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ムートンの元醸造長パトリック・レオンが培ってきた情熱を反映させた『シャトー レ トロワ クロワ』  [来日したワイン生産者&関係者]

 レ トロワ クロワのマスタークラス
 仏ボルドーの右岸フロンサックに位置するワイナリー
 輸入元ミレジムに招聘されたベルトラン・レオンさんは、
 来日記念のマスタークラスセミナーで5種のワインについて解説


    偉大な父親から奥義を伝授されたベルトラン・レオンさん


ワイナリーについて
名門ワイナリーで秀逸な醸造家として活躍していたパトリック・レオンさんが第一線から離れ、当時、学業を終えたばかりのベルトランさんのために、1995年シャトーを入手。購入の最大の決め手は土壌と気候。フロンサックで、グラン・ヴァンに匹敵するワイン造りを目指すレオン一家にとって、前述の2要素は必須条件でした。

レ トロワ クロワは、“3本の十字架”を意味し、シャトーのぶどうが育つフロンサック、セイヤン、サンテニヤンの村にそびえる3つの教会の塔に由来。栽培面積は19.5㌶、畑の最高位は86m、土壌は粘土石灰質で、粘土質はストラクチャーとまろやかさ、フレッシュさとミネラル感は石灰質由来。ぶどう品種はメルロとカベルネ・フラン。全て手作業、収穫には10kgのカゴを使用、2回の選果、区画(45)ごとの醸造、木樽での育成

グラン・ヴァンとは何か
ベルトランさんは「バランスが最も大事」と強調。続けて「力強いワインは毎年造れますが、エレガントなワインはとても難しい。我々にとってのグラン・ヴァンはエレガントさを纏ったワイン」と言及。
2011年の来日時、パトリックさんが語ったリポートを添えておきます。ベルトランさんからいただいた情報と見比べてみると、若干の変化があることがわかります。


   【ちょっと寄り道】
   プライベートで楽しんだロゼ
   初めて試飲した時から心惹かれたロゼ
   2月初旬に現行の2022年VTをラデュレのマカロンと合せて楽しみました!


 5アイテムをテイスティング
 ワインのテクニカルデータはコチラで確認可
 2022レ トロワ クロワ ロゼ
 ME100%、直接圧搾によるロゼ(以前はセニエによる醸造も)

1995年から生産していたロゼ、当初は家族のためのワインでした。ベルトランさんの妹の結婚式で使用。色調は淡く日本の桜を連想させるピンク、石灰土壌に由来するフレッシュ感、酸は穏やか。柑橘果実や赤い果実のアロマがあり、香りと同時に口中に様々な果実の要素が広がるチャーミングな味わい。親しい友との語らいやアペリティフにお薦め

ベルトランさんに、ロゼ造りで最も重要な点について質問したところ、「酸化させないこと」とのお返事があり、「圧搾中ぶどうは空気に触れません。圧搾中にCO2を添加します。収穫は気温が低い夜間に行いますが、気温が低いと酸化プロセスはそれほど重要ではありません。醸造所には酸化を防ぐ、ぜん動ポンプ peristaltic pomp があり、果汁を送る際には、酸化を防ぐために少量の窒素を使います」と語りました。


      2011レ トロワ クロワ ルージュ マグナム
 
2011年は9月まで気候完璧。収穫の頃は気まぐれな天候が続き、最大限の熟度を得るまで待てなかったのですが、ぶどうは一滴の雨を受けることなく収穫できたので2009年や2010年に続く良作。
ME85%、CF15%。醸造は木樽、ステンレスタンク、コンクリートタンク、熟成は34%新樽使用、Alcは14.5%、アロマはフルーティでピュア、ミネラル、タバコ、繊細なニュアンス。「あと10年くらいで土壌由来の個性が加味されます」とベルトランさん


     オマージュヴィンテージの2018レ トロワ クロワ ルージュ
     パトリックさんが最後に関わったヴィンテージ
     ME88%、CF12%、新樽率39%
     熟した果実、きめ細かなタンニン、まろやかな口あたり
     余韻が長く、バランスが取れたエレガントなワイン、現行VT
     レオン一家が求めるグラン・ヴァン
     ファミリーの神髄を感じるヴィンテージ


      参考品 深窓のワイン2012ヴィラ マリー

最も古い区画のぶどう(樹齢80年)を使い、ベルトランさんとシャンパーニュのピエール・ペテルス、ラングドック・ルーションのドメーヌ・ラ・ジャスの3人でワインクラブを結成し、採算度外視でスタートさせたワイン。ファーストヴィンテージの2009年はME100%。ぶどうは完全に除梗し、温度管理しながら木樽で発酵。ピジャージュを施し優しく抽出、
良年のみ生産、本数は約2000本、ほとんど流通させることがない希少アイテム。ヴィラ・マリーは19世紀の建造物の壁に刻まれたかつてのシャトーの所有者の妻の名。ベルトランさんの愛娘の名もマリー。ちなみに、今はワインクラブ自体の活動はしていない模様。

メルロ92%、CF8%、新樽で17ヶ月熟成、完熟した果実、緻密なタンニン、レースのような食感、バランス良好、レ トロワ クロワらしいエレガントスタイル。クラシックなワイン


       参考品 2016ヴィラ マリー
IMG_3327.jpg
        ME66%、CF34%(2区画)
        木樽(新樽2/3、1年使用樽1/3)で16ヶ月熟成
        凝縮感のある果実、熟したタンニン、土壌由来のミネラル
        口中での存在感、フィネスとエレガンス
        2010年と同様の秀逸なヴィンテージ


        【ちょっと寄り道】
         パトリック&ベルトラン親子のサイン入りボトル
         2005年のマグナムボトルには、 
         2018年に惜しまれながら世を去ったパトリックさん
         ベルトランさんのサインが入っています、貴重な記念ワイン!

 2004年4月のセミナーから抜粋 拡大可
 出典:ソムリエ協会機関誌No.79

ソムリエ協会の機関誌編集長時代に担当した記念すべきページ
パトリックさんの熱い思いを感じますし、ベルトランさんのワイン造りの根幹をなしていることがよくわかります。このような機会を得たことを本当に有り難く思っています。
会場からの質問を受けて、パトリックさんが返したお言葉を、最後に書いておきます。

~ワイン造りでは、テロワールを理解し、その土地に対して何ができるかを探すことが大事です。自然を理解し、自然の個性を尊重し、自然の評価を高めるようにすれば、成功します。テロワールを反映させた素晴らしいワインは、ファッショナブルなワインとは違い、流行に押し流されず、歴史の中で、脈々と残ります。それが偉大なテロワールのワインです~


                🍷 🍷 🍷

ベルトランさんは、セミナーの冒頭、「シャトーを1995年に購入して29年が経過し、その間、家族が培ってきた情熱、働く人の情熱に支えられ、今があります」と挨拶していました。一子相伝のワイン造りを伝承された彼がさらに飛躍なさると確信しています!


【製品についてのお問い合わせ先】
株式会社ミレジム 電話 03-3233-3801
担当 @millesimes.com

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