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ネーミングがユニークなダーレンベルグ! [asahi.com]

9月はワインの歳時記も機関誌Sommelierもオーストラリアワインに焦点をあてています。
豪州には数多くの上質なワインがあります。機関誌の表紙に登場しているワインは現地取材でテイスティングした中からセレクトしたもので、それぞれに個性溢れるワインたちです。

このところ、オーストラリア関連の催事も多く、昨日は南オーストラリア州マクラーレン・ヴェイルにある『d'Arenberg ダーレンベルグ』の4代目で、ワイン醸造責任者のチェスターさんと父上ダリーさんの来日記念セミナー&ディナーがありました。


ダリーさんは今年80歳、初来日!  90分のセミナーで試飲したワインは白6種類、赤12種類!


南オーストラリア州はフィロキセラの被害を受けていないワイン産地なので、ダーレンベルグでも
99%のぶどう樹は自根(接木なし)です。
ワイン名にはユニークなものが多く、
ハーミット・クラブ/ぶどうはローヌ系のヴィオニエ&マルサンヌ。ローヌ地区にある「エルミタージュ」は英語では「ハーミテージ」、略すと「ハーミット」。マクラーレン・ヴェイルは海に近く、「やどかり(ハーミット・クラブ)」のような小さな海の生物が堆積してできた石灰質土壌が多いことから命名。
ラッキー・リザード・シャルドネ/畑で昼寝をしているアゴブトヒゲトカゲは収穫時、ぶどうに付いてそのまま破砕機に運ばれてきてしまうことがある。同ワイナリーの破砕機は目が大きく、ぶどうをゆっくり潰すので、トカゲは機械からうまく抜け出し、命拾いをすることになるので、「ラッキー・リザード(幸運なとかげ)」
デッド・アーム・シラーズ/「Eutypa Lata」という菌が原因でダメになってしまったぶどう樹は片側が枯れてしまうが、残った片側の樹(腕)には凝縮した果実が実り、素晴らしいワインになる。


昨年撮影した「デッド・アーム」のシラーズ

夜はグランドハイアット東京のコリアンダーで中華とダーレンベルグのマリアージュ体験しました。
「ハーミット・クラブ」と中華との相性は、これは特筆ものです。
「デッド・アーム・シラーズ」の2001、2000、1998、1997、1996のヴァーティカルテイスティングでは2000年ヴィンテージが秀逸、今まさに飲み頃!
1997、1996年ともあと5年くらいは置いておきたいほどのパワーがありました。
ダーレンベルグ(本国)のサイト
http://www.darenberg.com.au
輸入元はヴィレッジ・セラーズ
http://www.village-cellars.co.jp/winery/winery.php?brndcd=W0105

【一石二鳥ではなく三鳥だったかな・・・のお話】
ディナーでは8人掛け(1本を8杯取り)で、供出ワインは14アイテム。
30分遅れで着席した私の隣はなんと森枝卓士氏、久々の再会でした。
私は多くの本を上梓している彼のことを、実はずっと「文筆家」だと思っていました。
料理の画像を撮っている時に、「フラッシュを使わないほうがきれいに撮れるよ」と言われ、
「カメラの扱いが上手な人の隣でラッキー」と、つい一言。
その後、森枝氏から「本職はカメラマンです」と言われ、ドキッ! 
フォトジャーナリストですね! とんだ勘違いを。

そんな訳でディナーでは、ワインと料理の相性を体験しつつ、森枝氏から、撮影に関する細かいご指導をいただき、3時間あまりを最大限有効活用することができました。まさに一石三鳥(という言葉があれば)


チャイナルーム特製飲茶三種の映り具合
左がフラッシュなし、な~るほど、立体感が違うのがわかります。
腕をあげるチャンスかも(笑)


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コメント 6

miumiu

素敵な一石三鳥ですね~。
確かにフラッシュ無しの方が雰囲気出てます。

垂直テイスティング、楽しそうです~♪
by miumiu (2007-09-19 23:09) 

fumiko

miumiu様
お陰様で素敵な一石三鳥でした♪
「デッド・アーム・シラーズ2000」が手に入るなら絶対買い。今、是非飲んでいただきたいワインです。
ヴィレッジセラーズさん扱いで言うなら、ピーター・レーマンの「ストーンウェル・シラーズ2000」も。
こちらは2~3年置いてから飲んで欲しいタイプです。
by fumiko (2007-09-21 10:14) 

あき

はじめまして、青木冨美子さま!

これまでブログを拝見していたのですが
初めてコメントさせて頂きます。

今回のセミナーはゴージャスですね!

それにしてもダリーさん、
まったく今年80歳とは見えないのが印象的です。

オーストラリアワイン、
これからますます期待が高まります。
by あき (2007-09-23 18:20) 

fumiko

あきさん! 初コメントありがとうございます、嬉しいです!

今はロス生活なのかな。サンフランシスコに寄る時間があれば、是非
Ferry Plaza Wine Merchantを覗いてくださ~い。
ビルカール・サルモンが大好きなスタッフJerry Hornさんが色々説明してくれますし、併設のワインバーも賑やかで楽しいですよ。

25日アップ予定のasahi.comもお楽しみに。
オーストラリアの素敵なワイナリーを紹介していますので♪
by fumiko (2007-09-23 22:01) 

hako

こちらもオーストラリアでしたか、長文素晴らしいです。
手元にあるHARDYSも同じ産地なのですね。Tintaraの瓶は、
他の物より随分と重いです。
by hako (2007-09-28 00:21) 

fumiko

hakoさん、返礼が遅れてすみませ~ん。

9月はmyオーストラリア月間でした(笑)
Hardysはスパークリングワインにも力を入れています。
Hakoさん、森枝氏から伝授されたフラッシュなしの撮影、結構役に立っています。ブログやasahi.comに効果が出ているかも♪
by fumiko (2007-09-30 22:15) 

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