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新たな絆! ピーロート・ジャパンとチリの老舗ワイナリーTARAPACA タラパカ [来日したワイン生産者&関係者]

 創業150年を迎えたヴィーニャ・タラパカ
 左からセバスチャン・ルイス、ペドロ・エラネ・アグアド、クリストバル・ビザマ各氏

1874年、チリの銘醸地マイポ・ヴァレーに創業したヴィーニャ・タラパカ
今年で150周年を迎えるチリ最古のワイナリーのひとつです。昨秋、輸入元ピーロート・ジャパンが独占販売権を取得したことに伴い、ヴィーニャ・サン・ペドロ・タラパカ(VSPT)社からCEOのアグアド氏(中央)、ヴィーニャ・タラパカのチーフワインメーカーのルイス氏(左)、同エリアマネージャーのビザマ氏が来日。歴史や現況について語りました。

ちなみに、VSPT社はチリ最大のワイングループでチリの6ワイナリーとアルゼンチンの2ワイナリーが加盟。ヴィーニャ・タラパカは2008年から一員になっています。同グループの総栽培面積は4,254㌶、年間1,600万ケース以上を生産し、世界80以上の市場で販売。チリ第2位のワイン輸出コングロマリットです。



ヴィーニャ・タラパカの輸出先は中国、韓国、カナダ、ブラジルが特出。所有地は2,600㌶、そのうち611㌶に植樹。自然の山に囲まれた自社畑を「ナチュラル・クロ」と呼んでいます。ここは、土壌、気候、地形だけでなく、生物多様性にも恵まれており、ワインの味わいに反映しています。
VSPTグループ全体のサスティナブルへの取り組みとしては、環境に優しいワインの生産に力を入れており、具体的には ■CO2削減を目指す継続的な投資 ■輸出用ボトルの14%軽量化 ■マイポ・ヴァレーにおける生物多様性保全活動 ■企業を取り巻く社会/環境のあらゆる側面でのサスティナブルな環境形成の活動をしています。


       グラン・レゼルバ レッド・ラベル シャルドネ2022
      ロブスターカクテル

冷涼なアコンカグア・ヴァレーから産出されたシャルドネ100%のワイン。13~14度で低温発酵、300㍑のフレンチオークの旧樽35%&ステンレスタンク65%で8ヵ月熟成。MLF5~7%。フラワリーでシトラスやハーブのアロマ、アルコールと酸味のバランスが良く、フレッシュで果実感に満ちたスタイル。「収穫を早め(3月中旬)に行うことで酸味を生かす」とルイス氏。
使用年数は1年~7年

      グラン・レゼルバ レッド・ラベル カベルネ・ソーヴィニヨン2021
      ウルフギャングサラダ モッツァレラチーズ添え

カベルネの聖地マイポ・ヴァレーのCS94%、CF4%&PV2%。旧樽のフレンチオーク225㍑で12ヵ月熟成。黒系果実のプラムやカシス、黒胡椒や丁字似のスパイス。まるみのある口当たり、具材たっぷりのサラダやチーズと良い相性。

        グラン・レゼルバ ブラック・ラベル カルメネール2021

花崗岩を起源としたマイポ・ヴァレーの沖積土壌、根は深く、素晴らしいボディとまろやかで甘やかなタンニンを備えたカルメネール100%のワイン。栽培はマサルセレクション。300㍑のフレンチオーク(新樽率15%)で14ヵ月熟成。深みのあるルビーレッド、黒系果実のブラックベリーやブラックチェリー、スミレやバニラ、アーシーさもあり、層になって広がるアロマ。口中滑らか、バランスの取れた味わい。

  マイポ・ヴァレーのナチュラル・クロ
 画像:ヴィーニャ・タラパカ

  グラン・レゼルバ ブラック・ラベル カベルネ・ソーヴィニヨン2020
  Tボーンステーキ マッシュポテト クリームスピナッチ

石英を含む地区と沖積岩が表層にある地区で痩せた土壌。マイポ・ヴァレーのCS100%、フレンチオークの大樽とフレンチオーク(新樽率15%)で14ヵ月熟成。深みのある濃いルビー色、赤・黒系果実に黒胡椒や丁字等のスパイス、樽由来のバニラ。熟したタンニンがウルフギャング・ステーキのジュージーな肉質や脂分と相まって絶妙なマリアージュ。来日メンバーも絶賛!


      グラン・レゼルバ ブルー・ラベル レッド・ブレンド2020
      チョコと2種のアイスクリーム

ワイナリーを代表するアイコンワイン、マイポ・ヴァレーのCS75%、シラー10%、CF9%、マルベック6%のブレンド。フレンチオークの大樽3,500㍑とフレンチオーク(新樽率20%)で14ヵ月熟成、容器は共に50%ずつの割合。最高の区画のぶどうで平均樹齢30年の古樹。深みのあるルビー色、赤&黒系果実のアロマ、ダークチョコ、ミントや黒胡椒。骨格のあるタンニン、豊潤かつパワフル、長い余韻。チョコとワインのポリフェノールが相乗したナイスマリアージュ。総生産量2万ケース。Decanter2022で最高賞の97点を獲得。


 供出順に左から
 #1:レッド・ラベル シャルドネ2022 / 3,300円(税込)
 #2:レッド・ラベル カベルネ・ソーヴィニヨン2021 / 3,300円(税込)
 #3:ブラック・ラベル カルメネール2021 / 8,800円(税込)
 #4:ブラック・ラベル カベルネ・ソーヴィニヨン2020 / 8,800円(税込)
 #5:ブルー・ラベル レッド・ブレンド2020 / 11,880円(税込)


青木私感 日本におけるチリのプレミアムワインの立ち位置
アジア圏では中国や韓国におけるプレミアムワインの動きが快調で販売数量も伸びている。なかでも韓国では、スパイシーな料理やコリアンバーベキューと食すことで、チリのカベルネやカルメネールとのマリアージュが好評。市場への導入がプレミアムな価格帯だったことも味方して、金額面でも成功を収めている。
ひるがえって、日本では、安価な価格帯のチリワインからスタートした経緯があり、プレミアムワインの動きは、両国と比べると、いまだ出遅れている。

財務省が発表した酒類輸入通関実績をもとに、醸造産業新聞がまとめた2月のスティルワインの輸入上位10ヵ国を見てみると、1位はチリ。しかしながら、750mlあたりのCIF単価は、5位のアメリカが最高で2,332円(前年1,932円)、次いで6位のオーストラリアが1,684円(同996円)、最低は1位のチリで317円(同289円)という結果になっている。

同紙による『2023年の輸入スティルワインの銘柄別・生産者別販売数量』では、10万ケース(9㍑換算)超は19銘柄。チリ産は、上位4銘柄(1位アルパカ、2位フロンテラ、3位サンタ・カロリーナ、4位コノスル)を占め、他にも9銘柄がランクイン。日本市場におけるチリワインの人気の程がうかがえる。ゆえに、今後の課題は上級の価格帯へのシフト!

ブログ内に記述した生産者の中・高価格帯のレンジは、低価格帯のワインとは異なる趣きがあり、試せばわかる魅力がある。さらに、評価が高い生産者のワインにはすべてのレンジで安定感がある。

味覚に敏感な日本のワインラバーの皆さんが、プレミアムワインの愛好家になってくだされば、アメリカやオーストラリアのCIF単価にすぐに近付くと確信しています。
2024年が日本におけるチリのプレミアムワインの幕開け年になることを願いつつ・・・

【製品についてのお問い合わせ先】
ピーロート・ジャパン / TEL 03-3458-4455 / service@pieroth.jp

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カリフォルニア『メートル・ド・シェ』の注目すべき若手コンビ来日! [来日したワイン生産者&関係者]

 マーティン・ウィンターズ&アレックス・ピッツ(右)共同オーナー
 ふたり揃って来日したのは今回が初めて

10年ほど前、料理人として2つ星レストラン『サイラス』で働いていたことがきっかけで、繫がったおふたり。ピッツ氏はその後、フレンチランドリーで働き、カリフォルニアのナチュール・ムーヴメントの先駆者スコリウム・プロジェクトのアシスタント・ワインメーカーとして研鑽を積みます。ウィンターズ氏はソムリエとして、メドーウッドで働き、その後、レオ・ハンセン氏からワイン醸造を学びます。そして、2012年に共同で『メートル・ド・シェ』のブランドを設立。人為的な介入を抑え、樹齢の古いぶどう樹のぶどうを使ったワイン造りに注力しています。

当日のリポートがワイン王国webに掲載されたので、リンクさせていただきます。今のカリフォルニアを感じてくださいませ


        シュナン・ブランのスパークリングワイン
        シュナン・ブランは恩師レオ・ハンセン氏が愛する品種

 ふたりは恩師に敬意を表し、シュナン・ブラン100%の泡ものを完成させました。
「集いの場では泡ものは必須。我々が造ったスパークリングで乾杯したかった」とピッツ氏
 軽快でフードフレンドリーな瓶内二次発酵
 ソレラ(2012年からのワインを継ぎ足し)スタイルの泡ものもあり。こちらは日本未輸入
 シャンパーニュは、アヴィーズ村を代表するジャック・セロスやアグラパール
 ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のムーセ(Mousse)が好みだそうです。


     ユニークなラベル
    自由の女神とカリフォルニア州のシンボル ハイイログマが乾杯している絵柄
    出典は1883年に出版された『The Wine Press & The Cellar』


     Tacos Barのフレッシュ・タコス
     素材はフレッシュなブリ


      鮎をトルティーヤで巻いて揚げて


IMG_4404.jpg
 ウナギに山椒を添えて


    Bean to Barブランドのチョコ


 フィッシュ・タコスはカリフォルニアでも大人気
 食の話題でも大いに盛り上がっていました。

 料理に合わせて6アイテムがサービスされました。
 左上のグラスはメキシコ在来種のトウモロコシを焙煎し煮出したオリジナルコーン茶


 マルコ・ガルシアオーナーシェフも加わり記念ショット!

 
              🍀🍀🍀🍀🍀
                    
人気店Los Tacos Azules
取材時、マルコさんが「三軒茶屋にもお店があるよ」と言っていたのでググったら、何と、何度もお店の前を通っていたことがわかり(汗)
先日、ランチ初体験してきました。ここはお昼のみ、恵比寿のTacos Barは夜だけの営業

 おすすめタコスのコースにあったインゲンとチョリソー炒め

 具材たっぷり

 ピリ辛風味

 若い女子や外国籍のグループ、ファミリー等、客層様々
 外には10名ほどの列ができていて人気ぶりがよくわかりました。
 地元にいながら、灯台下暗しでした、sorry

【製品についてのお問合せ先】
 WINE TO STYLE 電話03-5413-8831 / https://www.winetostyle.co.jp/


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2024年の桜鑑賞は東京のお気に入りスポットで! [桜、さくら、sakura]

 上野の河津桜
 2月中旬の上野公園


      青い空に映える河津桜の濃桃色


      情緒がある朱色の鳥居


 目黒不動界隈の河津桜
 3月初旬には“今さかりなり”


 樹がざわざわ
 蜜を求めて動き回っていたメジロたち


 4月の紀尾井町周辺
 モダンな景観と江戸風情の融合


 弁慶壕のソメイヨシノ


 桜の季節の定番は・・・
 東京ガーデンテラスにある人形町『今半』のランチ御膳


      千鳥が淵
      学生時代の旧友と久々の再会で九段方面へ


 千鳥が淵のソメイヨシノ[ウィンク]


 花冷えでしたがボートも花盛り


 こころ和む世田谷観音
 しだれ桜の先に見えるのは夢違観音


      例年より静かな印象のしだれ桜


 4月6日には満開[桜]


  鬱金(うこん)の桜は来週半ば位が見頃かも


           色調の変化(淡黄緑から桃色)が魅力の鬱金桜


     太田兼照執事に確認し、阿弥陀堂初参観
     黄金色に輝く阿弥陀如来像にご挨拶!
     堂内には五百羅漢寺に安置されていた羅漢坐像のうちの九体も!


 追記/4月13日  世田谷観音の鬱金桜
 パネルも作り替え綺麗になっていました[ウィンク]


      開花のズレが花弁の色に反映


 淡イエロー


      少し赤みを帯びて


 まもなく散り際


 まぁ、金色の鯱


     例年愛車で桜詣、今年は徒歩
     それで気付いた鯱、思わぬ発見!
     後で太田執事に伺ったところ「12年前に設置」と。徒歩の重要性実感[ふらふら]



 3月中旬の京都
 開花には少し早かったので、
 高台寺の波心庭で気分だけ[わーい(嬉しい顔)]

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NHKシャンパーニュ講座の秋季を締めてくれたのは心意気最高のマイィ・グラン・クリュ [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 マイィのニューアイテムをご紹介
 画像提供:合同酒精
 創業は1929年、25の家族(90人の組合員)からなる生産協同組合CM
 畑の面積は70㌶、年間販売量は約50万本 / 国内30%、海外70%(35ヵ国以上に輸出)
 ぶどう品種はピノ・ノワール、シャルドネのみ栽培
 グラン・クリュのマイィ村のぶどうのみ使用
 地下20mのセラーには4年分の販売量に相当するボトル本数を貯蔵・熟成
 2017年からヴィーガンへの取り組み
 2021年にすべての畑でHVEとVDCの認証を取得

 2018年に講座で取り上げて以来、数年が経過してしまいました。
 当時のリポートをリンクしておきますので、事前学習にご活用いただけると嬉しいです。


 画像提供:合同酒精
 ワイナリーを取り囲む35区画(リューディ)


 画像提供:合同酒精
 協同組合の誇りが伝わってくる醸造施設
 徹底したこだわりは酒質の良さに反映しています!


 秋季講座最終回の6回目はマイィ
  供出順 左から右へ

  第1フライトはブレンド同率でヴィンテージ違い


 #1:マイィ エクストラ・ブリュット ミレジム2016 コンポジション・パーセレール
 生産者:マイィ・グラン・クリュ
 ぶどう品種:PN75%、CH25%
 ドザージュ:2~3g/L
 価格:7,908円(税別)
深みのあるストローカラー、持続性のある細かな気泡、アロマがチャーミング、柑橘系果実、ブリオッシュ、アーモンド、フレッシュ感と心地良い味わいのバランスが絶妙、酒質のきれいさも好印象

 #2:マイィ グラン・クリュ ナチュール2013 生産量17,950本
 生産者:マイィ・グラン・クリュ
 ぶどう品種:PN75%、CH25%
 ドザージュ:0g/L
 価格:10,008円(税別)
アーティスティック コレクション発売開始から20年の記念として、コンテンポラリーアーティストとコラボしたアイテム。コンセプトはNature(自然)=ドザージュしないこと。オリジナル缶にデザインされているのは区画毎に細かく管理されているマイィの秋のぶどう畑。2013年は収穫が遅かったので、ぶどうはゆっくり熟した由。それを反映したぶどうは様々なアロマを有し、瑞々しい洋梨やリンゴ、菩提樹や白胡椒、塩味、緩やかな酸化熟成のニュアンスもあり、食感はドライ&クリーミー

 #3:マイィ レ・エシャンソン2012
 生産者:マイィ・グラン・クリュ
 ぶどう品種:PN75%、CH25%
 ドザージュ:6g/L
 価格:24,008円(税別)
3月のキーアイテムのひとつ。2月はランソンに特化しましたが最高醸造責任者のエルヴェ・ダンタンさんの前職場はマイィ。この2012年ヴィンテージは彼が手掛けた最後のシャンパーニュであり、ラッキーにも入手できたので講座生の皆さんとどうしても利き酒したかったというのが本音です。第3週&第4週ともに第1フライトの一番人気でした。
色調は濃いイエロー、気泡繊細、第1香はとてもシャイ、時間と温度変化で徐々に本性発揮。熟れたカリンや洋梨、アカシア、ドライフルーツ、ミネラル、旨味、まるみ、複雑味、口中シームレス


 第2フライトで新アイテム披露

 #4:マイィ ブラン・ド・ピノ・ノワールNV コンポジション・パーセレール
 生産者:マイィ・グラン・クリュ
 ぶどう品種:PN100%
 ベースヴィンテージは2018年
 タンク(ソレラシステム)で保存しているリザーヴワインを使用
 ドザージュ:8g/L
 価格:8,308円(税別)
深みのある黄金色、黄色系果実やスパイス、ハーブのニュアンス、ミネラル、グラス内の温度が上がるにつれリザーヴワイン由来の複雑味が広がり、食とのマリアージュが連想できたシャンパーニュ。リッチでありながら繊細さを備えたマイィらしいスタイル

 #5:ポエティック・ドゥ・ラ・テールXVI.I NV 日本での発売は3月19日
 生産者:マイィ・グラン・クリュ
 ぶどう品種:PN100%
 ベースワインは70%が2016年、リザーヴワイン(ソレラシステム)30%
 ドザージュ:5g/L
 価格:21,000円(税別)
 ポエティック・ド・ラ・テールの生産量6,792本、XVI.Iは3,381本のみ発売
3月のキーアイテムのふたつめ。欧州では昨秋リリースされていたシャンパーニュで、日本上陸を心待ちにしていました。第3週講座前日の発売という絶妙なタイミングでご披露できたことは本当に嬉しく思いました。黒ぶどう100%ながら白い花のイメージもあり、フレッシュ感と熟成感、塩味、厚み

  3月中旬に日本上陸

 デゴルジュマンの違いを楽しむアイテム
 バージョン1の発売から何年かしてバージョン2が市場デビューするようです。
 前者をキープしておいて、2アイテム揃ったら、利き比べたいですよね。
 数年後を楽しみに待ちたいです!

 ボトルの表裏画像をしっかり撮影してくださったHakoさん講座リポート
 富士山を背景にした画像もナイス、感謝です!


      参考:The World's Most Admired CHAMPAGNE Brands 2024
       Drinks International が発表したThe List
       ベスト3は不動です。
       ペリエ ジュエやローラン ペリエ
       ドラピエのアップ評価は嬉しいです[わーい(嬉しい顔)]


       春季講座の第3週&第4週とも満席になっています、ありがとうございます!
       ご参加くださる皆さまにはワクワク感をお届けしたいと思っています。
       引き続き、宜しくお願いいたします🥂🥂🥂

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