50年の歳月を経てリリースされた『Piper-Heidsieck Hors-Série パイパー・エドシック オール・セリィ1971』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
希少なアイテムを堪能
左から順に
#1:シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2006
#2:パイパー・エドシック オール・セリィ1971
#3:ポル・ロジェ リッチNV
#4:マム アイス・エクストラNV
#5:パイパー・エドシック シュブリームNV
カラフルなキャップシュール
パイパーとシャルルの関係は⁈
シャンパーニュのパイパー・エドシックとシャルル・エドシックは、
フランスのラグジュアリーブランド企業EPIグループの傘下で、同グループには、
高級靴で有名なJ.M.Westonや、子供服Bonpointなどが名を連ねています。
シャンパン業界の3つのエドシック、両メゾンの繋がりは無しです。
シャンパーニュ講座用に作成したパワポを添付しておきます。
シェフ・ド・カーヴを見ると・・・
シャルルの現シェフ・ド・カーヴは4代目シリル・ブランさん
2代目はレジス・カミュさんでした。
パイパーの現シェフ・ド・カーヴは3代目エミリアン・ブティヤさん
2代目はレジス・カミュさんでした。
両メゾンの多大なる貢献者レジスさんは本日/12月31日付で引退なさいました。
まだまだ、ご活躍できる卓越した才能の持ち主です。
コロナ渦中、来日もままならずだったので、本当に残念です。
来年1月にオンラインによる引退式が予定されているので、その日にご挨拶いたします。
素晴らしいお仕事の数々、こころに残るシャンパーニュたちと出逢えて幸せでした。
お疲れ様でした!
オンラインでシェフ・ド・カーヴから解説していただいた2アイテム
10月27日にブティヤさんと『オール・セリィ1971』を試飲
ブティヤさんのバースディ・ヴィンテージでもあります!
ちなみに、カミュさん引退後は、彼がレアのシェフ・ド・カーヴを兼任なさる由
11月22日にシリル・ブランさんが『ブラン・デ・ミレネール2006』について解説
第1フライトはブラン・デ・ミレネール2006とオール・セリィ1971
長い熟成状態を感じさせるコルクの締まり具合
#1:シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2006 2021年12月1日発売
生産者:シャルル・エドシック(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
デゴルジュマン:2019年3月
ドザージュ:7g/L
価格:36,300円(税込)
輸入元:日本リカー
グリーンを帯びた黄金色、気泡は繊細で活発、ブラッドオレンジやグレープフルーツの様な柑橘系果実、アプリコットやフレッシュなパイナップルの香り、ぴ~んと張り詰めた石灰質のカーヴを感じさせるミネラル感、白胡椒、特徴的とも言える塩味、ローストのニュアンス、軽いビター感、上品に広がる心地良い余韻、今後の熟成が楽しみ!
#2:パイパー・エドシック オール・セリィ1971 2021年10月27日出荷開始
生産者:パイパー・エドシック(NM)
生産本数2021本、日本への入荷本数300本
収穫:1971年9月
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール
ブレンド:1972年3月、GCとPCの12村のぶどう
ボトリング:1972年7月26日~30日
デゴルジュマン:2021年2月/ノン・マロ(非MLF)
ドザージュ:10g/L
価格:71,500円(税込)
輸入元:日本リカー
オール・セリィは号外・番外編の意味。1970年代のシェフ・ド・カーヴ、クロード・ドゥミエールさん(現在92歳)が手掛けたシャンパーニュ(メゾンの創始者フローレンス・ルイ・エドシックへのオマージュとして生産していた『キュヴェ・フローレンス』)。50年間カーヴで静かに寝ていたシャンパーニュを起こして澱を抜いたのが今年の2月、人間なら大手術です。門出のリキュールには2019年収穫のシャルドネ(ノン・マロ)を使用。その後、6ヶ月以上シャンパーニュを静養させ、今秋日本に上陸しました。
黄金色、気泡はワインに溶け込み、舌触りはクリーミー。第一香はシェリーの様な酸化のニュアンス、その後、鼻腔を軽くなでるように、黒糖、ドライアプリコット、焙煎コーヒー、ロースト香、果実の甘露煮、エスニックスパイスが広がり、口に含んで目を閉じて10秒以上シャンパーニュを転がしてみると、口中の温度で複雑味が増し、香りの変化が層をなしてくる魅力。半世紀の時を経た逸品、50年という時を感じさせないフレッシュ感(ノン・マロ効果)は素晴らしい!
色調、気泡の状態にも差があり、貴重なアイテムでした!
1983年、1985年、1990年、1995年、2004年に継ぐ2006年
メゾン史上、5番目のヴィンテージになります。
2002年と1989年に匹敵する成熟度で、質・量ともに豊かな年
シリル・ブランさんは「1995年に似ている」と述べていました。
コート・デ・ブランの4つのGCと1つのPCのシャルドネを使用
GCはアヴィーズ、クラマン、オジェ&ル・メニル・シュール・オジェ
PCはヴェルテュ、ここは年によって出来が違うので、その特質を生かして使用
パイパー・エドシック オール・セリィのコンセプトは
他に類するものがない独立性、少量生産、卓越性があり模範となりうるスタイル
ラベルにはシリアルナンバーを印字、講座で供出したのは823、831
木箱には国内の森から採取された硬いオーク材を使用
オークはオール・セリィ同様、50年の樹齢
色合いや木目がひとつずつ異なっている木製のボックスです。
メイラード反応/アミノカルボニル反応
ソムリエ協会機関誌編集長時代、エノログの戸塚昭先生に上記の反応について伺いました。
シャンパーニュの瓶内二次発酵時に発生する香りを経時的に解析した報告はないようですが、各種アミノ酸とグルコースを加熱した時に生成する香りを分析した結果から類推して、シャンパーニュの瓶内二次発酵時に生成するカラメル様、チョコレート様、焙煎コーヒー様の香りは、アミノカルボニ反応によるものと思われるとのことでした。
先生は「近年、辛口ワインが主流で、セックやドゥミ・セックは市場性が低いので、クラシックなタイプのシャンパーニュの風味を楽しみたい者にとっては残念なことで、アミノカルボニル反応に伴って生成すると類推される複雑な風味が減少している」とおっしゃっていましたが、オール・セリィには、その風味がしっかりとあり、古酒の醍醐味を満喫できました。貴重なシャンパーニュでした!
まぁ、ミラヴァル城
1971年にエルトン・ジョンが『ロケットマン』をレコーディングしたのが、
現在ブラピが所有しているシャトーミラヴァル(右/エルヴィル城と記載あり、これはミラヴァル)
繋がっていますね。
1970年代にプレイバック
懐かしい懐かしい曲と出会えるかも・・・
ジョン・レノンのイマジンは1971年の代表作
QRコードでお試しください
第2フライトは3種のドゥミ・セック
#3:ポル・ロジェ リッチNV
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエ各3分の1ずつ
最低36ヶ月熟成、
ドザージュ:34g/L
価格:7,700円(税込)
輸入元:ジェロボーム
ポル・ロジェはブリュット・レゼルヴ、ピュア(エクストラ・ブリュット)、リッチの3アイテムとも3品種(PN、CH、M)同率なので、それらを同時に利き比べるチャンスがあれば、メゾンスタイルやドゥミ・セックの甘さの具合が、他のメゾンよりつかみやすいと思います。ドライフルーツや蜜蝋、スパイスの香り、口中クリーミー、余韻にキャラメルのニュアンスとビター感
#4:マム アイス・エクストラNV
生産者:メゾン・マム(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール51%、ムニエ34%、シャルドネ15%
最低20ヶ月熟成、アメリカンオークで熟成させたリザーヴワインを使用
ドザージュ:35g/L
価格:8,470円(税込)
輸入元:ペルノ・リカール・ジャパン
3つのなかで、一番甘やかでヴァニラビーンズやキャラメルの香り、蜂蜜やアメリカンオーク由来のヴァニラ感、女性の講座生からの受けが良かった印象
#5:パイパー・エドシック シュブリームNV
生産者:パイパー・エドシック(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、ムニエ30%、シャルドネ20%
最低36ヶ月熟成、リザーヴワインは約25%使用
ドザージュ:35g/L
価格:7,920円(税込)
輸入元:日本リカー
ヴァニラやトロピカルフルーツの香り、味わいは凝縮した果実、酸味の印象もあり、全体のバランス良好、第2フライトのマイベスト
ドゥミ・セックのドザージュ量は32~50g/L
ノン・ドゼやブリュット全盛の時代なので、講座生の一部から「あまい!」との声が!
でも、不況時には甘口ワインがよく動きますし、コロナ渦中、ストレスが溜まっている時
には甘露な存在、癒し効果ありますよ。
ロックや好きなフルーツを使ったカクテル、甘さを緩和したいなら炭酸を少々加えてもOK
自由な発想で楽しめます。
ブルーチーズ、カラメリゼした洋なしなどのデザートや、
お正月のお節なら、栗きんとんや甘めに味付けした品目とも合わせやすいです。
ナイスマリアージュだったマムとマアム
アメリカンオークを使ったリザーヴワインとカントリーマアムのヴァニラ風味が相乗
慣れ親しんだ6階のお教室とお別れ
2016年から慣れ親しんできた605教室、603教室の使用は今年で終わり。
来年からは4階と5階のみになるため、講座生の皆さんと記念ショット
NHK文化センターは長テーブルに1名着席、マスク&フェイスシールド着用厳守なので、
コロナに悩まされることなく、無事講座を追えることができました。
第3週&第4週のクラスに1971年生まれが、それぞれ1名ずついらしたので、
木箱・ボトル・キャップシュール
今年もブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございました。
オリンピックが終わったので、
来年からワインアカデミー@ホテルオークラの担当講座も再開します。
シャンパン講座と併せて頑張りますので、引き続き、宜しくお願いします。
どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ
左から順に
#1:シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2006
#2:パイパー・エドシック オール・セリィ1971
#3:ポル・ロジェ リッチNV
#4:マム アイス・エクストラNV
#5:パイパー・エドシック シュブリームNV
カラフルなキャップシュール
パイパーとシャルルの関係は⁈
シャンパーニュのパイパー・エドシックとシャルル・エドシックは、
フランスのラグジュアリーブランド企業EPIグループの傘下で、同グループには、
高級靴で有名なJ.M.Westonや、子供服Bonpointなどが名を連ねています。
シャンパン業界の3つのエドシック、両メゾンの繋がりは無しです。
シャンパーニュ講座用に作成したパワポを添付しておきます。
シェフ・ド・カーヴを見ると・・・
シャルルの現シェフ・ド・カーヴは4代目シリル・ブランさん
2代目はレジス・カミュさんでした。
パイパーの現シェフ・ド・カーヴは3代目エミリアン・ブティヤさん
2代目はレジス・カミュさんでした。
両メゾンの多大なる貢献者レジスさんは本日/12月31日付で引退なさいました。
まだまだ、ご活躍できる卓越した才能の持ち主です。
コロナ渦中、来日もままならずだったので、本当に残念です。
来年1月にオンラインによる引退式が予定されているので、その日にご挨拶いたします。
素晴らしいお仕事の数々、こころに残るシャンパーニュたちと出逢えて幸せでした。
お疲れ様でした!
オンラインでシェフ・ド・カーヴから解説していただいた2アイテム
10月27日にブティヤさんと『オール・セリィ1971』を試飲
ブティヤさんのバースディ・ヴィンテージでもあります!
ちなみに、カミュさん引退後は、彼がレアのシェフ・ド・カーヴを兼任なさる由
11月22日にシリル・ブランさんが『ブラン・デ・ミレネール2006』について解説
第1フライトはブラン・デ・ミレネール2006とオール・セリィ1971
長い熟成状態を感じさせるコルクの締まり具合
#1:シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2006 2021年12月1日発売
生産者:シャルル・エドシック(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
デゴルジュマン:2019年3月
ドザージュ:7g/L
価格:36,300円(税込)
輸入元:日本リカー
グリーンを帯びた黄金色、気泡は繊細で活発、ブラッドオレンジやグレープフルーツの様な柑橘系果実、アプリコットやフレッシュなパイナップルの香り、ぴ~んと張り詰めた石灰質のカーヴを感じさせるミネラル感、白胡椒、特徴的とも言える塩味、ローストのニュアンス、軽いビター感、上品に広がる心地良い余韻、今後の熟成が楽しみ!
#2:パイパー・エドシック オール・セリィ1971 2021年10月27日出荷開始
生産者:パイパー・エドシック(NM)
生産本数2021本、日本への入荷本数300本
収穫:1971年9月
ぶどう品種:シャルドネ、ピノ・ノワール
ブレンド:1972年3月、GCとPCの12村のぶどう
ボトリング:1972年7月26日~30日
デゴルジュマン:2021年2月/ノン・マロ(非MLF)
ドザージュ:10g/L
価格:71,500円(税込)
輸入元:日本リカー
オール・セリィは号外・番外編の意味。1970年代のシェフ・ド・カーヴ、クロード・ドゥミエールさん(現在92歳)が手掛けたシャンパーニュ(メゾンの創始者フローレンス・ルイ・エドシックへのオマージュとして生産していた『キュヴェ・フローレンス』)。50年間カーヴで静かに寝ていたシャンパーニュを起こして澱を抜いたのが今年の2月、人間なら大手術です。門出のリキュールには2019年収穫のシャルドネ(ノン・マロ)を使用。その後、6ヶ月以上シャンパーニュを静養させ、今秋日本に上陸しました。
黄金色、気泡はワインに溶け込み、舌触りはクリーミー。第一香はシェリーの様な酸化のニュアンス、その後、鼻腔を軽くなでるように、黒糖、ドライアプリコット、焙煎コーヒー、ロースト香、果実の甘露煮、エスニックスパイスが広がり、口に含んで目を閉じて10秒以上シャンパーニュを転がしてみると、口中の温度で複雑味が増し、香りの変化が層をなしてくる魅力。半世紀の時を経た逸品、50年という時を感じさせないフレッシュ感(ノン・マロ効果)は素晴らしい!
色調、気泡の状態にも差があり、貴重なアイテムでした!
1983年、1985年、1990年、1995年、2004年に継ぐ2006年
メゾン史上、5番目のヴィンテージになります。
2002年と1989年に匹敵する成熟度で、質・量ともに豊かな年
シリル・ブランさんは「1995年に似ている」と述べていました。
コート・デ・ブランの4つのGCと1つのPCのシャルドネを使用
GCはアヴィーズ、クラマン、オジェ&ル・メニル・シュール・オジェ
PCはヴェルテュ、ここは年によって出来が違うので、その特質を生かして使用
パイパー・エドシック オール・セリィのコンセプトは
他に類するものがない独立性、少量生産、卓越性があり模範となりうるスタイル
ラベルにはシリアルナンバーを印字、講座で供出したのは823、831
木箱には国内の森から採取された硬いオーク材を使用
オークはオール・セリィ同様、50年の樹齢
色合いや木目がひとつずつ異なっている木製のボックスです。
メイラード反応/アミノカルボニル反応
ソムリエ協会機関誌編集長時代、エノログの戸塚昭先生に上記の反応について伺いました。
シャンパーニュの瓶内二次発酵時に発生する香りを経時的に解析した報告はないようですが、各種アミノ酸とグルコースを加熱した時に生成する香りを分析した結果から類推して、シャンパーニュの瓶内二次発酵時に生成するカラメル様、チョコレート様、焙煎コーヒー様の香りは、アミノカルボニ反応によるものと思われるとのことでした。
先生は「近年、辛口ワインが主流で、セックやドゥミ・セックは市場性が低いので、クラシックなタイプのシャンパーニュの風味を楽しみたい者にとっては残念なことで、アミノカルボニル反応に伴って生成すると類推される複雑な風味が減少している」とおっしゃっていましたが、オール・セリィには、その風味がしっかりとあり、古酒の醍醐味を満喫できました。貴重なシャンパーニュでした!
まぁ、ミラヴァル城
1971年にエルトン・ジョンが『ロケットマン』をレコーディングしたのが、
現在ブラピが所有しているシャトーミラヴァル(右/エルヴィル城と記載あり、これはミラヴァル)
繋がっていますね。
1970年代にプレイバック
懐かしい懐かしい曲と出会えるかも・・・
ジョン・レノンのイマジンは1971年の代表作
QRコードでお試しください
第2フライトは3種のドゥミ・セック
#3:ポル・ロジェ リッチNV
生産者:ポル・ロジェ(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエ各3分の1ずつ
最低36ヶ月熟成、
ドザージュ:34g/L
価格:7,700円(税込)
輸入元:ジェロボーム
ポル・ロジェはブリュット・レゼルヴ、ピュア(エクストラ・ブリュット)、リッチの3アイテムとも3品種(PN、CH、M)同率なので、それらを同時に利き比べるチャンスがあれば、メゾンスタイルやドゥミ・セックの甘さの具合が、他のメゾンよりつかみやすいと思います。ドライフルーツや蜜蝋、スパイスの香り、口中クリーミー、余韻にキャラメルのニュアンスとビター感
#4:マム アイス・エクストラNV
生産者:メゾン・マム(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール51%、ムニエ34%、シャルドネ15%
最低20ヶ月熟成、アメリカンオークで熟成させたリザーヴワインを使用
ドザージュ:35g/L
価格:8,470円(税込)
輸入元:ペルノ・リカール・ジャパン
3つのなかで、一番甘やかでヴァニラビーンズやキャラメルの香り、蜂蜜やアメリカンオーク由来のヴァニラ感、女性の講座生からの受けが良かった印象
#5:パイパー・エドシック シュブリームNV
生産者:パイパー・エドシック(NM)
ぶどう品種:ピノ・ノワール50%、ムニエ30%、シャルドネ20%
最低36ヶ月熟成、リザーヴワインは約25%使用
ドザージュ:35g/L
価格:7,920円(税込)
輸入元:日本リカー
ヴァニラやトロピカルフルーツの香り、味わいは凝縮した果実、酸味の印象もあり、全体のバランス良好、第2フライトのマイベスト
ドゥミ・セックのドザージュ量は32~50g/L
ノン・ドゼやブリュット全盛の時代なので、講座生の一部から「あまい!」との声が!
でも、不況時には甘口ワインがよく動きますし、コロナ渦中、ストレスが溜まっている時
には甘露な存在、癒し効果ありますよ。
ロックや好きなフルーツを使ったカクテル、甘さを緩和したいなら炭酸を少々加えてもOK
自由な発想で楽しめます。
ブルーチーズ、カラメリゼした洋なしなどのデザートや、
お正月のお節なら、栗きんとんや甘めに味付けした品目とも合わせやすいです。
ナイスマリアージュだったマムとマアム
アメリカンオークを使ったリザーヴワインとカントリーマアムのヴァニラ風味が相乗
慣れ親しんだ6階のお教室とお別れ
2016年から慣れ親しんできた605教室、603教室の使用は今年で終わり。
来年からは4階と5階のみになるため、講座生の皆さんと記念ショット
NHK文化センターは長テーブルに1名着席、マスク&フェイスシールド着用厳守なので、
コロナに悩まされることなく、無事講座を追えることができました。
第3週&第4週のクラスに1971年生まれが、それぞれ1名ずついらしたので、
木箱・ボトル・キャップシュール
今年もブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございました。
オリンピックが終わったので、
来年からワインアカデミー@ホテルオークラの担当講座も再開します。
シャンパン講座と併せて頑張りますので、引き続き、宜しくお願いします。
どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ
こだわりのマリアージュでOrnellaia2018vs2005&甘口タイプ『Ornus Dell' Ornellaia2013』の魅力を探求! [オルネッライア/ Ornellaia]
供出順 左から
ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019
オルヌス・デル・オルネッライア2013
オルネッライア2018、同2005、エリゴ・デル・オルネッライア グラッパ・レゼルヴァ
昨年6月にオープンした『資生堂パーラー ザ・ハラジュク』の本多康志店長兼ソムリエ
第3回JETCUP イタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクールの優勝者
オルネッライアからの信頼も厚く、日本で最もオルネッライアに精通している本多さん
今回は限定アイテムも登場させつつ、マリアージュ探求をしました!
コラヴァンでワインはカラフェに移してからサービス
帆立貝とカブのタルタル ロシア産キャビア
ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019
ぶどう品種:SB78%、ヴェルメンティーノ16%、ヴェルディッキオ6%
ブレンド比率は収穫年によって異なる
アロマ豊か、溌剌とした酸味、微かな塩味、シュル・リー由来の旨味が好印象
シンプルに塩で茹でて仕上げたタルタル
ビーツを使ってピンク色を出したマヨネーズ系ソースは視覚・味覚ともにナイス
飴色に輝く甘口ワイン
透明ボトルに映える飴色の液体
オルヌス・デル・オルネッライアの生産量は3,000~3,400本程(VTによって若干の変動あり)
ヴィンテージは2013年、ぶどう品種はプティ・マンサン100%
発酵・熟成ともに新樽100%
凝縮した果実、ドライアプリコット、ブラウンシュガー等が層を成して鼻腔をかすめ、
シェリー似の酸化ニュアンスも。それを本多さんに伝えると・・・
シェリーのモスカテル話が!
シェリーの甘口としてはぺドロ・ヒメネス(PX)が良く知られていますが、
本多店長の経験から言うと、
フォアグラのソテーにはシェリーのモスカテルが納得できるマリアージュとのこと。
オルヌスのぶどう品種プティ・マンサンの甘い果実感ととろ~りとした質感は、
モスカテル似の要素と繫がるので、この組み合わせにはガッテンできました。
フォアグラのソテー 100年樹齢紅玉の焼きリンゴ&サツマイモ
双方の色が重なり合うマリアージュ、密を含んだ紅玉の存在、凄いです!
フォアグラのキャラメル状態とワインの酸化熟成の具合が素晴らしい調和
伝統のコンソメとオルネッライア
本多店長が「旨みの塊の肉料理」と形容するコンソメ
2018年VTは透明感があり、ベリー系果実に溢れた上質な舌触りのエレガントなワイン
2005年VTはヨード、エスニックスパイス、喉の奥にAlcの印象(2018も2005も13.5%ながら )が残り、オルネッライアの造りのスタイル(「新樽や使用樽の使用率および樽の焼き加減はほとんど同じ」との記載ありなのですが)に明らかな変化を感じました。コンソメと合わせると、ワイン単独で飲んだ時には感じなかった各要素の存在が出てきたので、第3の新しい味わいが楽しめた気がします。これぞ、本多マジック!
メインは国産牛フィレ肉の塩釜焼き
大葉にくるまれたフィレ肉
「オルネッライア2005との相性の決め手はマデイラソース」と本多店長
マデイラソースに付けて食すとリッチになり、2005年に寄り添うイメージ
2005年は記念すべき20周年のヴィンテージ
この年にフレスコバルディ侯爵家の単独所有になりました。
フェルディナンド・フレスコバルディ侯爵が社長に就任
アクセル・ハインツさんが醸造技師に就いた年でもありますが、
アクセルさんは2015年に最高醸造責任者に就任し、現在に至っています。
エレガントさを纏った2018
「2018年VTのタンニンはシルキーでみずみずしさがあります。ソースをつけない塩釜焼きのフィレ肉の繊維質に馴染んでくる感じは、ピノ・ノワールのようなエレガントさを持ち合わせているから」と本多店長
滑らかなグラッパ
初対面だった黄金色のグラッパ
エリゴ・デル・オルネッライア グラッパ・レゼルヴァ
ぶどう品種:CS、メルロ、CF、プティ・ヴェルド
トスカーナの蒸留所に持ち込み、小型の銅製蒸留器で蒸留し、オルネッライア専用の
フレンチオーク樽で3年以上熟成させたタイプ
日本は食後酒の浸透度がまだまだですし、私もグラッパを積極的に味わうことは、
それほど多くないのですが、エリゴは口中滑らか、スマートさが印象的でした。
本多店長のスマートなサービスで、あまり市場でも見かけることがなかったデザートワインとグラッパをご披露いただき、マリアージュの楽しみが増しました。
ありがとうございました!
(追記:2021年12月28日) オルネッライアの魅力をワイン王国webで紹介させて頂きました!
お気に入りのオリーブオイル
ワイナリーのイメージカラーで統一されたボックス&グリーティングカード
ジョヴァンニCEOとアクセルさんからのメッセージ
ありがとうございました!
出典:オルネッライアのtwitter
クリスマスシーズンにはトスカーナのアーモンドビスケット(リチャレッリ)とオルヌス
いつか、この組み合わせにも挑戦したいです。
来年2月にはオルネッライアの新ヴィンテージも紹介されるようなので、
それを励みに頑張ります!
ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019
オルヌス・デル・オルネッライア2013
オルネッライア2018、同2005、エリゴ・デル・オルネッライア グラッパ・レゼルヴァ
昨年6月にオープンした『資生堂パーラー ザ・ハラジュク』の本多康志店長兼ソムリエ
第3回JETCUP イタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクールの優勝者
オルネッライアからの信頼も厚く、日本で最もオルネッライアに精通している本多さん
今回は限定アイテムも登場させつつ、マリアージュ探求をしました!
コラヴァンでワインはカラフェに移してからサービス
帆立貝とカブのタルタル ロシア産キャビア
ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2019
ぶどう品種:SB78%、ヴェルメンティーノ16%、ヴェルディッキオ6%
ブレンド比率は収穫年によって異なる
アロマ豊か、溌剌とした酸味、微かな塩味、シュル・リー由来の旨味が好印象
シンプルに塩で茹でて仕上げたタルタル
ビーツを使ってピンク色を出したマヨネーズ系ソースは視覚・味覚ともにナイス
飴色に輝く甘口ワイン
透明ボトルに映える飴色の液体
オルヌス・デル・オルネッライアの生産量は3,000~3,400本程(VTによって若干の変動あり)
ヴィンテージは2013年、ぶどう品種はプティ・マンサン100%
発酵・熟成ともに新樽100%
凝縮した果実、ドライアプリコット、ブラウンシュガー等が層を成して鼻腔をかすめ、
シェリー似の酸化ニュアンスも。それを本多さんに伝えると・・・
シェリーのモスカテル話が!
シェリーの甘口としてはぺドロ・ヒメネス(PX)が良く知られていますが、
本多店長の経験から言うと、
フォアグラのソテーにはシェリーのモスカテルが納得できるマリアージュとのこと。
オルヌスのぶどう品種プティ・マンサンの甘い果実感ととろ~りとした質感は、
モスカテル似の要素と繫がるので、この組み合わせにはガッテンできました。
フォアグラのソテー 100年樹齢紅玉の焼きリンゴ&サツマイモ
双方の色が重なり合うマリアージュ、密を含んだ紅玉の存在、凄いです!
フォアグラのキャラメル状態とワインの酸化熟成の具合が素晴らしい調和
伝統のコンソメとオルネッライア
本多店長が「旨みの塊の肉料理」と形容するコンソメ
2018年VTは透明感があり、ベリー系果実に溢れた上質な舌触りのエレガントなワイン
2005年VTはヨード、エスニックスパイス、喉の奥にAlcの印象(2018も2005も13.5%ながら )が残り、オルネッライアの造りのスタイル(「新樽や使用樽の使用率および樽の焼き加減はほとんど同じ」との記載ありなのですが)に明らかな変化を感じました。コンソメと合わせると、ワイン単独で飲んだ時には感じなかった各要素の存在が出てきたので、第3の新しい味わいが楽しめた気がします。これぞ、本多マジック!
メインは国産牛フィレ肉の塩釜焼き
大葉にくるまれたフィレ肉
「オルネッライア2005との相性の決め手はマデイラソース」と本多店長
マデイラソースに付けて食すとリッチになり、2005年に寄り添うイメージ
2005年は記念すべき20周年のヴィンテージ
この年にフレスコバルディ侯爵家の単独所有になりました。
フェルディナンド・フレスコバルディ侯爵が社長に就任
アクセル・ハインツさんが醸造技師に就いた年でもありますが、
アクセルさんは2015年に最高醸造責任者に就任し、現在に至っています。
エレガントさを纏った2018
「2018年VTのタンニンはシルキーでみずみずしさがあります。ソースをつけない塩釜焼きのフィレ肉の繊維質に馴染んでくる感じは、ピノ・ノワールのようなエレガントさを持ち合わせているから」と本多店長
滑らかなグラッパ
初対面だった黄金色のグラッパ
エリゴ・デル・オルネッライア グラッパ・レゼルヴァ
ぶどう品種:CS、メルロ、CF、プティ・ヴェルド
トスカーナの蒸留所に持ち込み、小型の銅製蒸留器で蒸留し、オルネッライア専用の
フレンチオーク樽で3年以上熟成させたタイプ
日本は食後酒の浸透度がまだまだですし、私もグラッパを積極的に味わうことは、
それほど多くないのですが、エリゴは口中滑らか、スマートさが印象的でした。
本多店長のスマートなサービスで、あまり市場でも見かけることがなかったデザートワインとグラッパをご披露いただき、マリアージュの楽しみが増しました。
ありがとうございました!
(追記:2021年12月28日) オルネッライアの魅力をワイン王国webで紹介させて頂きました!
お気に入りのオリーブオイル
ワイナリーのイメージカラーで統一されたボックス&グリーティングカード
ジョヴァンニCEOとアクセルさんからのメッセージ
ありがとうございました!
出典:オルネッライアのtwitter
クリスマスシーズンにはトスカーナのアーモンドビスケット(リチャレッリ)とオルヌス
いつか、この組み合わせにも挑戦したいです。
来年2月にはオルネッライアの新ヴィンテージも紹介されるようなので、
それを励みに頑張ります!
ローラン・ペリエのメゾンスタイルが顕著な『ブラン・ド・ブラン ブリュット・ナチュール』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
シャルドネを要とするメゾン『ローラン・ペリエ』
トゥール・シュール・マルヌにあるローラン・ペリエ/LPの庭に広がるシャルドネ畑
供出した5アイテム
LPが満を持してリリースした『ブラン・ド・ブラン ブリュット・ナチュール』(中央)
第1フライト
#1:ローラン・ペリエ ラ・キュベNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ50~55%、ピノ・ノワール30~35%、ムニエ15~20%
ドザージュ: 8~10g/L
価格:7.020円(税別)
輸入元:サントリーワインインターナショナル(株)
メゾンの定番だった『ブリュット L・P』を刷新して、2017年にデビューさせたアイテム。シェフ・ド・カーヴのミシェル・フォコネさんが15年の構想を経てリリースさせたLP自慢のNV。シャルドネの比率は、ブリュットL・Pより5%アップさせ、シャルドネを重視するスタイルを明確に表現。気泡は細やか、香りは柑橘果実や白い花、果実の凝縮感、白胡椒、GFの内果皮似の軽いビター感、ミネラル、フレッシュでバランス良好
#2:ドゥラモット ブリュット ブラン・ド・ブランNV
生産者:ドゥラモット(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:非公開
価格:8,500円(税別)
輸入元:(株)ラック・コーポレーション
ローラン・ペリエ傘下のサロンとドゥラモットはシャルドネ100%の素晴らしいシャンパンを生み出しています。コート・デ・ブランのグランクリュのみから造られた#2は、#3と比べてより色白。フローラルな香り、石灰由来のミネラル感、塩味、ビスケット、軽いビター感、口中クリーミー、全体にまるい印象
#3:ローラン・ペリエ ブラン・ド・ブラン ブリュット・ナチュールNV 【限定発売】
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:0g/L
価格:14,720円(税別)
輸入元:サントリーワインインターナショナル(株)
ノン・ドゼの先駆者LPは1981年に『ウルトラ・ブリュット(ドザージュ0g/L)』をリリースしていますが、新発売の#3はそのスタイルを継承、加えてメゾンが重視するシャルドネ100%。 ラ・キュベ、ブラン・ド・ブラン、グラン・シエクルと連続して3アイテムを味わうと、“フレッシュネス、フィネス、エレガンス”をしっかりと感じます。
第2フライト
第2フライトは、10月に続き、マルチ・ヴィンテージ・シャンパーニュにフォーカス
#4:ランソン エクストラ・エイジ ブリュット
生産者:ランソン(NM)
ブレンド年は2000年、2002年、2004年の3ヴィンテージ
ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
ドザージュ:9g/L
価格:11,500円(税別)
輸入元:アサヒビール(株)
ランソン社の創業250年目にリリースされたプレミアム・シャンパン『エクストラ・エイジ』。ピノとシャルドネを使い、3ヴィンテージをブレンドしたタイプなので、スタイルはローラン・ペリエのグラン・シエクルと同じ。ここでは2000年、2002年、2004年をブレンドしています。2種を利き比べると、ランソンはノン・マロなので酸味はキープされつつ、熟成感がある印象。気泡はワインに溶け込んでスムース、カリンや黄桃、ロースト香、燻したニュアンス、上質な酸味、軽いほろ苦さを伴って広がる余韻
#5:ローラン・ペリエ グラン・シエクル No.24
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ブレンド年は2004年、2006年、2007年の3ヴィンテージ
ぶどう品種:シャルドネ約55%、ピノ・ノワール約45%
ドザージュ:約7g/L
価格:24,020円(税別)
輸入元:サントリーワインインターナショナル(株)
トップキュヴェながら、収穫年を記載したシャンパーニュではなく、秀逸な3ヴィンテージをブレンドしたマルチ・ヴィンテージ。グラス上部から見た泡沫は活発、凝縮した果実味、ミネラル、口中を洗い流してくれるようなピュアな酸味。2004VTのストラクチュア、2006VTのフィネスとエレガンス、一番多く使われている若い2007VTがしっかりした酸味を構成し、素晴らしい調和を奏でています。
銀座レカンの近藤佑哉シェフソムリエが語ったグラン・シエクル
ワイン王国1月号(2021年12月3日発売)誌上でインタビューさせていただきました!
大事なワイン仲間との集いには必須のアイテム@日比谷・松本楼
No.24は今まさに飲み頃
グラン シエクルのNo.1~25までのヴィンテージ構成はコチラでご確認を!
No25は2022年に日本上陸する予定です。
12月の講座ではシャンパーニュの熟成の凄さを感じていただこうと思っています。
今年の締めくくりにふさわしいアイテムです🥂🥂🥂
トゥール・シュール・マルヌにあるローラン・ペリエ/LPの庭に広がるシャルドネ畑
供出した5アイテム
LPが満を持してリリースした『ブラン・ド・ブラン ブリュット・ナチュール』(中央)
第1フライト
#1:ローラン・ペリエ ラ・キュベNV
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ50~55%、ピノ・ノワール30~35%、ムニエ15~20%
ドザージュ: 8~10g/L
価格:7.020円(税別)
輸入元:サントリーワインインターナショナル(株)
メゾンの定番だった『ブリュット L・P』を刷新して、2017年にデビューさせたアイテム。シェフ・ド・カーヴのミシェル・フォコネさんが15年の構想を経てリリースさせたLP自慢のNV。シャルドネの比率は、ブリュットL・Pより5%アップさせ、シャルドネを重視するスタイルを明確に表現。気泡は細やか、香りは柑橘果実や白い花、果実の凝縮感、白胡椒、GFの内果皮似の軽いビター感、ミネラル、フレッシュでバランス良好
#2:ドゥラモット ブリュット ブラン・ド・ブランNV
生産者:ドゥラモット(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:非公開
価格:8,500円(税別)
輸入元:(株)ラック・コーポレーション
ローラン・ペリエ傘下のサロンとドゥラモットはシャルドネ100%の素晴らしいシャンパンを生み出しています。コート・デ・ブランのグランクリュのみから造られた#2は、#3と比べてより色白。フローラルな香り、石灰由来のミネラル感、塩味、ビスケット、軽いビター感、口中クリーミー、全体にまるい印象
#3:ローラン・ペリエ ブラン・ド・ブラン ブリュット・ナチュールNV 【限定発売】
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ100%
ドザージュ:0g/L
価格:14,720円(税別)
輸入元:サントリーワインインターナショナル(株)
ノン・ドゼの先駆者LPは1981年に『ウルトラ・ブリュット(ドザージュ0g/L)』をリリースしていますが、新発売の#3はそのスタイルを継承、加えてメゾンが重視するシャルドネ100%。 ラ・キュベ、ブラン・ド・ブラン、グラン・シエクルと連続して3アイテムを味わうと、“フレッシュネス、フィネス、エレガンス”をしっかりと感じます。
第2フライト
第2フライトは、10月に続き、マルチ・ヴィンテージ・シャンパーニュにフォーカス
#4:ランソン エクストラ・エイジ ブリュット
生産者:ランソン(NM)
ブレンド年は2000年、2002年、2004年の3ヴィンテージ
ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
ドザージュ:9g/L
価格:11,500円(税別)
輸入元:アサヒビール(株)
ランソン社の創業250年目にリリースされたプレミアム・シャンパン『エクストラ・エイジ』。ピノとシャルドネを使い、3ヴィンテージをブレンドしたタイプなので、スタイルはローラン・ペリエのグラン・シエクルと同じ。ここでは2000年、2002年、2004年をブレンドしています。2種を利き比べると、ランソンはノン・マロなので酸味はキープされつつ、熟成感がある印象。気泡はワインに溶け込んでスムース、カリンや黄桃、ロースト香、燻したニュアンス、上質な酸味、軽いほろ苦さを伴って広がる余韻
#5:ローラン・ペリエ グラン・シエクル No.24
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ブレンド年は2004年、2006年、2007年の3ヴィンテージ
ぶどう品種:シャルドネ約55%、ピノ・ノワール約45%
ドザージュ:約7g/L
価格:24,020円(税別)
輸入元:サントリーワインインターナショナル(株)
トップキュヴェながら、収穫年を記載したシャンパーニュではなく、秀逸な3ヴィンテージをブレンドしたマルチ・ヴィンテージ。グラス上部から見た泡沫は活発、凝縮した果実味、ミネラル、口中を洗い流してくれるようなピュアな酸味。2004VTのストラクチュア、2006VTのフィネスとエレガンス、一番多く使われている若い2007VTがしっかりした酸味を構成し、素晴らしい調和を奏でています。
銀座レカンの近藤佑哉シェフソムリエが語ったグラン・シエクル
ワイン王国1月号(2021年12月3日発売)誌上でインタビューさせていただきました!
大事なワイン仲間との集いには必須のアイテム@日比谷・松本楼
No.24は今まさに飲み頃
グラン シエクルのNo.1~25までのヴィンテージ構成はコチラでご確認を!
No25は2022年に日本上陸する予定です。
12月の講座ではシャンパーニュの熟成の凄さを感じていただこうと思っています。
今年の締めくくりにふさわしいアイテムです🥂🥂🥂
シャンパン講座下半期の初回はルイ・ロデレール『コレクション242』をメインにして [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
ルイ・ロデレールが35年振りに刷新したスタンダード・キュヴェ『コレクション242』
2021年10月1日全国発売
規則的で繊細な泡沫
10月は2メゾンにフォーカス
第1フライトはルイ・ロデレール、第2フライトはジャクソン🥂🥂🥂
9月に開催されたプレス向けオンラインテイスティングセミナー
画像提供:エノテカ株式会社
ジャン・バティスト・レカイヨン醸造責任者兼副社長は、「ブリュット・プルミエを、
2年瓶熟させるとコレクション242に近い味わいになる」と語っていました。
10月のシャンパン講座では9月に伺った内容を基本にしつつ、新旧を利き比べました。
温暖化を逆手に取った発想
左がブリュット・プルミエ、右がニューフェイスのコレクション242
本題に入る前に少しだけ寄り道 レカイヨンさんの凄さを感じたアイテム
上の画像は日本醸造協会のセミナーのために作成した「世界のワイン最前線」の一部です。シャンパーニュの紹介で、ルイ・ロデレールの『ブリュット・ナチュール フィリップ・スタルク』についてまとめたものなのですが、2019年にメゾンを訪問した折、レカイヨンさんは「気候変動の影響を考え、ぶどう樹の仕立て方や、新しいぶどう品種に取り組むこともひとつの選択肢ですが、シャンパーニュ地方の“シャンパンという飲み物”のアイデンティティをきちんと表現することが大事であり、温暖化だからこそ造ることができたアイテム」と語っていました。
キュミエール村の健全果を使った『ブリュット・ナチュール・フィリップ・スタルク2006年と2009年』、『ブリュット・ナチュール・ロゼのフィリップ・スタルク2012』の3ヴィンテージが製品化されていますが、“極めて自然に近い造り、ノン・ドゼでノン・マロ”がコンセプトです! 畑は10㌶、3区画あり、南向きで黒い粘土質土壌にはピノ・ワール、南向きで標高が高く、微量の石灰質含む粘土質土壌にはシャルドネ、西向きの黒い粘土質土壌にはムニエを栽培しており、収穫はオーストリアのウィ―ンで造るゲミシュター・サッツと同じで、3品種同時に行い、醸造も同時にしています。
新アイテムが誕生したのは、ビオディナミの導入により、糖度の高いぶどうが収穫できるようになったことがきっかけです。今回リリースされた『コレクション』も同じ発想です。
温暖化の影響と2000年以降、オーガニックやビオディナミ栽培に転換したことで、ぶどうの熟度が格段に上がり、安定的に高品質なぶどうが収穫できるようになったことが、「コレクション」の誕生に繋がりました。
コレクション242はブレンドの芸術性を尊重
データ:エノテカ株式会社
1986年に発売されてから根強い人気を誇っていたブリュット・プルミエは、ハウススタイルの一貫性を重視したタイプでしたが、コレクションは、毎年ナンバリングを施し、その年の作柄やブレンドごとの創造性・芸術性を尊重しています。複数年のリザーヴワインに、その年に収穫したぶどうを使用したベースワインをブレンドして完成させたシャンパンで、リザーヴワインは大樽で熟成させたタイプと、2012年から毎年継ぎ足しステンレスタンクで熟成させた(=パーペチュアル※・リザーヴワイン)タイプの2種類を使っています。“242”という数字は創業から数えて何回目の収穫かを表しています。
※“永続的な”を意味する言葉で、シェリーのソレラシステムのように毎年継ぎ足し熟成させるリザーヴワイン
コレクションには契約農家のぶどうを20~30%使用していますが、収量などの要因から、年によって若干比率は変動します。ただ、最良の区画を選んでいるので大きな変化はありません。現在、区画については適切かどうか試行錯誤中とのことでした。
アプリで裏ラベルのQRコードを読み取れば詳細が得られます。
#1:ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエNV 2021年9月30日終売
生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:CH40%、PN42%、M18%
ベースワイン2016年
メゾンの241回目の収穫:2016年9月15日~10月1日
リザーヴワイン:大樽熟成9%使用/2011、2012、2013、2014、2015
デゴルジュマン:2019年12月
ドザージュ:8g/L
価格:7,200円(税別)
輸入元:エノテカ
#2:ルイ・ロデレール コレクション242 2021年10月1日発売
生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:CH42%、PN36%、M22%
収穫は2017年8月31日~9月9日
ベースワインは2017年、56%使用
リザーヴワイン:大樽熟成10%使用(品種、畑ごと)
2009、2011、2013、2014、2015、2016
パーペチュアル・リザーヴワイン:ステンレスタ熟成34%使用
2012、2013、2014、2015、2016
MLF:34%実施
ドザージュ:8g/L
価格:7,500円(税別)
輸入元:エノテカ
第3週と第4週の講座生の好みを聞いたところ、第3週は半々、第4週は3対7という結果でした。#1はレストランでも、グラスワインとして重宝されていただけあって、バランスが良く安定した味わい。第3週にはそんなブリュット・プルミエの酒質を記憶している面々が多かったように思います。温度が上がっても絶対にブレない点は本当に素晴らしいです。
#1は白系果実、石灰由来のフレッシュ感、ヘーゼルナッツ、心地良い塩味、すぐに飲んでも、熟成させてから楽しんでも楽しめるアイテムでマリアージュでも包容力あり。#2は豊潤な果実感、リンゴや黄桃、酸味、ミネラル、後味に軽いビター感、リザーヴワイン由来の複雑味を感じますし、口中クリーミー、バランス良好
ジャクソンのワインスタイル
自社畑28㌶+契約畑7㌶でトータル35㌶
マルチ・ヴィンテージの先駆者的存在ジャクソン
2000年にキュヴェ728(ベースワイン2000年)をリリース
メゾンの一貫したスタイルを表現したNVではなく、収穫年の個性を体現したNV
キュヴェ740からは、収量を約16%削減、リザーヴワインも全体の20%のみにして、
収穫年の特徴をより明確化。100%樽発酵&樽熟成、ノン・フィルター、清澄処理もなし
裏ラベルに詳細情報を記載
#3:ジャクソン キュヴェ744 2021年6月発売
生産者:ジャクソン(NM)
ぶどう品種:CH50%、PN25%、M25%
ベースワインは2016年
55%(アイ、ディジー、オーヴィレイ村)、45%(アヴィズ、オワリー村)
リザーヴワインは20%使用
743、742、741、739、738、737、736等、過去に造られた700番シリーズのワインをブレンド
デゴルジュマン:2020年11月
ドザージュ:0.75g/L
価格:11,000円(税別)
輸入元:ヴァンパッション
メゾンのコピーは「ピノ・ノワールの傑作年と言われる2016年をベースにした自信作」
気泡は活発、ぶどうの熟度を感じさせる蜂蜜や甘露さ、ナッツ、スモーキーさ
#4:ジャクソン キュヴェ738 デゴルジュマン・タルディフ 2020年11月発売
生産者:ジャクソン(NM)
ぶどう品種:CH61%、PN18%、M21%
ベースワインは2010年、67%
リザーヴワイン:2009年のディジーのCH11%/2008年のアヴィズのCH3.4%
キュヴェ735を13.8%、キュヴェ736を2.4%、キュヴェ737を2.4%
デゴルジュマン:2019年6月
ドザージュ:0.75g/L
価格:22,000円(税別)
輸入元:ヴァンパッション
気泡はワインに溶け込み、香りはシェリー似、ミネラル、塩味、焙煎香、ミント
#5:ジャクソン ジャクソン キュヴェ736 デゴルジュマン・タルディフ 2017年11月発売
生産者:ジャクソン(NM)
ぶどう品種:CH53%、PN29%、M18%
ベースワインは2008年、66.3%
リザーヴワイン:2007年のCH26.3%/2006年のPN2.9%/キュヴェ735を4.5 %
デゴルジュマン:2016年11月
ドザージュ:1.5g/L
価格:22,000円(税別)
輸入元:ヴァンパッション
ロースト香、りんごタルト、旨味、ビター感、3グラスの中で余韻は一番長め
ジャクソンは収穫年の個性を尊重するスタイルですが、正直言って難しかったです。2008年VTが好きで、講座でもプライべートでもいろいろ体験していますが、キュヴェ736 (2008年VTがベースワイン) からVTを感じ取るには
一方、ルイ・ロデレールは、メゾンの一貫性を尊重したブリュット・プルミエの進化系の要素があるので、今まで、体験してきたNVの味わいをグラスの中に感じ取ることができました。レカイヨンさんのお言葉に従い、ブリュット・プルミエを最低2年瓶熟させ、コレクションと比較試飲してみようと思っています。今後リリースされるコレクション243、コレクション244・・・がどんな感じなのか、とても楽しみです!
11月は、10月の講座に関連したアイテムを取り入れてみました。早めにまとめます!!
2021年10月1日全国発売
規則的で繊細な泡沫
10月は2メゾンにフォーカス
第1フライトはルイ・ロデレール、第2フライトはジャクソン🥂🥂🥂
9月に開催されたプレス向けオンラインテイスティングセミナー
画像提供:エノテカ株式会社
ジャン・バティスト・レカイヨン醸造責任者兼副社長は、「ブリュット・プルミエを、
2年瓶熟させるとコレクション242に近い味わいになる」と語っていました。
10月のシャンパン講座では9月に伺った内容を基本にしつつ、新旧を利き比べました。
温暖化を逆手に取った発想
左がブリュット・プルミエ、右がニューフェイスのコレクション242
本題に入る前に少しだけ寄り道 レカイヨンさんの凄さを感じたアイテム
上の画像は日本醸造協会のセミナーのために作成した「世界のワイン最前線」の一部です。シャンパーニュの紹介で、ルイ・ロデレールの『ブリュット・ナチュール フィリップ・スタルク』についてまとめたものなのですが、2019年にメゾンを訪問した折、レカイヨンさんは「気候変動の影響を考え、ぶどう樹の仕立て方や、新しいぶどう品種に取り組むこともひとつの選択肢ですが、シャンパーニュ地方の“シャンパンという飲み物”のアイデンティティをきちんと表現することが大事であり、温暖化だからこそ造ることができたアイテム」と語っていました。
キュミエール村の健全果を使った『ブリュット・ナチュール・フィリップ・スタルク2006年と2009年』、『ブリュット・ナチュール・ロゼのフィリップ・スタルク2012』の3ヴィンテージが製品化されていますが、“極めて自然に近い造り、ノン・ドゼでノン・マロ”がコンセプトです! 畑は10㌶、3区画あり、南向きで黒い粘土質土壌にはピノ・ワール、南向きで標高が高く、微量の石灰質含む粘土質土壌にはシャルドネ、西向きの黒い粘土質土壌にはムニエを栽培しており、収穫はオーストリアのウィ―ンで造るゲミシュター・サッツと同じで、3品種同時に行い、醸造も同時にしています。
新アイテムが誕生したのは、ビオディナミの導入により、糖度の高いぶどうが収穫できるようになったことがきっかけです。今回リリースされた『コレクション』も同じ発想です。
温暖化の影響と2000年以降、オーガニックやビオディナミ栽培に転換したことで、ぶどうの熟度が格段に上がり、安定的に高品質なぶどうが収穫できるようになったことが、「コレクション」の誕生に繋がりました。
コレクション242はブレンドの芸術性を尊重
データ:エノテカ株式会社
1986年に発売されてから根強い人気を誇っていたブリュット・プルミエは、ハウススタイルの一貫性を重視したタイプでしたが、コレクションは、毎年ナンバリングを施し、その年の作柄やブレンドごとの創造性・芸術性を尊重しています。複数年のリザーヴワインに、その年に収穫したぶどうを使用したベースワインをブレンドして完成させたシャンパンで、リザーヴワインは大樽で熟成させたタイプと、2012年から毎年継ぎ足しステンレスタンクで熟成させた(=パーペチュアル※・リザーヴワイン)タイプの2種類を使っています。“242”という数字は創業から数えて何回目の収穫かを表しています。
※“永続的な”を意味する言葉で、シェリーのソレラシステムのように毎年継ぎ足し熟成させるリザーヴワイン
コレクションには契約農家のぶどうを20~30%使用していますが、収量などの要因から、年によって若干比率は変動します。ただ、最良の区画を選んでいるので大きな変化はありません。現在、区画については適切かどうか試行錯誤中とのことでした。
アプリで裏ラベルのQRコードを読み取れば詳細が得られます。
#1:ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエNV 2021年9月30日終売
生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:CH40%、PN42%、M18%
ベースワイン2016年
メゾンの241回目の収穫:2016年9月15日~10月1日
リザーヴワイン:大樽熟成9%使用/2011、2012、2013、2014、2015
デゴルジュマン:2019年12月
ドザージュ:8g/L
価格:7,200円(税別)
輸入元:エノテカ
#2:ルイ・ロデレール コレクション242 2021年10月1日発売
生産者:ルイ・ロデレール(NM)
ぶどう品種:CH42%、PN36%、M22%
収穫は2017年8月31日~9月9日
ベースワインは2017年、56%使用
リザーヴワイン:大樽熟成10%使用(品種、畑ごと)
2009、2011、2013、2014、2015、2016
パーペチュアル・リザーヴワイン:ステンレスタ熟成34%使用
2012、2013、2014、2015、2016
MLF:34%実施
ドザージュ:8g/L
価格:7,500円(税別)
輸入元:エノテカ
第3週と第4週の講座生の好みを聞いたところ、第3週は半々、第4週は3対7という結果でした。#1はレストランでも、グラスワインとして重宝されていただけあって、バランスが良く安定した味わい。第3週にはそんなブリュット・プルミエの酒質を記憶している面々が多かったように思います。温度が上がっても絶対にブレない点は本当に素晴らしいです。
#1は白系果実、石灰由来のフレッシュ感、ヘーゼルナッツ、心地良い塩味、すぐに飲んでも、熟成させてから楽しんでも楽しめるアイテムでマリアージュでも包容力あり。#2は豊潤な果実感、リンゴや黄桃、酸味、ミネラル、後味に軽いビター感、リザーヴワイン由来の複雑味を感じますし、口中クリーミー、バランス良好
ジャクソンのワインスタイル
自社畑28㌶+契約畑7㌶でトータル35㌶
マルチ・ヴィンテージの先駆者的存在ジャクソン
2000年にキュヴェ728(ベースワイン2000年)をリリース
メゾンの一貫したスタイルを表現したNVではなく、収穫年の個性を体現したNV
キュヴェ740からは、収量を約16%削減、リザーヴワインも全体の20%のみにして、
収穫年の特徴をより明確化。100%樽発酵&樽熟成、ノン・フィルター、清澄処理もなし
裏ラベルに詳細情報を記載
#3:ジャクソン キュヴェ744 2021年6月発売
生産者:ジャクソン(NM)
ぶどう品種:CH50%、PN25%、M25%
ベースワインは2016年
55%(アイ、ディジー、オーヴィレイ村)、45%(アヴィズ、オワリー村)
リザーヴワインは20%使用
743、742、741、739、738、737、736等、過去に造られた700番シリーズのワインをブレンド
デゴルジュマン:2020年11月
ドザージュ:0.75g/L
価格:11,000円(税別)
輸入元:ヴァンパッション
メゾンのコピーは「ピノ・ノワールの傑作年と言われる2016年をベースにした自信作」
気泡は活発、ぶどうの熟度を感じさせる蜂蜜や甘露さ、ナッツ、スモーキーさ
#4:ジャクソン キュヴェ738 デゴルジュマン・タルディフ 2020年11月発売
生産者:ジャクソン(NM)
ぶどう品種:CH61%、PN18%、M21%
ベースワインは2010年、67%
リザーヴワイン:2009年のディジーのCH11%/2008年のアヴィズのCH3.4%
キュヴェ735を13.8%、キュヴェ736を2.4%、キュヴェ737を2.4%
デゴルジュマン:2019年6月
ドザージュ:0.75g/L
価格:22,000円(税別)
輸入元:ヴァンパッション
気泡はワインに溶け込み、香りはシェリー似、ミネラル、塩味、焙煎香、ミント
#5:ジャクソン ジャクソン キュヴェ736 デゴルジュマン・タルディフ 2017年11月発売
生産者:ジャクソン(NM)
ぶどう品種:CH53%、PN29%、M18%
ベースワインは2008年、66.3%
リザーヴワイン:2007年のCH26.3%/2006年のPN2.9%/キュヴェ735を4.5 %
デゴルジュマン:2016年11月
ドザージュ:1.5g/L
価格:22,000円(税別)
輸入元:ヴァンパッション
ロースト香、りんごタルト、旨味、ビター感、3グラスの中で余韻は一番長め
ジャクソンは収穫年の個性を尊重するスタイルですが、正直言って難しかったです。2008年VTが好きで、講座でもプライべートでもいろいろ体験していますが、キュヴェ736 (2008年VTがベースワイン) からVTを感じ取るには
一方、ルイ・ロデレールは、メゾンの一貫性を尊重したブリュット・プルミエの進化系の要素があるので、今まで、体験してきたNVの味わいをグラスの中に感じ取ることができました。レカイヨンさんのお言葉に従い、ブリュット・プルミエを最低2年瓶熟させ、コレクションと比較試飲してみようと思っています。今後リリースされるコレクション243、コレクション244・・・がどんな感じなのか、とても楽しみです!
11月は、10月の講座に関連したアイテムを取り入れてみました。早めにまとめます!!
アルゼンチンワインSNSキャンペーン <その4> ワールド・ベスト・ヴィンヤードNo.1ワイナリー『Zuccardi Valle de Uco / ズッカルディ・ヴァレ・ド・ウコ』 [#argentinewinetokyo2021]
ワインツーリズムで2年連続トップの座に輝くワイナリー
セリエ・ア・マルベック、マルベック100%
1,508円(税別)、輸入元サッポロビール株式会社
出典:Wines of Argentina
アルゼンチンワインSNSキャンペーンのラストを飾るのは、ワールド・ベスト・ヴィンヤードで、2020年&2021年と2年連続で世界一になったファミリア・ズッカルディ、ウコ・ヴァレーの標高1,200mのぶどう畑のマルベックです!
World's Best Vineyardsとは?
2019年からスタートしたワールド・ベスト・ヴィンヤード
英国のインターナショナル・ワイン・チャレンジを主催するウィリアム・リード・ビジネス・メディアが、ワインツーリズムに取り組む世界最高のワイナリーを選出するアワード。
2021年にノミネートされたワイナリーは2000以上に及び、ワインと旅行に関わる約600名の専門家たちの投票によって順位が決まりました。今回ご紹介するアルゼンチンのズッカルディ・ヴァレ・ド・ウコは今年もNo.1の座に輝きました! TOP50の他に、2021年からは 51~100位までのリストも発表されていますので、ご笑覧くださいませ。
アルゼンチンからの輸入品目トップはえび
出典:財務省貿易統計/2020年度更新 農林水産省
農林水産物の輸入で上位5品目を見てみると、最も多いのはえび、次いでとうもろこし、5番目にたらが入っていました。ということで・・・
〆となる投稿は、前述の“3品目”を入れながら、ぶどう畑でピクニック気分の乗りで、ワインツーリズムを楽しむための和食弁当を作ってみました!
(1) 焦がしバターを生かしたとうもろこし卵焼き
(2) アラミニッツシュリンプ
(3) たらの白味噌仕立て
(1)フライパンで焦がしバターを作り、とうもろこしと長ネギのみじん切りを加えて、
さっと炒め、卵3個を使って仕上げた卵焼き。巻きすで巻いて輪ゴムで止め粗熱を取る
(2)えびは背わたを取り、日本酒に漬け、強力粉をまぶしてフライパンで焼きあげる。
インスタ映えする立ち姿にするため先端は少しカット
(3)甘塩たらに小麦粉をまぶしフライパンでこんがり焼いたら、
仕上げに白味噌、日本酒、だし醤油、砂糖をからめる。
イメージを形にできた和食弁当
ご飯類はちりめん山椒のおにぎりと海苔で巻いた塩むすび
山椒やお塩はマルベックとの相性良好
お弁当容器はお取り寄せに使われていたものを再利用!
満足感100%のマリアージュ
牛肉のお団子、よもぎ生麩の白味噌和え、サツマイモのこんがり焼きも入れて!
アルゼンチンでは欠かせない牛肉、しゃぶしゃぶ用の肉に軽く塩をして丸めて焼く。
レモンを搾って食すと緻密なタンニンと良く合い、ナイスマリアージュ。
今半でいただいた生麩と山椒が美味だったので、今回はよもぎ生麩と白味噌。
白味噌に加えたマスカルポーネ効果で、マルベックが軽やかに!
中央(えびたちの間にある品目)にあるのがサツマイモ
オーブンを低温にして40分焼き、その後、金串に刺して砂糖を振ってガスで炙る。
低温焼きだと甘味が引き出され、皮の焦げ感はワインの土っぽさと相乗
料理の指南役をしてくれた料理サロン主宰 笹島ゆりさんに深く感謝です🍷 🍷 🍷
ありがとうございました!!
SNSキャンペーンで担当した4アイテム
第1回サンタ・アナ クラシック トロンテス2020
第2回エル・エステコ オールド・ヴァイン1945 トロンテス2018
第3回テラザス・デ・ロス・アンデス グランド・マルベック2017
Non Solo Vino(ワインだけじゃない)な内容にしたかったので、随所にアルゼンチン話題を入れてみました。#argentinewinetokyo2021で検索していただけば閲覧できますので、いつでも、お立ち寄りくださいませ!
アルゼンチンワインをより身近に感じていただけると嬉しいです
Zuccardi Serie A Malbec
Winery: Familia Zuccardi
Importer: サッポロビール株式会社
セリエ・ア・マルベック、マルベック100%
1,508円(税別)、輸入元サッポロビール株式会社
出典:Wines of Argentina
アルゼンチンワインSNSキャンペーンのラストを飾るのは、ワールド・ベスト・ヴィンヤードで、2020年&2021年と2年連続で世界一になったファミリア・ズッカルディ、ウコ・ヴァレーの標高1,200mのぶどう畑のマルベックです!
World's Best Vineyardsとは?
2019年からスタートしたワールド・ベスト・ヴィンヤード
英国のインターナショナル・ワイン・チャレンジを主催するウィリアム・リード・ビジネス・メディアが、ワインツーリズムに取り組む世界最高のワイナリーを選出するアワード。
2021年にノミネートされたワイナリーは2000以上に及び、ワインと旅行に関わる約600名の専門家たちの投票によって順位が決まりました。今回ご紹介するアルゼンチンのズッカルディ・ヴァレ・ド・ウコは今年もNo.1の座に輝きました! TOP50の他に、2021年からは 51~100位までのリストも発表されていますので、ご笑覧くださいませ。
アルゼンチンからの輸入品目トップはえび
出典:財務省貿易統計/2020年度更新 農林水産省
農林水産物の輸入で上位5品目を見てみると、最も多いのはえび、次いでとうもろこし、5番目にたらが入っていました。ということで・・・
〆となる投稿は、前述の“3品目”を入れながら、ぶどう畑でピクニック気分の乗りで、ワインツーリズムを楽しむための和食弁当を作ってみました!
(1) 焦がしバターを生かしたとうもろこし卵焼き
(2) アラミニッツシュリンプ
(3) たらの白味噌仕立て
(1)フライパンで焦がしバターを作り、とうもろこしと長ネギのみじん切りを加えて、
さっと炒め、卵3個を使って仕上げた卵焼き。巻きすで巻いて輪ゴムで止め粗熱を取る
(2)えびは背わたを取り、日本酒に漬け、強力粉をまぶしてフライパンで焼きあげる。
インスタ映えする立ち姿にするため先端は少しカット
(3)甘塩たらに小麦粉をまぶしフライパンでこんがり焼いたら、
仕上げに白味噌、日本酒、だし醤油、砂糖をからめる。
イメージを形にできた和食弁当
ご飯類はちりめん山椒のおにぎりと海苔で巻いた塩むすび
山椒やお塩はマルベックとの相性良好
お弁当容器はお取り寄せに使われていたものを再利用!
満足感100%のマリアージュ
牛肉のお団子、よもぎ生麩の白味噌和え、サツマイモのこんがり焼きも入れて!
アルゼンチンでは欠かせない牛肉、しゃぶしゃぶ用の肉に軽く塩をして丸めて焼く。
レモンを搾って食すと緻密なタンニンと良く合い、ナイスマリアージュ。
今半でいただいた生麩と山椒が美味だったので、今回はよもぎ生麩と白味噌。
白味噌に加えたマスカルポーネ効果で、マルベックが軽やかに!
中央(えびたちの間にある品目)にあるのがサツマイモ
オーブンを低温にして40分焼き、その後、金串に刺して砂糖を振ってガスで炙る。
低温焼きだと甘味が引き出され、皮の焦げ感はワインの土っぽさと相乗
料理の指南役をしてくれた料理サロン主宰 笹島ゆりさんに深く感謝です🍷 🍷 🍷
ありがとうございました!!
SNSキャンペーンで担当した4アイテム
第1回サンタ・アナ クラシック トロンテス2020
第2回エル・エステコ オールド・ヴァイン1945 トロンテス2018
第3回テラザス・デ・ロス・アンデス グランド・マルベック2017
Non Solo Vino(ワインだけじゃない)な内容にしたかったので、随所にアルゼンチン話題を入れてみました。#argentinewinetokyo2021で検索していただけば閲覧できますので、いつでも、お立ち寄りくださいませ!
アルゼンチンワインをより身近に感じていただけると嬉しいです
Zuccardi Serie A Malbec
Winery: Familia Zuccardi
Importer: サッポロビール株式会社
念願だった『ドメーヌ・コーセイ』訪問、新シリーズ『チェリーボニカ2019』待望のリリース [ドメーヌ・コーセイ]
長野県塩尻市片丘にあるドメーヌ・コーセイ訪問記
2016年4月に植樹したALive/アライブ畑
すべてのぶどう畑にバラの名前を付けています!
風がとても強い場所で、ここは畝の向きが南北。
尊敬する味村興成エノログと6年振りに再会できました!
メルシャンのチーフワインメーカーだった味さんは、2015年に同社を辞め、ワインのコンサルタント業をした後、2019年にグループレゾンが立ち上げたDomaine KOSEIの取締役社長に就任。
ドメーヌ・コーセイはメルロに特化したワイナリーで、味さんはエノロジストとして活躍しています。敬意を込めて、日本が誇る“ミスター・メルロ”と形容したいです!
昨年12月、待望のワインが届き、テイスティングすることができました。経緯はワインのこころで紹介しました。それから、ワイナリー訪問できる日を楽しみにしていましたが、コロナ渦中で思うに任せず、この11月に、やっと念願が叶い、訪問が実現しました。
ドメーヌ・コーセイのぶどう畑
総面積は10㌶で、植栽面積は5㌶
今回は、Alive、Beverly、Cherry Bonicaの3つの畑を視察
地図にも記載してあるように標高は670~680m
土壌は礫(レキ)が多く、周辺の村には石や岩が付く名が多い由
草を刈る機器の刃も痛むことが多いそうです。
期待が持てるBeverly/ビバリー畑
樹齢は同じでも太さに違いが出るのは水分ストレスの影響
女性スタッフが仕上げた暗渠排水も設えてありました。
凝縮感のあるぶどうができるCherry Bonica/チェリーボニカ畑
以前は洋梨の畑だったところで凝縮感のある果実が収穫できる由
チェリーボニカは11月でも開花していたのでビックリ!
このバラはうどんこ病に強いようです。
施設見学とテイスティング
受け入れはしていないワイナリーなので、ブログでしっかりリポートします。
味さんが手にしている“円筒形の白い筒”は、ぶどうをやさしく扱ってくれる優れもの!
除梗機の内部に設置した筒は、上から投入されてくるぶどうが通り過ぎる時に振動して、
果梗から離れた粒を丸い穴から落としてくれる仕組みになっているので、梗や茎が入らず、
ぶどうの粒も傷つくことなく出てきます。
樽貯蔵庫
6社ほどのフレンチオークとアメリカンオークを併用
貯蔵庫には90樽あり、将来的には130樽まで増やす予定
特設テイスティングルーム
この日だけのスペシャルなテイスティングスペース
味村エノログのナビで9種を試飲
第1フライトは現在発売中のプライムシリーズ401、503、601
第2フライトは樽違いのテイスティング
第3フライトは近日発売のチェリーボニカ2019、参考出品ワイン
第1フライトにフォーカス
左から401、503、601/すべて新樽使用/販売価格3,300円(税込)
*401 KIKYOGAHARA MERLOT2020
塩尻市桔梗ヶ原地区産の契約栽培棚栽培/一部垣根栽培のメルロ、桔梗ヶ原地区のぶどう85%以上、アメリカンオーク100%
*503 SHIOJIRI MERLOT2020
塩尻市産の契約栽培棚栽培/一部自園垣根栽培のメルロ、塩尻市のぶどう85%以上、アメリカンオーク70%&フレンチオーク30%
*601 SHINSHU MERLOT2020
長野県産の契約栽培棚栽培+須坂の契約栽培垣根栽培のメルロ、3つの中で最も垣根栽培の使用度高、フレンチオーク100%
「きれいなワイン」と藤野さん
マイベストは503でした。豊かなアロマとプラムの様な果実風味、心地良い酸味、ローストのニュアンスがあり、素直に楽しめた1本。帰宅後、3つのワインの分析表を確認した折、503は他の2つより、若干酸の印象があったので、料理と合せた時に応用が利くと感じました。メルロだけを造るワイナリーなので、それぞれの個性を生かしたワインを誕生させるべく、味さんの樽使いの技が反映されたアイテムだと感じました。
コルクは左がディアム5、右がディアム10
第2フライトは樽違いの利き比べ
フレンチオークのシルヴァン、ナダリエ、ルモン、アメリカンオークのカントン
マイベストはナダリエ! アロマの立ち方や口中でのワインの広がり、果実味・酸味・渋味のバランス、余韻の残り方、酒質を生かしたエレガントさ、スモーキーな甘さが好印象。
後日オークバレル(ドメーヌ・コーセイと取引がある製樽商社)の早川社長に好みを伺ったところ、「ナダリエ」とのお答えに \(^o^)/
従来からのアメリカンオークのイメージを覆す存在だったのがカントン、目からウロコ体験でした。
ついつい、アメリカンオーク=ヴァニラと連想しがちですが、「カリフォルニアのリッジのアメリカンオークの使い方が参考になった」と味さん。色調を比べると一番紫色が強かったのがカントン。木材の木目の具合(そこから入る微量な酸素)、3年間のシーズニングがポイントなのかなぁと思うのですが、フランスの製樽技術とアメリカンオークの融合で、エレガントなワインになっていました。とても魅力的!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
番外編 樽についての考察 ちょっと寄り道
ドメーヌ・コーセイを訪問後、ソムリエ協会の機関誌編集長時代に組んだ特集No.85の「樽についての大研究」で取材させていただいたオークバレルの早川雅巳社長に樽メーカーについて質問してみました。各樽の特徴がわかるので、お役立ち情報として載せておきます。
Sylvan/シルヴァン
サンテミリオンの製樽会社で、シルヴァン社長はフランス製樽業者協会の会長。オーゾンヌ、シュヴァル・ブラン、アンジェリュス、ペトリュース、ラグランジュなど著名ワイナリーとの取引が多く、海外輸出も好調。自家でオークを買い付け、メレン(割材)、自社ヤードで乾燥(シーズニング)等、すべてを実施。メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランに最適。赤ワインに厚みのある果実、スパイシーさ、ボディーを付与
Nadalie/ナダリエ
メドックの南西部にある製樽会社。
スパイシーさ、スモーキーさが特徴。ボルドー品種に最適
Remond/ルモン
ブルゴーニュ地方サヴィーニ・レ・ボーヌにある製樽会社。樽材はヌヴェール、アリエール、トロンセ、ベルランジュ、ヴォージュ、センター(ロワール川に沿った広域)から産地指定ができる。他の製樽所が産地をうたわない中、今では稀有な存在。ロングトースト(MTL)、すなわち弱火で長時間トースティングする一部のブルゴーニュ伝統スタイルを世界に広めた。加熱変化が樽材深部まで行き渡り、芳香成分が多く出て、穏やかな火で表面を焦がさず且つオークにストレスを与えない。木目が開くので、ワインとのコンタクトを増し、木目の詰まったオークは長い熟成を要す。
Canton/カントン
アメリカンオークを自然乾燥させるアイデアを広めた本家。20年前にタランソーに買収されて以来、フランスの製樽技術を反映。GC(グランクリュ)は3年のシーズニング。ウッドヤードは環境を考えて、風の吹く方向、小川の流れ、井桁積みの形などで行う。産地はアパラチア山脈より東からミシシッピ川まで。他のアメリカンオークにみられる過剰な木香が緩和され、ラクトンの甘味が全面に出る。
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
2005年にメルシャン勝沼ワイナリーで、上野昇工場長、味村興成チーフ・ワインメーカー&安蔵光弘品質管理課長兼技術係長(それぞれ当時の肩書)のお三方を講師にして、贅沢なバレル・トライアル体験をしました。皆さん、お若い! 拡大可
(C)Fumiko AOKI
(C)Fumiko AOKI
(C)Fumiko AOKI
味さんとの樽違いの利き酒体験はこの時が最初でした。その後、昭和女子大カレッジの講座生を引率して、勝沼ワイナリーを訪問した時に用意していただいたのが2回目。そして今回が3回目になりますが、日進月歩、大きな変化、進歩があることを実感しました。
11月の訪問時、味さんが「メルシャン時代、樽のことで多くを学び、遊ばせてもらった」と語っていたことを思い出しながら、2005年のこの出来事も、それに繋がる一コマと思いました。私にとっても貴重な経験でした!
*偉大なポール・ポンタリエがご教授くださった樽のお話はコチラに載せています!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
11月29日リリースした『チェリーボニカ2019』
訪問時、リリース前のチェリーボニカを試飲
新発売
ラベルも整い、11月29日に市場デビューした『チェリーボニカ2019』
ご購入に関してはサロンドレゾンから
味さんから届いた製品案内 限定630本/ 販売価格6,600円(税込)
日本らしい凛とした佇まいのワイン、熟成させることで本領を発揮するメルロ
ぶどう畑でバラのプロフィールをチェック!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
味村・藤野コンビの再現最高!
ドメーヌ・コーセイのワインについてコメントする藤野勝久さん
メルシャン黄金期のおふたりとの時間を共有できて幸せ
今回は、藤野さんと一緒に訪問したかったので、満足できました!
貴重な3ショット!!
醸造所で、「ドメーヌでは、6トン、5トン、4トンのタンクと、若い連中が新しいことにチャレンジしたがっているので小さな容器も使っています」と言及した味さんが、その後、麻井宇介先生の教えをちらりと語ってくれました。
「メルシャン時代、麻井さんから、毎年同じ仕込みをしていたのでは進歩がない。メルロだと、例えば、メルシャンが200トンとすると、中小は20トン。200トンは20トンの10倍の量だが、200トンを10トンタンクで仕込めば、メルシャンは20仕込み、中小は2仕込みになる。この20仕込みを同じ方法でしていたら何の進歩もない。でも、仕込み条件を変えれば、一気に、中小より10年先に進める」と。
麻井先生の教訓を、随所で生かしている愛弟子の味さん!
事業計画で最終的には35,000本の生産量が目標と語っていたので、味さんを慕う後進の醸造家たち、スタッフとともに、麻井マジックの極意を展開してくださると期待しています。
ランチもお蕎麦3種のデギュスタシオン
ワイナリーから至近距離の場所にある『そば屋しみず』
八ヶ岳山麓1,300mのそば農場で栽培された霧下そばをベースに、
黒姫高原産のそばをブレンドして数種類の十割そばを提供しているお店
この日は、利き酒ではなく、3種のお蕎麦の利き蕎麦をしました!
コロナ禍のさなかの本当に中味の濃い時間でした、ありがとうございました!!
o○.。o○.。o○.。
追記(2021年12月10日) マリアージュ探求@築地 ふぐ料亭 わのふ
河豚 菊花造り/河豚皮、浅葱、ポン酢
ワインとポン酢の酸味の相乗、繋ぎ役はもみじおろし
存在感ありの伊東深水画伯の日本画
ごま河豚の唐揚げ 酢橘を添えて
舌の上の脂分を木目細かなタンニンが洗い流してくれる印象、酢橘でさらにスッキリ
伊東深水画伯の美人画を背景にしたドメーヌ・コーセイのチェリー・ボニカ2019
ポンタリエさんがおっしゃっていた「日本らしい清涼感」という言葉と合っています!!
2016年4月に植樹したALive/アライブ畑
すべてのぶどう畑にバラの名前を付けています!
風がとても強い場所で、ここは畝の向きが南北。
尊敬する味村興成エノログと6年振りに再会できました!
メルシャンのチーフワインメーカーだった味さんは、2015年に同社を辞め、ワインのコンサルタント業をした後、2019年にグループレゾンが立ち上げたDomaine KOSEIの取締役社長に就任。
ドメーヌ・コーセイはメルロに特化したワイナリーで、味さんはエノロジストとして活躍しています。敬意を込めて、日本が誇る“ミスター・メルロ”と形容したいです!
昨年12月、待望のワインが届き、テイスティングすることができました。経緯はワインのこころで紹介しました。それから、ワイナリー訪問できる日を楽しみにしていましたが、コロナ渦中で思うに任せず、この11月に、やっと念願が叶い、訪問が実現しました。
ドメーヌ・コーセイのぶどう畑
総面積は10㌶で、植栽面積は5㌶
今回は、Alive、Beverly、Cherry Bonicaの3つの畑を視察
地図にも記載してあるように標高は670~680m
土壌は礫(レキ)が多く、周辺の村には石や岩が付く名が多い由
草を刈る機器の刃も痛むことが多いそうです。
期待が持てるBeverly/ビバリー畑
樹齢は同じでも太さに違いが出るのは水分ストレスの影響
女性スタッフが仕上げた暗渠排水も設えてありました。
凝縮感のあるぶどうができるCherry Bonica/チェリーボニカ畑
以前は洋梨の畑だったところで凝縮感のある果実が収穫できる由
チェリーボニカは11月でも開花していたのでビックリ!
このバラはうどんこ病に強いようです。
施設見学とテイスティング
受け入れはしていないワイナリーなので、ブログでしっかりリポートします。
味さんが手にしている“円筒形の白い筒”は、ぶどうをやさしく扱ってくれる優れもの!
除梗機の内部に設置した筒は、上から投入されてくるぶどうが通り過ぎる時に振動して、
果梗から離れた粒を丸い穴から落としてくれる仕組みになっているので、梗や茎が入らず、
ぶどうの粒も傷つくことなく出てきます。
樽貯蔵庫
6社ほどのフレンチオークとアメリカンオークを併用
貯蔵庫には90樽あり、将来的には130樽まで増やす予定
特設テイスティングルーム
この日だけのスペシャルなテイスティングスペース
味村エノログのナビで9種を試飲
第1フライトは現在発売中のプライムシリーズ401、503、601
第2フライトは樽違いのテイスティング
第3フライトは近日発売のチェリーボニカ2019、参考出品ワイン
第1フライトにフォーカス
左から401、503、601/すべて新樽使用/販売価格3,300円(税込)
*401 KIKYOGAHARA MERLOT2020
塩尻市桔梗ヶ原地区産の契約栽培棚栽培/一部垣根栽培のメルロ、桔梗ヶ原地区のぶどう85%以上、アメリカンオーク100%
*503 SHIOJIRI MERLOT2020
塩尻市産の契約栽培棚栽培/一部自園垣根栽培のメルロ、塩尻市のぶどう85%以上、アメリカンオーク70%&フレンチオーク30%
*601 SHINSHU MERLOT2020
長野県産の契約栽培棚栽培+須坂の契約栽培垣根栽培のメルロ、3つの中で最も垣根栽培の使用度高、フレンチオーク100%
「きれいなワイン」と藤野さん
マイベストは503でした。豊かなアロマとプラムの様な果実風味、心地良い酸味、ローストのニュアンスがあり、素直に楽しめた1本。帰宅後、3つのワインの分析表を確認した折、503は他の2つより、若干酸の印象があったので、料理と合せた時に応用が利くと感じました。メルロだけを造るワイナリーなので、それぞれの個性を生かしたワインを誕生させるべく、味さんの樽使いの技が反映されたアイテムだと感じました。
コルクは左がディアム5、右がディアム10
第2フライトは樽違いの利き比べ
フレンチオークのシルヴァン、ナダリエ、ルモン、アメリカンオークのカントン
マイベストはナダリエ! アロマの立ち方や口中でのワインの広がり、果実味・酸味・渋味のバランス、余韻の残り方、酒質を生かしたエレガントさ、スモーキーな甘さが好印象。
後日オークバレル(ドメーヌ・コーセイと取引がある製樽商社)の早川社長に好みを伺ったところ、「ナダリエ」とのお答えに \(^o^)/
従来からのアメリカンオークのイメージを覆す存在だったのがカントン、目からウロコ体験でした。
ついつい、アメリカンオーク=ヴァニラと連想しがちですが、「カリフォルニアのリッジのアメリカンオークの使い方が参考になった」と味さん。色調を比べると一番紫色が強かったのがカントン。木材の木目の具合(そこから入る微量な酸素)、3年間のシーズニングがポイントなのかなぁと思うのですが、フランスの製樽技術とアメリカンオークの融合で、エレガントなワインになっていました。とても魅力的!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
番外編 樽についての考察 ちょっと寄り道
ドメーヌ・コーセイを訪問後、ソムリエ協会の機関誌編集長時代に組んだ特集No.85の「樽についての大研究」で取材させていただいたオークバレルの早川雅巳社長に樽メーカーについて質問してみました。各樽の特徴がわかるので、お役立ち情報として載せておきます。
Sylvan/シルヴァン
サンテミリオンの製樽会社で、シルヴァン社長はフランス製樽業者協会の会長。オーゾンヌ、シュヴァル・ブラン、アンジェリュス、ペトリュース、ラグランジュなど著名ワイナリーとの取引が多く、海外輸出も好調。自家でオークを買い付け、メレン(割材)、自社ヤードで乾燥(シーズニング)等、すべてを実施。メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランに最適。赤ワインに厚みのある果実、スパイシーさ、ボディーを付与
Nadalie/ナダリエ
メドックの南西部にある製樽会社。
スパイシーさ、スモーキーさが特徴。ボルドー品種に最適
Remond/ルモン
ブルゴーニュ地方サヴィーニ・レ・ボーヌにある製樽会社。樽材はヌヴェール、アリエール、トロンセ、ベルランジュ、ヴォージュ、センター(ロワール川に沿った広域)から産地指定ができる。他の製樽所が産地をうたわない中、今では稀有な存在。ロングトースト(MTL)、すなわち弱火で長時間トースティングする一部のブルゴーニュ伝統スタイルを世界に広めた。加熱変化が樽材深部まで行き渡り、芳香成分が多く出て、穏やかな火で表面を焦がさず且つオークにストレスを与えない。木目が開くので、ワインとのコンタクトを増し、木目の詰まったオークは長い熟成を要す。
Canton/カントン
アメリカンオークを自然乾燥させるアイデアを広めた本家。20年前にタランソーに買収されて以来、フランスの製樽技術を反映。GC(グランクリュ)は3年のシーズニング。ウッドヤードは環境を考えて、風の吹く方向、小川の流れ、井桁積みの形などで行う。産地はアパラチア山脈より東からミシシッピ川まで。他のアメリカンオークにみられる過剰な木香が緩和され、ラクトンの甘味が全面に出る。
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
2005年にメルシャン勝沼ワイナリーで、上野昇工場長、味村興成チーフ・ワインメーカー&安蔵光弘品質管理課長兼技術係長(それぞれ当時の肩書)のお三方を講師にして、贅沢なバレル・トライアル体験をしました。皆さん、お若い! 拡大可
(C)Fumiko AOKI
(C)Fumiko AOKI
(C)Fumiko AOKI
味さんとの樽違いの利き酒体験はこの時が最初でした。その後、昭和女子大カレッジの講座生を引率して、勝沼ワイナリーを訪問した時に用意していただいたのが2回目。そして今回が3回目になりますが、日進月歩、大きな変化、進歩があることを実感しました。
11月の訪問時、味さんが「メルシャン時代、樽のことで多くを学び、遊ばせてもらった」と語っていたことを思い出しながら、2005年のこの出来事も、それに繋がる一コマと思いました。私にとっても貴重な経験でした!
*偉大なポール・ポンタリエがご教授くださった樽のお話はコチラに載せています!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
11月29日リリースした『チェリーボニカ2019』
訪問時、リリース前のチェリーボニカを試飲
新発売
ラベルも整い、11月29日に市場デビューした『チェリーボニカ2019』
ご購入に関してはサロンドレゾンから
味さんから届いた製品案内 限定630本/ 販売価格6,600円(税込)
日本らしい凛とした佇まいのワイン、熟成させることで本領を発揮するメルロ
ぶどう畑でバラのプロフィールをチェック!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
味村・藤野コンビの再現最高!
ドメーヌ・コーセイのワインについてコメントする藤野勝久さん
メルシャン黄金期のおふたりとの時間を共有できて幸せ
今回は、藤野さんと一緒に訪問したかったので、満足できました!
貴重な3ショット!!
醸造所で、「ドメーヌでは、6トン、5トン、4トンのタンクと、若い連中が新しいことにチャレンジしたがっているので小さな容器も使っています」と言及した味さんが、その後、麻井宇介先生の教えをちらりと語ってくれました。
「メルシャン時代、麻井さんから、毎年同じ仕込みをしていたのでは進歩がない。メルロだと、例えば、メルシャンが200トンとすると、中小は20トン。200トンは20トンの10倍の量だが、200トンを10トンタンクで仕込めば、メルシャンは20仕込み、中小は2仕込みになる。この20仕込みを同じ方法でしていたら何の進歩もない。でも、仕込み条件を変えれば、一気に、中小より10年先に進める」と。
麻井先生の教訓を、随所で生かしている愛弟子の味さん!
事業計画で最終的には35,000本の生産量が目標と語っていたので、味さんを慕う後進の醸造家たち、スタッフとともに、麻井マジックの極意を展開してくださると期待しています。
ランチもお蕎麦3種のデギュスタシオン
ワイナリーから至近距離の場所にある『そば屋しみず』
八ヶ岳山麓1,300mのそば農場で栽培された霧下そばをベースに、
黒姫高原産のそばをブレンドして数種類の十割そばを提供しているお店
この日は、利き酒ではなく、3種のお蕎麦の利き蕎麦をしました!
コロナ禍のさなかの本当に中味の濃い時間でした、ありがとうございました!!
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追記(2021年12月10日) マリアージュ探求@築地 ふぐ料亭 わのふ
河豚 菊花造り/河豚皮、浅葱、ポン酢
ワインとポン酢の酸味の相乗、繋ぎ役はもみじおろし
存在感ありの伊東深水画伯の日本画
ごま河豚の唐揚げ 酢橘を添えて
舌の上の脂分を木目細かなタンニンが洗い流してくれる印象、酢橘でさらにスッキリ
伊東深水画伯の美人画を背景にしたドメーヌ・コーセイのチェリー・ボニカ2019
ポンタリエさんがおっしゃっていた「日本らしい清涼感」という言葉と合っています!!