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サザビーズが4月12日から27日までの期間限定で『マッセート古酒オンラインオークション』を実施 [オルネッライア/ Ornellaia]

        
         ワイン愛好家垂涎のマッセートを限定本数独占販売
マッセートのぶどう畑の地下の鋼鉄製セラーで熟成させた古酒をサザビーズのオークションで限定本数独占販売、期間は2023年4月12日(水)~27日(木)です。

        画像提供:(C)マッセート

サザビーズとマッセートは共同でマッセート・カヴォーから様々なフォーマットのボトルを蔵出し、限定数をオークションに出品することにしました。カヴォーは同名の区画のぶどう畑の地下にある鋼鉄製の特別のセラーで、マッセートが誇る神秘の空間です。すべてのヴィンテージのワインを1本ずつ個別のスチール製バスケットに保管できるように設計されたセラーで、ワインを完璧な状態で熟成させています。

 特別ボトルとハンドメイドの木製ケース
 画像提供:(C)マッセート

マッセートはトスカーナ沿岸斜面の青色粘土層、地中海の涼風、海面で光が反射する豊かな陽光の3つが見事に相乗し、エレガントで力強く複雑さを備えたテロワールを色濃く反映させたワインです。2017年からはセカンド・ラベルのマッセティーノを造っていますが、ともに自然の恵みであるぶどうに最大限の敬意を払い、人間の介入を最小限にした畑からワインを造るというマッセートの哲学を表現しています。

オークションではカヴォーで30年にわたり熟成させたワインが出品されます。
2006年、2010年、2011年物を含む、マグナム、ダブル・マグナム、アンペリアル、およびナビュコドノゾールを1本リリースするので、合計46ロット(全132本)、落札予想総額は20万ユーロ

[ぴかぴか(新しい)] (交通費は出ませんが)今回のオークションの落札者全員をワイナリー内で開催する感謝イベント(2024年末までに開催)に招待する予定とのことなので、マッセートファンはお見逃しなく!


 画像提供:(C)マッセート

ボトルは、すべてボルゲリの職人による手作りの木箱に梱包。シリアルナンバーと最高醸造責任者アクセル・ハインツさんの直筆署名を入れた原産地証明書が付いています。また、全ボ トルにはワインが純正であることを証明するプルーフタグ[レジスタードトレードマーク]が付いていて、タグの前面にはカヴォーから出荷した日付(2023年4月)およびボトルのキャップフォイルと木製ケースの封印シールにもカヴォー蔵出しであることを記載、信頼度が高い純正品保証になっています。

o マッセート 2010 ナビュコドノゾール 1本 予想落札価格 18,000~26,000ユーロ
o マッセート 2000 アンペリアル 1本 予想落札価格 6,000~8,500ユーロ
o マッセート 2001 アンペリアル 1本 予想落札価格 7,500~11,000ユーロ
o マッセート 2006 アンペリアル 1本 予想落札価格 7,000~10,000ユーロ
o マッセート 2010 アンペリアル 1本 予想落札価格 8,000~10,000ユーロ
o マッセート 2011 アンペリアル 1本 予想落札価格 6,500~8,500ユーロ
o マッセート 2016 アンペリアル 1本 予想落札価格 6,000~8,000ユーロ

o マッセート 1996 年から 2011年までのダブルマグナム 1本の予想落札価格 2,400~5,000ユーロ
o マッセート 2006 年、2010 年、2011 年のマグナムの垂直 3本、1 ロットの予想落札価格 4,500~6,000ユーロ
o マッセート 2006 年、2010 年、2011 年の垂直3本、2ロット、1ロットの予想落札価格 4,000~5,500ユーロ
o マッセート 2006 年、2010 年、2011 年の垂直 3 本のボトル 1ロットの予想落札価格 1,800~2,600ユーロ


 荘厳な空気感が漂うバリックルーム
 画像提供:(C)マッセート


   マッセートを牽引してきたアクセル・ハインツ最高醸造責任者
   画像提供:(C)マッセート

「マッセートの古いヴィンテージのコルクを抜く たびに、新しい魅力を感じます。一口飲むたびに、今まで体験しなかった新しい発見があるのです。忍耐と愛情を注ぎ、育成させたワインが、どのように進化するか、どのように変身するのか・・・ヴィンテージの特徴が明確に出ているので、収穫年独自の豊かな個性を感じます。クラシックの名曲は、同じ曲でも演奏者が異なるとスタイルは変わり、感動的な演奏になるのと似ていると思っています」とハインツさん

折しも、3月23日、17年以上に渡り、オルネッライアとマッセートで素晴らしい業績を残してきた彼の辞任が発表され、世界中のワイン関係者に驚きを与えました。今回のオークションに出品されるワインの多くはハインツさんの愛がこもったワインだけに“不可価値絶大”だと思っています。

セレナ・サトクリフ マスター・オブ・ワイン(MW) サザビーズワイン名誉会長はマッセートについて、「 “魅惑あふれる豪華さ”の代名詞です。深みがあり、ビロードのように滑らかなブラックチェリ ーの風味と、南国の豊かなチョコレートの濃厚さを感じます。マッセートには心が震える官能があり、甘美なメルローが見事に表現されていて “高貴さの完成形”と言えます」と述べています。


                 🍷 🍷 🍷 🍷 🍷


 ハインツさんとセレナ・サトクリフMWの功績に敬意を表して
 photo by Fumiko / 2009年11月18日@シャングリ・ラ ホテル東京

ワイン界で活躍なさっている偉大なふたりの英国人女性
私が尊敬しているのはジャンシス・ロビンソンMWとセレナ・サトクリフMWです!

2009年に世界的な名門醸造家が組織するPrimum Familiae Vini (PFV) プリムム・ファミリエ・ヴィニの日本ツアーがありました。ツアーの柱となるガラ・デイナーでは毎回オークションが開かれており、そこではサザビーズ本部の国際ワイン部門シニアディレクター(現サザビーズワイン名誉会長)のセレナ・サトクリフMWが仕切り役を務めていました。

2009年の来日の食事会で、私は光栄なことに隣席に座るチャンスをいただき感激でした!
PFVメンバーの素晴らしいワインをティスティングしながら、「若いワインはグッドなワイン、古いワインはグレートなワイン」と語っていたサトクリフ女史!

4月12日から始まるマッセートの古酒オークションを仕切るのがサザビーズなので、サトクリフMWの品格と知的な雰囲気をまとったお姿を思い出してしまいました。
アクセル・ハインツ最高醸造責任者が手がけたマッセートが、世界の最高のワイン愛好家の皆さまに落札されることを願っています。


【詳細情報の問い合わせ】
[ダイヤ]サザビーズ
ニューヨーク +1 212 606 7176 | Zoe Malliaros | Zoe.Malliaros@Sothebys.com
香港 +852 2822 8129 | Nancy Wong | Nancy.Wong@Sothebys.com
[ダイヤ]マッセート
コミュニケーション部門マネージャー エレナ・オープレア(Elena Oprea)
+39 348 465 7945 | elena.oprea@masseto.com
 
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Ornellaia オルネッライアの新ヴィンテージ2020を表すワンワードは “La Proporzione ラ・プロポルチオーネ(調和) ”  [オルネッライア/ Ornellaia]

 オルネッライア2020は複雑でバランスの取れたワイン
 画像提供:Ornellaia

トスカーナ地方の地中海沿いに位置し、歴史的な中世の町であるボルゲリや、世界的に有名な糸杉並木まで至近距離にあるスーパー・タスカンオルネッライア
土地ならではの微気候の恩恵を受けながら各区画に最適のぶどうを栽培。ワインはイタリア国内のみならず、ワールドワイドな人気を誇っています。


 オルネッライア最新ヴィンテージ&第15回ヴェンデミア・ダルティスタを発表
 画像提供:Ornellaia

イタリアの現地時間10時/日本時間18時
(左から)オルネッライア会長フェルディナンド・フレスコバルディ侯爵、ジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤCEO、アクセル・ハインツ最高醸造責任者

アクセルさんは2020年の気候について、寒さと降雨が交互に続き、高温と乾燥の期間が長くなったので対比(コントラスト)とコメント。気候は急激な変化に富んでいたようで、「雨の多い冬に続き、初夏は冷夏、その後暑くなり、9月は多雨、さらに熱波が続いた」と述懐。それらの要素が2020年の特徴を生み出し一体化したヴィンテージになった由。結果として2020年を表現するワンワードは 調和=La Proporzione / ラ・プロポルチオーネ!!


フレスコバルディ侯爵は世界に向けて新ヴィンテージの発表ができる喜びを述べ、「オルネッライアはオルネッライアであり、アンタッチャブルな存在である」と語りました。

芸術とワインを融合させたヴェンデミ・ダルティスタは今回で15回目を迎えました。生みの親であるジョヴァンニCEOは「これまでの5年間、サザビーズのオークションの収益金は全額、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館のマインズ・アイに寄贈されており、これはオルネッライアが自然から受けた大きな贈り物の一部を社会に還元するひとつの手法です」と自信の程をのどかせました。

[イベント]オルネッライアの希有なボトルデザインの一部は9月7日~21日まで、サザビーズのオンラインオークションに出品予定です!


 思想家&コンセプチュアル・アートの実践者ジョセフ・コスース
 画像提供:Ornellaia

ワンワード“調和”をテーマに作品を手がけたジョセフ・コスース氏は思想家であり、コンセプチュアル・アートの第一人者、アメリカ出身で現在はヴェニスに在住しています。
従来からの芸術の技法を新たな視点で再定義し、文化コードの複雑さを視覚的に表現。今回は“ワイン”という言葉を中心に力強い作品を完成させました。


 画像提供:Ornellaia

登場しているのはアルバニア語、セルビア語、ラテン語、イタリア語、ヒンディー語、ヘブライ語、現代ギリシャ語、アイルランド語、ドイツ語、アルメニア語の10言語と、そこから派生した言語!

アートボトルにエッチングしてある英文は、古代ローマの建築家ウィトルウィウスの著作『デ・アルキテクチューラ(建築十書)』の第3章から引用した下記の文を使っています。
Proportion consists in taking a fixed module, in each case, both for the parts of a building and for the whole, by which the method of symmetry is put into practice. /Vitruvus
調和とは、建造物の全体と部分が一つの構成物として存在することであり、これにより対称性が生まれる/ ウィトルウィウス


      画像提供:Ornellaia

レギュラーサイズの白いラベルはコサース氏がデザインした芸術ラベル
100本のダブルマグナム(3㍑)のラベルには、ワインという言葉の語源を表す系図
10本のアンペリアルボトル(6㍑)はデザインがすべて異なり、語源系図をエッチング
世界に1本しかないサルマナザールボトル(9㍑)には白で強調した枝の周囲にウィトルウィウスの言葉を英語で記載し、プラチナ製のプレートに彫りを施しています。


 画像提供:Ornellaia

オルネッライア・ボルゲリ DOC ロッソ・スペリオ2020
ぶどう品種はCS 50%、ME 32%、CF 13%、PV 5%
各品種の比率はヴィンテージにより異なる。
発酵はステンレス・タンクとコンクリート・タンク
熟成はフレンチオーク(新樽70%、一空樽30%)で18ヶ月、その後瓶熟12ヶ月
深みのあるルビー色、赤い果実のアロマ、十分な熟度を備えたぶどう由来の丸みのある味わい、地中海の海風を感じる塩味、しっかりしたタンニンの存在感ながら口中では木目細かくエレガントなタッチ。複雑味とバランスに溢れ、ジョセフ・コスース氏が描く語源的な作品を通して、オルネッライアの魅力を最大限に表現した温かみのあるヴィンテージ



               🍷 🍷 🍷 🍷 🍷

  
 オンラインの様子を少しだけお見せすると
 コロナ禍以降オンラインでのプレゼンが続いていますが、
 ワイン送付時、アクセルさんは毎回自筆メッセージを添えてくださり[わーい(嬉しい顔)]


 (左から2人目から)
 登壇したアクセル・ハインツ最高醸造責任者、フェルディナンド・フレスコバルディ侯爵
 ジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤCEO、2名のキュレーター


 ヴェンデミア・ダルティスタのためにジョセフ・コスース氏がデザインした大容量ボトル



                🍷 🍷 🍷 🍷 🍷

    

        守備範囲の広さは実証済み
        オンライン開始30分前に抜栓

      私的マリアージュを満喫
      白カビ(熟成したカマンベール)やブルーチーズと合わせて

      ワインのコクとビーフシチューの旨味相乗

モノローグ
オンライン時、ウィトルウィウスの『デ・アルキテクチューラ』がルネサンス期に与えた影響やレオナルド・ダ・ヴィンチの黄金比の話もチラリと出ていたので、翌日SNSで検索してみました。今まで何度か目にしていたダ・ヴィンチの“ウィトルウィウス的人体図””との関連を再発見し、古代ローマのウィトルウィウスの世界にしばしハマってしまいました。「“調和”とは、単に要素間の視覚的なバランスだけでなく、世界を構成するあらゆる部分にどんな意味があるかを明確に説明し、これにより、いろいろな概念が生まれる」と語っているコスース氏。オルネッライア2020ヴィンテージを介して、未知の分野を学習する良い機会になりました。

 【オルネッライア2020 製品情報】
 価格は4月上旬に確定予定

 オルネッライアへのお問合せは
 画像提供:Ornellaia
 Ornellaia Communication Manager / Ms. Elena Oprea
 Email: elena.oprea@ornellaia.it


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ワイン醸造家オルガ・フザーリによるポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2020プレゼンテーション@ファロ [オルネッライア/ Ornellaia]

        伊ボルゲリで生まれた黄金色の白ワイン
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        画像提供:オルネッライア

ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2020がリリースされました!
オルネッライアのアクセル・ハインツ最高醸造責任者は「トスカーナ地方は素晴らしい赤ワインの産地として知られていますが、細心の注意でぶどうの手入れをすることにより、世界に類を見ないユニークなテロワールの恵みを凝縮させた、黄金色に輝く極上の白ワインができると考えています」と述べています。

 オルガ・フザーリ醸造家が語る白ワイン造り
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 現地と繋いで最新ヴィンテージ2020 (左) を中心に垂直試飲


 オルガさん (右)とエレナ・オプレア コミュニケーション・マネージャー

トスカーナ生まれのオルガさんとオルネッライアとの関わりは、インターンシップの時からで、当時、白ぶどうの熟度を分析した思い出があると語っていました。同ワイナリーとの正式な繋がりは2005年の収穫からで、2008年から新たに生産を始めたポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライアのチームに参画、現在、同ワインの醸造責任者として活躍しています。

ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライアのぶどう畑は10㌶、ソーヴィニョン・ブランSB、ヴェルメンティーノ、ヴィオニエ、プティ・マンサン、セミヨン、ヴェルデッキオを栽培。基本的にSB主体のブレンド、格付けはIGTトスカーナ・ビアンコ


     ヴィンテージごとの個性を探る(供出順)
     2017年ヴィンテージ
     SB81%、ヴェルメンティーノ10%、ヴィオニエ6%、ヴェルデッキオ3%
暑く乾燥した年。収穫はオルネッライア史上、最も早いものとなった。ミネラル、ロースト、フレッシュさ、コク

   2019年ヴィンテージ
   SB78%、ヴェルメンティーノ16%、ヴェルデッキオ6%
降雨多く、旱魃、猛暑と近年まれな激しい天候の変化に見舞われた。収穫が遅くなったことで、ぶどうはアロマ豊か。凝縮した柑橘系果実の風味、溌剌とした酸味、ミネラル感


    2018年ヴィンテージ
    SB83%、ヴェルメンティーノ11%、ヴィオニエ6%
オルネッライア史上最も雨が多かった春。SBは長い時間をかけたこと完璧な熟度が得られた。ふくよかで際立つ酸味と豊かな風味


    2020年ヴィンテージ
    SB69%、ヴェルメンティーノ22%、ヴィオニエ5%、ヴェルデッキオ4%
オルガさんは「ブレンディングする段階で、20202年の素晴らしさを実感」とコメント
柑橘、ストーンフルーツ等、果実風味豊か。活き活きした酸味、躍動感のあるワイン




 オルネッライアの関連ページ
 スーパータスカン『オルネッライア』のオンライン垂直テイスティング@アマン東京
 ウェビナーでアクセル・ハインツ最高醸造責任者と『オルネッライア2018』の世界へ



             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


 能田耕太郎エグゼクティブシェフのマリアージュを堪能@ファロ
 (C)photo by Yuji KOMATSU

本番のマリアージュに備えて、①ワインを試飲、②メニューを構成、③料理を試作、④関係者のみでマリアージュを実施。意見交換を経て、最終的なメニューを決定
という流れで供出されたメニューは完璧でした!


 右、中央、左の順に
 しいたけの存在感が強烈だった原木椎茸と緑米のチップ
 優しい食感に包まれた菊芋のムース
 グーラッシュ (牛ほほ肉のパプリカの煮込み) を詰めたニョッコフリット


IMG_9731.jpg
 ファロではビーガンのコースにも力を入れています。
 ビーツを使ったゼリーの光沢も魅力的


      アオリイカのタルタル トマトテリーヌ × 2020年ヴィンテージ

 よく炒めた香味野菜を加えたテリーヌ、まわりには酸味のあるソースとバジルのテイスト
 2020年VTの柑橘風味と酸味のニュアンスがトマトの酸味と相乗
 フレーバーが平坦な烏賊に、トマトや柑橘の酸味を重ねる合わせるとバランス良好
 シェフの“塩加減と酸味”がポイントになっている組み合わせ

 スカンピの準備


      スカンピのリゾット × 2018年ヴィンテージ

      他VTより樽の要素を感じるワイン
      トスカーナ産ぺコリーノに甲殻類のソースを絡めた逸品
      アメリケーヌ・ソースの甘味と旨味が半ナマに調理した食材と絶妙な相性


    魚のヴァフォーレ 大葉とフェンネルの香味ソース × 2019年ヴィンテージ

    ミネラルやハーブ、胡椒や黄色系の花のニュアンスを感じさせるVT
    蒸しあげたコショウダイ、ソースは香りが独特な大葉やフェンネル
    上部に飾りつけてあるのは低温で揚げた大葉や焼きあげたフェンネル

 
      じゃがいものスパゲッティ × 2017年ヴィンテージ

 能田シェフのスペシャリテ!
 ワインのロースト香、アーシーさと、ポテトやキャビアから感じるアーシーさが相乗
 発酵バターと魚醤のソースがワインを単独で試飲した時とは異なる“第3の味”◎


 ジャガイモをイメージして創作した球形の有田焼、超キュート


 メインディシュでヴィンテージ当てゲーム
 サドルバック豚のサルティンボッカ

 牛腸店長から「料理に使った白ワインは、4つのヴィンテージの中の1つなので
 それを当ててください」との出題に、参加者 (9名) 一同びっくり😲


 このソースにはどのヴィンテージが使われているのか🤔


    私の推測は2019年ヴィンテージ
    理由は口中でワインと合わせた時の渾然一体感
    他のヴィンテージだと、2019年とは異なる“微妙なすれ違い感“があり・・・

    私とワイナートの小松編集長がビンゴ、やったー[わーい(嬉しい顔)]

 
 オレンジのコンポジション


    日本の里山 花のタルト
    エディブルフラワーを生かした加藤峰子パティシエの力作、素敵!

 参加者を魅了した4ヴィンテージ
 左から右の順に2020年、2019年、2018年、2017年

 能田耕太郎エグゼクティブシェフと牛腸和宏店長の2ショット 
 細部にわたるおもてなし術、ここち良い空間でした。
 最高のマリアージュを披露してくださった能田シェフと牛腸店長
 ありがとうございました!


[NEW]ワイン王国webの海と大地に敬意を表した「オルネッライア」の白ワインもご笑覧くださると嬉しいです[わーい(嬉しい顔)]

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4月1日発売のOrnellaia2019、10月5日~19日にはサザビーズでオンライン・オークション [オルネッライア/ Ornellaia]

2月9日、オンラインによる発表会で伊スーパータスカン『オルネッライア』の新ヴィンテージ2019年が披露されました!

オルネッライアは現在、世界90ヶ国以上に輸出されています。欧州、北米の各国には、従来の販売網を通じて供給する一方、南中米、アフリカ、アジアの各国は、ラ・プラス・ド・ボルドーのネゴシアンによって販売されています。待望の2019年ヴィンテージは4月1日に発売を開始します!


 レギュラーサイズと限定ラベル入りの木箱
 (C)Ornellaia
6本入り木箱には、ヴェンデミア・ダルティスタの限定ラベルのボトルが1本入っています。


 ヴェンデミア・ダルティスタ / Il Vigore イル・ヴィゴーレ
 (C)Ornellaia
ワインと芸術の融合が“ヴェンデミア・ダルティスタ”です。
オルネッライアは2009年から世界的アーティストとコラボレーションをしています。テーマは、アクセル・ハインツ最高醸造責任者が、年ごとのワインの特徴を表現した“ワンワード”で、それをモチーフにしてアーティストはオリジナル作品を製作します。

アクセルさんが2019年ヴィンテージのために選んだ言葉は、活力やエネルギーを意味する『Il Vigore /イル・ヴィゴーレ』でした。限定版は全部で111本あり、内訳はサルマナザール1本、アンペリアル10本、ダブルマグナム100本となっています。

10月5日~19日に開催されるサザビーズのオンライン・オークションで得た収益金は全額ソロモン・R・グッゲンハイム財団が推進する『マインズアイ・プロジェクト』に寄贈されます。ちなみに2009年にヴェンデミア・ダルティスタを立ち上げてから、200万US$を超える額を寄付しており、何より、世界中のサザビーズの顧客は芸術を享受するために、希少価値のアートボトルの落札を心待ちにしています。グッゲンハイム美術館は、目が不自由でもアートを五感で鑑賞することができるシステムなので、オルネッライアは同財団と3年後の2025年まで契約を延長したとのことでした。


 2019年ヴィンテージ
 オルネッライア2019 DOCボルゲリ・スペリオーレ
 カベルネ・ソーヴィニヨン62%、メルロー31%、プティ・ヴェルド4%、カベルネ・フラン3%

天候が劇的に変化した年で、雨が降って寒かった期間と、干ばつや猛暑が長く続いた期間が交互に到来。春は不安定な天気が続いたものの、夏はほぼ理想的な天候に恵まれた。収穫は9月5日からゆっくりと始まり、例年通り、9月最終週に気温が下がったことで、ぶどうには新鮮な果実味とフィネスが残った。9月21日に雨がやんでから、陽光が戻り、晩熟型のぶどうの収穫は10月4日に終了した。
深いルビー色、地中海の香草やバルサミコ、スパイス、黒胡椒、セージ、極めて滑らかなタンニン、層を成して広がる複雑味、品格があり、活力とエレガントさを併せ持つワイン



 アクセル・ハインツ最高醸造責任者に質問させていただきました!
 
Q:2018年ヴィンテージ(メルローME51%、カベルネ・ソーヴィニヨンCS40%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド2%)はメルローの比率が多かったのに対して、2019年は従来からのオルネッライアスタイルで、カベルネ・ソーヴィニヨンが主要品種になっています。オルネッライアにとって、メルローの位置付けは、今後どのようになるのでしょうか?

A:2019年はCSの比率が多いので、2004年や2005年に似ています。ブレンディングをしていく上で、我々が何をしようとしているのか。それはオルネッライアのヴィンテージをより良く表現できるものを造ろうということであり、その特徴をどのように引き出せるのかということです。オルネッライアはブレンドしているので、メルローは毎年関わってきます。2018年ヴィンテージでは比率が多かったのですが、2019年は夏暑かったので、素晴らしいCSができました。これはオルネッライアが求めているCSでした。私はいつも「ベストなワインはどうしたらできるのか」ということを考えています。そのような中で、CSには常に背景があり、オルネッライアは伝統的にCSを多く使うので、2018年のメルローは特別だったと言えます。単にブレンドすれば良いということではなく、ブレンディングしていく中で、ワインの特徴が出てくると思っています。


 スウェーデンのアーティスト
 オンラインでご挨拶したナタリー・ユールベリさんとハンス・ベリさん
 おふたりが製作に関して言及した内容は、ワインのこころで紹介しています。


 ワインと共に同封されていたロゴ入りDropStop、紙ナプキン、鉛筆!
 なんとも細やかなお気遣い


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 ビリヤニ、コリアンダーは多めでも[わーい(嬉しい顔)]

 和スパイス、紀州の香山椒
 オルネッライアと和食のつなぎ役として活躍してくれました!


【関連ブログ】
ウェビナーでアクセル・ハインツ最高醸造責任者と『オルネッライア2018』の世界へ! 

【オルネッライアへのお問い合わせ】
Elena Oprea, Ornellaia Communication Manager
TEL: +39 348 465 7945 Email: elena.oprea@ornellaia.it
URL: http://www.ornellaia.com/it/

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こだわりのマリアージュでOrnellaia2018vs2005&甘口タイプ『Ornus Dell' Ornellaia2013』の魅力を探求! [オルネッライア/ Ornellaia]

 供出順 左から
 ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019
 オルヌス・デル・オルネッライア2013
 オルネッライア2018、同2005、エリゴ・デル・オルネッライア グラッパ・レゼルヴァ


 昨年6月にオープンした『資生堂パーラー ザ・ハラジュク』の本多康志店長兼ソムリエ
 第3回JETCUP イタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクールの優勝者
 オルネッライアからの信頼も厚く、日本で最もオルネッライアに精通している本多さん
 今回は限定アイテムも登場させつつ、マリアージュ探求をしました!
 


 コラヴァンでワインはカラフェに移してからサービス


      帆立貝とカブのタルタル ロシア産キャビア
      ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019 
      ぶどう品種:SB78%、ヴェルメンティーノ16%、ヴェルディッキオ6%
      ブレンド比率は収穫年によって異なる
      アロマ豊か、溌剌とした酸味、微かな塩味、シュル・リー由来の旨味が好印象


 シンプルに塩で茹でて仕上げたタルタル
 ビーツを使ってピンク色を出したマヨネーズ系ソースは視覚・味覚ともにナイス

 飴色に輝く甘口ワイン
 透明ボトルに映える飴色の液体
 オルヌス・デル・オルネッライアの生産量は3,000~3,400本程(VTによって若干の変動あり) 
 ヴィンテージは2013年、ぶどう品種はプティ・マンサン100%
 発酵・熟成ともに新樽100%
 凝縮した果実、ドライアプリコット、ブラウンシュガー等が層を成して鼻腔をかすめ、 
 シェリー似の酸化ニュアンスも。それを本多さんに伝えると・・・
 シェリーのモスカテル話が!
 シェリーの甘口としてはぺドロ・ヒメネス(PX)が良く知られていますが、
 本多店長の経験から言うと、
 フォアグラのソテーにはシェリーのモスカテルが納得できるマリアージュとのこと。
 オルヌスのぶどう品種プティ・マンサンの甘い果実感ととろ~りとした質感は、
 モスカテル似の要素と繫がるので、この組み合わせにはガッテンできました。


 フォアグラのソテー 100年樹齢紅玉の焼きリンゴ&サツマイモ
 双方の色が重なり合うマリアージュ、密を含んだ紅玉の存在、凄いです!
 フォアグラのキャラメル状態とワインの酸化熟成の具合が素晴らしい調和


 伝統のコンソメとオルネッライア
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 本多店長が「旨みの塊の肉料理」と形容するコンソメ

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2018年VTは透明感があり、ベリー系果実に溢れた上質な舌触りのエレガントなワイン
2005年VTはヨード、エスニックスパイス、喉の奥にAlcの印象(2018も2005も13.5%ながら )が残り、オルネッライアの造りのスタイル(「新樽や使用樽の使用率および樽の焼き加減はほとんど同じ」との記載ありなのですが)に明らかな変化を感じました。コンソメと合わせると、ワイン単独で飲んだ時には感じなかった各要素の存在が出てきたので、第3の新しい味わいが楽しめた気がします。これぞ、本多マジック!


     メインは国産牛フィレ肉の塩釜焼き

 大葉にくるまれたフィレ肉

     「オルネッライア2005との相性の決め手はマデイラソース」と本多店長
     マデイラソースに付けて食すとリッチになり、2005年に寄り添うイメージ


 2005年は記念すべき20周年のヴィンテージ
 この年にフレスコバルディ侯爵家の単独所有になりました。
 フェルディナンド・フレスコバルディ侯爵が社長に就任
 アクセル・ハインツさんが醸造技師に就いた年でもありますが、
 アクセルさんは2015年に最高醸造責任者に就任し、現在に至っています。


           エレガントさを纏った2018
「2018年VTのタンニンはシルキーでみずみずしさがあります。ソースをつけない塩釜焼きのフィレ肉の繊維質に馴染んでくる感じは、ピノ・ノワールのようなエレガントさを持ち合わせているから」と本多店長

 滑らかなグラッパ
 初対面だった黄金色のグラッパ
 エリゴ・デル・オルネッライア グラッパ・レゼルヴァ
 ぶどう品種:CS、メルロ、CF、プティ・ヴェルド
 トスカーナの蒸留所に持ち込み、小型の銅製蒸留器で蒸留し、オルネッライア専用の
 フレンチオーク樽で3年以上熟成させたタイプ
 日本は食後酒の浸透度がまだまだですし、私もグラッパを積極的に味わうことは、
 それほど多くないのですが、エリゴは口中滑らか、スマートさが印象的でした。

本多店長のスマートなサービスで、あまり市場でも見かけることがなかったデザートワインとグラッパをご披露いただき、マリアージュの楽しみが増しました。
ありがとうございました!

[NEW](追記:2021年12月28日) オルネッライアの魅力をワイン王国webで紹介させて頂きました!


      お気に入りのオリーブオイル
    ワイナリーのイメージカラーで統一されたボックス&グリーティングカード
        ジョヴァンニCEOとアクセルさんからのメッセージ
            ありがとうございました!


  出典:オルネッライアのtwitter
  クリスマスシーズンにはトスカーナのアーモンドビスケット(リチャレッリ)とオルヌス
  いつか、この組み合わせにも挑戦したいです。
  来年2月にはオルネッライアの新ヴィンテージも紹介されるようなので、
  それを励みに頑張ります!

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ウェビナーでアクセル・ハインツ最高醸造責任者と『オルネッライア2018』の世界へ! [オルネッライア/ Ornellaia]

  4アイテムの最新ヴィンテージをリリース
 伊トスカーナの海岸沿いのボルゲリに位置するスーパータスカン『オルネッライア』
 2021年4月から、2018年&2019年ヴィンテージを順次発売しています。

 今回のウェビナーのために届いた4アイテム
 アクセル・ハインツ氏自筆のお手紙も添えられていて[わーい(嬉しい顔)]

  ボルゲリの卓越性
 画像提供:オルネッライア

 初ヴィンテージは1985 年、赤・白ワインともに、30 年余の短期間で、
 イタリア国内だけでなく、世界中から熱い賞賛を受けるまでになりました。
 地中海特有の樹木や砂地と、水平線が陽光を受けて輝く風光明媚な土地に、
 115㌶を越えるぶどう畑が広がっています。


              新しいヴィンテージの紹介


  オルネッライア最高醸造責任者アクセル・ハインツ氏のナビで
 ハインツ氏とは昨年11月のオンラインテイスティング@アマン東京以来になります。
 冷涼年と温暖年についての解説と垂直試飲(2006年、2010年、2011年、2017年)でした。


 左からテイスティングに

 #1:ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019 IGT トスカーナ・ビアンコ
 ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン78%、ヴェルメンティーノ16%、ヴェルディッキオ6%
 #2:レ・ヴォルテ・デル・オルネッライア2019 トスカ―ンIGT ロッソ
 ぶどう品種:非公開
 #3:レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア 2018 DOCボルゲリ ロッソ
 ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン33%、メルロー32%、カベルネ・フラン18%、プティ・ヴェルド17%
 #4:オルネッライア2018 DOC ボルゲリ・ロッソ・スペリオーレ
 ぶどう品種:メルロー51%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド2%


 
#1:ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライアはソーヴィニヨン・ブラン主体、畑のマイクロ・クライメットの影響を受けたエレガントな白ワイン。ソーヴィニヨン・ブランの収穫は8月19日開始で9月上旬に完了。晩熟型のヴェルメンティーノとヴェルデッキオが完熟したのは9月中旬。

ハインツ:トロピカルフルーツや下草の香り、滑らかな舌触り、活き活きとした酸、豊潤で、決して重すぎない。ジューシーな酸がバランスを保ち、すべてにおいて調和の取れた味わい。2019年の春はやや涼しかったが、ぶどうの生育期は温暖でぶどうは完熟、きれいな酸が印象的な年、白ワインはバランスの取れたスタイルになった。

 
#3:レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライアはフラッグシップのオルネッライア同様の想いを注ぎ、手間暇かけて仕上げたセカンド・ラベル。黒ぶどうの収穫は8月31日メルロ―からスタート。カベルネ・ソーヴィニヨンは10月8日に穫り入れ、すべて順調に終了。
ハインツ:100%ワイナリーのぶどうを使用。オルネッライアとは違うスタイルのキュヴェを選択。層の広がり、複雑さ、力強さがあるワインで、若いうちでも、熟成させても楽しめる。複雑さを味わうなら5~10年は寝かせて! 4種(CS、ME、CF、PV)のぶどうをブレンドしているが、傾向としてはメルロが中心となることが多い。MLFはステンレスタンクを使い、その後、樽に移動。樽熟15ヶ月。2018年は温暖な年だったが、春に雨が多く降った。ワインはバランスの取れたエレガントなスタイルになった。

青木私感:今飲んで美味しいワイン、今後の熟成の変化にも期待。ぶどうの熟度や丁寧な造りが感じられる魅力的なワイン、超お薦め!



#2:レ・ヴォルテ・デル・オルネッライアは肩肘張らずにワインを楽しみたいワイン愛好家向きのカリテプリワイン。収穫は9月5日から少しずつ開始し、晩熟型のぶどうも含め、10月4日にすべて終了。
ハインツ:“純粋さ”に重点を置いたワイン。まっすぐでフルーティーな味わいを第一のポイントにしているので、このワインにはかっちりしたストラクチュアは求めていない。リリースしてすぐ飲めるタイプなので他の赤ワインと比べて熟成期間(10~12ヶ月)は短い。好天が続き、ぶどうもゆっくり熟したので、味わい的にはリッチでパワフル。レ・ヴォルテの純粋な果実味はうまく表現できたと思っている。


#4:オルネッライアは調和と複雑味を備えたフラッグシップ。収穫開始は8月31日メルローを穫り入れ、カベルネ・ソーヴィニヨンのような晩熟型のぶどうは10月8日に穫り入れて、収穫は無事終了。
ハインツ:2018年はぶどうが熟すには十分温暖な気候だったが、それほど極端に温かではなかった。ぶどうはしっかり熟したが、より繊細で表現力豊かなヴィンテージになった。オルネッライアは最高の区画のぶどうや一番古い畑のぶどうを使用している。ワインが本領を発揮するにはもう少し時間がかかると思うが、味わいのなかに黒系果実のニュアンス、柔らかな果実味、上品な舌触り、シルキーなテクスチュア、2018年らしいアロマ豊かな輝きのある果実感が備わっている。2006年からワンワードで各ヴィンテージを表現しているが、2018年は“ラ・グラツィア(気品・優美)”、調和の取れた美しさがある。


 オルネッライアCEOのジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤ氏
 
 画像右にあるのが『ヴェンデミア・ダルティスタ』の大容量ボトルです。
 オルネッライアが誇るプロジェクトのひとつが『ヴェンデミア・ダルティスタ』
 2006 年ヴィンテージからリリースしている芸術とワインの融合です。
 ジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤCEOはプロジェクトについて言及しました。


ハインツ氏は年ごとのワインを“ワンワード”で表現しており、その言葉をモチーフにして、国際的に有名なアーティストがオルネッライアの敷地内に作品を作り、さらには、アートラベルをデザインして、限定ボトルを特別に製作しています。これらは毎年、サザビーズの慈善オークションで販売されていますが、3 年前から、収益金は、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館が立ち上げた『マインズ・アイ・プロジェクト』に全額を寄贈しています。ハインツ氏が2018 年ヴィンテージを表したワンワードは“ラ・グラツィア(気品・優美)”、ベルギー人のアーティスト、ヤン・ファーブル氏が作品を手掛け、2021年9 月には、オンラインでサザビーズがオークションを開催する予定です。


 ヤン・ファーブル氏は『ファーブル昆虫記』で有名なファーブルの曾孫で、
 作品は“赤い黄金”の別名を持つナポリ湾の希少な珊瑚が使われています!


 オルネッライア2018は優雅で品格に満ちたワイン

 ファーブルは、111本の特別製の限定大型ボトルのほか、10作の特別ラベルをデザイン
 第1作のラベルは750mlのボトルを6本詰めたケース入り
 10作品すべてが揃った2018年ボトルは、限定版の特別ケースとして登場します!


      IMG_6700.jpg 
      オルネッライア2018の紹介&昨年の寄贈額について触れたtwitter
      QRコードに、まぁ、可愛い恐竜!


             マリアージュを交えながら
  錚々たるワインに敬意を表し、銀座『三笠会館』の滝沢シェフのメニューで相性探求
   帆立貝とアーティチョークのマリネ オレンジソースの香り
   ワインと帆立の塩味、オレンジの酸とワインの上質な酸が程良く交差しナイス!

 視覚、嗅覚、味覚で魅了された組み合わせ


 オレッキエッテ(耳の形のパスタ)と小海老のブロッコリーソース プーリア風
 プーリア州ではブロッコリーのソースを使うのが定番とのこと
 小海老とモチモチしたパスタの食感、ワインのハーブ系要素とブロッコリーが相乗


 食べ飽きしない美味なひとさら


           2020年7月撮影
     プレイバック・・・2018年ヴィンテージは築地神楽寿司の赤酢の握り



       国産豚バラ肉のホワイトバルサミコ煮込み 
   アグラッサート(シチリアの郷土料理)とワインの果実味&活き活きした酸◎


 2020年5月撮影
 プレイバック・・・2017年VTは屈原ちまきと合わせました!


     トリッパと白インゲン豆、スペルト小麦のサフラン風味のブゼッカ
     トマトと相性の良いトリッパはワインとも良いコンビネーション

 真鯛フィレとアサリのアクアパッツァ
 旬の真鯛とアサリの旨味がたっぷり効いたひとさら
 『レ・セッレ・ヌーヴェ・デル・オルネッライア2018』とはバランスの取れた相性



 トスカーナ料理『カチュッコ』と絶妙なマリアージュ
 画像:三笠会館
 滝沢シェフの修行先リヴォルノの名物料理カチュッコ、予想通りのマリアージュ!
 我が家が一流レストランになり、素晴らしい世界を堪能できて幸せでした。

 オルネッライア2018のウェビナーに備えて、カチュッコを注文していたのですが、
 連休のはざま、酒類業界とワイン業界に精通するおふたりが遊びに来てくださったので、
 達人たちの意見も拝聴すべく、テイスティングとマリアージュ探求をしてみました。
 素晴らしすぎて、全員しばし無言(笑)


「煮込んだ魚介のたっぷりしたコク、とても心地良い酸味(乳酸も含めて)、ワインと料理との力のバランスが取れた楽しいマリアージュでした。オルネッライアのタンニンがフレッシュながら丸く、丁寧な選果も感じられ、これからさらにこなれていくのが楽しみです。シンプルなお肉料理はもとより、大地を感じるような根菜等を生かしたお料理も試してみたいです。とにかくオルネッライアには包容力があります」との感想をいただきました。

深く同意です!!!
コロナが落着き、イタリアからアクセル・ハインツ氏が来日なさった暁には、絶対に滝沢シェフのカチュッコとオルネッライア2018の体験をしていただきたいと思っています!

       魚介類を赤ワインで煮込むのが特徴のカチュッコ
       オマールや帆立のコクが凝縮したソースは圧巻


              ★☆★☆★☆ ★☆★☆★

         フェミニンな魅力にあふれたオルネッライア2018
    今年5月迄に試飲したワインのなかのべスト・ワン、素晴らしいです!
    オルネッライア2018/希望小売価格(税別) 34,000 円


 レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア2018 /同10,000 円
 ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019/同10,000 円
 レ・ヴォルテ・デル・オルネッライア2019/同4,400 円

【オルネッライアへのお問い合わせ】
Elena Oprea, Ornellaia Communication Manager
TEL: +39 348 465 7945 Email: elena.oprea@ornellaia.it
URL: http://www.ornellaia.com/it/
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スーパータスカン『オルネッライア』のオンライン垂直テイスティング@アマン東京 [オルネッライア/ Ornellaia]

             
            今年も宜しくお願いいたします!
     昨秋は中身の濃いZOOMセミナーや少人数のオンラインセミナーがあり、
     貴重な話を伺いました。今月から、それらをアップしてまいります。


        オルネッライア のマスタークラスオンラインセミナー
      開始前の会場@アマン東京


          最高醸造責任者アクセル・ハインツ氏
       画像提供:オルネッライア

  イタリアと繋いで
 オルネッライア のアクセル氏とコミュニケーションマネージャー エレナ・オプレアさん
 日本時間の16時開始、現地時間は朝の8時。光栄にもオンラインセミナーは日本だけ!



 4ヴィンテージを比較試飲
 左から最新ヴィンテージの2017年、2011年、2010年、2006年

 第1部は、アクセル氏による「ぶどう造りと気候変動」の解説とテイスティング
 第2部では、各ヴィンテージと料理のマリアージュ


  ワイナリーの沿革 クリックで拡大
  画像提供:オルネッライア

 1981年創業、建物だけでぶどう樹は何もない状態からスタート
 1985年初ヴィンテージをリリース
 2001年に1998年VTがWS誌でワインオブザイヤーに選出され、国際的な評価が高まる
 前年にソライアがWS誌でイタリアワイン初の世界第1位を獲得し、スーパータスカンが注目されるようになる
 2005年フレスコバルディ侯爵家の単独所有となり、フェルディナンド侯爵が社長に就任
 同年、アクセル・ハインツ氏が醸造技師に就任
 2009年『ヴェンデミア・ダルティスタ』を開始。ラベルを著名なアーティストに依頼
 現代美術との融合のプロジェクト、初VTは2006
 2015年アクセル・ハインツ氏が最高醸造責任者に就任、現在に至る


  地中海から数キロメートルに位置する畑
  画像提供:オルネッライア

 トスカーナ州のDOCで唯一、地中海沿岸に位置するのがボルゲリ
 DOCボルゲリの認証は1994年
 カベルネ・ソーヴィニヨンCS、カベルネ・フランCF、メルローME、プティ・ヴェルドPV
 に適した環境


 多様なマイクロ・クライメット
  画像提供:オルネッライア

 直射日光だけでなく、地中海からの反射光も受ける
 夏の間、海洋性の涼しい風がぶどう畑に吹き込む
 丘陵が冷たい北風を遮る
 オルネッライアの畑は赤ワイン用ぶどう108㌶、白ワイン用ぶどう6.64㌶
 最も多い黒ぶどうはメルロー40%、白ぶどうはソーヴィニヨン・ブラン52%

 2017年をメインに気候変動に言及

 アクセル氏は「収穫はVTによって異なるが、コアとなる時期は9月10日から10月5日。
 2017年は2003年に次いで早い収穫。日照と暑さがとても重要な役割を果たした。
 セラー内での過度に手を加えない作業がバランスの良いワインになった」と語りました。

 2010年は25周年の記念ヴィンテージ、4アイテムのなかのマイベスト!


 特別な年2017からクラシックな年2006まで

左から
#1:オルネッライア2017/ソラーレ(眩い)
D.O.C.ボルゲリ・スぺリオーレ/CS56%、ME25%、PV10%、CF9%
オルネッライア史上、最も暑く、乾燥したヴィンテージ。冬の降水量は例年並み、平均気温は3℃以上も高く、温暖な日が続いた。開花は2週間も早く、すべてが前倒しに進んだ。収穫は2003年に次ぐ早さで8月24日から開始し、9月26日に終了。ワインについて「抽出を控え目に行ったことで、タンニンはフレッシュでバランスが良く上質。アロマ豊か、凝縮感があり、リッチでパワフル」とアクセル氏

#2:同2011/リンフィニート(無限)
D.O.C.ボルゲリ・スぺリオーレ/CS51%、ME32%、CF11%、PV6%
2017年と類似した暑く乾燥したヴィンテージ。収穫も1~2日違うだけ (9月27日終了) だったが、8月末から10日間続けて熱波が来て、ボルゲリでは30~34度、トスカーナでは40度まで上昇した。アクセル氏が好むヴィンテージで「凝縮感がある。若い印象で、良くまとまっている」とコメント。

#3:同2010/ラ・セレブラツィオーネ(祝福)
D.O.C.ボルゲリ・スぺリオーレ/CS53%、ME39%、CF4%、PV4%
2017年や2011年のように暑く乾燥した年とは異なり、冷涼なヴィンテージ。オルネッライア史上、収穫は最も遅く、メルローは10月4日、すべてが終わったのが10月12日。夜間の冷え込みにより、芳香成分は十分に備わり、果実味豊かなぶどうが収穫できた。アクセル氏は「オルネッライアにとってチャレンジングなヴィンテージだったが、熟成が進むにつれ、良い意味でのリッチ感が出ている。ブレンド比率は他の年よりメルローが多い。我々にとって25周年目の記念すべきヴィンテージ」と語った。

#4:同2006/レズブランツァ(活力)
D.O.C.ボルゲリ・スぺリオーレ/CS50%、ME27%、CF12%、PV5%
4~8月まで降雨がなかったが、9月上旬に気温が上がり、収穫の途中に大雨が降った。9月からの好天で、凝縮感のある成熟したぶどうが収穫できた。2017年以上に乾燥した年で、天候に関しては予期せぬ事態が起きたが、10月4日に収穫は終了。「今となってみれば、クラシックなヴィンテージであるが、フレッシュ感もあり、オルネッライアにとっては偉大なヴィンテージと言える」とアクセル氏。



 第2部はアルヴァ 平木正和シェフの料理に合わせて

 海の幸 3種 × オルネッライア2017
 バッカラマンテカートとポレンタ
 シェフの18番! 干し鱈を1週間かけて戻してオリーブオイルで調理、ポレンタは軽く炒めカリっと仕上げて
 帆立の香草焼き ポロ葱とピンクぺッパー
 帆立はイタリアンパセリ、フェンネル等でマリネしたものを軽くソテー。軽くバターで炒めたポロ葱を添えて
 炙り鰹 黒オリーブとアンチョビパン粉
 鰹を軽く炙り、アンチョビのパン粉をまぶし、上部にオリーブパウダーやオリーブを添えて


 大地の恵み 3種 × 同2011
 ゴボウのヴェルッタータとヴィンコット
 ゴボウのスープにはヴィンコット(バルサミコ似の調味料)、ゴボウのチップスにはハーブ類をアクセントにして
 猪のラグーのアランチーノ
 手前が猪のラグーで中にはポルチーニ。噛み込むにつれ味わいが増すポルチーニと赤ワインが好相性
 タレッジョ ピスタチオ アプリコット
 北イタリアのチーズ タレッジョにアプリコットを入れ、若いワインの新鮮さと酸味を相乗させた憎い組み合わせ

 平木シェフ自らトリュフをスライス

 ホロホロ鶏とフォアグラのラビオリ トリュフ添え × 同2010
 腿肉を一日マリネし、オリーブオイルで低温調理。フォアグラ、コニャック、ブランデーで味に奥行きを持たせ、   パルメジャンソースで。イタリア産トリュフをスライスして仕上げ


 茨城県産かすみ胸肉のアッロースト 無花果のカラメラート × 同2006
 鶏小屋の床は自然のまま、薬剤投与は一切なし、平飼いで自由に育てたシェフお気に入りの鴨。鴨の脂肪分とイチジ  クのカラメラートのバランスが絶妙


 アマン特製ショコラとメレンゲ


 特別メニューを考案してくださった平木正和シェフ

 17年間イタリアで研鑽を重ねてきた平木シェフはヴェネツィアでの滞在年数が長く、
 名門5つ星ホテル『バウアー』には13年間勤務し、エグゼクティブシェフとして活躍。
 帰国後、2016年からアマン東京で腕をふるい、
 現在はメインダイニングアルヴァのエグゼクティブシェフとして実力を遺憾なく発揮中。


 画像提供:オルネッライア

 オルネッライアにとっては世界初のオンラインセミナーでした。
 両国の時間調整のため、スタートするのが若干遅れましたが、
 滞りなく進行し、アクセル氏もエレナさんも慢心の笑顔。
 世界中がコロナに翻弄されているので、しばらくは、来日叶わずですが、
 情勢が落着き次第、日本を訪問したいとのこと!
 我々も再会を心待ちにしています。

 [ハートたち(複数ハート)]関連記事
 サザビーズの オルネッライア『ヴェンデミア・ダルティスタ』オンラインオークション


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明日からサザビーズでオルネッライア 『 ヴェンデミア・ダルティスタ』オンラインオークション! [オルネッライア/ Ornellaia]

  オルネッライア 『ヴェンデミア・ダルティスタ』× サザビーズ
 画像提供:オルネッライア

スーパータスカン『オルネッライア』では、2009年からヴィンテージの個性を讃える『ヴェンデミア・ダルティスタ・プロジェクト(イタリア語で〝アーティストのハーベスト〟の意)』を開始しています。現代アーティストに限定ボトルのオリジナルラベルを依頼していますが、2013年VTは、ロサンゼルス在住の日本人の曽根裕氏でした。

              画像提供:オルネッライア

第12回目の今回は、アルゼンチン出身のトマス・サラセーノ氏が担当。特別ラベルは、750㎖レギュラーサイズは6本入り。大型ボトルは全部で111本で、内訳は3㍑のジェロボアム100本、6㍑のアンペリアル10本、9㍑のサルマナザール1本。通し番号、直筆のサイン入り


 画像提供:オルネッライア
 大型ボトルは刻々と変化する日食の瞬間を切り取ったラベル



    限定ボトルをサザビーズで慈善オークション
    画像提供:オルネッライア

オルネッライア ヴェンデミア・ダルティスタ2017 『ソラーレ(太陽)』は、ボトルを手に持つと体温に反応して色が変化し、「人間の動きと宇宙の運行」というサラセーノ氏のテーマを表現

オルネッライアのジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤCEOは「これまで11年間、NYのホィットニー美術館、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス、香港&上海のH2財団など、世界中の芸術財団に200万ドル以上を寄贈することができました。2019年より、視覚が不自由な方々にも全身の感覚で芸術を鑑賞してもらう画期的なプロジェクトを支援しています」と語っています。


2020年9月1日(火)~9日(水)
◆サザビーズ公式ウェブサイトに登録後、オークション参加可能になります。
https://www.sothebys.com/ornellaia
◆収益金は収益金は、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館とのプロジェクト、弱視、盲目の方々の芸術鑑賞を支援する『マインズ・アイ』に全額寄贈


             画像提供:オルネッライア

アーティストのセラーノ氏は環境破壊が進む地球で、人間と自然との新たな共生をテーマに参加型インスタレーションで国際的な評価を受けています。


 アルゼンチンの若手現代美術家

日亜友好120周年の時に開催されたのが『レアンドロ・エルリッヒ展』@森美術館
見ることのリアル”はインパクトがありました。
レアンドロ・エルリッヒの不思議体験は、日本では『レアンドロのプール』@金沢21世紀美術館で楽しめます!


        私も森美術館でダルストンハウスにトライ[わーい(嬉しい顔)]

1973年アルゼンチン生まれのトマス・セラーノとレアンドロ・エルリッヒ
アルゼンチンは・・・ワインだけでなく、若手で優秀なアーティストにも注目です!

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第8回ヴェンデミア・ダルティスタ・プロジェクトで曽根裕氏が表現した『オルネッライア2013 アートラベル』 [オルネッライア/ Ornellaia]

オルネッライアな一日はスペシャルなテイスティングから
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イタリア大使館の庭園に浮かびあがった〝ORNELLAIA〟の文字


今年は日伊国交150周年の記念年です!
その文化的交流の一環としてイタリア大使館で行われたのが、イタリア・トスカーナ州ボルゲリ地区の銘醸ワイン『オルネッライア2013 アートラベル』のお披露目でした。

オルネッライア2013を表現する言葉は〝エレガンス〟IMG
20周年記念&25周年記念の大容量ボトルと2013年VTの通常ボトル&アートラベル

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左から)曽根裕さん、オルネッライア社フェルディナンド・フレスコバルディ会長、オルネッライア社ジョヴァンニ・ゲッデス・ダ・フィリカーヤ代表取締役社長(CEO)

オルネッライア社では、2009年からヴィンテージの個性を讃える『ヴェンデミア・ダルティスタ・プロジェクト(イタリア語で〝アーティストのハーベスト〟の意)』を開始しています。現代アーティストに限定ボトルのオリジナルラベルを依頼していますが、2013年VTは、ロサンゼルス在住の日本人の曽根裕さんが担当しました。

曽根さんは「1年くらい前にプロジェクトに参加させていただき、とてもスムーズにコラボレーションできました。アートを創るにあたり、これまでの人生を喜び合うワインのカバーを造れたらとの思いがあり、仲間3人でワインをテイスティングするたびに深いつながりができました」と挨拶

ラベルには、現代アートの3人のスーパースター(曽根さんと友人)が揃ってピクニックをしている姿が描かれています。大理石の崖に囲まれた純白の魅力的な舞台。友人と一緒に食事をして、素晴らしいワインを飲んで、会話を楽しんだひと時からのインスピレーションがそのままラベルに描かれています。

オルネッライアからの依頼を受けた時、「行くべき場所はトスカーナ州カッカーラの大理石採石場だ」と感じたという曽根さん。そこはミケランジェロが作品に使った大理石を採石した所であり、大理石は曽根さんが長い間使ってきた素材なので、楽しく仕事ができたようです。

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同ヴィンテージのテーマ〝エレガンス〟を題材にした特別ラベル、25,000円(税抜)


7アイテムを試飲したスペシャルセミナー
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パーティーの直前に行われたテイスティングセミナー会場で

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左から)セカンドワインのレ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア2013&2010、オルネッライア2013、2010、2007、2005、2002が登場

主役はエレガントさのオルネッライア2013年、比較試飲したのは2013年の特徴に似た冷涼(フレッシュ)なVT。ボルゲリは太陽に恵まれたエリアですが、気候が冷涼なときもあり、そのような年は、よりフレッシュで複雑、アロマが際立つとのこと

「セカンドワインの(#1#2)は1997年から生産。オルネッライアにするか、セカンドワインにするかは、熟成させていくなかで決定。ファーストワインより早く飲めることがメリット。とは言え、長期熟成のワインであるべき」とハインツさん

#1:レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア2013
品種:CS36% ME32% CF20% PV12% 
#2:同2010
品種:ME45% CS41% PV9% CF5%
#3:オルネッライア2013
品種:CS45% ME38% CF10% PV7%
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#4:同2010
品種:CS53% ME39% CF4% PV4%

2013年はフレッシュ、クリーンでアロマ豊か、果実の凝縮感。特にレ・セッレ・ヌオーヴェは親しみやすくチャーミング。2010年は2013年より厳格でベジタル、バルサミコ、バランス良く、落ち着きのあるVT。オルネッライアには上品さと重厚感あり

ハインツ:2013年は7月と8月は好天に恵まれ、9月と10月は涼しかったので、フレッシュさをキープしたVTに。通常のオルネッライアと比べるとカベルネ・ソーヴィニヨンの比率控えめ。2010年は2013年より冷涼だったので、ワインにも厳格なトーンがある。カベルネ・フランは難しかったので、メルローの使用が多い。ワイナリーの25周年記念になるVTで予想以上に高い評価を得た。通常オルネッライアの生産量は16万本(2013年は15万本)、レ・セッレ・ヌオーヴェは25万本

オルネッライアの真の姿を見せ始めはじめた2007年
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#5:同2007
品種:CS55% ME27% CF14% PV4%
ハインツさん好みの2007年、フレッシュでありながら偉大なVT!

ハインツ:2007年は日照度には恵まれたが、気温は冷涼だった。早熟なVTで8月から9月にかけて見事に成熟、ただ、収穫時期の温度は低め。 評価の高い2006年(2006年は〝過剰〟と表現されている偉大なVT)の陰に隠れている感あり。2007年は〝ハーモニー〟と表現されているので、フレッシュで複雑さのあるVT。2013年のエレガントさと似た特徴がある。

2007年は将来どのように熟成するかという姿を見せてくれるワイン。イタリアのワインは太陽に恵まれているので、最初は果実味が強い。2007年のように熟成することにより、今まで見えてこなかったバルサミコや塩のニュアンスが出ている。

#6:同2005
品種:CS60% ME22% CF14% PV4%
2005年1月に赴任してきたハインツさんがオルネッライアで最初に手掛けたVT
ハインツ:9月半ばまでの気候は素晴らしかったものの、収穫期後半は難しいかったので過少評価されているVT。今飲むとエレガントで滑らか

#7:同2002
品種:CS65% ME30% CF5%
ハインツ:2002年は雨にたたられ、収穫期も雨が降っていたが、そのような年ほど醸造家の腕のみせどころなので満足しているVT。生産量は11万本、深みや力強さはないが、タンニンは繊細でアロマ複雑。シルキーでまるみがあり、デリケート。食事と楽しむには最適なVT。オルネッライアではPVを2000年から2002年に植樹(2003年から使用開始、それ以前は認可品種になっていなかった


セミナー後のフォトセッション
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トスカーナ州カッラーラの大理石で造った限定ラージボトル

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ハインツ醸造家、フレスコバルディ会長、曽根さん、ダ・フィリカーヤCEO&オルネッライア社コミニュケーション・メディアPRマネージャーのアンドレア・オルシーニ・スカタリーニさん


ワインと芸術の融合〝ヴェンデミア・ダルティスタ〟@イタリア大使館
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ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使(中央)は挨拶のなかで、日伊国交150年記念イベントは主として文化的な展覧会が多いものの、イタリア人にとってワインは歴史的な象徴であり、オルネッライアが位置するトスカーナ州は数多くの芸術家を輩出しているエリアで、風光明媚、食材の宝庫であることを強調していました。

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フルメンバー登壇
輸入元の竹内日本リカー社長(右から2人目)は「2013年VTの特徴は〝エレガンス〟、優雅さはまさに日本の文化、食文化の象徴であり、それを世界的に有名な曽根裕さんに表現していただいたことは素晴らしいコラボレーション」と挨拶

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曽根さんがデザインした特製ラベルは全部で109本のラージボトルでサイン入り。内訳は3Lのダブルマグナム100本、6Lのインペリアルが8本、9Lのサルマナザールが1本。レギュラーサイズ(750ml)の特別ラベルは6本入り木箱に1本の混載

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パーティー会場の作品前で曽根裕さんとアクセル・ハインツ醸造家・生産部門取締役

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シルクのような滑らかさの2003年、10年以上の歳月を経て本領発揮のオルネッライア

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400名以上が集った会場ではピアノ演奏も!

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豊富な食材、カラフルな彩り

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同プロジェクトではこれまでに100万€を超える収益をあげ、その金額は世界各地の様々なジャンルの芸術活動を支える財団や美術館に寄付されています。5月19日にロサンゼルスのハマー美術館で開催されたチャリーティー・オークションでは、曽根裕さんのラージボトル9本が落札され、11万4,000€がハマー美術館に寄付されました。

オルネッライアの製品についての問い合わせ先
日本リカー(株)商品部広報担当 佐々木礼子(あやこ)さん ℡03-5643-9772

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