ピエール・エマニュエル・テタンジェ当主来日と『コント・ド・シャンパーニュ2006』のお披露目 [シャンパン]
9月1日からテタンジェの輸入元がサッポロビールになったことを記念してピーエル・エマニュエル・テタンジェ当主が来日しました。ピエールさんの初来日は25 年前で、今回で通算20回目です。
テタンジェの顔〝ブリュット レゼルヴNV〟
テタンジェのなかの癒やし系アイテムが〝ノクターン〟、ドザージュ量は18g/lで、若干甘めのスタイルです。「このアイテム以外は、すべて9g/Lです」とアジアパシフィック地区担当マネージャー、フェレオ・デュ・フーさんが教えてくれました。デュ・フーさんは25ヶ国を担当しています。
コント・ド・シャンパーニュだけの贅沢なワインセミナー
愛娘ヴィタリーさんのイメージポスターの横で、ブリュット・レゼルヴを手にピエールさん
自慢の娘なので、来場者に 「娘のヴィタリーだよ」と嬉しそうPR
ピエールさんは「今日のセミナーは特別です。弊社の最高級品で生産量が少ないコント・ド・シャンパーニュのブリュットとロゼだけに特化して行うのは極めてまれだからです」と述べた後、コント・ド・シャンパーニュは白ぶどう100%で造られるブラン・ド・ブランで、初ヴィンテージは1952年。良年だけに造りますが、53年にも造っています。ちなみに私は53年産です」とご自身のヴィンテージもアピール!
ピエールさんはフルートグラス派
昨今、ワイン業界では白ワイン用やピノ・ノワール用のグラスでシャンパンを飲むことが多くなってきました。私もグラスについて書いています。最近はリーデル社のヴェリタス・ニューワールド・ピノ/ロゼ・シャンパーニュがお気に入りです。
ピエール当主は「シャンパンはフルートグラスで飲むべきだと思っています。それはカンヌ映画祭のレッドカーぺットとタキシードがシンボルであるのと同じく、シャンパンとフルートグラスはペアであり、シンボルだからです」とコメントしていました。ワインラバーさんは如何ですか?
世界に先駆けて2006年ヴィンテージをお披露目!
2005年に米国系投資グループにテタンジェが買収され、紆余曲折の後、テタンジェの権利を取り戻し、経営権を引き継いだピエールさん。「社長になったのが2006年なので、記念の年です」と語っていたので、2006年は新生テタンジェの年になります。
ロゼはピノ・ノワール70%、シャルドネ30%、ブージー産の赤ワインを15%以上ブレンド。きめ細かく規則正しい気泡の連なりから長熟であることがわかります。赤い果実のニュアンスが魅力、高価なロゼシャンパン!
正式発売は12月中旬予定、コント・ド・シャンパーニュのファンの方は要チェックです!
サッポロビールの動員力はさすがでした。セミナーは満席、今回は定員を超える多くのお申し込みがあったため、隣にもうひとつ、お部屋を用意してモニターで実況中継をしていました。テタンジェのフルラインナップをサービスした試飲会場も盛況で400名超の参加者があったようです。
サッポロビールさんが、テタンジェのブランド力をさらに高め、目標数量販売を早々に達成なさることを期待しています!!
後半はシャンパン講座夏期2回目の報告です。
8月はテタンジェ社と23 年間の付き合いがあった日本リカーに感謝を込めて、大容量ボトルを含む、4 アイテムをテイスティングしました。
大容量での比較はテタンジェとボランジェ傘下のアヤラで
テタンジェはシャルドネを重視するメゾンなので、どちらかと言うと女性的
アヤラも、男性的なボランジェと対極的にあり、女性的なメゾンと言えます。
第1フライト
#1:アヤラ ブリュット マジュールNV 750ml
生産者:アヤラ(NM/輸入元:アルカン)
ぶどう品種:CH40%、PN40 %、PM20%
ドザージュ:7g/L
#2:アヤラ ブリュット マジュールNV 1,500ml
生産者:アヤラ(NM/輸入元:アルカン)
ぶどう品種:CH40%、PN40%、PM20%
ドザージュ:7g/L
#1は気泡元気でフレッシュ、柑橘系果実、グレープフルーツの内側の白い皮の部分に共通するビター感、#2 は香りに熟成感があり、黄リンゴや果実のコンポート。#1よりまるみみがあり、酸の余韻も長い。本拠地はボランジェと同じアイ村にありますが、シャルドネを重視しており、スタイル的にはフレッシュ&エレガンスを追求。ちなみにセラーマスターも女性です。
#3:テタンジェ ブリュット レゼルヴNV 750ml
生産者:テタンジェ(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH40%、PN&PM60%
#4:テタンジェ ブリュット レゼルヴNV 1,500 ml
生産者:テタンジェ(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH40%、PN&PM60%
#3 はシャルドネに由来する白い花のイメージ、アヤラ同様柑橘系果実のビター感とミネラ感、中盤以降にしっかり残る酸味。#4は #3にはなかった熟成感、全体にまろやかで口中なめらか。気泡がワインに溶け込んだ印象
夏休みにシャンパーニュに行った講座生からの差し入れは『ビスキュイ・ド・ロゼ』、可愛いお菓子!
第2フライトはシャルドネとピノにフォーカス
テタンジェの高級レンジ3アイテム。左からテタンジェ ブリュット・ミレジメ2006、同ブリュット グラン・クリュ プレリュードNV、同レ・フォリ・ドゥ・ラ・マルケットリーNVで、使用ぶどうはシャルドネとピノの2品種のみ、比率もほぼ共通しているので、個性を探るには適切なセレクトでした。
#5:テタンジェ ブリュット ミレジメ2006
生産者:テタンジェ(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH50%、PN50%
良年のみに造られるシャンパン、数年間セラーで熟成。力強さと優しさを併せ持つスタイル。映画『ニキータ』では主人公のイメージ(強靭さと女らしさの同居)を表現する意味で使われています。
#6:テタンジェ ブリュット グラン・クリュ プレリュードNV
生産者:テタンジェ(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH50%、PN50%
グラン・クリュのぶどうだけを使用したシャンパン、シャルドネのミネラル感とピノ・ノワールの豊かさを調和させたスタイル。上品なシャンパン
#7:テタンジェ レ・フォリ・ドゥ・ラ・マルケットリーNV
生産者:テタンジェ(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:PN55%、CH45%
マルケットリー城はエペルネの南東、ぶどう畑の真ん中にあるルイ15世様式の美しい邸宅。フ啓蒙思想時代の哲学者や文化人が会合を行った歴史的な場所で、テタンジェは1932年からこの城を所有しています。その昔は混植で収穫期になるとシャルドネ(白)とピノ・ノワール(黒)が格子模様にように見えたと伺いました。
仙台の特産をお土産にして
シャンパン講座当日の午前中に、異業種交流会のチリワインセミナー@仙台を終えて帰還。本場の笹かまぼことシャンパンを合わせて、講座生に楽しんでもらいました。チーズとえびとしその3種があったので、そのマリアージュも探求。シャンパンはどれにも馴染みましたが、個人的には #1 とチーズ、#2だとえび、#3はしそ、#4はチーズが良いハーモニーでした。講座生の皆さま、今月末の講座もお楽しみに!
韓国アジアワイントロフィーの審査から帰還して11日目には南アフリカの取材があり、少しばたばたしてしまいました。書きかけのシャンパンブログはステレンボッシュからアップしました。
今日から南ア取材開始です。最新情報をお届けできると思うので、こちらも併せてよろしくお願いします。
テタンジェの顔〝ブリュット レゼルヴNV〟
テタンジェのなかの癒やし系アイテムが〝ノクターン〟、ドザージュ量は18g/lで、若干甘めのスタイルです。「このアイテム以外は、すべて9g/Lです」とアジアパシフィック地区担当マネージャー、フェレオ・デュ・フーさんが教えてくれました。デュ・フーさんは25ヶ国を担当しています。
コント・ド・シャンパーニュだけの贅沢なワインセミナー
愛娘ヴィタリーさんのイメージポスターの横で、ブリュット・レゼルヴを手にピエールさん
自慢の娘なので、来場者に 「娘のヴィタリーだよ」と嬉しそうPR
ピエールさんは「今日のセミナーは特別です。弊社の最高級品で生産量が少ないコント・ド・シャンパーニュのブリュットとロゼだけに特化して行うのは極めてまれだからです」と述べた後、コント・ド・シャンパーニュは白ぶどう100%で造られるブラン・ド・ブランで、初ヴィンテージは1952年。良年だけに造りますが、53年にも造っています。ちなみに私は53年産です」とご自身のヴィンテージもアピール!
ピエールさんはフルートグラス派
昨今、ワイン業界では白ワイン用やピノ・ノワール用のグラスでシャンパンを飲むことが多くなってきました。私もグラスについて書いています。最近はリーデル社のヴェリタス・ニューワールド・ピノ/ロゼ・シャンパーニュがお気に入りです。
ピエール当主は「シャンパンはフルートグラスで飲むべきだと思っています。それはカンヌ映画祭のレッドカーぺットとタキシードがシンボルであるのと同じく、シャンパンとフルートグラスはペアであり、シンボルだからです」とコメントしていました。ワインラバーさんは如何ですか?
世界に先駆けて2006年ヴィンテージをお披露目!
2005年に米国系投資グループにテタンジェが買収され、紆余曲折の後、テタンジェの権利を取り戻し、経営権を引き継いだピエールさん。「社長になったのが2006年なので、記念の年です」と語っていたので、2006年は新生テタンジェの年になります。
ロゼはピノ・ノワール70%、シャルドネ30%、ブージー産の赤ワインを15%以上ブレンド。きめ細かく規則正しい気泡の連なりから長熟であることがわかります。赤い果実のニュアンスが魅力、高価なロゼシャンパン!
正式発売は12月中旬予定、コント・ド・シャンパーニュのファンの方は要チェックです!
サッポロビールの動員力はさすがでした。セミナーは満席、今回は定員を超える多くのお申し込みがあったため、隣にもうひとつ、お部屋を用意してモニターで実況中継をしていました。テタンジェのフルラインナップをサービスした試飲会場も盛況で400名超の参加者があったようです。
サッポロビールさんが、テタンジェのブランド力をさらに高め、目標数量販売を早々に達成なさることを期待しています!!
後半はシャンパン講座夏期2回目の報告です。
8月はテタンジェ社と23 年間の付き合いがあった日本リカーに感謝を込めて、大容量ボトルを含む、4 アイテムをテイスティングしました。
大容量での比較はテタンジェとボランジェ傘下のアヤラで
テタンジェはシャルドネを重視するメゾンなので、どちらかと言うと女性的
アヤラも、男性的なボランジェと対極的にあり、女性的なメゾンと言えます。
第1フライト
#1:アヤラ ブリュット マジュールNV 750ml
生産者:アヤラ(NM/輸入元:アルカン)
ぶどう品種:CH40%、PN40 %、PM20%
ドザージュ:7g/L
#2:アヤラ ブリュット マジュールNV 1,500ml
生産者:アヤラ(NM/輸入元:アルカン)
ぶどう品種:CH40%、PN40%、PM20%
ドザージュ:7g/L
#1は気泡元気でフレッシュ、柑橘系果実、グレープフルーツの内側の白い皮の部分に共通するビター感、#2 は香りに熟成感があり、黄リンゴや果実のコンポート。#1よりまるみみがあり、酸の余韻も長い。本拠地はボランジェと同じアイ村にありますが、シャルドネを重視しており、スタイル的にはフレッシュ&エレガンスを追求。ちなみにセラーマスターも女性です。
#3:テタンジェ ブリュット レゼルヴNV 750ml
生産者:テタンジェ(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH40%、PN&PM60%
#4:テタンジェ ブリュット レゼルヴNV 1,500 ml
生産者:テタンジェ(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH40%、PN&PM60%
#3 はシャルドネに由来する白い花のイメージ、アヤラ同様柑橘系果実のビター感とミネラ感、中盤以降にしっかり残る酸味。#4は #3にはなかった熟成感、全体にまろやかで口中なめらか。気泡がワインに溶け込んだ印象
夏休みにシャンパーニュに行った講座生からの差し入れは『ビスキュイ・ド・ロゼ』、可愛いお菓子!
第2フライトはシャルドネとピノにフォーカス
テタンジェの高級レンジ3アイテム。左からテタンジェ ブリュット・ミレジメ2006、同ブリュット グラン・クリュ プレリュードNV、同レ・フォリ・ドゥ・ラ・マルケットリーNVで、使用ぶどうはシャルドネとピノの2品種のみ、比率もほぼ共通しているので、個性を探るには適切なセレクトでした。
#5:テタンジェ ブリュット ミレジメ2006
生産者:テタンジェ(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH50%、PN50%
良年のみに造られるシャンパン、数年間セラーで熟成。力強さと優しさを併せ持つスタイル。映画『ニキータ』では主人公のイメージ(強靭さと女らしさの同居)を表現する意味で使われています。
#6:テタンジェ ブリュット グラン・クリュ プレリュードNV
生産者:テタンジェ(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:CH50%、PN50%
グラン・クリュのぶどうだけを使用したシャンパン、シャルドネのミネラル感とピノ・ノワールの豊かさを調和させたスタイル。上品なシャンパン
#7:テタンジェ レ・フォリ・ドゥ・ラ・マルケットリーNV
生産者:テタンジェ(NM/輸入元:日本リカー)
ぶどう品種:PN55%、CH45%
マルケットリー城はエペルネの南東、ぶどう畑の真ん中にあるルイ15世様式の美しい邸宅。フ啓蒙思想時代の哲学者や文化人が会合を行った歴史的な場所で、テタンジェは1932年からこの城を所有しています。その昔は混植で収穫期になるとシャルドネ(白)とピノ・ノワール(黒)が格子模様にように見えたと伺いました。
仙台の特産をお土産にして
シャンパン講座当日の午前中に、異業種交流会のチリワインセミナー@仙台を終えて帰還。本場の笹かまぼことシャンパンを合わせて、講座生に楽しんでもらいました。チーズとえびとしその3種があったので、そのマリアージュも探求。シャンパンはどれにも馴染みましたが、個人的には #1 とチーズ、#2だとえび、#3はしそ、#4はチーズが良いハーモニーでした。講座生の皆さま、今月末の講座もお楽しみに!
韓国アジアワイントロフィーの審査から帰還して11日目には南アフリカの取材があり、少しばたばたしてしまいました。書きかけのシャンパンブログはステレンボッシュからアップしました。
今日から南ア取材開始です。最新情報をお届けできると思うので、こちらも併せてよろしくお願いします。
タグ:テタンジェ
テジョンは友人がいるので一度行ってみたいと思います。
by gillman (2015-09-06 08:48)
gillmanさん、ブラックタイ着用のドイツの音楽祭は如何でしたか
羽田ーソウルまでのフライト時間より、ソウルーテジョンまでのバス時間のほうが長いのが多少難儀でしたが、穏やかな良い都市でした!
by fumiko (2015-09-06 11:39)