ブルーノ・パイヤールの新アイテムも登場 ~マスタークラス、シャンパーニュ講座~ [来日したワイン生産者&関係者(シャンパン)]
いつもブログにお立ち寄りくださる皆さまへ
あけましておめでとうございます
2024年も宜しくお願いします!
新年の口開けシャンパーニュは、
12月1日(以下のリポート)に試飲して一飲惚れした
ブルーノ・パイヤールの『キュヴェ72』をセレクト!
からすみや雲丹のような食材にも寄り添ってくれる優れもの
瓶内熟成のもたらす効果を実感しました。
ブルーノ・パイヤールのアリス・パイヤール女史によるマスタークラス
シャンパーニュメゾンブルーノ・パイヤールの現当主の愛娘で共同経営者のアリスさんがマスタークラスを開催しました。過去に何度かパイヤール氏のセミナーは受けていますが、アリス講師は初めてだったので、ワクワク!
全9アイテムの中には、初リリースのアイテムもあり、興味惹かれました。
第1フライトは発泡性ワイン
テイスティングワインを前に笑顔のアリスさん
試飲は左#1から右#9の順
第1フライトは発泡性ワイン5種類。#1ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットGC、#2ドザージュ・ゼロ、#3エクストラ・ブリュット プルミエール・キュヴェ、#4キュヴェ・スワソン・ドゥーズ エクストラ・ブリュット、#5ブラン・ド・ノワール エクストラ・ブリュツトGC
第2フライトはシャンパーニュ地方の非発泡性ワイン、コトー・シャンプノワです。#6オジェ コトー・シャンプノワ2020 GC、#7ル・メニル コトー・シャンプノワ2020 GC、#8レ・リセ コトー・シャンプノワ2020、#9マイィ コトー・シャンプノワ2020 GC
キュヴェ72の瓶熟感
#4はレギュラーの#3プルミエール(3年間の熟成を経てリリース)をデゴルジュマン後、瓶内でさらに3年間熟成させた新たなバリエーションで、出荷までに合計72ヶ月(36+36)かけているので、ネーミングは「キュヴェ72」
パイヤール当主が日頃から語っている熟成の第3段階“複雑なスパイスの香り”や、第4段階の“トーストのような香ばしい香り”が顕著。時を友にしたシャンパーニュの奥深さを堪能することができました。講座生に瓶熟をしっかり感じて欲しかったので、講座で供出しようと即決断。生産量が限定1万本だったことも決め手になりました。パイヤール氏ならでのアイテム、これはお薦めできます!
#5(中央の黒いラベル)はファーストリリースのニューフェイス『ブラン・ド・ノワール』。ベースヴィンテージは2018年、リザーヴワインは2015年と2016年、ぶどう本来の味わいを生かすためにドザージュ量は3g/Lと少なめ。ピンク・グレープフルーツやブラッドオレンジ、時間の経過でスイート・スパイス、口中で石灰に由来するストラクチャーを感じます。希少アイテムなのでゲットできたらラッキー
4種のコトー・シャンプノワ体験
これらは毎年造れるわけではなく、生産しても量は希少
樽使いが絶妙なパイヤール当主の素晴らしさを再認識
シャルドネの聖地コート・デ・ブランのオジェとル・メニル
左はオジェ2020、右はル・メニル2020
レ・リセ コトー・シャンプノワ2020
コート・デ・バール地区レ・リセ村のピノ・ノワール100%、
土壌はジュラ紀に形成されたキンメリジャン、生産量は3樽分(888本)
赤系果実やバラのアロマ、品格ある酸味とエレガントな余韻
ワンワードで表現するならチャーミング
マイィ コトー・シャンプノワ2020 GC
モンターニュ・ド・ランス地区マイィ村
ランスの北向き斜面の畑のピノ・ノワール100%。生産量は2樽分(532本)
フローラルで力強さと厚みを感じさせるアイテム。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
12月のNHK文化センターのシャンパーニュ講座
講座で取り上げた5アイテム
第1フライトは瓶熟の実証
#1:ブルーノ・パイヤール エクストラ ブリュツト プルミエール キュヴェ
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
リザーヴワイン:約30%
デゴルジュマン:2022年10月
ドザージュ:6g/L以下
価格:8,580円
1985年から続く複数のヴィンテージのリザーヴワインを使うことで常に同じ味わいを表現している看板アイテム。果実やスパイスや木の実のアロマ、ピュアな味わい、安定感のあるシャンパーニュ
#2:ブルーノ・パイヤール キュヴェ スワサン ドゥーズ エクストラ ブリュット
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
リザーヴワイン:約30%
デゴルジュマン:2019年5月
ドザージュ:6g/L以下
価格:13,750円 / 生産本数10,000本
プルミエール・キュヴェの第2章となるシャンパーニュ。デゴルジュマン後に始まる新たな熟成の変化を実感できるアイテム。果実のゼリーやエスニックスパイス、ロースト香やクリームブリュレ、様々な要素が温度変化に伴って広がる余韻
第2フライト
#3:ブルーノ・パイヤール 2020オジェ コトー・シャンプノワGC 2020年がファーストVT
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:CH100%
価格:14,300円/生産本数1,109本(4樽分)
#4:ブルーノ・パイヤール 2020ル・メニル コトー・シャンプノワGC 20年前から生産
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:CH100%
価格:14,300円/生産本数1,120本(4樽分)
貴重なテイスティングチャンスでした。#3オジェは麦わら色、#4はイエローを帯びた色調。双方とも土壌はベレムナイト・チョークなので塩味を伴う余韻は類似。オジェは柑橘果実の内果皮、アカシアや熟した果実のニュアンス。ル・メニルはストーンフルーツや白コショウ、グラス内の温度が上がると酸味のボリューム感が出てくる印象
#5:ブルーノ・パイヤール ブラン・ド・ブラン エクストラ ブリュットGC
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:CH100% ドゥミ・ムース4.5気圧
リザーヴワイン:1990年から続く25ヴィンテージのパーペチュアル
ドザージュ:6g/L以下
デゴルジュマン:2022年5月
価格:15,400円
ブラン・ド・ブランを構成しているのがオジェとル・メニルのシャルドネ。4年間の瓶熟による木目細かな気泡、クリーミーでふくよか、レースのような舌触り、ブルーノ・パイヤールこだわりの少し緩めの4.5気圧がポイント!
レモンと相性チェック
チリ産レモンとアンデルセンの瀬戸田レモンケーキ
辛口のシャンパーニュにも寄り添うレモンケーキ
苦みを多く含む部分
内果皮に注目!
すべて魅力的でした!
【CIVCからの情報】
第2版の冊子完成
目次や印字の色合等、第1版より見やすくなった印象
冊子の一部、これは2022年のデータのページです。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
公認のぶどう品種
2019年11月にシャンパーニュ研修でCIVC本部に立ち寄り、広報部長のフィリップ・ウィブロット氏から病害虫に耐性のある品種の研究をしている話を伺いました。
それから4年経過して・・・2023年の秋、新たなニュースが届きました。
パリ在住のジャーナリスト松浦氏の報告で、ヴォルティス(右の画像)が、シャンパーニュの規定品種として認められたので、「規定品種は8つ」になると。ただ、今後10年間は試験期間で、栽培面積を全体の5%以下に留める。ブレンドは最大10%まで。あくまで実験とし、販売をすることはできない等の規制が設けられています。ちなみにヴォルティスの酒質はシャルドネに近く、ベト病やウドン粉病に対して耐性が強いとのこと。
2023年はベト病の害で、黒ぶどうはかなりの影響を受けたので、ヴォルティスが救世主になるのか。試験期間を経た結果を待ちたいと思います。出典:ワイン王国138号
あけましておめでとうございます
2024年も宜しくお願いします!
新年の口開けシャンパーニュは、
12月1日(以下のリポート)に試飲して一飲惚れした
ブルーノ・パイヤールの『キュヴェ72』をセレクト!
からすみや雲丹のような食材にも寄り添ってくれる優れもの
瓶内熟成のもたらす効果を実感しました。
ブルーノ・パイヤールのアリス・パイヤール女史によるマスタークラス
シャンパーニュメゾンブルーノ・パイヤールの現当主の愛娘で共同経営者のアリスさんがマスタークラスを開催しました。過去に何度かパイヤール氏のセミナーは受けていますが、アリス講師は初めてだったので、ワクワク!
全9アイテムの中には、初リリースのアイテムもあり、興味惹かれました。
第1フライトは発泡性ワイン
テイスティングワインを前に笑顔のアリスさん
試飲は左#1から右#9の順
第1フライトは発泡性ワイン5種類。#1ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットGC、#2ドザージュ・ゼロ、#3エクストラ・ブリュット プルミエール・キュヴェ、#4キュヴェ・スワソン・ドゥーズ エクストラ・ブリュット、#5ブラン・ド・ノワール エクストラ・ブリュツトGC
第2フライトはシャンパーニュ地方の非発泡性ワイン、コトー・シャンプノワです。#6オジェ コトー・シャンプノワ2020 GC、#7ル・メニル コトー・シャンプノワ2020 GC、#8レ・リセ コトー・シャンプノワ2020、#9マイィ コトー・シャンプノワ2020 GC
キュヴェ72の瓶熟感
#4はレギュラーの#3プルミエール(3年間の熟成を経てリリース)をデゴルジュマン後、瓶内でさらに3年間熟成させた新たなバリエーションで、出荷までに合計72ヶ月(36+36)かけているので、ネーミングは「キュヴェ72」
パイヤール当主が日頃から語っている熟成の第3段階“複雑なスパイスの香り”や、第4段階の“トーストのような香ばしい香り”が顕著。時を友にしたシャンパーニュの奥深さを堪能することができました。講座生に瓶熟をしっかり感じて欲しかったので、講座で供出しようと即決断。生産量が限定1万本だったことも決め手になりました。パイヤール氏ならでのアイテム、これはお薦めできます!
#5(中央の黒いラベル)はファーストリリースのニューフェイス『ブラン・ド・ノワール』。ベースヴィンテージは2018年、リザーヴワインは2015年と2016年、ぶどう本来の味わいを生かすためにドザージュ量は3g/Lと少なめ。ピンク・グレープフルーツやブラッドオレンジ、時間の経過でスイート・スパイス、口中で石灰に由来するストラクチャーを感じます。希少アイテムなのでゲットできたらラッキー
4種のコトー・シャンプノワ体験
これらは毎年造れるわけではなく、生産しても量は希少
樽使いが絶妙なパイヤール当主の素晴らしさを再認識
シャルドネの聖地コート・デ・ブランのオジェとル・メニル
左はオジェ2020、右はル・メニル2020
レ・リセ コトー・シャンプノワ2020
コート・デ・バール地区レ・リセ村のピノ・ノワール100%、
土壌はジュラ紀に形成されたキンメリジャン、生産量は3樽分(888本)
赤系果実やバラのアロマ、品格ある酸味とエレガントな余韻
ワンワードで表現するならチャーミング
マイィ コトー・シャンプノワ2020 GC
モンターニュ・ド・ランス地区マイィ村
ランスの北向き斜面の畑のピノ・ノワール100%。生産量は2樽分(532本)
フローラルで力強さと厚みを感じさせるアイテム。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
12月のNHK文化センターのシャンパーニュ講座
講座で取り上げた5アイテム
第1フライトは瓶熟の実証
#1:ブルーノ・パイヤール エクストラ ブリュツト プルミエール キュヴェ
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
リザーヴワイン:約30%
デゴルジュマン:2022年10月
ドザージュ:6g/L以下
価格:8,580円
1985年から続く複数のヴィンテージのリザーヴワインを使うことで常に同じ味わいを表現している看板アイテム。果実やスパイスや木の実のアロマ、ピュアな味わい、安定感のあるシャンパーニュ
#2:ブルーノ・パイヤール キュヴェ スワサン ドゥーズ エクストラ ブリュット
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
リザーヴワイン:約30%
デゴルジュマン:2019年5月
ドザージュ:6g/L以下
価格:13,750円 / 生産本数10,000本
プルミエール・キュヴェの第2章となるシャンパーニュ。デゴルジュマン後に始まる新たな熟成の変化を実感できるアイテム。果実のゼリーやエスニックスパイス、ロースト香やクリームブリュレ、様々な要素が温度変化に伴って広がる余韻
第2フライト
#3:ブルーノ・パイヤール 2020オジェ コトー・シャンプノワGC 2020年がファーストVT
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:CH100%
価格:14,300円/生産本数1,109本(4樽分)
#4:ブルーノ・パイヤール 2020ル・メニル コトー・シャンプノワGC 20年前から生産
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:CH100%
価格:14,300円/生産本数1,120本(4樽分)
貴重なテイスティングチャンスでした。#3オジェは麦わら色、#4はイエローを帯びた色調。双方とも土壌はベレムナイト・チョークなので塩味を伴う余韻は類似。オジェは柑橘果実の内果皮、アカシアや熟した果実のニュアンス。ル・メニルはストーンフルーツや白コショウ、グラス内の温度が上がると酸味のボリューム感が出てくる印象
#5:ブルーノ・パイヤール ブラン・ド・ブラン エクストラ ブリュットGC
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:CH100% ドゥミ・ムース4.5気圧
リザーヴワイン:1990年から続く25ヴィンテージのパーペチュアル
ドザージュ:6g/L以下
デゴルジュマン:2022年5月
価格:15,400円
ブラン・ド・ブランを構成しているのがオジェとル・メニルのシャルドネ。4年間の瓶熟による木目細かな気泡、クリーミーでふくよか、レースのような舌触り、ブルーノ・パイヤールこだわりの少し緩めの4.5気圧がポイント!
レモンと相性チェック
チリ産レモンとアンデルセンの瀬戸田レモンケーキ
辛口のシャンパーニュにも寄り添うレモンケーキ
苦みを多く含む部分
内果皮に注目!
すべて魅力的でした!
【CIVCからの情報】
第2版の冊子完成
目次や印字の色合等、第1版より見やすくなった印象
冊子の一部、これは2022年のデータのページです。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
公認のぶどう品種
2019年11月にシャンパーニュ研修でCIVC本部に立ち寄り、広報部長のフィリップ・ウィブロット氏から病害虫に耐性のある品種の研究をしている話を伺いました。
それから4年経過して・・・2023年の秋、新たなニュースが届きました。
パリ在住のジャーナリスト松浦氏の報告で、ヴォルティス(右の画像)が、シャンパーニュの規定品種として認められたので、「規定品種は8つ」になると。ただ、今後10年間は試験期間で、栽培面積を全体の5%以下に留める。ブレンドは最大10%まで。あくまで実験とし、販売をすることはできない等の規制が設けられています。ちなみにヴォルティスの酒質はシャルドネに近く、ベト病やウドン粉病に対して耐性が強いとのこと。
2023年はベト病の害で、黒ぶどうはかなりの影響を受けたので、ヴォルティスが救世主になるのか。試験期間を経た結果を待ちたいと思います。出典:ワイン王国138号
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