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2024年最初のシャンパーニュ講座はコート・デ・ブランの “新生” ペルトワ・モリゼ [来日したワイン生産者&関係者(シャンパン)]

 メゾンの進化を実感
 新世代が躍進中のペルトワ・モリゼ
 3代目当主の目標は、自らのシャンパーニュを“世界にさらに広める”こと
 コート・デ・ブランのポテンシャルを最大限に引き出したシャンパーニュ造り
 デゴルジュマンの後は、NVで半年以上、ミレジムなら1年以上静置させてリリース
 年間18万ケースのRM。その姿勢、その心意気に惹かれました!

 栽培・・・2021年にすべての畑をオーガニック栽培に移行
 ぶどう畑・・・メニル、オジェ、クラマン、シュイィ、の4つのGCのぶどうのみを使用
 ドザージュ・・・2~3g/L(今までは7〜9g/L)、濃縮したぶどう果汁を使用

 ペルトワ・モリゼの3代目ヴァンサン・ブーシェ
 業態はレコルタン・マニピュラン(栽培、醸造、出荷までの全てを自社で行う)

 1951年イヴ・ペルトワとジャニーヌ・モリゼが結婚
 ル・メニル・シュル・オジエにメゾンを興す、1959年から販売開始
 1980年代に息子のドミニクと妻のフローレンスが2代目を継承
 2000年代に娘のセシルと夫のヴァンサンがメゾンに参画
 2006年から3代目として現在に至る

 所有するぶどう畑
 

 ヴァンサン当主に聞いたワンワード
 ゴート・デ・ブランの4つのグラン・クリュを表現する“一語”


 RMの24生産者が加盟するスペシャル・クラブ

 ペルトワ・モリゼはメンバーの一員
 生産量は8,500本で、そのうち400本(天然コルクでアグラフを使用)は非売品、メゾンでキープ


 和とのマリアージュ@渋谷Ryan 雷庵
 ずわい蟹とカマンベールの茶碗蒸しをヴァンサン当主の自信作と合せて!
 単一畑 レ・ゾート・モット メニル・シュル・オジェ グラン・クリュ2015
 メニル・シュル・オジェの硬質感、ストレートで直線的、長熟タイプのシャンパーニュ!
 輸入元に現在在庫なし

      ロゼ・ブランに発酵バターとあんぽ柿のもなか
      ロゼには生柿や干し柿が良く合います!

 雷庵自慢のお蕎麦も登場

 来日記念のプレスランチに登場したアイテム


               o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



 NHKシャンパーニュ講座リポート
 6アイエムにフォーカス


 コルクの状態も完璧
   
 第1フライトはセザンヌvsコート・デ・ブラン         

 #1:ラッサンブラージュ ブリュットNV
 生産者:ペルトワ・モリゼ(RM)
 産 地:コート・ド・セザンヌ
 ぶどう品種:PN50%、CH50% / MLF
 ベースワインは70~80%、2020年VT
 リザーヴワインは20~30%、パーペチュアルで2016年からのワイン
 デゴルジュマン:2022年7月
 ドザージュ:2.5g/L
 価格:8,600円(税別)
コート・ド・セザンヌの優しさを感じるアイテム。フローラル、果実風味、ハーブ、黄金糖、包み込むような優しさを備えたアイテム、ワンワードなら“愛くるしさ”


 #2:レ・キャトル・テロワール・ブリュット GC NV
 生産者:ペルトワ・モリゼ(RM)
 ぶどう品種:CH100% / ノン・マロ
 ベースワインは70~80%、2016年VT
 リザーヴワインは20~30%、2010年VT~#1とは別のリザーヴワイン
 デゴルジュマン:2022年7月
 ドザージュ:2.5g/L
 価格:10,500円(税別)
柑橘果実の内果皮似のビター感、ロースト、ヘーゼルナッツ、クリュームブリュレ、熟成感と清涼感。 4つのGCの個性を生かしたアイテム、お薦め!
             
    【寄り道事項】
    左がヴェリタス、右がドンペリニヨングラス

 #2をリーデルのヴェリタスとドンペリニヨングラスでテイスティング
 後者だと、クリーミーな食感、ゆっくり進んだ酸化熟成のニュアンス、
 熟したカリン&黄桃の凝縮感が、緻密に礼儀正しく伝わってきました。
 前者では、感じ取れなかった“更なる深み”も引き出してくれた印象

                
                 🥂🥂🥂



 第2フライトはGCにフォーカスしたブラン・ド・ブラン
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 #3:ル・モノ・ヴィラージュ・オジェ GC 2017
 生産者:ペルトワ・モリゼ(RM)
 ぶどう品種:CH100% /ノン・マロ
 デゴルジュマン:2021年10月
 ドザージュ:2g/L以下
 価格:15,000円(税別)
香り控えめ、フローラル、フルーティ、柑橘系果実、塩味、ノンマロ由来のしっかりした酸味

 #4:レ・ゾー・デルラン ル・メニル・シュール・オジェGC 2015
 生産者:ペルトワ・モリゼ(RM)
 ぶどう品種:CH100% / ノン・マロ
 デゴルジュマン:2021年10月
 ドザージュ:2g/L以下
 価格:16,500円(税別)
熟成感と切れ感、シャンパーニュを飲み慣れた方にお勧めしたい安定感のあるアイテム、シャルドネの聖地ならではフィネスとエレガンス

 #5:スペシャル・クラブ ヴィンテージGC 2015
 生産者:ペルトワ・モリゼ(RM)
 ぶどう品種:CH100% /ノン・マロ
 デゴルジュマン:2021年10月
 ドザージュ:2.5g/L以下
 価格:14,000円(税別)
柑橘系果実、軽いビター感、口中クリーミー、バランスの良さと穏やかさ、泡ものに弱い方にもお勧めできる1本

〆のシャンパーニュはロゼ
#6:ロゼ&ブラン コレクション エクストラ・ブリュットNV
生産者:ペルトワ・モリゼ(RM)
ぶどう品種:CH92%(GC)、PN8%(ブジーGCの赤ワイン) / ノン・マロ
ベースワイン70%、リザーヴワイン30%
デゴルジュマン:2022年2月
ドザージュ:2.5g/L以下
価格:11,200円(税別)
シャルドネが前面に出ている凜としたロゼ。使用している黒ぶどうはニコラ・マイヤール他3メゾンから購入しています。RMでも、全生産量の5%を上限とする買いぶどうの使用は規定で認められています」とヴァンサン当主。このロゼは果物、特に“柿”と合わせて楽しんでいただきたいです。

 シャンパーニュ講座で供出したアイテム

 ■問合せ先は(株)WINE TO STYLE
 https://www.winetostyle.co.jp/content/?about-us



                🥂🥂🥂


 すべてをデータで示すWID Track

 情報が入ったチップをラベルの裏に付着させてあります。
 アプリからチップを読み込み、最新データを入手してください。
 WID Trackの詳細はコチラで!



                🥂🥂🥂


[NEW]Information
4月から開始する春季講座に少しだけ変化を加えます。
コロナ渦中、密を避けるために2クラス体制にしました。
春季も2クラスで進めますが、“シャンパーニュの醍醐味”をご堪能いただきたいので、
最後の6回目は2クラス合同開催
その回を「Magnum Month」と題し、マグナムサイズのみをお出しします。
半期に1度の合同体制で、新たな刺激を、と考えております。
募集開始になりましたら、改めて、ご案内させていただきます。
引き続き、宜しくお願いします!!!
■3月末までの第3週第4週です!

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世界同時開催!! BENVENUTO BRUNELLO 2023 ベンヴェヌート・ブルネッロ2023 [イタリアワイン]

Consorzio del Vino Brunello di Montalcino 主催 BENVENUTO BRUNELLO 2023 Tokyo
伊モンタルチーノで開催しているベンヴェヌート・ブルネッロは、新しいヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノと同テロワールのアペラシオン・ワインを国内外に披露するプレヴューイベントです。コロナ禍以降、開催月を変更したことに絡み、2022年に初めて本国を飛び出し、アメリカ(NY、ロサンゼルス)、カナダ(トロント)&英国(ロンドン)で実施。2023年には更に都市を拡大し、11月28日のBRUNELLO DAYに世界6ヵ国東京を含む9都市で同時開催しました。


東京のイベントは招待制で、イタリアワインのスペシャリスト宮嶋勲氏が講師を担当。参加者はセミナー後、着席式でリリース前の2019年ヴィンテージと2018年レゼルヴァの計62アイテム(1種のみ2016年)を体験、日本初の貴重な機会になりました!
全体の内容はワイン王国webで紹介していますので、ご笑覧いただけると嬉しいです。

少々長めですが、ブログの追記記事も、併せて宜しくお願いします。


 第1部セミナー / photographs by ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
 概論を正味1時間で!

 宮嶋講師の弾丸トークを真剣に拝聴

  総面積は31,200㌶

  収穫風景

 年間の売上は1億8,000万ユーロ。市場の割合は国内30%、国外70%。
 アメリカにおける人気はとても高く、ドイツ、スイスと続きます。
 アメリカでブルネッロ人気に火を付けたのはバンフィ。宮嶋講師いわく、
  「ツアー客はとても多く、彼らにとってモンタルチーノはニースやカンヌと同じ」と。

 木樽での熟成は2年
 収穫後5年目の1月1日にリリース

 会場全景



 【参考資料モンタルチーノの地質 / クリックで拡大可
 出典文献:武田弘『ブドウ畑の自然環境』
 地質学の大家 武田弘先生から伺ったモンタルチーノ情報

 出典文献:武田弘『ブドウ畑の自然環境』
モンタルチーノの北西カスティリオン・デル・ボスコから南東のカステルヌォヴ・デ・ラバーテに分布するのは、白亜紀から始新世(4000万年前)に堆積したもので、その1つがガレストリと呼ばれています。構成しているのは主に粘土、泥岩質粘土および灰色のシルト質粘土(細粒の砂)で、石灰岩を交互に重ねた層を含んでいます。

モンタルチーノ北東のトッレニエーリ付近と南西ポッジョ・アッレ・ムラ付近には中新世(2400万年前)から鮮新世(500万年前)のネオ・オートクトノアスと呼ばれる地質が広く分布し、その多くは粘土と砂岩で、レキ岩と生物起源の石灰岩も含んでいるとのこと。

ワイン王国には、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会作成の4区分地図(北西、北東、南東、南西)が載せてあります。見比べていただくことで、より理解しやすかと。


       出典:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
       アルファベット順にワイナリー名が記載してあります。

 出典:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
 地質も参考にしつつ、ワイナリーの位置をチェックするのも一興です。
 私も結構ハマりました[わーい(嬉しい顔)]



 第2部テイスティング/ photographs by FUMIKO
 1フライト25分程度の時間配分でテイスティング
 20点評価で自己採点していたので、
 18点以上で好印象だったワインは末尾に書いておきます。

 全62アイテム

 サービスも完璧

 全体は8フライトで、1フライトにつき8アイテム

 第1フライト

 第2フライト

 第3フライト
 
 第4フライト
 
 第5フライト
 
 第6フライト
 
 第7フライト
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  画像提供:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイン協会
 No.62までが2019年、No.6から2018年のレゼルヴァ、No.20のみ2016年

 ラストの第8フライト
 2018年のレゼルヴァ6アイテム

 

印象に残ったワイン
No.4/ BANFI Brunello di Montalcino2019 Vigna Marrucheto
濃いルビー、黒系果実、アニス、パウダー、黒コショウ、タバコ、骨格と酸味 
No.8/ CANALICCHIO DI SOPPRA Brunello di Montalcino2019 Vigna La Casaccia
熟した果実、甘草、オリエンタルスパイス、バルサミコ、ミネラル、緻密なタンニン
No.25/ CORTONESI Brunello di Montalcino2019 La Mannella
黒系果実、ロースト風味、シダ 甘いスパイス、酸味と渋味のバランス
No.41/ PATRIZIA CENCIONI Brunello di Montalcino2019 Ofelio
深みのあるルビー、フローラル、ハーブやスパイス、Alc由来の甘やかさ、エレガント 
No.52/ TALENTI Brunello di Montalcino2019 Piero
黒系果実、甘草、フェンネル、アーシー、バルサミコ 溌溂としたタンニンと旨味
No.57/ UCCELLIERA Brunello di Montalcino2019
濃いルビー、ベーキングスパイス、ローリエ、塩味、上質なタンニン、バランスの良さ
No.60/ VAL DI SUGA Brunello di Montalcino2019 Poggio al Granchio
赤&黒系果実、熟した果実、茹でた小豆、ミント、アニス、ミネラル、余韻に連なる酸味
No.62/ VOLIERO Brunello di Montalcino2019
果実感と凝縮感、ミント、ローリエ、塩味、上質なタンニン、丁寧さを感じる造り
No.39/ LA SERENA Brunello di Montalcino Riserva2018 Gemini
黒系果実、果実の凝縮感、ダークチョコ、甘草、タバコ、キノコ、エキゾチックスパイス
No.42/ PATRIZIA CENCIONI Brunello di Montalcino Riserva2018“123”
ブラックチェリー、バイオレット、甘草、タバコ、塩味、強過ぎないタッチ

図らずも、2019年&2018年のパトリツィア・チェンツィオーニに高得点を付けていました。北東部に位置し、標高は300~350m、粘土質に砂質、ガレストリが混ざった土壌。起源は1950年で、現在のワイナリーは1989年に現当主が設立。セミナー後、検索したところ、オーナーは女性で、ふたりの娘さんを含め、スタッフのほぼ全員が女性とのことでした。フェミニンな要素を感じて惹かれたかも(笑)


 セミナーが終わって宮嶋勲講師をキャッチ
 大役お疲れ様でした!

 2019年ヴィンテージは、モンタルチーノが誇るグレートヴィンテージ
 どのワイナリーも良い出来でした。
 2018年ヴィンテージは、湿気や雨の影響があったとは言え、供出されたワインは魅力的🍷
 宮嶋講師が「陰影があって、デリケート」とコメントした後、
  「人間でも、ちょっと陰のある人に惹かれちゃうということがあるじゃないですか、
  2018年ヴィンテージはそんなワイン」と、機知に富んだ言い回しをしていました。
  有意義な時間を共有させていただき、ありがとうございました!

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クインテッサ Quintessa × ファヴィア favia の新たな動きに注目! [クインテッサ]

     カリフォルニアの秀逸なワイナリー
     ラザフォードの『クインテッサ』とクームスヴィルの『ファヴィア』
     詳細はワイン王国WEBにアップされたリポートにまとめました。
     ご笑覧いただけると嬉しいです!


       クインテッサ

     クインテッサとはコロナ渦中の2020年からZoom インタビューを実施。
     毎回最新ヴィンテージを利き酒しながら、ホットな話題を伺ってきました。
     4年間の躍進を感じていただけると思います。


     2023年に初めて白ワイン『イルミネーション』を試飲して一飲惚れ[目がハート]
     和の食材にもしっかり寄り添ってくれる超お薦めのワインです。


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    ファヴィア

     ファヴィアはカリフォルニアのカルトワインとして垂涎の的
     スクリーミングイーグルの醸造と栽培に関わっていたおふたり
     アンディ・エリクソン&アニー・ファヴィア夫妻が立ち上げたワイナリー
     2018年に訪問した折、ご夫妻とお目にかかることができました。

         アンディさんの経歴も興味深かったです。



     クインテッサの栽培方法(ビオディナミ農法)を取り入れながら、
     アニー・ファヴィア女史がどのような手腕を発揮なさるか。
     両ワイナリーの知恵と経験の開花にワクワクです!

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【備忘録】 国宝 迎賓館 赤坂離宮の“羽衣の間” [伝統美、日本の美]

          迎賓館赤坂離宮のX(旧Twitter)情報で
          1月6日から16日までの間
          「羽衣の間」は撮影OKとのことだったので
          本年初の“百聞は一見に如かず”体験[目]

                🎌🎌🎌🎌🎌

         海外からの賓客をおもてなしする表舞台“迎賓館”
        当時の建築家や工芸家が総力を結集して完成させた宮殿 
        出典:迎賓館リーフレット

 羽衣の間
 フランスから取り寄せたシャンデリア


 真下から撮ると


      シャンデリアの奥にはオーケストラボックス
 
   
 羽衣の間は、その昔、舞踏室と呼ばれていた由
 演奏会が行われることもあるので、音楽にまつわる装飾や展示物も!


 エラール社のピアノ
 2月にはコンサートも開催、詳細はコチラ


 壁面に描かれた楽器


      和洋楽器の金箔レリーフ


      外交の舞台で展開された貴重な記録


 1979年のG7に参加した各国首脳のサイン


 ジスカール・デスタン仏大統領、カーター米国大統領
 サッチャー英国首相、日本の大平正芳総理等、懐かしいお名前が!


      お気に入りのワンショット


                 ⛲⛲⛲⛲⛲


 100年以上の歴史を刻む噴水、水泡が大きい印象
 
   
        噴水塔を守る想像上の生物“グリフォン”


                 🍀🍀🍀🍀🍀
         

 1909年に完成した左右対称のフォルムが美しい東宮御所
 1914年赤坂離宮となり、1974年に迎賓館として開館
 国宝(本館外観、正門、噴水、東西衛舎)に指定されたのは100年目の2009年


         本館の屋根に設えられた天球儀


     正面玄関の鉄扉には“菊花”と“桐の紋章”


 正門の細部をキャッチ


      スペシャルタイムに感謝!


       素敵なシルエットが撮れました[わーい(嬉しい顔)]    
       私もあしながおじさんを見習って頑張りま~す!


               🍀🍀🍀🍀🍀
    

 家紋に関する豆知識
 中央に7、左右に5つの花を立てた桐紋
 建造物に刻まれた五七の紋は“桐紋”の中で最も格上
 昔は皇室の裏紋として使用されていましたが、
 現在は、日本国政府の紋章として使われています。


 天皇から下賜された秀吉の家紋としても知られています。
 醍醐の花見を開催した醍醐寺の唐門、黒と金の配色好きです!


 家紋の五三の桐をラベルに使っている林泰久氏
 “桐”を意味するPAULOWNIA

[チケット]Information
国宝 迎賓館赤坂離宮 / State Guest House AKASAKA PALACE
公式サイト:https://www.geihinkan.go.jp


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ブルーノ・パイヤールの新アイテムも登場 ~マスタークラス、シャンパーニュ講座~ [来日したワイン生産者&関係者(シャンパン)]

           いつもブログにお立ち寄りくださる皆さまへ

             あけましておめでとうございます
             2024年も宜しくお願いします!

  
  新年の口開けシャンパーニュは、
  12月1日(以下のリポート)に試飲して一飲惚れした
  ブルーノ・パイヤールの『キュヴェ72』をセレクト!
  からすみや雲丹のような食材にも寄り添ってくれる優れもの
  瓶内熟成のもたらす効果を実感しました。



ブルーノ・パイヤールのアリス・パイヤール女史によるマスタークラス
シャンパーニュメゾンブルーノ・パイヤールの現当主の愛娘で共同経営者のアリスさんがマスタークラスを開催しました。過去に何度かパイヤール氏のセミナーは受けていますが、アリス講師は初めてだったので、ワクワク!
全9アイテムの中には、初リリースのアイテムもあり、興味惹かれました。


 第1フライトは発泡性ワイン
 テイスティングワインを前に笑顔のアリスさん


 試飲は左#1から右#9の順

第1フライトは発泡性ワイン5種類。#1ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットGC、#2ドザージュ・ゼロ、#3エクストラ・ブリュット プルミエール・キュヴェ、#4キュヴェ・スワソン・ドゥーズ エクストラ・ブリュット、#5ブラン・ド・ノワール エクストラ・ブリュツトGC

第2フライトはシャンパーニュ地方の非発泡性ワイン、コトー・シャンプノワです。#6オジェ コトー・シャンプノワ2020 GC、#7ル・メニル コトー・シャンプノワ2020 GC、#8レ・リセ コトー・シャンプノワ2020、#9マイィ コトー・シャンプノワ2020 GC

 キュヴェ72の瓶熟感
 
#4はレギュラーの#3プルミエール(3年間の熟成を経てリリース)をデゴルジュマン後、瓶内でさらに3年間熟成させた新たなバリエーションで、出荷までに合計72ヶ月(36+36)かけているので、ネーミングは「キュヴェ72」
パイヤール当主が日頃から語っている熟成の第3段階“複雑なスパイスの香り”や、第4段階の“トーストのような香ばしい香り”が顕著。時を友にしたシャンパーニュの奥深さを堪能することができました。講座生に瓶熟をしっかり感じて欲しかったので、講座で供出しようと即決断。生産量が限定1万本だったことも決め手になりました。パイヤール氏ならでのアイテム、これはお薦めできます!

#5(中央の黒いラベル)はファーストリリースのニューフェイス『ブラン・ド・ノワール』。ベースヴィンテージは2018年、リザーヴワインは2015年と2016年、ぶどう本来の味わいを生かすためにドザージュ量は3g/Lと少なめ。ピンク・グレープフルーツやブラッドオレンジ、時間の経過でスイート・スパイス、口中で石灰に由来するストラクチャーを感じます。希少アイテムなのでゲットできたらラッキー


 4種のコトー・シャンプノワ体験
 これらは毎年造れるわけではなく、生産しても量は希少
 樽使いが絶妙なパイヤール当主の素晴らしさを再認識


 シャルドネの聖地コート・デ・ブランのオジェとル・メニル
 左はオジェ2020、右はル・メニル2020


         レ・リセ コトー・シャンプノワ2020
       コート・デ・バール地区レ・リセ村のピノ・ノワール100%、
       土壌はジュラ紀に形成されたキンメリジャン、生産量は3樽分(888本)
       赤系果実やバラのアロマ、品格ある酸味とエレガントな余韻
       ワンワードで表現するならチャーミング

     マイィ コトー・シャンプノワ2020 GC
    モンターニュ・ド・ランス地区マイィ村
    ランスの北向き斜面の畑のピノ・ノワール100%。生産量は2樽分(532本)
    フローラルで力強さと厚みを感じさせるアイテム。



             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。



 12月のNHK文化センターのシャンパーニュ講座
 講座で取り上げた5アイテム


            第1フライトは瓶熟の実証
     #1:ブルーノ・パイヤール エクストラ ブリュツト プルミエール キュヴェ
     生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
     ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
     リザーヴワイン:約30%
     デゴルジュマン:2022年10月
     ドザージュ:6g/L以下
     価格:8,580円
1985年から続く複数のヴィンテージのリザーヴワインを使うことで常に同じ味わいを表現している看板アイテム。果実やスパイスや木の実のアロマ、ピュアな味わい、安定感のあるシャンパーニュ

     #2:ブルーノ・パイヤール キュヴェ スワサン ドゥーズ エクストラ ブリュット 
     生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
     ぶどう品種:PN45%、CH33%、M22%
     リザーヴワイン:約30%
     デゴルジュマン:2019年5月
     ドザージュ:6g/L以下
     価格:13,750円 / 生産本数10,000本
プルミエール・キュヴェの第2章となるシャンパーニュ。デゴルジュマン後に始まる新たな熟成の変化を実感できるアイテム。果実のゼリーやエスニックスパイス、ロースト香やクリームブリュレ、様々な要素が温度変化に伴って広がる余韻


 第2フライト
 #3:ブルーノ・パイヤール 2020オジェ コトー・シャンプノワGC 2020年がファーストVT 
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:CH100%
 価格:14,300円/生産本数1,109本(4樽分)

 #4:ブルーノ・パイヤール 2020ル・メニル コトー・シャンプノワGC  20年前から生産
 生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
 ぶどう品種:CH100%
 価格:14,300円/生産本数1,120本(4樽分)

貴重なテイスティングチャンスでした。#3オジェは麦わら色、#4はイエローを帯びた色調。双方とも土壌はベレムナイト・チョークなので塩味を伴う余韻は類似。オジェは柑橘果実の内果皮、アカシアや熟した果実のニュアンス。ル・メニルはストーンフルーツや白コショウ、グラス内の温度が上がると酸味のボリューム感が出てくる印象


  #5:ブルーノ・パイヤール ブラン・ド・ブラン エクストラ ブリュットGC
  生産者:ブルーノ・パイヤール(NM)
  ぶどう品種:CH100% ドゥミ・ムース4.5気圧
  リザーヴワイン:1990年から続く25ヴィンテージのパーペチュアル
  ドザージュ:6g/L以下
  デゴルジュマン:2022年5月
  価格:15,400円

ブラン・ド・ブランを構成しているのがオジェとル・メニルのシャルドネ。4年間の瓶熟による木目細かな気泡、クリーミーでふくよか、レースのような舌触り、ブルーノ・パイヤールこだわりの少し緩めの4.5気圧がポイント!


 レモンと相性チェック
 チリ産レモンとアンデルセンの瀬戸田レモンケーキ

 辛口のシャンパーニュにも寄り添うレモンケーキ


 苦みを多く含む部分
 内果皮に注目!

 すべて魅力的でした! 


    【CIVCからの情報】
     第2版の冊子完成
     目次や印字の色合等、第1版より見やすくなった印象

 冊子の一部、これは2022年のデータのページです。



             o○.。o○.。o○ .。o○.。o○.。


 公認のぶどう品種

2019年11月にシャンパーニュ研修でCIVC本部に立ち寄り、広報部長のフィリップ・ウィブロット氏から病害虫に耐性のある品種の研究をしている話を伺いました。
それから4年経過して・・・2023年の秋、新たなニュースが届きました。
パリ在住のジャーナリスト松浦氏の報告で、ヴォルティス(右の画像)が、シャンパーニュの規定品種として認められたので、「規定品種は8つ」になると。ただ、今後10年間は試験期間で、栽培面積を全体の5%以下に留める。ブレンドは最大10%まで。あくまで実験とし、販売をすることはできない等の規制が設けられています。ちなみにヴォルティスの酒質はシャルドネに近く、ベト病やウドン粉病に対して耐性が強いとのこと。
2023年はベト病の害で、黒ぶどうはかなりの影響を受けたので、ヴォルティスが救世主になるのか。試験期間を経た結果を待ちたいと思います。出典:ワイン王国138号

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