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アースデイに合わせて開催されたカリフォルニアワイン・サステイナビリティ・メディアセミナー [Zoom / ワイン]

  カリフォルニアのサステイナブルに注目!
 カリフォルニアワイン協会(以後CWI)主催で、
 サステイナブルをテーマにしたオンラインメディアセミナーが開かれました。

 会場となったのは昨秋にオープンした東京エディション虎ノ門


 日程は4月22日のアースディと前日21日の2日間。基調セミナーを担当したのは、
 カリフォルニア・サステイナブル・ワイングローイング・アライアンス(CSWA)
 アリソン・ジョーダン事務局長

 一覧で見る活動の変遷
 CSWAのサステイナビリティ教育と認証活動
 ぶどう栽培とワイン造りに関わる人たちによって、2001年に定義付けされました。

 米国の環境問題の取り組みの素晴らしさは第三者による認証システム!
 2010年に立ち上げた第三者認証プログラム(CCSW)により、
 現在171のワイナリー/全体の80%が「ワイナリー認証」
 2,247の農地/全体の32%が「畑認証」を取得。
 米国には他に、ナパのエリアに限定したナパグリーン等、
 州内の別プログラムも設定されていて、厳格な認証ですべてが機能しています。


模範的な2つのワイナリーと繋いで
【シルヴァー・オーク アレキサンダー・ヴァレー】
ナパ・ヴァレーのオークヴィルを拠点にしていたシルヴァー・オークは、2013年にソノマのアレキサンダー・ヴァレーにも畑を購入、2017年から稼働させています。
ワイナリーのスタートは1972年、オイル業を生業にしていたレイ・ダンカン氏が創業し、初代ワインメーカーのジャスティン・メイヤー氏が唱えた「メイン品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、樽はアメリカンオークを使って熟成させる」という2点を遵守し、今もそのスタイルを継承しています。

 LEEDは建築物の環境性能を評価する国際的な認証
 2018年、LEEDのEBOM(既存の建物・運営・保全)部門で世界初のプラチナ認証ワイナリーに!

 ソノマのアレキサンダー・ヴァレーにあるワイナリーは7棟から構成されています。
 すべてが認証の対象になっていて、昨年はリビング・ビルディングに認定されました。



     【リッジ・ヴィンヤーズ リットン・スプリングス】
     リッジのデイヴィッド・アマディア社長がナビゲート


 エコフレンドリーなリットン・スプリングスにあるワイナリー
 畑には超100年のジンファンデルの古樹も!


      ワイナリーの建て替え時、断熱壁に利用した藁(わら)ブロック



 ランチにはワイナリーのオリジナルレシピも登場
 左から供出順に
 #1:J Vineyards & Winery Cuvee 20 Brut
 #2:Sunny With A Chance of Flowers Chardonnay 2019
 #3:Ridge Vineyards Lytton Springs 2017
 #4:Silver Oak Alexander Valley Cabernet Sauvignon 2016

 サービスされた4アイテム


 バンケット担当の石井シェフがメニューについて解説@オンライン会場


 口開けは実習を交えたクロスティーニ
 蟹とアボカドを使ったクロスティーニ × キュヴェ 20 ブリュット
 輸入元:布袋ワイン

 CWIのオナー・コンフォート国際部長がクロスティ―ニの作り方を指導!


    第2フライトはローアルコール&ローカロリーのシャルドネ
    表ラベルには85カロリー、Alc9%の表示
    裏には85cal、炭水化物3.3g、タンパク質0.4g、糖質0gとの記載


健康志向を背景に
シャイド・ファミリー・ワインズは1972年にアル・シャイド氏がカリフォルニア州モントレー郡に土地を購入してスタートした家族経営のワイナリー。オンラインでナビゲートしてくれたのは2代目のハイディ・シャイドさん。ローアル・ローカロリーのワイン造りは自分の経験からの発想。「毎日ワインは飲みたい。でも翌日の仕事に差しさわりが出るようだと困るので、そのために、体に負担がなくておいしいワイン造りを」と。所有する畑はすべてサステイナブルの認証を受けており、モントレーは風が強い地域なので、風力発電を活用。ワイナリーで使う電力は100%まかなっているとのこと。また、ワインのみならず、1988年から奨学金制度を設けて学生の応援にも力を入れています。そんなシャイドさんの活躍を賞した関連記事をリンクしておきます。今後の益々の活躍に期待します!
Wine Business.com
Person of the year2020


 ハマチのタルタル、大根のピクルス、柚子ごまドレッシング × シャルドネ2019
 輸入元:オルカ・インターナショナル(株)



               第3フライトでリッジ登場   
     比率はZin74%、プティ・シラー15%、カリニャン9%、マタロ2%

ウインナーシュニッツェル、胡瓜のサラダ、アンチョビとケッパーのクリーム × リットン・スプリングス2017輸入元:大塚食品

メインダイニングのエグゼクティブシェフがドイツ人で、彼のシグネチャーメニューがウインナーシュニッツェルとのこと。リッジに合わせて供出されました。北海道産の仔牛、酸味のあるパン粉を使うことが隠し味のような…相性的にはワインのパワーが勝っていた印象

 第4フライトはワイナリーのお抱えシェフから届いたレシピ
 ファロット、マッシュルームとケール × アレキサンダー・ヴァレー CS 2016
 輸入元:JALUX


       カベルネとアメリカン・オーク重視のシルヴァー・オーク
           自社で樽工場を所有し製造しています!
乾燥したファロット(スペルト小麦)はオーブンで焼くとナッツのような香ばしさが出てくるのが特徴。樽由来の甘みと小麦を噛み込むと出てくる甘み。さらに、マッシュルームとワインのアーシーなニュアンスが相乗。それらをシルヴァー・オークの専属シェフは感じて欲しかったようです、なるほど!

 デザートはパブロバ、苺、クレームシャンティー、ライム
 メレンゲのさっくり感と苺の酸味、隠し味的に使ったライムの皮が爽やかでした。


Q&Aで
CWIの『B-Corp』に対する考えを伺ってみました。
Q:カリフォルニアでは、Fetzer Vineyards と Spottwoode Wineryの2ワイナリーだけが、B-Corpを取得していますが、B-Corpの認証についてどのようにお考えですか?
A:我々は、B-Corp認証を取得している、または取得中のワイナリーを非常に支持しています。これは、持続可能なビジネスを構築し、健全で協力的なコミュニティと労働力を創出するという基本原則に沿った、国際的に評価の高いプログラムです。

青木私感:日本でB-Corpはまだまだ浸透していませんが、昨年5月、食品業界で第1号の認証を受けたのがダノンでした。利益重視ではなく、国際基準での良い会社としての評価なので、SDGsとも大いに関連しています。ダノンに続く動きを注視していきます!


カリフォルニアでは干ばつがあるので、節水に力を入れています。
シルヴァー・オークでは、今まで1ガロンのワインを造るのに、7~8ガロンの水を必要としていましたが、今では「1ガロンのワインに1ガロンの水」との回答がありました。7~8分の1の削減、凄いです!

森林火災は、気候変動ともろに繋がるので困難も多いようです。どのように畑を守るかということでは、素朴な対策とは言え「消火訓練や避難訓練をしています」とのお返事でした。


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気候変動への危惧
直近の日経新聞によると、カリフォルニア州では2021年に入ってからの森林焼失面積は前年同期比で2.5倍増とのこと。今年は、欧州のギリシャやイタリアやスペイン、南米のブラジル、北アフリカのアルジェリア等、世界規模で山火事が広がっています。


   photo by Fumiko/2018年6月撮影

1977年にピーター・ニュートンが設立した『ニュートン・ヴィンヤード』はセントヘレナの西に位置するスプリング・マウンテンの斜面の土地約260㌶を有し、オーナー夫人は日本への造詣も深く、庭園には赤い鳥居も設えてありました。映画『ブラック・レイン』にはこの鳥居も登場しています。2018年に訪問し、自然と一体となった空間が印象的でしたが、昨年の森林火災で、メインの建物や中庭を消失、このニュースは衝撃でした。

国連の気候変動に関する政府間パネルICPPは、化石燃料の削減など抜本的な対策を取らない場合、気温は21世紀末に最大5.7度上昇するとの試算を出しており(出典:日経新聞)、異常気象や地球環境への対策を迅速に進めていかなければならないと危惧しています。
自分でも身近なところからエコ対策をしていますが、日本政府や環境大臣の言動からは、本気度を全然感じません!

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