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味村興成さんの『ドメーヌ・コーセイ片丘メルロ2019』とDIAMとポンタリエさんの樽考察 [ドメーヌ・コーセイ]

昨日、ニュースサイトワインのこころに、シャトー・メルシャンの元チーフ・ワインメーカー味村興成エノロジストが手掛けた『ドメーヌ・コーセイ片丘メルロ2019』のフレンチオークとアメリカンオークについてのリポートをアップしました。


ワインに使用しているコルクはDIAM10で、味さんは「ナチュラルコルクにするかどうか、ずっと悩んでいましたが、コルク臭が出てお客様に不愉快な思いをさせることがあってはならないと思い、DIAMコルクにしました」と語っていました。

以前、日本におけるDIAMの正規代理店永柳工業(株)の丹羽社長が、DIAMプロセスについて「ひとことでいうと、“コルクを二酸化炭素で洗浄する”ということです。臭いを取るにはコルクの表面だけでなく、内部まで洗わなければなりませんが、二酸化炭素はコルクの内部まできれいにしてくれます。但し、普通の二酸化炭素ではなく、液状です。液状の二酸化炭素は“浸透力”と“洗浄力”ともに強力です。
ドライアイスは二酸化炭素の固体ですが、ドライアイスは溶けて液体にならずに気体になってしまいます。普通の状態では液体の二酸化炭素は存在しないのですが、高い圧力をかけると液体の二酸化炭素が現れます。DIAMプロセスに使われる二酸化炭素は73気圧、31℃の液体二酸化炭素です。
二酸化炭素は無味無臭無害、液状二酸化炭素は食品や化粧品の香味成分を取り出すのに広く利用されています。コルクの洗浄に利用されるのはDIAMが初めてです」と丁寧に解説してくださいました。
ワイン界を悩ませていたコルク臭をほぼ完璧に防ぐことができるクロージャーなので、海外でも主要なワイナリーで活用されています。

樽の役目 by Paul Pontallier
ソムリエ協会機関誌のNo.85(2005年7月15日発行)で特集した「樽についての大研究」で、シャトー・マルゴーのゼネラル・マネージャー(総支配人兼最高醸造責任者)だった故ポール・ポンタリエさん(2016年逝去)に、文書で、質問状を送り、回答をいただきました。その時は、FAXでの交信でした。
仲介をしてくださったのは、メルシャン(株)の藤野勝久シニアワインメーカー(藤野さんの娘さんとポンタリエさんの息子さんがフランスの学校で同級生でした)で、ボルドー大学で博士号を取得したポンタリエさんの論文が『赤ワインの小樽熟成について』だったことを藤野さんから伺っていたので「是非に」とお願いしました。


         以下は2ページにわたるポンタリエさんの樽考察です。
      5年間の機関誌編集長任期のなかで、最も印象に残る作業でした。クリックで拡大




今回ドメーヌ・コーセイがリリースしたメルロは、フレンチオークとアメリカンオークの2種の樽を使っています。ワインにとって、樽とは・・・ポンタリエさんがくださった回答から、その意味をご理解いただければ嬉しいです!

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2020年も大みそかを残すのみとなりました。
皆さま、コロナ渦中ゆえ、御身、くれぐれもご自愛くださいませ。
2021年が少しでも明るい年になりますように!!



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 [NEW]追記(2021年3月10日付)  日本リカーがドメーヌ・コーセイのワインを限定発売!

      片丘メルロー アンフィルタード F14 ファイヴ・ローゼズ2019


     詳細は拡大してご覧ください


 販売は一部地域、百貨店中心
 一樽(300本)だけの入手ゆえ、初年度となる今回は販売先が限定されてしまいました。
 次年度、より数量が増えることを願っています。
 製品についてのお問い合わせは日本リカー株式会社事業部広報担当 03-5643-9772まで
 
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