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北ローヌを代表する『カーヴ・ド・タン』がウェビナーでエルミタージュ パーセル・テイスティング! [Zoom / ワイン]

  タン・レルミタージュの協同組合カーヴ・ド・タン
 
 (一社)日本ソムリエ協会とSOPEXA JAPONの協力で開催されたオンラインセミナー
 私はジャーナリスト枠で参加しました。
 テイスティング用のワインは6種類、50mlサイズのボトルで届きました。
 セミナーはフランス時間の8時(日本は15時)からスタート
 講師を務めたのはカーヴ・ド・タンのアンバサダー デヴィッド・キラン氏
 フランス語の通訳は素敵なマダム臼井久代さん (お顔が見えなくて残念)

 仏南東部を視察したエマニュエル・マクロン大統領
 
 オンラインセミナー前日、タン・レルミタージュを訪れたエマニュエル・マクロン大統領
(CNNで気になる報道がありましたが、お元気そうなので、安心しました!) 
 カーヴ・ド・タンを代表して4代目理事長のグザヴィエ・ゴマール氏がワインを贈呈
『エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015』
 創始者ガンベール・ド・ロシュの名を冠したオマージュワインです!


            カーヴ・ド・タンの沿革
        画像協力:Cave de Tain

VienneヴィエンヌからValenceヴァランセに南下すると、タン・レルミタージュを挟んで、ローヌ河の右岸に位置するアペラシオンがエルミタージュとクローズ・エルミタージュ。

カーヴ・ド・タン・レルミタージュは1933年にルイ・ガンベール・ド・ロシュによって設立されました。彼には後継者がいなかったので、1967年にエルミタージュに所有する6㌶をカーヴ・ド・タンに寄贈。その後、同協同組合は新たなぶどう畑を入手し、全部で22㌶を所有。優れた銘醸畑を有することで、エルミタージュの様々なテロワールを反映させたワインを造り出しています。
超260名のぶどう栽培家が属しており、栽培面積は1000㌶、ぶどう畑は半径15㎞以内にあります。偉大なワインを造ろうという思いを掲げた生産者たちは、88年の長きにわたり、この地で生まれた黒ぶどうのシラーと白ぶどうのマルサンヌをメインにしたワイン造りで高い評価を受けています。

タン・レルミタージュを拠点とする最大の生産者はM.シャプティエ、カーヴ・ド・タンは2番目、その後にはドメーヌ・ポール・ジャブレ・エネが控えており、両ドメーヌはネゴシアンとしても活動しています。


 5つのクリュ
 
  エルミタージュは136㌶のうち21%
  クローズ・エルミタージュは1818㌶のうち38%
  サン・ジョセフは1370㌶のうち11%
  コルナスは155㌶のうち10%
  サン・ペレは103㌶のうち18%
  生産量の90%を占め、残りの10%はIGP

 細分化された単一畑で栽培されたワイン
 フィロキセラ禍( 蔓延したのは1890年前後)以後に植樹されたぶどう樹
 100年近い歴史ある区画、古樹のマルサンヌを手摘みで収穫し、厳しい選果を実施

     エルミタージュ・ブラン オー・クール・デ・シエクル2019
 
デヴィッド:400㍑(新樽45%、一空樽35%、二空樽20%)の樽でアルコール発酵を行い、澱と共に8ヵ月熟成させ、定期的にバトナ―ジュ。マルサンヌ100%、色調は黄金色、種のある果実やアカシアのハチミツの香り、まろやかでねっとりとしていて、ボリューム感もあり、余韻に苦みのニュアンス。20年以上の熟成に耐えうるワイン。

 エルミタージュは世界でも稀なリア
IMG_7493.jpg
 エルミタージュは4つの異なる地層が出会う世界でも稀なエリア
 緑のゾーン/丸い小石が多い沖積土
 茶のゾーン/一番古い土壌、ローヌ河によって運ばれてきた小石、中間部は粘土
 黄のゾーン/柔らかい岩石が崩落して粘土に変化。上部は砂混じりのダスト、ロス土壌
 橙のゾーン/浸食による花崗岩、ローヌ河の流れの変遷によってわかれた中央山塊の一部


カーヴ・ド・タンの新醸造所
赤ワインはアルコール発酵後、木樽内でMLFを行い、ブレンドする前に(異なる樽年齢の)木樽で18ヵ月間熟成、その後、瓶熟させています。2014年、カーヴ・ド・タンは新醸造所に1000万€を投資。生産量を増やすためではなく、“質の向上”を目的としたもので、ベースとなる赤ワインを、区画ごとに醸造することでテロワールを反映させ、ヴィンテージ毎の個性をより鮮明に表現できるようになりました。区画に基づくセレクションが実現したことで、2015年には5アペラシオンの生産地区に50の区画が選別されました。


         エルミタージュ・ルージュラ・クロワ2015

デヴィッド:なだらかな台地、土壌は深みのある黄色味を帯びた茶色で、砂と粘土と泥土から成る。収穫は9月22日、22日間のマセラシオン、そのまま木樽内でMLF、400㍑の木樽(新樽100%)で18ヵ月熟成。(砂や粘土に由来する)酸味を含んだ酸っぱいプラム。アタックはしなやか、綺麗な酸味、余韻に残るスパイシーさ=シラーらしさ。エレガントで、シルクを連想させるしなやかさと軽やかさのあるワイン。

        エルミタージュ・ルージュ ボーム・ミュレ2015
 
デヴィッド:丘の斜面にある区画。ローヌ河の段丘の崩積土。珪岩質石灰岩の小石から成り、その下には砂と小石混じり茶色の土壌、畑は南向き。収穫は9月19日、26日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽60%、一空樽40%)で熟成。ブラックチェリーのブランデー漬けの香り、アタックはすっきり、キルシュやシラーの特徴香の黒胡椒、存在感のあるタンニン、綺麗な酸味と長い余韻、(小石混じりの土壌由来の)果実感。 ガンベール・ド・ロシュにボーム・ミュレをブレンドすると力強さと毛皮のようなタッチが備わる。

          エルミタージュ・ルージュ メアル2015
 マイベストの区画がメアル、ワインはリッチで豊潤!

デヴィッド:最も急斜面、ぶどう畑は全て南向き、大きな石と小石は日中太陽からの熱を取り込み、夜間に放出。区画はメアルの最上部、西側に位置し、地層は花崗岩質と崩積土。収穫は9月21日、23日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽3分の2、一空樽3分の1)で熟成。香りはシュガーローストしたイチジク、シナモンやスターアニス似のスパイス、アタックはまろやかで勢いがあり、カシミアのようなソフトタッチのワイン。


         エルミタージュ・ルージュ エルミト2015
 エルミタージュの由来となる区画エルミト

デヴィッド:100%花崗岩質(オレンジ色の酸化鉄を含む)、標高300m、段丘が多く、畑は南東向きなので朝の陽ざしを受ける。1982年から2000年まで18年かけて改植。収穫は9月21日、23日間のマセラシオン、木樽内でのMLF、228㍑の木樽(新樽3分の2、一空樽3分の1)で熟成。赤系果実、オリエンタルスパイスやクローヴ、ミネラル塩、輪郭のはっきりしたタンニン、きめ細かいレザー感、(花崗岩由来の)混じり気のないシラーらしいワイン。


       エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015
 
デヴィッド:ブレンドによって完成したワイン。我々は花崗岩の持つパワーと緻密さとまっすぐな印象をワインに表現したいと思っています。 1933年からのワインを2万本ストックしているヴィノテークを設け、1950年以降のワインを販売しています。2015年ヴィンテージはキルシュや野生のハーブ、ワイルドスパイスの香りがあり、しなやかでさわやか、口中ではねっとり感があり、花崗岩の明快さを感じます。長熟を予感させる骨格のあるタンニン、力強さと果実味、完璧な円熟味、ガンベール・ド・ロシュはエルミタージュの丘の品格を表わしています。

 豊かさと複雑さにあふれたグランヴァン
 エルミタージュ・ルージュ ガンベール・ド・ロシュ2015は、
 メアル14%、エルミト44%、ボーム・ミュレ13%、レ・シニュオー6%、
 ガンベール10%、ラ・クロワ13%の区画のワインをブレンドしています。 
 スターシェフや星付きレストラン、エアライン等でも愛用されていますし、
 先日は、タン・レルミタージュを視察中のマクロン大統領に贈呈!


 中華料理のスパイス(八角等)とシラー種の特徴香(黒胡椒、シナモン)とのバランス良好  
 口中に残る脂分はタンニンが洗い流してくれる印象

 
 昨今、ZoomやTeamsによるウェビナーがとても多くなっています。
 カーヴ・ド・タンの日本向けオンラインセミナーも今回が初めてだったようです。
 講師のデヴィッドさんの熱心さが画面を通して伝わってくる内容だったので、
 SOPEXA JAPONの佐藤コンサルタントにお声がけいただき、良かったと思いました。

 ただ、参加者のなかに、“マイクをオフにしていない人”がいたので、
 セミナー中に雑音が入り、話が聞き取り難くなる箇所があったことは残念でした。
 主催者側から、3回ほど、「マイクをオフに!」との忠告もありましたが、
 オフにしていないご当人たちは全く気が付いていない様子(苦笑)

 私は、今まで、プレス限定や人数制限のウェビナーばかりだったので、
 今回のような人数の多いオンラインセミナーは初めて、このような事態も初めて。
 今後、ますます増える可能性のあるオンラインセミナーなので、
 参加する側は、ビデオとマイクは必ず“オフにして!”
 他の参加者のためにも、これだけは、徹底すべき事項だと思っています。

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ボジョレーワイン委員会がクリュ・デュ・ボジョレーに特化したウェビナー開催!  [Zoom / ワイン]

  コロナ禍でも対日輸出量は増えているボジョレー
 ヌーヴォーだけじゃないボジョレー
 クリュ・デュ・ボジョレーの『ムーラン・ナ・ヴァン』と『ブルイィ』

 ボジョレーと聞くと、瞬時に連想してしまうのが“とんかつ”
 毎年ヌーヴォーの解禁日にお目にかかっているジョルジュ・デュブッフのアドリアンさん
 昨年はコロナ渦中だったのでオンラインでの対面でしたが、彼一押しの組み合わせがコレ
 ゆえに、反射的に「ボジョレー=アドリアン=とんかつ」という流れに(笑)


 ボジョレーワイン委員会主催のオンラインセミナー
 ボジョレー委員会初のウェビナー
 テイスティング用のワインはムーラン・ナ・ヴァンとブルイィが各3アイテムずつ
 参加者にはランダムにそれぞれのクリュのワインが1本ずつ送付されてくるシステム
 私の元に届いたのは・・・
 ドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィスのムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
 ドメーヌ・ド・テヌモンのブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018

 
 昨年のボジョレー・ヌーヴォーの輸出先トップは
 日本[わーい(嬉しい顔)]
 輸出量は前年と比べて21.6%減でしたが、
 ボジョレー・ヌーヴォーとボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーに関しては、
 全体の46%を占めており、依然として第1位の座を確保していました。


 ボジョレーの健闘に注目
 AOPボジョレー、同ボジョレー・ヴィラージュ、クリュ・デュ・ボジョレー
 の総量も加えると31,422ヘクトリットル、420万本を輸出しました。
 末尾にに掲載したデータ(主な輸出国)もご覧ください!


        セミナーではクリュ・デュ・ボジョレ―の「2村」に特化
         クリュ・デュ・ボジョレーは全部で10村あります。
 最も南に位置するブルイィ、コート・ド・ブリイィ、レニエ、モルゴン、シルーブル
 フルーリー、ムーラン・ナ・ヴァン、シェナ、ジュリエナ、最北部のサン・タムール

 登場したワインたち
 画像提供:ボジョレーワイン委員会
 #2:シャトー・デ・ジャック ムーラン・ア・ヴァン2018/日本リカー
 #3:ドメーヌ・ポール・ジャナン・エ・フィス ムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
 稲葉
 #4:シャトー・カンボン ブルイィ2018/テラヴェール
 #5:ドメーヌ・ジュベール ブルイィ・ヴィエイユ・ヴィーニュ2018/木下インターナショナル
 #6: ドメーヌ・ド・テヌモンのブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018
 ディス・エクスポール・ジャポン


  一番手はジョルジュ・デュブッフのアドリアンさん
  通訳とワインのコメントは石塚ソムリエが担当


        ムーラン・ア・ヴァン2018/サントリーワインインターナショナル


 ムーラン・ナ・ヴァン サプロリット2018
 若い樹で樹齢80年、最も古い樹で100年、収量も30ヘクトリットル/㌶と極めて低い。タンニンはきめ細かくソフト   酸味も心地良く、今飲んでも熟成させても楽しめるクリュ・デュ・ボジョレー
 ブルイィ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018
 樹齢60~65年からなるヴィエイユ・ヴィーニュのワイン。赤系果実や赤いバラのアロマ
 ムーラン・ナ・ヴァンより酸味や渋味がまるく、エレガントさをまとった雰囲気のクリュ・デュ・ボジョレー


 左から
 ジョルジュ・デュブッフのアドリアン・デュブッフ・ラコンブさん
 Saint-Amour Bellevueの石塚裕介支配人兼ソムリエ
 ブルイィ生産者組合のロベール・ペルー副会長
 ボジョレーワイン委員会のフィリップ・バーデ副会長


4月第一週に発生した霜害は?
「40年間ぶどう栽培をしていますが、今回のようなひどい霜害は初めてでした」とバーデ副会長。3月末に27度まで気温が上がり、ぶどうは順調に育っていましたが、その後、マイナス8度まで降下し、回避することができませんでした。正確な被害の数字は出ていませんが、大きな影響が出ると予想しています。ボジョレー・ヌーヴォーの価格を少し値上げする可能性もあります。

ボジョレーにおける気候変動は?
ぶどうがしっかり熟すようになっているので温暖化の恩恵を受けていると思います。ただ、ぶどうの実が大きくなり水分が多くなることで収量は減っています。温暖化対策としてシラー種を栽培する試みもしています。2021年のぶどうの生育状況について語るにはまだ早いのですが、5月に雨が多く降ったので開花は6月の第2週以降。開花から収穫日が予測できるので、これはとても大事なことです。昨年の収穫は8月末でしたが、今年は9月中旬以降だと思います。

どのAOCがお好きですか?
バーデ副会長は「3~4年熟成させると色々な料理に合わせて楽しめるボジョレー・ヴィラージュ」
ペルー副会長は「生まれも育ちもブルイィなのでブルイィ、赤い花崗岩質から造るガメイ種が好き」
石塚ソムリエは「レストランの本拠地があるサン・タムールです」
そして・・・アドリアンさんは、
「12のAOCからひとつを選ぶのは難しいです。子供が12人いるのと同じなので、ひとつだけは選べません」
ボジョレーの帝王と言われた祖父デュブッフさんを彷彿とさせる回答でした!

ボジョレ―ワイン委員会の皆さまは解禁日に来日することを望んでいましたが、コロナ終息が見込めない状況であれば、近い将来、日本を訪問して、ボジョレーの伝道をしたいと語っていました。


 現地との中継役はボジョレーワイン委員会日本事務局の伊藤宏和代表
 今回はスタジオから参加していました!


 [NEW]ボジョレー・ヌーヴォー2021の新ポスター
 今年はこのポスターが日本市場にお目見えします!


               ボジョレー早わかり
      資料提供:ボージョレワイン委員会


  資料提供:ボージョレワイン委員会

【ボジョレー全般のお問い合わせ先】
ボジョレーワイン委員会 日本事務局 電話03‐5615‐8177
E-mail:beaujolais@audacejapan.com

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ルイ・ジャドが所有する『ドメーヌ J. A. フェレ』のオドレ・ブラチーニ醸造責任者が日本向けオンラインセミナーで初登場! [Zoom / ワイン]

 ドメーヌ・フェレとルイ・ジャドのプイイ・フュイッセ2018をテイスティング

2018年は冬から春にかけては涼しくて雨が多かったが、5月からは乾燥して暑い天気になった。8月からぶどうの熟度をチェックしたが、場所によって、差があり、収穫の時期の判断はかなり悩ましいものだった。結果的に、過去一番長い収穫期間になったが、待つことで、愛すべきワインになり、オドレさんは「デリケートでフレッシュ感もあり、長期熟成タイプのワインになった」とコメント


ドメーヌ J. A. フェレ プイイ・フュイッセ2018希望小売価格5,000円(税抜)
フュイッセのさまざまな区画の最良のぶどうをブレンド。平均樹齢は40年。土壌は花崗岩、泥灰土、石灰土。収穫は手摘みで早朝の涼しいうちに実施。古生代の花崗岩土壌から収穫したぶどうはステンレスタンク(50%)で醸造することで、果実味豊かで飲みやすいワインになり、泥灰土や石灰土壌のぶどうは使用樽(50%)でストラクチュアを表現。定期的にバトナージュを行い、約10カ月熟成、全量ブレンド後、ステンレスタンクで数カ月熟成。

ルイ・ジャド プイイ・フュイッセ2018希望小売価格4,600円(税抜)
フュイッセ村、ソリュトレ・プイイ村、ヴェルジソン村、シャントレ村の畑のぶどうを使用。土壌は白亜質と粘土の混合。収穫は手摘み、ステンレスタンク(60%)とオーク樽(40%)で数カ月熟成させ、全量ブレンド後、ステンレスタンクで澱とともに3カ月熟成。


 初登場のオドレ・ブラチーニ醸造責任者

ルイ・ジャドのピエール・アンリ・ガジェ社長の秘蔵っ子のオドレ・ブラチーニさん。
ワイン好きの父親の影響を受け、若い頃からワイン造りの道に進むことを決意。モンペリエ国立大学農学部で農業技師およびエノロジストの資格を取得。ボージョレにあるワイナリーでキャリアを積み、2008年にルイ・ジャド社がマコネ地区にある『ドメーヌ・フェレ』を買収した時に、醸造責任者に就任、現在に至る。今まで、来日するチャンスがなかったので、今回のオンラインセミナーがオドレさんの初登板になりました。


  地質について
 赤色は基盤を成す古生代(約3億年前)の花崗岩土壌
 青色は堆積した泥灰土や石灰質の土壌
 黄色は最近のもので、ぶどう栽培には適していない土壌

       参考資料 地質時代と地層名
       出典:ブドウ畑の自然環境/武田弘著


 マコネ地区
 ブルゴーニュ地方の栽培面積は28,000㌶
 コート・シャロネーズ地区とボージョレ地区の間に位置するマコネ地区は7,000㌶
 主要品種シャルドネはマコンの生産量の85%を占めている
 複雑な土壌と唯一のぶどう品種シャルドネが織りなす魅力


 プイイ・フュイッセ
 Les Crouxから撮影したヴェルジソン村の丘の写真
 プイイ・フュイッセの栽培面積は800㌶、北から南までは7km
 ブルゴーニュ地方のなかではシャブリに次いで2番目に大きなAOC
 フュイッセの村は18㌶で50区画あり、円形競技場型の形状で広がっている


4つのコミューン
ヴェルジソン 
中生代の地層で一番古い。西側には三畳紀の石灰質がある。面積193ha、標高250~430m、 完全な堆積土壌で、同村は北側に位置しており、標高も高い。
ソリュトレ・プイィ 
面積224ha、標高220~425m 、主たる土壌は、石灰岩、粘土、泥灰土、落石で、石灰岩が最もよく表れている村。収穫時期はフュイッセ村とほぼ同じ。
フュイッセ  
古代円形劇場のような形を成し、2つの斜面の畑はそれぞれ違ったワインを生み出す。面積274ha、標高210~390m 、土壌の複雑さで言えば最も変化にあふれた村。最も古い地層と最も若い地層の間には3億年以上の差がある。古生代(西向きの斜面)の土壌を見つけることができる唯一の村。フュイッセの反対側(東向き)は泥灰土、石灰岩 砂岩。フュイッセのプルミエ・クリュがある場所は、水捌けが良く「斜面の真ん中にある粘土質は将来的に偉大なテロワールになる」とオドレさん。
シャントレ
面積111ha、標高215~285m 、最初に収穫が始まる村。東向きの斜面の上には石灰岩を含む岩の多い区画があり、下の方に行けば行くほど粘土が多い。


 ジャンヌ・フェレの功績
 マダムが活躍していた伝統を受け継ぎ、オドレさんが醸造責任者に就任

ドメーヌの責任者はジャンヌ・フェレの夫ジャン・アルフレッドでしたが、彼は本業(歯科医師)で忙しく、妻ジャンヌが実質的にワイナリーを取り仕切っていました。手紙に「ワインの仕事に身を投じている」としたためています。

1974年にジャン・アルフレッドが他界し、周囲の人々は、初めてマダム・フェレがワイン業に関わっていたことを知ります。人生のすべてをプイイ・フュイッセに捧げてきたジャンヌ・フェレ。40年前に彼女が明確化していたプルミエ・クラスが、2020年に正式に認められたことになり、マダムの先見の明に、改めて敬意を表したいと思います。

1993年マダムが世を去り、ドメーヌはコレット・フェレに託されましたが、病弱の為、2006年に逝去。独り身だったので引継ぎが出来ず、2008年にルイ・ジャドが買収。両家には交流があり、1970年代にはルイ・ジャドで活躍した名醸造家ジャック・ラルディエールさんがマダム・フェレのドメーヌで研修していたという繋がりもありました。ドメーヌ・フェレへのリスペクトとして、今でも緑色のボトルが使われています。2008年にオドレ・ブラチーニさんがワイン・メーカーに任命され、2012年には新醸造所も完成しました。
 
生命力があれば良いぶどうができるという考え方から、ぶどう畑では土壌にエネルギーを持たせることに注力しています。作業をする人たちの健康面にも留意。畑では除草剤を廃止。ぶどう樹の選択もマサル・セレクションに戻しています。土壌や樹齢によって手入れは異なりますが、若い樹の畑には馬を活用。ぶどう樹の剪定はとても重要なので、ギュイヨ・プサールを導入中。


 マダム・フェレが行った3箇条
 
 (1) 1930年代半ばからぶどうの区画ごとに醸造 
 (2) 1942年から自社畑のぶどうを自分のメゾンでボトリング
 (3) 1970年代後半から独自の格付けを設定 
 キュヴェ・テート・ド・クリュはプルミエ・クリュ、キュヴェ・オール・クラッセはグラン・クリュとの認識


22のクリマがプルミエ・クリュに選ばれたことについて
オドレさんは「実際の使用状況(知名度、収量、販売量)や、技術的な面(土壌、地質、斜面、畑の向き、標高)等、さまざまな観点から総合的に見て判断されました。昔から素晴らしい、偉大な土地と認められていたところが、公式にプルミエ・クリュという形で認められたという理解です。プイイ・フュイッセに少しだけ光が当たったという気がしています。AOC プイイ・フュイッセについて良く知らなかったという人もいると思うので、いろいろなクリマやいろいろな味わいのワインがあること発見していただければ嬉しいです。また長期保存ができるワインがあることにも注目していただければ、プイイ・フュイッセに光が当たるように思います」とコメントしました。


 プルミエ・クリュに認められた22のクリマ 拡大可
 2020年11月に15年以上の努力が実ってPCに認められた
 PCはで囲ってあります。その多くは東向き、土壌は泥灰土質、石灰土質、粘土質

 
 Vergissonのコミューン
 Les Crays、 La Marechaude、Sur la Roche、En France
 Solutre-Pouillyのコミューン
 La Frerie、Le Clos de Solutre、Au Vignerais、En Servy、Aux Bouthieres、
 Aux Chailloux、Pouilly、Vers Cras(Solutre-PouillyとFuisseと重複)
 Fuisseのコミューン
 Le Clos、Les Brules、Les Menetrieres、Les Reisses、Les Vignes Blanches、
 Les Perrieres、Vers Cras(Solutre-PouillyとFuisseと重複)
 Chaintreのコミューン
 Le Clos de Monsieur Noly、Les Chevrieres、Aux Quarts、Le Clos Reyssier
 https://www.pouilly-fuisse.net/en/


 ドメーヌ・フェレのプルミエ・クリュのラベル
 2020年ヴィンテージからPCに昇格

  出典:ワールドアトラス

 ドメーヌ J. A フェレの所在地はで表示
 Les Perrieres、Les Menetrieres、Tournant de Pouillyは地図に四角で囲った場所
 Clos de Jeanneに関しては、「ル・クロは プルミエ・クリュ畑のル・クロではなく、
 ペリエール(Le Planの区画)に属し、昇格したル・クロとの差別化の為、
 ジャンヌ・フェレの名にちなみ、クロ・ ド・ジャンヌという名に変更」とオドレさん。

 春の霜害については「畑の被害はありましたが、ブルゴーニュの北のエリアに比べると、
 マコネやプイイ・フュイッセは影響も少なく、プルミエ・クリュの畑は問題ありません」
 とのお返事でした。ぶどう達は無事だったようです、良かったです!


   番外編マリアージュのお薦め
   安定感のある相性スモークサーモン、バターで! 

  梅肉と良好
 豚肉とレンコンの梅肉ソース 


     和歌山県産南高梅で梅肉ソースを作り、豚肉とレンコンを一晩漬け込む
 梅とプイイ・フュイッセ双方の上質な酸味が相乗し、食欲をそそる一品になります!
 ジメジメした梅雨時にぴったりの梅干し、日本人に受ける相性だと思っています。


【商品についての問い合わせ先】
 日本リカー株式会社 電話03- 5643-9770
 https://www.nlwine.com/

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ウェビナーでアクセル・ハインツ最高醸造責任者と『オルネッライア2018』の世界へ! [Zoom / ワイン]

  4アイテムの最新ヴィンテージをリリース
 伊トスカーナの海岸沿いのボルゲリに位置するスーパータスカン『オルネッライア』
 2021年4月から、2018年&2019年ヴィンテージを順次発売しています。

 今回のウェビナーのために届いた4アイテム
 アクセル・ハインツ氏自筆のお手紙も添えられていて[わーい(嬉しい顔)]

  ボルゲリの卓越性
 画像提供:オルネッライア

 初ヴィンテージは1985 年、赤・白ワインともに、30 年余の短期間で、
 イタリア国内だけでなく、世界中から熱い賞賛を受けるまでになりました。
 地中海特有の樹木や砂地と、水平線が陽光を受けて輝く風光明媚な土地に、
 115㌶を越えるぶどう畑が広がっています。


              新しいヴィンテージの紹介


  オルネッライア最高醸造責任者アクセル・ハインツ氏のナビで
 ハインツ氏とは昨年11月のオンラインテイスティング@アマン東京以来になります。
 冷涼年と温暖年についての解説と垂直試飲(2006年、2010年、2011年、2017年)でした。


 左からテイスティングに

 #1:ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019 IGT トスカーナ・ビアンコ
 ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン78%、ヴェルメンティーノ16%、ヴェルデッキオ6%
 #2:レ・ヴォルテ・デル・オルネッライア2019 トスカ―ンIGT ロッソ
 ぶどう品種:非公開
 #3:レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア 2018 DOCボルゲリ ロッソ
 ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン33%、メルロー32%、カベルネ・フラン18%、プティ・ヴェルド17%
 #4:オルネッライア2018 DOC ボルゲリ・ロッソ・スペリオーレ
 ぶどう品種:メルロー51%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド2%


 
#1:ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライアはソーヴィニヨン・ブラン主体、畑のマイクロ・クライメットの影響を受けたエレガントな白ワイン。ソーヴィニヨン・ブランの収穫は8月19日開始で9月上旬に完了。晩熟型のヴェルメンティーノとヴェルデッキオが完熟したのは9月中旬。

ハインツ:トロピカルフルーツや下草の香り、滑らかな舌触り、活き活きとした酸、豊潤で、決して重すぎない。ジューシーな酸がバランスを保ち、すべてにおいて調和の取れた味わい。2019年の春はやや涼しかったが、ぶどうの生育期は温暖でぶどうは完熟、きれいな酸が印象的な年、白ワインはバランスの取れたスタイルになった。

 
#3:レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライアはフラッグシップのオルネッライア同様の想いを注ぎ、手間暇かけて仕上げたセカンド・ラベル。黒ぶどうの収穫は8月31日メルロ―からスタート。カベルネ・ソーヴィニヨンは10月8日に穫り入れ、すべて順調に終了。
ハインツ:100%ワイナリーのぶどうを使用。オルネッライアとは違うスタイルのキュヴェを選択。層の広がり、複雑さ、力強さがあるワインで、若いうちでも、熟成させても楽しめる。複雑さを味わうなら5~10年は寝かせて! 4種(CS、ME、CF、PV)のぶどうをブレンドしているが、傾向としてはメルロが中心となることが多い。MLFはステンレスタンクを使い、その後、樽に移動。樽熟15ヶ月。2018年は温暖な年だったが、春に雨が多く降った。ワインはバランスの取れたエレガントなスタイルになった。

青木私感:今飲んで美味しいワイン、今後の熟成の変化にも期待。ぶどうの熟度や丁寧な造りが感じられる魅力的なワイン、超お薦め!



#2:レ・ヴォルテ・デル・オルネッライアは肩肘張らずにワインを楽しみたいワイン愛好家向きのカリテプリワイン。収穫は9月5日から少しずつ開始し、晩熟型のぶどうも含め、10月4日にすべて終了。
ハインツ:“純粋さ”に重点を置いたワイン。まっすぐでフルーティーな味わいを第一のポイントにしているので、このワインにはかっちりしたストラクチュアは求めていない。リリースしてすぐ飲めるタイプなので他の赤ワインと比べて熟成期間(10~12ヶ月)は短い。好天が続き、ぶどうもゆっくり熟したので、味わい的にはリッチでパワフル。レ・ヴォルテの純粋な果実味はうまく表現できたと思っている。


#4:オルネッライアは調和と複雑味を備えたフラッグシップ。収穫開始は8月31日メルローを穫り入れ、カベルネ・ソーヴィニヨンのような晩熟型のぶどうは10月8日に穫り入れて、収穫は無事終了。
ハインツ:2018年はぶどうが熟すには十分温暖な気候だったが、それほど極端に温かではなかった。ぶどうはしっかり熟したが、より繊細で表現力豊かなヴィンテージになった。オルネッライアは最高の区画のぶどうや一番古い畑のぶどうを使用している。ワインが本領を発揮するにはもう少し時間がかかると思うが、味わいのなかに黒系果実のニュアンス、柔らかな果実味、上品な舌触り、シルキーなテクスチュア、2018年らしいアロマ豊かな輝きのある果実感が備わっている。2006年からワンワードで各ヴィンテージを表現しているが、2018年は“ラ・グラツィア(気品・優美)”、調和の取れた美しさがある。


 オルネッライアCEOのジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤ氏
 
 画像右にあるのが『ヴェンデミア・ダルティスタ』の大容量ボトルです。
 オルネッライアが誇るプロジェクトのひとつが『ヴェンデミア・ダルティスタ』
 2006 年ヴィンテージからリリースしている芸術とワインの融合です。
 ジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤCEOはプロジェクトについて言及しました。


ハインツ氏は年ごとのワインを“ワンワード”で表現しており、その言葉をモチーフにして、国際的に有名なアーティストがオルネッライアの敷地内に作品を作り、さらには、アートラベルをデザインして、限定ボトルを特別に製作しています。これらは毎年、サザビーズの慈善オークションで販売されていますが、3 年前から、収益金は、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館が立ち上げた『マインズ・アイ・プロジェクト』に全額を寄贈しています。ハインツ氏が2018 年ヴィンテージを表したワンワードは“ラ・グラツィア(気品・優美)”、ベルギー人のアーティスト、ヤン・ファーブル氏が作品を手掛け、2021年9 月には、オンラインでサザビーズがオークションを開催する予定です。


 ヤン・ファーブル氏は『ファーブル昆虫記』で有名なファーブルの曾孫で、
 作品は“赤い黄金”の別名を持つナポリ湾の希少な珊瑚が使われています!


 オルネッライア2018は優雅で品格に満ちたワイン

 ファーブルは、111本の特別製の限定大型ボトルのほか、10作の特別ラベルをデザイン
 第1作のラベルは750mlのボトルを6本詰めたケース入り
 10作品すべてが揃った2018年ボトルは、限定版の特別ケースとして登場します!


      IMG_6700.jpg 
      オルネッライア2018の紹介&昨年の寄贈額について触れたtwitter
      QRコードに、まぁ、可愛い恐竜!


             マリアージュを交えながら
  錚々たるワインに敬意を表し、銀座『三笠会館』の滝沢シェフのメニューで相性探求
   帆立貝とアーティチョークのマリネ オレンジソースの香り
   ワインと帆立の塩味、オレンジの酸とワインの上質な酸が程良く交差しナイス!

 視覚、嗅覚、味覚で魅了された組み合わせ


 オレッキエッテ(耳の形のパスタ)と小海老のブロッコリーソース プーリア風
 プーリア州ではブロッコリーのソースを使うのが定番とのこと
 小海老とモチモチしたパスタの食感、ワインのハーブ系要素とブロッコリーが相乗


 食べ飽きしない美味なひとさら


           2020年7月撮影
     プレイバック・・・2018年ヴィンテージは築地神楽寿司の赤酢の握り



       国産豚バラ肉のホワイトバルサミコ煮込み 
   アグラッサート(シチリアの郷土料理)とワインの果実味&活き活きした酸◎


 2020年5月撮影
 プレイバック・・・2017年VTは屈原ちまきと合わせました!


     トリッパと白インゲン豆、スペルト小麦のサフラン風味のブゼッカ
     トマトと相性の良いトリッパはワインとも良いコンビネーション

 真鯛フィレとアサリのアクアパッツァ
 旬の真鯛とアサリの旨味がたっぷり効いたひとさら
 『レ・セッレ・ヌーヴェ・デル・オルネッライア2018』とはバランスの取れた相性



 トスカーナ料理『カチュッコ』と絶妙なマリアージュ
 画像:三笠会館
 滝沢シェフの修行先リヴォルノの名物料理カチュッコ、予想通りのマリアージュ!
 我が家が一流レストランになり、素晴らしい世界を堪能できて幸せでした。

 オルネッライア2018のウェビナーに備えて、カチュッコを注文していたのですが、
 連休のはざま、酒類業界とワイン業界に精通するおふたりが遊びに来てくださったので、
 達人たちの意見も拝聴すべく、テイスティングとマリアージュ探求をしてみました。
 素晴らしすぎて、全員しばし無言(笑)


「煮込んだ魚介のたっぷりしたコク、とても心地良い酸味(乳酸も含めて)、ワインと料理との力のバランスが取れた楽しいマリアージュでした。オルネッライアのタンニンがフレッシュながら丸く、丁寧な選果も感じられ、これからさらにこなれていくのが楽しみです。シンプルなお肉料理はもとより、大地を感じるような根菜等を生かしたお料理も試してみたいです。とにかくオルネッライアには包容力があります」との感想をいただきました。

深く同意です!!!
コロナが落着き、イタリアからアクセル・ハインツ氏が来日なさった暁には、絶対に滝沢シェフのカチュッコとオルネッライア2018の体験をしていただきたいと思っています!

       魚介類を赤ワインで煮込むのが特徴のカチュッコ
       オマールや帆立のコクが凝縮したソースは圧巻


              ★☆★☆★☆ ★☆★☆★

         フェミニンな魅力にあふれたオルネッライア2018
    今年5月迄に試飲したワインのなかのべスト・ワン、素晴らしいです!
    オルネッライア2018/希望小売価格(税別) 34,000 円


 レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア2018 /同10,000 円
 ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019/同10,000 円
 レ・ヴォルテ・デル・オルネッライア2019/同4,400 円

【オルネッライアへのお問い合わせ】
Elena Oprea, Ornellaia Communication Manager
TEL: +39 348 465 7945 Email: elena.oprea@ornellaia.it
URL: http://www.ornellaia.com/it/
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ルイ・ジャドがオレゴンで手掛けるレゾナンス、ギョーム・ラルジュが仕切る本邦初のウェビナー [Zoom / ワイン]

  ルイ・ジャドがオレゴンで開始した新しい挑戦
 レゾナンスのキャップシュールはワインの特徴を表現した紫色


       ラベルも紫色で統一
       絵柄はもみの木、異なる木々の高さで“共鳴”を表現


抜栓した瞬間から豊潤な果実香が漂い、ブラックベリーや黒スグリ、甘草やクミン、スミレのアロマ。口中に広がる力強さ(生命力)、若干の塩味やミネラル、存在感のある酸味、長い余韻でフィニッシュ。コンサルタントワインメーカーとして年に2~3回来訪しているジャック・ラルディエールさんが「エネルギーを感じる場所」と形容しているレゾンナンス



                まずはプロローグ
1859年創業のルイ・ジャドは本拠地フランスのブルゴーニュでワインを造り続けてきましたが、2013年にその範囲を北米オレゴンのウィラメット・ヴァレーにあるヤムヒル・カールトンに広げました。
2016年にルイ・ジャドのオリビエ・マスモンデ輸出部長がプレスを対象に、プロジェクトについて語りました。2017年4月にはピエール・アンリ・ガジェ社長が来日して、同メゾンの熱い思いを語りました。そして・・・2018年にはオレゴンの仕切役チボー・ガジェ総括責任者とワインメーカーのジャック・ラルディエールさんの来日も! 
導入部として『レゾナンス』についてのブログをご笑覧いただけると嬉しいです。


 オレゴンでは3種のピノ・ノワールを生産
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 2018年11月撮影
 レゾナンスが生産している3つのピノ・ノワールと総括責任者のチボー・ガジェさん!

2018年バレルティスティングで.jpg
 #1:ダンディー・ヒルズのデクヴェルト・ヴィンヤード ピノ・ノワール(左)
 #2:ヤムヒル・カールトンのレゾナンス・ヴィンヤード ピノ・ノワール(中央)
 #3:ウィラメット・ヴァレーのレゾナンス ウィラメット・ヴァレー ピノ・ノワール(右)
  #1#2は自社の単一畑のワイン、#3は50%は自社畑で50%は買付けぶどうを使用



         2018年7月撮影
レゾナンス設立時から活躍してきたワインメーカーのジャック・ラルディエールさんが来日して開催したセミナー時のショット


  ギョーム・ラルジュさんによるZoomオンラインセミナー
 ワインメーカーのラルジュ講師による日本初Zoomセミナー
 2017年からレゾナンスのセラーマスターとして活躍しています。


  オレゴンの位置 クリックで拡大
  画像提供:レゾナンス 
 オレゴンのウィラメット・ヴァレーは北緯45度、フランスの主要産地と同じ緯度


  画像提供:レゾナンス
  左はウィラメット・ヴァレー内のサブAVA
  ルイ・ジャドはYamhil-CartonDundee Hillsに畑を所有。
  右はヤムヒル・カールトン(ウィラメット・ヴァレーの北側、その中でも西に位置し、太平洋にも近い)

 レゾナンス・ヴィンヤード
 ルイ・ジャド社の創立年とオレゴンが正式な州に昇格した年はともに1859年!
 2013年にレゾナンス・ヴィンヤードを購入&ファーストヴィンテージ
 2018年に自社ワイナリー、翌年にはテイスティングルーム竣工

 ヤムヒル・カールトンの畑
 画像提供:レゾナンス 
 ヤムヒル・カールトンの畑は全部で8㌶、ピノ・ノワールを栽培
 1981年に最初の植樹、貴重な自根によるぶどう樹で灌漑不要のぶどう畑
 標高は100~150m、古い海洋性の堆積土壌(母岩は花崗岩、その上に海からの堆積物)
 3000~4000万年前の地層で酸化鉄を含む土壌もある
 レゾナンス・ヴィンヤードもデクヴェルト・ヴィンヤードもオーガニックの認証取得
 
 デクヴェルト・ヴィンヤード
 画像提供:レゾナンス
 ダンディー・ヒルズにある5㌶の自社畑にピノ・ノワールを栽培(1㌶にシャルドネ)
 すり鉢状で自然の円形劇場のような地形
 1996年に最初の植樹を実施。標高は180~220m、赤い粘土のジョリー土壌
 火山性土壌由来の複雑なアロマ、豊かな果実味のあるワインなのでラベルには“”を採用


オンラインセミナーではレゾナンス・ヴィンヤード ピノ・ノワール2014をテイスティング
「ブルゴーニュのようなワインを造るのではなく、長年ブルゴーニュで培ってきた技術を生かし、オレゴンのテロワールを反映させたワインを造ることが信条」とラルジュさん。
手摘みでぶどうを収穫し、ワイナリーで丁寧に選別した後、除梗し、3~4週間の長いマセラシオンを行い、自然発酵。ルイ・ジャド社で使用しているのと同じカデュス社(ラドワにあるルイ・ジャド社の関連会社)製のフレンチオークで16ヶ月熟成、新樽率30%


  [NEW]日本初リリース:レゾナンス デクヴェルト・ヴィンヤーズシャルドネ2018
       2021年4月1日(木)から出荷開始、希望小売価格8,000円(税抜)

 試飲はしていませんが、生産者からの報告によると・・・
 初ヴィンテージとなる2018年は理想的な気候に恵まれた優れた収穫年。
 ダンディーヒルズの火山性ジョリーローム土壌の自社畑(1㌶)で栽培されたシャルドネ
 総生産量は200ケース、日本への入荷量はわずか120本の希少アイテム
 フレンチオーク(新樽比率は30%未満)で16ヶ月間熟成
 エレガントな香りをまとった躍動感のあるワイン


 2020年のヴィンテージ情報
「ぶどう畑の剪定が終わったところです」とラルジュさん

2020年ヴィンテージは現在樽で育成中。少収量ながらピノ・ノワールもシャルドネも凝縮感があり、とても良い状態。昨年はウィラメット・ヴァレーで山火事が発生しましたが、30㎞離れていたので、煙害(スモークテイント)はあったものの、直接の被害は受けずに済みました。ワインはエネルギーにあふれています。どのようなワインになるかは、もう少し時間がかかりますが、グレートヴィンテージと言えそうです。


     番外編マリアージュ:チキンビリヤニと合わせて
IMG_4958.jpg
          レゾナンスの果実風味はトマトと良い相性
     甘草やクミンの要素はチキンビリヤニのような料理と合せて楽しめました。

 
 製品に関するお問い合わせ先は 日本リカー株式会社
 電話03-5643-9770
 https://www.nlwine.com/winery/resonance/

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新登場 オーストリアの固有品種グリューナー・ヴェルトリーナーのニューフェイス『ニュー チャプター』 [Zoom / ワイン]

 
 レンツ・モーザー + マルクス・フーバー = New Chapter
 オーストリアの固有品種グリューナー・ヴェルトリーナー(以後 GV)
 私の大好きなぶどう品種です!
 2003年、初めてのオーストリア取材で、秀逸なGVと対面して恋に落ちました[わーい(嬉しい顔)]
 それ以来、GVの応援をしています。和食に合うのも魅力です!
 でも・・・消費はドイツ語圏が中心なので、圏外に出るのはわずか10%程度です。

 そんなGVを、“TOMORROW’S GRUENER TODAY”と表現してリリースさせたのが、 
 歴史ある レンツ・モーザー家のレンツ・モーザーと、
 ワイングート マルクス・フーバー の10代目 若き精鋭マルクス・フーバーのおふたり。
 4月初旬、オーストリアと東京をZoomで繋ぎ、そのワインが披露されました!

 2009年に訪問したレンツ・モーザー、オーストリアカラーのお洒落な外観



         15年の友情から誕生した「ニュー チャプター」
        レンツ・モーザー(左)、マルクス・フーバー(右)


1849年に創設されたワイナリー『レンツ・モーザー』。祖父のレンツ・モーザー3世はNew Trellising system(高垣式)の栽培法を考案。父は1978年に自国にビオディナミを紹介し、1980年代の初めにGVをメジャーにした功労者です。既にワイナリーはモーザー家の手を離れてしまいましたが、オーストリア最大のワイン製造会社として良質なワインを市場に提供しています。

マルクス・フーバーは10代目で、醸造学校を卒業後、南ア、ドイツ、フランス、ハンガリーで研鑽を積み、2000年にワイナリーを継承。2015年にはファルスタッフ誌のワインメーカーオブザイヤーを受賞、2020年にはIWCのベスト白ワインメーカーオブザイヤーを受賞するなど、才能を遺憾なく発揮している期待のワインメーカーです。


        ふたりの情熱を形にしたニュー チャプター2020
ふたりは1種類のワインだけに注力、総生産量5万本、次VTからはマグナムボトルも登場
ふたりがフォーカスするのはロンドン、チューリッヒ、ミラノ、NY、東京等のワインシティ


       トライゼン川の流域に広がるトライゼンタール
 ニュー チャプターの拠点はニーダーエスタライヒ州のトライゼンタール

大陸性気候とパノニア気候が交差するエリアで、森林もあり、自然の要塞のような景観。
土壌はトライゼンタールの東側がレスとローム、西側が石灰と花崗岩を含む礫岩。
トライゼンタールはGVの生産量が多く、65%を占めていますが、マルクス・フーバーの畑はオーストリアのなかで唯一“石灰質土壌”。そこから誕生するグリューナーです!

畑は丘陵の中腹にあり、すべてが東向き。樹齢は古いもので70年。オーガニック栽培、全部で120区画、ニュー チャプターに使用するぶどうは最高の畑、最高の区画のものを厳選。



    IMG_5343.jpg   IMG_5344.JPG 
 4週間(10月初旬~11月初旬)に分けて健全果のみを収穫
 収穫の初期は凛とした果実味のぶどう、後半は複雑味を備えたぶどう
 それらをブレンドすることで、ワインに厚味や風味が加わる。
 部分的に全房発酵、マセラシオンは6~7時間
 醸造はステンレスタンク、500㍑のブルゴーニュ樽、アカシアの大樽を使用



             コンセプトは“未来を読む”           

モーザー&フーバーのおふたりが提唱している“Tomorrow’s Gruener Today”とは「明日のGVのスタイルを今日飲んで欲しい」との意味で、その真意は“未来を読み込む”こと。それを具現化したのが、ONE WINE-TWO MENの『ニュー チャプター』です。

彼らは、スティーブ・ジョブズのスピーチ “The people who are crazy enough to think they can change the world are the ones who do.(世界を変えられると本気で思っているようなクレージーな人間が世界を変えていく人間なんだ)”を引用し、自分たちが完成させた新しいグリュナーについて解説。

  ニュー チャプターのポイント

✥ネーミングにもあるように、グリューナー・ヴェルトリーナーの新たな“チャプター(章)”
✥瓶型は従来のタイプではなく存在感のあるフォルム
✥単一ぶどう100%のワインを重視するオーストリアにあって、敢えてブレンドを実施
 リースリングを1%ブレンド
 収穫時期の異なるぶどうをブレンド


 Zoomミーティングでは3アイテムを試飲
 ミーティング用に送られてきた3ワイン

 ✥ニュージーランド、クラウディ・ベイのソーヴィニョン・ブラン2020
 ぶどう品種:SB100%、豊かな果実味、過去10年間のなかで最も秀逸と評されているVT
 ✥オーストリア、トライゼンタールのニューチャプター2020
 ぶどう品種:GV99%、リースリング1%のブレンド
 フローラルなアロマ、ピュア、溌剌とした酸味、ミネラル、飲み飽きしない味わい
 ✥フランス、ペサック・レオニャンのシャトー・カルボニュー・ブラン2018
 ぶどう品種:SB、SE。熟成によるアロマ、フレッシュさと層を成して広がる旨味


 世界のトップワインを検証しながら

ニュー チャプターが目指すのは、世界のトップワインと肩を並べること。
ふたりは、国内外の100以上のワインを利き酒し、検証を重ねながら、ニュー チャプターの方向性、スタイルを探り、ワインを完成させました。欧州で発売して約4週間余りですが、ドイツを中心に快調な動きを見せています。
今回テイスティングして、大いに魅了されました、素晴らしいGVです!

ニューチャプターについてのお問い合わせ先
Weingut Markus Huber / markus@weingut-huber.at 宛
https://www.newchapter.wine/



    グリューナーをNYで大ブレイクさせたジャンシス・ロビンソン
私がオーストリアでGVに夢中になっていた前年、GVはNYのソムリエたちを虜にしていました。GVを語る上で外すことができない重要な出来事なので、触れておきたいと思います。
仕掛人はジャンシス・ロビンソンMWでした。
2002年、まだマイナーな品種だったGVのポテンシャルをいち早く察知し、名だたるブルゴーニュの銘醸ワインとのブラインドテイスティングをロンドンで開催。結果、高評価のGVに世界中から注目が集まりました。審査員も錚々たるメンバーで、パリスの審判の故スティーヴン・スパリュアも加わっていました。このテイスティングの後、長い名前のグリューナーは“グルービー”という可愛いネーミングに(笑) ブームを後押ししたのはNYのソムリエたちで、かの地で大ブレークしました!

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       2002年11月のFinancial Timesの記事/クリックで拡大可


       クリックで拡大可
 オーストリアワインマーケティング協会(AWMB)が当時の出来事をまとめた記事には、
 供出されたワイン名や審査員名が!


 クリックで拡大可
 2003年9月、日本でもAWMB主催でGVとCHの対決をしました。
 ピュリニー・モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュ、ムルソー、シャブリと比較

 
           ☆☆☆☆☆
 【番外編】として和食とのマリアージュも加えておきます!
  冒頭にも書いたように、GVは和の食材とホント良く合います。

  いくらの醤油漬け
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 2003年以来、何度も試しているのが「いくらの醤油漬け」
 大根おろしを加えて2層にしたパターンと醤油漬けだけのパターン
 レモンのスライスをひとかけら添えて

  わさびとのマリアージュ
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 “みどり”の意味を持つグリューナーは色で合わせるマリアージュも楽しめます。
 上質なわさびとの相性は絶妙です。

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 魚介類とは文句なし!

  柑橘系果実と合せて
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 レモンピールのニュアンスを感じたニュー チャプターやカルボニューを、
 レモンをかじってから味わってみると、両ワインとも見事に釣り合いました。

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        クラウディ・ベイはレモンよりライムに寄り添う印象

 現地オーストリアで
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 食べ飽きしない組み合わせ
 旬のホワイトアスパラガスとグリューナー・ヴェルトリーナーは最高に美味!

 
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クロ・デュ・ヴァル “Now and Then” 10ヴィンテージを垂直テイスティング [Zoom / ワイン]

  パリ・テイスティングから45年

ワイナリーの創設者ジョン・ゴレの母親は、ボルドーの有名なワイン商ゲスティエの一族であり、初代ワインメーカーのベルナール・ポーテ氏はボルドー出身でワイン造りに関わってきた家柄。モンペリエ大学では醸造学を学びました。ともにフランスがルーツです!


クロ・デュ・ヴァルの名をワイン業界に知らしめるきっかけを作ったのは、英国のワイン評論家スティーヴン・スパリュア氏です。氏が仕掛けた1976年の歴史的な『パリ・テイスティング』で、赤ワイン部門の8位となり、世界に羽ばたきました。このテイスティングから10年経た1986年、NYで行われた“熟成を評価するリターンマッチ”では、堂々の1位になっています!

  画像データ:JALUX  クリックで拡大

30年目の記念テイスティングでは、5位にランク付けされ、「カリフォルニアワインは熟成しない」との風評を見事に覆しました。

  スティーヴン・スパリュア氏の訃報
  (C) Somm Films

スティーヴン・スパリュア氏(1941年‐2021年)の訃報が届きました。
3月9日のことでした。こころからご冥福を祈願しております。

今回クロ・デュ・ヴァルの輸入元JALUX様を介して上記画像の使用許可をいただきました。

JALUX様から「1976年のパリ・テイスティング(パリスの審判)で、ナパ・ヴァレーを世界的な産地として広めていただきました。弊社取り扱いのクロ・デュ・ヴァルも試飲ワインに選ばれ、1986年のテイスティングでは赤ワインでNo.1となり、クロ・デュ・ヴァルの名声はこの出来事でさらに世界に広がりました。スティーヴンの多大なる貢献に謝意を表するため、クロ・デュ・ヴァルではワイナリーの入り口からテイスティングルームへの道をSteven Supperier LN (スティーヴン・スパリュア レーン)と命名しています」との解説もありました。
改めまして、スパリュア氏が遺した数々の功績に敬意を表します。


  オンラインテイスティングに登場した10ヴィンテージ
 (左から右に)2000年~2008年、2015年の計10ヴィンテージ

ここからは、昨秋、JALUX様が主催した少人数でのZOOMセミナーの報告です。
ナパと東京を繋ぎ、現地からは3代目オーナーのオラス・ゴレ氏、ワインメーカーのテッド・ヘンリー氏がクロ・デュ・ヴァル クラシック・シリーズの熟成具合、ポテンシャルについて語りました。

   
  3代目オーナー オラス・ゴレ氏

 
    現職のワインメーカー テッド・ヘンリー氏
   

  クロ・デュ・ヴァルのぶどう畑
 スタッグス・リープ地区の中心部に位置しています。

同地区の名前の由来は、東側にある赤い岩の丘に出没する鹿から取ったと言われています。
ここはヨーントビルの東1マイルほどのシルバラード・トレイルに沿った非常に小さなエリアですが、カリフォルニアワインを代表するカベルネを産出しています!

 クロ・デュ・ヴァルの拠点は1972年に取得したヒロンデール・ヴィンヤード
 サンパブロ湾から涼しい風が吹き込む理想的な気候下で、上質なぶどうを生産


     歴代のワインメーカー
     1972年~2006年まではBernard Portet ベルナール・ポーテ氏
      2015年の収穫直前でワインメーカーが退職したので、2015年ヴィンテージはポーテ氏が関与
     2007年~ 2013年は John Clews ジョン・クルーズ氏
     2013年~ 2015年はKristy Melton クリスティ・メルトン氏
     2016年からは現職のTed Henry テッド・ヘンリー氏


       口開けのヴィンテージは2000年
       ブレンド:CS87%、CF7%、ME6% 発酵期間:ステンレスタンクで6~8日
       熟成:フレンチオークの小樽で17ヶ月、新樽比率25%


  第1フライトは2000、2001、2002、2003、2004右から左の順
 2001年はブレンド:CS94%、CF5%、ME1% 発酵:ステンレスタンクで8日
  熟成:フレンチオークの小樽で18ヶ月、新樽比率25%
 ✥2002年はブレンド:CS93%、CF7% 発酵:オープントップのタンクでスキンコンタクト32日
 熟成:フレンチオークの小樽で17ヶ月、新樽比率25%
 2003年はブレンド:CS92%、CF7%、ME1% 発酵:オープントップのタンクでスキンコンタクト32日
 熟成:フレンチオークの小樽で17ヶ月、新樽比率25%
 2004年はブレンド:CS82%、CF8%、ME8%、PV2% 発酵:オープントップのタンクでスキンコンタクト30日
 熟成:フレンチオークの小樽で17ヶ月、新樽比率25%


    
  第2フライトは2005年から右から左の順
 2005年はブレンド:CS85%、CF10%、ME3%、PV2% 発酵:ポンプオーバー、スキンコンタクト25日
 熟成:フレンチオークの小樽で17ヶ月、新樽比率25%
 2006年はブレンド:CS85%、CF6%、ME5%、PV4% 発酵:ポンプオーバー、スキンコンタクト30日
 熟成:フレンチオークの小樽で17ヶ月、新樽比率25%
 2007年はブレンド:CS86%、CF9%、ME3%、PV2% 1日2回ポンプオーバーしながら発酵
 熟成:フレンチオークの小樽で18ヶ月、新樽比率25%
 2008年はブレンド:CS84%、ME7%、CF6%、PV3% 1日2回ポンプオーバーしながら発酵
 熟成:フレンチオークの小樽で18ヶ月、新樽比率25%
 ✥♢20015年はブレンド:CS80%、ME12%、CF8% ステンレスの樽で1日3回ポンプオーバーしながら発酵
 熟成:フレンチオークの小樽で18ヶ月、新樽比率66%


 マイべスト3は2002年、2005年、2015年右から左の順
 
2002年:ヘンリー氏は「素晴らしいヴィンテージ」とコメント。夏は理想的な気候で、暑すぎることもなく、安定した気候は9月まで続いたとのこと。ワイン造りに関して、2000年から2004年まではほとんど同じなので、違いはヴィンテージ。2002年は深みのあるガーネットで、ワインが注がれた瞬間から凝縮した果実香が漂い、口中でも果実味豊か。タンニンやAlcの存在感もあり、更なる熟成の変化に期待!

2005年:例年より早い芽吹きからスタートし、春は雨が多く涼しい気候。5月は数日高温になり、6月は気温が下がり、歴史的な雨量を観測。8月下旬は記録的な高温になり、9月に再度気温が下降。気候の変化に富んだ2005年ヴィンテージのワインをひとことで表現するなら“バランス”、色調は黒紫色、黒系果実や黒胡椒、木目細かなタンニン、グラス内の温度変化で様々な要素、長い余韻。

2015年:クロ・デュ・ヴァルの次なるステップを感じさせるヴィンテージ。自社畑100%/最上級のぶどうをセレクト(他のヴィンテージはスタッグス・リープ地区以外のぶどうも使用)、ラベルもチェンジ、ワイン醸造では新樽比率66%と従来(25%)と比べて大きく変化。小樽のみ使用。ヘンリー氏は「ストラクチュアのあるぶどうだったので、新樽の比率を上げた」とコメント。収穫が早く始まり、早く終わった温暖年のヴィンテージで、ワインはフレッシュ、快活でパワーがあり、樽由来のヴァニラやカカオ、ヨーグルト的要素を残した味わい。今後の熟成が楽しみ!


 10ヴィンテージのグラス勢ぞろい
 
樹齢は、2000年、2001年、2003年、2004年は10年、2005年は12年、2002年は3~20年、2006年は8~25年、2007年は9~26年、2008年は10~27年。
ナパでは、20世紀後半、フィロキセラ禍で、ぶどう樹の植え替えを行いました。クロ・デュ・ヴァルは1990年~2000年代初めにぶどう樹を再植樹しているので、使う区画によって樹齢が異なっています。



    最後にチャドウィックさんからのお言葉を添えて
    2016年9月撮影@ADV

スパリュア氏はチリ『エラスリス』のエデュアルド・チャドウィック当主と組んで、ベルリン・テイスティングを行い、世界の銘醸ワインに比肩するチリワインの実力を証明しました。2016年に来日した当事者おふたりは世紀のイベントについて語りました。その時の内容はブログにまとめてあります。ご笑覧いただけると嬉しいです。

今回、スパリュア氏の訃報を聞いてすぐに、チャドウィック当主にメールをしました。早々にお返事が届きました。

「本当に悲しいニュースです。スティーヴンはとても素晴らしい人であり、寛大で、活気があり、チリワインを宣伝するために一緒に世界を旅する素晴らしい時間を共有することができました。彼は多くのインスピレーションを与えてくれました。たくさんの貴重な時間をともに過ごす機会を与えてくれたことにとても感謝しています」

とのお言葉がしたためられていました。
コロナ渦中で動きもままならない状況なので、チャドウィック当主の心労が気になりますが、お力落としなさらないように願っています。

製品についてのお問い合わせ先 (株)JALUX / Tel 03-6367-8756

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スーパータスカン『オルネッライア』のオンライン垂直テイスティング@アマン東京 [Zoom / ワイン]

             
            今年も宜しくお願いいたします!
     昨秋は中身の濃いZOOMセミナーや少人数のオンラインセミナーがあり、
     貴重な話を伺いました。今月から、それらをアップしてまいります。


        オルネッライア のマスタークラスオンラインセミナー
      開始前の会場@アマン東京


          最高醸造責任者アクセル・ハインツ氏
       画像提供:オルネッライア

  イタリアと繋いで
 オルネッライア のアクセル氏とコミュニケーションマネージャー エレナ・オプレアさん
 日本時間の16時開始、現地時間は朝の8時。光栄にもオンラインセミナーは日本だけ!



 4ヴィンテージを比較試飲
 左から最新ヴィンテージの2017年、2011年、2010年、2006年

 第1部は、アクセル氏による「ぶどう造りと気候変動」の解説とテイスティング
 第2部では、各ヴィンテージと料理のマリアージュ


  ワイナリーの沿革 クリックで拡大
  画像提供:オルネッライア

 1981年創業、建物だけでぶどう樹は何もない状態からスタート
 1985年初ヴィンテージをリリース
 2001年に1998年VTがWS誌でワインオブザイヤーに選出され、国際的な評価が高まる
 前年にソライアがWS誌でイタリアワイン初の世界第1位を獲得し、スーパータスカンが注目されるようになる
 2005年フレスコバルディ侯爵家の単独所有となり、フェルディナンド侯爵が社長に就任
 同年、アクセル・ハインツ氏が醸造技師に就任
 2009年『ヴェンデミア・ダルティスタ』を開始。ラベルを著名なアーティストに依頼
 現代美術との融合のプロジェクト、初VTは2006
 2015年アクセル・ハインツ氏が最高醸造責任者に就任、現在に至る


  地中海から数キロメートルに位置する畑
  画像提供:オルネッライア

 トスカーナ州のDOCで唯一、地中海沿岸に位置するのがボルゲリ
 DOCボルゲリの認証は1994年
 カベルネ・ソーヴィニヨンCS、カベルネ・フランCF、メルローME、プティ・ヴェルドPV
 に適した環境


 多様なマイクロ・クライメット
  画像提供:オルネッライア

 直射日光だけでなく、地中海からの反射光も受ける
 夏の間、海洋性の涼しい風がぶどう畑に吹き込む
 丘陵が冷たい北風を遮る
 オルネッライアの畑は赤ワイン用ぶどう108㌶、白ワイン用ぶどう6.64㌶
 最も多い黒ぶどうはメルロー40%、白ぶどうはソーヴィニヨン・ブラン52%

 2017年をメインに気候変動に言及

 アクセル氏は「収穫はVTによって異なるが、コアとなる時期は9月10日から10月5日。
 2017年は2003年に次いで早い収穫。日照と暑さがとても重要な役割を果たした。
 セラー内での過度に手を加えない作業がバランスの良いワインになった」と語りました。

 2010年は25周年の記念ヴィンテージ、4アイテムのなかのマイベスト!


 特別な年2017からクラシックな年2006まで

左から
#1:オルネッライア2017/ソラーレ(眩い)
D.O.C.ボルゲリ・スぺリオーレ/CS56%、ME25%、PV10%、CF9%
オルネッライア史上、最も暑く、乾燥したヴィンテージ。冬の降水量は例年並み、平均気温は3℃以上も高く、温暖な日が続いた。開花は2週間も早く、すべてが前倒しに進んだ。収穫は2003年に次ぐ早さで8月24日から開始し、9月26日に終了。ワインについて「抽出を控え目に行ったことで、タンニンはフレッシュでバランスが良く上質。アロマ豊か、凝縮感があり、リッチでパワフル」とアクセル氏

#2:同2011/リンフィニート(無限)
D.O.C.ボルゲリ・スぺリオーレ/CS51%、ME32%、CF11%、PV6%
2017年と類似した暑く乾燥したヴィンテージ。収穫も1~2日違うだけ (9月27日終了) だったが、8月末から10日間続けて熱波が来て、ボルゲリでは30~34度、トスカーナでは40度まで上昇した。アクセル氏が好むヴィンテージで「凝縮感がある。若い印象で、良くまとまっている」とコメント。

#3:同2010/ラ・セレブラツィオーネ(祝福)
D.O.C.ボルゲリ・スぺリオーレ/CS53%、ME39%、CF4%、PV4%
2017年や2011年のように暑く乾燥した年とは異なり、冷涼なヴィンテージ。オルネッライア史上、収穫は最も遅く、メルローは10月4日、すべてが終わったのが10月12日。夜間の冷え込みにより、芳香成分は十分に備わり、果実味豊かなぶどうが収穫できた。アクセル氏は「オルネッライアにとってチャレンジングなヴィンテージだったが、熟成が進むにつれ、良い意味でのリッチ感が出ている。ブレンド比率は他の年よりメルローが多い。我々にとって25周年目の記念すべきヴィンテージ」と語った。

#4:同2006/レズブランツァ(活力)
D.O.C.ボルゲリ・スぺリオーレ/CS50%、ME27%、CF12%、PV5%
4~8月まで降雨がなかったが、9月上旬に気温が上がり、収穫の途中に大雨が降った。9月からの好天で、凝縮感のある成熟したぶどうが収穫できた。2017年以上に乾燥した年で、天候に関しては予期せぬ事態が起きたが、10月4日に収穫は終了。「今となってみれば、クラシックなヴィンテージであるが、フレッシュ感もあり、オルネッライアにとっては偉大なヴィンテージと言える」とアクセル氏。



 第2部はアルヴァ 平木正和シェフの料理に合わせて

 海の幸 3種 × オルネッライア2017
 バッカラマンテカートとポレンタ
 シェフの18番! 干し鱈を1週間かけて戻してオリーブオイルで調理、ポレンタは軽く炒めカリっと仕上げて
 帆立の香草焼き ポロ葱とピンクぺッパー
 帆立はイタリアンパセリ、フェンネル等でマリネしたものを軽くソテー。軽くバターで炒めたポロ葱を添えて
 炙り鰹 黒オリーブとアンチョビパン粉
 鰹を軽く炙り、アンチョビのパン粉をまぶし、上部にオリーブパウダーやオリーブを添えて


 大地の恵み 3種 × 同2011
 ゴボウのヴェルッタータとヴィンコット
 ゴボウのスープにはヴィンコット(バルサミコ似の調味料)、ゴボウのチップスにはハーブ類をアクセントにして
 猪のラグーのアランチーノ
 手前が猪のラグーで中にはポルチーニ。噛み込むにつれ味わいが増すポルチーニと赤ワインが好相性
 タレッジョ ピスタチオ アプリコット
 北イタリアのチーズ タレッジョにアプリコットを入れ、若いワインの新鮮さと酸味を相乗させた憎い組み合わせ

 平木シェフ自らトリュフをスライス

 ホロホロ鶏とフォアグラのラビオリ トリュフ添え × 同2010
 腿肉を一日マリネし、オリーブオイルで低温調理。フォアグラ、コニャック、ブランデーで味に奥行きを持たせ、   パルメジャンソースで。イタリア産トリュフをスライスして仕上げ


 茨城県産かすみ胸肉のアッロースト 無花果のカラメラート × 同2006
 鶏小屋の床は自然のまま、薬剤投与は一切なし、平飼いで自由に育てたシェフお気に入りの鴨。鴨の脂肪分とイチジ  クのカラメラートのバランスが絶妙


 アマン特製ショコラとメレンゲ


 特別メニューを考案してくださった平木正和シェフ

 17年間イタリアで研鑽を重ねてきた平木シェフはヴェネツィアでの滞在年数が長く、
 名門5つ星ホテル『バウアー』には13年間勤務し、エグゼクティブシェフとして活躍。
 帰国後、2016年からアマン東京で腕をふるい、
 現在はメインダイニングアルヴァのエグゼクティブシェフとして実力を遺憾なく発揮中。


 画像提供:オルネッライア

 オルネッライアにとっては世界初のオンラインセミナーでした。
 両国の時間調整のため、スタートするのが若干遅れましたが、
 滞りなく進行し、アクセル氏もエレナさんも慢心の笑顔。
 世界中がコロナに翻弄されているので、しばらくは、来日叶わずですが、
 情勢が落着き次第、日本を訪問したいとのこと!
 我々も再会を心待ちにしています。

 [ハートたち(複数ハート)]関連記事
 サザビーズの オルネッライア『ヴェンデミア・ダルティスタ』オンラインオークション


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世界進出に舵を向けたナパ・ヴァレーの逸材『Quintessa クインテッサ』 [Zoom / ワイン]

第5の要素『クインテッサ』
昨年から輸出に力を入れ始めたナパ・ヴァレー、ラザフォードにあるクインテッサ
先日、Zoomで、ロドリゴ・ソトGMとディエゴ・ギャレイ輸出担当ディレクターからワイナリーや新ヴィンテージ2017について伺うことができました。
内容はニュースサイトワインのこころで紹介しています。隠れた逸材クインテッサの魅力を感じていただけましたら幸いです。


 来月上旬発売される『クインテッサ2017』 Photo by Fumiko


         ジェネラル・マネージャーのロドリゴ・ソト氏
         Photo by Quintessa

      フェッツアーやベンジガー、チリではマテテックやヴェラモンテで活躍
      ビオディナミの指導者として著名なアラン・ヨーク氏との親交も篤い

         ワインメーカーのレベッカ・ワインバーグさん 
         Photo by Quintessa

      所用があり、Zoomには参加できなかったレベッカさん
      カリフォルニア大学デイビス校で栽培と醸造学の修士号を取得
      2015年からクインテッサに参画しました!

 輸出担当ディレクターのディエゴ・ギャレイ氏 Photo by Quintessa

セーニャのジェネラル・マネージャー、アルマヴィーヴァのジェネラル・マネージャーを歴任なさったギャレイ氏は日本市場の重要さを熱く語っていました。


[NEW]:カリフォルニア州の山火事
雷によって発生した山火事はナパ・ヴァレーの東側に移動していますが、最新の情報はナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)のFBに随時掲載しています。また、火災の状況はMapで確認できます。
避難による密もあるので、火災とコロナ感染はダブルで気がかりです。

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