SSブログ

オーストラリアが誇る赤ワイン『グランジ』 [ワイン]

今年2月に訪問したオーストラリア。同行取材の最終日は憧れのペンフォールズ だったのですが、日本を発つ前からの予定があり、参加の皆様より、1日早く帰国せざるを得ない私でした。
『グランジ』のテイスティングも予定されていたので、この時は本当に残念でした。

半年以上過ぎた頃、嬉しいお知らせが! ペンフォールズの4代目ワインメーカー、ピーター・ゲイゴ氏が来日、プレス対象のセミナーで『グランジ』と『セント・ヘンリー』の1978年、1986年、1996年、加えて最新のグランジ2001&セント・ヘンリー2002を比較試飲します、という内容でした!



1988年に初めて『グランジ(当時の名は“グラン・ハーミテージ”。1990年ヴィンテージから“グランジ”表記になっています)』を試飲しました。 ヴィンテージは思い出せないのですが、瓶底に滓があり、深く濃いワインだったことを覚えています。
2度目は18年ぶりの試飲となった今年5月の1996年ヴィンテージ。オーストラリアの有名ワインライター、ジェラミー・オリバー氏が来日して行なったセミナーでのことです。
そして・・・3度目の今回、供出されたワインはどれも素晴らしく、感慨深いものでした。 なかでも、圧巻は 1978年ヴィンテージ! 画像右から2本目のボトルですが、28年の熟成を経たそのワインのなんと若いこと! 『グランジ』が 本領を発揮するまでには、かなりの年月が必要なんだ、と改めて実感しました。 10年、20年などでは・・・とてもとても。

現在の『グランジ』のワインメーカーはピーター・ゲイゴ氏です。初代のマックス・シューバート氏、2代目ドン・ディッター氏、3代目ジョン・デュヴァル氏に続く4代目になります。各ワインメーカーはそれぞれの時代、ぶどうやぶどう畑の特徴を最大限に引き出す工夫をしながら、『グランジ』と呼ばれるのに相応しいワインを造ろうと努力していたことが伝わってきました。

1951年初リリース当時、酷評された『グランジ』。今ではオーストラリア最高の赤ワインとして不動の地位を誇り、市場でもなかなか入手できない高値の花。
次回のBlogでは、デビューしてから高い評価を受けるようになるまで、10年以上の歳月を要した『グランジ』の当時のお話を書いてみたいと思います。


nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 4

Wino

オージーワインでなんでこんなに高いんだと驚いたが、
そのうまさにも驚いたワインでした。。
グランジ創世記のお話、楽しみにしてます!
by Wino (2006-10-21 21:39) 

fumiko

winoさん、いつもお立ち寄りくださいまして、ありがとうございます。
グランジ伝説、書いてみました。初代の努力に頭がさがります、ホントに。
by fumiko (2006-10-22 22:36) 

hako

オーストラリアでも、こういうのが有るのですね。
2-3年オーストラリアにいたリッチな独身者がいるので、聞いてみます。
何だか凄そうですね。
by hako (2006-10-24 01:00) 

fumiko

hakoさん、チェック、ありがとうございます。
>2-3年オーストラリアにいたリッチな独身者がいるので、聞いてみます。
是非に。たぶん、ご存知だと思います。
1988年当時は1万円くらいで購入できたグランジも、今では価格もウナギのぼりで・・・(笑)
by fumiko (2006-10-25 00:52) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0