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家庭画報7月号シャンパーニュ特集連動企画 グランメゾンで味わうラグジュアリーシャンパーニュの世界@ジョエル・ロブション [家庭画報&関連イベント]

 7月1日の募集開始から2ヵ月経過
 8月31日にシャンパーニュのスペシャル・ディナーを開催しました。

 私は最新シャンパーニュ情報、ここだけの特別な講話を担当
 高丸シェフソムリエはシャンパーニュの供出順や料理の構成、グラスの選択を担当
 お互いの仕事の領域を尊重しつつ・・・


              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


 グランメゾンで味わうラグジュアリーシャンパーニュの世界
6種のシャンパーニュ.jpg
 供出された秀逸なシャンパーニュはすべてマグナムサイズ(左から順に)
 ●Lallier Joël Robuchon Brut NV(ジョエル・ロブション)
 ●Pol Roger Brut Réserve NV(ジェロボーム)
 ●Laurent-Perrier Grand Siècle No.23 (サントリー/ワインカンパニー)
 ●Billecart-Salmon Brut Rosé NV (JALUX)
 ●Bruno Paillard ”Le Mesnil” 1990 (ミレジム)
 ●Taittinger Comtes de Champagne Blanc de Blancs2007(サッポロビール)

 
     ディナー前のヴェルサイユの間

     高丸智天シェフソムリエ、坂部政磯プルミエシェフとエール交換 🥂


               o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


 料理とシャンパーニュのマリアージュ
 雰囲気あるテーブルセッティング

 ジョエル・ロブションのハウス・シャンパーニュで乾杯 🥂
 皆様にはパワポのデータとシャンパーニュの動画をご覧いただきました。
 ディナーにはジョエル・ロブションの名ソムリエとして活躍なさっていた
 剣持春夫氏が参加していらしたので、各アイテムや相性のコメントをいただきました。


        ジョエル・ロブションのハウスシャンパーニュ      


剣持:色調は淡いゴールド、新鮮なメロン、洋梨などのアロマに完熟したフルーツのニュアンスとブリオッシュのような香ばしさが加わり、芳香豊か。味わいは酸も程よく残り、気品の中に力強さ、ストレートでリッチ



   食中酒はロイヤルワラントのシャンパーニュ
   ラングスティーヌ  軽くて香ばしいゴーフレット


        ポル・ロジェ ブリュット・レゼルヴ
        ロブマイヤー バレリーナ シャンパン チューリップ
    英国の名プリマ、マーゴ・フォンテーンのつま先立ち姿をイメージしたグラス


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剣持:繊細で豊かな泡立ち、色調はきらめきのゴールド、アロマは新鮮で透明感のある白桃、洋梨、白い花(バラ)のニュアンス、アニスなどのスパイス。味わいは心地よくフレッシュ。口中で弾けるような果実味、ヴィヴィッドで気品にあふれ、繊細ななかにも力強さが残る。料理との相性は、ミソからくる香ばしさにやや押され気味ながら、それを切り返すきめの細かい強さがある。口中を洗い流してくれるシャンパーニュで、新たな味わいを醸し出す。



ロイヤルワラント(王室御用達)
9月8日、尊厳と品格と愛らしさとユーモアにあふれたエリザベス女王が96歳で崩御なさいました。常に品位を漂わせていた女王に尊敬とあこがれを抱いていました。ご冥福を祈っております。
本日19日午前11時(日本時間午後7時)からロンドンのウェストミンスター寺院で国葬が執り行われていますが、これはチャーチル元首相以来ですね。

 資料提供:英国政府観光庁
 ポル・ロジェはエリザベス女王からロイヤルワラントを拝受しています。
 チャールズ皇太子とダイアナ妃、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式でサービス


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 (C) 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
 チャーチルが愛したシャンパーニュ
 愛馬にポル・ロジェと名付けたことは良く知られています。
 右の画像はエリザベス女王の父君ジョージ6世とチャーチルのランチシーン
 ポル・ロジェ1928ヴィンテージのラベルを復刻して撮影に使っています。


      ローラン ペリエ グラン・シエクルNo.23
GC 料理.jpg
      ジョエル・ロブションのスペシャリテ


 GC 上から.jpg
 ソローニュ産キャビア、甲殻類のジュレになめらかなカリフラワーのクレーム

剣持:淡い極ゴールド、泡立ちはきめ細かく持続力、活力がある。香りは複雑で、ミネラル、ナッツ、ブリオッシュ、パングリエの香ばしいニュアンス、ハチミツ様の凝縮感もあり、華やか。味わいはどこまでもエレガントでフィネス、気品に満ち溢れ、最高のバランスの良さ、精緻で洗練された華やかさがある

マリアージュは旨味のあるミネラリーなキャビアとカリフラワーのクレームが程よく口中で溶け合い、その後、ミネラルの旨味と繊細なシャンパーニュがバランス良く馴染み、料理の旨さを十分に引き出している。


 ローラン ペリエはチャールズ皇太子(現国王)からロイヤルワラントを受けました。
 英国王室の公式行事で使われる頻度が増えそうです。
 グラスはグラナダブルゴーニュ(ハンガリーのハンドメイド)


 創業200周年を記念して完成したグラン・シエクル専用の醸造所
 ステンレスタンクは全部で14基
 No.23は2002年、2004年、2006年の3ヴィンテージを使ったマルチヴィンテージ
 2019年、アレクサンドラ当主とメゾン重鎮が来日してしてナンバー明記の発表を!


 読んでおくべき『ワインと戦争』
 グラン・シエクルの命名者は故ド・ゴール大統領


 ビルカール・サルモン ロゼ
 参加者全員を納得させたベストマリアージュ[わーい(嬉しい顔)] 


 毛蟹とトマトのミルフィーユ、酸味の効いたクーリを合わせて


          グラスはレーマン ミランダ チューリップ シャンパーニュ


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剣持:弾けるような細やかな気泡、ざわつくような旋律のある泡の音が心地良い。香りは上品かつ新鮮なフランボワーズ、アプリコット、黄桃、淡いピンクのバラのニュアンス。味わいは酸味がすこぶる活発できめ細かく伸びがありエレガント。麗しい果実味と透明感もあり、旨味成分が残り余韻も長い。マリアージュはトマトの新鮮な酸味、微妙に残るトマトの存在感、毛ガニの甘味などが口中で渾然一体となり、シャンパーニュの快活な酸味と残糖分が口中を洗い流し、新たな旨味を引き出している。これ以上のマッチングはないであろう!


      ブルーノ・パイヤール ル・メニル ブラン・ド・ブラン1990
 

 ラングスティ―ヌと黒トリュフのラヴィオリ、キャベツのエテュベを添えて

      グラスはザルトのブルゴーニュ



剣持:30年以上の時を経ているが泡立ちはそれなりに今でもきめ細かく保たれており、少しレンガ色が加わった熟成の色合い。香りはやや酸化熟成香、しおれたバラ、落ち葉、きのこ、腐葉土のニュアンスも。熟成した味わいで、コクがあり、複雑味や豊潤さ。フルボディ。まだまだ熟成に耐えるポテンシャルがある。時間と共に変化し、スティルワインとしても楽しめる。
この料理でも遜色はないが、相性を楽しむなら、ヴォライユのほうがベターだと思う。シャトーシャロンを使っているので、若鶏に酸化熟成の香りが浸み込んでおり、香りも肉質にも熟成したコクのある。ジロール茸を使用しているので、土の湿ったイメージもあるのでなおさらだ。


 テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2007
テタンジェ 料理と.jpg
 フランス ランド産ヴォライユ ジョーヌ
 シャトーシャロンの香りをまとわせジロール茸と共に


         ザルトのシャンパーニュグラス


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剣持:極めて細かい泡立ち、透明感のあるゴールド。香りはブリオッシュ、香ばしい柑橘系フルーツのなかにスパイスのニュアンス、ヘーゼルナッツ、微かにアカシアの華やかな香り。ミネラルを強く感じる味わいで、繊細さと同時に凛とした緻密さ。余韻に燻製の残り香。料理との相性は、ヴォライユでも違和感はないが、よりベターな合わせ方であればラングスティーヌ。ワインの供出順もあるが、ある程度熟成したコクのある1990年のシャンパーニュの後では、料理的にテタンジェの良さが引き立たない。



 テタンジェがこだわるシャンパーニュグラス

~シャンパンはフルートグラスで飲むべきだと思っています。それはカンヌ映画祭のレッドカーぺットとタキシードがシンボルであるのと同じく、シャンパンとフルートグラスはペアであり、シンボルだからです~
こう語るのはピエール・テタンジェ当主、これはゆるぎないものです。
それゆえ、公式アンバサダーのバカラのシャンパーニュグラスを使うことが多いです。


      リーデルのウイングスグラス
    
今回、高丸さんに、グラスに関して、1つだけ注文を出しました。 
前述したピエール当主の持論を大事にして欲しいということです。
ゆえに、当初、高丸さんが考えていたリーデルのウイングスグラスではなく、ザルトのフルートグラスにチェンジ。ロブマイヤーでも良かったと思っていますが、フレッシュ感が満喫できました。
ウイングスはグラン・シエクルNo23のマグナムにぶつけたかったというのが私の本音!!!



              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


              15年前にプレイバック

 2007年11月にジョエル・ロブションで挙式した青木チルドレンのひとりYokota君
 今回のディナーに参加してくれたので、私からのサプライズとしてケーキを準備
 高丸さん、ありがとうございました! 


          貴重なひとときを共有できたことに感謝
      剣持春夫大御所を囲んで “ご縁の絆”を再確認[わーい(嬉しい顔)]
 
高丸: 4月の取材から始まり、そして青木先生とのコラボレーションディナーを迎えるまで長い準備期間を経て、無事に開催することが出来ました。秀逸なシャンパーニュに合わせて、当日は“ジョエル・ロブションのスペシャリテばかり”をご提供し、“ジョエル・ロブションでしか味わうことが出来ないマリアージュ“をご体験していただけたと思います。加えて、各シャンパーニュに合わせてグラスにまでこだわったディナーをお届けさせていただきました。
青木先生の解説は本当に聴き応えがあり、シャンパーニュの歴史と奥深さを改めて勉強した次第です。また、私の永遠の師匠 剣持春夫さんからのマリアージュやグラスのポイントに関するアドバイスには、未熟さを痛感したと同時に今後に役立てていきたいと思っています。ありがとうございました!


 ジョエル・ロブションの素敵なお気遣い
 参加者においしい特製シトロンケーキのプレゼント[プレゼント]


             o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。



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       高丸智天シェフ・ソムリエからのご挨拶

 この度は素晴らしいディナーをジョエル・ロブションで開催してくださいまして
 誠にありがとうございました。お越しいただきましたお客様に心から感謝申し上げます。
 そして輸入業者様に多大なるお力添えを賜りましたこと、深謝申し上げます。
 皆様に御礼申し上げると共に、ジョエル・ロブションでの再会を心待ちにしております。


 
 素晴らしいチャンスを与えていただき、光栄でした。
 ジョエル・ロブション、ジェロボーム、サントリー、JALUX、サッポロビールご協賛各社
 ソムリエ協会の理事&機関誌編集長時代から私を指導してくださった剣持春夫様
 家庭画報の松本副編集長、セブンアカデミーの阿部様、松岡様
 高丸シェフ・ソムリエ、坂部プルミエ・シェフ、長谷川プルミエ メートル・ドテル
 スタッフの皆様、ご参加くださった皆様
 こころからの感謝を込めて、ありがとうございました!!! 青木 冨美子

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第2弾 ししいわハウスSSH岡本将士シェフが語った生産者への思い、料理へのこだわり  [インフォメーション]

 “畑を味わう”スペシャリテ
 地元産の野菜を使ったシェフのスペシャリテ
 アミューズに登場したのは様々なハーブのライスクラッカー
 Duca Farm (飯塚ファーム) の無農薬野菜を満喫!
 




   ししいわハウス、料理、岡本将士シェフ
   第1弾でししいわハウスSSHを紹介させていただきました。
   第2弾は料理、シェフにフォーカス!
   インタビュー時、ディナーに登場した三皿を、再現してくださいました。

   「8月に41歳になったばかりです!」と岡本シェフ

広島県出身。高校卒業後、大阪あべの辻調理師学校で学んだ後、大阪市内のイタリア料理店に勤務。帰郷して、市内にあるフランス料理店でフレンチの基礎を修得。T&Gに入社し、運営する結婚式場でシェフを務め、その後、TRUNKの立ち上げに携わり、TRUNK (KITCHEN) のシェフを担当。さらに、神楽坂にて一棟貸切宿泊施設TRUNK (HOUSE) 設立と同時にヘッドシェフに就任。2022年から『ししいわハウス』のエグゼクティブシェフとして、旬の食材を生かした創造性豊かな料理の魅力を発信中

 中央奥から右回りに
 ・Duca Farm で収穫した多種の無農薬ハーブ、サルサヴェルデ、ライスクラッカー
 ・24ヵ月熟成コンテチーズのアニョロッティ、Duca Farm ブロッコリーのピュレ
  軽井沢デリカテッセンのベーコンの泡
 ・藁で燻した銀の鴨のロースト、旬野菜

  岡本シェフがイメージしている食す野菜園

軽井沢に移り住み、Duca Farmの有機野菜を味わった瞬間、オーナーの飯塚氏が手掛けるハーブやエディブルフラワー(食せる花)に魅せられたという岡本シェフ。
右はライスクラッカーの上にマリーゴールドの葉や花、フェンネルの葉、バジル、カタバミ、からし菜やわさび菜、コリアンダーの種やつぼみ等、20種あまりを盛り込み、パセリのソース(塩、オリーブオイル、ライム)で味付けをしたシェフのスペシャリテ。同じ土壌で育つハーブ類を使い、収穫する度に微妙に変化する食材たちを見極め、使う量を変えることで、味わいや香り、旨さを表現しています。
口中では、ライスクラッカーのサックリ感、ハーブ類それぞれの香りが強弱を伴って広がり、素材の硬さや柔らかさも相まって楽しめました。ライムの酸は好印象のブリッジ食材!

左は、軽井沢特産揚げ豆腐の中に熟成豚脂(ラルド)の塩漬けと鰹節を詰め、韓国料理でよく使われるエゴマの葉を乗せたひとさら。ラルドの濃厚さと豚肉と相性の良いエゴマの葉のまったりした面白さ、揚げ豆腐と鰹節、ラルドとエゴマの葉の2組の相乗効果


 フェイ・ホアン ディレクターを感嘆させたブロッコリー
 イタリア料理から業界に参入した岡本シェフ自慢のひとさら

岡本シェフは、Duka Farmのブロッコリーを調理し、その甘味の強さとアクの少なさに感動。ブロッコリーはパスタの下にはピュレ状、パスタ本体には茎や頭の部分を使用。アニョロッティの中には熟成したコンテチーズを詰め込みました。お皿の中にはオレガノの花も添えられています。(クリックで拡大)

ワインのセレクトを担当しているホアンディレクターは「ブロッコリーに対しては安価なイメージを抱いていたので、食材に使うことには乗り気でなかったのですが、このひとさらを試した途端、認識が覆されました。今では、このメニューは私のお気に入りのひとつです」と語っていました。取材に参加した女子全員もファンに。視覚、嗅覚、味覚で大満足できました。ししいわハウスのスー・シェフはイタリアン出身とのことなので、シェフとスー・シェフのコンビにも期待です。


     シェフの持ち味はワインに寄り添う料理
     宿泊者の年齢層には幅があるので、食べ疲れしない料理
     脂分を取り去ってくれる酸味と苦味を活用し、テクスチャーを大事に、
     がモットーです。


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 シェフのシグネチャー銀の鴨のロースト
 鴨を炭火で焼きあげた後、もみの木や松ぼっくりを入れ、バーナーで炙り燻した料理


 青森産の鴨バルバリー種
 生産者にフォーカスした食材選びをしている岡本シェフが信頼を寄せている“銀の鴨”


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 人気の鴨そば(銀の鴨)はランチでお楽しみいただけます、おすすめ!
 生姜やネギやスパイス、エシャロットを多用、お醤油を一切使っていない点がポイント



 ししいわハウスの皆さま、参加メンバーが集合
 (左から4人目)フェイ・ホアン ディレクター、荻原総支配人、岡本シェフ
 (右から2人目)森フード&ビバレッジマネージャー


岡本シェフは「ししいわハウスの外観は存在感がありますが、なかに入ると自然と一体化していることがよくわかります。コンセプトはソーシャルホスピタリティで、交流から生まれる癒しを尊重し、“繋がり”を大事にしています。食も同じで、自然の食材を生かし、生産者(人)との繋がりを大事にしています」と語っていました。料理を介したソーシャルホスピタリティで、ししいわハウスならではの癒しを!





     インフォメーション
     🍀ししいわハウス/SHISHIーIWAーHOUSENo.2
     〒389‐0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147‐768
     https://www.shishiiwahouse.jp/


     周辺のご案内
     私は千住博美術館、アトリエ・ド・フロマージュに立ち寄り、
     軽井沢散策でリフレッシュできました[わーい(嬉しい顔)]

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プリツカ―賞受賞の建築家 坂茂氏が手掛けたブティックホテル『ししいわハウス軽井沢』  [インフォメーション]

      
      都会の喧騒から逃れて・・・
      東京から新幹線で1時間ほどの静観なリゾートエリア軽井沢

8月中旬、美食プレスツアー@ししいわハウス軽井沢に参加してきました。
ししいわハウスSSHは長野県軽井沢にあるブティック・ホテルで、No.1~No.3の3連の建物から成り立っています。2015年に開発を開始したプロジェクトで、コンセプトは都会の喧騒から離れた “知的想像の建築空間” です。2019年2月に完成したNo1に続き、今年の7月1日にはNo2がオープン。ともに世界的建築家、2014年にプリツカー賞を受賞した坂茂氏が設計を手掛けました。現在建設中のNo.3は2010年にプリツカー賞を受賞している西沢立衛氏が担当、来年(2023年)開業予定です。これにより、すべてのSSHが完成します。


 自然と融合した『ししいわハウス軽井沢 No.2(SSH2)』開業 
 坂茂氏の狙いは建築とランドスケープの一体感


 2階のパブリックスペース、開放感にあふれた『ザ・レストラン』

 
 切妻屋根の小屋組には無柱のトラス(三角形の骨組を単位とした構造)
 屋外の『フォレスト・テラス』には暖炉の設えも!


 建物を取り囲むしなやかな曲線の空中回路


      回路から各部屋の外観を眺めながら散策


 白の間仕切りと午後の日差しは良く似合います!


 宿泊ルームは12室、職人の手による檜風呂やテラスの自然美は魅力



 ザ・レストランでのディナー
 2022年夏メニュー
 🍀ディナーは要予約/メニューは6皿+デザート、コーヒーのコースのみ
 


 ディレクターがセレクトした直輸入ワイン
 ワインはディレクターのフェイ・ホアン氏が銘醸地に足を運び買い付けています。
 シンガポールの投資会社のCEOホアン氏がセレクトしてくれたのは、
 左からオーストラリア出身の女性ワインメーカー、ジェーン・エア氏が手掛ける
 シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ“レ・ボンデュ” 2019
 ヴォルネイ2018(ドメーヌ・ミシェル・ラファルジュ)
 ポマール プルミエ・クリュ“レ・リュジャン”2017(ドメーヌ・イヴォン・クレジュ)


 地産地消の食材 
 信州サーモン 柳沢ファームで育ったアメーラトマト、安曇野ワサビ


      信州特産イワナのムニエル ペトロヒメネスのブールノワゼットソース
      2000年にビオディナミに転換、熟成によって本領を発揮するヴォルネイ 
      色調は淡ルビー、赤系果実、ミネラル、優しい酸とシルキーなタンニン、
      ノワゼットソースの焦げっぽさとイワナの土っぽさが相乗しあってナイス


      藁で燻した銀の鴨のロースト 旬の野菜
      歴史あるメゾンのポマール、樹齢45年、岩が多いぶどう畑
      男性的なニュアンスと熟成による味わい深さが鴨のロースト感と渾然一体
      ポマール好きなのでマリアージュを堪能できました。
      ありがとうございました!


      ザ・ワイン&ウイスキー・バーでテイスティング
 ウイスキーテイスティングにチャレンジ
 フェイ・ホアン ディレクターが薦めてくださった4アイテム
 秩父ウイスキー ザ・ピ―テッド2015の燻製香には嗅覚・味覚がフル活動!
 🍀ザ・ワイン&ウイスキー・バーは宿泊なしでも利用できます。


         1850年ヴィンテージの秘蔵のマデイラと対面
         口中に広がる酸味は綺麗で旨味あり
         古酒の醍醐味を堪能、長熟の恐るべきマデイラ


 目覚めは眩しい光を浴びながら
 自然と一体化した気分


 ヘルシーな朝食メニュー
 柳沢農園のアメーラトマトや摘みたてリーフ
 アトリエ・ド・フロマージュのリコッタチーズと季節のフルーツ



              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。



 ししいわハウスのけん引役
 岡本将士シェフ(左)と荻原大智総支配人

おふたりは共通の職場だったTRUNKが縁で、今に繋がっています。
岡本シェフにはインタビューさせていただきましたので、ブログの第2弾でご紹介!

長野県生まれの荻原総支配人は都内の外資系高級ホテル宿泊部門でホテルサービスとビジネスの基礎を体得。アマンリゾートの東京、三重の開業の他、2017年にはTRUNK(HOTEL)、2019年にはTRUNK(HOUSE)の開業に尽力し要職を歴任。今年1月に地元に帰郷し、SSH軽井沢総支配人に就任して現在に至っています。とても丁寧なおもてなしでした!




               o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。



 ししいわハウスのNo.1とNo.3の探検記
 2019年2月に開業した『ししいわハウス軽井沢(SSH)
 すべての客室から250本以上の木々が織りなす四季の景観が楽しめます。
 客室は3つのテラス・ヴィラからなる全11室で構成されています。


       37個の構造フレームを使ったパネル工法の2階建て
       SSHNo.1の滑らかな曲線を描くようなフォルムは、
       宿泊客を“癒しの世界”に誘ってくれます。


 開放感あふれるライブラリーから撮った鳥瞰画像
 レンズ越しの部材はいずれもリズム感があって素敵


 グランド・ルームには坂茂氏のシグネチャーでもある“紙管”を使った家具や椅子
 展示してあるアート作品にもご注目!


 紙管アップ!


 来年オープン予定のししいわハウスNo.3
 客室は10室、3棟のなかでは一番広く、メゾネットのお部屋もある由
 檜を使った数寄屋造りで“縁側”を活用。壁の色合いもNo.1やNo.2とは異なる趣き
 西沢氏が設計した『森山邸』に惹かれたフェイ・ホアン ディレクターの期待度も高騰中!


[NEW](追記:2022年9月16日)
第33回『世界文化賞』の建築部門の受賞者に西沢立衛氏と妹島和世氏が選出されました、おめでとうございます🎊🎊🎊 
西沢氏は2023年開業予定の『ししいわハウス No.3』、妹島氏は2024年開業予定の『ししいわハウス箱根』の設計を担当なさいます。完成が待ち遠しいです。



              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


       紙管のワインバッグ
       坂茂氏が数量限定で作成したワインバッグ


 7つのリングがワインを固定してくれるので、安定感抜群
 今回の取材の土産としていただきました、凄く嬉しいです!


 🍀ししいわハウス/SHISHIーIWAーHOUSENo.2
 〒389‐0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147‐768
 https://www.shishiiwahouse.jp/
             
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8月8日リリースの希少アイテムを交え、2ヶ月連続秀逸なブラン・ド・ブラン探求 [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

 8月の暑さを吹き飛ばしてくれたアイテム


 第1フライト
 樹齢の古さ&酒質の良さのド・スーザとシャルル・エドシック生誕200年記念ボトル

 #1:ド・スーザ ブリュット・トラディション
 生産者:ド・スーザ(NM)
 ぶどう品種:シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ムニエ10%
 ドザージュ:7g/L
 デゴルジュマン:2021年2月2日
 価格:9,570円
 輸入元:wine to style

 1999年からビオディナミを導入しているド・スーザ
 デゴルジュマンは年・月・日まで記載



    #2:シャルル・エドシック200thアニバーサリー・エディションBOX入り
      2022年8月8日出荷開始/限定発売
      生産者:シャルル・エドシック(NM)
      ぶどう品種:ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ムニエ20%
      ベースヴィンテージ2017年
      リザーヴワインの比率は50%(一部の熟成期間は超20年)以上
      ドザージュ:11g/L
      価格:11,000円
      輸入元:日本リカー


      2種の利き比べ

#1:色調はベージュ。熟した果実、ロースト香、クリームブリュレ似のアロマ、中盤からの味わいに甘味、蜂蜜やキャラメル、丁寧な造りを感じさせるシャンパーニュ
#2:#1よりイエローのニュアンスがあり、気泡の連なりが綺麗。爽快で溌剌とした酸味、アプリコットやマンゴー、ミネラル、塩味、フレッシュさと豊かさ併せ持つ味わい。
ステンレスタンクのみのメゾン『シャルル・エドシック』ですが、このエディションでは、醸造にステンレスタンク、熟成に5~10%のオーク樽を使用


       第2フライト
       第1フライトに供出したメゾンのトップ・キュヴェ
       味わっておくべき価値大のブラン・ド・ブラン

 #3:ド・スーザ キュヴェ・ミコリーズ ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ
   生産者:ド・スーザ(NM)
   ぶどう品種:シャルドネ100%      
   ドザージュ:3g/L
   価格:16,500円
   輸入元:wine to style

   
     #4:テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン2011
      画像提供:テタンジェ/サッポロビール
      生産者:テタンジェ(NM)
      ぶどう品種:シャルドネ100%
      ドザージュ:9g/L
      価格:33,000円
      輸入元:サッポロビール

   #5:シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール2004
   生産者:シャルル・エドシック(NM)
   ぶどう品種:シャルドネ100%
   ドザージュ:9g/L
   価格:36,300円
   輸入元:日本リカー


 3種の利き比べ
 
#3:ミコリーズは“菌根”の意味。複数のグラン・クリュ(馬で耕作。土壌に空気を含ませることでミコリーズを大事にする)の区画のシャルドネから造るシャンパーニュ。輝きのあるイエローゴールド、ロースト、ヘーゼルナッツ、ミネラル、軽いビター感、旨味、滋味深い味わい
#4:使用するワインのうち5%はオークの新樽(毎年3分の1を交換)で4ヵ月熟成。金色を帯びた麦わら色。白い花や果実、マンダリンオレンジ、メレンゲ、スパイス、口中まろやか、2008VTの硬質なイメージとは対極、現段階で味わっても飲みやすく素直、クリーミー
#5:素晴らしい熟成具合。長熟を旨とするシャルルのトップ・キュヴェ。バター、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ブリオッシュのアロマ。味わいには柑橘果実、石灰由来のミネラル、酸味と旨味のナイスバランス、心地良く上品な余韻。第3週&第4週ともに講座生のこころをとらえていたアイテム。6月に最新ヴィンテージ2007年がリリースされました。




 個性あふれるプラーク

      photo by Fumiko/2015年11月撮影
      シャルル・エドシックの歴史あるクレイエール

 ブラン・デ・ミレネールの白いBOX(右端)は上記のクレイエールを形にしています。
 今回はグラスとボトルを同時撮影できました!


        o○.。o○.。o○.。インフォメーションo○.。o○.。o○.。


      9月下旬シャンパン・チャーリー発売
      熟成を重ねたリザーヴワインが約80%
      ベースワイン(2016年収穫)20%
      使用ぶどう品種はPN48%、CH52%

      プレス会見で試飲したシャンパン・チャーリー
      黄金色、ストーンフルーツのアロマ
      ミネラル感にあふれ、凛としたスタイル、あと引く味わい
      もう1度、会いたいシャンパン・チャーリー!



[NEW](追記:2022年9月4日)シャンパーニュ業界初の快挙
jancisrobinson.comで、パイパー・エドシック、レア、シャルル・エドシックを総括する
EPIグループがB-Corp取得とのニュースを発信していたので、リンクしておきます。
Bコーポ/Bコーポレーションは、2006年にペンシルバニアの非営利団体B Labラボが発足させた国際認証です。環境や地域のコミュニティ、雇用等に関する取り組みで、一定基準を満たした企業に与えられます。利益重視ではなく、良い会社としての認証となるものです。日本の食品業界では、ダノンとネスプレッソの2社のみが取得しています。
EPIグループは今春、スペインのファミリア・トーレスとカリフォルニアのジャクソン・ファミリー・ワインズが立ち上げたIWCAにも参画。気候変動、温暖化対策に力を入れています。シャルル=カミーユ・エドシック生誕200年の記念にふさわしい嬉しいニュース[わーい(嬉しい顔)]


              o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。


     秋講座(2022年10月~2023年3月)募集開始
 
    詳細は第3週🥂、第4週🥂
    コロナ禍の閉塞感を払拭させ、皆さまの五感を刺激すべく頑張ります。
    気軽にアクセスしてください。どうぞ宜しくお願いいたします m(_ _)m

    NHK文化センター青山校 電話 03-3475-1151
    受付時間は月曜~金曜 9:30~18:00 (土曜~17:30、日曜~15:00) 

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