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アルゼンチンワインSNSキャンペーン <その3> 格を合わせたマリアージュ ~テラザスのマルベック × 和牛メニュー~ [#argentinewinetokyo2021]

 photo by Fumiko/2017年9月撮影 

日本からアルゼンチンに行くには直行便がないため、トランジット利用で約30時間ほどかかります。過去の訪問では、1回目がアメリカのミネアポリスとアトランタ(年に1度あるかないかという欠航騒ぎで本来はアトランタのみのトランジットの予定が[がく~(落胆した顔)])、2回目はカナダのトロント経由で、いずれもチリに到着後、LATAM航空(旧:LAN)でアルゼンチンに移動しました。
往路より、メンドーサからチリに戻る復路のアンデス越えのほうが迫力があって好きです。山頂を飛んでいる時に若干速度を落としてくれるので、アンデスの絶景が満喫できます。2回とも晴天に恵まれ、思い出に残るフライトになりました!


          第三弾はアルゼンチンワインのけん引役テラザス
       テラザス・デ・ロス・アンデス グランド・マルベック2017
      マルベック100%、輸入元MHD モエ ヘネシー ディアジオ(株) 

3つの畑のマルベックをブレンドしています。
ルハン・デ・クージョの標高1,070mのラス・コンプエルタス25%/ベリーのアロマと風味
ウコ・ヴァレーの標高1,100mのパラヘ・アルタミラ30%/花やアロマティックハーブ
ウコ・ヴァレーの標高1,200mのロス・チャカイェス45%/フレッシュ感と凝縮感


マルベックについてのミニ解説
SNSキャンペーンのプレス会見時、アルゼンチン大使館で、番匠國男前WANDS編集長が解説してくださった内容をざっくりまとめると ●マルベックはメルローと親が同じ ●ボルドー品種のなかでは早生(収穫が早い) ●涼しいエリアでの栽培に適している ●栽培環境はメルロー寄りで行うと品種特性を発揮

今、アルゼンチンでは、マルベックの栽培適地についての調査が進んでいて、新・旧の栽培地から造られたメルローを比較している最中だそうです。その結果、冷涼エリアでは、タンニンの質が引き締まり、渋さも適度。片や、温暖なエリアになるとタンニンの個性が引き立つとのこと。さらに、紫外線の強いエリアで育てたぶどうのほうが、アロマが豊かになることも分かってきました。

最初にマルベックの適地として有名になったのは、メンドーサ市の南東に位置する温暖なMaipu/マイプーで、ここには多くのボデガがあります。1990年代から2000年にかけて、少しずつ、標高が高いエリアに畑を移すようになり、Lujan de Cuyo/ルハン・デ・クージョに広がりました。

『テラザス・デ・ロス・アンデス』は、丁度この時期に、標高ごとにぶどう品種を植えることを実践。低地には温暖な場所に適した品種、標高の高いエリアには涼しさを求める品種を植え、シャルドネ、カベルネ、マルベックがどのくらいの高さの場所に植えれば良いかを明確にしたパイオニアです!
翻って、ウコ・ヴァレーをチェックすると、この当時にはまだ話題にもなっていなかったようで、1990年代、「冷涼な場所にシャルドネを植えよう」という動きが起きた時も、1990年~2000年にかけては、ウコ・ヴァレーではなく、Tupungato/トゥプンガトと呼称されていた由。

  2つに大別できるメンドーサのマルベック クリックで拡大
 出典:Wines of Argentina

(1) 1990年代~2000年の初めにかけて拓かれたルハン・デ・クージョ
  フローラルで非常にパワフルなタイプ
(2) 21世紀に拓いたウコ・ヴァレー
  新鮮な果実のアロマが強く、スパイシーできりりとしたタイプ

「マイプーとルハン・デ・クージョは、プレ・アンデスの東向き斜面に位置する産地なので、1,000mを越えるとフラットになってしまうが、ウコ・ヴァレーはアンデス山脈に連なる傾斜地、扇状地なので、現在では西に西へと拓かれていて、2,000m以上の高地に畑を拓くことも可能」と番匠さん。


  人形町『今半』の特別メニューで相性チェック
 東京ガーデンテラス紀尾井町店の金子俊介支配人にわがままをお願いし、
 ステーキと同店自慢のすき焼きとのマリアージュにトライしてみました。

IMG_2677.jpg
 本来の前菜内容を若干変え、赤ワイン向きの品目が登場!
 生麩田楽(味わいのアクセントに山椒を使用、マルベックとの相性◎)
 牛八幡巻き、奈津漬けチーズを入れてくださったので、これらも納得の相性でした。
 片岡誠志調理長のお気遣いに感謝です、ありがとうございました!


 ロースとヒレのステーキ
 群馬県産黒毛和牛ロースとヒレ、2種の部位ともに良い相性
 ワイン中のタンニンが口中の脂分を洗い流してくれるので、どちらも美味
 上質な脂をしっかり感じさせてくれたロースはより好印象!


 野菜でリフレッシュ!

 フレンチオーク樽で12ヵ月間熟成後、清澄・濾過し、最低12ヵ月間瓶熟成

 レモンはワインをマイルドにしてくれる優れものです。
 テキーラを飲む要領で、手の甲にレモン汁を2~3滴たらし、そこに1つまみの塩を加え、
 タンニンのあるワインと合わせると、あらら~口中さっぱり。
 樽のタンニンはレモンと塩によって緩和されます。
 これは是非お試しを!!


       すき焼きバージョンも最高!
       左は赤身、右はロース

 相性探求のために、今回は各部位を取り分けていただきました。
 海外の方から人気の高いすき焼き! 
 コロナ禍が落着いたら、テラザスの皆さまに、
 マルベックとの相性の素晴らしさをお楽しみいただきたいと思っています!


テラザス・デ・ロス・アンデスと今半
初めてテラザス・デ・ロス・アンデスのワインをテイスティングしたのは2003年7月でした。シャンパーニュのモエ・エ・シャンドン社(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーグループ)がフランス国外で最初に興したボデガであり、1999年に『テラザス・デ・ロス・アンデス社』を設立しています。私は同社のチーフ・ワインメーカー兼ジェネラルマネージャーだったロベルト・デ・ラ・モタ氏の来日記念テイスティングセミナーで6アイテムを試飲し、機関誌にリポートをまとめました。グランド・マルベックも登場しましたが、当時はグラン・マルベックと呼ばれていて、モタ氏は「特別なワインであり、野心的な目的、象徴的な味を持ったワインと考えて造っている」と語っていました。

人形町今半は、1956年に有限会社今半として独立。柔軟性のある発想で、次々と人気商品を生み出し、「世界一のすき焼き」を目指して邁進しています。

独創性を重視し、素晴らしい品質のワインをリリースしているテラザス・デ・ロス・アンデスが目指すところも「世界一のマルベック」、人形町今半のすき焼きとフィロソフィーでも相乗しました!


Terrazas Grand Malbec
Winery: Terrazas de los Andes
Importer:MHD Moet Hennessy Diageo K.K.


            o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


 現地で食したエンパナーダ
 photo by Fumiko/2017年9月撮影 
 『サレンタイン』が経営しているレストランで食したエンパナーダは、綺麗で美味!

 アルゼンチン大使館でサービスされたエンパナーダ
アルゼンチン大使館/2018年9月.jpg
 クラウディオ・オルモスシェフのエンパナーダ2018年9月@アルゼンチン共和国大使館


 今年はアストル・ピアソラの生誕100周年の記念年
 大使館からピアソラ生誕100年記念ライブ・コンサートのお招き!
 ピアソラ大好き!
 リベルタンゴは、ラベルのボレロと同じくらい、何度聞いても、聞き飽きませ~ん。
 お気に入りはヨーヨーマの『Soul of The Tango』
 私にはポパイのほうれん草と同じような効果!

 11月25日@インスティトゥト・セルバンテス東京

 コンサート後にはエンパナーダとマルベックを満喫!

 来年はピアソラ没30年なので、2年続きでピアソラが楽しめそうです。

 キャンペーンの投稿も次回が最後になります。
 〆にふさわしいボデガのワインと素敵なマリアージュをご披露したいと思っています。
 引き続き、宜しくお願いいたします、では12月4日に[わーい(嬉しい顔)]

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