SSブログ

東京で再現! ベルリン・テイスティング [ワイン]

3764986[1].jpg

1976年のパリ・テイスティングの仕掛け人スティーヴン・スパリュア氏(右)
3765020[1].jpg

2004年1月、ドイツの首都ベルリンを舞台にブラインド・テイスティングが行
なわれました。対象となったのは、フランスの第1級のグラン・ヴァン、イタリ
アのスーパー・タスカン、チリのエラスリス社のオーナーであるエデュアルド
・チャドウィック氏が造るワインの計10本。
テイスターとしてヨーロッパの著名なバイヤー、ソムリエ、ジャーナリストたち
が参加しました。結果、トップ3に選ばれたのは、チャドウィック氏の『ビニ
ュエド・チャドウィック2000』、同じく氏の『セーニャ2001』、『シャトー・ラフィ
ット2000』でした!

チリワインの品質の高さを証明する絶好のチャンスとなったこのイベントの
結果に、世界のワインマーケットはびっくり! ベルリン・テイスティングはそ
の後、ブラジルでも開催され、そして今回、グランドハイアット東京を舞台に
して再現されました。テイスターとして参加したのは海外からのゲスト12名
に、ワイン商、ソムリエ、ジャーナリスト、オピニオン・リーダー、インポーター
等を加えた総勢73名。私も参加させていただきました。

3764983[1].jpg

用意されたワインは供出順に
1:Margaux2000(フランス)
2:Viñedo Chadwick2001(チリ)
3:Tignanello2000(イタリア)
4:Don Maximiano2003(チリ)
5:Latour2000(フランス)
6:Seña2000(チリ)
7:Sassicaia2000(イタリア)
8:Viñedo Chadwick2000(チリ)
9:Lafite2000(フランス)
10:Seña2001(チリ)

テイスターは1位から3位までを、3点、2点、1点で採点。集計された結果は
第1位(83点)がNo5のLatour2000、第2位(52点)がNo6のSeña2000、第3位
(50点)がNo8のViñedo Chadwick2000でした。 因みに第4位(48点)はNo10
のSeña2001、第5位(47点)はNo4のDon Maximiano2003と、なんと5位まで
に4本のチリワインが入る大健闘。主催したチャドウィック氏も満足気な表情です!

私のトップ3はNo4No10No5でチリとフランスを評価しました。No4は一番若いワイ
ンでしたが、バランスが取れていてMLFに由来する香りと口中での甘さに惹かれ
ました。No6No8にミントのニュアンスを感じ、コメント欄に「チリ?」と書いたのは〇
だったようで・・・。また、5月にラトゥールのセミナーがあり、大分刷り込みされた
のか、No5のコメント欄には「ラトゥール?」と書いてあります。ちょっぴり自慢です!

印象的だったのは、1995年に世界No1ソムリエになった田崎真也氏のコメント。
No1No5No9に同じごはんを食べている印象があり、No3No7も同じ、残りの5つ
も同様に、同じご飯を食べている感じがします。好みとしてNo5No9No4にポイン
トをつけました」と。フランス、イタリア、チリ産を全て当てています!

私は今回のブラインドで、ポイントをつけたワインのうち2つが田崎真也氏と重なっ
ていたことで単純に喜んでいた次第です♪


nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 3

YUTAKA

パリ・テイスティング30周年のFLIGHT 4では、Ch.MargauxがCh.Latourよりかなり高い評価を受けていましたが、見事に逆転していますね。それだけ全体のレベルが高い僅差だったということでしょうか・・
それにしても、今度はチリの快勝ですか!!いや、前回ので抵抗力がついているので大丈夫です(笑)。しかしボルドー2005のプリムール価格は、対2003の40%増しと聞いていますが、ワイン・ラヴァーのボルドー離れが進まないといいなと個人的に思います。

偶然ですが、3日ほど前、メルロのブランド・テイスティングをワイン会でやりました(実は国名も品種もブラインド)。サンテミリオン、チリ、イタリアなど4種類の小規模でしたが、時間の経過とともに評価が変わって行ったのは面白かったです。そして、確かにチリはユーカリやミントの香りがすると、全員言っていました。この土地の特徴のひとつなのでしょうか。

それにしてもテイスターの方々の知覚能力には、ただ感銘するばかりです。青木先生も、さすがです!
by YUTAKA (2006-06-17 10:03) 

fumiko

フランスワイン好きのYUTAKAさんにとって、またまたカルチャーショック(笑)。最近、このような比較テイスティングが続いているので、私としても非常に興味あるところでした。
ミントとかユーカリの香りについては「その土地に由来するもの」、「酵母によるもの」等、いろいろ言われています。今回は私の中にある過去の記憶と、ひとつの判断基準によるものです。
オーストリアでも“世界のSB対決”と題して49種類のブラインドをしてきましたので、近々、その結果をご報告しますね。
ところで、メルロ対決の4本の中に、日本の『桔梗が原メルロ』は入っていなかったのですか? ブラインドで出せば、このワインがいかに素晴らしいか、おわかりになると思いますよ。
by fumiko (2006-06-17 11:12) 

YUTAKA

世界のワイン市場はダイナミックに動いているんだな、と実感します。
チリ産のメルロの香りについてのコメントも、ありがとうございます。全てではないと思いますが、今度、カレッジでそのようなことがあったら、思い出すことにします(笑)。またSB対決のご報告、とても楽しみにしています!
今回は、『桔梗が原メルロ』は入っていませんでした。実はまだ味わったことがありません・・・。友達に日本ワインマニアがいるのですが(ワイナートの"マニアの泉"にも登場したほど ^^;)、今度お願いして、WE仲間の別な会でメルロ対決第2弾を企画してみようと思います!比較テイスティングは、緊張しますが(笑)、本当に楽しいですね。
by YUTAKA (2006-06-19 00:25) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0