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5月のシャンパーニュ講座は5アイテム同時供出 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 World's Most Admired Champagne Brands 2022の上位5位までの比較試飲
 左から右の順
 *シャルル・エドシック
 *ポル・ロジェ
 *ボランジェ
 *クリュッグ
 *ルイ・ロデレール

       2022年のThe List
      Drinks Internationalが毎年刊行しているリスト
      信頼できるデータとして参考にすることが多いです。
      30位までには⁈と思うメゾンもあり、100%同意していませんが、
      9割以上のメゾンはブレがないと思っています。
      今月は1位から5位までのメゾンのアイテムを同時供出で利き比べました。


 いずれも素晴らしいシャンパーニュ

 プラークも個性にあふれて


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 今回と同様のブラインドテイスティングを2年前に行いました。
 コロナ禍の余波で、4月から9月まで休講となってしまい、
 私も講座生の皆さんも我慢するしかなかったのですが、
 万全な対策を取って、意を決して番外編を開講。
 お力を貸してくださったのが日比谷 松本楼の小坂文乃社長でした。

 右から順に供出、5アイテムはすべてマグナム

        2022年とメゾンの顔ぶれは同じ、順位には違いあり

 2020年当時のデータとテイスティングコメント


              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 現在講座は2クラスに分かれているので、シャンパーニュはレギュラーサイズで供出

 #1:シャルル・エドシック ブリュット レゼルヴ
 生産者:シャルル・エドシック(NM)
 ぶどう品種:CH PN M 各1/3ずつ 
 ドザージュ量:11g/L
 価格:9,350円
 輸入元:日本リカー
創業1851年、自社畑 非公開、シェフ・ド・カーブはシリル・ブラン
ぶどう品種:PN、CH、M各3分の1。ステンレスのみ使用。ベースワインは2017年/60%、リザーヴワイン40%は平均10年以上のVT、デゴルジュマン 2020年、ドザージュ11g/L
気泡細やか、フレッシュ感と力強さ、中盤から酸味、まるみとスマートさ、程よいバランス


 #2:ポル・ロジェ ブリュット レゼルヴ
 生産者:ポル・ロジェ(NM)
 ぶどう品種:PN CH M 各33%
 ドザージュ量:8g/L
 価格8,250円
 輸入元:ジェロボーム
創業1849 年、自社畑90㌶、シェフ・ド・カーブはダミアン・カンブル
ぶどう品種:PN、CH、M各3分の1。ステンレスのみ使用。ベースワインは2016年、リザーヴワインは2015、2014、2013の直近3年分、比率は25%程度。ドザージュ8g/L
果実味豊か、フレッシュ感と旨味、ステンレス使いのメゾンならではのフィネス、安定した味わい


 
 #3~#5

         #3:ボランジェ ラ・グランダネ2014
          2022年4月末リリース


 ボランジェならではの底力を感じる2014年ヴィンテージ
 生産者:ボランジェ(NM)
 ぶどう品種:PN61%、CH39%
 ドザージュ量:8g/L
 価格:29,700円
 輸入元:アルカン インポーター契約は6月末迄、寂しいです[もうやだ~(悲しい顔)]
創業1829 年、自社160㌶、シェフ・ド・カーブはジル・デコート
ぶどう品種:PN61%、CH39%。2014年のヴィンテージ・シャンパーニュ。19のクリュのぶどうで、グラン・クリュ79%、プルミエ・クリュ21%の割合、ドザージュ8g/L
発売されたばかりのトップキュヴェ。難しい2014年を手中におさめたシャンパーニュ。ボランジェの徹底したシャンパーニュ造りを感じさせる逸品。層を成して広がる複雑味、上質な酸味、シャンパーニュラバーには是非とも試していただきたいアイテム


 #4:クリュッグ グランド キュヴェ170           
 iDナンバーで検索するとボトルについての詳細がわかります。

 生産者:クリュッグ(NM)
 ぶどう品種:PN51%、CH38%、M11%
 ドザージュ:非公開
 価格:38,170円
 輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ
創業1843年、シェフ・ド・カーブはジュリー・カヴィル
ぶどう品種:PN51%、CH38%、M31%。最も古いワインは1998年、最も若いワインは2014年。12年間の異なる195種類のワインをブレンド、マルチ・ヴィンテージ。
黄色系果実、ミネラル、味わいの豊かさ、第4週の講座生から一番支持を得ていたアイテム

 #5:ルイ・ロデレール コレクション242
 2021年10月1日に登場したコレクション242

 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:CH42%、PN36%、M22%
 ドザージュ:8g/L
 価格:8,250円
 輸入元:エノテカ
創業1776年、自社畑240㌶、シェフ・ド・カーブはジャン・バティスト・レカイヨン。
ぶどう品種:CH42、PN36、M22%。ベースワインは2017年/56%、リザーヴワインはパーペチュアル・リザーヴ34%(2012、2013、2014、2015、2016)および大樽熟成10%(2009、2011、2013、2014、2015、2016)、ドザージュ8g/L、マルチ・ヴィンテージ。フレッシュ感と豊潤さ、熟した果実、塩味、中盤から酸味、後味に軽いビター感、シルキーでソフト


 比較し甲斐のある5アイテムでした。
 好みのメゾン探しには最適
 確たる道しるべになる秀逸なお薦めのシャンパーニュ🥂🥂🥂 

 ブログ仲間のHakoさんの気合のこもったリポートもご覧くださいませ!

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ウクライナへの人道支援活動 ~日本ソムリエ協会J.S.A.主催ウクライナワインセミナー~ [ワイン]

 ウクライナの国花はひまわり
 
一般社団法人日本ソムリエ協会(以後J.S.A.)は、ウクライナから日本に輸入されているワインを購入し、ワインを通して、同国の経済支援をする活動をしています。


              🔵🟡🔵🟡🔵🟡🔵


       
 東京支部のウクライナワインセミナー@明治記念館
 田崎真也J.S.A.会長
 株式会社ヘルムズ(ウクライナワイン専門店ヴィノ・ピオネール)の輸入担当ヴァシナ・アンナさん

横浜市とウクライナのオデッサ市が姉妹都市であることから、5月17日に神奈川支部で、翌18日には東京支部でワインセミナーが開催され、両日で約600名が参加しました。

セミナーではヴァシナさんが歴史やワイン産地の気候風土、ぶどう品種等について解説。
合間に田崎会長が注釈を入れる形で進行し、ワインとマリアージュについてもコメント。

ウクライナワインを購入・紹介し、それを試飲した会員がさらに周囲に広めて、ウクライナワインの拡販につなげたい。それが当協会らしく、また、継続的な支援になると思う」と田崎会長


 ウクライナの沿革
img20220520_11262293.jpg




 ウクライナの代表的なお料理
 画像協力:(一社)日本ソムリエ協会 
 ボルシチは同国の自慢料理、ウクライナ人にとってサワークリームは必須食材とのこと

                🔵🟡🔵🟡🔵🟡🔵


                     
 セミナーに登場した6アイテム
 左から右の順で供出ワインのコメントは田崎会長の解説を要約

 #1:シャボー テルティ・クルック2018
 #2:ツルベツコイ ナッドニブリヤンスキ2016
 #3:アッケルマン サぺラヴィ プレミアム2020
 #4:スタホフスキー メルロー“エース”2019
 #5:ツルベツコイ ピノ・ノワール リミテッド2018
 #6:チザイ トロイヤンダ・カルパット2017



 左から右の順に#1~#6


 シャボーはオデッサ州最大の村のひとつ。唯一、原産地呼称に認定されている地域
 1,250㌶の畑で30種以上の欧州系品種と在来種を栽培



#1:シャボー テルティ・クルック2018
ぶどう品種:テルティ・クルック
生産者:シャボー
小売価格:3,080円
ウクライナの土着品種テルティ・クルック、“狐の尻尾”を意味するぶどう品種。シャボーは粘土質と砂質土壌で、唯一の原産地呼称を有すエリア。生産者はジャボーにあるシャボーという名のワイナリー。若々しいグリーンを含んだ淡いイエロー、香りにMLF由来のアーモンドパウダーやスモーク。その後から、柑橘系果実のGF、ライム、すだち。ほのかにスイカズラやジャスミン。ハーブや笹の葉のようなグリーンな香り。味わいに柔らかな果実味があり、酸味と調和が取れている。アフターに果実の内果皮似の苦味、塩味やミネラル感。和食なら『鮎の塩焼き』。蓼酢(たでず)は使わず、鮎が淡白な味わいなので、ワインの柔らかい酸と果実味が、自然の素材を引きたててくれるマリアージュ。



#2:ツルベツコイ ナッドニブリヤンスキ2016
ぶどう品種:リースリング
生産者:ツルベツコイ
小売価格:4,400円
緯度で見ると46度くらいに位置しているワイン産地でブルゴーニュとほぼ同緯度。濃いイエロー、トパーズを含んだ色調。シュル・リー2ヶ月、大樽熟成18ヶ月。熟成による複雑味があり、黄色系果実のコンフィ、ハチミツ、花梨ジャム、食用菊、ジャーマンカモミールティー、リンデンティ―、アーモンドパウダー、ペトロール香。酸味と甘味のバランスが良く、ドイツやオーストリアのリースリングに比べると酸はまるいが、余韻にノン・マロ由来の酸の印象。ウクライナの伝統料理『ヴァレーニキ(ラビオリと水餃子に似た料理)』、サワークリームを添えて!



 #3:アッケルマン サペラヴィ プレミアム2020
 ぶどう品種:サペラヴィ
 小売価格:2,200円

サペラヴィはジョージアの土着品種のひとつで、果皮が濃く果汁が赤いのが特徴。酸が強くポリフェノールも多く含有。発酵は26度を超えない状態で醸し、オークの木材(チップではない)を樽に入れてマセレーションしたと思われるワイン。濃紫の色調、香りにココアやチョコレート、ヴァニラ。ブラックベリーやブラックチェリー、カシスに加えて、口中ではラズベリーコンフィのような印象もあり、スワリングすると、シナモン、ナツメグ、丁子、わずかに樹皮や土のニュアンス。果実味と酸味のバランスが良く、タンニンは溶け込み柔らか。余韻にサペラヴィの特徴であるタンニンや酸の強さの片りんが感じられる。料理は赤身の肉やハラミを炭火で焼いて、燻製のようなフレーバーをつけて塩や胡椒で!



 #4:スタホフスキー メルロー“エース”2019
 ぶどう品種:メルロー
 生産者:スタホフスキー
 小売価格:4,290円

北緯48 度の産地、アルザスのストラスブールと同じくらいの緯度。深みのある色調。香りには赤系果実の野イチゴ、レッドチェリ―、ラズベリー、ほのかにカシスやブルーベリー。クローブやシナモン。オードヴィーフランボワーズ似の香りに加え、木樽香が優しく調和し、全体に複雑味を与えている。口中ではフレッシュな酸の印象、中盤以降、樽由来の苦味、タンニン、重厚感が広がる。料理は『ボルシチ』がおすすめ、ビーツの甘味とトマトの酸味を生かした納得できるマリアージュ。



#5:ツルベツコイ ピノ・ノワール リミテッド2018
ぶどう品種:ピノ・ノワール
生産者:ツルベツコイ
小売価格:8,470円
32度の発酵温度で18日間マセレーションを行い、12ヶ月樽熟成、その後6ヶ月の瓶熟を経て出荷。ピノ・ノワールにしては濃い色合い。紫色を残し、ほんのりとオレンジを帯びた色調。赤系果実の凝縮感があり、野イチゴ、野バラ、食用バラ、若干ローズヒップ。木樽由来のロースト香、枯葉系の香りもあり、例えるなら紅茶のアッサム。アルコール度数は14%あり、口中にふくよかな香りや果実味が広がる。酸がエレガントで、樽からの苦味が加わり、中盤以降、コクを感じる。18度くらいでエアレーションしてからサービスを! マリアージュは国民食の『サーロ(豚の脂身の塩漬け)』と合わせて。ライ麦パンなら片面だけ少し焼いて、サワーチェリーで作ったあまり甘くないピュレあるいはジャムを塗り、サーロと!



 #6:チザイ トロイヤンダ・カルパット2017
 フィロキセラ禍やゴルバチョフの反アルコールCPでほとんどの畑を消失した時代を経て、
 今世紀にはウクライナ宮殿の外観を模したシャトー・チザイ建設。
 こころが和む甘口ワイン、当日のマイベスト

ぶどう品種:トラミネール
生産者:チザイ
小売価格:3,960円
アルコール度数16度、残糖1㍑中170グラムのワイン。貴腐の要素は感じないので、木成りで11月くらいに遅摘み収穫したワイン(と推測)。テクニカルシートにはトラミナー・ロゼとの表記。トラミナーの別名はサヴァニャン・ブランで、ドイツではトラミナーと呼ばれている。トップ・ノーズにマスカットやトロピカル・フルーツの凝縮感。木樽を使った酸化熟成由来のコリアンダーシードやクミン等のスパイス香があるので、カレー粉を使った料理に合いそうなイメージ。口中ではパッションフルーツのコンフィやドライマスカット、果皮に感じる苦味が深みを与え、酸味と調和して心地良い。余韻はスパイスで締めくくる印象。合わせるならウクライナのデザート『焼きりんご』、日本なら『みたらし団子』

参考(青木): モンペリエ大学で教鞭をとっていたピエール・ガレは、「サヴァニヤンはドイツ、アルザス、ハンガリー、オーストリアでかつて広く栽培されていたトラミナーと同一種で、ゲヴュルツトラミナーはピンク色をしたサヴァニャンの突然変異種であるムスケ」と説いている。/出典『ワイン用葡萄ガイド』byジャンシス・ロビンソン


                           
                🔵🟡🔵🟡🔵🟡🔵

J.S.A.では、全国48支部の例会セミナー後にウクライナワイン試飲会を実施
 すでに43支部の例会セミナーで試飲会を行っており、残り5支部に関しても近々開催予定
支援金額:8,032,200円/ワイン購入先:株式会社ヘルムズ
5月23日(月) Zoomによるウクライナワインセミナー
J.S.A.のHPもご覧ください。

ウクライナの人々が一日も早く、平和な日常に戻れますように!!

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特別ディナーでお披露目されたポメリー『 キュヴェ・ルイーズ2005』@アマン東京アルヴァ [シャンパン]

 Cuvée Louise 2005 Celebration Dinner
 新ヴィンテージ『キュヴェ・ルイーズ2005』を味わう特別デイナー
 主催者ヴランケン ポメリー ジャパンの師井 研CEO


環境に配慮したシャンパーニュ造り
ポメリーは1999年に最初の環境認証を得た後、2005年以降、環境保全はもちろん、土壌、景観、ぶどう樹を通じた歴史的遺産の保全と強化に力を注いでいます。
フランス農業省が管理している「HVE (Haute Valeur Environnementale) / 環境価値重視」を取得し、さらにシャンパーニュ委員会CIVCが2014年から進めている「VDC (Viticulture Durable en Champagne)/シャンパーニュの持続可能なぶどう栽培」は、栽培に限らず、シャンパーニュ製造・販売を包括する環境保全のガイドラインですが、ポメリーでは同年いち早く取得しています。ボトルの軽量化に関しては1999年頃から取り組み、排水の再利用、廃棄物の処理等も早い段階から着手しています。2020年から267㌶の自社畑の160㌶をオーガニックにシフトさせており、社用車はすべてEV(Electric Vehicle)に転換。畑で使うトラクターもEVタイプに切り替わりつつあるところです。


 供出されたのは5アイテム(左から)
 #1: Pommery Apanage Blanc de Blancs
 #2: Pommery Apanage Blanc de Noirs
 #3: Pommery Cuvée Louise2005
 #4: Pommery Millésimé Grand Cru 2008
 #5: Pommery Brut Rosé


             メゾンの歴史と価値を表現している3色のカラー
   ボトルデザインはフランス本社専属のデザイナー パトリック・ルヴローさん
   キュヴェ・ルイーズを構成しているのは3つのグラン・クリュ
   アヴィーズ、クラマン、アイのテロワールのアイデンティティを連想させるカラー

      クラマンはブルーで純粋さ。水と環境保護への取り組みを表現。
      アイはピンクでエレガンス。マダム・ポメリーの先見の明を表しています。
      アヴィ―ズはゴールドで高貴さ。メゾンの美しい遺産と豊かさを象徴


   ディナーの前の素敵なパフォーマンス
  書家、アーティストの松井由香子さん


        キャンバスには透明感のある“純”の文字
        そこに、パウダー状のブルー、ピンク、ゴールドの色を施し

         さらに黒色の書を重ねて


      松井さんと師井CEOの繋がりはフランス大使館でのイベント
      同社と松井さんは数々のコレボレーションを行っています。
      松井さんの幅広いご活躍はコチラで!

              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


       特別ディナーはアマン東京のイタリアン“アルヴァ”
       口開けはアパナージュ ブラン・ド・ブラン


       鰊と山菜のヴァリアツィオーニ


    グラス内の温度が上がっても良い状態を保っていたブラン・ド・ノワール


      ラヴィオリ 帆立とバジル 北海道リコッタチーズ グリーンピース




      キュヴェ・ルイーズ2005(CH64%、PN36%)
      発売日:2021年12月1日
      希望小売価格:26,700円税別/ギフトボックス入り27,600円税別

   冷涼で乾燥した晴天のもと、質の良いぶどうの収穫に恵まれた2005年
   私がイメージしたのは蕗の薹のような山菜の天婦羅を塩で合わせるマリアージュ
   シャンパーニュの独特の風味とアフターの苦みが、
   上質な胡麻油と山菜の苦みが一体化した料理と合わせることで調和が取れそう!


      金目鯛のソテー グリーンアスパラガスと桜エビ


      7つのグラン・クリュの厳選ぶどうを使って仕上げたミレジメ
      CHとPNを各50%ブレンドした2008年ヴィンテージ


 NZ産スプリングラムのアッロースト黒オリーブ
 オレガノとトマト 新じゃがいものローザ 青森県産大蒜とバルサミコ


 (右から左)2番目のグラスから#1~#5


               o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


      リズミカルな動きと和風のテイストが魅力的


      キュヴェ・ルイ―スの色彩と重なる松井さんの黒髪とブルーのお着物


 自然の要素をテーマに描いた松井さんの書と
 詩人ピエール・ヴァンクレールの詩のコラボレーション『要素』


【ポメリーについてのお問い合わせ】
ヴランケン・ポメリー・ジャパン株式会社 マーケティング担当:山本千尋様
電話:03‐6205‐8913
ポメリー ブランドサイト: https://pommery.jp
 
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春期NHK文化センター青山校のシャンパーニュ講座がスタートしました! [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 2012年ヴィンテージにフォーカス
 #1:ドゥラモット ブラン・ド・ブラン ミレジメ2012
 #2:ブルーノ・パイヤール エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン2012
 #3:アンリオ ブリュット ミレジメ2012
 #4:ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン2012
 #5:ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム2012 草間彌生



 色調だけでBdeBかBrutかを見極めるのはなかなか[ふらふら]


         きっかけを作ってくれたアンリオのミレジメ2012
      新ヴィンテージの発売にからみ、ファインズさんから届いた2012を、
      即、テイスティング&リポート
      アンリオらしい丁寧な造り。何より、ピュアな果実味が魅力的
      温度変化で厚味、様々なニュアンスを感じ、
      食とのマリアージュでも守備範囲が広く素晴らしかったので、
      アンリオと比肩しうる2012年VTのアイテムを選択しました!

アンリオのジル・ド・ラルズィエールCEOにもリポートを読んでいただきました。
Many thanks for your very kind note about our Millésime 2012. It is a beautiful wine and as I could read your notes on it, I think you perfectly captured its qualities.
とのお返事があり、2012VTの素晴らしさを共有できて嬉しく思っています!



 鯛、クレソン、葉&茎を利用したセロリ、カラフルミニトマト
 柚子味噌とオリーブオイルでさらっと味付け、仕上げに白胡麻をまぶして完成!
 和柑橘や和風調味料との相性が素晴らしいシャンパーニュ

 2012年ヴィンテージについて
 データ提供:ファインズ
 年初から7月半ばまでは悪天候
 7月半ば~9月半ばまでは降雨もなく酷暑
 9月半ば、収穫期は好天
 劇的な気候の変化がコントラストを生み、全ての要素に調和をもたらしたヴィンテージ


 講座の第1フライトは白ぶどう100%のブラン・ド・ブラン
 #1:ドゥラモット ブラン・ド・ブラン ミレジメ2012
 生産者:ドゥラモット(NM)
 ぶどう品種:CH100%
       GCのル・メニル、アヴィーズ、オジェ、クラマン、オワリー、シュイィ 
 ドザージュ量:6.5g/L
 価格:12,000円(税別)

完売した2008年に次ぐヴィンテージ。繊細で輝きのある気泡。レモンやGFのような柑橘系果実、白い花、石灰由来のミネラル、#2と利き比べると軽快。クリーミー、切れの良さ。きりりとした酸を伴いながら着地

 日本人画家菅原健彦さんが描いた桜のラベル
 #2:ブルーノ・パイヤール エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン2012
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:CH100%/GCのオジェ、ル・メニル
 ドザージュ量:3g/L
 価格14,000円(税別)
 輸入元:ミレジム

ぶどうの20%を使い古した小型のオーク樽で醸造。ブルーノ・パイヤールさんは「デゴルジュマンは外科手術と同じなので、シャンパーニュが回復するまで時間をかけることが必要」というのが持論。ゆえに、デゴの後、18ヶ月かけて落ち着かせてから市場にリリースしています。ちなみに他のメゾンは大体6ヶ月程度。 輝きのあるゴールド、グラス上部から見る泡沫活発、白桃やアプリコット、GF、白い花や蜂蜜、ブリオッシュ。酸味のメリハリ、果実の風味、かすかな塩味、きれいな酒質、ミネラルと旨味、余韻はドライで無駄のない印象

デゴルジュマンを施した年月が、#1は2019年6月、#2は2019年4月。ぶどう畑はともにGCのみ。同ヴィンテージなので、容器、醸造、ドザージュの違いを知ることで、メゾンのスタイルがよくわかりました!



 第2フライトはブリュット3種
 #3:アンリオ ブリュット ミレジメ2012
 生産者:アンリオ(NM)
 ぶどう品種:CH54%、PN46%
 ドザージュ量:6g/L
 価格:14,000円(税別)
 輸入元:ファインズ

グラン・クリュとプルミエ・クリュのぶどうを使用。コード・デ・ブランはシュイィ、アヴィーズ。モンターニュ・ド・ランスはトレパイユ、マイィ、ヴェルズネー、アヴネー。フローラル&様々な果実の香り、ミネラル、切れ感があり、バランス良好、エレガント。冷涼年に感じるミネラルやヨード感。一方で、口中に広がる甘やかさ、スパイスやコーヒーのアロマは暑い年に由来する要素。劇的な変化をもたらした2012年ヴィンテージならではの特徴が表現されたアイテム


 #4:ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン2012
 生産者:ルイ・ロデレール(NM)
 ぶどう品種:PN55% M25% CH20%
 ドザージュ:0g/L
 価格:16,000円(税別)
 輸入元:エノテカ

ビオディナミ100%のキュミエール村のぶどう(PN、CH、M)を同時収穫して仕込み、15%のみ木樽を使用して発酵。ノン・ドゼ、ノン・マロの純なシャンパーニュ。 醸造責任者のレカイヨンさんに「ドザージュをしていないシャンパーニュは糖分添加したシャンパーニュより、熟成が早まると思うのですが」と質問したことがあります。その時、「通常の温度(セラー温度10度)より、低い温度で保存すると、熟成は緩やかに進むので、温度への配慮を」とのお返事をいただきました。温度管理も反映しているシャンパーニュ

ルイ・ロデレールは、2012年ヴィンテージを ①緻密、②洗練、③優しい泡、の3単語で形容。色調はグリーンがかった黄金色、熟成香が際立ち、ミネラル、熟した果実、ヘーゼルナッツ、白胡椒の要素。中盤以降軽いビター感、フレッシュ、ドライでありながら豊潤。第3週・第4週ともに一番人気だったアイテム


 #5:ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム2012 草間彌生
 生産者:ヴーヴ・クリコ(NM)
 ぶどう品種:PN90% CH10% 
 ドザージュ:6g/L
 価格:23,400円(税別)
 輸入元:モエ・ヘネシー・ディアジオ

27歳で未亡人となり、亡き夫のシャンパーニュメゾンを大成させたマダム・クリコ&28歳で生まれ育った日本を離れて渡米し、世界的名声を収めたマダム・ヤヨイ。二人のマダムのコラボレーション。 ピノ・ノワールはアイ、ヴェルズネー、ヴェルジー、アンボネイ、ブージー、シャルドネはアヴィーズ、メニル・シュル・オジェを使用。
ブラインドで、グラスの色だけを見て、「白ぶどうのほうが多い?」と迷っていた講座生も・・・ その答えが覆されたのは、グラス内の温度変化。最初に白い花のアロマが広がり、その後、ストーンフルーツ(白桃やネクタリンやカリン等)、新鮮なアーモンド、ジンジャーの要素。口中では心地よいミネラル感、ドライアプリコット、蜂蜜、柑橘果実の内果皮似のビター感。中盤から厚味、ふくらみ。
私たちの黒ぶどうは、最高の白ワインをもたらします」 マダム・クリコ 1825年


 最初は円筒形のコルクたち
 瓶口に圧縮したコルクの下半分を挿入することで、長い熟成を経てキノコ型に変形

 
 王冠(プラーク)にはメゾンの個性が反映しています!


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。

 最新情報 by シャンパーニュ委員会CIVC
 名称保護・価値向上を管轄する部門のディレクター、エゴロフさん
 2020年に就任した方で、“シャンパーニュの今”をテーマに解説
 本国からの来日は3年ぶりでした!
 2021年の出荷数量は3億2,000万本(前年比31%増)
 金額では57億€(前年比36%)


 2021年の輸出数量ランキングTOP10
 出典:CIVC
 数量ベースで1位は米国、2位は英国、日本は3位


 日本向け輸出量・金額の推移
 出典:CIVC
 2021年は1,380万本、3億5,400万€
 数量ではコロナ禍以前の2018年とほぼ同等
 金額では過去最高の売上を誇った2019年の数字に近い躍進


 会見の後、3種のシャンパーニュ登場!

 
 ランチのお弁当はHinokiの藤田社長が担当



     サービスされた3アイテム
     心地よい日差しのもとでワンショット 
     一瞬ですが、コロナの喧騒を忘れることができました🥂

 シャンパーニュ委員会は今年もシャンパーニュデイを開催します。詳細はコチラから!
 どのメゾンのシャンパーニュで乾杯しましょうか[わーい(嬉しい顔)]

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