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フィリポナの『クロ・デ・ゴワセ1992』 [オープンカレッジ]

昨日はオープンカレッジのシャンパン編「各メゾンの個性を探る」の
第2回目でした。取りあげたメゾンは『フィリポナ』、講座生の皆さんには
クリュッグの『クロ・デュ・メニル』と並ぶモノポール『クロ・デ・ゴワセ』の
1992年産を堪能していただきました。
http://www.champagnephilipponnat.com/

今年3月、フィリポナを訪問した時はあいにくの雨降りでしたが、
単一畑クロ・デ・ゴワセの急斜面からの眺めに感激、
改めてクロ・デ・ゴワセが出来上がるまでの苦労、素晴らしさを実感しました。


クロ・デ・ゴワセは全部で5.5ha、左がシャルドネの畑2haで斜度35度
右がピノ・ノワールの畑3.5haで斜度45度、前方に見えるのがマルヌ川です


左は道路から畑を見上げて撮影した標識。マレイユ・シュル・アイ村にあります
丁度デゴルジュマン(滓抜き)最中の『クロ・デ・ゴワセ』、すべて手作業です


フィリポナのシャンパンの裏貼にはデゴルジマンの年・月が表示されています
良年のみの生産で15,000~20,000本という希少シャンパンです


昨日の講座で試飲したのは4種類のフィリポナのシャンパン
左から
(1)グラン・ブラン・ブリュット1999、(2)ロワイヤル・レゼルヴ・ブリュットNV
(3)レゼルヴ・ミレジメ・ブリュット1999、(4)クロ・デ・ゴワセ1992

味わいに共通するのは、綺麗な酸とミネラル感と余韻に残る心地良いエグミ感で、
どれもバランスがすごく良いのです。丁寧に造られた質感が伝わってきます。
特にクロ・デ・ゴワセ1992年の印象は素晴らしいものでした。
15年経過しているにもかかわらず、見た目が若々しい!!

気泡はワインに溶け込んでいるので口中での舌触りは滑らかで、とにかくクリーミー
焼きたてのパンを連想させる香ばしさ、ロースト香、ハチミツ、パイナップル等複雑味あり♪
時間の経過とともに感じたのはコーヒーのニュアンスです
以前安蔵光弘ワインメーカーが
「シャンパンの古酒からコーヒーのような香りを感じることがあります」とおっしゃっていましたが
この1992年ヴィンテージには、まさにそのコーヒー様の香りがありました!

昨日は暑い1日でしたが、暑さをふきとばすナイスな2時間が過ごせました♪



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コメント 7

Kan

『熟成してる』とか『バランスがいい』とか
そんなありふれた言葉では言い表せない1本でしたね。

ただ一言コメントするとしたら『別格』。これしかありません。
生涯最初で最後かもしれない貴重な経験になりました☆
by Kan (2007-08-03 00:17) 

miumiu

来週、A社長に「一本取り置いてはいただけませんか?」と詰め寄ろうかなぁ。。(爆
と、思案中。


本当に素晴らしい、抜群のコンディションの一本でした♪
by miumiu (2007-08-03 02:27) 

Dr.T

クロ・デ・ゴワセ1992はとんでもない極楽の1本。
全ての要素が上質でしかも渾然一体となって調和し分析しようとするのもアホらしくなるくらい。
これがモノ・ポール・シャンパーニュの力なのか、今まで飲んだシャンパーニュと比べて別格の品格。
泡物に仕立てなかったとしても最高の白ワインになっただろう。
この圧倒さは良年のブルゴーニュ著名ドメーヌのグラン・クリュやボルドー1級シャトーと比較されるべき。
最高のテロワールと人の努力の結晶としか言いようが無い。
by Dr.T (2007-08-03 22:48) 

bekey

ムムム・・・このようなシャンパーニュがあるとは。
って感じで、とてもいい勉強&経験させていただきました。

もちろん素晴らしくおいしい一本でした。
by bekey (2007-08-04 01:43) 

YUTAKA

個人的には、Blanc de Blancs (Grand Blanc) の複雑な香りと味わいに関して、「どれが Blanc de Blancs か?」の判断を間違えたのが失点でしたが、それにしてもどのシャンパンも美味しかったです。さすが Philipponnat といわれるゆえんを記憶に深くとどめました。

中でも Clos des Goisses の段違いの味わいとポテンシャルには脱帽でした。1992 という15年熟成の力と、エレガントな味わいはまさに異次元ですね。

何度も書いているのですが、まったくいつも想像を超えた贅沢な経験をさせていただいています。青木先生、ありがとうございます。でも、普通のシャンパンには戻れなくなりそうで、怖いです(笑)。
by YUTAKA (2007-08-04 02:55) 

HIDEYUKI

クロ・デ・ゴワセ感激でした。
4本目の時きっとかなりの熟成期間のものだなぁと思ってたんです。
88年か、90年くらいのものかなぁと。
でも、色は若々しい色で15年前のものとは思えないシャンパンでした。
次回も楽しみにしてます♪
by HIDEYUKI (2007-08-04 23:54) 

fumiko

Kanさん、久々のコメント、ありがとうございました!
>生涯最初で最後かもしれない貴重な経験になりました☆
なにをおっしゃる独身貴族、世界屈指のシャンパンを味わっておくことは
今後のKanさんの人生に重要なきっかけをつくるかも・・・
クロ・デ・ゴワセ、少なくともあと2~3回は飲んでくださ~い

カレッジでmiumiuさんが、「このシャンパン好みです♪」と言った時の嬉しそうな表情、クロ・デ・ゴワセにノックダウンされた感じでしたよ。

>A社長に「一本取り置いてはいただけませんか?」と詰め寄ろうかなぁ。。
賛成! 摩希子さんとご一緒に、是非に!!

ボルドー好きのドクターがそのように表現するとは。
クロ・デ・ゴワセさすがですね!
Dr.Tなら、具体的に「どのシャトー」と比較させますか?

Bekeyさん
昨年から続いているシャンパン編で、50種類以上は飲んできたと思いますが、モノポールは今回初めて。
これからも料理との相性を自分なりにアレンジしながら楽しんでくださ~い。

YUTAKAさん、チェック&コメント、ありがとうございます♪
>Clos des Goisses の段違いの味わいとポテンシャルには脱帽でした。
92年ヴィンテージ、ホントにそうでしたね。
次回どのようなメゾンが登場するか、楽しみにお待ちください。

HIDEYUKI さん、初のお立ち寄り、ありがとうございます!
確かに、色調には15年熟成とは思えない若さがありましたね。
さて、3回目ですが、またまたびっくり体験をしていただきましょうか(笑)
by fumiko (2007-08-06 00:45) 

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