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第3回シャンパーニュ講座は樽発酵、樽熟成、ノン・マロを貫くアルフレッド グラシアン! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

      徹底した造りにこだわるメゾン
      エペルネにあるアルフレッド グラシアン。現在はヘンケルの傘下

 1864年から150年以上続くシャンパーニュメゾン


 シェフ・ド・カーブはジェジェ家が務め伝統を継承しています。4代目二コラ氏は、
 2018年にギド・アシェット誌から“最優秀シャンパーニュ・メーカー”に選出されました。


 シャンパーニュ講座ではNVからプレステージまでにフォーカス
 左から右の順に
 #1:アルフレッド グラシアン ブリュットNV
 #2:同ナチュールNV
 #3:同ブラン・ド・ブラン2015
 #4:同ブリュット ミレジメ2008
 #5:同キュヴェ パラディ ブリュット2013


     第1フライトはノン・ヴィンテージ比較
     #1:アルフレッド グラシアン ブリュットNV
     生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
     ぶどう品種:CH54% PN24% M22%  
     ドザージュ量:9g/L、リザーヴワイン約40%
     価格:8,250円

     #2:アルフレッド グラシアン ナチュールNV
     生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
     ぶどう品種:CH50% PN25% M25%
     ドザージュ量:0g/L、リザーヴワイン約40%
     価格:8,470円

#1#2も使用品種の比率はほぼ同じ。ともにソレラシステムで継ぎ足しながらキープしているリザーヴワインを約40%ブレンドしています。#1は果実感と親しみやすさにあふれ、ナッツや香ばしさ、旨味のあるバランスの良いスタイル。#2は、第1香は控えめ、ぶどうの熟度&酒質の良さを感じさせるドライでスマートな味わい、樽使いに優れたノン・マロ&ノン・ドゼのスタイル。いずれも上質、興味深い比較試飲でした。


 第2フライトはヴィンテージ比較
 #3:アルフレッド グラシアン ブリュット ブラン・ド・ブラン グランクリュ2015          
 生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
 ぶどう品種:CH100%
 ドザージュ量:6g/L
 価格:11,000円

 #4:アルフレッド グラシアン ブリュット ミレジメ2008           
 生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
 ぶどう品種:CH63% M24% PN13%
 ドザージュ:7g/L
 価格:17,600円

 #5:アルフレッド グラシアン キュヴェ パラディ ブリュット2013 
 生産者:アルフレッド グラシアン(NM)
 ぶどう品種:CH65% PN35%
 ドザージュ:8g/L
 価格:22,000円

ブログ仲間Hakoさんが書いていた「2008年ヴィンテージにフォーカスした時」のブログをチェックしてみました。アルフレッド・グラシアンが第3週&第4週の講座生から受けが良かったことも思い出しました[わーい(嬉しい顔)]

2021年9月は「シャルドネはル・メニル・シュル・オジェ、アヴィーズ、シュイィ、クラマン、オジェ等、ピノ・ノワールはブージー、アンボネー、キュミエール等、ムニエはルイユ、ダムリー等のクリュ。樽発酵、樽熟成でMLFは一切しないメゾン。シャブリエンヌから古樽を購入、瓶内熟成96~108ヵ月間。5アイテムのなかで唯一の樽使い。インパクトのある熟成香、スパイス、樹脂(若干のセメダインっぽさ)、シャープな酸、厚味と旨味のナイスバランス」と記述していました。今回またまた講座生からの受けもよく、私の“ベスト1”でもありました。熟成具合が素晴らしいので、2008年VTラバーさんにはお薦めしたいです!

#3のブラン・ド・ブランは気泡活発、柑橘果実やミネラル、上品な酸味、切れ感のある味わい。#5はメゾンのトップキュヴェ、造りの丁寧さが伝わってきます。シャンパーニュの古酒に感じるモカや焙煎香があり、時間の経過で複雑味やふくらみ。樽によるゆっくりとした酸化熟成の旨味を感じ、アルフレッド グラシアンのスタイルここにありの印象。4代目の二コラ氏の技量、さすが!


 7月からはボランジェの扱いも!
 アルフレッド グラシアンの輸入元はwine to style (nakatoとwine in styleが併合)
 wine to styleはボランジェ社と国内での独占販売契約を締結。
 7月から販売を開始します!


      photo by Hako

   先程ご紹介したHakoさんのブログには、ボトルの表・裏が載っています。
   裏ラベルには デゴルジュマンの年月も記載してあるので、大事な記録になります。
   紫色のラベルとBOXが映えた画像、ナイスです!

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5月のシャンパーニュ講座は5アイテム同時供出 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 World's Most Admired Champagne Brands 2022の上位5位までの比較試飲
 左から右の順
 *シャルル・エドシック
 *ポル・ロジェ
 *ボランジェ
 *クリュッグ
 *ルイ・ロデレール

       2022年のThe List
      Drinks Internationalが毎年刊行しているリスト
      信頼できるデータとして参考にすることが多いです。
      30位までには⁈と思うメゾンもあり、100%同意していませんが、
      9割以上のメゾンはブレがないと思っています。
      今月は1位から5位までのメゾンのアイテムを同時供出で利き比べました。


 いずれも素晴らしいシャンパーニュ

 プラークも個性にあふれて


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 今回と同様のブラインドテイスティングを2年前に行いました。
 コロナ禍の余波で、4月から9月まで休講となってしまい、
 私も講座生の皆さんも我慢するしかなかったのですが、
 万全な対策を取って、意を決して番外編を開講。
 お力を貸してくださったのが日比谷 松本楼の小坂文乃社長でした。

 右から順に供出、5アイテムはすべてマグナム

        2022年とメゾンの顔ぶれは同じ、順位には違いあり

 2020年当時のデータとテイスティングコメント


              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 現在講座は2クラスに分かれているので、シャンパーニュはレギュラーサイズで供出

 #1:シャルル・エドシック ブリュット レゼルヴ
 生産者:シャルル・エドシック(NM)
 ぶどう品種:CH PN M 各1/3ずつ 
 ドザージュ量:11g/L
 価格:9,350円
 輸入元:日本リカー
創業1851年、自社畑 非公開、シェフ・ド・カーブはシリル・ブラン
ぶどう品種:PN、CH、M各3分の1。ステンレスのみ使用。ベースワインは2017年/60%、リザーヴワイン40%は平均10年以上のVT、デゴルジュマン 2020年、ドザージュ11g/L
気泡細やか、フレッシュ感と力強さ、中盤から酸味、まるみとスマートさ、程よいバランス


 #2:ポル・ロジェ ブリュット レゼルヴ
 生産者:ポル・ロジェ(NM)
 ぶどう品種:PN CH M 各33%
 ドザージュ量:8g/L
 価格8,250円
 輸入元:ジェロボーム
創業1849 年、自社畑90㌶、シェフ・ド・カーブはダミアン・カンブル
ぶどう品種:PN、CH、M各3分の1。ステンレスのみ使用。ベースワインは2016年、リザーヴワインは2015、2014、2013の直近3年分、比率は25%程度。ドザージュ8g/L
果実味豊か、フレッシュ感と旨味、ステンレス使いのメゾンならではのフィネス、安定した味わい


 
 #3~#5

         #3:ボランジェ ラ・グランダネ2014
          2022年4月末リリース


 ボランジェならではの底力を感じる2014年ヴィンテージ
 生産者:ボランジェ(NM)
 ぶどう品種:PN61%、CH39%
 ドザージュ量:8g/L
 価格:29,700円
 輸入元:アルカン インポーター契約は6月末迄、寂しいです[もうやだ~(悲しい顔)]
創業1829 年、自社160㌶、シェフ・ド・カーブはジル・デコート
ぶどう品種:PN61%、CH39%。2014年のヴィンテージ・シャンパーニュ。19のクリュのぶどうで、グラン・クリュ79%、プルミエ・クリュ21%の割合、ドザージュ8g/L
発売されたばかりのトップキュヴェ。難しい2014年を手中におさめたシャンパーニュ。ボランジェの徹底したシャンパーニュ造りを感じさせる逸品。層を成して広がる複雑味、上質な酸味、シャンパーニュラバーには是非とも試していただきたいアイテム


 #4:クリュッグ グランド キュヴェ170           
 iDナンバーで検索するとボトルについての詳細がわかります。

 生産者:クリュッグ(NM)
 ぶどう品種:PN51%、CH38%、M11%
 ドザージュ:非公開
 価格:38,170円
 輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ
創業1843年、シェフ・ド・カーブはジュリー・カヴィル
ぶどう品種:PN51%、CH38%、M31%。最も古いワインは1998年、最も若いワインは2014年。12年間の異なる195種類のワインをブレンド、マルチ・ヴィンテージ。
黄色系果実、ミネラル、味わいの豊かさ、第4週の講座生から一番支持を得ていたアイテム

 #5:ルイ・ロデレール コレクション242
 2021年10月1日に登場したコレクション242

 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:CH42%、PN36%、M22%
 ドザージュ:8g/L
 価格:8,250円
 輸入元:エノテカ
創業1776年、自社畑240㌶、シェフ・ド・カーブはジャン・バティスト・レカイヨン。
ぶどう品種:CH42、PN36、M22%。ベースワインは2017年/56%、リザーヴワインはパーペチュアル・リザーヴ34%(2012、2013、2014、2015、2016)および大樽熟成10%(2009、2011、2013、2014、2015、2016)、ドザージュ8g/L、マルチ・ヴィンテージ。フレッシュ感と豊潤さ、熟した果実、塩味、中盤から酸味、後味に軽いビター感、シルキーでソフト


 比較し甲斐のある5アイテムでした。
 好みのメゾン探しには最適
 確たる道しるべになる秀逸なお薦めのシャンパーニュ🥂🥂🥂 

 ブログ仲間のHakoさんの気合のこもったリポートもご覧くださいませ!

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春期NHK文化センター青山校のシャンパーニュ講座がスタートしました! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 2012年ヴィンテージにフォーカス
 #1:ドゥラモット ブラン・ド・ブラン ミレジメ2012
 #2:ブルーノ・パイヤール エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン2012
 #3:アンリオ ブリュット ミレジメ2012
 #4:ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン2012
 #5:ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム2012 草間彌生



 色調だけでBdeBかBrutかを見極めるのはなかなか[ふらふら]


         きっかけを作ってくれたアンリオのミレジメ2012
      新ヴィンテージの発売にからみ、ファインズさんから届いた2012を、
      即、テイスティング&リポート
      アンリオらしい丁寧な造り。何より、ピュアな果実味が魅力的
      温度変化で厚味、様々なニュアンスを感じ、
      食とのマリアージュでも守備範囲が広く素晴らしかったので、
      アンリオと比肩しうる2012年VTのアイテムを選択しました!

アンリオのジル・ド・ラルズィエールCEOにもリポートを読んでいただきました。
Many thanks for your very kind note about our Millésime 2012. It is a beautiful wine and as I could read your notes on it, I think you perfectly captured its qualities.
とのお返事があり、2012VTの素晴らしさを共有できて嬉しく思っています!



 鯛、クレソン、葉&茎を利用したセロリ、カラフルミニトマト
 柚子味噌とオリーブオイルでさらっと味付け、仕上げに白胡麻をまぶして完成!
 和柑橘や和風調味料との相性が素晴らしいシャンパーニュ

 2012年ヴィンテージについて
 データ提供:ファインズ
 年初から7月半ばまでは悪天候
 7月半ば~9月半ばまでは降雨もなく酷暑
 9月半ば、収穫期は好天
 劇的な気候の変化がコントラストを生み、全ての要素に調和をもたらしたヴィンテージ


 講座の第1フライトは白ぶどう100%のブラン・ド・ブラン
 #1:ドゥラモット ブラン・ド・ブラン ミレジメ2012
 生産者:ドゥラモット(NM)
 ぶどう品種:CH100%
       GCのル・メニル、アヴィーズ、オジェ、クラマン、オワリー、シュイィ 
 ドザージュ量:6.5g/L
 価格:12,000円(税別)

完売した2008年に次ぐヴィンテージ。繊細で輝きのある気泡。レモンやGFのような柑橘系果実、白い花、石灰由来のミネラル、#2と利き比べると軽快。クリーミー、切れの良さ。きりりとした酸を伴いながら着地

 日本人画家菅原健彦さんが描いた桜のラベル
 #2:ブルーノ・パイヤール エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン2012
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:CH100%/GCのオジェ、ル・メニル
 ドザージュ量:3g/L
 価格14,000円(税別)
 輸入元:ミレジム

ぶどうの20%を使い古した小型のオーク樽で醸造。ブルーノ・パイヤールさんは「デゴルジュマンは外科手術と同じなので、シャンパーニュが回復するまで時間をかけることが必要」というのが持論。ゆえに、デゴの後、18ヶ月かけて落ち着かせてから市場にリリースしています。ちなみに他のメゾンは大体6ヶ月程度。 輝きのあるゴールド、グラス上部から見る泡沫活発、白桃やアプリコット、GF、白い花や蜂蜜、ブリオッシュ。酸味のメリハリ、果実の風味、かすかな塩味、きれいな酒質、ミネラルと旨味、余韻はドライで無駄のない印象

デゴルジュマンを施した年月が、#1は2019年6月、#2は2019年4月。ぶどう畑はともにGCのみ。同ヴィンテージなので、容器、醸造、ドザージュの違いを知ることで、メゾンのスタイルがよくわかりました!



 第2フライトはブリュット3種
 #3:アンリオ ブリュット ミレジメ2012
 生産者:アンリオ(NM)
 ぶどう品種:CH54%、PN46%
 ドザージュ量:6g/L
 価格:14,000円(税別)
 輸入元:ファインズ

グラン・クリュとプルミエ・クリュのぶどうを使用。コード・デ・ブランはシュイィ、アヴィーズ。モンターニュ・ド・ランスはトレパイユ、マイィ、ヴェルズネー、アヴネー。フローラル&様々な果実の香り、ミネラル、切れ感があり、バランス良好、エレガント。冷涼年に感じるミネラルやヨード感。一方で、口中に広がる甘やかさ、スパイスやコーヒーのアロマは暑い年に由来する要素。劇的な変化をもたらした2012年ヴィンテージならではの特徴が表現されたアイテム


 #4:ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン2012
 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:PN55% M25% CH20%
 ドザージュ:0g/L
 価格:16,000円(税別)
 輸入元:エノテカ

ビオディナミ100%のキュミエール村のぶどう(PN、CH、M)を同時収穫して仕込み、15%のみ木樽を使用して発酵。ノン・ドゼ、ノン・マロの純なシャンパーニュ。 醸造責任者のレカイヨンさんに「ドザージュをしていないシャンパーニュは糖分添加したシャンパーニュより、熟成が早まると思うのですが」と質問したことがあります。その時、「通常の温度(セラー温度10度)より、低い温度で保存すると、熟成は緩やかに進むので、温度への配慮を」とのお返事をいただきました。温度管理も反映しているシャンパーニュ

ルイ・ロデレールは、2012年ヴィンテージを ①緻密、②洗練、③優しい泡、の3単語で形容。色調はグリーンがかった黄金色、熟成香が際立ち、ミネラル、熟した果実、ヘーゼルナッツ、白胡椒の要素。中盤以降軽いビター感、フレッシュ、ドライでありながら豊潤。第3週・第4週ともに一番人気だったアイテム


 #5:ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム2012 草間彌生
 生産者:ヴーヴ・クリコ(NM)
 ぶどう品種:PN90% CH10% 
 ドザージュ:6g/L
 価格:23,400円(税別)
 輸入元:モエ・ヘネシー・ディアジオ

27歳で未亡人となり、亡き夫のシャンパーニュメゾンを大成させたマダム・クリコ&28歳で生まれ育った日本を離れて渡米し、世界的名声を収めたマダム・ヤヨイ。二人のマダムのコラボレーション。 ピノ・ノワールはアイ、ヴェルズネー、ヴェルジー、アンボネイ、ブージー、シャルドネはアヴィーズ、メニル・シュル・オジェを使用。
ブラインドで、グラスの色だけを見て、「白ぶどうのほうが多い?」と迷っていた講座生も・・・ その答えが覆されたのは、グラス内の温度変化。最初に白い花のアロマが広がり、その後、ストーンフルーツ(白桃やネクタリンやカリン等)、新鮮なアーモンド、ジンジャーの要素。口中では心地よいミネラル感、ドライアプリコット、蜂蜜、柑橘果実の内果皮似のビター感。中盤から厚味、ふくらみ。
私たちの黒ぶどうは、最高の白ワインをもたらします」 マダム・クリコ 1825年


 最初は円筒形のコルクたち
 瓶口に圧縮したコルクの下半分を挿入することで、長い熟成を経てキノコ型に変形

 
 王冠(プラーク)にはメゾンの個性が反映しています!


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 最新情報 by シャンパーニュ委員会CIVC
 名称保護・価値向上を管轄する部門のディレクター、エゴロフさん
 2020年に就任した方で、“シャンパーニュの今”をテーマに解説
 本国からの来日は3年ぶりでした!
 2021年の出荷数量は3億2,000万本(前年比31%増)
 金額では57億€(前年比36%)


 2021年の輸出数量ランキングTOP10
 出典:CIVC
 数量ベースで1位は米国、2位は英国、日本は3位


 日本向け輸出量・金額の推移
 出典:CIVC
 2021年は1,380万本、3億5,400万€
 数量ではコロナ禍以前の2018年とほぼ同等
 金額では過去最高の売上を誇った2019年の数字に近い躍進


 会見の後、3種のシャンパーニュ登場!

 
 ランチのお弁当はHinokiの藤田社長が担当



     サービスされた3アイテム
     心地よい日差しのもとでワンショット 
     一瞬ですが、コロナの喧騒を忘れることができました🥂

 シャンパーニュ委員会は今年もシャンパーニュデイを開催します。詳細はコチラから!
 どのメゾンのシャンパーニュで乾杯しましょうか[わーい(嬉しい顔)]

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桜の開花予想にワクワク、5種のロゼ・シャンパーニュ探求もワクワク [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

シャンパーニュ最古のメゾン ルイナール
その魅力については2016年にippinでも紹介させていただきました。

NHK文化センター青山校の3月講座はルイナール、ヴーヴ・クリコ、ドラピエにフォーカスしました。要のメゾンはルイナール!
古文書の調査を進めていた同メゾンが、2011年に発見した文献は、シャンパーニュ業界のロゼ造りの歴史を覆す結果に[exclamation×2] そこには「1764年3月14日、120本のシャンパーニュを出荷。その中には60本の『ウイユ・ド・ペルドリ(山うずらの目)』があった」との記述があり、「ロゼ・シャンパーニュ最古の造り手は1818年にブレンド法を用いたヴーヴ・クリコ」という従来からの定説を塗りかえました。

 シャンパーニュラバー訪問必須のメゾン
  (C) photo by Fumiko AOKI
 古代の白亜質の石切り場跡クレイエール、25m、35m、40mの深さがあります。


 上半期最後はロゼの競演
IMG_612523.jpg
 左から
 #1:ルイナール ロゼNV
 #2:ヴーヴ・クリコ ロゼNV
 #3:ドラピエ ロゼ・ナチュールNV 
 #4:ヴーヴ・クリコ ヴィンテージロゼ2012
 #5:ドン・ルイナール ロゼ2007




IMG_6133.jpg
 色合いの微妙な違いにも魅せられて


 第1フライト
 #1:ルイナール ロゼNV
 生産者:ルイナール(NM)
 ぶどう品種:CH45% PN55%、赤ワインを18%ブレンド
 ドザージュ量:8g/L
 価格:10,900円(税別)
 輸入元:モエ・ヘネシー・ディアジオ
ゴールデンオレンジカラー、気泡は持続性があり細やか、香りはチェリーやラズベリー、金柑やアプリコット、白桃、味わいはピュアでフレッシュ、綺麗な酸味とスマートに続く余韻

 #2:ヴーヴ・クリコ ロゼNV
 生産者:ヴーヴ・クリコ(NM)
 ぶどう品種:PN50~55% CH28~33% ムニエ15~20% 赤ワインを12%ブレンド
 ドザージュ量:10g/L
 価格:8,200円(税別)
 輸入元:モエ・ヘネシー・ディアジオ
サンセットカラー、ムニエ由来のフラワリーな要素と溌剌感、ラズベリー、ブラックベリー、チェリーやアプリコット、バターやブリオッシュ、口中ではブラッドオレンジやマンダリンオレンジ、中盤から酸味が広がり、味わいスムーズ、満開の桜に似合うロゼ

 #3:ドラピエ ロゼ・ナチュールNV 
 生産者:ドラピエ(NM)
 ぶどう品種:PN100% セニエ製法
 ドザージュ量:0g/L
 価格:7,800円(税別)
 輸入元:テラヴェール
供出した5アイテムの中で唯一のセニエ製法。10度以下だと香りは閉じ気味、温度の変化で本領発揮。画像からもわかるようにオレンジを帯びた濃い色調、ストロベリーやラズベリーの香り、レモンやマンダリンオレンジの風味、白コショウ、ドザージュは0なので、口中ではドライながら、良質なピノ・ノワールの熟度が全体をバランス良くまとめている印象。第4週の講座生から高い支持を得ていたロゼ


 地平線に沈む夕日を連想させるオレンジ色

 第2フライト
 #4:ヴーヴ・クリコ ヴィンテージロゼ2012
 生産者:ヴーヴ・クリコ(NM)
 ぶどう品種:PN51% CH34% ムニエ15%、 ブジー産のPNを13%ブレンド
 ドザージュ:8g/L
 価格:10,800円(税別)
 輸入元:モエ・ヘネシー・ディアジオ
深みのある銅色、果実味豊かでベリー系果実が嗅覚を支配、ドライローズ、緻密なタンニン、クリーミーな食感、フレッシュさを伴って広がる余韻、酒質の綺麗なロゼ!

 #5:ドン・ルイナール ロゼ2007
 生産者:ルイナール(NM)
 ぶどう品種:CH80% PN 20%
 ドザージュ:5g/L
 価格:34、200円(税別)
 輸入元:モエ・ヘネシー・ディアジオ
コート・デ・ブランとモンターニュ・ド・ランスのシャルドネとアイ村のピノ・ノワールを使用。20%ブレンドした赤ワインのトーンを感じる赤銅色、酸を含んだ柑橘系果実、ピンクペッパー、アールグレー、ココア、焙煎香があり、口中ではブラッドオレンジの甘さ、ピンクグレープフルーツの内果皮似の軽いビター感、シャルドネを芯にしたエレガントなスタイルで、時間の経過で様々なニュアンスを感じさせる秀逸なロゼ、飲む価値ありの1本!

ヴーヴ・クリコはPNをメインにしたメゾンであり、赤系果実の宝庫のような香りは魅力。ルイナールはシャルドネ重視のメゾンらしい品格を備え、石灰由来のミネラルと酸味の綺麗さは見事。両メゾンの個性が楽しめました。

      copper/銅色という表現が合いますね


 来週早々には東京の桜も満開!

4月からのオーダーメイドなシャンパンレッスン<第3週>&<第4週>ともキャンセル待ちになっています。ご参加くださるシャンパンラバーの皆さまには心から感謝しております。
秀逸なシャンパーニュたちとの出会いをお楽しみに!

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2月の講座は秀逸なピノ・ノワールの産地アンボネー村にフォーカス! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 シャンパーニュ講座のラインナップ
 2フライトに分けて供出

 シャンパーニュの味わいにも反映しているコルクの締まり具合


 黒ぶどう100%と黒ぶどう主体のアイテム


  新装した教室、密を避けた空間
 第4週クラスの内部、1テーブル1名席。お部屋の奥には使いやすい水場も!

 シャンパーニュ地方のグラン・クリュ
 地図の出典は(C)酒販ニュース
 ブログの村表記は日本ソムリエ協会の教本に合わせていますが、
 各アイテムについては輸入元の表示に統一しています。

 今回注目したアンボネーはモンターニュ・ド・ランスの南部に位置する村で、
 主として南向き斜面、ピノ・ノワール中心、原酒は酸が高く、しっかりとした骨格が特徴

 第1フライトはブラン・ド・ノワール
 お間違えのないように!
 #1は2013年ヴィンテージ
 #2はノン・ヴィンテージ
 ボトル上の2021デゴルジュマンをした年

 #1:スゴンデ・シモン キュヴェ・ル・ヴィラージュ GCブリュット2013
 生産者:スゴンデ・シモン(RM)/1866年創業
 ドザージュ:6g/L
 ぶどう品種:PN100%(ブラン・ド・ノワール) 
 ドザージュ:6g/L
 価格:13,500円(税別)
 輸入元:ヌーヴェル・セレクション
所有する6㌶の畑はすべてアンボネイ村にあり、キュヴェ・ル・ヴィラージュは0.089㌶のモノポール畑「ル・ヴィラージュ」に植樹された樹齢約50年のPNから、傑出した年に限り、年間300本だけ限定生産されるスペシャルアイテム。フルーティで、時間が経過してもそれが持続。香りにはリンゴ、カリン、ナッツ、甘草。若干の塩味とフェノール、中盤から酸味の広がり

 #2:エリック・ロデズ GCアンボネイ ブラン・ド・ノワールNV
 生産者:エリック・ロデズ(RM)/1900年創業
 ぶどう品種:PN100% (ブラン・ド・ノワール) 
 ドザージュ:4g/L、 デゴルジュマン:2021年
 価格:11,000円(税別)
 輸入元:ヴァンパッション
自社畑6㌶、収穫したぶどうは古い小樽を中心に新樽、大樽、ステンレスタンク等を組み合わせて醸し、当主は大手メゾン(クリュッグの元チーフ・エノロジスト)で身につけたアッサンブラージュや樽使いの技術にも長けている。#1と利き比べるとドザージュ量の違い明確、極めてドライ。10度以下の供出では香り控えめ、グラス内の温度が上がると、マンダリンオレンジ、ナッツ、ミネラル、スパイス。酸味がきれいでふくらみもあり、口中スムーズ

 第2フライトはピノ主体のブレンドタイプ
 #32013年ヴィンテージ、#52006年ヴィンテージ
 #4はノン・ヴィンテージで、ボトルにある2020はデゴルジュマンをした年
 #2#4は輸入元ヴァンパッションによる表示なので、収穫年と混同なさらないように!


 #3:アンリ・ビリオGCアンボネイ・ブリュット・ミレジメ2014
 生産者:アンリ・ビリオ・フィス(RM)/1930年創業
 ぶどう品種:PN75%、CH25%
 ドザージュ:8~9g/L、デゴルジュマン:2020年10月12日
 価格:10,000円(税別)
 輸入元:豊通食料
自社畑4.7㌶、アンボネイ村の中央に位置するメゾン。年間出荷量は3.5~4万本、その多くがイギリスの特定の愛好家に販売され在庫が尽きてしまうとの情報も。醸造面では、すべてノンマロ、リザーヴワインは常に50%と多め。気泡細やか、オレンジや金柑、金木犀、スパイス、余韻に酸の印象

 #4:エグリ・ウーリエ GC トラディション・ブリュットNV
 生産者:エグリ・ウーリエ(RM)/1930年創業
 ぶどう品種:PN70%、CH30%
 ドザージュ:3g/L、デゴルジュマン:2020年10月
 価格:14,000円(税別)
 輸入元:ヴァンパッション
自社畑12㌶、年間出荷量は10万本、トラディション・ブリュットはアンボネイの南向きの穏やかな斜面に植樹された樹齢40年のPNを中心に、東向きのCHをブレンド。全体の50%を樽発酵&樽熟成 (12 ヵ月)、51ヵ月の瓶熟成。リザーヴワインは50%以上使用。第4週の講座では、すべてのアイテムに関して、口中に含んだら、20秒以上、舌の上で転がし、その後、飲み込んでから鼻腔で感じる香りや余韻の長さをチェックしてもらいました。口中の存在感と余韻の長さが際立っていたエグリ・ウーリエ、納得できる結果に!

[いす]私が同メゾンを初訪問したのは2009年のことでした。当時連載していたasahi.comに、フランソワさんのコメントを載せているので、ご参考までに!

 #5:アンドレ・ボーフォールGC アンボネイ・ミレジメ2006
 生産者:アンドレ・ボーフォール(NM)/1969年創業
 ぶどう品種:PN80%、CH20%
 ドザージュ:8g/L
 価格:17,000円(税別)
 輸入元:テラヴェール
自社畑は非公開、年間の生産量2,500c/s、ミレジメに関しては、ひとつの原酒から、ドザージュ少なめのブリュットタイプとドザージュ多めのドゥミ・セックの2種類を生産。第一香はシェリー似、黒糖、果実の甘露煮、ココア、香ばしさ。口中クリーミーで味わいはほろ苦さと旨味のハーモニー。思わず、クリーム・ブリュレを連想、滋味あふれるシャンパーニュ

[いす]受講生のhakoさんがマップを入れたレポをアップしてくれました。アンボネーの位置が良くわかります。

 
  おいしいスプリングカラー
 少しずつ春めいてきましたね。
 先日、高野のフルーツチョコをいただきました。
 可愛いいパッケージは我が家のパステル調の花たちに映えて[わーい(嬉しい顔)]


       [NEW]春期のオーダーメイドなシャンパンレッスン募集開始
     第3週講座
     第4週講座

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温暖化とシャンパーニュ地方の関係を探りつつ、コトー・シャンプノワにフォーカス [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 2022年初のシャンパーニュ講座は非発泡性ワインからスタート
 左から順に
 #1:ドゥ・ヴノージュ コトー・シャンプノワ・ルージュ ラ・フォレ2018
 #2:アンリ・ジロー コトー・シャンプノワ ルージュ2016
 #3:ボランジェ ラ・コート・オー・ザンファン2016
 #4:アンリ・ジロー ロゼ ダム・ジャンヌNV
 #5:ドゥ・ヴノージュ プランス・ロゼNV


             シャンパーニュ地方の土壌 拡大可
       データ提供:CIVC日本事務局



            シャンパーニュ地方の気候 拡大可
     出典:CIVC

2019年11月にシャンパーニュ委員会本部を訪問してフィリップ・ウィブロット広報部長から伺ったところによると、同地方の平均温度は10度ですが、1961~90年までの約30年間で1.1度上昇しており、直近30年間を見ると、収穫の時期は18日早まっているとのこと。1㍑あたりの総酸度は1.3%減少し、アルコール度数は0.7%高くなっています。

ルイ・ロデレールでは15年間の長期プロジェクトの末に、2021年7月、コトー・シャンプノワのルージュとブランを発売。同9月には、シャルル・エドシックもコトー・シャンプノワ アンボネー・ルージュをリリースしました。気候変動の好影響下、シャンパーニュ地方ではぶどうの熟度が上がり、シャルル・エドシックのようにスティルワインだけのぶどう畑を確保する動きが出ています。



           第1フライトは3種のコトー・シャンプノワ

  講座ではアイ村とレ・リセ村に注目しました!
  地図を拡大していただくと、色別で土壌が記載されているので、
  イメージがおわかりいただけると思います。
  アイは白亜質、硬質と軟質の石灰質、石灰砂質、泥灰質 (粘土石灰質)
  レ・リセは泥灰質とキンメリジャン(シャブリと同じ、大小の貝化石が含まれた堅い石灰質土壌)


#1:ドゥ・ヴノージュ コトー・シャンプノワ・ルージュ ラ・フォレ2018 2021年3月発売
生産者:ドゥ・ヴノ―ジュ(NM)
ぶどう品種:PN100% シャンパーニュ地方南部の単一畑レ・リセ産のぶどう
1973年~1977年に植樹、土壌は粘土石灰質とキンメリジャン
醸造:ステンレスタンクで発酵、フレンチオークで6ヵ月熟成
生産量:1,000本
価格:12,000円(税別)
輸入元:ヴィレッジ・セラーズ
3つのなかで唯一2018年ヴィンテージだったので、#2や#3と比べると、若さを感じさせる紫色が顕著。フレンッシュで、香りにはレッドチェリーやラズベリー様な赤い果実、甘草や丁子。心地良い酸味と程よいタンニンが、ウフ・マヨネーズと合わせて楽しめそう!


#2:アンリ・ジロー コトー・シャンプノワ ルージュ2016
生産者:アンリ・ジロー(NM)
ぶどう品種:PN100% アイ村の自社畑のぶどう
醸造:オークの新樽15ヵ月熟成
価格:28,000円(税別)
輸入元:アンリ・ジロー・ジャパン
下の文字が透けて見える淡めのルビー色、レッドチェリー、ザクロ、新樽からくるロースト香やヴァニラ、口中スムーズ、凝縮したぶどう由来の厚味が魅力。樽使いの上手さを感じさせる1本。第3週クラスの講座生から人気が高かったアイテム

#3:ボランジェ ラ・コート・オー・ザンファン2016
生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:PN100%、アイ村にある4㌶の単一自社畑のぶどう
醸造:3分の1全房発酵、オークの小樽で8ヵ月熟成
価格:16,000円(税別)
輸入元:アルカン
“子供の丘”という名の畑で、急斜面ゆえ、体が小さな子供しか入ることができなかったとのいわれあり。秀逸年しか生産しない希少ワイン。ボランジェのラ・グランダネ・ロゼ(5%程度)に使う赤ワインとしても知られている。深みのあるルビー色、ブラックベリーやブルーベリー、ピンクペッパー、甘草、ルバーブ、酸味は程よく、まるいタンニン。第一香は閉じ気味、グラス内の温度変化で、様々な要素が層を成して広がるワイン、存在感大!



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 ヴィンテージや土壌の違いが色調や香りに反映


      第2フライトはロゼ比較

   #4:アンリ・ジロー ロゼ ダム・ジャンヌNV
   生産者:アンリ・ジロー(NM)
   ぶどう品種:PN90%、CH10% 赤ワイン6%ブレンド/樹齢超70年
   醸造:ピノ&シャルドネとも発酵・熟成にアンフォラを使用
   ドザージュ:7g/L
   価格:11,000円(税別)
   輸入元:アンリ・ジロー・ジャパン

PN(90%)のぶどう畑は丘の上。CH(10%)の畑は丘を下ったマルヌ川に近い場所に位置し、南向きで日照が良く、川から涼しい風が吹き、朝晩の温度差があるので、酸のノリも良く、特に天候に恵まれた年のぶどうは秀逸。発酵も醸造もすべてアンフォラ(2018年頃まで樽使用)。セバスチャン・ル・ゴルヴェ氏は、卵型テラコッタタンクを使うのはマイクロオキシデーションの作用による味の複雑性と澱の自然回遊によるふくよかさを生み出す為で、アンフォラによって生み出される繊細な味わいと香りがロゼに相応しいと判断した由。オレンジ色を含んだ淡いサーモンピンク、気泡細やか、控え目ながらオレンジの様なアロマ、口中の泡のアタックや酸味はソフト、タンニンに由来するかすかなほろ苦さ、時間経過で広がるふくらみ。


   #5:ドゥ・ヴノ―ジュ プランス・ロゼNV
   生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
   ぶどう品種:PN100%
    モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ&プルミエ・クリュおよびレ・リセ産
   醸造:ステンレスタンクで発酵・熟成、100%MLF
   ドザージュ:6g/L
   価格:12,000円(税別)
   輸入元:ヴィレッジ・セラーズ

プランス独自のカラフェ型ボトルなのでブラインド供出では瓶型をごまかすのに一苦労。ドゥ・ヴノ―ジュは発酵も熟成もステンレスタンクのみ。サーモンピンクに若干オレンジのトーン、赤系果実のイチゴやクランべリー、シトラス、中盤以降に感じるビターさからブラッドオレンジを連想。口に含むとフレッシュな溌剌感、塩味、酸味のバランス良好、素直に楽しめるロゼ。第4週クラスの講座生から人気が高かったアイテム


    2種ともブレンドタイプのロゼ
    赤ワインの酒質向上が、そのままロゼの味わいに出ています!


 樽材にこだわるアンリ・ジローらしい木箱


 ボランジェのラ・グランダネ・ロゼに使われているラ・コート・オー・ザンファン


 絶妙なマリアージュをご紹介
 2020年10月@帝国ホテルのメインダイニング『レ・セゾン』
 ティエリー・ヴォワザンシェフが披露してくれた組み合わせ

黒トリュフをまとわせた比内地鶏卵には、ブルーベリー等の果実を加えた濃厚なソース(ピノ・ノワールを使用)が添えられており、卵にナイフを入れると、濃黄のとろとろの卵黄が流れ出し、舌の上を卵のねっとり感が! コトー・シャンプノワ・ルージュを口に含むと、今度はさっぱり感が口中を支配。本来なら卵と相性の良くないはずの赤ワインPNが素晴らしい調和を見せてくれました。


 『ラフィナージュ』のオーナーシェフ高良康之シェフお薦めのマリアージュ
 ランド産仔鳩のロースト、赤ワインソース × ラ・コート・オーザンファン


 [exclamation×2]インフォメーション[exclamation×2]
 2021年のシャンパーニュ総出荷量は3億2,200万本、対前年比32%増[グッド(上向き矢印)]
 データ提供:CIVC日本事務局


【醸造容器の違いがワインに与える影響】
ワイン醸造に樽以外の容器が使われている昨今、容器がワインに与える影響について、チリとスペインの研究者グループが、ソーヴィニヨン・ブランを使って、円筒型ステンレスタンク・卵型ポリエチレンタンク・卵型コンクリートタンク・粘土製アンフォラの4容器で発酵・熟成させた研究結果を発表しました。原文は IVES Technical review vine&wineに掲載された”Impact of type of winemaking vessel on the chemical composition of Sauvignon blanc wines”
安田まりさんが、サイトに掲載している和訳の転載許可をくださったので貼り付けます。
講座に登場したアンリ・ジローのロゼがアンフォラ容器だったので、タイムリーな話題になりました。


【ボトルの色と遮光率の関係】
第3週の回を受講してくださっているブログ仲間のhakoさんはいつも迅速なリポートをしてくださいます。今回、逆光で撮影した画像が、ボトルと太陽の光との関係を説明するのにちょうど良い教材なのでお借りしました。濃アンバーやCIVC推奨の深緑ボトルは遮光率が高いので、保存に重要な役割をしています。

 画像提供:hakoさん

  データ提供:シャンパンメゾン ティエノー

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50年の歳月を経てリリースされた『Piper-Heidsieck Hors-Série パイパー・エドシック オール・セリィ1971』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 希少なアイテムを堪能
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 左から順に
 #1:シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2006  
 #2:パイパー・エドシック オール・セリィ1971
 #3:ポル・ロジェ リッチNV
 #4:マム アイス・エクストラNV
 #5:パイパー・エドシック シュブリームNV

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 カラフルなキャップシュール



 パイパーとシャルルの関係は⁈
 シャンパーニュのパイパー・エドシックとシャルル・エドシックは、
 フランスのラグジュアリーブランド企業EPIグループの傘下で、同グループには、
 高級靴で有名なJ.M.Westonや、子供服Bonpointなどが名を連ねています。

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 シャンパン業界の3つのエドシック、両メゾンの繋がりは無しです。
 シャンパーニュ講座用に作成したパワポを添付しておきます。

 シェフ・ド・カーヴを見ると・・・
 シャルルの現シェフ・ド・カーヴは4代目シリル・ブランさん
 2代目はレジス・カミュさんでした。
 パイパーの現シェフ・ド・カーヴは3代目エミリアン・ブティヤさん
 2代目はレジス・カミュさんでした。

 両メゾンの多大なる貢献者レジスさんは本日/12月31日付で引退なさいました。
 まだまだ、ご活躍できる卓越した才能の持ち主です。
 コロナ渦中、来日もままならずだったので、本当に残念です。
 来年1月にオンラインによる引退式が予定されているので、その日にご挨拶いたします。
 素晴らしいお仕事の数々、こころに残るシャンパーニュたちと出逢えて幸せでした。
 お疲れ様でした!


 オンラインでシェフ・ド・カーヴから解説していただいた2アイテム
 10月27日にブティヤさんと『オール・セリィ1971』を試飲
 ブティヤさんのバースディ・ヴィンテージでもあります!
 ちなみに、カミュさん引退後は、彼がレアのシェフ・ド・カーヴを兼任なさる由

 11月22日にシリル・ブランさんが『ブラン・デ・ミレネール2006』について解説


 第1フライトはブラン・デ・ミレネール2006とオール・セリィ1971
 長い熟成状態を感じさせるコルクの締まり具合

 #1:シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2006  2021年12月1日発売
 生産者:シャルル・エドシック(NM)
 ぶどう品種:シャルドネ100%
 デゴルジュマン:2019年3月
 ドザージュ:7g/L
 価格:36,300円(税込)
 輸入元:日本リカー

グリーンを帯びた黄金色、気泡は繊細で活発、ブラッドオレンジやグレープフルーツの様な柑橘系果実、アプリコットやフレッシュなパイナップルの香り、ぴ~んと張り詰めた石灰質のカーヴを感じさせるミネラル感、白胡椒、特徴的とも言える塩味、ローストのニュアンス、軽いビター感、上品に広がる心地良い余韻、今後の熟成が楽しみ!


 #2:パイパー・エドシック オール・セリィ1971 2021年10月27日出荷開始
 生産者:パイパー・エドシック(NM)
 生産本数2021本、日本への入荷本数300本
 収穫:1971年9月
 ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール
 ブレンド:1972年3月、GCとPCの12村のぶどう
 ボトリング:1972年7月26日~30日
 デゴルジュマン:2021年2月/ノン・マロ(非MLF)
 ドザージュ:10g/L
 価格:71,500円(税込)
 輸入元:日本リカー

オール・セリィは号外・番外編の意味。1970年代のシェフ・ド・カーヴ、クロード・ドゥミエールさん(現在92歳)が手掛けたシャンパーニュ(メゾンの創始者フローレンス・ルイ・エドシックへのオマージュとして生産していた『キュヴェ・フローレンス』)。50年間カーヴで静かに寝ていたシャンパーニュを起こして澱を抜いたのが今年の2月、人間なら大手術です。門出のリキュールには2019年収穫のシャルドネ(ノン・マロ)を使用。その後、6ヶ月以上シャンパーニュを静養させ、今秋日本に上陸しました。

黄金色、気泡はワインに溶け込み、舌触りはクリーミー。第一香はシェリーの様な酸化のニュアンス、その後、鼻腔を軽くなでるように、黒糖、ドライアプリコット、焙煎コーヒー、ロースト香、果実の甘露煮、エスニックスパイスが広がり、口に含んで目を閉じて10秒以上シャンパーニュを転がしてみると、口中の温度で複雑味が増し、香りの変化が層をなしてくる魅力。半世紀の時を経た逸品、50年という時を感じさせないフレッシュ感(ノン・マロ効果)は素晴らしい!


  色調、気泡の状態にも差があり、貴重なアイテムでした!

     1983年、1985年、1990年、1995年、2004年に継ぐ2006年
     メゾン史上、5番目のヴィンテージになります。
     2002年と1989年に匹敵する成熟度で、質・量ともに豊かな年
     シリル・ブランさんは「1995年に似ている」と述べていました。


 コート・デ・ブランの4つのGCと1つのPCのシャルドネを使用

 GCはアヴィーズ、クラマン、オジェ&ル・メニル・シュール・オジェ
 PCはヴェルテュ、ここは年によって出来が違うので、その特質を生かして使用


    パイパー・エドシック オール・セリィのコンセプトは
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   他に類するものがない独立性、少量生産、卓越性があり模範となりうるスタイル


 ラベルにはシリアルナンバーを印字、講座で供出したのは823、831
 木箱には国内の森から採取された硬いオーク材を使用
 オークはオール・セリィ同様、50年の樹齢
 色合いや木目がひとつずつ異なっている木製のボックスです。

 メイラード反応/アミノカルボニル反応
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ソムリエ協会機関誌編集長時代、エノログの戸塚昭先生に上記の反応について伺いました。
シャンパーニュの瓶内二次発酵時に発生する香りを経時的に解析した報告はないようですが、各種アミノ酸とグルコースを加熱した時に生成する香りを分析した結果から類推して、シャンパーニュの瓶内二次発酵時に生成するカラメル様、チョコレート様、焙煎コーヒー様の香りは、アミノカルボニ反応によるものと思われるとのことでした。

先生は「近年、辛口ワインが主流で、セックやドゥミ・セックは市場性が低いので、クラシックなタイプのシャンパーニュの風味を楽しみたい者にとっては残念なことで、アミノカルボニル反応に伴って生成すると類推される複雑な風味が減少している」とおっしゃっていましたが、オール・セリィには、その風味がしっかりとあり、古酒の醍醐味を満喫できました。貴重なシャンパーニュでした!



  まぁ、ミラヴァル城
 1971年にエルトン・ジョンが『ロケットマン』をレコーディングしたのが、
 現在ブラピが所有しているシャトーミラヴァル(右/エルヴィル城と記載あり、これはミラヴァル)
 繋がっていますね。

 1970年代にプレイバック
 懐かしい懐かしい曲と出会えるかも・・・
 ジョン・レノンのイマジンは1971年の代表作
 QRコードでお試しください



 第2フライトは3種のドゥミ・セック

 #3:ポル・ロジェ リッチNV
 生産者:ポル・ロジェ(NM)
 ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエ各3分の1ずつ
 最低36ヶ月熟成、
 ドザージュ:34g/L
 価格:7,700円(税込)
 輸入元:ジェロボーム

ポル・ロジェはブリュット・レゼルヴ、ピュア(エクストラ・ブリュット)、リッチの3アイテムとも3品種(PN、CH、M)同率なので、それらを同時に利き比べるチャンスがあれば、メゾンスタイルやドゥミ・セックの甘さの具合が、他のメゾンよりつかみやすいと思います。ドライフルーツや蜜蝋、スパイスの香り、口中クリーミー、余韻にキャラメルのニュアンスとビター感

 #4:マム アイス・エクストラNV
 生産者:メゾン・マム(NM)
 ぶどう品種:ピノ・ノワール51%、ムニエ34%、シャルドネ15%
 最低20ヶ月熟成、アメリカンオークで熟成させたリザーヴワインを使用
 ドザージュ:35g/L
 価格:8,470円(税込)
 輸入元:ペルノ・リカール・ジャパン

3つのなかで、一番甘やかでヴァニラビーンズやキャラメルの香り、蜂蜜やアメリカンオーク由来のヴァニラ感、女性の講座生からの受けが良かった印象

 #5:パイパー・エドシック シュブリームNV
 生産者:パイパー・エドシック(NM)
 ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、ムニエ30%、シャルドネ20%
 最低36ヶ月熟成、リザーヴワインは約25%使用
 ドザージュ:35g/L
 価格:7,920円(税込)
 輸入元:日本リカー

ヴァニラやトロピカルフルーツの香り、味わいは凝縮した果実、酸味の印象もあり、全体のバランス良好、第2フライトのマイベスト

 ドゥミ・セックのドザージュ量は32~50g/L
 ノン・ドゼやブリュット全盛の時代なので、講座生の一部から「あまい!」との声が!
 でも、不況時には甘口ワインがよく動きますし、コロナ渦中、ストレスが溜まっている時
 には甘露な存在、癒し効果ありますよ。
 ロックや好きなフルーツを使ったカクテル、甘さを緩和したいなら炭酸を少々加えてもOK
 自由な発想で楽しめます。
 ブルーチーズ、カラメリゼした洋なしなどのデザートや、
 お正月のお節なら、栗きんとんや甘めに味付けした品目とも合わせやすいです。


 ナイスマリアージュだったマムとマアム
 アメリカンオークを使ったリザーヴワインとカントリーマアムのヴァニラ風味が相乗

 慣れ親しんだ6階のお教室とお別れ
 2016年から慣れ親しんできた605教室、603教室の使用は今年で終わり。
 来年からは4階と5階のみになるため、講座生の皆さんと記念ショット[カメラ]
 NHK文化センターは長テーブルに1名着席、マスク&フェイスシールド着用厳守なので、
 コロナに悩まされることなく、無事講座を追えることができました。

 第3週&第4週のクラスに1971年生まれが、それぞれ1名ずついらしたので、
 木箱・ボトル・キャップシュール[プレゼント]


 今年もブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございました。
 オリンピックが終わったので、
 来年からワインアカデミー@ホテルオークラの担当講座も再開します。 
 シャンパン講座と併せて頑張りますので、引き続き、宜しくお願いします。

 どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ[わーい(嬉しい顔)]
 
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ローラン・ペリエのメゾンスタイルが顕著な『ブラン・ド・ブラン ブリュット・ナチュール』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 シャルドネを要とするメゾン『ローラン・ペリエ』 
 トゥール・シュール・マルヌにあるローラン・ペリエ/LPの庭に広がるシャルドネ畑


 供出した5アイテム
 LPが満を持してリリースした『ブラン・ド・ブラン ブリュット・ナチュール』(中央)



 第1フライト
 
 

 #1:ローラン・ペリエ ラ・キュベNV
 生産者:ローラン・ペリエ(NM)
 ぶどう品種:シャルドネ50~55%、ピノ・ノワール30~35%、ムニエ15~20%
 ドザージュ: 8~10g/L
 価格:7.020円(税別)
 輸入元:サントリーワインインターナショナル(株)

メゾンの定番だった『ブリュット L・P』を刷新して、2017年にデビューさせたアイテム。シェフ・ド・カーヴのミシェル・フォコネさんが15年の構想を経てリリースさせたLP自慢のNV。シャルドネの比率は、ブリュットL・Pより5%アップさせ、シャルドネを重視するスタイルを明確に表現。気泡は細やか、香りは柑橘果実や白い花、果実の凝縮感、白胡椒、GFの内果皮似の軽いビター感、ミネラル、フレッシュでバランス良好


 #2:ドゥラモット ブリュット ブラン・ド・ブランNV
 生産者:ドゥラモット(NM)
 ぶどう品種:シャルドネ100%
 ドザージュ:非公開
 価格:8,500円(税別)
 輸入元:(株)ラック・コーポレーション

ローラン・ペリエ傘下のサロンとドゥラモットはシャルドネ100%の素晴らしいシャンパンを生み出しています。コート・デ・ブランのグランクリュのみから造られた#2は、#3と比べてより色白。フローラルな香り、石灰由来のミネラル感、塩味、ビスケット、軽いビター感、口中クリーミー、全体にまるい印象


 #3:ローラン・ペリエ ブラン・ド・ブラン ブリュット・ナチュールNV 【限定発売】
 生産者:ローラン・ペリエ(NM)
 ぶどう品種:シャルドネ100%
 ドザージュ:0g/L
 価格:14,720円(税別)
 輸入元:サントリーワインインターナショナル(株)

ノン・ドゼの先駆者LPは1981年に『ウルトラ・ブリュット(ドザージュ0g/L)』をリリースしていますが、新発売の#3はそのスタイルを継承、加えてメゾンが重視するシャルドネ100%。 ラ・キュベ、ブラン・ド・ブラン、グラン・シエクルと連続して3アイテムを味わうと、“フレッシュネス、フィネス、エレガンス”をしっかりと感じます。


 第2フライト
 第2フライトは、10月に続き、マルチ・ヴィンテージ・シャンパーニュにフォーカス


 
 #4:ランソン エクストラ・エイジ ブリュット
 生産者:ランソン(NM)
 ブレンド年は2000年、2002年、2004年の3ヴィンテージ
 ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
 ドザージュ:9g/L
 価格:11,500円(税別)
 輸入元:アサヒビール(株)

ランソン社の創業250年目にリリースされたプレミアム・シャンパン『エクストラ・エイジ』。ピノとシャルドネを使い、3ヴィンテージをブレンドしたタイプなので、スタイルはローラン・ペリエのグラン・シエクルと同じ。ここでは2000年、2002年、2004年をブレンドしています。2種を利き比べると、ランソンはノン・マロなので酸味はキープされつつ、熟成感がある印象。気泡はワインに溶け込んでスムース、カリンや黄桃、ロースト香、燻したニュアンス、上質な酸味、軽いほろ苦さを伴って広がる余韻


 #5:ローラン・ペリエ グラン・シエクル No.24
 生産者:ローラン・ペリエ(NM)
 ブレンド年は2004年、2006年、2007年の3ヴィンテージ
 ぶどう品種:シャルドネ約55%、ピノ・ノワール約45%
 ドザージュ:約7g/L
 価格:24,020円(税別)
 輸入元:サントリーワインインターナショナル(株)

トップキュヴェながら、収穫年を記載したシャンパーニュではなく、秀逸な3ヴィンテージをブレンドしたマルチ・ヴィンテージ。グラス上部から見た泡沫は活発、凝縮した果実味、ミネラル、口中を洗い流してくれるようなピュアな酸味。2004VTのストラクチュア、2006VTのフィネスとエレガンス、一番多く使われている若い2007VTがしっかりした酸味を構成し、素晴らしい調和を奏でています。


 銀座レカンの近藤佑哉シェフソムリエが語ったグラン・シエクル
  ワイン王国1月号(2021年12月3日発売)誌上でインタビューさせていただきました!


      大事なワイン仲間との集いには必須のアイテム@日比谷・松本楼


       No.24は今まさに飲み頃
       グラン シエクルのNo.1~25までのヴィンテージ構成はコチラでご確認を!
       No25は2022年に日本上陸する予定です。


12月の講座ではシャンパーニュの熟成の凄さを感じていただこうと思っています。
今年の締めくくりにふさわしいアイテムです🥂🥂🥂

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シャンパン講座下半期の初回はルイ・ロデレール『コレクション242』をメインにして [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 ルイ・ロデレールが35年振りに刷新したスタンダード・キュヴェ『コレクション242』
   2021年10月1日全国発売

 規則的で繊細な泡沫


 10月は2メゾンにフォーカス
 第1フライトはルイ・ロデレール、第2フライトはジャクソン🥂🥂🥂


 9月に開催されたプレス向けオンラインテイスティングセミナー
 画像提供:エノテカ株式会社
 ジャン・バティスト・レカイヨン醸造責任者兼副社長は、「ブリュット・プルミエを、
 2年瓶熟させるとコレクション242に近い味わいになる」と語っていました。
 10月のシャンパン講座では9月に伺った内容を基本にしつつ、新旧を利き比べました。


 温暖化を逆手に取った発想
 左がブリュット・プルミエ、右がニューフェイスのコレクション242


  本題に入る前に少しだけ寄り道 レカイヨンさんの凄さを感じたアイテム

上の画像は日本醸造協会のセミナーのために作成した「世界のワイン最前線」の一部です。シャンパーニュの紹介で、ルイ・ロデレールの『ブリュット・ナチュール フィリップ・スタルク』についてまとめたものなのですが、2019年にメゾンを訪問した折、レカイヨンさんは「気候変動の影響を考え、ぶどう樹の仕立て方や、新しいぶどう品種に取り組むこともひとつの選択肢ですが、シャンパーニュ地方の“シャンパンという飲み物”のアイデンティティをきちんと表現することが大事であり、温暖化だからこそ造ることができたアイテム」と語っていました。

キュミエール村の健全果を使った『ブリュット・ナチュール・フィリップ・スタルク2006年と2009年』、『ブリュット・ナチュール・ロゼのフィリップ・スタルク2012』の3ヴィンテージが製品化されていますが、“極めて自然に近い造り、ノン・ドゼでノン・マロ”がコンセプトです! 畑は10㌶、3区画あり、南向きで黒い粘土質土壌にはピノ・ワール、南向きで標高が高く、微量の石灰質含む粘土質土壌にはシャルドネ、西向きの黒い粘土質土壌にはムニエを栽培しており、収穫はオーストリアのウィ―ンで造るゲミシュター・サッツと同じで、3品種同時に行い、醸造も同時にしています。

新アイテムが誕生したのは、ビオディナミの導入により、糖度の高いぶどうが収穫できるようになったことがきっかけです。今回リリースされた『コレクション』も同じ発想です。

温暖化の影響と2000年以降、オーガニックやビオディナミ栽培に転換したことで、ぶどうの熟度が格段に上がり、安定的に高品質なぶどうが収穫できるようになったことが、「コレクション」の誕生に繋がりました。


  コレクション242はブレンドの芸術性を尊重
 データ:エノテカ株式会社

1986年に発売されてから根強い人気を誇っていたブリュット・プルミエは、ハウススタイルの一貫性を重視したタイプでしたが、コレクションは、毎年ナンバリングを施し、その年の作柄やブレンドごとの創造性・芸術性を尊重しています。複数年のリザーヴワインに、その年に収穫したぶどうを使用したベースワインをブレンドして完成させたシャンパンで、リザーヴワインは大樽で熟成させたタイプと、2012年から毎年継ぎ足しステンレスタンクで熟成させた(=パーペチュアル・リザーヴワイン)タイプの2種類を使っています。“242”という数字は創業から数えて何回目の収穫かを表しています。
“永続的な”を意味する言葉で、シェリーのソレラシステムのように毎年継ぎ足し熟成させるリザーヴワイン

コレクションには契約農家のぶどうを20~30%使用していますが、収量などの要因から、年によって若干比率は変動します。ただ、最良の区画を選んでいるので大きな変化はありません。現在、区画については適切かどうか試行錯誤中とのことでした。


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 アプリで裏ラベルのQRコードを読み取れば詳細が得られます。


 #1:ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエNV 2021年9月30日終売
 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:CH40%、PN42%、M18%
 ベースワイン2016年
 メゾンの241回目の収穫:2016年9月15日~10月1日
 リザーヴワイン:大樽熟成9%使用/2011、2012、2013、2014、2015
 デゴルジュマン:2019年12月
 ドザージュ:8g/L
 価格:7,200円(税別)
 輸入元:エノテカ

 #2:ルイ・ロデレール コレクション242  2021年10月1日発売
 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:CH42%、PN36%、M22%
 収穫は2017年8月31日~9月9日
 ベースワインは2017年、56%使用
 リザーヴワイン:大樽熟成10%使用(品種、畑ごと)
         2009、2011、2013、2014、2015、2016
 パーペチュアル・リザーヴワイン:ステンレスタ熟成34%使用
         2012、2013、2014、2015、2016
 MLF:34%実施
 ドザージュ:8g/L
 価格:7,500円(税別)
 輸入元:エノテカ

第3週と第4週の講座生の好みを聞いたところ、第3週は半々、第4週は3対7という結果でした。#1はレストランでも、グラスワインとして重宝されていただけあって、バランスが良く安定した味わい。第3週にはそんなブリュット・プルミエの酒質を記憶している面々が多かったように思います。温度が上がっても絶対にブレない点は本当に素晴らしいです。
#1は白系果実、石灰由来のフレッシュ感、ヘーゼルナッツ、心地良い塩味、すぐに飲んでも、熟成させてから楽しんでも楽しめるアイテムでマリアージュでも包容力あり。#2は豊潤な果実感、リンゴや黄桃、酸味、ミネラル、後味に軽いビター感、リザーヴワイン由来の複雑味を感じますし、口中クリーミー、バランス良好

 ジャクソンのワインスタイル
 自社畑28㌶+契約畑7㌶でトータル35㌶
 マルチ・ヴィンテージの先駆者的存在ジャクソン
 2000年にキュヴェ728(ベースワイン2000年)をリリース
 メゾンの一貫したスタイルを表現したNVではなく、収穫年の個性を体現したNV
 キュヴェ740からは、収量を約16%削減、リザーヴワインも全体の20%のみにして、
 収穫年の特徴をより明確化。100%樽発酵&樽熟成、ノン・フィルター、清澄処理もなし


 裏ラベルに詳細情報を記載


 #3:ジャクソン キュヴェ744 2021年6月発売
 生産者:ジャクソン(NM)
 ぶどう品種:CH50%、PN25%、M25%
 ベースワインは2016年
 55%(アイ、ディジー、オーヴィレイ村)、45%(アヴィズ、オワリー村)
 リザーヴワインは20%使用
 743、742、741、739、738、737、736等、過去に造られた700番シリーズのワインをブレンド
 デゴルジュマン:2020年11月
 ドザージュ:0.75g/L
 価格:11,000円(税別)
 輸入元:ヴァンパッション
 メゾンのコピーは「ピノ・ノワールの傑作年と言われる2016年をベースにした自信作」
 気泡は活発、ぶどうの熟度を感じさせる蜂蜜や甘露さ、ナッツ、スモーキーさ

 #4:ジャクソン キュヴェ738 デゴルジュマン・タルディフ 2020年11月発売
 生産者:ジャクソン(NM)
 ぶどう品種:CH61%、PN18%、M21%
 ベースワインは2010年、67%
 リザーヴワイン:2009年のディジーのCH11%/2008年のアヴィズのCH3.4%
         キュヴェ735を13.8%、キュヴェ736を2.4%、キュヴェ737を2.4%
 デゴルジュマン:2019年6月
 ドザージュ:0.75g/L
 価格:22,000円(税別)
 輸入元:ヴァンパッション
 気泡はワインに溶け込み、香りはシェリー似、ミネラル、塩味、焙煎香、ミント

 #5:ジャクソン ジャクソン キュヴェ736 デゴルジュマン・タルディフ  2017年11月発売
 生産者:ジャクソン(NM)
 ぶどう品種:CH53%、PN29%、M18%
 ベースワインは2008年、66.3%
 リザーヴワイン:2007年のCH26.3%/2006年のPN2.9%/キュヴェ735を4.5 %
 デゴルジュマン:2016年11月
 ドザージュ:1.5g/L
 価格:22,000円(税別)
 輸入元:ヴァンパッション
 ロースト香、りんごタルト、旨味、ビター感、3グラスの中で余韻は一番長め

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ジャクソンは収穫年の個性を尊重するスタイルですが、正直言って難しかったです。2008年VTが好きで、講座でもプライべートでもいろいろ体験していますが、キュヴェ736 (2008年VTがベースワイン) からVTを感じ取るには[ふらふら]
一方、ルイ・ロデレールは、メゾンの一貫性を尊重したブリュット・プルミエの進化系の要素があるので、今まで、体験してきたNVの味わいをグラスの中に感じ取ることができました。レカイヨンさんのお言葉に従い、ブリュット・プルミエを最低2年瓶熟させ、コレクションと比較試飲してみようと思っています。今後リリースされるコレクション243、コレクション244・・・がどんな感じなのか、とても楽しみです!

11月は、10月の講座に関連したアイテムを取り入れてみました。早めにまとめます!!

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上半期最終講座は9月に日本上陸したばかりのレア2008を含む“2008年”にフォーカス! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

  日本での発売は9月1日
  レジス・カミュ シェフ・ド・カーヴが“無限”と表現した2008年ヴィンテージ



[NEW]レア・シャンパーニュにからむ素敵な話題
9月30日の開館を前に、米 ロサンゼルス『アカデミー映画博物館』では、25日にオープニングガラ、28日オープニングナイトイベント、29日プレミアナイトイヴェントを行いますが、その折、アカデミー賞のシャンパンスポンサーであるパイパー・エドシックの『レア・ロゼ2007』と『レア2006』がサービスされるとのこと。WS誌(9月15日付)の記事には、ブノワ・コラールCEOの談話も掲載されています。
華やかな場がとても良く合うレア・シャンパーニュなので、トム・ハンクスや往年の女優ソフィア・ローレンも大満足するはずです。

レア・ロゼのファーストヴィンテージは2007年、わずか1,500本の希少アイテムです。2016年9月に来日なさったブノワ・コラールCEOのインタビューで、最高醸造責任者のカミュさんが「なぜレア・ロゼを造ったのか」を伺いました。カミュさんが“太陽の恵み”と表現したレア2006については、コチラで!



 9月15日&22日の講座リポート
 お気に入りのヴィンテージで半年間の〆を

 #1:ローラン・ペリエ ブリュット・ミレジメ2008
 #2:アンリオ ブリュット・ミレジメ2008
 #3:アルフレッド・グラシアン ブリュット・ミレジメ2008
 #4:シャルル・エドシック ブリュット・ヴィンテージ2008
 #5:レア2008


     上半期を少しだけプレイバック
     リリース直後から高評価を得ているエリザベス・サルモン・ロゼ2008
       
      上半期(4~9月)は4月の第4週と5月・6月が休講に[もうやだ~(悲しい顔)]
      でも、4月テタンジェのコント・ド・シャンパーニュBdeB2008
      7月ビルカール・サルモン エルザベス・サルモン・ロゼ2008
      8月ドゥヴォー D ミレジメ2008
      開講できた各回でとびきりの2008年をお出しすることができました。
      どれも素晴らしく印象的でした!

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  ドゥヴォー 2008/コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン 2008

         2019年9月に供出した2008年ヴィンテージ
2008年は穏やかで雨の多い冬、気温差が激しい春の後、強烈な暑さと涼しさが交互に到来。夏は例外的に涼しく、わずかな日照でありながら、乾燥した気候のもとで、ぶどうはゆっくりと熟成。寒暖の差により、凝縮感のある風味とフレッシュな酸を備えた果実が収穫できた。2008年はシャンパーニュにとって特別なヴィンテージ

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 講座で初めて2008年に特化したのは2年前の9月でした。
 2回目の挑戦となる今回は、以下の順で供出


   9月の講座に登場したシャンパン
   ローラン・ペリエ ブリュット・ミレジメ2008
   生産者:ローラン・ペリエ(NM)
   ぶどう品種:CH約50%、PN約50%
   ドザージュ:10g/L
   価格:10,500円(税別)
   輸入元:サントリーワインインターナショナル

シャルドネはシュイィ、クラマン、アヴィーズ、ル・メニル・シュル・オジェ。ピノ・ノワールはアイ、ヴェルズネー、トゥール・シュル・マルヌ、ルーヴォア、ブージーのクリュ。一点集中の持続性ある気泡の連なり、香りは白い花や白桃、洋なし、ミネラル。溌剌とした綺麗な酸、ビターオレンジやアプリコット似の香りと味わい。フレッシュ、フィネス、エレガンスをコンセプトにしたローラン・ペリエらしいスタイル


 アンリオ ブリュット・ミレジメ2008
 生産者:アンリオ(NM)
 ぶどう品種:CH50%、PN50%
 ドザージュ:6g/L
 価格:11,800円(税別)
 輸入元:ファインズ

アンリオ200周年の記念すべきヴィンテージ。約10のプルミエクリュとグランクリュのぶどうを使用。#1とほぼ同じブレンド比率ですが、前者は白系主体、アンリオはそれより若干黄色を連想させる果実で、グレープフルーツや黄桃。アカシア、ミネラル、シルキーな食感、口中を洗い流してくれるような酸が好印象


 アルフレッド・グラシアン ブリュット・ミレジメ2008
  第3週&第4週ともに人気が高かったグラシアン/昨年12月に発売

 生産者:アルフレッド・グラシアン(NM)
 ぶどう品種:CH主体、PN、M(非公開)  ※2004VTはCH64%、PN25%、M11%
 ドザージュ:7g/L
 価格:16,000円(税別)
 輸入元:nakato

シャルドネはル・メニル・シュル・オジェ、アヴィーズ、シュイィ、クラマン、オジェ等、ピノ・ノワールはブージー、アンボネー、キュミエール等、ムニエはルイユ、ダムリー等のクリュ。樽発酵、樽熟成でMLFは一切しないメゾン。シャブリエンヌから古樽を購入、瓶内熟成96~108ヵ月間。5アイテムのなかで唯一の樽使い。インパクトのある熟成香、スパイス、樹脂(若干のセメダインっぽさ)、シャープな酸、厚味と旨味のナイスバランス

 シャルル・エドシックブリュット・ヴィンテージ2008
 2019年11月に発売したシャルル・エドシック

 生産者:シャルル・エドシック(NM)
 ぶどう品種:PN60%、CH4
 ドザージュ:8g/L   デゴルジュマン:2019 年
 価格:16,000円(税別)
 輸入元:日本リカー

10のグランクリュとプルミエクリュのぶどうを使用/オジェ、シュイィ、ヴェルテュ、キュイ、ヴェルズー、アイ、リュド、アンボネー、トージェール、アヴネのクリュ。繊細で規則正しい気泡、柑橘系果実、#3の後に味わうと、酸味にまるみを感じ、全体に程よいバランス。ドライフルーツ、ロースト風味、モカ、ミネラル、塩味、余韻にビターなニュアンス


     余韻の長さも際立つレア2008
     生産者:レア・シャンパーニュ(NM)
     ぶどう品種:CH70%、PN30%
     ドザージュ:9.5g/L
     価格:25,000円(税別)
     輸入元:日本リカー

6月にZoomで2008年VTのお披露目をしてくださぅたカミュさん。コメント中、“トニック”という表現を使っていたのですが、今回改めて試飲して、それが認識できました。日本で言うなら、“柚子”とのこと!  他の4アイテムよりも明らかに長い余韻。グラス内の温度変化で様々な表情を見せてくれたレア。私がコメントを書くのは野暮なので、カミュさんの熱のこもったお言葉を是非ご覧くださいませ。レア2008の熟成のポテンシャルは2040年~45年です!

 コルクの熟成具合で、味わいがイメージできます!
 アルフレッド・グラシアンとレア、コルクと味わい=人気の高さに比例していたかも(笑)

 下半期も、ソーシャルディスタンスを厳守し、第3週&第4週の2クラス制で行います。
 検温、手洗い、マスク&フェイスシールド着用、会話を控える、を徹底してまいります。
 引き続き、何卒宜しくお願いいたします!

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