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アルゼンチンを代表する品種マルベックといえばボデガス『カテナ サパータ』 [来日したワイン生産者&関係者]

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セミナー会場のヒルズクラブに向かう途中見つけたおシャレな花、花、花

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輸入元(株)ファインズさんの招きで来日したラウラ・カテナさんはアルゼンチンの『カテナ・サバータ』4代目当主。ハーバード大学人文科学、生物学の学位を取得。スタンフォード大学医学部に入学前に偉大な父ニコラス・カテナ氏とボルドーを訪問し、その折フランスの伝統的なワイン醸造に開眼。1995年インターンを終了するころには、カテナ・サパータのぶどう栽培の研究プログラムに身を投じていたというスーパー才女です!

本家ボルドーよりアルゼンチンで本領発揮のマルベック
ジャンシス・ロビンソン女史は『ワイン用葡萄ガイド』のなかでMalbecマルベックについて、「かつてボルドーで人気があった品種だが、最も多く栽培されているアルゼンチンと南フランスのカオールがより密接である」と記述しています。海を越え、アルゼンチンで花開いたぶどう品種マルベック!
カテナ家は19世紀後半、イタリアからアルゼンチンに入植し、1902年にマルベック(4ha)を植樹してワイン造りを始めた一族です。マルベックへの情熱は代々引き継がれ、高貴なイメージのアルゼンチンワインに欠くことのできないマルベック種の栽培に力を入れています。


セミナーに登場した7アイテムIMG_1248 .JPG
シャルドネ
#1:アルタ シャルドネ2008
グラマーなスタイル、木樽、シダ、白桃のコンポート、黄金糖、喉の奥にAlc14%由来の温かさ
#2:ニコラス カテナ サパータ シャルドネ2009 2012年9月発売予定
アドリアナのぶどう畑で畝レベルでセレクトしたぶどう(1992年フランスから植樹)を使用、総生産量は200c/s!
エレガントなスタイル、ワイナリー以外で供されるのは初めて。ラベル未完成。中盤からの酸の広がりと余韻に残る軽いビター感、ミネラル感、バランスの良さ、Alc(13.1%)もイイ感じです

マルベック
アルゼンチンワインのパイオニア的存在の3代目ニコラス・カテナ氏
ワインの品質に大変革をもたらした、その具体的な行いは、
■低収量で厳しい選択を行ったぶどうを使用(量より質へ)
■標高1500メートルの地でマルベックを初めて植樹(高地でのぶどう栽培)
■フランスからオーク樽を初めて輸入(フランスの伝統的ワイン醸造を踏襲)
■マルベックの長年にわたる研究(アルゼンチンを代表するぶどう品種に)

#3:アルタ マルベック2000
オレンジを帯びた色調ながら、まだ果実味豊かで腐葉土、葉巻、甘草のニュアンスもあり。時間の経過でチョコレートのような香り、余韻に丸みのあるタンニン、食事に合わせて楽しみたいワイン 
#4:アルタ マルベック2007
紫色を含むガーネット、MLF由来のヨーグルト似の香り、上品な酸の広がり、#1より強いタンニンの印象
#5:カテナ サパータ マルベック アルヘンティーノ2007
紫色を含むガーネット、樽の要素、時間の経過で複雑味が広がるポテンシャルあるワイン
#6:ニコラス カテナ サパータ2001
2001年は冷涼な気候。カベルネ・ソーヴィニヨン52%、マルベック48%のブレンド
口中で広がる力強さ、きめ細かいタンニン、舌の上のドライな感触、余韻は上品で大人びた印象
#7:ニコラス カテナ サパータ2007
2008年は2001年より温暖。カベルネ・ソーヴィニヨン65%、マルベック35%のブレンド。
第一印象は木樽風味、ヴァニラやココア、ヨーグルト似の香り、長く続く余韻、フランス的なワイン
カベルネ・ソーヴィニヨンとマルベックのブレンドはニコラス・カテナ氏が最も好むブレンドとのこと。氏の名を冠したニコラス カテナ サパータはフラッグシップワインであり、ボルドーブレンドの銘醸ワインを相手にしたブラインドテイスティングでも高成績をおさめています。

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前列左から右、後列左から右の順にテイスティング
#3の2000年と#4の2007年の色調の違いは明確

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来年のリリースが本当に待ち遠しいワイン
繊細で優雅、世界が認めるシャルドネになると確信しています!

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ラウラさんが尊敬する大好きなお父親の名を冠した『ニコラス カテナ サパータ』
カテナ サパータのワインはカテナ家の自社畑の最良の区画から、さらにセレクトしたぶどう樹のぶどうを使用

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ラウラさんが上梓したアルゼンチン初の英語本『Vino Argentino』は、通のためのアルゼンチンのワインとワイン産地ガイドです。料理にも造詣が深い女史なので、「エンパナーダス・サルテーニャス」、「リブ・アイ・ステーキのチミチュリ和え パタゴニア・ポテト添え」、「トロンテス・アイスクリーム」などの料理のレシピが載っています。

同国の芳香豊かな白ワイン『トロンテス』で作ったアイスクリームは誰でも一生に一度は食べるべきものだそうで、そのためにアルゼンチンではアイスクリーム製造機を買うこともいとわないとか。
ラウラ女史の著作にご興味のある方は覗いてください >>>http://www.vinoargentino.com


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tsworking

アイスクリームなら大丈夫かも。
食べてみたいです!!
日本では販売されているのでしょうか?
by tsworking (2011-11-08 14:37) 

yoshinonn

アルゼンチンワインのパイオニアであるカテナ・サパタの歴史と、マルベックの魅力がとてもよく伝わってきまして、とっても楽しく読ませていただきました。マルベックひとつでも、こんなに種類が豊富ということが驚きで、さらに造り手のこだわり、情熱を感じます。アルゼンチンワインは家でもよく飲んでいますが、コスパがとても高く、味わいがしなやかで、もっともっと日本に輸入されるといいなぁ~。
by yoshinonn (2011-11-23 11:56) 

fumiko

tsworkingさんはアルコールは弱い性質なのですよね。
花のような芳香があるトロンテスは日本でも販売されているので、
アイスクリームを作って楽しんでください~

yoshinonnさん、ご丁寧なコメント、超感謝です!!
カテナはマルベックでは特筆できますよね
私はシャルドネのリリースをホント楽しみにしています♪

by fumiko (2011-11-25 00:19) 

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