『甲州きいろ香』の初ヴィンテージ2004&富永良子さんとの再会 [ワイン]
「甲州きいろ香」の生みの親、故富永敬俊博士の半生を綴った『甲州のアロマ』が発売されました。
拙オフィシャルサイトの特選コラム に「きいろ香誕生までの経緯」、「きいろ香完結」を掲載していますので、博士にまつわる新刊も、そのコーナーで紹介させていただきました。
一時帰国中の良子夫人と5ヶ月ぶりの再会を果たすことができた私は、博士の写真が掲載されている右ページに良子さんから心のこもったメッセージもいただいて・・・大切にしなければ!!
そしてもう1つ、素敵なことが♪
再会当日、粋な計らいをしてくださった方がいるのです。味さんこと、メルシャン勝沼ワイナリーの味村興成ワインメーカー、私は味さんのファンなのですが、良子さんと伺った江戸料理『太古八』に「きいろ香」の初ヴィンテージ2004と最新ヴィンテージ2008を用意しておいてくださったのです!
2005年に初デビューした「きいろ香2004」は富永博士が手がけた記念すべき最初のヴィンテージ。良子さんが喜んでくださったのは言うまでもありません。味さ~ん、ありがとうございました♪
きいろ香は長熟タイプのワインではないものの、2004年ヴィンテージは5年の歳月を経て、とても品良く年を重ねていました。酸も豊かです。“イクラと大根おろしの和え物、柚子風味”と合わせた時、その相性の良さに、思わず顔を見合わせて微笑んでしまったくらいです。
魚卵と合わせても全然生臭くならない組み合わせは、“数の子と日本酒”を体験なさった方には十分おわかりいただけると思います。甲州ぶどうと和食とのマリアージュを再認識したひとときでした。
博士の手を離れてデビューした2008年ヴィンテージは柑橘系果実の風味を備えたフレッシュ&フルーティなワインで、後味には甲州ぶどう独特のビターさも。6月にテイスティングした時より、今回のほうがバランスも良く、チャーミングな印象でした。
私は日向夏の風情を感じる2005年ヴィンテージが好きなのですが、2008年に共通するニュアンスを感じました。日向夏に触れた過去のブログ、“アロマっ子(博士のハンドルネーム)”のコメントも今は懐かしい思い出です。
http://non-solo-vino.blog.so-net.ne.jp/2006-02-25-3
2009-08-13 22:23
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コメント(3)
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日本ワインの良きサポーターWinoさん、チェックありがとうございました♪
by fumiko (2009-08-16 22:32)
「甲州のアロマ」一気に読ませていただきました。
思いがけず、亡くなった父と釣り場で接点があったかもしれないと、驚いて益々引き込まれて読んでしまいました。
今となっては父にも博士にも聞いてみることができないのが残念です。
日本ワインに対する印象が変わったきっかけになった「きいろ香」のこれからを楽しみにしています。
このブログを読んでいたら、2008年の「きいろ香」をもう一度買って飲んでみたくなりました。
by shiomi (2009-08-19 00:00)
親愛なるshiomi様
「きいろ香」はshiomiさんの日本ワイン観を確かに変えましたよね。
2008年ヴィンテージは6月にテイスティングした時と変化しています。
是非ご自身の舌で確かめてみてください♪
10月には山梨野外研修もあります。
今年も中味の濃い2日間にしましょう!!
by fumiko (2009-08-19 20:26)