気の向くままに京都散策 ~プレイバック お気に入りの蓮につながる平等院~ [伝統美、日本の美]
世界文化遺産 宇治の平等院
鳳凰堂内部の阿弥陀如来坐像を拝観するためのチケット
藤原道長の息子頼通によって創建された平等院
古都京都の文化財のひとつです!
プレイバック水面映えの極楽離宮
2009年撮影
第16回にっぽんと遊ぼうの舞台になった平等院、光陰矢の如し!
20日は大雪だったようですが、翌日は晴れ女冥利の好天
水面に映る姿も昼と夜では異なる趣き
金色の鳳凰
清らかな宇治川
細部への気遣いはさすが京都
❀❀❀❀❀
高台寺のプロジェクションマッピング
八坂の塔、後方に京都タワー
2024年は豊臣秀吉の奥方ねねが他界して400年の節目
3月15日から遠忌行事に華をそえるべく波心庭で、
春の夜間特別拝観を展開中
十三夜前日の月は何と呼ぶのでしょうか、ね
方丈前庭「波心庭」
幻想的な波紋
空色やブルーからは藤の花、ピンクは桜を連想
竹林のライトが蛍のようでした!
拡大してご覧ください
プレイバック秋の特別夜間拝観
2014年撮影
10年前の特別夜間拝観の時、井浦新さんが監修をしていたマッピングを体験。
その時はカラフルな傘を使っていました。
彼は、今、『光る君へ』で藤原道長の長兄役を演じていますね。
❀❀❀❀❀
お気に入りの蓮につながる平等院
2009年のイベント
ミュージシャンの衣装はキーヤンの蓮
大事にしている当時のリーフレット
アートディレクターとして木村英輝さん(キーヤン)のお名前
秋の特別夜間拝観で訪ねた青蓮院
ふすま絵の蓮はキーヤンの代表作
3月20日に発売されたばかりの日傘
私の最新アイテムになりました\(^o^)/
建仁寺の屏風
出典:ki-yan stuzio
完成した屏風
次回京都に行った時に拝見したいです!
京都タワーからパワーをもらって
癒やしの京都タワー
15階のお部屋からタワーまでは至近距離
朝の京都タワー
古都ならではの空間でつかの間の息抜きができました。
4月に入ってから日本列島ではお花見が楽しめそうです。
このところ、海外からワイン関係の来日が続いています。
皆さん、お仕事と並行して日本の美も堪能なさりたいようです
京都のワイン仲間Mizoguchiさんに感謝
京都・緑壽庵清水の濃茶あられ金平糖、美味美味、ありがとうございました!
鳳凰堂内部の阿弥陀如来坐像を拝観するためのチケット
藤原道長の息子頼通によって創建された平等院
古都京都の文化財のひとつです!
プレイバック水面映えの極楽離宮
2009年撮影
第16回にっぽんと遊ぼうの舞台になった平等院、光陰矢の如し!
20日は大雪だったようですが、翌日は晴れ女冥利の好天
水面に映る姿も昼と夜では異なる趣き
金色の鳳凰
清らかな宇治川
細部への気遣いはさすが京都
❀❀❀❀❀
高台寺のプロジェクションマッピング
八坂の塔、後方に京都タワー
2024年は豊臣秀吉の奥方ねねが他界して400年の節目
3月15日から遠忌行事に華をそえるべく波心庭で、
春の夜間特別拝観を展開中
十三夜前日の月は何と呼ぶのでしょうか、ね
方丈前庭「波心庭」
幻想的な波紋
空色やブルーからは藤の花、ピンクは桜を連想
竹林のライトが蛍のようでした!
拡大してご覧ください
プレイバック秋の特別夜間拝観
2014年撮影
10年前の特別夜間拝観の時、井浦新さんが監修をしていたマッピングを体験。
その時はカラフルな傘を使っていました。
彼は、今、『光る君へ』で藤原道長の長兄役を演じていますね。
❀❀❀❀❀
お気に入りの蓮につながる平等院
2009年のイベント
ミュージシャンの衣装はキーヤンの蓮
大事にしている当時のリーフレット
アートディレクターとして木村英輝さん(キーヤン)のお名前
秋の特別夜間拝観で訪ねた青蓮院
ふすま絵の蓮はキーヤンの代表作
3月20日に発売されたばかりの日傘
私の最新アイテムになりました\(^o^)/
建仁寺の屏風
出典:ki-yan stuzio
完成した屏風
次回京都に行った時に拝見したいです!
京都タワーからパワーをもらって
癒やしの京都タワー
15階のお部屋からタワーまでは至近距離
朝の京都タワー
古都ならではの空間でつかの間の息抜きができました。
4月に入ってから日本列島ではお花見が楽しめそうです。
このところ、海外からワイン関係の来日が続いています。
皆さん、お仕事と並行して日本の美も堪能なさりたいようです
京都のワイン仲間Mizoguchiさんに感謝
京都・緑壽庵清水の濃茶あられ金平糖、美味美味、ありがとうございました!
気の向くままに京都散策 ~“歓迎”の意味を持つ藤がシンボルの京都迎賓館~ [伝統美、日本の美]
新幹線から見た富士山🗻
積雪具合もあり力強い印象
余談ですが・・・
photo by Mizoguchi
京都在住のワイン仲間 溝口家のお庭の雪景色
20日は京都の方もビックリの大雪
21日は午前中まで、雪模様だった由
晴れ女の私が到着した午後には雨も雪もなし
伝統美の京都迎賓館
2005年に賓客をもてなす場として、京都御所の中に建築された京都迎賓館
事前登録した参加者は京都御所の清和院休憩所に集合し、
ツアー開始前に動画を見ながら予習
荷物はロッカーに預け、手荷物チェックを済ませたら、約90分のツアーに出発です!
正門玄関の扉には樹齢700年の福井県産の檜の一枚板を使用
扉を開けると、歓迎の意を表す生け花の設えで来賓をお出迎え
京都迎賓館おもてなしの心/華道編が参考になるのでリンクしておきます。
藤の間
洋食の晩餐会や歓迎式典が行われる大広間
日本画家の鹿見喜陌氏の下絵をもとに綴織りの技法で、
39種類の草花が織り込まれた作品『麗花』
ひときわ目を引いたのが格子光天井
本美濃紙と京指物の伝統的技能によるもので、3段の笠は上下作動で高さ調整が可能
15パターンの組み合わせができる由
右側から撮影した全景、豪華&繊細&みやび
藤の花言葉は“歓迎”
『麗花』のなかでも意味深いのが藤
おもてなしの心を象徴する存在
人間国宝 江里佐代子氏の響流光韻
截金(きりかね)※を用いた作品
※絹糸のように細かく切った金箔を、筆と接着剤でイメージした文様に1本1本貼っていく技法
かすかな風も振動も妨げになってしまうので、
筆の穂先に神経を集中して、少しずつ丁寧に作業を進めていきます。
名工の技の凄さ!
平安時代以降、公家の邸宅で使われていた室内調度品『几帳』
伝統技法として、
漆、錺金物(かざりかなもの)、鋳金、羅織物、京縫、京組紐が用いられている由
ここにも藤の花が描かれていますね。
テーブルセッティング
桐の間
和の晩餐室は24名まで会食可能
漆黒の一枚仕上げのテーブルは鏡のように澄んでいます。
そこに映り込む風情に日本らしさを感じます。
畳の中央部の色が違うのがわかりますか?
昔ながらの中継ぎ表(なかつぎおもて)※という技法だそうです。
1枚の畳表に使うイ草は1万本(通常は約4000本)とのことでした。
初めて見聞した中継ぎ表、勉強になりました!
※イ草の良い部分だけを使い中央で繋ぐ技法
随所に日本国政府の紋章「五七の桐」
漆と蒔絵の美の調和
施された桐の葉の色は微妙に異なり、
同じ模様の座椅子はひとつもないとのこと。
最上位は床の間の前になりますが、その桐紋が見たかったです!
夕映の間
会議や晩餐会の待合として利用
左右の絵画は日本画家の箱崎睦昌氏の下絵をもとに綴織り技法で仕上げた織物
右側の作品は『比叡月映』
ズームでチェック、美しい!
人間国宝十四代今泉今右衛門氏の作品『色絵雪花墨色墨はじき 四季花文花瓶〔白磁〕』
そこにあるだけで、その佇まいにときめきました!
「墨はじきのような、目に見えないところへの神経と手間を大事にすることを、
ひとつの信念として取り組んでいきたい」とサイトに十四代目が記していました。
おもてなしの心と符合するお言葉
左側の作品は『愛宕夕照』
細部に迫ってみました!
人間国宝十四代酒井田柿右衛門氏の作品『濁手山つつじ文花瓶』
花瓶の赤絵が愛宕夕日の赤と連なる印象で配置に抜群の統一感
回路から見る庭園
廊橋の透かし彫り
秀吉時代の石柱
ズームでみると「天正17年(1589年)8月」の刻印
旧五条大橋(現在の松原橋)の橋脚に使われていた円柱石
和舟
丸子舟の職人さんが手掛けた和舟で賓客をおもてなし
四国で開花宣言が発表されましたね。
京都の桜は、まだ可愛いい蕾状態でしたが、4月早々には期待できそうです。
2016年から一般公開を開始した京都迎賓館のガイドツアーは一見の価値ありなのでお薦めです。赤坂の迎賓館とは全く異なる趣きです。国公賓等の接遇、その他迎賓館の運営上の都合で、予定されていた一般公開が急遽中止になることもあるようなので、サイトで日程確認をして是非!
京都迎賓館の公式サイト
積雪具合もあり力強い印象
余談ですが・・・
photo by Mizoguchi
京都在住のワイン仲間 溝口家のお庭の雪景色
20日は京都の方もビックリの大雪
21日は午前中まで、雪模様だった由
晴れ女の私が到着した午後には雨も雪もなし
伝統美の京都迎賓館
2005年に賓客をもてなす場として、京都御所の中に建築された京都迎賓館
事前登録した参加者は京都御所の清和院休憩所に集合し、
ツアー開始前に動画を見ながら予習
荷物はロッカーに預け、手荷物チェックを済ませたら、約90分のツアーに出発です!
正門玄関の扉には樹齢700年の福井県産の檜の一枚板を使用
扉を開けると、歓迎の意を表す生け花の設えで来賓をお出迎え
京都迎賓館おもてなしの心/華道編が参考になるのでリンクしておきます。
藤の間
洋食の晩餐会や歓迎式典が行われる大広間
日本画家の鹿見喜陌氏の下絵をもとに綴織りの技法で、
39種類の草花が織り込まれた作品『麗花』
ひときわ目を引いたのが格子光天井
本美濃紙と京指物の伝統的技能によるもので、3段の笠は上下作動で高さ調整が可能
15パターンの組み合わせができる由
右側から撮影した全景、豪華&繊細&みやび
藤の花言葉は“歓迎”
『麗花』のなかでも意味深いのが藤
おもてなしの心を象徴する存在
人間国宝 江里佐代子氏の響流光韻
截金(きりかね)※を用いた作品
※絹糸のように細かく切った金箔を、筆と接着剤でイメージした文様に1本1本貼っていく技法
かすかな風も振動も妨げになってしまうので、
筆の穂先に神経を集中して、少しずつ丁寧に作業を進めていきます。
名工の技の凄さ!
平安時代以降、公家の邸宅で使われていた室内調度品『几帳』
伝統技法として、
漆、錺金物(かざりかなもの)、鋳金、羅織物、京縫、京組紐が用いられている由
ここにも藤の花が描かれていますね。
テーブルセッティング
桐の間
和の晩餐室は24名まで会食可能
漆黒の一枚仕上げのテーブルは鏡のように澄んでいます。
そこに映り込む風情に日本らしさを感じます。
畳の中央部の色が違うのがわかりますか?
昔ながらの中継ぎ表(なかつぎおもて)※という技法だそうです。
1枚の畳表に使うイ草は1万本(通常は約4000本)とのことでした。
初めて見聞した中継ぎ表、勉強になりました!
※イ草の良い部分だけを使い中央で繋ぐ技法
随所に日本国政府の紋章「五七の桐」
漆と蒔絵の美の調和
施された桐の葉の色は微妙に異なり、
同じ模様の座椅子はひとつもないとのこと。
最上位は床の間の前になりますが、その桐紋が見たかったです!
夕映の間
会議や晩餐会の待合として利用
左右の絵画は日本画家の箱崎睦昌氏の下絵をもとに綴織り技法で仕上げた織物
右側の作品は『比叡月映』
ズームでチェック、美しい!
人間国宝十四代今泉今右衛門氏の作品『色絵雪花墨色墨はじき 四季花文花瓶〔白磁〕』
そこにあるだけで、その佇まいにときめきました!
「墨はじきのような、目に見えないところへの神経と手間を大事にすることを、
ひとつの信念として取り組んでいきたい」とサイトに十四代目が記していました。
おもてなしの心と符合するお言葉
左側の作品は『愛宕夕照』
細部に迫ってみました!
人間国宝十四代酒井田柿右衛門氏の作品『濁手山つつじ文花瓶』
花瓶の赤絵が愛宕夕日の赤と連なる印象で配置に抜群の統一感
回路から見る庭園
廊橋の透かし彫り
秀吉時代の石柱
ズームでみると「天正17年(1589年)8月」の刻印
旧五条大橋(現在の松原橋)の橋脚に使われていた円柱石
和舟
丸子舟の職人さんが手掛けた和舟で賓客をおもてなし
四国で開花宣言が発表されましたね。
京都の桜は、まだ可愛いい蕾状態でしたが、4月早々には期待できそうです。
2016年から一般公開を開始した京都迎賓館のガイドツアーは一見の価値ありなのでお薦めです。赤坂の迎賓館とは全く異なる趣きです。国公賓等の接遇、その他迎賓館の運営上の都合で、予定されていた一般公開が急遽中止になることもあるようなので、サイトで日程確認をして是非!
京都迎賓館の公式サイト
桜の開花を待ちながら英仏研修ツアーのメンバーとハッピーな感想会 [英仏研修ツアー]
春の息吹を感じさせるブーケとともに
英仏研修ツアーから4ヶ月経過
現地で楽しい時間を共有したお仲間と持ち寄り形式で感想会をしました。
ゴージャスなAyumi邸に設えられた春めいたテーブルランナー
お持ちしたパステルカラーのブーケがぴったり調和
photo by Ayumi
春を誘うペリエ ジュエのグラスで乾杯
ヴィジュアル&味わいともにナイスだったサンドイッチ
シャンパーニュの酸味と柿の葉すしの魚介との相性良好
リッチな生ハムと数種※のチーズ
※コンテ、ルブロション、シュロプシャーブルー、パヴェ・ドゥ・ノー、クロタン・ド・シャヴィニョル
マスカット・ベーリーAにお薦めの味噌系料理
photo by Ayumi
シャンパーニュとプルニエのキャビアの旨味 好印象
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
サントリー『登美の丘 マスカット・ベーリーA 140DAYS 2021』
MBAのイメージが変わる逸品
温度変化でピュアな酸味が広がるワイン
大山弘平栽培技師長渾身のアイテムは限定350本
品格ある『Y(イグレック)2017』
SBとセミヨンのバランス絶妙
口中のねっとり感、長く続くエレガントな余韻
ブルーノ・パイヤールが誇る『N.P.U.1996』
20世紀のグレートヴィンテージ
ゆるやかな酸化熟成と様々の要素が詰まった味わい
守備範囲の広さを示したパスカル・ポンソン
デメルのザッハートルテとイイ相性
シャンパーニュの醍醐味マグナムによる熟成を堪能
前述の4アイテムに加えて、
デュヴァル=ルロワのトップキュヴェ『ファム・ド・シャンパーニュGC』
フレデリック・コサールの『ニュイ・サン・ジョルジュPCレ・ダモード2018』
背景にドゥ・ヴノージュ訪問時の映像を流しつつ、
おいしい時間をわかち合ったお仲間と集合ショット
豪華シャトーのお洒落なクイーンAyumiさんには、
心温まるおもてなしをしていただきました。
ありがとうございました
追記 いただいたMBA“天空のワイン Laputa2015”
ドメーヌヒデからの樽買いワイン
マスカット・ベリーA※ 100% / 生産量576本
最初に酸味ありきだったので、ポン酢の酸とのバランスが良いかも
Ayumiさんから、日頃はしゃぶしゃぶに合せているとのお話があったので納得!
アロマに落ち着きがあり、甘ったるさは皆無の、ひと味違うMBA
※MBAはOIVに登録されている品種ですが、呼称・表記はコチラを参照
ドメーヌヒデはマスカット・ベリーA、サントリーはマスカット・ベーリーA 表記
叙々苑のキムチチゲ(甘口)で相性チェック
ポン酢を使った料理にも挑戦してみます
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
目黒不動界隈の早咲きの河津桜(2月末に撮影)
ソメイヨシノの開花宣言もまもなくですね。
とってもとっても待ち遠しい気分!
英仏研修ツアーのプロローグに加えて、
各ワイナリーの詳細リポートは今月中にまとめる予定です!!!
英仏研修ツアーから4ヶ月経過
現地で楽しい時間を共有したお仲間と持ち寄り形式で感想会をしました。
ゴージャスなAyumi邸に設えられた春めいたテーブルランナー
お持ちしたパステルカラーのブーケがぴったり調和
photo by Ayumi
春を誘うペリエ ジュエのグラスで乾杯
ヴィジュアル&味わいともにナイスだったサンドイッチ
シャンパーニュの酸味と柿の葉すしの魚介との相性良好
リッチな生ハムと数種※のチーズ
※コンテ、ルブロション、シュロプシャーブルー、パヴェ・ドゥ・ノー、クロタン・ド・シャヴィニョル
マスカット・ベーリーAにお薦めの味噌系料理
photo by Ayumi
シャンパーニュとプルニエのキャビアの旨味 好印象
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
サントリー『登美の丘 マスカット・ベーリーA 140DAYS 2021』
MBAのイメージが変わる逸品
温度変化でピュアな酸味が広がるワイン
大山弘平栽培技師長渾身のアイテムは限定350本
品格ある『Y(イグレック)2017』
SBとセミヨンのバランス絶妙
口中のねっとり感、長く続くエレガントな余韻
ブルーノ・パイヤールが誇る『N.P.U.1996』
20世紀のグレートヴィンテージ
ゆるやかな酸化熟成と様々の要素が詰まった味わい
守備範囲の広さを示したパスカル・ポンソン
デメルのザッハートルテとイイ相性
シャンパーニュの醍醐味マグナムによる熟成を堪能
前述の4アイテムに加えて、
デュヴァル=ルロワのトップキュヴェ『ファム・ド・シャンパーニュGC』
フレデリック・コサールの『ニュイ・サン・ジョルジュPCレ・ダモード2018』
背景にドゥ・ヴノージュ訪問時の映像を流しつつ、
おいしい時間をわかち合ったお仲間と集合ショット
豪華シャトーのお洒落なクイーンAyumiさんには、
心温まるおもてなしをしていただきました。
ありがとうございました
追記 いただいたMBA“天空のワイン Laputa2015”
ドメーヌヒデからの樽買いワイン
マスカット・ベリーA※ 100% / 生産量576本
最初に酸味ありきだったので、ポン酢の酸とのバランスが良いかも
Ayumiさんから、日頃はしゃぶしゃぶに合せているとのお話があったので納得!
アロマに落ち着きがあり、甘ったるさは皆無の、ひと味違うMBA
※MBAはOIVに登録されている品種ですが、呼称・表記はコチラを参照
ドメーヌヒデはマスカット・ベリーA、サントリーはマスカット・ベーリーA 表記
叙々苑のキムチチゲ(甘口)で相性チェック
ポン酢を使った料理にも挑戦してみます
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
目黒不動界隈の早咲きの河津桜(2月末に撮影)
ソメイヨシノの開花宣言もまもなくですね。
とってもとっても待ち遠しい気分!
英仏研修ツアーのプロローグに加えて、
各ワイナリーの詳細リポートは今月中にまとめる予定です!!!
ムートンの元醸造長パトリック・レオンが培ってきた情熱を反映させた『シャトー レ トロワ クロワ』 [来日したワイン生産者&関係者]
レ トロワ クロワのマスタークラス
仏ボルドーの右岸フロンサックに位置するワイナリー
輸入元ミレジムに招聘されたベルトラン・レオンさんは、
来日記念のマスタークラスセミナーで5種のワインについて解説
偉大な父親から奥義を伝授されたベルトラン・レオンさん
ワイナリーについて
名門ワイナリーで秀逸な醸造家として活躍していたパトリック・レオンさんが第一線から離れ、当時、学業を終えたばかりのベルトランさんのために、1995年シャトーを入手。購入の最大の決め手は土壌と気候。フロンサックで、グラン・ヴァンに匹敵するワイン造りを目指すレオン一家にとって、前述の2要素は必須条件でした。
レ トロワ クロワは、“3本の十字架”を意味し、シャトーのぶどうが育つフロンサック、セイヤン、サンテニヤンの村にそびえる3つの教会の塔に由来。栽培面積は19.5㌶、畑の最高位は86m、土壌は粘土石灰質で、粘土質はストラクチャーとまろやかさ、フレッシュさとミネラル感は石灰質由来。ぶどう品種はメルロとカベルネ・フラン。全て手作業、収穫には10kgのカゴを使用、2回の選果、区画(45)ごとの醸造、木樽での育成
グラン・ヴァンとは何か
ベルトランさんは「バランスが最も大事」と強調。続けて「力強いワインは毎年造れますが、エレガントなワインはとても難しい。我々にとってのグラン・ヴァンはエレガントさを纏ったワイン」と言及。
2011年の来日時、パトリックさんが語ったリポートを添えておきます。ベルトランさんからいただいた情報と見比べてみると、若干の変化があることがわかります。
【ちょっと寄り道】
プライベートで楽しんだロゼ
初めて試飲した時から心惹かれたロゼ
2月初旬に現行の2022年VTをラデュレのマカロンと合せて楽しみました!
5アイテムをテイスティング
ワインのテクニカルデータはコチラで確認可
2022レ トロワ クロワ ロゼ
ME100%、直接圧搾によるロゼ(以前はセニエによる醸造も)
1995年から生産していたロゼ、当初は家族のためのワインでした。ベルトランさんの妹の結婚式で使用。色調は淡く日本の桜を連想させるピンク、石灰土壌に由来するフレッシュ感、酸は穏やか。柑橘果実や赤い果実のアロマがあり、香りと同時に口中に様々な果実の要素が広がるチャーミングな味わい。親しい友との語らいやアペリティフにお薦め
ベルトランさんに、ロゼ造りで最も重要な点について質問したところ、「酸化させないこと」とのお返事があり、「圧搾中ぶどうは空気に触れません。圧搾中にCO2を添加します。収穫は気温が低い夜間に行いますが、気温が低いと酸化プロセスはそれほど重要ではありません。醸造所には酸化を防ぐ、ぜん動ポンプ peristaltic pomp があり、果汁を送る際には、酸化を防ぐために少量の窒素を使います」と語りました。
2011レ トロワ クロワ ルージュ マグナム
2011年は9月まで気候完璧。収穫の頃は気まぐれな天候が続き、最大限の熟度を得るまで待てなかったのですが、ぶどうは一滴の雨を受けることなく収穫できたので2009年や2010年に続く良作。
ME85%、CF15%。醸造は木樽、ステンレスタンク、コンクリートタンク、熟成は34%新樽使用、Alcは14.5%、アロマはフルーティでピュア、ミネラル、タバコ、繊細なニュアンス。「あと10年くらいで土壌由来の個性が加味されます」とベルトランさん
オマージュヴィンテージの2018レ トロワ クロワ ルージュ
パトリックさんが最後に関わったヴィンテージ
ME88%、CF12%、新樽率39%
熟した果実、きめ細かなタンニン、まろやかな口あたり
余韻が長く、バランスが取れたエレガントなワイン、現行VT
レオン一家が求めるグラン・ヴァン
ファミリーの神髄を感じるヴィンテージ
参考品 深窓のワイン2012ヴィラ マリー
最も古い区画のぶどう(樹齢80年)を使い、ベルトランさんとシャンパーニュのピエール・ペテルス、ラングドック・ルーションのドメーヌ・ラ・ジャスの3人でワインクラブを結成し、採算度外視でスタートさせたワイン。ファーストヴィンテージの2009年はME100%。ぶどうは完全に除梗し、温度管理しながら木樽で発酵。ピジャージュを施し優しく抽出、
良年のみ生産、本数は約2000本、ほとんど流通させることがない希少アイテム。ヴィラ・マリーは19世紀の建造物の壁に刻まれたかつてのシャトーの所有者の妻の名。ベルトランさんの愛娘の名もマリー。ちなみに、今はワインクラブ自体の活動はしていない模様。
メルロ92%、CF8%、新樽で17ヶ月熟成、完熟した果実、緻密なタンニン、レースのような食感、バランス良好、レ トロワ クロワらしいエレガントスタイル。クラシックなワイン
参考品 2016ヴィラ マリー
ME66%、CF34%(2区画)
木樽(新樽2/3、1年使用樽1/3)で16ヶ月熟成
凝縮感のある果実、熟したタンニン、土壌由来のミネラル
口中での存在感、フィネスとエレガンス
2010年と同様の秀逸なヴィンテージ
【ちょっと寄り道】
パトリック&ベルトラン親子のサイン入りボトル
2005年のマグナムボトルには、
2018年に惜しまれながら世を去ったパトリックさん
ベルトランさんのサインが入っています、貴重な記念ワイン!
2004年4月のセミナーから抜粋 拡大可
出典:ソムリエ協会機関誌No.79
ソムリエ協会の機関誌編集長時代に担当した記念すべきページ
パトリックさんの熱い思いを感じますし、ベルトランさんのワイン造りの根幹をなしていることがよくわかります。このような機会を得たことを本当に有り難く思っています。
会場からの質問を受けて、パトリックさんが返したお言葉を、最後に書いておきます。
~ワイン造りでは、テロワールを理解し、その土地に対して何ができるかを探すことが大事です。自然を理解し、自然の個性を尊重し、自然の評価を高めるようにすれば、成功します。テロワールを反映させた素晴らしいワインは、ファッショナブルなワインとは違い、流行に押し流されず、歴史の中で、脈々と残ります。それが偉大なテロワールのワインです~
🍷 🍷 🍷
ベルトランさんは、セミナーの冒頭、「シャトーを1995年に購入して29年が経過し、その間、家族が培ってきた情熱、働く人の情熱に支えられ、今があります」と挨拶していました。一子相伝のワイン造りを伝承された彼がさらに飛躍なさると確信しています!
【製品についてのお問い合わせ先】
株式会社ミレジム 電話 03-3233-3801
担当 @millesimes.com
仏ボルドーの右岸フロンサックに位置するワイナリー
輸入元ミレジムに招聘されたベルトラン・レオンさんは、
来日記念のマスタークラスセミナーで5種のワインについて解説
偉大な父親から奥義を伝授されたベルトラン・レオンさん
ワイナリーについて
名門ワイナリーで秀逸な醸造家として活躍していたパトリック・レオンさんが第一線から離れ、当時、学業を終えたばかりのベルトランさんのために、1995年シャトーを入手。購入の最大の決め手は土壌と気候。フロンサックで、グラン・ヴァンに匹敵するワイン造りを目指すレオン一家にとって、前述の2要素は必須条件でした。
レ トロワ クロワは、“3本の十字架”を意味し、シャトーのぶどうが育つフロンサック、セイヤン、サンテニヤンの村にそびえる3つの教会の塔に由来。栽培面積は19.5㌶、畑の最高位は86m、土壌は粘土石灰質で、粘土質はストラクチャーとまろやかさ、フレッシュさとミネラル感は石灰質由来。ぶどう品種はメルロとカベルネ・フラン。全て手作業、収穫には10kgのカゴを使用、2回の選果、区画(45)ごとの醸造、木樽での育成
グラン・ヴァンとは何か
ベルトランさんは「バランスが最も大事」と強調。続けて「力強いワインは毎年造れますが、エレガントなワインはとても難しい。我々にとってのグラン・ヴァンはエレガントさを纏ったワイン」と言及。
2011年の来日時、パトリックさんが語ったリポートを添えておきます。ベルトランさんからいただいた情報と見比べてみると、若干の変化があることがわかります。
【ちょっと寄り道】
プライベートで楽しんだロゼ
初めて試飲した時から心惹かれたロゼ
2月初旬に現行の2022年VTをラデュレのマカロンと合せて楽しみました!
5アイテムをテイスティング
ワインのテクニカルデータはコチラで確認可
2022レ トロワ クロワ ロゼ
ME100%、直接圧搾によるロゼ(以前はセニエによる醸造も)
1995年から生産していたロゼ、当初は家族のためのワインでした。ベルトランさんの妹の結婚式で使用。色調は淡く日本の桜を連想させるピンク、石灰土壌に由来するフレッシュ感、酸は穏やか。柑橘果実や赤い果実のアロマがあり、香りと同時に口中に様々な果実の要素が広がるチャーミングな味わい。親しい友との語らいやアペリティフにお薦め
ベルトランさんに、ロゼ造りで最も重要な点について質問したところ、「酸化させないこと」とのお返事があり、「圧搾中ぶどうは空気に触れません。圧搾中にCO2を添加します。収穫は気温が低い夜間に行いますが、気温が低いと酸化プロセスはそれほど重要ではありません。醸造所には酸化を防ぐ、ぜん動ポンプ peristaltic pomp があり、果汁を送る際には、酸化を防ぐために少量の窒素を使います」と語りました。
2011レ トロワ クロワ ルージュ マグナム
2011年は9月まで気候完璧。収穫の頃は気まぐれな天候が続き、最大限の熟度を得るまで待てなかったのですが、ぶどうは一滴の雨を受けることなく収穫できたので2009年や2010年に続く良作。
ME85%、CF15%。醸造は木樽、ステンレスタンク、コンクリートタンク、熟成は34%新樽使用、Alcは14.5%、アロマはフルーティでピュア、ミネラル、タバコ、繊細なニュアンス。「あと10年くらいで土壌由来の個性が加味されます」とベルトランさん
オマージュヴィンテージの2018レ トロワ クロワ ルージュ
パトリックさんが最後に関わったヴィンテージ
ME88%、CF12%、新樽率39%
熟した果実、きめ細かなタンニン、まろやかな口あたり
余韻が長く、バランスが取れたエレガントなワイン、現行VT
レオン一家が求めるグラン・ヴァン
ファミリーの神髄を感じるヴィンテージ
参考品 深窓のワイン2012ヴィラ マリー
最も古い区画のぶどう(樹齢80年)を使い、ベルトランさんとシャンパーニュのピエール・ペテルス、ラングドック・ルーションのドメーヌ・ラ・ジャスの3人でワインクラブを結成し、採算度外視でスタートさせたワイン。ファーストヴィンテージの2009年はME100%。ぶどうは完全に除梗し、温度管理しながら木樽で発酵。ピジャージュを施し優しく抽出、
良年のみ生産、本数は約2000本、ほとんど流通させることがない希少アイテム。ヴィラ・マリーは19世紀の建造物の壁に刻まれたかつてのシャトーの所有者の妻の名。ベルトランさんの愛娘の名もマリー。ちなみに、今はワインクラブ自体の活動はしていない模様。
メルロ92%、CF8%、新樽で17ヶ月熟成、完熟した果実、緻密なタンニン、レースのような食感、バランス良好、レ トロワ クロワらしいエレガントスタイル。クラシックなワイン
参考品 2016ヴィラ マリー
ME66%、CF34%(2区画)
木樽(新樽2/3、1年使用樽1/3)で16ヶ月熟成
凝縮感のある果実、熟したタンニン、土壌由来のミネラル
口中での存在感、フィネスとエレガンス
2010年と同様の秀逸なヴィンテージ
【ちょっと寄り道】
パトリック&ベルトラン親子のサイン入りボトル
2005年のマグナムボトルには、
2018年に惜しまれながら世を去ったパトリックさん
ベルトランさんのサインが入っています、貴重な記念ワイン!
2004年4月のセミナーから抜粋 拡大可
出典:ソムリエ協会機関誌No.79
ソムリエ協会の機関誌編集長時代に担当した記念すべきページ
パトリックさんの熱い思いを感じますし、ベルトランさんのワイン造りの根幹をなしていることがよくわかります。このような機会を得たことを本当に有り難く思っています。
会場からの質問を受けて、パトリックさんが返したお言葉を、最後に書いておきます。
~ワイン造りでは、テロワールを理解し、その土地に対して何ができるかを探すことが大事です。自然を理解し、自然の個性を尊重し、自然の評価を高めるようにすれば、成功します。テロワールを反映させた素晴らしいワインは、ファッショナブルなワインとは違い、流行に押し流されず、歴史の中で、脈々と残ります。それが偉大なテロワールのワインです~
🍷 🍷 🍷
ベルトランさんは、セミナーの冒頭、「シャトーを1995年に購入して29年が経過し、その間、家族が培ってきた情熱、働く人の情熱に支えられ、今があります」と挨拶していました。一子相伝のワイン造りを伝承された彼がさらに飛躍なさると確信しています!
【製品についてのお問い合わせ先】
株式会社ミレジム 電話 03-3233-3801
担当 @millesimes.com
ランソン × リーデル × ミシュランスターシェフのフィリップ・ミル / 2月のシャンパーニュ講座リポートと併せて [来日したワイン生産者&関係者(シャンパン)]
ランソンイベント@リーデル青山本店
アサヒビールとリーデルの共催
MCはランソンのマリアン・ジョフロワ アジア・エクスポート・ディレクター(左)
ゲストコメンテーターはフィリップ・ミル ミシュランスターシェフ
アイテムにあわせてセレクトされたリーデルグラス
シャンパーニュは左から(番号はサービス順)
3)ロゼラベル・ブリュットNV
1)ブラックラベル・ブリュットNV
5)ノーブル・シャンパーニュ・ヴィンテージ・ブリュット2004
2)ブラック・レゼルヴNV
4)ノーブル・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン2004
グラスは供出順に
奥左から右へ 1)とヴェローチェ 2)とパフォーマンス 3)とヴェリタス
手前左から右へ 4)とワインウィングス 5)とブルゴーニュ・ピノ
ランソンの沿革
1760年創業、現在ランソンBCCグループ
所有する自社畑57㌶はすべて有機栽培、うち16㌶はビオディナミ農法に移行中。
ぶどう生産者との長い付き合いにより、460㌶の畑から供給を受け、まかなっています。
4つの原則
①クリュの多様性
100以上のクリュがあり、50%以上がグラン・クリュとプルミエ・クリュ
②ノン・マロ
ほとんどの場合、MLFを実施しない方針
③潤沢なリザーヴワイン
ステンレスタンクだけでなく、フードル(木樽)も活用
20年以上保存しているキュヴェからセレクト
④熟成期間の長さ
リンゴ酸を生かすためには長い熟成期間が必要であり、それによってシャンパーニュ本来の姿を表現
ヴィンテージコレクション
1976年以降、消費者からの要望で古いヴィンテージをリリース
最古のヴィンテージは1894年
パートナーシップ
ヴィクトリア女王から授与されたロイヤルワラント、現在はエリザベス2世からの紋章
40年以上にわたりウィンブルドン・テニストーナメントの公式シャンパーニュ
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
テイスティング&マリアージュのコメント
※2)、3)、5)のテクニカルデータはシャンパーニュ講座の項に記載
1)ブラックラベル・ブリュットNV
ぶどう品種はPN50%、CH35%、M15% / 一部MLF
クリュの数は100以上、グラン・クリュ&プルミエ・クリュ50%
ベースワインは2017年VT
リザーヴワインは45%
熟成は4年以上
ドザージュは8g/L
マリアン:勢いのある口当たり、柑橘果実や白い花、爽やかで活き活きしていてまろやか、バランスの取れた味わい
フィリップ:ヴェローチェのグラスで味わうとシャンパーニュの塩味がよくわかる。
天麩羅の衣のカリカリ感と良く合い、トースト風味もあるので温かな衣とピッタリ。酸味の心地良さはトマトのジュレや柑橘(レモンやオレンジ)の皮の甘苦みと合せて。パルメザンチーズの香りや味わいはブラックラベルの塩味と相乗するし、歯応えある味わいなので、イタリアのオッソブーコ(仔牛すね肉の煮込み)も面白い。
2)ブラック・レゼルヴNV
ぶどう品種はPN50%、CH35%、M15% / 一部MLF
クリュの数は100以上、グラン・クリュ&プルミエ・クリュ70%
マリアン:熟成感があり、1) より厚みのある味わい。柑橘果実、バターやアーモンド、木の実、シュル・リー由来の旨味、複雑味
フィリップ:パフォーマンスグラスで味わうとワインの力強さや石灰のニュアンスを感じる。牛肉のカルパッチョやセヴィーチェ。フレッシュアーモンドやヴィネガー、少し辛めの調味料を使ったり、イタリアのアマレットのソースを使った料理もお薦め
3)ロゼラベル・ブリュットNV
マリアン:英国で人気のロゼ。柑橘ならレモン、グレープフルーツ、クレマンティーヌ。赤いベリー系果実のニュアンスも。ランソンならではの一本筋の通った酸味
フィリップ:ロゼは深みのあるヴェリタスグラス。ラングスチーヌは白身で、甘さ・軽さ・爽やかさがあり、食べ応えもあるので、ブイヨンあるいはコンソメで調理。日本なら甘エビで代用できる。仕上げにバラの花びらを散らすとロゼに映える。柑橘のソースで味付けても良い。イチゴに生クリームやシロップを添えてロゼと楽しむのも一興
2017年にフィリップさんが桜をイメージして創作したデザート
4)ノーブル・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン2004
ぶどう品種はCH100% / ノン・マロ
グラン・クリュ100%
アヴィーズ、クラマン、オジェ、ル・メニル・シュル・オジェ、シュイィ
熟成は18年
ドザージュは6g/L
生産本数は14,017本
マリアン:ノーブル・シャンパーニュは素晴らしいヴィンテージのみ造られる。生産量は10,000~15,000本。ブラン・ド・ブランは1983年がファーストVTで、1989、1990、1994、1995、1996、1997、1998、1999、2002と2004。2004年は夏の間は灰色の雲に覆われたが、9月には太陽の祝福に満ち、最高のシャンパーニュが誕生した。長い熟成を経たニュアンス、ビスケット、焼いたパン、アカシアの花、砂糖漬けの果実、舌の両端に感じる塩味
フィリップ:初めて体験するウィングスは鼻がグラスに入ってしまう大きな口径。ブラン・ド・ブランは魚介類に合わせたいシャンパーニュ。フランスなら帆立、牡蠣のヨード香にも相乗。メインの魚料理の脇役として、桃屋の海苔の佃煮を添えてサービスするのも良い。
5)ノーブル・シャンパーニュ・ヴィンテージ・ブリュット2004
マリアン:ピノ・ノワールの力強さが出ている。泡はワインに溶け込みスムースでクリーミー。果肉が柔らかで甘味のある桃や梨。小麦を使ったお菓子やスパイスの効いた物と!
フィリップ:根菜類が合う。大根や蕪のような白色の根菜をキノコと一緒に茹でたり煮たりして、煮汁の風味を生かす。焼きたてのお菓子や洋梨のタルトを冷た過ぎない温度帯の2004年と合せて楽しむこともできる。
おふたりともシャンパーニュ地方のご出身!
マリアン・ジョフロワさんはフランスのネオマビジネススクールで学び、その後、ブルゴーニュでワインとスピリッツのビジネスの修士号を取得。2010年に生まれ故郷のシャンパーニュに戻り、2013年にランソン入社。欧州市場を担当し、現在はアジア・エクスポート・ディレクターとして活躍中
フィリップ・ミルさんは2008年料理芸術の全国コンテストで優勝し、翌年2009年にはブロンズボキューズで優勝。2009年にランスの老舗『レ・クレイエール』のシェフに就任。2011年ミシュラン1つ星、2012年には2つ星を獲得し、往年の星を取り戻している功労者。2017年の来日時、インタビューするチャンスがあり、見事な料理も披露していただきました。ミシュランスターシェフの心意気をお感じいただけましたら幸いです。
進化するランソン
1986年から2014年までセラーマスターとして在職していたジャン・ポール・ガンドン氏は徹底したノン・マロ主義。2013年に後任者として就任したエルヴェ・ダンタンさん(前職はマイィ・グランクリュの醸造長)は、ガンドン氏の造りを少し外しています。そのことについて、マリアンさんに質問してみました。
マリアン:エルヴェは、従来からの造りを継承しつつ、飲み手に新鮮な驚きや喜びを感じていただきたいと思い、ランソンのシャンパーニュの複雑味の重層化を考えています。醸造設備の改築に手を加え、ステンレスタンクだけでなく、フードルを導入したのも、そのための取り組みです。エルヴェは、今までの経験や直感に基付き、ぶどうの出来具合や状態をみて、判断を下しています。リザーヴワインについても、ソレラシステムや過去何年か遡ったキュヴェを使うというような“決まり事”は全くなく、すべて彼の決断に依るものです。
テイスティングしたヴィンテージ・シャンパーニュはノン・マロ、ノン・ヴィンテージには若干MLFを施しています。
5アイテムを試飲してみると、どんな温度になっても “フレッシュ感、複雑味、芯のある酸味” が顕著です。それをお感じいただければ、エルヴェの考え方が見えてきます。今回のテイスティングでそれがお伝えできれば嬉しいです。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
2月のNHK文化センター青山校シャンパーニュ講座
ランソンをメインにユレ・フレール、アルフレッド・グラシアンをセレクト
比較試飲しながら3メゾンの特徴をチェック
コルクの背比べ
第1フライト
#1:ランソン ブラック・レゼルヴNV
生産者:ランソン(NM)
ぶどう品種:PN50%、CH35%、M15% / 一部MLF
ベースワインは2014年VT
リザーヴワインは45%
デゴルジュマン:2021年8月
ドザージュ:7g/L
価格:12,000円(税別)
輸入元:アサヒビール
2024年なので「4」に注目
第1フライトに2014年と2004年絡みのヴィンテージを入れました。
#1のベースヴィンテージは2014年。色調はストローカラー、柑橘果実や赤系果実、内果皮の軽いビター感。熟成感があり、フレッシュでありながら、時間の経過で様々な要素が層を成すシャンパーニュ。最後まで続く自然体の酸味が好印象
#2:ユレ・フレール キャトル・エレマン ピノ・ムニエ2014
生産者:ユレ・フレール(NM)
ぶどう品種:ムニエ100% / ノン・マロ
リュード村の単一区画「ラ・グロッセ・ピエーレ」のムニエ/1963年に植樹
デゴルジュマン:2019年
ドザージュ:3g/L
価格:13,800円(税別)
輸入元:テラヴェール
1960年創業のユレ・フレール、所有畑は10㌶、相続で叔父たちと畑を分割。但し、管理は3代目のフランソワ・ユレ当主が行っているので、実質的にはRM形態。モンターニュ・ド・ランスにある畑は北向きなので、ぶどうはゆっくり熟し、粘土質の土壌はぶどうに厚みと豊かさをもたらす。シャンパーニュ業界の次世代を担う実力派
他の2アイテムより濃い目の色調、果実感と熟成のニュアンス、ミネラル、ピュアな酒質、ドザージュ量が極少ながらぶどうの熟度に由来する甘味。温度が上がっても最後まで存在感のある酸味。第3週の講座生の多くを魅了していたアイテム。キャトル・エレマン(4つの要素)は単一品種、単一畑、単一年&ひとりの造り手を意味するネーミング
#3:ノーブル・シャンパーニュ・ヴィンテージ・ブリュット2004
特別手配のドンペリニヨングラスDPGと通常のリースリンググラス
生産者:ランソン(NM)
ぶどう品種:CH70%、PN30% /ノン・マロ
デゴルジュマン:2021年9月
ドザージュ:6g/L以下
価格:26,800円(税別)
輸入元:アサヒビール
DPGはドン ペリニヨン前醸造最高責任者のリシャール・ジェフロワさんが2019年に後任のヴァンサン・シャプロンさんと共に、視覚、嗅覚、味覚のすべてにおいて最高のテイスティング体験が可能になるグラス開発に挑戦したもので、1年を超える試行錯誤の末、最終的にジェフロワさんによる分析と改良案に従って形状を決定し完成
プレステージシャンパーニュの利き比べの時に、DPGを使うと、複雑なシャンパーニュのどの側面も主張し過ぎず、バランスよく試飲できるので、私はよく使っています。ワンワードだと“浄化”
マルタ騎士団のロゴ
1760年フランソワ・ドラモットがメゾンを興し、次男と事業を行っていましたが、
1798年に聖マルタ騎士団の騎士だった長男ニコラ・ルイが帰国したことでメゾンを継承
ランソンのラベルやプラークにある十字マークは聖マルタ騎士団の紋章
ランソンには赤が似合ってますね!
第2フライト
アルフレッド・グラシアンは1864年から150年以上続く家族経営
すべてのアイテムはノン・マロ、樽発酵&樽熟成
シェフ・ド・カーヴは一子相伝で、ジェジェ家が代々継いでいます。
#4:アルフレッド・グラシアン ロゼNV
生産者:アルフレッド・グラシアン(NM)
ぶどう品種:CH46%、PN29%、M25%、ブージー産PN12%添加 / ノン・マロ
リザーヴワインは約40%、瓶熟成は約24カ月
デゴルジュマン:2023年2月
ドザージュ:9g/L以下
価格:10,500円(税別)
輸入元:WINE TO STYLE
アセロラカラーからオレンジに近い色調。果実のアロマ、タンニンや酸味のニュアンス、最初から最後までフレツシュ感を伴ったロゼ。ランソンより力強さがありますが、DPGで試すとタンニンまろやか!
#5:ランソン ロゼ・ラベル・ブリュットNV
通常のリースリンググラスとドンペリニヨングラスDPG
生産者:ランソン(NM)
ぶどう品種:PN53%、CH32%、M15%、赤ワイン※を7%添加
※ブージー、キュミエール、リセの黒ぶどうを使用
一部MLF
デゴルジュマン:2021年10月
ドザージュ:8g/L以下
価格:12,000円(税別)
輸入元:アサヒビール
上品なサーモンピンク、果実のアロマ、心地よい酸味、軽いビター感。DPGで味わうと、味わいが淘汰され、ランソンに新風を吹き込んだエルヴェ・ダンタンスタイルを実感。“バラの香り”を明確に感じ、フィリップさん提案の料理が完璧にイメージできました。第3週&第4週の講座生の多くが絶賛していたロゼ、お花見に超お薦め!
講座生のHakoさんブログも添えておきます。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
4月からのシャンパーニュ講座募集開始
毎月第3週、第4週になります。
キャンセル待ちの登録も受け付けています。
多くのシャンパーニュラバーさんにご興味を持っていただけると嬉しいです
春季からは、2クラスのメリットを生かしながら、
最終回の6回目を合同開催にすることにしました。
シャンパーニュの醍醐味であるマグナムサイズに特化
引き続き、宜しくお願いします。
INFORMATION
3月1日スタート『ランデブーAWA(泡)』
今年は帝国ホテル開業134周年なので「134」に因み、
134銘柄のシャンパーニュやスパークリングワイン等の品揃え
グラスで提供するのは、お薦めのプレミアム等常時10種程度
営業時間は17時~22時30分 / 席数は52
お電話でのお問い合わせは03-3539-8045
詳細情報は以下
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/awa/
アサヒビールとリーデルの共催
MCはランソンのマリアン・ジョフロワ アジア・エクスポート・ディレクター(左)
ゲストコメンテーターはフィリップ・ミル ミシュランスターシェフ
アイテムにあわせてセレクトされたリーデルグラス
シャンパーニュは左から(番号はサービス順)
3)ロゼラベル・ブリュットNV
1)ブラックラベル・ブリュットNV
5)ノーブル・シャンパーニュ・ヴィンテージ・ブリュット2004
2)ブラック・レゼルヴNV
4)ノーブル・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン2004
グラスは供出順に
奥左から右へ 1)とヴェローチェ 2)とパフォーマンス 3)とヴェリタス
手前左から右へ 4)とワインウィングス 5)とブルゴーニュ・ピノ
ランソンの沿革
1760年創業、現在ランソンBCCグループ
所有する自社畑57㌶はすべて有機栽培、うち16㌶はビオディナミ農法に移行中。
ぶどう生産者との長い付き合いにより、460㌶の畑から供給を受け、まかなっています。
4つの原則
①クリュの多様性
100以上のクリュがあり、50%以上がグラン・クリュとプルミエ・クリュ
②ノン・マロ
ほとんどの場合、MLFを実施しない方針
③潤沢なリザーヴワイン
ステンレスタンクだけでなく、フードル(木樽)も活用
20年以上保存しているキュヴェからセレクト
④熟成期間の長さ
リンゴ酸を生かすためには長い熟成期間が必要であり、それによってシャンパーニュ本来の姿を表現
ヴィンテージコレクション
1976年以降、消費者からの要望で古いヴィンテージをリリース
最古のヴィンテージは1894年
パートナーシップ
ヴィクトリア女王から授与されたロイヤルワラント、現在はエリザベス2世からの紋章
40年以上にわたりウィンブルドン・テニストーナメントの公式シャンパーニュ
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
テイスティング&マリアージュのコメント
※2)、3)、5)のテクニカルデータはシャンパーニュ講座の項に記載
1)ブラックラベル・ブリュットNV
ぶどう品種はPN50%、CH35%、M15% / 一部MLF
クリュの数は100以上、グラン・クリュ&プルミエ・クリュ50%
ベースワインは2017年VT
リザーヴワインは45%
熟成は4年以上
ドザージュは8g/L
マリアン:勢いのある口当たり、柑橘果実や白い花、爽やかで活き活きしていてまろやか、バランスの取れた味わい
フィリップ:ヴェローチェのグラスで味わうとシャンパーニュの塩味がよくわかる。
天麩羅の衣のカリカリ感と良く合い、トースト風味もあるので温かな衣とピッタリ。酸味の心地良さはトマトのジュレや柑橘(レモンやオレンジ)の皮の甘苦みと合せて。パルメザンチーズの香りや味わいはブラックラベルの塩味と相乗するし、歯応えある味わいなので、イタリアのオッソブーコ(仔牛すね肉の煮込み)も面白い。
2)ブラック・レゼルヴNV
ぶどう品種はPN50%、CH35%、M15% / 一部MLF
クリュの数は100以上、グラン・クリュ&プルミエ・クリュ70%
マリアン:熟成感があり、1) より厚みのある味わい。柑橘果実、バターやアーモンド、木の実、シュル・リー由来の旨味、複雑味
フィリップ:パフォーマンスグラスで味わうとワインの力強さや石灰のニュアンスを感じる。牛肉のカルパッチョやセヴィーチェ。フレッシュアーモンドやヴィネガー、少し辛めの調味料を使ったり、イタリアのアマレットのソースを使った料理もお薦め
3)ロゼラベル・ブリュットNV
マリアン:英国で人気のロゼ。柑橘ならレモン、グレープフルーツ、クレマンティーヌ。赤いベリー系果実のニュアンスも。ランソンならではの一本筋の通った酸味
フィリップ:ロゼは深みのあるヴェリタスグラス。ラングスチーヌは白身で、甘さ・軽さ・爽やかさがあり、食べ応えもあるので、ブイヨンあるいはコンソメで調理。日本なら甘エビで代用できる。仕上げにバラの花びらを散らすとロゼに映える。柑橘のソースで味付けても良い。イチゴに生クリームやシロップを添えてロゼと楽しむのも一興
2017年にフィリップさんが桜をイメージして創作したデザート
4)ノーブル・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン2004
ぶどう品種はCH100% / ノン・マロ
グラン・クリュ100%
アヴィーズ、クラマン、オジェ、ル・メニル・シュル・オジェ、シュイィ
熟成は18年
ドザージュは6g/L
生産本数は14,017本
マリアン:ノーブル・シャンパーニュは素晴らしいヴィンテージのみ造られる。生産量は10,000~15,000本。ブラン・ド・ブランは1983年がファーストVTで、1989、1990、1994、1995、1996、1997、1998、1999、2002と2004。2004年は夏の間は灰色の雲に覆われたが、9月には太陽の祝福に満ち、最高のシャンパーニュが誕生した。長い熟成を経たニュアンス、ビスケット、焼いたパン、アカシアの花、砂糖漬けの果実、舌の両端に感じる塩味
フィリップ:初めて体験するウィングスは鼻がグラスに入ってしまう大きな口径。ブラン・ド・ブランは魚介類に合わせたいシャンパーニュ。フランスなら帆立、牡蠣のヨード香にも相乗。メインの魚料理の脇役として、桃屋の海苔の佃煮を添えてサービスするのも良い。
5)ノーブル・シャンパーニュ・ヴィンテージ・ブリュット2004
マリアン:ピノ・ノワールの力強さが出ている。泡はワインに溶け込みスムースでクリーミー。果肉が柔らかで甘味のある桃や梨。小麦を使ったお菓子やスパイスの効いた物と!
フィリップ:根菜類が合う。大根や蕪のような白色の根菜をキノコと一緒に茹でたり煮たりして、煮汁の風味を生かす。焼きたてのお菓子や洋梨のタルトを冷た過ぎない温度帯の2004年と合せて楽しむこともできる。
おふたりともシャンパーニュ地方のご出身!
マリアン・ジョフロワさんはフランスのネオマビジネススクールで学び、その後、ブルゴーニュでワインとスピリッツのビジネスの修士号を取得。2010年に生まれ故郷のシャンパーニュに戻り、2013年にランソン入社。欧州市場を担当し、現在はアジア・エクスポート・ディレクターとして活躍中
フィリップ・ミルさんは2008年料理芸術の全国コンテストで優勝し、翌年2009年にはブロンズボキューズで優勝。2009年にランスの老舗『レ・クレイエール』のシェフに就任。2011年ミシュラン1つ星、2012年には2つ星を獲得し、往年の星を取り戻している功労者。2017年の来日時、インタビューするチャンスがあり、見事な料理も披露していただきました。ミシュランスターシェフの心意気をお感じいただけましたら幸いです。
進化するランソン
1986年から2014年までセラーマスターとして在職していたジャン・ポール・ガンドン氏は徹底したノン・マロ主義。2013年に後任者として就任したエルヴェ・ダンタンさん(前職はマイィ・グランクリュの醸造長)は、ガンドン氏の造りを少し外しています。そのことについて、マリアンさんに質問してみました。
マリアン:エルヴェは、従来からの造りを継承しつつ、飲み手に新鮮な驚きや喜びを感じていただきたいと思い、ランソンのシャンパーニュの複雑味の重層化を考えています。醸造設備の改築に手を加え、ステンレスタンクだけでなく、フードルを導入したのも、そのための取り組みです。エルヴェは、今までの経験や直感に基付き、ぶどうの出来具合や状態をみて、判断を下しています。リザーヴワインについても、ソレラシステムや過去何年か遡ったキュヴェを使うというような“決まり事”は全くなく、すべて彼の決断に依るものです。
テイスティングしたヴィンテージ・シャンパーニュはノン・マロ、ノン・ヴィンテージには若干MLFを施しています。
5アイテムを試飲してみると、どんな温度になっても “フレッシュ感、複雑味、芯のある酸味” が顕著です。それをお感じいただければ、エルヴェの考え方が見えてきます。今回のテイスティングでそれがお伝えできれば嬉しいです。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
2月のNHK文化センター青山校シャンパーニュ講座
ランソンをメインにユレ・フレール、アルフレッド・グラシアンをセレクト
比較試飲しながら3メゾンの特徴をチェック
コルクの背比べ
第1フライト
#1:ランソン ブラック・レゼルヴNV
生産者:ランソン(NM)
ぶどう品種:PN50%、CH35%、M15% / 一部MLF
ベースワインは2014年VT
リザーヴワインは45%
デゴルジュマン:2021年8月
ドザージュ:7g/L
価格:12,000円(税別)
輸入元:アサヒビール
2024年なので「4」に注目
第1フライトに2014年と2004年絡みのヴィンテージを入れました。
#1のベースヴィンテージは2014年。色調はストローカラー、柑橘果実や赤系果実、内果皮の軽いビター感。熟成感があり、フレッシュでありながら、時間の経過で様々な要素が層を成すシャンパーニュ。最後まで続く自然体の酸味が好印象
#2:ユレ・フレール キャトル・エレマン ピノ・ムニエ2014
生産者:ユレ・フレール(NM)
ぶどう品種:ムニエ100% / ノン・マロ
リュード村の単一区画「ラ・グロッセ・ピエーレ」のムニエ/1963年に植樹
デゴルジュマン:2019年
ドザージュ:3g/L
価格:13,800円(税別)
輸入元:テラヴェール
1960年創業のユレ・フレール、所有畑は10㌶、相続で叔父たちと畑を分割。但し、管理は3代目のフランソワ・ユレ当主が行っているので、実質的にはRM形態。モンターニュ・ド・ランスにある畑は北向きなので、ぶどうはゆっくり熟し、粘土質の土壌はぶどうに厚みと豊かさをもたらす。シャンパーニュ業界の次世代を担う実力派
他の2アイテムより濃い目の色調、果実感と熟成のニュアンス、ミネラル、ピュアな酒質、ドザージュ量が極少ながらぶどうの熟度に由来する甘味。温度が上がっても最後まで存在感のある酸味。第3週の講座生の多くを魅了していたアイテム。キャトル・エレマン(4つの要素)は単一品種、単一畑、単一年&ひとりの造り手を意味するネーミング
#3:ノーブル・シャンパーニュ・ヴィンテージ・ブリュット2004
特別手配のドンペリニヨングラスDPGと通常のリースリンググラス
生産者:ランソン(NM)
ぶどう品種:CH70%、PN30% /ノン・マロ
デゴルジュマン:2021年9月
ドザージュ:6g/L以下
価格:26,800円(税別)
輸入元:アサヒビール
DPGはドン ペリニヨン前醸造最高責任者のリシャール・ジェフロワさんが2019年に後任のヴァンサン・シャプロンさんと共に、視覚、嗅覚、味覚のすべてにおいて最高のテイスティング体験が可能になるグラス開発に挑戦したもので、1年を超える試行錯誤の末、最終的にジェフロワさんによる分析と改良案に従って形状を決定し完成
プレステージシャンパーニュの利き比べの時に、DPGを使うと、複雑なシャンパーニュのどの側面も主張し過ぎず、バランスよく試飲できるので、私はよく使っています。ワンワードだと“浄化”
マルタ騎士団のロゴ
1760年フランソワ・ドラモットがメゾンを興し、次男と事業を行っていましたが、
1798年に聖マルタ騎士団の騎士だった長男ニコラ・ルイが帰国したことでメゾンを継承
ランソンのラベルやプラークにある十字マークは聖マルタ騎士団の紋章
ランソンには赤が似合ってますね!
第2フライト
アルフレッド・グラシアンは1864年から150年以上続く家族経営
すべてのアイテムはノン・マロ、樽発酵&樽熟成
シェフ・ド・カーヴは一子相伝で、ジェジェ家が代々継いでいます。
#4:アルフレッド・グラシアン ロゼNV
生産者:アルフレッド・グラシアン(NM)
ぶどう品種:CH46%、PN29%、M25%、ブージー産PN12%添加 / ノン・マロ
リザーヴワインは約40%、瓶熟成は約24カ月
デゴルジュマン:2023年2月
ドザージュ:9g/L以下
価格:10,500円(税別)
輸入元:WINE TO STYLE
アセロラカラーからオレンジに近い色調。果実のアロマ、タンニンや酸味のニュアンス、最初から最後までフレツシュ感を伴ったロゼ。ランソンより力強さがありますが、DPGで試すとタンニンまろやか!
#5:ランソン ロゼ・ラベル・ブリュットNV
通常のリースリンググラスとドンペリニヨングラスDPG
生産者:ランソン(NM)
ぶどう品種:PN53%、CH32%、M15%、赤ワイン※を7%添加
※ブージー、キュミエール、リセの黒ぶどうを使用
一部MLF
デゴルジュマン:2021年10月
ドザージュ:8g/L以下
価格:12,000円(税別)
輸入元:アサヒビール
上品なサーモンピンク、果実のアロマ、心地よい酸味、軽いビター感。DPGで味わうと、味わいが淘汰され、ランソンに新風を吹き込んだエルヴェ・ダンタンスタイルを実感。“バラの香り”を明確に感じ、フィリップさん提案の料理が完璧にイメージできました。第3週&第4週の講座生の多くが絶賛していたロゼ、お花見に超お薦め!
講座生のHakoさんブログも添えておきます。
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4月からのシャンパーニュ講座募集開始
毎月第3週、第4週になります。
キャンセル待ちの登録も受け付けています。
多くのシャンパーニュラバーさんにご興味を持っていただけると嬉しいです
春季からは、2クラスのメリットを生かしながら、
最終回の6回目を合同開催にすることにしました。
シャンパーニュの醍醐味であるマグナムサイズに特化
引き続き、宜しくお願いします。
INFORMATION
3月1日スタート『ランデブーAWA(泡)』
今年は帝国ホテル開業134周年なので「134」に因み、
134銘柄のシャンパーニュやスパークリングワイン等の品揃え
グラスで提供するのは、お薦めのプレミアム等常時10種程度
営業時間は17時~22時30分 / 席数は52
お電話でのお問い合わせは03-3539-8045
詳細情報は以下
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/awa/