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上期の最終講座はヴランケン・ポメリー・モノポールグループにフォーカス! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

[NEW]シャンパーニュ速報
CIVC日本事務局から今年の収穫状況についての報告が届きました。
以下、記載いたします!

昨年に続いて素晴らしい収穫
◍地球温暖化はシャンパーニュ地方に好影響をもたらしていますが、ここ30年間で 平均気温は1.1 度上昇しています。今年は春に霜害があり、ぶどうの芽の一部を失いました。6月と7月は猛暑で収量の10%以上にあたるぶどうが焼けてしまうという事態になりました。また、7月25日には42.9度という高温を記録しましたが、8月と9月は、日中は温暖、夜は冷涼な気候に恵まれたので、ぶどうは完璧な熟度を備え、酸と糖のバランスも良く、アロマの凝縮度の高い果汁が取れました。昨年に続き、今年も素晴らしいミレジメが期待できそうです。

◍9月2日、オーブからスタートした収穫は、まもなく終わります。
収量は区画ごとに差があります。シャンパーニュ地方では、平均1万kg /ha以上の収量を達成しなければなりませんが、昨年は近年稀に見る収量を記録し、「リザーブワイン」 (気候変動による不作の年に補うことができる補充用ワイン)をしっかり確保できているので、今年は栽培農家とメゾン共々、収穫は平静に進みました。2019年ヴィンテージのリリースを楽しみに待ちたいと思います。


ヴランケン・ポメリー・モノポールグループの競演

上期の〆は、講座生の皆さんに日頃のテイスティング能力を十分に発揮していただきたくて、4ブランドを比較試飲しました。ヴランケン・ポメリー・モノポールグループの製品は世界87ヶ国で流通しており、シャンパーニュ市場では世界第2位に位置しています。同グループではポメリー、エドシック・モノポール、ドゥモアゼル&ディアマンの4ブランドを管轄しています。

第1フライトはディアマンvsエドシック・モノポール

グループの創始者兼オーナーのポール・フランソワ・ヴランケン氏の情熱そのものと言えるのがディアマン。トップ画面(最左)でボトル全体がおわかりいただけると思いますが、ダイヤモンドのカットをイメージしたデザインになっています。


#1:ディアマン ブリュットNV
生産者:ディアマン(NM)
ぶどう品種:CH50%、PN50%
ドザージュ:10~11g/L
価格:8,500円(税別)
淡いイエロー、気泡は活発&繊細、白い花、洋梨、石灰のニュアンス、フレッシュバター、塩味、若干のビター感、口中スムース、最後まで残る酸味

起源は1777年のエドシック・モノポール

ドイツ人羊毛商フロレンツ・ルードウイッヒ・エドシックがシャンパーニュ地方ランス在住の同業者ニコラ・ペルトワの愛娘と結婚したことがきっかけで、1785年から織物とワインの事業を開始。
1916年、スウェーデン沖で沈没した『ジョンコッピング号』が1998年に引き上げられた際、船内から2400本のエドシック・モノポールが発見され、海底にあったシャンパンは82年の時を経て日の目を見ることに。抜栓したエドシック・モノポールは果実味もあり、若々しい状態を保っていた由。同メゾンの顔と言えるアイテムは『ブルー・トップ』の名を持ち、ブローシャーもブルー。これらは海底を表現するブルーと関連!?


#2:エドシック・モノポール ゴールド・トップ・ブリュット・ミレジメ2007
生産者:エドシック・モノポール(NM)
ぶどう品種:CH35% PN35% M30%
ドザージュ:10~11g/L
価格:9,500円 (税別)
輝きのある黄金色、細やかで滑らかな気泡、蜜を含んだリンゴ(サンフジ)、黒砂糖、ドライフルーツ、アーモンド、中盤から酸味、黒ぶどうに由来する濃い旨味、余韻に続く、綺麗な酸味。


黒ぶどうの比率が多いエドシック・モノポ-ル(右)
講座生から支持を得ていたアイテムで、味わいと価格両面からも好評

第2フライトはドゥモアゼルvs ルイーズ・ポメリー

同グループが“エレガンスとフェミニン”をコンセプトにして1985年からリリースしているプレミアムブランド。ドゥモアゼルはフランス語で“トンボの意味”


#3:ヴランケン・ドゥモアゼル ラ・パリジェンヌ・ミレジメ2008
生産者:ドゥモアゼル(NM)
ぶどう品種:CH80% PN20%
ドザージュ:10~11g/L
価格:16,000円(税別)
フレッシュ&エレガンス。香り豊潤、オレンジ、サンフジ、アカシア、ナッツ、ミネラル、焙煎香やコーヒー、様々な要素が広がり、口中シームレス。2008年ヴィンテージならではの酸味が中盤以降続き、甘やかさも。
当日のマイベスト&講座生の人気No1。2008年ヴィンテージで16,000円はお薦め!


#4:ポメリー キュヴェルイーズ2004
生産者:ポメリー(NM)
ぶどう品種:CH65%、PN35%/GCアヴィーズ、クラマン、アイ村のぶどう
ドザージュ:5~6g/L
価格:23,500円(税別)
カーブはガロ・ロマン期の遺産。白亜質で平均温度10度、その規模は全長18km、地下30m。2015年世界遺産に指定。ぶどう4,000kg のうち、一番搾りだけ使う。最初に出てくる自然流下分(250㍑)は使わず、ハートの部分1800㍑だけを使用。ポメリーのトップキュヴェ!
グラス表面の泡沫活発、気泡繊細。ミネラル、ピンクグレープフルーツ(果実の内果皮)、ブリオッシュ、ドライアプリコット、時間の経過でロースト感、長い余韻


ともにベージュ色を帯びたゴールド、泡沫も細かく、比較し甲斐のあるアイテム!

第3フライトはポメリーのロゼ

#5:ポメリー ブリュット ロゼNV
生産者:ポメリー(NM)
ぶどう品種: CH、PN、M 各1/3  赤ワイン(ブジー産PN)7%添加
ドザージュ:10g/L
価格:8,100円 (税別)
色調はソメイヨシノ似の淡いピンク色。軽快さを感じさせるロゼで野いちごやピンクペッパー、ミネラル。今年Decanterで95点を獲得したロゼだけに、シャンパン女子たちからの受けも良く、「色調も可愛くて好き」との意見が多く出ていました。同時に、「ラベルのピンク(濃い桃色)をもう少し淡くしたほうが良い」との意見もありました。


Rose Terrace Party "The Art of Rose"@ベージュ アラン・デュカス東京

ヴランケン ポメリー ジャパン(株)主催のロゼテイスティング
4種のアイテムが登場しました。(左から)
◍ Pink Flamingo Rosé Sparkling 2,500円(税別)
◍ Pink Flamingo Gris 2,200円(税別)
◍ Vérité du Terroir Rosé 2,800円(税別)
◍ La Chapelle Gordonne Rosé 3,600円(税別)


グルナッシュ・グリとグルナッシュ・ノワールから造るピンク・フラミンゴ・ロゼ
色で合わせるマリアージュ、相方はサーモンと新ジャガイモ


地鶏のソテー、プロバンス風野菜のティアン


可愛いカカオのサブレとマンゴーの胡椒風味


2002年から2017年までの間で全世界のロゼワインの消費量は30%の伸びを示しています。ただ、日本でロゼワインの占める割合はわずか3%のみ。
世界で主流のロゼは辛口タイプであり、脂分との相性も良いので、私は中華料理、特に「餃子にロゼを合わせて」をお薦めしています。冬場に向けては、鍋物での活用を!

■製品についてのお問い合わせはヴランケン ポメリー ジャパン(株)
℡03‐6205-8913
URL: http://www.vranken-japan.co.jp

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猛暑払拭、8月の講座は今世紀最高のヴィンテージ2008年にフォーカス! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

2008年は絶対に外せないヴィンテージ

2種類のロゼを加えた全6アイテム+お土産スパークリング!


コルクの状態も健全


[NEW]パイパー・エドシックのシェフ・ド・カーブにエミリアン・ブティヤ氏が就任
輸入元日本リカー(株)の招聘で、7月中旬に初来日したブティヤ氏は新シェフ・ド・カーブとしてワイン造りの哲学、ぶどう栽培の哲学を語りました。



シャンパーニュ地方生まれ。モンペリエ農業大学 ワイン学・農学エンジニアのダブル学位を取得(2002-2009)後、シャトー・マルゴーとローヌのドメーヌ・ラ・ソリチュードで修行し、NZやチリ、南アフリカや北米等のワイナリーで研鑚を積み、シャンパーニュ地方のキャティアと系列のアルマン・ド・ブリニャックのシェフ・ド・カーブ(2013~2018)を務め、2018年から現職。
挨拶で「小さい頃、親と一緒に何度か訪ねたことのあるパイパー・エドシックですが、そのメゾンのシェフ・ド・カーブになることが決まり、前任者のレジス・カミユ氏の培ってきた伝統とスタイルを継続させていきたい」と語り、品質への妥協は一切なし、 サステイナブル農法の実践etcについても強調していました。

畑ロボットの導入


パイパー・エドシックではシャンパーニュ業界でいち早く、100%自動電動の畑ロボットを導入。天井に施してあるソーラーパネルで得た電力で動きます!
ロボットを取り入れることで、栽培チームの畑での時間が短縮でき、より重要な作業に専念できる。畑の農薬を最小限に抑え、オペレーションコストも削減できるというメリットあり


供出された3アイテムは、左からエッセンシエルNV、新発売ヴィンテージ2012、ヴィンテージ2008
シャンパン愛好家には魅力的すぎる2008年!!
この時点で、「8月の講座では2008年にフォーカスしよう!」と決めました。ということで・・・


21世紀のスペシャルヴィンテージに特化したシャンパン講座
第1フライト

左からパイパー・エドシック、ドゥラモット、ランソン、ユレ・フレール
すべてブラインドで供出。今回のきっかけを作ってくれたパイパーが#1 です!


唯一のブラン・ド・ブラン、4つ並べてみると色調の違いがわかりますね。

受講生Kodaさんがご自身のFBに早々にアップしてくださった各ワインのコメント、詳細にまとめていただきありがとうございます。リンクさせていただきます! 
シャンパンラバーさんには私のページと併せてご覧いただけましたら幸いです。


2008年ヴィンテージは
冬は温暖で、春はとても寒く降雨が続きました。6月の開花時に、凍てつく寒さに見舞われますが、中旬から気候が好天。ぶどうの生育は順調に進み、8月は素晴らしい天候に。9月上旬は若干曇りがちでしたが、糖分と酸味が十分に備わった健全なぶどうが収穫できました。昨年2018年も同様に秀逸な年と言われています。両年を比べると2008年のほうが酸味が勝っているとの評価が出ています。

#1:パイパー・エドシック ブリュット ヴィンテージ2008
生産者:パイパー・エドシック(NM)
ぶどう品種:CH52% PN48%
ドザージュ:9.5g/L
価格:9,000円(税別)
ひとことで表現するなら“バランス”
4つのなかで一番ドザージュ量が多く、単独で飲んだ時にホッとする糖分量だと感じました。ちなみに、パイパー・エドシックの現行ヴィンテージ2012はブレンド比率がPN52%、CH48%で2008とは真逆。ドザージュ量も10g/Lになっています。
2008年のほうが酸味がしっかり残った年だったのに、「0.5g/L」少ないことについて質問したところ、ブティヤ氏は「2008年は2012年より4年長く熟成させているのでクリーミーになっているから若干少な目。最初はもう少し多かったです」と回答。当初リリースさせた時のドザージュ量は11g/L位だったようです。

#2:ドゥラモット ブラン・ド・ブラン ブリュット2008
生産者:ドゥラモット(NM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:6g/L
価格:12,000円 (税別)
ひとことで表現するなら“ミネラル”
コート・デ・ブランの最高の区画ル・メニル・シュール・オジェのシャープな酸とピュアな味わいが10年以上経過して本領を発揮、秀逸年だからこその奥行き、深みのある味わいを感じます。デゴルジュマンは2017年の7月から9月にかけて実施しています。今飲んで美味しいシャンパン!

#3:ランソン ゴールドラベル ヴィンテージ ブリュット2008
生産者:ランソン(NM)
ぶどう品種:PN53% CH47%
ドザージュ:7g/L
価格:9,060円(税別)
ひとことで表現するなら“旨味”
4つの中で唯一のノン・マロ。香りに豊潤さがあり、口中にワインを含むと、MLFをしていないランソン独自の活き活きとした酸味が広がり、同時にぶどうの熟度も実感。泡もワインに溶け込んで滑らか。長い瓶内熟成により生み出された果実味、フレッシュさ、力強さが詰まったランソンならではのアイテム

#4:ユレ・フレール キュヴェ・テール・ナタル2008
生産者:ユレ・フレール(RM)
ぶどう品種: CH40% PN35% M25%
ドザージュ:2.5g/L
価格:8,800円(税別)
ひとことで表現するなら“熟成感”
2年前に来日したモンターニュ・ド・ランスにあるリュード村のユレ・フレール、シャンパン業界の次世代を担うおひとりだと確信しています。たかが1g/L、されど1g/L、ドザージュへの徹底した取り組み、リザーブワインもしかり、その姿勢が素晴らしいです。一番若い造り手なれど、手掛けたシャンパンは4つの中で一番時を感じる熟成具合。際立つ第2アロマ! 瓶熟期間は少なくとも120ヶ月。

第2フライトはロゼ

#5:ヴーヴ・クリコ ヴィンテージ ロゼ2008
生産者:ヴ―ヴ・クリコ(NM)
ぶどう品種:PN61% CH34% M5% 赤ワイン14%(ブジー)添加
ドザージュ:8g/L
価格:11,000円 (税別)
ひとことで表現するなら“ポテンシャル”
2000年代に入ってからは2002年、2004年に次ぐヴィンテージ。メゾン初のヴィンテージ1810年から数えると65番目のヴィンテージ。深みのある色調がヴ―ヴ・クリコのロゼらしさ。アリエとヴォ―ジュの森で育った木樽で熟成させた赤ワインが5%ブレンドされているところが複雑さの秘密!


色調の違いもロゼ探究の魅力


ヴ―ヴ・クリコのピノ・ノワールは特別な区画!?、色調の濃さが特出

#6:アンリオ ロゼ ミレジム ブリュット2008
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:PN55% CH45% 赤ワイン10%(モンターニュ・ド・ランス)添加
ドザージュ:7g/L未満
価格:13,200円(税別)
ひとことで表現するなら“エレガンス”
2018年3月に講座で紹介したアンリオ・ロゼ 2008、このヴィンテージにはずっと惹かれています。輸入元ファインズさんからは「完売で在庫なし」との情報。もしサイトで見つけたら是非!
アンリオのロゼは色で決めるのでななく、黒いグラスに入れたワインの“香り”でロゼ造りを決めているのですが、色調もきれい。

番外編はお土産スパークリングとドライジンジャー

#7:ドメーヌ・サン・ミッシェル ラックス2014日本未入荷
生産者:ドメーヌ・サン・ミッシェル
AVA地区:コロンビア・ヴァレー
ぶどう品種:シャルドネ100%
価格:50ドル
定番のアイテムはファインズさんが輸入していますが、LUXEの扱いはないようです。
錚々たる役者さんたちの熱演の後で、“白い妖精”として登場するのは気苦労も多かったはず、な~んて、舞台にあがる役者さんを見る気持ちで、このボトルを観察しておりました。
その心配も、マリアージュさせることで解決!
シャルドネと生姜の相性の面白さを体感できました。#2のドゥラモットと組み合わせても楽しめました。


シアトルにあるパイク・プレイス・マーケットで見つけたドライジンジャー
ドメーヌ・サン・ミッシェルのハーブ系の要素と相乗して◎

春期講座も残すところ、あと1回!
10月からのシャンパン講座もお陰様でキャンセル待ち、皆さまのご期待に応えるべく頑張ります。
11月には現地研修ツアーがあるのでワクワクです。
引き続き、よろしくお願いいたします。

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シャンパン講座でエルヴェ・ジェスタンの泡の世界 ~ハイライトは海中で熟成させたAbyss体験~ [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

先月はシャンパーニュ地方のビオディナミの大家エルヴェ・ジェスタンさんのシャンパンにフォーカスしました。メゾンはシャトーダヴィズです。きっかけは輸入元アズマコーポレーションが企画したエルヴェ・ジェスタン来日ランチセミナーでした。そこでお目にかかることができました。

昨秋『ルクレール・ブリアン』の輸入元テラヴェールの招聘で来日していたジェスタンさんとすれ違いになってしまった私としては、今春、お会いできて本当に嬉しかったです!!

エルヴェ・ジェスタンの世界を『ルクレール・ブリアン』で!

左から供出順に#1~#5

そして・・・今回、シャンパン講座でエルヴェさん渾身の『ルクレール・ブリアン』を供出することができました。テラヴェールの久保さんの計らいで待望の海中熟成シャンパン『Abyss アビス』も揃えることができました、光栄です!



ルクレール・ブリアンは1872年にキュミエールに設立されました。1955年から4代目のベルトランさんが有機栽培を取り入れ、5代目で息子のパスカルさんはシュタイナーの理論をワイン造りに反映させ、1985年にビオディナミを導入しました。2010年、パスカルさんが急逝したことで、ワイナリーの存続が立ち行かなくなり、醸造家のエルヴェ・ジェスタンさん、元モエ・エ・シャンドンのディレクター、フレデリック・デメットさん&アメリカ人の出資者に権利が譲渡され、彼らがメゾンを運営することに。2012年からエルヴェさんをメインにしたルクレール・ブリアンがスタートしました。




第1フライト
#1:ルクレール・ブリアン ブリュット・レゼルヴNV
生産者:ルクレール・ブリアン
ぶどう品種:PN40%、M40%、CH20%
ドザージュ:4g/L
価格:8,000円(税別)
収穫は2014年、瓶詰めは2015年7月、デゴ ルジュマンは2018年12月。輝きのあるストローイエロー、グリーンアップル、レモン、アプリコット、白桃、ブラッドオレンジ、フレッシュアーモンド、甘草、アニスや丁子のニュアンスも。

#2:ルクレール・ブリアン ブリュット・ミレジム2010
生産者:ルクレール・ブリアン
ぶどう品種:PN40%、CH40%、M20%
ドザージュ:4g/L
価格:9,200円(税別)
第1フライトの2アイテムは品種の構成もドザージュ量もすべて同じ。
収穫は2010年、瓶詰めは2011年7月、デゴルジュマンは2018年1月。#1より淡い色調、若干グリーンのトーンを含んだペイルイエロー、香りは閉じ気味でしたが温度変化で本領発揮。梨、カリン、アカシア、ヘーゼルナッツ、八角、石灰由来のミネラル感、味わいに奥行きがあり、長い余韻。

第2フライト

#3:ルクレール・ブリアン ブリュット・ロゼNV
生産者:ルクレール・ブリアン
ぶどう品種:CH95%、PN5%(樽で熟成)
ドザージュ:4.5g/L
価格:8,400円(税別)
収穫は2016年、瓶詰は2017年7月、デゴルジュマンは2019年1月。深みのあるサーモンピンク、ラズベリー、いちご、ピンクグレープフルーツ、青梅、ドライな印象、中盤以降酸のインパクト。

第3フライト
#4:ルクレール・ブリアン レ・バス・プリエール2014
生産者:ルクレール・ブリアン
ぶどう品種:PN100%
ドザージュ:2g/L
価格:24,000円(税別)
収穫は2014年、瓶詰めは2015 年7月、発酵も醸造もオーク樽、デゴルジュマンは2018年8月。ペイルイエロー、フレッシュ&リッチ、黄桃、ネクタリン、ブリオッシュ、はちみつ、カルダモン、ソフトスパイス、厚味と塩味と果実味のバランス◎、口中で細く長く広がり、最後にタンニンのニュアンス。


なぜ海中で??
春の来日時、エルヴェさんに「なぜ、海中熟成させたのか」と質問してみました。
彼は「ボトルを沈めたブルターニュの海は2つの海流が交差している為、渦を巻いています。これはビオディナミの調合を攪拌させるのと同じ条件になります。水深60mの場所はシャンパーニュの気圧(6気圧)とバランスが取れるので、シャンパンをストレスの無い状態で熟成させることができます」とおっしゃっていました。さらに、エルヴェさんの測定によると、アビスは通常の熟成シャンパンより、エネルギー量が30%増になっているとのことでした。


ビオディナミ農法についての話を初めて伺ったのは、伝道師として知られているニコラ・ジョリさんでした。現代社会では、電磁波等、エネルギーの伝達を阻害する媒体が多く、具体的には携帯電話やワインセラーの電気の害について言及していました。エルヴェさんも同様で、電磁波や磁場がワインに及ぼす影響で、本来のエネルギーが弱まってしまうと語っていました。
そのような経過があったので、今回供出した5アイテムは、今までとは違った意味でワクワク感があり、なかでも希少アイテムのレ・バス・プリエール1900本とアビス98本には興味惹かれました。

#5:ルクレール・ブリアン アビス2013

ぶどう品種:CH、PN、Mを各3分の1ずつ
ドザージュ:0g/L
価格:30,000円(税別)
2017年6月から2018年6月までの1年間海中熟成させたアイテム、温度変化が年間を通してゆっくり、前述したように水圧と気圧のバランスが良いことで、ワインのストレスはほとんどないと考えられています。 輝きのあるゴールド、最初の印象は#4より香りや味わいとも穏やか、ノン・ドゼながら甘みもあり、中盤からの存在感にびっくり。海と一体化したようなミネラル感、まだまだ若さがあり、飲み終わった後、不思議な感覚になりました!

エルヴェさんからのメッセージ

講座開催週の月曜日、エルヴェさんからメッセージが届きました。

24歳の時に初めて技術的なワイン造りを始めたものの、3〜4年後には行き詰まりを感じ、それを打開するには自然と密接に繋がった作業をすることだと確信。でも、このアプローチに関する情報や書籍は何もなかったので、すべてを自分で考案せざるを得ない状況で、何年もかかったそうです。
海中熟成のシャンパーニュ、アビス造りはこのような経緯が背景にあります。

ボトルを沈めた場所はフランスのブルターニュ地方。エルヴェさんの生まれ故郷です。生きているワインとこの環境間の“共鳴”はとても強く、シャンパーニュ地方のチョークは何百万年も前の海底の堆積物から形成されており、ぶどうの根はこのチョーク質を求めて地中深く根を広げていきます。アビスはピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネの3品種を均等に使ったノン・ドゼ。テイスティングの最中は考えることをやめ、ワインのエネルギーを感じ取る為に、感情のおもむくままに味わうことが大事だと記されていました。

Don't think, Feel!!


エルヴェさんが言及していたエネルギーを感じ取る為に、ワインを口に含んでからしばらくの間、目を閉じて、アビスからの語りかけを待つことにしました。

助走はきわめて物静か、しばらくして、アビスのなかの要素(果実やスパイスのみならず、熟成による香りと味わいの変化) がじわじわと舌の上に広がり、横に広がる重厚感があり、余韻がきわめて長い!
アビスを味わうには、ブルース・リーの名言 Dont think, Feel が最も適切な言葉だと思いました。本当に面白い体験でした。
96本しかないアイテムですが、チャンスがあれば、再挑戦してみたいです。エルヴェさんの素晴らしいお気遣いにも感謝です。ありがとうございました!
■輸入元:テラヴェール
URL:https://terravert.co.jp/winery/france/champagne/leclerc-briant/ 

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下期最終回はトップキュヴェのシャンパンを国産のHal Caviarに合わせて [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

素敵なチャンスをいただいて

(左から)
ベル エポック2007、同2004、ブラン・デ・ミレネール1995
プレスティージ・ロゼ2002、グラン サンドレ・ロゼ2010、ラ・グランダネ・ロゼ2007

第1フライトは昨秋の研修ツアーで訪問したメゾンのアイテム


#1:ペリエ ジュエ ベルエポック2007
生産者:ペリエ ジュエ(NM)
ぶどう品種:CH50%、PN45%、M5%
輸入元:ペルノ・リカール・ジャパン(株)
活き活きした酸、西洋サンザシ、洋梨、シトラス、柑橘果実の内果皮似のビター感、芳醇、滑らか

#2:ペリエ ジュエ ベル エポック2004
生産者:ペリエ ジュエ(NM)
ぶどう品種:CH50%、PN45% 、M5%
輸入元:ペルノ・リカール・ジャパン(株)
#1と共通の白い花の要素、ナッツ、トースト、アカシア、ビターな印象、フェミニンなスタイル

#3:シャルル エドシック ブラン・デ・ミレネール1995
生産者:シャルル・エドシック(NM)
ぶどう品種:CH100%
輸入元:日本リカー(株)
20年以上の熟成を経たブラン・ド・ブラン、ナッツ、アーモンド、カラメル、果実のコンポート、ミネラル、酸味はまだフレッシュ、シームレス、エレガントな余韻


熟成具合の違いをチェック!

第2フライトはロゼで


#4:タルラン プレスティージ ロゼ2003
生産者:タルラン(RM)
ぶどう品種:CH88% 、赤ワイン12%(PN)
輸入元:(株)八田 /11,200円+税
サーモンピンクにオレンジを含んだ色調、気泡穏やか、口中滑らか、アタックは優しくまるみあり、赤系果実、シトラス、ハーブ、土壌由来のミネラル、酸味と果実味のバランス良

#5:ドラピエ グラン サンドレ ロゼ2010
生産者:ドラピエ(NM)
ぶどう品種:PN92%、CH8%
輸入元:テラヴェール(株) /14,800円+税
色調は夕陽のオレンジ、気泡は極めて繊細、赤系果実、マンダリン、ブラッドオレンジ、ミネラル、スパイス、旨味、バランス良好、ピュアな酒質

#6:ボランジェ ラ・グランダネ ロゼ2007 マグナムサイズ
生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:PN68%、CH32%、赤ワイン5%(ラ・コート・オーザンファン/PN100%)
輸入元:(株)アルカン
サーモンピンク、気泡も酸も活き活き(大容量由来)、食感滑らか、柑橘系果実、ミネラル、中盤ビター(タンニン)、長い余韻、今後の熟成が楽しみ!


色調の違いにも趣きがあって


ボランジェだけはマグナムサイズ!
綺麗なサーモンピンク、気泡は繊細&活発


第3フライトでは国産キャビア『Hal Caviar』と合せて


昨年12月、浜松・春野町にあるHaruno Caviar Valleyを訪問し、チョウザメの養殖視察、キャビア作りを体験してきたので、最終回では講座生と贅沢な相性探求をしてみました!
水質の綺麗な場所で育てられているチョウザメの様子や名前の由来、チョウザメとシャーク(鮫)の違い等はHaruno Caviar Valleyのリポートをご笑覧いただけましたら幸いです。


当日はHal Caviarのアンバサダー、ウィラハン・マミさんにサポートいただきました。


シャンパンに合せたのは『春一番(使用ソルトは非公開、塩分濃度3%)』


第1フライトで好評だったのは#2のベル エポック2004
フレッシュ感のあるベル エポック2007やシャルドネ100%で凛としたスタイルのブラン・デ・ミレネール1995より、熟成が程よく進んでいる2004年のほうが合わせた時のバランスが良く、スムースに繋がりました。



第2フライトで供出した#4のタルラン・プレスティージ・ロゼ2003は昨年の訪問時に作った世界でひとつだけのオリジナルキャビア(イタリア・シチリアのフラミンゴソルトを使用、塩分2.7%)と合わせて良い印象だったので、アイテムに加えました。

過去何度かの体験で、Hal Caviarはピノ・ノワールとの相性がとても良いと感じていました。そこで、第3フライトでは、ピノを大事にしているドラピエと2月の講座でフォーカスしたアイ村の雄ボランジェを選択。ピノの比率92%のドラピエ、同比率68%のボランジェがやはり優位で、特にボランジェは男性陣から圧倒的な支持を得ていました。


K女史から差し入れしていただいた『俺のBakery 銀座の食パン香』
中洞(なかほら)牧場の牛乳をふんだんに使った、ほんのり甘い、ふわふわのパン
とても美味でした、ご馳走様でした!
重ねて、ベル エポック2004&2007、ブラン・デ・ミレネール1995、ラ・グランダネ・ロゼ2007の供出も本当にありがとうございました!

講座生の皆さまに感謝を込めて!

当日は2名欠席だったので総勢25名(Nさんが写っていない!)
10月~3月までの6回で様々な体験、贅沢な時間を過ごすことができました。
4月からの上期講座もお陰様でキャンセル待ちになっています。
新規参入の講座生もいらっしゃいますので、お目にかかるのを楽しみにしております。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

最後に・・・
Hal Caviarの親会社金子コード(株)の事業統括本部食品部の中村秀憲部長から「桜の開花と共にHal caviarのシーズンも終わりを告げます。来シーズンはさらにパワーアップしたHal caviarを皆さまにご案内できるようにスタッフ一同取り組んでまいります」とのメッセージを頂戴いたしました。
人気で品薄のため、星付きレストランでの扱いがメインになっているHal Caviarを講座で供出できたことは本当にラッキーでした。
中村部長とウィラハン・マミさんに心から御礼申し上げます。
ありがとうございました!

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【シャンパン講座】樽使いの名門ボランジェ&アヤラにフォーカス! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]


今年もきれいに咲きました!
気持ちを癒してくれる目黒不動周辺の河津桜



2月末に行ったシャンパン講座では2メゾンの比較をしました。
1829年創業のBollinger/ボランジェと、2005年にボランジェ傘下になったAyala/アヤラ

【ボランジェ】
海軍の軍人アタナス・ド・ヴィレルモン提督(ぶどう畑の所有者)、提督のかつての同僚ポール・ルノダン(セラーマスター)、ヴュルテンベルク王国エルヴァンゲン生まれのジャック・ボランジェ(ワイン販売担当)の3人が1829年に創業したメゾン。当初、ドイツ語読みのボリンガーと呼ばれていましたが、ジャック・ボランジェが提督の娘と結婚したことを機に、名称をフランス語読みの「ボランジェ」に変更。1884年にはヴィクトリア女王からロイヤルワラント(英国王室御用達)を授与されました。
1941年、夫ジャック・ボランジの死により、マダムボランジェがメゾンを継承し、1941年~71年までの30年わたり、同社を発展させます。イギリス市場での成功に加え、国際市場、特にアメリカでの人気に拍車がかかりました。1992年には、自ら『ボランジェ憲章』を作り、シャンパンの品質の憲章にも関わっています。

【アヤラ】
外交官の息子エドモンド・ド・アヤラが1860年に設立したメゾン。フランスでは1882年グランド・マルク組合の創立メンバーになり、英国ではエドモンドの兄弟が上流階級にメゾンを紹介していったことで1980年には王室ご用達になりました。20世紀には100万本の生産量を誇るファミリー企業でしたが2005年からボランジェに経営を委譲。ただし、メゾンはファミリー企業としての形態をそのまま維持。甘口主流(70g/L)の時代、英国市場にブリュットのカテゴリーにあたるタイプ(ドザージュ量を20g以下におさえたドライなタイプ)を輸出し、ブリュットタイプの先駆けに。拠点はボランジェと同じアイ村に位置し、男性的なイメージのボランジェと対極のフェミニンでエレガントなスタイル。担い手は女性セラーマスターのカロリーヌ・ラトリヴさん!

2メゾンの特徴
ともにアイ村に位置し、家族経営
ワイン醸造・・・ボランジェは樽(古いものは100年)、アヤラはステンレス(新鮮さを重視する為小容量)
メイン品種・・・ボランジェはピノ・ノワール、アヤラはシャルドネ


第1フライトは両メゾンの顔

#1:アヤラ ブリュット・ナチュール
生産者:アヤラ(NM)
ぶどう品種:PN40%、CH40%、M20%、瓶内熟成4年
ドザージュ:0g/L
価格:7,560円
輝きのあるイエロー、No2より気泡は控えめ、青リンゴ、グレープフルーツ、ミネラル、豊かな酸味、ドライな味わいと凝縮感のあるぶどうの旨さ、余韻にビター感、シャープな印象

#2:ボランジェ スペシャル・キュヴェ
生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:PN60%、CH25%、M15%、リザーブワイン(5~15年のマルチヴィンテージ/マグナムで保存)
ドザージュ:8~9g/L
価格: 9,180円
1911年に誕生したボランジェの顔!
英語のスペシャルとフランス語のキュヴェが合体したネーミング。色調イエロー、繊細な気泡、白桃、洋梨、焼リンゴ、ナッツ、ブリオッシュ、ミネラル、スパイス、複雑味と旨味、長い余韻

第2フライトはロゼ比較

#3:アヤラ ロゼ・マジュール
生産者:アヤラ(NM)
ぶどう品種:CH50%、PN40% (6%のPN/赤ワイン分含)、M10%、瓶内熟成3年
ドザージュ:7g/L
価格: 8,640円
明るいサーモンピンク、イチゴ、ラズベリー、蜂蜜、タンニンのニュアンス、後半にきれいな酸の広がり。色調は女子講座生に人気でした!

#4:ボランジェ ロゼ
生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:PN62%、CH24%、M14% 赤ワイン5~6%添加
ドザージュ:7~8g/L
価格: 10,800円
ラ・グランダネ・ロゼ発売から30年を経て誕生したアイテム。「スペシャル・キュヴェを父に、赤ワインを母に生まれた子」とメゾンが表現するロゼは、赤ワインを5~6%ブレンドしていますが、アイ村ではなく、ヴェルズネー村のピノ・ノワール主体。淡いさくら色、ミネラル、香ばしさ、層になって広がる旨さ、バランス良好

利き比べてみると、前者は色も味わいもチャーミング、後者は色、味わいともに落ち着いた印象で重厚かつエレガント。大ぶりのブルゴーニュグラスで試したい気分になりました!

第3フライトはヴィンテージ比較

#5:アヤラ ヴィンテージ2007
生産者:アヤラ(NM)
ぶどう品種:CH80%、PN20%
価格:10,260円
気泡の快活さ、柑橘系果実やストーンフルーツ、砂糖漬けのレモン、ブリオッシュ、最初に甘さ、酸味が続き、最後にミネラル感。「ビスキュイ・ド・シャンパーニュ似のニュアンス」と講座生!

#6:ボランジェ ラ・グランダネ2007

生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:PN70%、CH30%
ドザージュ:7~8g/L、
価格:20,000円
No5より色調は濃く、ゴールド。リズミカルに連なる気泡、ミネラル、ジンジャーブレッド、焙煎香、ヘーゼルナッツ、パンデピス。上質な酸と旨味。今飲んで美味しいシャンパン。難しい2007年でもヴィンテージが造れるのは、ボランジェの自社畑の多さ(全体の60%を賄うことが可能)ゆえ。グランダネ(偉大な年)の名にふさわしいアイテム

番外編はアヤラ要の品種!

#7:アヤラ ブラン・ド・ブラン2012
生産者:アヤラ(NM)
ぶどう品種:CH100%(畑はシュイィ、ル・メニル・シュル・オジェ)
ドザージュ:6g/L
価格:10,800円
昨年10月にリリース。平均6年間の熟成。気泡は繊細、輝きのあるイエロー、レモン、白桃、蜂蜜、柑橘果実の内香皮似のビター感、フレッシュさとエレガンス。ホタテのソテーや魚介類等に合わせて

昨年11月にはお披露目会も

昨秋の発売記念のお披露目会@ロウリーズ・ザ・プライムリブ赤坂


アヤラのGMアンドリアンさん(左)と昨年9月にアンバサダーに就任したニキータさんと

製品についてのお問い合わせは(株)アルカン
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目5番6号
℡03-3664-6551(代)
https://www.arcane.co.jp/wine/


[ハートたち(複数ハート)]インフォメーション
上期(4月~9月)講座の募集がスタートしました、皆さまのご参加、お待ちしています!!
[わーい(嬉しい顔)]追記(2019年3月10日)満席御礼 ありがとうございました!

詳細は NHK文化センター青山校シャンパン講座

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オーダーメイドなシャンパンレッスン 春講座の募集開始 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

2月22日から募集が始まりました


今日はすこし春めいた気配ですね。
NHK文化センターも春講座の募集を開始しました!!
オーダーメイドなシャンパンレッスン  ~各メゾンの奥深さを愉しもう~ 

青山教室だけのアイテムセレクトにもこだわっています。
シャンパンラバーの皆さま
ご参加、お待ちしております[わーい(嬉しい顔)]

NHK文化センター青山教室
〒107-8601
東京都港区南青山1-1-1
新青山ビル西館4F


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ヴィレッジ・セラーズの新規シャンパンメゾン『ドゥ・ヴノージュ』にフォーカス!! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

今年最初のシャンパン講座は、受講生の皆さまにお年玉!!


昨年12月からヴィレッジ・セラーズ(VC)が輸入を開始したde Venoge ドゥ・ヴノージュにフォーカスしました! 
VC様からのサポートで、贅沢なヴィンテージを揃えることができました。歌舞伎『三人吉三』の名セリフにあやかって「春から縁起がいいわぇ」と言いたい気分です。

メゾンの沿革
スイス人アンリ・マルク・ドゥ・ヴノージュが1837年にエペルネに創業した『ドゥ・ヴノージュ』はスイス・レマン湖に流れ込むヴノージュ川に由来しており、ラベルにも川が描かれています。
2代目ジョセフ・ドゥ・ヴノージュが1851年にリリースしたメゾンの顔『コルドン・ブルー』には、シャンパーニュ地方で初めてイラスト付きラベルを使用しました。また、ドゥ・ヴノージュ家は代々商才に長けており、ジョセフの息子ガエタンは海外、特にアメリカ市場への販路を拡大させました。現在生産しているコルドン・ブルーのラインはブリュット、エクストラ・ブリュット、ロゼ、ドミ・セック、ブラン・ド・ノワールの5アイテム。
オランダ王室オラニエ公へのオマージュアイテムとして1864年に造られた『プランス』は、エクストラ・ブリュット、ロゼ、ブラン・ド・ノワール、ブラン・ド・ブランの4アイテムあります。
透明のカラフェ型ボトルに入ったトップキュヴェ『ルイ15世』は1728年5月25日シャンパンの瓶詰めを許可したフランス王ルイ15世を記念したアイテムで、最高の年にのみ生産、ブリュットとロゼがあります。
発酵・醸造ともステンレスタンク、MLFは実施。少量生産を保ち、年間100万本以下。1998年からボワゼル・シャノワーヌ・シャンパーニュ・グループの傘下になっています。



第1フライトはメゾンの顔コルドン・ブルー

#1:ドゥ・ヴノージュ コルドン・ブルー ブリュットNV
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:PN50%、M25%、CH25%
ドザージュ:6.1g/L、瓶内熟成:36ヶ月
価格:6,800円 (税抜)
気泡細やか、酸を予感させる香りのインパクト、青リンゴ、レモンやグレープフルーツ、ソフトで口中滑らか、柑橘果実の内果皮似のビター感、中盤以降綺麗に伸びる酸の余韻

#2:ドゥ・ヴノージュ ブラン・ド・ノワール NV
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:PN100%(ヴェルズネイ80%、レ・リセ20%)
ドザージュ:6.0g/L、瓶内熟成:48ヶ月
価格: 12,000円
#1同様の気泡の繊細さ、色調は若干濃い目、フランボワーズやカシス、赤リンゴ、スミレ、果実の厚みとコク、生地がきれいでバランス良し、講座生からの支持大


第2フライトはロゼ比較

#3:ドゥ・ヴノージュ コルドン・ブルー ブリュット・ロゼ NV
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:PN60%、M20%、CH20%
ドザージュ:7.8g/L、瓶内熟成:36ヶ月
価格: 8,400円
やさしいサーモンピンク、赤リンゴ、スミレ、綿菓子(講座生の意見)、余韻に切れの良い酸味とまろやかさ、軽いビター感、赤系果実のデザートと合せて

#4:ドゥ・ヴノージュ プランス・ロゼ NV
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:PN100%(ヴェルズネイ80%、レ・リセ20%、レ・リセのPN6%ブレンド)
ベースワイン2013年、リザーヴワイン2012年
デゴルジュマン:2019年1月
ドザージュ:6g/L、瓶内熟成:48ヶ月
価格: 12,000円
#3より淡い色調で、香り閉じ気味、赤系果実(イチゴ、グロゼイユ)、若干のタンニン、ぶどうの熟度を感じる味わい&クリーミー、温度変化を楽しみたいアイテム


コルドン・ブルーの裏ラベルにはデゴルジュマンとドザージュ量を記載
デゴルジュマンは2018年2月/ドザージュ量は7.8g/L

お気に入りのヴィンテージ比較1996vs2008

透明ボトルなので色調の違いがよくわかります。リリースして間がない2008年(左)は淡いイエロー。1996年のコルクは時の経過を感じさせる締まり具合!

#5:ルイ15世 2008
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:PN50%(ヴェルズネイ41.5%、ブージー8.5%)
CH50%(アヴィズ20%、クラマン15%、メニル・シュル・オジェ15%)
ドザージュ:6g/L、瓶内熟成:120ヶ月
デゴルジュマン:2018年
価格:45,000円
2008年ヴィンテージはメゾン初のノン・マロ(非MLF)
今後造るものはすべてノン・マロになります。
今世紀の秀逸なヴィンテージ、酸味の豊かさを残して通常よりもさらに長熟なシャンパンを目指そうとの気合が伝わってきます。フレッシュ感と2008年らしい厚み、複雑味もあり、5年間隔で定点観測すれば面白いかも。ただ、2008年ヴィンテージはトップメゾンがこぞって生産しているだけに、この金額(45,000円)で、クリスタル(35、000円)やウィンストン・チャーチル(32,000円)、ドン・ペリニョン等と渡り合っていけるのか少し気になります。シャンパーニュ愛好家にドゥ・ヴノージュがどの程度まで浸透しているか・・・
まずは、メゾンのスタイルを知っていただくためにも、しなやかでスリムな印象のコルドン・ブルーを一度お試しいただきたいと思っています。

#6:ルイ15世 1996
生産者:ドゥ・ヴノージュ(NM)
ぶどう品種:PN50%(ヴェルズネイ、アンボネイ、マイィ、ブージー)
CH50%(アヴィズ、クラマン、オジェ、シュイィ)
ドザージュ:6g/L、瓶内熟成:120ヶ月
デゴルジュマン:2018年
価格:38,000円
色調はゴールド、古酒由来の香りと味わい、焙煎香、ココア、ブリオッシュ、焦がしバター、エスニックスパイス、白胡椒、リンゴのコンポート、アプリコット似の酸味、泡はワインに溶け込みクリーミー、シームレス、タンニンの存在感もあり、熟成を経た複雑な味わい、鼻腔から抜ける香りに果実味。96にしては全体的に優しい印象、派手さはなく、丁寧な造りの溌剌さとスリム感のあるスタイル



ルイ15世の2008年の泡沫、とてもとても元気!


ドゥ・ヴノージュ初体験の受講生が多かったので、年明けのアイテムとして新鮮味がありました!
下半期の講座もあと2回。3月の内容は決めているので、2月は久々に講座生の皆さんからのリクエストを募ろうと思っています。引き続き、ワクワク感のある2時間にいたします!

■ドゥ・ヴノージュについてのお問い合わせはヴィレッジ・セラーズ株式会社
℡0766-72-8680

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アンリオ『アンシャンテルール2000』は買いのアイテム、続くニューフェイスは『エメラ2005』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

10月講座は、シャンパン研修ツアーの直前に開催したので、アップが前後逆になってしまいました。素晴らしかった『アンリオ』をリポートしておきます。
長熟を旨とするメゾンの最高峰は『キュヴェ アンシャンテルール』。2000年が最後のヴィンテージ(VT)となり、新たに登場したのが『キュヴェ エメラ2005』です!

6種類のテイスティング

(左から)
#1:ブリュット スーヴェランNV
#2:ブラン・ド・ブランNV
#3:ブリュット ミレジメ 2008
#4:ブリュット ミレジメ2006
#5:キュヴェ エメラ2005
#6:キュヴェ アンシャンテルール2000

第1フライト

#1:ブリュット スーヴェランNV
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:CH50% PN45% M5%
グランクリュとプルミエクリュのぶどうを3分の2以上使用
リザーヴ比率30%(約25のクリュ、キューヴ38のリザーヴワインを若干使用)
瓶内熟成3年以上
ドザージュ:8g/L未満
価格:6,900円 (税別)
メゾンの顔、コンセプトは“精確さとバランス”
明るい麦わら色、フレッシュてピュア、洋梨、青りんご、アプリコット的な酸味、バランス

#2:ブラン・ド・ブランNV
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:CH100%
グランクリュとプルミエクリュのぶどうを70ー80%使用
リザーヴ比率40%(キューヴ38のリザーヴワインを若干ブレンド)
瓶内熟成 4ー5年
ドザージュ:8g/L未満
価格: 8,500円(税別)
アンリオのスタイルの要はシャルドネ。メゾンを象徴するアイテム、グラス壁面の粘性、石灰土壌由来のミネラル、白い花、グレープフルーツの内果皮似のビター感、白桃、アカシア、ブリオッシュやバターの風味、心地よい余韻

第2フライト

#3:ブリュット ミレジメ 2008
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:CH50% PN50%
10のプルミエクリュとグランクリュをアッサンブラージュ
瓶内熟成8年以上
ドザージュ:6g/L以上
参考出品 / 参考価格:11,800円(税別)
1808年創業のアンリオの200周年記念のVT、今世紀のグレートヴィンテージ。
柑橘系果実、黄色系果実、アプリコット、ミネラル、凛とした酸味と精密さ、ロースト風味、ポテンシャル大。23名中8名が支持。

#4:ブリュット ミレジメ2006  
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:CH50% PN50%
グランクリュとプルミエクリュを100%使用
瓶内熟成8年以上
ドザージュ:6g/L以上
価格: 10,800円(税別)
第1香に熟成のニュアンス、甘味があり、ストーンフルーツ(種の大きな果実 / 黄桃、アプリコット、ネクタリン)、泡はワインに溶け込み口中まろやか、ミネラル、滑らかでフェミニン。23名中15名が支持。

第3フライト
2アイテムとも、グランクリュ100%。コート・デ・ブランはシュイイ、アヴィーズ、メニュ・シュル・オジェ、北部モンターニュ・ド・ランスはマイイ、ヴェルジ、ヴェルズネーのぶどうを使用、比率はCHとPN各50%。12年以上の熟成


#5:キュヴェ エメラ2005
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:CH50% PN50%
ドザージュ:5g/L
価格: 25,400円(税別)
エメラはギリシャ神話の光の女神に因んで命名、唯一無二のヴィンテージのみ生産。23名中12名が支持。

#6:キュヴェ アンシャンテルール2000
生産者:アンリオ (NM)
ぶどう品種:CH50% PN50%
ドザージュ:8g/L
価23,000円(税別)
アンシャンテルールとはカーヴでワインが発酵するのを見守る職人を意味しています。23名中11名が支持。私もアンシャンテルールの熟成状態が好みでした!

ニューフェイス『エメラ』

コンセプトは“匠の技と光”
アンシャンテルールを継承したスタイル、フレッシュさと趣きのナイスバランス。煮詰めた柑橘類、レモンキャンディ、キャラメル、クリームブリュレ、モカ、蜂蜜、長い余韻と旨味

見つけたら買いの『アンシャンテルール2000』

コンセプトは“複雑味と匠の技”
フレッシュな酸と熟成感が同居、、ビーチ、カリン、アプリコット、ロースト風味、シームレス、層になって広がる複雑味

1778年建設のレゼルノワ

参考協力:(株)ファインズ

1778年建築のレゾルノワはコート・デ・ブランの入口ピエリー村にあるフランス式庭園を構えたアンリオの迎賓館。ラベルに配しているオレンジ色は、レゾルノワのレンガをモチーフにしています。

■製品についての問い合わせは(株)ファインズ
URL:http://www.fwines.co.jp/lineup/winery/fr_champagne02/
℡03-6732-8602

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春講座最終回はル・メニルのきら星メゾン『ピエール・ぺテルス』にフォーカス! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

春講座(4月から9月)の〆で取り上げたのはピエール・ぺテルス!!
シャルドネの聖地コート・デ・ブランの中心部に位置するル・メニル・シュル・オジェ村にあり、6世代にわたってペテルス家によって引き継がれているメゾンです。

ロドルフ・ペテルスさんが当主になったのは2007年。エノロジスト・ワインメーカーとして活躍しているペテルスさんは国内だけでなく、海外からも高い評価を受けています。
2012年の来日時、初めてお目にかかりました。その直後、シャンパン講座@昭和女子大カレッジでフォーカス。昨年の11月に来日なさった時は時間が合わず、セミナーに参加できませんでしたが、この数年間で、“気になる”新顔が登場していました。

7月のnakato泡試飲会で一飲惚れした『ウブリエ ブラン・ド・ブラン』


キュヴェ レゼルヴ ウブリエ ブラン・ド・ブラン』がそれです。
シャルドネ100%、ドザージュ4.5g/L、畑はル・メニル・シュル・オジェ、オジェ、アヴィズ、クラマン等、グラン・クリュの56区画。世界のトップレストラン向けに生産した特別なキュヴェで、1988年からソレラ方式(1988年から毎年新しいワインが継ぎ足されていますので、20年以上にわたるワインが入っています)で保存しているリザーヴワイン100%のシャンパン。保存はステンレスタンク、セメントタンク、オークの大樽(フードル)の3容器で行っています。7月のnakato泡試飲会で体験し強く惹かれました!


天使の羽根をイメージさせる可愛いミュズレ!

講座では2アイテムずつ利き比べ

発酵・熟成の容器の違い(樽、ステンレス)、糖分添加の違い(ドザージュ有無・)、MLFの有・無、リザーヴワインの保存容器等を探究


第1フライトは樽発酵・樽熟成のアルフレッド・グラシアン

メゾンの特徴
62%がGC&PC畑、樽発酵・樽熟成、非MLF(ノン・マロ)、ヴァン・ド・レゼルヴの比率は少な目、保管はステンレスタンク、1997年からソレラ方式を導入

#1:アルフレッド・グラシアン ブリュット
生産者:アルフレッド・グラシアン(NM)
ぶどう品種:シャルドネ46%、ムニエ30%、PN24%(約30村のぶどうをブレンド)
ドザージュ:10~11g/L / ヴァン・ド・レゼルヴ 約15%
価格:7,500円
#2:アルフレッド・グラシアン ブリュット・ナチュール
生産者:アルフレッド・グラシアン(NM)
ぶどう品種:シャルドネ46 % ムニエ30% PN24%(約30村のぶどうをブレンド)
ドザージュ:0g/L / ヴァン・ド・レゼルヴ 約15%
価格:7,700円


左が第1フライト           右が第2フライト


第2フライトはピエール・ペテルス

メゾンの特徴
1930年、現当主の祖父ピエール・ペテルスが、ル・メニルの卓越したクリュ『レ・シェティヨン』畑を購入。全部で2.5haで3区画。自社畑は18haで、9割がGCでル・メニル・シュル・オジェ、オジェ、アヴィーズ、クラマンに位置しています。MLFは60~80%、年によって異なります。

マサル・セレクション(畑から優秀な株を複数選び、穂木を取って苗を作り、もとの畑に戻す方法)を導入。これを行うには、クローン苗を使っていない畑を選ばなければなりません。超50年の樹齢のぶどう樹であれば、様様な株が混在しているので、樹にウイルスがいないことを確認して苗を作ることができます。ペテルスでは65%がマサル・セレクション。レ・シェテイヨンの区画は100%、樹齢は47年~70年。マサル・セレクションを行っているのはシャンパーニュ地方全体の10%以下。


#3:キュヴェ エキストラ・ブリュット ブラン・ド・ブランGC
生産者:ピエール・ペテルス(RM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:2g/L
価格: 7,500円
#4:キュヴェ レセルヴ ウブリエ ブラン・ド・ブランGC
生産者:ピエール・ペテルス(RM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:4.5g/L
価格: 12,000円

第3フライトは2010年ヴィンテージ比較



#5:キュヴェ ミレジメ レスプリ ブラン・ド・ブランGC 2010
生産者:ピエール・ペテルス(RM)
ぶどう品種:CH100%(グラン・クリュのなかの最優良畑のぶどうのみ使用)
ドザージュ:3.5~5.0g/L
価格: 11,000円
#6:キュヴェ スペシャル レ・シェティヨン ブリュット ブラン・ド・ブランGC 2010
生産者:ピエール・ペテルス(RM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:3g/L
価格:18,000円
レ・シェティヨンは表土がほとんどなく、すぐに石灰質土壌が広がっています。西から冷たい雨や風が吹き込んできても、3区画は南東向きなので地形的に守られている由。代々引き継がれてきた知識とマサル・セレクションによって増やした45種以上のシャルドネがあり、それらが複雑味のあるシャンパンを生み出しています。


供出した6アイテム
最右のレ・シェティヨンのコルクの締まり具合、とても良い感じでした。
開けた瞬間、甘いクリームの香りが広がって、うっとり


ここで面白い情報を
Pont des Arts(ポン・デ・ザール)とペテルスのコラボレーション


(C) Pont des Arts
ティボー・ポンテリエ、ロドルフ・ペテルス当主、アルチュール・ド・ビルパン

ウブリエを試飲していて、はたと気付いたことがあります。
2年前、ピーロート・ジャパンの招聘で、ポン・デ・ザールの共同代表であるティボー・ポンタリエさんが来日しました。ポン・デ・ザールとは、食とアートの融合をコンセプトにした組織で、シャトー・マルゴーの総支配人だったポール・ポンタリエさんの息子ティボー・ポンタリエさんと元フランス首相ドミニク・ド・ビルパンの息子アルチュール・ド・ビルパンさんが興した会社です。

初対面で私はティボーさんに「シャンパンの伝道師です」と自己紹介しました。
その時、「まだ内密ですが」という前置きで、「近々シャンパンをリリースする予定です。何年にもわたるヴィンテージから成るものです」という話を聞かせてくれました。「どこのメゾンですか?」と質問したところ、「コート・デ・ブランにあるピエール・ペテルスです」との答えが返ってきました。

ティボーさんが見せてくれた“タコ”のラベル

(C) Pont des Arts

ティボーさんが「ラベルの画像があるので、お見せしましょう」と言って携帯にあった絵柄を見せてくれました。シャンパンのエレガントなイメージとはちょっと異なり、少し違和感のある印象でした。ポン・デ・ザールでは、すべてのワインをアーティストに依頼しています。この作者はスペイン・マヨルカ島出身のミケロ・バルセロさんで、直近ではシャトー・ムートン・ロートシルト2012のラベルを描いています。

講座終了後、google検索をしていて、引っかかったのがこのサイトです。

サイト内には、タコは8つの手足を持つので、シャンパーニュで認可されているぶどう品種(シャルドネ、ピノ・グリ、ピノ・ブラン、アルバンヌ、プティ・メリエ、ピノ・ノワール、ムニエ、ピノ・ノワール・プレコス)を隠喩(あるものを別のものに例える語法)したものと・・・でも、でも、ピノ・ノワール・プレコス(Pinot Noir Précoce)はシノニムなので、シャンパーニュで認められている品種ではありません。現在の既定品種は「7」つだけ、ゆえに、ここだけ残念! タコでなかった方が良かったかも。

ウブリエはポン・デ・ザールでは『Réserve Privée Blanc de Blancs』名でリリースされているようです。
This Réserve Perpétuelle Blancs de Blancs consists exclusively of Chardonnay from Grand Cru villages of Champagne. A seamless cuvée of more than 20 vintages
との記述があるので間違いないと思います。

フルーティでフローラル、香りは柑橘系果実、ストーンフルーツ、ヘーゼルナッツ、アカシア、サフラン、味覚はグレープフルーツやスモモ、ミックススパイス、燻したアーモンド、 クリーミーでしなやか、ミネラル感があり、バランスが良く、複雑さと優雅さを感じます。
ピエール・ペテルスのシャンパンの酒質は本当に素晴らしいです!!

アルフレッド・グラシアン&ピエール・ペテルスに関するお問い合わせは
(株)nakato ワイン事業部 ℡:03-3405-4222
ワインリストは>>>http://nakato.jp/wine

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ぶどう栽培農家の心意気を感じるメゾン『マイィ グラン・クリュ』 刷新した3アイテムにもフォーカス! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

協同組合マイィ グラン・クリュの底力

photo by Fumiko, 2010年訪問 
36年の歳月をかけ、組合員全員で掘削して完成させたセラー
壁の掘り跡を見ていると当時の彼らの熱い想いが伝わってきてじんわりと涙が・・・

創業は1929年! 
世界恐慌の年で、シャンパーニュ業界もご多聞にもれず、厳しい状況下にありました。そのようななか、大手メゾンに負けない高品質のシャンパンを造りあげようと栽培農家たちが結束して興したメゾンがMailly マイィ社で、協同組合(Coopérative de Manipulation 略CM)として独自の道を歩んでいます。

年間販売数量は50万本、比率は国内40%、海外60%で現在35ヶ国以上に輸出しています。全70㌶のぶどう畑はすべてグラン・クリュ(特級畑)マイィ村に位置し、それらは現在25家族(1929年から86のぶどう栽培者)の自社畑で、品種はピノ・ノワールとシャルドネのみ栽培しています。
ちなみに英国最古のワイン&スピリッツ商BB&Rでは『ベリーズ・ユナイテッド・キングダム・キュヴェ グランクリュ マイィ』、『ベリーズ・ユナイテッド・キングダム・キュヴェ グランクリュ マイィ』というオリジナルラベルを販売しています。マイィはマスターワインMWを多く抱えるBB&Rが認めるシャンパンメゾンと言えます!


photo by Fumiko, 2010年訪問
発酵は区画、品種ごとに小容量のステンレスタンクで


photo by Fumiko, 2010年訪問
リザーブワインはシャトー・マルゴーの使用樽で保存

シャンパーニュからの最新情報
今年は8月20日から収穫を開始し、最終収穫開始日は9月1日になります。
マイィ・シャンパーニュのエリアはピノ・ノワールもシャルドネも8月27日からです。CIVC(シャンパーニュ委員会)によると、ぶどうは高品質、収量も潤沢。今年は過去15年のなかで、8月中に収穫を開始した5番目のヴィンテージとのことでした。

20年以上にわたり、マイィの醸造責任者として高評価を得ていたエルヴェ・ダンタンさん(2013年からランソン)が映っているので、5年以上前の制作になると思いますが、マイィ社の収穫風景Harvest, the birth of a vintageの動画を添えておきますので、ご覧くださいませ。

2013年からマイィの醸造責任者に就任したセバスティアン・モンキュイさんはシャンパーニュ地方コート・デ・ブランのベルジェール=レ=ヴェルテュ生まれで、ご実家はぶどう栽培農家。1996年ランス大学で醸造学の学位を取得。1997年から2009年までエペルネのシャトー・マラコフで生産部長。2009年から2013年までエノリア・コンセイユ・シャンパーニュ(ぶどう栽培者に助言を与える機関)で研究室長を歴任し、2013年からエルヴェ・ダンタンさんの後任として活躍中。


NHK文化センター青山校ではリニューアルした3アイテムを加えて
マイィ・グラン・クリュの6アイテム

第1フライトは同品種、同比率、ドザージュ違い




#1:マイィ ブリュット・レゼルブ グラン・クリュNV
生産者:マイィ
ぶどう品種:ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%
ドザージュ:9g/L
価格:6,500円(税別)
淡いイエロー、レモンやグレープフルーツ、白桃、白い花、フレッシュバター、ブリオッシュ、切れがあり美味

#2:マイィ エクストラ・ブリュット・ミレジメ2011 グラン・クリュ 7月17日発売
生産者:マイィ
ぶどう品種:ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%
ドザージュ:0g/L
価格:7,300円(税別)
ゴールデンカラー、#1より控えめな香り、洋梨、マンダリンオレンジ、熟した果実のニュアンス、アーモンド、ヘーゼルナッツ、口中クリーミー、喉の奥に旨味、ぶどうの熟度を感じるアイテム、お薦め!

#3:マイィ レ・エシャンソン2007
生産者:マイィ
ぶどう品種:ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%
ドザージュ:6g/L
価格:19,260円(税別)
落ち着いたベージュカラー、泡沫元気、香りに熟成感、黄色系果実、リンゴのコンポート、蜂蜜、ココア、ロースト感、シームレス、複雑味があり、余韻の最後に塩味

リニューアルしたエクストラ・ブリュット

リニューアル化により、裏ラベルにあるQRコードから、様々な情報を読みとることができるようになりました。

第2フライトはロゼ


#4:マイィ ロゼ・ド・マイィ グラン・クリュ 8月7日発売
生産者:マイィ
ぶどう品種:ピノ・ノワール90%、シャルドネ10%
ドザージュ:8g/L
価格:8,100円(税別)
リニューアル発売したアイテム。従来のロゼ・ブリュットを『ロゼ・ド・マイィ』に変更。ピノ・ノワールをセミエで仕込み、シャルドネをブレンドして造ったロゼ。可愛いサーモンピンク、レッドカラント、ラズベリー、ピンクペッパー、講座生いわくトマト、ミネラル、中盤以降酸の広がり、軽快でバランスの良さを感じさせるロゼ


第3フライトにマイィ究極のピノ・ノワールを


#5:マイィ ブラン・ド・ピノ・ノワール グラン・クリュ 9月上旬発売
生産者:マイィ
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
ドザージュ:8g/L
価格:7,800円(税別)/ 協賛
5月に来日したジャン=フランソワ・プレオ経営責任者は、マイィのプレスセミナーで、「今回ブラン・ド・ノワールを『ブラン・ド・ピノ・ノワール』に変更したのは、使用ぶどう品種がピノ・ノワール100%であることをよりわかりやすくアピールしたかった為」とコメントしていました。
深みのある黄金色、マンゴー、黄リンゴ、栗、スミレ、スパイス、ピンクグレープフルーツの内果皮似のビター感、酸味のまるさと黒ぶどうに由来する力強さ


2アイテムとも泡沫は活発、リズミカルで細やかな気泡

35のリュー・ディ

上記の地図にある35の小区画(リュー・ディ)の各々の特徴を示すため、35区画のワインを 小ステンレスタンクで別々に発酵させます。タンクには区画名、ぶどう品種名が明記されており、最終的に最適な組み合わせの区画のワインをブレンドしています。
  
マイィのトップキュヴェ『ラントンポレル』


#6:マイィ キュヴェ・ラントンポレル2011
生産者:マイィ
ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
ドザージュ:8g/L
価格:13,000円(税別)
リニューアル前のアイテムの裏ラベルにはQRコードの記載はありません。
色調はゴールデンカラー、洋梨、アプリコット、すもも、石灰由来の酸味、ミネラル、ブリオッシュ、余韻に若干のビター感、複雑味と旨味、長い余韻


フェルミエのラングルと合わせて

素晴らしい熟成具合の #3 との相性に多くの票が集まりましたが、外皮とのマリアージュを推す声も多々。マイィ自慢の#5との組み合わせも楽しめました!


サプライヤーとして活動

画像提供:合同酒精株式会社
ポルシェのサプラーヤー、2016年にはUEFA EURO(欧州サッカー選手権)のパートナーに


[電話]マイィ・グラン・クリュのお問い合わせは合同酒精株式会社営業本部営業企画部
ワイングループ 03-3575-2724まで


[イベント]8月22日からNHK文化センター青山校の秋講座の受付を開始しました。
“オーダーメイドのシャンパンレッスン”への参加をお待ちしております!!

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