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葡萄酒技術研究会でオレンジワイン『ヴィラソレイヤ』とウルグアイのワインをご紹介 [ワイン]

           山梨県の『葡萄酒技術研究会』で講演会
          12日は大事なお役目があり、甲府へ!
          葡萄酒技術研究会主催後期講演会
          試飲もあり、15分超過(sorry)でしたが、
          無事終了し安堵のワンショット

 左から戸塚昭理事、村上安生理事、青木、松本信彦会長、柳田藤寿副会長、千代美亜子さん
 (Bodega Garzon日本窓口)
 講演会後の懇親会ではウルグアイのボデガ・ガルソンのワインを試飲していただきました。
 日本のワイナリーで活躍なさっているエノログの皆さまに、
 ウルグアイワインの魅力をお伝えすることができました[わーい(嬉しい顔)]


 エノログ認証式、おめでとうございます。
 今日現在で146名になりました!


 藤野エノログ部会長の帰朝報告


 2番目の演目は竹下大学氏の「果実に不可価値を」
 竹下さんは「若年層が果物を食べなくなっている」と語っていましたが、
 果物が大好きな私は「世の中、そのようなことになっているのか」とびっくり


 私のテーマは世界のワイン潮流の最前線
 第一章は気候変動に絡む環境再生型農業やサステイナブル、
 世界の特出すべきワイナリーの今、トップ生産者がトライアル中の新容器等を披露
 第二章では気候変動で一歩リードしているウルグアイとワインも併せてご紹介


 
 環境再生型農業の第一人者マサイアソン・ワインズのスティーブ&ジルご夫妻
 3月にJETROの招聘で来日なさいました。
 輸入元WTS主催のプレスランチで実践例を解説してくださったので、
 講演会では、それらの中から大事な項目をお伝えしました。

 ジェラール・ベルトランのオレンジワイン
 “ガストロノミックな”と形容したいヴィラソレイヤ2021
 講演中にどうしても試飲したかったワインです!


 22年前からビオディナミを導入、17エステート所有
 計1263㌶が認証を受けているので、世界栽培のビオディナミ生産者。
 ベルトランでは全生産量の40~50%がロゼワインで、
 2024年にロゼのワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選出されています。

 オレンジワインは3種類の容器(樽、アンフォラ、ワイングローブ)で熟成
 ガラス製アンフォラ=ワイングローブを使うことで綺麗な色調を表現できるとのこと
 ワイン業界で最も新しい容器ワイングローブはトップ生産者からの注目度大
 トライアル中のワイナリーも散見できます。
 ベルトランのヴィラソレイヤ2021はワイングローブを使って仕上げたワインです。
 ゆえに、参加者の皆さまには、百聞は“一飲”に如かず体験をしていただきました。

    上品さを備えたアロマ&味わい

               
              参加者からの感想
■柔らかなタッチでオレンジワインのお手本のようなワインでした。我々のオレンジはちょっと滑らかさにかけますね。品種の違いもあるのでしょうが、やっていることが全く違っていてすごいの一言
■色調を含め、抽出のコントロールが巧みでフェノールも適度。フローラルな香りが特徴の綺麗なワインでした。オレンジをつくろうとすると、抽出が強くなりがちなので、非常に参考になりました。
■第一に非常に綺麗に醸造されている印象を受けました。雑味がなく非常にスムースでマセラシオン後に行うワイングローブでのプレス発酵が絹のようなまろやかさに寄与しているのではないかと思いました。赤い果実にあふれ、飲みごたえのある、本当に綺麗なオレンジワインでした。
■健全で快い複雑な香り、とろりとした味わい、適度な渋味のワインで好感が持てました
■今まで味わったことがないような洋梨、黄桃や白桃などの熟した果実のアロマが華やかで、凝縮した味わいと心地良い酸味のバランスが良く調和し、雑味もなく、とても美味しいワインで驚きました。
■オレンジワインは綺麗さと複雑さを兼ね備えたhigh qualityなワインだと感じました。ぶどう自体の凝縮感が様々な香味成分を抱え込み、特長的でありながらバランスが良い印象。

              
 日本市場におけるオレンジワイン
 
来日したジェラール・ベルトランの営業部長が「日本は世界屈指のオレンジワイン市場。どのワインショップに行っても10種類程度の品揃えがあります。フランスでは2アイテム程度であり、それも自国産のみ」とおっしゃっていたので「生の声を聞かねば」と思い、渋谷東急百貨店藤巻暁ソムリエに伺ってみました。

藤巻さん曰く「2005年くらいから扱っていますが、当時はオレンジワインという呼称はなく、アンバーでした。現在の取り扱い数は超40アイテム、生産国はフランスとイタリアが双璧で、ジョージア、中国、スイス、オーストリア、チェコ、ルーマニア、スロベニア、日本等。客層はフルーツのオレンジから造るワイン(注:オレンジワインは白ぶどうを使い、赤ワイン製法で造るワイン)だと誤解しているような人たちからワインを数多く体験しているマニアまで様々。オレンジワインにはねっとり感とタンニンの要素があるので、食事と合わせるときはもっぱら肉系。ごま油に塩を混ぜた「ごま塩」でカルビを食してみてください。色彩(ごま油とワインの色の一致)で合わせる組み合わせで、口中では絶妙なバランス。皆さんに是非ともお試しいただきたいマリアージュ」と。


                 🍀🍀🍀

  ウルグアイの豆知識 / データは拡大可
 正式名称はウルグアイ東方共和国
 司馬遼太郎の『坂の上の雲』の名フレーズを使って表現するなら

 ~(ウルグアイという)きわめて小さな国が今、
 (再生可能エネルギー大国として)円熟期を迎えようとしている~🥂 


  再生可能エネルギーはムヒカ大統領の功績
 出典:NHK国際ニュースナビ
 2010年から2015年に大統領だったムヒカさんの素晴らしい偉業


 2022年に来日したルイス・ラカジェ・ボー大統領
 日本とウルグアイは2021年に外交関係樹立100周年を迎えた間柄です。
 天皇陛下との謁見時、
 ボー大統領は「再生可能エネルギー」についての話題を投げかけられたようです。
 ウルグアイでは、水力44%、風力32%、バイオマスによる熱利用18%、
 太陽光と化石燃料各3%の比率になっています。

 そして・・・今
 ウルグアイの次なる目標は“グリーン水素
 これは再生可能得エネルギ-を利用して水を電気分解して生成する水素 
 CO2を出さない環境に優しい水素です、一歩先を行ってますね!


 参考データ:日本の電源構成の再生可能エネルギーは22.9%
 出典:日本経済新聞


 講演会と懇親会の間にボデガ・ガルソンのワイン体験
2024-12-15.png
 オーナーはアルゼンチン出身の経済人アレハンドロ・ブルゲローニさん
 エネルギ-関係の仕事に従事し、フォーブスのランキングでは624位資産49億ドル
 イタリアやカリフォルニア、アルゼンチン等にワイナリーを所有しています。


 ウルグアイの首都はモンテビデオ
 アルゼンチン・メンドーサ、チリ・サンチャゴ、ウルグア・モンテビデオ34度83分、
 南アのケープタウン、豪州のアデレード、NZのオークランド
 世界のワイン産地の緯度は30度ライン


     タナ3アイテム
     左からタナ シングルヴィンヤード、タナレセルバ、タナ・デ・コルテ
     すべて2022年ヴィンテージ

        希少なアイコンワイン
        プティ・クロ タナ2019 ブロック#212
        プティ・クロ アルバリーニョ2023 ブロック#27

         
              参加者からの感想
■全体的に非常に綺麗で、まとまりがあり、ワインごとの特徴をしっかり出しながら、商品構成ができている印象。レセルバ、シングルヴィンヤード ともにアルバリーニョの品種特性がよく出ていて、特に後者は、冷涼なワインの特徴も感じられ、日本でも北のエリアで造るとこのような印象になるのかなと思いました。前者はバランスが素晴らしかったのですが、弊社のワインと共通した香りがあり、アルバリーニョの可能性と自信に繋がりました。
■タナは、マルスラン、CF、PVのブレンドによる厚みの付与もおもしろく、タナ単一であれほどの香りが出ることが素晴らしく、驚きました。弊社でもタナ単一で造っていますが、これほどリッチな果実香はなかなか出ません。その割にタンニン量は過剰でなく、タナという品種だけ聞くと、渋いだけというイメージになりそうですが、綺麗なワインになっていてとても良かったです。いずれのウルグアイワインについても高いレベルで驚きました。
■アルバニーニョは白い花、はちみつ、ライチのような香りとミドルからアフターに果実味を強く感じました。
■タナは、プラムやカシスの香りと非常に力強いタンニン、粘性を感じました。タンニンは、ザラザラ感や乾いた感じではなく、アルコールと調和している印象を受けました。
■アルバリーニョのアロマは少し控え目でしたが、口中での広がりはフルーティで綺麗なワインでした。タナは黒系果実の要素が強く、口中でタンニンは感じますが、エレガントで凝縮感のあるまるいタンニンの味わいが特徴的でした。個人的にはタナ100%ではなくブレンドタイプに好感を持ちました。
■ウルグアイワインは赤・白ともに凝縮感があり、果実品質の高さを感じると共に他国には無いフレーバーやテクスチャーが印象的でした。

                 🍀🍀🍀


      90名余りが集った懇親会
      乾杯シーンのブレ感、結構好きかも。

      同協会の藤野勝久理事がブルゴーニュから持ち帰った
      ニュイ・サン・ジョルジュ2022(ドメーヌR.デュボア&フィス)

 国際エノログ連盟総会@ディジョンに出席した藤野さん
 NSGは懇親会で試飲できました、クラシックスタイルの藤野理事好み。
 赤系果実と綺麗な酸味、包み込んでくれるような味わいが好印象

      懇親会で試飲した安心院葡萄酒工房のシャルドネ2023
      安心院の舛田チーフが持参したアイテム
      樽の要素がまだワインに溶け込んでいない印象でしたが、
      瓶熟の期間を経ることで際立つワインになると感じました。
      日本ワインコンクール2024でグランドゴールド賞に輝いた逸品
      おめでとうござます!


                  🍀🍀🍀

            
   葡萄酒技術研究会の皆さまに心から感謝しております。
   身に余る光栄な時間になりました。
   ジェラール・ベルトランの『ヴィラソレイヤ2021』をご協賛くださったファインズ
   ボデガ・ガルソンのアルバリーニョ&タナをご協賛くさった日本窓口の千代美亜子様
   希少なアイテムのご提供、本当にありがとうございました。
   新たな感想が届けば、随時、加筆して参ります。
   ご参加くださった皆さまに、1つでも、2つでも、お役に立つことがあれば本望です。
   この場をお借りして、改めて、御礼申し上げます。
   ありがとうございました!


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サントリーからの新提案 “香りで選ぶ” ワイン『コルンピオ』4種新発売! [ワイン]

  Enjoy the Aroma / 香りを楽しむ
 まぁ、可愛いパッケージ!
 サントリーの新製品コルンピオ/スペイン語でブランコの意味
 届いたのはEC限定の製品ハーフボトルECアソートセット

 ブランド担当はおふたりの女性、藤井真代さんと岡野三菜さん
 肩ひじ張らずに“香り”から気軽にワインを選びましょう、がコンセプト!
 私は箱の装丁からラベルに至るまでの行き届いた女子目線に惹かれました。

 【コルンピオ ハーフ アソートセットの商品詳細】 HPより
 ●チリのサンタ カロリーナ社とサントリーとの共同開発商品
 ● 赤ワイン2種、白ワイン2種で各375ml、化粧箱入りアソートセット
 ●「香りの匠」によるぶどうの選定&醸造、品種特性を活かした特徴的な香り
 ●パッケージは印象的かつ心に響く「ブランコのロゴ」で豊かな香りと高揚感を表現
 ●Alc度数:CS/メルロ:13%、カルメネール:13%、CH:13%、SB:12.5%

 開けた瞬間からワクワク感
 公式サイトにある“相性の良い食べ物”を参考にしながら組み合わせに挑戦
 “画像で綴るコルンピオのマリアージュ編”としてまとめてみました。


                 🍀🍀🍀🍀


            カベルネ&メルロは小豆と良い相性
   CSやメルロを利き酒していると、ゆでアズキの香りを感じることがあります。
   いただいたばかりの金沢銘菓「諸江屋」の3種の生らくがんで即、挑戦!
   加賀宝生は羊羹を挟んだ淡い塩あじの落雁
   濃茶落雁は粒あんと抹茶
   万葉の花は粒あん入り和三盆の生落雁

   [NEW]これも合いそう、薬膳効果があるなら、なおさら素敵!
   https://x.com/543life/status/1852228940955636202

 粒あんとの相性良好、濃茶落雁の抹茶(ポリフェノール)とも馴染みました。


 のどらやきより、粒あんのどらやきのほうが合いますね


  ベリー系アロマで口当たりはまろやかでタンニンもソフト
  赤ワインが苦手という方にもお薦め!


               🍀🍀🍀🍀


 女子会でシャルドネとカルメネールにトライ
 フレッシュ&種の大きな果実ピーチのアロマ


       メンバーを驚かせた組み合わせ
      桃屋のごはんですよ[わーい(嬉しい顔)]
      ミシュランシェフのフィリップ・ミルさんから、
      シャンパーニュのブラン・ド・ブランと佃煮の相性の良さは伺っていたので、
      シャンパーニュ講座でも受講生の皆さんと試してきました。
      シャルドネのワインから“ヨード系アロマ”を感じることがあるので、
      女子会メンバーにもトライしていただきました。
      結果・・・
      予想外の相性に驚き、大いに納得!


       焼き栗も◎、まったり感がイイ感じ


 カルメネールはチョコレート
 モカの香りのカルメネール
 乾燥イチジクや和三盆のプリンにも挑戦


 チリを代表するカルメネール!
 カルメネール好きの青木絶賛のお薦めはチョコレート!


                🍀🍀🍀🍀


   ソーヴィニョン・ブラン探求
   若草色や黄色のラベルから爽やかなイメージが伝わってきます。 


 金沢から上京した仲間との食事会で台湾料理「麗郷」へ。
 お土産として持ち帰ったスペシャリテの「ちまき」と相性チェック


 SBは常温だとアロマのインパクト濃厚
 味わいからもぶどうの凝縮感
 冷蔵庫温度だと和柑橘やシトラス、口中では塩味&酸味、柑橘果実の内果皮似のビター感
 ビター感がちまきの角煮の脂分を流してくれる印象

    ベストマリアージュは・・・
    朋友からいただたスモークチーズ
    ロバート・モンダヴィはSBをフュメ・ブランと呼びましたが、
    ワインにもチーズにもあるフュメ(燻した)感が完璧に釣り合います!

    4アイテムそれぞれに品種特性が出ていて、面白い体験ができました。
    2種の白ワインではシャルドネのまろやかさ、守備範囲の広さが好印象
    2種の赤ワインは、スイーツと合わせて楽しめる点がとても魅力的
    女子たちの集いで、新しい発見をしてもらえるアイテムだと思います。

    スーパー等なら、フルボトル&ハーフボトルを1本単位で購入できます。
    まずは、コルンピオの公式サイトにお立ち寄りいただき、
    気になった1本をお試しくださると嬉しいです!

    【製品についてのお問い合わせ先】
    サントリーお客様センター(ワイン) 電話0120-139-380

              🍀🍀🍀

    私は都知事選以降、「期日前投票」を徹底しています!
    衆院選の投票を済ませて、意志反映させたら、“コルンピオ”でワインブレイク[exclamation]

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おもしろ体験 ~Vin de TAHITIの“イタリア”という名の品種が気になって~ [ワイン]

       21日の第3週シャンパーニュ講座の最後に、
       泡以外のスティルワイン体験[わーい(嬉しい顔)]
       ラベルの絵柄はサンゴ、回りのデザインにもサンゴ

       講座生のY氏が、1月半ば、チリのイースター島にご出張
       渡航ルートが、日本⇔タヒチ⇔イースター島だったので、
       経由地タヒチのワインをお土産に持ち帰ってくださいました。
       ちなみに、所要時間はトランジットを入れて計18時間程とのこと
       私の場合、チリ行きはアメリカやカナダ経由だったので約30時間
       フライト時間、大違い[ふらふら]

        希少な甘口白ワイン
        Vin de TAHITIのMONAMONA

         裏ラベルにある地図を拡大すると・・・

 産地の位置がわかります!

 ぶどう品種の探求
 HPにはマスカット、イタリア、カリニャン・ルージュの表示
 第3週のメンバーから「イタリア種って、何?」の声

 出典:植原葡萄研究所のHP 
 1953年の開設以来、確実な品種と台木による健全な苗木を生産販売している
 山梨県の植原葡萄研究所のHPにイタリア種がありました、さすが!!
 上記(出典:植原葡萄研究所)のようなぶどうでした。


 モナモナのデータ
 生産地域 : フランス領ポリネシア ランギロア環礁
 栽培面積 : 5.6㌶
 ぶどう品種:マスカット、イタリア、カリニャン・ルージュ
 糖度:20g/L

 source :Vin de TAHITI のHP
 サンゴに由来する石灰質土壌

 source :Vin de TAHITI のHP
 熟したぶどうを選別するために手摘み収穫、収穫は5月と12月の年2回  
 ぶどうの樹齢は15~20年、台木無しの自根

 ワイナリーのコメント(要約)
 20gの残糖にもかかわらず、アタックはフレッシュ、しっかりした果実味のアロマ
 カリニャンがワインに骨格と心地良いバランスを与え、
 フルーティーかつミネラル感を伴う余韻
 フルーツとあわせてすぐに飲むことも、2~3年寝かせて飲むこともできる。

 青木私感は・・・
 マスカット種だけでなく、イタリア種にもマスカット系のアロマがあるので、 
 ファーストアタックは素直にマスカット満載、若干ペトロールのニュアンス
 舌の上に糖分のねっとりした感じはありつつ、
 フレッシュな舌触りと南国果実の風味がうまく溶け合い、
 土壌由来のミネラル感が中盤以降続くチャーミングなワイン
 テイスティングして、イメージしたマリアージュが、
 ■ロックアイスを入れてキ~ンと冷やして
 ■完熟したパイナップルとあわせて or パイナップルのアイスキャンデー


イタリア種のさらなる深掘り
南太平洋のタヒチにはなかなか行けません。ゆえに、とても貴重な体験になりました。
ヴァン・ド・タヒチは南太平洋のフランス領ポリネシアのツアモツ諸島で造られています。ドミニク・オロワ・エステートはランギロア島にある唯一のワイナリーで、1992年に初めてぶどう樹を植樹。30年以上前に、ドミニク・オロワ氏が、ツアモイ諸島でワインが生産できると信じ、様々な品種にトライし、試行錯誤しながら今に至りました。近年はワイン品評会でも良い評価を得ています。

イタリア種についてネットサーフィンしていて、興味深い記事を発見しました。
山梨県南アルプス市のMなびに「イタリアという名の欧州種葡萄」の項がありました。
なんと、ぶどう栽培の導入期(明治から大正期まで)に、南アルプス市で生食用に栽培されたぶどう品種のうち、日本古来の「甲州」、米国種の「デラウェア」、欧州種の「イタリア」の3品種が確認できたという記述等があり[exclamation×2]

Y氏のお土産ワインがきっかけで、新鮮な情報を得ることができました。
備忘録にします、ありがとうございました!
気候変動の影響下、海面上昇が取り沙汰されている折なので、
南太平洋の島々に問題が出ないことを願っています。
海水温によるサンゴの害は気になります。

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世界同時開催!! BENVENUTO BRUNELLO 2023 ベンヴェヌート・ブルネッロ2023 [ワイン]

Consorzio del Vino Brunello di Montalcino 主催 BENVENUTO BRUNELLO 2023 Tokyo
伊モンタルチーノで開催しているベンヴェヌート・ブルネッロは、新しいヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノと同テロワールのアペラシオン・ワインを国内外に披露するプレヴューイベントです。コロナ禍以降、開催月を変更したことに絡み、2022年に初めて本国を飛び出し、アメリカ(NY、ロサンゼルス)、カナダ(トロント)&英国(ロンドン)で実施。2023年には更に都市を拡大し、11月28日のBRUNELLO DAYに世界6ヵ国東京を含む9都市で同時開催しました。


東京のイベントは招待制で、イタリアワインのスペシャリスト宮嶋勲氏が講師を担当。参加者はセミナー後、着席式でリリース前の2019年ヴィンテージと2018年レゼルヴァの計62アイテム(1種のみ2016年)を体験、日本初の貴重な機会になりました!
全体の内容はワイン王国webで紹介していますので、ご笑覧いただけると嬉しいです。

少々長めですが、ブログの追記記事も、併せて宜しくお願いします。


 第1部セミナー / photographs by ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
 概論を正味1時間で!

 宮嶋講師の弾丸トークを真剣に拝聴

  総面積は31,200㌶

  収穫風景

 年間の売上は1億8,000万ユーロ。市場の割合は国内30%、国外70%。
 アメリカにおける人気はとても高く、ドイツ、スイスと続きます。
 アメリカでブルネッロ人気に火を付けたのはバンフィ。宮嶋講師いわく、
  「ツアー客はとても多く、彼らにとってモンタルチーノはニースやカンヌと同じ」と。

 木樽での熟成は2年
 収穫後5年目の1月1日にリリース

 会場全景



 【参考資料モンタルチーノの地質 / クリックで拡大可
 出典文献:武田弘『ブドウ畑の自然環境』
 地質学の大家 武田弘先生から伺ったモンタルチーノ情報

 出典文献:武田弘『ブドウ畑の自然環境』
モンタルチーノの北西カスティリオン・デル・ボスコから南東のカステルヌォヴ・デ・ラバーテに分布するのは、白亜紀から始新世(4000万年前)に堆積したもので、その1つがガレストリと呼ばれています。構成しているのは主に粘土、泥岩質粘土および灰色のシルト質粘土(細粒の砂)で、石灰岩を交互に重ねた層を含んでいます。

モンタルチーノ北東のトッレニエーリ付近と南西ポッジョ・アッレ・ムラ付近には中新世(2400万年前)から鮮新世(500万年前)のネオ・オートクトノアスと呼ばれる地質が広く分布し、その多くは粘土と砂岩で、レキ岩と生物起源の石灰岩も含んでいるとのこと。

ワイン王国には、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会作成の4区分地図(北西、北東、南東、南西)が載せてあります。見比べていただくことで、より理解しやすかと。


       出典:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
       アルファベット順にワイナリー名が記載してあります。

 出典:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
 地質も参考にしつつ、ワイナリーの位置をチェックするのも一興です。
 私も結構ハマりました[わーい(嬉しい顔)]



 第2部テイスティング/ photographs by FUMIKO
 1フライト25分程度の時間配分でテイスティング
 20点評価で自己採点していたので、
 18点以上で好印象だったワインは末尾に書いておきます。

 全62アイテム

 サービスも完璧

 全体は8フライトで、1フライトにつき8アイテム

 第1フライト

 第2フライト

 第3フライト
 
 第4フライト
 
 第5フライト
 
 第6フライト
 
 第7フライト
aflo_ask_231128_0051.jpg
  画像提供:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
 No.62までが2019年、No.6から2018年のレゼルヴァ、No.20のみ2016年

 ラストの第8フライト
 2018年のレゼルヴァ6アイテム

 

印象に残ったワイン
No.4/ BANFI Brunello di Montalcino2019 Vigna Marrucheto
濃いルビー、黒系果実、アニス、パウダー、黒コショウ、タバコ、骨格と酸味 
No.8/ CANALICCHIO DI SOPPRA Brunello di Montalcino2019 Vigna La Casaccia
熟した果実、甘草、オリエンタルスパイス、バルサミコ、ミネラル、緻密なタンニン
No.25/ CORTONESI Brunello di Montalcino2019 La Mannella
黒系果実、ロースト風味、シダ 甘いスパイス、酸味と渋味のバランス
No.41/ PATRIZIA CENCIONI Brunello di Montalcino2019 Ofelio
深みのあるルビー、フローラル、ハーブやスパイス、Alc由来の甘やかさ、エレガント 
No.52/ TALENTI Brunello di Montalcino2019 Piero
黒系果実、甘草、フェンネル、アーシー、バルサミコ 溌溂としたタンニンと旨味
No.57/ UCCELLIERA Brunello di Montalcino2019
濃いルビー、ベーキングスパイス、ローリエ、塩味、上質なタンニン、バランスの良さ
No.60/ VAL DI SUGA Brunello di Montalcino2019 Poggio al Granchio
赤&黒系果実、熟した果実、茹でた小豆、ミント、アニス、ミネラル、余韻に連なる酸味
No.62/ VOLIERO Brunello di Montalcino2019
果実感と凝縮感、ミント、ローリエ、塩味、上質なタンニン、丁寧さを感じる造り
No.39/ LA SERENA Brunello di Montalcino Riserva2018 Gemini
黒系果実、果実の凝縮感、ダークチョコ、甘草、タバコ、キノコ、エキゾチックスパイス
No.42/ PATRIZIA CENCIONI Brunello di Montalcino Riserva2018“123”
ブラックチェリー、バイオレット、甘草、タバコ、塩味、強過ぎないタッチ

図らずも、2019年&2018年のパトリツィア・チェンツィオーニに高得点を付けていました。北東部に位置し、標高は300~350m、粘土質に砂質、ガレストリが混ざった土壌。起源は1950年で、現在のワイナリーは1989年に現当主が設立。セミナー後、検索したところ、オーナーは女性で、ふたりの娘さんを含め、スタッフのほぼ全員が女性とのことでした。フェミニンな要素を感じて惹かれたかも(笑)


 セミナーが終わって宮嶋勲講師をキャッチ
 大役お疲れ様でした!

 2019年ヴィンテージは、モンタルチーノが誇るグレートヴィンテージ
 どのワイナリーも良い出来でした。
 2018年ヴィンテージは、湿気や雨の影響があったとは言え、供出されたワインは魅力的🍷
 宮嶋講師が「陰影があって、デリケート」とコメントした後、
  「人間でも、ちょっと陰のある人に惹かれちゃうということがあるじゃないですか、
  2018年ヴィンテージはそんなワイン」と、機知に富んだ言い回しをしていました。
  有意義な時間を共有させていただき、ありがとうございました!

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五感で楽しむPure Chablis ~シャブリとアートが出会うとき~ [ワイン]

           
            シャブリワインアートアワード結果発表

シャブリワインアートアワードとは・・・
シャブリワインを管轄するブルゴーニュ委員会BIVBが日本で初開催したアート公募展
応募資格20歳以上45歳以下で、ワイン好きという条件を満たしているアーティストから、
48作品のエントリーがあり、10作品が最終選考に残りました。
ポール・エスピタリエBIVB/シャブリ会長、橋爪勇介氏、秋山かおり氏、大橋健一MWによる厳正な審査の結果、グランプリと準グランプリ2作品が選ばれました。

 受賞おめでとうございます!
 画像提供:SOPEXA(C) BIVB_yusuke onuma

グランプリは「息吹」谷本めいさん(中央)
準グランプリは「Esprit de Chablis」SAYAKA ASAIさん(左)
準グランプリは「Pureness」URBAN KNITさん(右)


             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


 第一部はシャブリセミナー


 講師の大橋健一MWはワインに関わって30年
 多くのワインがあるなかで 、シャブリワインを“ヒーロー中のヒーロー”と形容
 4銘柄の試飲を交え、最新話題からテロワールまでをMWならではの奥深さで解説


              o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



 第2部はアワードにまつわる審査員対談
 左から
MCを担当していたのはWeb版「美術手帖」編集部の橋爪勇介、STUDIO BYCOLOR代表/デザイナー秋山かおり、大橋健一MW各氏
トークセッションのなかで、審査のポイントについて、秋山さんは■素材の魅力が出ていること。大橋MWは■北のイメージのシャブリは澄んだ空気や張り詰めた硬質感があり、キーワードのピュアが作品に表現されているかどうか、とコメント

     グランプリを獲得した「息吹」
      素材は石灰岩とイエローオニキス
 対談で秋山審査員が「思わず匂いを嗅ぎたくなった」とコメントしていましたが、
 昔は海だったことがわかる土壌の様子が伝わってくる作品でした。

 未踏の地に思いを馳せながら
 
秋山コメントにあった匂いについて、グランプリを受賞した谷本さんに伺ってみました。 
お返事は「石灰岩を彫っていると“石粉”が立ち上がってきます。石灰やミネラルの香りで、それを常に意識しながら作業をしていました。シャブリには行ったことがないので、製作過程でどうして良いかわからなくなったりもしましたが、結果的に、石粉の香りで、シャブリと一体化出来た気がしています」

谷本さんが作業中に感じていた“香り”が、秋山さんにストレートに伝わった印象です。
五感で楽しめるシャブリならではの、ストーリーかも!

未踏の地に思いを馳せながら、作品を完成させた谷本さんの話を聞いていて、
思わず、漫画家池田理代子さんの『ベルサイユのばら』を連想してしまいました。
フランスに行ったことがなかった池田さんは、資料を調べ尽くし、創造力を駆使して、
素晴らしい作品を生み出し、一世を風靡しました。
そんなことを思い出しながら、私のなかで、おふたりが重なりました。


  準グランプリ作品
 ASAIさんの作品の素材は紙と牡蠣の貝殻

 URBAN KNITさんの作品の素材はガラスと燧石

 シャブリに合わせて提供されたアミューズ・ブッシュ


昨年7月はシャブリと音楽の融合でした。今年はアートとの出会いを通して新たな魅力を発信したシャブリ。視覚・嗅覚・味覚だけでなく、触覚や聴覚=五感すべてで楽しめるワインの魅力に是非触れてください!
さて・・・2024年は、私たちをどのような世界に誘ってくれるのでしょうか。
今からとても楽しみです。


         [NEW]2023年版【数字で読み解くシャブリワイン】
      出典:vins de Bourgogne

      出典:vins de Bourgogne


 【イベント担当窓口】
  ブルゴーニュワイン委員会BIVB 日本事務所 /SOPEXA JAPON
 【関連サイト】https://www.chablis.jp

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ボジョレー ヌーヴォー2022 プレイバック [ワイン]

 2022年ボジョレー ヌーヴォー(BN)事情
 3年振りに開催されたサントリー株式会社ワインカンパニー主催テイスティングセミナー


 酒販ニュースのデータから
 出典:(C)醸造産業新聞社/酒販ニュース第2139号・2022年11月1日付

醸造産業新聞社が調査した2022年産BN輸入数量は超16万ケース(9リットル換算)で前年比41%減、ピーク時の2005年の97万ケースと比べると約6分の1、10年連続のマイナスとの見通しでした。

 最新の数量
 出典:(C)醸造産業新聞社/酒販ニュース第2147号・2023年1月21日付
 CIF価格 (運賃・保険料込み)

1月21日付の酒販ニュースに、財務省が発表した輸入通関数量をもとに推計した2022年BN航空便の数量が記載されていました。それによると、10・11月にフランスから輸入されたスティルワインの合計は42.7%減の17万7,431ケース。ここにはマコン・ヴィラージュ・ヌーヴォーや他の新酒、見本等が含まれているので、それらを差し引いた16万ケース弱がBN航空便。船便(推計3千ケース)と合わせた総輸入量は前年比42%減の16万3千ケースとのこと。

10・11月のスティルワインの輸入金額は6.2%増の40億4,972万円で、750ml当たりのCIF価格は1,902円(前年は1,027円)。航空運賃高騰や蔵出し価格上昇が影響しています。



 セミナーでは2種のヌーヴォーを試飲
 来日したジョルジュ デュブッフのアドリアン デュブッフ ラコンブ取締役
「2022年は太陽に恵まれた究極のヴィンテージ」と語りました。

 赤系果実たっぷりの『ボジョレー ヌーヴォー セレクション・ド・デュブッフ』
 アドリアンさん渾身のアイテム『オレンジ ヌーヴォー セレクション・ド・デュブッフ』

       セミナーのマリアージュタイムには生春巻きや油淋鶏も登場
       心地良いほろ苦さがあるオレンジヌーヴォーはエスニック料理と相性◎


     BNは軽やかでフルーティーな味わいなので、幅広い料理と楽しめます。


 輸入・カジュアルワイン事業部のチョウ・アンジさんとアドリアン取締役


                   🍷🍷🍷🍷



 2022年産ボジョレー ヌーヴォー、ボジョレー ヴィラージュ ヌーヴォー


 両サイドは赤坂柿山のボジョレーおかき

      バジルやチーズ、蜂蜜をつけて食す工夫もされていて、
      気の置けない仲間との集いでは会話が弾みました。


 モメサンのヴィラージュ・ヌーヴォー“ヴァンダンジュ”は私のお気に入り
 ぶどうの収穫日、生産本数、シリアルナンバーが記載してあるプレミアムヌーヴォー!
 

      朴葉(ほうば)焼きと組み合わせてみましたが、お味噌との相性抜群!


        ジョルデュ デュブッフのボジョレー ヴィラージュ ヌーヴォー
        最高峰の『セレクション プリュス』はラムと合わせてナイス


     美味しいチーズとパンさえあればOK


      シャンパーニュ講座第4週のメンバーと
      紫を帯びた鮮やかなルビー、果実感と爽やかな酸味    
      解禁日を過ぎても皆さんにBNを飲んでいる気配がないので・・・
      11月第4週の講座終了後、一緒に味わいました。
      2022年は出来が良かったので全員から「美味しい」との声が!
      ボジョレー ヌーヴォーをもっと気軽に手にして欲しいのですが、
      物価が高騰しているご時世なのでネックは価格帯[ふらふら]

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9月1日発売! チリのアイコンワイン『セーニャ2020』とセカンドワイン『ロカス・デ・セーニャ2020』 [ワイン]

     2020年は温暖で早熟なヴィンテージ     
     9月1日に『セーニャ』の新VT2020 が世界市場に向けてリリースされます!
     セカンドワイン『ロカス・デ・セーニャ』もデビューします。

       セーニャ2020
      ぶどう品種:53%カベルネ・ソーヴィニヨン
      25%マルベック、15%カルメネール、7%プティ・ヴェルド
      熟成:22ヵ月(フレンチオーク90%うち新樽78%/フードル樽10%)

2017年にセーニャを訪問しましたが、岩を多用した建造物のスケールに感嘆、とても興味惹かれました。2005年からビオディナミを導入し、栽培(ぶどうの熟度)や醸造(新樽率)にその効果が出ています。過去に味わったヴィンテージのなかでマイベストは2018年です。香りを利いて、一口味わった瞬間に恋に堕ちました。チャドウィック当主は「暑い年より、冷涼年のほうが、自分が求めるワインスタイル=フィネス&エレガントさが表現できる」と語っています。

2020年は少し温暖な気候でしたが、フレッシュさとエレガントさをまとったワインスタイルで、ラズベリーやチェリーのアロマ、木目細かいタンニン、酸味の印象を含め、すべてがボルドー的なので、長期熟成の変化を定点観測したいワインだと感じました。最新ヴィンテージをよりおいしく味わうなら、カフェに移し少し空気に触れさせてから!

       ロカス・デ・セーニャ2020
      ぶどう品種:38%マルベック、25%シラー
      15%カベルネ・ソーヴィニヨン、14%グルナッシュ、8%プティ・ヴェルド
      熟成:22ヵ月(フレンチオーク100%うち新樽65%)

ワインのネーミングは岩が多い土壌に由来し、その地質に敬意を払って命名されました。500メートル近い標高のエリアに、大小さまざまな岩が壮観に連なっている景色はとても印象的だったので、ロカスの名に共感できます。

シラーやグルナッシュの果実味やスパイス感がセーニャとは異なる魅力を醸し出しています。ハーブのニュアンスがあり、タンニンはなめらかで、酸味はクリーン、みずみずしさを感じさせるワインです。


  鳥瞰観察
 光沢のあるガーネットに紫色のきらめきを帯びたセーニャ(左)
 明るい赤紫色の色調のロカス・デ・セーニャ


    セーニャとアボカド
    訪問時に、アボカドを栽培していると聞いたので、
    今回、チリの代表的な食材サーモンと合わせた和風サラダに挑戦!



ワイン王国のwebで、セーニャ2020とロカス・デ・セーニャ2020、および両ワインに合わせたマリアージュについて紹介していますので、お立ち寄りくださると嬉しいです。
宜しくお願いいたします!


              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


         Beyond Bordeaux Tokyo Tasting 2022
        ボルドー最大手のワイン商CVBG主催の試飲会
        供出されたのは世界のトップワイン52アイテム


 第5フライト(チリ)で、セーニャ2020がお披露目されました!

 ワインメーカーのフランシスコ・ベッティグ氏(右)
 マネージング・ディレクターのフアン・カルロス・パゴラ氏

 新登場のロカス・デ・セーニャ!

      【ワインの問い合わせ先】
      ウィラハン麻未 E-mail:whelehan@gol.com

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9月に全世界でリリースされる『クインテッサ2019』は過去最高の仕上がり! [ワイン]

     
   ナパ・ヴァレー ラザフォードにあるクインテッサのヴィンテージを先行試飲
 【Quintessa2019/クインテッサ2019】
  収穫時期:9月18日~10月25日
  醸し期間:果皮と共に平均26日
  オーク樽:フレンチオークの新樽60%
  熟成期間:22カ月
  Alc度数:14.5%
  瓶詰日:2021年7月6日~14日
  ぶどう品種:91%カベルネ・ソーヴィニヨン、4%カベルネ・フラン
        2%メルロ、2%カルメネール、1%プティ・ヴェルド

       赤系果実のアロマ、様々な要素が層になって広がるワイン

ラズベリー、ブルーベリーのような果実、ローストや燻香、グラファイト(筆箱)や杉、リコリスやスパイス、アーシーなニュアンス、品の良い酸味、木目細かでまろやかなタンニン、若干アルコールのインパクトを感じつつも、口中に広がる酸味とタンニンのバランスが良好、安定した味わい。ワイン・エンスージアスト誌は100点評価

2017年ヴィンテージから毎年試飲してきましたが、ブレがなくバランスも素晴らしい2019年! 私は過去最高の仕上がりと感じました。


      Zoomでインタビュー
      photo by Quintessa
      2020年からワイナリーの外部スタッフとしてマーケティングを担当している
      鈴木優子さん(サンノゼ在住)を交えて、
      先行試飲&インタビューをさせていただいています。
     
      今回お話を伺ったのはワインメーカーのレベッカ・ワインバーグさん!
      カリフォルニア大学ディビス校で栽培と醸造学の修士号を取得後、
      2015年からクインテッサに参画し活躍中


レベッカさんが語ったクインテッサと2019年ヴィンテージ
2019年はすべてにおいて理想な要素を備えていたそうです。
テイスティングコメントとして「繊細なニュアンスと深み、長い余韻が楽しめます。花や森、湿った土の香りが複雑に調和し、きめ細かいタンニンと活き活きとした酸があります。透明感と共に緻密さを持つワインです」とレベッカさん

醸造面で、昨年と異なる点は、発酵前にSO2を添加しなかったこと。添加したほうが安心でしたが、収穫したぶどうを見て決断。完成したワインをテイスティングして、判断に間違がなかったと確信したとのことでした。

  2018年ヴィンテージから導入したコンクリートタンク
 温度管理が容易で、味わいもまろやかになる由
「2018年VTの醸造で学んだことを新たにチューニングしている感じ」とレベッカさん


気候変動に絡んだ話題
カリフォルニアでは、再生農法 (有機物を増やし、炭素隔離を促進することで土壌の健全化を再構築する農法)の実践例として不耕起/最小限の耕起、カバークロップ、動物の放牧/共生化等をしています。

 カバークロップ(被覆作物)
 現在3通りの方法で観察を行っています。
 ①すき込む(耕す) ②すき込まない ③折り込んだり、踏み潰す

 レベッカさんがワイン業界に参入した18年前は、夏は乾燥し、冬は多降雨だったので、
 夏は刈り取るように指導を受けていました。 
 近年、冬に雨が降らなくなり、旱魃も続いているため、温暖化対策として、
 3年くらい前から、上記3つの方法のどれがよいか観察中だそうです。
 地中の水分の保持や微生物が生息するヘルシーな土壌形成のために、
 ①のすき込みは、昔ほど行っていない由
 最近の研究では、すき込まないほうが良いとの意見が主流
 ②と③に関しては、地表の温度コントロールに役立つことがわかってきた由
 温暖化対策、SDGsにも関わりがあるので、今後の調査を注視

 羊の放牧
 放牧もカバークロップと同じような効果があるとのこと

 ぶどう品種
 カベルネ・ソーヴィニョンは重要な存在!
 クインテッサとしては、次の50年間を考え、様々なやり方や考え方を取り入れながら、
 気候変動対策をしていくので、そのためにもカベルネは要となる品種

 オゾンガスの活用
 2020年は8月と9月に山火事がありました。
 いつも山火事は10月なので、ぶどうへの影響はなかったのですが、2020年は例外。
 8月の火事はナパを取り囲む森が焼失し、それによって生じた“灰”が、
 太陽光線を遮ってしまったので、日照量が十分に得られませんでした。
 ゆえに、2020年の生産を中止にしたワイナリーも出ています。

 レベッカさんは、2020年を“そのようなヴィンテージ”と捉え、すべてのぶどうを収穫。
 できるだけ良いワインを造ることに専念しました。
 多くは通常通りの醸造を行い、一部だけオゾンガスを充満させたコンテナーに入れて、
 フレッシュさを取り戻す工夫を施しました。

 使用したコンテナーは海運輸送に使うタイプで、
 オゾンガスによって、野菜や果物を新鮮に保つことができるものです。

 「オゾンガスなら鎖状の構造を持つ煙の分子を分解できる」と考えたレベッカさんは、
 コンテナーを活用しました。
 2020年ヴィンテージは収量自体、とても少ないヴィンテージになりますが、
 その成果に期待したいです。

 ビオディナミ農法に関して
IMG_1011.jpg
 クインテッサはデメターの認証を取得しています。
 欧州から始まったビオディナミですが、全てを規定通りに行うのではなく、
 カリフォルニアの気候に即した栽培をしています。
 一例として、シリカはぶどうの成熟に関わる調剤ですが、
 カリフォルニアの日照度は欧州とは違うので、
 年に1度の散布で十分な効果を得ることができます。
 レベッカさんは「ワイナリーに即した方法を取り入れています」と語っていました。


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 
 photo by Quintessa
 毎回参加してくださる輸出担当ディレクターのディエゴ・ギャレイさん
 前職はセーニャやアルマヴィーヴァでジェネラル・マネージャーを担当、
 日本市場に精通しています。

 8月24日に、CVBG主催『ビヨンド・ボルドー東京2022』が予定されており、
 今回もクインテッサが出展されるので、再度、しっかりテイスティングしてきます。
 ディエゴさんから「白ワイン『イルミネーション』も初出展します」とのお話も!
 とても楽しみです。

 9月からボルドーのネゴシアンを介して販売されるクインテッサの評価、
 大いに期待しています!
 
【関連記事】
 クインテッサ2017年ヴィンテージ
 クインテッサ2018年ヴィンテージ

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シャブリの4つのアペラシオンの味わいからインスパイアされた“シャブリ・シンフォニー” [ワイン]

 本邦初のこころみ“シャブリ・シンフォニー”
 ブルゴーニュ地方北部に位置するシャブリ / Chablis
 ひとつの品種シャルドネ、辛口の白ワインに特化したワイン産地
 プティ・シャブリ、シャブリ、シャブリ・プルミエ・クリュ、シャブリ・グランクリュ
 4種のアペラシオンが、品種、テロワール、生産者の仕事、醸造方法を明確に反映させ、
 個性あるワインを生み出しています。

 シャブリ・ワインはすべての要素が調和したシンフォニーそのもの
 

 第1部はシャブリ・セミナー@中央棟
 講師は銀座レカンの近藤祐哉ソムリエ

【シャブリ最新データ】
日本は数量、金額ともに世界第3位の市場
2021年の輸出実績は数量237万本(前比11%増)、金額1,998万€(前比1%増)


      数字で読み解くシャブリワイン
      資料提供:Vins de Chablis

     資料提供:Vins de Chablis


 シャブリの土壌は約1億5千年前に形成された地層
 エグラジラ・ヴィルギュラという小さな牡蠣の化石を含んでいます。
 中央にあるキーホルダーはシャブリのキメリジャン、化石を見つけることができます!


 シャブリに合わせたアミューズブッシュ


        左から
        #1:プティ・シャブリ2019(ドメーヌ・ビヨ―・シモン)
        #2:シャブリ・サンマルタン2019(ドメーヌ・ラロシュ)
        #3:シャブリ・プルミエ・クリュ コート・ド・レシェ2019
           (ドメーヌ・ダニエル・ダンプ・エ・フィス)
        #4:シャブリ・グラン・クリュ ヴォーデジール2019
          (ドメーヌ・ジャン=ポール・エ・ブノワ・ドロワン)



 第2部はシャブリ・シンフォニー@講堂

プティ・シャブリ: 軽快かつ溌剌/主たる楽器はヴァイオリン
シャブリ: バランス良好、親しみやすく普遍的/主たる楽器はピアノ
シャブリPC: まるみがあり、深く、しなやか/主たる楽器はクラリネット
シャブリGC: 頂点、深み、輝き/主たる楽器はチェロ


 左から
 銀座レカン料飲総括目マネージャー近藤祐哉氏
 ピアノの佐野隆哉氏、クラリネットの吉田誠氏、チェロの上村文乃氏
 ヴァイオリンの川久保賜紀氏、作曲家の松波匠太郎氏

松波氏は「ワインを嗜むということは、味覚、嗅覚、視覚といった五感を研ぎ澄まし、それらが融合された先の悦びを味わうこと。今回のシャブリ・シンフォニ―は、そこに聴覚をも加え、更なる感覚の高みへと皆さんを誘えるような作品を目指しました」と語っています。


             [NEW]映像と音楽で味わうシャブリ
           (C) Vins de Chablis

         松波匠太郎氏が作曲した『シャブリ・シンフォニー』
 プティ・シャブリ、シャブリ、シャブリ・プルミエ・クリュ、シャブリ・グラン・クリュ
          をイメージした楽曲をお楽しみくださいませ!



 セミナー時と同じ4種のシャブリを再度テイスティング

 五感を刺激しながら、シャブリワールドを堪能


 第3部はシャブリとのマリアージュ@食堂
 (手前) 五島イサキのマリネ ×プティ・シャブリ2020(ドメーヌ・セギノ・ボルデ)
 (奥) 茄子のテリーヌ、蝦夷アワビのコンフィ
 シャブリ・サント・クレール ヴィエイユ・ヴィーニュ2020(ジャン=マルク・ブロカール)


      低温調理した仔牛のロースト
     シャブリPC フルショーム2018 (ドメーヌ・ジェラール・デュプレシ)


    ホウボウのポワレ × シャブリGC レクロ2018 (ドメーヌ・ウィリアム・フェーブル)


 米国の建築家フランク・ロイド・ライトが設計した自由学園明日館
 1921年に羽仁もと子・吉一夫妻が自由教育運動を実践する女学校として建設
 コンサート会場になった講堂は1927年にライトの弟子にあたる遠藤新が設計
 国の重要文化財に指定されている建造物で、部材、照明機器等を眺めているだけで、
 懐かしい時代にタイムスリップしたような気分[わーい(嬉しい顔)]
 

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ウクライナへの人道支援活動 ~日本ソムリエ協会J.S.A.主催ウクライナワインセミナー~ [ワイン]

 ウクライナの国花はひまわり
 
一般社団法人日本ソムリエ協会(以後J.S.A.)は、ウクライナから日本に輸入されているワインを購入し、ワインを通して、同国の経済支援をする活動をしています。


              🔵🟡🔵🟡🔵🟡🔵


       
 東京支部のウクライナワインセミナー@明治記念館
 田崎真也J.S.A.会長
 株式会社ヘルムズ(ウクライナワイン専門店ヴィノ・ピオネール)の輸入担当ヴァシナ・アンナさん

横浜市とウクライナのオデッサ市が姉妹都市であることから、5月17日に神奈川支部で、翌18日には東京支部でワインセミナーが開催され、両日で約600名が参加しました。

セミナーではヴァシナさんが歴史やワイン産地の気候風土、ぶどう品種等について解説。
合間に田崎会長が注釈を入れる形で進行し、ワインとマリアージュについてもコメント。

ウクライナワインを購入・紹介し、それを試飲した会員がさらに周囲に広めて、ウクライナワインの拡販につなげたい。それが当協会らしく、また、継続的な支援になると思う」と田崎会長


 ウクライナの沿革
img20220520_11262293.jpg




 ウクライナの代表的なお料理
 画像協力:(一社)日本ソムリエ協会 
 ボルシチは同国の自慢料理、ウクライナ人にとってサワークリームは必須食材とのこと

                🔵🟡🔵🟡🔵🟡🔵


                     
 セミナーに登場した6アイテム
 左から右の順で供出ワインのコメントは田崎会長の解説を要約

 #1:シャボー テルティ・クルック2018
 #2:ツルベツコイ ナッドニブリヤンスキ2016
 #3:アッケルマン サぺラヴィ プレミアム2020
 #4:スタホフスキー メルロー“エース”2019
 #5:ツルベツコイ ピノ・ノワール リミテッド2018
 #6:チザイ トロイヤンダ・カルパット2017



 左から右の順に#1~#6


 シャボーはオデッサ州最大の村のひとつ。唯一、原産地呼称に認定されている地域
 1,250㌶の畑で30種以上の欧州系品種と在来種を栽培



#1:シャボー テルティ・クルック2018
ぶどう品種:テルティ・クルック
生産者:シャボー
小売価格:3,080円
ウクライナの土着品種テルティ・クルック、“狐の尻尾”を意味するぶどう品種。シャボーは粘土質と砂質土壌で、唯一の原産地呼称を有すエリア。生産者はジャボーにあるシャボーという名のワイナリー。若々しいグリーンを含んだ淡いイエロー、香りにMLF由来のアーモンドパウダーやスモーク。その後から、柑橘系果実のGF、ライム、すだち。ほのかにスイカズラやジャスミン。ハーブや笹の葉のようなグリーンな香り。味わいに柔らかな果実味があり、酸味と調和が取れている。アフターに果実の内果皮似の苦味、塩味やミネラル感。和食なら『鮎の塩焼き』。蓼酢(たでず)は使わず、鮎が淡白な味わいなので、ワインの柔らかい酸と果実味が、自然の素材を引きたててくれるマリアージュ。



#2:ツルベツコイ ナッドニブリヤンスキ2016
ぶどう品種:リースリング
生産者:ツルベツコイ
小売価格:4,400円
緯度で見ると46度くらいに位置しているワイン産地でブルゴーニュとほぼ同緯度。濃いイエロー、トパーズを含んだ色調。シュル・リー2ヶ月、大樽熟成18ヶ月。熟成による複雑味があり、黄色系果実のコンフィ、ハチミツ、花梨ジャム、食用菊、ジャーマンカモミールティー、リンデンティ―、アーモンドパウダー、ペトロール香。酸味と甘味のバランスが良く、ドイツやオーストリアのリースリングに比べると酸はまるいが、余韻にノン・マロ由来の酸の印象。ウクライナの伝統料理『ヴァレーニキ(ラビオリと水餃子に似た料理)』、サワークリームを添えて!



 #3:アッケルマン サペラヴィ プレミアム2020
 ぶどう品種:サペラヴィ
 小売価格:2,200円

サペラヴィはジョージアの土着品種のひとつで、果皮が濃く果汁が赤いのが特徴。酸が強くポリフェノールも多く含有。発酵は26度を超えない状態で醸し、オークの木材(チップではない)を樽に入れてマセレーションしたと思われるワイン。濃紫の色調、香りにココアやチョコレート、ヴァニラ。ブラックベリーやブラックチェリー、カシスに加えて、口中ではラズベリーコンフィのような印象もあり、スワリングすると、シナモン、ナツメグ、丁子、わずかに樹皮や土のニュアンス。果実味と酸味のバランスが良く、タンニンは溶け込み柔らか。余韻にサペラヴィの特徴であるタンニンや酸の強さの片りんが感じられる。料理は赤身の肉やハラミを炭火で焼いて、燻製のようなフレーバーをつけて塩や胡椒で!



 #4:スタホフスキー メルロー“エース”2019
 ぶどう品種:メルロー
 生産者:スタホフスキー
 小売価格:4,290円

北緯48 度の産地、アルザスのストラスブールと同じくらいの緯度。深みのある色調。香りには赤系果実の野イチゴ、レッドチェリ―、ラズベリー、ほのかにカシスやブルーベリー。クローブやシナモン。オードヴィーフランボワーズ似の香りに加え、木樽香が優しく調和し、全体に複雑味を与えている。口中ではフレッシュな酸の印象、中盤以降、樽由来の苦味、タンニン、重厚感が広がる。料理は『ボルシチ』がおすすめ、ビーツの甘味とトマトの酸味を生かした納得できるマリアージュ。



#5:ツルベツコイ ピノ・ノワール リミテッド2018
ぶどう品種:ピノ・ノワール
生産者:ツルベツコイ
小売価格:8,470円
32度の発酵温度で18日間マセレーションを行い、12ヶ月樽熟成、その後6ヶ月の瓶熟を経て出荷。ピノ・ノワールにしては濃い色合い。紫色を残し、ほんのりとオレンジを帯びた色調。赤系果実の凝縮感があり、野イチゴ、野バラ、食用バラ、若干ローズヒップ。木樽由来のロースト香、枯葉系の香りもあり、例えるなら紅茶のアッサム。アルコール度数は14%あり、口中にふくよかな香りや果実味が広がる。酸がエレガントで、樽からの苦味が加わり、中盤以降、コクを感じる。18度くらいでエアレーションしてからサービスを! マリアージュは国民食の『サーロ(豚の脂身の塩漬け)』と合わせて。ライ麦パンなら片面だけ少し焼いて、サワーチェリーで作ったあまり甘くないピュレあるいはジャムを塗り、サーロと!



 #6:チザイ トロイヤンダ・カルパット2017
 フィロキセラ禍やゴルバチョフの反アルコールCPでほとんどの畑を消失した時代を経て、
 今世紀にはウクライナ宮殿の外観を模したシャトー・チザイ建設。
 こころが和む甘口ワイン、当日のマイベスト

ぶどう品種:トラミネール
生産者:チザイ
小売価格:3,960円
アルコール度数16度、残糖1㍑中170グラムのワイン。貴腐の要素は感じないので、木成りで11月くらいに遅摘み収穫したワイン(と推測)。テクニカルシートにはトラミナー・ロゼとの表記。トラミナーの別名はサヴァニャン・ブランで、ドイツではトラミナーと呼ばれている。トップ・ノーズにマスカットやトロピカル・フルーツの凝縮感。木樽を使った酸化熟成由来のコリアンダーシードやクミン等のスパイス香があるので、カレー粉を使った料理に合いそうなイメージ。口中ではパッションフルーツのコンフィやドライマスカット、果皮に感じる苦味が深みを与え、酸味と調和して心地良い。余韻はスパイスで締めくくる印象。合わせるならウクライナのデザート『焼きりんご』、日本なら『みたらし団子』

参考(青木): モンペリエ大学で教鞭をとっていたピエール・ガレは、「サヴァニヤンはドイツ、アルザス、ハンガリー、オーストリアでかつて広く栽培されていたトラミナーと同一種で、ゲヴュルツトラミナーはピンク色をしたサヴァニャンの突然変異種であるムスケ」と説いている。/出典『ワイン用葡萄ガイド』byジャンシス・ロビンソン


                           
                🔵🟡🔵🟡🔵🟡🔵

J.S.A.では、全国48支部の例会セミナー後にウクライナワイン試飲会を実施
 すでに43支部の例会セミナーで試飲会を行っており、残り5支部に関しても近々開催予定
支援金額:8,032,200円/ワイン購入先:株式会社ヘルムズ
5月23日(月) Zoomによるウクライナワインセミナー
J.S.A.のHPもご覧ください。

ウクライナの人々が一日も早く、平和な日常に戻れますように!!

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