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新ラベルにも注目! 8月のシャンパン編はローラン・ペリエのマグナムサイズで! [オープンカレッジ]

8月最終週のシャンパン編講座では・・・
暑さを吹き飛ばすためにもシャンパンのサイズは大きくなくっちゃ!
ということで、マグナムに特化してみました。

IMG_3884 .jpg
フォーカスしたメゾンはローラン・ペリエ(LP)、グループでみると業界4位です。
2009年の訪問リポートをご一読いただくと、LPの全体像が見えると思います。http://www.asahi.com/food/column/champagne/TKY200905190257.html
マグナムが並ぶと壮観、ボリューム感があっていいですよね

第1フライトは容量違いのロゼで
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別室で2種のグラスを準備して供出、並べてみると明らかに色調に違いが出ています。左から、
#1:ローラン・ペリエ ロゼ
生産者:ローラン・ペリエ(NM)  容量:750ml
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
#2:ローラン・ペリエ ロゼ
生産者:ローラン・ペリエ(NM)  容量:1500ml マグナム(現地からの取り寄せ)
ぶどう品種:ピノ・ノワール100%

ぶどうはアンボネー、ブージー、ルーボワ、トゥール・シュル・マルヌなど10のクリュのものを使用。ロゼの色はマセラシオン(ぶどうの果皮を果汁に接触させる)のコントロールで抽出
#1は濃いめのサーモンピンクでバランス良し。今飲んで本当に美味しいと感じるシャンパン。
#2はオレンジ色を帯びたロゼ色、この色調がLPロゼの瓶詰め当初の色だと思います。フレッシュ、かつ、凝縮した果実の旨味。2つの色調の違いは熟成具合の差、大容量ボトル内での熟成が穏やかに進んでいることを示しています。当日の参加者は私を含め24名、香り&味わいの好みは6名vs18名(マグナム)という結果でした。レギュラーサイズはチャーミングで、マグナムサイズだと、そこに複雑さが加わってきます。

[リボン]8月30日の産経EX【ワインのこころ】は大容量ボトルについて触れました。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120830/trd12083015410008-n1.htm

第2フライトは久々のグラン・シエクル
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ローラン・ペリエ ミレジメの最新ヴィンテージは2002年(画像中央/現地からの取り寄せ)
2002年からラベルがチェンジしています。
今年は同社創業200周年目なので、まさに新しいスタートです。

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ワインの供出順は左から順に#3ミレジメ2002、#4ミレジメ1999、#5グラン・シエクル

#3:ミレジメ2002
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ50%、ピノ・ノワール50%
シャルドネはアヴィズ、クラマン、オジェ、メニル・シュル・オジェ、シュイイ/ピノ・ノワールはブージー、マイィ、アンボネー、ヴェルジー、アイ、ヴェルズネーのクリュのぶどうを使用
2003年の1月、2002年のキュヴェを試飲した醸造責任者のフォコネさんは「シャルドネにはフレッシュさ、強固さ、魅力的なレモンの香り(LPの特長の1つ)があり、ピノ・ノワールには熟した果実のアロマを伴った力強さがある」ことを確信して、ミレジメを造ることを決定。ポテンシャルがあり、余韻も長いミレジメ。右隣の1999年より色調も濃く、レモンやグレープフルーツ等のかんきつ類、白い花や蜂蜜のニュアンスがあり、綺麗な酸味とボディのふくらみが秀逸。長期熟成が期待できるシャンパンだと思います。

#4:ミレジメ1999
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ52%、ピノ・ノワール48%
シャルドネはメニル、クラマン、オジェ、シュイイ/ピノ・ノワールはヴェルジー、ヴェルズネー、アンボネー、トゥール・シュル・マルヌのクリュのぶどうを使用
2002年と若干ブレンド比率が異なります。第3アロマに由来する様々な香りが特徴、LPの要素の1つ白い花の香り、大きな種の果実類(白桃や杏)のニュアンス、ミネラル感、余韻の旨味、バランスの良いヴィンテージ

#5:グラン・シエクル(使用3ミレジメは非公表
生産者:ローラン・ペリエ(NM)
ぶどう品種:シャルドネ約55%、ピノ・ノワール約45%
シャルドネはアヴィズ、クラマン、シュイイ、メニル・シュル・オジェ/ピノ・ノワールはアンボネー、ヴェルズネー、マィイのぶどうを使用
抜栓した時にコルクはしっかりしまっていたので、その瞬間からボトル内部の熟成具合が伝わってきました。ロースト香、モカ、大きな種でもこちらはカリン的、酸味&旨味、マグナムならではの贅沢な逸品でした!

[かわいい]今日(4日)からカレッジ秋期講座の一般受付開始です、満席御礼ヽ(^-^ )
フォーカスしたい素晴らしい候補メゾンのチェックも快調に進めています。シャンパンラバーさんの満足度200%超の内容になるように頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします! 
http://openc1.swu.ac.jp

[かわいい]新刊紹介 『愚者の説法 賢者のぼやき
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文芸ジャーナリストの重金敦之先生が送ってくださった新刊(定価1800円+税)
版元 左右社のHPで連載していたネッセイ(ネット上のエッセイを意味する先生の造語)と、
「週刊朝日」に寄稿した書評などを加えた1冊で、平成の御意見番の軽快な辛辣さが魅力
食の分野でも造詣が深い先生なので、食にまつわる話題も豊富
左右社のHPの右上段に連載中の『オンとオフの真ん真ん中』あり
重金敦之氏の切れ味良い文体をぜひともチェックなさってください!

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tsworking

素朴な~素朴な疑問ですが、マグナムサイズとレギュラーサイズは中身は恐らく一緒だと思います。
でも、色も違うし、味も違う。
何故でしょうか???
by tsworking (2012-09-04 16:18) 

fumiko

tsworkingさん、チェック&コメントありがとうございました。

Q:中身は一緒だと思いますが、色も違うし、味も違う。何故???

A:tsworkingさんをレギュラーサイズ、横綱白鵬をマグナムと考え、同じ部屋に入っていただき、40度からマイナス10度までの温度変化を与えたら、どちらのほうが早く体内に刺激を受けるでしょうか? tsworkingさんだと思います。

通常シャンパンは10度前後の温度のカーブで静かに寝かされています。そこでゆっくりと変化していきます。この変化が熟成であり、色&香り&味わいが違ってきます。大容量だと外部から受ける刺激も少なく、ボトル内の液体も多いので熟成がゆっくり進み、今回のように、ロゼの色のように違いが出てきます。味わい的にもシャンパンは炭酸ガスを含有しているので、スティルワイン(非発泡性ワイン)より、フレッシュさがあり、ボトル内の液体を若々しく保つ効果があります。以上が文系青木のお答えですが、私が尊敬しているメルシャンの醸造家安蔵光弘氏のお答え、理系のお答えも添えておきます。これでご理解いただけるはずです。
http://www.non-solo-vino.net/brewing.html#3
by fumiko (2012-09-04 17:16) 

tsworking

ありがとうございます。

一言、へぇー!!と大きな声が出ました。

とすると、ボトルの大きさで味も変わってくるから、同じワインでも更に追求した味比べが出来るんですね!!

こりゃすごい!!
by tsworking (2012-09-04 19:57) 

gillman

あ、これチェックしてみます。
by gillman (2012-09-09 21:51) 

fumiko

是非チェックなさってください、gillmanさん!!!
by fumiko (2012-09-11 23:11) 

miumiu

相変わらずステキな飲み比べですね。妄想膨らませてマグナムの香りをイメージ。(#^.^#)
by miumiu (2012-09-19 01:38) 

fumiko

miumiuさん
ステキな飲み比べ! そうなんです、今回は大容量でしたし、ね。
11月に発売されるコント・ド・シャンパーニュB de B2002は、
miumiuさん好み・・・と思っておりま~す
by fumiko (2012-09-22 13:55) 

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