ワイン造りもロゴもオーナーの美的センスが光るイタリアの『イ・ジュスティー・エ・ザンツァ』 [来日したワイン生産者&関係者]
伊トスカーナから、カンティーナ『イ・ジュスティー・エ・ザンツァ』のオーナー、パオロ・ジュスティさんが来日し、ガエターノ・ドニゼッティーの歌劇『愛の妙薬』に登場する人物たちに因んだネーミングのワインや新しいアイテム、近況情報について語りました。
photo by Fumiko
上の画像は2017年に撮影
イ・ジュスティー・エ・ザンツァのスタイル
知名度が高いキアンティやモンタルチーノ、ボルゲリに対抗すべく、新しい産地で、新しいトスカーナワインの可能性を追求しているイ・ジュスティー・エ・ザンツァ。オーナーのパオロ・ジュスティさんは元建築家、異色の造り手です。
彼の父ブルーノと祖父アンジェロは、1900年代初頭から、マッサ・カッラーラ県(トスカーナ北部リグーリア州との州境)でワイン造りを行っていました。パオロさんはボルドーの左岸のような畑を求め、それに見合う最適な場所を探していました。1995 年、リヴォルノとの州境に位置するピサ県の小さな町ファウリアの古いスコピッチ農園に、理想とするぶどう畑を見つけ、父とともに購入。なだらかな丘陵地帯にある畑は、砂と砂利質、豊富な化石を含む土壌で、彼の夢が叶いました。
通算5回目の来日になるパオロさん
一番好きなワインは尊敬する父親への思いを込めた『ペルブルーノ』
ラベルは鷲が羽根を広げたイメージです!
「愛の妙薬」オペラで楽しむワイン
資料提供:WTS
「愛の妙薬」の主人公がラベルを飾るワインは、
2015年からオーガニック認証を取得、ワイン誌でも高得点獲得。
#1:2020ネモリーノ トスカーナ・ビアンコI.G.T.
ぶどう品種:トレッビアーノとセミヨン各50%
地中海のフレッシュさとアロマを表現し、海辺の夏の夕暮れを連想させるワイン
#2:2019ネモリーノ コスタ・トスカーナ・ロッソI.G.T.
ぶどう品種:シラー60%、サンジョヴェーゼ20%、メルロ20%
コンセプトはフレッシュな果実味とクリーンで即効性のあるアロマ
トスカーナの伝統的な前菜やアペリティーヴォに最適
#3:2018アディーネ コスタ・トスカーナ・ロッソI.G.T.
ぶどう品種:サンジョヴェーゼ90%、アリカンテ10%
日本の輸入元とのコラボで誕生した日本限定発売のワイン。2016年が初ヴィンテージ
#4:2020ベルコーレ コスタ・トスカーナ・ロッソI.G.T.
ぶどう品種:サンジョヴェーゼ80%、メルロ20%
トスカーナの海岸地域の果実の凝縮感を表現したワイン。
#5:2019ペルブルーノ コスタ・トスカーナ・ロッソI.G.T.
ぶどう品種:シラー100%
父親へのオマージュワイン。単一畑のブドウから生産、他界した 2003 年が初収穫
骨格と濃密でビロードのようなタンニンを備えた長熟ワイン、ジビエと好相性
#6:2018デュルカマーラ コスタ・トスカーナ・ロッソI.G.T.
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ25%、プティ・ヴェルド5%
1996 年が初ヴィンテージのフラッグシップ。
沿岸部のトスカーナで偉大なボルドー・ブレンドを造るのが夢だぅたパオロさん。
それを形にしたのがデュルカマーラ
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
生ハムの盛り合わせとデュルカマーラ
トマトとサンジョヴェーゼは酸味が相乗して良い相性
ランチ会場だったKNOCKはパスタが売りのレストラン。イ・ジュスティー・エ・ザンツァのワインと合わせて楽しむパスタということで、パオロさんがセレクトしたお薦めの組み合わせは・・・
【ネモリーノ・ビアンコ】
鶏ササミとカラスミ『わさびペペロンチーノ』スパゲティ
『レモン・クリーム&ケッパー』スパゲティ
【ネモリーノ・ロッソ】
KNOCK の定番マスカルポーネとこんがりレーズン『パネ・パンナ』
【アディーネ】
キャベツの『アンチョビ・ペペロンチーノ』スパゲティ
【ベルコーレ】
濃厚チーズブレンド『KNOCKʼN CHEESE』のチョップドスパゲティ
クラッシュエッグ&とろけるチーズ『ミートソース』スパゲティ
【ペルブルーノ】
『山盛りキノコ&クリーム』スパゲティ
【デュルカマーラ】
マッシュルーム『デュクセル・ブラウンソース』スパゲティ
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
サンジョヴェーゼを愛するパオロさんは美術に対する造詣が深く、絵心も見事。アディーネのラベルの女性を、KNOCKのコースターにさりげなく描いてしまう手腕はさすがでした!
出典:weekend-cinema
パオロさんから、徹底した“こだわり”が伝わってきたので、「イタリアの女優さんで、サンジョヴェーゼと重なる方は?」と聞いてみました。少しだけ、沈黙があり、その後、「モニカ・ヴィッティ! 親しみがあって穏やかなところがサンジョヴェーゼに通じます。温かみのあるキャラクターが好きです」と。サンジョヴェーゼとモニカ・ヴィッテイの共通項。親しみある雰囲気、成る程、よくわかります。
モニカ・ヴィッティさんは昨年他界しましたが、誕生日は11月3日でした!
ご息子ジャコモ(24 歳)さんがカンティーナに参画し、ファミリーの 4 代目のワイン生産者になるために精進中。「彼のアイデアとエネルギーが、イ・ジュスティー・エ・ザンツァの伝統を尊重しながら、品質を向上させてくれることを願っています」とパオロさん。愛娘は英国のフィナンシャル・タイムスに勤務し、ワインや経済について執筆しているそうです。
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
私は『デュルカマーラ』のラベルがお気に入りです。パオロさんは「豚肉ときのことリンゴの煮込み」との相性を挙げていました。じっくり煮込んだジビエや、脂肪分の多い柔らかなチーズ、トリュフはデュルカマーラに良く合いますね。
美的&知的センスにあふれたイ・ジュスティー・エ・ザンツァのワインは、ジャケ買いでも一押しです。
【製品に関するお問い合わせ先】
WINE TO STYLE 株式会社 担当: 斎藤美樹 PRディレクター
〒106‐0045 東京都港区麻布十番1-5-30 十番董友ビル2階 Tel:03- 5413- 8831
公式HP: https://www.winetostyle.co.jp
photo by Fumiko
上の画像は2017年に撮影
イ・ジュスティー・エ・ザンツァのスタイル
知名度が高いキアンティやモンタルチーノ、ボルゲリに対抗すべく、新しい産地で、新しいトスカーナワインの可能性を追求しているイ・ジュスティー・エ・ザンツァ。オーナーのパオロ・ジュスティさんは元建築家、異色の造り手です。
彼の父ブルーノと祖父アンジェロは、1900年代初頭から、マッサ・カッラーラ県(トスカーナ北部リグーリア州との州境)でワイン造りを行っていました。パオロさんはボルドーの左岸のような畑を求め、それに見合う最適な場所を探していました。1995 年、リヴォルノとの州境に位置するピサ県の小さな町ファウリアの古いスコピッチ農園に、理想とするぶどう畑を見つけ、父とともに購入。なだらかな丘陵地帯にある畑は、砂と砂利質、豊富な化石を含む土壌で、彼の夢が叶いました。
通算5回目の来日になるパオロさん
一番好きなワインは尊敬する父親への思いを込めた『ペルブルーノ』
ラベルは鷲が羽根を広げたイメージです!
「愛の妙薬」オペラで楽しむワイン
資料提供:WTS
「愛の妙薬」の主人公がラベルを飾るワインは、
2015年からオーガニック認証を取得、ワイン誌でも高得点獲得。
#1:2020ネモリーノ トスカーナ・ビアンコI.G.T.
ぶどう品種:トレッビアーノとセミヨン各50%
地中海のフレッシュさとアロマを表現し、海辺の夏の夕暮れを連想させるワイン
#2:2019ネモリーノ コスタ・トスカーナ・ロッソI.G.T.
ぶどう品種:シラー60%、サンジョヴェーゼ20%、メルロ20%
コンセプトはフレッシュな果実味とクリーンで即効性のあるアロマ
トスカーナの伝統的な前菜やアペリティーヴォに最適
#3:2018アディーネ コスタ・トスカーナ・ロッソI.G.T.
ぶどう品種:サンジョヴェーゼ90%、アリカンテ10%
日本の輸入元とのコラボで誕生した日本限定発売のワイン。2016年が初ヴィンテージ
#4:2020ベルコーレ コスタ・トスカーナ・ロッソI.G.T.
ぶどう品種:サンジョヴェーゼ80%、メルロ20%
トスカーナの海岸地域の果実の凝縮感を表現したワイン。
#5:2019ペルブルーノ コスタ・トスカーナ・ロッソI.G.T.
ぶどう品種:シラー100%
父親へのオマージュワイン。単一畑のブドウから生産、他界した 2003 年が初収穫
骨格と濃密でビロードのようなタンニンを備えた長熟ワイン、ジビエと好相性
#6:2018デュルカマーラ コスタ・トスカーナ・ロッソI.G.T.
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ25%、プティ・ヴェルド5%
1996 年が初ヴィンテージのフラッグシップ。
沿岸部のトスカーナで偉大なボルドー・ブレンドを造るのが夢だぅたパオロさん。
それを形にしたのがデュルカマーラ
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
生ハムの盛り合わせとデュルカマーラ
トマトとサンジョヴェーゼは酸味が相乗して良い相性
ランチ会場だったKNOCKはパスタが売りのレストラン。イ・ジュスティー・エ・ザンツァのワインと合わせて楽しむパスタということで、パオロさんがセレクトしたお薦めの組み合わせは・・・
【ネモリーノ・ビアンコ】
鶏ササミとカラスミ『わさびペペロンチーノ』スパゲティ
『レモン・クリーム&ケッパー』スパゲティ
【ネモリーノ・ロッソ】
KNOCK の定番マスカルポーネとこんがりレーズン『パネ・パンナ』
【アディーネ】
キャベツの『アンチョビ・ペペロンチーノ』スパゲティ
【ベルコーレ】
濃厚チーズブレンド『KNOCKʼN CHEESE』のチョップドスパゲティ
クラッシュエッグ&とろけるチーズ『ミートソース』スパゲティ
【ペルブルーノ】
『山盛りキノコ&クリーム』スパゲティ
【デュルカマーラ】
マッシュルーム『デュクセル・ブラウンソース』スパゲティ
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
サンジョヴェーゼを愛するパオロさんは美術に対する造詣が深く、絵心も見事。アディーネのラベルの女性を、KNOCKのコースターにさりげなく描いてしまう手腕はさすがでした!
出典:weekend-cinema
パオロさんから、徹底した“こだわり”が伝わってきたので、「イタリアの女優さんで、サンジョヴェーゼと重なる方は?」と聞いてみました。少しだけ、沈黙があり、その後、「モニカ・ヴィッティ! 親しみがあって穏やかなところがサンジョヴェーゼに通じます。温かみのあるキャラクターが好きです」と。サンジョヴェーゼとモニカ・ヴィッテイの共通項。親しみある雰囲気、成る程、よくわかります。
モニカ・ヴィッティさんは昨年他界しましたが、誕生日は11月3日でした!
ご息子ジャコモ(24 歳)さんがカンティーナに参画し、ファミリーの 4 代目のワイン生産者になるために精進中。「彼のアイデアとエネルギーが、イ・ジュスティー・エ・ザンツァの伝統を尊重しながら、品質を向上させてくれることを願っています」とパオロさん。愛娘は英国のフィナンシャル・タイムスに勤務し、ワインや経済について執筆しているそうです。
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
私は『デュルカマーラ』のラベルがお気に入りです。パオロさんは「豚肉ときのことリンゴの煮込み」との相性を挙げていました。じっくり煮込んだジビエや、脂肪分の多い柔らかなチーズ、トリュフはデュルカマーラに良く合いますね。
美的&知的センスにあふれたイ・ジュスティー・エ・ザンツァのワインは、ジャケ買いでも一押しです。
【製品に関するお問い合わせ先】
WINE TO STYLE 株式会社 担当: 斎藤美樹 PRディレクター
〒106‐0045 東京都港区麻布十番1-5-30 十番董友ビル2階 Tel:03- 5413- 8831
公式HP: https://www.winetostyle.co.jp
コロナ禍あけの来日でエデュアルド・チャドウィック当主が披露した“ヴィラ・ドン・マキシミアーノ” [来日したワイン生産者&関係者]
チリワインの素晴らしさを世界中に知らしめた『ベルリン・テイスティング』
ドイツのベルリンで2004年に開催され、世界のワイン関係者を驚愕させました。その後、2011年までの間、18の都市で22回のブラインドテイスティングが展開されましたが、日本では2006年に、ワインジャーナリストの有坂芙美子女史の仕切りで執り行われました。
主催者は1870年に創業したチリの名門ヴィーニャ・エラスリスのエデュアルド・チャドウィック当主。ベルリン・テイスティングから10年目には仕掛け人のスティーヴン・スパリュアさんと一緒に東京でLook Back in Wonderと題するセミナーを開催しました。
来年は、世紀のベルリン・テイスティングから20周年になります!!
入門レベルから高品質なワインまで
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
アコンカグア・ヴァレーにあるワイナリー
お出迎えは様々な国の言葉で!
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
2010年に新設したドン・マキシミアーノ アイコン・ワイナリー
現代的で持続可能な醸造施設
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
上のデザインと見比べながら、拡大して、ご覧ください!
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
5年瓶熟のスパークリングワイン
エラスリス エクストラ・ブリュット/小売価格8,250円
太平洋から12kmの場所にある冷涼エリア アコンカグア・コスタのシャルドネ65%とピノ・ノワール35%をブレンド、ベースヴィンテージは2017年。「瓶熟の具合を細かくチェックしながらタイミングを見極め、ユニークさを備えたアイテムとしてリリースさせました」とチャドウィック当主。8月の来日は、コロナ禍あけ初のアジアツアーだったので、同席メンバーと喜びを分かち合いながら乾杯しました、Cheers🥂
余談ですが、家庭画報7月号の世界のスパークリングワイン特集で、エクストラ・ブリュットを候補に挙げたので、4月下旬の撮影時に初めて試飲しました。あれから3ヶ月経過して再度テイスティングした感想は、落ち着きが出ていてバランス良好。エラスリスのスパークリングワインはエクストラ・ブリュットとブラン・ド・ブランの2種類ありますが、ともに希少アイテム、チリのエスプマンテ(チリのスパークリングワイン)の最高峰です!
発酵はステンレスタンクとフレンチオークの古樽16%、瓶詰前にオークの古樽で7ヶ月熟成。MLFは30%実施。シュル・リーで5年間瓶熟。淡い麦わら色、気泡は繊細、香りは華やか、シャルドネ由来のスマートな酸味、ピノ由来の豊潤なボリューム感、気泡はワインに溶け込みスムース
涼やかなソーヴィニョン・ブラン
エラスリス アコンカグア・コスタ ソーヴィニヨン・ブラン2021/同4,180円
エクストラ・ブリュツトと同じく、アコンカグア・コスタの畑(ローム質の薄い層からなる粘土と変成岩の土壌)から収穫されたソーヴィニヨン・ブラン。早朝の手摘み収穫で、85%ステンレスタンク、10%樽、5%は卵型のコンクリートタンクで発酵。淡いストローカラー、青リンゴや柑橘系果実、ミントやハーブ、テロワールを反映したミネラル、溌溂としたワイン
ボルドー品種と地中海品種のブレンドタイプ
エラスリス ヴィラ・ドン・マキシミアーノ2018/同7,700円
アイコンワイン『ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ』のセカンド。初ヴィンテージは2016年、「(3番目となる)2018年はここ10年来で最もバランスの取れた年」とチャドウィック当主。ボルドー品種と地中海品種をブレンドした現代的なスタイルのワインで、CS28%、シラー23%、マルベック21%、CF16%、グルナッシュ7%、ムールヴェードル5%を使用、フランス産オーク樽で22ヶ月熟成、新樽率50%。ボルドーのクラシックな要素と地中海の独創性を併せ持つスタイルは、従来からのセカンドワインとは趣きを異にしており、エラスリスの今までの成果を形にしたアイテム。フラッグシップの弟分ワインをもっと身近に感じて、是非、トライしていただきたいと思っています!
チリを代表するカルメネール
エラスリス カイ2012/同27,500円 (右)カイ2019/同14,300円
チャドウィック当主が “テディベア”と形容するカイ!
その心は「鋭さを持ち合わせているカベルネと違って、人を優しく包み込むタッチのワインなので、いつでも抱いていたいと思わせるイメージ」と当主![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
太平洋から60kmに位置するアコンカグア・ヴァレーのマックスVヴィンヤードの最良の区画のぶどうから造られるカイは、チリを代表するぶどう品種カルメネール主体、数多くの受賞歴を有すワインです。
2012年も2019年もカルメネール95%、シラー5%のブレンド。フランス産オーク樽で22ヶ月熟成。ただ、新樽の使用率は前者が47%、後者は70%。2019年は温暖な気候で、ぶどうのポテンシャルを考え、樽の比率も多めになった由。冷涼年の2012年ヴィンテージはフィネスがあり、タン二ンはシルキー。2019年ヴィンテージは黒系果実、黒オリーブや黒胡椒、焙煎香やダークチョコ、パワフルさを備えた滑らかな味わい
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
エラスリスの畑のカルメネーレ、赤い葉が特徴です!
創始者ドン マキシミアーノ エラスリスへのオマージュワイン
(右)エラスリス ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ2018/同12,100円
(左)エラスリス ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ2008/同15,400円
※2018年ヴィンテージから瓶型をチェンジ。若干高さが増しスリム&ストロングなボトル
アコンカグア・ヴァレーのテロワールを表現した高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンをベースにしたワインで、偉大なる 創始者の名を冠しています。
2018年は完璧なぶどう生育期に恵まれました。ワインは深みのある紫色、赤系&黒系果実、心地よい酸味、きめ細かで滑らかなタンニン、エレガントで奥行きのある味わい。ぶどう品種CS70%、マルベック15%、カルメネール7%、プティ・ヴェルド5%、CF3%、フランス産オーク樽で22ヶ月熟成、新樽率75%
2008年はエルニーニョの影響下にあり、雨が多く、日照も少なかったヴィンテージ。最も古い区画マックスⅠ、Ⅱ、Ⅴのぶどうを使用、10年違いであることを意識しながら味わうと丁寧に造られたことが伝わってきます。チリワインの熟成具合を見事に表現したワイン、フィネスと複雑味。ぶどう品種CS84%、カルメネール8%、PV5%、CF3%、フランス産オーク樽で20ヶ月熟成、新樽率100%
プエンテ・アルト最高のカベルネ
ヴィニエド・チャドウィック2020/同77,000円
温暖で乾燥した気候だった2020年ヴィンテージはCS100%で、フランス産オークで22ヶ月熟成、新樽率75%、フードルを25%使用。黒系&赤系果実、ダークチョコ、バルサミコ、甘草、木目細かいながら存在感あるタンニン
ぶどう畑は、ポロ競技の名選手として活躍し、同時にワイン造りにも情熱を傾けていた父親ドン・アルフォンソさんの夢を実現したもので、自邸にあったポロ競技場をぶどう畑に転換することをチャドウィック当主に委ねたところから、このワイン誕生の物語は始まります。
1992年にヴィニエド・チャドウィックのぶどう畑が完成しますが、父君は翌年他界。このぶどう畑から造られたワインを味わうことはありませんでしたが、その思いはワインの中に生き続けています。
栄光のヴィンテージ
photo by Fumiko/2016年9月
マイポ・ヴァレーのプエンテ・アルトの畑から誕生したヴィニエド・チャドウィック🍷
1999年がファーストヴィンテージ。
ボルドーの1級格付けワインとスーパー・タスカンを抑えて、
ベルリン・テイスティングで1位に選ばれたのは、2番目の2000年ヴィンテージです。
現在のラベルとは少し異なり、現行ラベルでは、ヴィンテージが記載してある箇所に、
偉大な父親アルフォンソさんのポロ競技の勇士がイラストで描かれています。
亡き父へのオマージュ!
2024年に向けて始動開始
5月のチリ訪問では、チャドウィック当主が海外に出ていたので、
お目にかかれませんでした。それだけに今回の再会はとても嬉しいものでした。
ディナーの翌々日、韓国に向かわれましたが、
ベルリン・テイスティング20周年イベントに向けて既に始動開始しています!
どのような展開になるのか、今から、ワクワクしています。
ワインラバーの皆さまにはもっともっと、
チリのプレミアムワインの素晴らしさを感じていただきたいと思っています!
【製品についてのお問い合わせ先】
株式会社JALUX ワイン部 電話03-6367ー8756 / https://www.jalux.com
ドイツのベルリンで2004年に開催され、世界のワイン関係者を驚愕させました。その後、2011年までの間、18の都市で22回のブラインドテイスティングが展開されましたが、日本では2006年に、ワインジャーナリストの有坂芙美子女史の仕切りで執り行われました。
主催者は1870年に創業したチリの名門ヴィーニャ・エラスリスのエデュアルド・チャドウィック当主。ベルリン・テイスティングから10年目には仕掛け人のスティーヴン・スパリュアさんと一緒に東京でLook Back in Wonderと題するセミナーを開催しました。
来年は、世紀のベルリン・テイスティングから20周年になります!!
入門レベルから高品質なワインまで
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
アコンカグア・ヴァレーにあるワイナリー
お出迎えは様々な国の言葉で!
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
2010年に新設したドン・マキシミアーノ アイコン・ワイナリー
現代的で持続可能な醸造施設
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
上のデザインと見比べながら、拡大して、ご覧ください!
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
5年瓶熟のスパークリングワイン
エラスリス エクストラ・ブリュット/小売価格8,250円
太平洋から12kmの場所にある冷涼エリア アコンカグア・コスタのシャルドネ65%とピノ・ノワール35%をブレンド、ベースヴィンテージは2017年。「瓶熟の具合を細かくチェックしながらタイミングを見極め、ユニークさを備えたアイテムとしてリリースさせました」とチャドウィック当主。8月の来日は、コロナ禍あけ初のアジアツアーだったので、同席メンバーと喜びを分かち合いながら乾杯しました、Cheers🥂
余談ですが、家庭画報7月号の世界のスパークリングワイン特集で、エクストラ・ブリュットを候補に挙げたので、4月下旬の撮影時に初めて試飲しました。あれから3ヶ月経過して再度テイスティングした感想は、落ち着きが出ていてバランス良好。エラスリスのスパークリングワインはエクストラ・ブリュットとブラン・ド・ブランの2種類ありますが、ともに希少アイテム、チリのエスプマンテ(チリのスパークリングワイン)の最高峰です!
発酵はステンレスタンクとフレンチオークの古樽16%、瓶詰前にオークの古樽で7ヶ月熟成。MLFは30%実施。シュル・リーで5年間瓶熟。淡い麦わら色、気泡は繊細、香りは華やか、シャルドネ由来のスマートな酸味、ピノ由来の豊潤なボリューム感、気泡はワインに溶け込みスムース
涼やかなソーヴィニョン・ブラン
エラスリス アコンカグア・コスタ ソーヴィニヨン・ブラン2021/同4,180円
エクストラ・ブリュツトと同じく、アコンカグア・コスタの畑(ローム質の薄い層からなる粘土と変成岩の土壌)から収穫されたソーヴィニヨン・ブラン。早朝の手摘み収穫で、85%ステンレスタンク、10%樽、5%は卵型のコンクリートタンクで発酵。淡いストローカラー、青リンゴや柑橘系果実、ミントやハーブ、テロワールを反映したミネラル、溌溂としたワイン
ボルドー品種と地中海品種のブレンドタイプ
エラスリス ヴィラ・ドン・マキシミアーノ2018/同7,700円
アイコンワイン『ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ』のセカンド。初ヴィンテージは2016年、「(3番目となる)2018年はここ10年来で最もバランスの取れた年」とチャドウィック当主。ボルドー品種と地中海品種をブレンドした現代的なスタイルのワインで、CS28%、シラー23%、マルベック21%、CF16%、グルナッシュ7%、ムールヴェードル5%を使用、フランス産オーク樽で22ヶ月熟成、新樽率50%。ボルドーのクラシックな要素と地中海の独創性を併せ持つスタイルは、従来からのセカンドワインとは趣きを異にしており、エラスリスの今までの成果を形にしたアイテム。フラッグシップの弟分ワインをもっと身近に感じて、是非、トライしていただきたいと思っています!
チリを代表するカルメネール
エラスリス カイ2012/同27,500円 (右)カイ2019/同14,300円
チャドウィック当主が “テディベア”と形容するカイ!
その心は「鋭さを持ち合わせているカベルネと違って、人を優しく包み込むタッチのワインなので、いつでも抱いていたいと思わせるイメージ」と当主
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
太平洋から60kmに位置するアコンカグア・ヴァレーのマックスVヴィンヤードの最良の区画のぶどうから造られるカイは、チリを代表するぶどう品種カルメネール主体、数多くの受賞歴を有すワインです。
2012年も2019年もカルメネール95%、シラー5%のブレンド。フランス産オーク樽で22ヶ月熟成。ただ、新樽の使用率は前者が47%、後者は70%。2019年は温暖な気候で、ぶどうのポテンシャルを考え、樽の比率も多めになった由。冷涼年の2012年ヴィンテージはフィネスがあり、タン二ンはシルキー。2019年ヴィンテージは黒系果実、黒オリーブや黒胡椒、焙煎香やダークチョコ、パワフルさを備えた滑らかな味わい
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
エラスリスの畑のカルメネーレ、赤い葉が特徴です!
創始者ドン マキシミアーノ エラスリスへのオマージュワイン
(右)エラスリス ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ2018/同12,100円
(左)エラスリス ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ2008/同15,400円
※2018年ヴィンテージから瓶型をチェンジ。若干高さが増しスリム&ストロングなボトル
アコンカグア・ヴァレーのテロワールを表現した高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンをベースにしたワインで、偉大なる 創始者の名を冠しています。
2018年は完璧なぶどう生育期に恵まれました。ワインは深みのある紫色、赤系&黒系果実、心地よい酸味、きめ細かで滑らかなタンニン、エレガントで奥行きのある味わい。ぶどう品種CS70%、マルベック15%、カルメネール7%、プティ・ヴェルド5%、CF3%、フランス産オーク樽で22ヶ月熟成、新樽率75%
2008年はエルニーニョの影響下にあり、雨が多く、日照も少なかったヴィンテージ。最も古い区画マックスⅠ、Ⅱ、Ⅴのぶどうを使用、10年違いであることを意識しながら味わうと丁寧に造られたことが伝わってきます。チリワインの熟成具合を見事に表現したワイン、フィネスと複雑味。ぶどう品種CS84%、カルメネール8%、PV5%、CF3%、フランス産オーク樽で20ヶ月熟成、新樽率100%
プエンテ・アルト最高のカベルネ
ヴィニエド・チャドウィック2020/同77,000円
温暖で乾燥した気候だった2020年ヴィンテージはCS100%で、フランス産オークで22ヶ月熟成、新樽率75%、フードルを25%使用。黒系&赤系果実、ダークチョコ、バルサミコ、甘草、木目細かいながら存在感あるタンニン
ぶどう畑は、ポロ競技の名選手として活躍し、同時にワイン造りにも情熱を傾けていた父親ドン・アルフォンソさんの夢を実現したもので、自邸にあったポロ競技場をぶどう畑に転換することをチャドウィック当主に委ねたところから、このワイン誕生の物語は始まります。
1992年にヴィニエド・チャドウィックのぶどう畑が完成しますが、父君は翌年他界。このぶどう畑から造られたワインを味わうことはありませんでしたが、その思いはワインの中に生き続けています。
栄光のヴィンテージ
photo by Fumiko/2016年9月
マイポ・ヴァレーのプエンテ・アルトの畑から誕生したヴィニエド・チャドウィック🍷
1999年がファーストヴィンテージ。
ボルドーの1級格付けワインとスーパー・タスカンを抑えて、
ベルリン・テイスティングで1位に選ばれたのは、2番目の2000年ヴィンテージです。
現在のラベルとは少し異なり、現行ラベルでは、ヴィンテージが記載してある箇所に、
偉大な父親アルフォンソさんのポロ競技の勇士がイラストで描かれています。
亡き父へのオマージュ!
2024年に向けて始動開始
5月のチリ訪問では、チャドウィック当主が海外に出ていたので、
お目にかかれませんでした。それだけに今回の再会はとても嬉しいものでした。
ディナーの翌々日、韓国に向かわれましたが、
ベルリン・テイスティング20周年イベントに向けて既に始動開始しています!
どのような展開になるのか、今から、ワクワクしています。
ワインラバーの皆さまにはもっともっと、
チリのプレミアムワインの素晴らしさを感じていただきたいと思っています!
【製品についてのお問い合わせ先】
株式会社JALUX ワイン部 電話03-6367ー8756 / https://www.jalux.com
NZフォリウムの岡田岳樹栽培・醸造責任者が来日! ヴィンテージ・ファーストのワイン造りを語る [来日したワイン生産者&関係者]
なでしこジャパンはW杯ベスト4進出ならずでしたが、本当にお疲れ様でした。
会場はニュージーランド北島北部のAuckland / オークランドにある、
イーデン・パークでした。
出典:ニュージーランドワイングロワーズ
今回はサッカー
繋がりでNZにフォーカス
現地で活躍中の日本人醸造家が手がける美味なワインを紹介させていただきます!
最新データ
7月にニュージーランドワイングロワーズ主催のセミナーがあり、直近のデータを得ることができたので、はじめに、いくつか情報を載せておきます。
出典:ニュージーランドワイングロワーズ
ワイン生産量は世界全体のわずか1%、緯度は南緯35-45度
ぶどう栽培地の96%はサステイナブル認証を受けています。
主要生産品種はソーヴィニヨン・ブラン、主要生産地域はマールボロ
出典:ニュージーランドワイングロワーズ
気候と土醸
出典:ニュージーランドワイングロワーズ
サブリージョンのスタイル
出典:ニュージーランドワイングロワーズ
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
4年ぶりに来日したフォリウム・ヴィンヤーズの岡田岳樹さん
コロナが落ち着いてきた2023年の今、1ヶ月の長旅を続けてきた岡田さん
訪日前、NY、ダブリン、ロンドン、シンガポール、香港、ソウルを巡回してきましたが、訪問先での首尾も上々だったようで、世界のマーケットでも人気のSBになっています!
2010年ニュージーランド南島の北東部Marlborough / マールボロのブランコット・ヴァレーに創業したFolium/フォリウムは輸入元WINE TO STYLEのグループ会社であり、岡田さんはワイナリー設立当初から栽培と醸造のすべてを取り仕切り、フォリウムならではのワインスタイルを貫いています。中心となるぶどうはソーヴィニヨン・ブランで、ピノ・ノワールとシャルドネも栽培しています。プレスセミナーでは、自然と対峙したワイン造りや最新ヴィンテージについて言及し、バックヴィンテージやニューフェイスのワインも披露しました。
NZに移住して今年でちょうど20年目
岡田さんのワインはヴィンテージ・ファーストです。「フォリウムは多くの土壌が粘土質なので保水性は良好。毎年降雨(650ミリ)が一定量あるので、これがヴィンテージを特徴付ける大きな要因になっていると考えています。非灌漑 (2011年から実施) にすることで、ヴィンテージ毎の特徴が出ているのではないかと思っています。SDGsでも、灌漑しないことで、180万㍑/haの節水になっています」と岡田さん
ニュージーランドのサブリージョンはワイラウ、サザン・ヴァレー、アワテレですが、フォリウムはサザン・ヴァレーに属しています。岡田さんは、このエリアについて、 ■ワイラウに比べ、涼しくて乾燥している ■氷河期に削られた粘土質土壌がメイン ■マールボロの生産量の25%を占める、と述べていました。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
マールボロのSBの特徴とは
マールボロのSBは、清涼感あるピーマン、スグリ、完熟したパッションフルーツの要素を備えた爽やかなワインと評されていますが、近年の研究で、チオール類(3MHと3MHA)の量が非常に多いことがわかってきました。この結果を得て、NZの生産者たちはチオール類を最大化することを目標に、チオール類の多いワイン造りをしています。
チオールはグレープフルーツやパッションフルーツ様の香り成分で、岡田さんはチオールについて「Mercaptants / メルカプタンとも呼ばれる有機物で、香りが強いため、少量でもワインに香りに影響を与えます。チオールは果実には存在せず、果汁中に含まれる前駆体から酵母の働きによって生成されます」とコメント
出典:フォリウム・ヴィンヤーズ
その前駆体を最大化するには、■土壌中のチッソ素量 ■ 紫外線 ■ぶどうの葉 / これら3要素は少ないより多いほうが良く、また、古樹より若木のほうが多いとのこと。さらには、手収穫より機械収穫で行うほうがチオール量が倍以上とのお話でした。
そのような研究結果を踏まえつつ、ヴィンテージ・ファーストで、チオール・ファーストではない岡田醸造責任者は、手収穫&非灌漑 (灌漑を行うほうがぶどうの葉の数は多い)というワイン造りを貫いています。
ヴィンテージを反映させたワイン
#1: Sauvignon Blanc Reserve Marlborogh2021 / 参考小売価格4,800円
#2: 同2013 / 5,800円
#3: Chardonnay Marlborough2021 / 5,500円
#4: Pinot Noir Rose Marlborough2022 / 4,200円
#5: Pinot Noir Reserve Marlborough2021 / 5,800円
#6: 同2014 / 7,600円
#7: Sauvignon Blanc Late Harvest Marlborough2022 / 6,800円
左から右に#1~#7
#1と#2はフォリウムのフラッグシップ、#3のシャルドネは初登場
2021年ヴィンテージは淡イエロー、粘性があり、溌溂とした酸味と塩味が魅力、料理と合わせて楽しめる柑橘果実の内果皮似の軽いビター感。2013年は若干濃いめの黄色、10年の熟成を経ても若々しく、トロピカルフルーツや完熟果実、白胡椒のニュアンス、口中での厚み、凝縮感。
7年程前、岡田さんのSBを購入し、3年間セラーで寝かせ、その後、和食とマリアージュさせる機会があり試しましたが、穏やかな熟成と綺麗な酒質が印象的でした。
一般的なマールボロのSBと違い、チオールを前面に出し過ぎていないフォリウムをお試しいただけると嬉しいです!
満を持してリリースした#3シャルドネ。発酵はステンレスタンクで天然酵母使用。熟成は古樽で18ヶ月。冷涼エリアを感じさせる柑橘系果実、昆布出汁似のアロマ、時間の経過で味わいまろやか。岡田醸造責任者の人柄が反映しているワイン(笑)
鰺のマリネ 胡瓜とジンのジュレ、豆苗のサラダ スダチ醤油ドレッシング
ブリッジ食材になっていたスダチ醤油ドレッシング(酸味と乳酸のまるみ)
シャルドネの柑橘ニュアンスやハーブの清涼感が料理と相乗
最新ヴィンテージ2022年
2020年が初ヴィンテージ、コロナ渦中に誕生したロゼ
「セニエ製法だと年毎の差が出ないので、ダイレクトプレスで造っています」と岡田さん
色調はコーラルカラー、赤系果実やスイカのアロマ、フードフレンドリーな酸味、
中盤からシルキーなタンニン、凝縮感
2014年ヴィンテージ(右)と最新ヴィンテージ2021年を比較試飲
画像から色調の違いがおわかりいただけると思います。
NZのピノの熟成能力を証明してくれた1本、フランス的な雰囲気を纏った2014年
雨が少なかった2021年は深みのある色調で骨格、ボリューム感、ポテンシャルあり
サーロインのグリルは滑らかながら存在感あるタンニンの2021年ヴィンテージと好相性
口中の脂分を優しく流してくれる印象
タンニンが溶け込みスムースな味わいの2014年はブルゴーニュの熟成したチーズと!
国産牛サーロインのグリル チミチュリソース
とうもろこし ズッキーニ トマト 甘長唐辛子
“バスク”チーズケーキ オレンジ アーモンドチュイル × #7
1996年に植樹したSB、貴腐ぶどう100%のレイト・ハーベスト、以前リリースした2018VTと同じく、2022年VTも2月に200ミリ以上の降雨があったことでボトリティス発生。ぶどうの生育では難しい年だったが、ワインは癒やしの空気感を纏ったエレガントな甘口.。舌の上を洗い流してくれるフレッシュで綺麗な酸味、熟した果実のコンポート、ロースト感。オレンジの酸やアーモンドチュイルの蜂蜜や焦しがし風味がワインとバランス良くマリアージュ
【製品についてのお問い合わせ先】
WINE TO STYLE(株) 電話03-5413ー8831 / https://www.winetostyle.co.jp
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
山梨大学×NHK文化センターでの体験
チオールについて深掘りしたくて・・・
山梨大学・鈴木教授が担当なさった『香りで楽しむ日本ワイン』を受講してきました![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
出典:(C)山梨大学
岡田さんから前駆体が増える要素を伺っていましたが、
山梨大学とメルシャンの研究によると、3MH前駆体合成は夜明け前に盛んになるとのこと
ナイトハーベストは科学的有意性あり
期せずして、岡田醸造責任者と鈴木教授からチオールについて伺うことができました。
有意義な学習時間でした、ありがとうございました!
会場はニュージーランド北島北部のAuckland / オークランドにある、
イーデン・パークでした。
出典:ニュージーランドワイングロワーズ
今回はサッカー
![[サッカー]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/25.gif)
現地で活躍中の日本人醸造家が手がける美味なワインを紹介させていただきます!
最新データ
7月にニュージーランドワイングロワーズ主催のセミナーがあり、直近のデータを得ることができたので、はじめに、いくつか情報を載せておきます。
出典:ニュージーランドワイングロワーズ
ワイン生産量は世界全体のわずか1%、緯度は南緯35-45度
ぶどう栽培地の96%はサステイナブル認証を受けています。
主要生産品種はソーヴィニヨン・ブラン、主要生産地域はマールボロ
出典:ニュージーランドワイングロワーズ
気候と土醸
出典:ニュージーランドワイングロワーズ
サブリージョンのスタイル
出典:ニュージーランドワイングロワーズ
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
4年ぶりに来日したフォリウム・ヴィンヤーズの岡田岳樹さん
コロナが落ち着いてきた2023年の今、1ヶ月の長旅を続けてきた岡田さん
訪日前、NY、ダブリン、ロンドン、シンガポール、香港、ソウルを巡回してきましたが、訪問先での首尾も上々だったようで、世界のマーケットでも人気のSBになっています!
2010年ニュージーランド南島の北東部Marlborough / マールボロのブランコット・ヴァレーに創業したFolium/フォリウムは輸入元WINE TO STYLEのグループ会社であり、岡田さんはワイナリー設立当初から栽培と醸造のすべてを取り仕切り、フォリウムならではのワインスタイルを貫いています。中心となるぶどうはソーヴィニヨン・ブランで、ピノ・ノワールとシャルドネも栽培しています。プレスセミナーでは、自然と対峙したワイン造りや最新ヴィンテージについて言及し、バックヴィンテージやニューフェイスのワインも披露しました。
NZに移住して今年でちょうど20年目
岡田さんのワインはヴィンテージ・ファーストです。「フォリウムは多くの土壌が粘土質なので保水性は良好。毎年降雨(650ミリ)が一定量あるので、これがヴィンテージを特徴付ける大きな要因になっていると考えています。非灌漑 (2011年から実施) にすることで、ヴィンテージ毎の特徴が出ているのではないかと思っています。SDGsでも、灌漑しないことで、180万㍑/haの節水になっています」と岡田さん
ニュージーランドのサブリージョンはワイラウ、サザン・ヴァレー、アワテレですが、フォリウムはサザン・ヴァレーに属しています。岡田さんは、このエリアについて、 ■ワイラウに比べ、涼しくて乾燥している ■氷河期に削られた粘土質土壌がメイン ■マールボロの生産量の25%を占める、と述べていました。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
マールボロのSBの特徴とは
マールボロのSBは、清涼感あるピーマン、スグリ、完熟したパッションフルーツの要素を備えた爽やかなワインと評されていますが、近年の研究で、チオール類(3MHと3MHA)の量が非常に多いことがわかってきました。この結果を得て、NZの生産者たちはチオール類を最大化することを目標に、チオール類の多いワイン造りをしています。
チオールはグレープフルーツやパッションフルーツ様の香り成分で、岡田さんはチオールについて「Mercaptants / メルカプタンとも呼ばれる有機物で、香りが強いため、少量でもワインに香りに影響を与えます。チオールは果実には存在せず、果汁中に含まれる前駆体から酵母の働きによって生成されます」とコメント
出典:フォリウム・ヴィンヤーズ
その前駆体を最大化するには、■土壌中のチッソ素量 ■ 紫外線 ■ぶどうの葉 / これら3要素は少ないより多いほうが良く、また、古樹より若木のほうが多いとのこと。さらには、手収穫より機械収穫で行うほうがチオール量が倍以上とのお話でした。
そのような研究結果を踏まえつつ、ヴィンテージ・ファーストで、チオール・ファーストではない岡田醸造責任者は、手収穫&非灌漑 (灌漑を行うほうがぶどうの葉の数は多い)というワイン造りを貫いています。
ヴィンテージを反映させたワイン
#1: Sauvignon Blanc Reserve Marlborogh2021 / 参考小売価格4,800円
#2: 同2013 / 5,800円
#3: Chardonnay Marlborough2021 / 5,500円
#4: Pinot Noir Rose Marlborough2022 / 4,200円
#5: Pinot Noir Reserve Marlborough2021 / 5,800円
#6: 同2014 / 7,600円
#7: Sauvignon Blanc Late Harvest Marlborough2022 / 6,800円
左から右に#1~#7
#1と#2はフォリウムのフラッグシップ、#3のシャルドネは初登場
2021年ヴィンテージは淡イエロー、粘性があり、溌溂とした酸味と塩味が魅力、料理と合わせて楽しめる柑橘果実の内果皮似の軽いビター感。2013年は若干濃いめの黄色、10年の熟成を経ても若々しく、トロピカルフルーツや完熟果実、白胡椒のニュアンス、口中での厚み、凝縮感。
7年程前、岡田さんのSBを購入し、3年間セラーで寝かせ、その後、和食とマリアージュさせる機会があり試しましたが、穏やかな熟成と綺麗な酒質が印象的でした。
一般的なマールボロのSBと違い、チオールを前面に出し過ぎていないフォリウムをお試しいただけると嬉しいです!
満を持してリリースした#3シャルドネ。発酵はステンレスタンクで天然酵母使用。熟成は古樽で18ヶ月。冷涼エリアを感じさせる柑橘系果実、昆布出汁似のアロマ、時間の経過で味わいまろやか。岡田醸造責任者の人柄が反映しているワイン(笑)
鰺のマリネ 胡瓜とジンのジュレ、豆苗のサラダ スダチ醤油ドレッシング
ブリッジ食材になっていたスダチ醤油ドレッシング(酸味と乳酸のまるみ)
シャルドネの柑橘ニュアンスやハーブの清涼感が料理と相乗
最新ヴィンテージ2022年
2020年が初ヴィンテージ、コロナ渦中に誕生したロゼ
「セニエ製法だと年毎の差が出ないので、ダイレクトプレスで造っています」と岡田さん
色調はコーラルカラー、赤系果実やスイカのアロマ、フードフレンドリーな酸味、
中盤からシルキーなタンニン、凝縮感
2014年ヴィンテージ(右)と最新ヴィンテージ2021年を比較試飲
画像から色調の違いがおわかりいただけると思います。
NZのピノの熟成能力を証明してくれた1本、フランス的な雰囲気を纏った2014年
雨が少なかった2021年は深みのある色調で骨格、ボリューム感、ポテンシャルあり
サーロインのグリルは滑らかながら存在感あるタンニンの2021年ヴィンテージと好相性
口中の脂分を優しく流してくれる印象
タンニンが溶け込みスムースな味わいの2014年はブルゴーニュの熟成したチーズと!
国産牛サーロインのグリル チミチュリソース
とうもろこし ズッキーニ トマト 甘長唐辛子
“バスク”チーズケーキ オレンジ アーモンドチュイル × #7
1996年に植樹したSB、貴腐ぶどう100%のレイト・ハーベスト、以前リリースした2018VTと同じく、2022年VTも2月に200ミリ以上の降雨があったことでボトリティス発生。ぶどうの生育では難しい年だったが、ワインは癒やしの空気感を纏ったエレガントな甘口.。舌の上を洗い流してくれるフレッシュで綺麗な酸味、熟した果実のコンポート、ロースト感。オレンジの酸やアーモンドチュイルの蜂蜜や焦しがし風味がワインとバランス良くマリアージュ
【製品についてのお問い合わせ先】
WINE TO STYLE(株) 電話03-5413ー8831 / https://www.winetostyle.co.jp
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
山梨大学×NHK文化センターでの体験
チオールについて深掘りしたくて・・・
山梨大学・鈴木教授が担当なさった『香りで楽しむ日本ワイン』を受講してきました
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
出典:(C)山梨大学
岡田さんから前駆体が増える要素を伺っていましたが、
山梨大学とメルシャンの研究によると、3MH前駆体合成は夜明け前に盛んになるとのこと
ナイトハーベストは科学的有意性あり
期せずして、岡田醸造責任者と鈴木教授からチオールについて伺うことができました。
有意義な学習時間でした、ありがとうございました!
オーストリアワインの新しい章“ニューチャプター”に込めた思い [来日したワイン生産者&関係者]
レンツ・モーザー&マルクス・フーバー両氏がデビューさせた白ワイン
“ニューチャプター”が日本で初めて紹介されたのは2021年4月のことでした。
現地と東京を繋いだオンラインで同国が誇る固有品種グリューナー・ヴェルトリーナー(以後GV)から造られたワインについておふたりが解説。オーストリアワインの新しい章、GVの新しい章、ふたりの男にとっての新しい章 “ニューチャプター” 誕生の経緯は、こちらのリポートをご覧いただくことで、ご理解いただけると思います。
そして・・・2年経過した2023年6月、レンツ・モーザー氏が2番目のヴィンテージ『ニューチャプター2021』を引っさげて来日。今回はリアルなお披露目になりました。
第1部 世界トップの白ワインと利き比べながら
ニューチャプターをリリースするにあたり、おふたりは国内外の100以上のワインを検証
世界で人気の白ワイン、#3~#5に、敬意を表しています。
左から
#1: New Chapter2021 750ml
#2: 1st growth - Ried Zwirch2021 Markus Huber
#3: Cloudy Bay 2021
#4: Chablis 1er Cru - Les Vaudevey 2021 Domaine Laroche
#5: Antinori - Cervaro della Sala2021 モーザー氏が愛する伊ワイン
#6: New Chapter2021 Magnum 今回初登場![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
オーストリアの名門ロブマイヤーの手吹きグラスで試飲
左から#1~#5
マグナムボトルを手にするモーザー氏
瓶型が特殊なのでボトル代も高くなりますが、
モーザー氏にとって、ニューチャプターは特別なワイン。
レギュラーサイズと比較試飲してみると、マグナムはとてもフレッシュ
酸味のメリハリあり、GVの特徴香とも言える白胡椒のニュアンス
大容量ボトルの本領発揮!
第2部 料理とのマリアージュ@エラン/élan
マリアージュのポイントは ■ワインのミネラリティと塩 ■ブリュレのニュアンス(焦げたニュアンス) 。モーザー氏は「GVにはソーヴィニヨン・ブランと同じような“ロースト感”があります」と語りました。ゆえにマリアージュでは、その要素を意識しながら相性を診ました。信太竜馬シェフ考案のメニューについては野中洸太支配人が解説してくれました。
乾杯はフーバー氏のゼクト
グリューナー・ヴェルトリーナーブラン・ド・ブラン
日本の6月は湿気が多いので軽快で爽やかなGVの泡は魅力的
赤パプリカをじっくりローストして作ったピュレとハマグリの出汁のソースを“泡立て”仕上げた一品で、食材のホワイトアスパラガスはしっかりと焼き目をつけてローストし、スミイカは丁寧に包丁を入れ、さっとあぶるように火を入れることで、ぷりっとした食感と一気に広がる甘味が堪能できたひと皿。GVにイカの甘味とホワイトアスパラガスのほろ苦さがバランス良く釣り合いナイス!
5種のワインとの相性を見ながら
酸味を意識したハーブを香らせたブールブランのソース、魚(マナガツオ)が主役なのですが、味わい的にはブルーチーズ(フルムダンベール)を乗せてローストした白桃がアクセントのひと皿
容量違いを利き比べてみると、マグナムボトルは、
フレッシュさ、溌溂とした酸味、食事を引き立てるミネラル感が最高!
信太シェフにとって、GVを肉に合わせるのも、フルコースに合わせるのも今回が初挑戦。
シャモの肉汁に土っ要素要素があるヴァンジョンヌのソースを使用。さらに舞茸を焼いて香ばしさを強調。花ズッキーニを配し、アルザスやドイツで好まれているポムスフレを添えて仕上げたひと皿
信太シェフは、ヴァンジョンヌのソースを“泡状”にして供出しました。野中支配人は「泡にすると軽さが表現でき、口中でそれが弾けると香りが出てきます」とコメント
好奇心旺盛な信太シェフが取り組んでいる養蜂
巣箱から取ったばかりのハチミツ
ワインから感じ取れるパッションフルーツやマンゴーやメロン
ヨーグルトソースの酸味、爽やかな青みのバジルを合わせたひと皿
来日できたことに大満足のモーザーー氏
「来春は2020、2021、2022、バレルサンプルの4種を比べたい」とコメント
モーザー氏との初の2ショット
信太シェフとモーザー氏
ニューチャプターの輸入元はロシナンテ
ロシナンテはオーストリアの老舗ロブマイヤー日本総代理店です。ロブマイヤーは歴史あるガラスメーカーで、ハプスブルグ家とも関わりが深く、シャンデリアでも良く知られています。「NYのメトロポリタン歌劇場にあるシャンデリア」は特に有名です。同国を愛するロシナンテの志村有一社長がグリューナー・ヴェルトリーナーの素晴らしいワイン『ニューチャプター』に惚れ込み、扱いを開始したことは大いに納得できます。
モーザー氏の6月来日にまつわるリポートはワイン王国webで紹介させていただきました。ご笑覧いただけましたら幸いです。
製品についてのお問い合わせは(株)ロシナンテまで/電話03-3423-4552
“ニューチャプター”が日本で初めて紹介されたのは2021年4月のことでした。
現地と東京を繋いだオンラインで同国が誇る固有品種グリューナー・ヴェルトリーナー(以後GV)から造られたワインについておふたりが解説。オーストリアワインの新しい章、GVの新しい章、ふたりの男にとっての新しい章 “ニューチャプター” 誕生の経緯は、こちらのリポートをご覧いただくことで、ご理解いただけると思います。
そして・・・2年経過した2023年6月、レンツ・モーザー氏が2番目のヴィンテージ『ニューチャプター2021』を引っさげて来日。今回はリアルなお披露目になりました。
第1部 世界トップの白ワインと利き比べながら
ニューチャプターをリリースするにあたり、おふたりは国内外の100以上のワインを検証
世界で人気の白ワイン、#3~#5に、敬意を表しています。
左から
#1: New Chapter2021 750ml
#2: 1st growth - Ried Zwirch2021 Markus Huber
#3: Cloudy Bay 2021
#4: Chablis 1er Cru - Les Vaudevey 2021 Domaine Laroche
#5: Antinori - Cervaro della Sala2021 モーザー氏が愛する伊ワイン
#6: New Chapter2021 Magnum 今回初登場
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
オーストリアの名門ロブマイヤーの手吹きグラスで試飲
左から#1~#5
マグナムボトルを手にするモーザー氏
瓶型が特殊なのでボトル代も高くなりますが、
モーザー氏にとって、ニューチャプターは特別なワイン。
レギュラーサイズと比較試飲してみると、マグナムはとてもフレッシュ
酸味のメリハリあり、GVの特徴香とも言える白胡椒のニュアンス
大容量ボトルの本領発揮!
第2部 料理とのマリアージュ@エラン/élan
マリアージュのポイントは ■ワインのミネラリティと塩 ■ブリュレのニュアンス(焦げたニュアンス) 。モーザー氏は「GVにはソーヴィニヨン・ブランと同じような“ロースト感”があります」と語りました。ゆえにマリアージュでは、その要素を意識しながら相性を診ました。信太竜馬シェフ考案のメニューについては野中洸太支配人が解説してくれました。
乾杯はフーバー氏のゼクト
グリューナー・ヴェルトリーナーブラン・ド・ブラン
日本の6月は湿気が多いので軽快で爽やかなGVの泡は魅力的
赤パプリカをじっくりローストして作ったピュレとハマグリの出汁のソースを“泡立て”仕上げた一品で、食材のホワイトアスパラガスはしっかりと焼き目をつけてローストし、スミイカは丁寧に包丁を入れ、さっとあぶるように火を入れることで、ぷりっとした食感と一気に広がる甘味が堪能できたひと皿。GVにイカの甘味とホワイトアスパラガスのほろ苦さがバランス良く釣り合いナイス!
5種のワインとの相性を見ながら
酸味を意識したハーブを香らせたブールブランのソース、魚(マナガツオ)が主役なのですが、味わい的にはブルーチーズ(フルムダンベール)を乗せてローストした白桃がアクセントのひと皿
容量違いを利き比べてみると、マグナムボトルは、
フレッシュさ、溌溂とした酸味、食事を引き立てるミネラル感が最高!
信太シェフにとって、GVを肉に合わせるのも、フルコースに合わせるのも今回が初挑戦。
シャモの肉汁に土っ要素要素があるヴァンジョンヌのソースを使用。さらに舞茸を焼いて香ばしさを強調。花ズッキーニを配し、アルザスやドイツで好まれているポムスフレを添えて仕上げたひと皿
信太シェフは、ヴァンジョンヌのソースを“泡状”にして供出しました。野中支配人は「泡にすると軽さが表現でき、口中でそれが弾けると香りが出てきます」とコメント
好奇心旺盛な信太シェフが取り組んでいる養蜂
巣箱から取ったばかりのハチミツ
ワインから感じ取れるパッションフルーツやマンゴーやメロン
ヨーグルトソースの酸味、爽やかな青みのバジルを合わせたひと皿
来日できたことに大満足のモーザーー氏
「来春は2020、2021、2022、バレルサンプルの4種を比べたい」とコメント
モーザー氏との初の2ショット
信太シェフとモーザー氏
ニューチャプターの輸入元はロシナンテ
ロシナンテはオーストリアの老舗ロブマイヤー日本総代理店です。ロブマイヤーは歴史あるガラスメーカーで、ハプスブルグ家とも関わりが深く、シャンデリアでも良く知られています。「NYのメトロポリタン歌劇場にあるシャンデリア」は特に有名です。同国を愛するロシナンテの志村有一社長がグリューナー・ヴェルトリーナーの素晴らしいワイン『ニューチャプター』に惚れ込み、扱いを開始したことは大いに納得できます。
モーザー氏の6月来日にまつわるリポートはワイン王国webで紹介させていただきました。ご笑覧いただけましたら幸いです。
製品についてのお問い合わせは(株)ロシナンテまで/電話03-3423-4552
ジル・デプレ輸出部長が語るブルゴーニュの名門《ルロワ》日本上陸50年 [来日したワイン生産者&関係者]
髙島屋 × ルロワ社 ㊗50年
マダム・ルロワのリクエストで誕生した50年記念のローズちゃん人形
髙島屋では1972年からルロワ社のワインを輸入しています。
2022年に50周年を迎えました。
来日したルロワ社のジル・デプレ輸出部長
1990年仏国認定ソムリエの資格取得、モナコの『ルイ・キャーンズ』でマダムと出会い、2011年ルロワ社に入社。米国勤務の後、フランスに戻り、セールス・マネジャーに就任、現在に至る。
画像提供:髙島屋
マダムは動画で「長年にわたりルロワのワインを変わらずに愛してくださったこと。また、わたしたちの思いを髙島屋が伝え続けてくれたことにも、こころからの感謝をお伝えしたいと思います。なぜなら、それぞれのワインには、お客様ひとりひとりに対する様々なメッセージがあり、それらを通して、わたしたちもお客様と出会うことができるからです」と語りました。
バイヤーさんのリポートにはルロワ訪問が掲載されていますのでリンクしておきます。
🌹 ルロワ 日本上陸50年 / 2022年5月
🌹 ルロワが導く、未来のワインスタイル / 2022年11月
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
2022年10月25日@日本橋 髙島屋
ジル・デプレさんが語った要約
1868年ブルゴーニュ地方オクセー・デュレス村に創業したメゾン・ルロワ。ワイン商として150年近い歴史を有す。ワインの買い付けはすべてブラインドで行い、毎年ワインを買い付けるとは限らない(直近の2021年は買い付けはしなかった)という姿勢を貫いている。ワイン本来の味わいが出てくるには、ばらつきがあるので、3年、10年と待つ必要があり、ポテンシャルの高いワインを選び、市場に出すべきかどうか、熟考した上で決めている。マダムが事業を引き継いだのは1955年。プロとして初仕事は1955年VTのジュヴレ・シャンべルタンの買い付けだった。当時のネゴシアンはそれなりの力を持っていたが、GCの買い付けは年々難しくなり、ミクロ・ネゴシアンの台頭もあり、マダムは「伝統的なスタイルを守り、最高品質のワインを造るには自らのメゾンを立ち上げるしかない」と決断、1988年にシャルル・ノエラが所有していたGC他を買収し、ドメーヌ・ルロワを立ち上げる。
マダムのモチベーションの根源は1988年から取り入れたビオディナミ農法であり、当初は奇異な目で見られていたが、完璧なワインを造り出していることで、今ではマダムと同じ考えの生産者が増えている。ルロワのワインには3種類あり、メゾン・ルロワ、ドメーヌ・ルロワ(22㌶、赤ワイン主体。白ワイン※はコルトン・シャルルマーニュ、アリゴテ。ステンレスタンク・木樽を使用)、ドメーヌ・ドーヴネ(マダム個人が所有、白ワイン主体で木樽100%)、ドメーヌ・ルロワ&ドーヴネとも醸造方法はすべて同じ。
※ジルさんの語りでは触れていませんが、オクセーデュレス レ ラヴィエールやコトーブルギニヨンの白ワインもあり
ドメーヌ・ド・ロマネ・コンティDRCとの関係は1930年代に遡る。世界恐慌下で、DRCを所有していたジャック・シャンボン氏が畑を維持していくのが困難になり、エドモン・ド・ヴィレーヌ氏(DRC現当主オベールさんの父親)とアンリ・ルロワ(マダムの父親)に権利を半分ずつ譲渡。これを機に、若きビーズ・ルロワがワインの世界に参画。
1933年生まれのマダム、長い歳月が流れている。
白ワインのテイスティング
ムルソー2018
ジルさんは2018年ヴィンテージに関連し、「この年の冬は多くの霜と、何日かは雹も降りました。2018年~2022年までの間は、冬のマイナス要素を温暖化による温度上昇が補っているような面があり、2021年は9月23日が収穫日でしたが、2022年は同時期で収穫も発酵も終了していました。8月の収穫も増えているので近年、温度調整器付きの運搬トラックを活用しています」と言及。
白い花のイメージ、柑橘系果実の清々しいアロマ、木の実や蜂蜜、口中滑らか、余韻に続く酸味とミネラル
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ2014
白ワイン部門のマイベスト。凝縮感、温度が上がってからまるみのある果実味
スパイス、ミネラル、旨味、納得のピュアさ
サントーバン プルミエ・クリュ1999
シャサーニュ・モンラッシェとピュリニー・モンラッシェの間に位置する村で、早くから楽しめるワイン。光沢をまとった黄金色、蜜を含んだフジリンゴ、果実の甘露、黄金糖、甘味のあるスパイス、ミネラル、口中で噛み応えのある味わい、長い余韻
赤ワインのテイスティング
ジルさん自ら赤ワインの状態をチェック
サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ ナルバントン1972
『マダム・ルロワの愛からワイン(文園社刊)』には、サヴィニーを「ベリー系の果実の香りや樽香などのわかりやすいおいしさが親近感をもたらし、ルロワが造るサヴィニーが、この地のグレードを確かなものにした。15~20年の熟成に耐えるワイン」との記述があります。
グラスから下の字が読み取れる透明感は艶やか。若干オレンジを含んだルビーで、赤系果実やピンクペッパー似のアロマ、口中滑らか、中盤から果実の旨味、アルコール由来の甘味、50年を経ても厚味を感じさせるワイン
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ1972
ボトル差があったアイテム。NSG好きの私にとって最初にサービスされたワインは、熟成具合に違和感があったので、異なるボトルのワインも試させていただきました。
オレンジを含み、サヴィニーより若干明るい色調。縮縮感、干しぶどう、黒鉛、皮革、漬物等、長い熟成に由来する第3のアロマ豊かで、ワンワードなら茶葉の渋み
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ エストゥネル・サン・ジャック1972
50周年記念イベントのマイベスト。50年の歳月を経ても、果実の存在感あり。
ブラックチェリーやブラックベリー、タバコ、湿った土っぽさ。
口中スムース、ワインに馴染んだタンニンと旨味
1972年にプレイバック!
ボジョレーのジョルジュ・デュブッフとの出会いにより、フランスの料理界のグラン・シェフたちと繋がりができた年。ポール・ボキューズ巨匠から届いた手紙には「あなたのお陰で私はブルゴーニュ高級ワインの最高峰を発見することができました」との文字が!
出典:マダム・ルロワの愛からワイン
左から右の順に
Gevrey Chambertin 1er Estournelles Saint Jacques1972 / Maison LEROY
Nutis Saint Georges 1er Cru 1972 / Maison LEROY
Savigny Les Beaune 1er Cru Narbantons1972 / Maison LEROY
Saint Aubin 1er Cru 1999 / Maison LEROY
Chassagne Montrachet 1er Cru 2014 / Maison LEROY
Meursault 2018 / Maison LEROY
裏方でワインのサービスを担当していた優秀なスペシャリストから話を伺ってみました。
1972年ヴィンテージの3アイテムのうち、ジュヴレ・シャンべルタン エストゥルネル・サン・ジャックだけは、リコルクしていないワインでした。3本とも (予備を含むと4本) 状態は違っていましたが、ポテンシャルというか、個性がはっきりしていたのは、エストゥルネルでした。3本とも状態の良かったボトルは果実味や味わいがしっかりとしていて、マダムがおっしゃっている“村の特徴”が出ていました。
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
利き酒の後は、髙島屋オリジナルプレートでマリアージュ体験
手前左から時計回りに
黒毛和牛ローストビーフとレッドマスタード
マンデイアン(ドライフルーツ、ナッツを乗せたチョコレート菓子)
フォワグラテリーヌとイチジクの白ワイン煮
生ハムと2色の大根のミルフィーユ 柚子の香り
蟹と帆立貝のタルタル キャビアを添えて
トリュフとクリームチーズのプティシュー(中央)
魚介類や白ワインを使ったひと皿には3種の白ワイン
ローストビーフやチョコレート菓子には3種の赤ワイン
最初は上記の感じでトライしてみましたが、
マスタードや柚子、クリームチーズ等がブリッジ食材になり、
すべてがバランス良く食せました。
マダムからの愛を感じながら・・・
【参考データ】
40周年記念 、45周年記念 と貴重な時間を共有させていただきました。
ありがとうございます!!!
2回ともマダムの来日は叶いませんでしたが、
記念ヴィンテージの供出は忘れがたいものであり、
両社の足跡をたどる意味でも、大事な記録になっています。
ご覧いただけるようにしてありますので、タイムスリップしていただけましたら幸いです!
お詫び 使用していたPCがエネルギーを受けすぎたせいなのか(苦笑)、データが取り出せなくなり、リポートが大幅に遅れてしまいました。髙島屋様には長らくお待たせしてしまいましたこと、お詫びいたします。何卒ご容赦くださいませ。
マダム・ルロワのリクエストで誕生した50年記念のローズちゃん人形
髙島屋では1972年からルロワ社のワインを輸入しています。
2022年に50周年を迎えました。
来日したルロワ社のジル・デプレ輸出部長
1990年仏国認定ソムリエの資格取得、モナコの『ルイ・キャーンズ』でマダムと出会い、2011年ルロワ社に入社。米国勤務の後、フランスに戻り、セールス・マネジャーに就任、現在に至る。
画像提供:髙島屋
マダムは動画で「長年にわたりルロワのワインを変わらずに愛してくださったこと。また、わたしたちの思いを髙島屋が伝え続けてくれたことにも、こころからの感謝をお伝えしたいと思います。なぜなら、それぞれのワインには、お客様ひとりひとりに対する様々なメッセージがあり、それらを通して、わたしたちもお客様と出会うことができるからです」と語りました。
バイヤーさんのリポートにはルロワ訪問が掲載されていますのでリンクしておきます。
🌹 ルロワ 日本上陸50年 / 2022年5月
🌹 ルロワが導く、未来のワインスタイル / 2022年11月
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
2022年10月25日@日本橋 髙島屋
ジル・デプレさんが語った要約
1868年ブルゴーニュ地方オクセー・デュレス村に創業したメゾン・ルロワ。ワイン商として150年近い歴史を有す。ワインの買い付けはすべてブラインドで行い、毎年ワインを買い付けるとは限らない(直近の2021年は買い付けはしなかった)という姿勢を貫いている。ワイン本来の味わいが出てくるには、ばらつきがあるので、3年、10年と待つ必要があり、ポテンシャルの高いワインを選び、市場に出すべきかどうか、熟考した上で決めている。マダムが事業を引き継いだのは1955年。プロとして初仕事は1955年VTのジュヴレ・シャンべルタンの買い付けだった。当時のネゴシアンはそれなりの力を持っていたが、GCの買い付けは年々難しくなり、ミクロ・ネゴシアンの台頭もあり、マダムは「伝統的なスタイルを守り、最高品質のワインを造るには自らのメゾンを立ち上げるしかない」と決断、1988年にシャルル・ノエラが所有していたGC他を買収し、ドメーヌ・ルロワを立ち上げる。
マダムのモチベーションの根源は1988年から取り入れたビオディナミ農法であり、当初は奇異な目で見られていたが、完璧なワインを造り出していることで、今ではマダムと同じ考えの生産者が増えている。ルロワのワインには3種類あり、メゾン・ルロワ、ドメーヌ・ルロワ(22㌶、赤ワイン主体。白ワイン※はコルトン・シャルルマーニュ、アリゴテ。ステンレスタンク・木樽を使用)、ドメーヌ・ドーヴネ(マダム個人が所有、白ワイン主体で木樽100%)、ドメーヌ・ルロワ&ドーヴネとも醸造方法はすべて同じ。
※ジルさんの語りでは触れていませんが、オクセーデュレス レ ラヴィエールやコトーブルギニヨンの白ワインもあり
ドメーヌ・ド・ロマネ・コンティDRCとの関係は1930年代に遡る。世界恐慌下で、DRCを所有していたジャック・シャンボン氏が畑を維持していくのが困難になり、エドモン・ド・ヴィレーヌ氏(DRC現当主オベールさんの父親)とアンリ・ルロワ(マダムの父親)に権利を半分ずつ譲渡。これを機に、若きビーズ・ルロワがワインの世界に参画。
1933年生まれのマダム、長い歳月が流れている。
白ワインのテイスティング
ムルソー2018
ジルさんは2018年ヴィンテージに関連し、「この年の冬は多くの霜と、何日かは雹も降りました。2018年~2022年までの間は、冬のマイナス要素を温暖化による温度上昇が補っているような面があり、2021年は9月23日が収穫日でしたが、2022年は同時期で収穫も発酵も終了していました。8月の収穫も増えているので近年、温度調整器付きの運搬トラックを活用しています」と言及。
白い花のイメージ、柑橘系果実の清々しいアロマ、木の実や蜂蜜、口中滑らか、余韻に続く酸味とミネラル
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ2014
白ワイン部門のマイベスト。凝縮感、温度が上がってからまるみのある果実味
スパイス、ミネラル、旨味、納得のピュアさ
サントーバン プルミエ・クリュ1999
シャサーニュ・モンラッシェとピュリニー・モンラッシェの間に位置する村で、早くから楽しめるワイン。光沢をまとった黄金色、蜜を含んだフジリンゴ、果実の甘露、黄金糖、甘味のあるスパイス、ミネラル、口中で噛み応えのある味わい、長い余韻
赤ワインのテイスティング
ジルさん自ら赤ワインの状態をチェック
サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ ナルバントン1972
『マダム・ルロワの愛からワイン(文園社刊)』には、サヴィニーを「ベリー系の果実の香りや樽香などのわかりやすいおいしさが親近感をもたらし、ルロワが造るサヴィニーが、この地のグレードを確かなものにした。15~20年の熟成に耐えるワイン」との記述があります。
グラスから下の字が読み取れる透明感は艶やか。若干オレンジを含んだルビーで、赤系果実やピンクペッパー似のアロマ、口中滑らか、中盤から果実の旨味、アルコール由来の甘味、50年を経ても厚味を感じさせるワイン
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ1972
ボトル差があったアイテム。NSG好きの私にとって最初にサービスされたワインは、熟成具合に違和感があったので、異なるボトルのワインも試させていただきました。
オレンジを含み、サヴィニーより若干明るい色調。縮縮感、干しぶどう、黒鉛、皮革、漬物等、長い熟成に由来する第3のアロマ豊かで、ワンワードなら茶葉の渋み
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ エストゥネル・サン・ジャック1972
50周年記念イベントのマイベスト。50年の歳月を経ても、果実の存在感あり。
ブラックチェリーやブラックベリー、タバコ、湿った土っぽさ。
口中スムース、ワインに馴染んだタンニンと旨味
1972年にプレイバック!
ボジョレーのジョルジュ・デュブッフとの出会いにより、フランスの料理界のグラン・シェフたちと繋がりができた年。ポール・ボキューズ巨匠から届いた手紙には「あなたのお陰で私はブルゴーニュ高級ワインの最高峰を発見することができました」との文字が!
出典:マダム・ルロワの愛からワイン
左から右の順に
Gevrey Chambertin 1er Estournelles Saint Jacques1972 / Maison LEROY
Nutis Saint Georges 1er Cru 1972 / Maison LEROY
Savigny Les Beaune 1er Cru Narbantons1972 / Maison LEROY
Saint Aubin 1er Cru 1999 / Maison LEROY
Chassagne Montrachet 1er Cru 2014 / Maison LEROY
Meursault 2018 / Maison LEROY
裏方でワインのサービスを担当していた優秀なスペシャリストから話を伺ってみました。
1972年ヴィンテージの3アイテムのうち、ジュヴレ・シャンべルタン エストゥルネル・サン・ジャックだけは、リコルクしていないワインでした。3本とも (予備を含むと4本) 状態は違っていましたが、ポテンシャルというか、個性がはっきりしていたのは、エストゥルネルでした。3本とも状態の良かったボトルは果実味や味わいがしっかりとしていて、マダムがおっしゃっている“村の特徴”が出ていました。
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
利き酒の後は、髙島屋オリジナルプレートでマリアージュ体験
手前左から時計回りに
黒毛和牛ローストビーフとレッドマスタード
マンデイアン(ドライフルーツ、ナッツを乗せたチョコレート菓子)
フォワグラテリーヌとイチジクの白ワイン煮
生ハムと2色の大根のミルフィーユ 柚子の香り
蟹と帆立貝のタルタル キャビアを添えて
トリュフとクリームチーズのプティシュー(中央)
魚介類や白ワインを使ったひと皿には3種の白ワイン
ローストビーフやチョコレート菓子には3種の赤ワイン
最初は上記の感じでトライしてみましたが、
マスタードや柚子、クリームチーズ等がブリッジ食材になり、
すべてがバランス良く食せました。
マダムからの愛を感じながら・・・
【参考データ】
40周年記念 、45周年記念 と貴重な時間を共有させていただきました。
ありがとうございます!!!
2回ともマダムの来日は叶いませんでしたが、
記念ヴィンテージの供出は忘れがたいものであり、
両社の足跡をたどる意味でも、大事な記録になっています。
ご覧いただけるようにしてありますので、タイムスリップしていただけましたら幸いです!
お詫び 使用していたPCがエネルギーを受けすぎたせいなのか(苦笑)、データが取り出せなくなり、リポートが大幅に遅れてしまいました。髙島屋様には長らくお待たせしてしまいましたこと、お詫びいたします。何卒ご容赦くださいませ。
アルゼンチン最古のワイナリー『ボデガ・コロメ』のトロンテス、ソーヴィニョン・ブラン、マルベック [来日したワイン生産者&関係者]
アルゼンチンのワインイメージを変えるプレミアム・ワイナリー
アルゼンチン北西部サルタ州にあるボデガ・コロメからクリストフ・エアーバー当主(左)が来日、日頃はスイス在住です。
久々の訪日だったので親交のあるアンダーズ東京のギヨーム・ポピーGMとともに親しい友人だけのランチ会を開催。私は輸入元ヴィレッジ・セラーズのコーエン社長&中村専務とご一緒にお邪魔させていただきました。とても光栄なことでした、ありがとうございます!
エンパナーダ!
貴重なSB
なんと標高3100mに位置するアルトゥーラ・ラクシマで収穫したぶどう
75%はステンレス・タンク、25%はフレンチオークの新樽で発酵
最初から最後まで塩味が続き、深みのある旨味、酸味の印象
当主に塩味について質問してみました。
「痩せた土壌で海風の影響はないが、
昔、海の底だった場所なので海中生物や貝殻の跡はある」と。
納得できました!
メイン料理に添えてあったレモンの厚焼
SBとレモンの酸が素晴らしい相乗
山羊のチーズ添えパンプキン、ビーツ、ハーブ
ザ・タヴァンのジュリアン・ピゲ総料理長のメニュー解説
贅沢な3種のマルベック利き比べ
ボデガ・コロメは現存するアルゼンチン最古のワイナリー
アルゼンチンと言うとメンドーサにフォーカスしがちですが、
高地サルタ州のカルチャキ・ヴァレーの魅力を改めて認識、標高3100m、凄すぎ!
アンデス山麓の豊かな自然が育む果実味を生かしたワインです。
それを実現させているのは洗練された栽培&醸造技術
純粋な果実の風味と高地ならではのストラクチャーが調和
スマートでエレガントなワイン
標高の高い畑(標高1700m~3100mの間に4ヶ所あり)で育ったぶどうは、
紫外線から身を守るため果皮が厚い。濃厚な色合いと芳醇な果実味があり、
昼夜の気温差が25℃と大きいため、しっかりした酸を備えます。
メインの多種の肉料理、ラムもビーフもポークも美味
途中退席せねばならず![[もうやだ~(悲しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/143.gif)
(C)アルゼンチン大使館
次の取材があり、ランチは最後まで滞在できなくて、とても残念でした。
動きやすいお席にしていただき、自然光がキャッチできる場所で撮影は完璧
スタッフの皆さまにも助けていただきました、感謝です。
久々に再会したコンラッド東京の森覚エグゼクティヴソムリエ(上記画像左列2人目)から、
新たな仕事場で活躍なさる事を伺いました。
ランチが終わったら、FBで公式発表するとおっしゃっておりました。
さらなるご活躍、大いに期待しています。
さてさて・・・サルタ州のコロメを訪問するチャンスがあるのかなぁ、ふふふ
【ボデガ・コロメについての問い合わせ先】
◆ヴィレッジ・セラーズ
◆https://www.village-cellars.co.jp/
アルゼンチン北西部サルタ州にあるボデガ・コロメからクリストフ・エアーバー当主(左)が来日、日頃はスイス在住です。
久々の訪日だったので親交のあるアンダーズ東京のギヨーム・ポピーGMとともに親しい友人だけのランチ会を開催。私は輸入元ヴィレッジ・セラーズのコーエン社長&中村専務とご一緒にお邪魔させていただきました。とても光栄なことでした、ありがとうございます!
エンパナーダ!
貴重なSB
なんと標高3100mに位置するアルトゥーラ・ラクシマで収穫したぶどう
75%はステンレス・タンク、25%はフレンチオークの新樽で発酵
最初から最後まで塩味が続き、深みのある旨味、酸味の印象
当主に塩味について質問してみました。
「痩せた土壌で海風の影響はないが、
昔、海の底だった場所なので海中生物や貝殻の跡はある」と。
納得できました!
メイン料理に添えてあったレモンの厚焼
SBとレモンの酸が素晴らしい相乗
山羊のチーズ添えパンプキン、ビーツ、ハーブ
ザ・タヴァンのジュリアン・ピゲ総料理長のメニュー解説
贅沢な3種のマルベック利き比べ
ボデガ・コロメは現存するアルゼンチン最古のワイナリー
アルゼンチンと言うとメンドーサにフォーカスしがちですが、
高地サルタ州のカルチャキ・ヴァレーの魅力を改めて認識、標高3100m、凄すぎ!
アンデス山麓の豊かな自然が育む果実味を生かしたワインです。
それを実現させているのは洗練された栽培&醸造技術
純粋な果実の風味と高地ならではのストラクチャーが調和
スマートでエレガントなワイン
標高の高い畑(標高1700m~3100mの間に4ヶ所あり)で育ったぶどうは、
紫外線から身を守るため果皮が厚い。濃厚な色合いと芳醇な果実味があり、
昼夜の気温差が25℃と大きいため、しっかりした酸を備えます。
メインの多種の肉料理、ラムもビーフもポークも美味
途中退席せねばならず
![[もうやだ~(悲しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/143.gif)
(C)アルゼンチン大使館
次の取材があり、ランチは最後まで滞在できなくて、とても残念でした。
動きやすいお席にしていただき、自然光がキャッチできる場所で撮影は完璧
スタッフの皆さまにも助けていただきました、感謝です。
久々に再会したコンラッド東京の森覚エグゼクティヴソムリエ(上記画像左列2人目)から、
新たな仕事場で活躍なさる事を伺いました。
ランチが終わったら、FBで公式発表するとおっしゃっておりました。
さらなるご活躍、大いに期待しています。
さてさて・・・サルタ州のコロメを訪問するチャンスがあるのかなぁ、ふふふ
【ボデガ・コロメについての問い合わせ先】
◆ヴィレッジ・セラーズ
◆https://www.village-cellars.co.jp/
伊カヴィロ社とサントリーが商品を軸としたサステナビリティ活動を展開! [来日したワイン生産者&関係者]
3月28日発売! タヴェルネッロ オルガニコ テトラパック®
飲用シーンに合わせて楽しめる250ml、500ml、1㍑の3タイプ
有機栽培ぶどう100%、ユーロリーフ認証を受けたオーガニックワイン
白ワインはトレッビアーノとシャルドネのブレンド
赤ワインはサンジョヴェーゼ
オープン価格 (参考カタログ価格: 370円、740円、1360円)
新製品の詳細はコチラで!
カヴィロ社は1983年からタヴェルネッロで紙容器を使用してきました。
今年で40周年、歴史のある容器です!
ワインの色が見えないのでそれをどう伝えるか
当初は試行錯誤したようですが、
ダルモンテ代表は「イタリアならではの“デザイン性”で、
容器の中身がワインであることを示す工夫をしています」と語っていました。
ひとりでも気楽に楽しめる250ml
環境に配慮した容器の各種認証 クリックで拡大
画像協力:サントリー
FSC認証 / 紙容器は持続可能な森林資源
BONSUCRO認証 / キャップ&紙容器は持続可能なサトウキビ由来の素材
Carbon Trust認証 / キャップ&紙容器は植物素材使用によるCO2削減
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
サントリーとカヴィロ社による包括連携協定締結
協定書を手にするカルロ ダルモンテカヴィロ社代表
吉雄敬子サントリー株式会社取締役執行役員ワインカンパニー社長
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
サントリーとカヴィロ社の取り組み
画像協力:サントリー
サントリーは1995年からカヴィロ社との連携をスタート
2018年にタヴェルネッロ オルガニコが日本市場にデビュー
2022年の主な成果のなかで「タヴェルネッロ オルガニコ」は前比121%
好調な動きを示しています。
2023年はさらに「タヴェルネッロ オルガニコ」の提携先カヴィロ社※
との連携を強化していく方針であり、
今月28日、環境配慮型の共同開発商品テトラパック®を日本で先行発売
※約12,000のぶどう栽培家、約30のワイナリーを連ねるイタリア最大のワイン生産協同組合
参考:サントリーワイン事業方針の詳細はコチラをご覧ください!
両社のものづくり
画像協力:サントリー
相互に有するノウハウの融合でワイン市場の発展に貢献
ちなみに昨年新装した登美の丘ワイナリーFROM FARM & 気候変動対策の一端は、
ブログをご笑覧いただけましたら幸いです。
~すべては畑から / すべては畑に戻る~
画像協力:サントリー
共通のコンセプトを有する両社
互いの強みを融合・活用してワイン市場の持続可能な発展に取り込むとのこと
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
来日セミナーにおける両代表
画像協力:サントリー
上記の沿革でおわかりのように、
同社はワインにおけるサステナビリティ活動のパイオニア的存在です。
ダルモンテ代表は、セミナーでも「再生可能エネルギーの100%自給自足」について
言及していたので、私は以下の質問させていただきました。
Q1.ワイナリーでは電力の自給自足100%を達成しているとのことでしたが、7州27ワイナリーを総括した協同組合なので、通常の1つのワイナリーの場合とは異なるとは思いますが、ソーラーパネルのようなものを導入してワイナリー自体の電力を100%自給自足しているという理解でよろしいですか?
A.エネルギーはさまざまな形で作っています。地熱、電気、バイオメタンガス等。自社のエネルギー製造拠点でつくられるエネルギーを率先して使いつつ、余剰分をガスや電力線に戻しています。またファエンツァの工場の近くに蒸気を利用した熱製造施設を作っていて、その熱をさまざまな企業に提供しています。例をあげれば、F1チーム等にも
追記(4月2日)ダルモンテ代表の回答に関してもう少し深掘りしたかったので気候変動の専門家に伺ってみました。そのお返事は・・・
~欧州では、火山国であるアイスランドとイタリアで地熱発電の開発が進められています。また欧州では廃熱のお湯も利用されています。ただ一般的ではありません。
メタンガスを液化したものがLNGですが、マイナス163℃で冷却しておく必要があるので、自動車用には適していません。自動車用は高圧で圧縮してタンクに保存して使われます。メタン、エタン、プロパンと炭素量が大きくなりますが、プロパンガスは常温で液化できますので、既にタクシーなどに利用されています~
Q2.ボトルの軽減や輸送におけるCO2軽減については世界中のワイナリーが取り組んでいますが、カヴィロ社ではどのような対策を取っていますか?
A.具体的活動を2つ挙げると、1つ目は液体メタンガスの活用です。全てではありませんが、我々の製品の輸送を行う企業で活用されています。2つ目はブリックを容器として活用することです。容器を一つ一つ運ぶのではなくロール形状で配送されるため、包材輸送を大きく効率化できます。数字的にはトラック1台で運べるブリック(で包装されるワインの量)をボトル換算すると23台分になります。
追記(4月4日) ブリックについても詳細な情報が知りたくて問い合わせをしました。
以下、画像と丁寧な解説を頂戴しましたので補足として載せておきます。
出典:日本テトラパック株式会社
「ブリック」はいわゆる呼称であり、素材自体は紙容器なので「紙容器」と捉えれば良い。ダルモンテ代表からの返信を要旨すると「この素材は瓶のように、1本1本運搬するのではなく、画像のようにロール状で運ぶことができるので輸送効率が上がり、それゆえにCO2削減に繋がる」とのことでした。
私はまだ見たことがないのですが、気候変動に関連する事柄として注視していきたいです。
サントリーホールディングス株式会社広報部伊豆蔵さんにはお手数をおかけしました。
ありがとうございました!!
【製品についての問い合わせ先】
サントリーお客様センター:0120-139-380
受付時間9時30分~16時30分(土・日・祝日を除く)
飲用シーンに合わせて楽しめる250ml、500ml、1㍑の3タイプ
有機栽培ぶどう100%、ユーロリーフ認証を受けたオーガニックワイン
白ワインはトレッビアーノとシャルドネのブレンド
赤ワインはサンジョヴェーゼ
オープン価格 (参考カタログ価格: 370円、740円、1360円)
新製品の詳細はコチラで!
カヴィロ社は1983年からタヴェルネッロで紙容器を使用してきました。
今年で40周年、歴史のある容器です!
ワインの色が見えないのでそれをどう伝えるか
当初は試行錯誤したようですが、
ダルモンテ代表は「イタリアならではの“デザイン性”で、
容器の中身がワインであることを示す工夫をしています」と語っていました。
ひとりでも気楽に楽しめる250ml
環境に配慮した容器の各種認証 クリックで拡大
画像協力:サントリー
FSC認証 / 紙容器は持続可能な森林資源
BONSUCRO認証 / キャップ&紙容器は持続可能なサトウキビ由来の素材
Carbon Trust認証 / キャップ&紙容器は植物素材使用によるCO2削減
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
サントリーとカヴィロ社による包括連携協定締結
協定書を手にするカルロ ダルモンテカヴィロ社代表
吉雄敬子サントリー株式会社取締役執行役員ワインカンパニー社長
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
サントリーとカヴィロ社の取り組み
画像協力:サントリー
サントリーは1995年からカヴィロ社との連携をスタート
2018年にタヴェルネッロ オルガニコが日本市場にデビュー
2022年の主な成果のなかで「タヴェルネッロ オルガニコ」は前比121%
好調な動きを示しています。
2023年はさらに「タヴェルネッロ オルガニコ」の提携先カヴィロ社※
との連携を強化していく方針であり、
今月28日、環境配慮型の共同開発商品テトラパック®を日本で先行発売
※約12,000のぶどう栽培家、約30のワイナリーを連ねるイタリア最大のワイン生産協同組合
![[目]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/84.gif)
両社のものづくり
画像協力:サントリー
相互に有するノウハウの融合でワイン市場の発展に貢献
ちなみに昨年新装した登美の丘ワイナリーFROM FARM & 気候変動対策の一端は、
ブログをご笑覧いただけましたら幸いです。
~すべては畑から / すべては畑に戻る~
画像協力:サントリー
共通のコンセプトを有する両社
互いの強みを融合・活用してワイン市場の持続可能な発展に取り込むとのこと
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
来日セミナーにおける両代表
画像協力:サントリー
上記の沿革でおわかりのように、
同社はワインにおけるサステナビリティ活動のパイオニア的存在です。
ダルモンテ代表は、セミナーでも「再生可能エネルギーの100%自給自足」について
言及していたので、私は以下の質問させていただきました。
Q1.ワイナリーでは電力の自給自足100%を達成しているとのことでしたが、7州27ワイナリーを総括した協同組合なので、通常の1つのワイナリーの場合とは異なるとは思いますが、ソーラーパネルのようなものを導入してワイナリー自体の電力を100%自給自足しているという理解でよろしいですか?
A.エネルギーはさまざまな形で作っています。地熱、電気、バイオメタンガス等。自社のエネルギー製造拠点でつくられるエネルギーを率先して使いつつ、余剰分をガスや電力線に戻しています。またファエンツァの工場の近くに蒸気を利用した熱製造施設を作っていて、その熱をさまざまな企業に提供しています。例をあげれば、F1チーム等にも
![[NEW]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/120.gif)
~欧州では、火山国であるアイスランドとイタリアで地熱発電の開発が進められています。また欧州では廃熱のお湯も利用されています。ただ一般的ではありません。
メタンガスを液化したものがLNGですが、マイナス163℃で冷却しておく必要があるので、自動車用には適していません。自動車用は高圧で圧縮してタンクに保存して使われます。メタン、エタン、プロパンと炭素量が大きくなりますが、プロパンガスは常温で液化できますので、既にタクシーなどに利用されています~
Q2.ボトルの軽減や輸送におけるCO2軽減については世界中のワイナリーが取り組んでいますが、カヴィロ社ではどのような対策を取っていますか?
A.具体的活動を2つ挙げると、1つ目は液体メタンガスの活用です。全てではありませんが、我々の製品の輸送を行う企業で活用されています。2つ目はブリックを容器として活用することです。容器を一つ一つ運ぶのではなくロール形状で配送されるため、包材輸送を大きく効率化できます。数字的にはトラック1台で運べるブリック(で包装されるワインの量)をボトル換算すると23台分になります。
![[NEW]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/120.gif)
以下、画像と丁寧な解説を頂戴しましたので補足として載せておきます。
出典:日本テトラパック株式会社
「ブリック」はいわゆる呼称であり、素材自体は紙容器なので「紙容器」と捉えれば良い。ダルモンテ代表からの返信を要旨すると「この素材は瓶のように、1本1本運搬するのではなく、画像のようにロール状で運ぶことができるので輸送効率が上がり、それゆえにCO2削減に繋がる」とのことでした。
私はまだ見たことがないのですが、気候変動に関連する事柄として注視していきたいです。
サントリーホールディングス株式会社広報部伊豆蔵さんにはお手数をおかけしました。
ありがとうございました!!
【製品についての問い合わせ先】
サントリーお客様センター:0120-139-380
受付時間9時30分~16時30分(土・日・祝日を除く)
シャトー・フィジャックのオーナーが所有する秘宝シャトー・ド・ミルリー@ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京 [来日したワイン生産者&関係者]
サンテミリオンの石灰質の台地に位置するシャトー・ド・ミルリー
キーワードはフレッシュさ、エレガンス、しっかりとした余韻
シャトー・フィジャックは125年以上も前からマノンクール家が所有。18世紀に建設され、14㌶の庭園、40㌶のひと続きのぶどう畑から構成されています。
2022年9月に発表されたサンテミリオンの格付けで、念願だったプルミエ・グラン・クリュ・クラッセAに昇格しました。
ワイン王国webにパリ在住の松浦氏が サンテミリオンの格付けのリポートを載せているのでリンクさせていただきました。
来日したマノンクール現当主と醸造責任者
ブランディンヌ・ド・ブリエ・マノンクール当主
フィジャックもミルリーも手掛けるフレデリック・ファイエ社長兼醸造責任者
12月初旬、輸入元WINE TO STYLEの招聘で来日したおふたりは、
秘宝のシャトー・ド・ミルリーに特化したマスタークラスセミナーを開催
同シャトーはマノンクール家が所有するプティシャトーで、
家族で楽しんだり、親しい友人にふるまうためのプライベートワインでしたが、
ブランディンヌさんの父ティエリー氏の代になり、2017年からパリのルグランで販売
その縁で、今回ルグラン初の海外旗艦店ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京
でセミナーをしました。
余談ですが・・・
シャトー・フィジャックのスタイルを確立させたティエリー氏が初来日したのは1974年
味わう文化(日本酒や日本茶)がフランスと通じるということで親日派だった由。
ぶどう樹1本からワイン1本
地図は拡大可
土壌は粘土石灰質&石灰質、作付面積は0.8㌶、栽培比率はメルロー95%&CF5%
平均樹齢は35年、植樹4,000本、生産量は4,000-4,500本、ぶどう樹1本からワイン1本!
収穫に関しては2018年 (2017年までは1回) から2回に分けて実施
格付け昇格について「とても喜ばしい結果です。サンテミリオンには大小の規模のシャトーがありますが、ヒエラルキーがあることは消費者にとってはわかりやすいはず」とマダム
審査に関しては「100点制で、50点はワインの品質(15ヴィンテージをテイスティング)。25点はテロワール(ぶどう畑、栽培や醸造)。25点はSNSでの発信、露出度、サンテミリオンへの貢献度、古酒の価値(世界市場、ワインのポテンシャル等)」と語りました。
4ヴィンテージをテイスティング 左から順に
#1:シャトー・ド・ミルリー2014 参考小売価格11,000円
#2:同2015 14,000円
#3:同2017 12,500円
#4:同2018 14,000円
※全商品12月中旬以降出荷可能予定
ラベルのデザインはティエリー氏がデザインしたもので、
モデルは畑にあった“樫”。森の王様であり、ワインには欠かせない樫
当初は黄色だったものを近年背景を白にしてより際立たせたとのこと
第1フライトは2014年、2015年
ともにメルロー90%、CF10%、新樽率80%
2014年は雨が多く冷涼。収穫9月下旬から10月上旬
フランボワーズ、カシス、グラファイト、スパイス、メンソール
フレデリックさんは「白い花、CFらしさが出ているヴィンテージ」と
2015年は温暖年で日照度豊か、収穫は9月下旬
フルーティ&フレッシュ、よく熟したぶどうを感じさせる厚味
ミネラル、酸味とタンニンと凝縮感のバランス、飲み飽きしない味わい
「開放的な香り」とフレデリックさん
マイベストは2015年
20点評価で2015年と2018年には18.5点をつけました。
2ヴィンテージとも温暖年だったのですが、
2015年にはマダムがこだわる“フレッシュさとエレガンス”があり好印象
おふたりの写真撮影時、
「お好きなVTのボトルを持っていただけますか」とお願いしたところ、
嬉しいことにおふたりとも2015年
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
未開栓のボトルが1本ずつしかなかったので、マダムは2014年で!
第2フライトは2017年、2018年
メルロー90%、CF10%、新樽率は2017年80%、2018年90%
「若いうちから真価を発揮するワイン」とフレデリックさん
2017年はクラシックなヴィンテージ、収穫の時期は例年と同じ
香りは閉じ気味、黒系果実、ミネラル、中盤から酸味のニュアンス
2018年は太陽の年、日照度豊か、深みのあるガーネット
ブラックベリー、グラファイト、ミネラル、ビターチョコ、スパイス、タンニン
リッチで層を成して広がる味わい
12月1日にオープンした素晴らしい店舗
WINE TO STYLEのグループ会社パリの老舗ワインショップルグラン初の海外旗艦店
ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京は広尾駅4番出口徒歩0分
1980年代のパリのルグラン、この雰囲気大好き!
1階にあるワインバーではグラスワインやチーズ、コーヒーが楽しめます!
シャンパーニュの陳列棚
ピエール・ペテルスの輸入元WTSらしいシャンパーニュセレクト
ブラピのシャンパーニュはペテルスとのコラボレーション
WTSの目玉アイテムのボランジェ
贅沢なスペースに約500銘柄のワインが並んでいます!
地下に降りる途中にもワインの展示
セラーには高級ワインが微睡んでいます!
同じフロアにマスタークラスセミナーを行ったサロンもあります。
【店舗情報】
店舗名:ルグラン・フィーユ・エ・フィス東京
所在地:東京都港区南麻布5丁目1-27
営業時間:水木金は12時~21時、土日祝日は11時~20時
定休日:月火 ※祝日の場合は営業
アクセス:東京メトロ日比谷線広尾駅4番出口徒歩0分
ブルゴーニュの名門ドメーヌ・ド・モンティーユの当主がサンタ・リタ・ヒルズで造るワイン『ラシーヌ』 [来日したワイン生産者&関係者]
ブルゴーニュ地方ヴォルネイ村を拠点にする名門ワインナリー『ドメーヌ・ド・モンティーユ』のエティエンヌ・ド・モンティーユ当主の来日を機に、輸入元wine to styleが、カリフォルニア州サンタ・リタ・ヒルズでド・モンティーユさんが取り組むラシーヌのワイン7種のテイスティングディナーを開催しました。
カリフォルニアの冷涼産地サンタ・リタ・ヒルズでブルゴーニュと同じぶどう品種シャルドネとピノ・ノワールに特化したワイン造りを目指したド・モンティーユさんとシェフ・ド・カーヴのシーヴさん。
ラシーヌについて
エティエンヌ・ド・モンティーユさん(左上)
シェフ・ド・カーヴ、ブライアン・シーヴさん(左下)
シャンパーニュ『ピエール・ペテルス』のロドルフ・ペテルス当主(右上)
タイラー・ワイナリーのオーナー醸造家ジャスティン・ウィレットさん
ご参考までに、wine to style のサイトにあるラシーヌの記事をリンクしておきます。
前述のふたりがジャスティン・ウィレットさんの表現力に感銘を受け、コラボの話を持ち掛け、そこにシャンパーニュのペテルス当主が仲間入りしました。現在は、ウィレットさんに代わり、サンタ・リタ・ヒルズのスペシャリストのライアン&べッツィー・ハナフォード夫妻が栽培パートナーとして参加しています。
ド・モンティーユさんが語ったラシーヌに関するナマ情報、ワイン解説&コメント等は ワイン王国webで紹介させていただきました。
拡大可
ワイナリーは〇印
入手したラシーヌの畑は〇
2020年と2021年にぶどう樹を植えました。
2023年か2024年には収穫したぶどうからワインを造る予定
テイスティングディナーに供出されたワインのヴィンヤードは上記地図の〇印
ペテルス当主と造るスパークリングワインは2022年秋に国内リリース予定🥂
ブルゴーニュワインファンを魅了するラシーヌのワイン
#1:2018サンタ・リタ・ヒルズ キュヴェCH
アルカリ土壌由来の白い花、塩味、還元的な香りが特徴
#2:2018ウェンズラウ・ファミリー・ヴィンヤードCHサンタ・リタ・ヒルズ
ぶどうの植樹も手掛けた長期リースしている将来性ある畑
#3:2018ベントロック・ヴィンヤード CH サンタ・リタ・ヒルズ
明太子白菜キムチにも太刀打ちしたベントロック!
#4:2018サンフォード&ベネディクト・ヴィンヤードCH
1971年に植樹したぶどう樹で、サンタ・リタ・ヒルズの中では最古
3種のピノ・ノワール
エティエンヌさんは本家同様、全房発酵を多めにしています。
求めているワインのスタイルによって変わりますが、#5は50%、#6は3分の2 (「トライアルをしていますが100%でも問題ないと思える畑」とド・モンテーユさん)、#7は3分の2の割合。「全房発酵ではステム(梗)がフィルター代わりになるので、色調は淡めになりますよね」と質問したところ、「全房はステムが果皮の色素を吸収するので最終的に色はライトになります。もともとPNから造るワインは色調が淡めなので、色より、“輝き”が大事だと思っています。全房の場合、熟成による色の変化はほとんどありませんが、除梗したワインは最初は色が濃い目で熟成によって淡くなっていきます」とおっしゃっていました。とても興味深い内容でした。
台座に写り込んだルビーの輝き、美しい!
鳥瞰で色調観察
#5:2018サンタ・リタ・ヒルズ キュヴェ PN
#6:2018ラ・リンコナーダ・ヴィンヤード PN サンタ・リタ・ヒルズ
#7:2018サンフォード&ベネディクト・ヴィンヤード PN サンタ・リタ・ヒルズ
さらなるご活躍にCheers!!
photo by Tadayuki Yanagi
エティエンヌさん、wine to styleの武村Yoshiさん(左)と遠藤玲子さん(右)と一緒に乾杯🍷
ドメーヌ・ド・モンティーユのワイン・プロジェクト@ 北海道・函館
画像:NHK北海道webより
10月からド・モンティーユ&北海道のワイナリー建築がスタート、完成は来夏予定
東奔西走するド・モンティーユさんの手腕、大いに期待しています!
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220824/7000049961.html
最後に・・・
2004年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品していた『モンドヴィーノ』
この映画に、ド・モンティーユファミリーも登場していました、懐かしいです。
ちなみに、この紹介文を書いたのは・・・
日本で最もド・モンティーユに精通しているYanagiさん
カリフォルニアの冷涼産地サンタ・リタ・ヒルズでブルゴーニュと同じぶどう品種シャルドネとピノ・ノワールに特化したワイン造りを目指したド・モンティーユさんとシェフ・ド・カーヴのシーヴさん。
ラシーヌについて
エティエンヌ・ド・モンティーユさん(左上)
シェフ・ド・カーヴ、ブライアン・シーヴさん(左下)
シャンパーニュ『ピエール・ペテルス』のロドルフ・ペテルス当主(右上)
タイラー・ワイナリーのオーナー醸造家ジャスティン・ウィレットさん
ご参考までに、wine to style のサイトにあるラシーヌの記事をリンクしておきます。
前述のふたりがジャスティン・ウィレットさんの表現力に感銘を受け、コラボの話を持ち掛け、そこにシャンパーニュのペテルス当主が仲間入りしました。現在は、ウィレットさんに代わり、サンタ・リタ・ヒルズのスペシャリストのライアン&べッツィー・ハナフォード夫妻が栽培パートナーとして参加しています。
ド・モンティーユさんが語ったラシーヌに関するナマ情報、ワイン解説&コメント等は ワイン王国webで紹介させていただきました。
拡大可
ワイナリーは〇印
入手したラシーヌの畑は〇
2020年と2021年にぶどう樹を植えました。
2023年か2024年には収穫したぶどうからワインを造る予定
テイスティングディナーに供出されたワインのヴィンヤードは上記地図の〇印
ペテルス当主と造るスパークリングワインは2022年秋に国内リリース予定🥂
ブルゴーニュワインファンを魅了するラシーヌのワイン
#1:2018サンタ・リタ・ヒルズ キュヴェCH
アルカリ土壌由来の白い花、塩味、還元的な香りが特徴
#2:2018ウェンズラウ・ファミリー・ヴィンヤードCHサンタ・リタ・ヒルズ
ぶどうの植樹も手掛けた長期リースしている将来性ある畑
#3:2018ベントロック・ヴィンヤード CH サンタ・リタ・ヒルズ
明太子白菜キムチにも太刀打ちしたベントロック!
#4:2018サンフォード&ベネディクト・ヴィンヤードCH
1971年に植樹したぶどう樹で、サンタ・リタ・ヒルズの中では最古
3種のピノ・ノワール
エティエンヌさんは本家同様、全房発酵を多めにしています。
求めているワインのスタイルによって変わりますが、#5は50%、#6は3分の2 (「トライアルをしていますが100%でも問題ないと思える畑」とド・モンテーユさん)、#7は3分の2の割合。「全房発酵ではステム(梗)がフィルター代わりになるので、色調は淡めになりますよね」と質問したところ、「全房はステムが果皮の色素を吸収するので最終的に色はライトになります。もともとPNから造るワインは色調が淡めなので、色より、“輝き”が大事だと思っています。全房の場合、熟成による色の変化はほとんどありませんが、除梗したワインは最初は色が濃い目で熟成によって淡くなっていきます」とおっしゃっていました。とても興味深い内容でした。
台座に写り込んだルビーの輝き、美しい!
鳥瞰で色調観察
#5:2018サンタ・リタ・ヒルズ キュヴェ PN
#6:2018ラ・リンコナーダ・ヴィンヤード PN サンタ・リタ・ヒルズ
#7:2018サンフォード&ベネディクト・ヴィンヤード PN サンタ・リタ・ヒルズ
さらなるご活躍にCheers!!
photo by Tadayuki Yanagi
エティエンヌさん、wine to styleの武村Yoshiさん(左)と遠藤玲子さん(右)と一緒に乾杯🍷
ドメーヌ・ド・モンティーユのワイン・プロジェクト@ 北海道・函館
画像:NHK北海道webより
10月からド・モンティーユ&北海道のワイナリー建築がスタート、完成は来夏予定
東奔西走するド・モンティーユさんの手腕、大いに期待しています!
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220824/7000049961.html
最後に・・・
2004年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品していた『モンドヴィーノ』
この映画に、ド・モンティーユファミリーも登場していました、懐かしいです。
ちなみに、この紹介文を書いたのは・・・
日本で最もド・モンティーユに精通しているYanagiさん
1889年設立のナパ『マヤカマス』から醸造家が初来日、WSで高評価を受けた2015年VTを披露 [来日したワイン生産者&関係者]
ピューマの遠吠えの意味をもつマヤカマス・ヴィンヤーズ
ワイナリー名はマヤカマス山脈に由来。敷地は190㌶、うち18㌶にぶどう植を植樹、畑は標高550m〜750mの山岳地帯に位置しています。生産量は5,000~6,000ケースで、内訳はCH2,000、ME500~1,000、CS2,000~3,000。ロゴのMの中に描かれているのは2 匹のピューマ(マウンテンライオン)、アメリカン・インディアンのワッポ族の言葉でマヤカマスは「ピューマの遠吠え」を意味します。
マヤカマスの沿革 敬称略
ナパで最も古いワイナリーのひとつとして知られているマヤカマス・ヴィンヤーズは、サンフランシスコでピクルスの販売をしていたドイツ人のジョン・ヘンリー・フィッシャーが、1889年に別荘兼ワイナリーとして立ち上げたものです。場所は現在のマウント・ヴィーダーAVA (当時の呼称はレッド・ウッズ)。趣味で植えたぶどう樹(ジンファンデル等)からワインを造り、販売。荷馬車で2日間かけてサンフランシスコまで運搬していたという記録も残っています。1906年のサンフランシスコ大地震とそれに伴う火災が原因で自己破産に追い込まれたフィッシャーは止む無く施設を手放すことに。1910年、オークションにかけられたワイナリーは、わずか5000ドルで落札されます。余談ですが、購入した人物はカトリック系だったので禁酒法時代 (1920~1933年)にも合法的にワイン造りをしていたとのことです。
禁酒法解禁後、廃墟に近い状態になっていたワイナリーを英国人のジャック・テイラーが購入。重力移動式のワイナリーとして再建し、敷地にシャルドネとカベルネ・ソーヴィニョンを植樹。1965にワインメーカーとしてボブ・セッションズを雇用。彼は1971年まで働きました。1968年から所有者がテイラーからボブ・トラヴァース(1972年から2012年までワイン造りを担当)に変わります。機械工学を専攻した彼は、ワイン好きが高じて、ワイナリーを入手する以前には、ハイツ・セラーズでワイン醸造を学んでいました。
1976年に開催されたパリ・テイスティングで7位に入ったマヤカマス・カベルネ・ソーヴィニョン1971はボブ・セッションズが造ったワインです。この出来事以降、マヤカマスは評価を高め、さらに、2006年に行われたパリ・テイスティング30周年記念のテイスティングでは3位に輝き、長期熟成に耐えうるワインとしてマヤカマス・ヴィンヤーズは世界的に知れ渡るようになります。
2013年、トラヴァースが74歳の時に、現オーナーのショッテンスタイン財閥の傘下となり、スクリーミング・イーグルの元ワイン・メーカーのアンディ・エリクソンがワイン醸造を監修。ワイン造りは2月に来日した若きポープ、ブレイデン・アルブレクトが担当しています。
長期にわたり放ったらかしにされていた畑の大改革はカリフォルニアでオーガニック&バイオダイナミック農法のパイオニアとして知られているフィル・コトゥーリに委ねられ、マヤカマスは健全な土壌を取り戻すことに成功しました。
細く長い林道の奥にあるマヤカマス・ヴィンヤーズ
禁酒法時代にはスピークイージー(もぐり酒場)の場としても知られていた!?
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の映画を思い出して・・・
1976年の『パリスの審判』でのランキング
2006年は第3位に!
2月に来日した醸造家ブレイデン・アルブレクトさんと輸出部長キャシー・コーンさん
アルブレクトさんの家族はラザフォードに畑を所有していたので、幼少期から土に馴染み、自社畑で獲れた野菜等を食べていたそうです。ソノマに転居し、高校生の時はワイン造りにはまり、カリフォルニア大学バークレー校に進学して農業を専攻。インターンシップでフィル・コトゥリーの元で学び、彼の哲学にほれ込みます。その恩師から紹介されたのがマヤカマスで、ワインメーカーとして現在に至っています。
ブレイデン・アルブレクトとのテイスティング・タイム
バランスの取れたマヤカマス・ヴィンヤーズ シャルドネ ナパ・ヴァレー2014、2017
「2017年は山火事がありましたが、シャルドネはカベルネと醸造施設が異なるので生産することができました」とアルブレクトさん
樹齢40年のぶどう樹、無灌漑、発酵は小樽(新樽率5~10%)とパンチョンとステンレスタンクを使用。ノン・マロ、シュル・リーで12ヵ月(約15年位の使用樽)樽熟、その後6ヵ月ステンレスタンクで熟成させ瓶詰め。2017年は温暖な気候だったので、ワインの味わいを締める意味で6ヵ月ステンレスを使用
(左から) マヤカマス・ヴィンヤーズ CS マウント・ヴィーダー ナパ・ヴァレー 2012、2013、2015
2012年はボブ・トラヴァースが所有していたので栽培にも収穫にも関わっていないヴィンテージ。2013年から現オーナーのショッテンスタイン家が管理。栽培から収穫、醸造に至るまで全ての工程を自分たちで行った。納得できるヴィンテージで質も量も潤沢。温暖な2015年は結実不良があったものの酒質は良く、長期熟成タイプ。この年は2019年ワインスぺクテーター誌のTOP100で堂々の第2位!
和牛ヒレ肉のカツサンド
(左から)同2003、2005、2010
温暖だった2003年は果実味とタンニンの調和が取れたヴィンテージ。2005年は2015年と比べると穏やかな年だったが若干青っぽさがあり現段階では酸が際立つ。冷涼で雨が多かった2010年は、数年続いた干ばつ後の年になるので樹勢が強く、通常より、若干水分を感じるヴィンテージ
カベルネに関しては、糖度が上がりきらない状態(=酸が残っている状態)で、収穫を早めに行うことを心がけている由。ぶどうは房ごとに選果を行い、100%除梗、コンクリートタンクとステンレスタンクと蓋なしのフュードルの3つの容器を使い発酵させる。スキンコンタクトは14~21日、プレス、樽熟成(マヤカマスでは3年間)。ここでは1960年代から続けている醸造方法で、最初の2年は大きめのカスク(ものによっては1929年代や1940年代の樽、年季の入った大樽)で熟成。3年目は225㍑のフレンチオークが主体。新樽率は5~10%、年によっては新樽使用率ゼロのことも。4年目に瓶熟成を1年間行ってから出荷。VTによっては更なる熟成を加えることもあるそうです。
アルコール度数が13.5%~14%程度で収まっている理由について、アルブレクトさんは「標高が550m以上なので、畑は霧の上にあり、ぶどうは陽を浴びても涼しい環境にいるので、糖度が上がらなくてもぶどうはきちんと熟すことができます。ゆえに果実味とフェノール分を備えつつ、アルコール度数を低くおさえることができるのです。日照時間は長くても、標高が高く、涼しいので、ぶどうは加熟になりません」と語りました。
10年違いのヴィンテージを発売
同2005、2015
数年前から、最新VTと10年前にさかのぼったVT(今回を例にすると2015年と2005年)を同時発売し、若いワインと熟成したワインの双方を楽しんでもらおうという試みをしています。2020年の12月には2016年と2006年、来年は2011年と2007年をリリース予定です。
2017年は山火事があり、ぶどうへの害はなかったものの、火事がひどくてテイスティングルームも燃えてしまったとのこと。停電と断水のため、醸造中のワインのメンテができなかったことから2017年は発売しません。ただし、ワイナリー用として250ケースはキープしています。そのような経過から、未発売だった2011年を2017年の代わりに発売することに決めたそうです。
焙じ茶最中アイスとカベルネ
取材を終えて
初来日のおふたりは大のスキー好き。仕事が終わり次第、「ニセコに行く予定」と語っていました。スキーのイロハを教えてくれたアルブレクトさんのお父様と合流するとのことでした。北海道では1月末にCOVID-19の感染者が出ていたので少し気がかりでしたが、なんとかすり抜けたようです。
初めての日本訪問の印象が少しでも良いことを願っています!
◍製品についてのお問い合わせはWine in Style
Tel:03-5413‐8831
ワイナリー名はマヤカマス山脈に由来。敷地は190㌶、うち18㌶にぶどう植を植樹、畑は標高550m〜750mの山岳地帯に位置しています。生産量は5,000~6,000ケースで、内訳はCH2,000、ME500~1,000、CS2,000~3,000。ロゴのMの中に描かれているのは2 匹のピューマ(マウンテンライオン)、アメリカン・インディアンのワッポ族の言葉でマヤカマスは「ピューマの遠吠え」を意味します。
マヤカマスの沿革 敬称略
ナパで最も古いワイナリーのひとつとして知られているマヤカマス・ヴィンヤーズは、サンフランシスコでピクルスの販売をしていたドイツ人のジョン・ヘンリー・フィッシャーが、1889年に別荘兼ワイナリーとして立ち上げたものです。場所は現在のマウント・ヴィーダーAVA (当時の呼称はレッド・ウッズ)。趣味で植えたぶどう樹(ジンファンデル等)からワインを造り、販売。荷馬車で2日間かけてサンフランシスコまで運搬していたという記録も残っています。1906年のサンフランシスコ大地震とそれに伴う火災が原因で自己破産に追い込まれたフィッシャーは止む無く施設を手放すことに。1910年、オークションにかけられたワイナリーは、わずか5000ドルで落札されます。余談ですが、購入した人物はカトリック系だったので禁酒法時代 (1920~1933年)にも合法的にワイン造りをしていたとのことです。
禁酒法解禁後、廃墟に近い状態になっていたワイナリーを英国人のジャック・テイラーが購入。重力移動式のワイナリーとして再建し、敷地にシャルドネとカベルネ・ソーヴィニョンを植樹。1965にワインメーカーとしてボブ・セッションズを雇用。彼は1971年まで働きました。1968年から所有者がテイラーからボブ・トラヴァース(1972年から2012年までワイン造りを担当)に変わります。機械工学を専攻した彼は、ワイン好きが高じて、ワイナリーを入手する以前には、ハイツ・セラーズでワイン醸造を学んでいました。
1976年に開催されたパリ・テイスティングで7位に入ったマヤカマス・カベルネ・ソーヴィニョン1971はボブ・セッションズが造ったワインです。この出来事以降、マヤカマスは評価を高め、さらに、2006年に行われたパリ・テイスティング30周年記念のテイスティングでは3位に輝き、長期熟成に耐えうるワインとしてマヤカマス・ヴィンヤーズは世界的に知れ渡るようになります。
2013年、トラヴァースが74歳の時に、現オーナーのショッテンスタイン財閥の傘下となり、スクリーミング・イーグルの元ワイン・メーカーのアンディ・エリクソンがワイン醸造を監修。ワイン造りは2月に来日した若きポープ、ブレイデン・アルブレクトが担当しています。
長期にわたり放ったらかしにされていた畑の大改革はカリフォルニアでオーガニック&バイオダイナミック農法のパイオニアとして知られているフィル・コトゥーリに委ねられ、マヤカマスは健全な土壌を取り戻すことに成功しました。
細く長い林道の奥にあるマヤカマス・ヴィンヤーズ
禁酒法時代にはスピークイージー(もぐり酒場)の場としても知られていた!?
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の映画を思い出して・・・
1976年の『パリスの審判』でのランキング
2006年は第3位に!
2月に来日した醸造家ブレイデン・アルブレクトさんと輸出部長キャシー・コーンさん
アルブレクトさんの家族はラザフォードに畑を所有していたので、幼少期から土に馴染み、自社畑で獲れた野菜等を食べていたそうです。ソノマに転居し、高校生の時はワイン造りにはまり、カリフォルニア大学バークレー校に進学して農業を専攻。インターンシップでフィル・コトゥリーの元で学び、彼の哲学にほれ込みます。その恩師から紹介されたのがマヤカマスで、ワインメーカーとして現在に至っています。
ブレイデン・アルブレクトとのテイスティング・タイム
バランスの取れたマヤカマス・ヴィンヤーズ シャルドネ ナパ・ヴァレー2014、2017
「2017年は山火事がありましたが、シャルドネはカベルネと醸造施設が異なるので生産することができました」とアルブレクトさん
樹齢40年のぶどう樹、無灌漑、発酵は小樽(新樽率5~10%)とパンチョンとステンレスタンクを使用。ノン・マロ、シュル・リーで12ヵ月(約15年位の使用樽)樽熟、その後6ヵ月ステンレスタンクで熟成させ瓶詰め。2017年は温暖な気候だったので、ワインの味わいを締める意味で6ヵ月ステンレスを使用
(左から) マヤカマス・ヴィンヤーズ CS マウント・ヴィーダー ナパ・ヴァレー 2012、2013、2015
2012年はボブ・トラヴァースが所有していたので栽培にも収穫にも関わっていないヴィンテージ。2013年から現オーナーのショッテンスタイン家が管理。栽培から収穫、醸造に至るまで全ての工程を自分たちで行った。納得できるヴィンテージで質も量も潤沢。温暖な2015年は結実不良があったものの酒質は良く、長期熟成タイプ。この年は2019年ワインスぺクテーター誌のTOP100で堂々の第2位!
和牛ヒレ肉のカツサンド
(左から)同2003、2005、2010
温暖だった2003年は果実味とタンニンの調和が取れたヴィンテージ。2005年は2015年と比べると穏やかな年だったが若干青っぽさがあり現段階では酸が際立つ。冷涼で雨が多かった2010年は、数年続いた干ばつ後の年になるので樹勢が強く、通常より、若干水分を感じるヴィンテージ
カベルネに関しては、糖度が上がりきらない状態(=酸が残っている状態)で、収穫を早めに行うことを心がけている由。ぶどうは房ごとに選果を行い、100%除梗、コンクリートタンクとステンレスタンクと蓋なしのフュードルの3つの容器を使い発酵させる。スキンコンタクトは14~21日、プレス、樽熟成(マヤカマスでは3年間)。ここでは1960年代から続けている醸造方法で、最初の2年は大きめのカスク(ものによっては1929年代や1940年代の樽、年季の入った大樽)で熟成。3年目は225㍑のフレンチオークが主体。新樽率は5~10%、年によっては新樽使用率ゼロのことも。4年目に瓶熟成を1年間行ってから出荷。VTによっては更なる熟成を加えることもあるそうです。
アルコール度数が13.5%~14%程度で収まっている理由について、アルブレクトさんは「標高が550m以上なので、畑は霧の上にあり、ぶどうは陽を浴びても涼しい環境にいるので、糖度が上がらなくてもぶどうはきちんと熟すことができます。ゆえに果実味とフェノール分を備えつつ、アルコール度数を低くおさえることができるのです。日照時間は長くても、標高が高く、涼しいので、ぶどうは加熟になりません」と語りました。
10年違いのヴィンテージを発売
同2005、2015
数年前から、最新VTと10年前にさかのぼったVT(今回を例にすると2015年と2005年)を同時発売し、若いワインと熟成したワインの双方を楽しんでもらおうという試みをしています。2020年の12月には2016年と2006年、来年は2011年と2007年をリリース予定です。
2017年は山火事があり、ぶどうへの害はなかったものの、火事がひどくてテイスティングルームも燃えてしまったとのこと。停電と断水のため、醸造中のワインのメンテができなかったことから2017年は発売しません。ただし、ワイナリー用として250ケースはキープしています。そのような経過から、未発売だった2011年を2017年の代わりに発売することに決めたそうです。
焙じ茶最中アイスとカベルネ
取材を終えて
初来日のおふたりは大のスキー好き。仕事が終わり次第、「ニセコに行く予定」と語っていました。スキーのイロハを教えてくれたアルブレクトさんのお父様と合流するとのことでした。北海道では1月末にCOVID-19の感染者が出ていたので少し気がかりでしたが、なんとかすり抜けたようです。
初めての日本訪問の印象が少しでも良いことを願っています!
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