念願だった『ドメーヌ・コーセイ』訪問、新シリーズ『チェリーボニカ2019』待望のリリース [ドメーヌ・コーセイ]
長野県塩尻市片丘にあるドメーヌ・コーセイ訪問記
2016年4月に植樹したALive/アライブ畑
すべてのぶどう畑にバラの名前を付けています!
風がとても強い場所で、ここは畝の向きが南北。
尊敬する味村興成エノログと6年振りに再会できました!
メルシャンのチーフワインメーカーだった味さんは、2015年に同社を辞め、ワインのコンサルタント業をした後、2019年にグループレゾンが立ち上げたDomaine KOSEIの取締役社長に就任。
ドメーヌ・コーセイはメルロに特化したワイナリーで、味さんはエノロジストとして活躍しています。敬意を込めて、日本が誇る“ミスター・メルロ”と形容したいです!
昨年12月、待望のワインが届き、テイスティングすることができました。経緯はワインのこころで紹介しました。それから、ワイナリー訪問できる日を楽しみにしていましたが、コロナ渦中で思うに任せず、この11月に、やっと念願が叶い、訪問が実現しました。
ドメーヌ・コーセイのぶどう畑
総面積は10㌶で、植栽面積は5㌶
今回は、Alive、Beverly、Cherry Bonicaの3つの畑を視察
地図にも記載してあるように標高は670~680m
土壌は礫(レキ)が多く、周辺の村には石や岩が付く名が多い由
草を刈る機器の刃も痛むことが多いそうです。
期待が持てるBeverly/ビバリー畑
樹齢は同じでも太さに違いが出るのは水分ストレスの影響
女性スタッフが仕上げた暗渠排水も設えてありました。
凝縮感のあるぶどうができるCherry Bonica/チェリーボニカ畑
以前は洋梨の畑だったところで凝縮感のある果実が収穫できる由
チェリーボニカは11月でも開花していたのでビックリ!
このバラはうどんこ病に強いようです。
施設見学とテイスティング
受け入れはしていないワイナリーなので、ブログでしっかりリポートします。
味さんが手にしている“円筒形の白い筒”は、ぶどうをやさしく扱ってくれる優れもの!
除梗機の内部に設置した筒は、上から投入されてくるぶどうが通り過ぎる時に振動して、
果梗から離れた粒を丸い穴から落としてくれる仕組みになっているので、梗や茎が入らず、
ぶどうの粒も傷つくことなく出てきます。
樽貯蔵庫
6社ほどのフレンチオークとアメリカンオークを併用
貯蔵庫には90樽あり、将来的には130樽まで増やす予定
特設テイスティングルーム
この日だけのスペシャルなテイスティングスペース
味村エノログのナビで9種を試飲
第1フライトは現在発売中のプライムシリーズ401、503、601
第2フライトは樽違いのテイスティング
第3フライトは近日発売のチェリーボニカ2019、参考出品ワイン
第1フライトにフォーカス
左から401、503、601/すべて新樽使用/販売価格3,300円(税込)
*401 KIKYOGAHARA MERLOT2020
塩尻市桔梗ヶ原地区産の契約栽培棚栽培/一部垣根栽培のメルロ、桔梗ヶ原地区のぶどう85%以上、アメリカンオーク100%
*503 SHIOJIRI MERLOT2020
塩尻市産の契約栽培棚栽培/一部自園垣根栽培のメルロ、塩尻市のぶどう85%以上、アメリカンオーク70%&フレンチオーク30%
*601 SHINSHU MERLOT2020
長野県産の契約栽培棚栽培+須坂の契約栽培垣根栽培のメルロ、3つの中で最も垣根栽培の使用度高、フレンチオーク100%
「きれいなワイン」と藤野さん
マイベストは503でした。豊かなアロマとプラムの様な果実風味、心地良い酸味、ローストのニュアンスがあり、素直に楽しめた1本。帰宅後、3つのワインの分析表を確認した折、503は他の2つより、若干酸の印象があったので、料理と合せた時に応用が利くと感じました。メルロだけを造るワイナリーなので、それぞれの個性を生かしたワインを誕生させるべく、味さんの樽使いの技が反映されたアイテムだと感じました。
コルクは左がディアム5、右がディアム10
第2フライトは樽違いの利き比べ
フレンチオークのシルヴァン、ナダリエ、ルモン、アメリカンオークのカントン
マイベストはナダリエ! アロマの立ち方や口中でのワインの広がり、果実味・酸味・渋味のバランス、余韻の残り方、酒質を生かしたエレガントさ、スモーキーな甘さが好印象。
後日オークバレル(ドメーヌ・コーセイと取引がある製樽商社)の早川社長に好みを伺ったところ、「ナダリエ」とのお答えに \(^o^)/
従来からのアメリカンオークのイメージを覆す存在だったのがカントン、目からウロコ体験でした。
ついつい、アメリカンオーク=ヴァニラと連想しがちですが、「カリフォルニアのリッジのアメリカンオークの使い方が参考になった」と味さん。色調を比べると一番紫色が強かったのがカントン。木材の木目の具合(そこから入る微量な酸素)、3年間のシーズニングがポイントなのかなぁと思うのですが、フランスの製樽技術とアメリカンオークの融合で、エレガントなワインになっていました。とても魅力的!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
番外編 樽についての考察 ちょっと寄り道
ドメーヌ・コーセイを訪問後、ソムリエ協会の機関誌編集長時代に組んだ特集No.85の「樽についての大研究」で取材させていただいたオークバレルの早川雅巳社長に樽メーカーについて質問してみました。各樽の特徴がわかるので、お役立ち情報として載せておきます。
Sylvan/シルヴァン
サンテミリオンの製樽会社で、シルヴァン社長はフランス製樽業者協会の会長。オーゾンヌ、シュヴァル・ブラン、アンジェリュス、ペトリュース、ラグランジュなど著名ワイナリーとの取引が多く、海外輸出も好調。自家でオークを買い付け、メレン(割材)、自社ヤードで乾燥(シーズニング)等、すべてを実施。メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランに最適。赤ワインに厚みのある果実、スパイシーさ、ボディーを付与
Nadalie/ナダリエ
メドックの南西部にある製樽会社。
スパイシーさ、スモーキーさが特徴。ボルドー品種に最適
Remond/ルモン
ブルゴーニュ地方サヴィーニ・レ・ボーヌにある製樽会社。樽材はヌヴェール、アリエール、トロンセ、ベルランジュ、ヴォージュ、センター(ロワール川に沿った広域)から産地指定ができる。他の製樽所が産地をうたわない中、今では稀有な存在。ロングトースト(MTL)、すなわち弱火で長時間トースティングする一部のブルゴーニュ伝統スタイルを世界に広めた。加熱変化が樽材深部まで行き渡り、芳香成分が多く出て、穏やかな火で表面を焦がさず且つオークにストレスを与えない。木目が開くので、ワインとのコンタクトを増し、木目の詰まったオークは長い熟成を要す。
Canton/カントン
アメリカンオークを自然乾燥させるアイデアを広めた本家。20年前にタランソーに買収されて以来、フランスの製樽技術を反映。GC(グランクリュ)は3年のシーズニング。ウッドヤードは環境を考えて、風の吹く方向、小川の流れ、井桁積みの形などで行う。産地はアパラチア山脈より東からミシシッピ川まで。他のアメリカンオークにみられる過剰な木香が緩和され、ラクトンの甘味が全面に出る。
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
2005年にメルシャン勝沼ワイナリーで、上野昇工場長、味村興成チーフ・ワインメーカー&安蔵光弘品質管理課長兼技術係長(それぞれ当時の肩書)のお三方を講師にして、贅沢なバレル・トライアル体験をしました。皆さん、お若い! 拡大可
(C)Fumiko AOKI
(C)Fumiko AOKI
(C)Fumiko AOKI
味さんとの樽違いの利き酒体験はこの時が最初でした。その後、昭和女子大カレッジの講座生を引率して、勝沼ワイナリーを訪問した時に用意していただいたのが2回目。そして今回が3回目になりますが、日進月歩、大きな変化、進歩があることを実感しました。
11月の訪問時、味さんが「メルシャン時代、樽のことで多くを学び、遊ばせてもらった」と語っていたことを思い出しながら、2005年のこの出来事も、それに繋がる一コマと思いました。私にとっても貴重な経験でした!
*偉大なポール・ポンタリエがご教授くださった樽のお話はコチラに載せています!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
11月29日リリースした『チェリーボニカ2019』
訪問時、リリース前のチェリーボニカを試飲
新発売
ラベルも整い、11月29日に市場デビューした『チェリーボニカ2019』
ご購入に関してはサロンドレゾンから
味さんから届いた製品案内 限定630本/ 販売価格6,600円(税込)
日本らしい凛とした佇まいのワイン、熟成させることで本領を発揮するメルロ
ぶどう畑でバラのプロフィールをチェック!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
味村・藤野コンビの再現最高!
ドメーヌ・コーセイのワインについてコメントする藤野勝久さん
メルシャン黄金期のおふたりとの時間を共有できて幸せ
今回は、藤野さんと一緒に訪問したかったので、満足できました!
貴重な3ショット!!
醸造所で、「ドメーヌでは、6トン、5トン、4トンのタンクと、若い連中が新しいことにチャレンジしたがっているので小さな容器も使っています」と言及した味さんが、その後、麻井宇介先生の教えをちらりと語ってくれました。
「メルシャン時代、麻井さんから、毎年同じ仕込みをしていたのでは進歩がない。メルロだと、例えば、メルシャンが200トンとすると、中小は20トン。200トンは20トンの10倍の量だが、200トンを10トンタンクで仕込めば、メルシャンは20仕込み、中小は2仕込みになる。この20仕込みを同じ方法でしていたら何の進歩もない。でも、仕込み条件を変えれば、一気に、中小より10年先に進める」と。
麻井先生の教訓を、随所で生かしている愛弟子の味さん!
事業計画で最終的には35,000本の生産量が目標と語っていたので、味さんを慕う後進の醸造家たち、スタッフとともに、麻井マジックの極意を展開してくださると期待しています。
ランチもお蕎麦3種のデギュスタシオン
ワイナリーから至近距離の場所にある『そば屋しみず』
八ヶ岳山麓1,300mのそば農場で栽培された霧下そばをベースに、
黒姫高原産のそばをブレンドして数種類の十割そばを提供しているお店
この日は、利き酒ではなく、3種のお蕎麦の利き蕎麦をしました!
コロナ禍のさなかの本当に中味の濃い時間でした、ありがとうございました!!
o○.。o○.。o○.。
追記(2021年12月10日) マリアージュ探求@築地 ふぐ料亭 わのふ
河豚 菊花造り/河豚皮、浅葱、ポン酢
ワインとポン酢の酸味の相乗、繋ぎ役はもみじおろし
存在感ありの伊東深水画伯の日本画
ごま河豚の唐揚げ 酢橘を添えて
舌の上の脂分を木目細かなタンニンが洗い流してくれる印象、酢橘でさらにスッキリ
伊東深水画伯の美人画を背景にしたドメーヌ・コーセイのチェリー・ボニカ2019
ポンタリエさんがおっしゃっていた「日本らしい清涼感」という言葉と合っています!!
2016年4月に植樹したALive/アライブ畑
すべてのぶどう畑にバラの名前を付けています!
風がとても強い場所で、ここは畝の向きが南北。
尊敬する味村興成エノログと6年振りに再会できました!
メルシャンのチーフワインメーカーだった味さんは、2015年に同社を辞め、ワインのコンサルタント業をした後、2019年にグループレゾンが立ち上げたDomaine KOSEIの取締役社長に就任。
ドメーヌ・コーセイはメルロに特化したワイナリーで、味さんはエノロジストとして活躍しています。敬意を込めて、日本が誇る“ミスター・メルロ”と形容したいです!
昨年12月、待望のワインが届き、テイスティングすることができました。経緯はワインのこころで紹介しました。それから、ワイナリー訪問できる日を楽しみにしていましたが、コロナ渦中で思うに任せず、この11月に、やっと念願が叶い、訪問が実現しました。
ドメーヌ・コーセイのぶどう畑
総面積は10㌶で、植栽面積は5㌶
今回は、Alive、Beverly、Cherry Bonicaの3つの畑を視察
地図にも記載してあるように標高は670~680m
土壌は礫(レキ)が多く、周辺の村には石や岩が付く名が多い由
草を刈る機器の刃も痛むことが多いそうです。
期待が持てるBeverly/ビバリー畑
樹齢は同じでも太さに違いが出るのは水分ストレスの影響
女性スタッフが仕上げた暗渠排水も設えてありました。
凝縮感のあるぶどうができるCherry Bonica/チェリーボニカ畑
以前は洋梨の畑だったところで凝縮感のある果実が収穫できる由
チェリーボニカは11月でも開花していたのでビックリ!
このバラはうどんこ病に強いようです。
施設見学とテイスティング
受け入れはしていないワイナリーなので、ブログでしっかりリポートします。
味さんが手にしている“円筒形の白い筒”は、ぶどうをやさしく扱ってくれる優れもの!
除梗機の内部に設置した筒は、上から投入されてくるぶどうが通り過ぎる時に振動して、
果梗から離れた粒を丸い穴から落としてくれる仕組みになっているので、梗や茎が入らず、
ぶどうの粒も傷つくことなく出てきます。
樽貯蔵庫
6社ほどのフレンチオークとアメリカンオークを併用
貯蔵庫には90樽あり、将来的には130樽まで増やす予定
特設テイスティングルーム
この日だけのスペシャルなテイスティングスペース
味村エノログのナビで9種を試飲
第1フライトは現在発売中のプライムシリーズ401、503、601
第2フライトは樽違いのテイスティング
第3フライトは近日発売のチェリーボニカ2019、参考出品ワイン
第1フライトにフォーカス
左から401、503、601/すべて新樽使用/販売価格3,300円(税込)
*401 KIKYOGAHARA MERLOT2020
塩尻市桔梗ヶ原地区産の契約栽培棚栽培/一部垣根栽培のメルロ、桔梗ヶ原地区のぶどう85%以上、アメリカンオーク100%
*503 SHIOJIRI MERLOT2020
塩尻市産の契約栽培棚栽培/一部自園垣根栽培のメルロ、塩尻市のぶどう85%以上、アメリカンオーク70%&フレンチオーク30%
*601 SHINSHU MERLOT2020
長野県産の契約栽培棚栽培+須坂の契約栽培垣根栽培のメルロ、3つの中で最も垣根栽培の使用度高、フレンチオーク100%
「きれいなワイン」と藤野さん
マイベストは503でした。豊かなアロマとプラムの様な果実風味、心地良い酸味、ローストのニュアンスがあり、素直に楽しめた1本。帰宅後、3つのワインの分析表を確認した折、503は他の2つより、若干酸の印象があったので、料理と合せた時に応用が利くと感じました。メルロだけを造るワイナリーなので、それぞれの個性を生かしたワインを誕生させるべく、味さんの樽使いの技が反映されたアイテムだと感じました。
コルクは左がディアム5、右がディアム10
第2フライトは樽違いの利き比べ
フレンチオークのシルヴァン、ナダリエ、ルモン、アメリカンオークのカントン
マイベストはナダリエ! アロマの立ち方や口中でのワインの広がり、果実味・酸味・渋味のバランス、余韻の残り方、酒質を生かしたエレガントさ、スモーキーな甘さが好印象。
後日オークバレル(ドメーヌ・コーセイと取引がある製樽商社)の早川社長に好みを伺ったところ、「ナダリエ」とのお答えに \(^o^)/
従来からのアメリカンオークのイメージを覆す存在だったのがカントン、目からウロコ体験でした。
ついつい、アメリカンオーク=ヴァニラと連想しがちですが、「カリフォルニアのリッジのアメリカンオークの使い方が参考になった」と味さん。色調を比べると一番紫色が強かったのがカントン。木材の木目の具合(そこから入る微量な酸素)、3年間のシーズニングがポイントなのかなぁと思うのですが、フランスの製樽技術とアメリカンオークの融合で、エレガントなワインになっていました。とても魅力的!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
番外編 樽についての考察 ちょっと寄り道
ドメーヌ・コーセイを訪問後、ソムリエ協会の機関誌編集長時代に組んだ特集No.85の「樽についての大研究」で取材させていただいたオークバレルの早川雅巳社長に樽メーカーについて質問してみました。各樽の特徴がわかるので、お役立ち情報として載せておきます。
Sylvan/シルヴァン
サンテミリオンの製樽会社で、シルヴァン社長はフランス製樽業者協会の会長。オーゾンヌ、シュヴァル・ブラン、アンジェリュス、ペトリュース、ラグランジュなど著名ワイナリーとの取引が多く、海外輸出も好調。自家でオークを買い付け、メレン(割材)、自社ヤードで乾燥(シーズニング)等、すべてを実施。メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランに最適。赤ワインに厚みのある果実、スパイシーさ、ボディーを付与
Nadalie/ナダリエ
メドックの南西部にある製樽会社。
スパイシーさ、スモーキーさが特徴。ボルドー品種に最適
Remond/ルモン
ブルゴーニュ地方サヴィーニ・レ・ボーヌにある製樽会社。樽材はヌヴェール、アリエール、トロンセ、ベルランジュ、ヴォージュ、センター(ロワール川に沿った広域)から産地指定ができる。他の製樽所が産地をうたわない中、今では稀有な存在。ロングトースト(MTL)、すなわち弱火で長時間トースティングする一部のブルゴーニュ伝統スタイルを世界に広めた。加熱変化が樽材深部まで行き渡り、芳香成分が多く出て、穏やかな火で表面を焦がさず且つオークにストレスを与えない。木目が開くので、ワインとのコンタクトを増し、木目の詰まったオークは長い熟成を要す。
Canton/カントン
アメリカンオークを自然乾燥させるアイデアを広めた本家。20年前にタランソーに買収されて以来、フランスの製樽技術を反映。GC(グランクリュ)は3年のシーズニング。ウッドヤードは環境を考えて、風の吹く方向、小川の流れ、井桁積みの形などで行う。産地はアパラチア山脈より東からミシシッピ川まで。他のアメリカンオークにみられる過剰な木香が緩和され、ラクトンの甘味が全面に出る。
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
2005年にメルシャン勝沼ワイナリーで、上野昇工場長、味村興成チーフ・ワインメーカー&安蔵光弘品質管理課長兼技術係長(それぞれ当時の肩書)のお三方を講師にして、贅沢なバレル・トライアル体験をしました。皆さん、お若い! 拡大可
(C)Fumiko AOKI
(C)Fumiko AOKI
(C)Fumiko AOKI
味さんとの樽違いの利き酒体験はこの時が最初でした。その後、昭和女子大カレッジの講座生を引率して、勝沼ワイナリーを訪問した時に用意していただいたのが2回目。そして今回が3回目になりますが、日進月歩、大きな変化、進歩があることを実感しました。
11月の訪問時、味さんが「メルシャン時代、樽のことで多くを学び、遊ばせてもらった」と語っていたことを思い出しながら、2005年のこの出来事も、それに繋がる一コマと思いました。私にとっても貴重な経験でした!
*偉大なポール・ポンタリエがご教授くださった樽のお話はコチラに載せています!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
11月29日リリースした『チェリーボニカ2019』
訪問時、リリース前のチェリーボニカを試飲
新発売
ラベルも整い、11月29日に市場デビューした『チェリーボニカ2019』
ご購入に関してはサロンドレゾンから
味さんから届いた製品案内 限定630本/ 販売価格6,600円(税込)
日本らしい凛とした佇まいのワイン、熟成させることで本領を発揮するメルロ
ぶどう畑でバラのプロフィールをチェック!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
味村・藤野コンビの再現最高!
ドメーヌ・コーセイのワインについてコメントする藤野勝久さん
メルシャン黄金期のおふたりとの時間を共有できて幸せ
今回は、藤野さんと一緒に訪問したかったので、満足できました!
貴重な3ショット!!
醸造所で、「ドメーヌでは、6トン、5トン、4トンのタンクと、若い連中が新しいことにチャレンジしたがっているので小さな容器も使っています」と言及した味さんが、その後、麻井宇介先生の教えをちらりと語ってくれました。
「メルシャン時代、麻井さんから、毎年同じ仕込みをしていたのでは進歩がない。メルロだと、例えば、メルシャンが200トンとすると、中小は20トン。200トンは20トンの10倍の量だが、200トンを10トンタンクで仕込めば、メルシャンは20仕込み、中小は2仕込みになる。この20仕込みを同じ方法でしていたら何の進歩もない。でも、仕込み条件を変えれば、一気に、中小より10年先に進める」と。
麻井先生の教訓を、随所で生かしている愛弟子の味さん!
事業計画で最終的には35,000本の生産量が目標と語っていたので、味さんを慕う後進の醸造家たち、スタッフとともに、麻井マジックの極意を展開してくださると期待しています。
ランチもお蕎麦3種のデギュスタシオン
ワイナリーから至近距離の場所にある『そば屋しみず』
八ヶ岳山麓1,300mのそば農場で栽培された霧下そばをベースに、
黒姫高原産のそばをブレンドして数種類の十割そばを提供しているお店
この日は、利き酒ではなく、3種のお蕎麦の利き蕎麦をしました!
コロナ禍のさなかの本当に中味の濃い時間でした、ありがとうございました!!
o○.。o○.。o○.。
追記(2021年12月10日) マリアージュ探求@築地 ふぐ料亭 わのふ
河豚 菊花造り/河豚皮、浅葱、ポン酢
ワインとポン酢の酸味の相乗、繋ぎ役はもみじおろし
存在感ありの伊東深水画伯の日本画
ごま河豚の唐揚げ 酢橘を添えて
舌の上の脂分を木目細かなタンニンが洗い流してくれる印象、酢橘でさらにスッキリ
伊東深水画伯の美人画を背景にしたドメーヌ・コーセイのチェリー・ボニカ2019
ポンタリエさんがおっしゃっていた「日本らしい清涼感」という言葉と合っています!!
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