2007年は人もワインも“自然”をキーワードにして

毎年1月3日は親しくしている3組のファミリーと新年を祝うのが恒例になっています。
“おせち”とワインとのマリアージュは個人的に楽しんでいるのですが、昨年は甘口のシャトー・ド・ファルグ１９７９との組み合わせを探求してみました。
http://blog.so-net.ne.jp/non-solo-vino/2006-01-03

今年は“自然派ワイン”に注目が集まっていることもあり、ビオディナミ農法を導入している好みの生産者のワインを選んで、早速試してみました。
「白」はオーストリア・ヴァッハウにあるニコライホフ醸造所のワインで、ぶどう品種はリースリング、ヴィンテージは２００２、ワインの格付けはスマラクト（ヴァッハウでは最高のワインに与えられ、日当たりの良いぶどう樹の下でまどろむエメラルド色のトカゲを意味する）です。
「赤」はパリ最大のワインショップLAVINIAでも扱いが多いシャトー・ル・ピュイのバルテルミー（曾祖父の名に由来）でヴィンテージは２０００。
http://blog.so-net.ne.jp/non-solo-vino/2006-01-08




２００２年、ヴァッハウは大洪水で、多くのワイナリーのセラーは水浸しになりましたが、ニコライホフ醸造所はローマ人たちが造り上げた頑強なセラーのお影で難を逃れることができました。できたワインは輝きがあり、果実味豊かで口中滑らか。全員がワインの質の素晴らしさを実感しました。

シャトー・ル・ピュイは１９３５年からオーガ二ック栽培を実践、１９９０年からビオディナミ農法に拠っています。ワインはSO2無添加。特別の区画のぶどう畑から獲れたぶどうを使い、濾過もせず、清澄材も使わないで造っています。色調は深い赤紅色、香りは独特な自然酵母臭、タンニンはワインに溶け込み柔らかく滑らかでシルクのような口あたり、邪魔するものが全くない上質なワインでした。

双方とも飲み頃なので、おせち全般とつかず離れず状態をキープしておりましたが、昨年の画像にある、「白子（ユズ＆ポン酢）」との相性はニコライホフのリースリングが絶妙で、口中でとろける感触と、しょうゆ味のポン酢の酸味が好印象。また、シャトー・ル・ピュイは「黒豆」、「クワイのから揚げ（天然塩を添えて）」や、画像にある「タラの昆布締め（わさび＆ポン酢）」との組み合わせではなかなか面白い印象でした。

2007年は“自然”をキーワードに・・・
自然派ワインの生産者の中でも、“美味しいと思えるワインの造り手”にこだわること、および仕事に関しては、肩の力を抜いて“自然体で行動していくこと”をモットーにできれば何よりと思っています。

コメント 7

先生、あけましておめでとうございます。

年末には温かいお言葉のメールを頂き、有難うございました。
私も先生に出会えたことがとても嬉しい1年でした。

今年はさらに、色々な楽しいことがおこりますように・・・！


さすが、先生の新年会、奥深いですね！
私は今週末、雪の軽井沢で、新年会＆誕生日会です。
ブログで、またご報告します。

今年もどうぞ宜しくお願いもうしあげます。
by happy-san (2007-01-04 13:37) 

明けましておめでとうございます。
ワインとおせちのマリアージュ！いいですね。
我が家でも黒豆、田つくりとシャンパーニュを楽しみました。

今年のワインのトレンドは益々ビオでしょうか？
by miumiu (2007-01-04 14:23) 

あけましておめでとうございます。
12/31～1/1にかけ、素晴らしいワインたちを
年越しで楽しみました。
今年も先生にとって素敵な一年になりますように。
今年こそ、スクール生になりたーい。
by ワイナリー和泉屋 (2007-01-04 15:57) 

青木先生、明けましておめでとうございます。

“自然”そして“自然体”であること。先生らしい、とても素敵な年頭のお言葉だと思います。

僕は・・・考え中です ^^;。年末年始は、量を気にせずにいろいろ飲めるので好きです（笑）。次は、ゴールデンウィークかなぁ・・と思いつつ。

今日は、福袋で５等が当たった？ので、その中に入っていたRosso di Montalcino 2004を、パートナーが作ってくれたパエリアと一緒に楽しんでいます。そろそろ、スペインも探求したいと思う今日この頃です（思えば、先生のスペイン編の後編から出席したのですよね）。

先生にとって今年が穏やかで健康な１年でありますことを。
by YUTAKA (2007-01-04 21:10) 

happy-san、素晴らしい出会いに感謝しております♪
こまめな更新、魅力ある画像、そして、1枚の絵から読み手に様々なイメージを連想させる文章、3拍子揃ったblogも、お見事です！

happy-sanのblogを覗くたびに、もっと“感性を磨かねば”、と自己反省している私です。
少し早めですが・・・A Happy Birthday!! Y夫妻と、憧れの山田支配人に宜しくお伝えくださ～い！
今年も宜しくお願いいたします♪


miumiuさん、昨年はお世話になりました。
シャンパンなら悩まずに、おせちとの相性が楽しめますね。
BIOへの注目もさらに集まると思いますよ。


ワイナリー和泉屋haruさん、今年も引き続き、宜しくお願いいたします。
『エスペルト』で年越しでしたか、お疲れ様でした。

>今年こそ、スクール生になりたーい。
口から先に生まれたみたいなharu様（笑）、嬉しいお言葉なれど、現在の空きは「入門編」のみ残1名。haruさんが入門もないでしょう、まあ、2007年のお約束ということで・・・楽しみ、楽しみ（笑）

YUTAKA様、今年も宜しくお願いいたします。
スペイン編からの編入でしたか、早いものです。スペインにはびっくりするような高級ワインも登場しています。座右の銘も早く決まると良いですね。
by fumiko (2007-01-05 00:47) 

ニコライホフ、なかなか店で見ませんね。ボトルが独特なので、あれば直ぐに分かりそうですが、高そうです。
本日は、カトリーヌモローさん2001年製ビオのシャブリに感心しました。
普通の酒店でもビオが増えてるようですね。
by hako (2007-01-06 23:47) 

hakoさん、サントリーさん＆ファインズさん扱いなのですが、あまり見かけませんか？
ニコライホフは確かに安価ではありませんが、世界で最も健康に良いワインとして認められています。日本でもビオワインは年々増える傾向にありますね。
by fumiko (2007-01-07 22:53)