ボランジェグループのシャンパンブランド『アヤラ(AYALA)』のノン・ドザージュを体験 [オープンカレッジ]
シャンパンの最近のトレンドは、ノン・ドザージュ※1のタイプです。
エペルネのメゾン『ポル・ロジェ』は昨年6月、ノン・ドザージュのブリュット・ナチュール『ピュア』を
発売しましたが、プレス会見のために来日していたノワイエル社長はその時、 次のように宣言し
ていました。「ロゼ人気に続き、今後市場で注目されるのはノン・ドザージュ!」と。
ということで、今回は3種類の“ノン・ドザージュ”にフォーカスしてみました!!
メゾンは2005年にボランジェグループの一員となった、アイ村の『アヤラ』です。
※1:ノン・ドザージュは糖分添加しないタイプ。
シャンパン造りは、ぶどう収穫→圧搾→1次発酵→ブレンド→瓶詰→瓶内2次発酵→動瓶→滓抜き(デゴルジュマン)→門出のリキュール(ドザージュ)→打栓の順で行うが、ドザージュは滓抜きで目減りしてしまった分を補う目的で、リキュール(シャンパンの原酒に糖分を加えたもの)を添加、味を調整する。その程度により、最辛口ブリュット・ナチュール、エクストラ・ブリュット、エクストラ・ドライ、ブリュット、セック、ドゥミ・セック、ドゥー最甘口に分類できる。
第1フライト
#1:ブリュット・マジュールNV
PN45%、CH30%、PM25%のブレンドでドザージュは7.95g/L
#2:ブリュット・ナチュール ゼロ・ドザージュNV
ブレンド比率は#1とすべて同じ、ドザージュは無(0g/L)
構成比率は#1、#2ともベースワインは2005年ヴィンテージ85%、リザーヴワイン(PNとCH)15%
#1は泡立ちも活発で口中で最初に感じる印象はソフト。#2はドライなので舌全体に迫ってくる味わい。2つとも同じベースながら、ミネラルの存在をより強く感じるのは#2
第2フライト
#3:ロゼ・マジュールNV
CH51%、PN30%、PM10%、マルイユ・シュール・アイのPNを9%ブレンド、ドザージュは7.50g/L
#4:キュヴェ・ロゼ・ナチュールNV
CH53%、PN39%、マルイユ・シュール・アイのPNを8%ブレンド、ドザージュは無(0g/L)、残糖1.5g/L未満
#3は輝きのあるサーモンピンクで、綺麗な酸はすぐりやレッドカラントのような赤い果実を連想させる。#4は2008年4月に初リリースしたシャンパンで、ロゼのノン・ドザージュはきわめて貴重。山ウズラの目の色調。赤ワイン由来のタンニンを余韻に感じたので、この点についてアヤラ社のエルヴェ・オーギュスタン氏に質問したところ、「現在流通しているロゼ・ナチュールのベースワインは2002年ヴィンテージであり、それ自体タンニンがしっかりしていました。次にデビューするロゼ・ナチュールは2006年ヴィンテージがベースになるので、タンニンの印象はよりソフトになります」との回答をいただきました。
珍しいノン・ドザージュ・ロゼとのマリアージュを講座生に提案してみたかったので、授業開始前に地元のスーパーに寄り、オードブル用のアーモンド入りプロセスチーズを購入。早速合わせてみました。結果は大成功! #4にはグレープフルーツ(ルビー)の内側の白皮に感じるエグミ感があり、香ばしさも備えているので、チーズに入っているアーモンドチップと脂分と良くマッチ。ノン・ドザージュはやはり食べ物と合わせることで本領を発揮しますね!
第3フライト
#5:ペルル・ダヤラ2002
CH80%、PN20、ドザージュの量は現地に確認中
#6:ペルル・ダヤラ・ナチュール2002
#5と同じブレンド比率、ドザージュは無(0g/L)、残糖約2g/L
#5、#6は同社のキュヴェ・プレステージ・シャンパンで、ぶどうはグラン・クリュとプルミエ・クリュのみ使用。プレステージクラスのノン・ドザージュ・シャンパンは希少、生産したアヤラは先駆者的存在と言えます。
#6の2002年ヴィンテージは2009年6月1日にリリースしたばかり。2アイテムともシャンパンのベースはすべて同じで異なるのはドザージュの量だけですが、生き生きした酸が魅力。7年経過しているにも関わらず、とてもフレッシュなので、私はあと10年は寝かせておきたいなぁと感じました!
アヤラは、とにかく酸が綺麗。スリムで繊細、柑橘系果実の内皮に感じるエグミ感と余韻に残る上品な酸が特徴ですね。
アヤラの輸入元は株式会社アルカン
>>>http://www.arcane-jp.com/
エペルネのメゾン『ポル・ロジェ』は昨年6月、ノン・ドザージュのブリュット・ナチュール『ピュア』を
発売しましたが、プレス会見のために来日していたノワイエル社長はその時、 次のように宣言し
ていました。「ロゼ人気に続き、今後市場で注目されるのはノン・ドザージュ!」と。
ということで、今回は3種類の“ノン・ドザージュ”にフォーカスしてみました!!
メゾンは2005年にボランジェグループの一員となった、アイ村の『アヤラ』です。
※1:ノン・ドザージュは糖分添加しないタイプ。
シャンパン造りは、ぶどう収穫→圧搾→1次発酵→ブレンド→瓶詰→瓶内2次発酵→動瓶→滓抜き(デゴルジュマン)→門出のリキュール(ドザージュ)→打栓の順で行うが、ドザージュは滓抜きで目減りしてしまった分を補う目的で、リキュール(シャンパンの原酒に糖分を加えたもの)を添加、味を調整する。その程度により、最辛口ブリュット・ナチュール、エクストラ・ブリュット、エクストラ・ドライ、ブリュット、セック、ドゥミ・セック、ドゥー最甘口に分類できる。
第1フライト
#1:ブリュット・マジュールNV
PN45%、CH30%、PM25%のブレンドでドザージュは7.95g/L
#2:ブリュット・ナチュール ゼロ・ドザージュNV
ブレンド比率は#1とすべて同じ、ドザージュは無(0g/L)
構成比率は#1、#2ともベースワインは2005年ヴィンテージ85%、リザーヴワイン(PNとCH)15%
#1は泡立ちも活発で口中で最初に感じる印象はソフト。#2はドライなので舌全体に迫ってくる味わい。2つとも同じベースながら、ミネラルの存在をより強く感じるのは#2
第2フライト
#3:ロゼ・マジュールNV
CH51%、PN30%、PM10%、マルイユ・シュール・アイのPNを9%ブレンド、ドザージュは7.50g/L
#4:キュヴェ・ロゼ・ナチュールNV
CH53%、PN39%、マルイユ・シュール・アイのPNを8%ブレンド、ドザージュは無(0g/L)、残糖1.5g/L未満
#3は輝きのあるサーモンピンクで、綺麗な酸はすぐりやレッドカラントのような赤い果実を連想させる。#4は2008年4月に初リリースしたシャンパンで、ロゼのノン・ドザージュはきわめて貴重。山ウズラの目の色調。赤ワイン由来のタンニンを余韻に感じたので、この点についてアヤラ社のエルヴェ・オーギュスタン氏に質問したところ、「現在流通しているロゼ・ナチュールのベースワインは2002年ヴィンテージであり、それ自体タンニンがしっかりしていました。次にデビューするロゼ・ナチュールは2006年ヴィンテージがベースになるので、タンニンの印象はよりソフトになります」との回答をいただきました。
珍しいノン・ドザージュ・ロゼとのマリアージュを講座生に提案してみたかったので、授業開始前に地元のスーパーに寄り、オードブル用のアーモンド入りプロセスチーズを購入。早速合わせてみました。結果は大成功! #4にはグレープフルーツ(ルビー)の内側の白皮に感じるエグミ感があり、香ばしさも備えているので、チーズに入っているアーモンドチップと脂分と良くマッチ。ノン・ドザージュはやはり食べ物と合わせることで本領を発揮しますね!
第3フライト
#5:ペルル・ダヤラ2002
CH80%、PN20、ドザージュの量は現地に確認中
#6:ペルル・ダヤラ・ナチュール2002
#5と同じブレンド比率、ドザージュは無(0g/L)、残糖約2g/L
#5、#6は同社のキュヴェ・プレステージ・シャンパンで、ぶどうはグラン・クリュとプルミエ・クリュのみ使用。プレステージクラスのノン・ドザージュ・シャンパンは希少、生産したアヤラは先駆者的存在と言えます。
#6の2002年ヴィンテージは2009年6月1日にリリースしたばかり。2アイテムともシャンパンのベースはすべて同じで異なるのはドザージュの量だけですが、生き生きした酸が魅力。7年経過しているにも関わらず、とてもフレッシュなので、私はあと10年は寝かせておきたいなぁと感じました!
アヤラは、とにかく酸が綺麗。スリムで繊細、柑橘系果実の内皮に感じるエグミ感と余韻に残る上品な酸が特徴ですね。
アヤラの輸入元は株式会社アルカン
>>>http://www.arcane-jp.com/
2009-08-08 15:23
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コメント(4)
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興味深い講座ありがとうございました。
ドサージュ0との比較で第3フライトまで続いて、とてもよい勉強になりました。アーモンドのチーズとあわせればもちろんでしたが、単独で飲んでもayalaのドサージュ0は結構良いかなと私は思いました。
by Digodices (2009-08-09 21:56)
Winoさん、チェックありがとうございました。
Digodices-sama, 受講感想、嬉しく思います♪
ドザージュ・ゼロのタイプをテイスティングして、その味わいが瞬時にわかる方は、シャンパンを相当量飲んでいらっしゃる方だと思います。
これからも興味惹かれることはどんどん取り入れて講座を進めていきます。
お楽しみに!!
by fumiko (2009-08-10 12:26)
ボランジェグループのアヤラ!
ボランジェとアヤラは個性が全然違うので面白いです。
hakoさんのイメージだと、ボランジェのほうが似合いそうです。
by fumiko (2010-02-07 21:27)
早速、見に来ていただき、ありがとうございます。
ボトルから判断すると、ブリュット・マジュールでしたね。
ちょっと、まろやかな印象だったのが意外でした。
by hako (2010-02-07 21:41)