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ブルゴーニュのメゾン・ジョセフ・ドルーアン130周年記念イヴェント、栄光の2日間!! [ワイン]

1880年創業のメゾン・ジョセフ・ドルーアンは今年で130周年を迎えました!
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創設者はジョセフ・ドルーアン(1880)、二代目はヒトラーからワインを守った人々を綴った名著『ワインと戦争』にも登場しているモーリス・ドルーアン(1919)、三代目で会長職を務める旗頭ロベール・ドルーアン(1957)、そして2003年社長に就任した三男のフレデリック・ドルーアン。

フレデリック社長は自社について、(1)家族経営のドメーヌであることの誇り、(2)ブルゴーニュへの特化、(3)自然環境への配慮~有機栽培からビオディナミへ~、(4)エレガンスの追求、(5)ワインを通して喜びを分かち合う、という5つがキーポイントであることを強調していました。

ロベール会長には4人のお子さんがいらっしゃいます。
長男フィリップはボーヌの栽培責任者、次男ローランは販売統括責任者、三男は現社長、愛娘長女のヴェロニクはオレゴンの醸造責任者&ボーヌの醸造担当として活躍中。4人はお互い補完しあいながらファミリーとしての結束を大事にしています。

冒頭に載せた130周年記念特別ボトルはただいま船上なので、5月には日本に上陸予定です♪
ファミリーの面々が様様なアペラシオンから厳選したキュヴェを慎重にブレンドした赤ワインで、使用したアペラシオンはブルゴーニュ ピノ・ノワール55%、ボーヌ プルミエ・クリュ、モレ・サン・ドゥニ、マルサネ。果実味たっぷりで飲みやすいチャーミングなワインですよ。
限定300c/s、参考上代価格:3,000円(税別)

ジョセフ・ドルーアンのイヴェント初日はワイン受注会&セミナーから始まりました。セミナーでは白ワイン5種類( シャブリ グラン・クリュ・ヴォーデジールの収穫年違い4アイテム、ボーヌ プルミエ・クリュ クロ・デ・ムーシュ・ブラン2001)と赤ワイン5種類(ボーヌ プルミエ・クリュ・クロ・デ・ムーシュ・ルージュの収穫年違い5アイテム)を利き比べました。

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[コピーライト]2010 Joseph Drouhin
地図にある黒字部分はすべて同メゾンが所有する畑です。
シャブリのヴォーデジールの位置もおわかりいただけますね。

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[コピーライト]2010 Joseph Drouhin
ボーヌ クロ・デ・ムーシュはコート・ド・ボーヌにあります。1920年代に2代目モーリスが購入した最初のブドウ畑で、昔はピノ・ノワールとシャルドネのぶどう樹を一緒に植え、2つをブレンドしてワインを造っていました。ブラン誕生はまさに偶然。ある年、ぶどうの熟度の違いから別々に仕込んでみたところ、シャルドネから素晴らしいワインができたので、それ以来、ルージュ(ピノ・ノワール)とブラン(シャルドネ)を造るようにしたそうです。

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ワインは左からヴォーデジール2008、2006、2005(参考出品)、2000(同)
2008は酸味豊かで口中リフレッシュ、柑橘系果実や白い花のミツのニュアンス。2006は通常と逆でコート・ドールより早く収穫できた年とのこと。熟した果実と厚みのある味わい、熟成が楽しみなワイン。2005は第一香は閉じ気味。上品な酸、クルミやナッツ、白い花のミツを連想させる香りと味わい。2000は最も魅力を感じたワイン。ミツロウやナッツの香り、スパイシーでミネラル感があり、複雑で豊潤。

右がクロ・デ・ムーシュ・ブラン2001(参考出品)
タンニン・酸・アルコールのバランスが取れたワイン。ヴァニラ、ハチミツ、アーモンドなどの香り、上品な酸味とミネラル感、口中で持続する丸みのある味わい。

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左からクロ・デ・ムーシュ・ルージュ2005、2003(参考出品)、1999(同)、1993(同)、1990(同)
2005は赤い果実たっぷりの若々しいワイン、2003は麦わら、ヨモギの香りが顕著、凝縮感のあるワイン。1999はソフトなタンニンと旨味のある味わい、1993は5つの中で酸味が一番高く、アルコールは一番低め。酸を予感させる赤系果実から甘草、森の下草、ミントのニュアンス。1990はオレンジを含む色調でヨモギや甘草の香り、バランスの取れた飲みやすいワイン。

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ジョセフ・ドルーアンの会長&社長を囲んでの画像は・・・4月から輸入元三国ワイン(株)の社長に就任なさった髙栁昌之氏(右)と今井潤前社長(現顧問)です。今井顧問はビルカール・サルモンやアラン・ブリュモンなど数多くの著名生産者を取り込み、同社のワインイメージを大きく変えた立役者。私もビルカール・サルモン、特にロゼには完全に魅了されているひとりです! 
今井顧問、お疲れ様でした。今後ともご尽力ください。髙栁社長、何卒よろしくお願いいたします。

速報[るんるん]
明日(11日)開催のドルーアンワイン試飲会@上野毛VINSANTE、お薦めですよ♪
>>>http://vinsante.blog70.fc2.com/blog-entry-16.html




2日目はガラ・ディナーでした。最高にラッキーだったのがカーヴ・ド・リラックスの内藤邦夫代表なのですが、まずはこのブログからご覧ください~(笑) >>>http://caverelax.com/nikki2010/1004/0407/0407.html

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内藤大魔王のリポートと重なる部分は控えめにして・・・
拙ブログはロベール会長の笑顔からスタートします。

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ボーヌ プルミエ・クリュ・クロ・デ・ムーシュ・ブラン2005
クロ・デ・ムーシュはモンラッシェとコルトン・シャルルマーニュの間に位置しており、前者の力強さとエレガンス、後者のミネラル感とフレッシュさを併せ持つ逸品。マグナムサイズでサービスされました。ラベルの左側Closの字の上に“6匹”の蜂が飛んでいますが、これは大事なマークです。

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シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ・ボード1990
若干紫色を残した色調、凝縮感と旨味があり、口中では鉄分のニュアンスも。

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クロ・ド・ヴージョ グラン・クリュ1978
オレンジ色を含む色調。香りは甘草、ヨモギ、スパイス、干ぶどうなど様々。
1978年ながら若さがあり、ヴィンテージの底力が伝わってくるワイン。

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ワインが注がれた段階で香りがまわりに広がって~

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左がシャンボール・ミュジニー、右がクロ・ド・ヴージョ
色の違いが画面から伝わると嬉しいのですが・・・

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チーズ、特にコンテが美味美味。ワインとのマリアージュも最高でした。

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モンラッシェ・マルキ・ド・ラギッシュ グラン・クリュ2003
輝きのある黄金色、供出時の温度が少し低かったので香りの立ち上がりは控え目。
温度の変化で香り芳醇、味わいまろやか、長~く続く余韻。

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抽選会ではロベール会長がクジを引いて・・・。
内藤代表のマグナムボトルはすご~く羨ましいのですけれど、当選は「カーヴ・ド・リラックスでドルーアンのワインをどんどん売りなさ~い」という商売の神様からのメッセージかも(笑)、内藤代表に期待ですね。

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最後はロベール会長&フレデリック社長とご一緒した記念ショットで〆ます。
1つ前のブログにシャンパンチェアの葉山語録「丈夫な爪と下心」を書いたばかりだったので、葉山考太郎さん(右)との久々の再会も嬉しかったです。

三国ワイン株式会社の髙栁社長はじめ、社員の皆様には大変お世話になりました。
ありがとうございました!!
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コメント 4

yuka

おお~凄いワインばっかりですね☆
特に90年のシャンボル・ミュジニーと78のクロ・ヴージョ!!
ステキすぎる~!!
by yuka (2010-04-11 17:40) 

fumiko

Winoさん、チェックありがとうございました♪

yukaさん、チェック&コメント、ありがとうございます♪
私のお気に入りはクロ・デ・ムーシュ・ブランなのですが、いつ飲んでも期待を裏切らない魅力的なワインだと思っています。
女性的なシャンボール・ミュジニー、男性的なクロ・ド・ヴージョ、という定石通りのスタイルだったので、とても勉強になりました。
この日のピカ一はクロ・ド・ヴージョ1978!
by fumiko (2010-04-12 00:00) 

fumiko

kojiさ~ん
ジョセフ・ドルーアンの130周年記念イヴェントへのチェック、感謝です♪
by fumiko (2010-04-13 23:59) 

fumiko

vientre-dolorさん、チェックありがとうございます♪

by fumiko (2010-04-15 21:04) 

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