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ニコライホーフ・グリューナー・フェルトリナー・ヴィノテーク1991 [オープンカレッジ]

昨日で 『比較テイスティングで楽しむワイン講座<前編>』 が終わりました。
5種類のブラインドテイスティングの後、特別供出したワインがあります。 特別な日の特別なワイン。オーストリアが誇るニコライホーフが先日リリースしたばかりのグリューナー・フェルトリナー・ヴィノテーク1991です!
大樽で15年間熟成させ、今年3月に瓶詰したばかりの極上ワイン、これは2004年に登場した『リースリング・ヴィノテーク1990』に続くワインです。
私は先日のVieVinum2006以来、2週間ぶりに試飲をしましたが、圧巻は余韻の長さと、口中全体に広がるバランスの良さ。15年の熟成を感じさせない新鮮さも魅力です。
癒しのワイン、瞑想のワインという表現があるなら、まさしく“心を癒してくれるワイン”だと思いました。
講義の途中、愛犬危篤の報で、中座せざるを得なくなった大事な生徒Kさん。 私は彼女にヴィノテーク1991をどうしても味わって欲しかったので、グラスに注ぎ、控室でひとくちだけ、飲んでもらいました。 Kさんを完全に癒せたかどうか、わかりません。でも、ピュアな味わいは、彼女の心に深く沁みわたったはずと確信しています。 大好きなニコライホーフのヴィノテーク1991は、忘れられない日の、忘れられないワインになりました。


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コメント 10

Dolores

オーストリアのワインはなかなか飲む機会がなくて
グリューナー・フェルトリーナーも授業で一度飲んだきりですが、
記事を読んだら、飲んでみたくなりました。

きっとその生徒さん、とても嬉しかっただろうと思います。
彼女にとっても忘れられないワインになったでしょうね。
by Dolores (2006-06-30 00:03) 

fumiko

お久ぶりです、Doloresさん。
ニコライホーフは今までサントリーさんが扱っていましたが、今年1月からファインワインはファインズさんに移行しているので、多分後者扱いではないでしょうか。入手できれば、是非。ビオワインという位置付けでもトップクラスと言えます。
>彼女にとっても忘れられないワインになったでしょうね。
そうおっしゃっていただけると嬉しいです。それを願っています。ありがとうございました。
by fumiko (2006-06-30 00:38) 

bekey

先日の授業でテイスティングさせていただいた、ヴィノテーク1991を飲んでの感想ですが、とても優雅で、香りや味わいのしたたかで力強い芯を感じました。(とても抽象的ですが・・・)
なにか、このワインを飲んでいると、「一本の芯」ということを考えてしまいます。
世のすばらしい軌跡を残されるいろいろな方々には“きれいな芯”が通っているのかなって、思ったりしました。
今の僕には、大雑把なベクトルがやっと合ったぐらいでまだまだ見えませんが。
いつか見えるといいなあって、しみじみに思ったりもしました。。。
by bekey (2006-06-30 03:04) 

fumiko

bekeyさんの書き込みって凄い久々ですよね。ありがとうございます。
「一本の芯」、そう、私も同感です。それは2004年にリリースされた『リースリング・ヴィノテーク1990』にも共通している点だと思います。
“きれいな芯”・・・ですか。考えさせられる言葉です。
by fumiko (2006-06-30 07:47) 

D

超御多忙の中、前編5回のとても充実した授業をありがとうございました。
貴重な経験をたくさんさせていただきました。

ヴィノテークに関しては、口に含んだ瞬間「あ、出会いだ。」と思いました。
一期一会ですね。たくさんの素敵な出会いを本当にありがとうございます。
大切にしていきたいと思っています。。。
by (2006-06-30 12:19) 

YUTAKA

余韻というものが、単に口の中に味わいが残っている状態のことを言うのではないことを、このワインで少し学ばせてもらいました。

また、一期一会という言葉が茶会から来ていることも知りました。一生に一度だけ出る茶の湯の会。その機会は一生に一度のものと心得て、主客ともに互いに誠意を尽くせということなのですね。
by YUTAKA (2006-07-01 02:27) 

fumiko

Dさん、昨日夕方、ニコライホーフからメールが届いていました。アップした翌日だっただけに嬉しかったです。何たるタイミングの良さ!このBlogを見ていただくよう、URLも貼り付けました。
これもタイムリーな出会い、これからも1つ1つを大事にして行きたいです。
今日は、我が家にとっても良い日になりましたよ~
by fumiko (2006-07-01 15:50) 

fumiko

YUTAKAさん、そうなんです。一期一会(いちごいちえ)は茶道からきている言葉です。
広辞苑には(「茶会の心得から。利休の弟子宗二<1544~1590>の「山上宗二記」に「一期に一度の会」と見える) 生涯にただ1度まみえること。一生に一度限りであること。「-の縁」と書いてあります。
私はその時その時に悔いがなければ良い、と思って動いていますが、「その会、その時、そのメンバー」は一度限りのもの。繰り返しでも、全てが同じ、ということはありません。“一生に一度のものと心得て”、そうだと思います。
by fumiko (2006-07-01 16:02) 

uge

先生、ヴィノテークどうもありがとうございました。
表現の語彙に乏しい私の口からは「バランスがいい」としかコメントできませんでしたが、各要素がそれぞれ主張せず、かといって小さくまとまらず、自らの立ち位置をわきまえて成り立っているワインだと感じました。
私にとっては馴染みのない品種で、未だもって『グリューナー・・・』としか言えないのですが、その味わいは、舌と喉とそして心にしっかり刻まれたと確信しています。
by uge (2006-07-01 19:41) 

YUTAKA

記憶というのは不思議なもので、その時は夢中になっていてあまり細かいことまで考えられないものですが(僕だけ?)、後になって、より鮮明に、その物事を仔細に思い出すことができるような気がします。教室に入った途端、先生に「派手ー!」といわれたこととか(笑)。

ヴィノテーク1991、またいずれ飲む機会があると思いますが、でも、あの経験は、やはりあの一度きりだったんだな、と冷静に思います。また、テイスティングシートはあくまでもきっかけにしかならず、本当のワインのメモワールは心の中にありますね。
by YUTAKA (2006-07-04 14:50) 

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