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デュヴァル=ルロワのジュリアン来日!! プレスランチセミナー&シャンパン講座でプレシャス・パーセルにフォーカス [NHK文化センター青山 シャンパン講座]

【第1部】デュヴァル=ルロワプレスランチセミナー@アルカナ東京

シャンパーニュ デュヴァル=ルロワから6代目で専務取締役のジュリアン・デュヴァル=ルロワさんが来日して、メゾンのポリシーを具現化したキュヴェ『プレシャス・パーセル・シリーズ』をテーマにプレスランチセミナー@アルカナ東京を開催しました。
同メゾンは環境に配慮したワイン造りにいち早く特化し、社会・文化活動への積極的なサポートなど、常に業界をリードする先駆的な活動を続けています。

クロ・デ・ブーヴリーのシャンパンとぶどう畑


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photo by Fumiko

選び抜かれたプレシャス・パーセル・シリーズ

(左から右に)
#1:クロ・デ・ブーヴリー2006
同じ場所、同じ製法、同じ品種なので、違いは気候のみ。気候の変化がワインに与えた影響を素直に表現したアイテム
#2:プティ・メリエ2007
忘れられたぶどう品種の復活
#3:キュミエール2005
有機栽培によるピュアなピノ・ノワール
#4:ブジー2005
シャルドネの対極にあるぶどう品種


グラスは右から左の順に#1~#4


#2のプティ・メリエはシャンパーニュ地方のマイナーな白ぶどう品種で、デュヴァル=ルロワでは「酸味の強さが特徴で、ルバーブのアロマがアルコール発酵によって白イラクサの香りになる」と表現しています。野菜のニュアンスがあるので、ここでは白とグリーンのアスパラガスに合わせて相性を楽しみました。


200度のオーブンで焼いた温野菜の甘味、旨味が10年以上の熟成を経たアイテムと相乗

最新アイテム『エクストラ・ブリュット』

2年前にデビューしたエクストラ・ブリュット・プレスティージュ・プルミエ・クリュNV
ラベルには独立系家族経営メゾンであることが表現されています。


ぶどう品種はプルミエ・クリュ(一級畑)とグラン・クリュ(特級畑)のシャルドネ65%とピノ・ノワール35%を使用、ドザージュは5g/L以下、リザーブワインは40~50%


【第2部】NHK文化センター青山校シャンパン講座
第1フライトでハプニング

6月27日の講座で、ナパからの帰国時に購入したカリフォルニアのドメーヌ・シャンドン・ロゼ(未入荷)とエクストラ・ブリュット・プレスティージュ・プルミエ・クリュNVをブラインドで供出したところ、思わぬハプニングが!

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本来ならこのような比較試飲でしたが、あらら、色調が違い過ぎて・・・そこで全員で色違いのロゼをテイスティングすることに

#1:シャンドン・ロゼNV

生産者:ドメーヌ・シャンドン(米国/1973年創業)
ぶどう品種:CH、PN、M
価格:23ドル
サーモンピンク(左側)のほうはルビーグレープフルーツを彷彿とさせる香りや酸味、味わいにも内果皮由来の軽いビター感があり、フレッシュで溌剌さのあるタイプ。片や濃い方(右側)は香り華やか、ベリー系果実のような甘やかさ、種の大きな果実(スモモやアンズ)、香り同様、味わいにもキャンディ似の甘いニュアンスがあり軽いタンニンがアクセントのチャーミングなタイプ。講座生の好みは約半々に分かれました。私はサーモンピンク派!
酒質自体問題ないので、カリテプリなアイテムと言えますが、何故ここまでの色の差が出たのか。考えられる原因を調べています。

【追記(7月3日付)】ロゼの色の違いについて、松本信彦日本エノログ連盟会長に伺いました。 「ボトル内の酸素の含有量の違いが色調の変化に繋がったと考えられる」とのことで、ボトル内の酸素が微量といえども、淡い色のほうより多かったことで酸化が進み、色の違いに出たようです。


#2:エクストラ・ブリュット・プレスティージュ・プルミエ・クリュNV
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生産者:デュヴァル=ルロワ(NM)
ぶどう品種:CH65%、PN35%
ドザージュ:5g/L未満
価格:8,800円
初めてラベルに「エクストラ・ブリュット」と表記したアイテム。デュヴァル=ルロワでは以前からドザージュが少なめでも「ブリュット」と記載していたので、とても斬新。キュヴェの綺麗さ、ぶどうの質の良さを感じさせるアイテム、マダム・キャロルのお気に入り

第2フライトはパーセル・コレクション
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(左から右に)
供出順はジュリアンさんとのプレスランチセミナーの時の#2と#3を変更

#3:クロ・デ・ブーヴリー2006
生産者: デュヴァル=ルロワ(NM)
ぶどう品種:CH100% プルミエ・クリュ (メゾンの要クロ・デ・ブーヴリー)
ドザージュ:エクストラ・ブリュット
生産本数:15,888本
価格: 15,600円
マダム・キャロルを象徴するシャンパン
2002年から生産。シャルドネ100%(平均樹齢50~60年)、土壌は白亜質石灰層と一部火打石が混在。「火打ち石土壌の特徴はユーカリやミントのニュアンス」とジュリアンさん。オークの小樽&伝統的な大樽で熟成。毎年生産しているアイテムで、メゾンの研究材料の役目も兼ねています。
気泡細やか、白い花やおしろい花、洋梨やレモンのアロマ、石灰由来のミネラル、アカシア、黄金飴、口中ではぴ~んと張った矢のようなイメージ。長い余韻。2006年らしい果実の豊かさを感じるアイテム

#4:キュミエール2005
生産者: デュヴァル=ルロワ(NM)
ぶどう品種:PN100% プルミエ・クリュ (ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区キュミエール)
ドザージュ:ブリュット
生産本数:5,648本
価格: 15,600円
ジュリアン・デュヴァル=ルロワ(長男)を象徴するシャンパン
オーガニック100%、オーガニック栽培はぶどう畑全体の2%のみ。石灰質の粘土層、オークの小樽で熟成。
以前はオーサンティス(フランス語で“正真正銘”の意味)・キュミエールという名でリリースしていた製品。私が初めてキュミエールを試飲したのは2012年で、2003年ヴィンテージでした。2003年は極寒、猛暑、雹(ひょう)、霰(あられ)の凄い気候だったのですが、そのような状況下でもワインは奥行があり、本当に豊潤で感嘆しました! それ以来、ずっと気になっているアイテムです。
色調はゴールド、ドライフルーツやナッツのアロマ、ドライフラワー、チーズの外皮、スパイス、旨味、凝縮感

#5:プティ・メリエ2007
生産者: デュヴァル=ルロワ(NM)
ぶどう品種:プティ・メリエ100%(ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区ヴァントゥイユ/購入ぶどう)
ドザージュ:エクストラ・ブリュット
生産本数:988本
価格: 18,000円
シャルル・デュヴァル=ルロワ(次男/マーケティング担当)を象徴するシャンパン
個性的なシャンパンを好む愛好家向け、希少品種プティ・メリエ100%で特徴は酸味の強さ。粘土質土壌、オークの小樽で熟成。4つの中で一番淡いイエローカラー、黄色系果実レモンやカリン、芯の通った酸味、温度変化で酸の鋭さにまるみ、余韻にビター感

#6:ブジー2005
生産者: デュヴァル=ルロワ(NM)
ぶどう品種:PN100% グラン・クリュ(モンターニュ・ド・ランス地区ブジー)
ドザージュ:無
生産本数:3,258本
価格: 15,600円
ルイ・デュヴァル=ルロワ(三男/広報担当)を象徴するシャンパン
オーガニック栽培のピノ・ノワール100%、土壌は粘土質石灰土壌、オークの小樽で熟成
色調は黄金色、ブリオッシュやビスケットのアロマ、白カビチーズ、ヘーゼルナッツ、スパイス、ミネラル、ストラクチュア&力強さ。以前はオーサンティ・ブジー・グラン・クリュという名でリリースしていた製品


[わーい(嬉しい顔)]感謝を込めて!
講座生大満足の時間になりました。
貴重な機会を与えてくださったコーエン社長&中村専務にこころから御礼申し上げます。様々な機会でデュヴァル=ルロワのシャンパンを供出させていただくことができたことを光栄に思っています。本当にありがとうございました。

希少なシェーブル

素敵な差し入れ、今牧場の良質な山羊ミルクから作った季節限定の茶臼岳のシェーブル!


私はシェーブル特有の臭みが苦手なのですが、これは別格、クリーミーな食感でエレガント!
M女史のご配慮に感謝、感謝です。

【お知らせ】
輸入元ヴィレッジ・セラーズでのデュヴァル=ルロワ扱いは本日6月30日迄となります。
新規輸入元はIconic Wine Japan

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