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日本ワインのホットな話題 [asahi.com]

2年ぶりの降雪ですね、借景の雪景色も2年ぶりです。


独立行政法人酒類総合研究所をご存知ですか?
同研究所のサイトには、“日本で唯一のお酒に関する国の研究機関”と表記されています。 この研究所がEU公認のワイン分析機関として登録されたことで、日本ワインに変化がおきました。
1月第4週目のワインの歳時記はその話題です。
ワインの分析検査は昨年11月から開始されたようですが、クリアしていることが証明されれば、「EU向け輸出ワインの分析・証明書」が発行されます。
第1号は山梨県の甲州ワイン『Koshuキュヴェ・ドゥニ・デュブルデュー』でした。



酒類総合研究所では、申請を受理した次なるワインの分析検査を進めているところだそうです。 第2号ワインがどのワイナリーの、どのワインなのか、楽しみです。


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コメント 7

鈴木良香

はじめまして。
甲州は最近数年、メルシャン、中央葡萄酒、勝沼醸造等が柑橘系の香りを特徴を持つワインを作るようになりました。甲州にとって画期的な変化というか発見だと思います。ただ、メルシャンが技術を中小のワイナリーへ開示しているためか、山梨の甲州の方向性が同じになってしまっている点は飲み手として選択の幅を狭めているようにも思われます。
中央葡萄酒のキュヴェ・ドゥニ・デュブルデューはアルコール度数が10%と低い度数だったように記憶しています。多分補糖をしていなと想像しますが、もしそうであれば素晴らしいことです。補糖し、アルコール度数を上げることにより骨格を作るという考えもあるでしょうが、糖分が上がらない甲州をそのままワインにすることによりテロワールを語るに値するワインになります。欧米人に比べた体格が劣る日本人には、若干低いアルコール度数のワインは合っています。最近地球の温暖化によるのでしょうが、ブドウの糖度が上がり、アルコール度数が高いワインは私には飲み疲れます。まあ、私が年をとったということも原因でしょうが(笑)。
by 鈴木良香 (2008-01-26 19:05) 

AKI

冨美子先生

綺麗な雪の写真ですね。

『Koshuキュヴェ・ドゥニ・デュブルデュー』
ロサンゼルスの日本食レストランにも
オンリストされていました。

寒そうですのでお風邪など召されませんように
お過ごしくださいませ。
by AKI (2008-01-27 20:42) 

fumiko

鈴木良香様

はじめまして、拙ブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございました。
「良香」なるお名前、ワインのかぐわしい香りを連想させるようなイメージで。

鈴木様はワインを相当飲み慣れた方だと推察いたしました。メルシャンさんの技術開示で甲州ワインの質が上がったことはメリットです。で・・・これからの甲州は、生産者名を打ち出したぶどうを原料にしたタイプ、また産地を明確に打ち出したタイプに、よりフォーカスしていくように思われます。前者ならダイヤモンド酒造さんが作る生産者名入り甲州など、味わいも素晴らしいです。

『Koshuキュヴェ・ドゥニ・デュブルデュー』のデュブルデュー教授は、
「私の目的はぶどう栽培でもワイン造りでもなく、日本の固有品種である甲州から、日本独自の個性をもったワインを造ることであり、それは和食と合わせておいしいと思えるワインでなければなりません」と語っていました。
繊細な味わいが多い日本食、それとのマリアージュを考える時、アルコール度数は当然軽いほうが釣り合いますし、疲れません。

余談ですが、ドイツワインの大家、故古賀守先生がいつもおっしゃっていたのはアルコール度数のこと。「低アルコールだから体を疲れさせないし、私が長寿を保てるのも365日のうち、300日以上ドイツワインを飲んでいるから」と。
by fumiko (2008-01-29 14:41) 

fumiko

winoさん、チェックありがとうございました!


AKIさん、2008年の初雪は2年前よりは軽い感じでした。ブログはホント、良い記録になります(笑)

 『Koshuキュヴェ・ドゥニ・デュブルデュー』 
 ロサンゼルスの日本食レストランにも
 オンリストされていました。

当地での日本ワインの動き、また、教えてください~
by fumiko (2008-01-29 14:45) 

三澤 茂計

今日の勝沼は、今シーズン7度目の降雪に見舞われてます。
青木冨美子さんの雪景色の写真を思い浮かべ、それに連想されてか、
不図、鈴木良香様、AKIさんのコメントを思い出しました。
遅くなりましたが、鈴木様からキュヴェ・ドゥニ・デュブルデュ就いてのコメントがありましたので若干の説明をさせて下さい。
初年度の2004年ヴィンテージは、デュブルデュ教授の指示によって、補糖をしなかった結果、鈴木さんの仰る通りアルコール度数10%のワインでありました。
樽・補酸・濃縮を排除して、ブドウ果実の成分を損なわない点に注力したワインの出来栄えに私自身も驚きました。
期待を裏切るようですが、2005年以降は補糖してます。
EUの基準は、クリアーしてましたので、2006キュヴェ・ドゥニ・デュブルデュ甲州が、国産ワインとして初めてEUに認定されました。
2006キュヴェ・ドゥニ・デュブルデュ甲州のアルコール度数は、約11%であります。
ご興味がありましたら、EUワイン法に基づく内容の一部は、青木さんがブログで紹介してます酒類総合研究所から知る事ができます。

「糖分が上がらない甲州をそのままワインにすることによりテロワールを語るに値するワインになります。」
我が社の力量では、この事を明確化できませんが、ある程度の見解があります。
2002年より、勝沼の山路地帯の地形の特徴を拠り所にして、菱山地区・鳥居平地区(上ノ山・鳥居平・道上の三地域の古地名の通称)の甲州ワインを醸造して参りました。
残糖(還元糖)を極力抑えることによって、果実本来の香りや余韻が打ち消されないワインになりました。
また、補糖・濃縮を抑えた低めのアルコール度数のワインは、繊細な甲州種ワインの特徴を生かします。
このような理由も加味されますが、還元的なワインづくりの影響を受けて、
菱山・鳥居平両地区のワインの特徴が、2005年以降、明確になってきたように思います。
嘗て、低めのアルコール度数のワインを細いと評価され虚しい思いをした事があります。
鈴木さんの御意見は、斬新的であり、我々造り手にとって心強く思います。
テロワール、日本流の風土となるのでしょうか、常日頃から、土壌・地形・気候・ブドウ品種・栽培方法・醸造方法等、これら総てを包括するテロワールを明確に反映したワインづくりを目指す覚悟をして居ります。
by 三澤 茂計 (2008-02-09 18:23) 

fumiko

YUTAKAさん、チェックありがとうございました。
13日の講座は残念ながら欠席の由、月末に再会いたしましょう!
by fumiko (2008-02-09 21:20) 

fumiko

大御所、三澤茂計様

東京は今年3回目の積雪ですが、3日の日以上に積もりそうな気配です。
長文の、そして丁寧なフォローをありがとうございました、感謝で~す!!
ブログに書き込みをしてくださる方々のコメントを拝見していますと、あきらかに日本ワインへの関心が高まっていることがわかります。

ワイナリー側の動きも活発で、
先日は塩尻市主催の『塩尻ワイナリーフェスタ in TOKYO』がありましたし、22日には『北を拓く道産ワインの夕べ』で、20社のワイナリーが上京する予定です。全国の優秀な生産者のワインを紹介できるチャンスがたくさんあるので嬉しいです。

三澤さ~ん、日本ワインのリーダー格として今後とも旗振り役、頑張ってくださ~い♪
by fumiko (2008-02-09 21:44) 

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