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良いですね♪ 『ディアボロ・ヴァロワ』と『ジャック・セロス』 [オープンカレッジ]

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今年最初のシャンパン編(1月27日)は、コート・デ・ブラン地区クラマン村に本拠地を置くメゾン
『Diebolt-Valloisディアボロ・ヴァロワ』を取り上げました。
気配りのあるURLは>>>http://www.diebolt-vallois.com
現在輸入されているのは4アイテムです。左から
#1:Tradition Brut NV トラディション・ブリュットNV
 シャルドネ40%、ピノ・ノワール30~40%、ピノ・ムニエ20~30%
#2:Blanc de Blancs NV ブラン・ド・ブランNV
 シャルドネ100%
#4:Grand Cru Cuvee Prestige NV グラン・クリュ キュヴェ・プレスティージュNV
 シャルドネ100%、講座生の一番人気でした!
#5:Fleur de Passion2004 フルール・ド・パッション2004
 シャルドネ100%

秀逸なブラン・ド・ブランを造るメゾンなので
今回対抗させるべく用意したのは『Jacques Selosseジャック・セロス』です!
>>>http://www.asahi.com/food/column/champagne/TKY200906150117.html
#3:Brut Initial Blanc de Blancs NV ブリュット・イニシャル・ブラン・ド・ブランNV
高級な白ワインの印象です。厚みがあって複雑、長~い余韻、良いですね♪

予想通リ、素晴らしい競演になりました♪

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グラスを真横、真上から観察すると、それぞれの微妙な色調の違いを感じ取ることができます。

私がディアボロ・ヴァロワに興味を惹かれたのは、昨年10月の京都『和久傳』訪問がキッカケです。
同店のグラス・シャンパーニュが#2だったのです。
>>>http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2009-10-17

「なぜこのシャンパンを?」という質問に、馬場料理長は「飲みやすく、上質な口当たりのものという点をコンセプトに多くのシャンパンを試飲してそれらの中から選びました。和食にはブラン・ド・ブランが良いと思っています」と答えてくださいました。確かに“和食”との相性は素晴らしいと感じます。

実は講座に出す前に、もう1度味わいを確認したくて、私的に#1#2を購入してチェックしてみました。生地が本当にキレイなシャンパンで、特に#2は和食全般と良くマッチしました。
#4は大樽、#5は220Lの小樽を使っているので、樽使いのジャック・セロスを加えた#3、#4、#5は面白い比較試飲になりました。

そして、最後のお楽しみとして用意したのが和久傳のお菓子「古の実 くるみ」と「黒豆菓子 艶ほくろ」
折角、和久傳定番のシャンパンをテイスティングするのですから、同店の上品な銘菓も味わっていただかないと・・・ということで講座生の皆さんにはマリアージュを楽しんでいただけたことと思います。#4#5に感じるナッツ風味がくるみや黒豆の焦げたニュアンスと良く合い、おいしい授業になりましたよね♪

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この日は、毎日新聞社が刊行しているタウン誌の取材も入っていたので、ライターさんにもシャンパンの奥深さを体験していただくことができました。2時間、お疲れ様でした!
3月上旬には発刊予定だそうです。講座生の皆さ~ん、取材協力、ありがとうございました。
ステキな笑顔の皆さんが掲載されると良いですね、お楽しみに(笑)

すでにカレンダーは2月、今週は私のお誕生日週間です!
今週はミシュランをお断りした私の癒しの場所『太古八』や、ミシュランで2つ星をゲットして話題になった『青草窠 』で、たくさんの元気をもらえそうです♪


[るんるん]インフォメーション
現役の醸造家の中で私が大尊敬しているおひとりがメルシャン(株)の安蔵光弘氏です。
安蔵氏は拙HPの中の『プロの流儀』の回答者をしてくださっていますし、この項で引用したasahi.com『フランス発 穫りたてシャンパーニュ・リポート 』で固形の硫黄ベレットについても、わかりやすい解説をしてくださっています。その安蔵氏から、「4月から月1回のペースで半年間、ワイン講座を担当することになりました」という案内が届きました。知性派で専門的な事柄をわかりやすく伝えることができるのが安蔵氏の最大の魅力です。安蔵講師と半年お付き合いいただける方!
是非とも、ご参加ください。単発の参加が可能なら、私も受講したい気分です♪

安蔵氏は「講座が成立したら、ボルドーで経験してきたことを中心に現場に近い視点を維持して話そうと思います。テイスティングは、科学的な(再現性のある)テイスティングの導入部分をご紹介したいと思っています」とおっしゃっています。

『アカデミー・デュ・ヴァン』の安蔵講座のご案内↓
The Art and Science of Wine ~醸造家が語るリアルなワインづくり~
愛好家にとって、ワインは夢でありファンタジーであるべきです。マーケッターたちは愛好家の夢をふくらませるべく、巧みな美辞麗句でワインを装い、都合の悪いことは隠します。一方、ワインづくりの現場で栽培家・醸造家たちが日々格闘しているのは、過酷なむきだしの現実です。造り手たちは、ファンタジーの向こう側にある科学と技術の世界に生きつつ、持てる情熱と能力を一本のワインに注ぎ込んでいます。
本講座では、日本を代表する若手醸造家の安蔵光弘が、現場の視点からリアルなワインづくりを縦横無尽に語ります。
>>>http://www.adv.gr.jp/cat/curriculum/tokyo/201004/882/K-1004-6T.html
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fumiko

YUTAKAさん

チェック、ありがとうございました♪
たくさんの画像がある時は、スライドショーもイイですね~
機械に弱い私は最初からパスですが・・・


Lilium様

フレッシュなLiliumさんからの、素敵なエールを励みに頑張ります!!
ありがとうございました♪
by fumiko (2010-02-01 20:17) 

YUTAKA

ぜひ、Diebolt-Vallois の Blanc de Blancs を日本料理店に持ち込んで
試してみたいと思います。
我が家の Jacques Selosse の在庫も、あと僅か・・・ NYC ではとても
レアで高いと聞きました。

安蔵氏のレクチャーを一度聴いたことがあるのですが、とても分かりやすく
科学的で、もっともっと知りたいと当時思いました。で、ミーハーな僕は
安蔵氏のサイン本を大切に持っています(笑)。「水曜日」というところが
微妙な感じですが ^^;、機会があれば参加してみたいです!
貴重な情報を、ありがとうございました。
by YUTAKA (2010-02-01 23:46) 

kowa

ワイナロマはとても勉強になりました。よくワインの香りの表現で「○○な香り」「ちょっと青みがかった△の香り」などという表現がありますが実は人それぞれに感じている香りが違っているので、これで標準化できるとすごいですね。しかも安全なものでできているとなると、ちょっと家に一個ほしいですね。
今回は同じメゾンが4つ。結果をみるとどうなの!というところですが、ブランドで飲むとどれもすばらしく、それぞれが素晴らしいポテンシャルを発揮して、一緒だなんてとてもわかりませんでした。
ただ#3だけは色も輝きのある黄金色で時間がたつほどにベースとなる白ワインのパワーが感じられ、なんだか命の塊を飲んでるようでしたよ~
さすが先生の愛する「ジャック・セロス」なんですね。
by kowa (2010-02-02 00:24) 

fumiko

kowaさん

ブログ作り、操作の仕方に慣れてきましたか?
チェック&ご丁寧なコメントありがとうございます!

どれも素晴らしいシャンパンでしたよね。
皆さんがとても良い推理をしていたので、私は感心して聞いていました。
ジャック・セロスに関して言えば、asahi.comに書いた通りなのですが、
セラーに静かに熟成させておいて、
10年、20年後に飲みたいシャンパンと言えますね♪

kowaさんは『和久傳』のお菓子のことも書きたかったのでは(笑)


YUTAKAさん

2月1日は東京も久々の雪景色、真っ白です!
それこそ、Blanc de Blancsの世界です。
こんな日こそ、ディアボロ・ヴァロワを飲んで欲しいです。
そうそう、今の時期、ふぐにポン酢のマリアージュもイイですよ。

安蔵講師のワイン講座には醸造に関わる方たちの参加ですぐ埋まると推測しています。

by fumiko (2010-02-02 01:38) 

hako

kowaさんところと、二元中継で、講座の盛り上がりが
良く伝わってきます。iPhoneからだと、ディアボロ•ヴァロア
打つのが難しいですが、インパクトのある名前ですね。
和食と一緒にトライしたいものです。
by hako (2010-02-02 06:27) 

ぱんだしゅりけん

ご無沙汰しております。

以前させて頂いた質問にご回答いただいていたのに気がついておりませんでした^^;
ご回答ありがとうございます。お礼遅くなりすみません。

過酸化脂質のお話、大変興味深かったです。私がワイン会をさせていただいたお寿司屋さんは、ネタの鮮度は申し分のないお店でしたから、過酸化脂質の蓄積は無く、上手く油脂のように魚の脂が働いてくれたのかもしれません。
そういえば、「オーストリアのワイン 文化の香り」のサイトにあった記事のなかで、からすみとのマリアージュについてですが、「青柳」の小山氏が鮮度について言及されていらっしゃった事を思い出しました。

シャンパーニュのセミナーいいですね~。こうやっていくつもの種類、それも泡を試す事ができる機会ってなかなかありませんし。
ディアボロ・ヴァロワは比較的、シャンパーニュの中ではですが、手頃な値段で完成度の高い味わいを楽しめますよね。

そういえば、グラスはフルートグラスではなくテイスティンググラスをお使いのようですが、やはり香りが感じやすいようにということでですか?
by ぱんだしゅりけん (2010-02-02 08:20) 

fumiko

hakoさん

『バベットの晩餐会』鑑賞のチャンスがあると良いですね。
『ディアボロ・ヴァロワ』とよく似た感じで『デュヴァル・ルロワ』もあり、覚えるのに混乱するかも知れません(笑)

ともに素晴らしいメゾンで、後者には昨年3月お邪魔しましたが、シャンパンーニュ地方にはステキなマダムがたくさんいらっしゃいます♪


ぱんだしゅりけん様

だいぶ以前の回答でした(笑)、気が付かれて良かったです。

「からすみ」にはやっぱり日本酒ですね。
予算が合わない時は「ミモレット」で代用、目を瞑ってミモレットを合わせると、「偽からすみ」になるので面白いです。

>グラスはフルートグラスではなくテイスティンググラスをお使いのようですが、やはり香りが感じやすいようにということでですか?

昭和女子大学のカレッジなので、テイスティンググラスを使っています。
シャンパン編以外の品種別講座もあるので。
フルートグラスを使ってシャンパンを利酒する時は、課外授業やNon Solo Vinoでの催事になります。

アンセルム・セロスは「シャンパンは白ワインのグラスで」とおっしゃっているので、asahi.comのジャック・セロスリポートでご確認いただけたはず。
確かに香りが取りやすいと思います。
by fumiko (2010-02-02 11:07) 

fumiko

HALさん、ありがとうございます!
画像はどれも素晴らしいと思います!!
by fumiko (2010-02-08 23:02) 

miumiu

すっかりチェックが遅れてしまいました。
相変わらず、素敵なラインナップのカレッジですね。
私は色を見ただけで、既に3番が一番タイプです!(笑

by miumiu (2010-02-14 15:58) 

fumiko

miumiuさん、チェック&コメント、ありがとうございます。
>私は色を見ただけで、既に3番が一番タイプです!(笑
もちろん、わかります(笑)、ましてやジャック・セロスですし、ね。



by fumiko (2010-02-14 23:16) 

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