2ヶ月連続で “生産協同組合CM”徹底探求@NHK文化センター青山校 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
新しい年の幕開けは生産協同組合(コオペラティヴ・ド・マニピュラシオン 以後CM)の魅力探求 第2弾!
昨年12月のシャンパーニュ講座ではジャカール、ドゥヴォー、カステルノーに特化したので、今月はコレ、ボーモン・デ・クレイエール、シャスネ・ダルス、ニコラ・フィアット、アンリオの5メゾンにフォーカスしました。
日本に輸入されているCMを見てみると・・・
1846年創業ドゥヴォー
*1891年創業モントードン ←業務用のみで供出不可
*1899年創業パニエ ←バラでの扱いなしで供出不可
1916年創業カステルノー
1921年創業コレ
*1929年創業マイィ・グラン・クリュ←単独で何度か探求
直近リポートは2024年3月の秋季を締めてくれたマイィ・グラン・クリュ
タイムリーにも2025年のごあいさつカードが届きました![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)

1955年創業ボーモン・デ・クレイエール
1956年創業シャスネ・ダルス
1964年創業ジャカール
1972年創業ニコラ・フィアット
1808年創業アンリオ(2023年TEVC傘下)
シャンパーニュ講座
第1フライトは3メゾン
#1:コレ ブラン・ド・ブラン ブリュットNV
生産者:コレ
ぶどう品種:CH100%、リザーヴワイン25%
ベースヴィンテージ:2017年
ドザージュ:7g/L
参考上代:14,300円
輸入元:トレーダーズマーケット
拠点はアイ村、同村から30キロ圏内にはグラン・クリュやプルミエ・クリュのすべてが含まれ、コレの醸造に使用するぶどうのほとんどは、その圏内で収穫、150㌶のぶどう栽培地を有し、伝統は世代を超えて守り継がれています。NVの場合、アサンブラージュ(調合)は商品全体で毎年60種をテスト。リザーヴワインについては醸造責任者のセバスチャン・ワラジアック氏が「シャンパーニュにとって料理のスパイスにあたる」と述べています。気泡活発、白い花、クチナシ、レモンやライム、オレンジの内果皮、白胡椒、ミネラル、中盤から若干の厚味、アペリティフとしてお薦めしやすい味わい
#2:ボーモン・デ・クレイエール
フルール・ド・ムニエ ブリュット・ナチュール2015
生産者:ボーモン・デ・クレイエール
ぶどう品種:ムニエ100%
ドザージュ:0g/L
参考上代:10,615円
輸入元:モトックス
3グラスの中央は、色調が濃く、黒ぶどうの要素とムニエ由来の華やかさが伝わってくるシャンパーニュ。気泡は細やか、黒糖、アールグレイ、香ばしさ、熟成のニュアンス、ノン・ドゼながら、ぶどう本来の糖分があり、ふくらみと旨味、酸味を伴って広がる余韻、第3週&第4週ともに人気を得ていた秀逸なムニエ100%
#3:シャスネ・ダルス ブラン・ド・ブラン ブリュット2014
生産者:シャスネ・ダルス
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:9g/L
参考上代:14,300円
輸入元:アートクリエイティブビジネスサポート
2016年に開始した青山校シャンパーニュ講座で供出して以来の登板。拠点はコート・デ・バールのヴィル・シュール・アルス、栽培してるぶどう品種の割合はピノ・ノワール90%、シャルドネ7%、ムニエ2%、ピノ・ブラン1%。約130の組合員のなかで、シャルドネを栽培してるのは42生産者です。輸入元が変わりましたが、CMの誇りを自負するメゾンらしい“良質な酒質”を実感。白い花、カリン、洋梨、ミルクやヴァニラ、塩味、果実の厚味、シャープな酸味、バランスの良いエレガントなシャンパーニュ
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第2フライトはTEVC傘下のメゾン
#4:ニコラ・フィアット
コレクション ヴィンテージ ブラン・ド・ブラン2018
生産者:ニコラ・フィアット
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:非公開
参考上代:10,615円
輸入元:日酒販
メゾンが表現する2018年は“早熟で高品質なヴィンテージ”、2月はランスでマイナス15度を記録、4月は晴天続き、5月は季節外れの涼しさ、夏は30度近い暑さで、ぶどう樹は過去10年の平均より10日程早く成長。収穫まで健全な状態で成熟、糖度と芳香成分は平年より高い数値の高品質なヴィンテージとのこと。白い花、ミモザ、フレッシュバター、ビスケット、白胡椒、ミネラル、中盤から柑橘果実の内果皮似のビター感、余韻には太陽の年を思わせる豊潤さ
#5:アンリオ リナタンデュ シャルドネ グラン・クリュ2016
生産者:アンリオ
ぶどう品種:CH00%
ドザージュ:4g/L
参考上代:22,000円
輸入元:ファインズ
アンリオの8代目ジル・ド・ラルズィエール当主の思いがこもったアイテム。“予期しない”を意味するリナタンジュはアンリオ初の単一グラン・クリュ100%。2016年がファーストヴィンテーで使用ぶどうの区画はアヴィーズ。シャルドネを重視するアンリオらしいスタイル、アカシア、白桃や杏のような種の大きな果実、ミネラル、白胡椒、ミント、ピスタチオ、口中クリーミー、エレガントな酸味、旨味を伴い長く続く余韻。ちなみに次のヴィンテージは2018年でシュイィ100%
1月の講座終了時、3月までの予定告知をしました。
単発講座もあり、ワクワク感でいっぱい!
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
シャンパーニュ委員会からのインフォメーション
3億本をクリアできませんでしたね、次年度に期待!
昨年12月のシャンパーニュ講座ではジャカール、ドゥヴォー、カステルノーに特化したので、今月はコレ、ボーモン・デ・クレイエール、シャスネ・ダルス、ニコラ・フィアット、アンリオの5メゾンにフォーカスしました。
日本に輸入されているCMを見てみると・・・
1846年創業ドゥヴォー
*1891年創業モントードン ←業務用のみで供出不可
*1899年創業パニエ ←バラでの扱いなしで供出不可
1916年創業カステルノー
1921年創業コレ
*1929年創業マイィ・グラン・クリュ←単独で何度か探求
直近リポートは2024年3月の秋季を締めてくれたマイィ・グラン・クリュ
タイムリーにも2025年のごあいさつカードが届きました
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)

1955年創業ボーモン・デ・クレイエール
1956年創業シャスネ・ダルス
1964年創業ジャカール
1972年創業ニコラ・フィアット
1808年創業アンリオ(2023年TEVC傘下)
シャンパーニュ講座
第1フライトは3メゾン
#1:コレ ブラン・ド・ブラン ブリュットNV
生産者:コレ
ぶどう品種:CH100%、リザーヴワイン25%
ベースヴィンテージ:2017年
ドザージュ:7g/L
参考上代:14,300円
輸入元:トレーダーズマーケット
拠点はアイ村、同村から30キロ圏内にはグラン・クリュやプルミエ・クリュのすべてが含まれ、コレの醸造に使用するぶどうのほとんどは、その圏内で収穫、150㌶のぶどう栽培地を有し、伝統は世代を超えて守り継がれています。NVの場合、アサンブラージュ(調合)は商品全体で毎年60種をテスト。リザーヴワインについては醸造責任者のセバスチャン・ワラジアック氏が「シャンパーニュにとって料理のスパイスにあたる」と述べています。気泡活発、白い花、クチナシ、レモンやライム、オレンジの内果皮、白胡椒、ミネラル、中盤から若干の厚味、アペリティフとしてお薦めしやすい味わい
#2:ボーモン・デ・クレイエール
フルール・ド・ムニエ ブリュット・ナチュール2015
生産者:ボーモン・デ・クレイエール
ぶどう品種:ムニエ100%
ドザージュ:0g/L
参考上代:10,615円
輸入元:モトックス
3グラスの中央は、色調が濃く、黒ぶどうの要素とムニエ由来の華やかさが伝わってくるシャンパーニュ。気泡は細やか、黒糖、アールグレイ、香ばしさ、熟成のニュアンス、ノン・ドゼながら、ぶどう本来の糖分があり、ふくらみと旨味、酸味を伴って広がる余韻、第3週&第4週ともに人気を得ていた秀逸なムニエ100%
#3:シャスネ・ダルス ブラン・ド・ブラン ブリュット2014
生産者:シャスネ・ダルス
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:9g/L
参考上代:14,300円
輸入元:アートクリエイティブビジネスサポート
2016年に開始した青山校シャンパーニュ講座で供出して以来の登板。拠点はコート・デ・バールのヴィル・シュール・アルス、栽培してるぶどう品種の割合はピノ・ノワール90%、シャルドネ7%、ムニエ2%、ピノ・ブラン1%。約130の組合員のなかで、シャルドネを栽培してるのは42生産者です。輸入元が変わりましたが、CMの誇りを自負するメゾンらしい“良質な酒質”を実感。白い花、カリン、洋梨、ミルクやヴァニラ、塩味、果実の厚味、シャープな酸味、バランスの良いエレガントなシャンパーニュ
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第2フライトはTEVC傘下のメゾン
#4:ニコラ・フィアット
コレクション ヴィンテージ ブラン・ド・ブラン2018
生産者:ニコラ・フィアット
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:非公開
参考上代:10,615円
輸入元:日酒販
メゾンが表現する2018年は“早熟で高品質なヴィンテージ”、2月はランスでマイナス15度を記録、4月は晴天続き、5月は季節外れの涼しさ、夏は30度近い暑さで、ぶどう樹は過去10年の平均より10日程早く成長。収穫まで健全な状態で成熟、糖度と芳香成分は平年より高い数値の高品質なヴィンテージとのこと。白い花、ミモザ、フレッシュバター、ビスケット、白胡椒、ミネラル、中盤から柑橘果実の内果皮似のビター感、余韻には太陽の年を思わせる豊潤さ
#5:アンリオ リナタンデュ シャルドネ グラン・クリュ2016
生産者:アンリオ
ぶどう品種:CH00%
ドザージュ:4g/L
参考上代:22,000円
輸入元:ファインズ
アンリオの8代目ジル・ド・ラルズィエール当主の思いがこもったアイテム。“予期しない”を意味するリナタンジュはアンリオ初の単一グラン・クリュ100%。2016年がファーストヴィンテーで使用ぶどうの区画はアヴィーズ。シャルドネを重視するアンリオらしいスタイル、アカシア、白桃や杏のような種の大きな果実、ミネラル、白胡椒、ミント、ピスタチオ、口中クリーミー、エレガントな酸味、旨味を伴い長く続く余韻。ちなみに次のヴィンテージは2018年でシュイィ100%
1月の講座終了時、3月までの予定告知をしました。
単発講座もあり、ワクワク感でいっぱい!
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
シャンパーニュ委員会からのインフォメーション
3億本をクリアできませんでしたね、次年度に期待!
12月はシャンパーニュの生産者協同組合にフォーカス、進化し続けるCMに注目 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
輸入元国分グループ本社(株)の招聘で来日したジャカールのセバスチャン社長
イベントの様子はワイン王国webでご紹介させていただきました。
2011年にフロリエンヌ・エズナック女史が最高醸造責任者に就任してから、
女性目線が生かされ、以前より洗練された印象になりました。
エズナックさんが2019年にリタイアした後、ジョエル・ヴェイス女史がバトンを継承。
ジャーナリストとして活動なさっていたヴェイス女史ならではの視点に注目できます。
60周年記念のデザートにドゥミ・セックを合わせて
可愛いプレートがついたフィンガーフード
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
生産者協同組合の3メゾンを比較試飲
ジャカール、ドゥヴォー&カステルノー
4番目のカステルノー以外、少しコルクが短目
シャンパーニュの場合、5~6気圧あるので、開栓時、短いコルクは気になりました。
第一フライトはジャカール2アイテム
#1:ジャカール モザイク・シグネチャー 瓶内熟成5年
生産者:ジャカール(CM)
ぶどう品種:CH40%、PN35%、ムニエ25% / リザーヴワイン25~35%
ベースヴィンテージ:2019年
ドザージュ:7g/L
参考上代:10,450円
輸入元:国分グループ本社
ジャカールの変化を感じさせる1本、温度が上がってもブレ感なし。3品種ブレンドによるバランスの良さ、5年間の熟成を経たシャンパーニュは複雑味と旨味があり、余韻の広がりも魅力。ジャカール60周年イベントでマイベストだったのがコレ。今回改めて試飲してお薦めしたいアイテムと確信しました!
#2:ジャカール ブラン・ド・ブラン2015
生産者:ジャカール(CM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:7g/L
参考上代:18,700円
輸入元:国分グループ本社
ジャカールはシャルドネ要のメゾン、柑橘果実のGFやマンダリンオレンジ、和柑橘のアロマ、中盤以降広がる酸味、土壌に由来するミネラル、ハチミツのニュアンス、スマートで凜としたスタイル
3品種vs単一品種なので目視でもわかりやすいはず
第二フライト
#3:ドゥヴォー D ミレジメ2009 数量限定
生産者:ジャカール(CM)
ぶどう品種:PN48%(コート・デ・バール地区)、CH52%(コート・デ・ブラン地区)
ドザージュ:約6g/L
参考上代:16,511円
輸入元:国分グループ本社
ドゥヴォーを講座で取り上げたのは2021年のことでした。今回はミレジメの新ヴィンテージ2009を供出しました。
白系果実、柑橘果実、ミネラル、口中では綺麗な酸味が持続、終盤まで優しい口当たり
#4:カステルノー ミレジメ2006
生産者:カステルノー(CM)
2022年11月にずっと気になっていたメゾンということでカステルノーにフォーカス。2006年ヴィンテージがとても印象的でした。2024年にデキャンター・ワールド・ワイン・アワード(DWWA)で、栄えあるBest in Showに選ばれましたが、これには心から納得できます。大手メゾンを凌ぐ実力派CMだと思っています。
ラベルが白から黒にチェンジしたのは、輸入元の田上代表曰く「リブランディングによるもの」とのこと、2月に変わりました。
ぶどう品種:CH50% PM30%、ムニエ20%
ドザージュ:7g/L
参考上代:14,850円
輸入元:ワインエクスペリアンス
果実は黄桃&カリン、アロマはブリオッシュやスパイス(ジンジャー)、旨味と出汁感、長い余韻。太陽の年2006年らしさが表現された逸品、マグナムでも試したいアイテム
築地神楽寿司の赤酢、金目鯛炙りや雲丹と絶妙
第三フライトは癒やしの甘口タイプ
#5:ジャカール モザイク・ドゥミ・セック
生産者:ジャカール(CM)
ぶどう品種:CH40%、PN35%、ムニエ25% / リザーヴワイン25~35%
ドザージュ:35~37g/L
参考上代:9,350円
輸入元:国分グループ本社
メゾンの顔モザイク・ブリュットのブレンドの配分やリザーブワインの比率と同じで、
違いはドザージュ量。優しい口当たり、甘さも程良く、講座生も馴染んでいました。
最後はサンタの気分で楽しみました!
![[NEW]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/120.gif)
国内のワイン消費数量は40年間で約6倍
出典:メルシャン/キリンホールディングス
スパークリングワイン国別輸入推移推移
出典:メルシャン/キリンホールディングス
ひとり当たりの消費数量
出典:メルシャン/キリンホールディングス出典:メルシャン/キリンホールディングス
1位は例年ポルトガル、日本は3㍑を割ってしまい、前比94%
詳細なデータはメルシャンサイトで確認できます!
ロイヤルワラント(英国王室御用達)
2024年5月のローラン ペリエに続き、同年12月、
英国王室チャールズ国王がロイヤルワラントを、5つのシャンパーニュメゾンに授与
おめでとうございました🥂
5月:ローランペリエ
12月:ボランジェ、ルイ・ロデレール、モエ・エ・シャンドン、ヴーヴ・クリコ、ポル・ロジェ
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
2024年も今日で終わりです。
秋には多くの生産者の来日があり、リポートの積み残しがm(_ _)m
2025年に順次アップしてまいりますので、懲りずに宜しくお願いいたします。
新しい年が健康と笑顔に満ちた年でありますように🍀🍀🍀
本邦初! 日本上陸前の貴重なアイテムを交えたシャンパーニュ講座 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
講師冥利に尽きる素晴らしいラインナップ
11月の贅沢な顔ぶれ
パーペチュアルにこだわるメゾンを選択しました。
シャンパーニュのメゾンがストックしているリザーヴワインの保管に関して、
ソレラ表現が近年パーペチュアル (永久的な) という言い方に変化しています。
ソレラ解説
何年にもわたるワインが混在
その部分は的確でも、シャンパーニュのリザーヴワインは樽を積み重ねていません。
説明するには重宝でしたが、実際には、はて? でした。
ソレラ→パーペチュアル呼称、メゾン側も変更しつつあります。
第一フライト
#1:アルフレッド・グラシアン ブリュットNV ニューラベル
生産者:アルフレッド・グラシアン(NM) / 1864年創業
ぶどう品種:CH45% ムニエ35% PN20%、ノン・マロ
ベースヴィンテージ:2019年
リザーヴワイン:40%
1990年から父親がはじめた木樽によるソレラは2000年でストップ
ジェジェ当主は2002年からステンレスタンクでのソレラに変更
デゴルジュマン:2022年11月
ドザージュ:9g/L
参考上代:9,460円
輸入元:Wine to Style
グラス上部から見た泡沫がすこぶる元気、白い花や柑橘系果実、酸味はピュアでキレ感あり。スワリングで熟れた果実やリンゴのコンポート、口中クリーン、中盤以降の酸味の伸びと余韻の長さが好印象
#2:フィリポナ ロワイヤル・レゼルヴ ノン・ドゼ
生産者:フィリポナ(NM) / 1910年創業
ぶどう品種:PN67%、CH31%、ムニエ2%
ベースヴィンテージ:2019年
リザーヴワイン:34%
1946年から木樽で保管しているソレラ
2012年から開始した木樽によるソレラ(全体の1/3程度使用)
デゴルジュマン:2023年2月
ドザージュ:0g/L
参考上代:11,550円
輸入元:アルカン
冷蔵庫温度だと#1より香りは控えめ。グラス内の温度変化でリザーヴワインに由来する複雑味。味わいはドライながら、果実本来の熟度を感じさせる膨らみがあり、溌溂感と旨味が見事に調和。フィリポナ当主お薦めのマリアージュが「このノン・ドゼと烏賊の塩辛」、試して納得できました。和食に精通している当主ならではの組み合わせ、お試しくださいませ!
■フィリポナがソレラでリザーヴワインをストックするようになった理由は、
第二次世界大戦後、物資難を乗り切る方策として先代たちが考案。
もう1つは当主自らが始めた2012年~のソレラ
■フィリポナ当主いわく
古いワインに新しいワインを加えると、ワインは若返ります。
それは熟成感と新しさを備えたワイン造りに打ってつけです。
フードルの種類は2500L、1500L、600L
シャルドネ重視のグラシアンの方が濃いめ
第二フライトはパーペチュアル100%の3アイテム
左からローランペリエ、ユレ・フレール、アンリ・ジロー
#3:ローラン・ペリエ ブリュット ヘリテージ
日本未入荷 / 英国では2024年6月20日発売
生産者:ローラン・ペリエ(NM)/ 1812年創業
ぶどう品種:CH55% PN45%(グラン・シエクルのキュヴェ50%含)
パーペチュアル:2014年20%、2016年20%、 2018年30%、2019年30%の4ヴィンテージ
デゴルジュマン:2023年12月
ドザージュ:6g/L
参考上代:16,500円
欧州で今秋リリースされたアイテム(日本での発売は未定)なので、テイスティングを楽しみにしていました。グラン・シエクルのスタイルを継承する妹分的存在。グラン・シエクルは3ヴィンテージのブレンドですが、ヘリテージは4ヴィンテージ。フレッシュネスな2014年、ストラクチャーの2016年、リッチネスの2018年、フィネスの2019年
シャルドネを重視するローラン ペリエならではのエレガンス、白い花や白系果実、柑橘果実の内果皮、ミネラル、余韻に広がる酸味、凜としたスタイル。グラス内の温度によってアロマや味わいに変化があり、できれば大ぶりのグラスで味わいたかった希少アイテム。“オーダーメイドなシャンパンレッスン”を体現させた今月の講座、ヘリテージを提案してくれた優秀な受講生に改めて感謝!
UKから個人的に搬入したアイテム
Imported by LaurentーPerrier(UK)Limited
#4:ユレ・フレール メモワール エクストラ・ブリュット
生産者:ユレ・フレール(RM) /1960年創業
ぶどう品種:PN50%、ムニエ40%、CH10%
パーペチュアル 1982~2019年100%
デゴルジュマン:2023年2月
ドザージュ:2g/L
参考上代:16,500円
輸入元:テラヴェール
次世代を担うシャンパーニュの造り手として、私が期待しているフランソワさん。ユレ・フレールの3代目です。メモリーの初リリースは2013年(1982~2009までのパーペチュアル)でした。メゾンのDNAが詰まったリザーヴワインを100%使ったアイテムに講座生から、たくさんの「お気に入り評価」をいただき、第2フライトのテイスティングがより興味深いものになりました。ゆるやかな酸化のニュアンスがあり、石臼で挽いた実山椒、白胡椒、ヘーゼルナッツ、焼き栗、カルダモン、ハーブ、香ばしさ等、層になって広がるアロマ。醤油的なニュアンスがあるので煮物等との組み合わせもお薦め!
#5:アンリ・ジロー PR(パーペチュアルリザーヴの意味)90-19
生産者:アンリ・ジロー(NM) / 1625年創業
ぶどう品種:PN80%、CH20%
パーペチュアル1990~2019年100% フュ・ド・シエーヌ
1950年代からのエスプリ・ナチュールの分も使用(3%)
瓶詰後、約36ヵ月の瓶内熟成
ドザージュ:約5g/L
参考上代:41,800円
輸入元:アンリ・ジロー ジャパン
10月に90-20リリースされたばかりです。90ー19はその前のボトルになるので、瓶熟期間が長い分、すべてがまろやか、“今飲んで美味しいシャンパーニュ”。1950年代からのリザーヴワインも使った贅沢なパーペチュアル。ゴールドの色調、黒ぶどうPNがメインのメゾンらしい風格。酸味、厚味、旨味、余韻の長さが絶妙!
ボトルの座標は、はて![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
輸入元アンリ・ジロー・ジャパンからいただいた解説
アグラフで止めたコルクで熟成
アグラフを開ける時に使うデグラフェール
【豆知識】
11月に来日したアルフレッド・グラシアンのジェジェさんが教えてくれたお話です。
転載禁止 画像提供:(C)CIVC
UKで購入した90-19の外箱を連結させると、まぁ、宇宙空間
開栓後の5アイテム
新・ワインで巡る世界ツアー
お陰様で満席になりました。
早々のリアクション、ありがとうございました!
新・ワインで巡る世界ツアーのキャンセル待登録はお受けしています。
フェッラーリ・トレントのセラー・マスターは、
元シャルル・エドシックのシリル・ブランさんです。
シャンパーニュでも大活躍した凄腕に、大いに期待しています!
11月の贅沢な顔ぶれ
パーペチュアルにこだわるメゾンを選択しました。
シャンパーニュのメゾンがストックしているリザーヴワインの保管に関して、
ソレラ表現が近年パーペチュアル (永久的な) という言い方に変化しています。
ソレラ解説
何年にもわたるワインが混在
その部分は的確でも、シャンパーニュのリザーヴワインは樽を積み重ねていません。
説明するには重宝でしたが、実際には、はて? でした。
ソレラ→パーペチュアル呼称、メゾン側も変更しつつあります。
第一フライト
#1:アルフレッド・グラシアン ブリュットNV ニューラベル
生産者:アルフレッド・グラシアン(NM) / 1864年創業
ぶどう品種:CH45% ムニエ35% PN20%、ノン・マロ
ベースヴィンテージ:2019年
リザーヴワイン:40%
1990年から父親がはじめた木樽によるソレラは2000年でストップ
ジェジェ当主は2002年からステンレスタンクでのソレラに変更
デゴルジュマン:2022年11月
ドザージュ:9g/L
参考上代:9,460円
輸入元:Wine to Style
グラス上部から見た泡沫がすこぶる元気、白い花や柑橘系果実、酸味はピュアでキレ感あり。スワリングで熟れた果実やリンゴのコンポート、口中クリーン、中盤以降の酸味の伸びと余韻の長さが好印象
#2:フィリポナ ロワイヤル・レゼルヴ ノン・ドゼ
生産者:フィリポナ(NM) / 1910年創業
ぶどう品種:PN67%、CH31%、ムニエ2%
ベースヴィンテージ:2019年
リザーヴワイン:34%
1946年から木樽で保管しているソレラ
2012年から開始した木樽によるソレラ(全体の1/3程度使用)
デゴルジュマン:2023年2月
ドザージュ:0g/L
参考上代:11,550円
輸入元:アルカン
冷蔵庫温度だと#1より香りは控えめ。グラス内の温度変化でリザーヴワインに由来する複雑味。味わいはドライながら、果実本来の熟度を感じさせる膨らみがあり、溌溂感と旨味が見事に調和。フィリポナ当主お薦めのマリアージュが「このノン・ドゼと烏賊の塩辛」、試して納得できました。和食に精通している当主ならではの組み合わせ、お試しくださいませ!
■フィリポナがソレラでリザーヴワインをストックするようになった理由は、
第二次世界大戦後、物資難を乗り切る方策として先代たちが考案。
もう1つは当主自らが始めた2012年~のソレラ
■フィリポナ当主いわく
古いワインに新しいワインを加えると、ワインは若返ります。
それは熟成感と新しさを備えたワイン造りに打ってつけです。
フードルの種類は2500L、1500L、600L
シャルドネ重視のグラシアンの方が濃いめ
第二フライトはパーペチュアル100%の3アイテム
左からローランペリエ、ユレ・フレール、アンリ・ジロー
#3:ローラン・ペリエ ブリュット ヘリテージ
日本未入荷 / 英国では2024年6月20日発売
生産者:ローラン・ペリエ(NM)/ 1812年創業
ぶどう品種:CH55% PN45%(グラン・シエクルのキュヴェ50%含)
パーペチュアル:2014年20%、2016年20%、 2018年30%、2019年30%の4ヴィンテージ
デゴルジュマン:2023年12月
ドザージュ:6g/L
参考上代:16,500円
欧州で今秋リリースされたアイテム(日本での発売は未定)なので、テイスティングを楽しみにしていました。グラン・シエクルのスタイルを継承する妹分的存在。グラン・シエクルは3ヴィンテージのブレンドですが、ヘリテージは4ヴィンテージ。フレッシュネスな2014年、ストラクチャーの2016年、リッチネスの2018年、フィネスの2019年
シャルドネを重視するローラン ペリエならではのエレガンス、白い花や白系果実、柑橘果実の内果皮、ミネラル、余韻に広がる酸味、凜としたスタイル。グラス内の温度によってアロマや味わいに変化があり、できれば大ぶりのグラスで味わいたかった希少アイテム。“オーダーメイドなシャンパンレッスン”を体現させた今月の講座、ヘリテージを提案してくれた優秀な受講生に改めて感謝!
UKから個人的に搬入したアイテム
Imported by LaurentーPerrier(UK)Limited
#4:ユレ・フレール メモワール エクストラ・ブリュット
生産者:ユレ・フレール(RM) /1960年創業
ぶどう品種:PN50%、ムニエ40%、CH10%
パーペチュアル 1982~2019年100%
デゴルジュマン:2023年2月
ドザージュ:2g/L
参考上代:16,500円
輸入元:テラヴェール
次世代を担うシャンパーニュの造り手として、私が期待しているフランソワさん。ユレ・フレールの3代目です。メモリーの初リリースは2013年(1982~2009までのパーペチュアル)でした。メゾンのDNAが詰まったリザーヴワインを100%使ったアイテムに講座生から、たくさんの「お気に入り評価」をいただき、第2フライトのテイスティングがより興味深いものになりました。ゆるやかな酸化のニュアンスがあり、石臼で挽いた実山椒、白胡椒、ヘーゼルナッツ、焼き栗、カルダモン、ハーブ、香ばしさ等、層になって広がるアロマ。醤油的なニュアンスがあるので煮物等との組み合わせもお薦め!
#5:アンリ・ジロー PR(パーペチュアルリザーヴの意味)90-19
生産者:アンリ・ジロー(NM) / 1625年創業
ぶどう品種:PN80%、CH20%
パーペチュアル1990~2019年100% フュ・ド・シエーヌ
1950年代からのエスプリ・ナチュールの分も使用(3%)
瓶詰後、約36ヵ月の瓶内熟成
ドザージュ:約5g/L
参考上代:41,800円
輸入元:アンリ・ジロー ジャパン
10月に90-20リリースされたばかりです。90ー19はその前のボトルになるので、瓶熟期間が長い分、すべてがまろやか、“今飲んで美味しいシャンパーニュ”。1950年代からのリザーヴワインも使った贅沢なパーペチュアル。ゴールドの色調、黒ぶどうPNがメインのメゾンらしい風格。酸味、厚味、旨味、余韻の長さが絶妙!
ボトルの座標は、はて
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
輸入元アンリ・ジロー・ジャパンからいただいた解説
アグラフで止めたコルクで熟成
アグラフを開ける時に使うデグラフェール
【豆知識】
11月に来日したアルフレッド・グラシアンのジェジェさんが教えてくれたお話です。
転載禁止 画像提供:(C)CIVC
UKで購入した90-19の外箱を連結させると、まぁ、宇宙空間
開栓後の5アイテム
![[イベント]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/64.gif)
お陰様で満席になりました。
早々のリアクション、ありがとうございました!
新・ワインで巡る世界ツアーのキャンセル待登録はお受けしています。
フェッラーリ・トレントのセラー・マスターは、
元シャルル・エドシックのシリル・ブランさんです。
シャンパーニュでも大活躍した凄腕に、大いに期待しています!
秋季講座開始! 初回は日本とフランスの絆を深掘りしながら・・・ [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
モングー村のクロ・サン・ソフィー
左から
#1:シャトー・メルシャン 岩崎甲州2023 協賛
生産者:メルシャン
産地:山梨県甲州市勝沼町岩崎地区
栽培方法:棚式栽培
ぶどう品種:甲州100%
生産本数:約4,000本
参考上代:2,915円
販売元:メルシャン
#2:レ・ヴィーニュ・ド・モングー エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブランNV
生産者:ジャック・ラセーニュ(NM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:0g/L
参考上代:14,300円
輸入元:サンフォニー
#3:キュヴェ ル・コテNV
生産者:ジャック・ラセーニュ(NM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:0g/L
参考上代:22,000円
輸入元:サンフォニー
#4:ル・グラン・ド・ボーテ2017
生産者:ジャック・ラセーニュ(NM)
ぶどう品種:CH100%
瓶詰め:2021年5月
デゴルジュマン:2024年3月
ドザージュ:0g/L
参考上代:31,900円 / 入荷数36本
輸入元:サンフォニー
#5:クロ・サン・ソフィー2017
生産者:ジャック・ラセーニュ(NM)
ぶどう品種:CH100%
瓶詰め:2018年5月
デゴルジュマン:2024年2月
ドザージュ:0g/L
参考上代:36,74円/ 入荷数24本
輸入元:サンフォニー
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
現在、NHKBS4Kで再放送中の『坂の上の雲(司馬遼太郎著)』
2009年からの3年間にわたる本放送で、
私は、脚本の妙、スケールの大きさ、絶妙なキャスティングに大満足でした。
渡辺謙さんのナレーションも、こころに深く響いてきます![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
愛媛県松山に生まれた秋山好古(1859-1930)&真之(1868-1918)兄弟と正岡子規(1867-1902)
作者は三人が駆け抜けた時代を“開花期”と表しています。
翻って、政府からの命で、ワイン造りを学ぶ為にフランスに渡った山梨県の二人の若者
未知の分野を開拓するために奮闘した土屋龍憲(1858-1940)と高野正誠(1852-1923)
司馬遼太郎風に言うなら、黎明期(れいめいき)と形容したいです。
ともに明治の御代でした!
シャンパーニュ講座に日本の甲州・・・なぜ![[exclamation&question]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/159.gif)
シャトー・メルシャン岩崎甲州の裏ラベルには、
日本のワイン造りの礎を築いた二人の生家が勝沼町岩崎地区にあり、
現在もぶどう栽培を行っていることが記載されています。
このワインは両家のぶどうを、樽で発酵・育成したものです。
シャトー・メルシャン 岩崎甲州2023
和柑橘、白い花、凜とした酸、樽由来の厚味も感じます。
メルシャン資料館に展示してある
高野家のワインと研修先クロ・サン・ソフィーのワイン
日本ワインづくりの歴史 拡大可
資料提供:メルシャン
資料提供:メルシャン
さらに詳しい情報はキリン歴史ミュージアムで!
お立ち寄りいただく価値のあるサイトです![[目]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/84.gif)
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
黄色のマーカーを付けたところがトロワ
シャンパーニュ地方エペルネから約80km南下したエリア
二人が研修したのはトロワ近郊のモングー村
このあたりはシャルドネの聖地コート・デ・ブラン同様、白亜質土壌
コート・デ・ブランより南に位置し、南東向きなので日照に恵まれ、熟度も1~2度高め
私が日本とフランスの絆について深く知ることができたのは、
2017年にモングー村のジャック・ラセーニュのエマニュェル当主が初来日して開催した
極少人数のプレスセミナーでした。
ストーリー性ある内容だったので、シャンパーニュ講座でも反映させました。
輸入元が変わり、しばし、同メゾンから離れていたのですが、
今年になって、現在の輸入元サンフォニーさんと連絡がつきました。
「今秋には新ヴィンテージが到着します」とのことで、6月からず~っと待機
10月の講座で久々にジャック・ラセーニュを出すことが出来て、
本当に嬉しく思いました!
明治から時空を超えて
シャンパーニュメゾン『ジャック・ラセーニュ』
エマニュエル・ラセーニュ当主
1960年代に父親がコート・デ・ブランの土壌と同じ石灰質の畑を見つけ購入
2代目のエマニュエルさんは1999年にドメーヌを引き継ぎました。
ロゼ以外はすべてシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン
栽培は有機栽培/ビオデイナミで、糖分添加はしないノン・ドゼ
エマニュエル家は、クロ・サン・ソフィーの現所有者と親しかったことから、
シャンパーニュ造りを任されたという経緯があります。
かつて、クロ・サン・ソフィーには、農業試験場があったので、
シャルル・バルテは栽培、ピエール・デュポンは醸造の指導をしていました。
その教えが、日本におけるワインつくりの基礎になり、
メルシャンの岩崎甲州に繫がっています!
ロマンがありますね。
レ・ヴィーニュ・ド・モングーエクストラブリュットブランドブランNV
樹齢35年、ビオディナミ、7~9ヶ所の区画で収穫した複数年のワイン(2019年、2020年、2021年)をブレンド。ステンレスタンクで発酵・熟成。白い花や柑橘果実、ジンジャーや白胡椒似のスパイス。
キュヴェル・コテNV
ル・コテの区画だけを使ったアイテム、モングーの丘の最東部の斜面に根を張る樹齢約50年の古樹、ビオデイナミ。ベースワインは2015年。2002~2014年のワインをブレンド。アロマにはレモングラス、黄色い花、黄桃、アカシア、酸味の切れ感、ノン・ドゼながら膨らみがあり、ぶどう本来の熟度を感じさせる味わい
ル・グラン・ド・ボーテ2017
石灰のニュアンス、口中ドライ、酸味、ミネラル
若干のビター感、旨味、複雑味があり、余韻の広がりが魅力
クロ・サン・ソフィーのラベルにまつわるストーリー
日本のワイン造りに貢献した功績を明治天皇から評価され、
勲章を受章したバルテ。
園芸研究家の彼は、“みかど”と命名した菊を作り天皇に献上
クロ・サン・ソフィーのラベルには、その菊の絵が使われています。
クロ・サン・ソフィー2017
初VTは2010年。樹齢は約50年。マコン・ソリュトレ2004に使用した500Lの木樽33%、サヴァニャン1997に使用したバリック22%、グラン・シャンパーニュ・コニャック1976のバリック17%、グラン・シャンパーニュ・コニャック1988のバリック17%、ヴァン・ジョーヌの木樽11%を使った独特なスタイル。それぞれの容器で6ヶ月発酵・熟成させ、ステンレスタンクでブレンドして、さらに2ヶ月熟成させ、瓶内2次発酵で熟成。木香と土壌由来の石灰、塩味、黄桃、アカシア、時間の経過で複雑さと力強さ、気泡はワインに溶け込み、酸味もなじんでなめらか。
10月の講座、お疲れ様でした。
11月は・・・さらにお楽しみに!!
🍀🍀🍀🍀🍀
トゥールーズのスミレ
食通オットーさんからいただいた貴重なスミレの砂糖漬け
初めて食す逸品だったので、講座生の皆さんと分け合って楽しみました!
そのまま食べても美味、シャンパーニュに入れてシャンパンカクテル風にしてもイイ感じ
スミレの香りが余韻になって広がり、甘露な世界に!
🍀🍀🍀🍀🍀
備忘録番外編
岩崎甲州を試飲しているうちに、
つきぢ神楽寿司の赤酢の世界に浮遊して~
シャトー・メルシャン玉諸甲州きいろ香2022は、レモンの酸と相乗
太刀魚の塩焼きとワインの柑橘果実の内果皮似の軽いビター感が良い相性
サントリー登美の丘ワイナリーのセラードアで入手した甲州
樹齢30~40年の古樹甲州は和の佇まい
第一香は控えめ、和柑橘のニュアンスがあり、酸味も程よく、
赤酢のお鮨に寄り添う風情
金目鯛の炙りと大とろを〆に食し、パワー充電。
年末まで頑張れそうです!
左から
#1:シャトー・メルシャン 岩崎甲州2023 協賛
生産者:メルシャン
産地:山梨県甲州市勝沼町岩崎地区
栽培方法:棚式栽培
ぶどう品種:甲州100%
生産本数:約4,000本
参考上代:2,915円
販売元:メルシャン
#2:レ・ヴィーニュ・ド・モングー エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブランNV
生産者:ジャック・ラセーニュ(NM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:0g/L
参考上代:14,300円
輸入元:サンフォニー
#3:キュヴェ ル・コテNV
生産者:ジャック・ラセーニュ(NM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:0g/L
参考上代:22,000円
輸入元:サンフォニー
#4:ル・グラン・ド・ボーテ2017
生産者:ジャック・ラセーニュ(NM)
ぶどう品種:CH100%
瓶詰め:2021年5月
デゴルジュマン:2024年3月
ドザージュ:0g/L
参考上代:31,900円 / 入荷数36本
輸入元:サンフォニー
#5:クロ・サン・ソフィー2017
生産者:ジャック・ラセーニュ(NM)
ぶどう品種:CH100%
瓶詰め:2018年5月
デゴルジュマン:2024年2月
ドザージュ:0g/L
参考上代:36,74円/ 入荷数24本
輸入元:サンフォニー
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
現在、NHKBS4Kで再放送中の『坂の上の雲(司馬遼太郎著)』
2009年からの3年間にわたる本放送で、
私は、脚本の妙、スケールの大きさ、絶妙なキャスティングに大満足でした。
渡辺謙さんのナレーションも、こころに深く響いてきます
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
愛媛県松山に生まれた秋山好古(1859-1930)&真之(1868-1918)兄弟と正岡子規(1867-1902)
作者は三人が駆け抜けた時代を“開花期”と表しています。
翻って、政府からの命で、ワイン造りを学ぶ為にフランスに渡った山梨県の二人の若者
未知の分野を開拓するために奮闘した土屋龍憲(1858-1940)と高野正誠(1852-1923)
司馬遼太郎風に言うなら、黎明期(れいめいき)と形容したいです。
ともに明治の御代でした!
シャンパーニュ講座に日本の甲州・・・なぜ
![[exclamation&question]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/159.gif)
シャトー・メルシャン岩崎甲州の裏ラベルには、
日本のワイン造りの礎を築いた二人の生家が勝沼町岩崎地区にあり、
現在もぶどう栽培を行っていることが記載されています。
このワインは両家のぶどうを、樽で発酵・育成したものです。
シャトー・メルシャン 岩崎甲州2023
和柑橘、白い花、凜とした酸、樽由来の厚味も感じます。
メルシャン資料館に展示してある
高野家のワインと研修先クロ・サン・ソフィーのワイン
日本ワインづくりの歴史 拡大可
資料提供:メルシャン
資料提供:メルシャン
さらに詳しい情報はキリン歴史ミュージアムで!
お立ち寄りいただく価値のあるサイトです
![[目]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/84.gif)
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
黄色のマーカーを付けたところがトロワ
シャンパーニュ地方エペルネから約80km南下したエリア
二人が研修したのはトロワ近郊のモングー村
このあたりはシャルドネの聖地コート・デ・ブラン同様、白亜質土壌
コート・デ・ブランより南に位置し、南東向きなので日照に恵まれ、熟度も1~2度高め
私が日本とフランスの絆について深く知ることができたのは、
2017年にモングー村のジャック・ラセーニュのエマニュェル当主が初来日して開催した
極少人数のプレスセミナーでした。
ストーリー性ある内容だったので、シャンパーニュ講座でも反映させました。
輸入元が変わり、しばし、同メゾンから離れていたのですが、
今年になって、現在の輸入元サンフォニーさんと連絡がつきました。
「今秋には新ヴィンテージが到着します」とのことで、6月からず~っと待機
10月の講座で久々にジャック・ラセーニュを出すことが出来て、
本当に嬉しく思いました!
明治から時空を超えて
シャンパーニュメゾン『ジャック・ラセーニュ』
エマニュエル・ラセーニュ当主
1960年代に父親がコート・デ・ブランの土壌と同じ石灰質の畑を見つけ購入
2代目のエマニュエルさんは1999年にドメーヌを引き継ぎました。
ロゼ以外はすべてシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン
栽培は有機栽培/ビオデイナミで、糖分添加はしないノン・ドゼ
エマニュエル家は、クロ・サン・ソフィーの現所有者と親しかったことから、
シャンパーニュ造りを任されたという経緯があります。
かつて、クロ・サン・ソフィーには、農業試験場があったので、
シャルル・バルテは栽培、ピエール・デュポンは醸造の指導をしていました。
その教えが、日本におけるワインつくりの基礎になり、
メルシャンの岩崎甲州に繫がっています!
ロマンがありますね。
レ・ヴィーニュ・ド・モングーエクストラブリュットブランドブランNV
樹齢35年、ビオディナミ、7~9ヶ所の区画で収穫した複数年のワイン(2019年、2020年、2021年)をブレンド。ステンレスタンクで発酵・熟成。白い花や柑橘果実、ジンジャーや白胡椒似のスパイス。
キュヴェル・コテNV
ル・コテの区画だけを使ったアイテム、モングーの丘の最東部の斜面に根を張る樹齢約50年の古樹、ビオデイナミ。ベースワインは2015年。2002~2014年のワインをブレンド。アロマにはレモングラス、黄色い花、黄桃、アカシア、酸味の切れ感、ノン・ドゼながら膨らみがあり、ぶどう本来の熟度を感じさせる味わい
ル・グラン・ド・ボーテ2017
石灰のニュアンス、口中ドライ、酸味、ミネラル
若干のビター感、旨味、複雑味があり、余韻の広がりが魅力
クロ・サン・ソフィーのラベルにまつわるストーリー
日本のワイン造りに貢献した功績を明治天皇から評価され、
勲章を受章したバルテ。
園芸研究家の彼は、“みかど”と命名した菊を作り天皇に献上
クロ・サン・ソフィーのラベルには、その菊の絵が使われています。
クロ・サン・ソフィー2017
初VTは2010年。樹齢は約50年。マコン・ソリュトレ2004に使用した500Lの木樽33%、サヴァニャン1997に使用したバリック22%、グラン・シャンパーニュ・コニャック1976のバリック17%、グラン・シャンパーニュ・コニャック1988のバリック17%、ヴァン・ジョーヌの木樽11%を使った独特なスタイル。それぞれの容器で6ヶ月発酵・熟成させ、ステンレスタンクでブレンドして、さらに2ヶ月熟成させ、瓶内2次発酵で熟成。木香と土壌由来の石灰、塩味、黄桃、アカシア、時間の経過で複雑さと力強さ、気泡はワインに溶け込み、酸味もなじんでなめらか。
10月の講座、お疲れ様でした。
11月は・・・さらにお楽しみに!!
🍀🍀🍀🍀🍀
トゥールーズのスミレ
食通オットーさんからいただいた貴重なスミレの砂糖漬け
初めて食す逸品だったので、講座生の皆さんと分け合って楽しみました!
そのまま食べても美味、シャンパーニュに入れてシャンパンカクテル風にしてもイイ感じ
スミレの香りが余韻になって広がり、甘露な世界に!
🍀🍀🍀🍀🍀
備忘録番外編
岩崎甲州を試飲しているうちに、
つきぢ神楽寿司の赤酢の世界に浮遊して~
シャトー・メルシャン玉諸甲州きいろ香2022は、レモンの酸と相乗
太刀魚の塩焼きとワインの柑橘果実の内果皮似の軽いビター感が良い相性
サントリー登美の丘ワイナリーのセラードアで入手した甲州
樹齢30~40年の古樹甲州は和の佇まい
第一香は控えめ、和柑橘のニュアンスがあり、酸味も程よく、
赤酢のお鮨に寄り添う風情
金目鯛の炙りと大とろを〆に食し、パワー充電。
年末まで頑張れそうです!
春季講座の最終回はコロナ禍あけ初の合同講座マグナムマンス [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
パンデミックでしばし休講になっていたシャンパーニュ講座は、
2020年10月から、密を避ける形式を導入!
第3週&第4週の2クラス体制になりました。
2020年から4年経ちましたが、
講座は皆さんの応援に支えられ、
2クラス体制で継続しています。
2024年春季(4~9月)から、新たな構成にしてみました。
最後の月だけ「2クラス合同、扱うのはマグナムサイズだけ」
という内容です。
その第1回が、今月18日でした!
講座生の皆さんが一堂に会したのは4年振り、ホント感無量でした![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
2024年9月講座で
本来であれば、750mlと1500mlを同時に比較するのがお薦めですが、
マグナムマンスは大容量の熟成の素晴らしさを体感することが目的なので、
ここ1~2年の間に、講座で750mlを味わったメゾンを中心にセレクトしました。
コルクのしまり具合イイ感じ!
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第1フライトはブラン・ド・ブランNV
#1:アンリオ ブラン・ド・ブランNV / 1500ml
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:CH100% ベースヴィンテージ2016年
ドザージュ:約5g/L
デゴルジュマン:2022年11月
価格(税込):23,540円
輸入元:ファインズ
気泡の溌溂感=フレッシュ感、柑橘果実やストーンフルーツのアロマ、塩味、2タイプのリザーヴワイン(直近のリザーヴワイン 前年~約10年分のクリュ別・VT別)と永遠のリザーヴ(1969年から続くパーペチュアル)に由来する深みのある味わい。酸味のやさしさと全体のバランスが秀逸。ドザージュ量は熟成期間が長いマグナムのほうが若干少ない。
[プレイバック / 2023年7月に750mlをテイスティング]
#2:ブルーノ・パイヤール ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットGC / 1500ml
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:6g/L
デゴルジュマン:2022年11月
価格(税込):36,300円
輸入元:ミレジム
#1より第1香は控え目、通常のシャンパーニュより抑え気味の4.5気圧なので、シャルドネ100%の酸味の強さが緩和され、さらに、デゴルジュマン後、10ヶ月の熟成期間 (澱を抜いた後のワインの回復を第一に考えているパイヤール氏のこだわり)を取ることで、ワインの味わいは、よりまろやかに! 柑橘果実、チョーキーなミネラル、アーモンドやブリオッシュ、フレッシュで長い余韻
[プレイバック / 2023年12月に750mlをテイスティング]
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第2フライト
#3:テタンジェ ブリュット ミレジメ2013 / 1500ml
生産者:テタンジェ(NM)
ぶどう品種:CH50%、PN50%
ドザージュ:8g/L
価格(税込):25,030円
輸入元:サッポロビール
2013年は、冬が比較的長く、ランス地区ではマイナス12度まで気温が下がり、氷点下から回復したのは4月半ば。春は不順だったが、6月下旬から7月にかけては好天、夏は暑く乾燥した日が続き、9月に適度な降雨があり、ぶどうの成長が促され、良い状態で収穫期を迎えた。例年ほどの力強さはないものの、大半はヴィンテージ・シャンパーニュになりうる収穫年。溌溂さと力強さ、土壌に由来するミネラル、塩味。柑橘果実に加え、出来の良いシャルドネに感じる白胡椒のニュアンス。シャルドネを重視するテタンジェらしいバランスが取れた品格あるスタイル。#3と#5は1年違いのヴィンテージ(ともにブレンド比率はCHとPNが約半々)。上部の3グラスの画像を見比べていただくと、#3のほうがわずかながら淡いので、ヴィンテージが若いと判断できます。
#4:ドラピエ レゼルヴ・ド・レノテーク2006 / 1500ml
生産者:ドラピエ(NM)
ぶどう品種:PN75%、CH15%、M10%
ドザージュ:4.5g/L
価格(税込):33,000円
輸入元:テラヴェール
2006年ヴィンテージは、偉大なシェフ・ド・カーヴ、レジス・カミユさんがワンワードで表現していたフレーズがぴったりだと思っています。冬はとても寒く、多雪。春は比較的暖かかったが多雨。夏は暑く、頻繁に雨が降ったが、収穫の2週間前から好天になり、太陽の恩恵を受けるようになった。“太陽の年”と形容できる偉大な収穫年。PNを重視するメゾン、赤銅をイメージさせる色調。ブレンド比率は黒ぶどうを85%使用。気泡はワインに溶け込み、口中スムース。アロマにはモカやコーヒー、焙煎香、スパイス、長い熟成からくる複雑味、酸味の印象。余韻はスマート。メイン料理の赤身肉と合わせて楽しみたいシャンパーニュ、できれば大きなグラスで!
#5:アンリオ ブリュット ミレジメ2012 / 1500ml
8月22日以降出荷 150本のみリリース
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:CH54%、PN48%
デゴルジュマン:2022年10月
ドザージュ:約4g/L
価格(税込):66,000円
輸入元:ファインズ
2012年は、年初から7月半ばまでは悪天候、7月半ばから9月半ばまでは降雨もなく酷暑、収穫期は好天に恵まれ、劇的な気候のコントラストが全ての要素に調和をもたらしたヴィンテージ。750mlを試飲した段階で、長熟を旨とするメゾンの個性が表現されていて好印象だったので、8月に市場デビューしたマグナムを揃え、1年前の記憶(2022年の日本上陸時にも試飲)を辿りながらトライ。
予想通り、第1香から、飲み手の心に入り込む逸品で、若々しさと旨味のバランス。フィネス、エレガンスが表現されたスタイルで、大半の講座生が“当日のベストシャンパーニュ”にセレクト。
[プレイバック / 2023年12月に750mlをテイスティング]
10月から秋季講座(~2025年3月)が始まります。
第1回には、9月に入港したばかりの希少アイテムを出せそうです。
受講生の皆さん、お楽しみに!
2020年10月から、密を避ける形式を導入!
第3週&第4週の2クラス体制になりました。
2020年から4年経ちましたが、
講座は皆さんの応援に支えられ、
2クラス体制で継続しています。
2024年春季(4~9月)から、新たな構成にしてみました。
最後の月だけ「2クラス合同、扱うのはマグナムサイズだけ」
という内容です。
その第1回が、今月18日でした!
講座生の皆さんが一堂に会したのは4年振り、ホント感無量でした
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
2024年9月講座で
本来であれば、750mlと1500mlを同時に比較するのがお薦めですが、
マグナムマンスは大容量の熟成の素晴らしさを体感することが目的なので、
ここ1~2年の間に、講座で750mlを味わったメゾンを中心にセレクトしました。
コルクのしまり具合イイ感じ!
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第1フライトはブラン・ド・ブランNV
#1:アンリオ ブラン・ド・ブランNV / 1500ml
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:CH100% ベースヴィンテージ2016年
ドザージュ:約5g/L
デゴルジュマン:2022年11月
価格(税込):23,540円
輸入元:ファインズ
気泡の溌溂感=フレッシュ感、柑橘果実やストーンフルーツのアロマ、塩味、2タイプのリザーヴワイン(直近のリザーヴワイン 前年~約10年分のクリュ別・VT別)と永遠のリザーヴ(1969年から続くパーペチュアル)に由来する深みのある味わい。酸味のやさしさと全体のバランスが秀逸。ドザージュ量は熟成期間が長いマグナムのほうが若干少ない。
[プレイバック / 2023年7月に750mlをテイスティング]
#2:ブルーノ・パイヤール ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットGC / 1500ml
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:6g/L
デゴルジュマン:2022年11月
価格(税込):36,300円
輸入元:ミレジム
#1より第1香は控え目、通常のシャンパーニュより抑え気味の4.5気圧なので、シャルドネ100%の酸味の強さが緩和され、さらに、デゴルジュマン後、10ヶ月の熟成期間 (澱を抜いた後のワインの回復を第一に考えているパイヤール氏のこだわり)を取ることで、ワインの味わいは、よりまろやかに! 柑橘果実、チョーキーなミネラル、アーモンドやブリオッシュ、フレッシュで長い余韻
[プレイバック / 2023年12月に750mlをテイスティング]
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第2フライト
#3:テタンジェ ブリュット ミレジメ2013 / 1500ml
生産者:テタンジェ(NM)
ぶどう品種:CH50%、PN50%
ドザージュ:8g/L
価格(税込):25,030円
輸入元:サッポロビール
2013年は、冬が比較的長く、ランス地区ではマイナス12度まで気温が下がり、氷点下から回復したのは4月半ば。春は不順だったが、6月下旬から7月にかけては好天、夏は暑く乾燥した日が続き、9月に適度な降雨があり、ぶどうの成長が促され、良い状態で収穫期を迎えた。例年ほどの力強さはないものの、大半はヴィンテージ・シャンパーニュになりうる収穫年。溌溂さと力強さ、土壌に由来するミネラル、塩味。柑橘果実に加え、出来の良いシャルドネに感じる白胡椒のニュアンス。シャルドネを重視するテタンジェらしいバランスが取れた品格あるスタイル。#3と#5は1年違いのヴィンテージ(ともにブレンド比率はCHとPNが約半々)。上部の3グラスの画像を見比べていただくと、#3のほうがわずかながら淡いので、ヴィンテージが若いと判断できます。
#4:ドラピエ レゼルヴ・ド・レノテーク2006 / 1500ml
生産者:ドラピエ(NM)
ぶどう品種:PN75%、CH15%、M10%
ドザージュ:4.5g/L
価格(税込):33,000円
輸入元:テラヴェール
2006年ヴィンテージは、偉大なシェフ・ド・カーヴ、レジス・カミユさんがワンワードで表現していたフレーズがぴったりだと思っています。冬はとても寒く、多雪。春は比較的暖かかったが多雨。夏は暑く、頻繁に雨が降ったが、収穫の2週間前から好天になり、太陽の恩恵を受けるようになった。“太陽の年”と形容できる偉大な収穫年。PNを重視するメゾン、赤銅をイメージさせる色調。ブレンド比率は黒ぶどうを85%使用。気泡はワインに溶け込み、口中スムース。アロマにはモカやコーヒー、焙煎香、スパイス、長い熟成からくる複雑味、酸味の印象。余韻はスマート。メイン料理の赤身肉と合わせて楽しみたいシャンパーニュ、できれば大きなグラスで!
#5:アンリオ ブリュット ミレジメ2012 / 1500ml
8月22日以降出荷 150本のみリリース
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:CH54%、PN48%
デゴルジュマン:2022年10月
ドザージュ:約4g/L
価格(税込):66,000円
輸入元:ファインズ
2012年は、年初から7月半ばまでは悪天候、7月半ばから9月半ばまでは降雨もなく酷暑、収穫期は好天に恵まれ、劇的な気候のコントラストが全ての要素に調和をもたらしたヴィンテージ。750mlを試飲した段階で、長熟を旨とするメゾンの個性が表現されていて好印象だったので、8月に市場デビューしたマグナムを揃え、1年前の記憶(2022年の日本上陸時にも試飲)を辿りながらトライ。
予想通り、第1香から、飲み手の心に入り込む逸品で、若々しさと旨味のバランス。フィネス、エレガンスが表現されたスタイルで、大半の講座生が“当日のベストシャンパーニュ”にセレクト。
[プレイバック / 2023年12月に750mlをテイスティング]
10月から秋季講座(~2025年3月)が始まります。
第1回には、9月に入港したばかりの希少アイテムを出せそうです。
受講生の皆さん、お楽しみに!
来日したアシスタント・セラーマスターが説くフルール・ド・ミラヴァル ・ロゼ & シャンパーニュ講座で探求したER3 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
タイトルがなが~い分、中味の濃いリポートになっています![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
【第1部】
Fleur de Miraval Tasting Seminar by Alexis Blondel
輸入元ジェロボームの招聘で、昨年、今年と2年続けて来日しているシャンパーニュメゾン『フルール・ド・ミラヴァル』のアシスタント・セラーマスター アレクシ・ブロンデルさんが、ER1、ER2、最新版ER3 & 昨秋デビューしたプティット・フル-ルについて解説。
ソムリエとしてデュカスGを含むドバイ、NY、パリのワイン業界で経験を重ね、
2022年8月にフルール・ド・ミラヴァルのアシスタント・セラーマスターに就任。
ペテルス&ペラン両家と共にロゼ・シャンパーニュの生産、販売
およびチーム・トレーニングに携わり、
現在、ブランド代表として世界中に、ロゼ・シャンパーニュの魅力を発信中。
3Pが求めるロゼ・シャンパーニュのスタイル
(c)ジェロボーム
ロドルフ・ペテルス、ブラッド・ピット&マーク・ペランの3P
ペテルスはル・メニル・シュル・オジェが拠点のピエール・ペテルス6代目
ブラッド・ピットは俳優
ペランはコート・デュ・ローヌのファミーユ・ペランの5代目
ピット&ペランはプロヴァンスでミラヴァル・ロゼを手掛けています。
ロゼ・シャンパーニュ誕生のいきさつは、フルール・ド・ミラヴァル伯爵夫人の伝説
(ロゼ・シャンパーニュだけを飲み、熟成した上質なシャルドネのニュアンスを好んだ)
にインスピレーションを受けたこと。
加えてロゼ・シャンパーニュ好きのピットの意向も反映されています。
ペランがシャンパーニュの卓越した造り手ロドルフ・ペテルスと朋友だったことで、
彼も仲間入りし、3Pで『フルール・ド・ミラヴァル』造りがスタートしました。
ラベルには“ロゼに特化した”を意味するEXCLUSIVEMENT ROSÉを表記
(上記の文中 敬称略)
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
プロジェクトは、5年間、秘密裏で進められ、その間、さまざまなメゾンのシャンパーニュの試飲を重ねました。結果、多くのメゾンのロゼ・シャンパーニュは、ピノ・ノワールの要素が強く出ていると感じたようです。
ペランさんは「ロドルフは昔からの友人で、共に世界中の偉大なワインに情熱を注いでいますが、上質なヴィンテージのロゼ・シャンパーニュを飲むたびに、同じ思い(ピノの印象の強さ)を感じていました。それは、熟成と共に発展していくシャルドネのアロマは素晴らしいものの、赤ワインのヘビーなアロマはシャンパーニュ全体の調和やエレガントさを邪魔しているものが多い、ということです。ゆえに、我々は熟成したシャルドネと若いピノ・ノワールのロゼワインをブレンドした、他メゾンとは異なるタイプのロゼ・シャンパーニュを造ろうと決めました」と語っています。
この太字にした部分が、フルール・ド・ミラヴァルの大事なポイントです!
ロゼ・シャンパーニュ造りにおける、シャルドネへの徹底したこだわり。
シャルドネの聖地コート・デ・ブランのぶどうの石灰質に由来するチョーキーな要素、溌溂感を生かす。ソレラによるリザーヴワインと2種のボトルシャンパ-ニュを使うことで複雑な要素を加える。シャルドネのぶどうはGCのル・メニル・シュル・オジェ、オジェ、アヴィーズ&クラマン、ピノはPCのヴェルテュになります。
ER1のプロフィル
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2016年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2002年&2008年)
PNは2016年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2020年6月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万本
希望小売価格:6万円/ギフトボックス入り
アレクシ:白い花、柑橘、ストーンフルーツのアロマ、ベリー系果実のフレーバー、綺麗なバランスでソルティーなフィニッシュへ。従来のメニルのスタイルに熟成した要素が加わり、緊張感とシャープさを伴ったシャンパーニュ。料理に生姜、山葵、香草類、レモングラスを加えた一皿、スモーキーな香りにも良く合う。日本料理ならうなぎやマグロのたたき(ゴマとコリアンダー添え)がお薦め
o○.。o○.。o○..。.。
2020年12月1日にリリースされたER1をジェロボーム本社で試飲させていただいた時の
リポートも、ご笑覧くださいませ。
リポートで触れたように、
シャンパーニュ講座で共有したかったので、2021年1月、新年プレゼントで、
講座生の皆さんと試飲して、思いを叶えました。
ER2のプロフィール
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2017年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2004年&2006年)
PNは2016年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2021年4月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万2千本
希望小売価格:6.5万円/ギフトボックス入り
アレクシ:チョーキーで引き締まったボディとブラッドオレンジや柑橘の皮の高貴な苦みを備えたスタイル。力強くボリューム感のある味わいなので、辛いスパイス、ペッパー、野菜や肉類の強い風味をも包み込むので、ガストロノミーな食事を楽しむためのシャンパーニュ。鹿肉のローストに発酵ビーツとビーツのピクルスを添えて。熟成したパルメザン、ゴーダなどの凝縮した風味豊かなハードチーズや、クミンをかけたマンステール。それらのチーズにフルーツを添えて!
最新エディションER3
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2018年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2000年&2009年)
PNは2018年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万本
希望小売価格:6.8万円/ギフトボックス入り
アレクシ:クリーミーな口当たり、ビターなアーモンド、野イチゴやベリーのタルトのフレーヴァーを感じる素晴らしいエディション。ER2を「陽」とするなら、ER3は「陰」。シャンパーニュそのものが完璧であり、春や夏の香りが似合うスタイル。料理は繊細な魚介・甲殻類、甘い柑橘のフレーヴァーにもマッチ。ポシェした仔牛、鶏肉、リードヴォーなどの白身肉がお薦め。ブリア・サヴァランやシャウルス等のクリーミーで濃厚なチーズにフレッシュアーモンドを添えて!
各エディションならではの魅力
左から ER1、ER2、ER3
べールを外して・・・
ベースヴィンテージの2016年、2017年&2018年のキャラクター
さらに、澱抜き前のボトルシャンパーニュは各エデイション毎に「2VT」使用
ER1は21世紀の秀逸VT2008年の酸味の効果
ER2は太陽の年といわれる2006年効果
3アイテムのなかで最も色調が濃く、味わいにも深みあり。
アレクシさんに色の濃さを質問したところ、ボトルシャンパーニュ2ヴィンテージによる影響
2006年の力強さ、2004年の澱との接触期間(13年)の長さに由来している
とのお返事をいただきました。
ER3は18年以上もの間、澱とまどろんでいた2000年効果
3アイテムを試飲して、ER3の進化を感じたので、シャンパーニュ講座で再挑戦!
2023年11月にデビューしたプティット・フルール
ぶどう品種:CH 95%、PN5%
CH65%が2019年ヴィンテージで、30%リザーヴワイン
PN35%は2019年ヴィンテージ
ドザージュ4.7 g/L
コート・デ・ブランの石灰質土壌のテロワールを反映したロゼ・シャンパーニュでチョーキーなテクスチュアと塩味のニュアンス。リザーヴワイン(パーペチュアル)の比率は30%、赤ワイン(ヴェルテュのPN)を5%ブレンド。リリースまで3 年間澱と共に瓶熟。白系の花々、柑橘果実のアロマ。ベリー系果実の瑞々しいジューシーかつ芳醇な味わい、繊細さと軽やかを伴ってフィニッシュ
ワインスペクテーターでも高評価
■製品についての問い合わせ先 ジェロボーム株式会社
TEL:03-5786-3280 / FAX:03-5786-3282
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
【第2部】
8月のNHKシャンパーニュ講座はER3を含む4種のロゼを比較試飲
#1:J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
#2:プティット・フルールNV
#3:フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ (ER3) NV
#4:ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2018
左から#1~#4
中央の2つの色調を見比べてください。
ひとつはロゼをブレンドしたタイプ、もうひとつは赤ワインをブレンドしたタイプ
J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
生産者:J.M.ラブリュイエール(RM)
ぶどう品種:PN90%、CH10%
デゴルジュマン:2022年11月7日
瓶詰日:2018年4月25日
ドザージュ:約1.6g/L
参考上代:13,200円+税 ジェロボーム協賛
ブジー産のPNを10%ブレンドしたロゼ・シャンパーニュ。色調はこころ和ませるサーモンピンク。赤系果実、ピンクペッパー、白コショウ、茶葉に通じる軽いタンニン、果実味と酸味のバランスが取れたカリテ・プリな1本。ブルゴーニュのラブリュイエール家が2012年から手掛けるシャンパーニュで、醸造はドメーヌ・ジャック・プリウールのナディーヌ・ギュブラン女史が担当。2017年のシャンパーニュ講座で初めて供出。7年振りの登場でしたが女性ワインメーカーらしい“繊細なタッチ”で第3週&第4週ともに女性陣からの支持多し
プティット・フルールNV
生産者:フルール・ド・ミラヴァル(NM)
ぶどう品種:CH95%、PN5%
ドザージュ:4.7g/L
参考上代:16,500円+税
大事なポイント!
データ提供:ジェロボーム
フルール・ド・ミラヴァルはセニエ製法によるロゼを造り それを25%ブレンド
ペテルスとペラン両名がPNの若さと熟成したCHの調和を具象化したのがこのスタイル
プティット・フル-ルは赤ワインPNを5%ブレンド
フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ(ER3)NV
生産者:フルール・ド・ミラヴァル(NM)
ぶどう品種:CH75%、PN25%
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:4.5g/L
参考上代:68,000円+税
石灰土壌から産出されたシャルドネのきりりとした酸味。ミネラル、塩味、ヨード感。時間の経過で熟成したシャルドネに由来するふくよかさ、アーモンド、スパイス、クリーミー
リーデルのドンペリニヨンDPグラスと講座用リースリンググラス
ブラインドで微妙な利き分けをしたい時に活用しています。
3P力説の「タンニンの強さを感じさせないフルール・ド・ミラヴァル」の探求
他の3アイテムと比べて、PNの喉ごしのスムースさは納得!
ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2018
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:PN65%、CH35%
ドザージュ:8g/L
参考小売価格:18,500円+税
レッドカラントやブラックカラント、エキゾチックフルーツのニュアンス、ピノ・ノワールの赤ワインを約15%ブレンドしているので、4つのなかで色調は最も鮮やか。味わいも視覚から得た印象同様、ピノの厚みが反映されたスタイル。これをDPグラスで試すと、厚みよりも、調和とエレガンス。造り手の技量を感じました。
講座生Hakoさんのボトル画像にも力が入った投稿も載せておきますね。
インフォメーション
NHK文化センター青山校の秋季講座募集が始まりました!!!
今まで通り、第3週、第4週の2クラスで開催いたします。
最後の6回目は合同クラスでマグナムに特化したマグナムマンスです。
キャンセル待ち登録も受け付けていますので、
シャンパーニュラバーさんはチェック宜しくお願います🥂🥂🥂
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
【第1部】
Fleur de Miraval Tasting Seminar by Alexis Blondel
輸入元ジェロボームの招聘で、昨年、今年と2年続けて来日しているシャンパーニュメゾン『フルール・ド・ミラヴァル』のアシスタント・セラーマスター アレクシ・ブロンデルさんが、ER1、ER2、最新版ER3 & 昨秋デビューしたプティット・フル-ルについて解説。
ソムリエとしてデュカスGを含むドバイ、NY、パリのワイン業界で経験を重ね、
2022年8月にフルール・ド・ミラヴァルのアシスタント・セラーマスターに就任。
ペテルス&ペラン両家と共にロゼ・シャンパーニュの生産、販売
およびチーム・トレーニングに携わり、
現在、ブランド代表として世界中に、ロゼ・シャンパーニュの魅力を発信中。
3Pが求めるロゼ・シャンパーニュのスタイル
(c)ジェロボーム
ロドルフ・ペテルス、ブラッド・ピット&マーク・ペランの3P
ペテルスはル・メニル・シュル・オジェが拠点のピエール・ペテルス6代目
ブラッド・ピットは俳優
ペランはコート・デュ・ローヌのファミーユ・ペランの5代目
ピット&ペランはプロヴァンスでミラヴァル・ロゼを手掛けています。
ロゼ・シャンパーニュ誕生のいきさつは、フルール・ド・ミラヴァル伯爵夫人の伝説
(ロゼ・シャンパーニュだけを飲み、熟成した上質なシャルドネのニュアンスを好んだ)
にインスピレーションを受けたこと。
加えてロゼ・シャンパーニュ好きのピットの意向も反映されています。
ペランがシャンパーニュの卓越した造り手ロドルフ・ペテルスと朋友だったことで、
彼も仲間入りし、3Pで『フルール・ド・ミラヴァル』造りがスタートしました。
ラベルには“ロゼに特化した”を意味するEXCLUSIVEMENT ROSÉを表記
(上記の文中 敬称略)
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
プロジェクトは、5年間、秘密裏で進められ、その間、さまざまなメゾンのシャンパーニュの試飲を重ねました。結果、多くのメゾンのロゼ・シャンパーニュは、ピノ・ノワールの要素が強く出ていると感じたようです。
ペランさんは「ロドルフは昔からの友人で、共に世界中の偉大なワインに情熱を注いでいますが、上質なヴィンテージのロゼ・シャンパーニュを飲むたびに、同じ思い(ピノの印象の強さ)を感じていました。それは、熟成と共に発展していくシャルドネのアロマは素晴らしいものの、赤ワインのヘビーなアロマはシャンパーニュ全体の調和やエレガントさを邪魔しているものが多い、ということです。ゆえに、我々は熟成したシャルドネと若いピノ・ノワールのロゼワインをブレンドした、他メゾンとは異なるタイプのロゼ・シャンパーニュを造ろうと決めました」と語っています。
この太字にした部分が、フルール・ド・ミラヴァルの大事なポイントです!
ロゼ・シャンパーニュ造りにおける、シャルドネへの徹底したこだわり。
シャルドネの聖地コート・デ・ブランのぶどうの石灰質に由来するチョーキーな要素、溌溂感を生かす。ソレラによるリザーヴワインと2種のボトルシャンパ-ニュを使うことで複雑な要素を加える。シャルドネのぶどうはGCのル・メニル・シュル・オジェ、オジェ、アヴィーズ&クラマン、ピノはPCのヴェルテュになります。
ER1のプロフィル
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2016年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2002年&2008年)
PNは2016年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2020年6月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万本
希望小売価格:6万円/ギフトボックス入り
アレクシ:白い花、柑橘、ストーンフルーツのアロマ、ベリー系果実のフレーバー、綺麗なバランスでソルティーなフィニッシュへ。従来のメニルのスタイルに熟成した要素が加わり、緊張感とシャープさを伴ったシャンパーニュ。料理に生姜、山葵、香草類、レモングラスを加えた一皿、スモーキーな香りにも良く合う。日本料理ならうなぎやマグロのたたき(ゴマとコリアンダー添え)がお薦め
o○.。o○.。o○..。.。
2020年12月1日にリリースされたER1をジェロボーム本社で試飲させていただいた時の
リポートも、ご笑覧くださいませ。
リポートで触れたように、
シャンパーニュ講座で共有したかったので、2021年1月、新年プレゼントで、
講座生の皆さんと試飲して、思いを叶えました。
ER2のプロフィール
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2017年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2004年&2006年)
PNは2016年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2021年4月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万2千本
希望小売価格:6.5万円/ギフトボックス入り
アレクシ:チョーキーで引き締まったボディとブラッドオレンジや柑橘の皮の高貴な苦みを備えたスタイル。力強くボリューム感のある味わいなので、辛いスパイス、ペッパー、野菜や肉類の強い風味をも包み込むので、ガストロノミーな食事を楽しむためのシャンパーニュ。鹿肉のローストに発酵ビーツとビーツのピクルスを添えて。熟成したパルメザン、ゴーダなどの凝縮した風味豊かなハードチーズや、クミンをかけたマンステール。それらのチーズにフルーツを添えて!
最新エディションER3
ぶどう品種はCH75%、PN25%
CHは2018年ヴィンテージ25%
リザーヴワイン50%
パーペチュアルリザーヴ25%(2007年~)
ボトルシャンパーニュ25%(2000年&2009年)
PNは2018年ヴィンテージ25%
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:4.5g/L
生産量:2万本
希望小売価格:6.8万円/ギフトボックス入り
アレクシ:クリーミーな口当たり、ビターなアーモンド、野イチゴやベリーのタルトのフレーヴァーを感じる素晴らしいエディション。ER2を「陽」とするなら、ER3は「陰」。シャンパーニュそのものが完璧であり、春や夏の香りが似合うスタイル。料理は繊細な魚介・甲殻類、甘い柑橘のフレーヴァーにもマッチ。ポシェした仔牛、鶏肉、リードヴォーなどの白身肉がお薦め。ブリア・サヴァランやシャウルス等のクリーミーで濃厚なチーズにフレッシュアーモンドを添えて!
各エディションならではの魅力
左から ER1、ER2、ER3
べールを外して・・・
ベースヴィンテージの2016年、2017年&2018年のキャラクター
さらに、澱抜き前のボトルシャンパーニュは各エデイション毎に「2VT」使用
ER1は21世紀の秀逸VT2008年の酸味の効果
ER2は太陽の年といわれる2006年効果
3アイテムのなかで最も色調が濃く、味わいにも深みあり。
アレクシさんに色の濃さを質問したところ、ボトルシャンパーニュ2ヴィンテージによる影響
2006年の力強さ、2004年の澱との接触期間(13年)の長さに由来している
とのお返事をいただきました。
ER3は18年以上もの間、澱とまどろんでいた2000年効果
3アイテムを試飲して、ER3の進化を感じたので、シャンパーニュ講座で再挑戦!
2023年11月にデビューしたプティット・フルール
ぶどう品種:CH 95%、PN5%
CH65%が2019年ヴィンテージで、30%リザーヴワイン
PN35%は2019年ヴィンテージ
ドザージュ4.7 g/L
コート・デ・ブランの石灰質土壌のテロワールを反映したロゼ・シャンパーニュでチョーキーなテクスチュアと塩味のニュアンス。リザーヴワイン(パーペチュアル)の比率は30%、赤ワイン(ヴェルテュのPN)を5%ブレンド。リリースまで3 年間澱と共に瓶熟。白系の花々、柑橘果実のアロマ。ベリー系果実の瑞々しいジューシーかつ芳醇な味わい、繊細さと軽やかを伴ってフィニッシュ
ワインスペクテーターでも高評価
■製品についての問い合わせ先 ジェロボーム株式会社
TEL:03-5786-3280 / FAX:03-5786-3282
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
【第2部】
8月のNHKシャンパーニュ講座はER3を含む4種のロゼを比較試飲
#1:J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
#2:プティット・フルールNV
#3:フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ (ER3) NV
#4:ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2018
左から#1~#4
中央の2つの色調を見比べてください。
ひとつはロゼをブレンドしたタイプ、もうひとつは赤ワインをブレンドしたタイプ
J.M.ラブリュイエール アントロジー・ロゼNV
生産者:J.M.ラブリュイエール(RM)
ぶどう品種:PN90%、CH10%
デゴルジュマン:2022年11月7日
瓶詰日:2018年4月25日
ドザージュ:約1.6g/L
参考上代:13,200円+税 ジェロボーム協賛
ブジー産のPNを10%ブレンドしたロゼ・シャンパーニュ。色調はこころ和ませるサーモンピンク。赤系果実、ピンクペッパー、白コショウ、茶葉に通じる軽いタンニン、果実味と酸味のバランスが取れたカリテ・プリな1本。ブルゴーニュのラブリュイエール家が2012年から手掛けるシャンパーニュで、醸造はドメーヌ・ジャック・プリウールのナディーヌ・ギュブラン女史が担当。2017年のシャンパーニュ講座で初めて供出。7年振りの登場でしたが女性ワインメーカーらしい“繊細なタッチ”で第3週&第4週ともに女性陣からの支持多し
プティット・フルールNV
生産者:フルール・ド・ミラヴァル(NM)
ぶどう品種:CH95%、PN5%
ドザージュ:4.7g/L
参考上代:16,500円+税
大事なポイント!
データ提供:ジェロボーム
フルール・ド・ミラヴァルはセニエ製法によるロゼを造り それを25%ブレンド
ペテルスとペラン両名がPNの若さと熟成したCHの調和を具象化したのがこのスタイル
プティット・フル-ルは赤ワインPNを5%ブレンド
フルール・ド・ミラヴァル・ロゼ(ER3)NV
生産者:フルール・ド・ミラヴァル(NM)
ぶどう品種:CH75%、PN25%
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:4.5g/L
参考上代:68,000円+税
石灰土壌から産出されたシャルドネのきりりとした酸味。ミネラル、塩味、ヨード感。時間の経過で熟成したシャルドネに由来するふくよかさ、アーモンド、スパイス、クリーミー
リーデルのドンペリニヨンDPグラスと講座用リースリンググラス
ブラインドで微妙な利き分けをしたい時に活用しています。
3P力説の「タンニンの強さを感じさせないフルール・ド・ミラヴァル」の探求
他の3アイテムと比べて、PNの喉ごしのスムースさは納得!
ポル・ロジェ ブリュット・ロゼ2018
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:PN65%、CH35%
ドザージュ:8g/L
参考小売価格:18,500円+税
レッドカラントやブラックカラント、エキゾチックフルーツのニュアンス、ピノ・ノワールの赤ワインを約15%ブレンドしているので、4つのなかで色調は最も鮮やか。味わいも視覚から得た印象同様、ピノの厚みが反映されたスタイル。これをDPグラスで試すと、厚みよりも、調和とエレガンス。造り手の技量を感じました。
講座生Hakoさんのボトル画像にも力が入った投稿も載せておきますね。
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NHK文化センター青山校の秋季講座募集が始まりました!!!
今まで通り、第3週、第4週の2クラスで開催いたします。
最後の6回目は合同クラスでマグナムに特化したマグナムマンスです。
キャンセル待ち登録も受け付けていますので、
シャンパーニュラバーさんはチェック宜しくお願います🥂🥂🥂
ミッシェル・ベタンヌ氏から高評価を受けたトリボー・シュロッサーの『キュヴェ・ルネ』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
パリ2024開幕
トリコロールカラーが映えるパリ
ENCHANTÉ / はじめまして!
パリオリンピック開始直前、
フランス大使公邸で、私もフリージュたちにENCHANTÉ
歴史ある施設をフル活用して展開されるパリ2024
“Non Solo Sport” の意味も込めてとっても楽しみ![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
7月のシャンパーニュ講座
今月のシャンパーニュ講座は、
いつものようなブラインドのスタイルではなく、
最初から「メゾン名」を明かして進めました。
これはNHK文化センター青山校のシャンパーニュ講座初の出来事!
先月メゾンから、エクスポート・ディレクターのローラン・デュメニルさんが来日し、
輸入されている全アイテムを披露してくださったことがきっかけでした。
フォーカスしたのはブリュネ渓谷が拠点のトリボー・シュロッサー
ワイン王国webに、デュメニルさんが語ってくださった内容をまとめてあります。
表参道にあるfruta&で体験したマリアージュについても触れていますので、
ご笑覧くださいませ。
第1フライト
#1:ブラン・ド・シャルドネ
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
ぶどう品種:CH100%
瓶内熟成:3年
大樽で熟成させたリザーヴワインを30%使用
ドザージュ:4g/L程度
参考上代:10,000円
気泡繊細、白い花、レモン、GF、すもも、
若干のビター感(土壌由来)、料理を引き立てるミネラル感
#2:ブリュット・ミレジメ2015
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
発酵はステンレスタンク、
醸造ではバリックと大樽で熟成させたキュヴェを20%使用
ぶどう品種:PN50%、CH50%
瓶内熟成:6~7年
ドザージュ:6g/L
参考上代:12,000円
明るいゴールド、和柑橘、ビスケット、アーモンド、
複雑味、芳醇でバランス良好、口中クリーミー
味わいに石灰質土壌を感じるブラン・ド・シャルドネ
アロマから熟成のニュアンス、厚みの2015年
第2フライト
#3:キュヴェ ルネ
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
ぶどう品種:CH70%、PN30%
キュヴェは2012年と2013年のブレンド
瓶内熟成は5~6年
バリックと大樽で熟成させたリザーヴワインを50%使用
ドザージュ:5g/L
参、考上代:20,000円
CHはロムリーの“クレイエール”、PNはエキュイエの“クロサール”。
ゴールド、芯を成す酸味がポイント、アプリコット、シナモン、塩味
次回からソレラシステム(2016年から2023年の8年間)のキュヴェを使用
ベタンヌさんのメゾン&キュヴェ・ルネコメント
#4:オーセンティック2010
生産者:トリボー・シュロッサー(NM) / 生産量:5,637本
ぶどう品種:PN80%、CH20%
樽発酵、樽熟成のキュヴェ/ファーストヴィンテージは2005年
瓶内熟成は8年
ドザージュ:4g/L
参考上代:30,000円
樽発酵、樽熟成。PNは特級畑アイ村、CHは自社畑ロムリーのぶどう。
深みのあるゴールド、ブリオッシュ、黒ぶどう主体の重厚感と複雑味
総生産量5637本中4203本目
ともに深みのある色調
PNとCHのブレンド比率が真逆、凄く面白いです。
講座生の皆さんに好みを伺ったところ、
第3週(13名、1名欠席)では、#3に8名、#4に4名
第4週(12名)では、#3に5名、#4に7名
私は#3のキュヴェ・ルネに1票!!!
第3フライトはロゼ
#5:ブリュット・ロゼ
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
ぶどう品種:PN20%、CH30%、M50%
ブレンドする赤ワイン8~12%、キュミエールとダムリーのPNとムニエ
瓶内熟成は2年
大樽で熟成させたリザーヴワイン20%使用
ドザージュ:8g/L
参考上代:8,000円
オレンジ色を含むサーモンピンク、赤い果実、黄色の柑橘、
優しい酸味と果実味が好印象
トリボー・シュロッサーは4世代目の兄セバスチャン50歳と弟ヴァランタン32歳が仕切っていますが、セバスチャンの息子19歳が5代目候補としてメゾンに参画。小規模ながら家族経営のNMとして創業100年を目指して邁進中です。この機会にトリボー・シュロッサーの魅力をお伝えできれば幸いです。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
トリボー・シュロッサーのローランさん@fruta&
東京オフィス ブランドマネージャー伊田明弘さんとトリボーで乾杯@フランス大使公邸
第4週講座では伊田ブランドマネージャーに、
麻紐を手で開ける手順をご披露いただきました。
伊田さんいわく「日本中のワインスクールの中で一番最初にトリボーを取り上げたのは、
NHK文化センターのシャンパーニュ講座」と。まぁ、光栄です!
輸入元マック・フーズはレストラン主体ですが、
恵比寿ワインマーケットパーティには何アイテムか取扱いがあるかも。
■天草の真鯛と北海道産ホタテのカルパッチョ×ブラン・ド・シャルドネ
透明感のある白身、新鮮で美味でした!
■ホワイトアスパラ、名古屋コーチン卵のビスマルク風×ブラン・ド・ノワール
■リー・ド・ヴォーのソテー × キュヴェ・ルネ、 ミレジメ2015
■和三盆のプリン×ブリュット・ロゼ
■イベリコ豚の黒コショウ焼き×オーセンティック2010
【お問い合わせ先】
株式会社マック・フーズ 電話03-5665-2941
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
シャンパーニュ2024の収穫に関して
気象状況が気になります。
収穫は9月10日~12日頃の予定
日本ワインコンクール2024のスパークリングワイン部門 7月26日に受賞ワインの発表がありました。
安心院(ajimu)スパークリングワインは安定感があり、大いに納得できます。
何より、瓶内二次発酵で、酒質が良く、さらに3,000円台、これは最大の魅力。
未体験の泡ラバーさんがいらっしゃいましたら是非是非!
今年6月、朋友との会食に持ち込んだのが、
サントリーフロムファーム津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング2020
昨年の同コンクールで金賞&スパークリングワイン部門の最高賞をゲットした逸品
今年のコンクールには2019年ヴィンテージを出品なさったようで、銀賞受賞でした。
トリコロールカラーが映えるパリ
ENCHANTÉ / はじめまして!
パリオリンピック開始直前、
フランス大使公邸で、私もフリージュたちにENCHANTÉ
歴史ある施設をフル活用して展開されるパリ2024
“Non Solo Sport” の意味も込めてとっても楽しみ
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
7月のシャンパーニュ講座
今月のシャンパーニュ講座は、
いつものようなブラインドのスタイルではなく、
最初から「メゾン名」を明かして進めました。
これはNHK文化センター青山校のシャンパーニュ講座初の出来事!
先月メゾンから、エクスポート・ディレクターのローラン・デュメニルさんが来日し、
輸入されている全アイテムを披露してくださったことがきっかけでした。
フォーカスしたのはブリュネ渓谷が拠点のトリボー・シュロッサー
ワイン王国webに、デュメニルさんが語ってくださった内容をまとめてあります。
表参道にあるfruta&で体験したマリアージュについても触れていますので、
ご笑覧くださいませ。
第1フライト
#1:ブラン・ド・シャルドネ
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
ぶどう品種:CH100%
瓶内熟成:3年
大樽で熟成させたリザーヴワインを30%使用
ドザージュ:4g/L程度
参考上代:10,000円
気泡繊細、白い花、レモン、GF、すもも、
若干のビター感(土壌由来)、料理を引き立てるミネラル感
#2:ブリュット・ミレジメ2015
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
発酵はステンレスタンク、
醸造ではバリックと大樽で熟成させたキュヴェを20%使用
ぶどう品種:PN50%、CH50%
瓶内熟成:6~7年
ドザージュ:6g/L
参考上代:12,000円
明るいゴールド、和柑橘、ビスケット、アーモンド、
複雑味、芳醇でバランス良好、口中クリーミー
味わいに石灰質土壌を感じるブラン・ド・シャルドネ
アロマから熟成のニュアンス、厚みの2015年
第2フライト
#3:キュヴェ ルネ
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
ぶどう品種:CH70%、PN30%
キュヴェは2012年と2013年のブレンド
瓶内熟成は5~6年
バリックと大樽で熟成させたリザーヴワインを50%使用
ドザージュ:5g/L
参、考上代:20,000円
CHはロムリーの“クレイエール”、PNはエキュイエの“クロサール”。
ゴールド、芯を成す酸味がポイント、アプリコット、シナモン、塩味
次回からソレラシステム(2016年から2023年の8年間)のキュヴェを使用
ベタンヌさんのメゾン&キュヴェ・ルネコメント
#4:オーセンティック2010
生産者:トリボー・シュロッサー(NM) / 生産量:5,637本
ぶどう品種:PN80%、CH20%
樽発酵、樽熟成のキュヴェ/ファーストヴィンテージは2005年
瓶内熟成は8年
ドザージュ:4g/L
参考上代:30,000円
樽発酵、樽熟成。PNは特級畑アイ村、CHは自社畑ロムリーのぶどう。
深みのあるゴールド、ブリオッシュ、黒ぶどう主体の重厚感と複雑味
総生産量5637本中4203本目
ともに深みのある色調
PNとCHのブレンド比率が真逆、凄く面白いです。
講座生の皆さんに好みを伺ったところ、
第3週(13名、1名欠席)では、#3に8名、#4に4名
第4週(12名)では、#3に5名、#4に7名
私は#3のキュヴェ・ルネに1票!!!
第3フライトはロゼ
#5:ブリュット・ロゼ
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
ぶどう品種:PN20%、CH30%、M50%
ブレンドする赤ワイン8~12%、キュミエールとダムリーのPNとムニエ
瓶内熟成は2年
大樽で熟成させたリザーヴワイン20%使用
ドザージュ:8g/L
参考上代:8,000円
オレンジ色を含むサーモンピンク、赤い果実、黄色の柑橘、
優しい酸味と果実味が好印象
トリボー・シュロッサーは4世代目の兄セバスチャン50歳と弟ヴァランタン32歳が仕切っていますが、セバスチャンの息子19歳が5代目候補としてメゾンに参画。小規模ながら家族経営のNMとして創業100年を目指して邁進中です。この機会にトリボー・シュロッサーの魅力をお伝えできれば幸いです。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
トリボー・シュロッサーのローランさん@fruta&
東京オフィス ブランドマネージャー伊田明弘さんとトリボーで乾杯@フランス大使公邸
第4週講座では伊田ブランドマネージャーに、
麻紐を手で開ける手順をご披露いただきました。
伊田さんいわく「日本中のワインスクールの中で一番最初にトリボーを取り上げたのは、
NHK文化センターのシャンパーニュ講座」と。まぁ、光栄です!
輸入元マック・フーズはレストラン主体ですが、
恵比寿ワインマーケットパーティには何アイテムか取扱いがあるかも。
■天草の真鯛と北海道産ホタテのカルパッチョ×ブラン・ド・シャルドネ
透明感のある白身、新鮮で美味でした!
■ホワイトアスパラ、名古屋コーチン卵のビスマルク風×ブラン・ド・ノワール
■リー・ド・ヴォーのソテー × キュヴェ・ルネ、 ミレジメ2015
■和三盆のプリン×ブリュット・ロゼ
■イベリコ豚の黒コショウ焼き×オーセンティック2010
【お問い合わせ先】
株式会社マック・フーズ 電話03-5665-2941
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
![[NEW]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/120.gif)
気象状況が気になります。
収穫は9月10日~12日頃の予定
![[NEW]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/120.gif)
安心院(ajimu)スパークリングワインは安定感があり、大いに納得できます。
何より、瓶内二次発酵で、酒質が良く、さらに3,000円台、これは最大の魅力。
未体験の泡ラバーさんがいらっしゃいましたら是非是非!
今年6月、朋友との会食に持ち込んだのが、
サントリーフロムファーム津軽シャルドネ&ピノ・ノワールスパークリング2020
昨年の同コンクールで金賞&スパークリングワイン部門の最高賞をゲットした逸品
今年のコンクールには2019年ヴィンテージを出品なさったようで、銀賞受賞でした。
【本編】6月の講座はアルタランガを仲間に入れてブラン・ド・ノワール探求 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
ワイン関連イベントが続き、講座リポートが遅くなってしまいました m(_ _)m
6月の講座に関しては、先月末アップした【序章】で、
ざっくり触れていますが、初アルタランガなので 詳細はこの【本編】で!
第3週
第1フライト
#1:アルタランガ DOCG 《SoloNoir》 2020
生産者:イタリア・ピエモンテ州 レーヴァ・ワイナリー
ぶどう品種:PN100%
瓶内熟成は約33ヵ月
残糖:2.1g
生産本数:5,300本
提供者:第3週の講座生
アルタランガはピエモンテ州で造られているスプマンテ(イタリアのスパークリングワイン)で、製法はシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵、2011年にDOCGに昇格しました。標高は400~800mで、瓶内の熟成期間は30ヵ月、厳しい規定が設けられています。序章にも書きましたが、講座生の持ち込みだったので、オーダーメイドのシャンパーニュ講座らしく、今注目のアルタランガvsシャンパーニュにしてみました。
#1は標高460~490mの畑で栽培されているピノ・ノワール(イタリアではピノ・ネーロ)100%、淡目の色調、第一印象はフルーティ&軽快、ハーブ系のニュアンス、ミルクっぽさ、中盤から軽いビター感、ドザージュは少な目ながら甘やかな余韻があり、香りは#2や#3と比べると若干異質、酵母??
#2:ドラピエ ブリュット・ナチュールNV
生産者:ドラピエ(NM)
ぶどう品種:PN100%
リザーブワインは10%
瓶内熟成は36ヵ月以上、ノン・フィルター
ドザージュ:0g/L
参考小売価格:9,570円
輸入元:テラヴェール
アルタランガの熟成規定に合わせて、瓶熟期間の長いブラン・ド・ノワールを選択。ピノ・ノワールに長けたコート・デ・バールの生産者ドラピエらしい1本。アロマの奥ゆかしさ、イーストに由来する厚みのある味わい、余韻の長さから「これはシャンパーニュ!」と確信できるアイテム。黒系果実を感じる淡ピンクの色調、ビスケットやハチミツ、ミネラル、全体を構成する骨太感
#3:コエッソン ラルジリエ・ブラン・ド・ノワール ヴァンダンジュ2018
生産者:コエッソン(RM)
ぶどう品種:PN100%
リザーブワインは不使用
MLF後、澱とともに瓶内での熟成30ヵ月
ドザージュ:7g/L
生産本数:10,000本
参考小売価格:13,200円
輸入元:アフロス
コート・デ・バールのラルジリエが拠点。ファミリーは5代にわたるぶどう農家で、ジェローム当主の代になってからRMに転向。表土・下層土ともにキンメリジャン。シャンパーニュにストラクチュアとボリューム感を与える泥灰土の層と、余韻に趣きを与える石灰の層が交互に重なり合った土壌。NVですがリザーヴワインは一切使わず、単一年(このシャンパーニュは2018年)で仕上げたアイテム。#1に近い色調、おしろい花やジャスミン、洋梨やカリン、中盤以降、酸味の広がりと熟成香、プレスの丁寧さを感じる繊細さ、塩味。
伝説のレストラン『ザ・ジョージアンクラブ』や白金高輪の『オレキス』で活躍し、世界のワイン生産者や多くのワインラバーから人気がある春藤祐志さんが惚れ込んで直接輸入しているシャンパーニュ。2年前に初めて試飲してから「いつか講座で披露したい」と思っていたメゾンです!
現在、春藤オーナーソムリエは、拠点を麻布台に移し、『オレキス』を経営しています。会員制バーですが、気になった方は、春藤さんにその旨伝え、訪問なさってみてください。
レストラン オレキス Orexis
東京都港区麻布台1-11-3 / info@orexis.co.jp
正規輸入元はアフロスAFLOS
コエッソンご夫妻は並行物対策としてシャンパーニュの裏ラベルに「正規輸入元はアフロスのみ」という表示を入れることを決断。アフロスでは品質管理を徹底している飲食店や酒販店だけにコエッソンを卸しているので、この文言は品質に対する何よりの証明です!
第3週講座で供出した6アイテムのプラーク
第4週講座で供出した6アイテムのプラーク
第4週
第1フライト
#1:“フォー・イングランド” アルタランガ スプマンテ パドセ2018 DOCG
生産者:イタリア・ピエモンテ州 コントラット
ぶどう品種:ピノ・ネーロ100%
瓶内熟成は42ヵ月以上
ドザージュ:0g/L
参考小売価格:9,000円
輸入元:モンテ物産 協賛
1867年創業の老舗ワイナリー。1919年にイタリアで初めて、瓶内二次発酵のミッレジマート(ヴィンテージを表記した泡もの)を生産。イギリス王室を筆頭にイギリス市場に輸出を拡大、英国の植民地だった各国の王室やバチカン御用達になっていた由。“For England”と命名された由緒あるアイテム。フレッシュ&ドライ、白い花、スモモの甘酸っぱさ、レモン似の酸味、塩味、軽いビター感、標高の高い畑から収穫されたぶどうのピュアさを詰め込んだ味わい。
新たに購入した畑は標高700~800mの“ボッソラスコ”
アスティ県の標高600~650mの“ロアッツォーロ”でピノ・ネーロとシャルドネを栽培
『ラ・スピネッタ』のオーナー兼醸造家のジョルジョ・リヴェッティさん
2011年から彼がコントラットのオーナーになり、醸造も行っているのでワクワク!
ラ・スピネッタと言えば、アルブレヒト・デューラーの“犀サイ”のラベルですよね。
キャップシュールを外した瞬間、プラークの犀に釘付け。思わず笑顔![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
以下の2アイテムは第3週と同じ
#2:ドラピエ ブリュット・ナチュールNV
#3:コエッソン ラルジリエ・ブラン・ド・ノワール ヴァンダンジュ2018
第2フライト(共通)
#4:パイパー・エドシック エッセンシャル ブラン・ド・ノワールNV
生産者:パイパー・エドシック(NM)
ぶどう品種:PN80%,ムニエ20%
ドザージュ:5g/L
デゴルジュマン:2023年3月
参考小売価格:10,120円
輸入元:日本リカー
昨年9月にリリースされたアイテム、2018年にレジス・カミユさんからバトンを引き継いだシェフ・ド・カーヴのエミリアン・ブティヤさんがすべてを手掛けたキュヴェ。シャンパーニュ業界でB-CORPを取得した第一号のEPIグループ(パイパー、シャルル、レア)だけにラベル情報も以前より前向きな印象。アロマ豊か、マンダリンオレンジやストーンフルーツ、アーモンドやアカシア、酸味と果実味と塩味が程良く調和
#5:トリボー ブリュネ・ヴァレー ブラン・ド・ノワール ブリュット・ナチュールNV
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
ぶどう品種:ムニエ、PN各50%/ぶどう畑は自社が保有するロメリー、ダムリー
瓶内熟成は30ヵ月
ドザージュ:0g/L
参考小売価格:9,900円
輸入元:マック・フーズ
11年前から輸入されていた隠れた逸材。今回はブラン・ド・ノワールをセレクト。創業は1929年の世界恐慌の年、拠点はヴァレ・デュ・ブリュネ。自社畑23㌶、長期契約の農家から17㌶分のぶどうを購入。年間生産約35万本。フレッシュさと爽やかさに加え、ヴァニラやハーブ、果実の凝縮感、旨味、バリックと大樽で熟成させたリザーヴワインを30%使用することで、味わいに深みと力強さを表現したスタイル。ソムリエや通のシャンパーニュラバーから人気のあるBdeN、現在の生産本数は1万本程度。今月、改めてトリボーの主要アイテムにフォーカスする予定。
#6:クリストフ・ミニョン AND・ドゥ・ムニエ エクストラ・ブリュットNV
生産者:クリフトフ・ミニョン ※RMとのことですが裏ラベルはNM表記、輸入元に確認
収穫年は2018年&2019年
ぶどう品種:ムニエ100%
ドザージュ:2~4g/L
デゴルジュマン:2023年3月16日
参考小売価格:13,200円
輸入元:木下インターナショナル
自他共に認めるムニエのトップ生産者。栽培品種はムニエ90%、シャルドネ5%、ピノ・ノワール5%、平均樹齢35年、ビオディナミ農法。繊細な気泡、アロマ爽やか、ブリオッシュ、ジンジャー、丁寧な造りを感じる酒質、旨味とともに広がるドライな切れ感
追記事項(7月18日)
RMを謳っていたクリストフ・ミニョンの裏ラベルがNM表記になっていたので、輸入元様を介して確認していただきました。お返事では「当主のクリストフから息子ロアンに世代を引き継ぐ準備の為、部分的に所有者が当主と息子の2つになり、法規上NM表記に変わりました」とのこと。
シャンパーニュ造りに関しては、今までと同じく、ファミリー以外のぶどう(購入ぶどうは一切無い)は使っていないので、RMのスタイルです。以前、RMだった『ド・スーザ』が『ゾエミ・ド・スーザ』を興した時にNM表記となりましたが、それと同様、あくまで「法的な観点からの記載変更」と理解できます。
6月の講座に関しては、先月末アップした【序章】で、
ざっくり触れていますが、初アルタランガなので 詳細はこの【本編】で!
第3週
第1フライト
#1:アルタランガ DOCG 《SoloNoir》 2020
生産者:イタリア・ピエモンテ州 レーヴァ・ワイナリー
ぶどう品種:PN100%
瓶内熟成は約33ヵ月
残糖:2.1g
生産本数:5,300本
提供者:第3週の講座生
アルタランガはピエモンテ州で造られているスプマンテ(イタリアのスパークリングワイン)で、製法はシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵、2011年にDOCGに昇格しました。標高は400~800mで、瓶内の熟成期間は30ヵ月、厳しい規定が設けられています。序章にも書きましたが、講座生の持ち込みだったので、オーダーメイドのシャンパーニュ講座らしく、今注目のアルタランガvsシャンパーニュにしてみました。
#1は標高460~490mの畑で栽培されているピノ・ノワール(イタリアではピノ・ネーロ)100%、淡目の色調、第一印象はフルーティ&軽快、ハーブ系のニュアンス、ミルクっぽさ、中盤から軽いビター感、ドザージュは少な目ながら甘やかな余韻があり、香りは#2や#3と比べると若干異質、酵母??
#2:ドラピエ ブリュット・ナチュールNV
生産者:ドラピエ(NM)
ぶどう品種:PN100%
リザーブワインは10%
瓶内熟成は36ヵ月以上、ノン・フィルター
ドザージュ:0g/L
参考小売価格:9,570円
輸入元:テラヴェール
アルタランガの熟成規定に合わせて、瓶熟期間の長いブラン・ド・ノワールを選択。ピノ・ノワールに長けたコート・デ・バールの生産者ドラピエらしい1本。アロマの奥ゆかしさ、イーストに由来する厚みのある味わい、余韻の長さから「これはシャンパーニュ!」と確信できるアイテム。黒系果実を感じる淡ピンクの色調、ビスケットやハチミツ、ミネラル、全体を構成する骨太感
#3:コエッソン ラルジリエ・ブラン・ド・ノワール ヴァンダンジュ2018
生産者:コエッソン(RM)
ぶどう品種:PN100%
リザーブワインは不使用
MLF後、澱とともに瓶内での熟成30ヵ月
ドザージュ:7g/L
生産本数:10,000本
参考小売価格:13,200円
輸入元:アフロス
コート・デ・バールのラルジリエが拠点。ファミリーは5代にわたるぶどう農家で、ジェローム当主の代になってからRMに転向。表土・下層土ともにキンメリジャン。シャンパーニュにストラクチュアとボリューム感を与える泥灰土の層と、余韻に趣きを与える石灰の層が交互に重なり合った土壌。NVですがリザーヴワインは一切使わず、単一年(このシャンパーニュは2018年)で仕上げたアイテム。#1に近い色調、おしろい花やジャスミン、洋梨やカリン、中盤以降、酸味の広がりと熟成香、プレスの丁寧さを感じる繊細さ、塩味。
伝説のレストラン『ザ・ジョージアンクラブ』や白金高輪の『オレキス』で活躍し、世界のワイン生産者や多くのワインラバーから人気がある春藤祐志さんが惚れ込んで直接輸入しているシャンパーニュ。2年前に初めて試飲してから「いつか講座で披露したい」と思っていたメゾンです!
現在、春藤オーナーソムリエは、拠点を麻布台に移し、『オレキス』を経営しています。会員制バーですが、気になった方は、春藤さんにその旨伝え、訪問なさってみてください。
![[レストラン]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/50.gif)
東京都港区麻布台1-11-3 / info@orexis.co.jp
正規輸入元はアフロスAFLOS
コエッソンご夫妻は並行物対策としてシャンパーニュの裏ラベルに「正規輸入元はアフロスのみ」という表示を入れることを決断。アフロスでは品質管理を徹底している飲食店や酒販店だけにコエッソンを卸しているので、この文言は品質に対する何よりの証明です!
第3週講座で供出した6アイテムのプラーク
第4週講座で供出した6アイテムのプラーク
第4週
第1フライト
#1:“フォー・イングランド” アルタランガ スプマンテ パドセ2018 DOCG
生産者:イタリア・ピエモンテ州 コントラット
ぶどう品種:ピノ・ネーロ100%
瓶内熟成は42ヵ月以上
ドザージュ:0g/L
参考小売価格:9,000円
輸入元:モンテ物産 協賛
1867年創業の老舗ワイナリー。1919年にイタリアで初めて、瓶内二次発酵のミッレジマート(ヴィンテージを表記した泡もの)を生産。イギリス王室を筆頭にイギリス市場に輸出を拡大、英国の植民地だった各国の王室やバチカン御用達になっていた由。“For England”と命名された由緒あるアイテム。フレッシュ&ドライ、白い花、スモモの甘酸っぱさ、レモン似の酸味、塩味、軽いビター感、標高の高い畑から収穫されたぶどうのピュアさを詰め込んだ味わい。
新たに購入した畑は標高700~800mの“ボッソラスコ”
アスティ県の標高600~650mの“ロアッツォーロ”でピノ・ネーロとシャルドネを栽培
『ラ・スピネッタ』のオーナー兼醸造家のジョルジョ・リヴェッティさん
2011年から彼がコントラットのオーナーになり、醸造も行っているのでワクワク!
ラ・スピネッタと言えば、アルブレヒト・デューラーの“犀サイ”のラベルですよね。
キャップシュールを外した瞬間、プラークの犀に釘付け。思わず笑顔
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以下の2アイテムは第3週と同じ
#2:ドラピエ ブリュット・ナチュールNV
#3:コエッソン ラルジリエ・ブラン・ド・ノワール ヴァンダンジュ2018
第2フライト(共通)
#4:パイパー・エドシック エッセンシャル ブラン・ド・ノワールNV
生産者:パイパー・エドシック(NM)
ぶどう品種:PN80%,ムニエ20%
ドザージュ:5g/L
デゴルジュマン:2023年3月
参考小売価格:10,120円
輸入元:日本リカー
昨年9月にリリースされたアイテム、2018年にレジス・カミユさんからバトンを引き継いだシェフ・ド・カーヴのエミリアン・ブティヤさんがすべてを手掛けたキュヴェ。シャンパーニュ業界でB-CORPを取得した第一号のEPIグループ(パイパー、シャルル、レア)だけにラベル情報も以前より前向きな印象。アロマ豊か、マンダリンオレンジやストーンフルーツ、アーモンドやアカシア、酸味と果実味と塩味が程良く調和
#5:トリボー ブリュネ・ヴァレー ブラン・ド・ノワール ブリュット・ナチュールNV
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
ぶどう品種:ムニエ、PN各50%/ぶどう畑は自社が保有するロメリー、ダムリー
瓶内熟成は30ヵ月
ドザージュ:0g/L
参考小売価格:9,900円
輸入元:マック・フーズ
11年前から輸入されていた隠れた逸材。今回はブラン・ド・ノワールをセレクト。創業は1929年の世界恐慌の年、拠点はヴァレ・デュ・ブリュネ。自社畑23㌶、長期契約の農家から17㌶分のぶどうを購入。年間生産約35万本。フレッシュさと爽やかさに加え、ヴァニラやハーブ、果実の凝縮感、旨味、バリックと大樽で熟成させたリザーヴワインを30%使用することで、味わいに深みと力強さを表現したスタイル。ソムリエや通のシャンパーニュラバーから人気のあるBdeN、現在の生産本数は1万本程度。今月、改めてトリボーの主要アイテムにフォーカスする予定。
#6:クリストフ・ミニョン AND・ドゥ・ムニエ エクストラ・ブリュットNV
生産者:クリフトフ・ミニョン ※RMとのことですが裏ラベルはNM表記、輸入元に確認
収穫年は2018年&2019年
ぶどう品種:ムニエ100%
ドザージュ:2~4g/L
デゴルジュマン:2023年3月16日
参考小売価格:13,200円
輸入元:木下インターナショナル
自他共に認めるムニエのトップ生産者。栽培品種はムニエ90%、シャルドネ5%、ピノ・ノワール5%、平均樹齢35年、ビオディナミ農法。繊細な気泡、アロマ爽やか、ブリオッシュ、ジンジャー、丁寧な造りを感じる酒質、旨味とともに広がるドライな切れ感
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RMを謳っていたクリストフ・ミニョンの裏ラベルがNM表記になっていたので、輸入元様を介して確認していただきました。お返事では「当主のクリストフから息子ロアンに世代を引き継ぐ準備の為、部分的に所有者が当主と息子の2つになり、法規上NM表記に変わりました」とのこと。
シャンパーニュ造りに関しては、今までと同じく、ファミリー以外のぶどう(購入ぶどうは一切無い)は使っていないので、RMのスタイルです。以前、RMだった『ド・スーザ』が『ゾエミ・ド・スーザ』を興した時にNM表記となりましたが、それと同様、あくまで「法的な観点からの記載変更」と理解できます。
【序章】イタリアのアルタランガがシャンパーニュ講座に初登場! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
今月の講座は、受講生からのお土産ワインをヒントにブラン・ド・ノワール探求!
バローロやバルバレスコの産地ピエモンテ州で造られるスプマンテ“アルタランガ”
シャンパーニュと同製法&ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)&シャルドネ主体の泡ものです。
5月の連休にイタリアに遊びに行ったYukariさんが、
アルタランガをお土産に持ち帰ってくれたので、
勢いあるスプマンテに敬意を表し、ブラインド対決を試みました。
第3週講座
最左がお土産のアルタランガ
第4週講座
最左が第4週用に準備したアルタランガ
尊敬している生産者をセレクトしました!
各週ともそれぞれ趣ある味わいで、興味深い試飲ができました。
第3週&第4週で、異なる内容になることは稀なので、
まずは序章でご挨拶![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
シャンパーニュラバーさんでも、
アルタランガ体験なさっている方はまだまだ少ないと思います。
泡にまつわる世界の動きは、とても面白いので、
講座生の皆さんの感想に触れながら、後日、報告いたします。
引き続き、宜しくお願いします!
バローロやバルバレスコの産地ピエモンテ州で造られるスプマンテ“アルタランガ”
シャンパーニュと同製法&ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)&シャルドネ主体の泡ものです。
5月の連休にイタリアに遊びに行ったYukariさんが、
アルタランガをお土産に持ち帰ってくれたので、
勢いあるスプマンテに敬意を表し、ブラインド対決を試みました。
第3週講座
最左がお土産のアルタランガ
第4週講座
最左が第4週用に準備したアルタランガ
尊敬している生産者をセレクトしました!
各週ともそれぞれ趣ある味わいで、興味深い試飲ができました。
第3週&第4週で、異なる内容になることは稀なので、
まずは序章でご挨拶
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
シャンパーニュラバーさんでも、
アルタランガ体験なさっている方はまだまだ少ないと思います。
泡にまつわる世界の動きは、とても面白いので、
講座生の皆さんの感想に触れながら、後日、報告いたします。
引き続き、宜しくお願いします!
2023年販売数量のデータを参考にしながら5メゾンにフォーカス [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
今月の講座は、酒販ニュース第2189号の2023年輸入スパークリングワイン銘柄別販売数量を参考に、上位5メゾンのシャンパーニュを取り上げました。
出典:酒販ニュース
第1フライト
ワインショップでもよく見かける常連ですね。
余談ですが・・・
5月のゴールデンウィークの最終日、朋友たちとの集いがありました。
主催者の家に用意されていたシャンパーニュは、
なんと、モエ・エ・シャンドンのモエ・アンペリアルとヴーヴ・クリコのイエロー・ラベル
確かに高い浸透率だと実感しました。
o○.。o○.。o○.。
講座は5月第3週&第4週に開催
アイテムはすべてブラインドで供出
#1:ヴーヴ・クリコ イエローラベル
生産者:ヴーヴ・クリコ(NM)
ぶどう品種:PN50~55% CH28~33% ムニエ15 ~20%
リザーブワインは40~45%
ドザージュ:10g/L
参考小売価格:8,900円
#2:ペリエ ジュエ グランブリュット
生産者:ペリエ ジュエ(NM)
松濤美術館で6月9日までエミール・ガレ展、ペリエ ジュエとの繋がりが深いアーティスト
ぶどう品種:CH20% PN40% ムニエ40%
リザーブワインは40~50%
ドザージュ:9g/L
参考小売価格:8,845円
#3:モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル
生産者:モエ・エ・シャンドン(NM)
ぶどう品種:PN30~40% ムニエ30~40% CH20~30%
リザーブワインは1~3年前のワイン
ドザージュ:9g/L
参考小売価格:7,650円
【ワンワード】
講座生に各アイテムを表現する“ワンワード”と“お気に入りの番号”を聞いてみました。
第3週13名中8名が(3)モエ・エ・シャンドンを支持
ワンワードは果実味、バランス、厚み
第4週11名(1名欠席)中7名が(3)モエ・エ・シャンドンを支持
ワンワードはフレッシュ、ミネラル、喉ごし、厚み
第2フライト
#4:ドン ペリニヨン2013
生産者:ドン ペリニヨン(NM)
ぶどう品種:CH PN/非公開
ドザージュ:非公開
参考小売価格:33,800円
ドンペリニョンに精通している柳さんから伺ったVT情報
#5:ローラン ペリエ グラン シエクル イテラシオンNo.25
生産者:ローラン ペリエ(NM)
3ヴィンテージ使用:2008年約65%、2007年約25%、2006年約10%
ぶどう品種:CH約60% PN約40%
ドザージュ:7g/L
参考小売価格:31,030円
【ワンワード】
第3週13名中7名が(4)ドンペリニヨン2013を支持
ワンワードは奥行き、力強さ、熟成感、芳醇
第4週11名(1名欠席)中9名が(5)ローラン ペリエ グラン シエクルを支持
ワンワードは、、バランス、調和、上質な酸味、複雑味
🍀グランシエクルのNo.1(1955/1953/1952)から最新のデータはコチラで検索
日本上陸が楽しみ
2023年サックリングのTOP100のベスト1に選ばれたのがNo.26
日本では発売前なのでリリースが待ち遠しいです。
左ドンペリニヨン2013 右グラン シエクルNo.25
ドンペリニヨングラス
教室で使用しているリースリンググラスと利き比べ
供出したシャンパーニュ
ブログ仲間のHakoさんもドンペリニョングラスで利き比べしてくださいました。+α情報として、各メゾンが取り入れているボトルの色も太陽光を生かした撮影でよくわかります。グリーンはシャンパーニュ委員会CIVC推奨ボトル、ブラウンはより遮断率がアップ!
参考資料
消費者庁の消費者行動&意識調査を参考にして意見交換
項目の中の「価格」「評判」「ブランドイメージ」「広告」はシャンパーニュをテーマにした場合は、要のポイント。「価格」は贈答の際、最も気になる点ですが、嗜好品として楽しむ場合でも今の円安は購入時、影響大になってきています。講座生の皆さんは、多くの銘柄を試しているので、選択に関しては味わい重視であることがよくわかりました。
出典:消費者庁2017年データ
ブランドイメージの統計では働き盛りが意外と低いと感じました。
冒頭に載せたシャンパーニュの銘柄別のランキングは広告で目にすることが多いLVMH系列の強さと比例している印象
出典:消費者庁2017年データ
出典:酒販ニュース
第1フライト
ワインショップでもよく見かける常連ですね。
余談ですが・・・
5月のゴールデンウィークの最終日、朋友たちとの集いがありました。
主催者の家に用意されていたシャンパーニュは、
なんと、モエ・エ・シャンドンのモエ・アンペリアルとヴーヴ・クリコのイエロー・ラベル
確かに高い浸透率だと実感しました。
o○.。o○.。o○.。
講座は5月第3週&第4週に開催
アイテムはすべてブラインドで供出
#1:ヴーヴ・クリコ イエローラベル
生産者:ヴーヴ・クリコ(NM)
ぶどう品種:PN50~55% CH28~33% ムニエ15 ~20%
リザーブワインは40~45%
ドザージュ:10g/L
参考小売価格:8,900円
#2:ペリエ ジュエ グランブリュット
生産者:ペリエ ジュエ(NM)
松濤美術館で6月9日までエミール・ガレ展、ペリエ ジュエとの繋がりが深いアーティスト
ぶどう品種:CH20% PN40% ムニエ40%
リザーブワインは40~50%
ドザージュ:9g/L
参考小売価格:8,845円
#3:モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル
生産者:モエ・エ・シャンドン(NM)
ぶどう品種:PN30~40% ムニエ30~40% CH20~30%
リザーブワインは1~3年前のワイン
ドザージュ:9g/L
参考小売価格:7,650円
【ワンワード】
講座生に各アイテムを表現する“ワンワード”と“お気に入りの番号”を聞いてみました。
第3週13名中8名が(3)モエ・エ・シャンドンを支持
ワンワードは果実味、バランス、厚み
第4週11名(1名欠席)中7名が(3)モエ・エ・シャンドンを支持
ワンワードはフレッシュ、ミネラル、喉ごし、厚み
第2フライト
#4:ドン ペリニヨン2013
生産者:ドン ペリニヨン(NM)
ぶどう品種:CH PN/非公開
ドザージュ:非公開
参考小売価格:33,800円
ドンペリニョンに精通している柳さんから伺ったVT情報
#5:ローラン ペリエ グラン シエクル イテラシオンNo.25
生産者:ローラン ペリエ(NM)
3ヴィンテージ使用:2008年約65%、2007年約25%、2006年約10%
ぶどう品種:CH約60% PN約40%
ドザージュ:7g/L
参考小売価格:31,030円
【ワンワード】
第3週13名中7名が(4)ドンペリニヨン2013を支持
ワンワードは奥行き、力強さ、熟成感、芳醇
第4週11名(1名欠席)中9名が(5)ローラン ペリエ グラン シエクルを支持
ワンワードは、、バランス、調和、上質な酸味、複雑味
🍀グランシエクルのNo.1(1955/1953/1952)から最新のデータはコチラで検索
日本上陸が楽しみ
2023年サックリングのTOP100のベスト1に選ばれたのがNo.26
日本では発売前なのでリリースが待ち遠しいです。
左ドンペリニヨン2013 右グラン シエクルNo.25
ドンペリニヨングラス
教室で使用しているリースリンググラスと利き比べ
供出したシャンパーニュ
ブログ仲間のHakoさんもドンペリニョングラスで利き比べしてくださいました。+α情報として、各メゾンが取り入れているボトルの色も太陽光を生かした撮影でよくわかります。グリーンはシャンパーニュ委員会CIVC推奨ボトル、ブラウンはより遮断率がアップ!
参考資料
消費者庁の消費者行動&意識調査を参考にして意見交換
項目の中の「価格」「評判」「ブランドイメージ」「広告」はシャンパーニュをテーマにした場合は、要のポイント。「価格」は贈答の際、最も気になる点ですが、嗜好品として楽しむ場合でも今の円安は購入時、影響大になってきています。講座生の皆さんは、多くの銘柄を試しているので、選択に関しては味わい重視であることがよくわかりました。
出典:消費者庁2017年データ
ブランドイメージの統計では働き盛りが意外と低いと感じました。
冒頭に載せたシャンパーニュの銘柄別のランキングは広告で目にすることが多いLVMH系列の強さと比例している印象
出典:消費者庁2017年データ
タグ:NHKシャンパーニュ講座