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期間限定で開催された『ナパワインフェア2019』の受賞店13店舗を表彰! [エクスペリエンス・ナパ・ヴァレー2019]

 ナパワインフェア2019授賞式
2月10日東京アメリカンクラブで授賞式が行われました。13店舗の皆さま、おめでとうございます!

『ナパワインフェア2019』はナパヴァレー・ヴィントナーズ(Napa Valley Vintners、略称NVV)主催の期間限定フェア。2019年10月1日から11月30日までの2か月間、全国の飲食店66店舗と小売店20店舗が参加して、飲食店はナパワインのグラス売り、小売店は4種類以上のナパワインを取り扱いました。受賞店舗&詳細はコチラで!

同フェアのために仕入れ or 販売されたナパワインは約27,000本でした。

 ワイルドカード賞は『hOnda麻布十番』の手に
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授賞式当日、ワインの仕入れ本数が200本以上の参加店の中から抽選でワイルドカード賞を選出。ラッキーな当選者は麻布十番hOnda (画像右)

 東京アメリカンクラブによるワインと料理のマリアージュ
アイオーリソースを添えた蟹料理、シトラスをブリッジ食材に使い、リンゴをトッピングすることで、ナパ・ヴァレーのシャルドネのミネラル感や酸味と相乗

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モーレソース(唐辛子、チョコレート、ナッツ、果物)の甘辛さが鶏もも肉と絶妙なバランス、ナパ・ヴァレーのメルロの果実感とボリューム感と相性良好

低温調理したリブ肉を塩と肉汁だけで味付けた素材重視の一皿。ブリッジ食材のタイムやマジョラム、ホースラディッシュがアクセントに。ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンとナイスマリアージュ

お肉のカッティングシーンも楽しめました。


 研修ツアー『エクスペリエンス・ナパヴァレー』
(右から)フェアの成功に感謝の意を表したアメリカ大使館農産物貿易事務所バレット・バンパス副所長、ナパヴァレー・ヴィントナーズ日本事務所の若下静代表&同小枝絵麻代表、アメリカ大使館農産物貿易事務所青木純夫シア・マーケティング・スペシャリスト

受賞店の代表者は、4月に『エクスペリエンス・ナパヴァレー』に招待されます。
私は2018年にプレスとして同行させていただきました。とても素晴らしい内容だったので、受賞店の皆さまにとりましても研修ツアーは貴重な体験になると確信しております。リポートはコチラにまとめてありますので、ご笑覧いただけましたら嬉しく思います。

同フェアについてのお問い合わせはナパヴァレー・ヴィントナーズ窓口 若下静様まで
japan@napavintners.com
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ワインオーストラリアからの最新データ [ワイン]

オーストラリアのNo.1市場は中国
オーストラリア南東部に待望の雨、それもかなりの雨が降ったので「森林火災の約3分の1が鎮火しました」というCNNのニュースを聞いて、ほんの少し安堵しました。消防士や住民の皆さまの心労が1日も早く癒されること、森に生息する動物たちの安全が確保できるように、早期の鎮火を願っています。折しもワインオーストラリアから2019年のデータが届いたので情報をまとめておきます。
添付の表はクリックで拡大


2019年1月-12月の同国の輸出量は金額ベースで29億1,000万ドル(3%増)、数量ベースでは7億4,400万リットル(12%減)でした。


数量は減でしたが、金額ではファインワインへの移行に成功していることがわかります。
輸出量全体の63%が120の市場に輸出されています。現在アジアは成長の中心で、北東アジアは11%増で13億3,700万ドル、東南アジアは17%増で2億ドル、中東も4%増の3,400万ドルとなりました。

金額ベースのトップは中国(香港、マカオ含)で12%増の12億8,000 万ドル、2位の米国は1%減の4億1,900万ドル、3位の英国は9%減の3億5,200万ドル、日本は現在7位で4%減の5,200万ドルです。

先日メルシャンが発表していた日本におけるワイン輸入量国別構成比 表1をみると、オーストラリアは順位は変わらねど、2009年に6.6%だったシェアが2019年には3.5%に減少!! 
2015年1月15日に日豪EPAを締結して以降、少しずつ伸長していたはずですが、表2を見ると2019年はダウン。2018年と2019年の収量が少なく、輸出できるワインが少なかったことも要因のひとつだと思いますが、ワインオーストラリア事務局は日本から撤退していますし、躍進中のアジア圏と言えども、オーストラリアが注力している市場はなんといっても中国。ここ2年ほど、プレスリリースも英語と中国語併記、英語と中国バージョンの2通りが用意されています。

データ提供 (表1):メルシャン

データ提供(表2):メルシャン

ワインオーストラリアのアンドレアス・クラークCEOはプレスリリースの中で「2020年に向けて、中国の販売ではコロナウイルスの影響が出ると考えられますが、現時点ではその影響の程度を予測することは不可能です」とコメントしていました。英国のブレグジットもあり、オーストラリアにとっての最重要国の動向が気になるところだと思います。
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オディロン・ド・ヴァリーヌ醸造責任者が語ったシャンパーニュ『ゴッセ』の魅力 [来日したワイン生産者&関係者(シャンパン)]

 シャンパーニュで最も古い歴史を有する『ゴッセ』

1月中旬に来日した醸造責任者のオディロンさんと輸出担当マネージャーのカリナさん


入港前のアイテムを含めた貴重なテイスティングに参加させていただき、輸入元テラヴェール(株)様にはこころから感謝しています!


中国経由で来日したカリナさんは現地のお料理に接してカルチャーショックを受けたようですが、日本での開催場所トゥーランドット臥龍居では脇屋シェフのお料理にしっかり馴染んでいました。

フレッシュで深みのあるスタイル
ゴッセの特徴はサイトに明記してあるように、ノン・マロラクティック+長期熟成。それに関して、オディロンさんは「メゾンが大事にしていることは“フレッシュさ”と“深み”です」と語りました。つまり、リンゴ酸を生かした造り=MLFをしない(ノン・マロ)ことによってフレッシュさが保たれ、長い間澱と接触させること=シュール・リー状態にしておくことで長期熟成が可能になると。さらに「リンゴ酸を残すので、味わいのバランスを取る為に澱の存在がとても重要です」と言葉を添えました。
 
      ゴッセの未知なる部分

グランド・レゼルヴ・ブリュットNV(基本のブレンド比率はPN45%、CH45%、ムニエ10%、ドザージュ量7g/L。その年のぶどうの熟度によって若干変化)/参考上代8,400円(750ml)
メゾンの看板アイテム。オディロンさんは「ゴッセの核、ゴッセのハート」と表現していましたが、フレッシュさのベースになっているのは、何とシャルドネの澱。ゴッセでは、シャルドネを発酵させている時に、大きな澱だけを取り出し、発酵途中のピノ・ノワールのタンクに入れているそうです。そうすることで、新鮮さ、味の安定性、さらにはピノの色を脱色させる効果も!

 グラン・ロゼ・ブリュットNV&グラン・ブラン・ド・ブラン・ブリュットNV

グラン・ロゼ・ブリュットNV(基本のブランド比率はPN50%、CH50%、ドザージュ量8g/L。その年のぶどうの熟度によって若干変化)/参考上代9,800円 
ゴッセはロゼ・シャンパンのスペシャリストとしての自負があり、全体の12~13%を生産。温暖化の影響下、昔はピノ主体、近年はシャルドネの比率が多くなっている由。添加する赤ワインは8% (その年によって若干変化)で、 使用するのは、力強さのブージー、エレガントさのアンボネイ、ミネラル感のキュミエールの3村。サーモンピンクに少しオレンジを含んだ色調、木苺やストロベリーの果肉のフレッシュさ、軽いビター感とミネラル、口中ではクリーミーな質感。

グラン・ブラン・ド・ブランNV/参考上代11,000円
シャルドネ100%、ドザージュ量6g/L、発売当初から大きな反響を呼んだアイテムでゴッセのなかでは新参(2011年に初リリース)。目指しているスタイルはミネラルと少しの塩味と石灰由来の味わい。コート・デ・ブランのグラン・クリュのシャルドネをメインにモンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのプルミエ・クリュをブレンド。繊細な気泡、白い花、蜂蜜、ブリオッシュ、溌剌とした酸とストラクチュア。余談ですが、来日中に体験したウニとの相性は最高とおっしゃっていました。



 色で合わせるマリアージュに挑戦 
 ロゼ × オマール海老


 収穫年の個性違いを思いきり体感

グラン・ミレジム・ブリュット2006 (左) と ディナーの2日前に到着したばかりのグラン・ミレジム・ブリュット2012(右)
参考上代2006年は9,800円、2012年は11,000円
「ゴッセにとってのミレジメは、立ち止まって、その年の景色を写真に撮るという考え方です」とオディロンさん。温かくてぶどうの成熟が進んだ2006年はピノの出来が良かったので、ピノの個性(豊潤)を前面に出し、冷涼年でシャルドネの出来が良かった2012年はシャルドネの個性(エレガントさ)を出すようにしたとのこと。それぞれの年の特徴が出ていて興味深い比較試飲になりました。


繊細でスマートな2012年、豊潤で包容力のある2006年

 例外的なキュヴェ“セレブリス”

(右から)
セレブリス・エクストラ・ブリュット・ロゼ2007/参考上代28,000円
セレブリス・エクストラ・ブリュット2007/参考上代28,000円
セレブリス“セレブリッシム”1995/参考上代70,000円
セレブリスは30年間で、1988年、1990年、1995年、1998年、2002年、2004年、そして最新ヴィンテージ2007年の7ヴィンテージのみ生産。「ミレジムの重要性は“その年そのもの”ですが、セレブリスは、まず“セレブリスありき”で、ミレジムはその後からついてきます。つまり、セレブリスの生産年は、カーヴで我々が造りたいと思っている仕事をすべて自然がやってくれる年なのです。量的にも少ないので例外的なキュヴェです」とオディロンさんは語りました。

セレブリス・エクストラ・ブリュット・ロゼ2007 (基本のブレンド比率はPN41%、CH59%、添加する赤ワインは7%、ドザージュ量5g/L)
淡いロゼ、ベリー系果実(ストロベリー、ブルーベリー、フランボワーズ)、バラ、スミレ、柑橘果実の酸味と内果皮のビター感、エレガントに広がる余韻

セレブリス・エクストラ・ブリュット2007(基本的なブレンド比率はPN43%、CH57%、ドザージュ量3g/L)
輝きのある黄金色、密を含んだサン富士、熟した果実、ミネラル、ヨード、若干の塩味、フレッシュ且つ中盤以降口中に広がる凝縮感、ノン・ドゼに近い糖分量ながらぶどうの熟度由来の甘さが好印象

最後に披露されたセレブリス・セレブリッシム1995は、ゴッセの最新アイテムで1,000本のみ造られ、日本には120本程度の入荷。この特別なシャンパンは、ワインのこころで紹介します!


 プレスディナー後感

ゴッセは時間をとても大切にしているメゾンであることが良くわかりました。「本当のシャンパン好きの方、シャンパンが時間の経過によって形成されていくものであることを理解してくれている方、そしてシャンパンの持ち味はフレッシュさにあることがわかっている方に、セレブリスを味わっていただきたい」と力説していたオディロンさん。
400年続くアイ村出身の名家ゴッセ家に資本参加したルノー・コアントロー家のジャン・ピエール・コアントロー現当主も、そのことを十分理解しているので、ゴッセのシャンパン造りを寛大な態度で見守ってくれているとおっしゃっていました。
私が何より驚いたのは、「1996年ヴィンテージがまだセラーで眠っている」とのお話を伺ったことです。偉大な選手の登場は最後の最後とのことなので、当分、市場に出すつもりはないようです。1996年ヴィンテージのリリースが待ち遠しいです!

◆製品についてのお問い合わせはテラヴェール(株) TEL 03-3588-2415
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今年上半期の新製品&環境 への取り組み by サントリーワインインターナショナル [ワイン]

先週開催されたサントリーワインインターナショナル(SWI) の2020年事業方針説明会で、宮下敏社長は「国産カジュアルワイン」の更なる拡大、「輸入戦略ブランド」ポートフォリオの強化等について言及。それに伴い、6月までの上半期にデビューするワインの案内がありました。

 【ドイツ】ロバート・ヴァイル・ジュニアシリーズ

2月4日の立春に、ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)とグラウブルグンダー(ピノ・グリ)の2種の白ワイン&シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の赤ワインを発売、ピノ・グループのぶどうたちです!

1868年、パリのソルボンヌ大学でドイツ学教授をしていたドクター・R・ヴァイルによって、ドイツ・ラインガウ地域のキートリッヒ村に創設された『ロバート・ヴァイル』は、ドイツ皇帝ヴィルヘルムⅡ世やフランツ=ヨーゼフⅠ世に愛されたワインとして知られています。1988年10月には、SWI (当時のサントリー)が経営参画。有機肥料のみを使用、除草剤無使用。ぶどうの特性を生かし、害虫や病気から守っています。加えて、水の節約等、環境への配慮を意識した活動を推進中です。

 【5ヶ国】の厳選ぶどうをブレンドした国産カジュアルワイン

2月18日(火)に発売予定の『5 SELECT Reserve/ ファイブセレクト レゼルブ』
今年の販売目標は10万ケース

同社の国産カジュアルワインの販売推移を見ると10年連続右肩上がりで直近10年間で2.7倍の伸びを示しています。2019年の販売量は超400万ケース、一番の売れ筋は『酸化防止剤無添加』ワインでした。
日欧EPAの発効後、ワインの流入・流出が活発になってきていることから、同社では、国産・輸入双方の魅力を併せ持つ“新ブランド”の開発に注力してきました。結果、チリ、スペイン、イタリア、アルゼンチン、豪州の厳選ぶどうを使用し、国産ならではの技術を駆使した『ファイブセレクト レゼルブ』を生産。マスカット由来のフルーティな香りが印象的な白ワインとソフトで優しい口当たりの赤ワインが完成しました。赤ワインの渋さが苦手という方でも受け入れ可能、国産ワインと輸入ワインの境目に位置するワインです!

 【オーガニックワイン】にフォーカス

20〜50代の女性を中心に飲用意向の強いオーガニックワイン市場。そこで・・・どれを飲んで良いかわからない等の声にお応えてして、欧州各国の主力ブランドから新たなラインナップを発売。2020年オーガニックワイン販売目標は8万ケース(対前比310%)、期待度を感じます!
◆イタリアの『タヴェルネッロ』/3月3日(火)発売 ※業務用
◆スペインの『フレシネオーガニックブリュット』/3月3日(火)発売
◆ドイツの『マドンナオーガニック2019』4月14日(火)発売
◆フランスの『レゾルム ド カンプラス オーガニック』4月14日(火)発売


ヴィクトル・ユゴーやチャールズ・ディケンズらの文豪に愛された『マドンナ』
“リープフラウミルヒ(聖母の乳)”は、元々はヴォルムスの聖母教会で修道僧たちが造っていたワイン名でした。あまりの評判の良さに、模倣するものが次々に現れた為、新しいワイン法で、ライン地方のQbAクラスのワインの名称として規定されることに。これを機に、本家聖母教会のぶどう園の大半を所有していたファルケンベルグ社は自社のリープフラウミルヒを特に“マドンナ”として差別化しました。

程良い甘味と爽やかな酸味のバランスが心地良いので、ワインに親しみはじめたラバーさんたちに飲んでいただきたいと思っています。2年ほど前から、この癒し系の味わいを好む愛好家が増えたようで、マドンナ人気が再燃していました。このマドンナは、ブランド初のオーガニックワインなので、私もテイスティングできる日を待っています。


 夏季限定の和テイストスパークリング

6月30日に和柑橘の柚子とすだちを使った2種のスパークリングワインが登場します。ネーミングは和柑橘を絞った果実感を“雫”、可愛い泡のイメージを“音”と表現した『雫音(しずね)』。SWI によると「和柑橘の香りは出汁との相性が良いので出汁をよく使う和食の味わいに仕上げました」とのこと。販売目標は上質な柚子とすだち次第、味わい深い和の泡ものデビューが楽しみです!


 環境への取り組み

SWIは、今夏頃から順次、『酸化防止剤無添加のおいしいワイン』と『デリカメゾン』等に使用している720ml ペットボトルを再生PET樹脂を原料にしたリサイクルペットボトルに切替、商品ラベルには同社独自の「PET to PET」マークを記載予定。


リサイクルボトルの切替は720mlが対象なので業務用の大容量ペットボトルは除外。720mlは全ペットボトルの98%


キャップシールのミシン目改良は2020年2月から順次切替。ラベルのはがし口の表記改善は2020年中に変更予定 (はがし口表記はラベルの左下の ◁ 部分)

サントリーグループは2019年5月にプラスティック基本方針を策定し、2030 年までにグローバルで使用するペットボトルの素材を植物由来素材に100%切り替え、化石由来原料の新規利用ゼロの実現を目指しています。

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今年の初講座は “真っ白な気分” でブラン・ド・ブランを堪能 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

シャンパン講座は白=シャルドネからスタート

昨年12月、講座生の皆さんから、リクエストされたアンリオの『キューヴ38』
オーダーメイドなシャンパンレッスンにふさわしい豪華なアイテム
アンリオ話題として、4月1日に新セラーマスターとしてアリス・テティエンヌ女史が就任します!


photo by Fumiko (2019年11月)
467hlの大容量タンク (名称: キューヴ38)は1990年以降のリザーヴワインが継ぎ足されています。

アンリオが所有する18世紀のシャトー

photo by Fumiko (2019年11月)
コート・デ・ブランのピエリー村にあるシャトー・レゼルノワは1771年にルイ15世の顧問兼財務大臣アーノルド・デラプラスが購入したシャトーとして知られています。


photo by Fumiko (2019年11月)
完璧なシンメトリーのフランス式庭園
建物の正面には村々やぶどう畑、後方にはバラやシャクヤクが植えてある庭園が見えます。



 第1フライトはシャンパンvsカリフォルニア

第1フライトは(左から)#1#2#3
第2フライトは#4

 複雑味を備えたピエール・ぺテルス

#1:キュヴェ・ド・レゼルヴ ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ マグナム
生産者:ピエール・ペテルス(RM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:6~7g/L
価格:17,000円(税別)
輸入元:(株) nakato
ポテンシャルの高さを示すメゾンの顔、酵母、ブリオッシュ、バター、蜂蜜等、様々な要素が広がり、口中なめらか、果実味と厚味、時間の経過で香りや味わいに重厚さが増す印象。長い余韻。ブルゴーニュ型のグラスで試したい気分! 10名の講座生が支持。

[NEW]講座用のアイテムを注文した、まさにその日のワインスペクテイター誌に興味ひかれる記事が載っていました。マーク・ぺラン氏がコンサルタントをしているブラピとアンジーのミラヴァルが次なるチャレンジとしてプレミアムなロゼシャンパンを造るという内容です。動画でもペラン氏は「ロゼだけに特化する」と語っています。

相手方のシャンパンメゾンはピエール・ペテルス、講座で取り上げたメゾンです。当主の3代目ロドルフ・ペテルス氏とロゼ・シャンパン造りに着手しているようです。ペテルス氏は4年前、故ポール・ポンタリエ氏の息子ティボー・ポンタリエ氏とのコラボで、蛸の絵柄のシャンパンをリリースしたことがあります。
ピエール・ペテルスはシャルドネのメゾン。もちろんロゼも造っていますが、以前の来日で、「黒ぶどうは親戚から購入している」と語っていました(メゾンの形態はRM/本来購入ぶどうがある場合はNMですが、ロドルフ氏は「親戚のぶどうなので」ということでRMとのこと)
シャンパーニュ表示をする場合、製法や品種等、細かな規定があります。シャンパーニュ委員会 (CIVC) は厳しいチェックをしているので、ロゼ造りのための黒ぶどうの“入手ルート”も含めて、どのような成り行きになるのか、注目していたいと思います。


 ル・メニル・シュル・オジェの切れ感ドゥラモット

#2:ドゥラモット ブリュット ブラン・ド・ブラン マグナム
生産者:ドゥラモット(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:6g/L
価格:19,800円(税込)
輸入元:ラック・コーポレーション
気泡は繊細、淡いイエローで、石灰由来のミネラル、果実味、柑橘果実の内果皮似のビター感、時間の経過で香りに変化(他とは異なる香り)、5名の講座生が支持。


 ホワイトハウスで重用されているシュラムスバーグ

#3:シュラムスバーグ ブラン・ド・ブラン ノース・コースト2015 マグナム
生産者:シュラムスバーグ
原産地呼称:ノース・コースト/ナパ・ヴァレー
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:10g/L
価格:12,500円(税別)
輸入元:ワイン・イン・スタイル
シュラムスバーグのベストセラー、冷涼なエリアのシャルドネを厳選。甘さを予感させる香り、白い花、青リンゴ、アプリコット、真っ先に来るのは酸味でフレッシュさと果実味が後に続く。余韻は中程度。8名の講座生が支持。来日時のリポートもご笑覧いただけましたら幸いです。


グラス、左から #1~#3
ドゥラモットが一番淡く、シュラムスバーグは25%の樽発酵が反映した若干濃い色調



#4:キューヴ38 5th Edition
日本先行販売の第5版 1990年から2011年までの22年分のリザーヴワインを2013年に瓶詰めし、約6年瓶熟
生産者:アンリオ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
4つのグラン・クリュ(シュイイ、アヴィズ、オジェ、ル・メニル・シュル・オジェ)
ドザージュ:3.5~3.9g/L
価格:105,000 円(税別)
輸入元:ファインズ
昨年11月のメゾン訪問で味わった第3版はクリスピーでいまだシャープな印象でしたが、ニューフェイス第5版のほうがソフトで丸みのある味わい、その違いがとても面白いと思いました。
色調はベージュのトーンを含む淡い黄金色、気泡はワインに溶け込み、口にした瞬間のインパクトは魅力。口中クリーミー、フレッシュバター、白い花、ミネラル、酸味のバランス、層になって広がるフレッシュさと旨み、余韻に軽いビター感。
講座生の皆さんをハッピーにしてくれたキューヴ38に感謝!


photo by Fumiko (2019年11月)
カーヴで瓶熟中のキューヴ38、毎年1,000本のみの希少アイテム

[イベント]ファインズ主催東関東大震災チャリティ試飲会が2月29日(土)13時30分~開催されます。ただいまチケット販売中です。詳細は https://www.fwines.co.jp/blog/2020/000259.html
今年は10回目となります。引き続き、応援よろしくお願いいたします。

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スマイルが輸入を開始して早25年、自転車ロゴで人気の『Cono Sur』 [来日したワイン生産者&関係者]

祝 スマイル × コノスル交流25年

『コノスル』のマティアス・リアス醸造責任者(右から4人目)と『スマイル』の菅宜雄取締役常務執行役員(右から3人目)を中心にした両社の皆さま

コノスルの創業は1993年、南米のチリ、コルチャグア・ヴァレーを拠点にしています。親会社はコンチャ・イ・トロですが、スタート当初から、“ぶどうの能力”、“果実の力”を最大限に引き出すことを念頭に、“no family trees, no dusty bottles, just quality wine (家系図や埃をかぶった瓶はない、あるのは高品質のワインだけ)” をスローガンにして、その実力を発揮してきました。日本でその魅力を伝道してきたのは輸入元スマイルです。昨年(2019年)で両社の付き合いは25年になりました。おめでとうございます!


ラベルの自転車は、コノスルのぶどう造りの基本!
“自然のサイクルを尊重”というコンセプト&ぶどう畑で働く農夫たちのシンボル。

登場したワイン
昨秋、25周年記念で来日した醸造責任者マティアス・リオス氏はプレスランチセミナーを開催し、同社自慢のアイテムを披露しました。南米最大のピノ・ノワール生産者としての実力を示すべく、ブラインドテイスティングタイムもありました。


(左から)
#1:センティネラ2015
カサブランカ・ヴァレーにあるエル・センティネラ農園のシャルドネ100%、瓶内二次発酵のスパークリングワイン。一次発酵はステンレスと一部は小樽。畑は太平洋から9kmの場所にある冷涼なエリア、日較差は約20度。ドザージュ6g/L
#2:20バレル・リミテッド・エディション SB 2018
厳選した最良の20樽 (バレル)のみを瓶詰めした限定生産ワイン。切れの良さ、清涼感ある味わい。
#3:オシオ2016
カサブランカ・ヴァレーの『エル・トリアングロ』のぶどうが85%、サンアントニオ・ヴァレーのぶどうが15%、ブラウンのトーンを含む熟成したニュアンス、複雑味や旨味、広がりのある余韻。伝統国のピノではないと直感できるが、深みのある味わい。第一香の印象と味わった後に感じる印象に若干の違和感(酵母!?)。リアス氏いわく「天然酵母と培養酵母を半々ずつ使用しているが、後者に関してはカサブランカ・ヴァレーで培養した酵母を使っている」
#4:シャルム・シャンベルタン2016 (ジャンテ・パンショ)
ブルゴーニュもチリも2016年は冷涼年。ジャンテ・パンショの創業は1954年、現当主ヴァンサン・ジャンテ氏は2代目で、2006年からご子息もドメーヌに参画。色調は赤紫、第一香は閉じ気味、果実味と酸味のバランスが良く、中盤以降、喉の奥にAlc由来の温かさ。
#5:コセチャ・ノーブレ2013
世界最南端の栽培地ビオビオ・ヴァレーのリースリングを使用。ワイン名は“高貴な収穫”、残糖70g/Lなれど、甘味と酸味のバランス良好、余韻も長い。




チリは春から夏にかけて乾燥した地中海性気候で、日較差(昼夜の寒暖差/20度)が大きく、日照量も豊富。コノスルのぶどう畑は、北部はリマリ・ヴァレー、南部はビオビオ・ヴァレーまでの約880kmに広がっています。現在300㌶以上の畑を所有し、多様な品種を有機農法で栽培しています。

ピノ・ノワール対決

ピノ・ノワール2種をブラインドで!


大きさの異なる丸がリズミカル、視覚的にも楽しめたアミューズブーシュ


ともにヴィンテージは2016年


烏賊と里芋のタルタル 柚子のジュレと白魚


真鱈の白子とあんこうのポシェ デュグレレ風
20 バレル・リミテッド・エディションSB


牡蠣のフラン 春菊と牛バヴェットのエギュイエット 赤ワインソース


オシオ(休暇の意味)はブルゴーニュの『ジャック・プリュール』のマルタン・プリュール氏の協力を得て造られた限定生産品、伝統国とニューワールドの個性を併せ持つワイン。


自家製ヨーグルト 無花果のコンポート
コセチャ・ノーブレ2013

ロブマイヤーのシャンデリア!


奇しくも、2週続きで『ロステリーレカン』にお邪魔することになったのですが、初回と違って今回は会場全体が見わたせる位置だったことで、ゆっくりとお部屋を観察することができました。天井を見上げて、まぁ、大好きなロブマイヤー発見!
NYのメトロポリタン歌劇場のシャンデリアと同じデザインでした。4代目H・ハラルド・ラードがじゃがいもと自転車のスポークで模型を作った伝説のシャンデリア、素敵です!

財務省発表の酒類輸入通関実績 (2019年1~11月累計)における輸入上位10ヵ国を見ると、1位はフランス(前比10.5%増)でした。ボジョレ・ヌーヴォーの輸入が数字に反映しています。日欧EPAの影響で、スーパーマーケットのチリワインの棚取りが減ってしまい、まだ以前の状態には戻っていないようですが、日智EPAは締結期間が終了し撤廃されたので、2020年は、リーズナブルなアイテムだけでなく、チリのプレミアムワインに注目していただきたいと思っています。

◆コノスル製品へのお問合わせは(株)スマイル
TEL: 03- 6731-2400
http://www.smilecorp.co.jp/goods/wine.html

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2020年満を持してのご案内 ~JTBグランドツアー主催 春のシャンパーニュとパリ~ [シャンパン]

5月のシャンパーニュツアーのご案内

昨年8月からJTBグランドツアー様と詰めてきたシャンパーニュツアーが決まりました。
年末にチラシもできました。訪問メゾンはペリエ ジュエとローラン・ペリエです。





◆ツアーの詳細は
https://www.jtb-grandtours.jp/tour/western_europe/france/1211a2020.html

JTB様とのご縁をくださったのは、リーデル・ジャパンのシニア・ワイングラス・エデュケーターの庄司大輔氏なのですが、当ツアーの魅力をお伝えするために、『魅惑のシャンパーニュ旅フェスタ(チラシの左上に記載)』を開催させていただくことになりました。
尊敬する庄司氏とふたりで皆様をシャンパーニュの世界に誘わせていただきます。もちろん、シャンパンもサービスさせていただきますのでご期待ください。
日時:2月6日(木)17時~18時30分
会場: リーデル青山本店
定員:20名 事前予約制
定員の倍以上のお申込みを頂き、追加開催決定 ありがとうございます!
参加費:無料
JTBグランドツアー(担当:龍谷様) 主催&受付/電話03-5766-3300

訪問するメゾンについて

シャンパーニュ業界最古といえる1825年ヴィンテージがストックされているヴィノテーク。英国向けの辛口ワイン造りでも歴史あるペリエ・ジュエ


カーヴで瓶熟中の『ベル エポック』、エミール・ガレが描いたアネモネの絵柄で有名!


エミール・ガレの優雅なランプ
JTBグランドツアーご参加の皆様には、アール・ヌーヴォーの宝庫『迎賓館』でアペリティフとランチが予定されています。ペリエ ジュエからの特別なおもてなし!

Welcome at Perrier-Jouët located 26, avenue de champagne in Epernay
10:00 Visit of the cellars
11:00 Tasting of the range
12:00 Visit of Maison Belle Epoque
12:30 Aperitif and lunch at Maison Belle Epoque
14:30 Visit of the vineyard
15:30 End of program
完璧なスケジュール、光栄に思います[プレゼント]



1812年創業のローラン・ペリエ
「お水は飲まないで=シャンパンを飲んで!」というメッセージと可愛い銅像

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ローラン・ペリエの最高級アイテム『グラン シエクル』のオールドヴィンテージ
カーヴには1959年にグラン シエクルが発売されて以降のすべてのヴィンテージが保管されています。

ちなみに『グラン シエクル』の名付け親はシャルル・ド・ゴール元大統領です。ローラン・ペリエの前当主ベルナール・ドゥ・ノナンクール氏は第2次世界大戦時、ド・ゴール将軍の 演説に触発され、レジスタンスとして戦っていた軍曹でした。
ドゥ・ノナンクール氏は、ヒトラーが略奪したワインを隠していた 山荘“鷲の巣”に踏み込む先陣役の命を受け遂行した功労者です。大戦中の逸話は飛鳥新社刊『ワインと戦争(Wine & War)ヒトラーからワインを守った人々』に詳しく出ています。何度読み返しても感動するシーンです。

ペリエ ジュエ、ローラン・ペリエともに、素晴らしい歴史を有しています。
今回、JTBグランドツアー様のために門戸を開いてくださいました!
現地では、フランス在住で『神の雫』にも登場している加藤尚孝氏が通訳として同行してくださる贅沢な内容になっています。
特別な空間なので、シャンパンラバー様とご一緒できましたら嬉しく思います。
ご検討の程、どうぞよろしくお願いいたします。


[わーい(嬉しい顔)]英・仏スパークリングワイン研修ツアー
2018年、2019年と実施してきたシャンパーニュ研修ツアー!
2020年は、シャンパーニュに拮抗している英国のスパークリングワイン産地も視察することにしました。英国は今月末にはブレグジットが正式に決まり、年内いっぱいかけて調整するようなので、EU内最後の年ということで、ワインだけでない見聞もできるのでは、と思っています。


エペルネにあるドゥ・ヴノージュ photo by Fumiko AOKI (2019年11月撮影)

出発は11月第1週~シャンパーニュではアンリ・ジローとドゥ・ヴノージュでのランチもあるので、とっても楽しみです。お陰様で、英・仏研修ツアー(7メゾン訪問)超定員になりました。本当にありがとうございました!!
今は、より満足度の高い内容にすべく、詳細を詰めているところです。
参加予定の皆様、今秋の話なので、まだまだ先ですが、2020年の〆を飾る“ハッピーな一週間”として楽しみにお待ちくださいませ。
こころからの感謝を込めて!!

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カリフォルニアを代表するスパークリング『シュラムスバーグ』のヒュー・ディヴィーズ当主来日セミナー  [来日したワイン生産者&関係者]

米国産スパークリングワインのパイオニア『シュラムスバーグ』


ワイン・イン・スタイルの招聘で来日したヒュー・デイヴィーズ当主
日本はNo.1の市場ということで気合十分、今回で4回目の訪日になります!
プレス向けのテイスティングセミナーではシュラムスバーグのフラッグシップワイン『ジェイ・シュラム』のリリース前の2018年のベースワイン数種とそれらをブレンドした完成形、『ジェイ・シュラム』のヴィンテージ違いやベストセラーアイテム『ブラン・ド・ブラン』等を披露し、ワイン造りの哲学、キーとなる区画やスタイルの多様性についても言及しました。

ワイナリーの沿革
2002年に訪問した時に、最も印象深かったのはカーヴでした。
カリフォルニア最古と言われ、1800年代に人の手によって掘られた歴史的な建造物です。現在は最大で300万本ものスパークリングが寝ています。ちなみに、シャンパーニュ地方で、ローマ人たちが遺した石切り場をカーヴとして使っているメゾンにはシャルル・エドシックやルイナール等がありますが、人(協同組合の生産者たち)が手で掘って完成させたカーヴで一番良く知られているのはマイィ・グラン・クリュです。時代的には1929年のことなので、シュラムスバーグの古さが良くわかります。

ワイナリーは1862年にドイツ移民のジェイコブ&アニー・シュラム夫妻によって設立され、建物の周囲には、リースリング、シャスラ、ジンファンデル等が植えられていました。年間10万本程度の生産量で、ロンドンやNYにも輸出。禁酒法下、経営困難で廃業状態になり、何人かの手に渡った後、1965年に2代目当主ヒューさんの両親であるジャック&ジェイミー・デイヴィーズ夫妻が購入。アメリカ初の瓶内二次発酵(シャンパーニュ方式)のスパークリングワイン造りに挑戦し、アメリカ産スパークリングワインのパイオニアとして成功を収めて今に至っています。約150年間にわたる歴史については年表を参考にしてください。

       ワイナリー&ぶどう畑の位置
       

シュラムスバーグはダイヤモンド・マウンテンにあります。
デイヴィーズ夫妻は、ワイナリー周囲の自社畑に植樹してあったリースリングやシャスラを、シャルドネCHとピノ・ノワールPNに植え替え、シャンパーニュと同じ品種、同じ製法に注力していましたが、近年、サイドビジネスとして、ボルドー品種やピノ・ノワールを使った赤ワインを生産。1994年にCHとPNをカベルネ・ソーヴィニヨンに植え替えて2001年にはCSのファースト・ヴィンテージをリリース。セント・ヘレナにはデイヴィーズ・ヴィンヤーズも完成しています。
シュラムスバーグのスパークリングワインに使うぶどうは、3つの自社畑、3つの自社管理畑、契約農家の計200㌶からなる120区画のもので、それらを300ロットのキュヴェにして使用しています。沿岸地域、カーネロス、ソノマ・コースト、アンダーソン・ヴァレーまでの南北210kmに及ぶ幅広いエリアから調達しています。

壮観! 2時間のセミナーに登場したワインたち

左から第1フライトの6本、第2フライトの6本、第3フライトの3本
木箱のなかにあるのはヒューさん愛用のサーベル

完成品になる前の2018年のベースワインを試飲

A:シャルドネ
ステンレスタンクベースワイン
ダットン・ウィンクラー・ヴィン ヤード(グリーン・ヴァレー)
砂質土壌、柑橘果実、南国フルーツ、夏ミカンの内果皮似のビター感、上品でスマート
B:シャルドネ
ステンレスタンクベースワイン
ホーク・ヒル・ヴィンヤード(グリーン・ヴァレー)
Aより南(ソノマ・コースト)に位置し、収穫は1週間程度遅い、活き活きした酸、硬質で塩味の印象
C:シャルドネ
ステンレスタンクベースワイン
スカイウォーカー・ヴィンヤード(マリン)
ヒューさんは「レモンの皮を擦ったような引き締まった感じ。10年後のリリースを考えた時に必要となる要素」と語っていました。
D:シャルドネ
樽(パンチョン)ベースワイン
キーファー・ヴィンヤード(グリーン・ヴァレー)
Aに近い自社畑、樽を使ったふくよかでまるみのあるスタイル
通常は全体の25%をフレンチオークの旧樽で発酵させ、一部MLFも行うとのこと。
E:ピノ・ノワール
ステンレスタンクタンクべースワイン
レディング・ランチ・ヴィンヤード(マリン)
標高243㍍のCに近い畑、完熟しはじめたイチゴのニュアンス、芯のある酸味、長い余韻
F:ジェイ・シュラムのベースブレンド
CH 82%、PN18%。ステンレスタンク発酵65%、樽発酵35%。残糖 0.05g/100ml、pH 3.02、総酸度0.97g/100ml、Alc11.6%
「ジェイ・シュラムを構成するベースワインのうち、A~Eは全体の50%、残りの50%はそれ以外の畑。ただし、Aのダットン・ウィンクラー・ヴィンヤードのシャルドネは比率的に多い」とヒューさん。



EのPNは凝縮感があり、リッチな印象


第2フライト


G:ジェイ・シュラム ナチュラル2018
CH82%、PN18%、樽発酵率35%。F(第1フライトのAからEのベースワインをブレンド/Aclは11.6%)の瓶内二次発酵終了後のワイン。糖分25g(シャンパーニュ地方では24g)とイーストを加え、瓶内2次発酵させることでアルコールが1%アップするので、このワインのAlcは12.5%。フレッシュで飴のような甘やかな印象、Fより華やか。
H:ジェイ・シュラム ナチュラル2014(熟成中)
CH86%、PN14%、樽発酵率29%
Gより香り閉じ気味、温度変化で焼きりんごや熱した果実、良好な酸化熟成のニュアンス
I: ジェイ・シュラム ナチュラル2009(熟成中)
CH86%、PN14%、樽発酵率27%
Jのドザージュをしていないタイプ。粘性があり、ヘーゼルナッツ、スパイス、クリーミー
J:ジェイ・シュラム 2009(完成品)
CH86%。PN14%、樽発酵率27%、ドザージュ10g/L
香りは開いていて華やか、洋梨、カスタード、アーモンド、鮮明な酸味とスムーズな食感
K:ジェイ・シュラム 2004(完成品)
CH85%、PN15%、樽発酵率34%、ドザージュ11g/L
暑かった年、デゴルジュマンは2012年、焼きりんご、ココア、ロースト香、長い余韻
L:ジェイ・シュラム Late Disgorged1999(完成品)
CH74%、PN26%、樽発酵率38%<、ドザージュ11g/L
冷涼年、収穫遅め、デゴルジュマンは2015年、果実のコンポート、クリームブリュレ、クルミ、層になって広がる旨味

心ときめいた1999年


ヒューさんが最近試みているのが、Late disgorged (デゴルジュマンの時期を通常より遅らせ、澱との接触期間を長く保たせるスタイル)で、顧客のなかにも、このスタイルを好む人たちが増えているとのこと。では、通常のデゴルジュマン(ジェイ・シュラムは基本的に8年間瓶熟させ、その後デゴルジュマンを実施)とどう違うか? 「低温調理だと、香りや味わいに深みが出るのと同じで、スパークリングワインもじっくりと時間をかけることで、ヴァニラがキャラメルや糖蜜に、ヘーゼルナッツがクルミに変化していきます。それと同じです」とコメントしていました。古酒の醍醐味、旨み成分をしっかり感じました!

第3フライト

M:ブラン・ド・ブラン2016
シュラムスバーグが一番最初に生産したアイテム。35,000ケース/年、CH100%、瓶内熟成2年、樽発酵率25%、フレッシュ、クリーン、クリスピー、「柑橘の要素と合わせて楽しんで」とヒューさん。
N:ブラン・ド・ノワール2015
PN 81%、CH19%、 瓶内熟成2年、樽発酵率34%。シャルドネを入れるのはシャープさを出すためとおいしさを与えるため、ピノの果実味を邪魔しない程度に使用。
O:ブリュット・ロゼ2015
PN 59% (うち5%は3〜4日スキンコンタクト)、CH 41%、瓶内熟成2年、樽発酵率35%、「スキンコンタクトの目的は色素の抽出と味わいにコクが出から」とヒューさん。ベリー系果実やチェリー。ロゼの出荷量は20年前は5%、10年前は20%、現在30 %で若い女性からの人気が高いとのこと。

歴代アメリカ大統領御愛用スパークリングワイン


年表にもあったように1972年はシュラムスバーグにとって運命の年でした。ニクソン大統領が訪中の折、周恩来首相との会見の最終日に、“平和への乾杯”として、シュラムスバーグのブラン・ド・ブランを供出したからです。それまでほとんど無名に近かったスパークリングワインが世界から脚光を浴び、それ以降、ホワイトハウスで歴代の大統領から重用されています。


1975年、昭和天皇が訪米なさった時にサービスされたのは『ブラン・ド・ブラン1971』でした。

サーベラ―ジュを披露


ワイナリーではサーベラ―ジュを推奨しているので、ヒューさんが腕前を披露してくれました。さすがに手馴れていて所作もお見事! サーベルでボトルのネック部分をカットする時は一瞬の出来事なので、撮影のタイミングが合わなかった人もいて・・・そこで、ワイン・イン・スタイルの武村さんと一緒にスローモーションでプレイバック



ヒューさんのお茶目さが面白すぎて一同大爆笑!
シュラムスバーグの醸造家として語っている時とは全く違うキャラだったので本当は凄い人かも(笑)
魅力あるナパのスパークリングワインストーリーと貴重なベースワイン体験、とても勉強になりました。ありがとうございました!

◆商品のお問い合わせはワイン・イン・スタイル
TEL: 03-5413-8831
URL: http://www.wineinstyle.co.jp/
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祝 ドン・メルチョー2017年ヴィンテージ&ビニャ・ドン・メルチョー創設 [ワイン]

ビニャ・ドン・メルチョーの創設


2020年1月6日、ドン・メルチョー2017が日本市場でリリースされました。
加えて・・・
1987年のファースト・ヴィンテージから30周年を迎えたことを機に、コンチャ・イ・トロ社からドン・メルチョーが独立しました!


深みのある赤紫色、グラス壁面にワインの脚が見えます。


エンリケ・ティラド氏は1993年にコンチャ・イ・トロ社に入社し、1997年からドン・メルチョーのチーフワインメーカーに就任。ビニャ・ドン・メルチョーの創設に伴い、肩書きはゼネラル・マネージャーになりました。ティラド氏のサイン入りワインボックスにも力が入っている感じですね。

ドン・メルチョーのセラー

photo by Fumiko AOKI (2017年9月撮影)
コンチャ・イ・トロ社のワイナリーにはドン・メルチョー専用のセラーがありました!


日本のおせちでビニャ・ドン・メルチョーと2017年VTを祝福

料理協力:Akane Kamagata
お煮しめのゴボウ、れんこん、こんにゃくに七味や柚子胡椒等のお薬味を少し効かせると味わいの幅が広がります。しょうゆやみりんを使った鰤の照り焼きも良い相性


料理協力:Akane Kamagata
ローストビーフクレソン添えはポン酢で!
わさびもお薦めです。



チリに行くと、赤ワインに合わせて、チョコレートがよく出てくるので、ここではグラマシーNYのチョコレートケーキで相性をチェック。ドン・メルチョーから感じるロースト風味や燻したニュアンスはチョコの香りと相乗。空気と触れ合うことでタンニンは滑らかになるので、抜栓直後のほうがタンニンの存在感が楽しめるので良いかも。チリのワイン関係者同様、私も赤ワインとチョコのマリアージュは好きです。

余談: 2016年9月にエンリケ・ティラド氏と元ロオジエの名シェフ、ブルーノ・メナール氏によるコラボレーションセミナーがありました。その折、ドン・メルチョーのアジア アンバサダーの肩書きを持つメナール氏が、「コンチャ・イ・トロでは南米のカカオや世界中のコショウと合わせるコラボを実施しています」と語っていました。
2005年VTとのマリアージュでは、鴨のフィレ肉のローストをあげていましたが、鴨をキャラメリゼした後、コーヒーとカルダモン(隠し味的に)を使い、加えて「経験上、かめびし醤油の古醤油(15年、20年)を少し使うと味が引き立ちます」とコメントしていました。その時に、ドン・メルチョーはカカオや熟成したお醤油と相性が良いことを再確認。


ブルーチーズや冬期楽しめるモンドールは相性的に問題なし。


ドン・メルチョー2017ヴィンテージ

商品名:ドン・メルチョー2017
内容量:750ml
希望小売価格:16,000円(税抜)
出荷開始日:2020年1月6日(月)

ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン(CS)98%、カベルネ・フラン(CF)2%
ぶどう畑:D.O.プエンテ・アルト、アルト・マイポ・ヴァレー
収穫:2017年3月22日~4月29日
瓶詰:2018年12月
醸造:フレンチオークで15ヶ月(新樽67%、一空樽33%)
アルコール度数:14.5%
pH:3.62
総酸度:3.41g/L
 
ドン・メルチョーについて
コンチャ・イ・トロ社はチリ最大のワイン生産者で輸出量は国内第1位。ドン・メルチョーは同社の最高級レンジであり、創業者スペインの名門貴族コンチャ家のドン・メルチョーの名を冠しています。チリのカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地マイポ・ヴァレー、プエンテ・アルトのポテンシャルを最大限に表現したチリ最初のアイコンワインです。
海抜650㍍、畑は全部で127㌶、沖積土壌で石灰、粘土、砂質等で構成されています。植樹比率はCS90%、CF7.1%、メルロ(ME)1.9%、プティ・ヴェルド(PV)1%。区画は小さく分けると142、大きく分けると7(区画1~6はCS、7はCF)。ブレンド比率は年によって変わりますが、通常2~9%がCF、残りはCS。7区画のぶどうを使用することで、プエンテ・アルトのテロワールを反映させています。

コメント
深みのある赤紫色、抜栓した瞬間から赤系果実のキャラクター、さくらんぼ、カカオ、杉、ロースト、グラファイト、ミネラル、スパイス(甘草、コショウ)、繊細で滑らかなタンニン、時間の経過でよりまろやかに。口中を洗い流してくれる爽やかな酸味、アルコール度数14.5%でも清涼感があり、長く続く余韻。エレガント系の着地!

◆商品についてのお問い合わせ先
日本リカー株式会社事業部 広報担当:佐々木万理/小池さおり
TEL:03-5643-9772
URL:https://www.nlwine.com


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ボジョレーの帝王ジョルジュ・デュブッフ氏を偲んで [ワイン]

ワイン王国の村田恵子編集長から届いた訃報
本日の午後、「1月4日、ジョルジュ・デュブッフ氏が脳卒中で他界」というお知らせを受けました。享年87歳、心からご冥福を祈っております。

ボジョレーの帝王と称され、2017年の解禁日までは毎年日本でカウントダウンをなさっていたデュブッフ氏。お会いするといつもハグしてくださり、村田編集長と私を交えた3ショット撮りは恒例になっていました。体力的に長時間のフライトが難しくなっていたので、2018年からはお孫さんのアドリアン・デュブッフ・ラコンブ氏だけが来日し、氏の後継者として精力的な活動をしていましたが、私はデュブッフ氏との再会を期待していたのでとても寂しいです。


解禁日、カウントダウンの画像を綴りながら・・・
2010年 輝きにあふれた表情

「ワインは1年に1度しか造れないので、丹念に注意深くの精神を持ち続けることが大事」と語っていたデュブッフ氏。

2011年 カンテサンスで

少し緊張気味の岸田シェフと共にカウントダウン


クリュ・ボジョレーの重要性を説いていたデュブッフ氏
コクのあるソースを使った蝦夷鹿のメニュー、岸田シェフの気合いを感じました!

2012年 アドリアン氏を初めて伴って

風格ある帝王と貴公子然としたアドリアンさん(24歳)、入社して2ヶ月の時です。
収穫に関して、デュブッフ氏から「2012年は私の人生で最も収量が少ない年でした」とのコメントもありました。


2013年 グランドハイアットで華やかに

デュブッフ家のおふたりとサントリーワインインターナショナルの当時の社長櫻井氏(左)と八木前社長(右)と


この時は、サントリーが開発したアプローズ(夢叶うの意味)をプレゼントしてくださいました。

2014年 白金台メゾンカイザーの木村周一郎氏と

招待された数名のプレスとカウントダウン
カウンターの向こうで木村オーナーが料理を陣頭指揮


デュブッフ社のクレマン・ド・ブルゴーニュ、日本未入荷を初披露

帝王自らヌーヴォーをサービスしてくれた2015年

招待者ひとりずつにワインを注いでくだったことが印象に残っています!

2016年からボジョパ!

ゲストは横澤夏子氏。この年からボジョパ(ボジョレーパーティーの略)全開!
サントリーワインインターナショナルの山崎前社長も参加

最後の来日になった2017年

テイスティングの真剣さが伝わってきたワンシーン


この2ショットもこれが最後


日本限定のロゼを初リリース、女子からの注目度が高かったです!

2018年 解禁日翌日のプレスランチ

来日できなかった氏からメッセージがありました。

2018年のボジョレーは特別な年でした.
天候は理想的で、母なる自然の恵みに満ち溢れています.
とてもフルーティで魅力的なワインに仕上がりました.


2019年 赤のスパークリングワインデビュー

昨年はSNSでワインラバーを募集して開催したカウントダウン



アドリアン輸出部長が祖父デュブッフ氏と日本でのカウントダウンに参加して7年が過ぎました。昨年リリースした赤のスパークリングワインはアドリアン氏のお気に入り。赤い実の果実満載、少し甘めですが酸味が甘味をほどよくセーブしてくれるので好感度上々です。

ジョルジュ・デュブッフ氏が、ワイン&ボジョレーに捧げてきた熱い思いは、次世代にきちんと継承されていくと信じています。
温かな思い出をたくさんくださったデュブッフ氏に感謝を込めて!
どうぞやすらかにお眠りください。

現地の記事:https://www.lyonmag.com/article/104990/beaujolais-georges-duboeuf-disparait-a-l-age-de-87-ans
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