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ローザン・セグラ2009はデザイナーのカール・ラガーフェルドがラベルをデザイン! [ワイン]

東関東大震災の3日前、ボルドー・メドック地区マルゴー村の第2級『Chローザン・セグラ』がプレスを対象にしたテイスティング&ランチョンを行いました。会場は銀座『ベージュ アラン・デュカス東京(以後ベージュ)』、主催は輸入元ピーロート・ジャパン(株)http://www.pieroth.jp/

放射能汚染の影響で、食の世界も未だ経験したことのない事態に直面しています。3・11から1ヶ月以上過ぎた今、自粛・自粛で市場の活性化を抑えてしまうようなことはやめて、非被災地の人たちがパワーを出して牽引していくべきでは!今回のブログではワインラバー、シャネラーの皆様に喜んでいただける最新のニュースをお伝えします。

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Chローザン・セグラのジョン・コラサ支配人! 1994年から同シャトーの所有はシャネルです。

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2011年はシャトー設立350周年の記念の年!

「5月か6月に発売する2009ヴィンテージのラベルはシャネルのデザイナーであるカール・ラガーフェルドが担当します。どのようなものになるか私にもわかりませんが、シャネルのアンバサダーである彼がマルゴーへの思いをどのように表現してくれるか楽しみです。またこのヴィンテージからバックラベルに仏語、英語、日本語で“シャネル所有”を表示することになります。オーナーであるヴェルトハイマー家が今までの成果を評価してくれたと理解できる嬉しい出来事です」とコラサ支配人

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(左)シャネル以前の所有者が使用していたラベル、ボトルは1989年ヴィンテージ
(右)現在使用中のラベル、ボトルは2000年ヴィンテージ

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ウォークイン・テイスティングで供出されたのは10ヴィンテージ、圧巻でした。
1989年、1995年、1998年、1999年、2000年、2002年、2004年、2005年、2007年、2009年

2010年と2009年の違いは
コラサ:過去15年間、ポジティブな状態が続いてきました。2010年も素晴らしいヴィンテージです。今日試飲いただいた2009年は樽からのサンプルですが、甘く柔らか、しなやかで果実味豊か。2010年はボルドープリムールで間もなく試飲していただくことができますが骨格があり、酸味も豊かです。2005年のように凝縮感、複雑味があり、充分なタンニンを含んだ長期熟成タイプです。

ローザン・セグラの改良
コラサ:昨年マルゴー村にある『ボストン』という名の土地を購入しました。1939年までChパルメが所有しており、松の木に囲まれた28haのうち、畑は12haです。長い間牧草地だったところでぶどう樹の植樹は初めてです。深い砂利質でラトゥール同様の大きな石が多いのでカベルネに最適。処女地のような状態なのでビオディナミを導入するには恰好の畑です。古いカベルネを植えてから良い結果を出すまでには10年くらい待たなければなりませんが自分がリタイアするまでにポジティヴな結果を出したいです。


ボストン畑のぶどう樹は60年、70年の古樹のカベルネ・ソーヴィニヨンのクローンを分析して、健全な状態の苗をポットに入れて2年間成長させたものを畑に植えるそうです。


コラサ支配人はシャネルのテリトリーである『ベージュ』でランチを開催できたことをとても喜んでいました。アラン・デュカスはChローザン・セグラの専属シェフとのコラボレーションも行っているそうです。『ベージュ』も昨年から小島シェフが新しい顔となって頑張っています。以下は当日ワインに合わせて出されたメニューです。

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小島シェフお得意の野菜を使った前菜。鎌倉在住のシェフが取りたての野菜を自ら運んでくることも多いとか。右はハーブのマヨネーズ、豚バラ肉のマリネ、和風の塗りの器の下にはブロッコリーのムースが入っていました!

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シャネル所有の2シャトーのセカンドワインが料理に合わせて供出されました。デカンタージュはランチ開始1時間前で、Chカノンのセカンド『クロ・カノン2005』とChローザン・セグラのセカンド『セグラ2001(右)』、共にマグナムサイズ(1500ml)

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ほろほろ鶏とフォアグラのバロティーヌ、セップ茸のマリネ

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平スズキのパヴェ、ジャガイモとアーティチョーク

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岩手産 短角牛のロースト、フヌイユと蕪
料理に合わせたいヴィンテージを選んで良いとのことで「2005年」をセレクト。香り華やか、果実味&スパーシーさあり、口中滑らか!CS54.5%、ME39%、PV5%、CF1.5%でプレスワインを12%使用、新樽使用率70%、MLF有

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カレ・シャネル ショコラ・プラリネ、ヘーゼルナッツのアイスクリーム
こってりしたチョコが売りのスペシャリテ。合わせたいヴィンテージで「2009年」をセレクト。これが予想以上に素晴らしい相性、バレルサンプルのワインから感じるヴァニラやココアの風味がチョコやヘーゼルナッツと絶妙のハーモニーを醸し出していました。お薦めですよ!
CS59%、ME35.5%、PV5.5%、プレスワインを14.5%使用、新樽使用率60%、MLF有

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最後の画像は『ベージュ』の人気アイテム、マカロン、ピスタチオ&チョコです!

余談ですが、以前2つ星『サンパウ』で活躍していた森上久生ソムリエが4月1日から『ベージュ』で頑張っています。大震災後、東京のレストランのお客様動員数は難しくなっていましたが、4月早々のベージュではお昼も満席、夜もほぼ満席に近い状況だった由、国内消費を憂いていた私には久々に嬉しい情報でした。

ベージュのURLはhttp://www.beige-tokyo.com/
Chローザン・セグラに関するお問い合わせはピーロート・ジャパン(株) 電話03-3458-4473
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gillman

シャネルのラベルの方が垢抜けた感じがしますね。それにしても欧州のファッションブランド企業の戦略というのは、凄いですね。エルメスなんかも一時はカメラのライカ社まで所有していましたから。
アメリカ企業の多角化とはまた異なる方法論を持っているような気がします。ぼくは若い頃新規事業開発をやっていたので、とても興味深いです。
by gillman (2011-04-11 01:24) 

森玉

311の前と後では、まったく世界が変わってしまいました。

この、素晴らしいワインとお料理とのマリアージュ体験も、遥か遠い過去に、いえ、まさに夢だったのかと思うほどでしたが、素敵なお写真と(K氏とのツーショットが恥ずかしい~)青木さんの静かな中にあたたかくやわらかな決意を感じる文章に束の間癒されました。

私も、コラム欄で再三「自粛こそ自粛しよう」「週末はお花見へ行こう。桜の花に復興を誓おう」と書いていますが、ベージュがまた予約でいっぱいになっているという事実に胸をなでおろしました。
日本は負けない!311を忘れることなく、みんなで力を合わせてがんばっていきたいですね


by 森玉 (2011-04-11 15:50) 

fumiko

gillmanさん、ありがとうございます!
巨大化するコングロマリットの世界ですね。
ラガーフェルドはドンペリニョンのラベルを手がけていますが、
ファッションセンスが期待できる2009年ラベルはホント楽しみです。

森玉さん
そうですね、3・11の前と後ではあまりにも大きな違いがあります。
Chローザン・セグラの会は贅沢なひとときでしたね。
その3日後に今のような状態になるなどとは思いもよりませんでした。
ベージュは上手に経済復帰している由
他のレストランも、どんどんあとに続いて欲しいです。
我々も日本再生のお役に立てるように前進せねば!
by fumiko (2011-04-12 00:53) 

fumiko

Winoさん、チェック、ありがとうございます。

Shin.Sionさん、チェック、ありがとうございます!

vientre-dolorさん、nice、ありがとうございます。

Chinchikopapaさん、アイコンが少し変わりましたね。

P-can♪さん、チェックありがとうございました!
by fumiko (2011-04-12 00:58) 

tsworking

シャネルデザインのラベルはどんなおしゃれな物になるのでしょうか?
見てみたいです。
お料理美味しそう・・・・。
by tsworking (2011-04-15 00:01) 

fumiko

ぼんぼちぼちぼちさん、チェック、ありがとうさんです!

にょにょさん、2009年ヴィンテージ、ゲットなさいませ~

yoshitakaさん、チェック、ありがとうございました!

tsworkingさん、
衣装中心のラガーフェルドがワインのラベルをどのように描くか、
私もとても楽しみにしています!
小島シェフのお料理、とても良かったです。
以前のベージュの味より好きです。
by fumiko (2011-04-15 10:19) 

グランマぴよ

fumikoさま
楚々となさっていらっしゃりながら事に動ゼす、
天変地異が起ころうと 今年の桜が咲くように
お見事な ジャーナリストとしてのご姿勢に
感動すら覚えます。

デザートのヘーゼルナッツ
お節料理の 慈姑(クワイ)そっくりにおもわず(笑)
ご体調 なによりもお気を付けられまして。
              グランマ・ぴよ拝
by グランマぴよ (2011-04-15 20:05) 

fumiko

グランマぴよ様、過日の再会@自由が丘、楽しかったです!
また5月1日はピーターパンさんとお邪魔させていただきますね。
食の世界も国内消費を復活させるために動き始めています。
私もできるところからがんばります。
クワイに似ていますよね(笑)、わかります。

by fumiko (2011-04-15 23:28) 

fumiko

tokiさん、3・11は在京で大変でしたね。
ご無事で何より、岡本太郎効果があれば何より。
by fumiko (2011-04-18 13:10) 

fumiko

BOBさん、nice、ありがとうございます!
by fumiko (2011-04-18 21:18) 

hako

ピーロートの輸入するブランドは、親しみが有りますね。
またどこかで、セグラに会えると良いですが。
by hako (2011-04-20 17:51) 

yuka

小島シェフの料理おいしそう!!
チョコレートとのワインのマリアージュもまた素敵です☆
by yuka (2011-06-02 14:46) 

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