世界同時開催!! BENVENUTO BRUNELLO 2023 ベンヴェヌート・ブルネッロ2023 [イタリアワイン]
Consorzio del Vino Brunello di Montalcino 主催 BENVENUTO BRUNELLO 2023 Tokyo
伊モンタルチーノで開催しているベンヴェヌート・ブルネッロは、新しいヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノと同テロワールのアペラシオン・ワインを国内外に披露するプレヴューイベントです。コロナ禍以降、開催月を変更したことに絡み、2022年に初めて本国を飛び出し、アメリカ(NY、ロサンゼルス)、カナダ(トロント)&英国(ロンドン)で実施。2023年には更に都市を拡大し、11月28日のBRUNELLO DAYに世界6ヵ国東京を含む9都市で同時開催しました。
東京のイベントは招待制で、イタリアワインのスペシャリスト宮嶋勲氏が講師を担当。参加者はセミナー後、着席式でリリース前の2019年ヴィンテージと2018年レゼルヴァの計62アイテム(1種のみ2016年)を体験、日本初の貴重な機会になりました!
全体の内容はワイン王国webで紹介していますので、ご笑覧いただけると嬉しいです。
少々長めですが、ブログの追記記事も、併せて宜しくお願いします。
第1部セミナー / photographs by ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
概論を正味1時間で!
宮嶋講師の弾丸トークを真剣に拝聴
総面積は31,200㌶
収穫風景
年間の売上は1億8,000万ユーロ。市場の割合は国内30%、国外70%。
アメリカにおける人気はとても高く、ドイツ、スイスと続きます。
アメリカでブルネッロ人気に火を付けたのはバンフィ。宮嶋講師いわく、
「ツアー客はとても多く、彼らにとってモンタルチーノはニースやカンヌと同じ」と。
木樽での熟成は2年
収穫後5年目の1月1日にリリース
会場全景
【参考資料】モンタルチーノの地質 / クリックで拡大可
出典文献:武田弘『ブドウ畑の自然環境』
地質学の大家 武田弘先生から伺ったモンタルチーノ情報
出典文献:武田弘『ブドウ畑の自然環境』
モンタルチーノの北西カスティリオン・デル・ボスコから南東のカステルヌォヴ・デ・ラバーテに分布するのは、白亜紀から始新世(4000万年前)に堆積したもので、その1つがガレストリと呼ばれています。構成しているのは主に粘土、泥岩質粘土および灰色のシルト質粘土(細粒の砂)で、石灰岩を交互に重ねた層を含んでいます。
モンタルチーノ北東のトッレニエーリ付近と南西ポッジョ・アッレ・ムラ付近には中新世(2400万年前)から鮮新世(500万年前)のネオ・オートクトノアスと呼ばれる地質が広く分布し、その多くは粘土と砂岩で、レキ岩と生物起源の石灰岩も含んでいるとのこと。
ワイン王国には、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会作成の4区分地図(北西、北東、南東、南西)が載せてあります。見比べていただくことで、より理解しやすかと。
出典:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
アルファベット順にワイナリー名が記載してあります。
出典:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
地質も参考にしつつ、ワイナリーの位置をチェックするのも一興です。
私も結構ハマりました
第2部テイスティング/ photographs by FUMIKO
1フライト25分程度の時間配分でテイスティング
20点評価で自己採点していたので、
18点以上で好印象だったワインは末尾に書いておきます。
全62アイテム
サービスも完璧
全体は8フライトで、1フライトにつき8アイテム
第1フライト
第2フライト
第3フライト
第4フライト
第5フライト
第6フライト
第7フライト
画像提供:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
No.62までが2019年、No.6から2018年のレゼルヴァ、No.20のみ2016年
ラストの第8フライト
2018年のレゼルヴァ6アイテム
印象に残ったワイン
No.4/ BANFI Brunello di Montalcino2019 Vigna Marrucheto
濃いルビー、黒系果実、アニス、パウダー、黒コショウ、タバコ、骨格と酸味
No.8/ CANALICCHIO DI SOPPRA Brunello di Montalcino2019 Vigna La Casaccia
熟した果実、甘草、オリエンタルスパイス、バルサミコ、ミネラル、緻密なタンニン
No.25/ CORTONESI Brunello di Montalcino2019 La Mannella
黒系果実、ロースト風味、シダ 甘いスパイス、酸味と渋味のバランス
No.41/ PATRIZIA CENCIONI Brunello di Montalcino2019 Ofelio
深みのあるルビー、フローラル、ハーブやスパイス、Alc由来の甘やかさ、エレガント
No.52/ TALENTI Brunello di Montalcino2019 Piero
黒系果実、甘草、フェンネル、アーシー、バルサミコ 溌溂としたタンニンと旨味
No.57/ UCCELLIERA Brunello di Montalcino2019
濃いルビー、ベーキングスパイス、ローリエ、塩味、上質なタンニン、バランスの良さ
No.60/ VAL DI SUGA Brunello di Montalcino2019 Poggio al Granchio
赤&黒系果実、熟した果実、茹でた小豆、ミント、アニス、ミネラル、余韻に連なる酸味
No.62/ VOLIERO Brunello di Montalcino2019
果実感と凝縮感、ミント、ローリエ、塩味、上質なタンニン、丁寧さを感じる造り
No.39/ LA SERENA Brunello di Montalcino Riserva2018 Gemini
黒系果実、果実の凝縮感、ダークチョコ、甘草、タバコ、キノコ、エキゾチックスパイス
No.42/ PATRIZIA CENCIONI Brunello di Montalcino Riserva2018“123”
ブラックチェリー、バイオレット、甘草、タバコ、塩味、強過ぎないタッチ
図らずも、2019年&2018年のパトリツィア・チェンツィオーニに高得点を付けていました。北東部に位置し、標高は300~350m、粘土質に砂質、ガレストリが混ざった土壌。起源は1950年で、現在のワイナリーは1989年に現当主が設立。セミナー後、検索したところ、オーナーは女性で、ふたりの娘さんを含め、スタッフのほぼ全員が女性とのことでした。フェミニンな要素を感じて惹かれたかも(笑)
セミナーが終わって宮嶋勲講師をキャッチ
大役お疲れ様でした!
2019年ヴィンテージは、モンタルチーノが誇るグレートヴィンテージ
どのワイナリーも良い出来でした。
2018年ヴィンテージは、湿気や雨の影響があったとは言え、供出されたワインは魅力的🍷
宮嶋講師が「陰影があって、デリケート」とコメントした後、
「人間でも、ちょっと陰のある人に惹かれちゃうということがあるじゃないですか、
2018年ヴィンテージはそんなワイン」と、機知に富んだ言い回しをしていました。
有意義な時間を共有させていただき、ありがとうございました!
伊モンタルチーノで開催しているベンヴェヌート・ブルネッロは、新しいヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノと同テロワールのアペラシオン・ワインを国内外に披露するプレヴューイベントです。コロナ禍以降、開催月を変更したことに絡み、2022年に初めて本国を飛び出し、アメリカ(NY、ロサンゼルス)、カナダ(トロント)&英国(ロンドン)で実施。2023年には更に都市を拡大し、11月28日のBRUNELLO DAYに世界6ヵ国東京を含む9都市で同時開催しました。
東京のイベントは招待制で、イタリアワインのスペシャリスト宮嶋勲氏が講師を担当。参加者はセミナー後、着席式でリリース前の2019年ヴィンテージと2018年レゼルヴァの計62アイテム(1種のみ2016年)を体験、日本初の貴重な機会になりました!
全体の内容はワイン王国webで紹介していますので、ご笑覧いただけると嬉しいです。
少々長めですが、ブログの追記記事も、併せて宜しくお願いします。
第1部セミナー / photographs by ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
概論を正味1時間で!
宮嶋講師の弾丸トークを真剣に拝聴
総面積は31,200㌶
収穫風景
年間の売上は1億8,000万ユーロ。市場の割合は国内30%、国外70%。
アメリカにおける人気はとても高く、ドイツ、スイスと続きます。
アメリカでブルネッロ人気に火を付けたのはバンフィ。宮嶋講師いわく、
「ツアー客はとても多く、彼らにとってモンタルチーノはニースやカンヌと同じ」と。
木樽での熟成は2年
収穫後5年目の1月1日にリリース
会場全景
【参考資料】モンタルチーノの地質 / クリックで拡大可
出典文献:武田弘『ブドウ畑の自然環境』
地質学の大家 武田弘先生から伺ったモンタルチーノ情報
出典文献:武田弘『ブドウ畑の自然環境』
モンタルチーノの北西カスティリオン・デル・ボスコから南東のカステルヌォヴ・デ・ラバーテに分布するのは、白亜紀から始新世(4000万年前)に堆積したもので、その1つがガレストリと呼ばれています。構成しているのは主に粘土、泥岩質粘土および灰色のシルト質粘土(細粒の砂)で、石灰岩を交互に重ねた層を含んでいます。
モンタルチーノ北東のトッレニエーリ付近と南西ポッジョ・アッレ・ムラ付近には中新世(2400万年前)から鮮新世(500万年前)のネオ・オートクトノアスと呼ばれる地質が広く分布し、その多くは粘土と砂岩で、レキ岩と生物起源の石灰岩も含んでいるとのこと。
ワイン王国には、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会作成の4区分地図(北西、北東、南東、南西)が載せてあります。見比べていただくことで、より理解しやすかと。
出典:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
アルファベット順にワイナリー名が記載してあります。
出典:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
地質も参考にしつつ、ワイナリーの位置をチェックするのも一興です。
私も結構ハマりました
第2部テイスティング/ photographs by FUMIKO
1フライト25分程度の時間配分でテイスティング
20点評価で自己採点していたので、
18点以上で好印象だったワインは末尾に書いておきます。
全62アイテム
サービスも完璧
全体は8フライトで、1フライトにつき8アイテム
第1フライト
第2フライト
第3フライト
第4フライト
第5フライト
第6フライト
第7フライト
画像提供:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
No.62までが2019年、No.6から2018年のレゼルヴァ、No.20のみ2016年
ラストの第8フライト
2018年のレゼルヴァ6アイテム
印象に残ったワイン
No.4/ BANFI Brunello di Montalcino2019 Vigna Marrucheto
濃いルビー、黒系果実、アニス、パウダー、黒コショウ、タバコ、骨格と酸味
No.8/ CANALICCHIO DI SOPPRA Brunello di Montalcino2019 Vigna La Casaccia
熟した果実、甘草、オリエンタルスパイス、バルサミコ、ミネラル、緻密なタンニン
No.25/ CORTONESI Brunello di Montalcino2019 La Mannella
黒系果実、ロースト風味、シダ 甘いスパイス、酸味と渋味のバランス
No.41/ PATRIZIA CENCIONI Brunello di Montalcino2019 Ofelio
深みのあるルビー、フローラル、ハーブやスパイス、Alc由来の甘やかさ、エレガント
No.52/ TALENTI Brunello di Montalcino2019 Piero
黒系果実、甘草、フェンネル、アーシー、バルサミコ 溌溂としたタンニンと旨味
No.57/ UCCELLIERA Brunello di Montalcino2019
濃いルビー、ベーキングスパイス、ローリエ、塩味、上質なタンニン、バランスの良さ
No.60/ VAL DI SUGA Brunello di Montalcino2019 Poggio al Granchio
赤&黒系果実、熟した果実、茹でた小豆、ミント、アニス、ミネラル、余韻に連なる酸味
No.62/ VOLIERO Brunello di Montalcino2019
果実感と凝縮感、ミント、ローリエ、塩味、上質なタンニン、丁寧さを感じる造り
No.39/ LA SERENA Brunello di Montalcino Riserva2018 Gemini
黒系果実、果実の凝縮感、ダークチョコ、甘草、タバコ、キノコ、エキゾチックスパイス
No.42/ PATRIZIA CENCIONI Brunello di Montalcino Riserva2018“123”
ブラックチェリー、バイオレット、甘草、タバコ、塩味、強過ぎないタッチ
図らずも、2019年&2018年のパトリツィア・チェンツィオーニに高得点を付けていました。北東部に位置し、標高は300~350m、粘土質に砂質、ガレストリが混ざった土壌。起源は1950年で、現在のワイナリーは1989年に現当主が設立。セミナー後、検索したところ、オーナーは女性で、ふたりの娘さんを含め、スタッフのほぼ全員が女性とのことでした。フェミニンな要素を感じて惹かれたかも(笑)
セミナーが終わって宮嶋勲講師をキャッチ
大役お疲れ様でした!
2019年ヴィンテージは、モンタルチーノが誇るグレートヴィンテージ
どのワイナリーも良い出来でした。
2018年ヴィンテージは、湿気や雨の影響があったとは言え、供出されたワインは魅力的🍷
宮嶋講師が「陰影があって、デリケート」とコメントした後、
「人間でも、ちょっと陰のある人に惹かれちゃうということがあるじゃないですか、
2018年ヴィンテージはそんなワイン」と、機知に富んだ言い回しをしていました。
有意義な時間を共有させていただき、ありがとうございました!
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