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“ファインワインを世界から”をミッションに邁進する日本リカーの創立60周年記念祝賀会 [来日したワイン生産者&関係者]

      日本リカー主催創立60周年感謝の会
     2023年11月で創立60周年を迎えた日本リカー
     おめでとうございます!
     長年お付き合いしてきた取引先や関係者、プレスを招いて祝賀会を開催
     会場は代官山のメゾン ポール・ボキューズ


     エントランスには日本リカーの株主2社のスタンドパネル
     仏ブルゴーニュが拠点のルイ・ジャド
     シャンパーニュのPHやCH等を擁するEPIグループ


  晴れの日を共に祝うため、
  来日したルイ・ジャドのピエール=アンリ・ガジェ会長(中央)
  EPIグループのダミアン・ラフォリ社長(右から2人目)
  テーブルの同席者は日本リカーの斎藤富明代表取締役社長(最左)
  山口大輔日本リカー事業部長、本間寿一PH&CHジャパンカントリーマネージャー


 日本リカーの沿革、60年の歩み
 斎藤社長による解説の主要部分を列記すると、
 ■設立は1963年11月26日、江商(株)主導で協和発酵と合弁で新会社を立ち上げる。
 輸入洋酒の卸販売の日本一を祈願し『日本リカー(株)』と命名
 ■1967年江商(株)が兼松(株)と合併、翌1968年大阪支店開設

 ■1974年『ルイ・ジャド』との代理店契約を締結
 同年福岡支店、75年名古屋支店、79年仙台営業所を開設
 ■1986~88年第一次ボージョレ・ヌーヴォーBNブーム到来
 ポール・ボキューズ氏のヌーヴェル・キュイジーヌの提唱もあり70年代からBN世界に拡大
 ■1999年卸問屋業からワインインポーターにシフト、翌2000年ルイ・ジャドが資本参加

 ■2005年メルシャンの資本参加によりメルシャングループ
 ■2007年メルシャン、キリングループへ
 ■2016年PH-CH社による資本参加、ブランドポートフォリオ再構築

 平成以降、日本リカーの10代目社長は斎藤富明氏で2021年から采配を振っています。
 日本リカーの使命は「世界の酒庫を拓く」から、
 「世界のワインと暮らす」に変わり、今は「ファインワインを世界から」です!

 アンリ・ガジェ会長が語った記念年 
 5年振りに来日した会長は満面の笑み

 60周年を迎えた日本リカー
 :日本リカーとルイ・ジャドの代理店契約から今年で50年
 :アンリ・ガジェ氏がルイ・ジャドに入社した1985年から約40年
 :日本リカーとルイ・ジャドのパートナーシップ締結から約25年
 上記の4項目を述べた後、販売成功に導いてくれた関係者
 および日本リカーの創立から今に至るチームメンバーに対しての謝意がありました。
 2022年末、30年間の職務を辞し後進に社長職を譲ったガジェ氏。
 新社長の日本でのお披露目はコチラで紹介しました。

 【参考】ルイ・ジャド創業150周年の時に作成した年表 クリックで拡大



              o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


 ミニトークセッション
 ラフォリ氏、通訳 高橋佳子さん、アンリ・ガジェ氏、大越氏

 大越基裕氏をゲストスピーカーに迎えてのトークセッション
 テーマは「ワインの銘醸地におけるリーディング企業としてのこれからのワイン造り」
 [NEW]ワイン王国webにトークセッションの要点を記載しました。


             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


    記念年のワインで祝福
IMG_9267.jpg
    親交があったポール・ボキューズ氏ゆかりのレストラン


    ラグジュアリーワインのレア・シャンパーニュ&ブラン・デ・ミレネール


      ボーヌ PC レ・グレーヴ ル・クロ・ブラン2017 ドメーヌ・ガジェ
      ガジェさんの父が購入した畑でミネラルや白い花を彷彿とさせるワイン


 南仏風の小野菜を添えた鱸(すずき)のロースト
 爽やかなブールブランソースが白にもシャンパーニュにも寄り添い[わーい(嬉しい顔)]


      アンリ・ガジェ会長が心を込めてセレクトしたヴィンテージ
      沿革にも記載したように、1985年はガジェ氏がルイ・ジャドに入社した記念年
      グレートヴィンテージかつマグナムで熟成させたシャペル・シャンベルタン
      ワインの長い熟成に由来する様々な要素が広がり、
      ゆるやかな時の流れに浸ることができました


 主要ブランド ポートフォリオ
 データ提供:日本リカー

 日本リカーが定義するファインワイン
 ぶどう産地のテロワールが体現できる健全で高品質なぶどうから造られるワイン
 熟成の可能性を備えつつ、どの段階でも美味しく飲むことができるワイン
 それなりの生産量で持続可能なワイン(小売想定@3,000前後以上)
 日本リカーが定義するラグジュアリーワイン
 ファインワインの特質を備え、希少で、本物のストーリーを有するワイン
 支払った高額な対価以上の満足感を与えることができる限定生産の高級ワイン
 (小売想定@20~30,000超)


      祝賀会に供された全アイテム


 ルイ・ジャドがオレゴンで手がけるレゾナンス PN2016
 EPIグループが所有するビオンディ・サンティ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2018


 チリの名門ドン・メルチョーCS2021
 オーストラリアのペンフォールズ グランジ2018


    グラッパやヴィンテージ・ポート等のラインナップ


              o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



 ラフォリ社長とは8年ぶり、アンリ・ガジェ会長とは6年ぶりの再会
 あらためまして、おめでとうございます!
 日本リカー&パートナーのルイ・ジャドとEPIグループのさらなる躍進を願っています。


 ピエール・エルメのマカロン、ルイ・ジャドとPHのロゴもさすが!

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TEMPOS Vega Sicilia テンポス ベガシシリア ~日英2ヵ国のみで開催された160周年記念ディナー~ [来日したワイン生産者&関係者]

 スペインの至宝“ベガシシリア”設立から160年を祝して
 会場は和の殿堂『雅叙園東京』の竹林の間


 天井には一枚の木から彫りおこした木彫絵
 接着剤は使わない職人技、70種以上の四季の花が描かれています。


 和の空間と展示用マグナムボトルのウニコ1995、2004、2009


 初来日のアルベルト・アルバレス ゼネラルマネージャー
 スペイン企業で役員として活躍した後、昨年6月現職に就任


 出典:TEMPOS Vega Sicilia の X から
 160周年アニバーサリーディナーを開催したのは英国と日本のみ
 英国に於ける会場はロンドン ナショナル・ギャラリーのスパニッシュルーム
 ベラスケスやスルバラン等の画家の作品に囲まれた格調あるお部屋!


テンポス ベガ シシリアの沿革
聖セシリアを祭った教会名が語源のベガ シシリア。正式名は、スペイン語で“時間”を意味するTEMPOSを冠した『テンポス ベガシシリア』です。
アルバレスGMは「1864年にエロイ・レカンダがリベラ デル ドゥエロの地でワイナリーを創業。彼は欧州ワインの愛好家でフランスからカベルネ・ソーヴィニヨンを持ち込み植樹。1907年に初代ワインメーカーのチョミン・ガラミオラが長熟タイプのワイン造りに着手。ワイナリーの発展に貢献しました。約40年ほど前、現オーナーであるパブロ・アルバレスの父親がワイナリーを購入し、今に至っていますが、パブロは国際化に取り組み、今では145ヵ国に輸出。ベガ シシリアを量&質の両面で躍進させました」と語りました。


 国内外に5ワイナリー
 画像提供:TEMPOS Vega Sicilia
 スペイン国内に4つ、ハンガリーに1つ
 ■伝統のベガシシリアと近代的なアリオン、ともに拠点はリベラ デル ドゥエロ
 ■1993年に400年以上のワイン造りの歴史があるハンガリーに国外初のワイナリーを取得
 ■2001年新たな挑戦としてトロにピンティアを立ち上げる
 ■2009年マカン設立、バロン・エドモン・ド・ロートシルトとのジョイントベンチャー

 記念ディナーの終盤、アルバレスGMが発表した最新情報
 [NEW]現在リアス・バイシャスで新プロジェクトを進行中
  2タイプのアルバリーニョを2027年にリリース予定


 ファインズの川村崇社長、アルベルト・アルバレスGM、セサル・ロマンアジア輸出担当
 川村社長は「ベガシシリアが創業した1864年は、日本では幕末の動乱期にあたり、
 坂本竜馬や高杉晋作が活躍していました。
 その時代からワイン造りをしていたことに、歴史の重みを感じます。
 時の流れを重視しながらワインビジネスを展開しているベガシシリア。
 弊社も同じ気持ちで、共に歩んで参ります」と挨拶。


 余談ですが、竹林の間の由来は・・・
 アルバレスGMの後方の床柱に彫られている中国・晋の時代の“竹林の七賢
 文学を愛し、酒や囲碁を好み、高尚な話を楽しんだ7名の知識人たちの集いの場所
 そこが竹林でした。壁の色も竹を感じる淡緑ですね。
 時空を超えた“空間”で、スペインの至宝ワインを堪能できてラッキーでした。[わーい(嬉しい顔)]


 アルバレスGMと吉川由紀子会長との記念ショット



               🍷 🍷 🍷 🍷 🍷


 アニバーサリーディナー






 今回だけのスペシャルメニュー
 ワイナリー側からのリクエストは「和食とのペアリング」
 ペアリングを仕切った雅叙園東京顧問の石田博ソムリエ

 先付:もろこし豆乳蒸し × オレムス マンドラス2021
 マンドラスの品種フルミントは高い酸味が特徴なので、
 ハンガリーでよく使われているプラムに代わり、
 日本の梅の酸味と合わせてバランスを取った組み合わせ
 もろこし豆乳と酸味のあしらいは和の食材に長けた石田氏の自信作

 前八寸:雲丹と翡翠茄子 × オレムス マンドラス2019
 糖度と酸味のバランスが取れたヴィンテージ
 アーモンドの意味があるマンドラス、風味にナッツ系の油脂を感じます。
 現地ではフルミントとフォアグラが好相性、そのポイントは“脂分”
 ここではフォアグラに代わって鶏レバーを使ったペアリング
 前八寸に使われていた雲丹や蓮根だと力強さ、海老芝煮だと酸味が際立ち、
 各食材によって異なるハーモニーを奏でてくれた印象

 椀盛:鱧葛打ち
「通常はお椀を外すこともありますが、伝統のコースの流れにしています。
 上品な鱧の葛打ちに、鶉丸を入れることで、接点をもたせました」と石田氏


 造り:鰹叩き × バルブエナ2014
 赤ワインに合わせた赤身のお造り、ニンニクや生姜が繋ぎ役!


 バルブエナ2014、バルブエナ2001
 バルブエナは樽熟と瓶熟で熟成期間は5年かかることから「バルブエナ5」と命名
 ベガシシリアのテロワールとヴィンテージの特徴を表現しています。


 焼肴:鰻蒲焼
 スペインではピメントを良く食べるので、日本のピメント(甘長)添え


 石田博氏からは、
「料理長の伝統的で季節感を尊重したメニューで、ペアリングを楽しめるようにしました。
 ベガシシリアは和食に合うんです」とのコメントが!


 色鮮やかな孔雀が描かれている欄間にもご注目くださいませ。
 竹林の間には、羽ばたく鳥や開花した花々が描かれています。
 結婚式場として利用されることが多いお部屋なので、
 新たな門出をする新郎新婦を祝福する意味で、このような動植物を題材にしている由。


 強肴:焼豚角煮 × ウニコ1996 & ウニコ1981
「唯一」と名付けられた良年のみ生産されるプレミアムワイン
 約10年の熟成を経てリリースされるフラッグシップです。
 カタルーニャ地方の名物料理を日本風にアレンジ。
 発酵食品の醤油を使った料理と熟成した赤ワインとのペアリングは安定感あり


      はちみつのクレメ杏の香 × アスー5プットニョシュ2000
      洋のタッチを取り入れた杏を使ったデザート
      ワインから感じる杏やマンゴー、甘露煮風の味わい
      デザートと相乗してコースの最後を〆てくれました。

 感謝を込めて
 160周年アニバーサリーディナーにお招きいただき、ありがとうございました。
 アメリカンオークの記念プレートも!
 ベガ シシリアでは樽工場を所有、全体の3分の1をまかなっています。
 アメリカンオークは自社で製樽、フレンチオークはメンテナンスのみです。

 今回、ブログでは画像を使って、イベント全体の流れをしたためました。
 ワイン王国webと併せてご笑覧くださると嬉しいです!

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ワインと芸術の融合を自負するトスカーナのBIBI GRAETZ/ビービー・グラーツ [来日したワイン生産者&関係者]

    ファーストヴィンテージから20年でTOP醸造家の仲間入り
    2024年4月に来日したビービー・グラーツ当主
    2023年3月からピーロートが販売を開始しています。


 2023年9月のZOOM
 トスカーナと東京を繋いでお話を伺いました。
 ワイナリーは古いホテルを購入して内部を改装なさったそうです!



 2024年の来日で
 左から順に供出されたアイテム
 #1:カザマッタ・ビアンコ2023
 #2:カザマッタ・ロッソ2022
 #3:テスタマッタ・ビアンコ2021
 #4:コローレ・ビアンコ2021
 #5:テスタマッタ・ロッソ2016
 #6:同2020
 #7:同2021
 #8:コローレ・ロッソ2015
 #9:同2020
 #10:同2021

ワイナリーはフィレンツェを見下ろすフィエゾーレの丘にあります。
祖父も父も彫刻家という家庭で育ったグラーツさんは、アーティストとしての道を究めるべく、フィレンツェ美術学校に進学しますが、母親が自家用に手入れをしていた2㌶のぶどう畑の作業を手伝っているうちに、ワイン造りに目覚め、生涯の仕事にすることを決断。ワイン道を初歩から学び、学友を介してイタリアの名醸造家の元で実地研修を重ね、視察や研鑽を積みながら、2000年に自らの名を冠したワイナリーを設立しました。

「当時理想としていたワインはサッシカイア」と語った後、「テスタマッタ・ロッソのファーストヴィンテージが著名なワイン雑誌でサッシカイアの次に高評価を受けた時は驚きとともに最高の気分だった」と述懐。ファーストヴィンテージに関しては、VINEXPO2003のブラインドテイスティングで第1位に選出されるという快挙を成し遂げています。加えて、2008年のワインスペクテーターで、テスタマッタ2006が赤ワインの最高得点をゲット。現在、トスカーナのTOP5に入るワイナリーとして存在感を示していますが、この間、わずか20年あまりのことです!



 ビービー・グラーツのぶどう畑
 画像提供:ピーロート・ジャパン
 標高が高く、石の多い痩せた土壌から酸味を伴ったエレガントなワインを生産
 テスタマッタはヴィンチリアータ、オルモ、ロンダ、ラモーレ、モンテフィリ&シェナ
 コローレはラモーレ、ヴィンチリアータ、オルモ&シェナ
 とくにコローレは樹齢の古いぶどう樹が中心

 画像提供:ピーロート・ジャパン
 すべての畑のなかで標高(650m)が最も高いラモーレ
 “樹齢の古いサンジョヴェーゼ(90年以上)”が生み出すビービー・グラーツならでは味わい

 ジリオ島
 画像提供:ピーロート・ジャパン
 トスカーナ地方の最南端に位置するジリオ島は、グラーツ当主のワイン造りのルーツ


 画像:BIBI GRAETZの公式サイト
 ぶどう品種アンソニカは、シチリア州ではインツォリアと呼ばれています。
 トスカーナ州ジリオ島のアンソニカはシチリア州のぶどうより凝縮感や塩味あり



                🍀🍀🍀🍀🍀



      ベイクドビーツサラダ × カザマッタ・ビアンコ2023

イタリア語で「狂気の家(Crazy House)」を意味するカザマッタ(アンソニカ60%、ヴェルメンティーノ30%、トレッビアーノ10%)。「アンソニカを何故使うのですか」との問いについて、「カコウ岩質由来のミネラル、ぶどう本来のエネルギーがあり、潮風の影響もあるので」と当主。


      カザマッタ・ロッソ2022

暖色レッドとイエローを使ったラベルからは、エネルギーやポジティブな“気”を感じます。
サンジョヴェーゼ100%、発酵はステンレスタンク、醸造はステンレスタンクとフレンチオーク(10%)で6ヵ月間熟成、その後、瓶詰め。フレッシュで滑らか、果実の味わいを強調した味わい。
当主が“リトル・テスタマッタ”と形容するカザマッタ・ビアンコ&カザマッタ・ロッソのラベルはリリース毎に変えるとのこと。

 北海道産ホタテのクルード × テスタマッタ・ビアンコ2021、コローレ・ビアンコ2021

 テスタマッタ・ビアンコはジリオ島の単一畑セローネのアンソニカ100%。
 燻したスパイスやナッツ風味、ワインの塩味とヨード感がホタテと良い相性
 コローレ(=色)・ビアンコはジリオ島のピエトラボーナの畑のアンソニカ100%。
 桃やアーモンドペーストのアロマ。高樹齢のぶどう由来のストラクチュア、ミネラル感


   鹿児島県産海老のリガトー二 × コローレ・ビアンコ2021

 ジリオ島の南西部に位置する畑で標高200~500m、超樹齢100年のぶどう樹含む。
 除梗・圧搾後、ステンレスタンクで低温発酵。
 熟成は70%フレンチオーク、30%ステンレスタンク。
 シーフードクリームソースとワインの質感の一致、ヨードがもたらす渾然一体感。


 左から テスタマッタ・ロッソ2021、同2020、同2016

3ヴィンテージについて、グラーツ当主は以下のように表現。
2021年は“肉厚”、フレッシュでありながら豊満。みずみずしい赤系果実、味わい深い油脂感
2020年は“完璧”、イチゴの果実感、バニラのアロマ、最高レベルの完成度
2016年は“力強さとエレガンス”、赤系果実、紅茶、タバコ、なめし皮、個性的なワイン


 ペッパーステーキ × コローレ・ロッソ2021、同2020、同2015

2021年はサンジョヴェーゼ100%
エネルギーやパワーにあふれ、太陽の恩恵を受けたヴィンテージ
2020年はサンジョヴェーゼ100%
古樹、標高、土壌の3要素が生み出す緊張感あるワイン
2016年はサンジョヴェーゼ80%、カナイオーロ10%、コロリーノ10%
層になって広がるアロマ、ストラクチュアとバランス、ミネラル感、複雑味のある味わい

サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、コロリーノの歴史ある畑から生まれた、
ビービー・グラーツの“夢”を表現したトップレンジがコローレ


     コローレ・ロッソを前に笑顔のグラーツさん



 キャロットケーキ×テスタマッタ・ビアンコ2021

 ケーキの程よい甘さとオレンジの酸味がアンソニカ種の軽快な酸味と塩味に相乗。
 ラベルとデザートの色合わせが視覚的に好印象


                🍀🍀🍀🍀🍀


  今月半ば Beyond Bordeaux Tokyo 2024(以後BBT)の開催が予定されています!

  上記は昨年のBBTに出たビービー・グラーツのプリムール発売日&ワインデータです。
  テスタマッタのラベルに使われているイエローとブルーは補色の関係。
  大胆でありながら繊細さが垣間見える色彩感覚は素晴らしいです。
  グラーツさんはワイン造りの要について、
  (1)古樹へのこだわり 
  (2)エレガントな酸を伴ったワイン
  (3)アーティスト根性=ワインとアートの融合
  とコメントしていましたが、
  芸術家一家のDNAを感じるラベルには飲み手をワクワクさせる魅力があります!

  ■ワインについての問い合わせ先:ピーロート・ジャパン
  電話03-3458-4455 / mail service@pieroth.jp


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和食と上級クラスのプロセッコとのマリアージュ@明治記念館 花がすみ [来日したワイン生産者&関係者]

 東京から樹木がどんどん消え去っている今、
 明治記念館の庭園の緑に癒やされました!

庭園.jpg
       プレスディナーまで少し息抜き

 来日メンバーを囲んで 
All members.jpg

ディナーに参加した5ワイナリーの皆さん
後列中央コンテ・コッラルト社、後列右イル・コッレ社、
前列左から2人目アンチッロット社、前列中央サンタ・マルゲリータ社、右隣ラ・トルデーラ社
プロセッコ・スペリオーレDOCG保護協会のディエゴ・トマージ事務局長(後列左)、SOLOITALIA林茂代表、花がすみの杉山浩一料理長(前列右)


   2019年に世界遺産に認定されたコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの丘陵が生む
   プロセッコ・スペリオーレDOCG


■プロセッコはイタリア北東部のみで生産。上級品『コネリアーノ・ヴァッドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG』は急斜面の丘陵地で造られています。
■ぶどう品種で85%以上使う必要があるのはグレーラだけ。その他の地元固有品種ヴェルディーゾ、ペレーラ、ビアンケッタ、グレラ・ルンガは最大15%まで認められています。
■残糖分の割合によって、エクストラ・ブリュット(0~6g/L)、ブリュット(0~12g/L)、エクストラ・ドライ(12~17g/L)、ドライ(17~32g/L)に分類
■リーヴェは、地元の方言で“急斜面にあるぶどう畑”を意味しており、DOCG内のサブ・ゾーンごとの違いを明確にする目的をもっています。最大収量は13トン/ ㌶に制限され、ぶどうは手摘み、ヴィンテージの記載義務もあります。現在、コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの領域内にあるリーヴェは43



                🍀🍀🍀🍀🍀



     
 
前菜דポンテ・ロッソ”コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG エクストラ・ブリュット2023/コンテ・コッラルト社
ぶどう品種はグレーラ主体でヴェルディーゾ、ビアンケッタ
鰻の脂分や青利烏賊の黄味焼きとは寄り添っていましたが、素材によっては口中に生臭みが

 椀物は鮎魚女葛仕立て、蓮根餅、木の芽


 
お造りדリーヴェ・ディ・レフロントロ“ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCGブリュット/サンタ・マルゲリータ社
ぶどう品種はグレーラ100%、当日のマイベスト
肩肘はらず素直に楽しめる相性で、丁寧な造りを感じさせる酒質が好印象

 
焼物דコッレ・バイオ””コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG ブリュット/イル・コッレ社
ぶどう品種はグレーラ85%、ビアンケッタ5%、ペレーラ4%、ヴェルディーゾ6%


 器の青と朱塗りのお盆のコントラストが見事


石焼き×ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCGブリュット ミッレジマート2023/アンチッロット社
ぶどう品種はグレーラ100%

 
天麩羅にはグレーラ100%のアンチッロット社のミッレジマート2023を合わせて
酢橘を使うことでワインの酸味と相乗。加えてワインの軽いビター感が塩でマスキングされる印象


  二八蕎麦



     デザートדティットーネ”“リーヴェ・ディ・ヴィドール”
     ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・ドライDOCG/ラ・トルデーラ社
     ぶどう品種はグレーラ85%他
     ほうじ茶のロースト感とワインの軽いビター感が〇、黒蜜が美味!

 供出されたワイン
 左から右の順


IMG_8387.jpg
 プレスディナーの直前には雅叙園で試飲会が開催されました。


【お問い合わせ先】
プロセッコ・スペリオーレDOCGについては
SOLOITALIA
TEL: 03-5858-9550 / FAX: 03-5858-9330
e-mail: info@soloitalia.co.jp

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NZ『フォリウム・ヴィンヤード』の栽培兼醸造家岡田岳樹氏のワイン造り [来日したワイン生産者&関係者]

2年連続で来日したフォリウム・ヴィンヤードの岡田岳樹さん
昨年は1ヵ月かけて、NY、ダブリン、ロンドン、シンガポール、香港、ソウルを巡回
大事な営業でした!

今年はニュージーランドワイン試飲・商談会2024に合わせて来日。
日本は輸出全体の25%を占め、
豪州、英国、米国、韓国、シンガポール等の他、台湾が新たに加わりました!
輸入元WINE TO STYLE主催のプレスランチもあり、そこでは、
最新ヴィンテージや若飲みされることが多いSBの熟成のポテンシャルについて言及。
岡田氏が貫くワイン造りは、ワイン王国webで紹介しています。
パッションフルーツや柑橘の香りが出すぎていないフォリウムのSB
味わえばわかる、その魅力を、愛好家の皆さんと共有したいと思っています。
参考:2023年の来日リポート



    2003年からNZ生活を続けている岡田さん

 プレスランチに登場した8アイテム

 SBの最新VT2023年、2019年、2013年を利き比べながら、
 熟成のポテンシャルを確認。
 2021年から商業ベースでCH(最右)にも着手。


      青木一押しのロゼ
     「みんなでワイワイ」、「食卓に笑顔を」
      フォリウムのワインはそんな感じで飲んで欲しいそうです!


    癒やしのワイン
    甘さの裏に隠れた凜とした酸味がイイ感じ


 パワーアップできる黄色やオレンジで、ご機嫌よう[わーい(嬉しい顔)]

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オーストリアの新星“ニューチャプター”と和食との融合@八芳園 [来日したワイン生産者&関係者]

 来日したレンツ・モーザーご夫妻
 マダム・モーザーは“ニューチャプター”の名付け親

 有言実行のワイン醸造家レンツ・モーザー氏
 彼はトライゼンタールのマルクス・フーバー氏とタッグを組み、
 オーストリアの固有品種グリューナー・ヴェルトリーナー(以後GV)から造った、
 ニューチャプターを世界のトップ白ワインの仲間入りさせようと奮闘しています。
 誕生ストーリーはコチラをご笑覧くださいませ。 

 オーストリアワインマーケティング協会(AWMB)が、
 ウィーン大学と協力して作成したデジタル ワインアトラス

 上記の地図は拡大できます。
 トライゼンタールの位置をお示しするために検索してみました。
 ここは大陸性気候とパノニア気候が交差するエリアで、
 森林もあり、自然の要塞のような景観。
 土壌は東側がレスとローム、西側が石灰と花崗岩を含む礫岩。
 全体の87%を白ワインが占めています。
 フーバー氏の畑は底土がすべて石灰質、
 そこから収穫された高貴なGV主体の白ワインがニューチャプター

 出典:AWMB
 オーストリアの主要品種と有機栽培の比率も載せておきます/ 2022年のデータ


                 🍀🍀🍀🍀🍀


       八芳園の庭園で1年ぶりの再会を祝って乾杯🥂
       フーバー氏が手掛けるGV100%のスパークリングワイン
       石灰質土壌由来のミネラルを感じる口当たり
       夕映えが良く似合う泡ものでした!

                 ~少し寄り道~
2023年に80周年を迎えた八芳園。歴史をたどってみると、江戸時代初期は大久保彦左衛門の屋敷でした。その後、明治の実業家渋沢栄一翁のいとこ渋沢喜作氏の所有となり、明治から大正の変革期には喜作氏からこの地を譲り受けた財界人久原房之助氏の私邸として使われていました。戦後、久原氏から長谷敏司氏に、庭園の一部と屋敷が提供され、飲食店を開業、八芳園がスタート。現在もオーナーである長谷家によって継承されています。


      庭園から移動して壺中庵へ

      松の間に向かう途中、
      亡き吉右衛門さんの押し隈発見


  黄色のお花、インパクト大


  各ヴィンテージに合わせた和のテイスト
 ロブマイヤーのバレリーナワイングラスⅢは輸入元(株)ロシナンテ協賛
 羽根のように軽いロブマイヤーのグラスを使うとGVのさらなる繊細さがわかります。
 左から
 NC2020/99%GV、1%リースリング
 NC2021/95%GV、各1%ずつSB、CH、PG、リースリング、ムスカテル
 NC2022 (2024年秋発売) /98%GV、2%SB
 BERG2022/ このワインの一部をNC2022に使用。
 GVと相性の良いアカシアの大樽で発酵熟成させた余韻の長い白ワイン


  単一畑ベアクは2021年VTからBIO表記。NCも2023年VTからBIO表記にする予定

モーザー氏は、ニューチャプターのコンセプトについて
■ドイツ語圏で9割以上消費されてしまうGVを世界市場で知らしめ認知させる
■オンリーワンのワイン造り(ニューチャプターだけを生産)
■明日のGVのスタイルを今飲んで欲しい(未来を読み込んだワイン=将来を見据えたGVなので10年後にはオーストリアのスタンダードなワインになっているであろう)
と語りました。

 冒頭にも書きましたが、モーザー氏は有言実行の人物なので、
 昨年の来日時「2020年から最新VTまでの垂直試飲をするよ」と語り、
 その約束をきちんと果たしました。
 次回は「70年代、80年代、90年代と2000年代のGVを比較試飲するつもり」と!
 ワクワクする宣言[わーい(嬉しい顔)]

 2022年は降雨もあり、ヴィンテージ的にはナーバスな印象とコメントしていましたが、
 2023年に関しては「太陽に恵まれた年」と述懐。
 フーバー氏は収穫のタイミングをじっくり待ち、9月末から開始し10月末までかけた由
 糖度の上がり具合、種の熟し方等、満足できる状態だったようです。


              🍀🍀🍀🍀🍀


来日期間中、モーザーご夫妻は和食との相性探求に余念がなかった由。「オーストリアのすべての料理がGVに合うとは言い難い。しかしながら、和食との相性は素晴らしくとても良く合う」と述べていました。八芳園では総料理長が、日本ならではの食材を使い、NCの各ヴィンテージの特徴を踏まえながら、和食の世界の魅力を示してくれました。

 先附
 桜鱒昆布締め、鱒子塩漬け、うるい、花弁百合根、クコの実、柑橘入り出汁ジュレ
 厳選した昆布から抽出される旨味と特製ジュレが食材を引き立てGVの繊細な味わいと相乗


 吸物
 蛤若筍椀、こごみ、花弁人参、木の芽
 出汁は3~4年寝かせた利尻昆布を使用。蛤のヨードと土壌由来の味わいが寄り添い好印象


 造里(さしみ)
IMG_4610.jpg
 サヨリ、本マグロ、梅醤油
 梅酒は八芳園の庭の梅から造ったオリジナル。醤油のコクがブリッジ役
 モーザー氏が納得なさっていた「おさしみと2021年ヴィンテージ」の組み合わせ


 焼物
 鰆蕗味噌焼き、白アスパラ、蚕豆、酢取茗荷
 蕗の香りとマスカルポーネで風味付けした白アスパラガスの味わいが五感を刺激


 2020年ヴィンテージ
 初VTの2020年はステンレスタンク&500㍑のブルゴーニュ樽とアカシアの大樽を併用。
 1%だけリースリングをブレンドしています。

 ■GV100%ではない造り ■毎年ブレンド比率&品種が異なる造り
 それがニューチャプターのキャラクターです!

 2022年ヴィンテージ
 2022年VTは木樽を10%使用し、SBを2%ブレンド
 爽快さと若干のロースト感、スレンダーでエレガンな印象

 お品書きと併せて
 蛍烏賊と山菜の天麩羅、新玉葱、菜の花、たらの芽、塩、酢橘
 2022年VTの新鮮さとミネラル感が軽快な食感の天麩羅と絶妙なバランス
 蛍烏賊を食しながらワインを合わせても生臭さは皆無
 双方が奥行きある味わいになり、素晴らしい調和を見せてくれました。
 2022年に2%だけブレンドされているSBがスパイス的なお役目。
 SBに和柑橘のニュアンスもあるので酢橘の酸味と同化。
 モーザー氏も天麩羅と酢橘に大満足


 食事
 駿河湾の桜海老鍋御飯、味噌汁、香の物


 NCのマーケティング戦略
 ユニークさを重視したラベルとボトル
 際立つイエロー、ボルドーのアンティークな瓶型を模した特製ボトル


        スペシャルな生け花
        草月流いけばな作家の久保島一裕氏
        この日の為に活けてくださった特別な作品、お見事


    イメージ写真っぽく撮ってみました。


               🍀🍀🍀🍀🍀

       朋友と味わったマグナム
      昨年、2021年VTのマグナムサイズを試飲し魅了されて購入。
      モーザー氏から「マグナムは親しい仲間と」と言われていたので、
      ゴールデンウィークの最終日、朋友11名と楽しみました。
      GVの愛称はグルビー(“緑”の意味)
      新緑の5月にぴったりのワインなので、
      色で合わせるマリアージュもお薦めです。
      アボカドや山葵との組み合わせは文句なし!


      昨年の来日でお披露目された2021年VT。
      そのリポートはコチラで!

   【ニューチャプター新ヴィンテージ情報】
   2022年ヴィンテージの発売は今秋を予定しています。
   お問い合わせは輸入元 (株)ロシナンテ 03-3423-4552 まで!


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新たな絆! ピーロート・ジャパンとチリの老舗ワイナリーTARAPACA タラパカ [来日したワイン生産者&関係者]

 創業150年を迎えたヴィーニャ・タラパカ
 左からセバスチャン・ルイス、ペドロ・エラネ・アグアド、クリストバル・ビザマ各氏

1874年、チリの銘醸地マイポ・ヴァレーに創業したヴィーニャ・タラパカ
今年で150周年を迎えるチリ最古のワイナリーのひとつです。昨秋、輸入元ピーロート・ジャパンが独占販売権を取得したことに伴い、ヴィーニャ・サン・ペドロ・タラパカ(VSPT)社からCEOのアグアド氏(中央)、ヴィーニャ・タラパカのチーフワインメーカーのルイス氏(左)、同エリアマネージャーのビザマ氏が来日。歴史や現況について語りました。

ちなみに、VSPT社はチリ最大のワイングループでチリの6ワイナリーとアルゼンチンの2ワイナリーが加盟。ヴィーニャ・タラパカは2008年から一員になっています。同グループの総栽培面積は4,254㌶、年間1,600万ケース以上を生産し、世界80以上の市場で販売。チリ第2位のワイン輸出コングロマリットです。



ヴィーニャ・タラパカの輸出先は中国、韓国、カナダ、ブラジルが特出。所有地は2,600㌶、そのうち611㌶に植樹。自然の山に囲まれた自社畑を「ナチュラル・クロ」と呼んでいます。ここは、土壌、気候、地形だけでなく、生物多様性にも恵まれており、ワインの味わいに反映しています。
VSPTグループ全体のサスティナブルへの取り組みとしては、環境に優しいワインの生産に力を入れており、具体的には ■CO2削減を目指す継続的な投資 ■輸出用ボトルの14%軽量化 ■マイポ・ヴァレーにおける生物多様性保全活動 ■企業を取り巻く社会/環境のあらゆる側面でのサスティナブルな環境形成の活動をしています。


       グラン・レゼルバ レッド・ラベル シャルドネ2022
      ロブスターカクテル

冷涼なアコンカグア・ヴァレーから産出されたシャルドネ100%のワイン。13~14度で低温発酵、300㍑のフレンチオークの旧樽35%&ステンレスタンク65%で8ヵ月熟成。MLF5~7%。フラワリーでシトラスやハーブのアロマ、アルコールと酸味のバランスが良く、フレッシュで果実感に満ちたスタイル。「収穫を早め(3月中旬)に行うことで酸味を生かす」とルイス氏。
使用年数は1年~7年

      グラン・レゼルバ レッド・ラベル カベルネ・ソーヴィニヨン2021
      ウルフギャングサラダ モッツァレラチーズ添え

カベルネの聖地マイポ・ヴァレーのCS94%、CF4%&PV2%。旧樽のフレンチオーク225㍑で12ヵ月熟成。黒系果実のプラムやカシス、黒胡椒や丁字似のスパイス。まるみのある口当たり、具材たっぷりのサラダやチーズと良い相性。

        グラン・レゼルバ ブラック・ラベル カルメネール2021

花崗岩を起源としたマイポ・ヴァレーの沖積土壌、根は深く、素晴らしいボディとまろやかで甘やかなタンニンを備えたカルメネール100%のワイン。栽培はマサルセレクション。300㍑のフレンチオーク(新樽率15%)で14ヵ月熟成。深みのあるルビーレッド、黒系果実のブラックベリーやブラックチェリー、スミレやバニラ、アーシーさもあり、層になって広がるアロマ。口中滑らか、バランスの取れた味わい。

  マイポ・ヴァレーのナチュラル・クロ
 画像:ヴィーニャ・タラパカ

  グラン・レゼルバ ブラック・ラベル カベルネ・ソーヴィニヨン2020
  Tボーンステーキ マッシュポテト クリームスピナッチ

石英を含む地区と沖積岩が表層にある地区で痩せた土壌。マイポ・ヴァレーのCS100%、フレンチオークの大樽とフレンチオーク(新樽率15%)で14ヵ月熟成。深みのある濃いルビー色、赤・黒系果実に黒胡椒や丁字等のスパイス、樽由来のバニラ。熟したタンニンがウルフギャング・ステーキのジュージーな肉質や脂分と相まって絶妙なマリアージュ。来日メンバーも絶賛!


      グラン・レゼルバ ブルー・ラベル レッド・ブレンド2020
      チョコと2種のアイスクリーム

ワイナリーを代表するアイコンワイン、マイポ・ヴァレーのCS75%、シラー10%、CF9%、マルベック6%のブレンド。フレンチオークの大樽3,500㍑とフレンチオーク(新樽率20%)で14ヵ月熟成、容器は共に50%ずつの割合。最高の区画のぶどうで平均樹齢30年の古樹。深みのあるルビー色、赤&黒系果実のアロマ、ダークチョコ、ミントや黒胡椒。骨格のあるタンニン、豊潤かつパワフル、長い余韻。チョコとワインのポリフェノールが相乗したナイスマリアージュ。総生産量2万ケース。Decanter2022で最高賞の97点を獲得。


 供出順に左から
 #1:レッド・ラベル シャルドネ2022 / 3,300円(税込)
 #2:レッド・ラベル カベルネ・ソーヴィニヨン2021 / 3,300円(税込)
 #3:ブラック・ラベル カルメネール2021 / 8,800円(税込)
 #4:ブラック・ラベル カベルネ・ソーヴィニヨン2020 / 8,800円(税込)
 #5:ブルー・ラベル レッド・ブレンド2020 / 11,880円(税込)


青木私感 日本におけるチリのプレミアムワインの立ち位置
アジア圏では中国や韓国におけるプレミアムワインの動きが快調で販売数量も伸びている。なかでも韓国では、スパイシーな料理やコリアンバーベキューと食すことで、チリのカベルネやカルメネールとのマリアージュが好評。市場への導入がプレミアムな価格帯だったことも味方して、金額面でも成功を収めている。
ひるがえって、日本では、安価な価格帯のチリワインからスタートした経緯があり、プレミアムワインの動きは、両国と比べると、いまだ出遅れている。

財務省が発表した酒類輸入通関実績をもとに、醸造産業新聞がまとめた2月のスティルワインの輸入上位10ヵ国を見てみると、1位はチリ。しかしながら、750mlあたりのCIF単価は、5位のアメリカが最高で2,332円(前年1,932円)、次いで6位のオーストラリアが1,684円(同996円)、最低は1位のチリで317円(同289円)という結果になっている。

同紙による『2023年の輸入スティルワインの銘柄別・生産者別販売数量』では、10万ケース(9㍑換算)超は19銘柄。チリ産は、上位4銘柄(1位アルパカ、2位フロンテラ、3位サンタ・カロリーナ、4位コノスル)を占め、他にも9銘柄がランクイン。日本市場におけるチリワインの人気の程がうかがえる。ゆえに、今後の課題は上級の価格帯へのシフト!

ブログ内に記述した生産者の中・高価格帯のレンジは、低価格帯のワインとは異なる趣きがあり、試せばわかる魅力がある。さらに、評価が高い生産者のワインにはすべてのレンジで安定感がある。

味覚に敏感な日本のワインラバーの皆さんが、プレミアムワインの愛好家になってくだされば、アメリカやオーストラリアのCIF単価にすぐに近付くと確信しています。
2024年が日本におけるチリのプレミアムワインの幕開け年になることを願いつつ・・・

【製品についてのお問い合わせ先】
ピーロート・ジャパン / TEL 03-3458-4455 / service@pieroth.jp

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カリフォルニア『メートル・ド・シェ』の注目すべき若手コンビ来日! [来日したワイン生産者&関係者]

 マーティン・ウィンターズ&アレックス・ピッツ(右)共同オーナー
 ふたり揃って来日したのは今回が初めて

10年ほど前、料理人として2つ星レストラン『サイラス』で働いていたことがきっかけで、繫がったおふたり。ピッツ氏はその後、フレンチランドリーで働き、カリフォルニアのナチュール・ムーヴメントの先駆者スコリウム・プロジェクトのアシスタント・ワインメーカーとして研鑽を積みます。ウィンターズ氏はソムリエとして、メドーウッドで働き、その後、レオ・ハンセン氏からワイン醸造を学びます。そして、2012年に共同で『メートル・ド・シェ』のブランドを設立。人為的な介入を抑え、樹齢の古いぶどう樹のぶどうを使ったワイン造りに注力しています。

当日のリポートがワイン王国webに掲載されたので、リンクさせていただきます。今のカリフォルニアを感じてくださいませ


        シュナン・ブランのスパークリングワイン
        シュナン・ブランは恩師レオ・ハンセン氏が愛する品種

 ふたりは恩師に敬意を表し、シュナン・ブラン100%の泡ものを完成させました。
「集いの場では泡ものは必須。我々が造ったスパークリングで乾杯したかった」とピッツ氏
 軽快でフードフレンドリーな瓶内二次発酵
 ソレラ(2012年からのワインを継ぎ足し)スタイルの泡ものもあり。こちらは日本未輸入
 シャンパーニュは、アヴィーズ村を代表するジャック・セロスやアグラパール
 ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のムーセ(Mousse)が好みだそうです。


     ユニークなラベル
    自由の女神とカリフォルニア州のシンボル ハイイログマが乾杯している絵柄
    出典は1883年に出版された『The Wine Press & The Cellar』


     Tacos Barのフレッシュ・タコス
     素材はフレッシュなブリ


      鮎をトルティーヤで巻いて揚げて


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 ウナギに山椒を添えて


    Bean to Barブランドのチョコ


 フィッシュ・タコスはカリフォルニアでも大人気
 食の話題でも大いに盛り上がっていました。

 料理に合わせて6アイテムがサービスされました。
 左上のグラスはメキシコ在来種のトウモロコシを焙煎し煮出したオリジナルコーン茶


 マルコ・ガルシアオーナーシェフも加わり記念ショット!

 
              🍀🍀🍀🍀🍀
                    
人気店Los Tacos Azules
取材時、マルコさんが「三軒茶屋にもお店があるよ」と言っていたのでググったら、何と、何度もお店の前を通っていたことがわかり(汗)
先日、ランチ初体験してきました。ここはお昼のみ、恵比寿のTacos Barは夜だけの営業

 おすすめタコスのコースにあったインゲンとチョリソー炒め

 具材たっぷり

 ピリ辛風味

 若い女子や外国籍のグループ、ファミリー等、客層様々
 外には10名ほどの列ができていて人気ぶりがよくわかりました。
 地元にいながら、灯台下暗しでした、sorry

【製品についてのお問合せ先】
 WINE TO STYLE 電話03-5413-8831 / https://www.winetostyle.co.jp/


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ムートンの元醸造長パトリック・レオンが培ってきた情熱を反映させた『シャトー レ トロワ クロワ』  [来日したワイン生産者&関係者]

 レ トロワ クロワのマスタークラス
 仏ボルドーの右岸フロンサックに位置するワイナリー
 輸入元ミレジムに招聘されたベルトラン・レオンさんは、
 来日記念のマスタークラスセミナーで5種のワインについて解説


    偉大な父親から奥義を伝授されたベルトラン・レオンさん


ワイナリーについて
名門ワイナリーで秀逸な醸造家として活躍していたパトリック・レオンさんが第一線から離れ、当時、学業を終えたばかりのベルトランさんのために、1995年シャトーを入手。購入の最大の決め手は土壌と気候。フロンサックで、グラン・ヴァンに匹敵するワイン造りを目指すレオン一家にとって、前述の2要素は必須条件でした。

レ トロワ クロワは、“3本の十字架”を意味し、シャトーのぶどうが育つフロンサック、セイヤン、サンテニヤンの村にそびえる3つの教会の塔に由来。栽培面積は19.5㌶、畑の最高位は86m、土壌は粘土石灰質で、粘土質はストラクチャーとまろやかさ、フレッシュさとミネラル感は石灰質由来。ぶどう品種はメルロとカベルネ・フラン。全て手作業、収穫には10kgのカゴを使用、2回の選果、区画(45)ごとの醸造、木樽での育成

グラン・ヴァンとは何か
ベルトランさんは「バランスが最も大事」と強調。続けて「力強いワインは毎年造れますが、エレガントなワインはとても難しい。我々にとってのグラン・ヴァンはエレガントさを纏ったワイン」と言及。
2011年の来日時、パトリックさんが語ったリポートを添えておきます。ベルトランさんからいただいた情報と見比べてみると、若干の変化があることがわかります。


   【ちょっと寄り道】
   プライベートで楽しんだロゼ
   初めて試飲した時から心惹かれたロゼ
   2月初旬に現行の2022年VTをラデュレのマカロンと合せて楽しみました!


 5アイテムをテイスティング
 ワインのテクニカルデータはコチラで確認可
 2022レ トロワ クロワ ロゼ
 ME100%、直接圧搾によるロゼ(以前はセニエによる醸造も)

1995年から生産していたロゼ、当初は家族のためのワインでした。ベルトランさんの妹の結婚式で使用。色調は淡く日本の桜を連想させるピンク、石灰土壌に由来するフレッシュ感、酸は穏やか。柑橘果実や赤い果実のアロマがあり、香りと同時に口中に様々な果実の要素が広がるチャーミングな味わい。親しい友との語らいやアペリティフにお薦め

ベルトランさんに、ロゼ造りで最も重要な点について質問したところ、「酸化させないこと」とのお返事があり、「圧搾中ぶどうは空気に触れません。圧搾中にCO2を添加します。収穫は気温が低い夜間に行いますが、気温が低いと酸化プロセスはそれほど重要ではありません。醸造所には酸化を防ぐ、ぜん動ポンプ peristaltic pomp があり、果汁を送る際には、酸化を防ぐために少量の窒素を使います」と語りました。


      2011レ トロワ クロワ ルージュ マグナム
 
2011年は9月まで気候完璧。収穫の頃は気まぐれな天候が続き、最大限の熟度を得るまで待てなかったのですが、ぶどうは一滴の雨を受けることなく収穫できたので2009年や2010年に続く良作。
ME85%、CF15%。醸造は木樽、ステンレスタンク、コンクリートタンク、熟成は34%新樽使用、Alcは14.5%、アロマはフルーティでピュア、ミネラル、タバコ、繊細なニュアンス。「あと10年くらいで土壌由来の個性が加味されます」とベルトランさん


     オマージュヴィンテージの2018レ トロワ クロワ ルージュ
     パトリックさんが最後に関わったヴィンテージ
     ME88%、CF12%、新樽率39%
     熟した果実、きめ細かなタンニン、まろやかな口あたり
     余韻が長く、バランスが取れたエレガントなワイン、現行VT
     レオン一家が求めるグラン・ヴァン
     ファミリーの神髄を感じるヴィンテージ


      参考品 深窓のワイン2012ヴィラ マリー

最も古い区画のぶどう(樹齢80年)を使い、ベルトランさんとシャンパーニュのピエール・ペテルス、ラングドック・ルーションのドメーヌ・ラ・ジャスの3人でワインクラブを結成し、採算度外視でスタートさせたワイン。ファーストヴィンテージの2009年はME100%。ぶどうは完全に除梗し、温度管理しながら木樽で発酵。ピジャージュを施し優しく抽出、
良年のみ生産、本数は約2000本、ほとんど流通させることがない希少アイテム。ヴィラ・マリーは19世紀の建造物の壁に刻まれたかつてのシャトーの所有者の妻の名。ベルトランさんの愛娘の名もマリー。ちなみに、今はワインクラブ自体の活動はしていない模様。

メルロ92%、CF8%、新樽で17ヶ月熟成、完熟した果実、緻密なタンニン、レースのような食感、バランス良好、レ トロワ クロワらしいエレガントスタイル。クラシックなワイン


       参考品 2016ヴィラ マリー
IMG_3327.jpg
        ME66%、CF34%(2区画)
        木樽(新樽2/3、1年使用樽1/3)で16ヶ月熟成
        凝縮感のある果実、熟したタンニン、土壌由来のミネラル
        口中での存在感、フィネスとエレガンス
        2010年と同様の秀逸なヴィンテージ


        【ちょっと寄り道】
         パトリック&ベルトラン親子のサイン入りボトル
         2005年のマグナムボトルには、 
         2018年に惜しまれながら世を去ったパトリックさん
         ベルトランさんのサインが入っています、貴重な記念ワイン!

 2004年4月のセミナーから抜粋 拡大可
 出典:ソムリエ協会機関誌No.79

ソムリエ協会の機関誌編集長時代に担当した記念すべきページ
パトリックさんの熱い思いを感じますし、ベルトランさんのワイン造りの根幹をなしていることがよくわかります。このような機会を得たことを本当に有り難く思っています。
会場からの質問を受けて、パトリックさんが返したお言葉を、最後に書いておきます。

~ワイン造りでは、テロワールを理解し、その土地に対して何ができるかを探すことが大事です。自然を理解し、自然の個性を尊重し、自然の評価を高めるようにすれば、成功します。テロワールを反映させた素晴らしいワインは、ファッショナブルなワインとは違い、流行に押し流されず、歴史の中で、脈々と残ります。それが偉大なテロワールのワインです~


                🍷 🍷 🍷

ベルトランさんは、セミナーの冒頭、「シャトーを1995年に購入して29年が経過し、その間、家族が培ってきた情熱、働く人の情熱に支えられ、今があります」と挨拶していました。一子相伝のワイン造りを伝承された彼がさらに飛躍なさると確信しています!


【製品についてのお問い合わせ先】
株式会社ミレジム 電話 03-3233-3801
担当 @millesimes.com

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伊ピオ・チェーザレの若きリーダー フェデリカ・ロージー・ボッファ・ピオ当主が語る伝統の継承 [来日したワイン生産者&関係者]

 伊ピエモンテの老舗ワイナリー『ピオ・チェーザレ』
 5代目フェデリカ・ロージー・ボッファ・ピオ当主

1月から取扱いを開始した輸入元WINE TO STYLEの招聘でフェデリカさんが来日。ブルガリ イル リストランテ ルカ・ファンティンで8種のワインの試飲を交えながら、家族の系譜や新たな取り組みについて語りました。

 
   画像提供:WTS

初めてフェデリカさん(1997年生)と会ったのは、父親ピオ・ボッファ当主と一緒に来日していた2017年秋で、あどけない面影が印象的でした。
彼女が23歳の時、ボッファ当主がCOVID-19の合併症で逝去。それを契機に、フェデリカさんは5代目としてワイナリーを継承。今は、いとこのチェザーレ・ベンヴェヌート・ピオさんと143年の歴史を有すピオ・チェーザレを仕切っています。7年余りの間にいろいろありましたが、成長ぶりに感心しました。

「1881年にワイナリーを興した初代チェーザレ・ピオは、ワイン好きの情熱をビジネスに変えた人で、当時20歳。イタリアでのパスポート番号はNo.55、早くから海外を視野に入れ、販売にも力を入れていました」とフェデリカさん。ピオ家は、20代の若さが原動力なのかも知れませんね。ちなみに、ワインは現在、世界55ヵ国に輸出されています。

ピオ・チェーザレの独自性
イタリアの北西部ピエモンテ州ランゲ地方アルバ村の旧市街地の中心部にあり、歴史的なアルバ村に位置する唯一のワイナリーとして、村の紋章をラベルに載せることや、バルバレスコとバローロの生産も許されています。1700年代後半に建てられたセラーには、ローマ人が遺した城壁の跡があり、地下4層構造の最下層はタナロ川の地下水脈よりも低いことがわかっています。ワイナリーが手狭になってきたことから、現在、新しい施設を拡張中で、完成後は、白ワインの醸造やロジスティック部門で活用するとのことでした。

ぶどう畑は80㌶で、すべて自社畑。栽培には化学薬品を使わないサステナビリティを優先した農法を採用し、太陽熱を利用したソーラーパネルでワイナリーの電力の60%をまかなっています。栽培のスタッフはすべて正社員として雇用し、敷地内の住居で生活しているので、ここでも親から子へと仕事がきちんと引き継がれているようです。

ピオ・チェーザレでは、国際品種ソーヴィニヨン・ブラン(白ワインの大家ドゥ二・デュブルデュー教授は亡くなる直前まで醸造のコンサルタントをなさっていました)やシャルドネ、ネッビオーロに10%シラーをブレンドしたロゼを手掛けていますが、ピエモンテ地方の土着品種ティモラッソにも注目。数年後には新しいアイテムがリリースされる予定とか。長熟可能の白ぶどう ティモラッソの品種特性を考え、現在熟成中。晴れのデビューが楽しみです!


               o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。

             
              ピオ・チェーザレのラインナップ


      食前酒ヴェルモット・ディ・トリノNV
      限定生産1000本
      シャルドネベースの酒精強化ワインでヨモギやオレンジの皮など、
      25種以上の芳香のあるハーブをブレンド
      最後に焦した砂糖を加えることがポイント
      飲むときはレモンの皮のスライスを添えて、
      14~15度の温度帯にしてストレートで!


 個性が異なるシャルドネ
 鮪のタルタル トマトウォーター

4代目当主はピエモンテ州の白ぶどうとは異なる長熟タイプの品種を探していました。カリフォルニアの『ロバート・モンダヴィ・ワイナリー』で数ヶ月研鑽を積んでいた折、樽熟成で個性を発揮するシャルドネに目をつけ、帰国後、ネッビオーロを引き抜き、持ち帰ったシャルドネの苗木を1981年に植樹しました。
そのシャルドネから造られた『ピオディレイ(右)』、“ピオ家の女性”の意味を持つワインで樽発酵・樽熟成。彼女たちのように、味わいはしっかり&リッチです!

『ランゲ シャルドネ“ラルトロ”(左)』は、“もう一つの”を意味し、ピオディレイの別の顔というニュアンス。一部樽、一部ステンレスを使用。ソーヴィニヨン・ブラン を10%ブレンドしているフレッシュでフルーティーなタイプ


      伝統的なスタイルのバルバレスコとバローロ
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      カルナローリ米のリゾット ラディッキオロッソ

        普通のバルバレスコ、普通のバローロと呼ばないで
        バルバレスコ・ピノ、バローロ・ピノと呼んで欲しい!!


古典的・伝統的な造り
様々な村のぶどうをブレンドして造りあげる完成度の高いワインで、
バルバレスコは4つの村のぶどう、フレッシュさを備えながらもパワフルな味わい
バローロは8つの村で、ストラクチュー、フィネス、複雑味がある味わい
それぞれの畑の個性を生かし、すべての“要素”を融合させて造り上げる伝統製法のワイン!
近年、気候変動の影響で熟すのが難しかったネッビオーロに変化が出ている由。ゆえに樽の使用率も減り、熟成期間も短かくなっています。

 単一畑のバローロ"モスコーニ2018"&バローロ"オルナート2016"

モスコーニは4代目当主の還暦を記念して購入した畑で広さは10㌶。ぶどうは1940年代と1970年代の古樹の区画のセレクション。ワインは濃い色調で黒い果実、バルサミコ、レザーのアロマ、生産本数6300本、ファーストヴィンテージは2015年。2018年は雨が多かったそうですが、冷涼年を反映した品格あるスタイル

オルナートは円形状の南向き斜面で日照時間が長い暖かなエリア、ワイナリーで最も古いワイン。ファーストヴィンテージは1985年。2016年はグレートヴィンテージで生産量は14000本、ガンベロ・ロッソの赤ワインベスト。赤系果実、パワー&タンニンがありながらリッチでエレガント

フェデリカさんの「伝統的な造りのバローロには、モスコーニやオルナートのぶどうも使われています。伝統製法のバローロ・ピオと併せて、単一畑に特化したワインを造ることで、ピオ・チェーザレのパローロはどれも素晴らしいということを証明したかった」との力強いメッセージを聞きながら、私は、故ピオ・ボッファ当主の姿を思い浮かべていました。

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 ジビエとピエモンテのワインの相性良好

    鹿肉 根セロリ アミガサタケ

 2016年に復活したバローロ・キナート
 苺 バニラ マスカルポーネ

1)のヴェルモットも、8)のキナートも1952年までは潤沢に生産していましたが、50年代のカクテルの流行で、活躍の場を失い、生産中止に!
フェデリカさんがワイナリーに参画した2016年から、祖母直伝のオリジナルレシピに則り再生産、歴史あるラベルも採用。セラーには古いワインがストックされているとのことなので、まさに“温故知新”の貴重な酒精強化ワインです、生産量は限定1000本!
キナノキとアカキナノキの樹皮を少量のクラシック・バローロで21日間浸漬。その後、レシピにあるリンドウの根、ルバーブ、カルダモンシード、シナモン等の香草を加え、週週間の熟成の後、クラシック・バローロを加え、少しの砂糖とアルコールで味を調整。ストレートで楽しむ食後酒


 プレスランチに供出されたアイテム
 左から右に
 1)ヴェルモット・ディ・トリノNV
 2)ランゲ シャルドネ“ラルトロ”D.O.C.2022
 3)ランゲ シャルドネ"ピオディレイ"D.O.C.2021
 ※2020年ヴィンテージから4代目へのオマージュとして過去のラベルを復刻して使用

          参考画像:最左は2020年以前のラベル / 2017年撮影

           4)バルバレスコD.O.C.G.2019
           5)バローロD.O.C.G.2019
           6)バローロ"モスコーニ"D.O.C.G.2018
           7)バローロ"オルナート"D.O.C.G.2016
           8)バローロ・キナートNV


              o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



       フリーテイスティングには新アイテム登場
        祖母の名を冠したロゼ『ランゲ ロージー2022』
        ロージーはフェデリカさんのミドルネームでもあり、
        とっても由緒あるネーミング
        生産本数5000本、ファーストヴィンテージは2017年

 フリーテイスティングのワイン
 左から右へ
 #1:ガヴィD.O.C.G.2022
 #2:ランゲ ソーヴィニヨン・ブランD.O.C.2022
 #3:ランゲ ロージーD.O.C.2022
 #4:ドルチェット・ダルバD.O.C.2022
 #5:バルベーラ・ダルバD.O.C.2021
 #6:バルベーラ・ダルバ スペリオーレ フィデス モスコ-ニD.O.C.2021
 #7:ランゲネッビオーロD.O.C.2019

【製品についてのお問い合わせ先】
 WINE TO STYLE
 TEL:03-5413-8831
 info@winetostyle.co.jp


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