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好調 チリワイン、2015年のワイン輸入量ナンバーワン!! [ワイン]

財務省発表(1月28日付)の2015年貿易統計によると、日本へのワイン輸入量(スティルワイン)ナンバーワンはチリでした! 年明け第一弾のワインのこころで、「2016年は日本とチリに注目」と書きましたが、拮抗していたフランスを抜いてチリが正式に首位の座に。
おめでとうございます!!


出典:産経EX/貿易統計による容量2㍑以下のワイン

チリは5159万㍑(前比18.1%増)、フランスは5151万㍑(前比▲2.8%減)
記事中のメルシャンデータには「ぶどう酒(2㍑以上150㍑未満)」も加算されているので、若干数字の差があります。

数量ベースの引導役は100万ケース超、コスパワインのアルパカでした。
金額ベースでみると、チリは193億円、フランスは505億円(出典:WANDSデータ)なので、今後の展開としては、中・高価格帯へのシフト、世界のトップワインと比肩するチリワインをハイエンドの消費者に浸透させていくことが必要です。2007年に締結した日・チリ経済連携協定(EPA/12 年間で段階的関税撤廃)の恩恵もあるので、チリワインラバーの皆さまが、普段飲んでいるワインよりワンランク上のクラスを選んでいただくことで、新たな広がりにつながると確信しています。


大手ワインメーカーの動き
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ラポストールのダラメル(参考上代1,500円)はエントリーレンジの飲みやすいクラス

サントリーのファインワイン部門ファインズがチリの名門ラポストールの正規代理店になりました。1月5日から発売を開始していますが、世界に先駆けての新ラベルにもご注目ください。毎年3月にファインズが行っているチャリティ試飲会にはラポストールのシャルル・ド・ブルネ・マルニエ・ラポストールCEOも参加予定なので、詳細が決まり次第、お知らせします。


チリを代表するカルメネール(ラペル・ヴァレー)、赤系果実、若干のスパイシーさ、なめらかな口当たり。がんもどきのタレに生姜を使ったことでスパイシーさの相乗効果が出てナイスマリア―ジュ!
参考上代2,150円


創始者の名を関したキュヴェ・アレクサンドル シャルドネ(カサブランカ・ヴァレー)、フランス育ちを感じるエレガントなチリワイン。口中に残るふぐの揚げ物の脂分をきれいに流してくれる清涼感のある酸味と樽に由来する丸みのある味わいが絶妙。かわはぎの薄造りに添えたキモ醤油には樽の風味が良く合っていました。応用範囲の広いお薦めの1本(参考上代3,540円)

日本リカー(メルシャングループ)自慢の最高傑作コンチャ・イ・トロ

コンチャ・イ・トロのブランドのひとつ『マルケス・デ・カーサ・コンチャ』のワインメーカー、マルセロ・パパ(スペイン語で〝パパ〟はポテトの意味とのこと)さんが来日してホテルニューオータニの『ザ・スカイ』でワインメーカーズディナーを開催した折、同席させていただきました。写真はパパさんと谷宣英エグゼクティヴソムリエ

テイスティングワインはコンチャ・イ・トログループの6アイテム

(左から)
#1:マルケス・デ・カーサ・コンチャ シャルドネ2013
冷涼エリアのリマリ・ヴァレー。白い花やグレープフルーツ、石灰由来のミネラルを感じるスタイル
#2:同ソーヴィニヨン・ブラン2014
レイダ・ヴァレー(赤い粘土質)、「セビーチェに合うよ」とパパさん、柑橘系果実のライムやグレープフルート、切れの良い酸、力強さも感じるワイン
#3:同カベルネ・ソーヴィニヨン2013
カベルネ・ソーヴィニヨンの最適地マイポ・ヴァレー、「シャルドネの産地リマリ・ヴァレーから40km離れています」とパパさん。マイポはアンデス山脈に近く、高日照度で、砂や岩の多い土壌。カベルネ・フランとプティ・ヴェルドを若干ブレンドしたワインで、深赤色、果実(ブラックチェリーやカシス)豊か、鉛筆芯、骨格あり
#4:同カルメネール2012
カチャポアル・ヴァレー、チリではカルメネールをメルローと間違えていた時代があり、マルケス・デ・カーサ・コンチャでは1995年からカルメネール単一でワインを生産し始めたとのこと。深紅色、Alc14%、プラムやダークチョコレート、黒こしょう、口中に果実感が広がった後、心地よいタンニン、余韻に甘やかさ

#5:コンチャ・イ・トロ カッシェロ・デル・ディアブロ レイエンダ2012(未輸入品
#6:コンチャ・イ・トロ ドン・メルチョー2010


#5は日本未輸入なので私も初めて試飲しました。
カッシェロ・デル・ディアブロのトップレンジ。「エレガント&フレッシュなワインを目指しています」とパパさん。そのお言葉通り、上品で魅力的! グラスの底が見えない深みのあるルビー色、プラムやブラックチェリー、ヴァニラ、焙煎風味。2012年ヴィンテージからバローロ(5000㍑)樽も使用。「なぜバローロか」というと、パパさんの祖母がピエモンテ出身で、彼自体、ピエモンテやブルゴーニュのワインがとてもお好きとのこと。ワインスタイルとして、その一端をバローロ樽で表現したい由。これが伝説の悪魔のセラーです!

メルシャンでは、昨年チリワインの価格帯別戦略が功を奏し、26%増(市場は19%増)になったのを受け、2016年は『カッシェロ・デル・ディアブロ』にフォーカス。販売目標を52%増の10万ケースに設定、期待のほどがわかります!

#6のドン・メルチョーですが、2014年10月に醸造責任者エンリケ・ティラドさんが来日して実施したセミナーをブログにまとめました。光栄にもそのリポートをチリの同社がpdfにして、ツイッターでも発信してくれました。区画ごとの徹底した調査がよくわかります。
チリを代表するアイコンワイン、カベルネ・ソーヴィニヨン97%&カベルネ・フラン3%のブレンド。Alc14.5% 、ミネラル、上質なタンニン、ココアニュアンス、パワー&複雑味。ワインスぺクテーター2014年ベスト100の9位


秀逸なカベルネ・ソーヴィニヨンの産地プエンテ・アルト
コンチャ・イ・トロの優れたワインを造りだすぶどう畑!
マイポ・ヴァレーは海から80~90km離れた場所で、標高は700m。昼と夜の差(20度)が大きいので、凝縮感がある、上質な酸を備えたぶどうが収穫できます。プエンテ・アルトは、マイポ川によってアンデス山脈から運ばれてきた石や砂が多い貧しい堆積土壌。写真では#6ドン・メルチョーがマイポ川の左側、#5レイエンダはマイポ川の右側にあります。この2つの畑は2kmしか離れていません。

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画面クリックで拡大

Almaviva1998
チリのプレミアムワインのさきがけ『アルマヴィヴァ』はコンチャ・イ・トロとバロン・フィリップ・ロートシルトのジョイントベンチャーで誕生したワインです。『アルマヴィヴァ1998』でチリワイン首位のお祝いしました。Congratulations!!

製品についてのお問い合わせ
ラポストール:(株)ファインズ ℡03-6732-8602
マルケス・デ・カーサ・コンチャ/ドン・メルチョー:日本リカー(株) ℡03-5643-9772 
カッシェロ・デル・ディアブロ:(株)キリン・コーポレートコミュニケーション部(メルシャンワインの窓口) ℡03-6837-7028

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