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単発講座報告: オレゴン&ワシントンワインラバーにお薦めしたい7アイテム [ワシントン/オレゴンワイン]

 7月に無事開催できた講座報告
 昨年の7月24日~8月2日まではオレゴン&ワシントンの取材でした。
 1年ぶりに、両州の魅力的なワインについてお話する機会を得て、嬉しく思っています!


オレゴン&ワシントンに関する記事はカテゴリーワシントン/オレゴンワインにまとめてありますので、ご笑覧いただけましたら幸いです。ちなみに、今回は7月22日と25日に行った単発講座の総括です。長文になりますが、お付き合い、宜しくお願いします!

ソネ・ブロ仲間のHakoさんも講座に参加してくださり、早々にブログをアップしてくださいました。いつもながらの迫力あるボトル画像、必見です! ワイン仲間のKodaさんも丁寧なリポートを書いてくださいました、Thanks!!



 ストーリー性のあるワインたち 
 両州には素晴らしいワインが多いので、7アイテムに絞るのは本当に大変でした。 
 それだけに、今回ご紹介するワインは自信を持ってお薦めできます。

  試飲は左から右の順/photo by Hako


  品種に合わせたグラスを使用
 
 参加者の皆様にはリーデル・ヴェリタスのオークド・シャルドネ(右)
 同ニューワールド ピノ・ノワール(左)をお持ち帰りいただきました。

 他の5グラスは2018年10月にデビューしたパフォーマンスシリーズを使用
 右から2番目&3番目リースリング、4番目カベルネ/メルロ、5番目シラー
 そして、6番目がピノ・ノワール


 ボトルとグラスの組み合わせはこのようになります。



  白ワインは3アイテム

パフォーマンスシリーズは初体験でした。
#1#2にはリースリンググラスを使用しましたが、グラス内部の表面積を拡大させるためにボウル部分の内側に波打つラインが施されています。この効果で香りや味わいをより幅広くキャッチできました。
#3のヴェリタス オークド・シャルドネグラスは、発酵や熟成に樽を使ったシャルドネに最適。シャンパンなら樽使いのメゾンのアイテムやブラン・ド・ブランのミレジメ(ヴィンテージは古いほど良いと思います)にご活用いただけます。


#1:ジ・アイリー・ヴィンヤーズ ピノ・グリ2017
輸入元:ヴィレッジ・セラーズ/小売価格(税別):3,850円/生産量:3,500ケース
ジ・アイリー・ヴィンヤーズは“パパ・ピノ”と呼ばれていた故デヴィッド・レットが設立したワイナリー。1965年にオレゴン州ウィラメット・ヴァレーのダンディ・ヒルズにピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネを植樹。#1はピノ同様、ジ・アイリーのフラッグシップワイン。4つの自社畑のぶどうを使用。ステンレスタンクで自然発酵、タンクで11ヶ月シュル・リーで熟成。エスニックフルーツやパッションフルーツ、白い花(クチナシ)などのアロマ豊かで、中盤からビターな食感。ぶどうの熟度を感じさせるふくらみのある長い余韻


  庄司大輔リーデルブランドアンバサダーのパフォーマンス!
 「グラスの内側にワインの膜を広げることで、より香りが引き出せます」と庄司さん

#2:エロイカ リースリング2018
輸入元:ファインズ/小売価格(税別):4,080円
ワシントン州最大のワイナリー、世界の名醸造家とのコラボの先駆者。ドイツの『ドクター・ローゼン』と組んでリリースした『エロイカ』は同州のみならず、世界から高評価を受けています。色調はグリーンを含んだ淡いイエロー、柑橘系果実、上品な酸味、ミネラル、ほのかな残糖、心地良い余韻。パフォーマンスのリースリンググラスを使うと、音響の良いスピーカーで音楽を聴くのと同様、エロイカの持つ様々な要素が増幅する印象

#3:ウッドワード・キャニオン シャルドネ2018
輸入元:オルカインターナショナル/小売価格(税別):5,900円/生産量:807ケース
ワシントン州ワラ・ワラ・ヴァレーに商業ワイナリーとして2番目に設立されたワイナリー。ワールドクラスのファインワイン。全房プレスでフレンチ・オーク(新樽率20%)で発酵、澱引きもバトナ―ジュもしないで5~6ヶ月間熟成。輝きのあるゴールド、洋梨や黄桃、ヘーゼルナッツ、蜂蜜、ミネラル、樽由来のロースト香、旨味、豊潤で厚味のある余韻


  秀逸なオレゴンのピノ・ノワール
  
#4:ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン PN ロレーヌ2016
ヴェリタス ニューワールド ピノ・ノワールグラス
輸入元:三国ワイン/小売価格(税別):7,700円/生産量:2,000ケース
ドルーアンのフラッグシップワイン、醸造責任者はドルーアン家の長女ヴェロニクで、彼女の長女の名を冠したワイン。天然酵母、ステンレスタンクで15~16日発酵、熟成はフレンチオーク(新樽率20%以下)、瓶詰後、約20ヶ月熟成。色調は下の文字が読める明るいルビー、アメリカンチェリー、ピンクペッパー、ヴァニラ、口中滑らか、ソフトなタンニン、心地良い味わい。22日&25日とも、女性の参加者からの支持大

1979年に仏ゴーミヨ誌が主催した品評会で3位に入賞し、オレゴンのピノの存在を世界に知らしめたジ・アイリー・ヴィンヤーズの快挙に驚きつつ、審査の結果に納得できなかったドメーヌ・ドルーアンの3代目ロベール・ドルーアンは翌年再度品評会を実施。その結果、1位がドルーアン、2位がジ・アイリーとなり、そこから両者の交流が始まり、オレゴンに可能性を見出したドルーアンは1987年にウィラメット・ヴァレーのダンディ・ヒルズにワイナリーを設立。ブルゴーニュの名門ドルーアンのオレゴン進出は暗中模索状態だったオレゴンの生産者たちに大きな勇気を与えました。


#5:クリストム・ヴィンヤーズ PNアイリーン・ヴィンヤード2017/2016
パフォーマンス ピノ・ノワールグラス
輸入元:中川ワイン/小売価格(税別):9,500円
25日はヴィンテージ違いの2016を供出 
設立は1992年、アイリーンの畑は創業者ポール・ゲリーの妻の名を冠した6㌶の自社畑。標高は210㍍、コロンビア・ヴァレー玄武岩から成る2種の土壌(ウィッツェル、ジョリー)から生まれるぶどうは、夜間に吹き込む冷涼な風の影響を受け、力強いアロマと十分な酸が特徴、ポテンシャルあり

22日に試飲した2017年は48%全房発酵、天然酵母のみ使用、1~7トンの開放発酵タンクで発酵、フレンチオーク(新樽率67%)で18ヶ月熟成。色調は深みを帯びたルビー、赤系・黒系果実の要素はありつつも、第一香はそれではなく、甘草、ハーブ、ミネラル、土のニュアンス。グラス効果で、奥行きのある酸味、余韻の広がりを堪能。
25日に試飲した2016年は50%全房発酵、天然酵母のみ使用、1~7トンの開放発酵タンクで発酵、フレンチオーク(新樽率68%)で18ヶ月熟成。色調は深みを帯びたルビー、果実味と酸味と上質なタンニンのバランス、複雑で重厚感あり。クリストムは男性の参加者からの支持大



 果実味豊かで深く包み込んでくれる印象のドルーアン(右)
 ミネラル、スパイス、複雑味、様々な要素が層を成して広がるクリストム(左)


 ウィラメット・ヴァレーの代表的な土壌
 ジョリーソイルは粘土を多く含む保水性のある赤茶色の土壌@ドルーアン


      クリストムのアイリーン・ヴィンヤード
     エオラ・アミティ・ヒルズの一部に分布しているウィッツェルソイル  
    コロンビア・ヴァレー玄武岩が乾燥した黒い土壌、エネルギー溢れる台地


 参加者を虜にしたワシントン州のシラー
 photo by Hako/Hakoさんが花丸をつけていた3アイテム
 今までシラーを敬遠してきた方たちを洗脳できた感あり\(^-^)/


     ボルドーブレンドの『ファーガソン』

#6: ケイ・ヴィントナーズ ザ・ディール・シラー2016
パフォーマンス シラーグラス     
輸入元:オルカインターナショナル/小売価格(税別):6,000円
カリフォルニアからワラ・ワラに転居したオーナーのチャールズ・スミスはワイン業界に参入する前は、11年間ロックンロールバンドのマネージャーとして活動。ワインはチャールズ・スミスとケイ・ヴィントナーズの2ラベルを生産。このワインは天然酵母で全房発酵、シラー100%、49日間スキンコンタクト、フレンチオークのパンチョン(新樽率35%)で20ヶ月シュル・リー熟成。グラスの底が見えない濃い色調、黒系果実主体、香りに甘やかさと土っぽさ、ロースト風味、黒系スパイス。パフォーマンスのシラーグラスとの相性が良かったようで、中盤からの酸、香りや味わいも層になって広がる印象。参加者に刺激を与えることができたシラー

#7: レコールNo.41 エステート・ファーガソン2016
パフォーマンス カベルネ/メルロ グラス      
輸入元:オルカインターナショナル 小売価格(税別):9,700円/1,320ケース
ワラ・ワラ・ヴァレーの古い校舎をワイナリーに改装し、3番目の商業ワイナリーとしてデビューした『レコール』、オーナーのマーティ・クラブはワシントン州のプレミアムワインのけん引役。2014年に『デキャンター・ワールド・ワイン・アワード』で『エステート・ファーガソン2011』がインターナショナルトロフィーを獲得。ワシントン州を代表するボルドースタイルのワイン
手摘み収穫、1.5トンと5トンのステンレスタンクで発酵、フレンチオーク(新樽率50%)で22ヶ月間熟成、ぶどう品種はCS62%、ME26%、CF6%、Malbec6%のブレンド。色調は濃いガーネット、黒系果実、甘草、タバコ、黒鉛、黒オリーブ、ミネラル、コーヒー、木目細かなタンニン、旨味と重厚さ

  巨大な玄武岩の塊
 『レコール』のファーガソンのぶどう畑
 2千万年前の火山爆発で流出した溶岩が冷え固まってできた玄武岩土壌
 マグネシウムや鉄分が顕著で、ワインには独特の複雑味!


 皆さまに感謝を込めて
 22日ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

 25日オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会トッド・スティーブンズ日本代表も!
 ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
 リーデルの庄司大輔ブランドアンバサダーにも重ねて御礼申し上げます!


 リーデルの最新グラスはピラミッド型の『ワインウイングス』
 ディスプレイの紫色が鮮烈なイメージです!
 リーデル青山本店は青山一丁目駅から直結しているので、とても便利。
 ワインラバーの皆さまのお立ち寄りをお待ちしております!

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オレゴン・ワシントンワイン単発講座、まずはプロローグ! [ワシントン/オレゴンワイン]



 4月に開催する予定だった『オレゴン・ワシントンワイン単発講座』
 3ヶ月待って・・・22日に、第1回を無事終了することができました!
 ワインラバーの皆さまとの久々の再会、とっても嬉しく思いました[わーい(嬉しい顔)]


オレゴン・ワシントンワイン単発講座 第1回(22日).jpg
 7種類のワインに合せてグラスを使いわけました!


オレゴン・ワシントンワイン単発講座 7月22日実施.jpg
 
 会場はNHK文化センター青山校と同じビル内にあるリーデル青山本店
 赤と黒で統一されたスタイリッシュな空間、素敵です。
 今講座は2日間の日程にしたので、1テーブル1名着席、ソーシャルディスタンス完璧
 換気、消毒等、リーデル様のご配慮に御礼申し上げます!


 興味深かったオレゴンのピノ比較


 左側のグラスはジョリーソイルのピノ

 右側のグラスはウィッツェルソイルのピノ


コラボ相手 リーデル・ジャパンのブランド・アンバサダー庄司大輔氏から・・・
「皆さんの雰囲気がガラッと変わったのは、ピノ・ノワールの比較試飲からで、それを感じ取った青木さんのギアが入った印象もありました。最後までストーリー性と新たな発見のあるワインセレクトと現地訪問を交えた話に、皆さん、満足なさっていましたね」とのお言葉

  ありがとうございます!
  25日も完璧な着地にしたいです。
  参加してくださった皆さまからのリポートも楽しみにしています。

  今日はひとまず、プロローグということで、ザックリと。
  引き続き、宜しく、お願いいたします。

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お待たせしました! 7月開催 ワインで巡る世界ツアー オレゴン&ワシントンワイン単発講座! [ワシントン/オレゴンワイン]

[イベント]ワインで巡る世界ツアー ~オレゴン&ワシントンワイン~
4月に予定していたNHK文化センター青山校での単発講座はコロナウイルス禍の余波で「延期」になっていましたが、今回、会場を同じビル内にあるリーデル・ジャパン青山本店に変更して行うことになりました。三密を避けるために、開催日を2日設定して、2回体制にいたします。


オレゴン・ワシントンワインファンの皆さま
3ヶ月間お待たせしてしまい、大変申し訳なく思っております。何卒ご容赦くださいませ。コラボレーションの相方であるリーデル・ジャパンのブランド・アンバサダー庄司大輔氏共々、気合を入れて頑張りますので、何卒宜しくお願いいたします。ご期待くださいませ!

オレゴンの認識を一変させたデイヴィッド・レットが興したジ・アイリー・ヴィンヤーズ 2019年7月撮影


【内容について】
講座の前半は、オレゴン&ワシントン州の概要、歴史、テロワール等について解説。昨年7月に現地を取材し、今年2月に東京で開催された世界初『オレゴン&ワシントン育成プログラム <レベルⅠ>』での認定試験もクリアした青木冨美子が、最新の情報を交えつつ進めてまいります。
後半は白ワイン3アイテム、赤ワイン4アイテムを利き比べます。
テイスティングでは皆さまを庄司大輔ワールドに誘わせていただきます。供出する6品種(リースリング、PG、CH、PN、CS、Sy) 、7種のワインに合うグラスを使いながら、“Non Solo Vino/ワインだけじゃない”世界をご堪能いただきます。
当日使用する<リーデル・ヴェリタス>ピノ・ノワール/シャルドネの2脚に関しては、記念にお持ち帰りいただきますので、ご家庭でご愛用いただけましたら幸いです。
余談ですが、ヴェリタスシリーズは私のお気に入りです!!


【オレゴン・ワシントンワイン単発講座】
日時:7月22日(水) 19時10分~21時10分
日時:7月25日(土) 15時~17時 
参加者: 22日11名 / 25日12名
25日にはトッド・スティーブンズ オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会日本代表も参加してくださいます。質問もお受けします!!
会場:リーデル・ジャパン青山本店
https://www.riedel.co.jp/shop/aoyama/
参加費(税抜) :14,800円/当日徴収
セミナー料:10,250円(グラス2脚含)、教材費:4,550円(7アイテム)

[ダイヤ]講師全員、マスク&フェースシールド着用で細心の配慮に努めます。
[ダイヤ]ワインのサービスは庄司ブランド・アンバサダーのみが行います。
[ダイヤ]皆さまにはマスク着用をお願いすることになりますが、宜しくお願いいたします。

        クリストム・ヴィンヤーズの玄武岩土壌 2019年7月撮影

      [メール]参加予定の皆さま、2日程の選択を宜しくお願いいたします!!

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【ご案内】2020年最初の単発講座はオレゴン&ワシントンワインにフォーカス! [ワシントン/オレゴンワイン]

      オレゴン・ワシントンワインの魅力を伝道
      オレゴン州ウィラメット・ヴァレーの『ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン』/ 2019年7月撮影

NHK文化センター青山校の定番シャンパン講座とは異なるイレギュラーな単発講座が『ワインで巡る世界ツアー』です。2018年にスタートし、第1弾はポルトガル領のマデイラ、第2弾はカリフォルニア州のナパ・ヴァレー、第3弾はシャンパンに拮抗する世界のスパークリングワイン、そして今年初となる第4弾はオレゴン・ワシントンに特化します。

昨年7月に両州を視察、今年2月に世界初開催された育成プログラム『Certified Specialist of Pacific Northwest Wines』で、第1回Wine Specialistとして認証されたので、“鉄は熱いうちに打て”ということわざにならって、両州の最新情報を盛り込んで、オレゴン・ワシントンワインの魅力を伝道させていただきます。


ワシントン州AVAレッド・マウンテンから見た日没、見事な景観 / 2019年7月撮影

講座の前半でオレゴン、ワシントン州の概要、歴史、テロワール等について解説させていただきます。後半は白ワイン3アイテム、赤ワイン4アイテムを利き比べます。テイスティングでは、グラスのスペシャリストであるリーデル・ジャパンのブランド・アンバサダー庄司大輔氏とコラボをします。
供出する6品種(リースリング、PG、CH、PN、CS、Sy) に合うグラスを揃え、ワインラバーの皆さまには、“ワインだけじゃない世界”をご堪能いただきます。当日使用する<リーデル・ヴェリタス>ピノ・ノワール/シャルドネの2脚はお持ち帰りいただきますので、講座後はご家庭でご愛用くださいませ。
余談ですが、ヴェリタスシリーズは私のお気に入りです!


追記(2020年3月30日)
コロナウイルスの感染拡大を考慮し、4月の単発講座は「延期」にさせていただきます。
新たな開講日が決定次第、ご参加予定の皆様にご連絡させていただきます。
追記(2020年6月17日)
会場をNHK文化センター青山校からリーデル・ジャパン青山店に移して開催します。三密を避け、7月22日と7月25日の2回に分けて行います。当日供出するワインは各回7アイテム×各2本になります。教材費(ワイン代)が若干変わりますので、宜しくお願いいたします。
https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2020-06-17



【単発講座】
日時:4月15日(水) 19時~21時
定員:20名  満席ありがとうございました[わーい(嬉しい顔)]
(キャンセル待ち登録可)

会員/受講料:9,966円  教材費:3,500円(税込)
一般/受講料:10,417円  教材費:3,500円(税込)
受講料にはお持ち帰り用グラス2脚を含みます。

[イベント]詳細はNHK文化センター青山校のワインで巡る世界ツアー ~ワインラバーを魅了するオレゴン・ワシントンワイン~ をご覧くださいませ! よろしくお願いいたします。

協力:オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会
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世界初! オレゴン&ワシントンスペシャリスト育成プログラム <レベルⅠ>を受講 [ワシントン/オレゴンワイン]

 Certified Specialist of Pacific Northwest Wines
(左から)トッド・スティーブンズ オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会日本事務所代表、ブリー・ストックMW、マリー・チェンバース オレゴンワインボード オペレーション&ファイナンス副社長、ステーヴ・ワーナー ワシントンワイン協会CEO


年初早々、オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会日本事務所から『日本初公開のスペシャリスト育成プログラム』と題する招待状が届きました。これはオレゴン・ワシントン両州のワインの普及に尽力しているワイン業界のスペシャリストを対象に独自に開発された認定プログラム『Certified Authority of Pacific Northwest Wines』で、世界初の試みとなった今回は、招聘された業界関係者39名(通訳、メディア、全国の小売&飲食業は 同店舗からの複数参加あり)は2月16日(日)・17日(月)の両日、緻密な日程表に沿った講義を受けました。ちなみに日本の後は韓国で行うそうです。

講師は2016年にマスター・オブ・ワインを取得したブリー・ストックMW。彼女はオレゴンワインボード、ワシントンワイン協会のコンサルタントとして、スペシャリスト教育プログラム開発の監修をしています。

第1日目
会場は東京アメリカンクラブ
8時30分に集合した後、参加メンバー全員が簡潔に自己紹介!
初日の午前中はPNW (Pacific Northwest Wines/カリフォルニア州以北の北西部太平洋地域でパシフィック・ノースウェストと呼称される地域) 全体の概要、歴史、気候、地質を聴講後、テイスティング


世界的に見てプレミアムワインの産地は緯度30-50度の間ですが、オレゴンとワシントンは北緯42-48度に位置しています。画像は第1フライト(PN)の試飲前にノース・ウィラメット・ヴァレーのラス土壌、堆積土壌、火山性土壌について解説中のストックMW

オレゴンのAVAダンディ・ヒルズ、赤みを帯びた保水性ある火山性土壌ジョリー・ローム
(2019年7月撮影)

 第1フライト
 オレゴンのピノ・ノワール
 ポンジー、ベルグストロム、ソーコル・ブロッサー



 第2フライト
 シラーにフォーカス
 レ・コール No.41、パワーズ、ケイ・ヴィントナーズ


PNWでは80種以上のぶどうを栽培していますが、その多くは赤ワインに適した品種です。栽培の作付面積順に見ると、CS20%PN17%、CH14%、リースリング11%、メルロー10%シラー8%、PG7%、その他13%


ふ~ランチで小休止


 第3フライト
 午後からはAVAとオレゴン全体の概要、そして・・・ワインの試飲


ジ・アイリー・ヴィンヤーズPG、ベルグストロムCH、ブルックスのリースリング
オレゴン最大のワイン産地はウィラメット・ヴァレーで作付面積が最も多い品種は黒ぶどうのPN。白ぶどう品種にフォーカスするとピノ・グリ、シャルドネ、リースリングの順になります。オレゴンの歴史を語る上で欠かせないジ・アイリー・ヴィンヤーズでは1965年にPNとPGを植樹しています。

 第4フライト
 オレゴン州第2の生産量を誇るA to Z
 ウィラメット・ヴァレーのキング・エステートとブルックス


オレゴン州のワインはアメリカのワイン生産量のわずか1%に過ぎませんが、アメリカ国内でビオディナミの認証を受けているぶどう畑の52%はオレゴン。キング・エステートも然り。2006年にペンシルバニア州の非営利団体が発足させたB-Corp(利益重視でない優良企業)の認証を受けている企業は世界中に2,655ありますが、ワイナリーはわずか19のみ。そのなかの8軒がオレゴンで、A to Zやソーコル・ブロッサー(第1フライトの最右)はその先駆者的存在。

オレゴン州のAVAは19
オレゴン州のAVAウィラメット・ヴァレーのなかには7つのNESTED AVA(ネステッドは1つの大きなAVAの中に、別のAVAが含まれていることを示す非正規の呼称。例としてダンディ・ヒルズ)があり、番号順に②ヤムヒル・カールトン・ディストリクト ③シュヘイラム ④リボン・リッジ ⑤ダンディヒルズ ⑥マックミンヴィル ⑦イオラ・アミティ・ヒルズ ⑧ヴァン・ドゥーザー・コリドー(2019年1月認証)となります。



 第5フライト
 上記のネステッドAVAを代表するピノ・ノワールを探求


(左から)
◍ボーフレール AVAリボン・リッジ
◍ジェイ・クリストファー AVAシュヘイラム・マウンテンズ
◍レゾナンス AVAヤムヒル・カールトン
◍ケリー・フォックス・ワインズ AVAダンディ・ヒルズ
◍ハイランド・エステイツ AVAマックミンヴィル
◍クリストム AVAイオラ・アミティ・ヒルズ

シャンパーニュのアンリオ家が所有する高価なボーフレール、旨み十分のジェイ・クリストファー、「フランスではなくオレゴンらしいピノを造る」と宣言しているルイ・ジャド所有のレゾナンス、故ディヴィッド・レット氏から薫陶を受けた女性ワインメーカーが造るケリー・フォックス、火山性堆積土壌から生まれるハイランド・エステイツ、そして昨年訪問したクリストムでは標高210mのアイリーンの畑から凄いパワーが! 素晴らしいピノ軍団のテイスティングでした。

 香り、味わいだけでなく、色調の違いも魅力

日曜の早朝からディナーまでの間ずっ~と雨、このような東京タワー初めて!


2日目は州境にあるAVAからスタート
最初の授業はオレゴンとワシントンの州境にあるエリアから学習しました。


ワシントン州のAVAは現在14。オレゴンとワシントンで重なるAVAは3つあり、その1つがコロンビア・ゴージ。素晴らしい景観で目の前には雄大なコロンビア川。他の2つはコロンビア・ヴァレーとワラ・ワラ・ヴァレー
(2019年7月撮影)



 第1フライト
 2日目のテイスティングはシャトー・サン・ミッシェルのエロイカからスタート
 ドイツのドクター・ローゼンとのコラボから誕生した秀逸なリースリング!


ワシントン州では70種類以上のぶどうを栽培していますが、主要品種はCS29%、 CH16%リースリング15%、ME14%、シラー9%、その他17%
シャトー・サン・ミッシェル エロイカ/リースリング
ウッドワード・キャニオン/シャルドネ
デリール・セラーズ シャルール・ブラン/SB+セミヨン

 第2フライト
 カベルネとメルローの世界へ


◍クィルシーダ・クリークCS AVAコロンビア・ヴァレー
◍キャンバスバックCS AVAレッド・マウンテン
◍ペッパーブリッジCS AVAワラ・ワラ・ヴァレー
◍シャトー・サン・ミッシェル カヌー・リッジ メルロー AVAホース・ヘブン・ヒルズ
◍ヘッジス・ファミリー ル・メルロー AVAコロンビア・ヴァレー

IMG_1075.jpg
コロンビアヴァレーのなかの最大のAVAはヤキマ・ヴァレー。赤はボルドー品種がメインですが、近年ローヌ品種が人気。ヤキマ・ヴァレーには、ラトルスネーク、レッド・マウンテン、スパイプ・マウンテンの3つのネステッドAVAがあります。

 ワシントン州のロス土壌

ワシントン州の特徴的なラス(一般的な呼称はロス)土壌はとても細かいので、一掴みの砂を振りまくと風に乗って舞った瞬間がキャッチできました。
(2019年7月撮影/ホース・ヘブン・ヒルズ)

 第3フライト
 ボルドースタイルの赤ワイン
 レコールNo.41のファーガソン、デリール・セラーズ、コロンビア・クレスト


◍AVAワラ・ワラ・ヴァレーにあるファーガソンは玄武岩から生み出されるミネラル感や鉄分が顕著
◍2016年VTが25回目の記念年になったデリール・セラーズ、AVAレッド・マウンテンのCS100%
◍AVAはコロンビア・ヴァレー、ワシントン・ワインの父と呼ばれるウォルター・クロール博士の名を冠したオマージュワイン

IMG_1087.jpg
 最後の試飲はワシントン州のボルドータイプの赤ワイン

 生産者はシャトー・サン・ミッシェルの傘下コロンビア・クレスト、パワフル!


 画像提供:オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会
レベルⅠのカリキュラムはすべて終了・・・総括で30問の選択試験
休憩をはさんで結果発表、ドキッ[ふらふら]
全員無事クリア[わーい(嬉しい顔)]


レベルⅠの卒業生には認定証とバッジの授与がありました。
次なるステップはCertified Authority of Pacific Northwest Winesになります。レベルⅠの合格者のみが受講できる2日間のマスターレベルコースで、今の予定では9月頃に開催とのこと。多様な品種を交えたワインテイスティング、オレゴン・ワシントン州のヴィンテージ、微気候、土壌、クローン等についてもさらに掘り下げて学習するようです。レベルⅡに合格すると、PNWのオーソリティーとして認定されるということなので頑張らねば!

 フルメンバーで記念ショット
トッド・ステーブンズ日本事務所代表、ワシントンワイン協会のステーヴ・ワーナーCEO、通訳の村田みづ穂さんも交えて記念ショット。
中身の濃い2日間でした。皆さま、大変お疲れ様でした!

前日の雨降りとは打って変わって綺麗な青空、東京タワーもイイ感じです!

 4月にNHK文化センター青山校でオレゴン・ワシントンにフォーカス

昨年はナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)主催の第1回ナパ公認アンバサダー試験を受けるチャンスをいただき、お陰様でクリアできました。NHK文化センター青山校で特別講座『ワインで巡る世界ツアー』ナパワイン編を開催し、ご参加くださった皆さまにナパワインの魅力をお伝えすることができました。
今年は4月中旬に“オレゴン・ワシントンワイン”にフォーカスした特別講座を開催し、両州の素晴らしさをご紹介したいと思っています。Non Solo Vino(ワインだけじゃなく)風に、今回はリーデル・グラスを使ってその奥深さをご披露したいと思っています。現在、内容について調整しておりますので、詳細が決まり次第、SNSで発信させていただきます。ご期待くださいませ。

[イベント]ワシントン・オレゴン 2020ワイン エクスペリエンス プロモーションのご案内
オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会では毎年3~4月にワイン愛好家に多種多様なオレゴン州とワシントン州のワインを楽しんでいただくために表記のプロモーションを実施しています。昨年は292店舗が参加しました。開催要項についてはワインのこころにプロモーション要綱を記載してあります。参加申込の締め切りは2月28日(金)です!
申請を済ませていない小売店&飲食店の皆さまは、急ぎ、奮ってご応募くださいませ!
窓口:オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会日本事務所
担当:トッド・ステーブンズ代表
Tel: 03-5904-8950/ Fax: 03-6332-9575
Mail: info@washingtonwine.jp
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百聞は一見に如かずの『クリストム』、必見の土壌、絶対に外せないピノ・ノワール [ワシントン/オレゴンワイン]

クリストムからの嬉しいお便り

Tom Gerrie san(left) & Randy Ford san at the Eileen Vineyard
オーナー兼ワイングロワーのトム・ゲリーさんと営業副社長のランディー・フォードさん

一昨日、クリストムの輸入元中川ワインさんから嬉しいメールが届きました。
営業副社長のランディーさんが、ワイン王国10月号に掲載しているワシントン・オレゴンハーベストツアー2019の記事を素晴らしいと褒めてくださったメールでした。

I have attached a picture of Tom and I picking some of the very last fruit from the the estate, Eileen vineyard! Please share with Ms. Fumiko Aoki if you wish and give her our best regards.
との文面がありましたので、私も添付していただいた画像をブログでシェアすることに!
アップ予定の記事の順序を入れ替えて、今回はクリストムにフォーカスします。

7月の現地訪問では、クリストムのぶどう畑から強烈な印象を受けました。
以下の画像は、すべて拡大して見れるようにしてあります。
青木目線で捉えた躍動感が画像からお伝えできると確信しています!


クリストムの2つの土壌
クリストムの創業は1992年、オレゴン州ウィラメット・ヴァレーのエオラ・アミティ・ヒルズの中央東側に位置するワイナリーです。オーナーのトムさんが車で連れて行ってくれたのは、自社畑で標高の一番高いアイリーン・ヴィンヤード(210m)で、ここには2つの異なるタイプの土壌が存在しています。
余談ですが、我々が訪問する少し前、ピノ・ノワール・セレブレーションが開催されていたので、参加していた200名余りがクリストムを訪れ、ぶどう畑の視察を行ったようです。

1つ目はウィッツェル土壌
1500~2000万年前の火山活動で流れ込んだコロンビア・ヴァレー玄武岩、これはウィッツェルソイルと呼ばれています。オレゴン州ではエオラ・アミティ・ヒルズの一部に少量分布しています。かなり深く掘ってあるので、細かな観察ができます。


乾燥した土壌で、拡大すると白くなった部分が見えますが、これらは風化したものです。
ウィッツェルソイルからできるワインは凝縮感があり、ビッグなスタイルになるとのこと。


固く見える玄武岩、でも、手で簡単に割れます。


火山爆発で流れ込んできた溶岩は冷え固まっていく段階で、棒状の塊になり、それが年月とともに風化していきます。画像にある大きな塊は地中から掘り出されたものです。

2つ目はジョリー土壌

オレゴンの典型的な玄武岩の火山性土壌ジョリー。粘土質で鉄分を含み、保水性があり、色は赤味を帯びています。この土壌からできるワインはミネラル、チェリーや赤系果実のニュアンスがあります。
アイリーン・ヴィンヤード内にある2つの異なる土壌は、それほど遠くない距離にあります。クリストムのワイン造りに重要な役目を果たすぶどう畑から、エネルギーが伝わってきました。

新AVA ヴァン・ドゥーザー・コリドー
今年1月、AVAに認証されたコースタルレンジの切れ目ヴァン・ドゥーザー・コリドーは太平洋からの冷たい風が吹きぬける通り道。夜中の1~3時に風速30mの風が通過するとの話でした。


この画像をLIVEで撮り、ホテルの部屋で確認した時の驚き、すごいパワー!



今年植樹したシャルドネのぶどう樹
クリストムではシャルドネも生産していますが、トムさんは「ピノ・ノワールと同品質のシャルドネの完成を目指しています」と語っていました。昼夜の温度差があり、エオラ・アミティ・ヒルズで最も冷涼なエリアのヴァン・ドゥーザー・コリドーで造るシャルドネは世界レベルのワインになること間違いなし、ワクワクします!

ワイナリーでのテイスティング

サーモンピンク色のエレガントなロゼ(日本未輸入)


ピノ・ノワールの利き比べ



#1:ピノ・グリ エステイト2017
1993年に植樹、自根、一部MLF、塩味、中盤から厚み。「ピノ・グリから感じ取ることができる上質感、それをシャルドネでも表現したい」とトムさん。アイリーン・ヴィンヤードに植樹したシャルドネ、そのスタイルの見本となるピノ・グリ
#2:ヴィオニエ エステイト2018
自社畑、1993年に植樹。収量低め。ステンレスと樽(使用樽)併用。一部MLF。輝きのあるイエロー、クリーンな酸、マイルド
#3:ロゼ・オブ・ピノ・ノワール2018
酸が綺麗で爽快、口中を洗い流してくれるワイン
#4:ピノ・ノワール マウント・ジェファーソン2017
自社畑のぶどう60~65%使用(アイリーン・ヴィンヤードのぶどう25%ブレンド)と買いぶどうをブレンド。天然酵母、47%全房発酵、スパイス、シナモンやカルダモンのニュアンス
#5:ピノ・ノワール アイリーン・ヴィンヤード2016
1997年植樹、ヴァン・ドゥーザー・コリドーの冷涼な風を受けて育ったぶどうはメリハリのある酸味と溌剌とした果実味とのバランス良好、ぶどうが熟すのが一番遅い
#6:ピノ・ノワール ジェシー・ヴィンヤード2016
1994年植樹、ウィッツェル土壌とジョリー土壌が交じる畑、クリストムのなかで一番急斜面。濃い果実の味わい、旨味、複雑味、長い余韻
#7:ピノ・ノワール ルイーズ・ヴィンヤード2016
クリストムがこの土地を所有して一番最初1993年に植え替えをした畑、風の影響を受けない森に囲まれたぶどう畑。熟すのが一番早く力強いワイン


2012年に創始者で父親のポール・ゲリーさんから所有権すべてを受け継いだトムさん
名前に関する情報では、ワイナリー名の『クリストム』は、姉のクリスティ-ンさんとトムさんに由来しています。また、自社畑で男性名が付いているのは唯一ポール・ゲリー・ヴィンヤードだけで、それ以外はすべて女性名になっています。

Wine and SpiritsでTOP100のなかに入っていたクリストム。Wine Spectator ではマウント・ジェファーソン・キュヴェ2017が9 Top-Rated Oregon Pinot Noirs for Fallの1本に選ばれていました。
テイスティングすれば、必ずその魅力にハマるクリストムのワイン
ますます目が離せません。

■製品についてのお問い合わせは(株)中川ワイン
℡03-3631-7979

タグ:クリストム
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DELTA礼賛 3月から導入されたエアバス350‐900は超快適! [ワシントン/オレゴンワイン]

デルタ航空は成田空港から日米路線を撤退し、2020年3月から羽田空港に集約とのこと。
7月末にシアトル⇔成田便を利用した折、羽田発があれば・・・と思っていたので、私には嬉しいニュース!

シアトル便は3月に導入されたばかりの新機種A350-900


往路はデルタ プレミアム セレクト(プレミアムエコノミー)
その昔、スペイン取材でビジネスクラスを利用したことがありますが、海外取材の場合は基本的にエコノミーなので、今回はとってもラッキー!


シアトルまでの所要時間は約9時間、朝方の到着になるので機内でしっかり寝なければ。
そのための妙薬はシャンパンなのですが・・・


リストのスパークリングワインはイタリアのプロセッコ、数年前から扱っているとのお話でした。世界で一番出荷量の多い泡ものはプロセッコ、航空会社での需要は大きいですね!



離陸後すぐにサービスされるメインデッシュ、私は和食メニューを選択、味付けのバランスがとても良かったです。ビジネスクラス並みに食器も厳選、各人に白いテーブルクロスを敷いてくださることにもびっくり!

2012年秋にシンガポールでシンガポール航空の機内食ブック・ザ・クックについて取材しました。
現地のケータリングセンターで様々な料理、調理過程を視察したのですが、帰国後、和食部門を担当している『菊乃井』の村田吉弘料理長から「地上で食べてちょうど良いと思う味付けより、もう少し加味した塩梅が大事。 機内は湿度も少なく乾燥しているので、五感は鈍くなるため、味覚は地上の時より濃いめを好むようになります。そのための一工夫として“しんみりめ”の味つけが必要」と教えていただきました。その適度な塩梅“しんみりめ”の効いた上質な味わいでした。
ワインも同じで、地上で味わった時に飲み頃のものより、気持ちしっかりしたタイプのほうがおいしく感じるようです。


黒砂糖の和菓子も好印象



サプライズのシャンパン!
担当のパーサーと言葉を交わした時に、ワインの取材でワシントン・オレゴン両州に行くこと、シャンパンのスペシャリストであること等を話しました。「現地に着いたら自分で車を運転しますか?」と聞かれたので、「マイクロバスで移動します」と答えたところ、「それではデルタ ワンで出しているシャンパンを試飲させてあげましょう」とおっしゃってくださり、何と、機内でシャンパン体験をすることに。おかげで爆睡できました \(^o^)/


到着前の食事を前に、あらっ!


朝食はマッシュルームのフリッタータ トマトコンフィとチキンソーセージ
ランソンのシャンパンとシアトル拠点のスターバックスのコーヒー!

シアトル到着は24日朝9時過ぎだったので、なんとも贅沢なアサシャン、パワー充満できました。ありがとうございました!


復路はアップグレードして

帰路もデルタ プレミアム セレクトに再搭乗



トッド・スティーブンズ オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会日本代表がシアトル空港まで送ってくださったのですが、空港でばったり朋友Maxさんと遭遇なさった由。彼はデルタ航空のパーサーで、私と同じ飛行機に乗務していたことから、デルタ ワンのリストの中から、10日間の取材の労をねぎらう意味で、シャンパンをサービスしてくださいました、ホント感激!


ボトルも見せてくださいました。


洋食メニュー
ベジタリアンメニューのフレッシュモッツレラ入りのラザニア カラブリア風トマトソース


機内でいただいた到着前のお食事はカプレーゼキッシュ アップルウッドでスモークしたヌイスキーズのベーコンとフルーツ



7月、8月のシアトル、ポートランドは湿気もなく、身体に優しい気候でした。
初ワシントン、初オレゴンも取材し甲斐のあるワイン産地でした。

その脚となってくれたデルタ航空の対応は温かく、スーツケースも最優先で、スカイプライオリティコーナーにまとめて揃えておいてくださる気配りは本当に嬉しかったです。
2ヶ月前のオーストリア取材で利用したフランクフルト空港&ルフトハンザ航空の印象がひどかったので、なおさら、デルタ航空の“ホスピタリティの質の良さ”を感じました。マイレージの期限なしというのも魅力です!
8月31日からA330-900neoの機種も導入されるとのことなので、ますます楽しみです。
感謝を込めて、Viva DELTA!

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【プロローグ】 オレゴン・ワシントン ハーベストツアー2019の全行程をさらりと振り返って [ワシントン/オレゴンワイン]

ワシントン / オレゴンワイン エクスペリエンス プロモーション2019研修ツアー


3月、4月の2ヶ月間、日本各地のレストランや小売店が参加して行われた『ワシントン/オレゴンワイン エクスペリエンス プロモーション2019』
両州のワインの魅力を多くのワインラバーに伝道した受賞者の皆さんは、7月24日~8月2日までの日程で研修ツアーに招待されました。



リーダーはオレゴン・ワシントン協会日本事務所代表のTodd Stevensさん、通訳は村田みづ穂さん。それから、受賞店ドミナス、ホテルローズガーデン新宿、パークハイアット東京、スイスホテル南海大阪鉄板焼みなみ、Vin 樹亭、鷲谷商店・ワインストアワッシーズと幸田株式会社 サチ・インターナショナルの皆さん。
私はワイン雑誌『ワイン王国』の記者として同行させていただきました。ワシントン、オレゴンともに中味の濃いプログラムを組んで素晴らしい対応をしてくださいましたので、そのリポートは同誌に掲載いたします。ご笑覧いただけましたら幸いです。詳細は後日お知らせします。


ここでは、全体の流れをさらりとお伝えします、私の備忘録!
シアトル到着24日のディナーはNine Hats


Long ShadowsのDane Narbaitzさん(右から6人目)、今ツアーの主催者Washington State WineのマーケティングマネージャーDoug Marshallさん(左から5人目)とワシントン州の農産物、総括経理担当のDavid McCalebさん(左から4人目)と一緒の記念ショット

この日は、早朝にシアトルに到着してずっと行動していたので、全員寝ていませんが、みんな元気な笑顔。あっ、ひとり足りない(笑)


さすがアメリカ、ピザの種類も大きさも!

25日ワシントン州ウッディンヴィル

シャトー サン ミッシェルでは世界でオンリーワンのワイン造り。対応してくださったのはエノロジストのHolly M. Wellsさん(最右)


真剣に正確な量を測って



『Fumiko's Blend 2015』はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、マルベック、カベルネ・フランの4種を使用しました。瓶詰のサポートをしてくださった女性から「アーティストシリーズ2014とブレンド比率が近いですね」と言われ、思わずニンマリ。我ながら、おいしいワインが完成したと思っています、誰と飲もうかな(笑)


ランチはパーカーポイント100点を4回ゲットしているクィルシーダ・クリーク。John D.WareさんとAlex Stewart さんを囲んで

お洒落なスポットBellevue Lakehouseで

Betz Family WineryのTim Steinkeさん(私の後方)とDelille CellarsのJay A Soloffさんとの合同テイスティングディナー


26日ワシントン州ヤキマヴァレー

Goose Ridgeでは畑の視察の後、スパークリングワインに特化しているTreveri Cellarsとアイルランドの愛国者の名に由来するOwen Roeを交えてのウォーキングテイスティング


ランチには新鮮な野菜がたっぷり


Goose Ridgeの4代目Taylor Monsonさんが朝摘みした旬のレーニア・チェリーをプレゼントしてくださり、全員狂気乱舞。今の時期にワシントン州に来ることができて最高!
 
シャンパンが登場したHedges

Hedges のChristophe Hedgesさん(左から4人目)の母上はシャンパーニュの出身で同地方に住む朋友と共にシャンパン造りをしているとのこと。今ツアーで初めてシャンパンが登場!


ヘッジスのディナーに合流したのはPowers、Double Canyon、Airfield Estatesの3ワイナリー


通訳は昨年のナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)の研修ツアーの時と同じ村田みづ穂さん。現地の皆さんから深く信頼されています。


27日ワシントン州コロンビアヴァレー/ワラワラヴァレー


当初予定になかったCanoe・Ridgeに。ミズーリ洪水によって形成された玄武岩、それが風化したLoess(ワシントンではレスではなく“ラス”呼称)の土壌と岩石を視察。強風でひも付きの帽子でないと吹き飛んでしまう勢い。


ダグさんが一握りのロスを空中にまいた瞬間のショット、風の強さがわかります。
周辺には風力発電の風車が整然と並んでいて、その光景はホント見事(チリと似た印象)!

コロンビア・クレストでツアー&ランチ

カヌー・リッジとコロンビア・クレストは同グループ。案内をしてくださったVIP対応のMichelle Getchellさんは、ツアーにバレルテイスティングも盛り込んでくれました。

L'Ecole No.41で

1915年に建設された古い校舎がワイナリーになっているレコールの前で全員集合


Woodward Canyonでの合同テイスティングには、L'EcoleとDunham Cellarsが参加


屋外でのアペリティフタイム、大人気だったスペシャルチーズ


主宰のWoodward CanyonのRick Smallさん(前列左から4人目)、2代目Sager Smallさん(前列最左)、L'EcoleのMartin Clubbさん(後列最左)とDunham CellarsのJoanne Dunhamさん(後列左から4人目)
ディナーにはデキャンター誌でインターナショナルトロフィーを受賞したレコール『Estate Ferguson2011』も供出され受賞者の皆さん、大興奮!


28日ワシントン州・オレゴン州コロンビアゴージ

コロンビア川を挟んだワシントン州とオレゴン州からそれぞれ3ワイナリーが合流。自然を謳歌しながらのウォーキングテイスティングを楽しみました。


Anicheの精力的なマダムの手作り


エレガントなピノの造り手Phelps Creek、オーストリアの固有品種グリューナー・フェルトリナーのスパークリングを生産しているSyncline、超100年のジンファンデルの造り手The Pines、ガメ・ノワールが印象的だったIdiot's Grace、そして当日のホストAnicheはボルドー瓶のユニークなスパークリングを生産

ポートランドに移動して
IMG_5614 omise.jpg
Irving Street Kitchenで美味しいフランスパンに出逢えました!


ここからオレゴン編。Antica Terra、Archery Summit、Domaine Verdant、Twill Cellarsの4ワイナリーによるテイスティングディナー!

29日オレゴン州ウィラメット・ヴァレー

A to ZではエグゼクティヴワインメーカーのMichael Daviesさんが終始対応、彼はプレミアムワインのREX HILLも担当


畑で熱のこもった解説をしてくださったKen Wright CellarsのKen Wrightさん(画像中央)


ランチは奥様カレンさんの手作り、大好評でした!

自根のピノ・ノワール!

J Christopherで自根のピノ体験、口中の印象はラウンド!
おもてなしくださったのはKory Sumnerさん

訪問ワイナリーで唯一のソーラーパネル

ワイナリーで消費する電力の30%はソーラーパネルで対応しているというSokol Blosser


料理の彩りも味わいもナイス!


30日オレゴン州ウィラメット・ヴァレー

ErathではGary Hornerさんによるテイスティングセミナーとシャルドネを植樹予定の畑視察


スパークリングワインと言えばアーガイル、ノン・ドゼとドザージュありの比較試飲を体験


ベジタリアン用サンドもあり、気遣いたっぷり、量もたっぷり

フランスの名門がオレゴンに進出

訪問したかったワイナリーのひとつがDomaine Drouhin


オレゴンのレジェンドのコラボ!
The Eyrie VineyardsのJason Lett さん(左から4人目)とDomaine DrouhinのDavid Millmanさん(左から3人目)に突然栽培担当のPhilippe Drouhin さんが加わり、贅沢な時間になりました。



火山性玄武岩探究中の様子を鳥瞰。CristomのEileen Vineyardで解説してくださったTom Gerrieさん(白いポロシャツに帽子の男性)

31日オレゴン州 ロレーン・ヴァレー

オレゴンのピノ・グリの魅力にどっぷりつかりました。
プロのギタリストでもあるJustin Kingさんからスペシャルワインの供出!


Oregon Winegrowers AssociationのTom Danowskiさん(中央)、オレゴンワインボードのBray Margaretさん、Todd さん
お世話になりました!


Tomさんと記念ショット

実はKing Estateの後、南オレゴンへバスで移動してForisに伺う予定でしたが、南オレゴンで発生した山火事のため、中止に。結果、行程変更、ポートランドに戻ることになりました。南オレゴン訪問が実現すれば、ツアー初の出来事になったようです。山火事が大事に至りませぬように!

帰路の機内で

Viva DELTA!
Toddさんの朋友パーサーのMaxさんが乗務していたことで、サプライズ!
シャンパンを飲んで、元気に帰還できました。
現地ワイナリーの皆さんから伺った情報は、ワイン王国誌上でしっかり紹介させていただきます。

関係者の皆さま、貴重な時間をシェアさせていただき、ありがとうございました。それでは!!

■オレゴンワインボード・ワシントンワイン協会日本代表事務所
URL:washingtonwine.jp oregonwine.jp
TEL:03-5904-8950

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ワシントン/オレゴンワイン エクスペリエンスの合間にシアトル散策 [ワシントン/オレゴンワイン]

“2019 ハーベストツアー”のフリータイム

海岸通りの『エリオット・オイスターハウス』で初ランチ


ツアーの主催者ワシントンワイン協会マーケティング・マネージャーのダグさん(最左)と同協会日本代表事務所のトッドさん(最右)と優秀店の皆さんとの顔合わせ。ちなみに、ワシントン州はホップの生産量が全米一なので、ブルワリーも多く、ビール好きには別天地!


牡蠣好きさんたちは大興奮!


牡蠣がダメなので、私はトッドさんお薦めのクラムチャウダーを選択。
長旅のあとのスープは最高!

ランチ後は名所散策

9時頃シアトルに到着したら、同日は終日行動なので、寝る時間はありませ~ん



人気のパイク・プレイス・マーケット


ワシントン州はホップだけでなく、リンゴの生産量も全米一!
ブルーベリーも大粒で実が濃く、佐藤錦似の味わいの旬のレーニア・チェリーにはハマります


新鮮な魚介類、大きなロブスター!


スターバックス創業の地シアトル、1号店の前は長蛇の列


スパークリング&シャンパンともに豊富な品揃え


ロゼワインの陳列スペース

チューインガムの芸術!?

観光客であふれていたガムウォール(使用したガムを張り付けた壁)の通り


インスタ映えするスポット!

シアトル到着日の束の間のフリータイム、五感の刺激になりました!

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ワシントン/オレゴンで出逢ったスパークリングワイン [ワシントン/オレゴンワイン]

7月24日シアトルに到着後ワシントン州のワイナリー、28日にはポートランドに移動してオレゴンのワイナリーを視察している途中ですが、これまでに対面したスパークリングを少しだけご紹介します。

ワシントンワイン協会のウェルカムアイテム
スパークリングに特化しているトレベリ・セラーズが口開け!
コロンビア・ヴァレーAVAのブラン・ド・ブラン


ドメーヌ・サンミッシェルが手掛ける泡
『エロイカ』で知られるシャトー・サン・ミッシェルのスパークリング部門ドメーヌ・サン・ミッシェルの泡もの。日本未入荷のアイテムがゲットできたのでシャンパン講座生のお土産に(どのアイテムかはまだ秘密)


若者向けの泡カン
これはシャトー・サン・ミッシェルが20代の若者をターゲットにしたカンのスパークリング(未輸入)。個人的にはロゼの酒質のほうが好み!


ワシントン州でシャンパン!
ワシントン州にある1987年創業『ヘッジス・ファミリー・エステート』のオーナー夫人アン・マリーさんはフランス・シャンパーニュ地方トレパイユ出身で、親しいお仲間とシャンパンを生産しています。ディナーにはロゼも登場しましたが、マグナムサイズで出てくる心憎い気遣い。






コロンビア・クレストのブラン・ド・ノワール
ワシントン最大規模のワイナリー。この泡は生産量が少ないのでセラードアだけで販売。同州のピノ・ノワールはそれだけでも珍しいのですが、コロンビア・クレストでは主としてこの泡もののために使っているそうです。


グリュナー・ヴェルトリーナーと対面
5月のオーストリア訪問ではオーストリアの固有品種グリュナ―・ヴェルトリーナーのワインを数多く試飲してきましたが、ワシントン/オレゴンのユニットランチに、大好きなグリュナーの泡が出てきてビックリ。丁寧な造りで白系スパイスの風味もあり、好印象。



ヴィーニョ・ヴェルデを意識したアルバリーニョの泡
ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデを意識して造ったボルドー瓶のスパークリング。3気圧でフレッシュ感を信条にしています。



明日は定評ある泡ものを生産しているアーガイル(輸入元ワイン・イン・スタイル)訪問も予定されているので、残りの日程でさらなる泡ものとの出逢いが、楽しみです。

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