大手メゾンに対抗し得る逸材『CM生産協同組合のCastelnauカステルノー』 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]
ずっと気になっていたシャンパーニュメゾン『カステルノー』
World's Most Admired CHAMPAGNE Brands 2022
Drinks Internationalが毎年発表している30位までのリストです。
18位にランクインしているCM/生産協同組合のカステルノー
2021年は21位、2020年は18位にランキングされています。
ちなみに、CMで最大の二コラ・フィアットは2022年は23位
カステルノーの沿革
ツール・ド・フランスの公式シャンパーニュ
1916年ワイン商のジャン・ラルマンが創設したシャンパーニュブランド
2003年以降、ランス・シャンパーニュ協同組合CRVC(1962年設立)が所有/直営
現在750を超えるぶどう栽培家、150以上のクリュ、900㌶を所有、年間出荷量80万本
スタンダードキュヴェで最低6年、ミレジメで10年以上
セラーマスターはエリザベート・サルスレさん
2016年にセラーマスター・オブ・ザ・イヤーを受賞
2021年からは彼女と長年働いてきたカリーヌ・バイユルさんにバトンを委ねています。
ユニークなニューフェイス
今年になって2回ほどソレラオリジンを試飲する機会があり、
酒質の良さにひかれました。加えて、Drinks Internationalのリストの常連で、
気になっていたメゾンだったことから今回フォーカス
メゾン側が記載しているように「価格に対して高い品質」を実感、さすがです!
ブランドの位置付け
カステルノーが考える位置付け一覧表
縦軸はアぺリティフからガストロノミー、横軸はお手軽なものから高価格
カステルノーは自らを🔵の位置にしています。
表のなかに記載してあるシャンパーニュはすべて講座で検証していますが、
1つだけ反論したいのがグラン シエクルのポジション
味わっていただけば、マリアージュの面でも、ここではないと断言できます。
それを解説していたシーン(受講生のhakoさんが送ってくださった画像、感謝です!)
第1フライトはスタンダードタイプ #1:カステルノー ブリュット レゼルヴ
生産者:カステルノー(生産協同組合/CM)
ぶどう品種:CH40%、ムニエ40%、PN20% / リザーヴワイン20%
ドザージュ:8g/L
価格:7,200円(税別)
色調はベージュ、ストーンフルーツ(黄桃やアプリコット)やブリオッシュ、スパイスのアロマ、柑橘系果実の内果皮似の軽いビター感、ミネラル、中盤以降綺麗に広がる酸味、丁寧な造りを感じさせるアイテム
#2:カステルノー エクストラ・ブリュット
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH45%、ムニエ45%、PN10% / リザーヴワイン20%
ドザージュ:2g/L
価格:8,100円(税別)
カステルノーはこのキュヴェの完成に多くの研究を重ねてきた由。ノン・ドゼの範疇なれどエクストラ・ブリュット表記。黄リンゴやアプリコット、ヘーゼルナッツ、塩味、余韻に続く酸味とドライ感。厳選ぶどう由来の熟度がドザージュ2gとは思えないバランスの良さを生み出しているアイテム
第2フライト
#3:カステルノー ソレラ オリジン ES-9.0
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH50%、ムニエ35%、PN15%
ドザージュ:5g/L
価格:9,500円(税別)
2009年から始動したソレラシステムによる新しいキュヴェ。十数年の歳月を経て、このファースト・エディションをリリース。ESは発案者シェフ・ド・カーブのエリザベート・サルスレさんの頭文字。ソレラオリジンに使われているのは2009年VTで、これは「ソレラになる前」のオリジン。セカンド・エディションは2009年と2017年のソレラでリリースされ、ES/9.1になります。白い花、蜂蜜、ミネラル、石灰、まろやか&凛としたイメージ、余韻の切れ感
#4:カステルノー ブラン・ドゥ・ブラン ミレジメ2007
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:8g/L
価格:11,500円(税別)
色調はゴールド、カリンや黄桃、ブリオッシュ、クリームブリュレ、モカ、焙煎香。土壌に由来する火打石のニュアンス、味わいはクリーミー、10年以上の時を経た瓶熟の旨味と醍醐味
第3フライト
#5:カステルノー ミレジメ2006
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH50%、PN30%、ムニエ20%
ドザージュ:8g/L
価格:10,800円(税別)
ひとことで表現するなら“エレガント”、気泡細やか、バター風味のトーストやジンジャーブレッド。酸味、甘味、旨味のハーモニー
#6:カステルノー ミレジメ2003
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:PN70%、CH30%
ドザージュ:8g/L
価格:12,700円(税別)
この機に及んで2003年ヴィンテージを利き酒できたことはとても貴重でした。シャルドネを多用するカステルノーがピノ・ノワールを7割使って仕上げた異例のシャンパーニュ。色調は黄金色、クリームブリュレ、モカ、ロースト、果実のコンポート、スパイスの要素(ジンジャー)、泡はワインに溶け込みクリーミー。時間&温度変化で口中での厚味、複雑味が増してくるアイテム
第1フライトから、第2、第3と移るにつれ、坂を登っていく印象でした。
各アイテムからシャルドネをベースにしたカステルノーのスタイルが明確に伝わり、グレードがアップしていく感あり。“メゾンの個性を探る”にふさわしい時間になりました。
物価高騰の折、良心的価格で酒質が素晴らしいカステルノーは安心してお薦めできます。
輸入元は元BB&Rで活躍していた田上健一氏が代表を務めるワインエクスペリエンスです。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
余談ですが・・・
2009年に昭和女子大カレッジのシャンパン講座で供出した2003 by ボランジェ
2003年のフランスは猛暑で多くの死者が出たのですが、ぶどうにも酷な年でした。
そのような中、自社畑を誇るボランジェでは『2003 by Bollinger』をリリースしていました。ちょうど2009年3月にシャンパーニュ視察をしていて、自由時間にパリのLAVINIA(今はオンラインのみ)で、このボトルを見かけて気になり~
帰国後、当時の輸入元にお願いし、希少アイテムのボランジェ2003を出すことができました。凄く印象に残ったのでボトルもボックスも大事にキープしていました。
今回11月の講座でカステルノー2003を出したので、久々に取り出して撮影してみましたが、装丁も凄くお洒落だったことに改めて感激!
katsudaさんの2003 by Bollingreに関する情報、面白いです!https://www.rakuten.ne.jp/gold/katsuda/bo_2003.html
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
11月第3木曜日に解禁されたボジョレ・ヌーヴォー2022
モメサンのBNはパープルを帯びたルビー色で、凝縮したベリー系果実
まるみのある味わいで、好感度100%
第4週の皆さんと“健康を祝して”乾杯 🍷
第3週は解禁前だったので講座ではご披露できずsorry!
早いもので、来月で2022年の講座も一段落
たかがシャンパーニュ、されどシャンパーニュ
本当に奥が深い世界です!
World's Most Admired CHAMPAGNE Brands 2022
Drinks Internationalが毎年発表している30位までのリストです。
18位にランクインしているCM/生産協同組合のカステルノー
2021年は21位、2020年は18位にランキングされています。
ちなみに、CMで最大の二コラ・フィアットは2022年は23位
カステルノーの沿革
ツール・ド・フランスの公式シャンパーニュ
1916年ワイン商のジャン・ラルマンが創設したシャンパーニュブランド
2003年以降、ランス・シャンパーニュ協同組合CRVC(1962年設立)が所有/直営
現在750を超えるぶどう栽培家、150以上のクリュ、900㌶を所有、年間出荷量80万本
スタンダードキュヴェで最低6年、ミレジメで10年以上
セラーマスターはエリザベート・サルスレさん
2016年にセラーマスター・オブ・ザ・イヤーを受賞
2021年からは彼女と長年働いてきたカリーヌ・バイユルさんにバトンを委ねています。
ユニークなニューフェイス
今年になって2回ほどソレラオリジンを試飲する機会があり、
酒質の良さにひかれました。加えて、Drinks Internationalのリストの常連で、
気になっていたメゾンだったことから今回フォーカス
メゾン側が記載しているように「価格に対して高い品質」を実感、さすがです!
ブランドの位置付け
カステルノーが考える位置付け一覧表
縦軸はアぺリティフからガストロノミー、横軸はお手軽なものから高価格
カステルノーは自らを🔵の位置にしています。
表のなかに記載してあるシャンパーニュはすべて講座で検証していますが、
1つだけ反論したいのがグラン シエクルのポジション
味わっていただけば、マリアージュの面でも、ここではないと断言できます。
それを解説していたシーン(受講生のhakoさんが送ってくださった画像、感謝です!)
第1フライトはスタンダードタイプ #1:カステルノー ブリュット レゼルヴ
生産者:カステルノー(生産協同組合/CM)
ぶどう品種:CH40%、ムニエ40%、PN20% / リザーヴワイン20%
ドザージュ:8g/L
価格:7,200円(税別)
色調はベージュ、ストーンフルーツ(黄桃やアプリコット)やブリオッシュ、スパイスのアロマ、柑橘系果実の内果皮似の軽いビター感、ミネラル、中盤以降綺麗に広がる酸味、丁寧な造りを感じさせるアイテム
#2:カステルノー エクストラ・ブリュット
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH45%、ムニエ45%、PN10% / リザーヴワイン20%
ドザージュ:2g/L
価格:8,100円(税別)
カステルノーはこのキュヴェの完成に多くの研究を重ねてきた由。ノン・ドゼの範疇なれどエクストラ・ブリュット表記。黄リンゴやアプリコット、ヘーゼルナッツ、塩味、余韻に続く酸味とドライ感。厳選ぶどう由来の熟度がドザージュ2gとは思えないバランスの良さを生み出しているアイテム
第2フライト
#3:カステルノー ソレラ オリジン ES-9.0
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH50%、ムニエ35%、PN15%
ドザージュ:5g/L
価格:9,500円(税別)
2009年から始動したソレラシステムによる新しいキュヴェ。十数年の歳月を経て、このファースト・エディションをリリース。ESは発案者シェフ・ド・カーブのエリザベート・サルスレさんの頭文字。ソレラオリジンに使われているのは2009年VTで、これは「ソレラになる前」のオリジン。セカンド・エディションは2009年と2017年のソレラでリリースされ、ES/9.1になります。白い花、蜂蜜、ミネラル、石灰、まろやか&凛としたイメージ、余韻の切れ感
#4:カステルノー ブラン・ドゥ・ブラン ミレジメ2007
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH100%
ドザージュ:8g/L
価格:11,500円(税別)
色調はゴールド、カリンや黄桃、ブリオッシュ、クリームブリュレ、モカ、焙煎香。土壌に由来する火打石のニュアンス、味わいはクリーミー、10年以上の時を経た瓶熟の旨味と醍醐味
第3フライト
#5:カステルノー ミレジメ2006
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:CH50%、PN30%、ムニエ20%
ドザージュ:8g/L
価格:10,800円(税別)
ひとことで表現するなら“エレガント”、気泡細やか、バター風味のトーストやジンジャーブレッド。酸味、甘味、旨味のハーモニー
#6:カステルノー ミレジメ2003
生産者:カステルノー(CM)
ぶどう品種:PN70%、CH30%
ドザージュ:8g/L
価格:12,700円(税別)
この機に及んで2003年ヴィンテージを利き酒できたことはとても貴重でした。シャルドネを多用するカステルノーがピノ・ノワールを7割使って仕上げた異例のシャンパーニュ。色調は黄金色、クリームブリュレ、モカ、ロースト、果実のコンポート、スパイスの要素(ジンジャー)、泡はワインに溶け込みクリーミー。時間&温度変化で口中での厚味、複雑味が増してくるアイテム
第1フライトから、第2、第3と移るにつれ、坂を登っていく印象でした。
各アイテムからシャルドネをベースにしたカステルノーのスタイルが明確に伝わり、グレードがアップしていく感あり。“メゾンの個性を探る”にふさわしい時間になりました。
物価高騰の折、良心的価格で酒質が素晴らしいカステルノーは安心してお薦めできます。
輸入元は元BB&Rで活躍していた田上健一氏が代表を務めるワインエクスペリエンスです。
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
余談ですが・・・
2009年に昭和女子大カレッジのシャンパン講座で供出した2003 by ボランジェ
2003年のフランスは猛暑で多くの死者が出たのですが、ぶどうにも酷な年でした。
そのような中、自社畑を誇るボランジェでは『2003 by Bollinger』をリリースしていました。ちょうど2009年3月にシャンパーニュ視察をしていて、自由時間にパリのLAVINIA(今はオンラインのみ)で、このボトルを見かけて気になり~
帰国後、当時の輸入元にお願いし、希少アイテムのボランジェ2003を出すことができました。凄く印象に残ったのでボトルもボックスも大事にキープしていました。
今回11月の講座でカステルノー2003を出したので、久々に取り出して撮影してみましたが、装丁も凄くお洒落だったことに改めて感激!
katsudaさんの2003 by Bollingreに関する情報、面白いです!https://www.rakuten.ne.jp/gold/katsuda/bo_2003.html
o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。
11月第3木曜日に解禁されたボジョレ・ヌーヴォー2022
モメサンのBNはパープルを帯びたルビー色で、凝縮したベリー系果実
まるみのある味わいで、好感度100%
第4週の皆さんと“健康を祝して”乾杯 🍷
第3週は解禁前だったので講座ではご披露できずsorry!
早いもので、来月で2022年の講座も一段落
たかがシャンパーニュ、されどシャンパーニュ
本当に奥が深い世界です!
12月1日~19日の期間限定で “Maison KEI × Champagne Bollinger” のマリアージュ体験を! [食の話題]
Maison KEI と Champagne Bollinger のペアリングメニュー・プロモーション
食事を楽しみがら雄大な富士山を独り占めできました
2021年にオープンしたMaison KEI
御殿場市東山に位置するMaison KEI
アジア人初の仏版ミシュランガイドで三ツ星をゲットした小林圭シェフ率いるパリの Reataurant KEIと 老舗和菓子店とらやがはじめたフレンチレストラン
パリと御殿場双方のレストランで、ボランジェを愛用していることに加え、『とらや』は室町時代後期の京都で創業し、5世紀にわたる歴史を有す老舗和菓子店であり、『ボランジェ』も1829年にシャンパーニュの聖地アイ村にメゾンを興し、伝統の製法を遵守しながら、5代にわたり創業者一族が継承しているシャンパーニュハウスです。長い歴史を背景にしながら、日・仏食文化のけん引役をしている両社の“ものづくりの精神”はしっかり合致しています。
今回のコラボレーションでサービスされるボランジェは、
ロゼ、PNTX17、コート・オー・ザンファン2016、ラ・グラン・ダネ2014の4アイテム
ここから ペアリングメニューのご紹介
可愛いグジェール、香ばしさが漂ってきます!
ジャルダン ド レギューム クロッカン×ボランジェ・ロゼ
レモンの泡の酸味とロゼの酸味の渾然一体感
静岡産の新鮮な野菜をしっかり混ぜ込んで食すと、
塩味がロゼに厚みを与えてくれる印象
メゾンのニューフェイス PNコレクション PN TX17
ニョッキ ド ポムドテール ア ラ トリュフ ソース パルメザン
インカのめざめとトリュフを使ったニョッキ
口中に広がる豊潤さと深みのあるTXの味わいのバランス良好
キンメ オー エカイユ
金目鯛のうろこ焼きのパリパリ感はシャンパーニュのミネラルと絶妙
サラダはアンチョビ、トマト、ケッパー、シソを使い、
酸味を生かしたアレンジで!
さすがの切れ味! ダマスカス模様のテーブルナイフ
北海道産の鹿肉の肉汁、旨味を満喫できました、美味
シュヴルイユ(鹿肉) エ フィグ×ラ・コート・オー・ザンファン2016
お気に入りのラ・グラン・ダネ2014
デザートのヴァシュラン カシス エ マロンと合わせて!
一番右側のグラスがラ・グラン・ダネ2014、光沢が綺麗!
ボランジェのグローバル・セールス・ディレクターのギイ・ド・リヴォワールさん
Maison KEIの佐藤充宜シェフ
清潔感あふれる厨房をちらりと拝見!
虎屋のイメージカラーを生かしたMaison KEIの外観
東名高速の工事期間と重なっていたので、渋滞を考え、早めに出発しましたが、
大きな混乱もなく、現地では、終始、美しい富士山と一緒に行動できました。
12月1日~19日の期間限定で開催するMaison KEIとシャンパーニュ・ボランジェの
プロモーションの魅力をできるだけ多くの画像を使って紹介させていただきました。
ワインラバーの皆さま、ボランジェ・ラブの皆さまにお運びいただけると嬉しいです!!
少しだけ寄り道
とらや工房の人気者どら焼き
ドラえもんの足元には及びませんが、ハハハ
どら焼き好きなので、お持ち帰りできてハッピー!
Maison KEI × Champagne Bollinger ペアリングメニュー・プロモーション
期間:12月1日(木)~19日(月)
価格:30,000円/税込・サービス料別
場所:Maison KEI 〒412‐0021 静岡県御殿場市東山527‐1
0550‐81‐2231
予約受付:10時~11時30分/15時~17時30分の間にお電話願います!
公式HP: https://www.maisonkei.jp/
何卒宜しくお願いいたします。
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
好評開催中!
和菓子とシャンパーニュのマリアージュ@虎屋菓寮 赤坂店
期間:11月16日(水)~25日(金)
価格:3,520円
【上記2件に関するお問い合わせ先】
WINE TO STYLE 株式会社 担当: 斎藤美樹 PRディレクター
〒106‐0045 東京都港区麻布十番1-5-30 十番董友ビル2階 Tel:03- 5413- 8831
公式HP: https://www.winetostyle.co.jp
食事を楽しみがら雄大な富士山を独り占めできました
2021年にオープンしたMaison KEI
御殿場市東山に位置するMaison KEI
アジア人初の仏版ミシュランガイドで三ツ星をゲットした小林圭シェフ率いるパリの Reataurant KEIと 老舗和菓子店とらやがはじめたフレンチレストラン
パリと御殿場双方のレストランで、ボランジェを愛用していることに加え、『とらや』は室町時代後期の京都で創業し、5世紀にわたる歴史を有す老舗和菓子店であり、『ボランジェ』も1829年にシャンパーニュの聖地アイ村にメゾンを興し、伝統の製法を遵守しながら、5代にわたり創業者一族が継承しているシャンパーニュハウスです。長い歴史を背景にしながら、日・仏食文化のけん引役をしている両社の“ものづくりの精神”はしっかり合致しています。
今回のコラボレーションでサービスされるボランジェは、
ロゼ、PNTX17、コート・オー・ザンファン2016、ラ・グラン・ダネ2014の4アイテム
ここから ペアリングメニューのご紹介
可愛いグジェール、香ばしさが漂ってきます!
ジャルダン ド レギューム クロッカン×ボランジェ・ロゼ
レモンの泡の酸味とロゼの酸味の渾然一体感
静岡産の新鮮な野菜をしっかり混ぜ込んで食すと、
塩味がロゼに厚みを与えてくれる印象
メゾンのニューフェイス PNコレクション PN TX17
ニョッキ ド ポムドテール ア ラ トリュフ ソース パルメザン
インカのめざめとトリュフを使ったニョッキ
口中に広がる豊潤さと深みのあるTXの味わいのバランス良好
キンメ オー エカイユ
金目鯛のうろこ焼きのパリパリ感はシャンパーニュのミネラルと絶妙
サラダはアンチョビ、トマト、ケッパー、シソを使い、
酸味を生かしたアレンジで!
さすがの切れ味! ダマスカス模様のテーブルナイフ
北海道産の鹿肉の肉汁、旨味を満喫できました、美味
シュヴルイユ(鹿肉) エ フィグ×ラ・コート・オー・ザンファン2016
お気に入りのラ・グラン・ダネ2014
デザートのヴァシュラン カシス エ マロンと合わせて!
一番右側のグラスがラ・グラン・ダネ2014、光沢が綺麗!
ボランジェのグローバル・セールス・ディレクターのギイ・ド・リヴォワールさん
Maison KEIの佐藤充宜シェフ
清潔感あふれる厨房をちらりと拝見!
虎屋のイメージカラーを生かしたMaison KEIの外観
東名高速の工事期間と重なっていたので、渋滞を考え、早めに出発しましたが、
大きな混乱もなく、現地では、終始、美しい富士山と一緒に行動できました。
12月1日~19日の期間限定で開催するMaison KEIとシャンパーニュ・ボランジェの
プロモーションの魅力をできるだけ多くの画像を使って紹介させていただきました。
ワインラバーの皆さま、ボランジェ・ラブの皆さまにお運びいただけると嬉しいです!!
少しだけ寄り道
とらや工房の人気者どら焼き
ドラえもんの足元には及びませんが、ハハハ
どら焼き好きなので、お持ち帰りできてハッピー!
Maison KEI × Champagne Bollinger ペアリングメニュー・プロモーション
期間:12月1日(木)~19日(月)
価格:30,000円/税込・サービス料別
場所:Maison KEI 〒412‐0021 静岡県御殿場市東山527‐1
0550‐81‐2231
予約受付:10時~11時30分/15時~17時30分の間にお電話願います!
公式HP: https://www.maisonkei.jp/
何卒宜しくお願いいたします。
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
好評開催中!
和菓子とシャンパーニュのマリアージュ@虎屋菓寮 赤坂店
期間:11月16日(水)~25日(金)
価格:3,520円
【上記2件に関するお問い合わせ先】
WINE TO STYLE 株式会社 担当: 斎藤美樹 PRディレクター
〒106‐0045 東京都港区麻布十番1-5-30 十番董友ビル2階 Tel:03- 5413- 8831
公式HP: https://www.winetostyle.co.jp
ペリエ ジュエ ベル エポック2013 120thアニバーサリーエディションローンチパーティ [来日したワイン生産者&関係者(シャンパン)]
エミール・ガレがジャパニーズ・アネモネ(秋明菊)を描いてから120年
アーティストデュオ “ミシャー’トラクスラー”が描いた新しいアネモネデザイン!
再来日したセヴリーヌ・フレルソン最高醸造責任者
今回はアニバーサリーエディションのローンチイベントで来日
6月には箱根で開催されたバンケット・オブ・ネーチャーで、
独自のテイスティングメソッドを披露してくださいました 🥂
ペリエ ジュエの凄い気配り
画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン
パーティ開催の数日前にフランスから届いたダミーボトルを陳列
ボトルが置いてあるテーブルとチェアーはアールヌーヴォー様式の貴重な家具
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
舞台は西麻布のオーベルジュ・ド・リル トーキョー
イベント監修はアーティストの諏訪綾子さん
卓越したエクスペリエンスを生かし、
120年の時を超えて息づく『ぺリエ ジュエ ベル エポック』の空間を創造
参加者を非日常の世界に誘なってくれました。
諏訪綾子さん(中央)と緑と白の衣装をまとった案内役の男子
クリックで拡大
ディナーに供出されたのはすべてベル エポック
繊細、複雑、フローラルなシャンパーニュ
希少な120thアニバーサリーエディション
ぶどう品種:CH50% PN45% M5%
金額:41,613円(税込/ギフト箱入り)
メゾンが誇るGCにあるシャルドネのみを使ったリキュール・ド・ドザージュを使用
奥行きのある味わいと豊かなフローラル感が特徴
マスカルポーネのムースとカモミールのパンナコッタ
ジャスミンのジュレ エルダーフラワーのソルベ
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
ベル エポック2013に合わせたのは、
帆立貝のマリネ、サフラン風味のカリフラワーのピューレ、柚子の香り
帆立をアネモネの花に見立て、お皿の上に自由に配して食す“遊び心”を取り入れた一品
クリーミーな食感とグレープフルーツの内果皮のアロマと味わいが際立つ2013VT
帆立の肝のソースの滑らかさと軽いビター感がバランス良く調和
白い蘭はセヴリーヌさんの一番のお気に入り!
ベルエポック2007
旬野菜のヴァリエーション、アーモンドと生ハムのアクセント
ベル エポックと一体感にあふれ、ペリエ ジュエの迎賓館を彷彿とさせる一皿
フレッシュでドライな白い花や熟した白桃、柑橘系果実のアロマを纏った2007VTと相乗
ベル エポック ロゼ 2006
ヨーロッパ産オマール海老のバターソテーとそのジュー、ビーツのピューレ添え
赤系果実、ドライローズ、ブリッシュ、ジンジャーブレッドのニュアンスのある2006VT
オマール海老やビーツがオレンジ色のロゼと視覚で重なり合うマリアージュ
甲殻類のダシ&旨味、ロゼの微かなタンニンが口中の脂分を洗い流してくれる印象
べル エポック 2004
フランス産仔牛フィレ肉 リ・ド・ヴォーのソテー、シャンピニオンリゾットのガレット
ソース・ブランケット
味わえて嬉しかった2004VT、美味!
メゾンでは、2004VTを “アート・オブ・ヴィンテージ”と形容しています!
フィネスとパワーを備え、
熟成に由来するきのこやココアのニュアンスが加わることでリゾットとも好相性
70種の食材を使ったマスカルポーネ
視覚&味覚ともに素敵な仕上がり!
シャンパーニュ地方のぶどう畑に生息する70種の生き物を描いた120thボトル
その“数字”にちなみ、70種の食材を使った気配りに拍手!!
セヴリーヌさんを囲んで我らテーブルメンバー
PRJ吉田尚弘ラグジュアリーセールスグループマネージャー、同ポール‐アンドレ ヴァシュロンマーケティング本部長、アリスター・モンティーAndaz東京 料飲部長、セヴリーヌさん、青木、鈴木文彦JBpress オートグラフ編集長
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
ジャパニーズ・アネモネ(秋明菊)のモチーフ×生物多様性をテーマにしたデザイン
1811年以来、自然と共にあり続けてきたメゾン ペリエ ジュエ
自然はシャンパーニュを造る上で、重要なインスピレーションの根源であり、
アール・ヌーヴォーの精神を思い起させる源でもあります。
その思いをペリエ ジュエと近しいアーティストデュオ “ミシャー´ トラクスラー”が、
メゾンの象徴であるアネモネをモチーフにして、
生物多様性をテーマにしたデザインを作成
ローンチパーティのドレスコードはカラフル
ワイン王国の村田惠子編集長のドレス
シャンパーニュ仲間の八巻多鶴子さんの帯
ともにカラフルでした
しばし浮世のことは忘れ、エミール・ガレが活躍していた19世紀末にタイムスリップ
懐かしい思い出がたくさん詰まったかつてのジョージアンクラブ(オーベルジュ・ド・リル トーキョーができる前にあった伝説のレストラン)に思いを馳せながら・・・
贅沢なひとときをありがとうございました。
ペルノ・リカール・ジャパン チームに感謝を込めて!
11月18日公開!! 含蓄ある言葉と不屈の精神にあふれた『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』 [映画でワイン・レッスン]
映画『 戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』
映画のメイン画像に登場しているのはレバノンの国旗
中央には高潔さと不滅を表すレバノン杉が描かれています。
(C)ユナイテッドピープル
原題:WINE and WAR
監督:マーク・ジョンストン、マーク・ライアン
脚本 : マーク・ジョンストン、マーク・ライアン、マイケル・カラム
プロデューサー:マーク・ジョンストン
製作総指揮:セルジュ・ドゥ・ブストロス、フィリップ・マスード
撮影:マーク・ライアン
音楽:カリム・ドウアイディー
出演:セルジュ・ホシャール、マイケル・カラム、マイケル・ブロードベント
ジャンシス・ロビンソン、ミシェル・ドゥ・ブストロス、サンドロ&カリム・サーデ他
配給:ユナイテッドピープル
95分/アメリカ/2020年/ドキュメンタリー
【お問い合わせ先】
配給・宣伝:ユナイテッドピープル/関根健次 Tel.090-8833-6669
Email: pr@unitedpeople.jp
文中敬称略
11月18日からアップリンク吉祥寺他で全国順次ロードショー
🎬予告編 https://www.youtube.com/watch?v=xGZqj1U1Sqk
著者マイケル・カラムとワイン生産者セルジュ・ホシャールの会話
マイケル・カラム(画像/右)の著作『レバノンのワイン(原題:Wines of Lebanon)』に触発された映画監督のマーク・ジョンストンとマーク・ライアンは中東レバノン各地のワイン生産者たちに話を聴くために現地に向かう。そこでマイケル・カラムと出会い、3人チームになる。カラムは他のインタビューで、「この映画は2013年から2018年の間に製作された」と答えている。映画の主役的存在シャトー・ミュザールの2代目セルジュ・ホシャール当主(画像/左)は2014年12月末に死去したので、彼へのオマージュ映画でもあると感じた。
カラムの問いかけにホシャールが返した言葉が・・・印象深かった!
(C)ユナイテッドピープル
私は7歳の時、両親にこう尋ねた。
「なぜ僕の許可なく、産んだの? 呼びもせずに」と。
「お前だとは知らなかった」と両親は言った。
私は自分の意に反して、生かされたわけだ。
そして、その人生は75年も続いている。
ワインに戦争の有無は関係ない!
人間が戦っていても、酵母はワインを造る。
収穫時期にワイナリーに来た。
最初に到着したぶどうを食べてみたらおいしかった。
2日後、ぶどうが輝きだし、泡を吹き始めた。
何事かと思ったよ。
それがワインと生命の奇跡だと知り、
私は人生を信じるようになったんだ。
出典 / 戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン
静寂と戦時下のはざまで
(C)ユナイテッドピープル
紀元前2世紀、フェニキア人(古代レバノン人)によってワインが世界にもたらされた。
貿易商人、ワイン商人のフェニキア人、彼らの功績である。
(C)ユナイテッドピープル
ベイルート港では2,700トンの化学物質が爆発し、首都が破壊され、数百人が死亡、
数千人が負傷するという痛手を受けたが、彼らは苦難を乗り越えようと努力している。
貴重な時間を共有できたことに感謝
シャトー・ミュザール
photo by Fumiko/2014年2月@東京アメリカンクラブ
ホシャール当主と2010年からワイナリーに参画した3代目のマーク
ワインメーカーにとっての仕事はワインを造ることではなく、
どのようなワインを造りたいかを見つけること
ワインは口の中で感じた味わいではなく、
飲んだ後の余韻の長さが大事
ワインこそ、記憶につながる飲み物
と語っていたホシャール当主
この時の言葉も深いです!!
(C)ユナイテッドピープル
シャトー・ミュザールの2代目セルジュ・ホシャール
1975年から1990年にかけての内戦をものともせずレバノンワインを世界に売り込み、
「レバノンワインの父」と呼ばれた。
1984年英国デキャンタ誌でマン・オブ・ザ・イヤー受賞
2014年12月末 不慮の事故で他界
photo by Fumiko/2015年12月@南青山Essence
2014年から1年後の再会、かなり大人びた印象
レバノンでのワイン造りの大変さも伝わってきた。
彼が語った内容はブログにまとめてあるのでご参考までに!
ドメーヌ・ド・バージュラス(シリア)とシャトー・マーシャス
photo by Fumiko/2019年6月@コンラッド東京“風花”
いまでやの招聘で2016年以来2度目の来日をしたサーデ家のサンドロ・サーデ
サーデ家はキリスト教徒(正教会)でレバノンとシリアの二重国籍を取得している。
2003年にシリア、2005年にレバノンにぶどう樹を植樹
(C)ユナイテッドピープル
サンドロ&カリム・サーデ
シリア内戦の最中でもワインを造り続けた。
2020年8月のベイルート大爆発では辛くも死を免れた。
そのニュースは世界に報道された。
世界的なワインジャーナリスト ジャンシス・ロビンソンMW
photo by Fumiko/2010年2月@銀座アルジェントASO
Koshu of Japanの招聘で来日セミナーを行ったジャンシス・ロビンソンMW
2000年の来日時、ジャンシスは自分の人生を変えたワインについて言及した。
そのワインはレストランで飲んだ『シャンボール・ミュジニー レ・ザムルーズ1959』
彼女にとってのワインとは「背後にある歴史や地理、審美学、形態学すべてを含め、
それぞれの個性を味わいとる知性の喜び」と述べていた。
(C)ユナイテッドピープル
レバノン内戦の初期に、シャトー・ミュザールを訪問
ホシャール家との信頼関係は篤い。
映画ではホシャール当主の直球勝負でない受け答えやお茶目な一面について語った。
映画公開記念イベント
9月末、配給会社ユナイテッドピープル主催で公開記念ローンチワインパーティが開催された。ニダル・ヤヒヤー駐日レバノン共和国特命全権大使ご臨席のもと、同国の代表的な料理や輸入元ジェロボーム、いまでや、ヴァンドリーヴのワインが披露された。
シャトー・ミュザール/輸入元ジェロボーム
タブレ(パセリのサラダ)やキッベ(ひき肉のスナック)
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
冒頭に紹介した3人は、レバノン、フランス、アメリカ、イギリスを訪問し、35人のワインメーカー、4人の考古学者、7人のワイン評論家や小説家、そして修道士にインタビューしている。そのなかには、過激派組織ISISとシリア内戦という不安定な情勢下で生活し、活動しているワイナリーの当主たちもいた。地球上で最も古いワイン産地のひとつであるレバノンでは、どんな状況下でワインを造っているのか、どんな思いでワイン造りをしているのか、その答えは映画のなかにあり、観る者の感性に訴えかけてくる。
戦地でできたワインほど強いワインはない。
命と再生の産物だからだ。
マサヤのサミー・ゴスンの言葉から抜粋
戦地のヴィテイス Vitis=命の樹=ぶどう樹に人生を懸ける人々
これは、琴線に触れるドキュメンタリー映画だ!
映画のメイン画像に登場しているのはレバノンの国旗
中央には高潔さと不滅を表すレバノン杉が描かれています。
(C)ユナイテッドピープル
原題:WINE and WAR
監督:マーク・ジョンストン、マーク・ライアン
脚本 : マーク・ジョンストン、マーク・ライアン、マイケル・カラム
プロデューサー:マーク・ジョンストン
製作総指揮:セルジュ・ドゥ・ブストロス、フィリップ・マスード
撮影:マーク・ライアン
音楽:カリム・ドウアイディー
出演:セルジュ・ホシャール、マイケル・カラム、マイケル・ブロードベント
ジャンシス・ロビンソン、ミシェル・ドゥ・ブストロス、サンドロ&カリム・サーデ他
配給:ユナイテッドピープル
95分/アメリカ/2020年/ドキュメンタリー
【お問い合わせ先】
配給・宣伝:ユナイテッドピープル/関根健次 Tel.090-8833-6669
Email: pr@unitedpeople.jp
文中敬称略
11月18日からアップリンク吉祥寺他で全国順次ロードショー
🎬予告編 https://www.youtube.com/watch?v=xGZqj1U1Sqk
著者マイケル・カラムとワイン生産者セルジュ・ホシャールの会話
マイケル・カラム(画像/右)の著作『レバノンのワイン(原題:Wines of Lebanon)』に触発された映画監督のマーク・ジョンストンとマーク・ライアンは中東レバノン各地のワイン生産者たちに話を聴くために現地に向かう。そこでマイケル・カラムと出会い、3人チームになる。カラムは他のインタビューで、「この映画は2013年から2018年の間に製作された」と答えている。映画の主役的存在シャトー・ミュザールの2代目セルジュ・ホシャール当主(画像/左)は2014年12月末に死去したので、彼へのオマージュ映画でもあると感じた。
カラムの問いかけにホシャールが返した言葉が・・・印象深かった!
(C)ユナイテッドピープル
私は7歳の時、両親にこう尋ねた。
「なぜ僕の許可なく、産んだの? 呼びもせずに」と。
「お前だとは知らなかった」と両親は言った。
私は自分の意に反して、生かされたわけだ。
そして、その人生は75年も続いている。
ワインに戦争の有無は関係ない!
人間が戦っていても、酵母はワインを造る。
収穫時期にワイナリーに来た。
最初に到着したぶどうを食べてみたらおいしかった。
2日後、ぶどうが輝きだし、泡を吹き始めた。
何事かと思ったよ。
それがワインと生命の奇跡だと知り、
私は人生を信じるようになったんだ。
出典 / 戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン
静寂と戦時下のはざまで
(C)ユナイテッドピープル
紀元前2世紀、フェニキア人(古代レバノン人)によってワインが世界にもたらされた。
貿易商人、ワイン商人のフェニキア人、彼らの功績である。
(C)ユナイテッドピープル
ベイルート港では2,700トンの化学物質が爆発し、首都が破壊され、数百人が死亡、
数千人が負傷するという痛手を受けたが、彼らは苦難を乗り越えようと努力している。
貴重な時間を共有できたことに感謝
シャトー・ミュザール
photo by Fumiko/2014年2月@東京アメリカンクラブ
ホシャール当主と2010年からワイナリーに参画した3代目のマーク
ワインメーカーにとっての仕事はワインを造ることではなく、
どのようなワインを造りたいかを見つけること
ワインは口の中で感じた味わいではなく、
飲んだ後の余韻の長さが大事
ワインこそ、記憶につながる飲み物
と語っていたホシャール当主
この時の言葉も深いです!!
(C)ユナイテッドピープル
シャトー・ミュザールの2代目セルジュ・ホシャール
1975年から1990年にかけての内戦をものともせずレバノンワインを世界に売り込み、
「レバノンワインの父」と呼ばれた。
1984年英国デキャンタ誌でマン・オブ・ザ・イヤー受賞
2014年12月末 不慮の事故で他界
photo by Fumiko/2015年12月@南青山Essence
2014年から1年後の再会、かなり大人びた印象
レバノンでのワイン造りの大変さも伝わってきた。
彼が語った内容はブログにまとめてあるのでご参考までに!
ドメーヌ・ド・バージュラス(シリア)とシャトー・マーシャス
photo by Fumiko/2019年6月@コンラッド東京“風花”
いまでやの招聘で2016年以来2度目の来日をしたサーデ家のサンドロ・サーデ
サーデ家はキリスト教徒(正教会)でレバノンとシリアの二重国籍を取得している。
2003年にシリア、2005年にレバノンにぶどう樹を植樹
(C)ユナイテッドピープル
サンドロ&カリム・サーデ
シリア内戦の最中でもワインを造り続けた。
2020年8月のベイルート大爆発では辛くも死を免れた。
そのニュースは世界に報道された。
世界的なワインジャーナリスト ジャンシス・ロビンソンMW
photo by Fumiko/2010年2月@銀座アルジェントASO
Koshu of Japanの招聘で来日セミナーを行ったジャンシス・ロビンソンMW
2000年の来日時、ジャンシスは自分の人生を変えたワインについて言及した。
そのワインはレストランで飲んだ『シャンボール・ミュジニー レ・ザムルーズ1959』
彼女にとってのワインとは「背後にある歴史や地理、審美学、形態学すべてを含め、
それぞれの個性を味わいとる知性の喜び」と述べていた。
(C)ユナイテッドピープル
レバノン内戦の初期に、シャトー・ミュザールを訪問
ホシャール家との信頼関係は篤い。
映画ではホシャール当主の直球勝負でない受け答えやお茶目な一面について語った。
映画公開記念イベント
9月末、配給会社ユナイテッドピープル主催で公開記念ローンチワインパーティが開催された。ニダル・ヤヒヤー駐日レバノン共和国特命全権大使ご臨席のもと、同国の代表的な料理や輸入元ジェロボーム、いまでや、ヴァンドリーヴのワインが披露された。
シャトー・ミュザール/輸入元ジェロボーム
タブレ(パセリのサラダ)やキッベ(ひき肉のスナック)
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
冒頭に紹介した3人は、レバノン、フランス、アメリカ、イギリスを訪問し、35人のワインメーカー、4人の考古学者、7人のワイン評論家や小説家、そして修道士にインタビューしている。そのなかには、過激派組織ISISとシリア内戦という不安定な情勢下で生活し、活動しているワイナリーの当主たちもいた。地球上で最も古いワイン産地のひとつであるレバノンでは、どんな状況下でワインを造っているのか、どんな思いでワイン造りをしているのか、その答えは映画のなかにあり、観る者の感性に訴えかけてくる。
戦地でできたワインほど強いワインはない。
命と再生の産物だからだ。
マサヤのサミー・ゴスンの言葉から抜粋
戦地のヴィテイス Vitis=命の樹=ぶどう樹に人生を懸ける人々
これは、琴線に触れるドキュメンタリー映画だ!