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最高のワイン、最高のヴィンテージ! ミッシェル・.シャプティエのセレクション・パーセレール2009 [ワイン]

保存版セレクション・パーセレールの記事になれば嬉しいです!

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ミッシェル.シャプティエ社の常務取締役ピエール・アンリ・モレルさんは1977年生まれ!
現在はビジネス戦略を策定、実行する立場にいます。
入社して5か月目、クリスマスの3日前、23歳の時の話です。営業を担当していたピエール・アンリさんに当主ミッシェル・シャプティエさんから電話がかかってきました。「フランス担当の営業部長が辞めるので、その後任にならないか」という内容でした。ピエール・アンリさんが「考える時間をいただけますか」と質問すると、当主の答えは「5分なら」
「それがまさにミッシェル、その瞬間の人なのです!」とピエール・アンリさんは語っていましたが、シャプティエさんの性格がよくわかる一コマです。入社からわずか5か月で異例の昇進をしたピエールさんは当主が白羽の矢を立てただけあって、予想通り、頭脳明晰&理路整然、回転の早い方でした!

M.シャプティエのセレクション・パーセレール
区画ごとに細部化された単一畑で栽培されている古樹のぶどうから造られる同社最高峰のワイン
ビオディナミ農法によるワインで、エコセール、ビオディヴァン、デメテールの認証を取得しています。シャプティエさんは3年前の来日時、「ビオディナミ=ビオ(生命)とディナミ(動力)」と語っていましたが、ぶどう樹は地中深くから養分を吸収し、醸造家は介入しすぎることなく、その土地の味わいをワインに反映させています。

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9月12日(水)に発売するセレクション・パーセレール2009のアイテムから4種類を選んで、
北青山レストラン『ランス・ヤナギダテ』の柳舘功シェフ自慢の料理と合わせて
アミューズは蟹とアボカドのトマト風味にニンジンのエスプーマ仕立て、五感を刺激する一皿

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オマール海老とホタテ貝のファルシー、フルーツトマト添え
日本のフルーツトマトは大好評でした!

パーカー・ポイント98点と100点(ド・ロレ)のマルサンヌ品種からスタート
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『エルミタージュ ブラン ル・メアル2009(左)』と『エルミタージュ ブラン ド・ロレ2009(右)』の比較
ル・メアルの畑は真南に位置しているのでワインはリッチで芳醇
色調もド・ロレより若干濃いゴールデンカラー

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エルミタージュの畑の区画図 画像協力(C)日本リカー

最初に登場したのが『ド・ロレ(PP100)』、画像の上部ベージュ色の部分が畑です。2番目に供出されたのが『ル・メアル(PP98)』で、畑はみにくいのですが手書きした字が目印、白の色塗り部分です。『ド・ロレ(オレ/oree)』の名の由来は2つあり、1つは場所。これは東に位置するので、太陽が昇ってくる“縁、ヘリ”の意味。もう1つの意味は色調の“金色”、これは黄金色に輝くワインをさしています。『ル・メアル』は熟成するとトマトの砂糖漬けやトマトケチャップのようになるのが特徴。

エルミタージュの畑は全体で120ヘクタールあり、うちM.シャプティ社は34ヘクタールを所有。4つの違う地層が出合う、世界でも類を見ない特殊な場所がエルミタージュです。東にある『ド・ロレ』の畑に朝陽が当たり、太陽はお昼頃『ル・メアル』の位置に、さらに赤ワインの畑『ル・パヴィヨン』に移動していきます。

地質は中央山塊の影響を受けた花崗岩質で、『ド・ロレ』は非常に古い堆積土壌。丘の真ん中にある『ル・メアル』は氷河期の古い川の沖積土。『レ・グレフュー』はその昔はローヌ川の川底だった石灰質堆積土壌、『ル・パヴィヨン』は花崗岩質の上に堆積物の層が重なる特徴ある土壌。「生産者としては土壌とその年の持ち味を表現したい」とピエール・アンリさん

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このフォアグラはコクがあり、あとひく美味しさでした!

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魚のポワレバルサミコソース季節野菜のソテー添えは『ル・メアル』と合わせて

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赤ワインは『エルミタージュ ルージュ レ・グレフュー(右から2本目) 』と『エルミタージュ ルージュ ル・パヴィヨン(右)

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仔羊背肉のローストタイム風味 南仏野菜のソテー添えは赤ワイン2種と合わせて

『エルミタージュ ルージュ レ・グレフュー2009 (PP94+)』は塀に囲まれている畑で、大きな丸い石がころがっている様子はシャトーヌフ・デュ・パプに似ています。塀によって守られている石は夜中でも日中受けた太陽熱を逃がさないで温存。またローヌ川からの影響も塀によって守られています。赤ワインのなかで一番最初に収穫できるのが『レ・グレフュー』であり、一番早く飲みごろに達するのが特徴

片や、『エルミタージュ ルージュ ル・パヴィヨン2009(PP100)』は、栽培面積4ヘクタール、平均樹齢は65年。花崗岩質のやせた土壌に育つ簡素なワインで、最初は近付きがたい風情なのですが、時間がたつと本領発揮! 度量の大きさを見せてくれるワインです。

バクテリアは大事
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ぶどうの根について図解するステファン・バールラン取締役輸出部長
土の中のバクテリアがとても大事。ぶどうの根の先にある細いひげ状のまわりにバクテリアが存在していて、そのバクテリアが母岩のミネラル分を溶かして液化させることで、ぶどうの根はミネラルを吸収しやすくなります。ぶどうの根は60mの深さまで伸びることも可能

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デザートはショコラづくし

卓越したヴィンテージ、2009年
春は好天に恵まれ、ぶどう樹の成長が始まる段階では日照度とともに十分な降雨がありました。夏は暑く乾燥していましたが、地下に蓄えられていた水分のおかげで、ぶどうの成熟具合は良好。秋は乾燥して日照にも恵まれ、また夜間の涼しさにより、ぶどうはゆっくりと成熟し、複雑でありながら、重すぎることのないアロマが形成されました。タンニンやポリフェノール類、種の熟度も満足いくものになりました。収穫は南ローヌから始まり、シャトーヌフ・デュ・パプの自社畑にあるグルナッシュの畑が最後で、9月10日に完了。北ローヌ地区は9月中旬から始まり、2週間で完了。1980年代から90年代に経験した、世界有数の高品質なヴィンテージと同様に、フィネス、ピュアな果実味、エレガントさを備えたワインになるぶどうが収穫できました。2009年は傑出したヴィンテージといえます。出典:M.シャプティエ社

曽祖父の代に醸造所を造り、それから3世代を経て、新しい醸造所が完成したことで、ピエール・アンリさんは「2009年ヴィンテージは転換期のワイン」と表現していました。

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ジャン・シャルル・シャピュイゼ著による『ミッシェル・シャプティエ』英語版に加え、新たに日本語版も完成。本著のなかにはミッシェル・ベターヌさんとティエリ・ドゥソーヴによる、エルミタージュ シングル・ヴィンヤードワインの総合評価も掲載されています。急斜面のぶどう畑や作業の数々、シャプティエ当主の姿、ファミリーの笑顔等、同家のすべてが詰まった迫力ある一冊です!

ローヌ地方全体の活性化に尽力
コート・デュ・ローヌ地方の要として活躍中のシャプティエさんはインターローヌの副会長兼プロモーション部長、またINAOの常任メンバー(ローヌ地方からの選出はシャプティエさんだけ) 等、要職に就いているため、海外に出る機会が少なくなった由、現在、ローヌ地方全体の評価向上のためにばく進中!

中国市場について
5年前はゼロ市場だった中国。現在は日本ほどではないものの輸出量は伸びている由。ピエール・アンリさんいわく「見ないわけにはいかない市場」と。「M.シャプテイエ社のブランドは200年続いてきたものであり、これから200年後もきちんと育てていきたいので、中国市場のように種をまいたその日に見返りが手に入るという考え方には慎重に対処していきたいと思っています」とコメント。

愛娘マチルドさんのヴィンテージ1991
初めてのお子さんは1991年生まれ。愛娘マチルドさんです。この年、シャプティエさんは異常なまでにグリーン・ハーベストを行いました。ローヌ地方は89年、90年と2年続きの素晴らしいヴィンテージだったので、愛娘の誕生年はどうしても良いワインにしなければなりませんでした。嫁ぐのがいつかになるかはわからないにせよ、祝いの席で開けるワインは最高のものにしたいと願うシャプティエさんの親心! 
ピエール・アンリさんは「収量は9~10ヘクトリットル/ヘクタールでした」と言っていました、凄い低収量! マチルドさんは現在、中国・北京に留学中、結婚の予定はまだないみたいです。前述のシャプティエ本に掲載してある『ル・パヴィヨン1991』のコメントは、「新鮮な味で、文句なく洗練された飲み頃のワイン。しかし、さらに熟成の可能性もあるかどうかが楽しみ」でした、楽しみです!

シャプティエ家のこどもたちはマチルドさんも長男マキシム君もともにイニシャルはM!
M.シャプティエ家を守ってくれる星、ですね!!


セレクション・パーセレールについての問合せ先
日本リカー株式会社 商品部:担当 佐々木礼子(あやこ)様/電話03-3453-2208
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gillman

根が地下60mまで! ブドウの生命力ってすごいですね。
by gillman (2012-09-10 14:06) 

fumiko

gillmanさん、コメントありがとうございます!
地下深くに伸びた根は猛暑にも強く、たくましいです!
by fumiko (2012-09-11 23:00) 

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