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ジェフ・ブリッジスがアカデミー賞主演男優賞を手にした『クレイジー・ハート』は6月公開です!! [映画でワイン・レッスン]

5度目のノミネートで待望のアカデミー主演男優賞の栄誉に輝いたジェフ・ブリッジス
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[コピーライト]2009 Twentieth Century Fox

かつては一世を風靡したこともある伝説のシンガーソングライターのバッド・ブレイク(J・ブリッジス)は、家族との関係修復もできず、人気者になっている愛弟子トミー・スウィート(コリン・ファレル)には嫉妬し、ウイスキーとタバコ漬けになりながらドサ回りを続けている欠点だらけの男である。50歳を過ぎた体は鈍(なま)り気味で恋には無縁かと思われたが、取材が縁で知り合ったシングルマザーのジーン・クラドック(M・ギレンホール)との出会いによって、ふたりはお互いの寂しさを埋め合うかのようにふれあいを求めて・・・

音楽に通じているブリッジスの歌声が何と言ってもイイんです! ライブシーンで魅せるトミーとの競演も素敵!!アカデミー主題歌賞「The Weary Kind」も取っていますし、ね。

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[コピーライト]2009 Twentieth Century Fox
6月12日(土)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
配給:20世紀フォックス映画

■スタッフ  
監督・脚本・製作:スコット・クーパー/製作:T・ボーン・バーネット、ロバート・デュバル/音楽:T・ボーン・バーネット
■キャスト  
ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール、ロバート・デュバル、コリン・ファレル

主人公がアルコール依存症という映画には、ジャック・レモンの『酒とバラの日々』やニコラス・ケイジが主演男優賞を取った『リービングラスベガス』などがあります。『クレージー・ハート』の主人公バッド・ブレイクも同じ病気なのですが、先の2作品との決定的な違いは、依存症を克服して人生の再生を描いたという点です。
この役は加齢したジェフ・ブリッジスだから出来たハマリ役、そう思って観た映画でした!

バッド・ブレイク愛飲のウイスキーは
当然のことながら、ウイスキーを飲むシーンが多く、ボトルや箱にも『McClureマクルーア』の名が!
「聞いたことがないなぁ~」と思いながら帰宅。日本で一番ウイスキーに詳しい洋酒研究家の福西英三先生に電話してみました。先生は「え~、マクルーア。聞いたことがないし、辞典でMからはじまる名前を調べているけどないね~。依存症という設定なので、実在しないウイスキーかも知れないよ。モルトウイスキーのトップであるマッカランをイメージさせる感じだけどね~」とおっしゃっていました。で・・・結果は、先生の答えがピンポ~ンでした!!!

後日、20世紀フォックスから届いた情報で次のようなことがわかりました。
ワイルドターキーやジャックダニエルのように名の通ったウイスキーはバッドのような依存症と関わりあいたくないということで、マクルーアという架空のウィスキーを作ったようです。納得できます。このマクルーアという名はディレクターのスコット・クーパーのミドルネームだったとか。




シャンパン・チェアが登場する『フィッシャー・キング』
ジェフ・ブリッジスが出演していた過去の映画の中で、印象深かったのが『恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』と『フィッシャー・キング』です。ともに“映画とワイン”関連だからなのですが、特に『フィッシャー・キング』には可愛い小物が出てくるのですよ。

ロビン・ウィリアムス演じるホームレスのパリーとの奇妙な友情を描いたお話で・・・ジャック(J・ブリッジス)はパリーのために、彼の憧れの女性リディアを誘い、ダブルデイトを計画します。夜の公園を歩いていて、パリーはゴミ箱の中から“あるもの”を拾い、それをリディアにプレゼントするのですが、その時のセリフが、「ゴミの中にも美しいものがある」
パリーの手のひらから出てきたのは、シャンパンのキャップシールとミュズレ(針金)から作った可愛い椅子。映画の中でキラリと光るワン・シーンでした!

下の画像はシャンパン・チェアの作業工程です。2006年に葉山考太郎氏からいただいたもので、左から右の順で見ていくと、可愛い椅子が作れます、お時間があれば、お試しください~♪

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葉山氏は「シャンパン・チェア作りに必要なのは、丈夫な爪と、下心ですね」とおっしゃっていましたが、パリーも想いを寄せる女性のために椅子作りをしていた訳で、葉山語録は今でも健在です(笑)

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yuka

「聖なる酔っ払い」も好きです。店の前にTSUTAYAが出来たので今度は「Garçon!」も借りる予定です♪

by yuka (2010-04-04 17:06) 

YUTAKA

自戒を込めた拙ブログの名前の由来『酒とバラの日々』、
『リービング・ラスベガス』、そして『フィッシャー・キング』と
好きな映画の名前ばかり出てきますが、ぜひ、先生お勧めの
『クレイジー・ハート』を観に行きたいと思います!
by YUTAKA (2010-04-04 18:02) 

hako

花見の記事を見て、葉山さんのHPのことを思い出して居たのですが、
椅子作りのコメントも、面白いですね。
by hako (2010-04-04 22:34) 

fumiko

yukaさん! 『聖なる酔っぱらいの伝説』をご存知とは!
不思議な雰囲気がありますよね。
ルトガー・ハウアーの映画は『ブレード・ランナー』と『聖なる・・・』
だけは観ています。
私はイヴ・モンタン好きなのですが、
『ギャルソン』にはペリエ・ジュエのシャンパンが出てきますよ。
告知したばかりの映画とワインのマリアージュ@みつ和はロートレック
の食卓がテーマなんです! お時間が合えば・・・
http://www.non-solo-vino.net/topics17.html


YUTAKAさ~ん
貴ブログ名『Days of Wine and Roses』と同名の映画は、
ロマンチックなタイトルと内容のギャップが大きい映画ですが、
YUTAKAファミリーは映画のようなご夫妻にはならないで、ね(笑)
『クレージー・ハート』はJ・ブリッジスの音楽的センスが、
最高に輝いている映画だと思いました。


hakoさん、葉山さんはトークも文章もユニーク。
椅子作りのコメントはまさに葉山流ですね!!
by fumiko (2010-04-05 00:08) 

fumiko

kojiさん、チェックありがとうございました♪
貴ブログでのアルコール依存症情報、期待します!!
by fumiko (2010-04-05 22:44) 

fumiko

Winoさん、チェックありがとうございました♪

vientre-dolorさま、チェック、ありがとうございました!

toshiroさま、はじめまして。チェックいただき感謝です!

by fumiko (2010-04-07 00:12) 

えめぞ~

Leaving Lasvegasは名作ですねー
主人公の転落感とStingのメローな曲が最高です。
サントラまで持ってます♪

まだ枯れるような年齢ではない(あってはいけない)のですが、
ああいう枯れ感は好きだったりします。

クレイジーハート見に行って見ますー


by えめぞ~ (2010-04-07 15:06) 

fumiko

えめさんが『リービング・ラスベガス』好きだったとは!
テーマ曲がスティングだったことは忘れていました、再チェックしてみます。
by fumiko (2010-04-08 00:59) 

fumiko

kaedepapaさん、チェック、ありがとうございました!
by fumiko (2011-04-07 19:26) 

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