。

出典:アルザス地方の地質に関しては、フンブレヒトMWの解説に加えて、鉱物学の大家 武田弘先生(ソムリエ協会機関誌No81)からご教授いただいたデータを参考文献にしています。


 ワイナリーの概要
 ドメーヌ ツィント・フンブレヒトは1620年から続く家族経営のワイナリー
 次期当主(13代目)となる長男もワイナリーに参画
 6コミューンに41㌶のぶどう畑(すべて認証取得)を所有、伝統的なワイン造りを実施
 生産しているワインは25アイテム、年間の生産量は20万本(年によって若干の変動あり)
 5頭の馬で耕作。急斜面の畑では使えないので、困難な場所はウィンチによる手作業
 畑のぶどう樹はマサルセレクションのみ、クローンは使わない主義
 ぶどう品種はリースリング40%、PG28%、ゲヴュルツトラミネール20%、PN12%他


 オーガニック・ビオディナミ農法に関して
 オーガニックは1990年代から、ビオディナミは1998年から導入
 オーガニック認証エコセール(1998年~)/ビオディナミ認証ビオディヴァン(2002年~)

ルドルフ・シュタイナーに影響を与えたヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ
 1920年にビオディナミを始めたシュターナーは、ドイツの詩人、小説家、哲学者で、
 自然科学者でもあったゲーテから多くのことを学びました。
 Zoomセミナーでは、ゲーテが著した「植物を理解するための3つのキー」について、
 それぞれの例を挙げながら、フンブレヒトMWは次のように解説しました。

 (1)方向 (2)エレメント (3)惑星
 (1)方向の1つめは求心力。地球の中心に向かって動こうとする力で、良い例がオーク
  2つめは遠心力、求心力とは反対に宇宙に向かっていこうとする力、例で言えば大麦
  3つめは求心力や遠心力はないが、植物間での交換力のあるイラクサやスギナ
  生姜は求心力が強く、味の濃い果実は遠心力が強い。
  ぶどう樹は求心力や遠心力がほとんどないので
  強いパワーのあるものをぶどう樹のそばに置くことで効果が得られる


 (2)のエレメントは土/ミネラル、水/植物、空気/動物、火/意識
  地球は主に土と水から成るので、ぶどう栽培には地球が持つ要素が必要。
  地球のさまざな要素を増やすためにビオディナミのプレパラシオン(宇宙と植物を繋ぐ役目)
  を使用。火の要素を使うことで、強い味わいが得られる。
 
 (3)の惑星に関しては、
  月は冬を象徴/オーク、水星は春/カモミール、金星は開花/西洋ノコギリソウ 
  太陽は結実/オトギリソウ、火星はベレゾン/欧州ヨモギ、木星は実が熟す/タンポポ
  土星は種が熟すエネルギー(次世代を生み出す)/西洋カノコソウ

 「ぶどうは放っておくとあまり実をつけない植物なので、冬に剪定を行い、
  ぶどう樹にストレスをかけることで良い実ができる
」とフンブレヒトMW
  求心力や遠心力を持たないぶどうは人が何もしないと実をつけようとしなくなる[がく~(落胆した顔)]


気候変動とビオディナミ
気候変動、これは問題なのか、それとも好機か?
フンブレヒトMWが提示した、このテーマを見て、真っ先に頭に浮かんだのは、シャンパンメゾン『ルイ・ロデレール』のジャン・バティスト・レカイヨン醸造責任者でした。彼は1974年にクリスタル・ロゼを発売して以来のアイテムとして『ブリュット・ナチュール フィリップ・スタルク』をリリースしていますが、ビオディナミの導入で、糖度の高いぶどうが収穫できるようになったことが、きっかけだったようで、「気候変動の影響を考え、ぶどう樹の仕立て方や新しいぶどう品種に取り組むこともひとつの選択肢ですが、シャンパーニュ地方のシャンパンという飲みもの、そのアイデンティティをきちんと表現することが大事であり、温暖化だからこそ造ることができたアイテムです」と語っていました。

フンブレヒト氏に話を戻すと・・・レカイヨン氏と同じく、彼も優れたワインメーカーであり、ビオディナミの認証も受けているので、温暖化を好機と捉えていると、私は推測しています。

✥アルザスは10年前と比べて、収穫の時期が3週間早まっている。
✥1970年代と比べると、降雨量が減っている/総雨量は10年ごとに4㎜減少

気候変動による影響
2021年は欧州の多くのワイン産出国が春の遅霜害を受けましたが、アルザスには及んでいません。
10年後にはアルコール度数が1%アップする可能性があるものの、酸の高いリースリングには好都合。
収穫が早まれば、腐敗は軽減されますが、甘口ワインの生産は難しくなります。

発生するさまざまな問題をビオデイナミ農法との関連で考えると、有機栽培をより効率的に行うことが可能になる由。生理的な熟度を得ることが大事なので、早い時期に収穫ができ、温暖化の影響下にあっても、よりフレッシュなタイプのワインを造ることができるとのこと。「畑で完璧なぶどうが収穫出来れば、セラーでの人為的な作業が減ります」とフンブレヒトMW



  4種のテイスティング


 カナダのファントム・クリーク・エステーツでの新たな活躍
 ブリティッシュ・コロンビア州オカナガン・ヴァレーにある新興ワイナリー

ファントム・クリーク・エステーツではボルドータイプの黒ぶどうやオカナガンの代表的な品種シラーやヴィオニエを栽培。白ワインはアルザスタイプに注力しているので、フンブレヒトMWがコンサルタントとしてサポート。今夏からベリンジャー家のマーク・ベリンジャー氏も新ワインメーカーとして就任しています。世界レベルの指導者たちが脇を固めているので、今後の発展が楽しみです。

 今年1月に日本上陸したニューフェイス
 北オカナガンの自社畑イースト・ケロウナのリースリング100%/8,000円

オカナガン湖の好影響下にある冷涼な気候のエリアで、土壌は砂質ローム、粘土、石灰質。土着酵母で4ヵ月かけて発酵させ、ステンレスタンクとフードルを併用して約10ヵ月熟成させたワイン。MWは「アルザスと同じ気候」と語っていましたが、香りはアルザスとは異なる印象。白い花や洋なしの白い果肉を連想、はちみつやミネラルのニュアンス。中盤以降に軽いビター感。


 ピュアさが魅力のリースリングとピノ・グリ
 リースリング ロッシュ・カルケール2016/4,500円

“ロッシュ・カルケール”はフランス語で“石灰岩”の意味”
テロワールはシリカを含む石灰質土壌、畑の向きは東と南、収量78hl/㌶、平均樹齢42年
オークの発酵槽で12ヵ月間発酵させ、オーク樽で18ヵ月間熟成、瓶詰時期2018年2月
石灰質土壌由来の柑橘系果実のニュアンス、凛として引き締まった酸味(オカナガンのワインには感じなかった)、今飲んでも、さらに熟成させても楽しめるワイン。上質な酒質、ポテンシャルあり。リースリング好きは是非! インダイス1


 ピノ・グリ ロッシュ・カルケール2018/4,500円

テロワールは貝殻石灰岩(ムッシェルカルク)、30㌶の森林のなかの7㌶がぶどう畑。畑を取得したのは1989年。ピノ・グリの畑は孤立していて、他との距離があるので、ビオディナミには最適。収量60hl/㌶、平均樹齢28年。オークの発酵槽で14ヵ月間発酵させ、オーク樽で18ヵ月間熟成、瓶詰時期2020年1月。
白い果実、トースティ、ドライ&クリーミー、和の要素に寄り添うワイン、インダイス1


 表情豊かなゲヴュルツトラミネール
 マイベストだったゲヴュルツトラミネール ロッシュ・カルケール2016/4,500円

テロワールはウーライト、収量47ha/㌶、平均樹齢35年、オークの発酵槽で約2週間発酵、オーク樽で12ヵ月間熟成。瓶詰時期は2017年8月、飲み頃は2019年から2028年
第一香から飲み手を魅了するピュアなアロマ、エキゾチックフルーツ、豊潤なテクスチュア、フェノール由来の心地良いビター感、グラス内の温度変化を楽しみたいワイン、インダイス3

インダイス:ドメーヌ ツィント・フンブレヒトでは、すべてのワインに1 から5 までの指標(インダイス)を使用しています。ラベルのAlc表示の下に記載。RSは残糖度。2001年から実施していますが、数値はあくまでも目安 1=RS<9g/L、2=9<RS<15g/L、3=15<RS<30g/L、4=30<RS<45g/L、5=RS>45g/L 


 90分の緻密な解説
 フンブレヒトMWの人となりが伝わってくる緻密な90分でした。

アルザスでビオディナミが発展した理由について、MWは「スイスとの近さにあると思います。1920 年代にルドルフ・シュタイナーが建てたゲーテアヌムはバーゼルにあり、ここはフランスとスイスの国境、かつアルザスにも近いです。バーゼルやライン川沿いでは、人智学の運動がとても盛んであり、フランスで最初のビオディナミワイン生産者もアルザス(1969年)、メゾン・ド・ラ・ビオディナミは当初からコルマールにあります。アルザスには数多くのシュタイナー学校もあり、人口比ではフランスの他の地域よりも多くなっています」と回答していました!


 モノローグ
 オンラインセミナーは5月後半に行われました。

セミナーの時間内では対応しきれないほどの多くの質問があったので、輸入元日本リカーでは、質問を一括してMWに送り、戻ってきた回答は参加者全員にフィードバックするという形式を取りました。フンブレヒト氏らしい、長文の丁寧なお答えばかりだったので、日本リカーの作業が完結するまでに、約1ヵ月かかりました(笑)

偉大な産地でありながら、日本では十分にその魅力が伝わっているとは思えないアルザス! 
オンラインセミナーの詳細な話を、わかりやすくまとめるのに少し苦労しましたが、ワインラバーの皆さまのお役に立てば幸いです。

製品についてのお問い合わせ先
日本リカー株式会社 03‐5643‐9772

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アースデイに合わせて開催されたカリフォルニアワイン・サステイナビリティ・メディアセミナー [Zoom / ワイン]

  カリフォルニアのサステイナブルに注目!
 カリフォルニアワイン協会(以後CWI)主催で、
 サステイナブルをテーマにしたオンラインメディアセミナーが開かれました。

 会場となったのは昨秋にオープンした東京エディション虎ノ門


 日程は4月22日のアースディと前日21日の2日間。基調セミナーを担当したのは、
 カリフォルニア・サステイナブル・ワイングローイング・アライアンス(CSWA)
 アリソン・ジョーダン事務局長

 一覧で見る活動の変遷
 CSWAのサステイナビリティ教育と認証活動
 ぶどう栽培とワイン造りに関わる人たちによって、2001年に定義付けされました。

 米国の環境問題の取り組みの素晴らしさは第三者による認証システム!
 2010年に立ち上げた第三者認証プログラム(CCSW)により、
 現在171のワイナリー/全体の80%が「ワイナリー認証」
 2,247の農地/全体の32%が「畑認証」を取得。
 米国には他に、ナパのエリアに限定したナパグリーン等、
 州内の別プログラムも設定されていて、厳格な認証ですべてが機能しています。


模範的な2つのワイナリーと繋いで
【シルヴァー・オーク アレキサンダー・ヴァレー】
ナパ・ヴァレーのオークヴィルを拠点にしていたシルヴァー・オークは、2013年にソノマのアレキサンダー・ヴァレーにも畑を購入、2017年から稼働させています。
ワイナリーのスタートは1972年、オイル業を生業にしていたレイ・ダンカン氏が創業し、初代ワインメーカーのジャスティン・メイヤー氏が唱えた「メイン品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、樽はアメリカンオークを使って熟成させる」という2点を遵守し、今もそのスタイルを継承しています。

 LEEDは建築物の環境性能を評価する国際的な認証
 2018年、LEEDのEBOM(既存の建物・運営・保全)部門で世界初のプラチナ認証ワイナリーに!

 ソノマのアレキサンダー・ヴァレーにあるワイナリーは7棟から構成されています。
 すべてが認証の対象になっていて、昨年はリビング・ビルディングに認定されました。



     【リッジ・ヴィンヤーズ リットン・スプリングス】
     リッジのデイヴィッド・アマディア社長がナビゲート


 エコフレンドリーなリットン・スプリングスにあるワイナリー
 畑には超100年のジンファンデルの古樹も!


      ワイナリーの建て替え時、断熱壁に利用した藁(わら)ブロック



 ランチにはワイナリーのオリジナルレシピも登場
 左から供出順に
 #1:J Vineyards & Winery Cuvee 20 Brut
 #2:Sunny With A Chance of Flowers Chardonnay 2019
 #3:Ridge Vineyards Lytton Springs 2017
 #4:Silver Oak Alexander Valley Cabernet Sauvignon 2016

 サービスされた4アイテム


 バンケット担当の石井シェフがメニューについて解説@オンライン会場


 口開けは実習を交えたクロスティーニ
 蟹とアボカドを使ったクロスティーニ × キュヴェ 20 ブリュット
 輸入元:布袋ワイン

 CWIのオナー・コンフォート国際部長がクロスティ―ニの作り方を指導!


    第2フライトはローアルコール&ローカロリーのシャルドネ
    表ラベルには85カロリー、Alc9%の表示
    裏には85cal、炭水化物3.3g、タンパク質0.4g、糖質0gとの記載


健康志向を背景に
シャイド・ファミリー・ワインズは1972年にアル・シャイド氏がカリフォルニア州モントレー郡に土地を購入してスタートした家族経営のワイナリー。オンラインでナビゲートしてくれたのは2代目のハイディ・シャイドさん。ローアル・ローカロリーのワイン造りは自分の経験からの発想。「毎日ワインは飲みたい。でも翌日の仕事に差しさわりが出るようだと困るので、そのために、体に負担がなくておいしいワイン造りを」と。所有する畑はすべてサステイナブルの認証を受けており、モントレーは風が強い地域なので、風力発電を活用。ワイナリーで使う電力は100%まかなっているとのこと。また、ワインのみならず、1988年から奨学金制度を設けて学生の応援にも力を入れています。そんなシャイドさんの活躍を賞した関連記事をリンクしておきます。今後の益々の活躍に期待します!
Wine Business.com
Person of the year2020


 ハマチのタルタル、大根のピクルス、柚子ごまドレッシング × シャルドネ2019
 輸入元:オルカ・インターナショナル(株)



               第3フライトでリッジ登場   
     比率はZin74%、プティ・シラー15%、カリニャン9%、マタロ2%

ウインナーシュニッツェル、胡瓜のサラダ、アンチョビとケッパーのクリーム × リットン・スプリングス2017輸入元:大塚食品

メインダイニングのエグゼクティブシェフがドイツ人で、彼のシグネチャーメニューがウインナーシュニッツェルとのこと。リッジに合わせて供出されました。北海道産の仔牛、酸味のあるパン粉を使うことが隠し味のような…相性的にはワインのパワーが勝っていた印象

 第4フライトはワイナリーのお抱えシェフから届いたレシピ
 ファロット、マッシュルームとケール × アレキサンダー・ヴァレー CS 2016
 輸入元:JALUX


       カベルネとアメリカン・オーク重視のシルヴァー・オーク
           自社で樽工場を所有し製造しています!
乾燥したファロット(スペルト小麦)はオーブンで焼くとナッツのような香ばしさが出てくるのが特徴。樽由来の甘みと小麦を噛み込むと出てくる甘み。さらに、マッシュルームとワインのアーシーなニュアンスが相乗。それらをシルヴァー・オークの専属シェフは感じて欲しかったようです、なるほど!

 デザートはパブロバ、苺、クレームシャンティー、ライム
 メレンゲのさっくり感と苺の酸味、隠し味的に使ったライムの皮が爽やかでした。


Q&Aで
CWIの『B-Corp』に対する考えを伺ってみました。
Q:カリフォルニアでは、Fetzer Vineyards と Spottwoode Wineryの2ワイナリーだけが、B-Corpを取得していますが、B-Corpの認証についてどのようにお考えですか?
A:我々は、B-Corp認証を取得している、または取得中のワイナリーを非常に支持しています。これは、持続可能なビジネスを構築し、健全で協力的なコミュニティと労働力を創出するという基本原則に沿った、国際的に評価の高いプログラムです。

青木私感:日本でB-Corpはまだまだ浸透していませんが、昨年5月、食品業界で第1号の認証を受けたのがダノンでした。利益重視ではなく、国際基準での良い会社としての評価なので、SDGsとも大いに関連しています。ダノンに続く動きを注視していきます!


カリフォルニアでは干ばつがあるので、節水に力を入れています。
シルヴァー・オークでは、今まで1ガロンのワインを造るのに、7~8ガロンの水を必要としていましたが、今では「1ガロンのワインに1ガロンの水」との回答がありました。7~8分の1の削減、凄いです!

森林火災は、気候変動ともろに繋がるので困難も多いようです。どのように畑を守るかということでは、素朴な対策とは言え「消火訓練や避難訓練をしています」とのお返事でした。


             .。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○


気候変動への危惧
直近の日経新聞によると、カリフォルニア州では2021年に入ってからの森林焼失面積は前年同期比で2.5倍増とのこと。今年は、欧州のギリシャやイタリアやスペイン、南米のブラジル、北アフリカのアルジェリア等、世界規模で山火事が広がっています。


   photo by Fumiko/2018年6月撮影

1977年にピーター・ニュートンが設立した『ニュートン・ヴィンヤード』はセントヘレナの西に位置するスプリング・マウンテンの斜面の土地約260㌶を有し、オーナー夫人は日本への造詣も深く、庭園には赤い鳥居も設えてありました。映画『ブラック・レイン』にはこの鳥居も登場しています。2018年に訪問し、自然と一体となった空間が印象的でしたが、昨年の森林火災で、メインの建物や中庭を消失、このニュースは衝撃でした。

国連の気候変動に関する政府間パネルICPPは、化石燃料の削減など抜本的な対策を取らない場合、気温は21世紀末に最大5.7度上昇するとの試算を出しており(出典:日経新聞)、異常気象や地球環境への対策を迅速に進めていかなければならないと危惧しています。
自分でも身近なところからエコ対策をしていますが、日本政府や環境大臣の言動からは、本気度を全然感じません!

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クインテッサ先行試飲 ~ワイナリーが追及している理想形のひとつが2018年ヴィンテージ~ [Zoom / ワイン]

          9月発売の『Quintessa 2018』を先行試飲


 ナパ・ヴァレーのラザフォードにあるQuintessa/クインテッサ

           先月半ば、新ヴィンテージ2018が到着
       セラーで十分落ち着かせてからテイスティングできました!


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  2018年ヴィンテージ(右)/2017年ヴィンテージ
  気候的な違いも比べたかったので、今回は、2アイテムを比較試飲しました。


青木私感:2017年ヴィンテージは、昨年8月に試飲して以来、1年振りでしたが、瓶熟の変化はそれほど感じませんでした。色調は液縁までしっかりと濃い暗赤紫色、香りは黒系果実や黒オリーブやグラファイト。口中ではボリューム感があり、Alcの“存在”も顕著。タンニンはワインに馴染み、木目は細かく穏やか。余韻にAlc由来の甘みと骨太の重厚感。空気との触れ合いで、隠れ気味だった酸味が出てくるのでデキャンターがお薦め。2017年ヴィンテージは温暖なヴィンテージ好きのアメリカ人に好まれるワインスタイルだと思います。

青木私感:2018年ヴィンテージは同じアルコール度数(14.5%)ながら、味わった時の印象はかなり違いました。7月13日に瓶詰したばかりなので、まだまだ赤ちゃん状態。樽の要素もワインには溶け込んでいませんが、果実味、酸味、渋味(タンニン)のバランスが良好で、心地良い余韻の広がりも好印象。ビオディナミ農法の成果、土壌の多様性、なにより冷涼なヴィンテージならではの傑作だと思いました。クインテッサが求めている理想形のひとつと言えるのではないかと、私は思っています。


             8月6日はZoomミーティング
        昨年に続き、今年も新ヴィンテージの試飲を交えながら、
      エステート・ディレクターのロドリゴ・ソトさんにお話を伺いました。
       1996年から導入してきたビオディナミ農法の認証に関しては、
          「あと数週間以内に受けられる」とのことでした!

 ヴァカ山脈の麓に位置するクインテッサ
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 ドラゴンレイク、ドラゴンテラスの奥に見えるのがヴァカ山脈

ヴィンテージについて、ロドリゴさんは「ヴァカ山脈の影響を受けています。また、ヴァカ山脈に近いか、ナパ川に近いかによって、土壌構成も異なってくるので、それらも関係してきます。さらに、ワイナリーのあるラザフォードは、ナパ川が一度途切れた曲がった地点なので、発生する霧の関係で冷涼年や温暖年の差が出てきます」と言及

使用するぶどう品種には、独自のこだわりがあり、仏ボルドーから渡来して、チリで花開いた品種カルメネールを使用しています。これは、ワイナリーの創始者アグスティン・ヒュネーウス氏、ロドリゴ・ソトGMがチリ出身であることから、この品種を重用!

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  source:Quintessa

「ヴァカ山脈の麓は白い火山性土壌なので、暑くて乾燥した年にはタンニンがしっかりしたぶどう、寒い年だとチョーキーなニュアンスを感じるぶどうになります。ドラゴンレイクの周りは傾斜があり、石が多いので水捌けも良く、ぶどう樹の根が深く張っているので、ヴィンテージに関係なく、一定した品質のぶどうが穫れます」とロドリゴさん。加えて、ナパ川に近いベンチについては「土壌は黒い粘土質で、ぶどうは柔らかく洗練されているので、ドラゴンレイク周辺の区画から穫れるタンニンしっかり系のぶどうとブレンドすることで全体がソフトになります」

 2017年ヴィンテージについて
  アぺレーション:ナパ・ヴァレー、ラザフォード
  ぶどう品種:92%カベルネ・ソーヴィニヨン、4%メルロー
           3%カルメネール、1%プティ・ヴェルド
  アルコール度数:14.5%
  収穫:2017年9月11日~10月7日
  熟成:22ヶ月、フレンチオーク100%(新樽76%)
  瓶詰:219年7月15日~19日
  生産量:500ケース

  2018年ヴィンテージについて
 「温暖な年より冷涼年のほうがすべてのプロットが完璧なものになる」とロドリゴさん

  アぺレーション:ナパ・ヴァレー、ラザフォード
  ぶどう品種:92%カベルネ・ソーヴィニヨン、2%メルロー
       3%カベルネ・フラン、2%カルメネール、1%プティ・ヴェルド
  アルコール度数:14.5%
  収穫:2018年9月18日~10月25日
  熟成:20ヶ月、フレンチオーク100%(新樽62%)
  瓶詰:219年7月13日
  生産量:500ケース
 
  まろやかなタンニンとソフトでクリーミーなフィニッシュのフル・ボディなワイン
  とても魅力的なフィニッシュ、ビオディナミ農法で栽培されたぶどうのワイン
                     ジェームズ・サックリング/2021年1月/99ポイント

  変化のひとつがコンクリートタンクの使用
 2018年ヴィンテージから、コンクリートタンク(右側)を使用
 発酵は自生酵母で長い時間をかけて!



 2018年ヴィンテージには黒オリーブやアーシーな要素があるので、
 タプナードとの相性は予想通りでした。チーズやクラッカーに添えて!


気候変動に絡んで
環境変化への対策として、干ばつに強い台木の選択、ぶどう樹の仕立ての間隔をあける、畝の向きを変える等の試みをしていますが、暑い日が多いので、ぶどう畑に霧を散布して温度コントロールできるような工夫もしているそうです。
1ガロンのワインを造るために必要となる水の量は、若樹と古樹では異なり、古樹なら4ガロン程度とのこと。クインテッサは貯水池ドラゴンレイクを有効活用していますが、カリフォルニアでのワイン造りにおいて、今後、水の節約は重要課題になりますね。


2020年ヴィンテージに絡んで
今年もカリフォルニアの森林火災が報道されているので心配です。
Zoomミーティングで、火災のことを質問した折、ロドリゴさんが、「2020年は煙害による汚染 スモークテイントがあったので、コンサルタントのミシェル・ロランの来訪時(25日)、彼とテイスティングをして検証する予定」と語っていました。

スモークテイントの除去は、オゾンを利用しているようです。米国の企業のサイトに、除去の仕組みの解説がありました。

クインテッサも、同企業と契約していて、スモークテイント対策に取り組んでいます。ワインメーカーで、ロドリゴさんの元で活動中のレベッカ・ワインバーグさんが、2020年ヴィンテージの対策について語っている記事があったので、併せて載せておきます。
今年の森林火災は、欧州のギリシャやイタリアでも発生しています。甚大な被害が出ないことをこころから願っています!



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             昨年のBeyond Bordeaux

     ボルドー最大手のネゴシアンCⅤBG主催で行われたBeyond Bordeaux
     昨年はコロナ渦中ゆえ、感染対策を考慮し、午前・午後の2部制で実施。
     1名1テーブルの着席形式で、隣席ともしっかりと距離を置いて行いました。
     ここでは、9月リリース予定の26アイテムを先行試飲しました。

     今年は8月末に行う予定でしたが[NEW]9月末に延期!
     昨年の印象が鮮烈だったので今年も秀逸なワインたちの出会いにワクワク!


       2020年8月撮影  
  
      昨年、クインテッサと同時供出されたのは、
      Beaulieu Vineyard Georges de Latour、Dalla Valle Mayaでした!

    来月開かれるBeyond Bordeaux2021にはクインテッサ2018も登場するので、
    再テイスティングがとてもとても楽しみです。
    改めて、Beyond Bordeauxの報告、いたします!!

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北ローヌを代表する『カーヴ・ド・タン』がウェビナーでエルミタージュ パーセル・テイスティング! [Zoom / ワイン]

  タン・レルミタージュの協同組合カーヴ・ド・タン
 
 (一社)日本ソムリエ協会とSOPEXA JAPONの協力で開催されたオンラインセミナー
 私はジャーナリスト枠で参加しました。
 テイスティング用のワインは6種類、50mlサイズのボトルで届きました。
 セミナーはフランス時間の8時(日本は15時)からスタート
 講師を務めたのはカーヴ・ド・タンのアンバサダー デヴィッド・キラン氏
 フランス語の通訳は素敵なマダム臼井久代さん (お顔が見えなくて残念)

 仏南東部を視察したエマニュエル・マクロン大統領
 
 オンラインセミナー前日、タン・レルミタージュを訪れたエマニュエル・マクロン大統領
(CNNで気になる報道がありましたが、お元気そうなので、安心しました!) 
 カーヴ・ド・タンを代表して4代目理事長のグザヴィエ・ゴマール氏がワインを贈呈
『エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015』
 創始者ガンベール・ド・ロシュの名を冠したオマージュワインです!


            カーヴ・ド・タンの沿革
        画像協力:Cave de Tain

VienneヴィエンヌからValenceヴァランセに南下すると、タン・レルミタージュを挟んで、ローヌ河の右岸に位置するアペラシオンがエルミタージュとクローズ・エルミタージュ。

カーヴ・ド・タン・レルミタージュは1933年にルイ・ガンベール・ド・ロシュによって設立されました。彼には後継者がいなかったので、1967年にエルミタージュに所有する6㌶をカーヴ・ド・タンに寄贈。その後、同協同組合は新たなぶどう畑を入手し、全部で22㌶を所有。優れた銘醸畑を有することで、エルミタージュの様々なテロワールを反映させたワインを造り出しています。
超260名のぶどう栽培家が属しており、栽培面積は1000㌶、ぶどう畑は半径15㎞以内にあります。偉大なワインを造ろうという思いを掲げた生産者たちは、88年の長きにわたり、この地で生まれた黒ぶどうのシラーと白ぶどうのマルサンヌをメインにしたワイン造りで高い評価を受けています。

タン・レルミタージュを拠点とする最大の生産者はM.シャプティエ、カーヴ・ド・タンは2番目、その後にはドメーヌ・ポール・ジャブレ・エネが控えており、両ドメーヌはネゴシアンとしても活動しています。


 5つのクリュ
 
  エルミタージュは136㌶のうち21%
  クローズ・エルミタージュは1818㌶のうち38%
  サン・ジョセフは1370㌶のうち11%
  コルナスは155㌶のうち10%
  サン・ペレは103㌶のうち18%
  生産量の90%を占め、残りの10%はIGP

 細分化された単一畑で栽培されたワイン
 フィロキセラ禍( 蔓延したのは1890年前後)以後に植樹されたぶどう樹
 100年近い歴史ある区画、古樹のマルサンヌを手摘みで収穫し、厳しい選果を実施

     エルミタージュ・ブラン オー・クール・デ・シエクル2019
 
デヴィッド:400㍑(新樽45%、一空樽35%、二空樽20%)の樽でアルコール発酵を行い、澱と共に8ヵ月熟成させ、定期的にバトナ―ジュ。マルサンヌ100%、色調は黄金色、種のある果実やアカシアのハチミツの香り、まろやかでねっとりとしていて、ボリューム感もあり、余韻に苦みのニュアンス。20年以上の熟成に耐えうるワイン。

 エルミタージュは世界でも稀なリア
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 エルミタージュは4つの異なる地層が出会う世界でも稀なエリア
 緑のゾーン/丸い小石が多い沖積土
 茶のゾーン/一番古い土壌、ローヌ河によって運ばれてきた小石、中間部は粘土
 黄のゾーン/柔らかい岩石が崩落して粘土に変化。上部は砂混じりのダスト、ロス土壌
 橙のゾーン/浸食による花崗岩、ローヌ河の流れの変遷によってわかれた中央山塊の一部


カーヴ・ド・タンの新醸造所
赤ワインはアルコール発酵後、木樽内でMLFを行い、ブレンドする前に(異なる樽年齢の)木樽で18ヵ月間熟成、その後、瓶熟させています。2014年、カーヴ・ド・タンは新醸造所に1000万€を投資。生産量を増やすためではなく、“質の向上”を目的としたもので、ベースとなる赤ワインを、区画ごとに醸造することでテロワールを反映させ、ヴィンテージ毎の個性をより鮮明に表現できるようになりました。区画に基づくセレクションが実現したことで、2015年には5アペラシオンの生産地区に50の区画が選別されました。


         エルミタージュ・ルージュラ・クロワ2015

デヴィッド:なだらかな台地、土壌は深みのある黄色味を帯びた茶色で、砂と粘土と泥土から成る。収穫は9月22日、22日間のマセラシオン、そのまま木樽内でMLF、400㍑の木樽(新樽100%)で18ヵ月熟成。(砂や粘土に由来する)酸味を含んだ酸っぱいプラム。アタックはしなやか、綺麗な酸味、余韻に残るスパイシーさ=シラーらしさ。エレガントで、シルクを連想させるしなやかさと軽やかさのあるワイン。

        エルミタージュ・ルージュ ボーム・ミュレ2015
 
デヴィッド:丘の斜面にある区画。ローヌ河の段丘の崩積土。珪岩質石灰岩の小石から成り、その下には砂と小石混じり茶色の土壌、畑は南向き。収穫は9月19日、26日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽60%、一空樽40%)で熟成。ブラックチェリーのブランデー漬けの香り、アタックはすっきり、キルシュやシラーの特徴香の黒胡椒、存在感のあるタンニン、綺麗な酸味と長い余韻、(小石混じりの土壌由来の)果実感。 ガンベール・ド・ロシュにボーム・ミュレをブレンドすると力強さと毛皮のようなタッチが備わる。

          エルミタージュ・ルージュ メアル2015
 マイベストの区画がメアル、ワインはリッチで豊潤!

デヴィッド:最も急斜面、ぶどう畑は全て南向き、大きな石と小石は日中太陽からの熱を取り込み、夜間に放出。区画はメアルの最上部、西側に位置し、地層は花崗岩質と崩積土。収穫は9月21日、23日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽3分の2、一空樽3分の1)で熟成。香りはシュガーローストしたイチジク、シナモンやスターアニス似のスパイス、アタックはまろやかで勢いがあり、カシミアのようなソフトタッチのワイン。


         エルミタージュ・ルージュ エルミト2015
 エルミタージュの由来となる区画エルミト

デヴィッド:100%花崗岩質(オレンジ色の酸化鉄を含む)、標高300m、段丘が多く、畑は南東向きなので朝の陽ざしを受ける。1982年から2000年まで18年かけて改植。収穫は9月21日、23日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽3分の2、一空樽3分の1)で熟成。赤系果実、オリエンタルスパイスやクローヴ、ミネラル塩、輪郭のはっきりしたタンニン、きめ細かいレザー感、(花崗岩由来の)混じり気のないシラーらしいワイン。


       エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015
 
デヴィッド:ブレンドによって完成したワイン。我々は花崗岩の持つパワーと緻密さとまっすぐな印象をワインに表現したいと思っています。 1933年からのワインを2万本ストックしているヴィノテークを設け、1950年以降のワインを販売しています。2015年ヴィンテージはキルシュや野生のハーブ、ワイルドスパイスの香りがあり、しなやかでさわやか、口中ではねっとり感があり、花崗岩の明快さを感じます。長熟を予感させる骨格のあるタンニン、力強さと果実味、完璧な円熟味、ガンベール・ド・ロシュはエルミタージュの丘の品格を表わしています。

 豊かさと複雑さにあふれたグランヴァン
 エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015は、
 メアル14%、エルミト44%、ボーム・ミュレ13%、レ・シニュオー6%、
 ガンベール10%、ラ・クロワ13%の区画のワインをブレンドしています。 
 スターシェフや星付きレストラン、エアライン等でも愛用されていますし、
 先日は、タン・レルミタージュを視察中のマクロン大統領に贈呈!


 中華料理のスパイス(八角等)とシラー種の特徴香(黒胡椒、シナモン)とのバランス良好  
 口中に残る脂分はタンニンが洗い流してくれる印象

 
 昨今、ZoomやTeamsによるウェビナーがとても多くなっています。
 カーヴ・ド・タンの日本向けオンラインセミナーも今回が初めてだったようです。
 講師のデヴィッドさんの熱心さが画面を通して伝わってくる内容だったので、
 SOPEXA JAPONの佐藤コンサルタントにお声がけいただき、良かったと思いました。

 ただ、参加者のなかに、“マイクをオフにしていない人”がいたので、
 セミナー中に雑音が入り、話が聞き取り難くなる箇所があったことは残念でした。
 主催者側から、3回ほど、「マイクをオフに!」との忠告もありましたが、
 オフにしていないご当人たちは全く気が付いていない様子(苦笑)

 私は、今まで、プレス限定や人数制限のウェビナーばかりだったので、
 今回のような人数の多いオンラインセミナーは初めて、このような事態も初めて。
 今後、ますます増える可能性のあるオンラインセミナーなので、
 参加する側は、ビデオとマイクは必ず“オフにして!”
 他の参加者のためにも、これだけは、徹底すべき事項だと思っています。

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ボジョレーワイン委員会がクリュ・デュ・ボジョレーに特化したウェビナー開催!  [Zoom / ワイン]

  コロナ禍でも対日輸出量は増えているボジョレー
 ヌーヴォーだけじゃないボジョレー
 クリュ・デュ・ボジョレーの『ムーラン・ナ・ヴァン』と『ブルイィ』

 ボジョレーと聞くと、瞬時に連想してしまうのが“とんかつ”
 毎年ヌーヴォーの解禁日にお目にかかっているジョルジュ・デュブッフのアドリアンさん
 昨年はコロナ渦中だったのでオンラインでの対面でしたが、彼一押しの組み合わせがコレ
 ゆえに、反射的に「ボジョレー=アドリアン=とんかつ」という流れに(笑)


 ボジョレーワイン委員会主催のオンラインセミナー
 ボジョレー委員会初のウェビナー
 テイスティング用のワインはムーラン・ナ・ヴァンとブルイィが各3アイテムずつ
 参加者にはランダムにそれぞれのクリュのワインが1本ずつ送付されてくるシステム
 私の元に届いたのは・・・
 ドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィスのムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
 ドメーヌ・ド・テヌモンのブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018

 
 昨年のボジョレー・ヌーヴォーの輸出先トップは
 日本[わーい(嬉しい顔)]
 輸出量は前年と比べて21.6%減でしたが、
 ボジョレー・ヌーヴォーとボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーに関しては、
 全体の46%を占めており、依然として第1位の座を確保していました。


 ボジョレーの健闘に注目
 AOPボジョレー、同ボジョレー・ヴィラージュ、クリュ・デュ・ボジョレー
 の総量も加えると31,422ヘクトリットル、420万本を輸出しました。
 末尾にに掲載したデータ(主な輸出国)もご覧ください!


        セミナーではクリュ・デュ・ボジョレ―の「2村」に特化
         クリュ・デュ・ボジョレーは全部で10村あります。
 最も南に位置するブルイィ、コート・ド・ブリイィ、レニエ、モルゴン、シルーブル
 フルーリー、ムーラン・ナ・ヴァン、シェナ、ジュリエナ、最北部のサン・タムール

 登場したワインたち
 画像提供:ボジョレーワイン委員会
 #2:シャトー・デ・ジャック ムーラン・ア・ヴァン2018/日本リカー
 #3:ドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィス ムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
 稲葉
 #4:シャトー・カンボン ブルイィ2018/テラヴェール
 #5:ドメーヌ・ジュベール ブルイィ・ヴィエイユ・ヴィーニュ2018/木下インターナショナル
 #6: ドメーヌ・ド・テヌモンのブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018
 ディス・エクスポール・ジャポン


  一番手はジョルジュ・デュブッフのアドリアンさん
  通訳とワインのコメントは石塚ソムリエが担当


        ムーラン・ア・ヴァン2018/サントリーワインインターナショナル


 ムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
 若い樹で樹齢80年、最も古い樹で100年、収量も30ヘクトリットル/㌶と極めて低い。タンニンはきめ細かくソフト   酸味も心地良く、今飲んでも熟成させても楽しめるクリュ・デュ・ボジョレー
 ブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018
 樹齢60~65年からなるヴィエイユ・ヴィーニュのワイン。赤系果実や赤いバラのアロマ
 ムーラン・ナ・ヴァンより酸味や渋味がまるく、エレガントさをまとった雰囲気のクリュ・デュ・ボジョレー


 左から
 ジョルジュ・デュブッフのアドリアン・デュブッフ・ラコンブさん
 Saint-Amour Bellevueの石塚裕介支配人兼ソムリエ
 ブルイィ生産者組合のロベール・ペルー副会長
 ボジョレーワイン委員会のフィリップ・バーデ副会長


4月第一週に発生した霜害は?
「40年間ぶどう栽培をしていますが、今回のようなひどい霜害は初めてでした」とバーデ副会長。3月末に27度まで気温が上がり、ぶどうは順調に育っていましたが、その後、マイナス8度まで降下し、回避することができませんでした。正確な被害の数字は出ていませんが、大きな影響が出ると予想しています。ボジョレー・ヌーヴォーの価格を少し値上げする可能性もあります。

ボジョレーにおける気候変動は?
ぶどうがしっかり熟すようになっているので温暖化の恩恵を受けていると思います。ただ、ぶどうの実が大きくなり水分が多くなることで収量は減っています。温暖化対策としてシラー種を栽培する試みもしています。2021年のぶどうの生育状況について語るにはまだ早いのですが、5月に雨が多く降ったので開花は6月の第2週以降。開花から収穫日が予測できるので、これはとても大事なことです。昨年の収穫は8月末でしたが、今年は9月中旬以降だと思います。

どのAOCがお好きですか?
バーデ副会長は「3~4年熟成させると色々な料理に合わせて楽しめるボジョレー・ヴィラージュ」
ペルー副会長は「生まれも育ちもブルイィなのでブルイィ、赤い花崗岩質から造るガメイ種が好き」
石塚ソムリエは「レストランの本拠地があるサン・タムールです」
そして・・・アドリアンさんは、
「12のAOCからひとつを選ぶのは難しいです。子供が12人いるのと同じなので、ひとつだけは選べません」
ボジョレーの帝王と言われた祖父デュブッフさんを彷彿とさせる回答でした!

ボジョレ―ワイン委員会の皆さまは解禁日に来日することを望んでいましたが、コロナ終息が見込めない状況であれば、近い将来、日本を訪問して、ボジョレーの伝道をしたいと語っていました。


 現地との中継役はボジョレーワイン委員会日本事務局の伊藤宏和代表
 今回はスタジオから参加していました!


 [NEW]ボジョレー・ヌーヴォー2021の新ポスター
 今年はこのポスターが日本市場にお目見えします!


               ボジョレー早わかり
      資料提供:ボージョレワイン委員会


  資料提供:ボージョレワイン委員会

【ボジョレー全般のお問い合わせ先】
ボジョレーワイン委員会 日本事務局 電話03‐5615‐8177
E-mail:beaujolais@audacejapan.com

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ルイ・ジャドが所有する『ドメーヌ J. A. フェレ』のオドレ・ブラチーニ醸造責任者が日本向けオンラインセミナーで初登場! [Zoom / ワイン]

 ドメーヌ・フェレとルイ・ジャドのプイイ・フュイッセ2018をテイスティング

2018年は冬から春にかけては涼しくて雨が多かったが、5月からは乾燥して暑い天気になった。8月からぶどうの熟度をチェックしたが、場所によって、差があり、収穫の時期の判断はかなり悩ましいものだった。結果的に、過去一番長い収穫期間になったが、待つことで、愛すべきワインになり、オドレさんは「デリケートでフレッシュ感もあり、長期熟成タイプのワインになった」とコメント


ドメーヌ J. A. フェレ プイイ・フュイッセ2018希望小売価格5,000円(税抜)
フュイッセのさまざまな区画の最良のぶどうをブレンド。平均樹齢は40年。土壌は花崗岩、泥灰土、石灰土。収穫は手摘みで早朝の涼しいうちに実施。古生代の花崗岩土壌から収穫したぶどうはステンレスタンク(50%)で醸造することで、果実味豊かで飲みやすいワインになり、泥灰土や石灰土壌のぶどうは使用樽(50%)でストラクチュアを表現。定期的にバトナージュを行い、約10カ月熟成、全量ブレンド後、ステンレスタンクで数カ月熟成。

ルイ・ジャド プイイ・フュイッセ2018希望小売価格4,600円(税抜)
フュイッセ村、ソリュトレ・プイイ村、ヴェルジソン村、シャントレ村の畑のぶどうを使用。土壌は白亜質と粘土の混合。収穫は手摘み、ステンレスタンク(60%)とオーク樽(40%)で数カ月熟成させ、全量ブレンド後、ステンレスタンクで澱とともに3カ月熟成。


 初登場のオドレ・ブラチーニ醸造責任者

ルイ・ジャドのピエール・アンリ・ガジェ社長の秘蔵っ子のオドレ・ブラチーニさん。
ワイン好きの父親の影響を受け、若い頃からワイン造りの道に進むことを決意。モンペリエ国立大学農学部で農業技師およびエノロジストの資格を取得。ボージョレにあるワイナリーでキャリアを積み、2008年にルイ・ジャド社がマコネ地区にある『ドメーヌ・フェレ』を買収した時に、醸造責任者に就任、現在に至る。今まで、来日するチャンスがなかったので、今回のオンラインセミナーがオドレさんの初登板になりました。


  地質について
 赤色は基盤を成す古生代(約3億年前)の花崗岩土壌
 青色は堆積した泥灰土や石灰質の土壌
 黄色は最近のもので、ぶどう栽培には適していない土壌

       参考資料 地質時代と地層名
       出典:ブドウ畑の自然環境/武田弘著


 マコネ地区
 ブルゴーニュ地方の栽培面積は28,000㌶
 コート・シャロネーズ地区とボージョレ地区の間に位置するマコネ地区は7,000㌶
 主要品種シャルドネはマコンの生産量の85%を占めている
 複雑な土壌と唯一のぶどう品種シャルドネが織りなす魅力


 プイイ・フュイッセ
 Les Crouxから撮影したヴェルジソン村の丘の写真
 プイイ・フュイッセの栽培面積は800㌶、北から南までは7km
 ブルゴーニュ地方のなかではシャブリに次いで2番目に大きなAOC
 フュイッセの村は18㌶で50区画あり、円形競技場型の形状で広がっている


4つのコミューン
ヴェルジソン 
中生代の地層で一番古い。西側には三畳紀の石灰質がある。面積193ha、標高250~430m、 完全な堆積土壌で、同村は北側に位置しており、標高も高い。
ソリュトレ・プイィ 
面積224ha、標高220~425m 、主たる土壌は、石灰岩、粘土、泥灰土、落石で、石灰岩が最もよく表れている村。収穫時期はフュイッセ村とほぼ同じ。
フュイッセ  
古代円形劇場のような形を成し、2つの斜面の畑はそれぞれ違ったワインを生み出す。面積274ha、標高210~390m 、土壌の複雑さで言えば最も変化にあふれた村。最も古い地層と最も若い地層の間には3億年以上の差がある。古生代(西向きの斜面)の土壌を見つけることができる唯一の村。フュイッセの反対側(東向き)は泥灰土、石灰岩 砂岩。フュイッセのプルミエ・クリュがある場所は、水捌けが良く「斜面の真ん中にある粘土質は将来的に偉大なテロワールになる」とオドレさん。
シャントレ
面積111ha、標高215~285m 、最初に収穫が始まる村。東向きの斜面の上には石灰岩を含む岩の多い区画があり、下の方に行けば行くほど粘土が多い。


 ジャンヌ・フェレの功績
 マダムが活躍していた伝統を受け継ぎ、オドレさんが醸造責任者に就任

ドメーヌの責任者はジャンヌ・フェレの夫ジャン・アルフレッドでしたが、彼は本業(歯科医師)で忙しく、妻ジャンヌが実質的にワイナリーを取り仕切っていました。手紙に「ワインの仕事に身を投じている」としたためています。

1974年にジャン・アルフレッドが他界し、周囲の人々は、初めてマダム・フェレがワイン業に関わっていたことを知ります。人生のすべてをプイイ・フュイッセに捧げてきたジャンヌ・フェレ。40年前に彼女が明確化していたプルミエ・クラスが、2020年に正式に認められたことになり、マダムの先見の明に、改めて敬意を表したいと思います。

1993年マダムが世を去り、ドメーヌはコレット・フェレに託されましたが、病弱の為、2006年に逝去。独り身だったので引継ぎが出来ず、2008年にルイ・ジャドが買収。両家には交流があり、1970年代にはルイ・ジャドで活躍した名醸造家ジャック・ラルディエールさんがマダム・フェレのドメーヌで研修していたという繋がりもありました。ドメーヌ・フェレへのリスペクトとして、今でも緑色のボトルが使われています。2008年にオドレ・ブラチーニさんがワイン・メーカーに任命され、2012年には新醸造所も完成しました。
 
生命力があれば良いぶどうができるという考え方から、ぶどう畑では土壌にエネルギーを持たせることに注力しています。作業をする人たちの健康面にも留意。畑では除草剤を廃止。ぶどう樹の選択もマサル・セレクションに戻しています。土壌や樹齢によって手入れは異なりますが、若い樹の畑には馬を活用。ぶどう樹の剪定はとても重要なので、ギュイヨ・プサールを導入中。


 マダム・フェレが行った3箇条
 
 (1) 1930年代半ばからぶどうの区画ごとに醸造 
 (2) 1942年から自社畑のぶどうを自分のメゾンでボトリング
 (3) 1970年代後半から独自の格付けを設定 
 キュヴェ・テート・ド・クリュはプルミエ・クリュ、キュヴェ・オール・クラッセはグラン・クリュとの認識


22のクリマがプルミエ・クリュに選ばれたことについて
オドレさんは「実際の使用状況(知名度、収量、販売量)や、技術的な面(土壌、地質、斜面、畑の向き、標高)等、さまざまな観点から総合的に見て判断されました。昔から素晴らしい、偉大な土地と認められていたところが、公式にプルミエ・クリュという形で認められたという理解です。プイイ・フュイッセに少しだけ光が当たったという気がしています。AOC プイイ・フュイッセについて良く知らなかったという人もいると思うので、いろいろなクリマやいろいろな味わいのワインがあること発見していただければ嬉しいです。また長期保存ができるワインがあることにも注目していただければ、プイイ・フュイッセに光が当たるように思います」とコメントしました。


 プルミエ・クリュに認められた22のクリマ 拡大可
 2020年11月に15年以上の努力が実ってPCに認められた
 PCはで囲ってあります。その多くは東向き、土壌は泥灰土質、石灰土質、粘土質

 
 Vergissonのコミューン
 Les Crays、 La Marechaude、Sur la Roche、En France
 Solutre-Pouillyのコミューン
 La Frerie、Le Clos de Solutre、Au Vignerais、En Servy、Aux Bouthieres、
 Aux Chailloux、Pouilly、Vers Cras(Solutre-PouillyとFuisseと重複)
 Fuisseのコミューン
 Le Clos、Les Brules、Les Menetrieres、Les Reisses、Les Vignes Blanches、
 Les Perrieres、Vers Cras(Solutre-PouillyとFuisseと重複)
 Chaintreのコミューン
 Le Clos de Monsieur Noly、Les Chevrieres、Aux Quarts、Le Clos Reyssier
 https://www.pouilly-fuisse.net/en/


 ドメーヌ・フェレのプルミエ・クリュのラベル
 2020年ヴィンテージからPCに昇格

  出典:ワールドアトラス

 ドメーヌ J. A フェレの所在地はで表示
 Les Perrieres、Les Menetrieres、Tournant de Pouillyは地図に四角で囲った場所
 Clos de Jeanneに関しては、「ル・クロは プルミエ・クリュ畑のル・クロではなく、
 ペリエール(Le Planの区画)に属し、昇格したル・クロとの差別化の為、
 ジャンヌ・フェレの名にちなみ、クロ・ ド・ジャンヌという名に変更」とオドレさん。

 春の霜害については「畑の被害はありましたが、ブルゴーニュの北のエリアに比べると、
 マコネやプイイ・フュイッセは影響も少なく、プルミエ・クリュの畑は問題ありません」
 とのお返事でした。ぶどう達は無事だったようです、良かったです!


   番外編マリアージュのお薦め
   安定感のある相性スモークサーモン、バターで! 

     和歌山県産南高梅で梅肉ソースを作り、豚肉とレンコンを漬け込む
 梅とプイイ・フュイッセ双方の上質な酸味が相乗し、食欲をそそる一品になります!
 ジメジメした梅雨時にぴったりの梅干し、日本人に受ける相性だと思っています。


【商品についての問い合わせ先】
 日本リカー株式会社 電話03- 5643-9770
 https://www.nlwine.com/

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ウェビナーでアクセル・ハインツ最高醸造責任者と『オルネッライア2018』の世界へ! [Zoom / ワイン]

  4アイテムの最新ヴィンテージをリリース
 伊トスカーナの海岸沿いのボルゲリに位置するスーパータスカン『オルネッライア』
 2021年4月から、2018年&2019年ヴィンテージを順次発売しています。

 今回のウェビナーのために届いた4アイテム
 アクセル・ハインツ氏自筆のお手紙も添えられていて[わーい(嬉しい顔)]

  ボルゲリの卓越性
 画像提供:オルネッライア

 初ヴィンテージは1985 年、赤・白ワインともに、30 年余の短期間で、
 イタリア国内だけでなく、世界中から熱い賞賛を受けるまでになりました。
 地中海特有の樹木や砂地と、水平線が陽光を受けて輝く風光明媚な土地に、
 115㌶を越えるぶどう畑が広がっています。


              新しいヴィンテージの紹介


  オルネッライア最高醸造責任者アクセル・ハインツ氏のナビで
 ハインツ氏とは昨年11月のオンラインテイスティング@アマン東京以来になります。
 冷涼年と温暖年についての解説と垂直試飲(2006年、2010年、2011年、2017年)でした。


 左からテイスティングに

 #1:ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019 IGT トスカーナ・ビアンコ
 ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン78%、ヴェルメンティーノ16%、ヴェルディッキオ6%
 #2:レ・ヴォルテ・デル・オルネッライア2019 トスカ―ンIGT ロッソ
 ぶどう品種:非公開
 #3:レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア 2018 DOCボルゲリ ロッソ
 ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン33%、メルロー32%、カベルネ・フラン18%、プティ・ヴェルド17%
 #4:オルネッライア2018 DOC ボルゲリ・ロッソ・スペリオーレ
 ぶどう品種:メルロー51%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド2%


 
#1:ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライアはソーヴィニヨン・ブラン主体、畑のマイクロ・クライメットの影響を受けたエレガントな白ワイン。ソーヴィニヨン・ブランの収穫は8月19日開始で9月上旬に完了。晩熟型のヴェルメンティーノとヴェルデッキオが完熟したのは9月中旬。

ハインツ:トロピカルフルーツや下草の香り、滑らかな舌触り、活き活きとした酸、豊潤で、決して重すぎない。ジューシーな酸がバランスを保ち、すべてにおいて調和の取れた味わい。2019年の春はやや涼しかったが、ぶどうの生育期は温暖でぶどうは完熟、きれいな酸が印象的な年、白ワインはバランスの取れたスタイルになった。

 
#3:レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライアはフラッグシップのオルネッライア同様の想いを注ぎ、手間暇かけて仕上げたセカンド・ラベル。黒ぶどうの収穫は8月31日メルロ―からスタート。カベルネ・ソーヴィニヨンは10月8日に穫り入れ、すべて順調に終了。
ハインツ:100%ワイナリーのぶどうを使用。オルネッライアとは違うスタイルのキュヴェを選択。層の広がり、複雑さ、力強さがあるワインで、若いうちでも、熟成させても楽しめる。複雑さを味わうなら5~10年は寝かせて! 4種(CS、ME、CF、PV)のぶどうをブレンドしているが、傾向としてはメルロが中心となることが多い。MLFはステンレスタンクを使い、その後、樽に移動。樽熟15ヶ月。2018年は温暖な年だったが、春に雨が多く降った。ワインはバランスの取れたエレガントなスタイルになった。

青木私感:今飲んで美味しいワイン、今後の熟成の変化にも期待。ぶどうの熟度や丁寧な造りが感じられる魅力的なワイン、超お薦め!



#2:レ・ヴォルテ・デル・オルネッライアは肩肘張らずにワインを楽しみたいワイン愛好家向きのカリテプリワイン。収穫は9月5日から少しずつ開始し、晩熟型のぶどうも含め、10月4日にすべて終了。
ハインツ:“純粋さ”に重点を置いたワイン。まっすぐでフルーティーな味わいを第一のポイントにしているので、このワインにはかっちりしたストラクチュアは求めていない。リリースしてすぐ飲めるタイプなので他の赤ワインと比べて熟成期間(10~12ヶ月)は短い。好天が続き、ぶどうもゆっくり熟したので、味わい的にはリッチでパワフル。レ・ヴォルテの純粋な果実味はうまく表現できたと思っている。


#4:オルネッライアは調和と複雑味を備えたフラッグシップ。収穫開始は8月31日メルローを穫り入れ、カベルネ・ソーヴィニヨンのような晩熟型のぶどうは10月8日に穫り入れて、収穫は無事終了。
ハインツ:2018年はぶどうが熟すには十分温暖な気候だったが、それほど極端に温かではなかった。ぶどうはしっかり熟したが、より繊細で表現力豊かなヴィンテージになった。オルネッライアは最高の区画のぶどうや一番古い畑のぶどうを使用している。ワインが本領を発揮するにはもう少し時間がかかると思うが、味わいのなかに黒系果実のニュアンス、柔らかな果実味、上品な舌触り、シルキーなテクスチュア、2018年らしいアロマ豊かな輝きのある果実感が備わっている。2006年からワンワードで各ヴィンテージを表現しているが、2018年は“ラ・グラツィア(気品・優美)”、調和の取れた美しさがある。


 オルネッライアCEOのジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤ氏
 
 画像右にあるのが『ヴェンデミア・ダルティスタ』の大容量ボトルです。
 オルネッライアが誇るプロジェクトのひとつが『ヴェンデミア・ダルティスタ』
 2006 年ヴィンテージからリリースしている芸術とワインの融合です。
 ジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤCEOはプロジェクトについて言及しました。


ハインツ氏は年ごとのワインを“ワンワード”で表現しており、その言葉をモチーフにして、国際的に有名なアーティストがオルネッライアの敷地内に作品を作り、さらには、アートラベルをデザインして、限定ボトルを特別に製作しています。これらは毎年、サザビーズの慈善オークションで販売されていますが、3 年前から、収益金は、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館が立ち上げた『マインズ・アイ・プロジェクト』に全額を寄贈しています。ハインツ氏が2018 年ヴィンテージを表したワンワードは“ラ・グラツィア(気品・優美)”、ベルギー人のアーティスト、ヤン・ファーブル氏が作品を手掛け、2021年9 月には、オンラインでサザビーズがオークションを開催する予定です。


 ヤン・ファーブル氏は『ファーブル昆虫記』で有名なファーブルの曾孫で、
 作品は“赤い黄金”の別名を持つナポリ湾の希少な珊瑚が使われています!


 オルネッライア2018は優雅で品格に満ちたワイン

 ファーブルは、111本の特別製の限定大型ボトルのほか、10作の特別ラベルをデザイン
 第1作のラベルは750mlのボトルを6本詰めたケース入り
 10作品すべてが揃った2018年ボトルは、限定版の特別ケースとして登場します!


      IMG_6700.jpg 
      オルネッライア2018の紹介&昨年の寄贈額について触れたtwitter
      QRコードに、まぁ、可愛い恐竜!


             マリアージュを交えながら
  錚々たるワインに敬意を表し、銀座『三笠会館』の滝沢シェフのメニューで相性探求
   帆立貝とアーティチョークのマリネ オレンジソースの香り
   ワインと帆立の塩味、オレンジの酸とワインの上質な酸が程良く交差しナイス!

 視覚、嗅覚、味覚で魅了された組み合わせ


 オレッキエッテ(耳の形のパスタ)と小海老のブロッコリーソース プーリア風
 プーリア州ではブロッコリーのソースを使うのが定番とのこと
 小海老とモチモチしたパスタの食感、ワインのハーブ系要素とブロッコリーが相乗


 食べ飽きしない美味なひとさら


           2020年7月撮影
     プレイバック・・・2018年ヴィンテージは築地神楽寿司の赤酢の握り



       国産豚バラ肉のホワイトバルサミコ煮込み 
   アグラッサート(シチリアの郷土料理)とワインの果実味&活き活きした酸◎


 2020年5月撮影
 プレイバック・・・2017年VTは屈原ちまきと合わせました!


     トリッパと白インゲン豆、スペルト小麦のサフラン風味のブゼッカ
     トマトと相性の良いトリッパはワインとも良いコンビネーション

 真鯛フィレとアサリのアクアパッツァ
 旬の真鯛とアサリの旨味がたっぷり効いたひとさら
 『レ・セッレ・ヌーヴェ・デル・オルネッライア2018』とはバランスの取れた相性



 トスカーナ料理『カチュッコ』と絶妙なマリアージュ
 画像:三笠会館
 滝沢シェフの修行先リヴォルノの名物料理カチュッコ、予想通りのマリアージュ!
 我が家が一流レストランになり、素晴らしい世界を堪能できて幸せでした。

 オルネッライア2018のウェビナーに備えて、カチュッコを注文していたのですが、
 連休のはざま、酒類業界とワイン業界に精通するおふたりが遊びに来てくださったので、
 達人たちの意見も拝聴すべく、テイスティングとマリアージュ探求をしてみました。
 素晴らしすぎて、全員しばし無言(笑)


「煮込んだ魚介のたっぷりしたコク、とても心地良い酸味(乳酸も含めて)、ワインと料理との力のバランスが取れた楽しいマリアージュでした。オルネッライアのタンニンがフレッシュながら丸く、丁寧な選果も感じられ、これからさらにこなれていくのが楽しみです。シンプルなお肉料理はもとより、大地を感じるような根菜等を生かしたお料理も試してみたいです。とにかくオルネッライアには包容力があります」との感想をいただきました。

深く同意です!!!
コロナが落着き、イタリアからアクセル・ハインツ氏が来日なさった暁には、絶対に滝沢シェフのカチュッコとオルネッライア2018の体験をしていただきたいと思っています!

       魚介類を赤ワインで煮込むのが特徴のカチュッコ
       オマールや帆立のコクが凝縮したソースは圧巻


              ★☆★☆★☆ ★☆★☆★

         フェミニンな魅力にあふれたオルネッライア2018
    今年5月迄に試飲したワインのなかのべスト・ワン、素晴らしいです!
    オルネッライア2018/希望小売価格(税別) 34,000 円


 レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア2018 /同10,000 円
 ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019/同10,000 円
 レ・ヴォルテ・デル・オルネッライア2019/同4,400 円

【オルネッライアへのお問い合わせ】
Elena Oprea, Ornellaia Communication Manager
TEL: +39 348 465 7945 Email: elena.oprea@ornellaia.it
URL: http://www.ornellaia.com/it/
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ルイ・ジャドがオレゴンで手掛けるレゾナンス、ギョーム・ラルジュが仕切る本邦初のウェビナー [Zoom / ワイン]

  ルイ・ジャドがオレゴンで開始した新しい挑戦
 レゾナンスのキャップシュールはワインの特徴を表現した紫色


       ラベルも紫色で統一
       絵柄はもみの木、異なる木々の高さで“共鳴”を表現


抜栓した瞬間から豊潤な果実香が漂い、ブラックベリーや黒スグリ、甘草やクミン、スミレのアロマ。口中に広がる力強さ(生命力)、若干の塩味やミネラル、存在感のある酸味、長い余韻でフィニッシュ。コンサルタントワインメーカーとして年に2~3回来訪しているジャック・ラルディエールさんが「エネルギーを感じる場所」と形容しているレゾンナンス



                まずはプロローグ
1859年創業のルイ・ジャドは本拠地フランスのブルゴーニュでワインを造り続けてきましたが、2013年にその範囲を北米オレゴンのウィラメット・ヴァレーにあるヤムヒル・カールトンに広げました。
2016年にルイ・ジャドのオリビエ・マスモンデ輸出部長がプレスを対象に、プロジェクトについて語りました。2017年4月にはピエール・アンリ・ガジェ社長が来日して、同メゾンの熱い思いを語りました。そして・・・2018年にはオレゴンの仕切役チボー・ガジェ総括責任者とワインメーカーのジャック・ラルディエールさんの来日も! 
導入部として『レゾナンス』についてのブログをご笑覧いただけると嬉しいです。


 オレゴンでは3種のピノ・ノワールを生産
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 2018年11月撮影
 レゾナンスが生産している3つのピノ・ノワールと総括責任者のチボー・ガジェさん!

2018年バレルティスティングで.jpg
 #1:ダンディー・ヒルズのデクヴェルト・ヴィンヤード ピノ・ノワール(左)
 #2:ヤムヒル・カールトンのレゾナンス・ヴィンヤード ピノ・ノワール(中央)
 #3:ウィラメット・ヴァレーのレゾナンス ウィラメット・ヴァレー ピノ・ノワール(右)
  #1#2は自社の単一畑のワイン、#3は50%は自社畑で50%は買付けぶどうを使用



         2018年7月撮影
レゾナンス設立時から活躍してきたワインメーカーのジャック・ラルディエールさんが来日して開催したセミナー時のショット


  ギョーム・ラルジュさんによるZoomオンラインセミナー
 ワインメーカーのラルジュ講師による日本初Zoomセミナー
 2017年からレゾナンスのセラーマスターとして活躍しています。


  オレゴンの位置 クリックで拡大
  画像提供:レゾナンス 
 オレゴンのウィラメット・ヴァレーは北緯45度、フランスの主要産地と同じ緯度


  画像提供:レゾナンス
  左はウィラメット・ヴァレー内のサブAVA
  ルイ・ジャドはYamhil-CartonDundee Hillsに畑を所有。
  右はヤムヒル・カールトン(ウィラメット・ヴァレーの北側、その中でも西に位置し、太平洋にも近い)

 レゾナンス・ヴィンヤード
 ルイ・ジャド社の創立年とオレゴンが正式な州に昇格した年はともに1859年!
 2013年にレゾナンス・ヴィンヤードを購入&ファーストヴィンテージ
 2018年に自社ワイナリー、翌年にはテイスティングルーム竣工

 ヤムヒル・カールトンの畑
 画像提供:レゾナンス 
 ヤムヒル・カールトンの畑は全部で8㌶、ピノ・ノワールを栽培
 1981年に最初の植樹、貴重な自根によるぶどう樹で灌漑不要のぶどう畑
 標高は100~150m、古い海洋性の堆積土壌(母岩は花崗岩、その上に海からの堆積物)
 3000~4000万年前の地層で酸化鉄を含む土壌もある
 レゾナンス・ヴィンヤードもデクヴェルト・ヴィンヤードもオーガニックの認証取得
 
 デクヴェルト・ヴィンヤード
 画像提供:レゾナンス
 ダンディー・ヒルズにある5㌶の自社畑にピノ・ノワールを栽培(1㌶にシャルドネ)
 すり鉢状で自然の円形劇場のような地形
 1996年に最初の植樹を実施。標高は180~220m、赤い粘土のジョリー土壌
 火山性土壌由来の複雑なアロマ、豊かな果実味のあるワインなのでラベルには“”を採用


オンラインセミナーではレゾナンス・ヴィンヤード ピノ・ノワール2014をテイスティング
「ブルゴーニュのようなワインを造るのではなく、長年ブルゴーニュで培ってきた技術を生かし、オレゴンのテロワールを反映させたワインを造ることが信条」とラルジュさん。
手摘みでぶどうを収穫し、ワイナリーで丁寧に選別した後、除梗し、3~4週間の長いマセラシオンを行い、自然発酵。ルイ・ジャド社で使用しているのと同じカデュス社(ラドワにあるルイ・ジャド社の関連会社)製のフレンチオークで16ヶ月熟成、新樽率30%


  [NEW]日本初リリース:レゾナンス デクヴェルト・ヴィンヤーズシャルドネ2018
       2021年4月1日(木)から出荷開始、希望小売価格8,000円(税抜)

 試飲はしていませんが、生産者からの報告によると・・・
 初ヴィンテージとなる2018年は理想的な気候に恵まれた優れた収穫年。
 ダンディーヒルズの火山性ジョリーローム土壌の自社畑(1㌶)で栽培されたシャルドネ
 総生産量は200ケース、日本への入荷量はわずか120本の希少アイテム
 フレンチオーク(新樽比率は30%未満)で16ヶ月間熟成
 エレガントな香りをまとった躍動感のあるワイン


 2020年のヴィンテージ情報
「ぶどう畑の剪定が終わったところです」とラルジュさん

2020年ヴィンテージは現在樽で育成中。少収量ながらピノ・ノワールもシャルドネも凝縮感があり、とても良い状態。昨年はウィラメット・ヴァレーで山火事が発生しましたが、30㎞離れていたので、煙害(スモークテイント)はあったものの、直接の被害は受けずに済みました。ワインはエネルギーにあふれています。どのようなワインになるかは、もう少し時間がかかりますが、グレートヴィンテージと言えそうです。


     番外編マリアージュ:チキンビリヤニと合わせて
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          レゾナンスの果実風味はトマトと良い相性
     甘草やクミンの要素はチキンビリヤニのような料理と合せて楽しめました。

 
 製品に関するお問い合わせ先は 日本リカー株式会社
 電話03-5643-9770
 https://www.nlwine.com/winery/resonance/

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