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2021年春のシャンパン講座募集開始 併せて 日本酒話題も! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 
 春期シャンパン講座の募集が始まりました!

 春講座も三密を避けた2クラス体制で進めさせていただきます。
 ◆1テーブル1名席 
 ◆マスク&フェイスシールド着用
 ◆グラスは要消毒のため、リーデル本店からレンタル


 オーダーメイドなシャンパンレッスン  ~各メゾンの奥深さを愉しもう~ 
 開催6回/毎水曜日/19時~21時
 [NEW]現行クラス(第4週)
 ◍4月28日
 ◍5月26日 
 ◍6月23日 
 ◍7月28日 
 ◍8月25日 
 ◍9月22日 
 詳細はコチラから

 [NEW]増設クラス(第3週)
 ◍4月21日
 ◍5月19日 
 ◍6月16日 
 ◍7月21日 
 ◍8月18日 
 ◍9月15日 
 詳細はコチラから

 ◆NHK文化センター青山校 電話 03-3475-1151
 受付時間
 月曜日~金曜日 9:30~18:00
 土曜 9:30~17:30
 日曜 9:30~15:00 
 [わーい(嬉しい顔)]早々のリアクションに感謝です、ありがとうございました🥂 


 
   World's Most Admired Champagne2021 by Drinks International
       拡大してご覧ください

       シャンパーニュに関して、この評価だけは信頼しています。
       昨年に続き、ルイ・ロデレールが堂々の1位、おめでとうございます。
       ジャン・バティスト・レカイヨン最高醸造責任者の凄さは実感しています。
       ポル・ロジェはワンランクアップですね!
       講座で造りのこだわりについて何度もお話しているドラピエとフィリポナ
       再エントリーされたことは本当に嬉しいです。


 
     日本酒話題にちょっと寄り道

春講座に、尊敬する君嶋哲至社長の日本酒講座美酒探求 ~日本酒を極める~ が登場していたので、少しだけ“日本酒話題”に寄り道!
君嶋さんとは『日本で飲もう最高のワイン』の専門審査員でもご一緒していますが、多趣味の方で、ロックバンドのギタリストとしても活躍しています。日本における日本酒の達人。新講座が早々にキャンセル待ちになったことは、200%頷けます🍶 


日本酒に馴染みのない方でも、“夏子の酒の蔵元”と聞けば、おわかりになるのでは、と思っていますが、私が尊敬している、もうおひとかたが、新潟県長岡市にある久須美酒造の久須美賢和社長です。昨年2月の蔵元視察で、多くのことを学ばせていただきました。


  日本文化への回帰を予感してデビューした300ml
 2009年には『コピリンコ・こぴりんこ』、2011年には『夏子物語』が登場!

 ひらがなは女紋、カタカナは男紋。細部へのこだわりが見事な2バージョン

『コピリンコ・こぴりんこ』は発酵学者・文筆家 小泉武夫氏の著書に再三登場する“飲酒時の擬態語”に由来するネーミングの純米吟醸で、ラベルには氏の名文が載っています。

IMG_3607.jpg
 ラベルには現会長の“酒蔵の四季”と題した四詩が!

吟醸酒『夏子物語・酒蔵の四季』にはコミック『夏子の酒』のモデル六代目(現会長)の酒蔵の四季(春・夏・秋・冬)の詩が掲載されています。

 2021年にKIYOIZUMI 「YUKI」が仲間入り
 内田百閒翁の孫娘内田ミネさんの英訳がラベルに!

40年程前、各地蔵元の後継者250人余が集ったセミナーの折、今は亡き永六輔氏が、ご教示くださった「日本酒は、土地の米と水と人情と自然が醸す風」を英訳したものだそうです。幅広い人脈をお持ちの久須美社長がカナダ在住の内田ミネさんに白羽の矢を立て完成させた逸品『YUKI』。聞くところによれば、ミネさんは百閒翁譲りの自他ともに認める大酒豪とのこと、まさしくビンゴの人材ですね。
ボトルの緩衝材もお洒落で可愛いですよ!

 焼き鳥は醤油ダレでも塩でもお好みで❢

コロナ渦中ですが、スティルワイン、スパークリングワイン、シャンパン、そして日本酒が日常の潤いになれば嬉しいです!

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2月のシャンパン講座はブラン・ド・ノワールを中心にして [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 今月も開始時間を30分前倒しにして開催しました。
 時間変更に協力してくださった講座生の皆様にお礼申し上げます!!
 
 左から順に/#3のみブラン・ド・ブラン
 #1:ボーモン・デ・クレイエール
 #2:フィリポナ
 #3:ピエール・ペテルス
 #4:ドラピエ
 #5:ボランジェ


  シャンパーニュ地方の規定品種
  7品種のうち、黒ぶどう2種、白ぶどう5品種


  ブラン・ド・ノワールは4アイテム



  テイスティングした5アイテムは・・・

  左から順に供出
#1:ボーモン・デ・クレイエール フルール・ド・ムニエ ブリュット・ナチュール
生産者:ボーモン・デ・クレイエール(CM)
ぶどう品種:ムニエ100%
ヴィンテージ:2012
ドザージュ:0g/L    デゴルジュマン:2019年3月
価格:8,300円(税別)
輸入元:モトックス
ボーモン・デ・クレイエールの拠点マルドゥイユ村はムニエにとって最高のテロワールが発揮できるエリアであり、ムニエは組合員が深い愛情を注いでいる品種。さらに、同メゾンの酒質の良さを実感させるのが「クール・ド・キュヴェ=キュヴェの真髄」
繊細で規則的な気泡、4つのBdeNの中で一番濃い目の色調。果実味に富み、蜜や黒糖、果実の砂糖漬け似の芳醇な香り、ピュアで心地良い酸味、バランスの取れた味わい。講座生数名から「今までのイメージが払拭された」とのコメントあり!

   (C)モトックス

#2:フィリポナ ブラン・ド・ノワール
生産者:フィリポナ(NM) 生産量40,793本
ぶどう品種:PN 100%
ヴィンテージ:2012
ドザージュ:4.5g/L    デゴルジュマン:2019年11月
価格:12,000円(税別)
輸入元:富士インダストリーズ ワイン事業部
深みのある黄金色、グラス上部から見た泡沫は細やかで活発。ストーンフルーツ、蜂蜜、クルミ、丁子、ミネラル、ロースト風味、フェノール、木樽のニュアンス、横に広がる酸味、重厚感


 #3:ピエール・ペテルス キュヴェ・ド・レゼルヴ BdeB グラン・クリュNV
 1種類だけブラン・ド・ブラン!
 生産者:ピエール・ペテルス(RM)
 ぶどう品種:CH 100% ル・メニル・シュール・オジェ、アヴィーズ、クラマン、オジェ
 ドザージュ:6~7g/L
 価格:7,200円(税別)
 輸入元:nakato
 
 中央のグラスは白ぶどう100%、他の4グラスの色と比べると色白
 先月フォーカスしたピエール・ペテルスの代表アイテム。  ペテルス当主曰く「塩味」と表現するシャンパン。  凛としたスタイル。4種のブラン・ド・ノワールと比べると、口中での酸味の広がりは直線的。土壌由来のミネラル。  ゆっくりと長く続く余韻。


#4:ドラピエ ブリュット・ナチュール “サン・スフル”NV
生産者:ドラピエ(NM)
ぶどう品種:PN 100%
リザーヴワインは使用せず、単一ヴィンテージで生産、SO2完全無添加
ドザージュ:0g/L
価格:7,500円(税別)
輸入元:テラヴェ―ル
サン・スフルを完成させるまでに15年の歳月を要したミッシェル当主渾身の作品。NVと言えども、リザーヴワインは一切使わず、単一ヴィンテージのみで生産。ベースワインは2014年。ぶどう本来の味わいを感じるアイテム。SO2無添加のシャンパンでは断トツ。
繊細な気泡、香りは閉じ気味、グラス内の温度の上昇で赤系果実の要素、蜂蜜、ミネラル、口中ではドライながら熟したぶどうの旨味、フェノール、ソフトな酸味、自然体で素直な印象


 #5:ボランジェ PN VZ15
 生産者:ボランジェ(NM)
 ぶどう品種:PN 100% 主産地はヴェルズネ、その他アイ、ブジー、トーシエール
 ベースワイン:主要ヴィンテージは2015年のマルチヴィンテージ
 リザーヴワイン:一番古いヴィンテージは2009年
 ドザージュ:7g/L    デゴルジュマン:2019年11月
 価格:16,000円(税別)
 輸入元:アルカン
 

昨年9月、日本市場にデビューした<PNコレクション>。第1弾のぶどうの産地はヴェルズネ主体、ベースワインは2015年を要に、秀逸なリザーヴワイン(最古のものは2009年)をブレンドさせたマルチヴィンテージ。毎年エディションごとに異なるテロワールを反映させたPN100%のアイテムをリリースしていくとのこと、楽しみです!
熟した果実、焼き菓子、香ばしい風味、樽香、口中では熟成感と温度変化で複雑味、骨太でバランスの取れた味わい、酸を伴ったふくらみのある余韻。PNにかけるボランジェの心意気が伝わってくるアイテム



                  ☆☆☆☆☆

IMG_3253.jpg
            6階にも体温測定器が設置されました。
         講座生の皆様、入室前のチェック、宜しくお願いいたします。

 来月から上半期(4月~9月)の募集も始まります!
 密を避け、引き続き「2クラス体制」での開催になります。
 シャンパンラバーの皆様の参加をお待ちしています。
 どうぞ宜しくお願いいたします🥂

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ブラピのフルール・ド・ミラヴァル・ロゼをメインにして秀逸なロゼ探求! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 
 五感を刺激する4種のロゼ 

 1月の講座は、緊急事態宣言の発令を受け、時間を変更(18時30分~20時)して実施。
 新しい年にふさわしいロゼ色のシャンパンで、気分をリフレッシュ!
 20日【増設】&27日【現行】両クラスの皆さんにパワーアップしていただきました[わーい(嬉しい顔)]

 
 左から順に

 #1:ルイ・ロデレール ロゼ2013
 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:ピノ・ノワール63%、シャルドネ37%
 ドザージュ:9g/L
 価格:10,000円(税別)

 #2:ポル・ロジェ ロゼ2012
 生産者:ポル・ロジェ(NM)
 ぶどう品種:ピノ・ノワール65%、シャルドネ35%、赤ワインPN15%ブレンド
 ドザージュ:8g/L
 価格:13,000円(税別)

 #3:ピエール・ペテルス キュヴェ“ロゼ フォール アルバンヌ”ロゼNV
 生産者:ピエール・ペテルス(RM
 ぶどう品種:シャルドネ60%、ムニエ40%
 ドザージュ:7~8g/L
 価格:9,000円(税別)

 #4:フルール・ド・ミラヴァル・ロゼNV
 生産者:ロドルフ・ペテルス(NM
 ぶどう品種:シャルドネ75%、ピノ・ノワール25%(ヴェルテュ)PNは購入ぶどう
 リザーブワイン:2007年~ソレラシステムで保存
 ドザージュ:4.5g/L
 価格:60,000円(税別)


  各メゾンの関連性

 ◆フルール・ド・ミラヴァル・ロゼはシャンパーニュ地方ピエール・ペテルスの当主
 ロドルフ・ペテルスとコート・デュ・ローヌ地方のマーク・ペランが手がけるシャンパン
 ◆発酵に関してピエール・ペテルスはポル・ロジェ同様、ステンレスタンクを使用
 ◆ピエール・ペテルス、ルイ・ロデレールのぶどう栽培はマサル・セレクションであり、
 醸造面ではオークの木樽を使用

 アルファベット順に各アイテムのポイントを列記
IMG_1789.jpg


  ブラインドで同時に供出
 左から右の順に供出

  #1:ルイ・ロデレール ロゼ2013
 細やかな気泡がおわかりいただけると思います!
 4アイテムのなかで最も泡沫が活発、気泡はワインに溶け込み、口中クリーミー
 ロゼは色を保つ為に極力SO2の使用を抑えているので、ジェティングはしています。
 (クリスタルのロゼも同じ)
 醸造責任者レカイヨン氏は収穫年やぶどうの状態によってMLFの有無を決めていますが、
 ヴィンテージものにはしない方針なので、このロゼはノン・マロだと思います。

凛としたスタイル、際立つミネラル感、酸味の綺麗さ、中盤以降の豊潤さ、タンニンの要素も感じられ、木樽(20%程度)効果によるスモーキーさ、面になって広がる余韻も魅力、お薦めのロゼ(ルイ・ロデレールのロゼはヴィンテージのみ)


#2:ポル・ロジェ ロゼ2012
シャンパン女子が好むロゼカラー、赤胴色のロゼ・シャンパン。果実感にあふれ、香り華やか。味わいにもラズベリーやレッドカラントのような赤系果実のニュアンスがあり、ピンクのスパイスも。2012年のヴィンテージ(冷涼年)らしいスマートさがあり、酸味フレッシュ。果実味と酸味のバランスがとても良く、素直においしいロゼ・シャンパン

 
 ピノ・ノワールを15%添加しているポル・ロジェ(左から2番目)は色調も鮮やか!

#3:ピエール・ペテルス キュヴェ“ロゼ フォール アルバンヌ” ロゼNV
ピエール・ペテルスはRMレコルタン・マニピュラン(ぶどう栽培から瓶詰まで自社で行う生産者)であり、ムニエの畑は所有していません。なぜ造れるか・・・ムニエの生産者とペテルスのシャルドネを物々交換しているからだそうです。ロゼワインがあまり好きではなかったペテルス氏なのですが、このムニエと出会ったことで考えが変わったとのこと。愛娘アルバンヌちゃん誕生と重なるような出来事だったので、ロゼのネーミングはアルバンヌ!

フラワリーな要素を備えたムニエと硬質で切れ感のあるル・メニルのシャルドネのコンビネーション。ムニエの色素抽出はセニエ。「畑にはマサル・セレクションで増やしたシャルドネが50種類以上存在しているので、複雑味のあるシャンパンを生み出すことができる」とペテルス当主の言葉通り、口中にシャンパンを含み、しばらく転がしていると様々な旨味が広がり、果実のおいしさが実感できるチャーミングなロゼ。


 #4:フルール・ド・ミラヴァル・ロゼNV

  白の矢印部分 NM672-001の表記


ベースワインは2016年、発酵にはステンレスタンクを使用、デゴルジュマンは2020年6月、総生産量は20,000本、日本入荷量は360本の希少アイテム!

フレッシュな酸味を備えた柑橘系果実や種の大きなストーンフルーツ(アプリコットやネクタリン)、白胡椒のニュアンス。塩味があり、中盤以降軽いビター感。ソレラで保存していたリザーブワイン由来の厚味がじんわりと広がり、ペテルスならではのシャルドネの旨さを感じます。高級感のあるギフトボックスや特殊な色付ボトルを愛でる時間を含めて(笑) ゆったりとした気分で時間をかけて楽しみたいロゼ・シャンパン!

昨年12月、輸入元ジェロボーム本社でフルール・ド・ミラヴァルをテイスティングするチャンスがありました。ロゼ・シャンパン誕生の経過、ピエール・ペテルスとの関わり、2種のグラスを使って利き酒したフルール・ド・ミラヴァルについてはブログで紹介させていただきました。ご一読いただけると嬉しいです!

希少なロゼを講座用に2本確保してくださったジェロボーム様に、深く感謝しております。
私&シャンパン講座生にとって、貴重な時間になりました。
ありがとうございました!!


               ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


             シャンパーニュ騎士団からの最新情報
2021年7月、騎士団の新団長に就任なさったのは二コラ・フィアットのクリストフ・ジュアレスCEO。2018年から団長職を務めていたのはブルーノ・パイヤール氏なのですが、昨年はコロナ禍で、日本で秋に開催する予定だった騎士団イベントは中止。お目にかかることができませんでした。
お疲れ様でした!
シャンパーニュ騎士団から届いた新団長就任のYouTubeをリンクしておきます!
(2021年7月12日追記)

歴代の団長を振り返ってみると・・・
私がシュヴァリエの称号をいただいた2009年はピエール・エマニュエル・テタンジェ氏、2012年のオフィシエ時はミシェル・ドラピエ氏。2014年ドゥーツ(ファブリス・ロセ氏)、2016年ビルカール・サルモン(アントワン・ビルカール・サルモン氏)、2018年ブルーノ・パイヤール(ブルーノ・パイヤール氏)、そして新団長のクリストフ・ジュアレス氏と続きます。
シャンパーニュ業界では優秀な女性の台頭が目立っているので、次期団長には、そろそろ女性当主の登場があっても良い頃かと、思っています。シャンパーニュ騎士団から届いた動画を見ると、大好きなローラン・ペリエのアレクサンドラさんが役員に就任なさっている感じなので、今後が楽しみです!


1月26日にブルーノ・パイヤール氏からサイン入り公式概算のシャンパーニュ出荷量が届きました。今までは、シャンパーニュ委員会(CIVC)が発信していたので、これは前代未聞。コロナ禍中ゆえの行動だったのではないかと思っています。パイヤール氏は、「2020年は多くの消費チャンスが失われ、出荷量は2億4,500万本、18%弱の減少になった。唯一の喜ばしい出来事は2020年が素晴らしい収穫年だった」と書いていました。ぶどう樹はコロナに負けず、たくましさを示してくれたようです!


  以下の表は昨年10月にシャンパン講座の為に作成したパワポの一部です。
 
 お祝いのお酒の代名詞シャンパンはコロナ禍で打撃を受け、2020年の出荷量は30%減と
 の予測が出ていたのですが、最終的に、パイヤール氏から届いた上記の一覧(最下段右端)
 にあるように、17.7%の減で収まりました。


 [NEW]CIVCから届いた2020年のシャンパーニュ出荷状況(1月28日付) 
 メゾン代表バリエール&ヴィニュロン代表トゥヴァール両会長による表明は以下の通り

 2020年は不明瞭な情勢下で主要な売り場の閉鎖やイベントの中止など、
 柔軟かつ迅速な対応に迫られシャンパーニュにとっても試練の年となった。
 上半期に30%弱にまで落ち込んだ出荷量は年末には持ち返し、最終的には18%減。
 売上高は約40億€となり、この1年で約10億€の損失が見込まれている。
 新型コロナウィルスの危機に直面する以前より及び腰となりつつあったフランス市場は、
 出荷量20%減と続落。輸出国トップ3の米国は20%減、イギリス20%減、日本28%減
 ベルギー5%減、ドイツ15%減、スイス9%減、オーストラリアは14%増と大幅に伸長。
 収量は8,000kg/haおよびリザーブワインは400kg/haとする。

 シャンパーニュは、独自の「シャンパーニュの持続可能なブドウ栽培」認証を採用し、
 2025年までに除草剤をゼロ、2030 年までに100%環境認証という目標を設定。
 価値向上及び環境保全対策を20年以上にわたり推進しています。
 担当:シャンパーニュ委員会日本事務局 笹本由香理コミニュケーションマネージャー

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2020年のシャンパン講座【現行&増設】2クラス終了しました、2021年に再会! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 正しく恐れて、きちんと防ぐ

コロナ禍で上半期(4~9月)休講になっていた講座は、三密を避け、2クラス(各11名)体制にしたことで、下半期(10月~) から無事開講できるようになりました。12月の講座も滞りなく終了し、ホッとしてます。

講座時は各自マスク必須、試飲時は青山校から配布されたフェイスシールドを着用、1テーブルひとり着席で距離を取って…
コロナをやみくも怖がるのではなく、何をすれば良いか、わかってきたので、“正しく恐れて、きちんと防ぐ”を徹底しました。結果、私も講座生もコロナとは無縁で、年末を迎えることができました!


テイスティンググラスは消毒の必要があるので、今期から同ビル内にあるリーデル・ジャパン様からレンタルしています。


 シャンパン&醸造家にフォーカス
 ワイン王国120号/2021年1月号

今回、醸造家にフォーカスしようと思ったのは、ワイン王国のシャンパーニュ特集がきっかけでした。4人のテイスターのひとりとして私は参加したのですが、その折、23種のシャンパンをテイスティングしました。なかで断トツの存在感を示していたのが、ドン ペリニヨンプレニチュード2 2002 でした[exclamation]
そこで…卓越したドンペリの醸造家リシャール・ジェフロワさんと、彼に比肩し、かつ2002年ヴィンテージも生産している方を探しました。それが、レア・シャンパーニュのレジス・カミュさんです。20世紀最も受賞歴が多かった名醸造家です。第2フライトの利き比べで、おふたりのスタイルの違いが良くわかりました。

 

  左から
  #1:シャルル・エドシック ブリュット ヴィンテージ 2006
  #2:レア・シャンパーニュ 2006
  #3:ドン ペリニヨン プレニチュード2 2002
  #4:レア・シャンパーニュ 2002


   メゾンについて 
   シャルル・エドシックパイパー・エドシックを所有しているのは、フランスの
  ラグジュアリーブランド企業EPIグループです。

   シャルル・エドシックの歴代シェフ・ド・カーヴ
  
  上段が4代目(2015~)シリル・ブランさん
  中段左が初代(1976~2002)ダニエル・チボーさん
  中段右が3代目(2011~2014)ティエリー・ロゼさん
  下段が2代目(2002~2011)レジス・カミュさん
  2002年からパイパー・エドシックのシェフ・ド・カーヴに就任


  シャルル・エドシック2006 vs レア・シャンパーニュ2006
  冬はとても寒く、雪が多かった。春は比較的暖かかったが、雨が多かった。夏は暑く、頻繁に雨が降った。
  収穫の2週間前から好天になり、レジス・カミュさん曰く「“太陽の恵み”と表現できるヴィンテージ」


  #1:シャルル・エドシック ブリュット ヴィンテージ 2006
  生産者:シャルル・エドシック(NM)
  ぶどう品種:ピノ・ノワール59%、シャルドネ41%
  ドザージュ:10g/L
  価格:13,000円(税別)
  輸入元:日本リカー
  #2:レア・シャンパーニュ 2006
  生産者:レア・シャンパーニュ(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%
  ドザージュ:9.5g/L
  価格:25,000円(税別)
  輸入元:日本リカー


第1フライトは、レジス・カミュさんの造りのスタイルを知る良いチャンスになりました。歴代の表にあるように、シャルル・エドシックの2代目シェフ・ド・カーヴはカミュさんです。2002年から2011年まで在籍なさっていたので、#1の2006年ヴィンテージは彼の作になります。ジャスミンやアカシア、種の大きな果実(アプリコット、黄桃、ネクタリン)、ローストしたヘーゼルナッツ、白コショウ。フレッシュバターや塩味、クリーミーでまるみのある味わい。質&量ともに素晴らしかった2006年にはシャルドネ由来の豊潤さとピノ由来の赤い果実のアロマが備わっています。

一方のレア・シャンパーニュは#1よりスマート。はちみつ、へーゼルナッツ、ヨード、ミネラル、ピュアで上質な酸味が中盤以降舌の両サイドをなでるように広がり、フィニッシュ。2018年3月からパイパー・エドシックのトップ・キュヴェだったレア・シャンパーニュは独立したブランドになりましたが、1976年の初ヴィンテージからカミュさんのなかには、“レア・シャンパーニュはレア・シャンパーニュ(フレッシュさを備え、デリケートで繊細で複雑)”という徹底した思いがあったことを感じました。


  現シェフ・ド・カーヴのシリル・ブランさん

家系はアイ村で3代続くワイン醸造家・ワイン商人。ヴーヴ・クリコのワインメーカーとして超15年勤務した後、2015年5月がらシャルルのシェフ・ド・カーヴに就任。メゾンの精神と卓越性を永続させ、活発なコミュニケーションにより、透明性を高め、メゾンのスタイルと評判をさらに確立していくことを目標に活動中。


  レア・シャンパーニュのレジス・カミュさん
カミュさん.jpg

1954年フランス北部エーヌ県(ベルギーに隣接)生まれ。生物学と生化学を履修後、ワイン造りの魅力に惹かれ、ランスで醸造学を修得、1988年にエノロジスト地域組合の会長に就任し6年間従事。1994年にパイパー・エドシックに入社、2002年にシェフ・ド・カーヴに就任。2018年3月からレア・シャンパーニュ専任のシェフ・ド・カーヴ。IWCのスパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを2004年から通算8回受賞、数多くの受賞歴を誇る醸造家
参考:レジス・カミュさんが語ったヴィンテージ、レア・シャンパーニュ


 ドン ペリニョン P2 2002 vs レア・シャンパーニュ2002
 8月は全体的に雨が多く、9月は時に激しい雷雨に見舞われたが、気候的には恵まれた。
 レジス・カミュさん曰く「“豊かさ”と表現できる年で、質も量も自然が我々に寛大だったヴィンテージ」


  #3:ドン ペリニヨン プレニチュード2 2002
  生産者:ドン・ペリニヨン(NM)
  ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ 非公開
  ドザージュ:非公開
  価格:56,800円(税別)
  輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ
  #4:レア・シャンパーニュ 2002
  生産者:レア・シャンパーニュ(NM)
  ぶどう品種:シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%
  ドザージュ:9.5g/L
  価格:25,000円(税別)
  輸入元・日本リカー


ジェフロワさんと親しいワインジャーナリストの柳忠之さんから、「ジェフロワさんが意図するP1とは“完璧なハーモニー”、P2は“エネルギーの最高潮”」と伺いました。ワイン王国の時も、シャンパン講座の時も、香りのインパクト、熟成感、複雑味、余韻の広がりは他を圧するパワーにあふれていたので「おっしゃる通り」との思いを強くしました。

片や、レア・シャンパーニュは花の香りからスタートし、カミュさんが強調するスパイス(エスニックスパイス)、ロースト風味と時間の経過と共に様々な要素が層を成して広がってきます。P2と比べると、繊細でエレガント、フェミニンです。
1年前の12月にも体験していますが、加齢するにつれ、若さが増していて、びっくり。グラス内の温度が上がっても、最初に受けたフレッシュさは最後まで持続していました。

受講生から、「レジスさんは謙虚で寡黙。レア・シャンパーニュも最初はおとなしい印象ですが、時間と共に内に秘めたる凄さを感じさせ、心底納得という感じです」とのコメントを頂戴しました。
私も同感です! カミュさんは饒舌ではありませんが、シャンパーニュを語る時は情熱的で丁寧、レア・シャンパーニュの味わいにその人となりを思わず重ねてしまいました。

  ドン ペリニヨンに輝きを添えた醸造家リシャール・ジェフロワさん
  Photo by Tadayuki YANAGI

1954年シャンパーニュ生まれ。1982年に医学博士号を取得し、ランスの国立醸造学校に入学。84年に卒業しカリフォルニアのドメーヌ・シャンドンで勤務。1990年にドン ペリニヨンの最高醸造責任者に就任し、28年間、素晴らしい活躍でワイン業界を牽引。リタイア後、富山県で日本酒『IWA 5』をリリース。2019年1月からドン ペリニヨンの醸造責任者にはヴァンサン・シャプロンさん(右)が就任。

  歳月を感じさせる締まり具合

              オーヴィレーヌ修道院
       エペルネから車で10分程の場所にあるオーヴィレーヌ修道院
     ドン ペリニヨンが使っていた醸造の器具等もあり、歴史を体感できる場所!

 ドン ペリニョンの直筆
  Photo by Fumiko(2004年3月)
  丁寧で几帳面な性格を感じます!



IMG_0576.jpg
  銀職人さん手作りのティアラはボトルから外して使えます!

  講座生の皆様、お疲れ様でした。
  2021年の1月は20日【増設クラス】、27日【現行クラス】になります。
  シャンパン講座の番外編は16日に行いますので笑顔の再会を楽しみにしております。
  どうぞ、良い年をお迎えくださいませ!!

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共通テーマ:グルメ・料理

11月はビルカール・サルモンにフォーカス、緻密な『キュヴェ 二コラ・フランソワ2006』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

  マレイユ・シュル・アイ村のビルカール・サルモン

1818年二コラ・フランソワ=ビルカールとエリザベス・サルモンの結婚によって誕生したメゾン。家族経営を貫き、2018年に創業200周年を祝いました。6代目のフランソワ・ローラン=ビルカール氏(CEO)と弟のアントワン・ローラン=ビルカール氏(ゼネラルディレクター)の後継者として、2019年1月、7代目のCEOにマチュ―・ローラン=ビルカール氏が就任、メゾンに新たな血が加わりました。ビルカール・サルモンは何より、伝統の尊重・品質への追及を重視しています。


ビルカール・サルモンのシャンパン造りには、ビール醸造をしていた兄弟の母方の祖父の知恵が生かされています。醸造責任者のフランソワ・ドゥミ氏は30年以上にわたって活躍してきましたが、2005年にフロラン・ニース氏にバトンを委ねました。ドゥニ・ブレ氏はぶどう園のディレクターで、各区画を厳しく管理しています。ヴィンテージ・シャンパンには、樽を使用したキュヴェが使われており、その技術は (樽使いの上手な) アルフレッド・グラシアンの元で修行した同氏がメゾンに参画し、樽醸造プロジェクトの監督を務めていることで、その技が遺憾なく発揮されています。
トップレンジの『クロ・サン・ティレール』は、究極のオーク樽100%のキュヴェで、1995年が初ヴィンテージ。メゾンの裏にある1㌶の畑のピノ・ノワールから造られたブラン・ド・ノワールは高評価を受けています。高額ですが、見つけたら買いのシャンパンです!


      第1フライト

      #1:ブリュット・ナチュールNV 10月発売
      生産者:ビルカール・サルモン(NM)
      ぶどう品種:ムニエ40%、ピノ・ノワール30%、シャルドネ30%
      ドザージュ:0g/L
      リザーヴワイン:49%
      瓶内熟成:48ヶ月
      価格:8,500円(税別)

      #2:ブリュット・スーボワNV
      生産者:ビルカール・サルモン(NM)
      ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ 各3分の1ずつ
      ドザージュ:7g/L
      リザーヴワイン:30~35%
      瓶内熟成:6~7年
      価格:13,000円(税別)



#1
ベージュを帯びた色調、フローラルで清涼感のある香り、GFのような柑橘系果実、ブリオッシュ、ノン・ドゼ由来のキレ感(8度くらいだとそれが明確)があり、グラスの温度が上がるに連れて、ふくらみが増し、大人びた切れ感に。酸味は縦に伸びる印象。和の素材(白身魚の刺身やテンプラ等)に合わせたい酒質上質なシャンパン!
参考:ワインのこころで紹介したブリュット・ナチュールの記述はコチラ
#2
木樽(オークのバリック)で醸造を行う独自のアイテム。新樽は使わず、フレッシュさを保つ為に3~4年使用したブルゴーニュ樽を使って仕上げたスーボワはブリュット・ナチュールより色調が若干濃い目。気泡は繊細でリズミカル、生バター、ドライフルーツの香り、サン富士の蜜(みつ)のニュアンス、横に広がる優しい酸味、中盤からまるみのある味わい、クリーミーで澱由来の旨味の広がり


     第2フライト

      #3:ヴィンテージ・ブリュット2008
      生産者:ビルカール・サルモン(NM)
      ぶどう品種:ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%
      ドザージュ:3g/L
      瓶内熟成:8~9年
      価格:14,000円(税別)

      #4:キュヴェ ニコラ・フランソワ ブリュット2006
      生産者:ビルカール・サルモン(NM)
      ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
      樽発酵:20%
      ドザージュ:6g/L
      瓶内熟成:10年
      価格:28,000円(税別)



#3
淡く輝くゴールド、気泡は繊細、熟した果実、マドレーヌ菓子、蜂蜜、余韻に広がる若干のビター感と2008年ならでは芯のある酸味

#4
1964年、メゾンの創始者二コラ・フランソワ=ビルカールへのオマージュとして誕生させたキュヴェ。輝きのあるゴールド、ストーンフルーツ、ローストしたナッツやクルミ、茶葉の香り、果実の砂糖漬けや焼き菓子、果実味と酸味の絶妙なバランスは好印象

               第3フライトはロゼ

         #5:ブリュット・ロゼNV
         生産者:ビルカール・サルモン(NM)
         ぶどう品種:シャルドネ40%、ピノ・ノワール30%、ムニエ30%
         ドザージュ:9g/L
         リザーヴワイン:40%
         瓶内熟成:36ヶ月以上
         価格:12,000円(税別)

#5
きれいなサーモンピンク、細やかな気泡、 (ブルーベリーやラズベリーのような)赤系果実、オレンジの皮、ピンクペッパー、微かな塩味と上質な酸味、エレガントで飲み飽きしない魅力的なロゼ


 ラインナップ
  左から右の順(すべて税別)
 #1:ブリュット・ナチュールNV  
 #2:ブリュット・スーボワNV  
 #3:ヴィンテージ・ブリュット2008 
 #4:キュヴェ ニコラ・フランソワ ブリュット2006 
 #5:ブリュット・ロゼNV 

 [ダイヤ]製品についてのお問い合わせは
 輸入元は(株)JALUX ワイン部/Tel 03-6367-8756

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1月16日新春番外編『NHK文化センター青山校シャンパン講座』@日比谷・松本楼 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

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    半年休講になっていたシャンパン講座が開講できて本当にホッとしています!
    今は、三密を避けた厳重体制なので、講座生の皆さまは通常の半数の人数
    ゆえに【現行クラス】と【増設クラス】の2講座(各10~11名)で対応しています。
    残念なのは、絶対にマグナムサイズが出せないことです[もうやだ~(悲しい顔)]

    そこで・・・オーダーメイドの講座なので受講生の皆さまと意見交換
    結果 来年早々、第2弾“番外編”を開催することにしました!
    供出するのは、ミレジメのマグナム5アイテム、すでに確定しました。



 [イベント]番外編シャンパン講座


    日時2021年1月16日(土) 14時~16時


    会場:日比谷・松本楼
    料金:12,500円 (税・サービス込) /当日徴収
        オードブル or チーズ、パン含む
    定員:22名 満席御礼 ありがとうございました!


  開催に関しては、十分な配慮をいたします。
  ★密にならない座席配置
  ★講師はマスク&フェースシールド着用
  ★シャンパンのサービスは高橋ソムリエ+精鋭スタッフ

  参加予定の皆さま
  安心・安全のため、状況に応じたマスク着用をお願いすることになります。
  ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。

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 第1弾の番外編講座はこんな感じでした、お楽しみに[わーい(嬉しい顔)]


    新着情報 エペルネのペリエ ジュエが『シャトー・ペリエ』をオープン
        エミール・ガレのランプ

2018年に訪問した折、7代目シェフ・ド・カーヴのエルヴェ・デシャンさんに「エミール・ガレのオリジナル ベル・エポックボトルが置いてないのはなぜですか?」と質問した時、「今、美術館を建設するための工事をしているので、別の場所に保管してある」とのお答えがありました。

その美術館はすでに完成し、今春、オープンする予定でした。でも、COVID-19の拡大で、延期になり、今月(2020年11月)オープンすることになったようです!
[NEW]追記:フランスのロックダウン(2020年11月)により、開館は来年に延期との連絡がありました。「お楽しみはコロナ後」ということで、今は気長に待ちたいと思います。

輸入元ペルノ・リカール・ジャパン、マーケティング本部の湯川伸之ブランドマネージャーに確認したところ、
(1) 正式名は「シャトー・ペリエ」
(2) フランス最大級の考古学のコレクションを誇る美術館 約80,000点
(3) シャンパーニュの歴史に関するコレクション 約6,000点
(4) 一般の方も見学可能
との回答をいただきました、素敵です!!

元々は、メゾン創業者の息子で最高醸造責任者だったシャルル・ペリエが所有していたシャトーです。1930年にエペルネの町に譲渡されていましたが、約30年前から居住者不在となり、4年前からリノベーションすることになりました。そして今回、「シャンパーニュと考古学の美術館」としてオープンすることが決まりました。公式な画像が届きましたら、追加しますね。

本来なら、今週はシャンパーニュツアー中だったので、来年に延期したツアーで、お邪魔したいと思っています。シャンパンラバーの皆さまも是非訪問なさってみてください!!


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半年ぶりに再開したNHK文化センターのシャンパン講座、2クラスにわけてGo!!! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 シャンパンで笑顔の再会!

 コロナ禍で4月から9月まで休講になっていたシャンパン講座再開
 講座生の皆さんと笑顔の再会ができました[わーい(嬉しい顔)]
 今期 (10月~3月) は密を避け、【現行クラス】と【増設クラス】に分けて開講
 10月14日と21日は、醸造の違いを利き比べていただくため、2メゾンにフォーカス


 講座で使うグラスは、消毒の必要もあり、リーデル本店からレンタル
 香り&味わいの面からも好評でした!

   11月に訪問予定だった2メゾン
   ジル・ドゥ・バスティエール社長


 セバスチャン・ル・ゴルヴェ醸造責任者


                第1フライト
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     9月に日本上陸したメッセージ・オン・ア・ボトル



#1:プランス メッセージ・オン・ア・ボトル エクストラ・ブリュット
生産者:ドゥ・ヴノージュ
ぶどう品種:PN35%、CH35%、M30%
ドザージュ:4g/L
価格:12,000円(税別)
輸入元: ヴィレッジ・セラーズ
ドゥ・ヴノージュの造りのスタイルはステンレスタンクで発酵・醸造。#1はプランスシリーズの3品種ブレンドタイプ、ドザージュ量4g/Lのエクストラ・ブリュット。48ヶ月以上瓶熟させていることでオリ由来の旨味が、糖分添加の少ない酒質に反映し、味わいにふくらみ感が出ていて好印象。
1858年オランダ王室オラニエ公 (王大使) へのオマージュとして造られた“キュヴェ・ド・プランス”に由来するNVプレスティージュ

 #2:エスプリ・ナチュール
 アルゴンヌ産木樽、テラコッタ製卵型タンク

生産者:アンリ・ジロー
ぶどう品種:PN80%、CH20%
ドザージュ:7g/L
価格:7,000円(税別)
輸入元:アンリ・ジロー・ジャパン
木樽のみで発酵・熟成。50%のリザーブワイン(1990年からのソレラ)をブレンド。3アイテムの中で一番濃い目、輝きのあるゴールドカラー。香り華やか、爽快感もあり、味わいふくよか。南国フルーツ、ミネラル、スパイス(生姜、白胡椒等)、パンデピス、ビスケット、アーモンド、ナッツ

#3:プランス ブラン・ド・ブラン
生産者:ドゥ・ヴノ―ジュ
ぶどう品種:CH100%/ベースワイン2015年/リザーブワイン2014年20%
ドザージュ:6g/L
価格:12,000円(税別)
輸入元:ヴィレッジ・セラーズ
白ぶどう100%で造るブラン・ド・ブラン。色調は淡いイエロー。フローラルで白い花のイメージ、石灰由来のミネラル。酸はシャープで、舌の両サイドを軽く刺激する溌剌感(リンゴ酸)、余韻に広がるビターなニュアンス



               第2フライト
        6月25日発売のオマージュ・オー・ピノ・ノワール



#4:オマージュ・オー・ピノ・ノワール
生産者:アンリ・ジロー
ぶどう品種:PN100%
ドザージュ:7g/L
価格:12,000円(税別)
輸入元:アンリ・ジロー・ジャパン
アンリ・ジローのニューフェイス。アイ村産のピノ100%、黒ぶどうだけで造るブラン・ド・ノワール。リザーブワイン40%。2~3年使用したオークの小樽で10~12ヶ月熟成させてから、さらに6ヶ月間熟成させ、その後、36ヶ月余りの瓶熟。濃い目のイエロー、果実味豊かで、蜂蜜や黒糖、ミネラル、ロースト風味、温度の変化で香りにも味わいにもふくよかさが広がるので、ピノ・ノワールグラスで楽しむのも一興。

#5:プランス ブラン・ド・ノワール
生産者:ドゥ・ヴノ―ジュ
ぶどう品種:PN100%
ドザージュ:6g/L
価格:12,000円(税別)
輸入元:ヴィレッジ・セラーズ
#4と同じブラン・ド・ノワール。発酵も熟成もステンレスという点に加え、フレッシュでエレガントなヴェルズイのピノ80%と軽快かつ繊細なレ・リセのピノ20%を使っていることもあり、#4を男性的と表現するなら、こちらは女性的なイメージ。赤い果実、柑橘果実、果実の甘さと酸味のバランスが良く、講座生のコメントも上々。私もプランスシリーズでは、このブラン・ド・ノワールが好きです!

        #6:フュ・ド・シェーヌ マルチヴィンテージ

        生産者:アンリ・ジロー
        ぶどう品種:PN80%、CH20%
        ドザージュ:7g/ L
        価格:29,000円(税別)
        輸入元:アンリ・ジロー・ジャパン

アイ村のピノとシャルドネを使用。アルゴンヌ産の樫の木から造られた樽で発酵、長期熟成 (80%新樽)。リザーブワイン30%。色調は光沢あるゴールド、気泡はワインに溶け込み口中スムーズ。厚味があり、酸味は凛としていて、長期熟成が期待できる印象。熟した黄桃、ドライフルーツ、果実の砂糖漬け、ナッツ、塩味、ロースト風味


 オリジナルのデグラフェール
 アンリ・ジロー・ジャパンの佐藤ジェネラルマネージャーからの[プレゼント]
 フュ・ド・シェーヌの栓はアグラフ(ホチキスの意味)
 それを開けるためのオリジナルオープナーがデグラフェール


 シャルドネの畑は

14日の講座時、「シャルドネの畑はどこにあるのですか?」との質問がありました。
セバスチャンさんが来日した2年前に、メニューの裏に書いていただいた地図があることを思い出したので、載せておきます。アンリ・ジローの拠点アイ村にある畑で、丘を下ったマルヌ川に近いエリアにシャルドネを植えています。南向きで日照が良く、川から涼しい風が吹き、朝晩 寒暖差があるので、酸の乗りも良く、特に天候に恵まれた年のぶどうは素晴らしいとのことです。ピノ・ノワールの畑は丘の上に位置しています。


 アンリ・ジロー自慢のピノ・ノワール畑


 三密を避けて
  事務局から配布されたフェースシールド、講座時、要着用なので、お忘れなく!

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追加情報 秋期『オーダーメイドなシャンパンレッスン』 増設クラスのお知らせ! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

  秋期シャンパン講座増設

8月20日(木)から募集を開始した秋期講座は、三密を避け、安心して参加いただく為に、
◆1テーブル1名席 
◆マスク&フェイスシールド着用
◆グラスは要消毒のため、リーデル本店からレンタル
を徹底することにしています。
それで、今回は全体の流れを見て、2講座開設することになりました

追記: 現行&増設クラスとも満席になりました、ありがとうございます[わーい(嬉しい顔)]

現行クラスは基本的に第4週水曜日
[NEW]増設 オーダーメイドなシャンパンレッスン  ~各メゾンの奥深さを愉しもう~ 
開催6回/毎水曜日(基本的に第3週)/19時~21時 
◍10月14日(第2週) 
◍11月18日 
◍12月16日 
◍1月20日 
◍2月17日 
◍3月17日 
詳細はコチラから

◆NHK文化センター青山校 電話 03-3475-1151
受付時間は月曜日~金曜日 9:30~20:00 (土曜~17:30、日曜~16:00) 


        
      [NEW]ブラピのロゼ・シャンパーニュ『フルール・ド・ミラヴァル

       発売日:2020年12月1日(火)
       使用ぶどう:シャルドネ75%、ピノ・ノワール25%
       希望小売価格:60,000円 (税別)
       総生産量:20,000本  日本への入荷数非公開
       輸入元:ジェロボーム 電話03‐5786‐3280


         本日公開されたプレスリリース  クリックで拡大

シャンパンメゾン ピエール・ペテルス はコート・デ・ブランのメニル・シュル・オジェ村を拠点にしているレコルタン・マニピュランRM(ぶどう栽培から瓶詰まですべて自社で行うメゾン)で、栽培しているのは白ぶどうのシャルドネのみ、ブラン・ド・ブランの秀逸な造り手として知られています。

ロゼ・シャンパーニュに関しては、2009年にロドルフ・ペテルス当主の愛娘アルバンヌの名を冠したアイテムを初めて発売しました。ロゼに使っているピノ・ムニエは親戚が生産しているぶどうと、自分が造っているシャルドネを“物々交換 (ここがポイント、購入ではなく交換)”していると、当主自ら語っていました。RMは購入ぶどうが使えないからです。

今回発表されたブラピの『フルール・ド・ミラヴァル』には、25%のピノ・ノワールが使われています。黒ぶどうを栽培していないペテルスが、どこのピノを使用しているのか・・・疑問でした。
購入ぶどうを使っているなら、ネゴシアン・マニピュランNMになりますし、厳格な規制でシャンパーニュを統制しているCIVC(シャンパーニュ委員会)が認可しないはずです。

輸入元ジェロボーム様によると、プレスリリースに記載してある事柄以外は、非公開とのことだったので、CIVCに伺ってみました。
その結果、わかったことは、ピエール・ペテルスは従来通りRMですが、ブラピのシャンパンは、NM (ナンバーはNM-672-001 / 表ラベルの下部に記載義務あり) として登録されているとのこと。プレスリリースにあるメゾンが、当主のロドルフ・ペテルスになっているので、ピエール・ペテルスがメゾンNMとして設立した別ブランドという体裁を取ったようです。これで、ピノの件、納得できました。

2018年の9月、シャンパン講座でピエール・ペテルスにフォーカスしました。その時に、リザーヴワイン(1988年からソレラでストック)だけで造った『キュヴェ レゼルヴ ウブリエ ブラン・ド・ブラン』を体験しました。20年以上にわたるワインの複雑味は素晴らしいものでした!
フルール・ド・ミラヴァルに使っているシャルドネは、メゾンの核を成すソレラによるものだと思いますし、ピノ・ノワールはセニエで色を抽出しています。ミラヴァル・コンビ&ペテルスのコラボがどのようなロゼ・シャンパーニュを造り出したのか、すごく興味ひかれます!
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NHK文化センター青山校 秋期(10月~3月)シャンパン講座、本日から募集開始です! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

[NEW]シャンパン講座@NHK文化センター青山校


お待たせしました!
春期はコロナ禍で、全講座が休講になっておりましたが、秋期は感染対策に配慮しながら再開することが決まりました。半年振りになるのでとても嬉しいです!
◆1テーブル1名席 
◆マスク&フェイスシールド着用 
◆グラスに関してはリーデル青山本店からのレンタル ( リーデル レストラン リースリング)
使用グラスは消毒の必要があるので、今期は安心・安全を考え、レンタルすることになりました。ゆえにグラス洗浄の手間が省けます。

コロナ渦中、蓄えてきたエネルギーを発散すべく、参加者の皆様を大いに刺激したいと考えています。
引き続き、お付き合いのほど、宜しくお願いいたします。

オーダーメイドなシャンパンレッスン  ~各メゾンの奥深さを愉しもう~ 
開催6回/毎水曜日 (基本的に第4週) /19時~21時
満席、ありがとうございました[わーい(嬉しい顔)]
◍10月21日(第3週) 
◍11月25日 
◍12月23日 
◍1月27日 
◍2月24日 
◍3月24日 
講座の詳細はコチラ

[NEW]追記:秋期講座増設クラス
開催6回/毎水曜日(基本的に第3週)/19時~21時 
満席、ありがとうございました[わーい(嬉しい顔)]
◍10月14日(第2週) 
◍11月18日 
◍12月16日 
◍1月20日 
◍2月17日 
◍3月17日 
講座の詳細はコチラから

QRコードからアクセス

◆NHK文化センター青山校 電話 03-3475-1151
受付時間は月曜日~金曜日 9:30~18:00 (土曜~17:30、日曜~15:00) 


追記: 2020年シャンパーニュの最新状況 by シャンパーニュ委員会日本事務局
お祝いの象徴ともいえるシャンパーニュにとって、COVID-19が及ぼした影響は甚大で、出荷量が激減しています。そのようななか、今年の収穫量について、ぶどう栽培家とメゾンは8,000㎏/㌶(=2億3,000万本分)にすることで合意しました。
ぶどうの作柄は干ばつにより比較的少量ですが品質は良好。収穫は8月17日から始まりました。これは過去10年の平均より2週間早いと言えます。手摘み収穫が義務付けられていて、毎年約10万人の季節労働者を必要としているシャンパーニュなので、コロナ禍中における健康管理の対応が当面の課題。
https://twitter.com/Champagne/status/1295698246841569280

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シャンパン講座番外編@日比谷松本楼で久々に楽しいひとときを満喫!  [NHK文化センター青山 シャンパン講座]


コロナの余波で、NHK文化センターのシャンパン講座は、上半期(4月~9月)すべて休講。そこで、巣ごもり状態で、シャンパンを飲む機会が減ってしまった講座生の皆様を刺激すべく、番外編を企画、実行しました。
サポートくださったのは日比谷・松本楼の小坂文乃社長です!


 都会のオアシス日比谷公園
 樹々の緑、噴水はいつもと同じたたずまい


             会場はボア・ド・ブローニュ
           公園内にある日比谷松本楼の3階で


 三密対策完璧
 お席は向かい合わせではなく並列、隣席との距離にも気配りしていただき感謝!


 フラワーアレンジメントには文乃社長のセンスを感じます、素敵!


 シャンパン講座のためのスペシャルな飾りつけ


      最新情報を交えながら
      photo by Ayano セミナー前半は最新の話題とシャンパーニュ概論

 VINEXPO発のスパークリング情報
 出典: IWSR / VINEXPO

7月2日に VINEXPO がウェビナーを開催したので参加しました。番外編ではその折の泡もの動向についてお伝えさせていただきました。 2019年のけん引役はプロセッコ、ノン・アルコールは16.8%と最大の増加を記録。COVID-19によるオントレードの不振や年末に向けて第2波への懸念もあり2020年の消費は15%減の見込み。とは言え、市場は今後5年間でパンデミックで喪失した消費を回復と予想

 日本人は高価なシャンパンがお好き
 出典:CIVC

シャンパーニュの輸出相手国を見ると、日本は数量&金額ともに第3位に位置していますが、金額面では、プレステージシャンパンの比率(33%)が多く、NVが多い第4位のドイツと比べると面白い対比になります。さらに日本は、ドザージュ量の少ないタイプも人気です。

 後半は待望のブラインドテイスティング
  右~左の順に供出/すべてフルート型グラスで統一
  まずは、ヒントなしで、5グラスを試飲していただきました。


       ドリンクス・インターナショナル2020
       クリックで拡大

番外編のために用意したのは、英国の飲料専門誌ドリンクス・インターナショナルの『World's Most Admired CHAMPAGE Brands 2020』のベスト5のシャンパン。毎年 同誌のランキングを注視していますが、ブレがない点を信頼しています。
750mlを2本だと、熟成具合に差が出ることがあるので、理想形のサイズ、マグナムにしました。メゾンの順位は1位からルイ・ロデレール、シャルル・エドシック、ポル・ロジェ、ボランジェ、クリュッグとなっています。
参考:2019年は1位ポル・ロジェから順にクリュッグ、ルイ・ロデレール、シャルル・エドシック、ボランジェ

 5メゾンについての解説

皆様に各メゾンの造りの特徴と現行マグナムのデータをお伝えしてから、5グラスを再度試飲していただき、どのグラスがどのメゾンに該当するか、“シャンパン神経衰弱”をしていただきました。

 5アイテムの供出順は
  右から左の順でサービスしました。

#1: 3位 ポル・ロジェ ブリュット・レゼルヴ/ 税別価格 16,500円/輸入元 ジェロボーム
創業1849 年、自社畑90㌶、シェフ・ド・カーブはダミアン・カンブル
ぶどう品種:PN、CH、M各3分の1。ステンレスのみ使用。ベースワインは2014主体、2013、2012、2011を使用。リザーヴワインは直近3年、比率は25%程度。熟成期間は最低4年、MLF実施、ドザージュ量8~9g/L
5アイテムの中で一番果実味があり、フレッシュ感と旨み、余韻の広がり、バランス秀逸、素直に美味

#2: 2位 シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ/ 同 20,000円/同 日本リカー
創業1851年、自社畑45㌶、シェフ・ド・カーブはシリル・ブラン
ぶどう品種:PN、CH、M各3分の1。ステンレスのみ使用。ベースワイン60%は2013、リザーヴワイン40%は平均10年以上のVT、レギュラーとマグナムの熟成期間は若干異なる。デゴルジュマン 2018年、ドザージュ量11g/L
参考: 現行レギュラーサイズのベースワインは2014、デゴルジュマンは2019年
#1と比較すると大人びた印象、酸味とミネラル、ヘーゼルナッツ、ドライフルーツ、時間の経過で重厚さ

#3: 5位 クリュッグ グランド・キュヴェ #163/ 同 67,000円/同 モエヘネシーディアジオ
創業1843年、シェフ・ド・カーブはジュリー・カヴィル
ぶどう品種:PN37、CH32、M31。ベースワインは2007年主体(73%)、最も古いのは1990~最も若いのは2007。リザーヴワインは11の異なるVTの145のワインを使用。2011年から裏ラベルに6桁のクリュッグiDが印字されているので入力すればボトル情報がわかるシステム
色調は一番濃いイエロー、他の4アイテムとは異なるアロマ、ロースト香、コーヒー、スパイス、アプリコット似の酸味、ふくらみのある余韻。コルクの締まり具合から熟成の長さが理解できる。

#4: 4位 ボランジェ スペシャル・キュヴェ/ 同 19,000円/同 アルカン
創業1829 年、自社160㌶、シェフ・ド・カーブはジル・デコート
ぶどう品種:PN60、CH25、M15。ベースワインは2015主体、6種以上の異なるVTを使用。リザーヴワインはさらに古いワイン(5~15年のマルチVT)、マグナムボトルで保存。レギュラーとマグナムの熟成期間は澱引きや作業により若干異なる、MLF実施、ドザージュ量8~9g/L
気泡繊細、口中滑らか、フレッシュ感と複雑味、ミネラル、クルミ、ヘーゼルナッツ、スパイス、バランス良好

#5: 1位 ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ/ 同16,000円/同 エノテカ
創業1776年、自社畑240㌶、シェフ・ド・カーブはジャン・バティスト・レカイヨン
ぶどう品種:約PN40、CH40、M20。ベースワインは2014、2015、2016。リザーヴワインの比率はVTによって25~30%、現行NVは35%。大樽で保存。レギュラーもマグナムも熟成期間は3年、MLFはベースのVTに依るが非公開事項、ドザージュ量9g/L
#1と同じく淡いイエロー、塩味、透明感のある酸味、中盤以降広がる清涼感と旨み、木樽のニュアンス(リザーヴワイン由来)、長い余韻


  山田シェフ自慢のオードブル

(上段左から時計回りに)
a:ノルウェーサーモンのミキュイ ヴェルジュ風、ライムの香り
b:フォアグラとルバーブのコンフィチュール、バニュルスワインゼリー
c:穴子とからすみのロール巻き バルサミコ風味
:高知四万十川 天然鮎の蓼焼きとなすのマリネ
e:八丈島 海風きのこ(しいたけ、きくらげ)のグレックマリネ(中央)

 マリアージュ体験

aのサーモンやの鮎やマリネはポル・ロジェ
bのフォアグラはシャルル、ボランジェ、ルイ・ロデレール
cの脂分と酸味はルイ・ロデレール
eのきのこやきくらげは樽使いのクリュッグやボランジェ
eのマリネはルイ・ロデレール
aのサーモンの下のライムはポル・ロジェ
bのフォアグラに添えてあったほおずきはシャルル
それぞれの食材の要素や調理によって醸し出される味わいに合せて、各シャンパンを合せて楽しみました。ご馳走様でした!!


 5メゾン正解したお三方!
  photo by Ayano

参加メンバー24名中、全問正解だったのは、秋山さん、吉田さん&吉井君
データを参考にしながら推測してくださったと思いますが、各メゾンの個性を理解してくださっていたお三方はさすがです! 

          私からのささやかなプレゼント

7月はアカデミー賞を受賞したコッポラ監督の映画『地獄の黙示録』に絡むワインの記事を、月刊HiVi誌に書いたところだったので、全問正解者には、アカデミー賞繋がりのアイテム、受賞式でふるまわれているパイパー・エドシックのシネマ・エディションをプレゼントしようと決めてました。おしゃれな限定ボトルです。

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  photo by Ayano

最終的にじゃんけんで勝者になった吉井君。彼は私と文乃さんとのご縁を繋いでくれた張本人。いろいろな意味で嬉しくなりました、おめでとうございます!

 マスク着用で全員集合

ガイドラインを遵守して開催した番外編講座!
マスクをしていても、口元はハッピースマイル
皆さんの目も笑っているのがわかります[わーい(嬉しい顔)]

コロナ禍中ゆえに、気をつけなければならない事柄は多かったのですが、この3ヶ月で、注意すべきことがかなりわかってきたので、それらを徹底することで、束の間の息抜きはできると思っています。
ご参加くださった皆様に心から感謝するとともに、素晴らしいサポートをしてくださった松本楼の小坂文乃社長、サービスの高橋ソムリエ、スタッフの皆々様、本当にありがとうございました。

全員が手にしているグラスの中身は、ドリンクス・インターナショナル2019で首位だったポル・ロジェ、文乃さんからのお心尽くしでした、ご馳走様でした!

 5月の会のメンバーで
 10年以上続いている5月の会、朋友吉井君と愛妻利恵さん、文乃さんがメンバー

 元気が出るイエローで〆

酒質の素晴らしいシャンパンで五感を刺激することができて、とても嬉しく思いました!
NHK文化センター青山校のシャンパン講座下半期(10月~3月)は開講できる予定なので、これからも奥深いシャンパンの世界を探求していきたいと思っています。
引き続き、何卒宜しくお願いいたします。
皆様、くれぐれもご自愛くださいませ!!

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