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コノスルの夢の実現! 11月5日に発売するスーパーカベルネ『Silencio シレンシオ』 [チリワイン]

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撮影:2013年9月@コノスル
チリのサンチャゴから南に150km、コルチャグア・ヴァレーにあるコノスル

10月中旬、チーフワインメーカーのアドルフォ・フルタードさんが来日しました。
昨年の10月、シェ松尾でお目にかかったので、1年振りの再会です。実はその時に面白い試みをしました。世界のトップカベルネとコノスルのワインとのブライド比較です。そのワインというのが、今秋リリースする『シレンシオ(静寂の意味)』、ちょっとプレイバックしますね!

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撮影:2013年10月@シェ松尾

ラベルがないワインが『シレンシオ』です。
順にアルマヴィーヴァ2010(チリ)、オーパスワン2009(アメリカ)、シャトー・モンローズ2007(フランス)。ヴィンテージ揃いではなかったのが少し残念でしたが、私のベストワンはアルマヴィーヴァ。ラベルなしのワインの印象は・・・ニューワールドではなく、フランス寄りの路線を目指しているなぁという感じでした。そして、そのワインが体裁を整え、姿を現しました!

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アドルフォさんも安心したのかな、昨年より若くなった感じ!
余談ですが、ディナー時、誰かが携帯に入れた男優「藤岡弘」の写真をアドルフォさんに見せて、「似ている」と言ったようです。同じテーブルだった我々のところにその携帯を持ってきて、笑顔で見せていたアドルフォさん。なるほど~似てますね、藤岡弘に(笑)

月によってはフランスを抜いてチリが1位に
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輸入元スマイルの菅宣雄営業本部副本部長は「1994年からバリューフォーマネーなワインとしてコノスルを扱っていますが、昨年は35万5千ケースを販売。今年1月~9月では115.7%と好調で、年末には40万ケースに手が届く勢いです。いまコノスルはチリ2位のブランドで、レンジのなかではプレミアムクラスが伸びています。コノスルと言えばイノベーション、今年は『シレンシオ(静寂の意味)』がそれです。3年前からリリースの話が出ていたワインで、満を持しての発売です。世界のトップワインに比肩するものであればと思っています。今やチリワインは通関実績では月によってフランスを抜いて第1位になることもあります」と自信あふれる開会宣言!

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パトリシオ・トーレス駐日チリ大使もご臨席くださいました。
冒頭、大使は「新しいワインのお披露を前に皆さんワクワクなさっていることと思います。チリと日本は近い関係にあります。貿易、科学、文化等、多くの分野で交流があり、相互に重要な国になっています。昨年、日本はチリに対して150億ドルの投資を行い、最大投資国になりました。またチリは日本にとって2番目のワイン輸出国になっています。8月には安倍総理夫婦がチリを訪問し、官邸ではチリワインで乾杯しました。北から南までの産地で良質のワインを数多く生産しているコノスルのワインを皆さんと味わうこと、そして新アイテム『シレンシオ』をテイスティングすることを楽しみにしています」とあいさつ

アドルフォさんは「シレンシオを披露できることを嬉しく思います。チリにとって日本は大事な市場であり、コノスルブランドは躍進しているので、引き続き、頑張っていきたいです」と続けました。


モナリザの料理とのマリアージュ
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アミューズ・ブーシュはスパークリングワイン ブリュットNVと合わせて

アドルフォ:冷涼エリアのビオビオ・ヴァレー産、CH92%、PN8%、シャルマ法、6か月滓と一緒にしておくことで深みを持たせたスタイル、柑橘系果実、白い花のイメージ

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カニとサラダを詰めた真っ赤なトマトのロザス仕立てとシングルヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン2013と 
アドルフォ:カサブランカ・ヴァレー産(海から7km、エル・センティネラの第10区画)、フンボルト海流は夏でも12~13度と海温が冷たいこと、また太平洋の塩分濃度が高いので、海風に乗って内陸に入り込む霧が塩分を含み、それがぶどうの粒や葉に残ることでワインにその影響が出ます。冷涼なエリアなので自然と収量も下がり、結果、凝縮感のあるぶどうが収穫できます。

清涼感のある酸味と果実味とアルコールのバランスがとても良いワイン、和食にもお薦め!


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すっぽんのコラーゲンたっぷりコンソメ仕立て 松茸と菊花風味とシングルヴィンヤード リースリング2012
アドルフォ:ビオビオ・ヴァレー産、ステンレスタンクで発酵、醸造。MLFも樽使用もなし。発酵が終わる少し前に発酵を止め糖分を残しています。2012VTはペトロール香が出ています。チリは春から夏の間、雨が降らないので、灌漑が必要ですが、ここの区画は緯度、高地の関係で灌漑は不要、チリでも特殊なエリアです。

sorry~少しピン甘~
私的感想:器の下には茶碗蒸しのような味わいの一品が隠れていました。とにかく香りがユニーク、松茸由来の土っぽいニュアンスが全体を支配し、料理を口に運ぶと、すっぽんやコンソメの出汁の旨味、素材からのエキス分が複雑に絡み合い、何と何と、果実味、エレガントな酸、ペトロール香、若干残糖を感じる余韻のリースリングとピッタリと調和、ビックリ!

「亀(すっぽん)を初めて味わいました。チリでは亀をペットとして飼うことがあるので、少し罪の意識を。でも美味しかったので良かった」とアドルフォさん!


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オマール海老のグリエ 秋なすのフライと栗添えセロリラブのピューレとともに
コノスルのアイコンワインオシオ ピノ・ノワール2012と合わせて

アドルフォ:1999年にピノ・ノワールでアイコンワインを造ろうと決断。ピノ・ノワールはコノスルにとって大事な品種であり、今や世界で一番ピノ・ノワールの生産が多いのがコノスルです。ファーストVTは2002です。2012年は個人的に今までで一番良い出来だと思っています。87%がカサブランカ産、13%がサン・アントニオ・ヴァレー産のぶどうを使用。果実の特徴としてブラックチェリーのニュアンスがあり、爽やかな酸とジューシーな味わいが出ています。熟成が期待できるVT。海の幸オマール海老の旨味の凝縮感、一皿のなかにいろいろな要素が入っているので、オシオの複雑味とうまく重なります。


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カサゴのポワレ ごぼうと彩りトマトのデュグレレ風とカベルネ20バレル リミテッド エディション2011

私的感想:見た目、味わい的に好みの一皿。カサゴの皮のコリコリ感と焦げ具合がワインのロースト香と。また桜海老やごぼうから出汁を取ったデュグレレソースの旨味がカベルネだけでなく、ピノやリースリングとも良く合い楽しめました。


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仔羊ロース肉の香草風味 塩岩包みロースト
新アイコンワイン! シレンシオ カベルネ・ソーヴィニヨン2010と
食感が程よく、しっかりした塩味の仔羊と、果実味と柔らかなタンニンのナイスバランス


[黒ハート]2014年11月5日発売予定、カベルネ・ソーヴィニヨン98%とカルメネール(ペウモ産)2%、価格は18000円(税別)、全生産量2400本

アドルフォ:2005年に醸造メンバーとニューワールドで一番のカベルネを造ろうと話し合い、リサーチ(土壌、醸造等)を開始。試行錯誤しながら5年間でなんとなく方向性が見えてきました。シレンシオはチリで最高のカベルネを生産するアルト・マイポ地区の5つの区画(平均樹齢50年以上)から6~8樽を生産、全45樽のうちから4人のワインメーカーが9回にわたりブラインドテイスティングを行い、最終的に最良の9樽を選別。フレンチオークで26ヶ月熟成させ、その後2年近くの瓶熟を経てリリース。やや控えめな『シレンシオ』と命名したのはワインに語って欲しいと思っているからです。コノスルのアイコンワインは2つあり、オシオはコノスルのDNAを発信していくワイン。一方、チリと言えばカベルネであり、それに添ったアイコンワインがシレンシオ、フィネスとエレガントさを目指したワインです。

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乾燥した涼しい気候の2010年産、色調は深みのあるルビーレッド、ブラックチェリーやカシス、ミント、ココア、レザー、タンニンはソフトで滑らか。先週日本に届いたばかりなので購入したらセラーでゆっくり休ませて!

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SB2013からシレンシオ2010までのラインアッップ、至福の時間

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フロマージュ3点盛り合わせ

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カラフルなデザート

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6枚目にあるトーレス大使とアドルフォさんの2ショット、おふたりの間にあるモナリザの絵、おわかりいただけますか。店名の由来になっている絵画です。料理修行の為、夢を抱いて渡仏した若き河野透シェフが現地で遭遇した予想外の出来事、落ち込んでいた時に彼に元気を与えたくれたのが、ダヴィンチの描いた『モナリザ』だった・・・以前そのようなお話を伺いました。そんなシェフがコノスルのワインを試飲して熟考してくださったマリアージュ。ワインと料理がバランスの良いハーモニーを奏でていました。素晴らしかったです。

ボルドー系品種がお好きなトーレス大使はSBもお気に召したようで、とても喜んでいました。アドルフォさんと同じ学校だったことがわかり、テーブルでは昔話も・・・。アドルフォさんはシレンシオ発売で安堵していましたが、イノベーションのコノスルでは次なるチャレンジにも取り組んでいます。シャンパン方式のブラン・ド・ブランもその1つ、2017年頃にはお披露目されるかもしれません。

トーレス大使、アドルフォさん、ゴンサロさん、スマイルの菅副本部長、佐藤正樹さん
貴重なひとときをご一緒させていただき、本当にありがとうございました!

■シレンシオに関するお問い合わせ (株)スマイル酒類事業部 電話(03)6731-2400まで

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