コロナ禍あけの来日でエデュアルド・チャドウィック当主が披露した“ヴィラ・ドン・マキシミアーノ” [来日したワイン生産者&関係者]
チリワインの素晴らしさを世界中に知らしめた『ベルリン・テイスティング』
ドイツのベルリンで2004年に開催され、世界のワイン関係者を驚愕させました。その後、2011年までの間、18の都市で22回のブラインドテイスティングが展開されましたが、日本では2006年に、ワインジャーナリストの有坂芙美子女史の仕切りで執り行われました。
主催者は1870年に創業したチリの名門ヴィーニャ・エラスリスのエデュアルド・チャドウィック当主。ベルリン・テイスティングから10年目には仕掛け人のスティーヴン・スパリュアさんと一緒に東京でLook Back in Wonderと題するセミナーを開催しました。
来年は、世紀のベルリン・テイスティングから20周年になります!!
入門レベルから高品質なワインまで
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
アコンカグア・ヴァレーにあるワイナリー
お出迎えは様々な国の言葉で!
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
2010年に新設したドン・マキシミアーノ アイコン・ワイナリー
現代的で持続可能な醸造施設
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
上のデザインと見比べながら、拡大して、ご覧ください!
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
5年瓶熟のスパークリングワイン
エラスリス エクストラ・ブリュット/小売価格8,250円
太平洋から12kmの場所にある冷涼エリア アコンカグア・コスタのシャルドネ65%とピノ・ノワール35%をブレンド、ベースヴィンテージは2017年。「瓶熟の具合を細かくチェックしながらタイミングを見極め、ユニークさを備えたアイテムとしてリリースさせました」とチャドウィック当主。8月の来日は、コロナ禍あけ初のアジアツアーだったので、同席メンバーと喜びを分かち合いながら乾杯しました、Cheers🥂
余談ですが、家庭画報7月号の世界のスパークリングワイン特集で、エクストラ・ブリュットを候補に挙げたので、4月下旬の撮影時に初めて試飲しました。あれから3ヶ月経過して再度テイスティングした感想は、落ち着きが出ていてバランス良好。エラスリスのスパークリングワインはエクストラ・ブリュットとブラン・ド・ブランの2種類ありますが、ともに希少アイテム、チリのエスプマンテ(チリのスパークリングワイン)の最高峰です!
発酵はステンレスタンクとフレンチオークの古樽16%、瓶詰前にオークの古樽で7ヶ月熟成。MLFは30%実施。シュル・リーで5年間瓶熟。淡い麦わら色、気泡は繊細、香りは華やか、シャルドネ由来のスマートな酸味、ピノ由来の豊潤なボリューム感、気泡はワインに溶け込みスムース
涼やかなソーヴィニョン・ブラン
エラスリス アコンカグア・コスタ ソーヴィニヨン・ブラン2021/同4,180円
エクストラ・ブリュツトと同じく、アコンカグア・コスタの畑(ローム質の薄い層からなる粘土と変成岩の土壌)から収穫されたソーヴィニヨン・ブラン。早朝の手摘み収穫で、85%ステンレスタンク、10%樽、5%は卵型のコンクリートタンクで発酵。淡いストローカラー、青リンゴや柑橘系果実、ミントやハーブ、テロワールを反映したミネラル、溌溂としたワイン
ボルドー品種と地中海品種のブレンドタイプ
エラスリス ヴィラ・ドン・マキシミアーノ2018/同7,700円
アイコンワイン『ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ』のセカンド。初ヴィンテージは2016年、「(3番目となる)2018年はここ10年来で最もバランスの取れた年」とチャドウィック当主。ボルドー品種と地中海品種をブレンドした現代的なスタイルのワインで、CS28%、シラー23%、マルベック21%、CF16%、グルナッシュ7%、ムールヴェードル5%を使用、フランス産オーク樽で22ヶ月熟成、新樽率50%。ボルドーのクラシックな要素と地中海の独創性を併せ持つスタイルは、従来からのセカンドワインとは趣きを異にしており、エラスリスの今までの成果を形にしたアイテム。フラッグシップの弟分ワインをもっと身近に感じて、是非、トライしていただきたいと思っています!
チリを代表するカルメネール
エラスリス カイ2012/同27,500円 (右)カイ2019/同14,300円
チャドウィック当主が “テディベア”と形容するカイ!
その心は「鋭さを持ち合わせているカベルネと違って、人を優しく包み込むタッチのワインなので、いつでも抱いていたいと思わせるイメージ」と当主![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
太平洋から60kmに位置するアコンカグア・ヴァレーのマックスVヴィンヤードの最良の区画のぶどうから造られるカイは、チリを代表するぶどう品種カルメネール主体、数多くの受賞歴を有すワインです。
2012年も2019年もカルメネール95%、シラー5%のブレンド。フランス産オーク樽で22ヶ月熟成。ただ、新樽の使用率は前者が47%、後者は70%。2019年は温暖な気候で、ぶどうのポテンシャルを考え、樽の比率も多めになった由。冷涼年の2012年ヴィンテージはフィネスがあり、タン二ンはシルキー。2019年ヴィンテージは黒系果実、黒オリーブや黒胡椒、焙煎香やダークチョコ、パワフルさを備えた滑らかな味わい
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
エラスリスの畑のカルメネーレ、赤い葉が特徴です!
創始者ドン マキシミアーノ エラスリスへのオマージュワイン
(右)エラスリス ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ2018/同12,100円
(左)エラスリス ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ2008/同15,400円
※2018年ヴィンテージから瓶型をチェンジ。若干高さが増しスリム&ストロングなボトル
アコンカグア・ヴァレーのテロワールを表現した高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンをベースにしたワインで、偉大なる 創始者の名を冠しています。
2018年は完璧なぶどう生育期に恵まれました。ワインは深みのある紫色、赤系&黒系果実、心地よい酸味、きめ細かで滑らかなタンニン、エレガントで奥行きのある味わい。ぶどう品種CS70%、マルベック15%、カルメネール7%、プティ・ヴェルド5%、CF3%、フランス産オーク樽で22ヶ月熟成、新樽率75%
2008年はエルニーニョの影響下にあり、雨が多く、日照も少なかったヴィンテージ。最も古い区画マックスⅠ、Ⅱ、Ⅴのぶどうを使用、10年違いであることを意識しながら味わうと丁寧に造られたことが伝わってきます。チリワインの熟成具合を見事に表現したワイン、フィネスと複雑味。ぶどう品種CS84%、カルメネール8%、PV5%、CF3%、フランス産オーク樽で20ヶ月熟成、新樽率100%
プエンテ・アルト最高のカベルネ
ヴィニエド・チャドウィック2020/同77,000円
温暖で乾燥した気候だった2020年ヴィンテージはCS100%で、フランス産オークで22ヶ月熟成、新樽率75%、フードルを25%使用。黒系&赤系果実、ダークチョコ、バルサミコ、甘草、木目細かいながら存在感あるタンニン
ぶどう畑は、ポロ競技の名選手として活躍し、同時にワイン造りにも情熱を傾けていた父親ドン・アルフォンソさんの夢を実現したもので、自邸にあったポロ競技場をぶどう畑に転換することをチャドウィック当主に委ねたところから、このワイン誕生の物語は始まります。
1992年にヴィニエド・チャドウィックのぶどう畑が完成しますが、父君は翌年他界。このぶどう畑から造られたワインを味わうことはありませんでしたが、その思いはワインの中に生き続けています。
栄光のヴィンテージ
photo by Fumiko/2016年9月
マイポ・ヴァレーのプエンテ・アルトの畑から誕生したヴィニエド・チャドウィック🍷
1999年がファーストヴィンテージ。
ボルドーの1級格付けワインとスーパー・タスカンを抑えて、
ベルリン・テイスティングで1位に選ばれたのは、2番目の2000年ヴィンテージです。
現在のラベルとは少し異なり、現行ラベルでは、ヴィンテージが記載してある箇所に、
偉大な父親アルフォンソさんのポロ競技の勇士がイラストで描かれています。
亡き父へのオマージュ!
2024年に向けて始動開始
5月のチリ訪問では、チャドウィック当主が海外に出ていたので、
お目にかかれませんでした。それだけに今回の再会はとても嬉しいものでした。
ディナーの翌々日、韓国に向かわれましたが、
ベルリン・テイスティング20周年イベントに向けて既に始動開始しています!
どのような展開になるのか、今から、ワクワクしています。
ワインラバーの皆さまにはもっともっと、
チリのプレミアムワインの素晴らしさを感じていただきたいと思っています!
【製品についてのお問い合わせ先】
株式会社JALUX ワイン部 電話03-6367ー8756 / https://www.jalux.com
ドイツのベルリンで2004年に開催され、世界のワイン関係者を驚愕させました。その後、2011年までの間、18の都市で22回のブラインドテイスティングが展開されましたが、日本では2006年に、ワインジャーナリストの有坂芙美子女史の仕切りで執り行われました。
主催者は1870年に創業したチリの名門ヴィーニャ・エラスリスのエデュアルド・チャドウィック当主。ベルリン・テイスティングから10年目には仕掛け人のスティーヴン・スパリュアさんと一緒に東京でLook Back in Wonderと題するセミナーを開催しました。
来年は、世紀のベルリン・テイスティングから20周年になります!!
入門レベルから高品質なワインまで
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
アコンカグア・ヴァレーにあるワイナリー
お出迎えは様々な国の言葉で!
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
2010年に新設したドン・マキシミアーノ アイコン・ワイナリー
現代的で持続可能な醸造施設
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
上のデザインと見比べながら、拡大して、ご覧ください!
🍷 🍷 🍷 🍷 🍷
5年瓶熟のスパークリングワイン
エラスリス エクストラ・ブリュット/小売価格8,250円
太平洋から12kmの場所にある冷涼エリア アコンカグア・コスタのシャルドネ65%とピノ・ノワール35%をブレンド、ベースヴィンテージは2017年。「瓶熟の具合を細かくチェックしながらタイミングを見極め、ユニークさを備えたアイテムとしてリリースさせました」とチャドウィック当主。8月の来日は、コロナ禍あけ初のアジアツアーだったので、同席メンバーと喜びを分かち合いながら乾杯しました、Cheers🥂
余談ですが、家庭画報7月号の世界のスパークリングワイン特集で、エクストラ・ブリュットを候補に挙げたので、4月下旬の撮影時に初めて試飲しました。あれから3ヶ月経過して再度テイスティングした感想は、落ち着きが出ていてバランス良好。エラスリスのスパークリングワインはエクストラ・ブリュットとブラン・ド・ブランの2種類ありますが、ともに希少アイテム、チリのエスプマンテ(チリのスパークリングワイン)の最高峰です!
発酵はステンレスタンクとフレンチオークの古樽16%、瓶詰前にオークの古樽で7ヶ月熟成。MLFは30%実施。シュル・リーで5年間瓶熟。淡い麦わら色、気泡は繊細、香りは華やか、シャルドネ由来のスマートな酸味、ピノ由来の豊潤なボリューム感、気泡はワインに溶け込みスムース
涼やかなソーヴィニョン・ブラン
エラスリス アコンカグア・コスタ ソーヴィニヨン・ブラン2021/同4,180円
エクストラ・ブリュツトと同じく、アコンカグア・コスタの畑(ローム質の薄い層からなる粘土と変成岩の土壌)から収穫されたソーヴィニヨン・ブラン。早朝の手摘み収穫で、85%ステンレスタンク、10%樽、5%は卵型のコンクリートタンクで発酵。淡いストローカラー、青リンゴや柑橘系果実、ミントやハーブ、テロワールを反映したミネラル、溌溂としたワイン
ボルドー品種と地中海品種のブレンドタイプ
エラスリス ヴィラ・ドン・マキシミアーノ2018/同7,700円
アイコンワイン『ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ』のセカンド。初ヴィンテージは2016年、「(3番目となる)2018年はここ10年来で最もバランスの取れた年」とチャドウィック当主。ボルドー品種と地中海品種をブレンドした現代的なスタイルのワインで、CS28%、シラー23%、マルベック21%、CF16%、グルナッシュ7%、ムールヴェードル5%を使用、フランス産オーク樽で22ヶ月熟成、新樽率50%。ボルドーのクラシックな要素と地中海の独創性を併せ持つスタイルは、従来からのセカンドワインとは趣きを異にしており、エラスリスの今までの成果を形にしたアイテム。フラッグシップの弟分ワインをもっと身近に感じて、是非、トライしていただきたいと思っています!
チリを代表するカルメネール
エラスリス カイ2012/同27,500円 (右)カイ2019/同14,300円
チャドウィック当主が “テディベア”と形容するカイ!
その心は「鋭さを持ち合わせているカベルネと違って、人を優しく包み込むタッチのワインなので、いつでも抱いていたいと思わせるイメージ」と当主
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
太平洋から60kmに位置するアコンカグア・ヴァレーのマックスVヴィンヤードの最良の区画のぶどうから造られるカイは、チリを代表するぶどう品種カルメネール主体、数多くの受賞歴を有すワインです。
2012年も2019年もカルメネール95%、シラー5%のブレンド。フランス産オーク樽で22ヶ月熟成。ただ、新樽の使用率は前者が47%、後者は70%。2019年は温暖な気候で、ぶどうのポテンシャルを考え、樽の比率も多めになった由。冷涼年の2012年ヴィンテージはフィネスがあり、タン二ンはシルキー。2019年ヴィンテージは黒系果実、黒オリーブや黒胡椒、焙煎香やダークチョコ、パワフルさを備えた滑らかな味わい
photo by Fumiko / 2023年5月31日撮影
エラスリスの畑のカルメネーレ、赤い葉が特徴です!
創始者ドン マキシミアーノ エラスリスへのオマージュワイン
(右)エラスリス ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ2018/同12,100円
(左)エラスリス ドン マキシミアーノ ファウンダーズ レゼルブ2008/同15,400円
※2018年ヴィンテージから瓶型をチェンジ。若干高さが増しスリム&ストロングなボトル
アコンカグア・ヴァレーのテロワールを表現した高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンをベースにしたワインで、偉大なる 創始者の名を冠しています。
2018年は完璧なぶどう生育期に恵まれました。ワインは深みのある紫色、赤系&黒系果実、心地よい酸味、きめ細かで滑らかなタンニン、エレガントで奥行きのある味わい。ぶどう品種CS70%、マルベック15%、カルメネール7%、プティ・ヴェルド5%、CF3%、フランス産オーク樽で22ヶ月熟成、新樽率75%
2008年はエルニーニョの影響下にあり、雨が多く、日照も少なかったヴィンテージ。最も古い区画マックスⅠ、Ⅱ、Ⅴのぶどうを使用、10年違いであることを意識しながら味わうと丁寧に造られたことが伝わってきます。チリワインの熟成具合を見事に表現したワイン、フィネスと複雑味。ぶどう品種CS84%、カルメネール8%、PV5%、CF3%、フランス産オーク樽で20ヶ月熟成、新樽率100%
プエンテ・アルト最高のカベルネ
ヴィニエド・チャドウィック2020/同77,000円
温暖で乾燥した気候だった2020年ヴィンテージはCS100%で、フランス産オークで22ヶ月熟成、新樽率75%、フードルを25%使用。黒系&赤系果実、ダークチョコ、バルサミコ、甘草、木目細かいながら存在感あるタンニン
ぶどう畑は、ポロ競技の名選手として活躍し、同時にワイン造りにも情熱を傾けていた父親ドン・アルフォンソさんの夢を実現したもので、自邸にあったポロ競技場をぶどう畑に転換することをチャドウィック当主に委ねたところから、このワイン誕生の物語は始まります。
1992年にヴィニエド・チャドウィックのぶどう畑が完成しますが、父君は翌年他界。このぶどう畑から造られたワインを味わうことはありませんでしたが、その思いはワインの中に生き続けています。
栄光のヴィンテージ
photo by Fumiko/2016年9月
マイポ・ヴァレーのプエンテ・アルトの畑から誕生したヴィニエド・チャドウィック🍷
1999年がファーストヴィンテージ。
ボルドーの1級格付けワインとスーパー・タスカンを抑えて、
ベルリン・テイスティングで1位に選ばれたのは、2番目の2000年ヴィンテージです。
現在のラベルとは少し異なり、現行ラベルでは、ヴィンテージが記載してある箇所に、
偉大な父親アルフォンソさんのポロ競技の勇士がイラストで描かれています。
亡き父へのオマージュ!
2024年に向けて始動開始
5月のチリ訪問では、チャドウィック当主が海外に出ていたので、
お目にかかれませんでした。それだけに今回の再会はとても嬉しいものでした。
ディナーの翌々日、韓国に向かわれましたが、
ベルリン・テイスティング20周年イベントに向けて既に始動開始しています!
どのような展開になるのか、今から、ワクワクしています。
ワインラバーの皆さまにはもっともっと、
チリのプレミアムワインの素晴らしさを感じていただきたいと思っています!
【製品についてのお問い合わせ先】
株式会社JALUX ワイン部 電話03-6367ー8756 / https://www.jalux.com
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