プリツカ―賞受賞の建築家 坂茂氏が手掛けたブティックホテル『ししいわハウス軽井沢』 [食の話題]
都会の喧騒から逃れて・・・
東京から新幹線で1時間ほどの静観なリゾートエリア軽井沢
8月中旬、美食プレスツアー@ししいわハウス軽井沢に参加してきました。
ししいわハウスSSHは長野県軽井沢にあるブティック・ホテルで、No.1~No.3の3連の建物から成り立っています。2015年に開発を開始したプロジェクトで、コンセプトは都会の喧騒から離れた “知的想像の建築空間” です。2019年2月に完成したNo1に続き、今年の7月1日にはNo2がオープン。ともに世界的建築家、2014年にプリツカー賞を受賞した坂茂氏が設計を手掛けました。現在建設中のNo.3は2010年にプリツカー賞を受賞している西沢立衛氏が担当、来年(2023年)開業予定です。これにより、すべてのSSHが完成します。
自然と融合した『ししいわハウス軽井沢 No.2(SSH2)』開業
坂茂氏の狙いは建築とランドスケープの一体感
2階のパブリックスペース、開放感にあふれた『ザ・レストラン』
切妻屋根の小屋組には無柱のトラス(三角形の骨組を単位とした構造)
屋外の『フォレスト・テラス』には暖炉の設えも!
建物を取り囲むしなやかな曲線の空中回路
回路から各部屋の外観を眺めながら散策
白の間仕切りと午後の日差しは良く似合います!
宿泊ルームは12室、職人の手による檜風呂やテラスの自然美は魅力
ザ・レストランでのディナー
2022年夏メニュー
🍀ディナーは要予約/メニューは6皿+デザート、コーヒーのコースのみ
ディレクターがセレクトした直輸入ワイン
ワインはディレクターのフェイ・ホアン氏が銘醸地に足を運び買い付けています。
シンガポールの投資会社のCEOホアン氏がセレクトしてくれたのは、
左からオーストラリア出身の女性ワインメーカー、ジェーン・エア氏が手掛ける
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ“レ・ボンデュ” 2019
ヴォルネイ2018(ドメーヌ・ミシェル・ラファルジュ)
ポマール プルミエ・クリュ“レ・リュジャン”2017(ドメーヌ・イヴォン・クレジュ)
地産地消の食材
信州サーモン 柳沢ファームで育ったアメーラトマト、安曇野ワサビ
信州特産イワナのムニエル ペトロヒメネスのブールノワゼットソース
2000年にビオディナミに転換、熟成によって本領を発揮するヴォルネイ
色調は淡ルビー、赤系果実、ミネラル、優しい酸とシルキーなタンニン、
ノワゼットソースの焦げっぽさとイワナの土っぽさが相乗しあってナイス
藁で燻した銀の鴨のロースト 旬の野菜
歴史あるメゾンのポマール、樹齢45年、岩が多いぶどう畑
男性的なニュアンスと熟成による味わい深さが鴨のロースト感と渾然一体
ポマール好きなのでマリアージュを堪能できました。
ありがとうございました!
ザ・ワイン&ウイスキー・バーでテイスティング
ウイスキーテイスティングにチャレンジ
フェイ・ホアン ディレクターが薦めてくださった4アイテム
秩父ウイスキー ザ・ピ―テッド2015の燻製香には嗅覚・味覚がフル活動!
🍀ザ・ワイン&ウイスキー・バーは宿泊なしでも利用できます。
1850年ヴィンテージの秘蔵のマデイラと対面
口中に広がる酸味は綺麗で旨味あり
古酒の醍醐味を堪能、長熟の恐るべきマデイラ
目覚めは眩しい光を浴びながら
自然と一体化した気分
ヘルシーな朝食メニュー
柳沢農園のアメーラトマトや摘みたてリーフ
アトリエ・ド・フロマージュのリコッタチーズと季節のフルーツ他
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
ししいわハウスのけん引役
岡本将士シェフ(左)と荻原大智総支配人
おふたりは共通の職場だったTRUNKが縁で、今に繋がっています。
岡本シェフにはインタビューさせていただきましたので、ブログの第2弾でご紹介!
長野県生まれの荻原総支配人は都内の外資系高級ホテル宿泊部門でホテルサービスとビジネスの基礎を体得。アマンリゾートの東京、三重の開業の他、2017年にはTRUNK(HOTEL)、2019年にはTRUNK(HOUSE)の開業に尽力し要職を歴任。今年1月に地元に帰郷し、SSH軽井沢総支配人に就任して現在に至っています。とても丁寧なおもてなしでした!
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
ししいわハウスのNo.1とNo.3の探検記
2019年2月に開業した『ししいわハウス軽井沢(SSH)
すべての客室から250本以上の木々が織りなす四季の景観が楽しめます。
客室は3つのテラス・ヴィラからなる全11室で構成されています。
37個の構造フレームを使ったパネル工法の2階建て
SSHNo.1の滑らかな曲線を描くようなフォルムは、
宿泊客を“癒しの世界”に誘ってくれます。
開放感あふれるライブラリーから撮った鳥瞰画像
レンズ越しの部材はいずれもリズム感があって素敵
グランド・ルームには坂茂氏のシグネチャーでもある“紙管”を使った家具や椅子
展示してあるアート作品にもご注目!
紙管アップ!
来年オープン予定のししいわハウスNo.3
客室は10室、3棟のなかでは一番広く、メゾネットのお部屋もある由
檜を使った数寄屋造りで“縁側”を活用。壁の色合いもNo.1やNo.2とは異なる趣き
西沢氏が設計した『森山邸』に惹かれたフェイ・ホアン ディレクターの期待度も高騰中!
![[NEW]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/120.gif)
第33回『世界文化賞』の建築部門の受賞者に西沢立衛氏と妹島和世氏が選出されました、おめでとうございます🎊🎊🎊
西沢氏は2023年開業予定の『ししいわハウス No.3』、妹島氏は2024年開業予定の『ししいわハウス箱根』の設計を担当なさいます。完成が待ち遠しいです。
o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
紙管のワインバッグ
坂茂氏が数量限定で作成したワインバッグ
7つのリングがワインを固定してくれるので、安定感抜群
今回の取材の土産としていただきました、凄く嬉しいです!
🍀ししいわハウス/SHISHIーIWAーHOUSENo.2
〒389‐0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147‐768
https://www.shishiiwahouse.jp/
コメント 0