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NZ『フォリウム・ヴィンヤード』の栽培兼醸造家岡田岳樹氏のワイン造り [来日したワイン生産者&関係者]

2年連続で来日したフォリウム・ヴィンヤードの岡田岳樹さん
昨年は1ヵ月かけて、NY、ダブリン、ロンドン、シンガポール、香港、ソウルを巡回
大事な営業でした!

今年はニュージーランドワイン試飲・商談会2024に合わせて来日。
日本は輸出全体の25%を占め、
豪州、英国、米国、韓国、シンガポール等の他、台湾が新たに加わりました!
輸入元WINE TO STYLE主催のプレスランチもあり、そこでは、
最新ヴィンテージや若飲みされることが多いSBの熟成のポテンシャルについて言及。
岡田氏が貫くワイン造りは、ワイン王国webで紹介しています。
パッションフルーツや柑橘の香りが出すぎていないフォリウムのSB
味わえばわかる、その魅力を、愛好家の皆さんと共有したいと思っています。
参考:2023年の来日リポート



    2003年からNZ生活を続けている岡田さん

 プレスランチに登場した8アイテム

 SBの最新VT2023年、2019年、2013年を利き比べながら、
 熟成のポテンシャルを確認。
 2021年から商業ベースでCH(最右)にも着手。


      青木一押しのロゼ
     「みんなでワイワイ」、「食卓に笑顔を」
      フォリウムのワインはそんな感じで飲んで欲しいそうです!


    癒やしのワイン
    甘さの裏に隠れた凜とした酸味がイイ感じ


 パワーアップできる黄色やオレンジで、ご機嫌よう[わーい(嬉しい顔)]

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【序章】イタリアのアルタランガがシャンパーニュ講座に初登場! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

今月の講座は、受講生からのお土産ワインをヒントにブラン・ド・ノワール探求!
バローロやバルバレスコの産地ピエモンテ州で造られるスプマンテ“アルタランガ
シャンパーニュと同製法&ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)&シャルドネ主体の泡ものです。
5月の連休にイタリアに遊びに行ったYukariさんが、
アルタランガをお土産に持ち帰ってくれたので、
勢いあるスプマンテに敬意を表し、ブラインド対決を試みました。

 第3週講座
 最左がお土産のアルタランガ

 第4週講座
 最左が第4週用に準備したアルタランガ
 尊敬している生産者をセレクトしました!


IMG_8189.JPG


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       各週ともそれぞれ趣ある味わいで、興味深い試飲ができました。
       第3週&第4週で、異なる内容になることは稀なので、
       まずは序章でご挨拶[わーい(嬉しい顔)]

       シャンパーニュラバーさんでも、
       アルタランガ体験なさっている方はまだまだ少ないと思います。
       泡にまつわる世界の動きは、とても面白いので、
       講座生の皆さんの感想に触れながら、後日、報告いたします。
       引き続き、宜しくお願いします!

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EUが世界に向けて発信する高品質な農産物のプロモーション“Enjoy, It's from Europe” [インフォメーション]

 カバ × ハモン・セラーノ キャンペーン
 共同プロモーションオープニングセレモニー@日比谷パレス
 2024年から2026年までキャンペーンを実施
 伝統製法のカバ(発泡性ワイン)とハモン・セラーノ(生ハム)の魅力を伝導

 時を重ねた味わい
 原産地、伝統製法、厳格な規定に基づく作業が要のスペインを代表する製品

 プロモーションのために来日した代表
 カバ原産地呼称統制委員会ジュディット・マネロさん(右)
 スペイン・ハモン・セラーノ協会アルバロ・ディアス・デ・リアーニョさん(中央)

 EU主催で2024年から3年間にわたり実施
 今の瞬間を楽しむためにかけた長い時間を、  
 より多く人たちに楽しんでもらうことを目指しています!


 スペインのスパークリングワインCAVA
 カバは熟成期間で4ランクに分類
 基本的なタイプは最下段の9ヵ月、ラベルは熟成期間で色分けされています。
 サステナブルにも力を入れており、
「18ヵ月以上熟成させたカバは、2025年から100%オーガニック」とマネロさん
 輸出に関しては100ヵ国以上、全体の65%が海外市場で販売されています。

 スペインの生ハム
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   熟成過程を示した図(左から右の順)
   ハモン・セラーノ協会は1990年(EU加盟年)に創立し、現在メンバーは24社
   60ヵ国以上に輸出、その割合はハモン・セラーノ全体の65%
   (1)100%スペイン産 (2)最低熟成期間は12ヵ月
   (3)脂の乗りや熟成具合の確認はすべて手作業

        カバとハモン・セラーノのマリアージュ
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        アスパラガスとハモン・セラーノの菜園

        佐渡島から届いた鮮魚、あられのお茶漬け


 色でも識別できる熟成期間の違い
 ハモン・セラーノの足首にある特別ラベルと焼き印

   コルタドール(スペイン・ハモン・セラーノ協会認定カット職人)のカッティング
   協会の品質保証マーク ConsorciouSerrano


        色で合わせるマリアージュ
        カバのロゼとハモン・セラーノ
        生ハムは左が7ヶ月熟成
        右が15ヵ月以上でハモン・セラーノ協会産

        ロゼはCava de Guarda Superior Reserva Rosé2022
        地場品種トレパット主体、モナストレルとガルナッチャを少量ブレンド
        菊池ソムリエは「ベリー系果実の味わい。
        生ハムの塩味、旨味、脂分とバランス良く相乗」とコメント。
        青木的には・・・
        夏のテラスで、ガンガンに冷やして生ハムと合わせて楽しみたい気分!


 左から
 アンバサダーを務める『フェルミンチョ』の作元慎哉オーナーシェフ
 ジュディット・マネロさん、アルバロ・ディアス・デ・リアーニョさん
 コルタドールの作元典子さん
 ティンガナのマネージャー兼シェフソムリエの菊池貴行さん

     深夜まで元気なイメージのスペイン
     カバには夜の光と緑に囲まれた公園が似合います[わーい(嬉しい顔)]

     伝統と時間をかけた匠の技によって生まれるカバとハモン・セラーノ
     その魅力を、2026年までの期間で、
     十分、お楽しみいただきたいと思っています!


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画像で綴る建仁寺“西来院” 辰(龍)年にふさわしい新たな天井画&屏風に癒やされて [伝統美、日本の美]

          
           富山県氷見が拠点のヴィレッジ・セラーズ
           同社のトレードマークはエリマキトカゲ

            年に1度開催しているオープンセラー
            6月9日初めて参加せていただきました!


                 6年振りの金沢
               縁ある金沢にも立ち寄り

              朋友と再会、旬の味覚も満喫


               
                 🍀🍀🍀🍀🍀

       3月16日に北陸新幹線金沢ー敦賀間が開通したこともあり、
       帰路のルートを敦賀経由京都に変更
       3月23日(~年内まで)から特別拝観している建仁寺塔頭西来院に!
       新しい“龍”たちと対面
       束の間の癒やし時間を楽しんでから、東京に戻りました。
       今月は結構多忙だったので充電タイムになりました[わーい(嬉しい顔)]


 京都最古の禅寺建仁寺
 たどり着くまでの間、花見小路はチャイナ!

 構内図

 なんと言っても法堂の天井画“双龍図”が有名ですが、
 2024年に新たな龍たちがお仲間入りしました。

 建仁寺塔頭“西来院”のハイライト
 2028年に開山750年遠忌を控え、記念事業の一環として、
 本堂ならびに庭園の改修を行い、今春から特別公開中


 蘭渓道隆禅僧が開山
 鎌倉時代の中期に南宋から渡来し、
 執権北条時頼の命で鎌倉の建長寺も開山した蘭渓道隆禅僧(1213~1278)が開山

         本堂の天井画“白龍図”を描いたのは陳漫さん


     クリックしてご覧くださいませ!
     蘭渓禅僧が人払いをしてくださったようで、
     拝観の方たちがひとりもいない空間になりました!


   木村英輝氏の“登竜門”
   青蓮院の襖絵も描いている通称キーヤン


 キーヤンブルーや蓮の絵柄のキーヤングッズを愛用中
「次の辰年にはいないと思うので、今回がチャンスと思い」と語っていたようですが、
 さらに元気に頑張っていただきたいです!


                🍀🍀🍀🍀🍀


     山門には桐紋


       拝観案内の看板


  本堂の天井には2匹の白龍


 陳漫さんが中国で作成した白龍図を、
 京都の凄腕の匠たちが天井画の貼り付け作業を担当

 陳漫さんの手による獅子の屏風


 本堂の前の庭園“峨眉乗雲”
 ご住職から抹茶最中アイスをいただき、
 扇風機の風を背後から受け、ハッピーな気分


 禅僧ゆかりの蘭の花

 お部屋の奥にはキーヤンの登竜門


     多くの龍は横向きなので、
     キーヤンは敢えて表面から竜を描いた由


  達磨大師


 気になる存在!


 サイドから見た枯山水庭園


   四角窓から本堂前の庭園をキャッチ


 蓮の花に見立てた石組の“九華青蓮”の縁側で、
 ブルーボトルコーヒーで息抜き


        期間限定でコーヒーが楽しめます!


 はなしょうぶに見送られて・・・
 心地良い時間でした、感謝

 ■西来院
 拝観期間:2024年3月23日~12月31日
 拝観時間:10時~17時 ※院のSNSで要確認
 拝観料:500円/コーヒーを飲むなら400円(コーヒー代は別)
 公式HP:https://seiraiin.com/

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ボランジェのプレミアムシャンパーニュ『ラ・グラン・ダネ2015』&『ラ・グラン・ダネ・ロゼ2015』のお披露目 [来日したワイン生産者&関係者(シャンパン)]

    ボランジェが所有するキュイ村の森林
    (C)Bollinger
    1829年、卓越した3人の男たちによって創立されたボランジェ
    1人目は海軍にいたアタナス・ド・ヴィレルモン提督で、
    アイ、キュイ、クラマン各村にぶどう畑を所有。
    2人目は提督の同僚ポール・ルノダンでセラーマスターの職を受け持ち、
    3人目はジャック・ボランジェでワイン販売を担当していました。
    提督が所有していたキュイ村の森林は今も大事に管理されています!

    6代目シリル・ドゥラリュ グローバル セールスディレクー来日
    初来日したシリルさん(右)
    ティボー・ジョヴェール アジア・パシフィック担当ビジネスマネージャー


 テイスティングセミナー
 セミナーで披露された2アイテム
 ローンチは仏パリからスタートし、アジア圏では日本(東京)が口開けでした!

  ティボーさんによるメゾン解説
 ボランジェは世界120ヵ国に輸出されています。
 スクリーンにあるのはボランジェの5ヵ条


       ラ・グラン・ダネ2015&グラン・ダネ・ロゼ2015

 ランチ@エリタージュ バイ ケイ コバヤシ
 2024年1月29日ザ・リッツ・カールトン東京の45階にオープン
 料理からサービス、空間まで全てを、
 パリで活躍するミシュラン三つ星シェフ小林圭氏が監修

      シリルさん仕切で乾杯
      日本語でカンパイ
      シリルさんは家族経営を貫くボランジェの6代目ですが、
      世界の全企業のなかで3代目まで続いているのは全体の12%
      5代目はわずか1%未満だそうです。
      現在、ボランジェ一族のメンバーは知識を深め、
      専門的な分野についても語れるように、
      トレーニングやディスカッションを行っています。
      次世代に向けての行動です!


 長崎産アワビのフリット


     フランス産ホワイトアスパラガスのグリエ

 黒毛和牛 フィレ肉 ソースべアルネーズ

 同店の村島輝樹料理長とシリルさん


  ワイン王国用インタビュー@広尾ルグラン
 六本木から広尾に移動
 フランスの本店そっくり、この店舗が大好きです!

 サヴォア・フェール(匠の技)を継承するボランジェ
 6月5日に発売されたワイン王国
 ボランジェの神髄をまとめました!


     インタビュー用の画像は青木が担当
     自然光でシリルさんを撮影させていただきました!


      セミナー、ランチ、インタビューと長い一日が終わり・・・
      輸入元WINE TO STYLEのブランドマネージャー斎藤美樹さんと小休止[わーい(嬉しい顔)]
      お疲れ様でした!

      🍀参考記事/2023年12月
      ワイン王国『ボランジェ』ピノ・ノワール3部作を紐解く
      https://www.winekingdom.co.jp/_ct/17675375


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朋友と年に1度の交流会  ~水無月朔日に日比谷公園の大噴水を横目に見ながら~ [素敵な仲間]

      恒例の交流会
      日比谷・松本楼の小坂文乃社長となが~いお付き合いのヨッシーご夫妻
      私はワインがご縁でお三方と繋がり、超10年の交流会が続いています。
      今年は水無月朔日(みなづきついたち)の開催になりました!

      都心にある憩いの場『日比谷公園』
      私にとってこのアングル(緑の木々を背景にした大噴水)が日比谷公園      
      水無月に水たっぷりの大噴水
      日比谷・松本楼は⛲と🌹園のすぐそば


          でも今年は・・・🌹園がない!

 松本楼の営業を示す案内表示・・・あらら[ふらふら]


                ⛲⛲⛲⛲⛲


 緑が映える空間@松本楼
 3階のボア・ド・ブローニュは六川シェフが仕切っています!

 持ち込ませていただいたのは日本産スパークリングワイン
 津軽シャルドネ&ピノ・ノワール スパークリング2020 グリーンエティケット
 昨年サントリー登美の丘ワイナリー取材の折、セラードアで購入し寝かせていました。
 2023年JWCのスパークリング部門で最高賞&金賞を受賞したワイン
 ノン・マロ由来のキリリとした酸味、時間の経過で複雑味が増し料理との相性良好


 レストランの新顔よもぎパン


 青磁色の器に青豆のムースとエディブルフラワー


      文乃さんセレクトのシャンパーニュはジャック・ラセーニュ
      シャルドネ100%、ノン・ドゼのレゼルヴ・エクストラ・ブリュット
      樹齢50年の畑を含む2015年VTに14~10年までのリザーヴワインを使用
      モングーのシャルドネらしいピュアな酸味とミネラル感
      緩やかな酸化熟成のニュアンスがあり、味わいは切れ感十分!

      ジャック・ラセーニュは松本楼115周年記念イベントを任された折、
      フォーカスした懐かしいメゾン。あれから6年経過しました!


    和のセンスを取り入れた桐箱に流麗なかなもじ
    書道家の中澤希水氏の手によるものでした。


 東京ビーフのタルタルと合わせて相性良好
 サントリーのスパークリングとも相乗[わーい(嬉しい顔)]

 ヨッシーご夫妻の持ち込みはビルカール・サルモン『キュヴェ・ニコラ・フランソワ2006』
 2022年のシャンパーニュ講座でも供出したことがあったので、コメントを再チェック
 輝きのある黄金色、黄桃や杏、果実の砂糖漬けや焼き菓子、酸と果実のナイスバランス


        メインの壱岐牛フィレ肉と合わせて


      2種のメロンのコンポート&松本楼伝統のバニラアイス


       文乃さんがアレンジしてくれた花束きれい
       癒やし効果十分な大好きなカラーとカーネーション


 月初の素敵な時間に感謝


                 ⛲⛲⛲⛲⛲

      はて?
      交流会の4日前にSNSで公園の花壇のことを知り、現場を見て唖然。
      東京ミッドタウン日比谷の “上から目線” が公園を支配している印象[げっそり]
      明快な回答をしない東京都にも不信感

 掲示板とは別の情報で・・・大噴水は小噴水になってしまうとか[もうやだ~(悲しい顔)]


Fumikoのひとりごと
今回、公園や木々伐採に絡む成り行きを憂いつつ、回想したのが、男気のあったサントリーの二代目社長佐治敬三氏(1919~1999)です。
日本ではバブル全盛の頃、多くの企業がメセナ活動(芸術文化の支援)をしていました。でも、バブルがはじけ、経済状況が悪化すると、美術館等の閉館が相次ぎました。そのような状況下でも動じることなく、佐治社長は活動を続けていました。私は彼が「日本は景気が悪くなると真っ先に文化・芸術の分野から予算を削減・縮小していく傾向にある」とおっしゃっていたことを覚えています。

サントリーの経営哲学“利益三分主義”
~企業は社会の一員であり、社会とともにある。ゆえに事業で得た利益は会社や社員の為だけに使うのではなく、3分の1は社会に返そう~
佐治社長はサントリー美術館、サントリー音楽財団、サントリーホール等を設立し、それらは現在でも継承されています。サントリー美術館の年表をたどりながら、昔を振り返ると、同社に籍を置いていた期間、私はお昼休みの合間に、赤坂見附の11階にあった美術館で本物を見る楽しさを味わっていました。とても貴重&ありがたい時間でした。

日本ではまだ浸透率が低いですが、世界ではB-Corpの考え方に賛同し、認証を受ける企業が増えています。管轄は米国ペンシルベニア州の非営利団体B-Labで、利益だけでなく従業員や社会全体に配慮した公益性の高い企業に与えられる国際認証制度です。先見の明があった佐治敬三社長は、早い時期から社会への還元を行っていました。何より“企業の品格”がありました。
ひるがえって、日比谷公園や明治神宮外苑地区の再開発に関わっている組織は利益優先のみで、何より、品格を感じません!
 
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オーストリアの新星“ニューチャプター”と和食との融合@八芳園 [来日したワイン生産者&関係者]

 来日したレンツ・モーザーご夫妻
 マダム・モーザーは“ニューチャプター”の名付け親

 有言実行のワイン醸造家レンツ・モーザー氏
 彼はトライゼンタールのマルクス・フーバー氏とタッグを組み、
 オーストリアの固有品種グリューナー・ヴェルトリーナー(以後GV)から造った、
 ニューチャプターを世界のトップ白ワインの仲間入りさせようと奮闘しています。
 誕生ストーリーはコチラをご笑覧くださいませ。 

 オーストリアワインマーケティング協会(AWMB)が、
 ウィーン大学と協力して作成したデジタル ワインアトラス

 上記の地図は拡大できます。
 トライゼンタールの位置をお示しするために検索してみました。
 ここは大陸性気候とパノニア気候が交差するエリアで、
 森林もあり、自然の要塞のような景観。
 土壌は東側がレスとローム、西側が石灰と花崗岩を含む礫岩。
 全体の87%を白ワインが占めています。
 フーバー氏の畑は底土がすべて石灰質、
 そこから収穫された高貴なGV主体の白ワインがニューチャプター

 出典:AWMB
 オーストリアの主要品種と有機栽培の比率も載せておきます/ 2022年のデータ


                 🍀🍀🍀🍀🍀


       八芳園の庭園で1年ぶりの再会を祝って乾杯🥂
       フーバー氏が手掛けるGV100%のスパークリングワイン
       石灰質土壌由来のミネラルを感じる口当たり
       夕映えが良く似合う泡ものでした!

                 ~少し寄り道~
2023年に80周年を迎えた八芳園。歴史をたどってみると、江戸時代初期は大久保彦左衛門の屋敷でした。その後、明治の実業家渋沢栄一翁のいとこ渋沢喜作氏の所有となり、明治から大正の変革期には喜作氏からこの地を譲り受けた財界人久原房之助氏の私邸として使われていました。戦後、久原氏から長谷敏司氏に、庭園の一部と屋敷が提供され、飲食店を開業、八芳園がスタート。現在もオーナーである長谷家によって継承されています。


      庭園から移動して壺中庵へ

      松の間に向かう途中、
      亡き吉右衛門さんの押し隈発見


  黄色のお花、インパクト大


  各ヴィンテージに合わせた和のテイスト
 ロブマイヤーのバレリーナワイングラスⅢは輸入元(株)ロシナンテ協賛
 羽根のように軽いロブマイヤーのグラスを使うとGVのさらなる繊細さがわかります。
 左から
 NC2020/99%GV、1%リースリング
 NC2021/95%GV、各1%ずつSB、CH、PG、リースリング、ムスカテル
 NC2022 (2024年秋発売) /98%GV、2%SB
 BERG2022/ このワインの一部をNC2022に使用。
 GVと相性の良いアカシアの大樽で発酵熟成させた余韻の長い白ワイン


  単一畑ベアクは2021年VTからBIO表記。NCも2023年VTからBIO表記にする予定

モーザー氏は、ニューチャプターのコンセプトについて
■ドイツ語圏で9割以上消費されてしまうGVを世界市場で知らしめ認知させる
■オンリーワンのワイン造り(ニューチャプターだけを生産)
■明日のGVのスタイルを今飲んで欲しい(未来を読み込んだワイン=将来を見据えたGVなので10年後にはオーストリアのスタンダードなワインになっているであろう)
と語りました。

 冒頭にも書きましたが、モーザー氏は有言実行の人物なので、
 昨年の来日時「2020年から最新VTまでの垂直試飲をするよ」と語り、
 その約束をきちんと果たしました。
 次回は「70年代、80年代、90年代と2000年代のGVを比較試飲するつもり」と!
 ワクワクする宣言[わーい(嬉しい顔)]

 2022年は降雨もあり、ヴィンテージ的にはナーバスな印象とコメントしていましたが、
 2023年に関しては「太陽に恵まれた年」と述懐。
 フーバー氏は収穫のタイミングをじっくり待ち、9月末から開始し10月末までかけた由
 糖度の上がり具合、種の熟し方等、満足できる状態だったようです。


              🍀🍀🍀🍀🍀


来日期間中、モーザーご夫妻は和食との相性探求に余念がなかった由。「オーストリアのすべての料理がGVに合うとは言い難い。しかしながら、和食との相性は素晴らしくとても良く合う」と述べていました。八芳園では総料理長が、日本ならではの食材を使い、NCの各ヴィンテージの特徴を踏まえながら、和食の世界の魅力を示してくれました。

 先附
 桜鱒昆布締め、鱒子塩漬け、うるい、花弁百合根、クコの実、柑橘入り出汁ジュレ
 厳選した昆布から抽出される旨味と特製ジュレが食材を引き立てGVの繊細な味わいと相乗


 吸物
 蛤若筍椀、こごみ、花弁人参、木の芽
 出汁は3~4年寝かせた利尻昆布を使用。蛤のヨードと土壌由来の味わいが寄り添い好印象


 造里(さしみ)
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 サヨリ、本マグロ、梅醤油
 梅酒は八芳園の庭の梅から造ったオリジナル。醤油のコクがブリッジ役
 モーザー氏が納得なさっていた「おさしみと2021年ヴィンテージ」の組み合わせ


 焼物
 鰆蕗味噌焼き、白アスパラ、蚕豆、酢取茗荷
 蕗の香りとマスカルポーネで風味付けした白アスパラガスの味わいが五感を刺激


 2020年ヴィンテージ
 初VTの2020年はステンレスタンク&500㍑のブルゴーニュ樽とアカシアの大樽を併用。
 1%だけリースリングをブレンドしています。

 ■GV100%ではない造り ■毎年ブレンド比率&品種が異なる造り
 それがニューチャプターのキャラクターです!

 2022年ヴィンテージ
 2022年VTは木樽を10%使用し、SBを2%ブレンド
 爽快さと若干のロースト感、スレンダーでエレガンな印象

 お品書きと併せて
 蛍烏賊と山菜の天麩羅、新玉葱、菜の花、たらの芽、塩、酢橘
 2022年VTの新鮮さとミネラル感が軽快な食感の天麩羅と絶妙なバランス
 蛍烏賊を食しながらワインを合わせても生臭さは皆無
 双方が奥行きある味わいになり、素晴らしい調和を見せてくれました。
 2022年に2%だけブレンドされているSBがスパイス的なお役目。
 SBに和柑橘のニュアンスもあるので酢橘の酸味と同化。
 モーザー氏も天麩羅と酢橘に大満足


 食事
 駿河湾の桜海老鍋御飯、味噌汁、香の物


 NCのマーケティング戦略
 ユニークさを重視したラベルとボトル
 際立つイエロー、ボルドーのアンティークな瓶型を模した特製ボトル


        スペシャルな生け花
        草月流いけばな作家の久保島一裕氏
        この日の為に活けてくださった特別な作品、お見事


    イメージ写真っぽく撮ってみました。


               🍀🍀🍀🍀🍀

       朋友と味わったマグナム
      昨年、2021年VTのマグナムサイズを試飲し魅了されて購入。
      モーザー氏から「マグナムは親しい仲間と」と言われていたので、
      ゴールデンウィークの最終日、朋友11名と楽しみました。
      GVの愛称はグルビー(“緑”の意味)
      新緑の5月にぴったりのワインなので、
      色で合わせるマリアージュもお薦めです。
      アボカドや山葵との組み合わせは文句なし!


      昨年の来日でお披露目された2021年VT。
      そのリポートはコチラで!

   【ニューチャプター新ヴィンテージ情報】
   2022年ヴィンテージの発売は今秋を予定しています。
   お問い合わせは輸入元 (株)ロシナンテ 03-3423-4552 まで!


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2023年販売数量のデータを参考にしながら5メゾンにフォーカス [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

今月の講座は、酒販ニュース第2189号の2023年輸入スパークリングワイン銘柄別販売数量を参考に、上位5メゾンのシャンパーニュを取り上げました。

    出典:酒販ニュース

 第1フライト
 ワインショップでもよく見かける常連ですね。

 余談ですが・・・
 5月のゴールデンウィークの最終日、朋友たちとの集いがありました。
 主催者の家に用意されていたシャンパーニュは、
 なんと、モエ・エ・シャンドンのモエ・アンペリアルとヴーヴ・クリコのイエロー・ラベル
 確かに高い浸透率だと実感しました。


              o○.。o○.。o○.。

           講座は5月第3週&第4週に開催
          アイテムはすべてブラインドで供出

 #1:ヴーヴ・クリコ イエローラベル
 生産者:ヴーヴ・クリコ(NM) 
 ぶどう品種:PN50~55% CH28~33% ムニエ15 ~20%
 リザーブワインは40~45%
 ドザージュ:10g/L
 参考小売価格:8,900円

 #2:ペリエ ジュエ グランブリュット
 生産者:ペリエ ジュエ(NM) 
 松濤美術館で6月9日までエミール・ガレ展、ペリエ ジュエとの繋がりが深いアーティスト

 ぶどう品種:CH20% PN40% ムニエ40%
 リザーブワインは40~50%
 ドザージュ:9g/L
 参考小売価格:8,845円

 #3:モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル
 生産者:モエ・エ・シャンドン(NM)
 ぶどう品種:PN30~40% ムニエ30~40% CH20~30%
 リザーブワインは1~3年前のワイン
 ドザージュ:9g/L
 参考小売価格:7,650円

【ワンワード】
講座生に各アイテムを表現する“ワンワード”と“お気に入りの番号”を聞いてみました。
第3週13名中8名が(3)モエ・エ・シャンドンを支持
ワンワードは果実味、バランス、厚み
第4週11名(1名欠席)中7名が(3)モエ・エ・シャンドンを支持
ワンワードはフレッシュ、ミネラル、喉ごし、厚み


 第2フライト
 
 #4:ドン ペリニヨン2013
 生産者:ドン ペリニヨン(NM)
 ぶどう品種:CH PN/非公開
 ドザージュ:非公開
 参考小売価格:33,800円

 ドンペリニョンに精通している柳さんから伺ったVT情報

 #5:ローラン ペリエ グラン シエクル イテラシオンNo.25
 生産者:ローラン ペリエ(NM)
 3ヴィンテージ使用:2008年約65%、2007年約25%、2006年約10%
 ぶどう品種:CH約60% PN約40%
 ドザージュ:7g/L
 参考小売価格:31,030円

【ワンワード】
第3週13名中7名が(4)ドンペリニヨン2013を支持
ワンワードは奥行き、力強さ、熟成感、芳醇
第4週11名(1名欠席)中9名が(5)ローラン ペリエ グラン シエクルを支持
ワンワードは、、バランス、調和、上質な酸味、複雑味
🍀グランシエクルのNo.1(1955/1953/1952)から最新のデータはコチラで検索


      日本上陸が楽しみ
     2023年サックリングのTOP100のベスト1に選ばれたのがNo.26
     日本では発売前なのでリリースが待ち遠しいです。

     ドンペリニヨン2013 グラン シエクルNo.25

        ドンペリニヨングラス
        教室で使用しているリースリンググラスと利き比べ

 供出したシャンパーニュ


ブログ仲間のHakoさんもドンペリニョングラスで利き比べしてくださいました。+α情報として、各メゾンが取り入れているボトルの色も太陽光を生かした撮影でよくわかります。グリーンはシャンパーニュ委員会CIVC推奨ボトル、ブラウンはより遮断率がアップ!

参考資料
消費者庁の消費者行動&意識調査を参考にして意見交換
項目の中の「価格」「評判」「ブランドイメージ」「広告」はシャンパーニュをテーマにした場合は、要のポイント。「価格」は贈答の際、最も気になる点ですが、嗜好品として楽しむ場合でも今の円安は購入時、影響大になってきています。講座生の皆さんは、多くの銘柄を試しているので、選択に関しては味わい重視であることがよくわかりました。

 出典:消費者庁2017年データ

ブランドイメージの統計では働き盛りが意外と低いと感じました。
冒頭に載せたシャンパーニュの銘柄別のランキングは広告で目にすることが多いLVMH系列の強さと比例している印象

IMG_6440.jpg
 出典:消費者庁2017年データ
 
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アール・ヌーヴォーの象徴的なモチーフ“カーネーションの優雅さ”を纏った『ベル エポック2015』のお披露目! [来日したワイン生産者&関係者(シャンパン)]

  5月の第2日曜日は母の日、象徴的な花は“カーネーション”ですね。
  ペリエ ジュエのセヴリーヌ・フレルソン第8代最高醸造責任者は、
  ベル エポックの最新ヴィンテージ2015を、
  “カーネーションを思わせる優雅さを纏った”と形容していました!


  ベル エポックが体現する"自然のサイクル Nature's cycle" 
  大手町Cycle スィークルのテラスに設えられたフォトコールスペースには、
  ペリエ ジュエの香りのノートをイメージしたサステナフラワー


 循環を視覚化したCycleのロゴ


     エントランスにもSDGsに配慮したサステナフラワー


             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


ペルノ・リカール・ジャパンのトレイシー クワン代表取締役は冒頭『ベル エポック2015』のお披露目会場『スィークル』について、「■自然へのリスペクト ■生物多様性の重視、という点において同じフィロソフィーを分かち合っており、それぞれの道で、その哲学を表現しています。今日はペリエ ジュエの新ヴィンテージ2015を、スィークルの才能ある宮本悠平シェフのお料理でお楽しみください」と挨拶。


     画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン

     ディナー当日の朝到着なさったセヴリーヌ・フレルソンさん
     メインスペースに鎮座したペリエ ジュエの真のアイコン『ベル エポック2015』
    
「10年ほど前から“自然への取り組み”を実践しています。最近フォーカスしているのは“環境再生型ぶどう栽培”で、これは自然の力を使って、土に命を与えていきます。ぶどう畑に様々な植物を植え、生物多様性を形成していくプログラムです」とサステナブルについて語った後、2015年VTで乾杯🥂


  画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン

Cycle by Mauro Colagreco の宮本悠平シェフ
マウロ・コラグレコミシュランシェフのもとで研鑽を積み、2023年秋、恩師コラグレコ氏とオープンさせた大手町『スィークル』のシェフに就任。


 ウエルカムシャンパーニュは2015年!
 超贅沢なオープニング

 循環をイメージさせた輪の重なり


唯一無二の珠玉のマリアージュ
セヴリーヌ・フレルソン最高醸造責任者がシャンパーニュにまつわる自然のサイクルからインスピレーションを受けて考案した “テロワール”、“芽吹き”、“開花”、“成熟”の4つのキーエレメントをもとに、ペアリングディナーを構成。
各エレメントに沿って創られた宮本悠平シェフのお料理。それらに合わせてセヴリーヌさんがベル エポックのヴィンテージをセレクト。

 ベル エポック2015  ブログ内の画像はすべて拡大可
 データ提供:ペルノ・リカール・ジャパン

気候:冬は温暖で雨が多かった。5月中旬から6月中旬まで高温、その暑さは夏まで続いた。8月に降雨があり、土壌は潤った。気温が少し下がったことでぶどうの生育が進み、健全なぶどうが実った。収穫は9月8日から開始。


     「2015年は太陽がいっぱいでした」とセヴリーヌさん

クチナシ、菩提樹、サンザシ、グレープフルーツのような柑橘、口中ではタルトタタンのような味わい深いニュアンス、ジューシーさがあり繊細でデリケート。9度くらいでサービスし、料理と合わせるなら10~12度が最適。


 “蕗のとう”のノーブルなビター感が2015年のフェノールと良いバランス。
 感性豊かなセヴリーヌさんが蕗のとうに興味津々でした。

 ベル エポック2013
 データ提供:ペルノ・リカール・ジャパン



ヴァーティカル(直線的)なヴィンテージで、
柑橘系果実のレモンやグレープフルーツ、マンダリンオレンジのアロマ。フレッシュで滑らかなシルクのテクスチュア、シャンパーニュ地方の白亜質土壌を感じさせるミネラル感。料理に使われているGFやアスパラガスがシャンパーニュと合わせることで面白いエコーをもたらす組み合わせ。


 ベルエポック2008
 データ提供:ペルノ・リカール・ジャパン

             
               ポテンシャルある2008

2000年代のグレートヴィンテージはデリケートで直線的、味わい深く、長期保存タイプ。
ダマスクローズやレモンの花、グリルしたアーモンドやヘーゼルナッツ、クミンや生姜
味わいはフレッシュでミネラル感があり、シルキーで厚みのある白い牡丹のニュアンス


 ベル エポック1999
 データ提供:ペルノ・リカール・ジャパン

 ベルエポック風デコレーションの静岡県産シャモ
 シャモはフランス語でも“Shamo”


1999年VTからはエニシダやイングリッシュ・ローズ、火を通したレモンのコンポートやオレンジのマーマレード、アルマニヤックや葉巻のニュアンス。25年の時を経ながらフレッシュ感があり、要素も多彩。軍鶏シャモの厚みのある肉質がベル エポック1999の世界観と重なり合うマリアージュ。

  データ提供:ペルノ・リカール・ジャパン

              日本限定の最新キュヴェ
日本滞在中に見たコスモスから発想を得て完成させたロゼ・シャンパーニュ
エペルネのメゾンのステンドグラスの輝きを連想させる色調。優雅で穏やか。スミレやダマスクローズ、イチゴやペッシュ・ド・ヴィーニュ(桃の一種)のアロマ、口当たりはフレッシュ、バラとマスカルポーネがデリケートな味わいのロゼに相乗。


  落花生のなかにショコラピーナッツ

 左から供出順に
 #1:ベル エポック2015   
 #2:ベル エポック2013
 #3:ベル エポック2008
 #4:ベル エポック1999
 #5:ベル エポック フロレサンス2015

  QRコードからお入りいただき、
  ペリエ ジュエの“自然への取り組み”をご覧くださいませ!


 画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン


     ペリエ ジュエ ベル エポック2015 グラス2脚セット エコロジカルボックス
     熟成期間:最低6年
     セパージュ:シャルドネ50%/ピノ・ノワール50%/ムニエ5%
     参考小売価格:45,265円(税込)


             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


    
      ペリエ ジュエの特製グラスに注がれたシャンパーニュ超キラキラ
      右頬がシャンパーニュでライティングされていた感じ[わーい(嬉しい顔)]

      セヴリーヌさんとは昨秋以来の再会になりました。 
      同テーブルだったことで、いろいろなお話を伺うことができました。

   卓越した醸造家兼ママとして頑張っているセヴリーヌさん
   18歳の長女は医学の道を志し、12歳の次女は嗅覚に秀でた才能を開花中
   仏グラースの家族旅行では香りの調合を楽しんでいたようです。
   私の記憶が正しければ(笑)
   セヴリーヌさんがシェフ・ド・カーヴになろうと決意したのは15歳だったと思うので、
   愛娘さんがワイン関係のお仕事に就く可能性、ありかもですね。
   ちなみに、ディナー当日は長女の誕生日[プレゼント]だったそうです。
   ママの顔で「写真とメッセージを送るわ」と笑顔で語っていました。


 ドレスコードはSomething Greenだったので、成瀬ブルーの着物で参加。
 着物作家の成瀬優さんは森と共存しながら作品を手掛けています。
 ゆえに、“自然ファースト”のペリエ ジュエとスィークルの空間に、
 しっかり同化することができました。


  フォトコールでご一緒したのは料理研究家の内坂芳美さん
  私はサステナフラワーのなかから好みのラナンキュラスと芍薬を選んで挿入

  いつもながら至福の時間を提供してくださったペルノ・リカール・ジャパンの皆さま
  そして、スィークルの皆さま
  心から感謝しております、ありがとうございました🥂🥂🥂


               o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


 エミール・ガレ没後120年 奇想のガラス作家@渋谷区立松濤美術館 (追記:2024年5月24日)
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 4月6日~6月9日まで開催されているガレ展
 先日合間を見つけ、覗いてきました。
 エペルネのペリエ ジュエ迎賓館や昨年訪問してきたシャンパーニュ美術館では、
 お馴染みのガレですが、東京では個人蔵の貴重な作品も並んでおり、
 様々な角度からガレの才能・魅力を再発見してきました。

 エミール・ガレについては、
 ワイン王国web(2022年12月)でペリエ ジュエのベル エポック2013を紹介した時に、
 下記の解説をしました。
 植物学者としての顔をもつ多彩な才能の持ち主です!

 出典:*1芸術広場 *2カテリーナ・ミシャー氏とトーマス・トラクスラー氏が09年に設立したデュオアーティスト

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 カタログの裏表紙の色彩
 ベル エポックに繫がる美しさ

 出典:カタログ 76ぺージ
 花器(アネモネ) 1890-1900年頃 個人蔵 ベル エポックのボトルを想いながら・・・

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フードフレンドリーなチリのプレミアムワイン『Casas del Toqui カサス デル トキ』 [チリワイン]

 4月26日に続く“チリワイン”話題  

 今回、ご紹介するのは、チリのカサス・デル・トキです。
 チリ取材の直後(昨年6月)「滞在中ならワインを試飲して」
 との連絡をいただいたのですが、日本に帰国していたので、メールで交信。
 現地からプレミアム4アイテムを送っていただくことにしました。

 
        ワイン仲間OkaさんとTomoharaさんとワイン探求🍷
        左から、
        #1:GRAN RESERVA Sauvignon Blanc2023
        #2:GRAN TOQUI Semillon2021
        #3:GRAN TOQUI Carménère2021
        #4:GRAN TOQUI Cabernet Sauvignon2021


               🍷 🍷 🍷 🍷 🍷


 Casas del Toqui Winery
 
  カチャポアル・ヴァレーのアルト・トティフエに位置しているカサス・デル・トキ(No.14)
  1994年にボルドー地方メドック地区にあるシャトー・ラローズ・トラントドンと、
  チリのコート・ローラン家との提携によってスタートしたワイナリー
  現在もローラン家によって管理・運営されています。


  ぶどう畑とワイナリーのあるエリアが、何世紀も前に、
  チリの先住民の祖先が指導者に戴冠するための場所だった事に由来する名前
  カサス=家、トキ=先祖の指導者、を意味しています。


 
 Tomoharaさんがワインに合うと絶賛していた小鯛の笹漬け
 ソーヴィニヨン・ブランの爽やかさにも合いますが、全員を納得させたてのがセミヨン
 米酢で〆た小鯛が、昆布の旨味や杉樽の風味と溶け合い
 樽の要素を纏った控え目なセミヨンの味わいと絶妙なバランスでした。

 #2:カチャポアル・ヴァレーのセミヨン100%、樹齢は80年、低温発酵でアロマの抽出
 仏オークで9ヵ月熟成。温度変化でアロマ芳醇、滑らかな口当たり、旨味


        タコと胡瓜とアボカドとトマトのオリーブオイル和え
     スナップエンドウやブロッコリーに質の良い塩をまぶして仕上げたサラダ
     フレッシュ&ミネラル、和柑橘の要素を備えたSBを引き立ててくれた二皿

     #1:コルチャグア・ヴァレーのSB100%
     緑がかったイエローカラー、黄色系の柑橘果実、パッションフルーツ、
     ミネラル、ハーブ、グリーンペッパー、心地良い酸味、爽やかな味わい


                  🍷 🍷 🍷 🍷 🍷



 品評会で高評価を受けているグラン・トキ

 輸出担当マネージャーのガブリエル・ペレスさんとのメール交信の際、
 チリ訪問中は特にカルメネールにフォーカスしていたことを伝え、
 「今回の試飲には必ずカルメネールを入れてください」とお願いしました。

 1830年代、ボルドーから持ち込まれ植樹されたカルメネールは、150年以上にわたり、
 メルロと間違えられており、1994年に異なる品種であることが証明されました。

 #3:カチャポアル・ヴァレー、カルメネール100%(左)
 若さを感じるパープルカラーを帯びた濃赤色、黒系果実、プラム、オレンジピール
 黒胡椒、アーシーさ、キノコ、発酵食品(味噌)との相性良好

 #4:カチャポアル・ヴァレー、カベルネ・ソーヴィニヨン100%(右)
 深みの赤色、カシスやブラックチェリー、黒胡椒、ヴァニラ、モカ
 木目細かなタンニン、アルコール由来の甘さ、バランスの取れたワイン

   カルメネールやカベルネには醤合鴨ロースがぴったり
   和久傳の山椒風味のソースは見事なブリッジ食材

   
      後方に合鴨、手前は芝とうふ屋うかいの油揚げ
      お揚げ用のオリジナル田楽みそがカルメネールのアーシーさと相乗

       コンテとフルムダンベールは余裕のマリアージュ、美味


 輸出担当からのメッセージ
 輸出担当マネージャーのガブリエル・ペレスさん

 ワイナリーはサンチャゴの南 約100kmのアルト・カチャポアルにあり、
 沖積土壌と地中海性気候によって良質なぶどうが栽培されています。
 現在、エントリーレベルのワインだけは日本に輸入されています。

 ペレスさんから「カサス・デル・トキのワインを試飲すれば、
 チリ最良のテロワールの正確さ及び情熱によって造られたワインであることが、
 ご理解いただけると思っています。

 私の仕事の目的は、品質面で、弊社の大きな可能性を示し、
 日本市場の要件に適応しながら、ベーシック、レセルバ、グランレセルバまでの、 
 複数のクラスを日本に紹介することです。
 カサス・デル・トキが提供するすべてのワインに非常に自信を持っているからです」
 という力強いメッセージが届きました!

                 🍷 🍷 🍷 🍷 🍷

 日本のワインラバーさんには、
 秀逸なチリのプレミアムワインをもっと身近に感じていただきたいと願っています。
 また、日本のワイン関係者のなかで、カサス・デル・トキのワインに興味をもたれた方は、
 是非とも、輸入担当マネージャーのペレスさんにコンタクトなさってくださいませ

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