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メゾン&ドメーヌ アンリオがアンバサダー制度で弾みを!! [シャンパン]

(株)ファインズとその良きパートナーであるメゾン&ドメーヌ アンリオが共同で「アンリオ アンバサダー制度」を設立しました。

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アンリオ家が所有する3メゾン、シャンパーニュ地方のメゾン アンリオ、ブルゴーニュ地方のウィリアム・フェーブルブシャール ペール エ フィスでは多様で上質なワインを造り出しています。

(左)アンリオのシャンパン『ブラン・ド・ブランNV』、爽やかでフレッシュ、伸びのある酸が魅力
(右)ボトル左から、ブシャールP&Fの『ボーヌ・グレーヴ・ヴィーニュ・ド・ランファン・ジェズュ2009』、メゾンアンリオの『キュベ アンシャンテルール1998』、Wフェーブルの『シャブリ・グラン・クリュ レ・クロ2009』

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(左)初代アンバサダーの『銀座レカン』の大越基裕シェフ・ソムリエ
(右)ファインズの中西卓也社長

アンバサダーの仕事は、難しい言葉ではなく、ソムリエならではの豊かな表現力で、「アンリオのスタイルと魅力」をワインラバーの皆様に伝道すること。2012年上半期の活動は・・・
■アンバサダーお薦めの今月の1本を紹介
■メゾンアンリオのローラン・フレネ醸造責任者とコラボレーションを展開
■和食とのマリアージュを通して、アンリオ社のスタイルを広く告知etc

大越アンバサダーと高良(たから)康之料理長の見事な饗宴
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アンリオに合わせたスペシャルメニューで完璧なまでの相性を披露してくださった高良料理長

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キャロットムースと赤ウニのハーモニー パプリカ風味のアリュメット(ネジ巻き状のパイ)を添えて

ブラン・ド・ブランと合わせて
大越アンバサダー「口の中でムースが溶けていくはかなさと、シャンパンの泡のはかなさには重なるものがあります。赤ウニの塩味とシャンパンの塩味(ミネラル)がマリアージュのポイントです。シャンパンには柑橘系のアロマ、軽いヨード香、食パンの白い部分の香りがあり、早い段階から酸味が感じられるので、味わい全体がとても新鮮です。今回温度には一番気を遣いました。今日(27日)は雨で湿気もあるため、いつもより気持ち低目で供出しています。通常は6~7度ですが、0.5度位下げています」

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ホワイトアスパラガスとズワイ蟹のマルブレ仕立て エストラゴンの芳香

ブラン・ド・ブランとあわせて
大越アンバサダー「ブラン・ド・ブランとこの料理のポイントは“酸の同調”で、キャビアの塩味とレモンの酸味が、ブラン・ド・ブランのミネラル感と酸味にうまく調和しています」

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ブリュット・ミレジメ2003
大越アンバサダー「猛暑といわれた2003年の特徴は、テクスチュアとスパイス感とスモーキーフレーバーだと思います。色調は濃く、スモーキーさやオリエンタルスパイスの香りを感じます。ブラン・ド・ブランと比べると酸は穏やかです。ブラン・ド・ブランは縦に伸びていく酸味ですが、2003年は横に広がっていく酸味です。インパクトがあり、テクスチュアに優れています」

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スパイスを纏ったマコガレイのグリル ディアブルソースのイマージュ

本当に手の込んだ逸品でした!
ブリュット・ミレジメ2003と合わせて
大越アンバサダー「マコガレイにはクミン、ピンクペッパー、レモンの皮の塩漬、ゴマ、サフランのスパイスを使いました。噛みたくなるような豊かさのある2003年ヴィンテージなのでソースもそれに負けない味わいの肉系ソース、フォンドヴォーを使っています」

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リリースしたばかりのキュベ・アンシャンテルール1998 を手にする大越シェフソムリエ、新ラベルに変わったボトル(左)

キュベ・アンシャンテルールの名前の由来、素晴らしさは産経EXのコラムで!
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120510/trd12051015590011-n1.htm

大越アンバサダー「長い熟成によってのみ得られる優しさがあり、キャラメルやカフェモカ、クミンやヘーゼルナッツ、ブリオッシュの第3アロマを感じます。フレッシュさと複雑さを備えていて、味わいの充実感があり、長期にわたって楽しめるシャンパンだと思います」

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“アルモール・エ・アルゴン” チンタセネーゼポークとアサリのラグーのコンビネーション

キュベ・アンシャンテルール1998と合わせて
大越アンバサダー「今回豚肉に決めた理由は穏やかな香りとサクサクした食感です。シャンパンの溌剌さと熟成した風味をどれだけ出すかということで、隠し味を施しています。1つめは酸化のニュアンス、これはコンソメのなかに少しシェリー(フィノ)を加えました。もう1つはシャンパンのなかに赤・黒系の果実を感じるので、コンソメにつぶしたフランボワーズを入れています。それからほんの少々ココナッパウダーを振ってあります。シャンパンの香り、味わいの変化をお楽しみいただきたいので、大きなグラスでお出ししています。今は7度位ですが、このあと少し温度を上げた10度でサービスします」

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私的感想:豚肉の脂身部分が口中でトロ~リととろける状態が絶品で、14年の時を経たアンシャンテルールと合わせると、きわめて滑らか! 口中で混然一体感が広がり、最高の組み合わせ。今回だけのメニューということでなく、『銀座レカン』のスペシャリテにして欲しい逸品でした!

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バナナとアミガサ茸のブロシュット “スープニール・ド・オーベル・デ・シーム”

キュベ・アンシャンテルールと合わせて
生姜と蜂蜜を練りこんだ生地、プロシェット(串焼き料理)の串はヴァニラ!
アンシャンテルールの供出温度は10度。香りふくよか、若干温度があがったことで、酸味がまるくなり、デザートの甘さとのバランスも良く、贅沢な組み合わせになりました!

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可愛いプティフール

大越アンバサダーの表現に大いに納得しながら、かなり細かい質問もさせていただきました。とてもとても勉強になりました。中西社長は「消費者に一番近い存在であるソムリエさんの豊富な表現力、知恵をレストラン内だけにとどめておくのではなく、もう少し広く活用することができればということで、今回のアンバサダー制度を考えました。ブランドオーナー、インポーター、お得意先との三位一体に、ソムリエさんを巻き込んだ“四位一体”で頑張りたいと思っています」とおっしゃっていました。

アンリオ社は派手な広告は一切しないことで知られています。このアンバサダー制度がワイン活性化の新たな弾みになることを期待しています。
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コメント 2

tsworking

温度で味が変わる・・・。
ノンアルコールでも同じだと思いますので。。。
好物のお茶やお水で研究したくなりました。
しかし、芸が細かい!!
美味しそう!!
by tsworking (2012-05-10 00:10) 

fumiko

tsworkingさん、チェックありがとうございます!
ワイン、とくに上質なものになればなるほど、
“供出温度”は重要、よりおいしく飲むためには必須です。
大越ソムリエのおっしゃる0.5度の差は計器で測っているものではありませんが、常日頃のサービスによって体感していること、プロの技です。
的確な供出温度だったので、シャンパンの味がより映えました!

by fumiko (2012-05-11 01:05) 

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