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1月のシャンパン講座は時間を変更して開催 [NHK文化センター青山教室]

     緊急事態宣言に絡んで時間変更

 緊急事態宣言を受け、NHK文化センター青山校から、午後8時以降の講座に関しては、
 休講あるいは時間変更との連絡がありました。
 私のシャンパン講座は、開始時間を30分早め、20時終了ということで、
 受講生の皆様に連絡。時間変更で開講することが決まりました。
 【現行クラス】1月27日18時30分~20時
 【増設クラス】1月20日18時30分~20時

 
     TEST KITCHEN Hに設置されている紫外線照機能付き空気清浄機

講座の件は、ひとまず、落着しましたが、飲食業界に関わる仲間は、2月7日まで休業を余儀なくされたり、20時閉店との規制に苦慮しています。
コロナ感染拡大に関しては、飲食業界だけが悪者扱いされている印象ですが、消毒、マスク着用、換気対策等を徹底している店舗は多いです!

前回の緊急事態宣言時と違い、今は、コロナ感染では、“何に気をつけるべきか”が、わかってきました。その意味から、飲食店での客側の態度、大声で話して元凶の“飛沫を拡散”させるような態度は慎むべきだと強く思っています。
この1ヶ月でコロナ感染者を激減させるために、加えて、飲食業界の仲間がこれ以上、大変な状況に追い込まれないようにするためにも、初心に戻り、各人が感染防止に努力する必要があると思います!
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2019年秋期からの講座案内 ~シャンパン講座、区民ワイン講座、ワイン科学講座~ [NHK文化センター青山教室]

シャンパン講座@NHK文化センター青山校

オーダーメイドなシャンパンレッスン ~各メゾンの奥深さを愉しもう~ 
シャンパンラバーの皆様からの早々のリアクションでキャンセル待ちになりました。
ありがとうございます!!
11月にはシャンパーニュ研修ツアーで7メゾンを訪問しますので、現地情報も発信します。


[NEW]区民ワイン講座 募集開始

日時:10月26日(土)15時~
会場:梅丘パークホール
定員:40名  
チケット:2,000円 [わーい(嬉しい顔)]御礼 完売しました!

適度な量のワインをたしなむことは人生100年時代を乗り切る妙薬です。 講座ではオーストリアのリーデルグラスを使い、5種のワインを試飲しながら生活に役立つワイン情報をお伝えします。世田谷区民以外のワインラバーさんもウエルカム、早めのリアクションをお待ちしています。詳細はコチラで!

[NEW]ワインアカデミー@The Okura Tokyo 9月12日に新装開業するホテルオークラ改め『The Okura Tokyo』のワインアカデミーではエキスパートクラス(最上級)で“映画とワイン”を担当します。 ニューバージョンをお楽しみに!

[NEW]9月9日から募集開始 11月16日(土)開催予定の山梨大学主催公開講座ワイン科学講座は全4回から成り、私は第1回で「世界のワイン」についてのお話をさせていただきます。 私が尊敬するワイン界の重鎮が脇を固めてくださいます。 皆さまの参加をお待ちしています!

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ワインで巡る世界ツアーでシャンパンと拮抗したスパークリングワインは・・・ [NHK文化センター青山教室]

今年最初の単発講座無事終了

ワインで巡る世界ツアーの第4弾は“世界の泡もの”にフォーカスしました。
ブラインドテイスティングで供出したのは、左から、スペインのカバ、米国のスパークリング、シャンパン、英国のスパークリング、イタリアのフランチャコルタです!


お片付け後の撮影だったので全員集合にはなりませんでしたが、ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

世界で最も消費されているイタリアのプロセッコ


一番元気な泡ものプロセッコ
ソロイタリアの林茂代表によると、DOCGで8,500万本、DOCで4億8,000万本(2017年データ)なので、出荷本数は6億本近いとのこと。シャンパーニュの2倍の数量になります。ちなみにプロセッコの輸出相手国ナンバーワンはドイツです。

講座のウェルカムスパークリングとしてお出ししたのはDOCプロセッコ、マッツェイ ヴィッラ マルチェッロ プロセッコ ミレジマート2017、品種はグレーラ85%、ピノ・ビアンコ15%、価格は1,970円(税別)、ファインズさん扱いの商品です。

製法はアルコール(一次)発酵したワインを、密閉したタンクのなかに入れ、糖分と酵母を添加して、2回目の発酵を行うシャルマ法です。マスカットのようなアロマティック品種を原料にして、その果実香や果実味を生かしたい場合に効果的。比較的生産コストが抑えられ大量生産も可能です。


シャンパーニュと英国に共通する白亜質

出典:ブドウ畑の自然環境 武田弘著

昨今、英国のスパークリングワインに注目が集まっています。
私も何度か英国の泡ものにフォーカスしていますが、まず、鉱物学の分野の第一人者武田弘先生から伺ったお話をお伝えしておきます。先生は「シャンパーニュの白亜質の地層は緑色に塗られていますが、これはドーバー海峡を挟んで続いています。イギリス側の海岸は白亜質の壁で有名ですが、これはシャンパーニュの白亜紀の地層と同じで、白亜紀の時代に古パリ海周辺で堆積したものです」とおっしゃっていました。
気候変動、地球温暖化の好影響下にある英国ではシャンパーニュ地方と同じ地層のエリアから、ワインコンクールで輝かしい成績を収める素晴らしいスパークリングワインが誕生しています。
ご参考までに、白亜紀より、一時代古い地層がジュラ紀です。つまり、「白亜質」を、「石灰質」という意味にとれば、両方の地層はともに石灰質なので同じということになります。ただし、 「白亜質」を「白亜紀という時代に堆積した地層」という意味で強調すると、違った時代のものということになります。

世界と日本のシャンパーニュデータ
シャンパンは、フランス北部シャンパーニュ地方の伝統製法(英語:champagne method, 仏語:méthode champenoise)によるスパークリングワインで、世界で最も良く知られています。シャンパーニュの特定地域、特定ぶどう品種等、厳しい規制に基付いて造られたもの以外はシャンパーニュとは呼べません。また、シャンパーニュと同じ伝統製法で造っても、シャンパーニュ以外の産地では、英語:traditional method, 仏語:méthod traditionnelleと呼称します。

2018年の総出荷数量は3億187万本(前比1.8%減)、金額は過去最高だった前年を0.3%上回る48億8707万ユーロ。フランス国内の消費は数量、金額ともに減少気味。国内と輸出の比率も逆転しています。 数量ベースでは、第1位が英国で2,676万本(前比3.6%減)、第2位はアメリカで2,371万本(前比2.7%増)。逆に金額ベースだと、第1位はアメリカで5億7,707万ユーロ(前比1.5%減)、第2位は英国 4億617万ユーロ(前比2.2%減)。
日本は今回も数量&金額ともに第3位で、1,358万本(前比5.5%増)と3億1,882万ユーロ(前比3.9%増)、確実な歩みを続けています。

『The World Most Admired CHAMPAGNE BRANDS 2019』のランキング
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毎年、Drinks International のランキングを興味深く見ているのですが、本年度のトップはポル・ロジェ! 昨年シャンパーニュ研修で訪問したペリエ・ジュエも8つ上って12位、今秋訪問予定のジュセフ・ペリエも初登場しているので嬉しいです。
今回、単発講座用のシャンパンとして、ポル・ロジェのピュア(ノン・ドゼ)を選びました、理由は2つあります。まず、対抗馬として考えていたスペインとイタリアの泡ものがノン・ドゼであること。その昔、ポル・ロジェのパトリス・ノワイエル前社長がピュア発売に際して語っていた 「弊社の看板NVのブリュットに糖分を添加しないで造ったシャンパンの味わいに納得できず、その後、再度試行錯誤を繰り返し、NVより、さらに良い畑のぶどうを厳選して使うことで、ピュアな味わいのシャンパンを完成させることができた」というお言葉が強烈でした。それゆえ、ノン・ドゼなら、ピュアと決めていました。アイテム決定後、ジェロボームさんから今年のランキングを伺い、選択にさらに自信を深めました。

シャンパンに拮抗するハンブルドン?!
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2015年から英国産スパークリングワインについて講座やブログでも取り上げています。
英国に本部があるBB&Rさんが輸入しているリッジヴュー、ガズボーン・エステイト、キャメル・ヴァリー等を体験し、大いに満足。今回は今まで供出していない造り手にフォーカスしたいと思い、銘柄選択をしていた時、ジャンシス・ロビンソンMWやMSたち12名による『シャンパーニュvsイングリッシュスパークリング』のブラインドテイスティングで、1位になったハンブルドンを見て決断。私自体、テイスティングではワクワクでした!


スペインDOカバの変化

カバの生産量は2億5,251万本、輸出量は1億6,222本。


カバは熟成期間で4つに分類されます。

最上級のカバ・デ・パラへ・カリフィカードにはホログラム

長熟を旨とし、ビオデイナミ農法を導入して極上の泡もの造りをしているグラモナのシール

コルピナット表記

今年1月、カバ・デ・パラへ・カリフィカードに属していたグラモナがDOカバを脱退し、長熟タイプのカバ造りをしている仲間と正式にコルピナットをスタートさせました。グラモナのラベルがコルピナット表記となって日本上陸するのは来年以降だと思いますが、カバの新たな動きについては、ワインのこころで紹介しています。


カルフォルニアのスパークリングはアイアンホース
昨年6月、ナパ取材があり、帰国後に、単発講座としてナパワインの魅力をお伝えしました。今回はナパから離れ、ソノマのスパークリングワインを選択、連続5 代のアメリカ大統領の公式ワインとして提供されたアイアンホースです。
最初は冷戦を終結させた歴史的なレーガン-ゴルバチョフ首脳会談、ブッシュ政権、クリントン政権、ジョージW.ブッシュ政権では英ブレア首相との商談ディナー、新婚のチャールズ皇太子とカミラ夫人を迎えた際のレセプションでは乾杯用ワインとして、今回取り上げた『ウェディング・キュヴェ』が供されました。オバマ政権では世界各国の大使を招いた外交レセプションでふるまわれています。

2018年12月までの1年間の推定出荷量を見ると、伝統製法による造り手として、コーベル、ドメーヌ・シャンドン(モエ・エ・シャンドン)、マム・ナパ(G.H.マム)、ロデレール(ルイ・ロデレール)、シュラムスバーグ(ナパの伝統ある造り手)、グロリア・フェラー(スペインのフレシネグループ)、ドメーヌ・カーネロス(テタンジェ)、そしてソノマのアイアンホースが名を連ねています。


























1870年からの長い歴史を有すフランチャコルタ

昨年11月下旬、イタリア・ロンバルディア州のバローネ・ピッツィーニ(BP) から、日本文化や食に造詣が深いシルヴァーノ・ブレシャニーニ取締副社長(フランチャコルタ協会副会長&技術顧問)が来日し、5種のフランチャコルタを銀座いわ815の岩央泰氏のお鮨に合わせて探究しました。

バニャドーレ2009と白子とのマリア―ジュでは、樽使いの旨さと白子の焦がし具合が相乗し、口中でトロリと溶け合う食感が最高でした!
16世紀にフランチャコルタでスパークリングワインが誕生し、1967年にDOCとして認証され、1995年にはDOCGに昇格。1870年創業のBPは有機栽培でフランチャコルタを造った最初のワイナリーであり、環境への配慮も考え、ソーラーパネル、自然冷却システム、植物による浄水システム等、様々な取り組みをしています。
ブレシャニーニ取締副社長はシャンパンを超えるフランチャコルタであることを自負していました。彼の前で「シャンパン」という言葉は禁句(笑)なのですが、マリア―ジュの絶妙さがとても印象に残ったので、今回、選択肢に入れました。



シャンパンに拮抗する世界のスパークリング

(左2本目から6本目まで)
#1:グラモナ“トレス・ルストロス”グラン・レセルバ ブリュット ナチュール2011
生産者:グラモナ(スペイン)
品 種:チャレロ75%、マカベオ25%
ドザージュ:3g/L以下
価 格:9,000円(税別)/ 生産本数:33,800本
輸入元:金井事務所
コルク栓を使い、澱と共に84ヶ月以上熟成させたカバ。色調は淡いベージュ、ペトロール香、オイル、黄桃やカリン、ブリオッシュや乾燥イチジク、ナッツやクルミ、気泡はワインに溶け込み、口中クリーミー、シームレス。かなりしっかりしたペトロール香があり、シャンパーニュのぶどう品種とは明らかに異なる個性。支持した講座生2名。

#2:アイアンホース ウェディング・キュヴェ2013
生産者:アイアンホース・ヴィンヤーズ(米国)
品 種:ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%
価 格:6,500円(税別)/ 生産本数:5,900ケース(12本入)
輸入元:(株)リエゾン
5つの中で一番濃い色調(黒ぶどう75%)、香りにラズベリー、オレンジピール、ブラッドオレンジ、酸味は5つのなかで一番ソフト、余韻に甘味、素直ながら様々な要素を感じさせるアイテム。支持した講座生4名。

参加者を惑わせた#3と#4
#3:ポル・ロジェ ピュア エクストラ ブリュットNV
生産者:ポル・ロジェ(フランス)
品 種:ピノ・ノワール33%、シャルドネ33%、ムニエ33%
ドザージュ:0g/L
価格:9,000円(税別)
輸入元:ジェロボーム(株)
最初から香りは華やか、白系果実、柑橘系果実、フレッシュバター、イースト、ミネラル、酒質が綺麗で超フレッシュ、溌剌かつエレガント。支持した講座生8名。

IMG_3999 上から.jpg

#4:ハンブルドン クラシック キュヴェNV
生産者:ハンブルドン(英国)

ハンブルドンのシャルドネのぶどう畑、石灰土壌 画像協力:BB&R日本支社

品 種:シャルドネ40%、ピノ・ノワール29%、ムニエ31%
ベースワインは2014年(95%)、2010年のリザーブワイン5%(タンク94%、樽6%)
ドザージュ:7g/ L
価 格:5,840円(税別)
輸入元:BERRY BRO&RUDD
ポル・ロジェと比べると香りは控め、酸は多め、ミネラルは同質。白い花、青リンゴ、すもも、アンズ、パン、ハーブ、フレッシュバター、軽いビター感、バランス良好。支持した講座生6名。

私的感想:ノン・ドゼのポル・ロジェの後に、7g/Lのハンブルドンを味わうと、糖分の違いを明確に感じます。ところが、何度か交互に利き比べていくうちに、最初に感じた糖分の差はそれほど感じなくなり、それより、柑橘果実のニュアンス、ミネラル感、フレッシュバターの風味、酒質がとても似ていることに気が付きました。双方ともに燐としたシャンパンスタイルです。
このことを輸入元のBB&Rさんに伝えました。担当の中嶋さんはつい先日、ハンブルドンを訪問なさっていたようで、当主のイアンさんから、ハンブルドンは元々ポル・ロジェの手助けがあってワイン造りをしていたこと。コンサルタントのエルヴェ・ジェスタンさんを紹介してくれたのもポル・ロジェだったとの連絡を受けました。何と何と、びっくり情報でした。ハンブルドンが目指すところは、英国王室御用達のポル・ロジェスタイルなのかも知れません。今まで、英国産スパークリングにはシャンパンより、強い酸を感じることが多かったのですが、ハンブルドンはより洗練された酸で、見事に調和していました。

ポル・ロジェの『ピュア』に、いつも以上にフレッシュさを感じたので、輸入元のジェロボームさんに入荷の時期を確認しました。担当の山下さんから「4月です」とのお返事をいただきました。
なるほど!  エペルネを離れてまだ日が浅かった分、超フレッシュなニュアンスだったようです。
4月と5月はシャンパン講座でエルヴェ・ジェスタンさんの『シャトーダヴィズ』とルクレール・ブリアンを取り上げたばかりです。ジェスタンさんから、海中シャンパン『Abyss』を講座生と味わうにあたり、素晴らしいメッセージを頂戴したのも記憶に新しいところです。ハンブルドン、ジェスタンさんに不思議で嬉しいご縁を感じています!

#5:バローネ・ピッツィーニ“バニャドーレ”ノン・ドサート・リゼルヴァ2012
生産者:バローネ・ピッツィーニ(イタリア)
格 付:DOCG フランチャコルタ
品 種:シャルドネ60%、ピノ・ネロ40%
ドザージュ:0g/L
価 格:7,000円(税別)
輸入元:アルカン
バニャドーレの名前は共同経営者のひとりが住んでいた場所に由。唯一の単一畑で、面積は3㌶(シャルドネ2㌶、ピノ・ネロ1㌶)、樹齢20年以上のぶどう樹から、作柄の良い年だけ生産。温度管理したステンレスと樽で発酵、ティラージュ前の熟成もステンレスと樽(6ヶ月)、瓶熟60~70ヶ月。ミネラル、酸の溌剌さ、旨味、バランス良好。昨年白子と合せたのは2009年ヴィンテージでした。瓶内の熟成具合がとても良く、焦がしたニュアンスが好印象だったので、それと比べると、2012年はフレッシュさが前面に出ていて、MLFをしないワインスタイルなので、より酸が強調されていた気がします。支持した講座生3名。


<番外編>
5月末、オーストリア取材がすべて終わった後、延泊してニコライホフへ。大好きなクリスティーネ当主夫人と再会できて最高でした。今回の特別講座のために、日本未入荷のゼクト『リースリング2014』とアプリコップジャムを持ち帰りました。



2017年4月、英国のチャールズ皇太子とカミラ夫人がオーストリアを訪問なさった折、ホーフブルク宮殿でのレセプションにサース家を代表してクリスティーネさんが出席。その時のアペリティフが、『リースリング ゼクト2014 』、このゼクトです!

その後、『イム・ヴァインゲビルゲ グリューナー・フェルトリーナー スマラクト2009』、食後酒は『アプリコットのシュナップス(アンズの蒸留酒)』がふるまわれました。

リースリング ゼクトの初ヴィンテージは2012年、ドザージュは5g/Lでした。2013年は生産していません。2014年が現行ヴィンテージで、ノン・ドゼに変わっています。ニコライホフのいくつかの畑のリースリングをブレンドしており、ヴァッハウの原生岩を感じる凛としたスタイルのスパークリングです。

ニコライホフのアンズ畑

ワインと同じくらいのお気に入りがアンズです!
この画像は以前クリスティーネさんが送ってくださったものなのですが、ここから収穫されたのが・・・

IMG_3990.jpg
このアンズジャム、私は世界一美味しいと思っています!
ご参加くださった皆さんの感想は、慢心の笑顔から読み取れました(笑)
双方の相性にもご納得いただけたようです。

さて、来週は6月のシャンパーニュ講座です。
準備完了、今月もご期待くださいませ[ぴかぴか(新しい)]
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【ご案内】ワインジャーナリスト青木冨美子と行く “シャンパーニュ研修ツアー 第2弾” [NHK文化センター青山教室]

今年もシャンパーニュ地方に!


大型連休も終わり、街はいつもの賑わいに戻りましたね。
私はの~んびりする時間があったので、パワーの充電ができました!



気分も新たになったところで、11月4日から行なう<シャンパーニュ研修ツアー>のご案内をさせていただきます。
昨秋に遂行して好評だったツアーの第2弾です!



アンリオのジル・ド・ラルズィエール社長やマイィ・グラン・クリュのジャン・フランソワ・プレオ社長、ジョセフ・ペリエのオットー・プシュビラ取締役をはじめとするメゾンの重鎮にわがままを聞いていただき、輸入元様にもご尽力いただきました。今回はCIVC日本事務局の川村玲子代表や笹本由香理様にもお世話になりました。
昨年同様、中味の濃い研修ツアーを組み立てることができて、こころから喜んでおります!

ご参加くださる皆さまには、“最高のひととき”をプレゼントさせていただきますので、よろしくお願いします。
乞う、ご期待くださいませ!
詳細は日放ツーリストの公式ページで!

[わーい(嬉しい顔)]追記(2019年5月20日)
お陰様でキャンセル待ちになりました。ご参加くださる皆さまには最高の時間をプレゼントしたいと思っております。ありがとうございました!!

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ワインで巡る世界ツアーの第4弾はシャンパーニュに拮抗するスパークリングワイン探究 [NHK文化センター青山教室]

世界の泡もの市場最前線


昨年からスタートしたNHK文化センター青山校での単発講座『ワインで巡る世界ツアー』
6月19日に第4弾 として「“世界の泡もの”を取りあげます。



【案内】
日時:6月19日(水)19時~21時
定員:20名  お陰様で満席になりました、ありがとうございました!
会員/受講料:4,492円、教材費:3,500円(税込)
一般 (入会金不要)/受講料:5,173円、教材費:3,500円(税込)
[イベント]詳細はNHK文化センター青山校の世界の泡もの市場最前線~シャンパーニュに拮抗するスパークリングワイン探究~ をご覧くださいませ!

皆さまの参加をお待ちしております、どうぞよろしくお願いいたします。
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第2弾 ワインで巡る世界ツアー“カリフォルニア・ナパの魅力”全開リポート! [NHK文化センター青山教室]

9月12日、エクスペリエンス・ナパ・ヴァレー(ENV)の同行取材を反映させたナパ講座@NHKカルチャーを開催しました。世界を驚愕させたパリ・テイスティング、地球環境への取り組み、ワインと料理のペアリング等、たっぷりの内容で進めさせていただきました。

数字でみるナパヴァレー


・ナパヴァレーはロスまで579km、サンフランシスコまで77km、太平洋まで58km
・広さは仏ボルドーの8分の1
・細長い盆地形で、南北に約50km、東西に約8km
・世界の全ワイン生産量の0.4%、カリフォルニアワイン全生産量の4%
・ナパヴァレーAVA(アメリカ政府公認葡萄栽培地域)が認定されたのは1981年
・ナパヴァレーには33の土壌体系が存在し、土壌の種類は超100種
・ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)に加盟しているワイナリーの78%が年間10,000ケース以下の少量生産者
・ナパヴァレーの95%は家族経営
・1968年に成立したナパヴァレー農業用地保護法は、農場用地として用途を定めて土地を確保するという米国初の保護法
・700万ケース以上のワインはナパ・グリーン認定ワイナリーで生産
・NVVの2020年の目標:すべての対象ワイナリーがナパ・グリーンを取得すること!


供出したのは泡もの、白ワイン2、赤ワイン3の6アイテム

立体地図も使って

ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)作成のAVA(アメリカ政府公認栽培地域)地図
特別貸出の立体地図で山のエリアやヴァレーフロアも一目瞭然

ご参加くださった皆さまと

画像協力:Toshiaki HAKODA
NVVへの報告のための記念画像
ご一緒してくださった皆さま(全員揃わなかったのがちょっと残念)、ありがとうございます!

歴史あるスパークリングワインの生産者シュラムスバーグ

#1シュラムスバーグ ブラン・ド・ノワール ノース・コースト
19世紀半ばにヤコブ・シュラム氏によって設立したワイナリー。ブラン・ド・ノワールがリリースされたのは1967年で、アメリカ初のブラン・ド・ノ・ワールということで話題になりました。瓶内2次発酵による製法で、主たるぶどうはカーネロス(ナパ・ヴァレー)とアンダーソン・ヴァレー(ソノマ)のピノ・ノワール90%で、そこにフレッシュさを出すために10%のシャルドネをブレンドしています。フルーティーで軽快な味わい、グアヴァやアプリコットのような果実感、口中に心地良い酸が長く残ります。
輸入元:ワイン・イン・スタイル 参考小売価格5,300円(税別)


photo by Shizuka WAKASHITA
定員プラスの盛会、ありがとうございました!

白ワインはSBとCH比較
(左から)
#2:ホーニッグ ソーヴィニヨン・ブラン ナパ・ヴァレー2017
#3:ケークブレッド シャルドネ ナパ・ヴァレー2016



Honig ホーニッグはドイツ語で"蜂"の意味。表ラベルの中央に蜂が描かれています。1964年にラザフォードにあった牧場を購入してぶどう栽培を開始します。当初はぶどうをワイナリーに売るだけでしたが、1980年にワイン生産を開始。翌年ワインコンクールでソーヴィヨン・ブランが金メダルを受賞したことから、本格的なワイン造りに着手。カベルネ全盛のナパにありながら、ソーヴィニヨン・ブランの受賞経験が多いワイナリーです。自社畑はすべて環境保全型農法を採用。毎年何千ドルもの電気代が節約できる大規模太陽光発電や巣箱の設置など、環境保全の取り組みでは、リーダー的存在。現在NVV理事会の会長職を務めています。ホーニッグでは養蜂も行っており、蜂の巣箱には6万匹が生息、ワイナリーでは高品質な蜂蜜も生産しています、美味!


photo by Toshiaki HAKODA
裏ラベルにはオーナー宅から眺めたラザフォードのぶどう畑が描かれています。
透明ボトルならではの効果、これって江戸の粋に通じるものがありますね。
輸入元:(株)中川ワイン 参考小売価格:3,500円(税別)

3月に来日したブルース・ケークブレッドCEO

photo by Fumiko AOKI
来日時のセミナーでは、2016年と2017年のバレルサンプルを使って、畑や醸造の違いがワインの味わいにどのような変化をもたらすかを検証しました。2016年ヴィンテージのシャルドネが出てきて、機械摘みと手摘みの比較試飲をしました。
それから・・・3ヶ月後、ナパでブルースさんと再会できました!

ケークブレット・セラーズの創業は1973年、ラザフォードが拠点で現在ナパヴァレーとアンダーソン・ヴァレーを併せて約445㌶の自社畑を所有、うち、約224㌶にぶどうを植樹しています。ファミリー経営が95%を占めるナパらしく、、栽培から販売まで創業者のジャック夫妻と二組の息子夫妻が取り組み、緻密な作業を重ね、ワールドクラスのワイン造りで高評価を得ています。

シャルドネ2016はナパヴァレー91%、オークノール9%の畑のシャルドネをブレンド。醸造はすべて手摘み。全房で圧搾、フリーラン・ジュースをフレンチオークで発酵。アルコール発酵後、22%MLF、シュル・リーで8ヶ月熟成、フレンチオーク100%(新樽34%)で定期的に撹拌。イエローカラー、第1香に樽由来の風味、リンゴや白桃、アカシア、口中クリーミー、酸もソフトで、全体にまるみのある印象、熟成による変化が楽しみな魅力的なワイン。バターソースを使った料理に最適。
輸入元:ジェロボーム 参考小売価格:7,800円(税別)



熟成による変化が出ているジンファンデル、深みのある色調のメルロ、パープルカラーのCS


photo by Toshiaki HAKODA
(左から)
#4ガーギッチ・ヒルズ・エステート ジンファンデルエステート・グロウン ナパ・ヴァレー2012
アメリカを代表するジンファンデル、私の好きな品種です。なかでもガーギッチのそれはエレガントなので気に入っています。ラベルの左下にはワイナリーの創設者マイク・ガーギッチさんの故郷クロアチアの国旗が刷り込まれています。ENV2018のプロローグにも書きましたが、ガーギッチさんはワイン界に大旋風を巻き起こした1976年のパリ・テイスティングで、白ワインのトップに選ばれた『シャトー・モンテレーナ・シャルドネ1973』を手掛けたワインメーカーです!

ナパ訪問初日、ガーギッチさんの愛娘バイオレットさんとお目にかかりました。その時に「クロアチア出身の父がナパに来て、初めての朝、目の前にあるぶどう樹(ジンファンデル)が、クロアチアのプラーヴァッツ・マリに似ていたので、父はこのぶどうがクロアチアの樹に違いないと思いました。その後、長い年月をかけて、UCデイビス校がDNA鑑定を行い、ジンファンデルのルーツがクロアチアであることが判明しました。ジンファンデルは私たち家族の思いが詰まったぶどう品種です」と語っていました。

ガーギッチのジンファンデルは軽やかでエレガント、酸もきれいで果実味があり、どのような料理にも合わせられるのが特徴なので、赤ワインが苦手と言う方にも勧められるワイン、というのがバイオレットさんのメッセージ! 今講座でファンが増えると本当に嬉しいです。

ちなみにUCデイビス校とザグレブ大学の調査団が、クロアチアのプラーヴァッツ・マリのDNA鑑定をした結果、プラーヴァッツ・マリはジンファンデルとクロアチアのドブリチェッチの子供であることがわかりました、親子の関係です。その後、2001年12月に、ジンファンデルと同じDNAを持つツュリエナック・カシュテランスキ種が発見され、ジンファンデルのルーツがクロアチアであることが証明されています。

ジンファンデル2012のぶどう品種はジンファンデル98%、プティ・シラー2%、フレンチ大樽15ヶ月熟成。ベリー系果実、白胡椒、ソフトな酸味。味わった後、果実の厚みと喉の奥が温かくなるほどのアルコール(15.5%)を感じますが、果実味、酸味とのバランスが良いので、おいしい着地となって完結するワインです。
輸入元:ワイン・イン・スタイル 参考小売価格:6,900円(税別)


#5:ダックホーン メルロ ナパ・ヴァレー2014
1976年にダン・ダックホーン&マーガレット・ダックホーンが設立したダックホーン・ヴィンヤーズ、四半世紀にわたり、ボルドー品種のワイン生産者としての地位を築いてきました。なかでもメルロに関してはカリフォルニアワインの第一人者として君臨。トップヴィンヤードのスリー・パームス・ヴィンヤーズ2014は昨年WS誌の年間TOP100ワインの第一位に選ばれています。ワインメーカーは2003年に入社して以来、醸造チームの元で修業を積んできたレネー・アリ女史で2014年から就任。

メルロ2014はメルロ88%、カベルネ・ソーヴィニヨン7%、プティ・ヴェルド3%、カベルネ・フラン2%のブレンド。フレンチオーク(新樽率40%、一年使用樽60%)で16ヶ月熟成。2014年はグッド・ヴィンテージ、深みのあるガーネット、黒系果実のプラムやダークチェリー、なめし皮、黒胡椒、モカ、ダークチョコレート、やさしい酸味とシームレスな口あたり、フェミニンな印象。
輸入元:(株)中川ワイン 希望小売価格:7,900円(税別)


#6:コリソン カベルネ・ソーヴィニヨン2014
コリソンはカリフォルニアを代表する女性醸造家キャシー・コリソン女史が1987年にセントヘレナに立ち上げたワイナリー。コリソン女史は2011年、サンフランシスコ・クロニクル紙のワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選出されています。トップレンジはコリソンの最上級畑クロノス・ヴィンヤードから造られる『ナパ クロノス ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン』

コリソン2014は土壌に由来する果実味が豊か、活き活きしたしなやかさがあります。ぶどうはラザフォードからセント・ヘレナまでの3つの畑のブレンド、なかでも自社畑のサンバスケットはナパの伝説的ワインメーカーであるアンドレ・チェリチェフが1950年代初頭にカベルネを植樹した歴史的な畑。同じく自社畑のクロノスは樹齢50年のカベルネがあり、ナパヴァレーで最古カベルネの畑と言われています。
ステンレスタンクでコールドソーク(10度程度で低温浸漬)させた後、温度をあげて自生酵母で発酵させ、フレンチオークで26ヶ月間(新樽率25%)熟成、瓶詰は2017年1月。
紫色を感じる若いワイン、ラズベリー、プラム、ブラックチェリー、ココア、スミレ、ローズマリー、甘草、スパイス、ダークチョコレート、タンニンは木目細やか、中盤以降酸のニュアンス、複雑味があり、味わいが層になって広がってくる印象、大きめのボルドーグラスで味わうのがお勧め。

女性醸造家&2014年ヴィンテージという共通点があったダックホーンのメルロとコリソンのCSの比較試飲は興味深く、ともにフィニッシュに独自に優しさ(フェミニンさ)があり、女性ワインメーカーならでは、と実感。
輸入元:JALUX 参考小売価格:14,000円(税別)


NVVが得意とするペアリング体験も

バジル、レモン、お塩、チョコレート、リンゴを準備

〝ワインを買う時はリンゴをかじりながら、売る時はチーズを勧めながら〟の体験!
レモンもお塩もワインをマイルドにしてくれる優れもののブリッジ(つなぎ役)食材です。
まず、リンゴをかじってから、#6を飲むと相性は最悪、口のなかは渋み&苦みの大洪水になります。そこで、テキーラを飲む要領で、手の甲にレモンを2~3滴たらし、そこにひとつまみの塩を加えて、再度、赤ワインと合わせてみると、なんと口中がさっぱり!
レモンと塩によって、苦みを増大させていたタンニンがきれいに緩和されたのです。

お次は、若下ディレクターのチョコ編!
「チョコをひと口味わった後、赤ワインを飲んでみてください。相性が今ひとつを思った時は、ひとつまみの塩をチョコに少し乗せて、同じことをしてみてください」との提案が。あらら、ここでも、皆さん、びっくりのお顔! 
チョコレートにも赤ワインにもポリフェノールが含まれているので、基本的に相性は良いのですが、タンニンの濃淡やワインの熟成具合によっても違うので、そんな時のお助け役としてお塩が重宝します!

ナパ到着初日のピザ作りを思い出しながら


現地で体験したピザペアリング・ウェルカムディナー@ガーギッチ・ヒルズ・エステート
ナパではガーギッチのジンファンデルをトマトソースベースのピザを作り、相性診断

今回皆さんに出来立てのピザを味わっていただきたかったので、講座初の宅配ピザ(同じ味で生地だけ異なる3枚)を用意しました。米国系のピザハットやドミノピザでなくてsorry



ピザに添えられていたバジルだけをかじって、その後に#2ホーニッグのソーヴィニヨン・ブランを味わうと、これが見事に相乗。ハーブ系のニュアンスと一体感を示してくれました。トマトソースベースのピザにバジルを添えると白系ワインに、ピザに同梱されていたレッドペッパーを添えると今度は赤系ワインに、という流れになることがわかり、2方向からマリアージュを楽しむことができました。ここでは当然チーズが活躍しています。

ちなみにピザーラはフォーシーズグループが運営しており、フレンチレストラン『ジョエル・ロブション』も同グループです。



最後にクイズ、出題者は若下ディレクターです!
2時間の講座で話した内容から一問。挙手により、一番早く正解した方にガーギッチの『ジンファンデル2012』をプレゼントさせていただきました。
今講座のためにご協力くださった輸入元各社さま、NVVの若下ディレクターにこころから感謝いたします。
ありがとうございました!!
ENV2018同行取材リポートはこの後、ブログに順次アップしていきますので、よろしくお願いします。


第3弾のワインで巡る世界ツアーはシャンパーニュへの現地ツアーです
お蔭さまで超定員になりました、ありがとうございました!!!
2019年に行う第4弾も、ワインラバーさんをワクワクさせる内容にしたいと思っています。
引き続き、よろしくお願いいたします!!

タグ:ENV2018 Napawine
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ワインジャーナリスト青木冨美子と行くシャンパーニュの旅 [NHK文化センター青山教室]

ワインで巡る世界ツアー”の第2弾ワイン界に変革をもたらしたカリフォルニア・ナパの魅力を探るもお陰様で満席になりました。ありがとうございます!
6月に現地取材してきたナパの最新情報、多様性に富んだナパの魅力を6種のワインを利き酒しながら、皆さまにご体感いただきたいと思っています。
9月12日、何卒よろしくお願いいたします。

第3弾はシャンパーニュの素晴らしいメゾンへ


本日はその第3弾をインフォメーションさせていただきます。
7月初旬から、企画していた案をメゾンや輸入元様に打診し、日放ツーリスト(NHKの外郭団体)の担当赤羽美和課長と打ち合わせを重ねることで、私のイメージを形にすることができました。
訪問するのは6メゾン 
~シャンパン界の次世代を担う旗頭レコルタン・マニピュランのタルラン』、美しい女性当主の名を冠したロゼを産する『ローラン・ペリエ』、通好みのシャンパンハウス『ドゥーツ』、アール・ヌーヴォーの巨匠エミール・ガレの作品や19世紀末の芸術品に囲まれた優雅な『ペリエ・ジュエ』、英国の名宰相ウィンストン・チャーチルが愛した『ポル・ロジェ』、12世紀のセラーを所有し、独自性を貫く『ドラピエ』~
追記:訪問したのは7メゾン。タルランではなく、『フィリポナ』、『シャルル・エドシック』に変更

【御礼】 (追記2018年8月31日)
〝ワインジャーナリスト青木冨美子と行くシャンパーニュの旅〟の申込みは本日受付を終了いたしました。定員超につき、予定通り、ツアーを行います。ご応募くださったシャンパンラバーの皆さまに心から御礼申しあげます。200%の満足度を感じていただけるように私も頑張ります。
ありがとうざいました!

引き続き、よろしくお願いいたします!

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ワイン界に変革をもたらしたカリフォルニア・ナパの魅力を探る@NHK文化センター青山校 [NHK文化センター青山教室]

『ワインで巡る世界ツアー』の第2弾はカリフォルニア・ナパにフォーカス!


今年の新たな試みとして〝ワインで巡る世界ツアー〟と題した単発講座を開催しています。
初回は日本でも人気上昇中のポルトガルに注目し、講座生の皆さまを“大西洋の真珠”と称されるポルトガル領マデイラ島に誘いました。
皆さまから「目からウロコ体験をしました!」とのお声をたくさん頂戴し、私もとても嬉しいです!

さて、その第2弾ですが・・・今回は6月に現地取材してきたナパにフォーカスします。
帰国後、ブログにダイジェスト版のナパ情報をアップしていますが、講座では多様性に富んだナパの現状と6種のナパワイン(今、マリア―ジュも考えています)を味わいながら、その魅力を体感していただきます。

IMG_3867.JPG

講座の前半で基本的な知識、後半のテイスティングでは白ワイン2種、赤ワイン4種を利き比べます。世界のワイン界を驚愕させたナパワインは、わかりやすい点も特徴のひとつなので、今回は時に「ワインは難しくて・・・」と躊躇なさっている方に、ご参加いただけると嬉しいです!

【案内】
日時:9月12日(水) 19時~21時
定員:20名 満席(キャンセル待ち登録可)
会員/受講料:4,492円、教材費:3,200円(税込)
一般 (入会不要) /受講料:5,173円、教材費:3,200円(税込)
[イベント]詳細はNHK文化センター青山校のワイン界に変革をもたらしたカリフォルニア・ナパの魅力を探るをご覧くださいませ!
皆さまの参加をお待ちしております、どうぞよろしくお願いいたします。

協力:ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)
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マデイラワイン!! マデイラ島はロナウド選手の出身地、チャーチルもリタイア後余暇を楽しんだ魅惑の地! [NHK文化センター青山教室]

ワインで巡る世界ツアーの初回はマデイラワイン!

2018年の新たな試みは世界のワイン探求!
今年から〝ワインで巡る世界ツアー〟と題した単発講座を2~3月に1回のペースで開催することにしました。3月28日の初回は日本でも人気上昇中のポルトガルにフォーカス、講座生の皆さまを“大西洋の真珠”と称されるポルトガル領マデイラ島に誘いました。

マデイラ島は、スペインのレアル・マドリード所属のサッカー選手、クリスチアーノ・ロナウドの出身地。2010年に発生した大水害の時に、ユニフォームの下に“MADEIRA”と書いて、試合の勝利時に、それをまくって観客に見せ、マデイラの人たちを励ましました。現在、郷土の英雄として賛美され、島にはロナウドの記念館や銅像が建ち、昨年、空港もロナウド空港と改名されています。

3月30日から公開になった映画『ウィンストン・チャーチル』は観て価値のある映画ですし、飲んで価値あるシャンパンが登場しています。そのチャーチルの趣味の1つが、絵を描くことでした。生涯で500点ほどの作品を残していますが、リタイア後、余暇を楽しみ、絵画三昧の日々を送っていた地がマデイラ島です。酒類好きだったチャーチルなので、マデイラワインも愛飲していたようで、木下インターナショナルが輸入しているブランディーズ社にはチャーチルからの感謝状が残されています。

講座では、前半にポルトガル&マデイラワインについての基礎知識、後半に主要白ぶどう4種類の10年熟成タイプとブレンドタイプ2種類を利き比べました。当日はマデイラワインに精通している輸入元木下インターナショナル(株)マーケティング本部の館農俊則マネージャーと稗田千尋さんに多大なるサポートをいただきました。ありがとうございました!

マデイラ島について クリックで拡大

























出典:木下インターナショナル
ポルトガルの首都リスボンから南西に約1,000km、大西洋に浮かぶポルトガル領マデイラ島は東西55km、南北22km、標高1,800㍍の島で、常に海を見下ろす印象、ワイン名イコール島名です。夏は25度、冬は12度という気温に恵まれているので、館農さんは「マデイラは常春」とおっしゃっていました。

マデイラ(“木、材木”の意味)は1419年にポルトガル人が発見した島で、キリスト教と切り離せない関係から、入植後、ぶどう栽培、ワイン造りを開始。島が発見されて30年後に見つかった書物には、最初に植えられたぶどう品種が“マルヴァジア・カンディア”であったとの記述があります。
山がちの島なので、農業ができるのは島全体でわずか20%。人口30万人で、70%の人々が首都フンシャルに住んでいて高密度。南部にはバナナのプランテーション(400 ㍍)があるため、それらを避ける意味で、ぶどう畑は段々畑で、400~800 ㍍に位置しています。ワインは海からの影響による塩っぽさと、火山性土壌由来の酸が特徴。マディラワインにとって酸と糖度のバランスが大事です!

マデイラワインの誕生
コロンブスの時代、マデイラ島を経由した船は、アメリカ、インド、アジアを旅して、長くて5年ほどの年数の航海をしていましたが、マデイラ島のワインだけは、赤道エリア(50度)を4回通過し、熱にさらされることで、見事に熟成。凝縮し、複雑味を備えたワインに変化していました。当時は“周遊するワイン”と呼ばれ、高価なワインのひとつとして、アメリカでも人気を博し、独立記念日の祝杯用にも使われたことが知られています。

収穫:8月下旬、低地から高地の順で行い、すべて手摘み。
発酵:発酵を途中で止め、酒精強化を行う。マデイラは辛口から甘口までのタイプを造る。 
熟成:特別な手法、加熱熟成。
(1)エストゥファ】は船内で起きていたことを地上で再現した製法。ステンレスの容器でワインを3ヶ月間45度~50度で温め、酸化を促す。これにより、ワインは赤道を通過するのと同じ状況になる。エストゥファに使うのは黒ぶどうのティンタ・ネグロのみ。
(2)カンテイロ】は古樽を使い、常温で5年間、湿度は80%以下。樽の目が詰まっているので抜けるものは一番小さな分子(H2O)だけ。このプロセスによって、凝縮感や複雑味が備わる。

主要ぶどう品種について
白ぶどうは4種 生産量の15%
■セルシアル/辛口・ドライなタイプ、アペリティフ向き
病害虫に強い品種、収斂味、酸味が他品種より強いのが特徴
■ヴェルデーリョ/中辛口・ミディアムドライ、チーズや軽い食事
かつてはマデイラワインの主要品種、近年ティンタ・ネグラにその座を奪われている
■ブアル/中甘口・ミディアムスート、デザート類
芳醇で酸味と甘さバランスが良い品種、少生産で高値のぶどう品種
■マルヴァジア/甘口・スイート、デザート類
マデイラ島に最初に植樹されたギリシャ原産ぶどう。リッチで凝縮した風味が特徴、マルムジーとの呼称も
黒ぶどうは1種 生産量の85%
■ティンタ・ネグラ
19世紀、植樹された唯一の黒ぶどう品種。適応性があり、辛~甘口まで造れるマルチプレーヤー
ドライ、ミディアムドライ、ミディアムスイート、スイートの生産が可能

テイスティングは6アイテム
第1フライトは10年熟成タイプ(すべてバーベイト社



#1:セルシアル10年
ぶどう品種:セルシアル100%。発酵終了間際にアルコール96度のグレープスピリッツを添加し、発酵を止める。(酒精強化)カンテイロ方式(加熱熟成)で10~14年間の樽熟成。残糖度:45.0g/L。小売価格:6,000円(税別)
きれいな酸が塩辛の生臭みを見事に払拭、飲み手を気持ち良く包み込んでくれる包容力あり

#2:ヴェルデーリョ10年
ぶどう品種:ヴェルデーリョ100%。発酵が半分以上進んだ頃にアルコール96度のグレープスピリッツを添加し、発酵を止める。(酒精強化)カンテイロ方式(加熱熟成)で10~15年間の樽熟成。残糖度:71.0g/L、小売価格6,000円(税別)
「現在オーストラリアやNZで栽培されている品種はマデイラ島のヴェルデーニョであり、ポルトガル本土でかつて栽培されていたヴェルデーリョとは異なります」と館農さん。3割強が「好み」と答えていました。島に由来するピュアなヴェルデーリョの香りと味が琴線に触れたのかも知れません。酸味と甘味のバランスが良く、マデイラケーキとの相性も〇

#3:ブアル10年  
ぶどう品種:ブアル100%。発酵が半分以上進んだ頃にアルコール96度のグレープスピリッツを添加し、発酵を止める。(酒精強化)カンテイロ方式(加熱熟成)で10~14年間の樽熟成。残糖度:87.0g/L、小売価格6,000円(税別)
マイベスト! 芳醇な香りが魅力、口中に広がる凝縮感、旨味、カレーパン(なかの卵共々)との相性良好

#4:マルヴァジア10年
ぶどう品種:マルヴァジア100%。発酵の前半にアルコール96度のグレープスピリッツを添加し、発酵を止める。(酒精強化)カンテイロ方式(加熱熟成)で10~14年間の樽熟成。残糖度:101.0g/L、小売価格6,000円(税別)
100gを超える糖分がありながら、後方に控えたきれいな酸味が素晴らしく、極めてエレガント

第2フライトは5年熟成のブレンドタイプ

#5:デルヴィーノ・レゼルバ5年(バーベイト社)
ぶどう品種:ティンタ・ネグラ80%、セルシアル20%。発酵がかなり進んだ段階で、96度のグレープスピリッツを添加。その後、フレンチオークに入れ、カンテイロで熟成。ティンタ・ネグラは5年、セルシアルは7年の熟成を経たものをブレンド。残糖度:36g/L、容量:500ml、小売価格:2,400円(税別)
程良い甘さを残しつつ、セルシアルの心地良い酸が生きたブレンド、カレーも〇

#6:アルヴァダ5年ブランディーズ社
ぶどう品種:マルムジー50%、ブアル50%。18~21度で温度管理されたステンレスタンクで発酵(天然酵母)。約48時間後にグレープスピリッツを添加、アメリカンオークのカンテイロで5年間熟成させた後、瓶詰め前に澱引き、清澄してブレンド。残糖度:114.0g/L、容量:500ml、小売価格:2,800円(税別)
200年以上の歴史を有すブランディーズ社はマデイラワインの王道を行くスタイル。凝縮感、旨味にあふれ、ドライフルーツやナッツ、スパイスの要素がマデイラケーキと相乗!


ブレンドタイプは各年のものを合わせる(若くて3年、古くて50年くらいまで)
カンテイロで20年以上熟成したものはヴィンテージあるいはフラスケーラ(年号、番号付/20年に1度リコルクが必要)と呼ばれています。マデイラワインの保存は横にしないで立てたままで!

大胆なマリアージュ
 
魚卵系なんでもOKなので塩辛を用意しました。
口中に残っていた生臭さが一瞬で消え、隠れていたマデイラワインの酸味が舌をきれいに洗い流してくれる印象、おすすめのマリアージュ! 


私はお節料理や和食全般に合わせて楽しめるのがマデイラワインだと実感しています。
館農さんは「セルシアルと生うに」の組み合わせをすすめていました。料理の隠し味にも使えるマデイラワインは、開栓して1年以上経過しても全然問題ありません。

京都のマデイラ菓子店カステラ・ド・パウロの特製マデイラケーキ

マデイラワインに漬け込んだフルーツやナッツの風味がマデイラワインと合って本当に美味。今回の講座用に1ヶ月前から予約してゲット!

色や香りの変化

白ワインは薄い色調、赤ワインはルビー色からスタートし、10年後にはどちらも同じ色調に変化します。一番若いワインは3年ものですが、アロマは熟成とともにドライフルーツ、スパイス、タバコ、ロースト風味、ヴィネガー様のニュアンスに。「16人で5年間、香りの実験を行い、その結果、全員が感じ取ることができたアロマは30種(実際には400あると言われています)でした」と館農さん。

テーブルワインと合わない食材もOK!

たまご、しょうが、カレー、ヴィネガー等


マデイラワインの特徴香はソトロン、カレーのような香り


ということでカレーパン(茹たまご入り)を用意!
参加者の皆さんから、ご賛同いただきました。


[わーい(嬉しい顔)]Information
マデイラワインワールドを銀座7丁目で満喫

(左から)佐藤店長、館農さん、稗田さん、檜垣さん

木下インターナショナル直営の『マデイラ・エントラーダ』には3年物から1850年ヴィンテージに至るまで100種類のマデイラワインが揃っています。1杯400円からすべてグラスで楽しむことができます。もちろん、お食事とのマリアージュもご堪能いただけますので、是非、お立ち寄りくださいませ。

〒104-0061
東京都中央区銀座7-6-19 ソワレ・ド・銀座弥生ビルB1F ℡03-6264-5700
営業時間:17:00~23:30(L.O.23:00) / 定休日:日曜&祝日
店舗の詳細はコチラで!

[exclamation×2]追記(2018年4月12日)マデイラ・エントラーダでのマリアージュ報告
マデイラワイン恐るべし!

アルコール強化ワインのマデイラが食中酒として通用すること自体、新たな発見!


数の子や納豆巻きと合わせても口中で不快な苦みや臭いなし、驚愕!
個人的には、数の子は第1フライト(前列)の左から2番目ヴェルデーリョ10年(バーベイト社)。納豆巻きは第2フライト(後列)左から2番目ヴェルデーリョ5年(ブランディーズ社)が素直に食材を受け入れてくれた印象。


NHKの単発講座ではカレーパンを供出しましたが、今回は佐藤店長自慢のチキンカレー
ワインに含まれる物質“ソトロン”効果!

マデイラワインは体験すべきワインです。
銀座マデイラ・エントラーダのトークショー(5,000円)で目からウロコ状態にさせてもらえます!

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ワインで巡る世界ツアー ポルトガル編は芳醇な“マディラワイン”から [NHK文化センター青山教室]

2018年の新たな試み、それは世界のワイン探求
~もっと身近にマディラワインを~


快調なシャンパン講座に加え、今年から〝ワインで巡る世界ツアー〟と題した単発講座を2~3ヶ月に1回のペースで開催いたします。話題性を盛り込みながら、毎回数種類をテイスティングしていきます。初回は日本でも人気上昇中のポルトガルにフォーカス、皆さまをマディラ島にお誘いします。

世界三大アルコール強化ワインといえば、スペインのシェリー、ポルトガルのポート、そして“大西洋の真珠”と称されるポルトガル領マデイラ島で造られるマディラです。



講座前半でポルトガル&マディラワインについての基礎知識、後半のテイスティングでは芳醇な2アイテムと主要白ぶどう4種類(セルシアル、ヴェルデーニョ、ブアル、マルヴァジア)の各10年熟成タイプを利き比べながら、その奥深さを体感していただきます。
当日は、マディラのスペシャリスト、ゲストナビゲーターの輸入元木下インターナショナル(株)マーケティング本部の館農俊則次長がマディラ島およびワインの魅力を十分に披露してくださいますので、皆様には十分にご満足いただけるはずです。普段、味わう機会の少ないマディラを存分にお楽しみくださいませ。

日時:3月28日(水) 19時~21時
定員:20名
会員/受講料:4,492円、教材費:2,700円(税込)
一般 (入会不要) /受講料:5,173円、教材費:2,700円(税込)
[イベント]詳細はNHK文化センター青山校のポルトガル編 もっと身近にマディラワインを!

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