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訪問メゾンの顔NVをマグナムで比較テイスティング [シャンパーニュ研修ツアー / シャンパン講座]

11月27日のシャンパン講座

先月訪問したメゾンのNVをマグナムで比較試飲しました。
各メゾンでの様子は後日リポートします。

6メゾンをプレイバック



(供出順に左から)
#1:マイィ ブリュット・レゼルヴ
#2:ルイ・ロデレール ブリュット プルミエ 
#3:アンリオ ブリュット スーヴェラン
#4:アヤラ ブリュット マジュール
#5:ボランジェ スぺシャル・キュヴェ
#6:ジョセフ・ペリエ キュヴェ ロワイヤル ブリュット ロゼ

第1フライト
#1:マイィ ブリュット・レゼルヴ

ジャン・フランソワ・プレオ社長

生産者:マイィ(CM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%
ドザージュ:7~8g/L
約10年分にわたるリザーヴワイン(樽熟成、タンク熟成)30~40%、
価格:14,000円(税別)
輸入元:合同酒精
年間販売量約50万本の生産協同組合(CM)で畑はGCのマイィのみ、ぶどうはピノ・ノワールとシャルドネのみ。25の家族(86名の農家)が加盟。気泡穏やか、豊かな果実香とシームレスな食感、リザーヴワインに由来する味わい深さ、酸味が綺麗で全体のバランス良好。

#2:ルイ・ロデレール ブリュットプルミエ 

シェフ・ド・カーヴのジャン・バティスト・レカイヨン氏

生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ各40%、ムニエ20%
ドザージュ:9g/L
価格:16,000円(税別)
輸入元:エノテカ
淡いゴールド、繊細な気泡、塩味、清涼感と複雑味(リザーヴワイン由来)、最後まで続く酸味(ノン・マロ)


アプリで詳細情報をチェック!

#3:アンリオ ブリュット スーヴェラン

ジル・ド・ラルズィエール当主

生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種: シャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ムニエ5%
ドザージュ:8g/L未満
リザーヴワイン30%(約25のクリュ、キューヴ38のリザーヴワインを若干使用)
価格:14,300円(税別)
輸入元:ファインズ
メゾンのコンセプトは“精確さとバランス”
細やかな気泡、凛とした酸味、果実(洋梨、青リンゴ)、熟成感と温度変化で層になって広がる旨さ

#4:アヤラ ブリュット マジュール

シェフ・ド・カーヴはキャロリーヌ・ラドリヴ女史


アドリアン・ムーフラール社長と通訳の岡田稔氏

生産者:アヤラ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール67%、シャルドネ26%、ムニエ7%
ドザージュ:7g/ L
価格:16.000円(税別)
輸入元:アルカン
2005年にボランジェ傘下になったアヤラ。発酵&醸造はステンレスタンクのみ。要のぶどう品種はシャルドネ。第一フライトの中で最も香りが開いていたアイテム、白い花、柑橘系果実、ミネラル、飲み込んだ後の柔らかさ、フェミニン。

#5:ボランジェ スぺシャル・キュヴェ

生産者:ボランジェ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ25%、ムニエ15%
ドザージュ:8~9g/L
リザーヴワインは5~15年のマルチヴィンテージ(マグナムボトルで保存)
価格:19,000円(税別)
輸入元:アルカン
第1フライトの締めを務めるに相応しいアイテム。グラス上部の泡沫活発、口中で感じる気泡はソフト。フレッシュさを備えつつ、味わいは果実の厚みとふくらみ、長い余韻。

第2フライト
#6:ジョセフ・ペリエ キュヴェ ロワイヤル ブリュット ロゼ

オットー・プシュヴィラ取締役、ベンジャミン・フルモン次期当主、ジャン・クロード・フルモン現当主


2017年にシェフ・ド・カーヴに就任したナタリー・ラプレイユ女史

生産者:ジョセフ・ペリエ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%、キュミエール・ルージュ約12%
ドザージュ:7g/L
価格:16,000 円(税別)
輸入元:JALUX
2025年に200周年を迎えるにあたり、シャロン・アン・シャンパーニュのメゾン&カーヴ(全長3km、2~300万本貯蔵)を改装中。年間生産量75万本、気泡はワインに溶け込み、色調は綺麗なサーモンピンクに加えて若干のアセロラカラー、赤系果実、バイオレット、甘草、上品な酸味と全体を引き締める軽いタンニン

  
ロゼはデザートと合わせて!
視覚でも楽しめたマリア―ジュ


お土産のビスキュイ・ド・シャンパーニュはまずロゼから!
講座生の皆様から好評でした\(^-^)/


今回比較試飲できなかったのがアンセルム・セロス氏のシャンパン
これは・・・講座生の皆さま各人の予算でよろしくお願いします(笑)


[NEW]Information!!
12月4~9日に恒例のノエル・アラモード@新宿伊勢丹が開催されます。
シャンパンラバーさんには魅力ある内容だと思いますのでお知らせしておきます!
https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku/event_calendar/noel.html
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『ドゥーツ』のフィネスと複雑味にフォーカス&コート・ド・セザンヌのニューフェイス『L.B.N.』 [シャンパーニュ研修ツアー / シャンパン講座]

シャンパーニュ研修ツアーで訪問したドゥーツ

昨年11月、アイ村が本拠地のドゥーツを訪問してきました。
自社畑は45㌶、30の契約農家(アイ村から30km以内)と密接に繋がっていて、ぶどう畑の管理にも目を通しています。年間の生産量は200万本(1996年当時は100万本)、ステンレスタンクのみ使用、生産するアイテムは11ありますが、ドュミ・セックや最新アイテム『オマージュ・ア・ウィリアム・ドゥーツ』等は希少生産


中庭のエンジェル


ドゥーツ4代目の広報担当重役ジャン・マルク・ラリエール・ドゥーツ氏と輸出担当エリザベートさんの解説を聞きながら伝統ある居間でテイスティング


シャンパーニュ地方の伝統的な圧搾機


プレスした果汁のキュヴェ(一番搾り)とタイユ(2番搾り)の容器
ドゥーツではキュヴェしか使いませんが、タイユに関しては1と2に分けています。


画像のステンレスタンクは200基ほどあり、区画や品種ごとに細かく分けて仕込んでいます。


1959年から生産を開始したウィリアム・ドゥーツ、カーブ内でまどろんでいるのは1999年VT


カーブからの長い階段を登っていくと・・・


屋敷の優雅な居間に到達!


メゾンの看板『ブリュット クラシック』、『アムール・ド・ドゥーツ2009(シャルドネ100%)』、『ウィリアム・ドゥーツ2007(ピノ・ノワール55%、シャルドネ40%、ムニエ5%)』を堪能


6月のシャンパン講座でドゥーツにフォーカス

#1:ドゥーツ ブリュット クラシックNV
#2:同ブリュット ヴィンテージ2012
#3:同ブリュット ロゼ“SAKURA”
#4:エル・ビー・エム(L.B.N)テンダー ロゼNV
#5:ドゥーツ アムール・ド・ドゥーツ ロゼ2009



第1フライトではドゥーツNVとVTを比較

ドゥーツが重要視しているメゾンの顔『グリュット・クラシック』、90程のキュヴェを使用、ドザージュ量は8~9g/L。マルクさんいわく「ブレンドの比率より、ぶどうの出処が重要」と。

#1:ドゥーツ ブリュット クラシックNV
生産者:ドゥーツ(NM)
ぶどう品種:CH、PN、M 各3分の1(マルヌ地区の上質クリュのぶどう)
ベースワインは2015年、リザーブワイン(2013年と2014年)40~45%
ドザージュ:8~9g/L
価格:7,500円(税別)
輸入元:ヴィノラム
気泡は極めて元気、フレッシュでフルーティ、富士リンゴ(蜜をたっぷり含んだ)、洋梨、柑橘果実、白い花、パンやブリッシュ、軽いビター感、調和が取れたアイテム

#2:ドゥーツ ブリュット ヴィンテージ2012
生産者:ドゥーツ
ぶどう品種:PN約75%(アイ、ブージー、ヴェルズネイ)、CH約20%(アヴィズ)、M約5%(ピエリー)
ドザージュ:8~9g/L
価格:10,000円(税別)
輸入元:ヴィノラム
色調は#1より少し濃い目(ピノの比率)、繊細な気泡、香りに#1と共通する白い花(クチナシ)、リンゴのコンポート、蜂蜜、ビスケット、ナッツ、ミネラル、酸のメリハリがあり、熟成による様々な要素と広がりが魅力

講座生の好みは?
フレッシュでクリアな印象の#1が4名。熟成感があって、飲み重ねる度に様々な要素が広がる#2が15名。(欠席者3名)

第2フライトはロゼ探究

(左から)#3、#4、#5
講座生の好みは?
色調は6名、6名、7名という結果、僅差でした。味わいは0名、5名、14名でアムール・ド・ドゥーツ圧勝。 #4は泡の刺激がソフトな分、泡に弱い方たちにも楽しんでいただけるアイテムだと思いました。
 
#3:ドゥーツ ブリュット ロゼ“SAKURA”
生産者:ドゥーツ
ぶどう品種:PN100%(モンターニュ・ド・ランスのGC、PC)、アイ村の古樹の小区域とムルテのぶどうから造られた赤ワイン8%ブレンド
価格:10,000円(税別)
輸入元:ヴィノラム
定番のロゼと中味は同じ、桜をイメージさせたエディション。さくら色、木目の細かい気泡、チェリーやザクロ、ミネラル、シャープな酸が中盤から余韻に広がり、タンニンのニュアンスも。

#4:エル・ビー・エヌ(L.B.N) テンダー ロゼ
生産者:エル・ビー・エヌ(CM)
ぶどう品種:CH66%、PN16%、赤ワイン18%ブレンド 、リザーブワイン15~20%
ドザージュ:約9g/L
価格:8,300円(税別)
輸入元:グランクリュ・ワインカンパニー
サーモンオレンジ、イチゴやラズベリー等の赤系果実の甘味(マセラシオン・カルボニックに由来)、#1に比べると酸はマイルド、口中での泡の刺激もまろやか、全体に優しい印象

#5:ドゥーツ アムール・ド・ドゥーツ ロゼ2009
ぶどう品種:PN55%(アイ、ヴェルズネイ、ブージー)、CH45%(アヴィーズ、シュイィ、ヴァレ=マルムリー)。マレイユ=シュル=アイの古樹から造られた赤ワインをブレンド
価格:35,000円(税別)
輸入元:ヴィノラム
サーモンピンク、気泡は繊細、3アイテムのなかで香り控えめ、ミネラル豊か、野イチゴ、スグリ等の赤系果実、白胡椒、口中クリーミー、複雑味、ふくらみ、長い余韻


5月半ばに日本上陸したばかりのテンダー ロゼ


#2 はコート・ド・セザンヌに位置するル・ブルン・ド・ヌヴィル(L.B.N.)は渋谷康弘氏がワイン産地に赴き、現地で買い付けたファインワインセレクションのアイテム。
同メゾンは1963年創業のCM(生産協同組合)で、当初26名からスタートして、今では170名が加盟。ぶどう畑の面積150㌶、年間35万本生産しています。30年以上にわたってセザンヌの起伏のある石灰質の斜面にシャルドネがほぼ独占的に植えられ、現在は全体の88%を占めています。黒ぶどうのピノ・ノワールは11%、ムニエはわずか1%に過ぎません。そのシャルドネはL.B.N.の本質であるブラン・ド・ブランの基本的なスタイルを形成しています。講座ではロゼにフォーカスしたのでテンダー ロゼを選択しました。

当日のハイライト『アムール・ド・ドゥ-ツ ロゼ』

ビジュアルでも味わいでも魅力的、甲殻類や神戸ビーフ、仔羊を上質な塩で!

女子ごころを刺激するペンダント

ドゥ-ツのシャンパンはお洒落心満載。
シャンパンのフォイルを外すと、コルクの上に天使のペンダント。以前、ルイ・ロデレールを訪問した折、対応してくださったVIP対応の女性が、このペンダントをしていました。ドゥーツはルイ・ロデレールグループなので納得!

■ドゥーツについてのお問い合わせはヴィノラム ℡03-3562-1616
URL:https://www.vinorum.jp/
■L.B.N.についてのお問い合わせは
URL:https://www.cork-wf.com/

タグ:ドゥーツ
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