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シャンパーニュ委員会(CIVC)プレス会見 ~世界&日本への出荷&カテゴリー別の動向~ [シャンパン]

2015年にユネスコ登録
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2年振りに来日したシャンパーニュ委員会(CIVC)のヴァンサン・ペラン事務局長

2015年7月、シャンパーニュ地方はユネスコ世界遺産に登録されました。
ペラン事務局長は採決に際して世界遺産委員会の各国代表がシャンパーニュを支持した言葉(ペラン氏の背後の画像にある単語類)を紹介。Evidence証拠、Authenticity確実性、Cultural value文化的価値、Celebrationお祝い、History歴史、Universality普遍性 etc
シャンパーニュ地方は、ボルドー地方サン・テミリオン地区、ブルゴーニュ地方に続いての登録であり、伝統を現代に生かし、歴史のなかで同地方が果たしてきた役割が高く評価されました。


2017年の作柄状況
天候:春の遅霜で23%の芽がダメージを受け、5月半ばから7月末までは記録的な暑さ、乾燥が続いた。8月末に雹(ひょう)を伴う激しい風雨
収穫:地域によっては8月26日から開始。大半は9月4日から始まり15日に終了(2016年は9月10日収穫開始)。収穫期間中は雨が多く、腐敗果を最小限に防ぐ必要から素早い作業が強いられた。10日間延べで12万人が手摘作業。1950年以降、2003年、2007年、2011年に次ぐ早い記録
収量:平年比20%減。全域で規定数量10300kg/haに達しなかったため、2017年は過去の取り置き分を使用(CIVCが管理)
ぶどうの出来:アルコール度数は10%超、酸度も十分、バランスの取れた有望なマストが得られた。シャルドネに関してはコート・デ・ブランは品質良好、コート・デ・バールも良好だが遅霜の影響で収量減の区画あり。ピノ・ノワールとムニエは収穫直前の雨の影響で病害虫の被害。ヴィンテージの評価は年明けのヴァンクレール待ち


世界への出荷状況<2016年度>
出荷内訳は3億603万本
NMからの出荷量72%(2億1939万本)、RM&CMからの出荷28%(8664万本)



■11主要市場をみると、数量は英国、米国、ドイツ、日本、ベルギー、オーストラリア、イタリア、スイス、中国、スウェーデンで、日本は1090万本(▲7.2%)。金額では第1位と第2位が逆転していて米国、英国、そして日本もドイツを抜いて第3位で2億5300万ユーロ(+3%)
■出荷額が増えた要因は、米国と日本の堅調、欧州圏内のドイツ、オランダ(+6.3%)、スペイン、イタリア、北欧(+3.5%)。他エリアではカナダ(+9.4%)、メキシコ(+12%)、南アフリカ(+15.1%)、NZ(+25.4%)、韓国(+14.2%)等、新しい有望市場の台頭とCIVCは分析


■カテゴリー別の出荷はNV79.5%、ロゼ10.4%、プレスティージュ4.6%、ドゥミ・セック3.1%、他2.4%。ロゼの出荷は前年比8.6%、プレスティージュは同4.6%増で、よりレアで高級なアイテムを求める傾向
■ブリュットナチュール、エクストラブリュットはそれぞれ12.7%、16.4%の伸び

日本への出荷状況

■出荷生産者は計504で、形態別の内訳はNMが167で33%、RMが316で63%、CMが21で4%となり、NMは数量で88.9%、金額で90.8%を占め、圧倒的な数字を示しています。


■上記は対日輸出量のカテゴリー別構成比ですが、注目点はロゼで数量12%、金額12.6%。同様にキュヴェ・プレスティージュは数量10.9%、金額28.6%。ドゥミ・セックは数量7.2%、金額5.8%で、他の市場(表1参照)より高い比率。これらが金額で第3位に位置する日本の要因


CIVCの最新データがシャンパンラバーさんのお役にたてば幸いです!!

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