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余市に行こう!! 「9月2日発 JALで行く余市ラフェト2023」募集のお知らせ  [日本ワイン]

日本航空グループJALUXからのお知らせ
SDGsを推進している同グループは、地方創生にも力を入れています。
9月3日に北海道余市で開催されるワインイベント『ラフェト・デ・ヴィニュロン・ア・ヨイチ(農園開放祭)』にフィーチャーしたワインツアーも日本航空 / ジャルパック / JALUX 三社合同で進めています。
余市観光協会主催のラフェト・デ・ヴィニュロン・ア・ヨイチに、ご参集くださるワイン愛好家の皆さまに“リアルならではの体験”をしていただくことで、余市のワイン産業はより活性化していくと確信しています。日本航空グループと余市が企画したプロジェクトに、多くの皆さまが参加してくださることを期待しています。宜しくお願いいたします。


 JALで行く余市ラフェト 2023

 ■北海道余市町ワインイベント :ラフェト・デ・ヴィニュロン・ア・ヨイチ(農園開放祭)
 ■出発日:2023年9月2日(土)
 ■出発地:全国各地
 ■商品内容:JAL往復航空券+宿泊+ラフェトチケット+イベント会場送迎(片道 or 往復)
 ■コース:札幌滞在1泊2日 / 札幌滞在2泊3日 / 札幌+小樽 or 余市2泊3日
 ■募集人数:200名
 ■発売開始:2023年6 月27日(火)12:00

特典:ご応募くださった皆さまの中から抽選で 12名さまに、ドメーヌタカヒコのワインの購入権が当たります。
■ナナツモリ ピノノワール 2021 / 2 本
■ヨイチノボリ パストゥグラン 2021 / 10 本

詳細はサイトで確認できます。
奮ってご参加くださいませ!


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共通テーマ:旅行

ぶどう産地で新たな魅力を体感、新装したサントリー登美の丘ワイナリーに let's go !! [日本ワイン]

 富士見テラスからの展望
 広大なぶどう畑、甲府盆地、その先に雄大な富士山

 標高600㍍の眺望台からは、
 南アルプス、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、茅ヶ岳の景観も楽しめます!


 ワイン王国No.131 2022年11月号『未来へ紡ぐ日本ワイン』のページに、
 昨秋 リニューアルしたサントリー登美の丘ワイナリーの取材記事を載せています。
 字数の関係で同誌面に書き込めなかった内容をこのブログにまとめました。


 サントリー登美の丘ワイナリー リニューアルオープンセレモニー
 主催の吉雄敬子サントリー株式会社取締役執行役員ワインカンパニー社長(中央)
 右から庄内文雄サントリー登美の丘ワイナリー長、長崎幸太郎山梨県知事、保坂武甲斐市長


 甲州ぶどう

 甲州ぶどう畑散策ツアー(2023年1月の開催はなし)では畑の中でテイスティグができます!

 ぶどう畑の景観最高!


 樽熟庫の表示

 歴史を感じる熟成庫、特別な照明による空間演出


 FROM FARM ワイナリーツアー中のテイスティングセミナー

 貴腐ワインをはじめとする4種のワインを利き酒


      ワインショップ

 音声効果や映像を活用した空間

 有料試飲コーナー

 “ワインのみらい”と題した製品は売店とECのみで販売


             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


 ワイナリーでは11種のぶどう品種を栽培

 大山弘平栽培技師長兼ワイン生産部課長に伺った話を盛り込みながら・・・

      収穫は通常10月中旬がピーク、醸造所内の機器もフル稼働


 副梢栽培の導入
 サントリーが現在取り組んでいる副梢栽培の区画

 一昨年はメルロー、昨年はCHとCSを対象に実施面積を8倍にした由
 副梢栽培だと、完熟するのが通常収穫より、1ヶ月くらい遅くなるので、
 醸造所内の機器の管理にも余裕が出るとのこと。
 糖度やアントシアニン含有量(色調)、有機酸や香気成分の数値にも明確な差があり、
 良い結果が得られています。
 気候変動対策として大いに注目できます!


 カバークロップの活用
 90年代に使用していた牛ふん堆肥に混在していた牧草中心の草種のカバークロップ
 現在およびこれからも、主として有機栽培区でぶどう樹と一緒に栽培することで、
 病害虫対策に良い効果をもたらすコンパニオンプランツとして評価しているとのこと

 大気中のCO2削減対策には、土壌の炭素貯留量を増やして相殺させる方法として、
 ◎夏に伸びた草を刈り込んだり、ぶどうの搾りかすを堆肥化して土に返す取り組み
 ◎“炭にした剪定枝を畑に投入する”取り組みがあります。

 【参考】
 脱炭素化に向けて山梨県が取り組んでいるのが4パーミル・イニシアチブ
 県内で参加しているのはサントリー登美の丘ワイナリーとドメーヌヒデの2ワイナリー
 大山氏は「地中に投入した炭化貯留では、炭化枝の微小な穴に微生物が棲みつくので、
 二酸化炭素削減だけでなく、土壌の活性化につながることにも期待」とコメント


 不耕起栽培に対する考え方
 画像提供:サントリー株式会社 ワインカンパニー
   
 登美の丘ワイナリーではほぼ全面的に不耕起栽培を導入しているので、
 その点について伺ってみました。

登美の丘の土質を見ると、母岩となる凝灰岩が深さ2m以下に存在し、その上部は粘土・シルト層が覆っています。表土20~30センチはカバークロップによる影響で団粒構造が発達した土質となっているため、浅根の台木を用いることで、排水性の良い範囲に、水分ストレスをかける仕組みを構築しています。耕起(畑を耕すこと)を行うと団粒構造が破壊され、粘土・シルト層が表土近くに出てくるので、水の動きが鈍い圃場へと変化すると考えています。そのため、長年、不耕起草生栽培を実践し続けています。登美の丘の土壌構造は不耕起栽培にフィットしていると考えていますが、これは全てのワイン産地に当てはまることではなく、その土地が持つ土壌特性と狙う品質、味わいとの組合せだと感じています。


            o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


  新しい標語 “水と、土と、人と”&“はばたき鶴”との出会いも
 9月のリニューアルを機に分散していた日本ワインのブランドをFROM FARMに集約

 余談ながら・・・
 インタビューが若干長引き、指定のバス時間に間に合わず、急ぎ、タクシーで駅まで!
 降車間近に「私が折った鶴なのですがよろしければどうぞ」と運転手さん
 小さな白い箱を手にした彼のほうに目をやると、色とりどりの鶴たちが待機中[わーい(嬉しい顔)]
 私はみどりのストライプの鶴を選択、こころがぽっと温かくなる出来事でした。
 日本が誇るワイン産地なので、海外からのお客様にも折鶴をプレゼントなさっている由
 サントリーの新たな羽ばたきに重ね合わせることができるおめでたい

 サントリー登美の丘ワイナリー
 〒400‐0103 山梨県甲斐市大垈2786
 電話:0551‐28‐7311(受付時間9:30~16:30)

 ワイナリー見学の申請は上記のQRコードからでも可能
 2023年最初の予約開始日は1月10日(水)9時30分~
        予約受付期間は2月2日(木)~2月28日(火)
 🐰見学コース一覧
 🐰サントリーお客様センター https://www.suntory.co.jp/customer/

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明日発売! ラフィット社とのコラボレーションワイン〝ジャパンプレミアム デュオ ダミ〟 [日本ワイン]

日仏友好のワイン
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フランス語で“友好の二重奏”を意味する『デュオ ダミ』と命名されたワインが明日14日(火)に数量限定でリリースされます!  ワイン造りに関わったのは、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト[ラフィット]社の醸造家エリック・コレールさんとサントリー登美の丘ワイナリーの渡辺直樹ワイナリー長です。

ふたりは2010 年に両社が共同開発した特別醸造ワインセンチュリーの仕事を介して互いのワインスタイルを十分理解しあっている間柄です。
エリックさんにとって一番印象的だったのは、日本のぶどうのヴィンテージごとの違いだったようです。「2011年は結構難しい年でしたが、自分でも納得できるワインができました。やりがいがありました。難しい年でここまでできたのだから、この経験を生かし、次回以降より品質の良いワインが作れるはずです」とコメントしていました。


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日本ワインの新たな可能性の開拓を目指しています。


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カベルネやメルロ等の欧州系ぶどう品種をべースに、マスカット・ベーリ―Aやブラック・クイーン等の日本ぶどうをブレンドし、ふくよかでエレガントな味わいのワインに。その要はブレンドの妙!


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1:カマンベールといちじくのコンポート添え
チーズと合わせることで香りの幅が広がり、イチジク〇
2:炙り中トロ鮪握り  口中で若干の生臭さ△
3:仔羊ローストのペルシャード風 MBAの醸し出す甘さとのバランス〇
4:国産牛すき焼きと焼き豆腐   
焦げた醤油とワインのロースト香のバランス、MBAの甘さとタレの甘さ、旨味〇
 

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輝きのあるルビーガーネット、香り華やか、ロースト香、ソフトなタンニン、余韻にMBA由来の甘さ


サントリージャパンプレミアム デュオ ダミ スペシャル アッサンブラージュ2011IMG_4999 .jpg
限定1380本、ぶどう産地は山梨県甲斐市産(登美の丘)62%、長野県塩尻産38%。ブレンド比率はメルロ56%、カベルネ・ソ^ヴィニヨン32%、プティ・ヴェルド7%、マスカット・ベーリーA4% 、ブラック・クイーン0.9%、カベルネ・フラン0.1%
2011年は冷涼なVTで完熟した年ではないものの、瓶内でゆっくり熟成していくスタイルのワイン


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セミナー後はDBRが所有するロス・ヴァスコス(チリ)や南仏ラングドックにあるオーシエールのワイン、サントリーのジャパンプレミアムや登美の丘ワイナリーのワインをフリーテイスティング


デュオ ダミに関する情報はコチラで確認できます。
問い合わせ先:サントリーお客様センター 電話0120-139-380



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世界最優秀ソムリエのパオロ・バッソさんが語る日本ワインと和食のマリアージュ [日本ワイン]

まずは国産ワインコンクールの結果から
先月の24日&25日に行われた第12回『Japan Wine Competition (国産ワインコンクール)2014 』審査会での受賞ワインが、8月4日に発表されました。24都道府県103ワイナリーから過去最多の797点の出品があり、396点が入賞。金賞25点のうち、欧州系品種の白部門ではシャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン2013 、同長野シャルドネ2013、サントリー ジャパンプレミアム信州シャルドネ2013、ヴィラデストヴィニュロンズリザーブシャルドネ2013と長野県産が占めました。おめでとうございます!

ユネスコ無形文化遺産に登録された和食に注目が集まっています。日本ワインの牽引役サントリーインターナショナルでは世界最優秀ソムリエのパオロ・バッソさんを招聘し、日本ワインと和食のマリアージュセミナーを行いました。因みに、この時供出された塩尻マスカット・べーリーAはJWC2014 で金賞を受賞しました。

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昨年東京で開催された第14回世界最終秀ソムリエコンクールの覇者パオロ・バッソさん(右)
サントリーワインインターナショナル(株)登美の丘ワイナリー渡辺直樹所長

日本らしい味わい
国産ぶどう100%で造る日本ワインは原材料の量的な問題もあり、現在、国内市場の約3%程度ですが、伸びは著しく、海外からの来訪者の関心も高いようです。日本の〝風土〟と〝品種〟の特徴が表現されているワインには、優しさ、繊細さ、柔らかさ、ふくよかな味わいがあり、素材の味わいや出汁、旨味を生かした和食と相性が良いことがわかります。

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ワインは供出順に
#1:ジャパンプレミアム甲州2012(品種:甲州)
バッソ:色調は明るいイエロー、輝きがあります。香りのインパクトは中程度、酵母、クミン、アロマティックハーブ、柑橘類の香りがあり、口中でのアタックはフレッシュで、酸味は程よく、ボデイは軽め。口中で変化を感じます。ストラクチュアはj繊細で、余韻にスパイシーさを感じます。アプローチしやすいワインで、いろいろな料理とマリアージュできる可能性があります。

#2:ジャパンプレミアム塩尻マスカット・ベーリーA2012(品種:マスカット・ベーリーA/MBA)
バッソ:美しいルビー色、香りはデリケートで、口中でワクワク感があります。程よい酸味があり、この酸味がワインにフレッシュ感を与えています。タンニンは繊細、余韻は中程度、グラスワインで楽しめるワイン
 

#3:登美の丘ワイナリー登美・白2012(品種:シャルドネ100%)
バッソ:色調は輝きのあるゴールド、最初の香りはスモーキー、ヴァニラ、次に樽熟由来のトースティーさ、レモン、ゴールデンデリシャス バター。心地良く、しっかりした風味があり、口に含むと豊かなボディを徐々に感じます。余韻も長く、表現豊かなワイン

#4:登美の丘ワイナリー登美・赤2009
(品種:カベルネ・ソーヴィニヨン45%、メルロ35%、プティ・ヴェルド20%)
バッソ:色調はオレンジを含むガーネット、サクランボ カシス、ツタ 熟したフランボワーズ、レザー。デリケートでしなやかな、程よいストラクチュア、リッチでタンニンの質が良く、長い余韻。フルーティーで、スパイス、シナモン、丁子のようなニュアンスが残ります。

#5:ジャパンプレミアムかみのやまメルロ2011(品種:メルロ100%)
バッソ:色調は美しいルビー、ガーネット、インパクトは強く、ニワトコの香りが特徴。丁子、スモーキー、口中ではダイナミックでしっかりしたストラクチャュア、豊かな肉厚感、酸味は中程度、余韻は中くらい、繊細でバランスが取れています。タンニンは刺激的でワクワクさせるよう感じで存在しています。

日比谷・帝国ホテル『吉兆』の料理
#1:お造り 3品
■ 宮城県産真子ガレイ ポン酢で(橙&薄口醤油) ■鹿児島県産あおり烏賊 塩で ■宮崎県産本鮪中トロ山葵と土佐醤油で(濃口醤油、酒、たまり、みりん、追い鰹節)
#2:焼物
■岩手県産あいなめ黄身たれ(卵黄、みりん、濃口醤油)焼き ■あいなめ黄身たれ焼き 花山椒と共に
#3:煮物
■筑前煮
素材:蓮根、人参、ごぼう、しいたけ、こんにゃく、鶏肉、青味
※今回のマリアージュの為に特別供出、吉兆さんでは通常筑前煮は作っていません
#4:肉料理
■埼玉県産黒毛和牛すきしゃぶ(すき焼きでもしゃぶしゃぶでもない一品)
素材:サーロイン、玉ねぎ / 調理法:割り下と昆布出汁で牛肉をしゃぶしゃぶ

和食とワインのマリアージュ
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ジャパンプレミアム甲州と真子ガレイ&あおりイカを合わせて
渡辺:イカと合わせると酸味を感じて、そのあとに甲州の渋みが広がり、甲州の旨味とイカの旨味が長く残ります。ワインの輪郭、甲州の特徴がはっきり出てきます

バッソ:カレイと甲州、どちらも同じくらいのレベルで引き合っています。ポン酢に関して「もう少しソフトな味わいに」と注文しました。和食はこのように味の強弱をリクエストができるのが良いです。イカ(塩で)はワインをひき立たせます。酸味と(素材の)甘さを感じますが、軽さと酸味のバランスはとても良いです。イカを口に入れた時の粘っこさがワインを引き立たせていますが、相性をみる場合、味の面でのマリアージュだけではなく、感覚面でのマリアージュも大事。それはこのイカのように口中での〝触感〟です。

ジャパンプレミアム塩尻マスカット・ベーリーAと本鮪中トロを合わせて
渡辺:アタックから中盤にかけてワインの甘さを感じます。その後、タンニンは、脂分と合わせることで、ほのかな甘さが長く伸びていきます。造り手から言うと「単純に良く合う」という印象。ワサビの香りとワインのスパイシーさが増長するので、ワサビを少しつけて食べるほうが良く合います。

バッソ:本鮪中トロの部分がどれだけあるかを見定めることがポイント、脂分がタンニンを包み込む感覚

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登美の丘ワイナリー白をあいなめ黄身たれ焼きにあわせて
渡辺:強さの程度が近いので、最後に感じるワインと魚の旨味が心地良い
バッソ:ベースのマリアージュはサイズ(大小、味の強弱)を加減することで、ワインと寄り添うことができます。

登美の丘ワイナリー白をあいなめ黄身たれ焼きにあわせて+花山椒
バッソ:赤が合いますね。欧州でもさかなと赤の組み合わせについて良く聞かれます。私は合うと答えていますが、どの魚で、どのワインで、どのソースを使うか、気をつけなければなりません。

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ジャパンプレミアム塩尻マスカット・ベーリーAに筑前煮を合わせて
渡辺:ワインの甘さが引き立ち、タンニンの質感が心地良い

バッソ:いろいろな素材が入っていますね。鶏肉でも皮と身の部分があり、蓮根や人参のように甘味をもたらす素材もあります。皮の部分が多ければMBAで、身の部分や野菜の甘さがあるならメルロ。和食の可能性はこの料理だけでも感じ取ることができます。口中に入れるもので、合わせるワインの印象が変わってくるからです。

和食と塩尻マスカット・ベーリーAについては〝ワインのこころ〟でも紹介しました。
>>>http://sankei.jp.msn.com/life/news/140814/trd14081412070009-n1.htm

ジャパンプレミアムかみのやまメルロに筑前煮を合わせて
渡辺:蓮根や人参等の野菜と合わせると風味が良くなり、ワインが若々しくなります。
バッソ:筑前煮にはかみのやまメルロを薦めます。

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登実の丘ワイナリーの登美・赤2009
JWC2014では2010年ヴィンテージが金賞に(2014年12月発売予定)

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登実の丘ワイナリーの登美・赤2009と黒毛和牛すきしゃぶを合わせて
バッソ:玉ねぎの甘味(甘さの強弱を調整)に注目を! 登美の赤だけでなく、かみのやまメルロとも合わせてみました。これは玉ねぎだけでなく、キノコ類でも合わせることが可能。料理の可能性が広がるということは、ワインの選択肢も広がるということです。

バッソさんから
和食は世界的に有名ですが、海外のお店では日本のワインが揃っていないため、飲めないことが多いのですが、日本でも飲めないことがあるのでそれがとても残念です。旅行者の最大のよろこびはその土地の食を楽しむことです。ですから、もっと日本ワインのセレクトができれば良いと思っています。深く根付いている日本の食文化を旅行者がフォローできれば、自国に帰った時に、特に強い印象として残ると思います。そのような形で日本ワインのサポートが広がっていけば、日本ワインの質はさらに向上するはずです。

バッソさんに質問してみました!
数年前ほど前、英国のワインジャーナリスト、ジャンシス・ロビンソン女史に「日本の固有品種〝甲州〟を世界に出すためにはどのような手段がありますか」と質問したことがあります。その時、「甲州はスイスのシャスラと同じような品種なので、ワイン単独では押しが弱いので、食と合わせて行くのがよいのでは」というお答えをいただきました。
そこで、イタリア生まれでスイス在住、スイスの伝道師たるバッソさんに同じ質問をしてみました。
「シャスラとは味わいの点では少し違いますが、アプローチの仕方は正しいと思います。甲州だけを持っていってというのはなかなか難しいかもしれませんが、料理と合わせて、ガストロノミーの一部として、パートナーとして進めていくのがアプローチとして正しいと思います。スイスではシャスラはチーズと合わすことが多く、マリアージュでは黄金の鉄則があります。甲州の場合、ワインに合った料理か、料理にあったワインかはわかりませんが、甲州から造られたワインにはなからず日本で合う料理があるはずです。料理人やシェフが甲州にあわせた料理を考案する、ターゲットを定めてチャレンジすることも可能だと思います」と。同意です!

2000年のカナダ・モントリオールの世界最優秀ソムリエコンクールでバッソ選手の競技を初めて拝見しました。この時、2位だったバッソさん。それから13年の歳月が流れ、昨年の東京大会で念願の優勝を果たしました。その間の努力に敬意を表します!
「私にとって〝東京〟は感動につながる場所なので、これからも日本ワインの大使として日本のことを語っていきます」と答えていたバッソさん。力強い限りです!

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