11月のシャンパーニュ講座では英仏の泡もの利き比べを交えながら [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
2018年、2019年と2年続きのシャンパーニュツアーの後、
英国産スパークリングワインの現状を視察したく思い、
2020年11月に英仏研修ツアーを計画しましたが・・・
コロナ禍で延期を余儀なくされてしまい、しばし、我慢の日々!
2023年11月、その夢を実現することができました。
訪問順に、
英国はガズボーン、ハンブルドン&老舗ワイン商BB&R、
シャンパーニュはゴッセ、ボランジェ&ドゥ・ヴノージュ
11月の講座では、帰朝報告を兼ねて、
ガズボーン、ゴッセ、ボランジェ、ドゥ・ヴノージュのアイテムにフォーカス
供出は左から右へ
トゥール・エッフェルで乾杯
メゾンではルイ15世にお迎えしていただき![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
1889年パリ万博でスポンサーに名を連ねたドゥ・ヴノージュ
2019年にエッフェル塔竣工130周年を記念して、
限定発売したスペシャル・キュヴェ
2019年の発売に続き、2023年10月1日に再入荷
これも、即完売になったようです。
講座用に揃えることができて、ホント安堵
#1:ドゥ・ヴノージュ プランス・ブリュット・トゥール・エッフェルNV
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:PN、CH、M 各3分の1ずつ
デゴルジュマン:2019年1月
ドザージュ:6g/L
価格:16,500円
輸入元:ヴィレッジ・セラーズ
トゥール・エッフェルの名称はパリ市との合意のもと商標登録済。2019年1月のデゴルジュマンから4年経過したシャンパーニュ。白い花やアカシア、柑橘果実の内果皮似のビター感の後、グラス内の温度変化でまるみとクリーミーさ。瓶熟による旨味、口中スムース。和食で合わせるなら茶碗蒸し
第2フライトは英仏の泡比較
シャンパーニュで最古の歴史を有すメゾン
エントランスにはメゾンを立ち上げた創始者の蝋人形
ナタリーさん(前列右)の細やかな対応は素晴しく感謝で一杯です!
シェフ・ド・カーヴのオディロンさんは我らと入れ違いで日本滞在中
(前列右から2人目)ガブリエルさんは次期シェフ・ド・カーヴとして彼のもとで修行中
創業2004年のガズボーン
イギリス南東部のケント州にあるガズボーン
ぶどう畑の起源は1410年まで遡ることができます。
自社畑はケント州とサセックス州にあり、前者は粘土と砂質、後者は石灰質土壌で、
収穫時期はケント州のほうが2週間ほど早いようです。
ぶどう畑でウェルカム・スパークリング
#2:ゴッセ グラン・ブラン・ド・ブランNV
生産者:ゴッセ(NM)
ぶどう品種:CH100%/ベースヴィンテージ2018年
リザーブワイン:10%
ドザージュ:7g/L
価格:14,300円
輸入元:テラヴェール
発酵も熟成もステンレスのみ。PNを重視するメゾンながら、顧客から「ブラン・ド・ブランを造って」との要望があり、それに応えて生産。骨格と厚みのコート・デ・セザンヌ、しなやかさのヴィトリィ・ル・フランンソワのCHを使用。ミネラルのインパクトがあり、凜としたスタイル。ノンマロ由来のフレッシュな酸と凝縮感ある味わい、ドザージュの印象は多くの講座生がガズボーンより多いと推測
#3:ガズボーン ブラン・ド・ブラン2018
生産者:ガズボーン/英国
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:11.6g/L
価格:12,650円
輸入元:BB&R
大部分は温度管理したステンレス、ワインに複雑味を与えるために一部オークの古樽使用。ヴィンテージのみ生産しているワイナリー。白い花、おしろい、レモンやオレンジの皮。ストーンフルーツ、ジンジャー、白胡椒、ヘーゼルナッツ、チョークのニュアンス
第3フライトはブラン・ド・ノワール比較
メゾンの要はピノ・ノワール
11月第3週に来日したシャルルさん
初来日した新任のシェフ・ド・カーヴ、ドゥ二さん
#4:ドゥ・ヴノージュ プランス・ブラン・ド・ノワールNV
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:PN100%
ドザージュ:6g/L
価格:13,200円
発酵も熟成もステンレス、100%MLF実施、モンターニュ・ド・ランスのGC&PCとレ・リセのPN。フランボワーズやカシス、スミレ、果実のコク、温度があがってもぶれないバランスの良さ。レ・リセのPNの軽快で繊細な要素が利いたシャンパーニュ
#5:ボランジェ PN AYC18 / ピー・エヌ エイ・ワイ・シー18
生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:PN100%/ベースヴィンテージ2018年
ドザージュ:少量
価格:20,900円
輸入元:WINE TO STYLE
前任のシェフ・ド・カーヴ、故ジル・デコートさんの「ベストなPNを造る」との提案から誕生したキュヴェ。社内でPNを前面に出したシャンパーニュ造りを検討しコンテストを実施。◆PN100%(自社畑80%) ◆テロワールを反映 ◆ヴィンテージの個性。3つの条件を満たしたアイテムとして選ばれたシャンパ-ニュ。
最初にリリースしたテロワールシリーズは『PN VZ15』、2回目も『PN VZ16』、3番目が『PN TX17』で、2015年と2016年の主産地はヴェルズネイ(VZ)、2017年はトーシエール(TX)が中心。今回晴れてアイ主体です。最も古いVTは2009年で、マグナムで保管したリザーヴワインの複雑味の妙が出ています。リッチさとフレッシュさの競合、調和のとれたブラン・ド・ノワール
ざっくりと訪問メゾンについて書きましたが、
この後、英国とシャンパーニュの各メゾンで伺った内容をアップしてまいりますので、
宜しくお願いします🥂
英国産スパークリングワインの現状を視察したく思い、
2020年11月に英仏研修ツアーを計画しましたが・・・
コロナ禍で延期を余儀なくされてしまい、しばし、我慢の日々!
2023年11月、その夢を実現することができました。
訪問順に、
英国はガズボーン、ハンブルドン&老舗ワイン商BB&R、
シャンパーニュはゴッセ、ボランジェ&ドゥ・ヴノージュ
11月の講座では、帰朝報告を兼ねて、
ガズボーン、ゴッセ、ボランジェ、ドゥ・ヴノージュのアイテムにフォーカス
供出は左から右へ
トゥール・エッフェルで乾杯
メゾンではルイ15世にお迎えしていただき
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
1889年パリ万博でスポンサーに名を連ねたドゥ・ヴノージュ
2019年にエッフェル塔竣工130周年を記念して、
限定発売したスペシャル・キュヴェ
2019年の発売に続き、2023年10月1日に再入荷
これも、即完売になったようです。
講座用に揃えることができて、ホント安堵
#1:ドゥ・ヴノージュ プランス・ブリュット・トゥール・エッフェルNV
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:PN、CH、M 各3分の1ずつ
デゴルジュマン:2019年1月
ドザージュ:6g/L
価格:16,500円
輸入元:ヴィレッジ・セラーズ
トゥール・エッフェルの名称はパリ市との合意のもと商標登録済。2019年1月のデゴルジュマンから4年経過したシャンパーニュ。白い花やアカシア、柑橘果実の内果皮似のビター感の後、グラス内の温度変化でまるみとクリーミーさ。瓶熟による旨味、口中スムース。和食で合わせるなら茶碗蒸し
第2フライトは英仏の泡比較
シャンパーニュで最古の歴史を有すメゾン
エントランスにはメゾンを立ち上げた創始者の蝋人形
ナタリーさん(前列右)の細やかな対応は素晴しく感謝で一杯です!
シェフ・ド・カーヴのオディロンさんは我らと入れ違いで日本滞在中
(前列右から2人目)ガブリエルさんは次期シェフ・ド・カーヴとして彼のもとで修行中
創業2004年のガズボーン
イギリス南東部のケント州にあるガズボーン
ぶどう畑の起源は1410年まで遡ることができます。
自社畑はケント州とサセックス州にあり、前者は粘土と砂質、後者は石灰質土壌で、
収穫時期はケント州のほうが2週間ほど早いようです。
ぶどう畑でウェルカム・スパークリング
#2:ゴッセ グラン・ブラン・ド・ブランNV
生産者:ゴッセ(NM)
ぶどう品種:CH100%/ベースヴィンテージ2018年
リザーブワイン:10%
ドザージュ:7g/L
価格:14,300円
輸入元:テラヴェール
発酵も熟成もステンレスのみ。PNを重視するメゾンながら、顧客から「ブラン・ド・ブランを造って」との要望があり、それに応えて生産。骨格と厚みのコート・デ・セザンヌ、しなやかさのヴィトリィ・ル・フランンソワのCHを使用。ミネラルのインパクトがあり、凜としたスタイル。ノンマロ由来のフレッシュな酸と凝縮感ある味わい、ドザージュの印象は多くの講座生がガズボーンより多いと推測
#3:ガズボーン ブラン・ド・ブラン2018
生産者:ガズボーン/英国
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:11.6g/L
価格:12,650円
輸入元:BB&R
大部分は温度管理したステンレス、ワインに複雑味を与えるために一部オークの古樽使用。ヴィンテージのみ生産しているワイナリー。白い花、おしろい、レモンやオレンジの皮。ストーンフルーツ、ジンジャー、白胡椒、ヘーゼルナッツ、チョークのニュアンス
第3フライトはブラン・ド・ノワール比較
メゾンの要はピノ・ノワール
11月第3週に来日したシャルルさん
初来日した新任のシェフ・ド・カーヴ、ドゥ二さん
#4:ドゥ・ヴノージュ プランス・ブラン・ド・ノワールNV
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:PN100%
ドザージュ:6g/L
価格:13,200円
発酵も熟成もステンレス、100%MLF実施、モンターニュ・ド・ランスのGC&PCとレ・リセのPN。フランボワーズやカシス、スミレ、果実のコク、温度があがってもぶれないバランスの良さ。レ・リセのPNの軽快で繊細な要素が利いたシャンパーニュ
#5:ボランジェ PN AYC18 / ピー・エヌ エイ・ワイ・シー18
生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:PN100%/ベースヴィンテージ2018年
ドザージュ:少量
価格:20,900円
輸入元:WINE TO STYLE
前任のシェフ・ド・カーヴ、故ジル・デコートさんの「ベストなPNを造る」との提案から誕生したキュヴェ。社内でPNを前面に出したシャンパーニュ造りを検討しコンテストを実施。◆PN100%(自社畑80%) ◆テロワールを反映 ◆ヴィンテージの個性。3つの条件を満たしたアイテムとして選ばれたシャンパ-ニュ。
最初にリリースしたテロワールシリーズは『PN VZ15』、2回目も『PN VZ16』、3番目が『PN TX17』で、2015年と2016年の主産地はヴェルズネイ(VZ)、2017年はトーシエール(TX)が中心。今回晴れてアイ主体です。最も古いVTは2009年で、マグナムで保管したリザーヴワインの複雑味の妙が出ています。リッチさとフレッシュさの競合、調和のとれたブラン・ド・ノワール
ざっくりと訪問メゾンについて書きましたが、
この後、英国とシャンパーニュの各メゾンで伺った内容をアップしてまいりますので、
宜しくお願いします🥂
NHK文化センター青山校の秋季シャンパーニュ講座が始りました! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
10月からの講座スタート
講座スタッフ手作りの保管用ホルダー
基本チェック
ニューフェイスの参加もあったので、第1回目は基本的事項の確認
3つの業態
NMは3メゾン、RMとCMは各1メゾンセレクト
ボトルの容量
ナビュコドノゾール(20本分)まではよく聞きますが、
画像にあるメルキゼデック(40本分)を手がけるメゾンは希少
大容量ボトルの動瓶を見せてくださったミッシェル当主
NVの変化
10月にリリースされたコレクション244
シャンパーニュ講座初のハーフサイズ
#1:ルイ・ロデレール ブリュット コレクション244 / 375ml
生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:CH41%、PN33%、M26%
ベースヴィンテージ:2019年 54%
リザーブワイン:46%
パーペチュアル36% ( 2012/2013/2014/2015/2016/2017/2018)
木樽10% (2012/2013/2014/2015/2016/2017/2018)
MLF:35%
ドザージュ:7g/L
価格:5,500円
輸入元:エノテカ
フレッシュで溌剌。温度変化による香りや味わいからリサーブワインの妙を実感。気候変動を緩和するための最強ツールはブレンドと語る醸造責任者の思いを反映させたアイテム
味わっておきべきNV
#2:ブルーノ・パイヤール エクストラ・ブリュット プルミエール・キュヴェ
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
ベースヴィンテージ:非公開
リザーブワイン:35%
ドザージュ:5.5g/L
価格:8,580円
輸入元:ミレジム
3品種のブレンド比率は毎回同じ、ドザージュ量も5.5から6g/Lで統一しているので、メゾンの顔と言われるNVの見本となるスタイル。裏ラベルに記載してあるデゴルジュマンを元にして、デゴ違いを利き比べすることで、瓶内熟成もしっかり学習できます。20世紀に誕生したメゾンですが、当主の才覚と独自性は秀逸、味わう価値のあるメゾン
生産者組合CMはカステルノーをセレクト
#3:カステルノー ソレラ・オリジーヌ ES/09
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH50%、M35%、PN15%
ドザージュ:5g/L
価格:10,450円
輸入元:ワインエクスペリエンス
昨年11月の講座でフォーカスしたメゾンですが、長い熟成期間によって培われた味わいの深みは素晴らしいです。女性ワインメーカーのエリザベス・サルスレさんの後任として、2021年からカリーヌ・バイユルさんがバトンを継承
RMはアグラパール
#4:アグラパール セットクリュ エクストラ・ブリュット
生産者:アグラパール(RM)
ぶどう品種:CH90%、PN10%
ドザージュ:6g/L
価格:12,100円
輸入元:豊通食料
アグラパールの全アイテムを試飲したのは2013年。昭和女子大カレッジで供出したのですが、講座生から多くの支持を得ていました。今回はレ・セット(7つの)を検証。アヴィズ、オジェ、クラマン、オイリーの4つのGC、ベルジェル・レ・ヴェルチ、アヴネイ・ヴァル・ドール、マルドゥイユの3つのPC、計7クリュのぶどうを使用。切れ感あるミネラル、和の要素を連想させるスパイス
7月リリースのトップキュヴェ
#5:テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2012
生産者:テタンジェ(NM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:9g/L
価格:36,520円
輸入元:サッポロビール
好評だった2008年に続く 最新VT。まだまだ若いVT、酸味が綺麗でバランス良好。トップキュヴェのブラン・ド・ブランの中で最も品格あるスタイル。第3週&第4週の講座生を笑顔にさせていたアイテム
テタンジェのセラーはただいま改修中
来年6月頃に終了するとのこと。
それに付随して、NVのラベルもリニューアル。6月頃リリース予定
気候変動を考慮し、無駄を省いたシンプルなデザインに変換していく模様
今月供出した5アイテム
🍀🍀🍀直近の話題🍀🍀🍀
●来日したペリエ ジュエのセヴリーヌ・フレルソン最高醸造責任者が披露してくれたベル エポックの日本限定ロゼ「フロレサンス」は日本のアネモネにインスパイアされたアイテム
画像提供:ヴランケンポメリー
●10月19日に行われた「ポメリー・ソムリエコンクール2023」で、ソムリエとしての知識、表現力、サービス技能、提案力等が総合的に問われる厳しい審査をクリアして優勝したのはマンダリン オリエンタル東京の山本麻衣花選手、おめでとうございます!
●10月30日まで伊勢丹でノエルアラモードが開催されていますが、テタンジェは「コント・ド・シャンパーニュ2008&2012」の2ヴィンテージセット、カステルノーは上得意にだけ特別に瓶詰めして出荷している「エノテーク2000」を用意したとの情報
日程が合えば、ノエルアラモードにお出かけくださいませ🥂🥂🥂
講座スタッフ手作りの保管用ホルダー
基本チェック
ニューフェイスの参加もあったので、第1回目は基本的事項の確認
3つの業態
NMは3メゾン、RMとCMは各1メゾンセレクト
ボトルの容量
ナビュコドノゾール(20本分)まではよく聞きますが、
画像にあるメルキゼデック(40本分)を手がけるメゾンは希少
大容量ボトルの動瓶を見せてくださったミッシェル当主
NVの変化
10月にリリースされたコレクション244
シャンパーニュ講座初のハーフサイズ
#1:ルイ・ロデレール ブリュット コレクション244 / 375ml
生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:CH41%、PN33%、M26%
ベースヴィンテージ:2019年 54%
リザーブワイン:46%
パーペチュアル36% ( 2012/2013/2014/2015/2016/2017/2018)
木樽10% (2012/2013/2014/2015/2016/2017/2018)
MLF:35%
ドザージュ:7g/L
価格:5,500円
輸入元:エノテカ
フレッシュで溌剌。温度変化による香りや味わいからリサーブワインの妙を実感。気候変動を緩和するための最強ツールはブレンドと語る醸造責任者の思いを反映させたアイテム
味わっておきべきNV
#2:ブルーノ・パイヤール エクストラ・ブリュット プルミエール・キュヴェ
生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
ベースヴィンテージ:非公開
リザーブワイン:35%
ドザージュ:5.5g/L
価格:8,580円
輸入元:ミレジム
3品種のブレンド比率は毎回同じ、ドザージュ量も5.5から6g/Lで統一しているので、メゾンの顔と言われるNVの見本となるスタイル。裏ラベルに記載してあるデゴルジュマンを元にして、デゴ違いを利き比べすることで、瓶内熟成もしっかり学習できます。20世紀に誕生したメゾンですが、当主の才覚と独自性は秀逸、味わう価値のあるメゾン
生産者組合CMはカステルノーをセレクト
#3:カステルノー ソレラ・オリジーヌ ES/09
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH50%、M35%、PN15%
ドザージュ:5g/L
価格:10,450円
輸入元:ワインエクスペリエンス
昨年11月の講座でフォーカスしたメゾンですが、長い熟成期間によって培われた味わいの深みは素晴らしいです。女性ワインメーカーのエリザベス・サルスレさんの後任として、2021年からカリーヌ・バイユルさんがバトンを継承
RMはアグラパール
#4:アグラパール セットクリュ エクストラ・ブリュット
生産者:アグラパール(RM)
ぶどう品種:CH90%、PN10%
ドザージュ:6g/L
価格:12,100円
輸入元:豊通食料
アグラパールの全アイテムを試飲したのは2013年。昭和女子大カレッジで供出したのですが、講座生から多くの支持を得ていました。今回はレ・セット(7つの)を検証。アヴィズ、オジェ、クラマン、オイリーの4つのGC、ベルジェル・レ・ヴェルチ、アヴネイ・ヴァル・ドール、マルドゥイユの3つのPC、計7クリュのぶどうを使用。切れ感あるミネラル、和の要素を連想させるスパイス
7月リリースのトップキュヴェ
#5:テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2012
生産者:テタンジェ(NM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:9g/L
価格:36,520円
輸入元:サッポロビール
好評だった2008年に続く 最新VT。まだまだ若いVT、酸味が綺麗でバランス良好。トップキュヴェのブラン・ド・ブランの中で最も品格あるスタイル。第3週&第4週の講座生を笑顔にさせていたアイテム
テタンジェのセラーはただいま改修中
来年6月頃に終了するとのこと。
それに付随して、NVのラベルもリニューアル。6月頃リリース予定
気候変動を考慮し、無駄を省いたシンプルなデザインに変換していく模様
今月供出した5アイテム
🍀🍀🍀直近の話題🍀🍀🍀
●来日したペリエ ジュエのセヴリーヌ・フレルソン最高醸造責任者が披露してくれたベル エポックの日本限定ロゼ「フロレサンス」は日本のアネモネにインスパイアされたアイテム
画像提供:ヴランケンポメリー
●10月19日に行われた「ポメリー・ソムリエコンクール2023」で、ソムリエとしての知識、表現力、サービス技能、提案力等が総合的に問われる厳しい審査をクリアして優勝したのはマンダリン オリエンタル東京の山本麻衣花選手、おめでとうございます!
●10月30日まで伊勢丹でノエルアラモードが開催されていますが、テタンジェは「コント・ド・シャンパーニュ2008&2012」の2ヴィンテージセット、カステルノーは上得意にだけ特別に瓶詰めして出荷している「エノテーク2000」を用意したとの情報
日程が合えば、ノエルアラモードにお出かけくださいませ🥂🥂🥂
8月のシャンパーニュ講座はシェフ・ド・カーヴの力量にも注目しながら! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
8月は青山校の夏季休業(11日~16日)があったので、シャンパーニュ講座の第3週が第5週に変わりました。講座生の皆さまのご協力に感謝します、ありがとうございました!
スパークリングワインの市場動向
出典:メルシャン
国別輸入数量の推移を見ると、2022年vs2012年では約1.5倍の伸び
ベスト3はフランス、スペイン、イタリアになっています。
グラン・メゾンのシェフ・ド・カーヴに愛を込めて
供出した5アイテム
#1:ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ
#2:パイパー・エドシック ロゼ ソヴァージュ
#3:マム グラン コルドン ロゼ
#4:シャルル・エドシック ロゼ2012
#5:ゴッセ セレブリス・エクストラ・ブリュット2008
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第1フライトはロゼ
左から
#1:ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ
生産者:ペリエ ジュエ(NM)
ぶどう品種:CH25%、PN50%、M25%、赤ワイン14%
リザーブワイン:最大15%
ドザージュ:8g/L
価格:9,890円(税別)
淡オレンジを含んだサーモンピンク、フラワリー&華やかな果実のアロマ、芳醇で品格あるフェミニンな味わい。黒系ぶどうの比率が多いながら、香りや味わいに凜としたシャルドネの存在感
#2:パイパー・エドシック ロゼ・ソヴァージュ
生産者:パイパー・エドシック(NM)
ぶどう品種:PN50%、CH25%、M25%、赤ワイン15%
リザーブワイン:最低25%
ドザージュ:8g/L
価格:9,500円(税別)
アセロラカラー、ブラッドオレンジやブラックベリー、ピンクペッパーや甘草、最初から余韻に至るまで香りと味わいに黒系果実のニュアンス、エスニック料理との組み合わせも面白いかも
#3:マム グラン コルドン ロゼ
生産者:メゾン マム(NM)
ぶどう品種:PN60%、CH22%、M18%、赤ワイン12~14%
リザーブワイン:30%
ドザージュ:6g/L
価格:8,160円(税別)
マムの味わいが変わったことを確認したかったので供出。第3週&第4週とも講座生の9割以上が「第1フライトのベスト(3アイテムから1種だけという選択)」として挙手していたことが印象的でした。#1より若干オレンジのトーンが濃い印象。第1アロマのミネラル、フレッシュなベリー系果実、ドライローズ、活き活きした酸味、ふくよかさを感じさせつつエレガントに着地、好印象!
赤ワインのブレンド比率
#1~#3の一覧表、たかだが1%の違いでも色調には違いが!
ペリエ ジュエの要はシャルドネ、パイパー・エドシックはピノ・ノワール
メゾンのスタイルの違いを色調&味わいから感じ取ることができました。
ペリエ ジュエ
photo by Fumiko/2023年4月
最高醸造責任者に就任後、日本で3回お目にかかる機会がありました。
毎回、新たな刺激を与えてくださるセヴリーヌ・フレルソンさん!
ワイン王国誌用のインタビュー、テクスチュアに関する言及部分に、
彼女の繊細さ&発想の妙をお感じいただけると思います。
シャンパーニュ業界を牽引していく女性醸造家の筆頭だと確信しています!
プラークへのこだわり
裏面まで気配りしている双璧は、ペリエ ジュエとポル・ロジェ
ペリエ ジュエはベル エポックだけでなく、ブラゾン ロゼにも適応![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
パイパー・エドシック
photo by Fumiko/2023年7月
エミリアン・ブティヤさんの生家はシャンパーニュの生産者
世界各国のワイナリーで研鑽を積み、伝説の醸造家レジス・カミュさんの後任として、
現在パイパー・エドシックとレアのシェフ・ド・カーヴ。
ぶどう畑への取り組みにも熱心で、2022年にはシャンパーニ業界初のB-corp取得
個性的なロゼ・ソヴァージュ
以前より色調は若干淡くなっている印象
ファーストインプレッションには、ピノの果実感とそれに見合う色彩
肉料理なら口中の脂分を洗い流してくれる赤ワイン的要素のロゼ
故ローラン・フレネさんを偲んで
出典:メゾン・マム
メゾン・マムは、8月の講座でフォーカスしたアンリオと関連しています。
アンリオで数多くの受賞歴を誇り、ワインメーカーとしても表彰されてきたフレネさん。彼のロゼに最初にときめいたのはアンリオ・ロゼ2008でした。その時のことは今でもしっかり覚えています
彼は2020年1月にメゾン・マムに加わりました。だいぶ前から、マムの味わいに少し違和感を覚えていたので、フレネさんの参画で、マムの酒質が変わると期待していました。そのような折、今春急逝の報があり、衝撃を受けました。
ワインの味わいと感覚を15年間研究し続けてきた神経科学者ガブリエル・レプゼさんとメゾン・マムのグラン コルドン ステラ(宇宙で賞味できる初のシャンパーニュ)の瓶の技術的課題を解決したデザイナー、オクターブ・ドゴールさんの協力のもと、ワインのアロマのあらゆる側面をあきらかにすることで、メゾン・マムのワインの味わいをより深いものにする取り組みに着手していたフレネさん。優れた技量が遺憾なく発揮されたはずと思うので、本当に残念です。
マム・ロゼのプラークはレオナールフジタのバラでした。
もちろん、歴史ある“赤いたすき”も好きですが、
フジタのバラのほうがもっと好き、回帰することはないのでしょうか、ね
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第2フライトは必須のグレート・ヴィンテージ
#4:シャルル・エドシック ロゼ2012 7月10日発売
生産者:シャルル・エドシック(NM)
ぶどう品種:PN62%、CH38%、赤ワイン9%
ドザージュ:9g/L
価格:26,400円(税別)
ラベルと同じ赤銅色の色調、熟した白桃やプラム、ローストしたアロマ、蜂蜜や黒糖のニュアンスもあり、中盤から広がる酸味とクリーミーな食感、すべての面でバランスの良さを漂わせているロゼ
#5:ゴッセ セレブリス・エクストラ・ブリュット2008
生産者:ゴッセ(NM)
ぶどう品種:CH43%、PN57%
ドザージュ:3g/L
価格:34,000円(税別)
輸入元:テラヴェール
シャンパーニュ業界のなかで、当初からノン・マロを貫いている歴史あるメゾン。リンゴ酸を生かした造り。2008年ヴィンテージはフレッシュな酸味と長い熟成による複雑味を備えた究極のスタイル。色調は光沢ある黄金色、蜜を含んだリンゴ、ヘーゼルナッツやアーモンド、モカや焙煎香、クリームブリュレ、旨味、層になって広がる様々な要素、一貫したトーンで継続していく石清水のような酸味、今後10年、20年後の瓶熟に期待。出会えたことに感謝の1本
出典:日本リカー
シャルル・エドシックのシェフ・ド・カーヴだったシリル・ブランさんは2023年3月1日付で、新任のエリース・ロスフェルド女史にバトンタッチ。コロナ渦中だったことで、お目にかかることができかったことがとても残念でした。
2015年にシャルル・エドシックに就任した折、両親が3代続くワイン生産者、ネゴシアン&樽製造者で、幼い頃からぶどう畑で過ごしていたこと。アイ村にある我が家は小規模生産なので、大きな規模のメゾンで働きたいと思っていて、種々の品種や種々のクリュが扱えることは魅力、と語っていました。
ブランさんはヴーヴ・クリコに15年以上従事し、特にロゼの手腕は絶妙でした。そんなブランさんが手がけたシャルル・エドシック ロゼ2012はぶどうの凝縮感、綺麗な酸味、バランスの良さが秀でていて、さすがの味わいでした。今後はイタリアの名門フェッラーリで活躍なさるとのことなので、シャンパーニュに拮抗するスプマンテの動向から目が離せません。
photo by Fumiko / 2022年1月
コロナ禍突入直前に醸造責任者のオディロン・ド・ヴァリーヌさんと東京でお目にかかることができました。「メゾンが大事にしていることは“フレッシュさ”と“深み”です」と語っていましたが、リンゴ酸を生かし、ノン・マロで長い期間、澱と接触させておくことで、ゴッセならではのスタイルが完成しています。2008年ラバーの私および講座生にとって、印象深いアイテムになりました。ちなみにセレブリスはブリュットもロゼも同じ価格。後日、セレブリス・ロゼ2008を探求したいと思っています。
秋季講座募集開始
第3週、第4週の告知です!
満席でも多少の枠は考えますので、キャンセル待ちにご登録くださいませ。
ワクワク感のある時間を楽しんでいただきたいと思っています。
お待ちしています🥂🥂🥂
スパークリングワインの市場動向
出典:メルシャン
国別輸入数量の推移を見ると、2022年vs2012年では約1.5倍の伸び
ベスト3はフランス、スペイン、イタリアになっています。
グラン・メゾンのシェフ・ド・カーヴに愛を込めて
供出した5アイテム
#1:ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ
#2:パイパー・エドシック ロゼ ソヴァージュ
#3:マム グラン コルドン ロゼ
#4:シャルル・エドシック ロゼ2012
#5:ゴッセ セレブリス・エクストラ・ブリュット2008
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第1フライトはロゼ
左から
#1:ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ
生産者:ペリエ ジュエ(NM)
ぶどう品種:CH25%、PN50%、M25%、赤ワイン14%
リザーブワイン:最大15%
ドザージュ:8g/L
価格:9,890円(税別)
淡オレンジを含んだサーモンピンク、フラワリー&華やかな果実のアロマ、芳醇で品格あるフェミニンな味わい。黒系ぶどうの比率が多いながら、香りや味わいに凜としたシャルドネの存在感
#2:パイパー・エドシック ロゼ・ソヴァージュ
生産者:パイパー・エドシック(NM)
ぶどう品種:PN50%、CH25%、M25%、赤ワイン15%
リザーブワイン:最低25%
ドザージュ:8g/L
価格:9,500円(税別)
アセロラカラー、ブラッドオレンジやブラックベリー、ピンクペッパーや甘草、最初から余韻に至るまで香りと味わいに黒系果実のニュアンス、エスニック料理との組み合わせも面白いかも
#3:マム グラン コルドン ロゼ
生産者:メゾン マム(NM)
ぶどう品種:PN60%、CH22%、M18%、赤ワイン12~14%
リザーブワイン:30%
ドザージュ:6g/L
価格:8,160円(税別)
マムの味わいが変わったことを確認したかったので供出。第3週&第4週とも講座生の9割以上が「第1フライトのベスト(3アイテムから1種だけという選択)」として挙手していたことが印象的でした。#1より若干オレンジのトーンが濃い印象。第1アロマのミネラル、フレッシュなベリー系果実、ドライローズ、活き活きした酸味、ふくよかさを感じさせつつエレガントに着地、好印象!
赤ワインのブレンド比率
#1~#3の一覧表、たかだが1%の違いでも色調には違いが!
ペリエ ジュエの要はシャルドネ、パイパー・エドシックはピノ・ノワール
メゾンのスタイルの違いを色調&味わいから感じ取ることができました。
ペリエ ジュエ
photo by Fumiko/2023年4月
最高醸造責任者に就任後、日本で3回お目にかかる機会がありました。
毎回、新たな刺激を与えてくださるセヴリーヌ・フレルソンさん!
ワイン王国誌用のインタビュー、テクスチュアに関する言及部分に、
彼女の繊細さ&発想の妙をお感じいただけると思います。
シャンパーニュ業界を牽引していく女性醸造家の筆頭だと確信しています!
プラークへのこだわり
裏面まで気配りしている双璧は、ペリエ ジュエとポル・ロジェ
ペリエ ジュエはベル エポックだけでなく、ブラゾン ロゼにも適応
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
パイパー・エドシック
photo by Fumiko/2023年7月
エミリアン・ブティヤさんの生家はシャンパーニュの生産者
世界各国のワイナリーで研鑽を積み、伝説の醸造家レジス・カミュさんの後任として、
現在パイパー・エドシックとレアのシェフ・ド・カーヴ。
ぶどう畑への取り組みにも熱心で、2022年にはシャンパーニ業界初のB-corp取得
個性的なロゼ・ソヴァージュ
以前より色調は若干淡くなっている印象
ファーストインプレッションには、ピノの果実感とそれに見合う色彩
肉料理なら口中の脂分を洗い流してくれる赤ワイン的要素のロゼ
故ローラン・フレネさんを偲んで
出典:メゾン・マム
メゾン・マムは、8月の講座でフォーカスしたアンリオと関連しています。
アンリオで数多くの受賞歴を誇り、ワインメーカーとしても表彰されてきたフレネさん。彼のロゼに最初にときめいたのはアンリオ・ロゼ2008でした。その時のことは今でもしっかり覚えています
彼は2020年1月にメゾン・マムに加わりました。だいぶ前から、マムの味わいに少し違和感を覚えていたので、フレネさんの参画で、マムの酒質が変わると期待していました。そのような折、今春急逝の報があり、衝撃を受けました。
ワインの味わいと感覚を15年間研究し続けてきた神経科学者ガブリエル・レプゼさんとメゾン・マムのグラン コルドン ステラ(宇宙で賞味できる初のシャンパーニュ)の瓶の技術的課題を解決したデザイナー、オクターブ・ドゴールさんの協力のもと、ワインのアロマのあらゆる側面をあきらかにすることで、メゾン・マムのワインの味わいをより深いものにする取り組みに着手していたフレネさん。優れた技量が遺憾なく発揮されたはずと思うので、本当に残念です。
マム・ロゼのプラークはレオナールフジタのバラでした。
もちろん、歴史ある“赤いたすき”も好きですが、
フジタのバラのほうがもっと好き、回帰することはないのでしょうか、ね
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第2フライトは必須のグレート・ヴィンテージ
#4:シャルル・エドシック ロゼ2012 7月10日発売
生産者:シャルル・エドシック(NM)
ぶどう品種:PN62%、CH38%、赤ワイン9%
ドザージュ:9g/L
価格:26,400円(税別)
ラベルと同じ赤銅色の色調、熟した白桃やプラム、ローストしたアロマ、蜂蜜や黒糖のニュアンスもあり、中盤から広がる酸味とクリーミーな食感、すべての面でバランスの良さを漂わせているロゼ
#5:ゴッセ セレブリス・エクストラ・ブリュット2008
生産者:ゴッセ(NM)
ぶどう品種:CH43%、PN57%
ドザージュ:3g/L
価格:34,000円(税別)
輸入元:テラヴェール
シャンパーニュ業界のなかで、当初からノン・マロを貫いている歴史あるメゾン。リンゴ酸を生かした造り。2008年ヴィンテージはフレッシュな酸味と長い熟成による複雑味を備えた究極のスタイル。色調は光沢ある黄金色、蜜を含んだリンゴ、ヘーゼルナッツやアーモンド、モカや焙煎香、クリームブリュレ、旨味、層になって広がる様々な要素、一貫したトーンで継続していく石清水のような酸味、今後10年、20年後の瓶熟に期待。出会えたことに感謝の1本
出典:日本リカー
シャルル・エドシックのシェフ・ド・カーヴだったシリル・ブランさんは2023年3月1日付で、新任のエリース・ロスフェルド女史にバトンタッチ。コロナ渦中だったことで、お目にかかることができかったことがとても残念でした。
2015年にシャルル・エドシックに就任した折、両親が3代続くワイン生産者、ネゴシアン&樽製造者で、幼い頃からぶどう畑で過ごしていたこと。アイ村にある我が家は小規模生産なので、大きな規模のメゾンで働きたいと思っていて、種々の品種や種々のクリュが扱えることは魅力、と語っていました。
ブランさんはヴーヴ・クリコに15年以上従事し、特にロゼの手腕は絶妙でした。そんなブランさんが手がけたシャルル・エドシック ロゼ2012はぶどうの凝縮感、綺麗な酸味、バランスの良さが秀でていて、さすがの味わいでした。今後はイタリアの名門フェッラーリで活躍なさるとのことなので、シャンパーニュに拮抗するスプマンテの動向から目が離せません。
photo by Fumiko / 2022年1月
コロナ禍突入直前に醸造責任者のオディロン・ド・ヴァリーヌさんと東京でお目にかかることができました。「メゾンが大事にしていることは“フレッシュさ”と“深み”です」と語っていましたが、リンゴ酸を生かし、ノン・マロで長い期間、澱と接触させておくことで、ゴッセならではのスタイルが完成しています。2008年ラバーの私および講座生にとって、印象深いアイテムになりました。ちなみにセレブリスはブリュットもロゼも同じ価格。後日、セレブリス・ロゼ2008を探求したいと思っています。
![[NEW]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/120.gif)
第3週、第4週の告知です!
満席でも多少の枠は考えますので、キャンセル待ちにご登録くださいませ。
ワクワク感のある時間を楽しんでいただきたいと思っています。
お待ちしています🥂🥂🥂
タグ:NHKシャンパーニュ講座
伝統あるメゾンの血筋を受け継いでいるシャンパーニュメゾン『ヴィルジニー T. 』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
21世紀に誕生したメゾン
茅場町Le temps voleの占部オーナーシェフからマーカムインターナショナル(株)を紹介していただき、6月のシャンパーニュ講座の候補として『ヴィルジニー T. ブリュット』を事前テイスティング。2、3日かけて、香り&味わいをチェックしました。
初日には黒ぶどう主体(PN70%)のニュアンス、2日目はミネラル感が顕著で、白ぶどうシャルドネの要素の出方も面白い発見でした。それは・・・
飲み慣れたテタンジェの雰囲気をそこはかとなく感じさせるもので、思わず、醸造担当者のDNAが反映している?! と思った次第です。
パイパー・エドシック × テタンジェ クリックで拡大
参考画像:マーカムインターナショナル(株)
パイパー・エドシックは黒ぶどうのPN、テタンジェは白ぶどうのCHを要にしているメゾン。2008年にヴィルジニー T.を立ち上げたマダム・ヴィルジニー・テタンジェの家系をみると、父親はテタンジェの社長を長年務めたクロード・テタンジェ氏、母親はパイパー・エドシックのオーナー一族だったマダム・キャサリン・デ・スアレス・ダウランで、由緒あるメゾンの血筋を引いていることがわかりました。
マダム・ヴィルジニーは1986年にテタンジェに入社し、2006年父親の引退に伴い自らも退職。テタンジェ在職中は経営者のひとりとして従事し、カリフォルニアのドメーヌ・カーネロスの展開にも尽力しました。退社後はテロワールを重視したシャンパーニュ造りの道に進むことを決意。現在は息子にすべてを任せたいということで、シェフ・ド・カーブの職を委ねましたが、アッサンブラージュ等は親子で行っています。
参考画像:マーカムインターナショナル(株)
ヴィルジニー T. のネゴシアンとしての拠点はヴェルジィ村(自社畑1㌶)で、現在はシルリィ村でシャンパーニュを醸造しています。2024年にはセラーをヴェルゼネ村に移転予定なので、拠点も同村になります。ヴェルゼネ村とルーヴォワ村にも計2㌶の自社畑を所有し、契約農家は長年の付き合いのある5軒(約10㌶分)から供給を受けています。年間生産量は8万本以下。
シェフ・ド・カーヴに関しては、マーカムインターナショナル(株)の紙浦泰宏社長から「メゾン創業当初はヴィルジニー・テタンジェでしたが、今は、2015年からメゾンに参画した息子フェルディナンド・プガーチです」との返信を頂戴しました。
ヴィルジニー T. にフォーカス
ということで、6月はヴィルジニー T. の5アイテムを選びました。
リザーブワインはステンレスタンクで保存していて、通常は10~15%程度。
ヴィンテージ、ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワールに関しては、
木樽でストックしているものも使っています。
#1~#4の使用品種は、
PN70%、CH20%、ムニエ10%とすべて同率、違いはドザージュ量のみ
#1:ヴィルジニー T. ブリュット
#2:ヴィルジニー T. エクストラ ブリュット
#3:ヴィルジニー T. ミレジム2009 ブリュット ナチュール
#4:ヴィルジニー T. ミレジム2009 エクストラ ドライ
#5:ヴィルジニー T. ロゼ
ラベルとプラークの配色にも気配りを感じます。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第1フライト
#1:ヴィルジニー T. ブリュット
生産者:ヴィルジニ・・T(NM)
ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
ドザージュ:7.5g/L
価格:10,000円(税別)
マダム・ヴィルジニーのDNAを象徴していると感じたアイテム!
グラン・クリュとプルミエ・クリュのPNを中心に15村からなるキュヴェを調合
ステンレスタンクで6ヶ月、瓶熟5年以上、100%MLF。
黒ぶどう主体の果実の厚み、酸味は軽快、中盤以降スレンダー。
2008年創業なので、リザーブワインが潤沢になれば、味わいにも変化が出ると予想
#2:ヴィルジニー T. エクストラ ブリュット
生産者:ヴィルジニー・T(NM)
ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
ドザージュ:4g/L
価格:12,000円(税別)
#1より1年長い瓶熟、スタイルはピュアでフレッシュ、活き活きとしてクリーミー
気泡快活、果実風味、口中ドライながら、旨味があり、中盤からの広がり好印象
特別供出:モンテス・スパークリング エンジェル・ブリュット
生産国:チリ DOアコンカグア・ヴァレー
ぶどう品種:PN70%、CH30%
3ボトル
3アイテムともPN70%なので、色調には類似点も!
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第2フライトは2009年ヴィンテージのドザージュ違い
#4:ヴィルジニー T. ミレジム2009 ブリュット ナチュール
生産者:ヴィルジニー・T(NM)
ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
ドザージュ:0g/L
価格:23,000円(税別)
#4および#5の製法は同じ。ステンレスタンクで6ヶ月、瓶熟成10年間、100%MLF
ローストやブリオッシュのアロマ、ぶどう本来の熟度由来の厚み
口中クリーミー、熟成による複雑味が余韻とともに広がる印象
#5:ヴィルジニー T. ミレジム2009 エクストラ ドライ
生産者:ヴィルジニー・T(NM)
ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
ドザージュ:12g/L
価格:18,000円(税別)
ステンレスタンクで6ヶ月、瓶熟成10年間、100%MLF、果実味&酸味のバランス良好
超10gのドザージュを感じさせない味わい。近年ドザージュ減量傾向ですが、
糖分の多いシャンパーニュには、長い瓶熟により、メイラード反応が出てきます。
クリーム・ブリュレやカラメルのニュアンス、#5にその要素を感じました。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第3フライトはロゼ
特別供出:バルディビエソ エクラ ブリュット・ロゼ
生産国:チリ
製法:シャルマ製法
ぶどう品種:サンソー90%、PG10%
ドザージュ:10g/L
日本未輸入/参考出品
#6:ヴィルジニー T. ロゼ
生産者:ヴィルジニー・T(NM)
ぶどう品種:PN55%、CH35%、M10%
ドザージュ:7g/L
価格:13,000円(税別)
2012年にボトリング、ブージィ村のPNとCHを使用。発酵・熟成はステンレスタンク、
100%MLF。要はミネラル感、第3週&第4週とも女子たちから支持を得ていたアイテム
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
6月の講座ではチリ取材(5月20日~6月2日)で試飲してきたスパークリングワインの中から2アイテムを選び、講座生の皆さんにお土産の泡ものとして楽しんでいただきました。
ビーニャ・バルディビエソは南米で最初にスパークリングワインを手がけた家族経営のワイナリーで、チリ国内でのシェアも高く、カリテ・プリな泡(ワインも)の生産者として人気があります。チリの南部イタタ・ヴァレーのサンソーとピノ・グリを使ったエクラ・ロゼ。製法はシャルマ法(二次発酵はステンレスタンク)。最初にペトロール香(オイルに似た香り)を感じましたが、空気との触れあいでスイカやザクロ、優しい甘さと柑橘系果実似の酸味、親しみやすい印象のロゼ。
World's Best Vineyards 2022の第3位モンテスが誇る伝統製法によるエンジェル・ブリュット。アウレリオ・モンテス Jr.に「シャンパーニュ講座を担当しています」と話したら 「講座で飲み比べて」ということで持たせてくださったスパークリングワイン。
第4週ではシャンパーニュと利き違える講座生もいました。酒質が綺麗で、供出温度やグラスの形状によっては、さらにシャンパーニュと混乱させる実力ある泡もの🥂
🎆 World's Best Vineyards 2023の発表は2023年7月12日です!
https://www.worldsbestvineyards.com/
茅場町Le temps voleの占部オーナーシェフからマーカムインターナショナル(株)を紹介していただき、6月のシャンパーニュ講座の候補として『ヴィルジニー T. ブリュット』を事前テイスティング。2、3日かけて、香り&味わいをチェックしました。
初日には黒ぶどう主体(PN70%)のニュアンス、2日目はミネラル感が顕著で、白ぶどうシャルドネの要素の出方も面白い発見でした。それは・・・
飲み慣れたテタンジェの雰囲気をそこはかとなく感じさせるもので、思わず、醸造担当者のDNAが反映している?! と思った次第です。
パイパー・エドシック × テタンジェ クリックで拡大
参考画像:マーカムインターナショナル(株)
パイパー・エドシックは黒ぶどうのPN、テタンジェは白ぶどうのCHを要にしているメゾン。2008年にヴィルジニー T.を立ち上げたマダム・ヴィルジニー・テタンジェの家系をみると、父親はテタンジェの社長を長年務めたクロード・テタンジェ氏、母親はパイパー・エドシックのオーナー一族だったマダム・キャサリン・デ・スアレス・ダウランで、由緒あるメゾンの血筋を引いていることがわかりました。
マダム・ヴィルジニーは1986年にテタンジェに入社し、2006年父親の引退に伴い自らも退職。テタンジェ在職中は経営者のひとりとして従事し、カリフォルニアのドメーヌ・カーネロスの展開にも尽力しました。退社後はテロワールを重視したシャンパーニュ造りの道に進むことを決意。現在は息子にすべてを任せたいということで、シェフ・ド・カーブの職を委ねましたが、アッサンブラージュ等は親子で行っています。
参考画像:マーカムインターナショナル(株)
ヴィルジニー T. のネゴシアンとしての拠点はヴェルジィ村(自社畑1㌶)で、現在はシルリィ村でシャンパーニュを醸造しています。2024年にはセラーをヴェルゼネ村に移転予定なので、拠点も同村になります。ヴェルゼネ村とルーヴォワ村にも計2㌶の自社畑を所有し、契約農家は長年の付き合いのある5軒(約10㌶分)から供給を受けています。年間生産量は8万本以下。
シェフ・ド・カーヴに関しては、マーカムインターナショナル(株)の紙浦泰宏社長から「メゾン創業当初はヴィルジニー・テタンジェでしたが、今は、2015年からメゾンに参画した息子フェルディナンド・プガーチです」との返信を頂戴しました。
ヴィルジニー T. にフォーカス
ということで、6月はヴィルジニー T. の5アイテムを選びました。
リザーブワインはステンレスタンクで保存していて、通常は10~15%程度。
ヴィンテージ、ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワールに関しては、
木樽でストックしているものも使っています。
#1~#4の使用品種は、
PN70%、CH20%、ムニエ10%とすべて同率、違いはドザージュ量のみ
#1:ヴィルジニー T. ブリュット
#2:ヴィルジニー T. エクストラ ブリュット
#3:ヴィルジニー T. ミレジム2009 ブリュット ナチュール
#4:ヴィルジニー T. ミレジム2009 エクストラ ドライ
#5:ヴィルジニー T. ロゼ
ラベルとプラークの配色にも気配りを感じます。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第1フライト
#1:ヴィルジニー T. ブリュット
生産者:ヴィルジニ・・T(NM)
ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
ドザージュ:7.5g/L
価格:10,000円(税別)
マダム・ヴィルジニーのDNAを象徴していると感じたアイテム!
グラン・クリュとプルミエ・クリュのPNを中心に15村からなるキュヴェを調合
ステンレスタンクで6ヶ月、瓶熟5年以上、100%MLF。
黒ぶどう主体の果実の厚み、酸味は軽快、中盤以降スレンダー。
2008年創業なので、リザーブワインが潤沢になれば、味わいにも変化が出ると予想
#2:ヴィルジニー T. エクストラ ブリュット
生産者:ヴィルジニー・T(NM)
ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
ドザージュ:4g/L
価格:12,000円(税別)
#1より1年長い瓶熟、スタイルはピュアでフレッシュ、活き活きとしてクリーミー
気泡快活、果実風味、口中ドライながら、旨味があり、中盤からの広がり好印象
特別供出:モンテス・スパークリング エンジェル・ブリュット
生産国:チリ DOアコンカグア・ヴァレー
ぶどう品種:PN70%、CH30%
3ボトル
3アイテムともPN70%なので、色調には類似点も!
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第2フライトは2009年ヴィンテージのドザージュ違い
#4:ヴィルジニー T. ミレジム2009 ブリュット ナチュール
生産者:ヴィルジニー・T(NM)
ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
ドザージュ:0g/L
価格:23,000円(税別)
#4および#5の製法は同じ。ステンレスタンクで6ヶ月、瓶熟成10年間、100%MLF
ローストやブリオッシュのアロマ、ぶどう本来の熟度由来の厚み
口中クリーミー、熟成による複雑味が余韻とともに広がる印象
#5:ヴィルジニー T. ミレジム2009 エクストラ ドライ
生産者:ヴィルジニー・T(NM)
ぶどう品種:PN70%、CH20%、M10%
ドザージュ:12g/L
価格:18,000円(税別)
ステンレスタンクで6ヶ月、瓶熟成10年間、100%MLF、果実味&酸味のバランス良好
超10gのドザージュを感じさせない味わい。近年ドザージュ減量傾向ですが、
糖分の多いシャンパーニュには、長い瓶熟により、メイラード反応が出てきます。
クリーム・ブリュレやカラメルのニュアンス、#5にその要素を感じました。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
第3フライトはロゼ
特別供出:バルディビエソ エクラ ブリュット・ロゼ
生産国:チリ
製法:シャルマ製法
ぶどう品種:サンソー90%、PG10%
ドザージュ:10g/L
日本未輸入/参考出品
#6:ヴィルジニー T. ロゼ
生産者:ヴィルジニー・T(NM)
ぶどう品種:PN55%、CH35%、M10%
ドザージュ:7g/L
価格:13,000円(税別)
2012年にボトリング、ブージィ村のPNとCHを使用。発酵・熟成はステンレスタンク、
100%MLF。要はミネラル感、第3週&第4週とも女子たちから支持を得ていたアイテム
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
6月の講座ではチリ取材(5月20日~6月2日)で試飲してきたスパークリングワインの中から2アイテムを選び、講座生の皆さんにお土産の泡ものとして楽しんでいただきました。
ビーニャ・バルディビエソは南米で最初にスパークリングワインを手がけた家族経営のワイナリーで、チリ国内でのシェアも高く、カリテ・プリな泡(ワインも)の生産者として人気があります。チリの南部イタタ・ヴァレーのサンソーとピノ・グリを使ったエクラ・ロゼ。製法はシャルマ法(二次発酵はステンレスタンク)。最初にペトロール香(オイルに似た香り)を感じましたが、空気との触れあいでスイカやザクロ、優しい甘さと柑橘系果実似の酸味、親しみやすい印象のロゼ。
World's Best Vineyards 2022の第3位モンテスが誇る伝統製法によるエンジェル・ブリュット。アウレリオ・モンテス Jr.に「シャンパーニュ講座を担当しています」と話したら 「講座で飲み比べて」ということで持たせてくださったスパークリングワイン。
第4週ではシャンパーニュと利き違える講座生もいました。酒質が綺麗で、供出温度やグラスの形状によっては、さらにシャンパーニュと混乱させる実力ある泡もの🥂
🎆 World's Best Vineyards 2023の発表は2023年7月12日です!
https://www.worldsbestvineyards.com/
来日したアドリアン・ムフラールMGが新生アヤラのスタィルを語る / 5月の講座はアヤラとポル・ロジェの利き比べ [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
リニューアル発売のアヤラ
アドリアン・ムフラール マネージング・デイレクターが来日し、
リニューアルしたアヤラの魅力を語りました!
2019年11月撮影
シャンパーニュ研修ツアーでアヤラを訪問、素敵なおもてなしをしていただきました!
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
アヤラの変革
左から
(1)アヤラ ブリュット マジュール
(2)アヤラ ブリュット・ナチュール
(3)アヤラ ロゼ マジュール
(4)アヤラ ブラン・ド・ブラン2016
アヤラと塩の「ミネラリティ」を体感するテイスティング
各アイテムにあわせて4種の塩が登場
#1:香川/てしま天日塩ファーム × ブリュット マジュール
海のお塩 / 香川と繋いで中継、門脇湖さんが塩の生成工程や夏しおや冬しおについて解説
顆粒は大きめで旨味のある塩
#2:沖縄/ぬちまーす × ブリュット・ナチュール
海のお塩 / ピュアなシャンパーニュと“素”で勝負していたお塩
#3:ネパール/ヒマラヤ × ロゼ マジュール
岩塩 / 色で合わせるマリアージュ、個人的に一番納得できた組み合わせ
#4:フランス/ゲランド × ブラン・ド・ブラン2016
海のお塩 / 品格ある組み合わせ
アヤラについて
エドモンド・ダヤラが1860年にアイ村に創業
160年の歴史を有すメゾンでシャルドネのピュアさを表現
製品から企業の社会的責任に至るまでの配慮
ブリュット マジュールの10年間の進化
シャルドネの比率は55%、70の区画、120の様々な容器
リザーブワインの比率が20%から43%まで増えたことに
注目
アヤラの変革のポイントについて語るアドリアンさん
ロゼはアイ村のピノ・ノワールを6%使用
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
5月の講座ではアヤラとポル・ロジェを比較
シャンパーニュメゾンのなかで、ブリュットとノン・ドゼに関して、異なる対応をしているジョセフ・ペリエ、アヤラ、ポル・ロジェ。ジェセフ・ペリエは秋期講座でフォーカスしました。
ブリュットとノン・ドゼは熟成期間に3年間の差があり、
ぶどう品種のブレンド比率も異なります。
ノン・ドゼは2020年に市場デビュー!
アヤラのスタイル
左から、
ブリュット マジュール、ブリュット・ナチュール、ロゼ マジュール
3アイテムのベースヴィンテージは2019年
#1と#2は使用する品種のブレンド&ベースワインは同じ。違いは糖分の添加分
#1:ブリュット・マジュール
ぶどう品種:CH55%、PN30%、M15%
ドザージュ:6g/L
価格:8,200円(税別)
#2:ブリュット・ナチュール
ぶどう品種:CH55%、PN30%、M15%
ドザージュ:0g/L
価格:8,800円(税別)
#3:ロゼ マジュール
ぶどう品種:CH51%、PN39%、M10%
ドザージュ:6g/L
価格:10,000円(税別)
裏ラベルに詳細なデータを記載、変革のひとつです!
ポル・ロジェのスタイル
構想に10年以上かけ、2007年に誕生したピュア。ブリュットより、さらにピュア(純粋)なキュヴェを使っています。その理由は糖分添加をしていないシャンパーニュなので、純度が高くピュアであることが必要だからです。
#4:ポル・ロジュ ブリュット・レゼルヴNV
ぶどう品種:CH、PN、M 各3分の1
ドザージュ:8g/L
価格:8,200円(税別)
#5:ポル・ロジェ ピュアNV
ぶどう品種:CH、PN、M 各3分の1
ドザージュ:0g/L
価格:11,500円(税別)
#6:ポル・ロジェ ロゼ・ヴィンテージ2015
ぶどう品種:PN65%、CH35%
ドザージュ:8g/L
価格:14,200円(税別)
当日のラインナップ
供出は左から右へ、各2アイテムずつ比較しました。
プラークにもメゾンの特徴が出ています。
ロゼの比較ではヒマラヤの岩塩を合わせて
ポル・ロジェ(右)は赤ワインを15%ブレンドしているので深い色調
加えてヴィンテージならではの骨格もありました。
#3:アヤラ ロゼ マジュール
ぶどう品種:CH51%、PN39%、M10%
ドザージュ:6g/L
価格:10,000円(税別)
#6:ポル・ロジェ ロゼ・ヴィンテージ2015
ぶどう品種:PN65%、CH35%
ドザージュ:8g/L
価格:14,200円(税別)
甘さも感じる岩塩
シャルドネ主体のロゼと、両者の共通項ミネラルが相乗し、素直に溶け合いました。
10日の講座生13名(1名欠席)中、11名がアヤラ派
10日に参加したhakoさんがブログにリポートしてくれたのでリンクしておきます。
17日は13名中、10名がアヤラ派
アヤラのロゼとヒマラヤのピンク塩の相性に講座生の多くが賛同![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
三国ワインの須佐敏郎氏にご尽力いただき「塩チャレンジ」ができました。
ありがとうございました!!
引き続き、宜しくお願いいたします
アドリアン・ムフラール マネージング・デイレクターが来日し、
リニューアルしたアヤラの魅力を語りました!
2019年11月撮影
シャンパーニュ研修ツアーでアヤラを訪問、素敵なおもてなしをしていただきました!
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
アヤラの変革
左から
(1)アヤラ ブリュット マジュール
(2)アヤラ ブリュット・ナチュール
(3)アヤラ ロゼ マジュール
(4)アヤラ ブラン・ド・ブラン2016
アヤラと塩の「ミネラリティ」を体感するテイスティング
各アイテムにあわせて4種の塩が登場
#1:香川/てしま天日塩ファーム × ブリュット マジュール
海のお塩 / 香川と繋いで中継、門脇湖さんが塩の生成工程や夏しおや冬しおについて解説
顆粒は大きめで旨味のある塩
#2:沖縄/ぬちまーす × ブリュット・ナチュール
海のお塩 / ピュアなシャンパーニュと“素”で勝負していたお塩
#3:ネパール/ヒマラヤ × ロゼ マジュール
岩塩 / 色で合わせるマリアージュ、個人的に一番納得できた組み合わせ
#4:フランス/ゲランド × ブラン・ド・ブラン2016
海のお塩 / 品格ある組み合わせ
アヤラについて
エドモンド・ダヤラが1860年にアイ村に創業
160年の歴史を有すメゾンでシャルドネのピュアさを表現
製品から企業の社会的責任に至るまでの配慮
ブリュット マジュールの10年間の進化
シャルドネの比率は55%、70の区画、120の様々な容器
リザーブワインの比率が20%から43%まで増えたことに
![[目]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/84.gif)
アヤラの変革のポイントについて語るアドリアンさん
ロゼはアイ村のピノ・ノワールを6%使用
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
5月の講座ではアヤラとポル・ロジェを比較
シャンパーニュメゾンのなかで、ブリュットとノン・ドゼに関して、異なる対応をしているジョセフ・ペリエ、アヤラ、ポル・ロジェ。ジェセフ・ペリエは秋期講座でフォーカスしました。
ブリュットとノン・ドゼは熟成期間に3年間の差があり、
ぶどう品種のブレンド比率も異なります。
ノン・ドゼは2020年に市場デビュー!
アヤラのスタイル
左から、
ブリュット マジュール、ブリュット・ナチュール、ロゼ マジュール
3アイテムのベースヴィンテージは2019年
#1と#2は使用する品種のブレンド&ベースワインは同じ。違いは糖分の添加分
#1:ブリュット・マジュール
ぶどう品種:CH55%、PN30%、M15%
ドザージュ:6g/L
価格:8,200円(税別)
#2:ブリュット・ナチュール
ぶどう品種:CH55%、PN30%、M15%
ドザージュ:0g/L
価格:8,800円(税別)
#3:ロゼ マジュール
ぶどう品種:CH51%、PN39%、M10%
ドザージュ:6g/L
価格:10,000円(税別)
裏ラベルに詳細なデータを記載、変革のひとつです!
ポル・ロジェのスタイル
構想に10年以上かけ、2007年に誕生したピュア。ブリュットより、さらにピュア(純粋)なキュヴェを使っています。その理由は糖分添加をしていないシャンパーニュなので、純度が高くピュアであることが必要だからです。
#4:ポル・ロジュ ブリュット・レゼルヴNV
ぶどう品種:CH、PN、M 各3分の1
ドザージュ:8g/L
価格:8,200円(税別)
#5:ポル・ロジェ ピュアNV
ぶどう品種:CH、PN、M 各3分の1
ドザージュ:0g/L
価格:11,500円(税別)
#6:ポル・ロジェ ロゼ・ヴィンテージ2015
ぶどう品種:PN65%、CH35%
ドザージュ:8g/L
価格:14,200円(税別)
当日のラインナップ
供出は左から右へ、各2アイテムずつ比較しました。
プラークにもメゾンの特徴が出ています。
ロゼの比較ではヒマラヤの岩塩を合わせて
ポル・ロジェ(右)は赤ワインを15%ブレンドしているので深い色調
加えてヴィンテージならではの骨格もありました。
#3:アヤラ ロゼ マジュール
ぶどう品種:CH51%、PN39%、M10%
ドザージュ:6g/L
価格:10,000円(税別)
#6:ポル・ロジェ ロゼ・ヴィンテージ2015
ぶどう品種:PN65%、CH35%
ドザージュ:8g/L
価格:14,200円(税別)
甘さも感じる岩塩
シャルドネ主体のロゼと、両者の共通項ミネラルが相乗し、素直に溶け合いました。
10日の講座生13名(1名欠席)中、11名がアヤラ派
10日に参加したhakoさんがブログにリポートしてくれたのでリンクしておきます。
17日は13名中、10名がアヤラ派
アヤラのロゼとヒマラヤのピンク塩の相性に講座生の多くが賛同
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
三国ワインの須佐敏郎氏にご尽力いただき「塩チャレンジ」ができました。
ありがとうございました!!
引き続き、宜しくお願いいたします
春期シャンパーニュ講座スタート、自分好みのメゾン探し [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
NHK文化センター青山校の春期シャンパーニュ講座開始
出典:Drinks International
毎年Drinks Internationalが発表している『The World's Most Admired Champange Brands』のトップ5を講座で比較試飲しています。2023年は前回7位だったビルカール・サルモンが5位に入り、4位だったポル・ロジェがダウン。
順位は左から右に1位~5位
5メゾンのなかで、クリュッグとシャルル・エドシックは女性シェフ・ド・カーヴ
供出は左から右の順でブラインドテイスティング
ステンレスタンクのみ、発酵・熟成ともに樽使用、ステンレスや木樽でストックしているリザーヴワインを使用等、メゾンの個性が出ているので、講座生の皆さんには、改めて、自分好みのメゾンを確認していただいています。シャンパーニュ界のトップ5、さすが安定しています。
5アイテム同時にテイスティング
1位から順にメゾンおよびアイテムの特徴を解説して、じっくり利き酒
#1: ルイ・ロデレール コレクション243
生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:CH42%、PN40%、M18%
ドザージュ:8g/L
価格:9,000円(税別)
輸入元:エノテカ
自社畑240㌶を所有し、必要とするぶどうの75~80%は自社でまかなっています。メゾンの顔は毎回ベースヴィンテージとリザーヴワイン(ステンレスと木樽)の比率を変えてリリース。コレクション243のベースワインは2018年で比率は31%。ステンレスを使ったパーペチュアル・リザーヴは31% (2012、2013、2014、2015、2016、2017) および大樽熟成10% (2009、2011、2013、2014、2015、2016、2017)、ともにソレラシステム。MLF26%。2018年の収穫は8月27日からスタート、完熟した果実のベースヴィンテージが芯となり、パーペチュアル・リザーヴ由来の溌溂感、大樽熟成由来の奥行きを備えた味わい
#2: シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ
生産者:シャルル・エドシック(NM)
ぶどう品種:CH、PN、M 各3 分の1
ドザージュ:11g/L
価格:9,500円(税別)
輸入元:日本リカー
エリーズ・ロスフェルト女史が今年の3月にシェフ・ド・カーヴに就任。前任者シリル・ブラン氏が来日できないまま交代になってしまったことはとても残念です。評価が上がっているメゾンだけに、ロスフェルド女史の手腕に期待しています。
ステンレスタンクのみの造り手。ベースヴィンテージは2017年を60%使い、リザーブワインは10年以上のワインが40%。第3週の講座生4人がシャルルだと見抜いたことは素晴らしいことでした。樽を使っていると勘違いした講座生もいましたが、多くのシャンパーニュ愛好家が間違える、その点こそ、シャルルの技の凄さ!
#3: クリュッグ グランド キュヴェ 170エディション
生産者:クリュッグ(NM)
ぶどう品種:PN51%、CH38%、M11%
ドザージュ:非公開
価格:39,600円(税別)
輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ
1843年ヨーゼフ・クリュッグによって創業。現在のシェフ・ド・カーヴはジュリー・カヴィル女史。グランド・キュヴェは2011年からiD番号で詳細が検索可能。現行アイテムは昨年と同じ170エディションでした。最古のヴィンテージは1998年、最も若いヴィンテージは2014年、12年間の異なる195種類のリザーブワインをブレンドしたマルチ・ヴィンテージ。昨年の試飲を思い出しながら味わうと、熟成のニュアンスは深まり、酸味は若干強まっている印象。第4週の講座生の半数が「好み」だと回答
#4:ビルカール・サルモン ブリュット・レゼルヴ
生産者:ビルカール・サルモン(NM)
ぶどう品種:M40%、CH30%、PN30%
ドザージュ:7~8g/L
価格:10,000円(税別)
輸入元:JALUX
1818年創業のメゾン、家族経営を貫き、中規模生産(年間200万本)で、今以上には増やさない主義。2019年1月に7代目のマチュー・ローラン=ビルカールがCEOに就任。同メゾンは2018年に第4位にランキングされて以来のベスト5入り!
ムニエを信頼しているメゾンの思いを感じるノン・ヴィンテージ。収穫したぶどうは10度で保ち、コールド・スタビライゼーション(タンク内の温度を14度にして25~30日かけて静置)することで、結果的に、アロマはしっかり残り、不純物は沈殿してしまうので、フィルター掛けも不要になるビルカールスタイル。柑橘系果実や白い花のアロマ、塩味のニュアンス、まるみのある味わい、品格あるアイテム。
#5:ボランジェ スペシャル・キュヴェ
生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:PN60%、CH25%、M15%
ドザージュ:8~9g/L
価格:10,500円(税別)
輸入元:WINE TO STYLE
自社畑は179㌶、生産するアイテムは最低でも50%、ものによっては100%自社畑のぶどうを使用。作柄が難しい年でもヴィンテージ・シャンパーニュをリリースできるのは自社畑の果たす役割大。スペシャル・キュヴェのベースヴィンテージは2017年、リザーヴワインはマグナムボトル&コルク栓(アグラフ使用)で5~12年寝かせて熟成させ、5~10%の割合でブレンド。フレッシュ感を備えつつ、コルク栓による熟成が醸し出す複雑味と骨格、全体のバランス良好
ボトルの色もチェック
ラベルの画像を撮っていてボトルの色の反射(ラベル画像の左下)があったので、
光線の遮断率についても再確認しました。
#2、#3、#5はVert CIVCを使い、#1、#4はAmbreやNoir
コルクのしぼみ具合でボトル内の味わいを予測
#1、#3、#5は天然コルク
#2と#4は※DIAMのスパークリング用コルク
※TCA(ブショネの原因となるトリクロロアニソール)を除去したコルク
5月の講座は訳ありで、第2週と第3週が講座日になり、
講座生の皆さまには、ご面倒をおかけしますが、
何卒宜しくお願いいたします!
出典:Drinks International
毎年Drinks Internationalが発表している『The World's Most Admired Champange Brands』のトップ5を講座で比較試飲しています。2023年は前回7位だったビルカール・サルモンが5位に入り、4位だったポル・ロジェがダウン。
順位は左から右に1位~5位
5メゾンのなかで、クリュッグとシャルル・エドシックは女性シェフ・ド・カーヴ
供出は左から右の順でブラインドテイスティング
ステンレスタンクのみ、発酵・熟成ともに樽使用、ステンレスや木樽でストックしているリザーヴワインを使用等、メゾンの個性が出ているので、講座生の皆さんには、改めて、自分好みのメゾンを確認していただいています。シャンパーニュ界のトップ5、さすが安定しています。
5アイテム同時にテイスティング
1位から順にメゾンおよびアイテムの特徴を解説して、じっくり利き酒
#1: ルイ・ロデレール コレクション243
生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:CH42%、PN40%、M18%
ドザージュ:8g/L
価格:9,000円(税別)
輸入元:エノテカ
自社畑240㌶を所有し、必要とするぶどうの75~80%は自社でまかなっています。メゾンの顔は毎回ベースヴィンテージとリザーヴワイン(ステンレスと木樽)の比率を変えてリリース。コレクション243のベースワインは2018年で比率は31%。ステンレスを使ったパーペチュアル・リザーヴは31% (2012、2013、2014、2015、2016、2017) および大樽熟成10% (2009、2011、2013、2014、2015、2016、2017)、ともにソレラシステム。MLF26%。2018年の収穫は8月27日からスタート、完熟した果実のベースヴィンテージが芯となり、パーペチュアル・リザーヴ由来の溌溂感、大樽熟成由来の奥行きを備えた味わい
#2: シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ
生産者:シャルル・エドシック(NM)
ぶどう品種:CH、PN、M 各3 分の1
ドザージュ:11g/L
価格:9,500円(税別)
輸入元:日本リカー
エリーズ・ロスフェルト女史が今年の3月にシェフ・ド・カーヴに就任。前任者シリル・ブラン氏が来日できないまま交代になってしまったことはとても残念です。評価が上がっているメゾンだけに、ロスフェルド女史の手腕に期待しています。
ステンレスタンクのみの造り手。ベースヴィンテージは2017年を60%使い、リザーブワインは10年以上のワインが40%。第3週の講座生4人がシャルルだと見抜いたことは素晴らしいことでした。樽を使っていると勘違いした講座生もいましたが、多くのシャンパーニュ愛好家が間違える、その点こそ、シャルルの技の凄さ!
#3: クリュッグ グランド キュヴェ 170エディション
生産者:クリュッグ(NM)
ぶどう品種:PN51%、CH38%、M11%
ドザージュ:非公開
価格:39,600円(税別)
輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ
1843年ヨーゼフ・クリュッグによって創業。現在のシェフ・ド・カーヴはジュリー・カヴィル女史。グランド・キュヴェは2011年からiD番号で詳細が検索可能。現行アイテムは昨年と同じ170エディションでした。最古のヴィンテージは1998年、最も若いヴィンテージは2014年、12年間の異なる195種類のリザーブワインをブレンドしたマルチ・ヴィンテージ。昨年の試飲を思い出しながら味わうと、熟成のニュアンスは深まり、酸味は若干強まっている印象。第4週の講座生の半数が「好み」だと回答
#4:ビルカール・サルモン ブリュット・レゼルヴ
生産者:ビルカール・サルモン(NM)
ぶどう品種:M40%、CH30%、PN30%
ドザージュ:7~8g/L
価格:10,000円(税別)
輸入元:JALUX
1818年創業のメゾン、家族経営を貫き、中規模生産(年間200万本)で、今以上には増やさない主義。2019年1月に7代目のマチュー・ローラン=ビルカールがCEOに就任。同メゾンは2018年に第4位にランキングされて以来のベスト5入り!
ムニエを信頼しているメゾンの思いを感じるノン・ヴィンテージ。収穫したぶどうは10度で保ち、コールド・スタビライゼーション(タンク内の温度を14度にして25~30日かけて静置)することで、結果的に、アロマはしっかり残り、不純物は沈殿してしまうので、フィルター掛けも不要になるビルカールスタイル。柑橘系果実や白い花のアロマ、塩味のニュアンス、まるみのある味わい、品格あるアイテム。
#5:ボランジェ スペシャル・キュヴェ
生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:PN60%、CH25%、M15%
ドザージュ:8~9g/L
価格:10,500円(税別)
輸入元:WINE TO STYLE
自社畑は179㌶、生産するアイテムは最低でも50%、ものによっては100%自社畑のぶどうを使用。作柄が難しい年でもヴィンテージ・シャンパーニュをリリースできるのは自社畑の果たす役割大。スペシャル・キュヴェのベースヴィンテージは2017年、リザーヴワインはマグナムボトル&コルク栓(アグラフ使用)で5~12年寝かせて熟成させ、5~10%の割合でブレンド。フレッシュ感を備えつつ、コルク栓による熟成が醸し出す複雑味と骨格、全体のバランス良好
ボトルの色もチェック
ラベルの画像を撮っていてボトルの色の反射(ラベル画像の左下)があったので、
光線の遮断率についても再確認しました。
#2、#3、#5はVert CIVCを使い、#1、#4はAmbreやNoir
コルクのしぼみ具合でボトル内の味わいを予測
#1、#3、#5は天然コルク
#2と#4は※DIAMのスパークリング用コルク
※TCA(ブショネの原因となるトリクロロアニソール)を除去したコルク
5月の講座は訳ありで、第2週と第3週が講座日になり、
講座生の皆さまには、ご面倒をおかけしますが、
何卒宜しくお願いいたします!
地球環境、次世代への継承を重視するビオディナミ農法の先駆者メゾン・フルーリー [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
宇宙飛行士!
(C)Champagme Fleury
2月28日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が行ってきた宇宙飛行士候補者選抜で、
諏訪理氏と米田あゆさんの2名が決定した、との報道がありました。
NHKの「密着! 宇宙飛行士選抜試験」が興味深い内容だったので、
結果発表がとても楽しみでした、おめでとうございます🥂
向井千秋さん、山崎直子さんに続く女性飛行士の米田さんの洞察力に大いに期待です!
2月のシャンパーニ講座ではフルーリーを取り上げました。
HPにはジャン・ピエール・フルーリー氏の「宇宙飛行士になりたかった」とのイラストが!
2000年代初頭、私が訪問した折には、「天文学者になるのが夢だった」と語り、
「シャンパーニュ造りに導入しているビオディナミと繋がっている」と力説していました。
1895年創業のシャンパーニュ・メゾン
(C)Champagme Fleury
コート・デ・バール地区クルトゥロン村にあるフルーリー
初代エミール・フルーリーの時代、フィロキセラで壊滅状態になったぶどう畑に、
接ぎ木したピノ・ノワールをシャンパーニュ地方で初めて植樹
他のどのメゾンよりピノ・ノワールへの思いが強いと実感!
1970年から3代目ジャン・ピエール氏は有機栽培を取り入れ、
1989年にシャンパーニュ地方初ビオとなるビオディナミの“デメテール”認証を取得
2008年からエルヴェ・ジェスタン氏のコンサルタントを受け、さらなる改革を実践
画像のCOURTERON上を走る赤い線は、KIMMERIDGIEN(キメリジャン)
約1億5,000万年前のJURASSIQUE(ジュラ紀)に遡る土壌です。
周囲にはTRIACE(三畳紀)、CRETACE(白亜紀) 、PALEOGENE(古第三紀)の地層が!
出典:武田弘先生作成の地質表
参考:ソムリエ協会機関誌No.81『ワイン畑の土質』をご担当くださった
鉱物学の大家武田弘先生作成の地質時代と地層名の一覧
2月の講座に供出した5アイテム
フルーリーでは主要3品種(シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ)の他に、
希少なピノ・ブランとピノ・グリの計5種類のぶどうを栽培しているので、
今回は秀逸な白ぶどうにもフォーカス
ラベルもプラークもモダンにチェンジ!
画像はジャン・ピエール氏とビオディナミの調剤作りに用いる道具
彼が父親からメゾンを引き継いだ時、農薬まみれの畑に衝撃を受け、健全な土壌造りを決断。1970年には除草剤、化学薬品の使用を廃止し、試行錯誤を繰り返しながら、天体の動きを重視するビオディナミも導入。この農法との繋がりは、自らの夢だった天文学と共通する点も多く「これが自分の生きる道になった」と語っていたジャン・ピエールさんの笑顔が印象に残っています。
微生物によって活性化したぶどう畑はフカフカ
訪問時は雨降りだったので畑にはお借りした長靴で行きましたが、
柔らかな土が靴にこびりついて大変!
第1フライト
#1:ブラン・ド・ノワール ブリュットNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
ベースヴィンテージ:2018年62% /リザーヴワイン38%
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:4.7g/L
価格:8,000円(税別)
極僅かに淡ピンクを帯びた色調、気泡活発、ストーンフルーツ、熟れた果実や砂糖漬けの果実、ミネラル、軽いビター感、中盤から酸の広がり、味わいに厚味、喉ごしスムーズ
#2:セパージュ・ブラン2010 エクストラ・ブリュット
ぶどう品種:シャルドネ100%
デゴルジュマン:2021年5月
ドザージュ:4g/L
価格:12,000円(税別)
黄色を含んだベージュ、柑橘系果実、カリン、蜂蜜、バター、ブリオッシュ、ロースト、白コショウ、果皮由来のフェノール、中盤以降酸の広がり、グラス内の温度が上がっても綺麗な酸は余韻となって上品に着地
第2フライト
#3:ノート・ブランシュ2014 ブリュット・ナチュール
ぶどう品種:ピノ・ブラン100% 樹齢25年
デゴルジュマン:2021年2月
ドザージュ:0g/L
価格:12,000円(税別)
#4:ヴァリエーション2015 ブリュット・ナチュール SO2無添加
ぶどう品種:ピノ・グリ100% 2010年に植樹
デゴルジュマン:2021年5月
ドザージュ:0g/L
価格:18,000円(税別)
#3と#4はノン・ドゼ、ともに白い花のイメージ、ぶどうの熟度を感じさせる味わい。#3はキレ感、ピュア、チャーミングで塩味やアカシア。#4はフラワリーなアロマ、酸味は柔らか、軽いビター感、緊張感のあるアイテム
#5:ロベール・フルーリー2005 エクストラ・ブリュット
ぶどう品種:ピノ・ノワール35%、シャルドネ25%、ピノ・ブラン28%、ムニエ12%
デゴルジュマン:2017年10月
ドザージュ:2.8g/L
価格:32,000円(税別)
深い黄金色、ゆっくりと空気と触れあってきたニュアンス(シェリー的)、香りは黒糖、蜂蜜、エスニックフルーツ、ナッツ、ココア、白コショウ、口中ではクリームブリュレ、ミネラル、果実のコンポート、層になって広がる旨味、長い余韻。講座生からの人気No.1
NHK文化センター青山校がスタートした2016年4月に取り上げたのがフルーリー
約7年振りに特化しましたが、スタイルやドザージュ量にも変化を感じました。
凄く良くなっています、講座生からも「変化を感じる意見」が出ていました。
現在は4代目のジャン・セバスチャン・フルーリー氏が父親の意思を継ぎ、
シャンパーニュ造りに励んでいます!
フルーリーについてのお問い合わせはヴァン シュール ヴァン(担当:清水さん)迄
今回も大畑澄子店長には沢山お世話になりました、ありがとうございました!
〒105ー0001 東京都港区虎ノ門1ー7ー6 電話03ー3580ー6578
URL: http://vsv.co.jp/
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
春期シャンパン講座の募集が始まりました!
春講座も2クラス体制で進めさせていただきます
オーダーメイドなシャンパンレッスン ~各メゾンの奥深さを愉しもう~
開催6回/毎水曜日/19時~21時
◆第3週はコチラから
◆第4週はコチラから
シャンパンラバーさんの参加をお待ちしております🥂
◆NHK文化センター青山校 電話 03-3475-1151
受付時間
月曜日~金曜日 9:30~18:00
土曜 9:30~17:30
日曜 9:30~15:00
(C)Champagme Fleury
2月28日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が行ってきた宇宙飛行士候補者選抜で、
諏訪理氏と米田あゆさんの2名が決定した、との報道がありました。
NHKの「密着! 宇宙飛行士選抜試験」が興味深い内容だったので、
結果発表がとても楽しみでした、おめでとうございます🥂
向井千秋さん、山崎直子さんに続く女性飛行士の米田さんの洞察力に大いに期待です!
2月のシャンパーニ講座ではフルーリーを取り上げました。
HPにはジャン・ピエール・フルーリー氏の「宇宙飛行士になりたかった」とのイラストが!
2000年代初頭、私が訪問した折には、「天文学者になるのが夢だった」と語り、
「シャンパーニュ造りに導入しているビオディナミと繋がっている」と力説していました。
1895年創業のシャンパーニュ・メゾン
(C)Champagme Fleury
コート・デ・バール地区クルトゥロン村にあるフルーリー
初代エミール・フルーリーの時代、フィロキセラで壊滅状態になったぶどう畑に、
接ぎ木したピノ・ノワールをシャンパーニュ地方で初めて植樹
他のどのメゾンよりピノ・ノワールへの思いが強いと実感!
1970年から3代目ジャン・ピエール氏は有機栽培を取り入れ、
1989年にシャンパーニュ地方初ビオとなるビオディナミの“デメテール”認証を取得
2008年からエルヴェ・ジェスタン氏のコンサルタントを受け、さらなる改革を実践
画像のCOURTERON上を走る赤い線は、KIMMERIDGIEN(キメリジャン)
約1億5,000万年前のJURASSIQUE(ジュラ紀)に遡る土壌です。
周囲にはTRIACE(三畳紀)、CRETACE(白亜紀) 、PALEOGENE(古第三紀)の地層が!
出典:武田弘先生作成の地質表
参考:ソムリエ協会機関誌No.81『ワイン畑の土質』をご担当くださった
鉱物学の大家武田弘先生作成の地質時代と地層名の一覧
2月の講座に供出した5アイテム
フルーリーでは主要3品種(シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ)の他に、
希少なピノ・ブランとピノ・グリの計5種類のぶどうを栽培しているので、
今回は秀逸な白ぶどうにもフォーカス
ラベルもプラークもモダンにチェンジ!
画像はジャン・ピエール氏とビオディナミの調剤作りに用いる道具
彼が父親からメゾンを引き継いだ時、農薬まみれの畑に衝撃を受け、健全な土壌造りを決断。1970年には除草剤、化学薬品の使用を廃止し、試行錯誤を繰り返しながら、天体の動きを重視するビオディナミも導入。この農法との繋がりは、自らの夢だった天文学と共通する点も多く「これが自分の生きる道になった」と語っていたジャン・ピエールさんの笑顔が印象に残っています。
微生物によって活性化したぶどう畑はフカフカ
訪問時は雨降りだったので畑にはお借りした長靴で行きましたが、
柔らかな土が靴にこびりついて大変!
第1フライト
#1:ブラン・ド・ノワール ブリュットNV
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
ベースヴィンテージ:2018年62% /リザーヴワイン38%
デゴルジュマン:2022年5月
ドザージュ:4.7g/L
価格:8,000円(税別)
極僅かに淡ピンクを帯びた色調、気泡活発、ストーンフルーツ、熟れた果実や砂糖漬けの果実、ミネラル、軽いビター感、中盤から酸の広がり、味わいに厚味、喉ごしスムーズ
#2:セパージュ・ブラン2010 エクストラ・ブリュット
ぶどう品種:シャルドネ100%
デゴルジュマン:2021年5月
ドザージュ:4g/L
価格:12,000円(税別)
黄色を含んだベージュ、柑橘系果実、カリン、蜂蜜、バター、ブリオッシュ、ロースト、白コショウ、果皮由来のフェノール、中盤以降酸の広がり、グラス内の温度が上がっても綺麗な酸は余韻となって上品に着地
第2フライト
#3:ノート・ブランシュ2014 ブリュット・ナチュール
ぶどう品種:ピノ・ブラン100% 樹齢25年
デゴルジュマン:2021年2月
ドザージュ:0g/L
価格:12,000円(税別)
#4:ヴァリエーション2015 ブリュット・ナチュール SO2無添加
ぶどう品種:ピノ・グリ100% 2010年に植樹
デゴルジュマン:2021年5月
ドザージュ:0g/L
価格:18,000円(税別)
#3と#4はノン・ドゼ、ともに白い花のイメージ、ぶどうの熟度を感じさせる味わい。#3はキレ感、ピュア、チャーミングで塩味やアカシア。#4はフラワリーなアロマ、酸味は柔らか、軽いビター感、緊張感のあるアイテム
#5:ロベール・フルーリー2005 エクストラ・ブリュット
ぶどう品種:ピノ・ノワール35%、シャルドネ25%、ピノ・ブラン28%、ムニエ12%
デゴルジュマン:2017年10月
ドザージュ:2.8g/L
価格:32,000円(税別)
深い黄金色、ゆっくりと空気と触れあってきたニュアンス(シェリー的)、香りは黒糖、蜂蜜、エスニックフルーツ、ナッツ、ココア、白コショウ、口中ではクリームブリュレ、ミネラル、果実のコンポート、層になって広がる旨味、長い余韻。講座生からの人気No.1
NHK文化センター青山校がスタートした2016年4月に取り上げたのがフルーリー
約7年振りに特化しましたが、スタイルやドザージュ量にも変化を感じました。
凄く良くなっています、講座生からも「変化を感じる意見」が出ていました。
現在は4代目のジャン・セバスチャン・フルーリー氏が父親の意思を継ぎ、
シャンパーニュ造りに励んでいます!
フルーリーについてのお問い合わせはヴァン シュール ヴァン(担当:清水さん)迄
今回も大畑澄子店長には沢山お世話になりました、ありがとうございました!
〒105ー0001 東京都港区虎ノ門1ー7ー6 電話03ー3580ー6578
URL: http://vsv.co.jp/
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
春期シャンパン講座の募集が始まりました!
春講座も2クラス体制で進めさせていただきます
![[NEW]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/120.gif)
開催6回/毎水曜日/19時~21時
◆第3週はコチラから
◆第4週はコチラから
シャンパンラバーさんの参加をお待ちしております🥂
◆NHK文化センター青山校 電話 03-3475-1151
受付時間
月曜日~金曜日 9:30~18:00
土曜 9:30~17:30
日曜 9:30~15:00
ハイライトは初リリースのアビス・ロゼ2018 ~ルクレール・ブリアンの世界へ~ [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
シャンパーニュ講座の幕開けは海中熟成ロゼ
昨年末、日本初上陸した希少アイテム『アビス・ロゼ2018』
シャンパーニュ講座を少しだけご紹介
NHK文化センター青山校の教室
コロナ禍以降、ひとりひとテーブル、2回(第3週・第4週の水曜日)に分けて開催
グラスはリーデル・ジャパンさんからレンタル
アビス・ロゼ2018の特徴を明確につかむことができました!
供出した5アイテム
昨年末、輸入元テラヴェールさんでルクレール・ブリアンの新VT全キュヴェを試飲
その中から、これだけは味わいたいというアイテムをセレクトしました。
すべてブラインド
青山校のスタッフが手作りしてくださった愛を感じるタグ![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
前半50分で、
第1フライトNo.1&No.2、第2フライトNo.3&No.4、第3フライトNo.5に分けて供出
メゾンについては一切触れず、メゾンが取り組んでいるビオディナミのみ解説
各アイテムのぶどう品種&発酵・熟成(No.5だけは非公開)&ドザージュを公表
o○.。o○.。o○.
ルクレール・ブリアンについて
資料提供:テラヴェール
参考画像:テラヴェール
ルクレール・ブリアンの醸造家エルヴェ・ジェスタンさん
参考画像:テラヴェール
2022年に年間の最優秀ワイナリーを表彰する『ブランド・オフ・ザ・イヤー』を受賞
式典ではマクロン大統領が授与を行いました。
o○.。o○.。o○.
第1フライト
2アイテムとも3品種使用、リザーヴワインは極少量の2%
ベースヴィンテージ&デゴルジュマン&ドザージュは異なる
シャンパーニュの集大成を目指しトライアルを実践しているアイテム
エクストラブリットのベースヴィンテージは2014年※、ドザージュ量は2g/L※
第3週と第4週とでは僅かながらボトル差があり、第4週のほうが若干酸化熟成した印象
いずれも豊潤でヘーゼルナッツやスパイスの風味、複雑味も感じました。
※講座時はメゾン記載の数値をお知らせしましたが、ここでは裏ラベルの数値を記載
参考画像:テラヴェール
ステンレスタンクや木樽、ウッフ、アンフォラ🏺等 さまざまなタイプの容器を使用
ブリュットのベースヴィンテージは2018年
フレッシュで柑橘果実やストーンフルーツ等の果実、酸味とのバランスも良好
第2フライト
2アイテムとも品種はシャルドネ100%、発酵&醸造は同じ、SO2無添加、ノン・ドゼ
ヴィンテージ&デゴルジュマンは異なる
グラン・ブランの初リリースは2012年VT
当時はGCのクラマンのシャルドネのみ、ネーミングも違っていた由
2013年ヴィンテージから3つのグラン・クリュ畑のぶどうをブレンド
息が長く、エネルギーを感じるシャンパーニュ
グラス内の変化も魅力で、時間の経過で土壌由来のミネラル、塩味が増してくる印象
2014は熟成感あり
旨味、様々な要素が輪のように広がり、時との対話が楽しめるシャンパーニュ
今飲んで素直に美味
第3フライト
ブルターニュ地域圏のウェサン島で10ヶ月海中熟成させたシャンパーニュ
アビス・ロゼを沈めた位置は北緯48度28分、西経5度03分です。
初リリース、日本入荷分は90本🥂
ぶどう品種はシャルドネ85%、ピノ・ノワール15%
2019年5月の講座で取り上げたアビス
なぜ海中 2019年5月に質問
来日時、ジェスタンさんに「なぜ、海中熟成させたのか」と伺ってみました。
彼は「ボトルを沈めたブルターニュの海は2つの海流が交差している為、渦を巻いています。これはビオディナミの調合を攪拌させる(ディナミゼーション)のと同じ条件になります。水深60mの場所はシャンパーニュの気圧(6気圧)とバランスが取れるので、シャンパンをストレスの無い状態で熟成させることができます」とおっしゃっていました。さらに、エルヴェさんの測定によると、アビスは通常の熟成シャンパンより、エネルギー量が30%増になっているとのことでした。
加えて講座でアビスを出すにあたり、ご丁寧なお手紙を頂戴しました。
そこには以下のような記述がありました。
24歳の時に初めて技術的なワイン造りを始めたものの、3〜4年後には行き詰まりを感じ、それを打開するには自然と密接に繋がった作業をすることだと確信。でも、このアプローチに関する情報や書籍は何もなかったので、すべてを自分で考案せざるを得ない状況で、何年もかかりました。
ボトルを沈めた場所はフランスのブルターニュ地方、生まれ故郷です。生きているワインとこの環境間の“共鳴”はとても強く、シャンパーニュ地方のチョークは何百万年も前の海底の堆積物から形成されており、ぶどうの根はこのチョーク質を求めて地中深く根を広げていきます。アビスはピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネの3品種を均等に使ったノン・ドゼ。テイスティングの最中は考えることをやめ、ワインのエネルギーを感じ取る為に、感情のおもむくままに味わうことが大事と
Don't think, Feelで!
ジェスタンさんが言及しているエネルギーを感じ取るために瞑想状態で試飲
シャンパーニュを1分間口中に含み、舌の上で転がしながらゆっくり味わう
より集中できるように部屋を暗くして、感じるままに・・・
ブルース・リーの名言 Don't think, Feel/考えるな、感じるんだ、です。
ブラインドテイスティングの間、講座生の皆さんにはメゾン名は公表していません。
このロゼを体験した第3週のHakoさんは「宇宙を感じた」、Ayanoさんは「エネルギーを」。第4週のYamashitaさんは「海中にいるような気持ちに」、Harumiさんは「凄いエネルギー」、他の皆さんからも、エネルギー、穏やかで優しい気持ちになる、味わいがスムース、滑らかな等・・・
ジェスタンさんが造りに求めていた「水圧と気圧の相殺」+「ディナミゼーション同様の海流の回転」、これらの効果が生み出した絶妙な熟成シャンパーニュだと実感しました。
私の場合は、第3週では暗黒の中で、何か強い力で中心部に引っ張られていくような状態になり、ロゼを口に含んでゆっくりと転がしていると、まろやかさ、シームレスさ、心地良さ。その後から、ベリー系果実や赤いバラ等の赤系の香りがあふれ出し、凜としたシャルドネの切れ味が、長い余韻となって続いていく印象でした。第4週では、赤系果実や紅バラより、“梅”の要素がより強く出ていて、中盤以降にはきめ細かなタンニンの風味が広がり、第3週とはまた違う熟成感を受けました。
海中での位置が異なることで、ボトルにも少しずつ、違う変化が出るのだと思います。
考えることを自然にストップさせ、感情のままになれる、得も言われぬ気分にさせてくれたロゼ。でも、これは、言葉でなく、試さないとご理解いただけないかも
追記 2023年1月28日:海中熟成ワインについてDecanter誌Chris Mercerさんのリポート(2021年4月10日付)、とても興味ある内容なのでリンクしておきます。
果実やフローラルな香りの強さ、シルクのような滑らかな口当たり、エネルギー等、2回の講座で試して感じた結果と共通していました。
参考データとして
エルヴェ・ジェスタンさんの哲学&ビオディナミ関連のブログを添付しておきます!
参考にしていただけると嬉しいです。
>>>https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2019-04-30
>>>https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2019-05-27
昨年末、日本初上陸した希少アイテム『アビス・ロゼ2018』
シャンパーニュ講座を少しだけご紹介
NHK文化センター青山校の教室
コロナ禍以降、ひとりひとテーブル、2回(第3週・第4週の水曜日)に分けて開催
グラスはリーデル・ジャパンさんからレンタル
アビス・ロゼ2018の特徴を明確につかむことができました!
供出した5アイテム
昨年末、輸入元テラヴェールさんでルクレール・ブリアンの新VT全キュヴェを試飲
その中から、これだけは味わいたいというアイテムをセレクトしました。
すべてブラインド
青山校のスタッフが手作りしてくださった愛を感じるタグ
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
前半50分で、
第1フライトNo.1&No.2、第2フライトNo.3&No.4、第3フライトNo.5に分けて供出
メゾンについては一切触れず、メゾンが取り組んでいるビオディナミのみ解説
各アイテムのぶどう品種&発酵・熟成(No.5だけは非公開)&ドザージュを公表
o○.。o○.。o○.
ルクレール・ブリアンについて
資料提供:テラヴェール
参考画像:テラヴェール
ルクレール・ブリアンの醸造家エルヴェ・ジェスタンさん
参考画像:テラヴェール
2022年に年間の最優秀ワイナリーを表彰する『ブランド・オフ・ザ・イヤー』を受賞
式典ではマクロン大統領が授与を行いました。
o○.。o○.。o○.
第1フライト
2アイテムとも3品種使用、リザーヴワインは極少量の2%
ベースヴィンテージ&デゴルジュマン&ドザージュは異なる
シャンパーニュの集大成を目指しトライアルを実践しているアイテム
エクストラブリットのベースヴィンテージは2014年※、ドザージュ量は2g/L※
第3週と第4週とでは僅かながらボトル差があり、第4週のほうが若干酸化熟成した印象
いずれも豊潤でヘーゼルナッツやスパイスの風味、複雑味も感じました。
※講座時はメゾン記載の数値をお知らせしましたが、ここでは裏ラベルの数値を記載
参考画像:テラヴェール
ステンレスタンクや木樽、ウッフ、アンフォラ🏺等 さまざまなタイプの容器を使用
ブリュットのベースヴィンテージは2018年
フレッシュで柑橘果実やストーンフルーツ等の果実、酸味とのバランスも良好
第2フライト
2アイテムとも品種はシャルドネ100%、発酵&醸造は同じ、SO2無添加、ノン・ドゼ
ヴィンテージ&デゴルジュマンは異なる
グラン・ブランの初リリースは2012年VT
当時はGCのクラマンのシャルドネのみ、ネーミングも違っていた由
2013年ヴィンテージから3つのグラン・クリュ畑のぶどうをブレンド
息が長く、エネルギーを感じるシャンパーニュ
グラス内の変化も魅力で、時間の経過で土壌由来のミネラル、塩味が増してくる印象
2014は熟成感あり
旨味、様々な要素が輪のように広がり、時との対話が楽しめるシャンパーニュ
今飲んで素直に美味
第3フライト
ブルターニュ地域圏のウェサン島で10ヶ月海中熟成させたシャンパーニュ
アビス・ロゼを沈めた位置は北緯48度28分、西経5度03分です。
初リリース、日本入荷分は90本🥂
ぶどう品種はシャルドネ85%、ピノ・ノワール15%
2019年5月の講座で取り上げたアビス
なぜ海中 2019年5月に質問
来日時、ジェスタンさんに「なぜ、海中熟成させたのか」と伺ってみました。
彼は「ボトルを沈めたブルターニュの海は2つの海流が交差している為、渦を巻いています。これはビオディナミの調合を攪拌させる(ディナミゼーション)のと同じ条件になります。水深60mの場所はシャンパーニュの気圧(6気圧)とバランスが取れるので、シャンパンをストレスの無い状態で熟成させることができます」とおっしゃっていました。さらに、エルヴェさんの測定によると、アビスは通常の熟成シャンパンより、エネルギー量が30%増になっているとのことでした。
加えて講座でアビスを出すにあたり、ご丁寧なお手紙を頂戴しました。
そこには以下のような記述がありました。
24歳の時に初めて技術的なワイン造りを始めたものの、3〜4年後には行き詰まりを感じ、それを打開するには自然と密接に繋がった作業をすることだと確信。でも、このアプローチに関する情報や書籍は何もなかったので、すべてを自分で考案せざるを得ない状況で、何年もかかりました。
ボトルを沈めた場所はフランスのブルターニュ地方、生まれ故郷です。生きているワインとこの環境間の“共鳴”はとても強く、シャンパーニュ地方のチョークは何百万年も前の海底の堆積物から形成されており、ぶどうの根はこのチョーク質を求めて地中深く根を広げていきます。アビスはピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネの3品種を均等に使ったノン・ドゼ。テイスティングの最中は考えることをやめ、ワインのエネルギーを感じ取る為に、感情のおもむくままに味わうことが大事と
Don't think, Feelで!
ジェスタンさんが言及しているエネルギーを感じ取るために瞑想状態で試飲
シャンパーニュを1分間口中に含み、舌の上で転がしながらゆっくり味わう
より集中できるように部屋を暗くして、感じるままに・・・
ブルース・リーの名言 Don't think, Feel/考えるな、感じるんだ、です。
ブラインドテイスティングの間、講座生の皆さんにはメゾン名は公表していません。
このロゼを体験した第3週のHakoさんは「宇宙を感じた」、Ayanoさんは「エネルギーを」。第4週のYamashitaさんは「海中にいるような気持ちに」、Harumiさんは「凄いエネルギー」、他の皆さんからも、エネルギー、穏やかで優しい気持ちになる、味わいがスムース、滑らかな等・・・
ジェスタンさんが造りに求めていた「水圧と気圧の相殺」+「ディナミゼーション同様の海流の回転」、これらの効果が生み出した絶妙な熟成シャンパーニュだと実感しました。
私の場合は、第3週では暗黒の中で、何か強い力で中心部に引っ張られていくような状態になり、ロゼを口に含んでゆっくりと転がしていると、まろやかさ、シームレスさ、心地良さ。その後から、ベリー系果実や赤いバラ等の赤系の香りがあふれ出し、凜としたシャルドネの切れ味が、長い余韻となって続いていく印象でした。第4週では、赤系果実や紅バラより、“梅”の要素がより強く出ていて、中盤以降にはきめ細かなタンニンの風味が広がり、第3週とはまた違う熟成感を受けました。
海中での位置が異なることで、ボトルにも少しずつ、違う変化が出るのだと思います。
考えることを自然にストップさせ、感情のままになれる、得も言われぬ気分にさせてくれたロゼ。でも、これは、言葉でなく、試さないとご理解いただけないかも
![[NEW]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/120.gif)
果実やフローラルな香りの強さ、シルクのような滑らかな口当たり、エネルギー等、2回の講座で試して感じた結果と共通していました。
参考データとして
エルヴェ・ジェスタンさんの哲学&ビオディナミ関連のブログを添付しておきます!
参考にしていただけると嬉しいです。
>>>https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2019-04-30
>>>https://non-solo-vino.blog.ss-blog.jp/2019-05-27
今年の〆講座は3年ぶりに来日したミッシェル・ドラピエ当主から伺った情報を盛り込みながら [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
2022年12月21日&28日の2講座が無事に終わりました。
特に第4週にご参加の皆様には師走のお忙しい折にご足労をおかけしました。
改めて御礼申し上げます🥂
試飲したのは息子世代が手掛ける新キュヴェと4ミレジメ
7代目ミッシェル・ドラピエ当主の3年ぶりの来日
11月30日に開催されたシャンパーニュ騎士団@マンダリンオリエンタル東京(右)
12月2日輸入元テラヴェール主催で行われた来日ディナー@caveman(中央)
帰国後、送ってくださったポストカード(左)
3年ぶりの笑顔の再会でした
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
フランスに戻られて、すぐ書いてくださったご丁寧なるおハガキ
細やかなお気遣いをしてくださるミッシェル当主のお人柄が伝わってきます。
コート・デ・バールのウルヴィルが拠点のメゾン 1930年初頭、ミッシェル当主の母方の祖父が初めてピノ・ノワールを植樹
今ではドラピエの70%をピノ・ノワールが占めています。
110㌶の畑を所有しており、内訳は60㌶が自社畑、50㌶が長期の契約畑。
除草剤や殺虫剤は一切使用せず、2頭の馬と電動の機械で耕作
基本的に畑の管理は手作業
ソーラー・パネルで蓄えた電力の75%は自家用として賄っています。
栽培しているのは7品種、ブラン・ヴァリ(ピノ・ブラン)
ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、フルマントウ(ピノ・グリ)
シャルドネ、アルバンヌ、プティ・メリエ
o○.。o○.。o○.
シャンパーニュ委員会CIVCが規定しているぶどう品種は7つです。
品種の呼称に関する公式見解は以下の通りです。
ブラン・ヴァリやフルマントウの呼び名はシノニムになるので、
CIVCの正式な呼称は、ピノ・ブラン、ピノ・グリになります。
第1フライトは最新キュヴェ
#1:ドラピエ クラレヴァリNV
ぶどう品種:PN75%、M10%、CH10%、ブラン・ヴァリ5%
ノン・フィルター
ドザージュ:4g/L
価格:8,800円(税込)
気泡は極めて細やか。フラワリーな香り、柑橘系果実から黄桃、アプリコット、マンゴー等、グラス内の温度変化で様々な果実のニュアンスが広がり、キンメリジャン土壌由来のミネラル感も! 余韻は中程度、軽快にフィニッシュ。口中に残る塩味は和の要素の料理と合わせて楽しめそうな印象
2016年からメゾンに参入した長女シャルリーヌさんはラべル等のデザイン&マーケティング。#1のラベルも彼女が描いたもので、12世紀、聖ベルナールが遺した聖書をイメージして作成。長男ヒューゴさんは栽培と醸造、動物好きの次男アントワンヌさんはビオディナミをそれぞれ担当しています。8世代目の彼らが取り組んでいることの1つが古代品種を使ったアイテム。余談ですが、当主には、(12月初めの時点で)生後4ヵ月から4歳までの孫たちが4人いるとのこと、9代目の成長が楽しみです!
ドラピエでは20年以上前に古代品種に興味を持ち植樹を開始。研究と実際の栽培と醸造を通して、その特性を学び、2019年にトロ・アン・フォウをリリース
ドラピエが所有する歴史あるカーヴ
裏ラベルに詳細が記載してあります。
上記は来日した当主がディナーの折に語ってくださった内容をまとめました。
気泡の細かさの理由
ドラピエのシャンパーニュは基本的にノン・フィルターです。「フィルターを掛けないことで、ワイン中にはプロテインが多く残ります。プロテインの分子は規則的に並んでいるので、それらが、気泡の発生を良い意味で邪魔をするので、泡自体が細かくなります」とミッシェルさん。今講座で改めて、気泡の細かさを注意深く観察してみましたが、お言葉通りでした。プロテインと気泡の粒の関係について、より詳細な説明を伺っているので、年明けに、お返事が届き次第、加筆します!
第2フライトはトップキュヴェのグラン・サンドレ
ウルヴィルの単一区画、命名は1838年の大火で焼灰に覆われた区画に由来
灰はCendre、土地登記簿上の綴りの誤植でCがSに
#2:ドラピエ グラン・サンドレ2012 新ヴィンテージ
ぶどう品種:PN55%、CH45%
ノン・フィルター
ドザージュ:5.5g/L
価格:18,000円(税込)
#3:ドラピエ グラン・サンドレ2009 蔵出し
ぶどう品種:PN55%、CH45%
ノン・フィルター
ドザージュ:5.5g/L
価格:18,000円(税込)
ドラピエのトップキュヴェならではの品格があり、最新の2012年と3年違いながら静かに時を重ねた2009年にはそれぞれの魅力がありました。2012年は若さがあり、ひとことで形容するなら“アロマと酸味”、2009年は“厚みと熟成感”。旨味、ミネラル、余韻の長さは2つのグラン・サンドレの共通項。2012年と2009年を利き比べできたことがラッキーだと思いました。
シャンパーニュ騎士団のディナーではミッシェル当主自慢の『グラン・サンドレ2008 マグナム』が登場しました。酸が活き活きしていて、底知れないポテンシャルがありました。
第3フライトは特別なミレジメ
通常カルト・ドールはNV、良年にのみ例外的にミレジメを生産
#4:ドラピエ ミレジメ・エクセプション2015
ぶどう品種:PN60%、CH40%
ドザージュ:5.6g/L
価格:9,800円(税込)
ウルヴィル周辺の自社畑の中で樹齢の古い区画のぶどうを使用
熟成はステンレスタンク、40%樫の大樽、100%MLF
ドザージュは20年間熟成させたリキュールを使用
豊かなアロマ、溌剌とした酸、土壌由来のミネラルとぶどう本来の凝縮感、軽いビター感
軽やかでエレガント、超カリテ・プリなアイテム
#5:ドラピエ カルト・ドール ミレジメ・クラシック2002
ぶどう品種:PN75%、CH15%、M10%
ノン・フィルター
ドザージュ:4.5g/L
価格:15,000円(税込)
黄金色、第一香は若干シェリーや紹興酒似の酸化熟成したニュアンス、焙煎香、モカ
ココア、黒糖、ドライフルーツ、エスニックスパイス、中華料理に合わせたいアイテム
2022年の講座を締め括るにふさわしい20年経過したシャンパーニュ!
温度があがってもブレない酒質、価格的にもリーズナブル
新年のお祝いの席や仲間との集いにドラピエは超お薦めできます!
hakoさんのブログに全ボトルの裏ラベルがしっかり載っています。
ありがとうございました!
輸入元:テラヴェール株式会社 / https://terravert.co.jp/
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
シャンパーニュ委員会CIVCの代表来日
左からシャルル・ゴエメールCIVC事務局長
共同代表のダヴィッド・シャティオンUMC(メゾン組合NM)会長と
マクシム・トゥバールSGV(ブドウ栽培・醸造業者組合RM)会長
CIVC日本事務局代表の笹本由香理さん
「日本とシャンパーニュは距離的には離れていても文化的には近い」と代表メンバー
フランス国内の売上のシェアは約37%、EUは20%、それ以外のエリアは43%
2021年日本向け出荷量は1381万本、3億5400万€
代表メンバーは「他国と比べてコロナ禍以前の勢いに戻るのが少し出遅れた印象。
2022年の日本については20%UPを予想しています」とコメントしていました。
✥2022年はルイ15世の戴冠式の晩餐会でシャンパーニュがはじめてゲストに供された
記念すべき300年目の年
✥シャンパーニュの2021年の出荷量は3億2000万本、売上総額は57億€
✥メンバーの父親の代は通常10月収穫だったが、この10年間を見ると「8月収穫が4回」
✥2022年の収穫は質も量もずば抜けて素晴らしい年
2021年の出荷TOP3は米国、英国、日本
第1位 米国は7億9349万€(前比158%)/3412万本(164%)
第2位 英国は5億358万€(前比149%)/2988万本(前比141%)
第3位 日本は3億5400万€(前比131%)/1381万本(前比128%)
※第4位はドイツですが金額をみると2億193万€で日本と大きな差があります。
ドイツは基本的にNVが多く、日本はプレステージが多いのが理由です。
✥CIVCの新HP: https://www.champagne.fr/ja
今回が今年最後のブログになります。
拙ブログにお立ち寄りくださいましてありがとうございました!
秋以降、来日者やリアルでのイベントが多くなりました。
内容の濃いリポート山積みなので、2023年1月からサカサカとアップしてまいります。
引き続き、宜しくお願いいたします。
皆さま、どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ!!
大手メゾンに対抗し得る逸材『CM生産協同組合のCastelnauカステルノー』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
ずっと気になっていたシャンパーニュメゾン『カステルノー』
World's Most Admired CHAMPAGNE Brands 2022
Drinks Internationalが毎年発表している30位までのリストです。
18位にランクインしているCM/生産協同組合のカステルノー
2021年は21位、2020年は18位にランキングされています。
ちなみに、CMで最大の二コラ・フィアットは2022年は23位
カステルノーの沿革
ツール・ド・フランスの公式シャンパーニュ
1916年ワイン商のジャン・ラルマンが創設したシャンパーニュブランド
2003年以降、ランス・シャンパーニュ協同組合CRVC(1962年設立)が所有/直営
現在750を超えるぶどう栽培家、150以上のクリュ、900㌶を所有、年間出荷量80万本
スタンダードキュヴェで最低6年、ミレジメで10年以上
セラーマスターはエリザベート・サルスレさん
2016年にセラーマスター・オブ・ザ・イヤーを受賞
2021年からは彼女と長年働いてきたカリーヌ・バイユルさんにバトンを委ねています。
ユニークなニューフェイス
今年になって2回ほどソレラオリジンを試飲する機会があり、
酒質の良さにひかれました。加えて、Drinks Internationalのリストの常連で、
気になっていたメゾンだったことから今回フォーカス
メゾン側が記載しているように「価格に対して高い品質」を実感、さすがです!
ブランドの位置付け
カステルノーが考える位置付け一覧表
縦軸はアぺリティフからガストロノミー、横軸はお手軽なものから高価格
カステルノーは自らを🔵の位置にしています。
表のなかに記載してあるシャンパーニュはすべて講座で検証していますが、
1つだけ反論したいのがグラン シエクルのポジション
味わっていただけば、マリアージュの面でも、ここではないと断言できます。
それを解説していたシーン(受講生のhakoさんが送ってくださった画像、感謝です!)
第1フライトはスタンダードタイプ #1:カステルノー ブリュット レゼルヴ
生産者:カステルノー(生産協同組合/CM)
ぶどう品種:CH40%、ムニエ40%、PN20% / リザーヴワイン20%
ドザージュ:8g/L
価格:7,200円(税別)
色調はベージュ、ストーンフルーツ(黄桃やアプリコット)やブリオッシュ、スパイスのアロマ、柑橘系果実の内果皮似の軽いビター感、ミネラル、中盤以降綺麗に広がる酸味、丁寧な造りを感じさせるアイテム
#2:カステルノー エクストラ・ブリュット
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH45%、ムニエ45%、PN10% / リザーヴワイン20%
ドザージュ:2g/L
価格:8,100円(税別)
カステルノーはこのキュヴェの完成に多くの研究を重ねてきた由。ノン・ドゼの範疇なれどエクストラ・ブリュット表記。黄リンゴやアプリコット、ヘーゼルナッツ、塩味、余韻に続く酸味とドライ感。厳選ぶどう由来の熟度がドザージュ2gとは思えないバランスの良さを生み出しているアイテム
第2フライト
#3:カステルノー ソレラ オリジン ES-9.0
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH50%、ムニエ35%、PN15%
ドザージュ:5g/L
価格:9,500円(税別)
2009年から始動したソレラシステムによる新しいキュヴェ。十数年の歳月を経て、このファースト・エディションをリリース。ESは発案者シェフ・ド・カーブのエリザベート・サルスレさんの頭文字。ソレラオリジンに使われているのは2009年VTで、これは「ソレラになる前」のオリジン。セカンド・エディションは2009年と2017年のソレラでリリースされ、ES/9.1になります。白い花、蜂蜜、ミネラル、石灰、まろやか&凛としたイメージ、余韻の切れ感
#4:カステルノー ブラン・ドゥ・ブラン ミレジメ2007
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:8g/L
価格:11,500円(税別)
色調はゴールド、カリンや黄桃、ブリオッシュ、クリームブリュレ、モカ、焙煎香。土壌に由来する火打石のニュアンス、味わいはクリーミー、10年以上の時を経た瓶熟の旨味と醍醐味
第3フライト
#5:カステルノー ミレジメ2006
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH50%、PN30%、ムニエ20%
ドザージュ:8g/L
価格:10,800円(税別)
ひとことで表現するなら“エレガント”、気泡細やか、バター風味のトーストやジンジャーブレッド。酸味、甘味、旨味のハーモニー
#6:カステルノー ミレジメ2003
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:PN70%、CH30%
ドザージュ:8g/L
価格:12,700円(税別)
この機に及んで2003年ヴィンテージを利き酒できたことはとても貴重でした。シャルドネを多用するカステルノーがピノ・ノワールを7割使って仕上げた異例のシャンパーニュ。色調は黄金色、クリームブリュレ、モカ、ロースト、果実のコンポート、スパイスの要素(ジンジャー)、泡はワインに溶け込みクリーミー。時間&温度変化で口中での厚味、複雑味が増してくるアイテム
第1フライトから、第2、第3と移るにつれ、坂を登っていく印象でした。
各アイテムからシャルドネをベースにしたカステルノーのスタイルが明確に伝わり、グレードがアップしていく感あり。“メゾンの個性を探る”にふさわしい時間になりました。
物価高騰の折、良心的価格で酒質が素晴らしいカステルノーは安心してお薦めできます。
輸入元は元BB&Rで活躍していた田上健一氏が代表を務めるワインエクスペリエンスです。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
余談ですが・・・
2009年に昭和女子大カレッジのシャンパン講座で供出した2003 by ボランジェ
2003年のフランスは猛暑で多くの死者が出たのですが、ぶどうにも酷な年でした。
そのような中、自社畑を誇るボランジェでは『2003 by Bollinger』をリリースしていました。ちょうど2009年3月にシャンパーニュ視察をしていて、自由時間にパリのLAVINIA(今はオンラインのみ)で、このボトルを見かけて気になり~
帰国後、当時の輸入元にお願いし、希少アイテムのボランジェ2003を出すことができました。凄く印象に残ったのでボトルもボックスも大事にキープしていました。
今回11月の講座でカステルノー2003を出したので、久々に取り出して撮影してみましたが、装丁も凄くお洒落だったことに改めて感激!
katsudaさんの2003 by Bollingreに関する情報、面白いです!https://www.rakuten.ne.jp/gold/katsuda/bo_2003.html
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
11月第3木曜日に解禁されたボジョレ・ヌーヴォー2022
モメサンのBNはパープルを帯びたルビー色で、凝縮したベリー系果実
まるみのある味わいで、好感度100%
第4週の皆さんと“健康を祝して”乾杯 🍷
第3週は解禁前だったので講座ではご披露できずsorry!
早いもので、来月で2022年の講座も一段落
たかがシャンパーニュ、されどシャンパーニュ
本当に奥が深い世界です!
World's Most Admired CHAMPAGNE Brands 2022
Drinks Internationalが毎年発表している30位までのリストです。
18位にランクインしているCM/生産協同組合のカステルノー
2021年は21位、2020年は18位にランキングされています。
ちなみに、CMで最大の二コラ・フィアットは2022年は23位
カステルノーの沿革
ツール・ド・フランスの公式シャンパーニュ
1916年ワイン商のジャン・ラルマンが創設したシャンパーニュブランド
2003年以降、ランス・シャンパーニュ協同組合CRVC(1962年設立)が所有/直営
現在750を超えるぶどう栽培家、150以上のクリュ、900㌶を所有、年間出荷量80万本
スタンダードキュヴェで最低6年、ミレジメで10年以上
セラーマスターはエリザベート・サルスレさん
2016年にセラーマスター・オブ・ザ・イヤーを受賞
2021年からは彼女と長年働いてきたカリーヌ・バイユルさんにバトンを委ねています。
ユニークなニューフェイス
今年になって2回ほどソレラオリジンを試飲する機会があり、
酒質の良さにひかれました。加えて、Drinks Internationalのリストの常連で、
気になっていたメゾンだったことから今回フォーカス
メゾン側が記載しているように「価格に対して高い品質」を実感、さすがです!
ブランドの位置付け
カステルノーが考える位置付け一覧表
縦軸はアぺリティフからガストロノミー、横軸はお手軽なものから高価格
カステルノーは自らを🔵の位置にしています。
表のなかに記載してあるシャンパーニュはすべて講座で検証していますが、
1つだけ反論したいのがグラン シエクルのポジション
味わっていただけば、マリアージュの面でも、ここではないと断言できます。
それを解説していたシーン(受講生のhakoさんが送ってくださった画像、感謝です!)
第1フライトはスタンダードタイプ #1:カステルノー ブリュット レゼルヴ
生産者:カステルノー(生産協同組合/CM)
ぶどう品種:CH40%、ムニエ40%、PN20% / リザーヴワイン20%
ドザージュ:8g/L
価格:7,200円(税別)
色調はベージュ、ストーンフルーツ(黄桃やアプリコット)やブリオッシュ、スパイスのアロマ、柑橘系果実の内果皮似の軽いビター感、ミネラル、中盤以降綺麗に広がる酸味、丁寧な造りを感じさせるアイテム
#2:カステルノー エクストラ・ブリュット
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH45%、ムニエ45%、PN10% / リザーヴワイン20%
ドザージュ:2g/L
価格:8,100円(税別)
カステルノーはこのキュヴェの完成に多くの研究を重ねてきた由。ノン・ドゼの範疇なれどエクストラ・ブリュット表記。黄リンゴやアプリコット、ヘーゼルナッツ、塩味、余韻に続く酸味とドライ感。厳選ぶどう由来の熟度がドザージュ2gとは思えないバランスの良さを生み出しているアイテム
第2フライト
#3:カステルノー ソレラ オリジン ES-9.0
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH50%、ムニエ35%、PN15%
ドザージュ:5g/L
価格:9,500円(税別)
2009年から始動したソレラシステムによる新しいキュヴェ。十数年の歳月を経て、このファースト・エディションをリリース。ESは発案者シェフ・ド・カーブのエリザベート・サルスレさんの頭文字。ソレラオリジンに使われているのは2009年VTで、これは「ソレラになる前」のオリジン。セカンド・エディションは2009年と2017年のソレラでリリースされ、ES/9.1になります。白い花、蜂蜜、ミネラル、石灰、まろやか&凛としたイメージ、余韻の切れ感
#4:カステルノー ブラン・ドゥ・ブラン ミレジメ2007
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:8g/L
価格:11,500円(税別)
色調はゴールド、カリンや黄桃、ブリオッシュ、クリームブリュレ、モカ、焙煎香。土壌に由来する火打石のニュアンス、味わいはクリーミー、10年以上の時を経た瓶熟の旨味と醍醐味
第3フライト
#5:カステルノー ミレジメ2006
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH50%、PN30%、ムニエ20%
ドザージュ:8g/L
価格:10,800円(税別)
ひとことで表現するなら“エレガント”、気泡細やか、バター風味のトーストやジンジャーブレッド。酸味、甘味、旨味のハーモニー
#6:カステルノー ミレジメ2003
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:PN70%、CH30%
ドザージュ:8g/L
価格:12,700円(税別)
この機に及んで2003年ヴィンテージを利き酒できたことはとても貴重でした。シャルドネを多用するカステルノーがピノ・ノワールを7割使って仕上げた異例のシャンパーニュ。色調は黄金色、クリームブリュレ、モカ、ロースト、果実のコンポート、スパイスの要素(ジンジャー)、泡はワインに溶け込みクリーミー。時間&温度変化で口中での厚味、複雑味が増してくるアイテム
第1フライトから、第2、第3と移るにつれ、坂を登っていく印象でした。
各アイテムからシャルドネをベースにしたカステルノーのスタイルが明確に伝わり、グレードがアップしていく感あり。“メゾンの個性を探る”にふさわしい時間になりました。
物価高騰の折、良心的価格で酒質が素晴らしいカステルノーは安心してお薦めできます。
輸入元は元BB&Rで活躍していた田上健一氏が代表を務めるワインエクスペリエンスです。
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余談ですが・・・
2009年に昭和女子大カレッジのシャンパン講座で供出した2003 by ボランジェ
2003年のフランスは猛暑で多くの死者が出たのですが、ぶどうにも酷な年でした。
そのような中、自社畑を誇るボランジェでは『2003 by Bollinger』をリリースしていました。ちょうど2009年3月にシャンパーニュ視察をしていて、自由時間にパリのLAVINIA(今はオンラインのみ)で、このボトルを見かけて気になり~
帰国後、当時の輸入元にお願いし、希少アイテムのボランジェ2003を出すことができました。凄く印象に残ったのでボトルもボックスも大事にキープしていました。
今回11月の講座でカステルノー2003を出したので、久々に取り出して撮影してみましたが、装丁も凄くお洒落だったことに改めて感激!
katsudaさんの2003 by Bollingreに関する情報、面白いです!https://www.rakuten.ne.jp/gold/katsuda/bo_2003.html
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
11月第3木曜日に解禁されたボジョレ・ヌーヴォー2022
モメサンのBNはパープルを帯びたルビー色で、凝縮したベリー系果実
まるみのある味わいで、好感度100%
第4週の皆さんと“健康を祝して”乾杯 🍷
第3週は解禁前だったので講座ではご披露できずsorry!
早いもので、来月で2022年の講座も一段落
たかがシャンパーニュ、されどシャンパーニュ
本当に奥が深い世界です!